JP3716142B2 - 局部洗浄装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、用便後の人体局部を洗浄する局部洗浄装置に関し、特に、1本のノズルによりお洗浄及びビデ洗浄を行う局部洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
洋式の便器に設置されるこの種の局部洗浄装置は、スイッチ操作によって洗浄ノズルを伸長させ、その噴出口から洗浄水を上方に向けて噴出させることにより、お洗浄若しくはビデ洗浄を行うよう構成されている。局部洗浄に用いられる洗浄水には、給水配管からの水を装置内に設けられた温水タンクで所定温度に加熱された適温湯、或は給水配管からの水と給湯配管からの湯とをミキシングバルブによって混合することにより温度調整された適温湯が用いられる。洗浄ノズルは、ノズルの駆動方式によって大別すると、モータ等の駆動源によって進退されるもの(いわゆる電動式ノズル)と、駆動源を備えず洗浄水の水圧のみによって進退されるもの(いわゆる水圧式ノズル)との2種類がある。電動式ノズルは、一般家庭等に広く普及しており、現状では洗浄ノズルの主流をなしている。またこの電動式ノズルはモータ等を制御することで位置制御を行うことができるため、1本のノズルでお洗浄用ノズル及びビデ洗浄用ノズルを兼用することができる。一方、水圧ノズルはモータ等の駆動源を必要としないため、電動式ノズルに比べて構造が簡単で安価に制作できるという利点を有している。しかし、水圧による位置制御を伴う場合には構造が複雑となるため、通常お洗浄用ノズルとビデ洗浄用ノズルとは別々に設けられている。なお、水圧式ノズルにおいて、お洗浄用ノズルとビデ洗浄用ノズルとを兼用するものも特開平10−228321号等で提案されている。このものは、ノズルシリンダ内に洗浄用ノズルをその軸方向に摺動自在に有し、位置調節用シリンダ内に、前記ノズルシリンダをその軸方向に摺動自在に有するものである。この構成により、お洗浄時はノズルシリンダ内にのみ洗浄水を供給してお洗浄を行い、ビデ洗浄時は、位置調整用シリンダ内にも洗浄水を供給することでノズルシリンダを前方に進出して、ビデ洗浄を行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来技術では、位置調整用シリンダをノズルシリンダの外周に形成しなければならないため、径が大きくなってしまい、局部洗浄装置内への収納が困難であった。また噴出口自体もおとビデで兼用としているため、おと同様の刺激感をビデでも受けるため、刺激を強く感じることがあった。本発明は上記した従来技術の問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、1本の洗浄ノズルでお及びビデの洗浄を行うことができると共に使用部位毎に適正な使用感を与えることができる局部洗浄装置を提供することである。更に、設置スペースを多く必要としないコンパクトな水圧式ノズルを有する局部洗浄装置を提供することも目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用及び効果】
【0005】
【0006】
請求項1の発明では、一端に洗浄水供給口を、他端にピストン突出口を設けたシリンダと、該シリンダ内を進退自在に構成された位置調整用ピストンと、該位置調整用ピストン内を進退自在に構成された水圧式ノズルとからなり、前記位置調整用ピストンには、一側内部に位置調整用シリンダ部を設け、位置調整用シリンダ部へ水圧を導入する導入口と、位置調整用シリンダ部を介さずに前記水圧式ノズルへ水を供給するための給水口とを有し、前記水圧式ノズルの後端に第1の流入口を、前記水圧式ノズルが進出していないとき前記給水口と整合する位置に設けられる第2の流入口を設け、先端には噴出口を設けたので、位置調整用ピストンにより、お/ビデでのノズル進出長を変更することで、噴出口自体を選択することができる。従って、お/ビデに最適な洗浄形態(流速、噴出範囲、噴出角度)で洗浄することができる。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明の第1実施例の水路構成を示すブロック図、図2は本発明のノズル装置20の外観斜視図、図3は操作用シリンダ21の分解斜視図、図4は洗浄ノズル23の分解斜視図、図5は洗浄ノズルの収納時断面図である。これらの図において、局部洗浄装置は、図に示すように、装置本体1と、この装置本体1の内部に配設された水圧式のノズル装置20、ミキシングバルブ2、電磁弁3、4、切換弁兼用流量調節弁30、図示しない温度サーミスタ、減圧弁、逆止弁等を備え、洗浄時に洗浄ノズル23を洗浄水Wの水圧によって伸張し便器内に突出させることにより、お洗浄、ビデ洗浄を行うように構成されている。
【0012】
前記装置本体の内部中央には前記ノズル装置20が配設され、このノズル装置20より装置本体1に設けられる袖部側(右側)に前記ミキシングバルブ2、電磁弁3、4等が配設され、さらにその右側には給水配管5及び給湯配管6が配管されている。給水配管5によって供給される水と給湯配管6によって供給される温水(70℃前後)は、ミキシングバルブ2によって混合され、局部洗浄用供給管路7またはノズル洗浄用供給流路8によって前記ノズル装置20に洗浄水(40℃程度の温水)として導かれる。ノズル供給用供給流路8終端はノズル装置20のノズル洗浄室(後述)に接続されている。前記電磁弁34は、局部洗浄用供給流路7とノズル洗浄用供給流路8に夫々設けられている。また、切換弁兼流量調整弁30を機械的に駆動すると共に電気的に電磁弁3、4を駆動する操作部40、操作部40からの操作信号を受け電磁弁34へ駆動信号を出力する制御装置50、制御装置50へ電力を供給する乾電池60を内部に備える。
【0013】
前記ノズル装置20は、操作用シリンダ21と、この操作用シリンダ21内に進退自在に嵌挿され、洗浄水の水圧によって作動されるピストン22と、お洗浄時にお位置に移動し、ビデ洗浄時にはビデ洗浄位置に移動する洗浄ノズル23、洗浄ノズル23を元の位置に復帰するための復帰ばね24を備え、前記局部洗浄用供給流路7、ノズル洗浄用供給流路8及び切換弁兼流量調整弁30に接続されている。
【0014】
前記操作用シリンダ21は、前後端が開口した内径が異なる樹脂製の異径管からなり、前半部が小径の前方シリンダ21Aを構成し、後半部が大径部の後方シリンダ21Bを構成している。このため、操作シリンダ21の内周面前方シリンダ21Aと後方シリンダ21Bの接続部には、前記ピストン22の前進動を規制する段部21cが設けられている。また、前方シリンダ21Aの中間部には更に小径部21dが形成されており、この小径部21dの後端面が前記洗浄ノズル23の前進動を制限する係止部として機能し、前端側にばね受部21eが一体に設けられている。このばね受部21eは、前記復帰用ばね24の前端を受け止めると共に、前記洗浄ノズル23を摺動自在に支持し案内するもので、内径が前記小径部21dより小さく、前記洗浄ノズル23の外径より大きいリング状に形成されている。
【0015】
前記操作用シリンダ21の後端側開口部には洗浄水供給口21g(第1洗浄水供給口)を形成し、前記局部洗浄用供給流路7が接続される。
【0016】
また、後方シリンダ21Bの左側面に洗浄水流出口21h(第1流出口)、前方シリンダ21Aの小径部21dより後方左側面にビデ進出用流入口21i(第2洗浄水供給口)及びビデ洗浄水流出口21j(第2流出口)、前方シリンダ21Aの小径部21dの終端左側面には洗浄水供給口21k(第3洗浄水供給口)が設けられる。なお、洗浄水供給口21k内にダイヤフラム21nを設け、水圧がかかっている時のみ洗浄ノズル23と水密状態で接するようにしている。即ち、ダイヤフラム21nに圧がかかるよりも前にノズル23の進出が完了しているので、ノズル進出時にこのダイヤフラム21n部分が抵抗となることが無く、洗浄水供給時には効果がある。
【0017】
さらに前記操作用シリンダ21の前端右側面には、ノズル洗浄用給水口21lが形成される。そして、前記操作用シリンダ21の前端側で前記ノズル洗浄用給水口21lが形成されている内部は、ノズル洗浄室21mを形成している。
【0018】
ピストン22は合成樹脂製で、円板上の受圧板22Aと、この受圧板22Aの受圧面(背面)側に一体に突設された円筒部22Bとを備え、受圧板22Aの中央前面には洗浄ノズルの後端部と当接する当接凹部22cが設けられる。
【0019】
洗浄ノズル23は、合成樹脂によって前記ばね受部21eの内径よりわずかに小さい外径を有する細長い筒状に形成され、内部にお洗浄用通路23aとビデ洗浄用通路23bが形成されている。お洗浄用通路23aの前方側開口部は、ノズル23の前端側上面に開口することによりお噴出口23cを形成している。ビデ洗浄用通路23bの前方側開口部は、ノズル23の前端側上面に開口することによりビデ噴出口23dを形成している。なお、ノズル23左側面にはピストン22が最大ストローク前進してノズル23をお尻洗浄位置に停止した時前記洗浄水供給口21kと一致し連通する位置に形成されるお尻洗浄水連絡口23eと、ノズル23が最大ストローク前進してノズル23をビデ洗浄位置に停止した時前記洗浄水供給口21kと一致し連通する位置に形成されるビデ洗浄水連絡口23fとを有する。また、前記ノズル23の外周面には、互いに平行な2つの平坦部23gが形成されており、この平坦部23gと前記ばね受部21eとの隙間が水抜き用の隙間を形成している。
【0020】
前記ノズル23の後端側外周面との後端面には、受圧板を形成するフランジ23hとピン23iが夫々一体に突設されている。フランジ23hは、前記ノズル23の後端面中央に一体に突設され、前記ピストン22の当接凹部22cに当接し、ピストン22とノズル23を離間させている。これは、ビデ洗浄時にビデ進出用流入口21iから前方シリンダ21A内に流入する洗浄水をフランジ23hの受圧面(背面)側に供給するためである。前記ノズル23を復帰方向に付勢する前記復帰用ばね24は圧縮コイルばねからなり、前記ばね受部21eとフランジ23hとの間に弾装されている。
【0021】
図6は本発明の切換弁兼流量調整弁30の外観斜視図、図7は弁体35の分解斜視図、図8は切換弁兼流量調整弁30のお尻洗浄時の断面図、図9はお尻洗浄時の弁体35に設けた各溝の相対位置関係を示す断面図である。切換弁兼流量調整弁30は、外筒体31と弁体35とで構成する。外筒体31は中空の略円筒状に形成し、一端には弁体35を挿入する挿入開口32を設け、他端には弁体35を回動自在に支持する軸受け部33を設ける。また、外筒体31の右側周面には、操作用シリンダ21に設けた洗浄水流出口21h、ビデ進出用流入口21i、ビデ洗浄水流出口21j、洗浄水供給口21k(第3洗浄水供給口)を夫々挿入する洗浄水流入孔31a、ビデ進出用流出孔31b、ビデ洗浄水流入孔31c、洗浄水流出孔31dを設ける。また、左側周面には、バイパス用流出口31e及びバイパス用流入口31f、余剰水排出口31gを設ける。なお、バイパス用流出口31eとビデ進出用流出孔31bと、バイパス用流入口31fとビデ洗浄水流入孔31cとは夫々弁体35の軸線に直交する同一平面上に形成する。なおバイパス流出口31eとバイパス流入口31fとは樹脂チューブ等で接続する。
【0022】
弁体35は略円筒状で一端に操作軸35i、他端に回動軸35jを形成し、隔壁35hで前方室35A、後方室35Bの2室に仕切り、後方室35Bの側周壁には洗浄水流入孔31a、ビデ進出用流出孔31bに夫々対応する箇所に洗浄水流入溝35a、ビデ進出用流出溝兼バイパス用流出溝35bを形成する。また、前方室35Aの側周壁にはビデ洗浄水流入孔31c、余剰水排出口31g、洗浄水流出孔31dに夫々対応する箇所にビデ洗浄水流入溝兼バイパス用流入溝35c、余剰水排出溝35g、流量調整溝35dを形成する。なお、流量調整溝35dは略三角形状として流路抵抗が変化するよう形成する。また、余剰水排出溝35g及び流量調整溝35dはお用、ビデ用と全周を2分割して設ける。(図9参照)更に、一端側外周にYパッキン装着溝35kを形成し、弁体35を開口32から外筒体31内に挿入する際、Yパッキン(図示無)を嵌め込むことにより、挿入開口32と弁体35とのシールを行う。
【0023】
図10には操作部40の外観図を示す。操作部40には洗浄開始スイッチ41、洗浄停止スイッチ42及び流路切換兼流量調整摘み43とが設けられ、洗浄開始スイッチ41及び洗浄停止スイッチ42は制御装置50に電気的に接続し、流路切換兼流量調整摘み43はワイヤー等によって機械的に操作軸35iに接続されている。なお、この流路切換兼流量調整摘み43はおとビデの最大流量位置との間にストッパ(図示無)を設け、お最大流量から突然ビデ最大流量に変更されることを防止している。
【0024】
次に、このような構造からなる洗浄ノズル23による洗浄動作について説明する。既に図5に非洗浄時の状態を示したが、この状態において、ノズル23は復帰用ばね24によって初期位置に保持されることによりピストン22を後方シリンダ21B内面に押し付けている。この時、電磁弁34は閉じている。
【0025】
まず、お洗浄について、図8(a)、図11を参照して説明する。使用者が用便後に洗浄装置本体1の袖部に設けられる流路切換兼流量調整摘み43がお位置にある状態(図10の位置)で、洗浄開始スイッチ41を操作すると、制御装置50の指令により電磁弁3が開く、電磁弁3が開くと、洗浄水は局部洗浄用供給流路7から洗浄水供給口21gを介して後方シリンダ21B内に供給され、その水圧でピストン22を押圧する。したがって、ピストン22とノズル23は復帰用ばね24に抗して一体的に前進し、ノズル23の前端部が操作用シリンダ21の前端側開口部21pから突出する。ピストン22は最大ストローク前進すると、段部21cに当接して停止する。ピストン22が前進して停止すると、後方シリンダ21B内に流入した洗浄水は洗浄水流出口21h〜洗浄水流入孔31a(洗浄水流入溝35a)〜バイパス用流出口31e(ビデ進出用流出溝兼バイパス用流出溝35b)〜バイパス用流入口31f(ビデ洗浄水流入溝兼バイパス用流入溝35c)〜流量調整溝35d〜洗浄水流出孔31d〜洗浄水供給口21k〜ダイヤフラム21nを通ってお尻洗浄水連絡口23eに供給される。この停止位置がお洗浄位置であり、前記お尻洗浄水連絡口23eよりお洗浄用通路23aに供給される洗浄水をそのお噴出口23cから上方に向けて噴出しお洗浄を所望の時間行う。お洗浄後、洗浄停止スイッチ42を操作すると、制御装置50からの指令により電磁弁3が閉じ、電磁弁4が開く。電磁弁3が閉じると、洗浄ノズル23への洗浄水の供給が停止するため、洗浄水の水圧が低下する。従って、ノズル23は復帰用ばね24の弾撥力によって徐々に後退して図5に示す初期位置に復帰し、ピストン22を後部シリンダ21Bの内面に押し付ける。この時、操作用シリンダ21内に残った洗浄水は、ノズル23との隙間を通って操作用シリンダ21の前端側開口部21pから便器内に排出される。一方、電磁弁4が開くと、洗浄水はノズル洗浄用供給流路8を通ってノズル洗浄室21mに供給されることにより、ノズル23の外周を洗浄する。そして、ノズル洗浄を所望の時間行うと、制御装置50からの指令により電磁弁4は閉じる。
【0026】
次に、ビデ洗浄について、図8(b)、図12を参照して説明する。使用者が流路切換兼流量調整摘み43をビデ位置にした状態で、洗浄開始スイッチ41を操作すると、制御装置50の指令により電磁弁3が開く。電磁弁3が開くと、局部洗浄用供給流路7から供給される洗浄水は洗浄水供給口21gを通って後方シリンダ21B内に流入し、その水圧でピストン22とノズル23を復帰用ばね24に抗して前進させる。このため、ノズル23は操作用シリンダ21の前進側開口部21pから突出する。ピストン22は最大ストローク前進すると段部21cに当接して停止する。ピストン22が停止すると、ノズル23はピストン22によっては移動されなくなるが、後方シリンダ21B内に供給された洗浄水が洗浄水流出口21h〜洗浄水流入孔31a(洗浄水流入溝35a)〜ビデ進出用流出孔31b(ビデ進出用流出溝兼バイパス用流出溝35b)〜ビデ進出用流入口を通って、前方シリンダ21A内に導かれその水圧でフランジ23hを押圧するため図12に示すようにさらに伸張してビデ洗浄位置に移動し、この位置で係止部であるばね受部21eに当接することにより停止する。このノズル23の移動により、ビデ洗浄水流出口21j〜ビデ洗浄水流入孔31c(ビデ洗浄水流入溝兼バイパス用流入溝35c)〜流量調整溝35d〜洗浄水流出孔31d〜洗浄水供給口21k〜ダイヤフラム21nを通ってビデ洗浄用通路23bの後方側開口部23fが合致して、先端に設けた噴出口23dから上方に向かって噴出されビデ洗浄を所望の時間行う。洗浄停止スイッチ42を操作すると、制御装置50からの指令により電磁弁3が閉じ、電磁弁4が開く。電磁弁3が閉じると、洗浄ノズル23への洗浄水の供給が停止するため、洗浄水の水圧が低下する。従って、ノズル23は復帰用ばね24の弾撥力によって徐々に後退して図5に示す初期位置に復帰し、ピストン22を後部シリンダ21Bの内面に押し付ける。この時、操作用シリンダ21内に残った洗浄水は、ノズル23との隙間を通って操作用シリンダ21の前端側開口部21pから便器内に排出される。一方、電磁弁4が開くと、洗浄水はノズル洗浄用供給流路8を通ってノズル洗浄室21mに供給されることにより、ノズル23の外周を洗浄する。そして、ノズル洗浄を所望の時間行うと、制御装置50からの指令により電磁弁4は閉じる。
【0027】
次に図13乃至図15を用いて第2の実施例について説明する。図13はノズル装置20の側断面図、図14は洗浄ノズル23の流路切換機構を示す概略断面図、図15は流路切換機構の動作を示す概略平面図である。なお、第1の実施例と同一の機能を果たすものは同一の符号を用いる。図において、ノズル装置は操作用シリンダ21、洗浄ノズル23、流路切換用板26からなり、洗浄ノズル23内には流路切換弁25を設ける。洗浄ノズル23には、後端部に洗浄水導入口23kを設け、内部に連絡流路23jを設ける。また、先端にお尻噴出口23c、ビデ噴出口23dを設け、夫々お尻洗浄流路23a、ビデ洗浄流路23bに連絡する。連絡流路23jとお尻洗浄流路23a、ビデ洗浄流路23bとの間には流路切換弁25を配置している。なお、流路切換用板26はラック−ピニオンにより流路切換ハンドル(図示無)に機械的に接続される。
【0028】
次に第2実施例の動作を説明する。お尻洗浄の際には、流路切換ハンドルをお尻位置に回転すると、流路切換板は図15(b)に示す位置に移動する。この状態で洗浄スイッチを操作すると、洗浄水供給口21gからシリンダ21内に水が導入されノズル23は進出する。ノズル23内に設けた流路切換弁25の下端には切換フック25aが設けられており、この切換フック25aがノズル23の進出により切換リブ26aに沿って左方向に移動される。この移動により流路切換弁25は回転し、流路23jと流路23aとを流路切換弁25に設けた連結溝25aにより連結する。従って、洗浄水は、洗浄水導入口23k〜流路23j〜連結溝25a〜流路23aを通って、お尻噴出口23cから上向きに噴出し、お尻の洗浄が行われる。ビデ洗浄の際には、流路切換ハンドルをビデ位置に回転すると、流路切換板は図15(c)に示す位置に移動する。この状態で洗浄スイッチを操作すると、洗浄水供給口21gからシリンダ21内に水が導入されノズル23は進出する。切換フック25aがノズル23の進出により切換リブ26bに沿って右方向に移動される。この移動により流路切換弁25は回転し、流路23jと流路23bとを流路切換弁25に設けた連結溝25aにより連結する。従って、洗浄水は、洗浄水導入口23k〜流路23j〜連結溝25a〜流路23bを通って、ビデ噴出口23dから上向きに噴出し、ビデの洗浄が行われる。本実施例では流路切換ハンドルによりお尻/ビデを切り替えたが、第1実施例のノズル駆動機構を採用し、流路切換ハンドルに代えて、ノズル進出長により流路を切り換えるようにすれば、ノズル進出長で自動的に流路を切り換えることが可能となる。この機構は、ビデ進出用流入口21iに水が導入されると同時に流路切換板を水圧ピストン機構により動作させることで実現可能である。(通常は、図15(b)に示す位置で待機)
【0029】
次に図16及び図17を用いて第3の実施例を説明する。図16はノズル装置20の側断面図、図17は動作説明のための概略断面図である。(a)は待機位置、(b)はお洗浄位置、(c)はビデ位置に移動した状態の断面図である。なお、第1実施例と同一の機能には同一の符号を付ける。
【0030】
このノズル装置20は、操作用シリンダ21と、この操作用シリンダ21内に進退自在に嵌挿され、洗浄水の水圧によって作動されるピストン22と、ピストン22を元の位置に復帰するため復帰ばね241と、前記ピストン22内を進退自在に構成し、お洗浄時にお位置に移動し、ビデ洗浄時にはビデ洗浄位置に移動する洗浄ノズル23、洗浄ノズル23を元の位置に復帰するための復帰ばね24を備える。
【0031】
前記操作用シリンダ21は、前後端が開口した内径が異なる樹脂製の異径管からなり、前半部が小径の前方シリンダ21Aを構成し、後半部が大径部の後方シリンダ21Bを構成している。この操作シリンダ21の内周面前方シリンダ21Aと後方シリンダ21Bの接続部には、前記ピストン22の前進動を規制する段部21cが設けられている。また、前方シリンダ21Aの前端側にばね受部21eが一体に設けられている。このばね受部21eは、前記復帰用ばね241の前端を受け止めると共に、前記ピストン22を摺動自在に支持し案内するもので、前記ピストン22の外径より大きいリング状に形成されている。そして、前方シリンダ21Aの前端部にはピストン22を出し入れ自在なピストン突出口が設けられている。
【0032】
前記操作用シリンダ21の後端側開口部には洗浄水供給口21g(第1洗浄水供給口)を形成し、前記局部洗浄用供給流路7が接続される。
【0033】
また、後方シリンダ21Bの左側面に洗浄水流出口21h(第1流出口)、前方シリンダ21Aの小径部21dより後方左側面にビデ進出用流入口21i(第2洗浄水供給口)、前方シリンダ21Aの小径部21dの終端左側面には洗浄水供給口21k(第3洗浄水供給口)が設けられる。
【0034】
ピストン22は、前端がノズル突出口として開口された内径が異なる樹脂製の異径管からなり、前半部が小径の前方円筒部22Cを構成し、後半部が大径部の後方円筒部22D、終端を前記後方円筒部22Dよりも大径の後方ピストン22Bを構成している。なお前方円筒部22Cと後方円筒部22Dの接続部には、前記ノズル23の前進動を規制する段部22eが設けられている。また、前方円筒部22Cにばね受部22fが一体に設けられている。このばね受部22fは、前記復帰用ばね24の前端を受け止めると共に、前記ノズル23を摺動自在に支持し案内するもので、前記ノズル23の外径より大きいリング状に形成されている。また、後方円筒部22D側面後方には内外を廉通するビデ用連通路22b、前方円筒部22C側面後方には内外を連通するお尻用連通路22c、前方円筒部22C前端部付近上方にはお尻噴出用開口22aが夫々設けられる。
【0035】
洗浄ノズル23は、合成樹脂によって前記ばね受部22fの内径よりわずかに小さい外径を有する細長い筒状に形成され、内部にお洗浄用通路23aとビデ洗浄用通路23bが形成されている。お洗浄通路23aとビデ洗浄通路23bとは噴出口手前で合流する。お洗浄用通路23aの前方側開口部は、ノズル23の前端側上面に開口することによりお噴出口23cを形成している。ビデ洗浄用通路23bの後方側開口部は、ノズル23の前後端側に開口することによりビデ洗浄水連絡口23fを形成している。なお、ノズル23左側面にはピストン22が最大ストローク前進してノズル23をお尻洗浄位置に停止した時前記洗浄水供給口21k及びお用連通路22cと一致し連通する位置に形成されるお尻洗浄水連絡口23eを有する。
【0036】
前記ノズル23の後端側外周面との後端面には、受圧板を形成するフランジ23hとピン23iが夫々一体に突設されている。フランジ23hは、前記ノズル23の後端面中央に一体に突設され、前記ピストン22に当接し、ピストン22とノズル23を離間させている。これは、ビデ洗浄時にビデ進出用流入口21iから後方円筒部22C内に流入する洗浄水をフランジ23hの受圧面(背面)側に供給するためである。前記ノズル23を復帰方向に付勢する前記復帰用ばね24は圧縮コイルばねからなり、前記ばね受部22fとフランジ23hとの間に弾装されている。
【0037】
次に第3実施例の動作を説明する。お尻洗浄時には、流路選択弁(図示無)により、洗浄水流出口21hと洗浄水供給口21kとが連絡される。この状態で、洗浄水供給用電磁弁(図示無)を開放し、洗浄水供給口21gから洗浄水をシリンダ21内に供給するとピストン22を介してノズル23は前方に進出する。ピストン22が前進し段部21cに当接すると洗浄水流出口21hを開放し、洗浄水供給口21k、お尻用連絡路22cを介してお洗浄水供給開口23eと洗浄水が導入され、噴出口23c及びお尻用開口22aを介して上向きに洗浄水が噴出しお尻洗浄が行われる。ビデ洗浄時には、流路選択弁(図示無)により、洗浄水流出口21hとビデ進出用流入口21iとが連絡される。この状態で洗浄水供給用電磁弁(図示無)を開放し、洗浄水供給口21gから洗浄水をシリンダ21内に供給するとピストン22を介してノズル23は前方に進出する。ピストン22が前進し段部21cに当接すると洗浄水流出口21hを開放し、ビデ進出用流入口21i、ビデ用連絡路22bを介して後方円筒部22C内に洗浄水が導入され、ノズル23は復帰ばね24に抗して前方に進出する。ノズル23が前方に進出すると、ピストン22により塞がれていたビデ洗浄水供給開口23fが開放し、噴出口23cを介して上向きに洗浄水が噴出しビデ洗浄が行われる。
【0038】
図18は前記ピストンとシリンダとの関係を逆にしたものである。このようにノズル側をシリンダとして形成することも可能である。なお、図中の符号は、前述した実施例と同じ機能を持つものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水路構成を示すブロック図
【図2】本発明のノズル装置20の外観斜視図
【図3】操作用シリンダ21の分解斜視図
【図4】洗浄ノズル23の分解斜視図
【図5】洗浄ノズルの収納時断面図
【図6】本発明の切換弁兼流量調整弁30の外観斜視図
【図7】弁体35の分解斜視図
【図8】切換弁兼流量調整弁30の断面図で、(a)はお洗浄時の断面図、(b)はビデ洗浄時の断面図
【図9】お尻洗浄時の弁体35に設けた各溝の相対位置関係を示す断面図
【図10】操作部40の外観図
【図11】お洗浄の様子を示す洗浄ノズルの断面図
【図12】ビデ洗浄の様子を示す洗浄ノズルの断面図
【図13】本発明の第2実施例におけるノズル装置20の側断面図
【図14】本発明の第2実施例における洗浄ノズル23の流路切換機構を示す概略断面図
【図15】本発明の第2実施例における流路切換機構の動作を示す概略平面図
【図16】本発明の第3実施例におけるノズル装置20の側断面図
【図17】本発明の第3実施例の動作説明のための概略断面図
【図18】本発明の第3実施例の、ピストンとシリンダの関係を逆にした変形例を示す概略断面図
【符号の説明】
21…シリンダ
21A…前方シリンダ
21B…後方シリンダ
21g…洗浄水供給口(第1洗浄水供給口)
21i…ビデ進出用流入口(第2洗浄水供給口)
21k…洗浄水供給口(第3洗浄水供給口)
21n…ダイヤフラム(連結手段)
21p…ノズル突出口
22…位置調整用ピストン(進出ピストン)
22D…後方円筒部(位置調整用シリンダ部)
22b…導入口
22c…給水口
23…水圧式ノズル
23c…第1洗浄水噴出口
23d…第2洗浄水噴出口
23e…第2洗浄水流入口
23f…第1洗浄水流入口
23k…洗浄水導入口
25…流路切換弁(選択手段)

Claims (1)

  1. 一端に洗浄水供給口を、他端にピストン突出口を設けたシリンダと、該シリンダ内を進退自在に構成された位置調整用ピストンと、該位置調整用ピストン内を進退自在に構成された水圧式ノズルとからなり、前記位置調整用ピストンには、一側内部に位置調整用シリンダ部を設け、位置調整用シリンダ部へ水圧を導入する導入口と、位置調整用シリンダ部を介さずに前記水圧式ノズルへ水を供給するための給水口とを有し、前記水圧式ノズルの後端に第1の流入口を、前記水圧式ノズルが進出していないとき前記給水口と整合する位置に設けられる第2の流入口を設け、先端には噴出口を設けたことを特徴とする局部洗浄装置。
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