JP3975155B2 - 樹脂製ケース - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、合成樹脂により横断面長方形の筒状に形成されるケース主体の一端に、該ケース主体の一端を塞ぐ合成樹脂製のカバーが振動溶着されて成る樹脂製ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、かかる樹脂製ケースは、車両用アンチロックブレーキ制御装置等で電子制御ユニットを収容するケースとして用いられることがある(たとえば特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−301616号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のように電子制御ユニットを樹脂製ケースに収容する場合、電子制御ユニットの基板面積が大きくなると、カバーの面積もそれだけ大きくなるが、カバーの面積が大きくなればなるほどカバーの強度を大きくする必要があり、特に振動溶着時や、樹脂製ケース内の圧力変化時に、カバーが凹んだり膨らんだりすることを回避し得るだけの強度をカバーに持たせる必要がある。この際、カバーの肉厚を全体的に厚くすることで強度増大を図ると、樹脂製ケースの重量増大および製造コストの増大を招くだけでなく、成形完了後のカバーの四隅部に反りが生じて振動溶着が困難になったりする。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、必要最小限の材料でカバーに必要な強度を確保して重量増大および製造コストの増大を防止するとともに、カバーに反りが生じるのを防止した樹脂製ケースを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、発明は、合成樹脂により横断面長方形の筒状に形成されるケース主体の一端に、該ケース主体の一端を塞ぐ合成樹脂製のカバーが振動溶着されて成る樹脂製ケースにおいて、前記カバーの裏面には、該カバーの長辺方向および短辺方向に沿う中央部および両端部の配置密度をそれ以外の部分の配置密度よりも大とした格子状のリブが一体に突設され、前記カバーの前記長辺方向に沿う両端部で前記短辺方向に沿う中央側に向かうにつれて2段階に厚みが大とされるとともに前記短辺方向に沿う中央部で前記長辺方向の両端部を除く部分では前記短辺方向に沿う中央側に向かうにつれて2段階に厚みが大とされるようにして、前記カバーの前記長辺方向に沿う両端部および前記短辺方向に沿う中央部での厚さをそれ以外の部分の厚さよりも大きくして前記カバーが形成されることを特徴とする。
【0007】
このような構成によれば、カバーの裏面に格子状のリブが一体に突設されており、しかもカバーの長辺方向および短辺方向に沿う両端部でのリブの配置密度が比較的大きく設定されることにより、振動溶着時にカバーに作用する荷重に耐える強度をカバーの周縁部に持たせることができ、またカバーの長辺方向および短辺方向に沿う中央部でのリブの配置密度が比較的大きく設定されることにより、樹脂製ケース内の圧力変化時にカバーが凹んだり膨らんだりすることがないようにカバーの中央部に充分な強度を持たせることができ、またカバーの肉厚を全体的に厚くするのではなく、格子状のリブでカバーの強度増大を図るとともにカバーの部分的な厚み変化によってリブと同様の剛性増大効果を得ることができ、必要最小限の材料でカバーに必要な強度を確保して重量増大および製造コストの増大を防止することができ、カバーの四隅部に反りが生じるのも防止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0010】
図1〜図9は本発明の一実施例を示すものであり、図1は車両用ブレーキ装置の液圧回路図、図2はブレーキ液圧制御装置の基体への取付け状態を示す断面図、図3は図2の3−3線に沿う拡大断面図、図4は図3の4−4線断面図、図5は図3の5−5線断面図、図6は図3の6−6線断面図、図7は図3の7−7線断面図、図8は図3の8−8線断面図、図9は図3の9−9線断面図である。
【0011】
先ず図1において、タンデム型のマスタシリンダMは、車両運転者がブレーキペダルPに加える踏力に応じたブレーキ液圧を発生する第1および第2出力ポート1A,1Bを備えており、左前輪用車輪ブレーキ2A、右後輪用車輪ブレーキ2B、右前輪用車輪ブレーキ2Cおよび左後輪用車輪ブレーキ2Dと、前記第1および第2出力ポート1A,1Bに個別に接続された第1および第2出力液圧路3A,3Bとの間に、ブレーキ液圧制御装置4が設けられる。
【0012】
ブレーキ液圧制御装置4は、第1出力液圧路3Aに対応した液圧路20Aならびに左前輪用車輪ブレーキ2Aおよび右後輪用車輪ブレーキ2B間にそれぞれ設けられる常開型電磁弁6A,6Bと、第2出力液圧路3Bに対応した液圧路20Bならびに右前輪用車輪ブレーキ2Cおよび左後輪用車輪ブレーキ2D間にそれぞれ設けられる常開型電磁弁6C,6Dと、液圧路20A,20B側へのブレーキ液の流通を許容するようにして前記常開型電磁弁6A〜6Dに並列に接続されるチェック弁7A,7B,7C,7Dと、第1および第2出力液圧路3A,3Bにそれぞれ個別に対応した第1および第2リザーバ8A,8Bと、第1リザーバ8Aならびに左前輪用車輪ブレーキ2Aおよび右後輪用車輪ブレーキ2B間にそれぞれ設けられる常閉型電磁弁9A,9Bと、第2リザーバ8Bならびに右前輪用車輪ブレーキ2Cおよび左後輪用車輪ブレーキ2D間にそれぞれ設けられる常閉型電磁弁9C,9Dと、第1および第2リザーバ8A,8Bに吸入側が接続されるとともに吐出側が液圧路20A,20Bに接続される第1および第2ポンプ10A,10Bと、両ポンプ10A,10Bを駆動する共通1個の電動モータ11と、第1および第2出力液圧路3A,3Bならびに第1および第2ポンプ10A,10Bの吸入側間にそれぞれ介設される常閉型電磁弁12A,12Bと、第1および第2ポンプ10A,10Bの吐出側および前記液圧路20A,20B間にそれぞれ介設される第1および第2ダンパ13A,13Bと、第1および第2ポンプ10A,10Bならびに第1および第2ダンパ13A,13B間にそれぞれ設けられる第1および第2オリフィス14A,14Bと、各ポンプ10A,10B側へのブレーキ液の流通を許容するようにして第1および第2ポンプ10A,10Bならびに第1および第2リザーバ8A,8B間に介設されるチェック弁15A,15Bと、第2出力液圧路3Bに取付けられる圧力センサ16と、第1および第2出力液圧路3A,3Bならびに液圧路20A,20B間にそれぞれ設けられるレギュレータ21A,21Bとを備える。
【0013】
常閉型電磁弁12A,12Bは、第1および第2ポンプ10A,10Bならびにチェック弁15A,15B間と、液圧路20A,20Bとの間にそれぞれ設けられる。
【0014】
レギュレータ21A,21Bは、第1および第2出力液圧路3A,3Bならびに液圧路20A,20B間に、常開型電磁弁5A,5Bと、一方向弁18A,18Bと、リリーフ弁19A,19Bとが並列に接続されて成るものである。
【0015】
一方向弁18A,18Bは、第1および第2出力液圧路3A,3B側からだけのブレーキ液の流通を許容するようにして常開型電磁弁5A,5Bに並列に接続される。またリリーフ弁19A,19Bは、液圧路20A,20Bの液圧が所定値以上になるのに応じて開弁するようにして常開型電磁弁5A,5Bに並列に接続される。
【0016】
このようなレギュレータ21A,21Bは、マスタシリンダMに通じる第1および第2出力液圧路3A,3Bおよび液圧路20A,20B間を常時は連通するものの、常閉型電磁弁12A,12Bの開弁時には出力液圧路3A,3Bおよび前記液圧路20A,20B間を遮断しつつ液圧路20A,20Bの液圧が設定値以上となるのに応じて前記液圧路20A,20Bの液圧をマスタシリンダM側に逃がすように作動し、それにより液圧路20A,20Bの液圧を設定値以下に調整する。
【0017】
また圧力センサ16は、マスタシリンダMから液圧が出力されているか否か、すなわちブレーキペダルPが踏まれているか否かを検出するものであり、上記車両の横滑り制御およびトラクション制御や、マスタシリンダMの出力液圧に応じた電動モータ11の回転数制御等に用いられる。
【0018】
ところで、上記ブレーキ液圧制御装置4において、各車輪がロックを生じる可能性のない通常ブレーキ時には、常開型電磁弁5A,5Bを消磁、開弁するとともに常閉型電磁弁12A,12Bを消磁、閉弁した状態で、各常開型電磁弁6A〜6Dが消磁、開弁状態とされるとともに各常閉型電磁弁9A〜9Dが消磁、閉弁状態とされる。これによりマスタシリンダMおよび車輪ブレーキ2A〜2D間が連通されるとともに車輪ブレーキ2A〜2Dおよびリザーバ8A,8B間が遮断される。したがってマスタシリンダMの第1出力ポート1Aから出力されるブレーキ液圧は常開型電磁弁5Aおよび常開型電磁弁6A,6Bを介して左前輪および右後輪用車輪ブレーキ2A,2Bに作用する。またマスタシリンダMの第2出力ポート1Bから出力されるブレーキ液圧は、常開型電磁弁5Bおよび常開型電磁弁6C,6Dを介して右前輪用および左後輪用車輪ブレーキ2C,2Dに作用する。
【0019】
上記ブレーキ中に車輪がロック状態に入りそうになったときに、常開型電磁弁6A〜6Dのうちロック状態に入りそうになった車輪に対応する常開型電磁弁が励磁、閉弁されるとともに、常閉型電磁弁9A〜9Dのうち上記車輪に対応する常閉型電磁弁が励磁、開弁される。これによりロック状態に入りそうになった車輪に対応する部分でマスタシリンダMおよび車輪ブレーキ2A〜2D間が遮断されるとともに車輪ブレーキ2A〜2Dおよびリザーバ8A,8B間が連通される。したがってロック状態に入りそうになった車輪のブレーキ液圧の一部が第1リザーバ8Aまたは第2リザーバ8Bに吸収され、ロック状態に入りそうになった車輪のブレーキ液圧が減圧されることになる。
【0020】
またブレーキ液圧を一定に保持する際には、常開型電磁弁6A〜6Dが励磁、閉弁されるとともに、常閉型電磁弁9A〜9Dが消磁、閉弁され、これにより車輪ブレーキ2A〜2DがマスタシリンダMおよびリザーバ8A,8Bから遮断される。
【0021】
さらにブレーキ液圧を増圧する際には、常開型電磁弁6A〜6Dが消磁、開弁状態とされるともに、常閉型電磁弁9A〜9Dが消磁、閉弁状態とされ、これによりマスタシリンダMおよび車輪ブレーキ2A〜2D間が連通されるとともに車輪ブレーキ2A〜2Dおよびリザーバ8A,8B間が遮断される。
【0022】
このように常開型電磁弁5A,5Bを消磁、開弁するとともに常閉型電磁弁12A,12Bを消磁、閉弁した状態で、各常開型電磁弁6A〜6Dおよび各常閉型電磁弁9A〜9Dの消磁・励磁を制御することにより、車輪をロックさせることなく、効率良く制動することができる。
【0023】
ところで、上述のようなアンチロックブレーキ制御中に、電動モータ11は回転作動し、この電動モータ11の作動に伴って第1および第2ポンプ10A,10Bが駆動されるので、第1および第2リザーバ8A,8Bに吸収されたブレーキ液は、第1および第2ポンプ10A,10Bに吸入され、次いで第1および第2ダンパ13A,13Bを経て第1および第2出力液圧路3A,3Bに還流される。このようなブレーキ液の還流によって、第1および第2リザーバ8A,8Bのブレーキ液の吸収によるブレーキペダルPの踏み込み量の増加を防ぐことができる。しかも第1および第2ポンプ10A,10Bの吐出圧の脈動は第1および第2ダンパ13A,13Bならびに第1および第2オリフィス14A,14Bの働きにより抑制され、上記還流によってブレーキペダルPの操作フィーリングが阻害されることはない。
【0024】
またブレーキ液圧制御装置4は、上述のアンチロックブレーキ制御に加えて、非ブレーキ操作状態での車両の横滑り制御やトラクション制御を行なうことができる。
【0025】
而してたとえば横滑り制御時には、レギュレータ21A,21Bの常開型電磁弁5A,5Bが励磁、閉弁されるとともに常閉型電磁弁12A,12Bが励磁、開弁され、さらに電動モータ11の作動により第1および第2ポンプ10A,10Bが駆動され、各常開型電磁弁6A〜6Dのうち制動したい車輪に対応する常開型電磁弁以外の常開型電磁弁が励磁、閉弁される。
【0026】
これにより両ポンプ10A,10Bは、マスタシリンダMのブレーキ液を第1および第2出力ポート1A,1Bから第1および第2出力液圧路3A,3B、常閉型電磁弁12A,12Bを介して吸入し、各車輪ブレーキ2A〜2Dのうち選択された車輪ブレーキに、常開型電磁弁6A〜6Dのうち開弁している常開型電磁弁を介してブレーキ液を供給し、ブレーキ液がマスタシリンダM側に逆流することは、常開型電磁弁5A,5Bが閉弁していることによって阻止される。
【0027】
このような横滑り制御やトラクション制御時に、第1および第2ポンプ10A,10Bからの吐出液圧が作用する液圧路20A,20Bの液圧が設定値以上となると、レギュレータ21A,21Bのリリーフ弁19A,19Bにより、過剰油圧分がマスタシリンダM側に逃がされることになり、ブレーキ圧が作用している車輪ブレーキに過剰の液圧が作用することが回避される。
【0028】
しかも液圧路20A,20Bおよびオリフィス14A,14B間にダンパ13A,13Bが介設されているので、レギュレータ21A,21Bの作動によって液圧路20A,20Bに生じる脈動をダンパ13A,13Bで吸収することができ、レギュレータ21A,21Bの作動による脈動に起因した作動音の発生を抑えることができる。
【0029】
図2において、ブレーキ液圧制御装置4は、たとえばアルミニウム合金等によりブロック状に形成される基体22に設けられるものであり、この基体22に、チェック弁7A〜7Dを内蔵した常開型電磁弁6A〜6D、各常閉型電磁弁9A〜9Dおよび常閉型電磁弁12A,12Bが、それらのソレノイド部23…,24…,25…を基体22の一面22aから突出するようにして基体22に取付けられ、一方向弁18A,18Bおよびリリーフ弁19A,19Bと協働してレギュレータ21A,21Bを構成するようにして一方向弁18A,18Bおよびリリーフ弁19A,19Bを内蔵した常開型電磁弁5A,5Bが、図示はしないが、それらのソレノイド部を基体22の一面22aから突出しつつ常閉型電磁弁12A,12Bと並ぶようにして基体22に取付けられる。
【0030】
電動モータ11は、基体22の他面22bに取付けられ、その電動モータ11で駆動される第1および第2ポンプ10A,10Bは基体22に内蔵される。また第1および第2リザーバ8A,8Bは、その一部を前記一面22aから突出させるようにして基体22に設けられ、第1および第2チェック弁15A,15Bは第1および第2リザーバ8A,8Bならびに第1および第2ポンプ10A,10B間に介装されるようにして基体22に設けられ、第1および第2ダンパ13A,13B、ならびに第1および第2オリフィス14A,14Bは、図示はしないが、基体22に内蔵される。
【0031】
基体22の一面22aには、合成樹脂により横断面長方形状の筒状に形成されるケース主体35の一端に、ケース主体35の一端を塞ぐ合成樹脂製のカバー36が振動溶着されて成る樹脂製ケース37が締結される。この樹脂製ケース37は、常開型電磁弁6A〜6Dのソレノイド部23…、常閉型電磁弁9A〜9Dのソレノイド部24…、常閉型電磁弁12A,12Bのソレノイド部25…および常開型電磁弁5A,5Bのソレノイド部、第1および第2リザーバ8A,8Bの一部、圧力センサ16の一部、ならびに電子制御ユニット55を収納する収納室38を基体22との間に形成するようにして、基体22の一面22aに締結されている。しかも樹脂製ケース37の基体22側端縁には、該基体22の一面22aに弾発的に接触する無端状のシール部材39が装着される。
【0032】
樹脂製ケース37におけるケース主体35内の中間部には、常開型電磁弁6A〜6Dのソレノイド部23…、常閉型電磁弁9A〜9Dのソレノイド部24…、常閉型電磁弁12A,12Bのソレノイド部25…および常開型電磁弁5A,5Bのソレノイド部にそれぞれ個別に対応した矩形状の開口部40…,41…,42…を有する平面状の壁部43が、基体22の一面22aに対向するようにして一体に形成される。
【0033】
前記各ソレノイド部23…,24…,25…の先端部は前記開口部40…,41…,42…に挿入され、各ソレノイド部23…,24…,25…から一対ずつ突出される電磁弁側接続端子44…,45…,46…が、各開口部40…,41…,42…内を上方に延びるようにして突出される。
【0034】
前記壁部43には、常開型電磁弁6A〜6D、常閉型電磁弁9A〜9D、常開型電磁弁5A,5Bおよび常閉型電磁弁12A,12Bにそれぞれ個別に対応した導電金属製の個別バスバー(図示せず)と、それらの電磁弁6A〜6D,9A〜9D,5A,5B,12A,12Bに共通に対応する単一の導電金属製の共通バスバー(図示せず)とが埋設される。
【0035】
前記電磁弁側接続端子44…,45…,46…の一方には、各個別バスバーの一端に形成される個別バスバー側接続端子47…,48…,49…がそれぞれ電気的に接続され、前記電磁弁側接続端子44…,45…,46…の他方には、前記共通バスバーに形成される複数の共通バスバー側接続端子(図示せず)がそれぞれ電気的に接続される。
【0036】
圧力センサ16からは3本の圧力センサ側接続端子50…が突出される。一方、樹脂製ケース37の壁部43には、前記圧力センサ16に対応した開口部51が設けられており、前記圧力センサ側接続端子50…は開口部51内を上方に延びるようにして圧力センサ16から突出される。しかも壁部43には、圧力センサ16に対応した導電金属製の3本のバスバー52…が埋設されており、各バスバー52…の一端に形成されるバスバー側接続端子53…が圧力センサ側接続端子50…にそれぞれ電気的に接続される。
【0037】
電子制御ユニット55は、基板54上に電気回路が設けられて成るものであり、壁部43の上方で樹脂製ケース37内に基板54が配置され、該基板54は、前記壁部43に突設られた複数の支持ボス部56…上に固定的に支持される。
【0038】
而して常開型電磁弁6A〜6D、常閉型電磁弁9A〜9D、常開型電磁弁5A,5Bおよび常閉型電磁弁12A,12Bに対応した個別バスバーおよび共通バスバーは、前記基板54上の電気回路に電気的に接続される。また圧力センサ16に対応したバスバー52…の他端は、前記基板54を貫通するようにして該基板54上の電気回路に電気的に接続される。
【0039】
ケース主体35の一端部には長方形状の平坦な接合面35aが形成される。一方、カバー36の外周部にはフランジ36aが、ケース主体35の接合面35aに対応して一体に形成され、該フランジ36aの前記接合面35aに対向する側には、接合面35aに先端部を溶着せしめるようにしてケース主体35側に突出する横断面長方形の筒状に形成される溶着突部36bが突設される。而して 溶着突部36bを接合面35aに振動溶着することによってケース主体35にカバー36が結合され、それにより樹脂製ケース37が構成される。
【0040】
図3〜図9において、カバー36の裏面には格子状のリブ57…が一体に突設されており、カバー36の長辺方向(図3の上下方向)に沿う両端部において前記リブ57…の前記長辺方向に沿う間隔L1と、カバー36の短辺方向(図3の左右方向)に沿う両端部において前記リブ57…の前記短辺方向に沿う間隔L1と、カバー36の長辺および短辺方向に沿う中央部において前記リブ57…の前記長辺および短辺方向に沿う間隔L2とは、それ以外の部分の各リブ57…の前記長辺方向に沿うリブ57…の間隔L3ならびに前記短辺方向に沿う間隔L4よりも短く設定される。すなわち前記リブ57…は、カバー36の長辺方向(図3の上下方向)および短辺方向(図3の左右方向)に沿う中央部および両端部の配置密度をそれ以外の部分の配置密度よりも大として、カバー36の裏面に突設される。
【0041】
またカバー36の前記長辺方向に沿う両端部および前記短辺方向に沿う中央部での厚さを、それ以外の部分の厚さよりも大きくしてカバー36が形成される。すなわち図3においては、格子状のリブ57…が設けられる範囲でのカバー36の厚みの変化を、斜線部の各斜線の間隔が狭いほど厚みが大である部分として示しているが、カバー36の前記長辺方向に沿う両端部では前記短辺方向に沿う中央側に向かうにつれて2段階に厚みが大とされ、またカバー36の前記短辺方向に沿う中央部において前記長辺方向の両端部を除く部分では、前記短辺方向に沿う中央側に向かうにつれて2段階で厚みが大とされている。
【0042】
しかも上述のように厚みが大きくされた部分では各リブ57…が、厚みが比較的小さくされた部分のリブ57…よりもケース主体35側に突出するように形成される。
【0043】
次にこの実施例の作用について説明すると、ケース主体35に振動溶着されるカバー36の裏面に格子状のリブ57…が一体に突設されており、しかもカバー36の長辺方向および短辺方向に沿う両端部でのリブ57…の配置密度が比較的大きく設定されるので、振動溶着時にカバー36に作用する荷重に耐える強度をカバー36の周縁部に持たせることができ、またカバー36の長辺方向および短辺方向に沿う中央部でのリブ57…の配置密度が比較的大きく設定されることにより、樹脂製ケース37内の圧力変化時にカバー36が凹んだり膨らんだりすることがないようにカバー36の中央部に充分な強度を持たせることができる。
【0044】
しかもカバー36の肉厚を全体的に厚くするのではなく格子状のリブ57…でカバー36の強度増大を図るので、必要最小限の材料でカバー36に必要な強度を確保して重量増大および製造コストの増大を防止することができ、カバー36の四隅部に反りが生じるのも防止することができる。
【0045】
またカバー36の前記長辺方向に沿う両端部および前記短辺方向に沿う中央部での厚さを、それ以外の部分の厚さよりも大きくしてカバー36が形成されるので、カバー36の部分的な厚み変化によってリブ57…と同様の剛性増大効果を得ることができ、カバー36の強度をより一層増大することができる。
【0046】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0047】
たとえば上記実施例では、本発明をブレーキ液圧制御装置4に適用した場合について説明したが、本発明は、合成樹脂により横断面長方形の筒状に形成されるケース主体35の一端に、該ケース主体35の一端を塞ぐ合成樹脂製のカバー36が振動溶着されてなる樹脂製ケースに関連して広く実施可能である。
【0048】
【発明の効果】
以上のように発明によれば、振動溶着時にカバーに作用する荷重に耐える強度をカバーの周縁部に持たせることができるとともに、カバーの中央部に充分な強度を持たせることができ、必要最小限の材料でカバーに必要な強度を確保して重量増大および製造コストの増大を防止することができ、カバーの四隅部に反りが生じるのも防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用ブレーキ装置の液圧回路図である。
【図2】ブレーキ液圧制御装置の基体への取付け状態を示す断面図である。
【図3】図2の3−3線に沿う拡大断面図である。
【図4】図3の4−4線断面図である。
【図5】図3の5−5線断面図である。
【図6】図3の6−6線断面図である。
【図7】図3の7−7線断面図である。
【図8】図3の8−8線断面図である。
【図9】図3の9−9線断面図である。
【符号の説明】
35・・・ケース主体
36・・・カバー
37・・・樹脂製ケース
57・・・リブ

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  1. 合成樹脂により横断面長方形の筒状に形成されるケース主体(35)の一端に、該ケース主体(35)の一端を塞ぐ合成樹脂製のカバー(36)が振動溶着されて成る樹脂製ケースにおいて、前記カバー(36)の裏面には、該カバー(36)の長辺方向および短辺方向に沿う中央部および両端部の配置密度をそれ以外の部分の配置密度よりも大とした格子状のリブ(57)が一体に突設され、前記カバー(36)の前記長辺方向に沿う両端部で前記短辺方向に沿う中央側に向かうにつれて2段階に厚みが大とされるとともに前記短辺方向に沿う中央部で前記長辺方向の両端部を除く部分では前記短辺方向に沿う中央側に向かうにつれて2段階に厚みが大とされるようにして、前記カバー(36)の前記長辺方向に沿う両端部および前記短辺方向に沿う中央部での厚さをそれ以外の部分の厚さよりも大きくして前記カバー(36)が形成されることを特徴とする樹脂製ケース
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