JP3603812B2 - 電気ポットの蓋部断熱構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本願発明は、電気ポットの蓋内部に断熱空間を形成してなる電気ポットの蓋部断熱構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の電気ポットは、容器本体内に水を入れる内容器を有し、この内容器内の水をその底部外面に設けられるヒータ等の加熱手段によって加熱し、加熱沸騰したお湯を蓋体に設けられる手動ポンプ、或いは前記内容器と容器本体の底部との間に設けられる電動ポンプにより給湯通路を介して給湯口より給湯するとともに、加熱手段による内容器内の水を加熱沸騰させる機能及び加熱沸騰後のお湯を保温する機能を備えており、常時所定温度のお湯を供給可能にし、また、加熱沸騰後にコンセントを外し、ポットを好きなところへ移動し、手動ポンプによって給湯を行うことができるというように使い勝手の良い器具の一つである。
【0003】
また、従来の電気ポットは、沸騰後のお湯を効率的に保温するため、例えば、内容器を真空二重槽からなる真空断熱構造体から構成したり、また、蓋部材にも断熱材を施したものが提案されており、通電時においては保温電力を低減し、コンセントを外した使用形態では温度低下を極力抑えるように工夫が施されている。
【0004】
ところで、 蓋部に手動ポンプを有する電気ポットは、蓋部においてその手動ポンプの部分がかなりの部分を占めるとともに、該手動ポンプを形成するベローズの内部は、ポンプ非作動時においてはほぼ密閉空間を形成しているため、この空間が断熱空間となり、ある程度の断熱機能を有することになるためそれ以上に断熱について考慮がなされていない場合が多い。
【0005】
従来の蓋部に手動ポンプを有する電気ポットの蓋部構造について、その概略を図8に基づいて説明すると、容器本体a内には、水を入れる内容器bが配置され、内部の水は内容器bの底部外周上に配設される図示しない電気ヒータにより加熱され、沸騰後のお湯は、同じく図示しない電動ポンプ或いはベローズからなる手動ポンプcによって給湯が行われる。内容器bの上部には、図示しないヒンジ機構を介して開閉される蓋体dが設けられる。
【0006】
この蓋体dは蓋上部材e、蓋下部材f、及び該蓋下部材fの下側に取り付けられる内蓋部材g等から構成される。そして、前記手動ポンプcは、ベローズh及び開閉弁j等からなり、該手動ポンプcの非作動時には、前記開閉弁jは閉鎖され、ベローズh内に閉鎖空間iを形成する。なお、ベローズhの外周部にも空間kが形成されるが、この空間kは大気に連通している。
【0007】
ところが、近年では省エネは、ほぼ至上命題になっており、省エネ効果の大きい製品が求められるようになっており、このような観点から従来の電気ポットをみた場合、特に蓋部についてはまだまだ改良の余地のあるものであった。即ち、前記した従来の蓋部に手動ポンプを有する電気ポットは、ベローズの内部の断熱空間によりある程度の断熱効果を期待することができるが、まだ十分なものとはいえなっかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明は、上記欠点を解消するもので、ベローズの外周部材を構成する蓋下部材を、押圧部材方向に窪ませ、環状の凹陥部を形成することにより、蓋体の断熱効果を向上し、省エネ効果の高い電気ポットの蓋部断熱構造を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本願発明は以下の構成を採用する。
【0010】
外周面を形成する合成樹脂製の蓋上部材と、内周面を形成する合成樹脂製の蓋下部材と、該蓋下部材の内側に配置される金属製の内蓋部材と、前記蓋上部材のほぼ中央部に配置される押圧部材と、該押圧部材の下部に設けられるベローズとを備えた電気ポットの蓋部断熱構造において、前記ベローズの外周部材を構成する前記蓋下部材を、前記押圧部材方向に窪ませ、垂下された外側環状壁、上面壁及び垂下された内側環状壁からなる環状の凹陥部を形成し、前記凹嵌部の最上面部である前記上壁面を閉蓋時の前記蓋上部材と肩部材との合わせ面及びヒンジピンより上側に位置し、前記外側環状壁の先端部を前記内蓋部材近傍まで垂下する構成。
【0011】
そしてこの構成により、蒸気通路を除きベローズと該ベローズの外周に二重の断熱空間部が形成されることになり、蓋からの熱の逃げは、より確実、且つ長期に亘り極めて少なくなる。また、凹陥部の上面壁を閉蓋時の前記蓋上部材と肩部材との合わせ面及びヒンジピンより上側に設けることにより、蓋部の重心が上方に移動するので、開蓋時に、その開き角度を小さくし、90近傍により近づけることができる。更に、凹陥部を内外二重のリング状のリブによって形成することになるため蓋部の強度が増す。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して、本願発明の実施の形態について詳述する。
【0013】
図1ないし図5に本願発明の電気ポットを示す。この電気ポットは、貯湯用の内容器3を備えた容器本体1と、該容器本体1を開閉する蓋体2と、前記内容器3を加熱する加熱手段としての電気ヒータ4と、前記内容器3内の湯を給湯口5より給湯するための給湯通路6と、該給湯通路6を介して湯を送り出す電動ポンプ7を備えて構成される。また、容器本体1の外周部には、該ポットを持ち運びするための取手60が設けられている。
【0014】
前記容器本体1は、外周面を構成する合成樹脂製の外ケース8と、内周面を構成する前記内容器3と、前記外ケース8と内容器3とを結合する合成樹脂製の環状の肩部材9と、底面を構成する合成樹脂製の底板10及び該底板10の外周上に形成される溝内に収納され、容器本体1を回転自在にする回転体11からなる。
【0015】
前記内容器3の底部には、雲母板に発熱体を保持させてなるマイカヒータ等の電気ヒータ4が取り付けられ、その底部中央には内容器3内の湯温を検出する湯温検出手段としての湯温センサー12が設けられ、加熱及び保温制御のために用いられる。符号13は内容器3の満水位を表示する満水位センサーである。
【0016】
前記給湯口5が設けられるポット前方側は、図2、図3に示すように、前方側に向かって傾斜するとともに、図1に示すように平面視略三角形状を呈し、その上面には、表示部30が配置され、タイマー設定ならびに温度表示等の表示がなされる。また、表示部30の下部空間には、転倒流出止水弁32及び傾斜流水止水弁33等からなる止水弁ユニット31が設けられ、ポットが傾斜ならびに転倒した場合に、給湯通路6を閉鎖し、熱いお湯が流出しないようにした安全対策が施されている。
【0017】
前記蓋体2は、合成樹脂製の蓋上部材14と該蓋上部材14に対して図示しないビス等により結合された合成樹脂製の蓋下部材15等とからなり、更に該蓋下部材15の下部には、内容器3の開口端に対向し、該開口端の蓋としての機能をする金属製の内蓋部材18が設けられ、前記肩部材9の後部に設けられたヒンジ受け16に対してヒンジピン17を介して開閉自在、且つ着脱自在に支持される。
【0018】
そして前記蓋上部材14は、ほぼ円形状からなるとともに、その断面は、緩やかに外側に突き出た凸状を呈し、図1ないし図3にも示すように、給湯口5がある前方側には、蓋開放部材19が設けられ、蓋の開放には、該蓋開放部材19の前方側をまず指で押し下げ、後方側を隆起させた後、その隆起した部分に指をかけ手前に引くことにより、蓋体2を開放する。また、ヒンジピン17がある後方側の前記蓋開放部材19と反対側には、蒸気排出口20が設けられ、蓋体2内に形成される蒸気通路38aに連通し、内容器3内で発生する所定圧以上の蒸気を排出し、内容器3内が所定圧以上にならないようにする。
【0019】
更に、蓋開放部材19と蒸気排出口20との間で、且つ両者とほぼ同一外周線上には、ロックレバー22が設けられ、該ロックレバー22を「ロック」及び「開放」の位置に移動することにより、後記の手動ポンプの作動ないし非作動を切り替える。
【0020】
蓋開放部材19と蒸気排出口20との間のほぼ中央部には、手動ポンプとしての押圧部材21が配置される。この押圧部材21は、断面有底円筒状を呈し、その上面は、前記蓋上部材14と連続した略円弧面を呈するとともに、蓋上部材14のほぼ中央部に一体的に垂下される筒状体14a内に摺動自在に嵌合される。また押圧部材21の円筒部外周面には、縦方向の細い突条部21aが適当本、例えば3本、それも押圧部材21の円筒部上面までは達しない形態で設けられ、更に、前記蓋上部材14の筒状体14aの内周面には、押圧部材21の円筒部外周面に設けられる該突条部21aに係合可能な縦方向の溝部14bが形成されており、前記両者の嵌合に当たっては、押圧部材21を蓋上部材14の下側から嵌合し、押圧部材21の円筒部外周面に設けられる突条部21aを蓋上部材14の筒状体14aに設けられる溝部14bに係合させることによって行う。その結果、突条部21aの上端が溝部14bの上端に当接し、ストッパとしての機能を奏することになるため、押圧部材21はそれ以上上方には移動しない。勿論その位置で蓋上部材14の上面と面一になるように設定される。
【0021】
前記押圧部材21の上面内側には、スプリングを内在してなるベローズ23及びベローズのスプリング力より弱いバネ力からなるバネ24の一端を支持する板体25がビス26によって一体的に結合されている。またこの板体25のほぼ中央部には、円筒部材27が垂下されるとともに、この円筒部材27内には、大径の円筒部及び小径の円筒部を有する断面カップ状のバネ支持部材28が摺動自在に配置されている。
【0022】
前記円筒部材27には図4に示すように、軸方向で、且つ径方向に相対する位置に2本の縦溝29が設けられ、該縦溝29内には、前記バネ支持部材28の大径の円筒部の上部外周上に形成される係止片34が係合する。その係合状態において、板体25の内面に一方のバネ24の端部が当接し、バネ支持部材28の大径の円筒部内面に他方のバネ24の端部が当接する形態で両者間にバネ24を介在させ、ポンプ非作動時には、バネ24の作用によりバネ支持部材28を下方に押圧している。そしてこの状態において、バネ支持部材28の小径の円筒部先端は、前記蓋下部材15に設けられる空気放出口35より若干外側に突出し、その小径の円筒部先端には、ゴム状の開閉弁36が取り付けられる。
【0023】
前記ベローズ23の一端が板体25の内面に当接することは前述した通りであり、更にその他端は、蓋下部材15の内面に当接し、ベローズ23のバネ力により、押圧部材21の突条部21aの上端が溝部14bの上端に当接するまで押圧部材21を常時上方へ押圧することになるので、押圧部材21は、図1ないし図3の位置を占めることになる。そしてこのような形態により、手動ポンプの非作動時には、ベローズ23の内部空間37は、密閉空間を形成することになるため、この内部空間37は断熱機能を奏することになる。
【0024】
本発明の特徴である蓋下部材15の形状について説明すると、該蓋下部材15は、樹脂製の断面略お椀形状で、且つ平面視略円形状を呈し、図示されないビス等により蓋上部材14に一体的に取り付けられる。ヒンジピン17側であるその後方側には、前記蒸気排出口20に連通する蒸気通路38aの一部となる蒸気通路壁38が形成されている。
【0025】
また、ベローズの内部空間37の回りには、外側環状壁39及び内側環状壁40が垂下されるとともに、その両環状壁39、40は、水平な上面壁41で連結され、図5に示すように略C字状の凹陥部42を形成する。図5で凹陥部42を設けてない部分は、蒸気通路38aが形成されるためである。この蒸気通路38aが邪魔にならない位置に設けることができれば、該凹陥部42をリング状に設けても良いことは勿論である。
【0026】
前記外側環状壁39は、やや外開き形状を呈し、その下側の先端部39aは、外側開口端を形成し、内蓋部材18を蓋下部材15に取り付けた場合,該内蓋部材18近傍まで垂下する長さにされる。また、該外側環状壁39の下部よりの外周端からは、水平壁39bが外側に向かって延びているとともに、その水平壁39bの外周端からは、更に垂直壁39cが上方に延びており、その先端は、蓋上部材14の内壁部にまで達し、その先端部には蓋上部材14の内面に設けられる係止片と係合可能な係止片39dが設けられている。この係止片39dの取り付け位置は、水平壁39bが上方に延びて蓋上部材14の内壁部に当接する外周縁上において数カ所設けられる。
【0027】
そして、前記外側環状壁39と水平壁39bとで上部開口空間39を形成している。このような形状で、蓋下部材15に凹嵌部42を形成することにより、凹嵌部42内の内部空間部43をより大きく確保できるとともに、蓋下部材15の強度を充分保持することができる。更に、前記上部開口空間39を設けることにより、この空間も断熱機能を奏することになり、全体の断熱効果を更に高めることができる。
【0028】
前記内側環状壁40は、前記外側環状壁39の内側に形成される略垂直壁であり、上壁部40b及び下部壁40aからなり、両壁40b、40a間には、内方にへこんだ段部40cが形成される。
【0029】
そして凹陥部42の水平な上面壁41は、できるだけ高く、即ち、蓋上部材14と肩部材9との閉蓋時の合わせ面(図4及び図7で示すE−E線)及び/またはヒンジピン17(図4及び図7で示すF−F線)より上側になるように高くすると凹陥部42の内部空間部43を充分に確保できるとともに、蓋体2の重心をより高くできて良い。図2,図3に示す水平な上面壁41は、蓋上部材14と肩部材9との閉蓋時の合わせ面及びヒンジピン17より高い位置として図示されていないが、この部分の上部には、蓋開放部材19が設けられており、この蓋開放部材19を避けるために高さが低くされているためである。即ち、この部分には、図5にも示すように段部44が形成されることになる。そしてこの段部44は、前記外側環状壁39及び内側環状壁40と相まって、補強リブの役割を果たし、蓋下部材15の強度を高めている。なお本実施の形態では、図5に示すように、更にその強度を高めるために複数本の背の低いリブ45を放射状に設けている。
【0030】
前記蓋下部材15の下面中央部には、内側環状壁40によって窪み47が形成されるとともに、この窪み47には、樹脂製のキャップ46が前記内側環状壁40の下部壁40aに嵌合する形態で、且つ、図5に示すビス孔48にビスを螺合することにより取り付けられる。なお、このビスによる取り付けは、内蓋部材18の取り付けと同時に行われる。
【0031】
該キャップ46には、取り付け後の位置においてヒンジピン17方向の後方側に第1蒸気口49及びポット転倒時に該第1蒸気口49を塞ぐための転倒止水弁51が設けられるとともに、その内部には中央部に設けられる第2蒸気口50及び該第2蒸気口50から前方側に延出した蒸気用通路52が設けられており、後方側の第1蒸気口49から導入される内容器3内の蒸気は、第2蒸気口50及び蒸気用通路52を介して一旦前方側に送られる。
【0032】
また、窪み47の外側には、前方側(反ヒンジピン17側)に2箇所の連通路47bを有する円形リブ53が設けられているとともに、該円形リブ53の外側には、更に環状空間47aが形成されており、第2蒸気口50及び蒸気用通路52を介して一旦前方側に送られる蒸気は、連通路47bより環状空間47aに出て、その後図5に示すように円形リブ53に沿って環状空間47a内を後方側に送られ、後方側に形成される蒸気通路38aを経て温度をできるだけ下げた状態で蒸気排出口20より大気に排出される。
【0033】
符号18は、金属製の内蓋部材であり、前記キャップ46の取り付けと同時にビスにより前記ビス孔48に一体的に取り付けられる。またこの内蓋部材18の外周端部には、閉蓋時、内容器3の上端部に当接し、内容器3を密閉するためのリング状のパッキン54が取り付け自在に嵌合しており、該内蓋部材18をキャップ46と同時にビスにより一体的に取り付けた後においては、パッキン54の上面が蓋下部材15の下面に当接し、前記凹陥部42内に密閉された内部空間部43を形成する。その結果、蓋体2内には、ベローズ23内に形成される密閉された内部空間37と凹陥部42内に形成される密閉された内部空間部43とからなるほぼ蓋体2内の全空間にわたる二重の断熱空間が形成されることになり、その断熱効果を大いに高める。
【0034】
図6は、パッキン54の変形例を示し、蓋下部材15の水平壁39b下面に当接するその上面を更に内側に広げた延出部55を設けるとともに、この延出部55を蓋下部材15の外側環状壁39の先端部39aまで伸ばしたものであり、このような形状にすることにより、蓋下部材15と内蓋部材18との密閉がより高まり、断熱効果を更に高めることになる。更にその延出部55があるため、パッキン54を内蓋部材18の外周端部に取り付けるに際し、パッキン54を引き伸ばしながらパッキン54の環状溝54aを内蓋部材18の外周端部に嵌合させることによって行うが、その場合、前記延出部55が内蓋部材18の内面部にほぼ均等に当接するようになるため、パッキン54の一部は引っ張られた状態で、他の部分は波ができるというような弊害が低減する。そのため、パッキン54の取り付けが容易になる。
【0035】
図7は、凹陥部42内の内部空間部43に更に断熱材56を設ける例を示す。この断熱材56は、発泡材或いは真空断熱材等どのようなものでも良く、このように断熱材56を入れることにより、断熱空間と相まってその断熱効果は飛躍的に高まる。なお、この例についての他の構造は、図1ないし図5のものと同じなので説明は省略する。
【0036】
本願発明は、上記実施の態様の構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更可能であることは勿論である。
【0037】
【発明の効果】
ベローズの外周部材を構成する蓋下部材を、押圧部材方向に窪ませ、垂下された外側環状壁、上面壁及び垂下された内側環状壁からなる環状の凹陥部を形成し、上壁面を閉蓋時の合わせ面及びヒンジピンより上側に位置するとともに、外側環状壁の先端部を内蓋部材近傍まで垂下させることにより、蒸気通路を除き蓋部にベローズと該ベローズの外周に二重の断熱空間部が形成されることになり、蓋からの熱の逃げをより確実、且つ長期に亘り極めて少なくすることができ、省エネ化が図れる。
【0038】
また、従来の蓋は、その重心が下の方にあるため、開蓋時、その開き角度を大きくとっておかなければ、蓋が自動的に閉まってしまうという弊害があり、その開き角度を大きくとっていたところ、その開き角度を大きくとると、こんどは蓋底部に付いた露がヒンジ部に垂れ、且つヒンジ部から容器外周部に流れ出るという弊害があった。
【0039】
上記の構成を採用することにより、蓋の重心が上方へ移動するので、開蓋時に、その開き角度を小さくすることができ、90近傍により近づけることができるため、コンパクト化が図れ、また安定性が良くなる。
【0040】
更に、開き角度が小さくなることにより、ヒンジ部への露垂れをなくすことができる。また、凹陥部を内外二重のリング状のリブによって形成することになるため蓋部の強度が増し変形防止が図れ、且つ薄肉化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の電気ポットの蓋部平面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】図2の蓋部拡大断面図。
【図4】図1のB−B線蓋部拡大断面図。
【図5】本願発明の電気ポット蓋部底面図。
【図6】本願発明の凹陥部と内蓋部材との間に狭持されるパッキンの一部を示す拡大断面図。
【図7】凹陥部に断熱材を設けた図1のB−B線蓋部拡大断面図。
【図8】従来の電気ポットの蓋部拡大断面図。
【符号の説明】
1…容器本体 2…蓋体 3…内容器
4…電気ヒータ 5…給湯口 6…給湯通路
7…電動ポンプ 8…外ケース 10…底板
12…湯温センサー 14…蓋上部材 15…蓋下部材
17…ヒンジピン 18…内蓋部材 19…蓋開放部材
20…蒸気排出口 21…押圧部材 22…ロックレバー
23…ベローズ 24…バネ 25…板体
26…ビス 27…円筒部材 28…バネ支持部材
29…縦溝 30…表示部 31…止水弁ユニット
32…転倒流出止水弁 33…傾斜流水止水弁 35…空気放出口
36…開閉弁 37…内部空間 38…蒸気通路壁
38a…蒸気通路 39…外側環状壁 40…内側環状壁
41…上面壁 42…凹陥部 43…内部空間部
44…段部 45…リブ 46…キャップ
48…ビス孔 51…転倒止水弁 52…蒸気用通路
53…円形リブ 54…パッキン 55…延出部
56…断熱材

Claims (1)

  1. 外周面を形成する合成樹脂製の蓋上部材と、内周面を形成する合成樹脂製の蓋下部材と、該蓋下部材の内側に配置される金属製の内蓋部材と、前記蓋上部材のほぼ中央部に配置される押圧部材と、該押圧部材の下部に設けられるベローズとを備えた電気ポットの蓋部断熱構造において、前記ベローズの外周部材を構成する前記蓋下部材を、前記押圧部材方向に窪ませ、垂下された外側環状壁、上面壁及び垂下された内側環状壁からなる環状の凹陥部を形成し、前記凹嵌部の最上面部である前記上壁面を閉蓋時の前記蓋上部材と肩部材との合わせ面及びヒンジピンより上側に位置し、前記外側環状壁の先端部を前記内蓋部材近傍まで垂下することを特徴とする電気ポットの蓋部断熱構造。
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