JP2003335179A - インストルメントパネル - Google Patents

インストルメントパネル

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JP2003335179A
JP2003335179A JP2002144419A JP2002144419A JP2003335179A JP 2003335179 A JP2003335179 A JP 2003335179A JP 2002144419 A JP2002144419 A JP 2002144419A JP 2002144419 A JP2002144419 A JP 2002144419A JP 2003335179 A JP2003335179 A JP 2003335179A
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Kunihiko Takeshige
國彦 竹重
Hironobu Kondo
弘信 近藤
Koji Tamura
孝司 田村
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Nishikawa Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】物品収納部の下壁に皿状凹部が設けられたトレ
ー板を嵌め込むようにしたインストルメントパネルにお
いて、トレー板の飛び出しを防止する。 【解決手段】ロアパネル10bの物品収納部12下壁1
8に開口部20を形成し、開口部20に皿状凹部を有す
るトレー板22を嵌め込む。ロアパネル10bの裏面と
トレー板22の裏面とを連結固定するブラケット24を
設ける。ブラケット本体40をトレー板22の裏面と締
結する一方、前端延設部42をロアパネル10bにおけ
る物品収納部12の裏面と、また後端延設部44を物品
収納部12の下方側におけるロアパネル10bの裏面と
それぞれ締結する。後端延設部44に、グローブボック
ス14のリッド爪部68と係合するストライカ69を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に設けられる
インストルメントパネルに関し、特に、その物品収納部
下壁の開口に嵌め込むトレー板の固定構造に係るもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のインストルメントパ
ネルとして、例えば特開平5−270321号公報に開
示されているように、インストルメントパネル本体の車
体後側、即ち車室側に開口する物品収納部を備えたもの
がよく知られている。この物品収納部は、一般にインス
トルメントパネルの一部を車体後側から前側に向かって
凹陥することで箱形に形成される。そして、開閉リッド
を設けることで、中の小物等の収納物が外から見えない
ようにすることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、部品点数の
削減等の観点から物品収納部の開閉リッドを省略するこ
とがあり、このような場合には、収納物が車両の動きに
よって物品収納部内を移動しないように、物品収納部の
下壁に皿状凹部を形成しておくことが好ましい。
【0004】しかしながら、このように物品収納部の下
壁に皿状凹部を形成すると、インストルメントパネルの
成形時において物品収納部を一体に成形することができ
ない。つまり、インストルメントパネルの物品収納部を
樹脂材により射出成形するには、上記物品収納部を成形
する成形型が成形後に大略車体後方に移動するようにし
なければならず、上記のように物品収納部の下壁に皿状
凹部を形成する場合、上記成形型の型抜きができなくな
る。
【0005】このために、皿状凹部が形成されたトレー
板を別個に形成するとともに、物品収納部の下壁に開口
部を形成し、上記トレー板をこの開口部に嵌め込むよう
にする構造が考えられる。このとき、トレー板を上記開
口部に嵌め込むだけでは、車両の動きによっては、特
に、例えば車両が衝突したような場合にトレー板が外れ
て乗員の方に向かって飛び出してしまうという問題が生
じる。
【0006】そこで、本発明は、斯かる点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、上記の如
く、物品収納部の下壁に皿状凹部が設けられたトレー板
を嵌め込むようにしたインストルメントパネルにおい
て、そのトレー板の取付構造に工夫を加えることで、車
両の衝突時等にトレー板の飛び出しを防止することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、インストルメントパネル本体の裏面と、
物品収納部下壁の開口部に嵌め込まれたトレー板の裏面
とを連結固定する固定部材を設けるようにしたものであ
る。
【0008】具体的に、請求項1の発明は、インストル
メントパネル本体に車室側に向かって開口する物品収納
部が凹設されたインストルメントパネルを前提として、
上記物品収納部の下壁に該下壁の一部を残して開口部が
形成されると共に、該開口部には皿状凹部を有するトレ
ー板が嵌め込まれ、上記インストルメントパネル本体の
裏面と上記トレー板の裏面とを連結固定する固定部材が
設けられている。
【0009】この請求項1の発明では、物品収納部の下
壁に例えば小物等を載置する皿状凹部をトレー板によっ
て形成することができ、上記小物が車両の動きによって
移動することがなくなると共に、上記インストルメント
パネル本体の裏面と上記トレー板の裏面とを固定部材に
よって連結固定するので、仮に物品収納部に開閉リッド
を設けない場合においても、上記トレー板が車両の動き
によって例えば車両の衝突時に乗員側に飛び出すのを確
実に防止することができる。
【0010】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
において、固定部材は、略車体前後方向に延びる本体部
と、該本体部の前側端部から上方に延びる前端延設部
と、上記本体部の後側端部から下方に延びる後端延設部
とを備え、上記本体部はトレー板の裏面と締結されてい
る一方、上記前端延設部はインストルメントパネル本体
における物品収納部の裏面と、また上記後端延設部は物
品収納部の下方側におけるインストルメントパネル本体
の裏面とそれぞれ締結されている。
【0011】この請求項2の発明では、固定部材をイン
ストルメントパネル本体に安定して確実に固定すること
ができると共に、上記トレー板を固定部材に確実に固定
することができる。これにより、上記トレー板をインス
トルメントパネル本体に確実に固定することができる。
【0012】また、請求項3の発明は、請求項1又は2
の発明において、物品収納部の下側には、インストルメ
ントパネル本体に固定されるボックス本体部と、進退可
能な係合部を有し上記ボックス本体部の開口を開閉する
リッド部とからなるグローブボックスが設けられ、固定
部材には、上記グローブボックスのリッド部の上記係合
部と係合するストライカが設けられている。
【0013】この請求項3の発明では、インストルメン
トパネル本体における物品収納部の下側にグローブボッ
クスが設けられ、上記グローブボックスのリッド部にお
ける進退可能な係合部を係合させるストライカを上記固
定部材に設けるようにしたために、係合部の係合及びト
レー板の固定を1つの上記固定部材で兼用させることが
できる。この結果、部品点数を削減することができる。
【0014】また、請求項4の発明は、請求項3の発明
において、トレー板の裏面は、グローブボックスのボッ
クス本体部と締結されている。
【0015】この請求項4の発明では、トレー板の裏面
とボックス本体部とが連結されるために、トレー板及び
ボックス本体部の支持剛性を向上させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0017】図1に示すように、本実施形態に係るイン
ストルメントパネル1は、図の左側の部分が車体の左
側、即ち助手席側となり、また図の右側の部分が車体の
右側、即ち運転手席側となるように、車室の前端側に配
設されるものである。
【0018】上記インストルメントパネル1は、その基
本部分をなすパネル本体10を有し、このパネル本体1
0は、アッパパネル10aとロアパネル10bとが結合
されて構成されており、図2にも示すように、ロアパネ
ル10bの左側(助手席側)において車体後側に略矩形
状に開口する物品収納部12と、該物品収納部12の下
方に位置するグローブボックス14とが設けられてい
る。物品収納部12及びグローブボックス14はいずれ
も小物等を収納するためのものであり、グローブボック
ス14は、ロアパネル10bに締結固定され、車室内に
開口する箱形のボックス本体15と、該ボックス本体1
5の下端部で回動自在に支持されたリッド16とを備
え、該リッド16によりボックス本体15の開口を開閉
するように構成されている。
【0019】一方、上記物品収納部12は、ロアパネル
10bの車体後側から車体前側に向かうと共に少し下方
に傾斜して箱形に凹陥されるようにロアパネル10bに
一体に形成されており、その下壁18における車体後側
縁端、即ち乗員手前側には開口部20が形成されてい
る。換言すれば、開口部20は、物品収納部12の下壁
18の車体前側(下壁18の一部)を残して開口されて
いる。この開口部20は、図4に示すように、ロアパネ
ル10bと一体のブリッジ部11を挟んで第1開口部2
0aと第2開口部20bとからなり、これら開口部20
a,20bには、左右方向に長い略矩形状のトレー板2
2が嵌め込まれている。このトレー板22は、その裏側
においてロアパネル10bに締結固定された固定部材と
しての金属製ブラケット24によってパネル本体10と
連結固定されている。
【0020】上記トレー板22には、上記ブリッジ部1
1に形成された開口部11aを貫通すると共に、上記ト
レー板22の裏側から下方に向かって延びるボス状の中
間固定部26が一体に形成されている。この中間固定部
26は、トレー板22がロアパネル10bの開口部20
(第1開口部20a及び第2開口部20b)に嵌め込ま
れた状態で略鉛直下方に延びており、その中央には下端
が開口する中間締結孔26aが形成されている。
【0021】上記ロアパネル10bには、物品収納部1
2の奥側壁30の裏側において該奥側壁30の下端に連
続するように車体前方に向かって延びる奥側固定部32
と、物品収納部12の後方側下方においてロアパネル1
0bの裏側から車体前方に向かって延びる手前側固定部
34とがそれぞれ一体に形成されている。上記奥側固定
部32の中央には先端(車体前方)に開口する奥側締結
孔32aが形成されている。また、上記手前側固定部3
4は、ロアパネル10bの裏側に連設されたボス部35
と、該ボス部35の前側面上部に突設され、車体前後方
向に延びる位置決めピン36と、上記ボス部35の前側
面下部に上記位置決めピン36と平行に突設された下側
締結部37とを備えている。この下側締結部37には、
その先端(車体前方)で開口する下側締結孔37aが形
成されている。
【0022】上記ブラケット24は、図2〜図4に示す
ように、車体前後方向に延びる本体部としてのブラケッ
ト本体40と、該ブラケット本体40の前側端部に連続
し、上方に向かって延びる前端延設部42と、上記ブラ
ケット本体40の後側端部に連続し、下方に向かって延
びる後端延設部44とを備えている。
【0023】尚、図4は、ロアパネル10bに固定され
たブラケット24を下側(裏側)から見た図を示してお
り、図の上側が車体後側(乗員手前側)を、また図の左
側がロアパネル10bの左側端部をそれぞれ示してい
る。この図に示すように、ロアパネル10bには、上記
ボックス本体15が嵌め込まれる開口部46が形成され
ている。この図では、便宜上上記ボックス本体15を省
略しており、上記トレー板22及びブラケット24は、
この開口部46の上方に配設され、該開口部46を通し
て下から見える状態となっている。
【0024】上記ブラケット本体40は、図2及び図3
に示すように、その車体前後方向の中間部で僅かに折れ
曲がっており、図2に示すように、その車体前側では物
品収納部12の下壁18に平行に形成され、また車体後
側では図2において下方に折れ曲がるように形成されて
いる。そして、ブラケット本体40における中間部より
も車体後側には中間挿通孔48が形成されており、この
中間挿通孔48にタッピングねじからなるビス28を挿
通し、このビス28を上記中間固定部26の中間締結孔
26aに螺合させることにより、ブラケット本体40と
トレー板22とが締結固定されている。
【0025】上記前端延設部42には前側挿通孔52が
形成されており、この前側挿通孔52にタッピングねじ
からなるビス50を挿通し、このビス50を上記奥側固
定部32の奥側締結孔32aに螺合させることにより、
ブラケット24は、前端延設部42において車体前側か
ら上記ロアパネル10bの裏側に押し付けられるように
上記奥側固定部32に締結固定されている。
【0026】上記後端延設部44には、ピン挿通孔54
と、該ピン挿通孔54よりも後端延設部44の先端寄り
に開設された後側挿通孔58とが形成されている。上記
ピン挿通孔54に上記手前側固定部34の位置決めピン
36を嵌挿するとともに、上記後側挿通孔58にタッピ
ングねじからなるビス56を挿通し、このビス56を上
記下側締結部37の下側締結孔37aに螺合させること
により、ブラケット24は、後端延設部44において車
体前側から上記ロアパネル10bの裏側に押し付けられ
るように上記手前側固定部34に締結固定されている。
【0027】上記ブラケット24には、前端延設部42
から後端延設部44に亘り、その左右両端部を同じ方向
に直交するように折り曲げてなる左右延設部60が設け
られている。この左右延設部60は、前端延設部42及
び後端延設部44では車体後方に向かって延びるよう
に、またブラケット本体40では上方に向かって延びる
ようにそれぞれ形成されている。そして、上記後端延設
部44における各左右延設部60には、該左右延設部6
0に平行な鉛直部64aと、該鉛直部64aに直交する
と共に車幅方向(左右)に延びる水平部64bとからな
る一対の鉤状の翼部材64がそれぞれ鉛直部64aにて
溶接固定されている。この各翼部材64の水平部64b
には、翼挿通孔66がそれぞれの略中央に形成されてい
る。
【0028】上記後端延設部44の先端部には、上記グ
ローブボックス14のリッド16に設けた係合部として
のリッド爪部68を係合させるストライカ69が固定さ
れている。このストライカ69は、丸棒状体を略コ字状
に折り曲げたもので、中央部を後端延設部44から突出
させるように両先端部が後端延設部44に溶接されてい
る。このことで、図2に示すように、グローブボックス
リッド16のリッド爪部68が上記ストライカ69に係
合可能となっている。上記リッド16には操作ノブ70
が設けられていて、この操作ノブ70の操作によって上
記リッド爪部68がストライカ69に対して進退移動可
能となっており、操作ノブ70を手前に引き上げる操作
を行うと、リッド爪部68がこれに連動して後退するよ
うになっている。このことにより、グローブボックス1
4は、通常リッド16が閉鎖された状態にあるが、操作
ノブ70の操作により、リッド16を開放させることが
できるようになっている。
【0029】上記トレー板22には、図4及び図5に示
すように、左右に並んで配置される一対の皿状凹部72
と、この両皿状凹部72の間で車体前後方向に延びる3
個の中央凹部74とが形成されていて、これら全体が樹
脂材料からなる一体成形品とされている。上記各皿状凹
部72は、上面から見て左右方向に長い略矩形状で、ト
レー板22の上面が凹設されて裏面に突出するように形
成されている。上記中央凹部74は、皿状凹部72より
も浅い状態で上面が凹設されて裏面に僅かに突出するよ
うに形成されている。上述した中間固定部26は、この
中央凹部74の内の真ん中の中央凹部74における裏面
に突設されている。
【0030】上記トレー板22は、その周縁部において
湾曲して下方に向かうように形成されており、前側長辺
部及び後側長辺部における周縁部の先端には前側爪部7
7及び後側爪部78がそれぞれ形成されている。前側長
辺部の前側爪部77は、図7に示すように、周縁部の先
端から前側に向かって延びるように形成され、上記物品
収納部下壁18の開口部20における奥側周縁部の裏側
に嵌め込まれるようになっている。また、後側爪部78
は、下方に向かって延びると共にその先端において外側
に突出する突起を有する略三角形状断面に形成されてお
り、このことで、後側爪部78を上記開口部20におけ
る手前側周縁部に係合させるようにしている。
【0031】上記トレー板22の各皿状凹部72におけ
る裏面には、その中間部において下方に向かって延びる
突起部としての一対の脚部80と、該脚部80のトレー
中央寄りで下方に向かって延びる一対の翼連結部82と
がそれぞれ一体に形成されている。上記脚部80は、図
5及び図6に示すように、車体前方側が開放した横断面
コ字状であり、その先端面において脚挿通孔80aが形
成されていて、図示省略したリベットにより上記ボック
ス本体15に締結固定されるようになっている。上記翼
連結部82には下端面で開口する翼締結孔82aが形成
されていて、図8に示すように、この翼締結孔82aに
は上記ブラケット24の翼部材64に挿通されるタッピ
ングねじからなるビス65が螺合されている。また、翼
連結部82には該翼連結部82の剛性を向上させる補強
リブ85が左右方向に延びるように立設されている。
【0032】そして、上記ブラケット24は、ブラケッ
ト本体40とトレー板22の2つの皿状凹部72の間の
中間部とで、ロアパネル10bに一体の上記ブリッジ部
11を挟むようにして(図8参照)、トレー板22,物
品収納部奥側壁30及びロアパネル10bにおける物品
収納部12手前下方に取付固定されている。
【0033】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、インストルメントパネル1のロアパネル10bの裏
面と上記トレー板22の裏面とがブラケット24によっ
て連結固定されている。即ち、上記ブラケット本体40
がトレー板22の裏面と締結され、また上記前端延設部
42がロアパネル10bの物品収納部12における奥側
壁30の裏面と、また上記後端延設部44が物品収納部
12の手前側(車体後側)におけるロアパネル10bの
裏面とそれぞれ締結されている。従って、ブラケット2
4をロアパネル10bに安定して確実に固定することが
できると共に、上記トレー板22をブラケット24に確
実に固定することができる。これにより、上記トレー板
22をロアパネル10bに確実に固定することができ、
物品収納部12に開閉リッドを設けない場合において
も、上記トレー板22が例えば車両の衝突時に乗員側に
飛び出すのを確実に防止することができる。
【0034】また、物品収納部12に例えば小物等を載
置する皿状凹部72を形成するようにしたので、この小
物が車両の動きによって移動するのを防止することがで
きる。
【0035】また、トレー板22の裏面にボックス本体
15と連結される脚部80を設け、この脚部80とボッ
クス本体15とを締結するようにしたので、トレー板2
2及びボックス本体15の支持剛性を向上させることが
できる。
【0036】さらに、上記グローブボックス14のリッ
ド16に設けられた進退可能なリッド爪部68を係合さ
せるストライカ69を上記ブラケット24の後端延設部
44に設けるようにしたために、リッド爪部68の係合
及びトレー板22の固定を1つの部材で兼用させること
ができる。この結果、部品点数を削減することができ
る。
【0037】
【発明のその他の実施の形態】上記実施形態では、イン
ストルメントパネル1のパネル本体10をアッパパネル
10aとロアパネル10bとを別体成形した後、両パネ
ル10a、10bを結合したものについて説明したが、
これに代え、インストルメントパネルのパネル本体は、
アッパパネルとロアパネルとを一体成形したものとして
もよい。
【0038】上記実施形態のように、ブラケット24
は、前端延設部42、ブラケット本体40、後端延設部
44及び翼部材64を全て備える構成に限られるもので
はなく、要は、パネル本体10の裏面とトレー板22の
裏面とを連結固定する構成のものであればよい。
【0039】また、上記実施形態では、インストルメン
トパネル1にグローブボックス14が配設された構造の
ものについて示したが、本発明は、物品収納部12の下
方のグローブボックス14を省略したインストルメント
パネルに適用することもできる。また、この場合にトレ
ー板22の脚部80を省略する構成としてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、物品収納部の下壁に例えば小物等を載置する皿
状凹部を形成するに当たり、その皿状凹部を有するトレ
ー板を物品収納部下壁の開口部に嵌合し、このトレー板
を裏面にてインストルメントパネル本体の裏面に固定部
材で固定したので、小物が車両の動きによって移動する
ことがなくなると共に、物品収納部に開閉リッドを設け
ない場合においても、トレー板が車両の動きによって例
えば車両の衝突時に乗員側に飛び出すのを確実に防止す
ることができる。
【0041】また、請求項2の発明によれば、固定部材
をインストルメントパネル本体に安定して確実に固定す
ることができると共に、トレー板を固定部材に確実に固
定することができ、この結果、トレー板をインストルメ
ントパネル本体に確実に固定することができる。
【0042】また、請求項3の発明によれば、グローブ
ボックスのリッド部に設けられた進退可能な係合部を係
合させるストライカを固定部材に設けるようにしたため
に、係合部の係合及びトレー板の固定を1つの固定部材
で兼用させることができる。この結果、部品点数を削減
することができる。
【0043】また、請求項4の発明によれば、トレー板
とボックス本体部とが連結されるために、トレー板及び
ボックス本体部の支持剛性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るインストルメントパネ
ルの全体構成を示す斜視図である。
【図2】図1のII−II線における部分断面図である。
【図3】本発明の実施形態におけるブラケットの全体構
成を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施形態に係るインストルメントパネ
ルの物品収納部周辺をインストルメントパネルの裏側か
ら見た拡大図でる。
【図5】本発明の実施形態におけるトレー板の全体構成
を示しており、(a)は平面図であり、(b)は側面図であ
る。
【図6】図5のVI−VI線における断面図である。
【図7】図5のVII−VII線における断面図である。
【図8】図4のVIII−VIII線における断面図である。
【符号の説明】
10 パネル本体(インストルメントパネル本体) 10a アッパパネル 10b ロアパネル 11 ブリッジ部 12 物品収納部 14 グローブボックス 15 ボックス本体(ボックス本体部) 16 リッド(リッド部) 18 下壁 20 開口部 22 トレー板 24 ブラケット(固定部材) 40 ブラケット本体(本体部) 42 前端延設部 44 後端延設部 68 リッド爪部(係合部) 69 ストライカ 72 皿状凹部 80 脚部(突起部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 孝司 広島市安佐北区可部南2丁目25番31号 西 川化成株式会社内 Fターム(参考) 3D022 CA08 CA22 CC02 CD05 CD27

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インストルメントパネル本体に車室側に
    向かって開口する物品収納部が凹設されたインストルメ
    ントパネルであって、 上記物品収納部の下壁に該下壁の一部を残して開口部が
    形成されると共に、該開口部には皿状凹部を有するトレ
    ー板が嵌め込まれ、 上記インストルメントパネル本体の裏面と上記トレー板
    の裏面とを連結固定する固定部材が設けられていること
    を特徴とするインストルメントパネル。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 固定部材は、略車体前後方向に延びる本体部と、該本体
    部の前側端部から上方に延びる前端延設部と、上記本体
    部の後側端部から下方に延びる後端延設部とを備え、 上記本体部はトレー板の裏面と締結されている一方、上
    記前端延設部はインストルメントパネル本体における物
    品収納部の裏面と、また上記後端延設部は物品収納部の
    下方側におけるインストルメントパネル本体の裏面とそ
    れぞれ締結されていることを特徴とするインストルメン
    トパネル。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 物品収納部の下側には、インストルメントパネル本体に
    固定されるボックス本体部と、進退可能な係合部を有し
    上記ボックス本体部の開口を開閉するリッド部とからな
    るグローブボックスが設けられ、 固定部材には、上記グローブボックスのリッド部の上記
    係合部と係合するストライカが設けられていることを特
    徴とするインストルメントパネル。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 トレー板の裏面は、グローブボックスのボックス本体部
    と締結されていることを特徴とするインストルメントパ
    ネル。
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