JP4500149B2 - 車両用ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ブレーキ液圧制御装置に関する。
主として自動二輪車、自動三輪車、オールテレーンビークル(ATV)などバーハンドルタイプの車両に用いられる車両用ブレーキ液圧制御装置が特許文献1に開示されている。
この車両用ブレーキ液圧制御装置は、車輪のロックを防止するためのものであって、車輪ブレーキに作用するブレーキ液圧を減圧するモジュレータ(ABS制御ユニット)と、このモジュレータの作動を制御する制御手段(電子制御ユニット)とを備えている。
特開2000−272572号公報(図1〜図3)
ところで、この車両用ブレーキ液圧制御装置では、制御手段がモジュレータから離れた位置に設けられていることから、制御手段とモジュレータとを電気的に接続するハーネス等を配線する必要があるが、配線スペースに余裕のない自動二輪車等においては、その配線作業に手間と時間とを要してしまうという問題がある。
なお、このような問題は、ブレーキ操作子の操作反力を擬似的に付与するストロークシミュレータと、車輪ブレーキに作用させるブレーキ液圧の大きさを調整(昇圧あるいは減圧)するモジュレータとを備える車両用ブレーキ液圧制御装置においても同様に当てはまる。
加えて、ストロークシミュレータとモジュレータとを備える車両用ブレーキ液圧制御装置においては、その構造の複雑さ故、何らの手当てを施さなければ、装置の大型化を招く虞がある。
そこで、本発明は、ブレーキ操作子の操作反力を擬似的に付与するストロークシミュレータと、車輪ブレーキに作用させるブレーキ液圧の大きさを調節するモジュレータとを備えながらも、配線作業の簡略化および装置の小型化を実現することが可能な車両用ブレーキ液圧制御装置を提供することを課題とする。
このような課題を解決するために創案された本発明は、マスタシリンダへ通じる出力液圧路に接続され、ブレーキ操作子の操作反力を前記ブレーキ操作子に擬似的に付与するストロークシミュレータと、車輪ブレーキへ通じる車輪液圧路に接続され、前記車輪ブレーキに作用させるブレーキ液圧の大きさを調整するモジュレータと、前記出力液圧路と前記車輪液圧路との間に介設され、前記出力液圧路から前記車輪液圧路へのブレーキ液の流入を許容する状態および遮断する状態を切り換える分離弁と、前記出力液圧路のブレーキ液圧の大きさを検出する第一圧力センサと、前記車輪液圧路のブレーキ液圧の大きさを検出する第二圧力センサとを有し、前記ストロークシミュレータが、前記操作反力を発生させるダミーシリンダと、前記分離弁が前記出力液圧路から前記車輪液圧路へのブレーキ液の流入を遮断しているときに前記出力液圧路から前記ダミーシリンダへのブレーキ液の流入を許容する流入弁とを備えており、前記モジュレータが、前記車輪ブレーキに作用させるブレーキ液を貯留する出力室と、前記車輪ブレーキに作用するブレーキ液圧を昇圧する際には前記出力室の容積を減少させ、前記車輪ブレーキに作用するブレーキ液圧を減圧する際には前記出力室の容積を増大させる容積変化手段と、前記出力室から前記車輪液圧路へのブレーキ液の流出のみを許容する一方向弁からなる昇圧弁と、当該昇圧弁に並列に接続され、前記車輪ブレーキに作用するブレーキ液圧を減圧する際に前記車輪液圧路から前記出力室へのブレーキ液の流入を許容する減圧弁とを備えており、前記分離弁、前記流入弁、前記減圧弁、前記容積変化手段、前記第一圧力センサおよび前記第二圧力センサに電気的に接続された制御手段によって前記車輪ブレーキに作用するブレーキ液圧の大きさが調節される車両用ブレーキ液圧制御装置であって、基体と、当該基体に固着されるコントロールハウジングとを備え、前記基体には、前記出力液圧路および前記車輪液圧路となる油路が内包されており、前記コントロールハウジングには、前記制御手段が収容されており、前記コントールハウジングによって覆われる前記基体の表面に、前記分離弁、前記流入弁、前記減圧弁、前記第一圧力センサおよび前記第二圧力センサが配置されていることを特徴とする。
この車両用ブレーキ液圧制御装置は、ブレーキ操作子の操作反力を擬似的に付与するストロークシミュレータと、車輪ブレーキに作用させるブレーキ液圧の大きさを調節するモジュレータとを備えるものであるが、分離弁、流入弁、減圧弁、第一圧力センサおよび第二圧力センサが取り付けられた基体に、制御手段が収容されたコントロールハウジングを取り付けたので、配線作業の簡略化を図ることができる。また、コントロールハウジングで覆われる基体の表面に、分離弁、流入弁、減圧弁、第一圧力センサおよび第二圧力センサが集約されていることから、基体の小型化を実現することが可能となり、ひいては、車両用ブレーキ液圧制御装置の小型化を実現することが可能となる。
また、本発明に係る車両用ブレーキ液圧制御装置においては、前記分離弁、前記流入弁、前記減圧弁、前記第一圧力センサおよび前記第二圧力センサを、五角形の頂点を形成するように配置するとよい。
このようにすると、分離弁、流入弁、減圧弁、第一圧力センサおよび第二圧力センサが互いにずれた状態で配置されることになるので、これらを一列もしくは二列に整列させた場合に比べて油路等を密に配置することが可能となり、その結果、車両用ブレーキ液圧制御装置の小型化を実現することが可能となる。
さらに、本発明に係る車両用ブレーキ液圧制御装置においては、前記コントロールハウジングが無端状のシール部材を介して前記基体に固着されており、かつ、前記コントロールハウジングの内部と外部とが透湿防水素材を介して連通しているものであってもよい。
このようにすると、コントロールハウジング内の水密性を確保しつつもコントロールハウジング内の圧力が大気圧と同程度に保たれ、その結果、コントロールハウジングに内外の圧力差に起因する変形が生じ難くなり、基体との密着性も良好に保たれる。
本発明に係る車両用ブレーキ液圧制御装置によると、ブレーキ操作子の操作反力を擬似的に付与するストロークシミュレータと、車輪ブレーキに作用させるブレーキ液圧の大きさを調節するモジュレータとを備えながらも、配線作業の簡略化および装置の小型化を実現することが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、添付した図面を参照しつつ詳細に説明する。まず、図1に示す液圧回路図を参照して本実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置Aの構成を詳細に説明する。
車両用ブレーキ液圧制御装置Aは、自動二輪車、自動三輪車、オールテレーンビークル(ATV)などバーハンドルタイプの車両に好適に用いられるものであり、図1に示すように、車輪ブレーキBとマスタシリンダCとの間に配置されていて、主として、マスタシリンダCから車輪ブレーキBに至る油路に設けられた分離弁V1と、マスタシリンダCから分離弁V1に至る油路に接続されたストロークシミュレータSと、分離弁V1から車輪ブレーキBに至る油路に接続されたモジュレータMと、マスタシリンダCに至る油路のブレーキ液圧を検出する第一圧力センサP1と、車輪ブレーキBに至る油路のブレーキ液圧を検出する第二圧力センサP2と、これらを構成する各種電気・電子部品の作動を制御する制御手段Eとを備えている。なお、図1において、車輪Tは、前輪でも後輪でもよい。
なお、以下の説明では、マスタシリンダCから分離弁V1に至る油路Xを「出力液圧路X」と称し、分離弁V1から車輪ブレーキBに至る油路Yを「車輪液圧路Y」と称する。ここで、マスタシリンダCは、運転者がブレーキ操作子Rに加える操作力に応じたブレーキ液圧を発生するものである。また、「油路」とは、ブレーキ液の通り道(流路)を意味する。
分離弁V1は、出力液圧路Xから車輪液圧路Yへのブレーキ液の流入を許容する状態および遮断する状態を切り換えるものであり、出力液圧路Xと車輪液圧路Yとの間に介設された常開型の電磁弁からなる。なお、分離弁V1を構成する常開型の電磁弁は、その弁体を駆動させるための電磁コイルが制御手段Eと電気的に接続されており、制御手段Eからの指令に基づいて電磁コイルを励磁すると閉弁し、電磁コイルを消磁すると開弁する。本実施形態においては、車両の駆動手段(エンジンやモータなど)の始動とともに分離弁V1(電磁弁)が閉弁するように設定されている。つまり、分離弁V1は、車両の駆動手段を駆動させている間は、出力液圧路Xから車輪液圧路Yへのブレーキ液の流入を遮断する(図2参照)。なお、分離弁V1は、駆動手段の停止あるいは制御手段Eが停止している状態において必ず開弁し、ブレーキ操作子Rの操作力(つまり、マスタシリンダCで発生したブレーキ液圧)は、車輪ブレーキBへ直に伝達する。
ストロークシミュレータSは、ブレーキ操作子Rの操作反力をブレーキ操作子Rに擬似的に付与するものであって、本実施形態では、マスタシリンダCへ通じる出力液圧路Xに接続されていて、ダミーシリンダS1と、流入弁S2と、流出弁S3と、ブリーダS4とを備えている。
ダミーシリンダS1は、ブレーキ操作子Rの操作に起因して出力液圧路Xに吐出されたブレーキ液を一時的に貯留するとともに、ブレーキ操作子Rの操作反力を発生させるものであり、シリンダ本体S11と、このシリンダ本体S11の内部に摺動自在に挿入されたピストンS12と、このピストンS12を付勢する付勢部材S13とを備えている。
流入弁S2は、ダミーシリンダS1と出力液圧路Xとを連通する油路に設けられた常閉型の電磁弁からなり、分離弁V1が出力液圧路Xから車輪液圧路Yへのブレーキ液の流入を遮断しているときに開弁して出力液圧路XからダミーシリンダS1へのブレーキ液の流入を許容する(図2参照)。なお、流入弁S2を構成する常閉型の電磁弁は、その弁体を駆動させるための電磁コイルが制御手段Eと電気的に接続されており、制御手段Eからの指令に基づいて電磁コイルを励磁すると開弁し、電磁コイルを消磁すると閉弁する。本実施形態においては、車両の駆動手段の始動とともに流入弁S2が開弁するように設定されている。
流出弁S3は、流入弁S2に並列に接続された一方向弁からなり、ダミーシリンダS1から出力液圧路Xへのブレーキ液の流出のみを許容する。
ブリーダS4は、ブレーキ液を封入する際に油路内に混入した空気を抜くためのものである。
モジュレータMは、車輪ブレーキBに作用させるブレーキ液圧の大きさを調整するものであって、本実施形態では、車輪ブレーキBへ通じる車輪液圧路Yに接続されていて、出力室M1と、容積変化手段M2と、昇圧弁M3と、減圧弁M4と、ブリーダM5とを備えている。
出力室M1は、車輪ブレーキBに作用させるブレーキ液を貯留しておくものであり、本実施形態では、有底円筒状の出力シリンダM11とピストンM22とで囲まれた空間が相当する。
容積変化手段M2は、出力室M1の容積を変化させるものであり、電動モータM21と、出力シリンダM11の内部に摺動自在に挿入されたピストンM22と、このピストンM22の端面に当接するクランク軸部M23と、電動モータM21の回転動力を減速してクランク軸部M23に伝達するリダクションギヤM24と、ピストンM22をクランク軸部M23側に付勢する付勢部材M25と、クランク軸部M23の回転角度を検出する角度センサM26とを備えている。そして、電動モータM21を回転させてピストンM22を付勢部材M25側に押し込むと、出力室M1の容積が減少し、その結果、出力室M1に貯留されたブレーキ液が車輪液圧路Yに吐出される。また、電動モータM21を前記の場合と反対の方向に回転させると、付勢部材M25の復元力によってピストンM22がクランク軸部M23側に移動し、出力室M1の容積が増大する。なお、電動モータM21は、制御手段Eに電気的に接続されており、制御手段Eからの指令に基づいて作動する。また、角度センサM26も制御手段Eに電気的に接続されており、検出したクランク軸部M23の回転角度を制御手段Eに出力する。
昇圧弁M3は、出力室M1から車輪液圧路Yへのブレーキ液の流出のみを許容するものであり、出力室M1と車輪液圧路Yとを連通する油路に設けられた一方向弁からなる。
減圧弁M4は、昇圧弁M3に並列に接続された常閉型の電磁弁からなり、車輪ブレーキBに作用するブレーキ液圧を減圧する際に開弁して車輪液圧路Yから出力室M1へのブレーキ液の流入を許容する。なお、減圧弁M4を構成する常閉型の電磁弁は、その弁体を駆動させるための電磁コイルが制御手段Eと電気的に接続されており、制御手段Eからの指令に基づいて電磁コイルを励磁すると開弁し、電磁コイルを消磁すると閉弁する。
ブリーダM5は、ブレーキ液を封入する際に油路内に混入した空気を抜くためのものである。
第一圧力センサP1は、出力液圧路Xのブレーキ液圧の大きさを検出するものであり、本実施形態では、出力液圧路Xに設けられている。第一圧力センサP1は、制御手段Eと電気的に接続されており、検出したブレーキ液圧の大きさを制御手段Eに出力する。なお、本実施形態では、第一圧力センサP1を出力液圧路Xに接続したが、これに限定されることはなく、出力液圧路Xと連通する油路に接続してもよい。
第二圧力センサP2は、車輪液圧路Yのブレーキ液圧の大きさを検出するものであり、本実施形態では、車輪液圧路Yに設けられている。第二圧力センサP2は、制御手段Eと電気的に接続されており、検出したブレーキ液圧の大きさを制御手段Eに出力する。なお、本実施形態では、第二圧力センサP2を車輪液圧路Yに接続したが、これに限定されることはなく、車輪液圧路Yと連通する油路に接続してもよい。
制御手段Eは、第一圧力センサP1、第二圧力センサP2、角度センサM26、車輪速度センサT1といった各種センサから得られた各種情報に基づいて、各種電磁弁(分離弁V1、流入弁S2、減圧弁M4)の開閉および容積変化手段M2の作動(すなわち、電動モータM21の回転方向と回転量)を制御するものである。
次に、車両用ブレーキ液圧制御装置Aの動作を、図2に示す液圧回路図を参照して詳細に説明する。
図示せぬ車両の駆動手段(エンジンやモータなど)を始動すると、制御手段Eの初期設定によって分離弁V1が閉弁して出力液圧路Xと車輪液圧路Yとが分断され、さらに、流入弁S2が開弁してマスタシリンダCとダミーシリンダS1とが連通状態となる。つまり、ブレーキ操作子Rの操作力(つまり、マスタシリンダCで発生したブレーキ液圧)は、ダミーシリンダS1に作用することになり、このダミーシリンダS1によってブレーキ操作子Rの操作力に応じた操作反力がブレーキ操作子Rに付与されることになる。より詳細には、ブレーキ操作子Rに操作力が付与されると、マスタシリンダCの圧力上昇に伴ってダミーシリンダS1の液室におけるブレーキ液圧が上昇し、その結果、ピストンS12が、液室の容積が増大する方向に、付勢部材S13が発する弾性力と液室内のブレーキ液圧とが釣り合う位置まで変位する。そして、ダミーシリンダS1の液室の容積の増大量に応じた量のブレーキ液が出力液圧路Xから液室へ流入することによって、この流出量に応じた操作ストロークがブレーキ操作子Rに発生し、ブレーキ操作子Rの操作感覚が確保される。
なお、ブレーキ操作子Rを開放するか、あるいは、ブレーキ操作子Rの操作力を緩めると、ダミーシリンダS1に一時的に貯留されたブレーキ液は、流入弁S2および流出弁S3を通って出力液圧路Xに流出し、マスタシリンダCに戻る。
なお、車両の駆動手段が作動しているときにブレーキ操作子Rを操作すると、制御手段Eは、車輪速度センサT1等からの情報に基づいて車輪Tがロックしそうな状態にあるか否かを判定する。そして、制御手段Eは、車輪Tがロックする可能性がないと判定したときには通常のブレーキ制御を実行し、車輪Tがロックしそうな状態にあると判定したときにはアンチロックブレーキ制御を実行する。
(通常時のブレーキ制御)
車輪Tがロックする可能性のない通常のブレーキ制御においては、第一圧力センサP1および第二圧力センサP2にて検出されたブレーキ液圧の大きさを制御手段Eにて比較し、その結果に基づいて容積変化手段M2等を制御する。
例えば、ブレーキ操作子Rの操作力を強めた場合など車輪ブレーキBに作用させるブレーキ液圧を昇圧すべきであると判断された場合には、減圧弁M4を消磁して閉弁させたうえで、電動モータM21を作動させて出力室M1の容積を減少させる。このようにすると、出力室M1の内部に貯留されていたブレーキ液が昇圧弁M3を通って車輪液圧路Yに流入し、その結果、車輪ブレーキBに作用するブレーキ液圧が昇圧する。
また、例えばブレーキ操作子Rを開放した場合やブレーキ操作子Rの操作力を緩めた場合など車輪ブレーキBに作用させるブレーキ液圧を減圧すべきであると判断された場合には、減圧弁M4を励磁して開弁させたうえで(図示略)、電動モータM21を作動させて出力室M1の容積を増大させる。このようにすると、出力室M1が負圧になり、その結果、車輪液圧路Yのブレーキ液が減圧弁M4を通って出力室M1に流入し、車輪ブレーキBに作用していたブレーキ液圧が減圧する。
なお、制御手段Eによる容積変化手段M2等の作動制御は、路面の状況等に応じて最適なブレーキングが行われるように、種々設定することができる。例えば、第一圧力センサP1で検出されるブレーキ液圧の大きさと車輪ブレーキBにかかるブレーキ液圧(すなわち、第二圧力センサP2で検出されるブレーキ液圧)の大きさとが同等になるまで容積変化手段M2等を作動させるように制御手段Eのプログラムを設定した場合には、ブレーキ操作子Rの操作により発生したブレーキ液圧と車輪ブレーキBに作用するブレーキ液圧とが同等になる。また、例えば、第一圧力センサP1の検出値よりも第二圧力センサP2の検出値が大きくなるまで容積変化手段M2等を作動させるように制御手段Eのプログラムを設定した場合には、ブレーキ操作子Rの操作により発生したブレーキ液圧よりも大きなブレーキ液圧を車輪ブレーキBに作用させることが可能となる。さらに、例えば、第二圧力センサP2の検出値が第一圧力センサP1の検出値に達する前に、容積変化手段M2等の作動を停止するように制御手段Eのプログラムを設定すれば、ブレーキ操作子Rの操作により発生したブレーキ液圧よりも小さなブレーキ液圧を車輪ブレーキBに作用させることが可能となる。
(アンチロックブレーキ制御)
アンチロックブレーキ制御は、路面の状況に適した制動力が得られるように車輪ブレーキBに作用するブレーキ液圧を減圧、昇圧あるいは一定に保持するものであり、制御手段Eによって車輪Tがロックしそうな状態にあると判定されたときに実行される。
車輪ブレーキBに作用するブレーキ液圧を減圧させる場合には、減圧弁M4を励磁して開弁させたうえで(図示略)、電動モータM21を作動させて出力室M1の容積を増大させる。このようにすると、出力室M1が負圧になり、その結果、車輪液圧路Yのブレーキ液が減圧弁M4を通って出力室M1に流入し、車輪ブレーキBに作用していたブレーキ液圧が減圧する。
車輪ブレーキBに作用するブレーキ液圧を一定に保持する場合は、減圧弁M4を消磁して閉弁させる。このようにすると、車輪液圧路Yにブレーキ液が閉じ込められることになり、その結果、車輪ブレーキBに作用していたブレーキ液圧が一定に保持される。
車輪ブレーキBに作用するブレーキ液圧を昇圧させる場合は、減圧弁M4を消磁して閉弁させたうえで、電動モータM21を作動させて出力室M1の容積を減少させる。このようにすると、出力室M1に貯留されていたブレーキ液が昇圧弁M3を通って車輪液圧路Yに流入し、その結果、車輪ブレーキBに作用するブレーキ液圧が昇圧する。
次に、車両用ブレーキ液圧制御装置Aの具体的な構造を、図3および図4を参照して詳細に説明する。参照する図面において、図3は本発明に係る車両用ブレーキ液圧制御装置の斜視図であり、図4は本発明に係る車両用ブレーキ液圧制御装置の分解斜視図である。
ストロークシミュレータSやモジュレータMを含む車両用ブレーキ液圧制御装置Aは、図3に示すように、油路を内包する基体100と、この基体100に固着されたコントロールハウジング200と、同じく基体100に固着されたギヤカバー300と、このギヤカバー300に固着された電動モータM21とによって具現化することができる。図3において、符号M211は、電動モータM21に電力および制御信号を供給する各種ハーネスの接続端子である。
なお、図4に示すように、コントロールハウジング200の内部には、制御手段E(図1参照)として機能する電子制御ユニット400が収容されており、また、コントロールハウジング200によって覆われる基体100の表面101(以下、ハウジング取付面101という。)に、分離弁V1となる常開型の電磁弁、流入弁S2となる常閉型の電磁弁、減圧弁M4となる常閉型の電磁弁、第一圧力センサP1および第二圧力センサP2が配置される。
基体100は、例えばアルミニウム合金製の鋳造品からなり、ハウジング取付面101が形成された油路構成部100Aと、この油路構成部100Aの下部に形成された出力室構成部100Bと、油路構成部100Aの側部に形成されたギヤ取付部100Cとを備えている。
油路構成部100Aの内部には、出力液圧路Xおよび車輪液圧路Y(図1参照)の一部となる油路が形成されており、油路構成部100Aの各面には、前記油路に連通する穴が形成されている。
なお、以下の説明において、油路構成部100Aの「上面」、「下面」、「側面」および「背面」は、ハウジング取付面101を「正面」としたときのものであり、車両に取り付けた状態とは異なる。
ハウジング取付面101は、実質的に凹凸のない平面になっている。ハウジング取付面101には、分離弁V1が装着される分離弁装着穴111と、流入弁S2が装着される流入弁装着穴112と、減圧弁M4が装着される減圧弁装着穴113と、第一圧力センサP1が装着される第一圧力センサ装着穴114と、第二圧力センサP2が装着される第二圧力センサ装着穴115と、通気孔116とが形成されている。なお、分離弁装着穴111には、流出弁S3(図1参照)となる図示せぬ一方向弁が装着され、この一方向弁の前側に分離弁V1が装着される。
ここで、分離弁装着穴111および減圧弁装着穴113は、ハウジング取付面101の中央部よりもやや上側に左右に並んで形成されており、流入弁装着穴112は、分離弁装着穴111の右斜め下方に形成されている。つまり、流入弁装着穴112の中心は、分離弁装着穴111の中心と減圧弁装着穴113の中心とを通る直線からずれた位置にある。また、第一圧力センサ装着穴114は、流入弁装着穴112の左斜め下方に形成されており、第二圧力センサ装着穴115は、第一圧力センサ装着穴114の左斜め上方に形成されている。すなわち、分離弁装着穴111、流入弁装着穴112、減圧弁装着穴113、第一圧力センサ装着穴114および第二圧力センサ装着穴115は、五角形の頂点を形成している(図5の(a)参照)。言い換えれば、分離弁V1、流入弁S2、減圧弁M4、第一圧力センサP1および第二圧力センサP2が、五角形の頂点を形成するように配置されることになる。
油路構成部100Aの上面102には、マスタシリンダC(図1参照)から延びる図示せぬ油路管が接続される入口ポート121と、車輪ブレーキB(図1参照)に至る図示せぬ油路管が接続される出口ポート122と、ブリーダS4(図1参照)となるブリーダ穴123とが形成されている。なお、図5の(a)に示すように、基体100を正面視すると、入口ポート121の中心線は、分離弁装着穴111の中心と減圧弁装着穴113の中心との間を通っている。このような位置に入口ポート121を設けると、流入弁装着穴112の中心を、分離弁装着穴111の中心と第一圧力センサ装着穴114の中心とを通る直線に近づけることができるので、油路構成部100Aの小型化を図ることが可能となる。
油路構成部100Aの電動モータM21側の側面103には、通気孔116に通じる透湿防水素材取付穴131が形成されている。なお、透湿防水素材取付穴131には、その開口部に透湿防水素材500が装着される。
また、図5の(b)および図6に示すように、油路構成部100Aの背面104側の下部は、後方に向かって突出しており、その端面104aに、図1に示すダミーシリンダS1のシリンダ本体S11となるシリンダ穴117が形成されている。なお、シリンダ穴117には、図1に示すピストンS12および付勢部材S13が挿入され、シリンダ穴117の開口部は図示せぬ蓋部材によって密封される。
また、図6に示すように、油路構成部100Aの下面105には、昇圧弁装着穴118が形成されている。なお、昇圧弁装着穴118には、昇圧弁M3となる図示せぬ一方向弁が挿入され、昇圧弁装着穴118の開口部は図示せぬ蓋部材によって密封される。
図5の(b)に示すように、出力室構成部100Bには、図1に示す出力シリンダM11となる有底円筒状の筒部170が形成されており、この筒部170の内部には、ピストンM22と付勢部材M25とが挿入されている。なお、筒部170とピストンM22とで形成される空間が出力室M1となる。また、図示は省略するが、出力室構成部100Bには、ピストンM22の端面に当接するクランク軸部M23(図1参照)も収容されている。
また、図示は省略するが、ギヤ取付部100Cとギヤカバー300とで形成される空間には、リダクションギヤM24(図1参照)が収容されている。なお、ギヤカバー300には、クランク軸部M23(図1参照)の傾斜角度を検出する角度センサM26が取り付けられている。
そして、基体100の油路構成部100Aによって図1に示すストロークシミュレータSが具現化され、基体100の油路構成部100A、出力室構成部100Bおよびギヤ取付部100C並びに基体100に固着された電動モータM21によって図1に示すモジュレータMが具現化される。
図7に示すように、コントロールハウジング200は、基体100のハウジング取付面101に無端状のシール部材210を介して取り付けられることによって、その内部に電子制御ユニット400などを収容するための密閉された空間が形成される。
また、コントロールハウジング200の内部には、図7に示すように、バスバー201aが埋設された支持板部201が形成されている。なお、支持板部201には、基体100に設置された電磁弁(分離弁V1、流入弁S2など)を駆動させるための電磁コイル202が取り付けられている。また、バスバー201aには、第一圧力センサP1および第二圧力センサP2(図4参照)との接続端子203のほか、電磁コイル202との接続端子や電子制御ユニット400との接続端子(いずれも図示せず)が突設されている。
なお、コントロールハウジング200の内部は、図5の(a)に示す通気孔116と透湿防水素材取付穴131とを介して外部と連通することになるので、コントロールハウジング200の内部の圧力は大気圧と同程度に保たれている。つまり、コントロールハウジング200に内外の圧力差に起因する変形が生じ難くなり、その結果、基体100(シール部材210)との密着性も良好に保たれる。ここで、図4に示すように、基体100の透湿防水素材取付穴131には、透湿防水素材500が装着されるので、コントロールハウジング200内に水等が浸入することはない。なお、透湿防水素材500は、空気の出入りを許容しつつ、水の出入りを阻止する部材であって、例えば周知であるゴアテックス(登録商標)などを採用することができる。
電子制御ユニット400は、電子回路がプリントされた基板に半導体チップ等が搭載されてなるものであり、図1に示す制御手段Eとして機能する。なお、電子制御ユニット400は、コントロールハウジング200の支持板部201(図7参照)に埋設されたバスバー201aを介して分離弁V1や流入弁S2や第一圧力センサP1などと接続され、さらに、コネクタ部204を介して電動モータM21、角度センサM26、車輪速度センサT1(図1参照)、さらには図示せぬ各種センサや電源と接続される。
ここで、図8および図9を参照して、油路構成部100Aに形成された各穴と、油路構成部100Aの内部に形成された油路との関係を詳細に説明する。ここで、図8の(a)は基体100(油路構成部100A)の内部に形成された油路を正面側から見た斜視図であり、(b)は(a)のJ部付近を抜き出した図であって一部を省略した図であり、(c)は(a)のK部付近を抜き出した図であって一部を省略した図である。また、図9は基体100の内部に形成された油路を背面側から見た斜視図である。
図8の(a)に示すように、入口ポート121は、有底円筒状を呈しており、その底部において分離弁装着穴111の減圧弁装着穴113側の側部と連通し、さらに、図8の(b)に示すように、その底面から始まる油路(油路孔151,152)を介して第一圧力センサ装着穴114と連通している。ここで、第一圧力センサ装着穴114は、有底円筒状を呈しており、ハウジング取付面101に開口している。また、油路孔151は、入口ポート121の底面から穿設されたものであり(図5の(a)参照)、その最深部が第一圧力センサ装着穴114の後方まで延在している。油路孔152は、第一圧力センサ装着穴114の底面から穿設されたものであり、その最深部が油路孔151に到達している。
また、図8の(a)に示すように、入口ポート121は、油路孔151の途中から始まる油路(油路孔153,154)を介して流入弁装着穴112と連通している。ここで、油路孔153は、ハウジング取付面101から背面104に向かって穿設されたものであり、かつ、その最深部が油路孔151に到達している。また、油路孔154は、側面106から穿設されたものであり、流入弁装着穴112と交差し、かつ、最深部が油路孔153に到達している。なお、油路孔153,154の開口部は、それぞれが図示せぬ栓部材によって密封される。
流入弁装着穴112は、有底円筒状を呈しており、その底面から始まる油路(油路孔155,156)を介してシリンダ穴117の底部と連通している。ここで、油路孔155は、流入弁装着穴112の底面から穿設されたものであり、その最深部において、ブリーダ穴123の底面から下面105に向かって穿設された油路孔157と交差している。また、油路孔156は、上面102から穿設されたものであり、油路孔155と交差し、かつ、最深部がシリンダ穴117の底部に到達している。なお、油路孔156の開口部は、図示せぬ栓部材によって密封される。
なお、流入弁装着穴112には、流入弁S2(図1参照)となる常閉型の電磁弁が装着される(図4参照)。この電磁弁は、油路孔154から油路孔155,156へのブレーキ液の流入を許容する状態および遮断する状態を切り換えるものであり、開弁したときに油路孔154から油路孔155,156へのブレーキ液の流入を許容し、その結果、入口ポート121とシリンダ穴117とが連通した状態になる。
シリンダ穴117は、有底円筒状を呈しており、その底部から始まる油路(油路孔156,155,157,158,159)を介して分離弁装着穴111の底面と連通している。ここで、油路孔158は、側面106から穿設されたものであり、油路孔157と交差し、その最深部が分離弁装着穴111の後方にまで延在している。また、油路孔159は、分離弁装着穴111の底面から穿設されたものであり、最深部が油路孔158に到達している。なお、油路孔158の開口部は、図示せぬ栓部材によって密封される。
分離弁装着穴111は、有底円筒状を呈しており、入口ポート121との交差部よりも奥側(図8の(a)中、符号111aを付した部位)には流出弁S3(図1参照)となる図示せぬ一方向弁が装着される。この一方向弁は、油路孔159から入口ポート121へのブレーキ液の流入のみを許容する。
また、分離弁装着穴111は、その側部から始まる油路(油路孔161)を介して減圧弁装着穴113と連通している。ここで、油路孔161は、側面103(図4参照)から穿設されたものであり、減圧弁装着穴113と交差し、かつ、最深部が分離弁装着穴111に到達している。また、油路孔161の開口部は、図示せぬ栓部材によって密封される。
なお、分離弁装着穴111には、分離弁V1(図1参照)となる常開型の電磁弁が装着される(図4参照)。この電磁弁は、入口ポート121から油路孔161へのブレーキ液の流入を許容する状態および遮断する状態を切り換えるものであり、開弁したときに入口ポート121から油路孔161へのブレーキ液の流入を許容する。なお、入口ポート121から分離弁装着穴111に至る油路が図1に示す出力液圧路Xの一部となり、分離弁装着穴111から出口ポート122に至る油路が図1に示す車輪液圧路Yの一部となる。
減圧弁装着穴113は、有底円筒状を呈しており、図8の(c)にも示すように、その側部から始まる油路(油路孔161,162,163,164,165)を介して第二圧力センサ装着穴115と連通している。ここで、油路孔162は、図9にも示すように、ハウジング取付面101から背面104に向かって穿設されたものであり、油路孔161と交差し、最深部が油路孔163に到達している。また、油路孔163は、上面102から穿設されたものである。油路孔164は、側面103から穿設されたものであり、油路孔163の最深部と交差し、最深部が第二圧力センサ装着穴115の後方にまで延在している。油路孔165は、第二圧力センサ装着穴115の底面から背面104に向かって穿設されたものであり、油路孔164および出口ポート122と交差し、最深部が昇圧弁装着穴118に到達している。
なお、図8の(a)に示す減圧弁装着穴113には、減圧弁M4(図1参照)となる常閉型の電磁弁が装着される(図4参照)。この電磁弁は、油路孔168から油路孔161へのブレーキ液の流入を許容する状態および遮断する状態を切り換えるものであり、開弁時において油路孔168から油路孔161へのブレーキ液の流入を許容する。
図9に示すように、昇圧弁装着穴118は、油路孔165を介して出口ポート122と連通しており、さらに、油路孔165との交差部よりも奥(上)に入った部位から始まる油路(油路孔166,167)を介して出力室M1(図5の(b)参照)と連通している。ここで、油路孔166は、側面103から穿設されたものであり、油路孔167と交差し、最深部が昇圧弁装着穴118に到達している。また、油路孔167は、上面102から穿設されたものであり、油路孔166と交差し、最深部が出力室M1(図5の(b)参照)に到達している。
なお、昇圧弁装着穴118には、油路孔165との交差部と油路孔166との交差部との間(図9中、符号118aを付した部位)に、昇圧弁M3(図1参照)となる図示せぬ一方向弁が装着される。この一方向弁は、油路孔166から油路孔165へのブレーキ液の流入のみを許容する。
また、図8の(a)に示すように、昇圧弁装着穴118は、油路孔168を介して減圧弁装着穴113とも連通している。ここで、油路孔168は、減圧弁装着穴113の底面から穿設されたものである。
続いて、通常時およびアンチロックブレーキ制御時のブレーキ液の実際の流れを詳細に説明する。なお、以下の説明では、図2に示すように、分離弁V1が閉弁して出力液圧路Xと車輪液圧路Yとが分断されており、かつ、ストロークシミュレータSの流入弁S2が開弁してマスタシリンダCとダミーシリンダS1とが連通している場合を例示する。
まず、ストロークシミュレータS(図2参照)側におけるブレーキ液の流れを図8の(a)を参照して詳細に説明する。ストロークシミュレータS側においては、通常のブレーキ制御時もアンチロックブレーキ制御時も、入口ポート121は、油路孔151,153,154を介して流入弁装着穴112と連通しており、さらに、流入弁装着穴112に装着される流入弁S2(図4参照)が開弁状態であるが故に油路孔155,156を介してダミーシリンダS1(図2参照)となるシリンダ穴117と連通している。したがって、運転者がブレーキ操作子R(図2参照)を操作すると、マスタシリンダC(図2参照)で発生したブレーキ液圧は、入口ポート121を介してシリンダ穴117(ダミーシリンダS1)に伝達し、その結果、ブレーキ操作子Rの操作力に応じた操作反力がブレーキ操作子Rに付与される。
なお、分離弁装着穴111に装着される流出弁S3(図2参照)は、油路孔159側から入口ポート121側へのブレーキ液の流入を許容するので、ブレーキ操作子R(図2参照)の操作力を緩めた場合など油路孔159側のブレーキ液圧が入口ポート121側のブレーキ液圧よりも大きい場合には、シリンダ穴117に作用するブレーキ液圧(すなわち、ブレーキ操作子Rに付与される操作反力)が速やかに減圧されることになる。
なお、入口ポート121は、油路孔151,152を介して第一圧力センサ装着穴114と連通しているので、第一圧力センサP1(図4参照)によって分離弁V1(図4参照)よりもマスタシリンダC(図2参照)側にある油路のブレーキ液圧が検出されることになる。
続いて、モジュレータM側におけるブレーキ液の実際の流れを詳細に説明する。モジュレータM側においては、図2を参照して説明したように、通常のブレーキ制御時には、ブレーキ操作子Rの操作に伴って電動モータM21が駆動し、第一圧力センサP1および第二圧力センサP2にて検出されたブレーキ液圧の大きさに応じて出力室M1の容積が減少あるいは増大させられる。また、アンチロックブレーキ制御時には、車輪速度センサT1からの情報を加味したうえで出力室M1の容積が減少あるいは増大させられる。
ここで、出力室M1の容積を減少させると、その内部に貯留されていたブレーキ液が図9に示す油路孔167に吐出されることになるが、この油路孔167が油路孔166と昇圧弁装着穴118(昇圧弁M3)と油路孔165とを介して出口ポート122と連通していることから、車輪ブレーキBに作用するブレーキ液圧が昇圧することになる。なお、車輪ブレーキBに作用するブレーキ液圧を昇圧させる場合には、減圧弁M4(図2参照)を閉弁させておく。また、昇圧弁装着穴118に装着される昇圧弁M3(図2参照)は、油路孔165側へのブレーキ液の流入のみを許容するものである。
また、出口ポート122は、油路孔165を介して第二圧力センサ装着穴115と連通しているので、第二圧力センサP2(図2参照)によって車輪ブレーキB(図2参照)に作用しているブレーキ液圧(すなわち、分離弁V1よりも車輪ブレーキB側にある油路のブレーキ液圧)が検出されることになる。
また、減圧弁M4(図2参照)を開弁させつつ出力室M1(図2参照)の容積を増大させると、油路孔167にあるブレーキ液から順に出力室M1(図2参照)へ引き戻されることになるが、この油路孔167が油路孔166,168を介して減圧弁装着穴113(図8の(a)参照)と連通し、さらに、油路孔161〜165を介して出口ポート122と連通しているが故に、車輪ブレーキBに作用するブレーキ液圧が減圧することになる。
このように、車両用ブレーキ液圧制御装置Aによると、図4に示すように、分離弁V1、流入弁S2、減圧弁M4、第一圧力センサP1および第二圧力センサP2が取り付けられた基体100に、制御手段E(図1参照)として機能する電子制御ユニット400が収容されたコントロールハウジング200を取り付けたので、配線作業の簡略化を図ることができる。また、コントロールハウジング200で覆われる基体100のハウジング取付面101に、分離弁V1、流入弁S2、減圧弁M4、第一圧力センサP1および第二圧力センサP2が集約されていることから、基体100の小型化を実現することが可能となり、ひいては、車両用ブレーキ液圧制御装置Aの小型化を実現することが可能となる。
さらに、この車両用ブレーキ液圧制御装置Aにおいては、分離弁V1(分離弁装着穴111)、流入弁S2(流入弁装着穴112)、減圧弁M4(減圧弁装着穴113)、第一圧力センサP1(第一圧力センサ装着穴114)および第二圧力センサP2(第二圧力センサ装着穴115)を、五角形の頂点を形成するように配置したので、これらを一列もしくは二列に整列させた場合に比べて油路孔等を密に配置することが可能となり、その結果、車両用ブレーキ液圧制御装置Aの小型化を実現することが可能となる
例えば、図示は省略するが、流入弁S2(流入弁装着穴112)を分離弁V1(分離弁装着穴111)の真横に配置し、分離弁V1と流入弁S2と減圧弁M4(減圧弁装着穴113)とを横一列に配置すると、油路孔151と油路孔156との間隔が図示のものに比べて大きくなってしまうが、車両用ブレーキ液圧制御装置Aのごとく流入弁S2を分離弁V1の斜め下方にずらすことで、すなわち、流入弁S2の中心を分離弁V1の中心と減圧弁M4の中心とを通る直線から下方にずらすことで、油路孔151と油路孔156との間隔を小さくすることが可能となる。
本発明に係る車両用ブレーキ液圧制御装置のブレーキ液圧回路図である。 車両用ブレーキ液圧制御装置の状態を示すブレーキ液圧回路図であって、分離弁が閉弁し、流入弁が開弁した状態を示す図である。 本発明に係る車両用ブレーキ液圧制御装置の斜視図である。 本発明に係る車両用ブレーキ液圧制御装置の分解断面図である。 (a)は本発明に係る車両用ブレーキ液圧制御装置の正面図、(b)は側面図である。 本発明に係る車両用ブレーキ液圧制御装置の下面図である。 コントロールハウジングの断面図である。 (a)は基体の内部に形成された油路を正面側から見た斜視図、(b)は(a)のJ部付近を抜き出した図であって一部を省略した図、(c)は(a)のK部付近を抜き出した図であって一部を省略した図である。 基体の内部に形成された油路を背面側から見た斜視図である。
符号の説明
A 車両用ブレーキ液圧制御装置
S ストロークシミュレータ
S1 ダミーシリンダ
S2 流入弁
S3 流出弁
M モジュレータ
M1 出力室
M2 容積変化手段
M21 電動モータ
M3 昇圧弁
M4 減圧弁
P1 第一圧力センサ
P2 第二圧力センサ
V1 分離弁
E 制御手段
100 ポンプボディ
101 ハウジング取付面
111 分離弁装着穴
112 流入弁装着穴
113 減圧弁装着穴
114 第一圧力センサ装着穴
115 第二圧力センサ装着穴
121 入口ポート
122 出口ポート
200 コントロールハウジング
210 シール部材
400 電子制御ユニット
X 出力液圧路
Y 車輪液圧路
B 車輪ブレーキ
C マスタシリンダ

Claims (3)

  1. マスタシリンダへ通じる出力液圧路に接続され、ブレーキ操作子の操作反力を前記ブレーキ操作子に擬似的に付与するストロークシミュレータと、
    車輪ブレーキへ通じる車輪液圧路に接続され、前記車輪ブレーキに作用させるブレーキ液圧の大きさを調整するモジュレータと、
    前記出力液圧路と前記車輪液圧路との間に介設され、前記出力液圧路から前記車輪液圧路へのブレーキ液の流入を許容する状態および遮断する状態を切り換える分離弁と、
    前記出力液圧路のブレーキ液圧の大きさを検出する第一圧力センサと、
    前記車輪液圧路のブレーキ液圧の大きさを検出する第二圧力センサと、を有し、
    前記ストロークシミュレータが、前記操作反力を発生させるダミーシリンダと、前記分離弁が前記出力液圧路から前記車輪液圧路へのブレーキ液の流入を遮断しているときに前記出力液圧路から前記ダミーシリンダへのブレーキ液の流入を許容する流入弁とを備えており、
    前記モジュレータが、前記車輪ブレーキに作用させるブレーキ液を貯留する出力室と、前記車輪ブレーキに作用するブレーキ液圧を昇圧する際には前記出力室の容積を減少させ、前記車輪ブレーキに作用するブレーキ液圧を減圧する際には前記出力室の容積を増大させる容積変化手段と、前記出力室から前記車輪液圧路へのブレーキ液の流出のみを許容する一方向弁からなる昇圧弁と、当該昇圧弁に並列に接続され、前記車輪ブレーキに作用するブレーキ液圧を減圧する際に前記車輪液圧路から前記出力室へのブレーキ液の流入を許容する減圧弁とを備えており、
    前記分離弁、前記流入弁、前記減圧弁、前記容積変化手段、前記第一圧力センサおよび前記第二圧力センサに電気的に接続された制御手段によって前記車輪ブレーキに作用するブレーキ液圧の大きさが調節される車両用ブレーキ液圧制御装置であって、
    基体と、当該基体に固着されるコントロールハウジングとを備え、
    前記基体には、前記出力液圧路および前記車輪液圧路となる油路が内包されており、
    前記コントロールハウジングには、前記制御手段が収容されており、
    前記コントールハウジングによって覆われる前記基体の表面に、前記分離弁、前記流入弁、前記減圧弁、前記第一圧力センサおよび前記第二圧力センサが配置されていることを特徴とする車両用ブレーキ液圧制御装置。
  2. 前記分離弁、前記流入弁、前記減圧弁、前記第一圧力センサおよび前記第二圧力センサが、五角形の頂点を形成するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ブレーキ液圧制御装置。
  3. 前記コントロールハウジングが無端状のシール部材を介して前記基体に固着されており、かつ、前記コントロールハウジングの内部と外部とが透湿防水素材を介して連通していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用ブレーキ液圧制御装置。
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