JP2003333731A - 電子基板の電気接続構造 - Google Patents

電子基板の電気接続構造

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JP2003333731A JP2002140322A JP2002140322A JP2003333731A JP 2003333731 A JP2003333731 A JP 2003333731A JP 2002140322 A JP2002140322 A JP 2002140322A JP 2002140322 A JP2002140322 A JP 2002140322A JP 2003333731 A JP2003333731 A JP 2003333731A
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IWATAKI GIKEN KK
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    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
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Abstract

(57)【要約】 【課題】打ち抜き成形される複数のバスバーが埋設され
る合成樹脂製の基板支持体に電子基板が固定され、各バ
スバーに一体に連なる複数のバスバー側接続パッドが電
子基板の外側で基板支持体の表面に並列配置され、電子
基板上に並設される複数の基板側接続パッドがバスバー
側接続パッドに接続される電子基板の電気接続構造にお
いて、各バスバー側接続パッド同士の間隔を極力狭め
て、基板支持体および電子基板の小型化を図る。 【解決手段】バスバー側接続パッド76が、該バスバー
側接続パッド76と一体のバスバー73Aの打ち抜き成
形時にかえり92が生じる側を基板支持体64中に埋没
せしめて、基板支持体64に並設される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子基板の電気接
続構造に関し、特に、打ち抜き成形される複数のバスバ
ーが埋設される合成樹脂製の基板支持体に電子基板が固
定され、前記各バスバーに一体に連なる複数のバスバー
側接続パッドが前記電子基板の外側で前記基板支持体の
表面に並列配置され、前記電子基板上に並設される複数
の基板側接続パッドが前記バスバー側接続パッドに接続
される電子基板の電気接続構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる電気接続構造は、たとえば
特開2000−264192号公報等で既に知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
電気接続構造では、各バスバー側接続パッド同士の間隔
を狭めることで、基板支持体および電子基板の小型化を
図ることができるが、その際、隣接相互のバスバー側接
続パッドが接触する可能性を排除しつつ各バスバー側接
続パッド同士の間隔を狭めることが望ましい。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、各バスバー側接続パッド同士の間隔を極力狭
めて、基板支持体および電子基板の小型化を図ることが
できるようにした電子基板の電気接続構造を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、打ち抜き成形される複数の
バスバーが埋設される基板支持体に電子基板が固定さ
れ、前記各バスバーに一体に連なる複数のバスバー側接
続パッドが前記電子基板の外側で前記基板支持体の表面
に並列配置され、前記電子基板上に並設される複数の基
板側接続パッドが前記バスバー側接続パッドに接続され
る電子基板の電気接続構造において、前記バスバー側接
続パッドが、該バスバー側接続パッドと一体のバスバー
の打ち抜き成形時にかえりが生じる側を前記基板支持体
中に埋没せしめて、前記基板支持体に並設されることを
特徴とする。
【0006】このような構成によれば、各バスバーの打
ち抜き成形時に生じるかえりが、基板支持体の表面から
突出することはなく、そのかえりによって隣接相互のバ
スバー側接続パッドが接触する可能性を排除することが
でき、各バスバー側接続パッド間の間隔を極力狭めて、
基板支持体および電子基板の小型化を図ることができ
る。しかも上記かえりが基板支持体に食い込むことで、
基板支持体を成形する際の各バスバーの変形を防止する
とともに、各バスバーの基板支持体に対する保持力を向
上して各バスバー側接続パッドの基板支持体への固着を
確実なものとすることができる。
【0007】また請求項2記載の発明は、上記請求項1
記載の発明の構成に加えて、前記各バスバー側接続パッ
ドおよび各基板側接続パッドがワイヤーボンディングで
それぞれ接続されることを特徴とし、かかる構成によれ
ば、ワイヤーボンダーによる自動的なワイヤーボンディ
ングを行なう際にボンディングワイヤーがかえりに接触
して引っかかることを防止し、短絡を防止しつつワイヤ
ーボンダーによる円滑なワイヤーボンディングを行なう
ことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0009】図1〜図13は本発明の一実施例を示すも
のであり、図1は四輪乗用車両用ブレーキ装置のブレー
キ液圧回路図、図2はブレーキ液圧制御装置の正面図、
図3は図2の3矢視平面図、図4は図2の4−4線断面
図、図5は図2の5−5線断面図、図6は図2の6−6
線断面図、図7は図4の7−7線に沿う切欠き断面図、
図8は図5の要部拡大図、図9はハウジング主体を図8
の9−9線矢視方向から見た図、図10はバスバー組立
体の平面図、図11は図7の11−11線拡大断面図、
図12はバスバー側接続パッドの横断面図、図13は図
6の13矢示部拡大図である。
【0010】先ず図1において、タンデム型のマスタシ
リンダMは、車両運転者がブレーキペダルPに加える踏
力に応じたブレーキ液圧を発生する第1および第2出力
ポート1A、1Bを備えており、左前輪用車輪ブレーキ
2A、右後輪用車輪ブレーキ2B、右前輪用車輪ブレー
キ2Cおよび左後輪用車輪ブレーキ2Dと、前記第1お
よび第2出力ポート1A,1Bに個別に接続された第1
および第2出力液圧路3A,3Bとの間にブレーキ液圧
制御装置4が設けられる。
【0011】ブレーキ液圧制御装置4は、左前輪用車輪
ブレーキ2A、右後輪用車輪ブレーキ2B、右前輪用車
輪ブレーキ2Cおよび左後輪用車輪ブレーキ2Dに個別
に対応した常開型である電磁駆動式の第1、第2、第3
および第4入口弁5A,5B,5C,5Dと、前記各車
輪ブレーキ2A〜2Dに個別に対応した常閉型である電
磁駆動式の第1、第2、第3および第4出口弁6A,6
B,6C,6Dと、前記各入口弁5A〜5Dにそれぞれ
並列に接続される第1、第2、第3および第4チェック
弁7A,7B,7C,7Dと、第1および第2出力液圧
路3A,3Bにそれぞれ個別に対応した第1および第2
リザーバ8A,8Bと、第1および第2リザーバ8A,
8Bに吸入側が接続されるプランジャ型の第1および第
2戻しポンプ9A,9Bと、両ポンプ9A,9Bを駆動
する共通一個の電動モータ10と、第1および第2ポン
プ9A,9Bの吐出側に接続される第1および第2ダン
パ11A,11Bと、第1および第2出力液圧路3A,
3Bと第1および第2ダンパ11A,11B間にそれぞ
れ介裝される第1および第2オリフィス12A,12B
とを備える。
【0012】第1入口弁5Aは、第1出力液圧路3Aお
よび左前輪用車輪ブレーキ2A間に設けられ、第2入口
弁5Bは、第1出力液圧路3Aおよび右後輪用車輪ブレ
ーキ2B間に設けられ、第3入口弁5Cは、第2出力液
圧路3Bおよび右前輪用車輪ブレーキ2C間に設けら
れ、第4入口弁5Dは、第2出力液圧路3Bおよび左後
輪用車輪ブレーキ2D間に設けられる。
【0013】また第1〜第4チェック弁7A〜7Dは、
対応する車輪ブレーキ2A〜2DからマスタシリンダM
へのブレーキ液の流れを許容するようにして、各入口弁
5A〜5Dに並列に接続される。
【0014】第1出口弁6Aは、左前輪用車輪ブレーキ
2Aおよび第1リザーバ8A間に設けられ、第2出口弁
6Bは、右後輪用車輪ブレーキ2Bおよび第1リザーバ
8A間に設けられ、第3出口弁6Cは、右前輪用車輪ブ
レーキ2Cおよび第2リザーバ8B間に設けられ、第4
出口弁6Dは、左後輪用車輪ブレーキ2Dおよび第2リ
ザーバ8B間に設けられる。
【0015】このような第1〜第4入口弁5A〜5Dお
よび第1〜第4出口弁6A〜6Dは、各車輪がロックを
生じる可能性のない通常ブレーキ時には、マスタシリン
ダMおよび車輪ブレーキ2A〜2D間を連通するととも
に車輪ブレーキ2A〜2Dおよびリザーバ8A,8B間
を遮断する状態に制御される。すなわち各入口弁5A〜
5Dが消磁、開弁状態とされるとともに各出口弁6A〜
6Dが消磁、閉弁状態とされ、マスタシリンダMの第1
出力ポート1Aから出力されるブレーキ液圧は、第1入
口弁5Aを介して左前輪用車輪ブレーキ2Aに作用する
とともに、第2入口弁5Bを介して右後輪用車輪ブレー
キ2Bに作用する。またマスタシリンダMの第2出力ポ
ート1Bから出力されるブレーキ液圧は、第3入口弁5
Cを介して右前輪用車輪ブレーキ2Cに作用するととも
に、第4入口弁5Dを介して左後輪用車輪ブレーキ2D
に作用する。
【0016】上記ブレーキ中に車輪がロック状態に入り
そうになったときには、第1〜第4入口弁5A〜5Dお
よび第1〜第4出口弁6A〜6Dが、マスタシリンダM
および車輪ブレーキ2A〜2D間を遮断するとともに車
輪ブレーキ2A〜2Dおよびリザーバ8A,8B間を連
通する状態に制御される。すなわち第1〜第4入口弁5
A〜5Dのうちロック状態に入りそうになった車輪に対
応する入口弁が励磁、閉弁されるとともに、第1〜第4
出口弁6A〜6Dのうち上記車輪に対応する出口弁が励
磁、開弁される。これにより、ロック状態に入りそうに
なった車輪のブレーキ液圧の一部が第1リザーバ8Aま
たは第2リザーバ8Bに吸収され、ロック状態に入りそ
うになった車輪のブレーキ液圧が減圧されることにな
る。
【0017】またブレーキ液圧を一定に保持する際に
は、第1〜第4入口弁5A〜5Dおよび第1〜第4出口
弁6A〜6Dが、車輪ブレーキ2A〜2Dをマスタシリ
ンダMおよびリザーバ8A,8Bから遮断する状態に制
御される。すなわち入口弁5A〜5Dが励磁、閉弁され
るとともに、出口弁6A〜6Dが消磁、閉弁されること
になる。さらにブレーキ液圧を増圧する際には、入口弁
5A〜5Dが消磁、開弁状態とされるともに、出口弁6
A〜6Dが消磁、閉弁状態とされればよい。
【0018】このように第1〜第4入口弁5A〜5Dお
よび第1〜第4出口弁6A〜6Dの通電を制御すること
により、車輪をロックさせることなく、効率良く制動す
ることができる。
【0019】ところで、前記電動モータ10は上述のよ
うなアンチロックブレーキ制御中に作動せしめられる。
この電動モータ10の作動に伴って第1および第2戻し
ポンプ9A,9Bが駆動されるので、第1および第2リ
ザーバ8A,8Bに吸収されたブレーキ液は、第1およ
び第2戻しポンプ9A,9Bに吸入され、次いで第1お
よび第2ダンパ11A,11B側へ吐出され、第1およ
び第2オリフィス12A,12Bを経て第1および第2
出力液圧路3A,3Bに還流される。このようなブレー
キ液の還流によって、第1および第2リザーバ8A,8
Bのブレーキ液の吸収によるブレーキペダルPの踏み込
み量の増加を防ぐことができる。しかも第1および第2
戻しポンプ9A,9Bの吐出圧の脈動は第1および第2
ダンパ11A,11B、ならびに第1および第2オリフ
ィス12A,12Bの協働作用により減衰されるため、
上記還流によってブレーキペダルPの操作フィーリング
が阻害されることはない。
【0020】図2〜図7において、ブレーキ液圧制御装
置4は、相互に反対側に臨む第1および第2取付け面1
5a,15bを有して、たとえばアルミニウム合金等に
よりブロック状に形成される基体15を備えるものであ
り、この基体15に、第1〜第4入口弁5A〜5D、第
1〜第4出口弁6A〜6D、第1〜第4チェック弁7A
〜7D、第1および第2リザーバ8A,8B、第1およ
び第2戻しポンプ9A,9B、第1および第2ダンパ1
1A,11B、ならびに第1および第2オリフィス12
A,12Bが配設される。また基体15の第1取付け面
15aには無端状の第1シール部材13を介して樹脂製
のハウジング16が取付けられ、該ハウジング16とは
反対側で基体15の第2取付け面15bに電動モータ1
0のモータケース17が無端状の第2シール部材14を
介して取付けられる。
【0021】図8を併せて参照して、第1〜第4入口弁
5A〜5Dは、弁部18に電磁駆動部19がそれぞれ連
設されて成るものであり、基体15の第1取付け面15
aに開口するようにして該基体15の上部に設けられる
4つの有底の装着孔20…に各弁部18…が収容され、
各電磁駆動部19…は基体15の第1取付け面15aか
ら突出する。
【0022】しかも前記弁部18…の先端部および装着
孔20…の閉塞端との間には、入力室21…が形成され
る。一方、基体15の第2取付け面15bにおいて電動
モータ10から外れた上部両側には、マスタシリンダM
の第1出力ポート1Aに連なる第1出力液圧路3Aが接
続される第1入口ポート23Aを有する第1接続ボス2
2Aと、マスタシリンダMの第2出力ポート1Bに連な
る第2出力液圧路3Bが接続される第2入口ポート23
Bを有する第2接続ボス22Bとが突設されており、第
1および第2入口弁5A,5Bの入力室21…は第1入
口ポート23Aに共通に連通され、第3および第4入口
弁5C,5Dの入力室21…は第2入口ポート23Bに
共通に連通される。
【0023】また前記各弁部18…の中間部と、各装着
孔20…の内面との間には環状室24…が形成されてお
り、この環状室24…および前記入力室21…間で弁部
18…の外周には、環状室24…から入力室21…への
ブレーキ液の流通を許容するチェック弁7A〜7Dの機
能を果たすカップシールが装着孔20…の内面に弾発的
に接触するようにして装着され、チェック弁7A〜7D
とともに前記環状室24…を挟む位置で弁部18…の外
周には、装着孔20…の内面に弾発的に接触するOリン
グ25…が装着される。
【0024】基体15の上部側面には、左前輪用車輪ブ
レーキ2A、右後輪用車輪ブレーキ2B、右前輪用車輪
ブレーキ2Cおよび左後輪用車輪ブレーキ2Dに個別に
接続される出口ポート26A,26B,26C,26D
が各入口弁5A〜5Dに対応して設けられており、各入
口弁5A〜5Dの環状室24…が前記各出口ポート26
A〜26Dにそれぞれ連通される。
【0025】而して電磁駆動部19…の非通電状態で各
弁部18…は環状室24…および入力室21…間を連通
しており、マスタシリンダMの出力液圧が各車輪ブレー
キ2A〜2Dに作用する。また電磁駆動部19…に通電
すると、各弁部18…は環状室24…および入力室21
…間を遮断し、マスタシリンダMの出力液圧が各車輪ブ
レーキ2A〜2Dに作用することはない。
【0026】第1〜第4出口弁6A〜6Dは、弁部28
に電磁駆動部29がそれぞれ連設されて成るものであ
り、基体15の第1取付け面15aに開口するようにし
て該基体15の上部に設けられる4つの有底の装着孔3
0…に各弁部28…が収容され、各電磁駆動部29…は
基体15の第1取付け面15aから突出する。
【0027】しかも第1〜第4入口弁5A〜5Dの弁部
18…を収容する装着孔20…が横方向に並んで基体1
5の上部に設けられるのに対し、第1〜第4出口弁6A
〜6Dの弁部28…を収容する装着孔30…は、前記各
装着孔20…の下方で横方向に並んで基体15に設けら
れており、第1〜第4入口弁5A〜5Dおよび第1〜第
4出口弁6A〜6Dは上下に並列して基体15に配設さ
れることになる。
【0028】前記弁部28…の先端部および装着孔30
…の閉塞端との間には、解放室31…が形成される。ま
た各弁部28…の中間部と、各装着孔30…の内面との
間には、基体15に設けられた連通孔32…を介して各
入口弁5A〜5Dの環状室24…に通じる環状室33…
が形成され、該環状室33…を挟む位置で弁部28…の
外周には、装着孔30…の内面に弾発的に接触するOリ
ング34,35がそれぞれ装着される。
【0029】而して電磁駆動部29…の通電状態で各弁
部28…は環状室33…および解放室31…間を連通し
ており、各車輪ブレーキ2A〜2Dの液圧が解放室31
…側に解放される。また電磁駆動部29…を非通電状態
とすると、各弁部28…は環状室33…および解放室3
1…間を遮断し、各車輪ブレーキ2A〜2Dの液圧が解
放室31…側に解放されることはない。
【0030】第1リザーバ8Aは、第1および第2入口
弁5A,5B間ならびに第1および第2出口弁6A,6
B間に対応する位置で基体15の下部に配設され、第2
リザーバ8Bは、第2および第3入口弁5C,5D間な
らびに第3および第4出口弁6C,6D間に対応する位
置で基体15の下部に配設される。
【0031】図5に特に注目して、第1および第2リザ
ーバ8A,8Bに対応する部分で基体15には、第1取
付け面15aからハウジング16側に突出するように隆
起する一対の筒状部15c…が一体に設けられる。
【0032】第1リザーバ8Aは、筒状部15cの内面
で少なくとも一部が形成されるようにして基体15に設
けられる有底の摺動穴36と、第1および第2出口弁6
A,6Bの解放室31…に共通に通じる貯留室37を摺
動穴36の閉塞端との間に形成するようにして摺動穴3
6に摺動可能に嵌合されるリザーブピストン38と、筒
状部15cの先端部に装着されるばね受け部材39と、
リザーブピストン38およびばね受け部材39間に縮設
されるリザーブばね40とから成る。
【0033】ばね受け部材39は、摺動穴36の開口端
部に嵌合されており、該ばね受け部材39の摺動穴36
からの抜け出しを阻止する止め輪41が摺動穴36の開
口端部内面に装着される。
【0034】また第2リザーバ8Bは、第3および第4
出口弁6C,6Dの解放室31…に共通に通じる貯留室
37を有するようにして、前記リザーバ8Bと基本的に
同一の構造に構成される。
【0035】第1および第2ダンパ11A,11Bは、
前記第1および第2リザーバ8A,8Bにおける摺動穴
36…の閉塞端と、基体15の第2取付け面15bとの
間で該基体15に配設される。
【0036】図7に特に注目して、第1および第2ダン
パ11A,11Bは、基体15の左右両側面にそれぞれ
開口するようにして基体15に設けられる有底のダンパ
穴44…と、該ダンパ穴44…の閉塞端との間にダンパ
室45…を形成してダンパ穴44…の開口端に液密に嵌
合される蓋部材46…と、該蓋部材46…のダンパ穴4
4…からの抜け出しを阻止するようにしてダンパ穴44
…の開口端縁に装着される止め輪47…とでそれぞれ構
成されるものであり、両ダンパ11A,11Bのダンパ
室45…が第1および第2戻しポンプ9A,9Bの吐出
側に接続される。
【0037】第1および第2戻しポンプ9A,9Bは、
第1〜第4出口弁6A〜6Dと、第1および第2ダンパ
11A,11Bとの間で、第1〜第4出口弁6A〜6D
の配列方向に沿う同軸の作動軸線を有して基体15に配
設されるものであり、両戻しポンプ9A,9Bがそれぞ
れ備えるプランジャ48…は、基体15における第2取
付け面15bの中央部に設けられた凹部49に一端を臨
ませるようにして相互間に間隔をあけた位置に配置され
る。また両戻しポンプ9A,9Bには、吸入弁50…お
よび吐出弁51…がそれぞれ内蔵されている。
【0038】第1および第2オリフィス12A,12B
は、第1および第2戻しポンプ9A,9Bの吐出弁51
…と、マスタシリンダMに接続される入口ポート23
A,23Bとの間に介在するようにして基体15に圧入
される。
【0039】電動モータ10のモータケース17は有底
円筒状に形成されており、このモータケース17の開口
端には樹脂製のブラシホルダ53が液密に嵌合され、モ
ータケース17の開口端は蓋板54で閉じられる。しか
もモータケース17の開口端は、無端状の第2シール部
材14を第2取付け面15bとの間に介在させて、第2
取付け面15bに複数個たとえば3個のねじ部材52…
によって締結される。
【0040】電動モータ10の出力軸55は、ブラシホ
ルダ53および蓋板54を回転自在に貫通し、基体15
に設けられた凹部49内まで延出されており、蓋板54
に保持されたボールベアリング56と、凹部49の内端
部に保持されたボールベアリング57とによって支承さ
れる。しかも前記両ベアリング56,57間に位置する
中間部で出力軸55には偏心軸部55aが設けられてお
り、該偏心軸部55aの外周に装着されるボールベアリ
ング58が、第1および第2ポンプ9A,9Bにおける
各プランジャ48…の先端に当接される。したがって、
電動モータ10の作動によって出力軸55が回転すれ
ば、偏心軸部55aを介してボールベアリング58に偏
心運動が与えられ、これにより各プランジャ48…が往
復駆動される。
【0041】ハウジング16は、前記第1〜第4入口弁
5A〜5Dにおける電磁駆動部19…、前記第1〜第4
出口弁6A〜6Dにおける電磁駆動部29…、ならびに
各電磁駆動部19…,29…および電動モータ10を制
御する電子制御ユニット61を収納するともに、第1お
よび第2リザーバ8A,8Bの一部を構成する筒状部1
5cを突入せしめた収納室62を、基体15の第1取付
け面15aとの間に形成するようにして、複数個たとえ
ば4個のねじ部材66…により基体15の第1取付け面
15aに締結される。
【0042】ハウジング16は、複数の樹脂成形体が一
体に結合されて成るとともに横断面長方形状の筒形に形
成される基板支持体としてのハウジング主体64の一端
に、ハウジング主体64の一端開口部を塞ぐ樹脂製のカ
バー65が振動溶着されて成るものであり、第1シール
部材13を第1取付け面15aとの間に介在させたハウ
ジング主体64の他端部が複数たとえば4個のねじ部材
66,66…により基体15の第1取付け面15aに締
結される。
【0043】図9を併せて参照して、ハウジング主体6
4内の中間部には、第1〜第4入口弁5A〜5Dの各電
磁駆動部19…、ならびに第1〜第4出口弁6A〜6D
の各電磁駆動部29…にそれぞれ個別に対応した開口部
67…,68…を有する支持板部69が一体に形成され
る。
【0044】ハウジング主体64には、前記支持板部6
9からカバー65側に突出する4つのボス部70,70
…が長方形の4つの隅角部に対応するようにして一体に
設けられている。一方、電子制御ユニット61は、電気
回路がプリントされる長方形状の電子基板71に半導体
チップ(図示せず)等が搭載されて成るものであり、こ
の電子基板71が前記各ボス部70,70…にねじ部材
72,72…で締結される。
【0045】ところで前記支持板部69には、図10で
示すような8個の個別バスバー73A,73B,73
C,73D;74A,74B,74C,74Dおよび1
個の共通バスバー75が埋設されており、個別バスバー
73A〜73D,74A〜74Dは、各入口弁5A〜5
Dおよび各出口弁6A〜6Dに個別に対応し、共通バス
バー75は各入口弁5A〜5Dおよび各出口弁6A〜6
Dに共通に対応する。
【0046】前記各個別バスバー73A〜73D,74
A〜74Dの一端は、両端をハウジング主体64に埋没
させる長方形状のバスバー側接続パッド76…としてそ
れぞれ形成されており、電子基板71の外側でハウジン
グ主体64の表面に露出して相互に近接しつつ並列配置
される。また共通バスバー75の一端は、両端をハウジ
ング主体64に埋没させる長方形状のバスバー側接続パ
ッド77として形成されており、前記バスバー側接続パ
ッド76…の並列位置とは離隔した位置でそれらのバス
バー側接続パッド76…の配列に並ぶようにして、電子
基板71の外側でハウジング主体64の表面に露出して
配置される。
【0047】前記各個別バスバー73A〜73D,74
A〜74Dの他端は、外部接続用端子78…として形成
されるものであり、各開口部67…,68…内に1つず
つ突出される。また共通バスバー75の他端には、8個
の外部接続用端子79…が一体に形成されており、それ
らの外部接続用端子79…は、前記各外部接続用端子7
8…にそれぞれ隣接した位置で各開口部67…,68…
内に突出される。すなわち各外部接続用端子78…,7
9…は、ハウジング主体64の支持板部69から開口部
67…,68…内に一部を突出せしめるようにして支持
板部69に支持されることになる。
【0048】外部接続用端子78…,79…は略L字状
に形成されるものであり、入口弁5A〜5Dおよび出口
弁6A〜6Dにおける電磁駆動部19…,29…側の一
対の端子83…が、前記外部接続用端子78…,79…
にスポット溶接等によって接続される。
【0049】ところで、前記各個別バスバー73A〜7
3D,74A〜74Dおよび共通バスバー75は、ハウ
ジング主体64において支持板部69を構成する樹脂成
形体との一体モールド結合前には、図10で示す形状の
バスバー組立体80として準備されるものであり、図1
0の鎖線で示す切断線81に沿って切断された後に、支
持板部69を構成する樹脂成形体を型成形するための金
型装置内に位置決め配置される。しかも支持板部69に
は、各個別バスバー73A〜73D,74A〜74Dお
よび共通バスバー75の連結を解除し得る複数箇所(こ
の実施例では8箇所)に打ち抜き孔82…が形成されて
おり、支持板部69の型成形後に各打ち抜き孔82…か
ら図示しない刃具によって打ち抜くことにより、支持板
部69内で各個別バスバー73A〜73D,74A〜7
4Dおよび共通バスバー75が相互に独立して配置され
ることになる。
【0050】図11を併せて参照して、ハウジング16
には、基体15から側方にはみだす突出部16aが一体
に形成されており、該突出部16aには、コネクタハウ
ジング85が設けられ、該コネクタハウジング85内に
は、複数本の雄型であるコネクタ端子86…が配設され
る。
【0051】前記コネクタハウジング85から電子基板
71の外側にわたっては複数のバスバー87…が埋設さ
れており、それらのバスバー87…の一端は、両端をハ
ウジング主体64に埋没させる長方形状のバスバー側接
続パッド88…としてそれぞれ形成されており、電子基
板71の外側でハウジング主体64の表面に露出して相
互に近接しつつ並列配置される。またコネクタ端子86
…は各バスバー87…の他端に一体に形成される。
【0052】バスバー側接続パッド76…の配列および
バスバー側接続パッド77間に対応する位置でハウジン
グ主体64には一対のバスバー89…が埋設されてお
り、それらのバスバー89…の一端は、両端をハウジン
グ主体64に埋没させる長方形状のバスバー側接続パッ
ド90…としてそれぞれ形成され、電子基板71の外側
においてバスバー側接続パッド76…の配列およびバス
バー側接続パッド77間に対応する位置でハウジング主
体64の表面に露出して並列配置される。
【0053】ところで、バスバー73Aは、導電金属を
打ち抜き成形した後の屈曲成形により形成されるもので
あるが、その打ち抜き成形完了後には、図12で示すよ
うに、その一面両側にだれ91,91が形成され、また
他面両側にはかえり92,92が形成される傾向にあ
り、他のバスバー73B〜73D,74A〜74D,7
5,87…,89…についても同様に、上述のだれ91
およびかえり92が形成される傾向にある。
【0054】而して各バスバー73A〜73D,74A
〜74D,75,87…,89…の一端のバスバー側接
続パッド76…,77,88…,90…は、かえり92
…が生じる側をハウジング主体64に埋没せしめるよう
にして、ハウジング主体64に並設される。
【0055】一方、電子基板71上には、各バスバー側
接続パッド76…,77,88…,90…に個別に対応
した基板側接続パッド93,93…が設けられており、
相互に対応したバスバー側接続パッド76…,77,8
8…,90…および基板側接続パッド93,93…は、
アルミワイヤ等のボンディングワイヤ94,94…によ
るワイヤーボンディングによって接続される。
【0056】ところで、このようなワイヤーボンディン
グでは、電子基板71に対する相対位置が定められた各
バスバー側接続パッド76…,77…,88…,90…
の基準位置をカメラで正確に認識し、各バスバー側接続
パッド76…,77,88…,90…の前記基準位置に
対する距離分だけワイヤーボンダーを動かすことによ
り、相互に対応した基板側接続パッド93…およびバス
バー側接続パッド76…,77,88…,90…のワイ
ヤーボンダーによる自動的なワイヤーボンディングを行
なう必要がある。
【0057】このため、並列配置されているバスバー側
接続パッド76…,90…,77の基準位置を定めるた
めの識別パッド95と、並列配置されているバスバー側
接続パッド88…の基準位置を定めるための識別パッド
96とが、各バスバー側接続パッド76…,90…,7
7;88…とは異なる形状に形成されるとともに各バス
バー側接続パッド76…,90…,77;88…と同一
平面でハウジング主体64の表面に配設される。
【0058】一方、電子基板71には、該電子基板71
および各バスバー側接続パッド76…,77…,88
…,90…の相対位置を一定に定めるために、前記ハウ
ジング主体64側の識別パッド95,96に対応した識
別パッド97,98が、電子基板71上のプリント配線
と同様にして形成される。
【0059】しかも各バスバー側接続パッド76…,9
0…,77の基準位置となる識別パッド95は、それら
のバスバー側接続パッド76…,90…,77の配列方
向に沿う一端に配置されるバスバー側接続パッド76を
形成している個別バスバー74Aに一体に連なって形成
される。
【0060】またバスバー側接続パッド88…の基準位
置となる識別パッド96は、それらのバスバー側接続パ
ッド88…の配列方向に沿う一端に配置されるバスバー
側接続パッド88を形成しているバスバー87に一体に
連なって形成される。
【0061】図13において、前記一対のバスバー89
…の他端にはモータ接続端子99…が一体に形成されて
おり、これらのモータ接続端子99…は、電動モータ1
0が備える一対の端子100…に、一対の帯板状のモー
タコネクタ101…を介して接続される。
【0062】基体15の下部には、該基体15の第1お
よび第2取付け面15a,15b間にわたる貫通孔10
2が穿設されており、前記モータコネクタ101…が該
貫通孔102を抜き差し可能に貫通する。
【0063】ハウジング主体64の前記貫通孔102に
対応する部分には、該貫通孔102と同軸で有底の位置
決め穴103を有するボス104が一体に形成され、そ
の位置決め穴103内に一対の前記モータ接続端子99
…が固定的に並設される。
【0064】電動モータ10のブラシホルダ53には、
蓋板54を貫通して貫通孔102に挿入されるコネクタ
保持部105が一体に設けられる。このコネクタ保持部
105は貫通孔102の第2取付け面15b側の端部に
挿入される段付きの円筒部分105aと、該円筒部分1
05aに一端が連なるとともに他端が位置決め穴103
に嵌合される保持板部分105bとを備える。
【0065】保持板部分105bの両側に保持されるモ
ータコネクタ101…の一端は、円筒部分105aを貫
通して電動モータ10内に突入され、電動モータ10内
でモータコネクタ101…が端子100…に嵌合、接続
される。また両モータコネクタ101…の他端は、貫通
孔102に挿入されたボス104内のモータ接続端子9
9…に嵌合、接続される。
【0066】前記貫通孔102の内面およびボス104
間には環状の微小間隙106が形成されており、収納室
62は該微小間隙106を介して貫通孔102内の中間
部に連通する。またコネクタ保持部105の円筒部分1
05aと両モータコネクタ101…間にも微小間隙が形
成されており、電動モータ10内も貫通孔102内の中
間部に連通している。
【0067】基体15の下部には、前記収納室62およ
び電動モータ10の呼吸を可能として収納室62および
電動モータ10と外部との間を通じる呼吸構造107が
設けられるものであり、この呼吸構造107は、前記貫
通孔102と、該貫通孔102の中間部の中間部に内端
を通じさせるとともに外端を下方に向けて開口させる通
気孔108と、通気孔108を塞ぐ閉塞部材109とで
構成される。
【0068】通気孔108は、内端を貫通孔102の中
間部に開口せしめた小径孔部108aと、該小径孔部1
08aよりも大径に形成されて小径孔部108の外端に
内端が同軸に連なる中径孔部108bと、中径孔部10
8bよりも大径に形成されて中径孔部108bの外端に
内端が同軸に連なるとともに外端が基体15の下面に開
口する大径孔部108cとから成る。
【0069】通気孔108における小径孔部108aお
よび中径孔部108b間の環状段部108dには、たと
えば商品名ゴアテックスで代表される通気防水素材によ
り円形のシート状に形成される閉塞部材109が当接さ
れる。一方、中央部に透孔110を有して金属により円
盤状に形成される押さえ部材111が、通気孔108の
中径孔部108bに圧入される。この押さえ部材111
には、閉塞部材109側に突出した円形の突部111a
が一体に設けられており、前記閉塞部材109は押さえ
部材111の突部111aと通気孔108の環状段部1
08dとの間に挟持されることになる。
【0070】ところで、プランジャ48…を凹部49に
臨ませた両戻しポンプ9A,9Bから凹部49側に、微
少量のブレーキ液や、電動モータ10の作動に伴って電
動モータ10で発生する微少量の摩耗粉や、プランジャ
48…自体で生じる微少量の摩耗粉等の微少量の漏出部
が漏出する可能性があり、その漏出ブレーキ液や摩耗粉
が、凹部49から第2取付け面15bおよび電動モータ
10間ならびに前記貫通孔102を経て通気孔108ま
で流れると、通気孔108を塞ぐ閉塞部材109を詰ま
らせて通気性能が阻害されてしまう可能性がある。そこ
で、凹部49から第2取付け面15bおよび電動モータ
10間ならびに前記貫通孔102を経て通気孔108に
至るまで漏出ブレーキ液が流通するのを遮断する環状の
第3シール部材118が、基体15および電動モータ1
0間に介設される。
【0071】しかも貫通孔102の電動モータ10側の
部分には、電動モータ10側に臨む環状の段部102a
と、コネクタ保持部105における段付きの円筒部分1
05aを嵌合させるための大径孔部102bとが設けら
れており、第3シール部材118は、前記段部102a
と、円筒部分105aの外面に形成されている環状の段
部105cとの間に挟まれるようにして、円筒部分10
5aの外面と貫通孔102における大径孔部102bと
の間に介装される。
【0072】次にこの実施例の作用について説明する
と、基体15には、その第1取付け面15aから収納室
62側に突出するように隆起する一対の筒状部15c…
が一体に設けられ、第1および第2リザーバ8A,8B
は、筒状部15c…の内面で少なくとも一部が形成され
るようにして基体15に設けられる有底の摺動穴36…
と、出口弁6A〜6Dに接続される貯留室37…を摺動
穴36…の閉塞端との間に形成するようにして摺動穴3
6…に摺動可能に嵌合されるリザーブピストン38…
と、筒状部15c…の先端部に装着されるばね受け部材
39…と、前記リザーブピストン38…およびばね受け
部材39…間に縮設されるリザーブばね40…とから成
るものである。
【0073】このような第1および第2リザーバ8A,
8Bによれば、第1および第2リザーバ8A,8Bの一
部が収納室62内に配置されることになり、第1および
第2リザーバ8A,8Bに対応する部分での収納室62
内の空きスペースを極力小さくすることができ、また第
1および第2リザーバ8A,8Bを配設するために基体
15側で必要とされるスペースを、収納室62内の空き
スペースを小さくした分だけ小さくすることができるの
で、ブレーキ液圧制御装置4の小型、軽量化を図ること
ができる。
【0074】また摺動穴36…の閉塞端と、第1取付け
面15aとは反対側である基体15の第2取付け面15
bとの間で、基体15に第1および第2ダンパ11A,
11Bが配設されるので、第1および第2リザーバ8
A,8Bの一部を収納室62内に配置することで基体1
5に生じたスペースを有効に利用して第1および第2ダ
ンパ11A,11Bを配置することで、基体15の小
型、軽量化ひいてはブレーキ液圧制御装置4の小型、軽
量化をより一層図ることができる。
【0075】しかも収納室62は、収納室62および外
部間を通じる呼吸構造107によって呼吸可能である
が、上述のように収納室62の容積が小さくなった分だ
け呼吸量が少なくなるので呼吸構造107を小型化する
ことができる。
【0076】ところで第1および第2戻しポンプ9A,
9Bは、そのプランジャ48…を基体15の凹部49に
臨ませるようにして基体15に配設され、凹部49を塞
ぐようにした基体15の第2取付け面15bに締結され
る電動モータ10の出力軸55が前記凹部49に挿入さ
れ、出力軸55が備える偏心軸部55aで前記両プラン
ジャ48…が往復駆動されるのであるが、両戻しポンプ
9A,9Bからの微少量のブレーキ液や、電動モータ1
0の作動に伴って電動モータ10で発生する微少量の摩
耗粉や、プランジャ48…自体で発生する微少量の摩耗
粉等の微少量の漏出物が凹部49に漏れる可能性があ
る。しかも基体15の第1取付け面15aに取付けられ
ているハウジング16側の一対のモータ接続端子99…
と、電動モータ10を電気的に接続する一対のモータコ
ネクタ101…を挿通せしめるようにして第1および第
2取付け面15a,15b間にわたる貫通孔102と、
該貫通孔102の中間部に内端を通じさせるとともに外
端を下方に向けて開口させる通気孔108とが基体15
の下部に設けられ、通気孔108が通気防水素材から成
る閉塞部材109で塞がれている。
【0077】このため凹部49に漏出したブレーキ液や
摩耗粉等の微少量の漏出物が、凹部49から第2取付け
面15bおよび電動モータ10間ならびに貫通孔102
を経て通気孔108に至るまで流通すると、漏出ブレー
キ液や漏出摩耗粉等の漏出物で閉塞部材109が詰まっ
てしまう可能性がある。しかるに凹部49から第2取付
け面15bおよび電動モータ10間ならびに前記貫通孔
102を経て通気孔108に至るまで漏出物が流通する
のを遮断する環状の第3シール部材118が、基体15
および電動モータ10間に介設されており、通気孔10
8を塞ぐ閉塞部材109を前記漏出物が詰まらせること
はなく、閉塞部材109の通気性能を正常に維持して収
納室62の呼吸を良好に保持することができる。
【0078】また電動モータ10は、モータケース17
の開口端に液密に嵌合される樹脂製のブラシホルダ53
を備えており、貫通孔102の少なくとも第2取付け面
15b側の端部に挿入される円筒部分105aを有して
両モータコネクタ101…を保持するコネクタ保持部1
05がブラシホルダ53に一体に設けられ、前記円筒部
分105aの外面および貫通孔102の内面間に第3シ
ール部材118が介装されており、このような箇所に第
3シール部材118を配設することにより、第3シール
部材118の小型化を可能とし、第3シール部材118
の組付けも容易となる。
【0079】また複数のバスバー73A〜73D,74
A〜74D,75,87…,89…が埋設される樹脂製
のハウジング主体64に電子基板71が固定されてお
り、両端をハウジング主体64に埋没させて前記各バス
バー73A〜73D,74A〜74D,75,87…,
89…に一体に連なる複数のバスバー側接続パッド76
…,77,88…,90…が、電子基板71の外側でハ
ウジング主体64の表面に並列配置され、電子基板71
上に並設される基板側接続パッド93…がボンディング
ワイヤー94…を介してバスバー側接続パッド76…,
77,88…,90…に接続されるのであるが、電子基
板71に対する相対位置が定められた各バスバー側接続
パッド76…,77,88…,90…の基準位置を認識
するための識別パッド95,96が、各バスバー側接続
パッド76…,77,88…,90…とは異なる形状に
形成されるとともに、各バスバー側接続パッド76…,
77,88…,90…と同一平面でハウジング主体64
の表面に配設されている。
【0080】したがってカメラにより識別パッド95,
96を正確に認識することが容易であり、各バスバー側
接続パッド76…,77,88…,90…の基準位置を
精度よく認識することで、基板側接続パッド93…およ
びバスバー側接続パッド76…,77,88…,90…
をワイヤーボンダーによるワイヤーボンディングによっ
て自動的にかつ高精度に接続することができる。
【0081】しかも識別パッド95,96が、複数のバ
スバー73A〜73D,74A〜74D,75,87
…,89…の1つ73A,87に一体に連なって形成さ
れるものであるので、基準位置を定めるにあたって専用
の部品が必要となることはなく、部品点数が増大するこ
とを回避することができる。さらにバスバー73A,8
7すなわち識別パッド95,96は樹脂製のハウジング
主体64の表面に比べて優れた光沢を有するので、識別
パッド95,96の認識精度を高めることができる。
【0082】また各バスバー73A〜73D,74A〜
74D,75,87…,89…は、打ち抜き成形後の屈
曲成形により形成されるものであり、各バスバー側接続
パッド76…,77,88…,90…は、それらのバス
バー側接続パッド76…,77,88…,90…と一体
のバスバー73A〜73D,74A〜74D,75,8
7…,89…の打ち抜き成形時にかえり92…が生じる
側をハウジング主体64中に埋没せしめるようにして、
ハウジング主体64に並設されている。
【0083】これにより、各バスバー73A〜73D,
74A〜74D,75,87…,89…の打ち抜き成形
時に生じるかえり92…が、ハウジング主体64の表面
から突出することはなく、そのかえり92…によって隣
接相互のバスバー側接続パッド76…,77,88…,
90…が接触する可能性を排除することができ、各バス
バー側接続パッド76…,77,88…,90…間の間
隔を極力狭めて、ハウジング主体64および電子基板7
1の小型化を図ることができる。
【0084】しかも上記かえり92…がハウジング主体
64に食い込むことで、ハウジング主体64を成形する
際の各バスバー73A〜73D,74A〜74D,7
5,87…,89…の変形を防止するとともに、各バス
バー73A〜73D,74A〜74D,75,87…,
89…のハウジング主体64に対する保持力を向上して
各バスバー側接続パッド76…,77,88…,90…
のハウジング主体64への固着を確実なものとすること
ができる。
【0085】さらにワイヤーボンダーによる自動的なワ
イヤーボンディングを行なう際にボンディングワイヤー
94…がかえり92…に接触して引っかかることを防止
し、短絡を防止しつつワイヤーボンダーによる円滑なワ
イヤーボンディングを行なうことができる。
【0086】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行うことが可能である。
【0087】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、各バスバーの打ち抜き成形時に生じるかえりが基板
支持体の表面から突出することはなく、そのかえりによ
って隣接相互のバスバー側接続パッドが接触する可能性
を排除して、各バスバー側接続パッド間の間隔を極力狭
め、基板支持体および電子基板の小型化を図ることがで
きる。しかも上記かえりが基板支持体に食い込むこと
で、基板支持体を成形する際の各バスバーの変形を防止
するとともに、各バスバーの基板支持体に対する保持力
を向上して各バスバー側接続パッドの基板支持体への固
着を確実なものとすることができる。
【0088】また請求項2記載の発明によれば、ボンデ
ィングワイヤーがかえりに接触して引っかかることを防
止し、短絡を防止しつつワイヤーボンダーによる円滑な
ワイヤーボンディングを行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】四輪乗用車両用ブレーキ装置のブレーキ液圧回
路図である。
【図2】ブレーキ液圧制御装置の正面図である。
【図3】図2の3矢視平面図である。
【図4】図2の4−4線断面図である。
【図5】図2の5−5線断面図である。
【図6】図2の6−6線断面図である。
【図7】図4の7−7線に沿う切欠き断面図である。
【図8】図5の要部拡大図である。
【図9】ハウジング主体を図8の9−9線矢視方向から
見た図である。
【図10】バスバー組立体の平面図である。
【図11】図7の11−11線拡大断面図である。
【図12】バスバー側接続パッドの横断面図である。
【図13】図6の13矢示部拡大図である。
【符号の説明】
64・・・基板支持体としてのハウジング主体 71・・・電子基板 73A〜73D,74A〜74D,75,87,89・
・・バスバー 76,77,88,90・・・バスバー側接続パッド 92・・・かえり 93・・・基板側接続パッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩瀧 行雄 東京都大田区東雪谷四丁目17番12号 イワ タキ技研株式会社内 Fターム(参考) 3D046 BB15 BB28 CC02 KK13 LL00 LL23 5G361 BA01 BA03 BB02 BC01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 打ち抜き成形される複数のバスバー(7
    3A〜73D,74A〜74D,75,87,89)が
    埋設される合成樹脂製の基板支持体(64)に電子基板
    (71)が固定され、前記各バスバー(73A〜73
    D,74A〜74D,75,87,89)に一体に連な
    る複数のバスバー側接続パッド(76,77,88,9
    0)が前記電子基板(71)の外側で前記基板支持体
    (64)の表面に並列配置され、前記電子基板(71)
    上に並設される複数の基板側接続パッド(93)が前記
    バスバー側接続パッド(76,77,88,90)に接
    続される電子基板の電気接続構造において、前記バスバ
    ー側接続パッド(76,77,88,90)が、該バス
    バー側接続パッド(76,77,88,90)と一体の
    バスバー(73A〜73D,74A〜74D,75,8
    7,89)の打ち抜き成形時にかえり(92)が生じる
    側を前記基板支持体(64)中に埋没せしめて、前記基
    板支持体(64)に並設されることを特徴とする電子基
    板の電気接続構造。
  2. 【請求項2】 前記各バスバー側接続パッド(76,7
    7,88,90)および各基板側接続パッド(93)が
    ワイヤーボンディングでそれぞれ接続されることを特徴
    とする請求項1記載の電子基板の電気接続構造。
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