JP2003336817A - 焼却炉 - Google Patents

焼却炉

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JP2003336817A
JP2003336817A JP2002144495A JP2002144495A JP2003336817A JP 2003336817 A JP2003336817 A JP 2003336817A JP 2002144495 A JP2002144495 A JP 2002144495A JP 2002144495 A JP2002144495 A JP 2002144495A JP 2003336817 A JP2003336817 A JP 2003336817A
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JP
Japan
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air
combustion chamber
blower
furnace
incinerator
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Application number
JP2002144495A
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English (en)
Inventor
Masashi Eguchi
正史 江口
Koichi Sugano
菅野  孝一
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AOKI SEIKAN KOGYO KK
EGUCHI KOGYO KK
Original Assignee
AOKI SEIKAN KOGYO KK
EGUCHI KOGYO KK
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Filing date
Publication date
Application filed by AOKI SEIKAN KOGYO KK, EGUCHI KOGYO KK filed Critical AOKI SEIKAN KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被焼却物を完全燃焼させるとともに、有害物
質や煙の発生を抑制する。 【解決手段】 炉12の2重の壁面間は、外部から供給
された空気の通路21となっている。該通路21を通過
した空気の一部は送風管80に導入されて、プレ吐出孔
84,86及び着脱蓋90と送風管80との隙間より全
体として略水平方向に集中して噴出される。他の一部
は、カバー36及びスリット38を介して炉12に供給
され、一定方向に回転する気流をつくる。燃焼により生
成した可燃性ガスは、上昇しながらプレート82A,8
2B及び着脱蓋90の近傍で空気の供給を受けて燃焼
し、上方の回転気流により全体が攪拌される。更に上昇
したガスは、蓋56の天頂部66の湾曲に沿って再び下
降を始める。これによって、炉12内部の対流がスムー
ズに行われて完全燃焼が促進されるとともに、灰などの
飛散が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、事業所や一般家庭
などから排出される各種廃棄物を焼却処理する焼却炉に
関し、特に、分解燃焼によって処理を行う焼却炉に関す
るものである。
【0002】
【背景技術】近年、廃棄物の処理について、環境保護,
ダイオキシン排出規制の観点から社会的関心が高まって
おり、焼却に伴って発生する燃焼ガス中のダイオキシン
類の排出についてはその規制が強化されている。一般
に、ダイオキシン類は、250℃〜350℃の間で不完
全燃焼を起こすと合成されやすく、特に、石油製品など
の塩素を含む可燃性廃棄物の燃焼過程で合成されやす
い。その一方で、800℃以上の高温で2秒以上加熱す
ると熱分解し、更に、1100℃以上で分解した場合に
は再合成しないことが知られている。
【0003】従来の焼却炉,特に、学校や病院等で設置
されていた小型ないし簡易型の焼却炉は、その構造上、
上述したような高温による焼却を行うことができず、ダ
イオキシン類などの有害物質の発生を抑制することがで
きなかった。このため、ごみ焼却により発生する有害ガ
スが社会的に問題化し、環境意識が高まるに従って、有
害ガスの規制を達成するための焼却炉の改良や開発が行
われており、例えば、バーナー炎で1次,2次,3次燃
焼を強制的に行うなど、複数の燃焼過程を含むものが提
案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような背景技術では、灯油や重油又は電気などの助燃材
(助燃剤)を用いて強制燃焼をさせるため、助燃材のラ
ンニングコストが高くつくばかりでなく、温度や酸素の
供給量などの条件設定が必要となる。また、従来の焼却
炉は、大部分が燃焼室で発生したガスを煙突から排出す
る構造となっており、煙や灰が飛散したり、設置場所が
限られたりするという不都合もある。
【0005】この発明は、以上の点に着目したもので、
簡単な構成でありながら、被焼却物を効率よく完全燃焼
させるとともに、ダイオキシン類などの有害物質の生成
を抑制し、更には煙の発生しない焼却炉を提供すること
を、その目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、被焼却物を分解燃焼するための焼却炉で
あって、前記被焼却物の投入口を有する燃焼室,該燃焼
室の上端に設けられた開閉自在の蓋,前記燃焼室内に設
けられており、該燃焼室内に略水平方向に集中して空気
を供給する第1の送風手段,前記燃焼室の上方に設けら
れており、該燃焼室内に空気を供給して一定方向に回転
する気流をつくる第2の送風手段,前記燃焼室外に設け
られており、前記第1及び第2の送風手段に空気を導入
する空気導入手段,を備えたことを特徴とする。
【0007】他の発明は、被焼却物を分解燃焼するため
の焼却炉であって、前記被焼却物の投入口を有するとと
もに、2重構造の壁面間に中空部を有する燃焼室,該燃
焼室の上端に設けられた開閉自在の蓋,前記燃焼室外に
設けられており、前記中空部に空気を導入する空気導入
手段,前記燃焼室内に設けられており、前記中空部を通
過した空気を、前記燃焼室内に略水平方向に集中して供
給する第1の送風手段,前記燃焼室の上方に設けられて
おり、前記中空部を通過した空気を前記燃焼室内に供給
して一定方向に回転する気流をつくる第2の送風手段,
を備えたことを特徴とする。主要な形態の一つでは、前
記中空部の壁面に沿って設けられており、前記空気導入
手段によって導入された空気を上方へ導くガイド手段,
を備えたことを特徴とする。
【0008】他の形態は、前記第1の送風手段が、前記
燃焼室内に略垂直方向に設けられており、上端側が着脱
自在な蓋に覆われた送風管,該送風管にフランジ状に設
けられており、略水平方向に向けて延出した少なくとも
一つのプレート,該プレートに近接する下方位置であっ
て、前記送風管の全周に沿って形成された複数の吐出
孔,を備えるとともに、前記送風管の下端側から空気を
供給することを特徴とする。
【0009】更に他の形態は、前記送風管の蓋が、前記
送風管内に挿通される挿通部,該挿通部の上方に設けら
れており、前記送風管の上端を覆う被覆部,前記挿通部
の外周と、前記被覆部の裏面であって前記送風管の上端
と接する位置に設けられた複数の突起,を含むことを特
徴とする。更に他の形態は、前記送風管の被覆部の裏面
に、該送風管内を上昇した空気が前記燃焼室内に下方に
向かうように傾斜ないし曲面を設けたことを特徴とす
る。更に他の形態は、前記送風管を、前記燃焼室から取
り外し可能としたことを特徴とする。
【0010】更に他の形態は、前記第2の送風手段は、
前記燃焼室の壁面に設けられており、該壁面の中空部を
通過した空気又は前記空気導入手段から供給された空気
を、前記燃焼室内に導入する複数の吹出口,該吹出口を
覆うとともに、所定の方向にスリットが形成された複数
の吹出カバー,を備えるとともに、前記スリットから供
給した空気によって、前記燃焼室内に一定方向に回転す
る気流をつくることを特徴とする。
【0011】更に他の形態は、前記燃焼室の上端の全周
に、該燃焼室の中心側に向かって延出して設けられてお
り、該燃焼室の内壁沿いの上昇気流を抑える上昇気流抑
制手段,を設けたことを特徴とする。更に他の形態は、
前記燃焼室の蓋の内側の天頂部に、上昇する気流が下方
に向かうように傾斜ないし曲面を設けたことを特徴とす
る。更に他の形態は、前記燃焼室内での燃焼状態を調整
するための燃焼調整材(調整剤)供給手段,を備えたこ
とを特徴とする。本発明の前記及び他の目的,特徴,利
点は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろ
う。
【0012】
【発明の実施の形態】<実施形態1>……以下、本発明
の実施の形態について詳細に説明する。最初に、図1〜
図3を参照して、本発明の実施形態1について説明す
る。図1には、本実施形態の全体構成が示されており、
同図の#A−#A線に沿って矢印方向に見た断面が図2
に示されている。図3は、本実施形態の炉の構成を一部
破断して示す斜視図である。
【0013】前記図1及び図2において、焼却炉10
は、脚の付いた台14上に設置された炉12,ケース6
8内に収納された送風装置であるブロア70,燃焼の抑
制や助燃を行う燃焼調整材を貯留するタンク室100,
前記燃焼調整材を炉12内に供給するためのポンプが収
納されたポンプ室108などによって構成されている。
前記炉12は、作業者が高温の壁面に直接触れることが
ないように、多孔板によるフェンス16によって囲まれ
ている。
【0014】最初に、図3も参照して炉12について説
明する。炉12は、金属プレートなどで形成された外壁
20の内側に、同じく金属プレートなどによる内壁18
が設けられた略円筒状の2重構造となっている。これら
内壁18及び外壁20の間には中空部が形成されてお
り、前記ブロア70から供給された空気の通路21とな
っている。これら内壁18及び外壁20の上端22の全
周には、中心に向かって若干延出したプレート23が設
けられている。また、外壁20の上端外側には、図2に
示すように、断面が略円形のリンク状の枠24が設けら
れている。このような炉12の上端は開口しており、被
焼却物を投入するための投入口26となっている。
【0015】前記外壁20の下方には、前記ブロア70
から配管72を介して供給された空気の導入口28が設
けられている。該導入口28は、外壁20のいずれの位
置に設けてもよいが、炉12内が最も高温となる後述の
火格子46よりも若干高い位置に設定することにより、
導入した空気により炉12内が冷却され、必要以上に高
温となるのを防止することができる。
【0016】また、内壁18と外壁20の間の通路21
には、前記導入口28を介してブロア70から供給され
た空気を、通路21の周に沿って上方にガイドするため
の螺旋板30が設けられている。本実施形態では、該螺
旋板30は、前記導入口28付近から炉12の略中間高
さ位置付近まで、2周するように設けられている。螺旋
板30は、耐久性などの観点から、外壁20の内側に溶
接によって固定されている。更に、外壁20の上方に
は、前記螺旋板30にガイドされて上昇した高温の空気
の一部を、配管74を介して後述する送風管80に送る
ための回収口32が設けられている。
【0017】一方、内壁18の上方には、前記通路21
内を通過して温度が上昇した空気の他の一部を、炉12
内に供給するための吹出口34が設けられている。該吹
出口34は、所定の向きにスリット38が形成された箱
型のカバー36により全体が覆われている。すなわち、
通路21から吹出口34を介して吹出した空気は、カバ
ー36のスリット38からのみ図3に矢印で示す方向に
吹出されることとなる。
【0018】本実施形態では、前記吹出口34及びカバ
ー36が内壁18の内側の対向する位置に2箇所設けら
れており、それぞれのカバー36に形成されたスリット
38が反対側となるように設定されている。すなわち、
これらスリット38から吹出した空気により、内壁面に
沿って一定方向に回転する(図示の例では、反時計周
り)気流が形成され、炉12内の全体を攪拌することが
できる。なお、図示の例では、吹出口34及びカバー3
6を2箇所設けることとしたが、炉12の大きさなどに
応じて、その数は適宜変更してよい。
【0019】以上のような炉12の下方には、焼却処理
後の灰を外部に取り除くためのかき出し口40が形成さ
れており、該かき出し口40には、開閉自在な扉42が
設けられている。該扉42には、必要に応じて開閉する
ことができる空気取入口などを設けるようにしてもよ
い。また、炉12の側壁には、前記タンク室100内に
貯留された燃焼調整材を、炉12内に噴射供給するノズ
ル118が適宜設けられている。
【0020】また、炉12内部の下方には、適宜間隔で
スリット48が設けられた火格子ないしロストル46を
載置するための受部44が設けられている。火格子46
は、前記スリット48にフックなどを引掛けて投入口2
6から吊上げることで、炉12内から取外し可能となっ
ている。上述した火格子46は、必ずしも必要なもので
はなく、被焼却物の種類や量によっては使用しなくても
よい。
【0021】次に、炉12の蓋56について説明する。
上述した炉12には、連結部54を介して蓋56が設け
られており、図示しないモータによって電動で開閉自在
となっている。該蓋56は、多孔状の通気口60を備え
た外蓋58と、その内側に設けられた内蓋64によって
構成されている。これら外蓋58と内蓋64の天頂部6
6は、図2に示すように一体に形成されており、上昇す
る気流が下方へ向かうように湾曲した形状となってい
る。
【0022】前記外蓋58の側面は、内蓋64の側面よ
りも長く設定されており、外蓋58の端部近傍に設けら
れたストッパ62が炉12の上端22に当接することに
よって、投入口26に位置決めされる。ストッパ62
は、外蓋58の全周に沿って設けられているわけではな
く、ごく一部に設けられているのみである。このため、
図2に示すように、炉12の上端と外蓋58及び内蓋6
4の各下端部の間に若干の隙間が形成され、この隙間を
通じて状況により外気の導入や燃焼ガスの排気が行われ
る。例えば、燃焼カロリーの高い被焼却物は、完全燃焼
に必要な理論空気量に加えて若干余分な空気を必要とす
るが、このような計算では出せない微妙な空気を図に矢
印で示すように炉12の上部から取り入れることによっ
て、良好な燃焼状態を得ることができる。このような蓋
50は、例えば、金属板などにより形成される。
【0023】次に、前記炉12内に設けられた送風管8
0について説明する。送風管80は、通路21内を上昇
して高温となり、配管74を介して送られてきた空気
を、炉12内に供給するためのものである。送風管80
は、炉12のほぼ中心に略垂直方向に設けられており、
その下端部は、炉12の炉床50に形成された取付部5
2のネジ部と螺合するネジ部88となっている。これに
よって送風管80が炉12に対して取り外し可能となっ
ている。前記取付部52には、前記配管74から、例え
ば、300〜500℃程度の高温の空気が導入される。
このような配管74は、一本のパイプを所定形状に加工
して形成してもよいし、複数のパイプをフランジや耐熱
パッキンなどを介してボルトやナットなどで固定して形
成するようにしてもよい。
【0024】前記送風管80には、適宜間隔で略水平方
向に延出したフランジ状のプレートないし羽根リング8
2A及び82Bが設けられている。これらプレート82
A,82Bは、送風管80に対して全周が溶接などによ
り固定されている。また、これらプレート82A,82
Bの下方には、配管74を介して通路21から導入され
た空気を炉12内に噴射するための吐出孔84が、送風
管80の全周にわたって略等間隔に放射状に多数形成さ
れている。なお、図示の例では、各プレート82A,8
2Bの下方に、それぞれ2段に吐出孔84を形成するこ
ととしたが、1段のみ形成するようにしてもよい。プレ
ート84A,82Bの数についても同様である。また、
火格子46に近接して吐出孔84を設けてもよいし、炉
床50近傍に吐出孔86を設けて、火格子46の下方に
空気を供給し、スリット48から落ちてきた燃えかすを
更に燃焼させるようにしてもよい。
【0025】一方、送風管80の上端には、傘状の着脱
蓋90が設けられている。該着脱蓋90は、送風管80
内部に挿通される挿通部92を有している。また、該挿
通部92の側面と、前記送風管80の上端の縁と接する
部分には、適宜間隔で複数の突起94が設けられてい
る。該突起94は、送風管80と着脱蓋90との間に隙
間を形成して、送風管80内を上昇してきた空気を炉1
2内に供給するためのものである。このような突起は、
例えば直径1mm程度の半球状に形成される。更に、着
脱蓋90の裏面には斜面96が形成されており、空気を
若干下方へ向けて全方向に面状に炉12内に供給するこ
ととなっている。前記斜面96は、例えば、水平面に対
して5°程度に形成される。このような着脱蓋90の下
方にも、全周にわたって上述した吐出孔84が2段形成
されている。
【0026】以上のような送風管80内に空気が導入さ
れた場合について、プレート82Aを例として説明す
る。送風管80に導入された空気は、吐出孔84から炉
12内に向けて噴出する。仮に、プレート82Aが存在
しないとすると、供給された空気は4方に飛散すること
になる。ところが、本実施形態のように、プレート82
Aが存在すると、上方に向けて飛散した空気はプレート
82Aで上昇を妨げられて下方に向かい、下方に向けて
飛散した空気は、一旦下降するものの炉12底部で高温
に加熱された空気や燃焼ガスの対流によって再び上昇す
るようになる。このため、吐出孔84Aから噴射された
空気は、全体として、略水平方向に向かうように供給さ
れることとなる。また、プレート82Aには、上述した
ような気流を整える作用のほかに、被焼却物によって吐
出孔84が塞がれるのを防止したり、燃焼を助ける空間
ないし隙間を形成したりする効果もある。他のプレート
82Bについても同様である。
【0027】従って、全体としては、炉12底部での燃
焼によって発生した可燃性ガスは、下から順にプレート
82B,82Aの下方で2段階に分けて空気の供給を受
けて燃焼し、更に、着脱蓋90の下方で空気の供給を受
けて燃焼が促進される。
【0028】次に、前記炉12内の燃焼状態を調整する
ための助燃機構について説明する。前記台14上に設け
られたタンク室100内には、その供給量によって燃焼
を抑制したり、場合によって促進したりするための水用
のタンク102が収納されている。また、タンク102
内の水を炉12内に供給するためのポンプ(図示せず)
がポンプ室108に収納されている。前記タンク102
には、外部から量を確認するための窓104が設けられ
ている。前記タンク室100及びポンプ室108の上部
には、開閉可能な蓋106が設けられており、この蓋1
06を閉じると、ステップ110とともに、焼却炉10
を使用する作業者が投入口26から被焼却物を投入する
ための足場を形成する。
【0029】前記タンク102は、ホース116に接続
されており、炉12の側壁に設けられたノズル118を
介して、炉12内に水が噴射される。前記タンク室10
0の背面には、図示しない制御盤などが設けられてお
り、これらによって、水の間欠噴射が行われる、なお、
間欠噴射については、被焼却物の種類に応じてその間隔
を設定するようにしてもよいし、もちろん、手動で水の
供給を行うようにしてもよい。
【0030】次に、図1〜図3を参照しながら、本実施
形態の作用を説明する。なお、ここでは焼却炉10は、
平坦で堅固な場所に水平に設置されているものとする。
作業者は、炉12のかき出し口40の扉42を閉めた状
態で、蓋56を開け、ステップ110,106を登っ
て、投入口26から廃棄物などの被焼却物を投入する。
被焼却物の投入量としては、例えば、炉12の高さの半
分くらいまでの位置が好適である。
【0031】なお、被焼却物としては、種々のものが適
用可能であるが、例えば、発泡スチロール,ポリエチレ
ン,ウレタン,廃油,廃塗料などの固体又は液体状の石
油製品やゴムなどの天然系の高分子系化合物のほか、木
くず,紙くず,生ゴミ,剪定街路樹などの有機化合物な
どを焼却処理することができる。そして、ダイオキシン
類を発生しないように、これらの被焼却物を高温処理す
る。
【0032】被焼却物を投入したら、次いで、適宜手段
によってこれら被焼却物に着火し、蓋56を閉めてブロ
ア70からの送風を開始する。着火は、例えば、炉外で
着火した被焼却物を炉12内に投入するなどの方法で行
う。ブロア70からの送風を開始すると、燃焼の必須要
素である酸素を含む空気が、炉12の外部から、ブロア
70,配管72,外壁20の導入口28を介して通路2
1内に導入される。通路21内に導入された空気は、螺
旋板30に案内されながら上昇するとともに炉12内の
温度を低下させる。すなわち、火格子46よりも若干高
めの位置に設けられた導入口28近傍の一番温度が高い
位置に外部の空気を導入することにより、炉12内の燃
焼温度が必要以上に高温になるのを防ぐことができる。
このようにして通路21を上昇する空気は、炉12内を
冷却するときの熱交換によって温度が上昇する。
【0033】高温になった空気の一部は、外壁20に設
けられた回収口32及び配管74を介して炉12の炉床
50側から送風管80の下端部に供給され、他の一部
は、内壁18に設けられた吹出口34,カバー36,ス
リット38を介して炉12の上部に供給される。
【0034】まず、送風管80に供給された空気は、吐
出孔84及び86と着脱蓋90との隙間から炉12内に
供給される。炉12内では、被焼却物の熱分解により、
酸素,一酸化炭素,アルデヒド,アルコール等の可燃性
の分解生成ガスを生じる。このような可燃性ガスは、暖
められて上昇し、まず、下段のプレート82Bの下方で
水平方向に空気の供給を受けて燃焼する。次いで、同様
にして、上段のプレート82Aの下方で順に空気の供給
を受けて燃焼する。更に、着脱蓋90と送風管80の上
端の隙間から下方に向かって供給された空気を受けて燃
焼する。
【0035】このように、着脱蓋90,プレート82A
及び82Bの下方において水平方向に空気の供給を受け
ることにより、燃焼物によって吐出孔84が塞がれたり
することなく、可燃性ガスは効率よく完全燃焼する。本
実施形態によれば、送風管80から供給される空気は、
通路21で加熱されて高温となっているため、燃焼の効
率がよい。すなわち、高温送風することにより、被焼却
物が低カロリー物質である場合でも、効率よく燃焼を行
うことができる。なお、被焼却物の投入量が多く、下段
のプレート82Bを超える程度の量の場合には、燃焼の
はじめの段階では、空気の供給は、上端のプレート82
Aの下方及び着脱蓋90の下方において主に行われる。
そして、被焼却物の燃えかすのうち、火格子46のスリ
ット48から下方に落下したものについては、吐出孔8
6から空気の供給を受けて更に燃焼する。
【0036】一方、通路21を上昇して加熱された高温
空気のうち、炉12の上部に供給される空気は、所定方
向にスリット38が設けられたカバー36から炉12内
に吹き込むため、一定方向に回転する気流を生じる。こ
のようにして生じた回転気流により、上昇してきた燃焼
ガスを全体にかき混ぜて対流を促し、効率よく燃焼する
ことができる。更に、本実施形態では、炉12の上端2
2に、内壁18よりも中心側に張り出したプレート23
が設けられている。このようなプレート23を設けるこ
とにより、内壁18の側面に沿って上昇してきた燃焼ガ
スの気流を抑えることができる。
【0037】燃焼によって発生した燃焼ガスは、蓋56
の湾曲した天頂部66まで達すると、図2に矢印で示す
ように、その湾曲面に沿って再び降下する。これによっ
て炉12内部の対流をスムーズにし、完全燃焼を促進す
るとともに、灰などの飛散を防止することができる。こ
のように、燃焼が開始されると、中間過程ではほとんど
自家燃焼が継続する。
【0038】焼却処理が終了したら、灰の温度が十分に
下がっていることを確認した上で、かき出し口40から
灰をかき出し、火種が残っているような場合には、取り
出してから水をかけるようにして次回の使用に備える。
灰を残したまま次の焼却を行うと、よく燃えず、煙を出
す原因となる。また、火格子48を使用した場合には、
その上に残っている灰も取り除く。このような灰は、生
ごみと共にだすか、大量の場合は、産業廃棄物として処
理する。また、タンク室100の窓104によってタン
ク102中の水の残りの量を確認し、必要があれば補充
する。
【0039】なお、焼却炉10の使用回数が増えるにつ
れ、吐出孔84,86の孔が詰まったり、劣化して初期
の目的が達せられなくなったりした場合には、送風管8
0を炉12の炉床50から取り外すことによって送風管
80自体を交換するようにする。
【0040】このように、本実施形態によれば次のよう
な効果が得られる。 (1)炉12の壁面間の通路21を通過して温度が上昇
した空気を、送風管80に供給して炉12内に送風する
こととしたので、効率よく燃焼を行うことができる。
【0041】(2)前記通路21を通過した空気の一部
を、炉12の上方に回転気流を作るように供給すること
としたので、炉12内の対流をスムーズにし、燃焼を促
進させることができる。 (3)炉12の上端部に、中心部に向かって延出したプ
レート23を設けることとしたので、内壁18沿いの上
昇気流を押さえることができる。
【0042】(4)送風管80の吐出孔84の上部に、
略水平方向に延出したプレート82A,82Bを設ける
こととしたので、空気が略水平方向に集中して供給され
るとともに、燃焼スペースを確保することができ、可燃
性ガスを効率よく完全燃焼させることができる。 (5)送風管80の上部に着脱蓋90を設け、該着脱蓋
90と送風管80との隙間から下方に向けて全方向に面
状に空気を供給することとしたので、炉12内の対流を
促し燃焼を促進することができる。
【0043】(6)高温で完全燃焼を行うため、ダイオ
キシン類などの有害ガスの発生や煙の発生を抑制するこ
とができる。 (7)蓋56の天頂部66を湾曲させることとしたの
で、炉12内の対流をスムーズにし、完全燃焼を促進す
るとともに灰の飛散を防止する。また、長い煙突を設け
る必要がないため、焼却炉全体の小型化を図ることがで
きる。
【0044】<実施形態2>……次に、図4を参照し
て、本発明の実施形態2について説明する。図4は、本
実施形態の主要断面図であり、上述した実施形態1の図
2に相当するものである。なお、上述した実施形態と同
一又は対応する構成要素には、同一の符号を用いること
とする。上述した実施形態1では、焼却炉の炉を金属プ
レートの内壁と外壁による2重構造とすることとしが、
本実施形態の焼却炉200は、炉202を耐火キャスタ
ブルで構成した例である。炉202に設けられたかき出
し口40,蓋56,送風管80,タンク室100及びポ
ンプ室108の構成は、上述した実施形態と同様であ
る。
【0045】図4に示すように、炉202は、耐火キャ
スタブルなどで形成された炉壁204の外側に、金属プ
レートなどによる外壁206が設けられた構成となって
いる。これらの上端208の開口は、被焼却物を投入す
るための投入口26となっている。炉壁204の上端2
08には、同図に示すように、上述した実施形態1と同
様の中心部に向かって張り出したプレート210が全周
にわたって設けられている。また、外壁206の上端の
外側は、断面が略円形のリング状の枠212となってい
る。
【0046】前記炉壁204の上方の内側には、ブロア
70から配管216を介して供給された空気を炉202
内に導入するための給気口214が対向して設けられて
いる。該給気口214には、上述した実施形態と同様の
構成のカバー36が設けられている。また、炉202の
炉床50の取付部52には、送風管80が取り外し可能
に連結されており、該送風管80には、ブロア70から
配管218を介して供給された空気が導入される。前記
配管216及び218には、それぞれエア調整用のバル
ブ220及び222が設けられており、これらのバルブ
220,222の調整によって炉202内への空気の供
給量を調整することができる。更に、炉202には、必
要に応じて燃焼の抑制や助燃を行う燃焼調整材である水
を供給するためのノズルが設けられる。
【0047】本実施形態によれば、焼却処理時にブロア
70から導入された外気の一部は、炉202の炉床50
側から送風管80に導入されて、吐出孔84及び86か
ら略水平方向に供給される。また、送風管80と着脱蓋
90との隙間からやや下方に向けて供給される。一方、
ブロア70から導入された外気の他の一部は、炉壁20
4に設けられた給気口214,カバー36,スリット3
8を介して、炉202の上方に回転気流を形成するよう
に供給される。
【0048】このように、本実施形態においても、送風
管80から略水平方向に供給する空気による燃焼効果に
加え、炉202の上方に供給された空気によってつくら
れた回転気流や蓋56による対流促進効果,炉202の
上端208に設けられたプレート210による内壁沿い
の上昇気流の抑制効果が得られ、効率よく完全燃焼を促
すことができる。
【0049】<他の実施形態>……本発明には数多くの
実施形態があり、以上の開示に基づいて多様に改変する
ことが可能である。例えば、次のようなものも含まれ
る。 (1)前記実施形態における各部の形状,大きさは一例
であり、必要に応じて適宜変更可能である。例えば、前
記形態では、送風管80に平坦なプレート82A及び8
2Bを設けることとしたが、他の形状のものを用いるよ
うにしてもよい。また、その数も炉の大きさや送風管8
0の長さに応じて適宜増減可能である。
【0050】(2)炉の内部に設ける送風管80につい
ても必要に応じて適宜変更可能である。例えば、上述し
た実施形態では円筒状のパイプを利用することとした
が、パイプ自体の形状も必要に応じて適宜変更可能であ
る。例えば、断面が略6角形,断面が略16角形などの
パイプであってもよい。更に、送風管に形成される吐出
孔の形状も丸孔のみならず長角孔とするなど、必要に応
じて適宜変更してよい。また、前記形態では、これらの
吐出孔をプレート82A,82Bの下方に2段ずつ設け
ることとしたが、1段のみ設けるようにしてもよい。以
上のような送風管80を、複数炉内に設けるようにする
ことも可能である。
【0051】(3)送風管80の着脱蓋90も一例であ
り、同様の効果を奏するように適宜変更してよい。例え
ば、前記形態では、着脱蓋90の挿通部92を送風管8
0内に収納して着脱自在に取り付けることとしが、その
着脱機構も適宜変更してよい。また、突起94の形状・
大きさも一例であり、必要に応じて適宜変更可能であ
る。例えば、突起の一部を、送風管80の内側に設ける
ようにしてもよい。更に、着脱蓋90の裏面に形成した
斜面96の角度も一例であり、必要に応じて適宜変更可
能である。
【0052】(4)前記実施形態1で内壁18と外壁2
0の間に設けた螺旋板30も一例であり、螺旋のピッチ
は適宜設計変更してよいし、螺旋板30を省略してもよ
い。なお、螺旋板30は、外壁20側に溶接するとよ
い。内壁18側に螺旋板30を溶接すると、内壁18が
高温になるために溶接部分が劣化しやすくなる。
【0053】(5)前記形態では、炉の上端に、炉の中
心に向かって張り出したプレートを設けることとした
が、炉の上端を中心に向かって延出するように形成する
ことでも同様の効果が得られる。また、前記プレート
は、必要に応じて設ければよく、省略するようにしても
よい。
【0054】(6)炉の内側に設けられたカバー36,
スリット38についても、必要に応じて適宜変更可能で
ある。例えば、上述した実施形態では、炉の内側の対向
する位置に2箇所設置することとしたが、炉の大きさに
応じて、更に多くのカバー及びスリットを設置するよう
にしてもよいし、炉の中段付近に設けるようにしてもよ
い。また、上述した実施形態による気流の回転方向も一
例であり、時計周りの方向に気流を回転させるようにし
てもよい。
【0055】(7)前記形態では、炉12を断面略正方
形のフェンスで囲むこととしたが、円形や長方形,ある
いは多角形の断面形状を有するフェンスで囲むようにし
てもよい。 (8)蓋56の内蓋64の形状についても、上昇する気
流が下方に向かうような形状であれば、適宜変更してよ
い。
【0056】(9)本発明は、一般的な事業所のほか、
病院,介護施設,学校,工場,農産物加工場,調理セン
タ,観光地,建設現場,各種工場,事務所,社寺などで
使用することができる。その設置場所も、焼却炉の延命
の観点からは屋内が望ましいが、屋外で使用することも
可能である。また、被焼却物の投入口26が高い位置に
あるために作業が困難と思われる場合には、半地下式で
設置するようにしてもよい。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次のような効果がある。 (1)燃焼室内で水平方向に空気を供給するとともに、
該燃焼室の上方に空気の供給によって一定方向に回転す
る気流をつくることとした。これにより、燃焼ガスの対
流を促進して効率よい完全燃焼を促すとともに、有害ガ
スや煙の発生の抑制や灰の飛散を防止しながら焼却処理
を行うことができる。 (2)加熱空気を燃焼室内に供給することとしたので、
更に効率よく燃焼を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の全体構成を示す斜視図で
ある。
【図2】図1の#A−#A線に沿って切断した断面を示
す図である。
【図3】前記形態の炉の構成を一部破断して示す斜視図
である。
【図4】本発明の実施形態2を示す図である。
【符号の説明】
10…焼却炉 12…炉 14…台 16…フェンス 18…内壁 20…外壁 21…通路 22…上端 23…プレート 24…枠 26…投入口 28…導入口 30…螺旋板 32…回収口 34…吹出口 36…カバー 38…スリット 40…かき出し口 42…扉 44…受部 46…火格子 48…スリット 50…炉床 52…取付部 54…連結部 56…蓋 58…外蓋 60…通気口 62…ストッパ 64…内蓋 66…天頂部 68…ケース 70…ブロア 72,74…配管 80…送風管 82A,82B…プレート 84,86…吐出口 88…ネジ部 90…着脱蓋 92…挿通部 94…突起 96…斜面 100…タンク室 102…タンク 104…窓 106…蓋 108…ポンプ室 110…ステップ 116…ホース 118…ノズル 200…焼却炉 202…炉 204…炉壁 206…外壁 208…上端 210…プレート 212…枠 214…給気口 216,218…配管 220,222…バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F27D 7/04 F27D 7/04 (72)発明者 菅野 孝一 埼玉県川口市本蓮4−7−7 青木製缶工 業株式会社内 Fターム(参考) 3K062 AA19 AB02 AC01 EB17 EB46 3K065 AA19 AB01 AC01 BA04 GA03 GA07 GA08 GA12 GA22 GA33 4K051 AA00 AB03 HA16 4K063 AA01 AA13 BA13 CA02 DA06 DA13 DA14 DA26

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被焼却物を分解燃焼するための焼却炉で
    あって、 前記被焼却物の投入口を有する燃焼室,該燃焼室の上端
    に設けられた開閉自在の蓋,前記燃焼室内に設けられて
    おり、該燃焼室内に略水平方向に集中して空気を供給す
    る第1の送風手段,前記燃焼室の上方に設けられてお
    り、該燃焼室内に空気を供給して一定方向に回転する気
    流をつくる第2の送風手段,前記燃焼室外に設けられて
    おり、前記第1及び第2の送風手段に空気を導入する空
    気導入手段,を備えたことを特徴とする焼却炉。
  2. 【請求項2】 被焼却物を分解燃焼するための焼却炉で
    あって、 前記被焼却物の投入口を有するとともに、2重構造の壁
    面間に中空部を有する燃焼室,該燃焼室の上端に設けら
    れた開閉自在の蓋,前記燃焼室外に設けられており、前
    記中空部に空気を導入する空気導入手段,前記燃焼室内
    に設けられており、前記中空部を通過した空気を、前記
    燃焼室内に略水平方向に集中して供給する第1の送風手
    段,前記燃焼室の上方に設けられており、前記中空部を
    通過した空気を前記燃焼室内に供給して一定方向に回転
    する気流をつくる第2の送風手段,を備えたことを特徴
    とする焼却炉。
  3. 【請求項3】 前記中空部の壁面に沿って設けられてお
    り、前記空気導入手段によって導入された空気を上方へ
    導くガイド手段,を備えたことを特徴とする請求項2記
    載の焼却炉。
  4. 【請求項4】 前記第1の送風手段が、 前記燃焼室内に略垂直方向に設けられており、上端側が
    着脱自在な蓋に覆われた送風管,該送風管にフランジ状
    に設けられており、略水平方向に向けて延出した少なく
    とも一つのプレート,該プレートに近接する下方位置で
    あって、前記送風管の全周に沿って形成された複数の吐
    出孔,を備えるとともに、前記送風管の下端側から空気
    を供給することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載の焼却炉。
  5. 【請求項5】 前記送風管の蓋が、 前記送風管内に挿通される挿通部,該挿通部の上方に設
    けられており、前記送風管の上端を覆う被覆部,前記挿
    通部の外周と、前記被覆部の裏面であって前記送風管の
    上端と接する位置に設けられた複数の突起,を含むこと
    を特徴とする請求項4記載の焼却炉。
  6. 【請求項6】 前記送風管の被覆部の裏面に、該送風管
    内を上昇した空気が前記燃焼室内に下方に向かうように
    傾斜ないし曲面を設けたことを特徴とする請求項5記載
    の焼却炉。
  7. 【請求項7】 前記送風管を、前記燃焼室から取り外し
    可能としたことを特徴とする請求項4〜6のいずれかに
    記載の焼却炉。
  8. 【請求項8】 前記第2の送風手段は、 前記燃焼室の壁面に設けられており、該壁面の中空部を
    通過した空気又は前記空気導入手段から供給された空気
    を、前記燃焼室内に導入する複数の吹出口,該吹出口を
    覆うとともに、所定の方向にスリットが形成された複数
    の吹出カバー,を備えるとともに、 前記スリットから供給した空気によって、前記燃焼室内
    に一定方向に回転する気流をつくることを特徴とする請
    求項1〜7のいずれかに記載の焼却炉。
  9. 【請求項9】 前記燃焼室の上端の全周に、該燃焼室の
    中心側に向かって延出して設けられており、該燃焼室の
    内壁沿いの上昇気流を抑える上昇気流抑制手段,を設け
    たことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の焼
    却炉。
  10. 【請求項10】 前記燃焼室の蓋の内側の天頂部に、上
    昇する気流が下方に向かうように傾斜ないし曲面を設け
    たことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の焼
    却炉。
  11. 【請求項11】 前記燃焼室内での燃焼状態を調整する
    ための燃焼調整材供給手段,を備えたことを特徴とする
    請求項1〜10のいずれかに記載の焼却炉。
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