JP7420648B2 - 筐体及びそれを備えた電子装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電気回路などを収容する筐体及びそれを備えた電子装置に係り、更に詳しくは、振動源となる機器に取り付けられる筐体及びそれを備えた電子装置に関する。
環境対応のため、電動車両の導入が進められている。電動車両用の駆動ユニットに対しては、搭載性や効率の観点から小型化や軽量化が求められている一方、快適性の観点から静音化が求められている。駆動ユニットが、例えば、モータとギアとインバータとで構成されている場合、モータの電磁加振力やギアの噛合い力に起因した振動がインバータの筐体に伝搬して放射音が発生するので、インバータの筐体からの放射音を抑制する必要がある。しかし、駆動ユニットの小型化や軽量化に伴ってインバータの筐体カバーが薄肉化される傾向にあり、当該カバーは薄肉化に起因した剛性の低下によって振動が増大する懸念がある。
振動の伝搬による筐体からの放射音を抑制する方策として、例えば、特許文献1に記載の技術が提案されている。特許文献1に記載の電子部品の収容構造体では、電子部品を収容する筐体が第1部材(上部筐体)と第2部材(下部筐体)とで構成され、第1部材(上部筐体)と第2部材(下部筐体)が締結部材により締結されている。上部筐体は、その表面上に締結部材により締結されている締結部位を有している。上部筐体は、電子部品を収容する本体部分である下部筐体の蓋(カバー)として形成された部材であり、下部筐体よりも剛性が低く振動しやすい構造となっている。そこで、上部筐体の表面上の所定位置から締結部位に向かう方向に沿うようにリブが設けられている。
国際公開第2016/006361号
特許文献1に記載の収容構造体では、上部筐体の中央部分(振動の腹の位置)から外周部に位置する剛性の高い締結部位に向かってリブを設けることで、上部筐体を高剛性化して振動の低減を図っている。
しかし、リブによる高剛性化で上部筐体の振動を抑制しようとする場合、リブを設けた領域とは別の領域の剛性が相対的に低くなるので、剛性が相対的に低い領域に振動の腹の位置が移動することがある。移動した振動の腹が位置する領域を高剛性化するために新たなリブを追加すると、結果的に、多数のリブを設置することになり、上部筐体の重量が過大になることがある。
また、上部筐体をリブにより高剛性化すると、上部筐体の膜面一次振動の周波数(一次固有振動数)が高くなる。このとき、一次固有振動数が1kHzから5kHzの範囲に変化することがある。周波数が1kHzから5kHzまでの範囲は人間の聴覚の感度が比較的高い一方、周波数が1kHz未満では低周波ほど人間の聴覚の感度が低くなる。したがって、上部筐体を高剛性化させたときに変化した一次固有振動数を人間の聴覚の感度が低い1kHz未満に抑えることが望ましい。加えて、リブ設置前の上部筐体は下部筐体よりも剛性が低くて下部筐体との共振の問題は生じなかったが、リブ設置後の上部筐体は高剛性化により下部筐体と共振する懸念がある。このように、上部筐体に対してリブを設置することのみで、上部筐体の一次固有振動数を人間の聴覚の感度が低い周波数且つ他の部材との共振が生じない周波数に調整しつつ、上部筐体の振動を低減することは困難である。
本発明は、上記の問題点を解消するためになされたものであり、その目的は、部材の固有振動数の調整の自由度が高い構造で、且つ、重量を過度に増加させずに振動を抑制することができる筐体及びそれを備えた電子装置を提供することである。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、電気回路を収容可能な収容空間を内部に有し、一方に開口するケース本体と、前記ケース本体の開口を塞ぐように前記ケース本体に取り付けられたカバーとを備え、前記カバーは、前記ケース本体に接触する環状の第1領域部と、前記第1領域部よりも内周側に位置する第2領域部と、前記第1領域部と前記第2領域部の間に位置し、前記第1領域部と前記第2領域部とに繋がる第3領域部と、前記第3領域部上に延在し、前記第2領域部に接続された補強部とを有し、前記第2領域部は、前記カバーの前記ケース本体に対する取付方向から見た場合の単位面積当たりの質量が前記第3領域部よりも大きくなるように構成され、前記補強部は、前記補強部の剛性を低くする切欠きが、前記カバーの一次振動モードの腹の位置が前記第2領域部の範囲内になるように、前記補強部における延在方向の先端部を除く或る位置から前記第2領域部に達する位置まで形成されていることを特徴とする。

本発明によれば、第2領域部に接続された補強部に対して切欠きを設けることで、補強部が設けられている第3領域部の中で切欠きの位置が相対的に低剛性になるので、相対的に大きな重量の第2領域部の位置が相対的に振動しやすい部分になり、第2領域部の重量を過度に増加させずに振動を抑制することができる。さらに、補強部の位置や長さ、幅、高さなどの形状、および、切欠きの位置や長さ、深さなどの形状の組合せを調整することで、カバーの固有周波数を人間の聴覚の感度が低い周波数かつ他の部材との共振が生じない周波数に調整することが可能である。すなわち、部材の固有振動数の調整の自由度が高い構造であり、且つ、重量を過度に増加させずに振動を抑制することができる。
上記以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の第1の実施の形態に係る電子装置を備えた車両用の駆動ユニットを一部断面の状態で示す概略図である。 従来の筐体の平板状カバーを示す平面図である。 図2に示す従来の平板状カバーをIII-III矢視から見た断面図であり、当該カバーの一次振動モードを示す説明図である。 従来の平板状カバーに重量増加の構造部を追加した従来構造の第1比較例のカバーを示す平面図である。 図4に示す第1比較例のカバーをV-V矢視から見た断面図である。 従来の平板状カバーにリブを追加した従来構造の第2比較例のカバーを示す平面図である。 図1に示す本発明の第1の実施の形態に係る電子装置における筐体のカバーを示す平面図である。 図7に示す本発明の第1の実施の形態に係る筐体のカバーをVIII-VIII矢視から見た断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る筐体のカバーを示す平面図である。 図9に示す本発明の第2の実施の形態に係る筐体のカバーをX-X矢視から見た断面図である。
以下、本発明の筐体及びそれを備えた電子装置の実施の形態について図面を用いて説明する。本実施の形態は、本発明の電子装置を回転電機用のインバータに適用した場合を例に挙げて説明したものである。
[第1の実施の形態]
まず、本発明の第1の実施の形態に係る電子装置としてのインバータ及びそれを備えた車両用の駆動ユニットの構成について図1を用いて説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る電子装置を備えた車両用の駆動ユニットを一部断面の状態で示す概略図である。
図1において、駆動ユニット100は、電気自動車やハイブリッド車両などの電動車両の駆動源として用いられるものであり、車両に搭載される。駆動ユニット100は、例えば、回転電機101、変速機102、電子装置としてのインバータ1を備えている。回転電機101と変速機102は互いに連結されており、駆動ユニット100の出力軸の端部103にはタイヤ(図示せず)を駆動するドライブシャフト(図示せず)が連結される。回転電機101には、インバータ1が取付部101aを介して固定されている。回転電機101は、例えば、電動機として機能するものであり、ハウジング101b内にロータ及びステータ(共に図示せず)が収容されている。回転電機101は、駆動時にロータとステータ間の隙間に発生する電磁加振力により振動することで、インバータ1の加振源となる。変速機102は、駆動力の回転速度やトルクを変換して伝達する機構であり、回転電機101の回転速度やトルクを変換してドライブシャフトに伝達する。インバータ1は、バッテリなど(図示せず)からの直流電力を交流電力に変換して回転電機101に供給するものであり、回転電機101への電力の供給を制御する。駆動ユニット100では、インバータ1の指令によって駆動トルクまたは制動トルクを発生させている。
インバータ1は、電力を制御するための電気回路である回路基板2と、回路基板2を収容する筐体3とを備えている。回路基板2は、各種の電子部品(図示せず)を基板上に搭載したものである。筐体3は、例えば、回路基板2の挿入が可能な開口部10aを有すると共に回路基板2の収容が可能な収容空間10bを内部に有する有底筒状のケース本体10と、ケース本体10の開口部10aを塞ぐようにケース本体10に着脱可能に取り付けられたカバー20とで構成されている。
ケース本体10は、例えば、回転電機101の取付部101aに取り付けられる底部11と、底部11の外周縁部から立ち上がる筒状の側壁部12と、側壁部12の開口縁部から径方向内側へ突出する環状のフランジ部13とを有している。例えば、底部11は一方が長い矩形状の板状部分であり、側壁部12は角筒状の部分である。フランジ部13は、カバー20を取り付けるための取付部として機能する部分である。ケース本体10は、ボルト(図示せず)によって回転電機101の取付部101aに締結される。カバー20は、例えば、その外周部がケース本体10のフランジ部13にボルト30によって締結されている。カバー20の詳細な構造は後述する。
筐体3には駆動ユニット100の駆動時の振動が伝搬する。具体的には、回転電機101や変速機102で発生した振動は、先ず、取付部101aを介して筐体3のケース本体10に伝搬され、その後、ケース本体10とカバー20との接触部分を介してカバー20に伝搬される。
従来の筐体のカバーは、一般的に、回転電機101のハウジング101bや筐体のケース本体などの他の部材よりも剛性が低く振動しやすい構造である。そのため、従来カバーに伝搬した振動が増幅されることで、従来カバーからの放射音が大きくなることがある。
次に、従来カバーの構造及びその振動について図面を用いて説明する。先ず、従来の平板状カバーの構造及びその振動について図2及び図3を用いて説明する。図2は従来の筐体の平板状カバーを示す平面図である。図3は図2に示す従来の平板状カバーをIII-III矢視から見た断面図である。なお、図2及び図3において、図1に示す符号と同符号のものは、同様な部分であり、説明は省略する。
図2及び図3において、従来の平板状カバー120は、矩形状の開口部10aを有するケース本体10(図1参照)に取り付けられる平板状の部材である。平板状カバー120は、ケース本体10に接触する環状の外周部121と、外周部121に囲まれた本体部122とで構成されている。平板状カバー120の外周部121は、ケース本体10に取り付けられることで、本体部122よりも高剛性になっている。平板状カバー120は、一方向(図2及び図3中、左右方向)に長い長方形状に形成されている。
図3の二点鎖線は、平板状カバー120の一次振動モードを示している。平板状カバー120が長方形の場合、平板状カバー120の外周部121が一次振動モードの節120aとなり、本体部122の中央部が一次振動モードの腹(振幅が最大の位置)120bとなる。
従来の平板状カバー120は、回転電機101のハウジング101b(図1参照)や筐体のケース本体10などの他の部材よりも剛性が低く振動しやすい構造である。このため、駆動ユニット100(図1参照)の駆動部の振動が筐体のケース本体10を介して平板状カバー120に伝搬されることで、平板状カバー120の本体部122が振動して放射音が大きくなる。従来の平板状カバー120の振動を低減するための従来方法としては、平板状カバー120の一部分の重量化やリブの設置などが挙げられる。
次に、従来の平板状カバーの振動を低減可能な従来構造の第1比較例のカバーについて図4及び図5を用いて説明する。図4は従来の平板状カバーに重量増加の構造部を追加した第1比較例のカバーを示す平面図である。図5は図4に示す第1比較例のカバーをV-V矢視から見た断面図である。
図4及び図5において、従来の第1比較例のカバー220は、従来の平板状カバー120(図2及び図3参照)における振幅の大きな領域を他の領域よりも重量化させたものである。具体的には、第1比較例のカバー220は、ケース本体10(図1参照)に接触する環状の外周部221と、外周部221よりも内周側に位置する重量部222と、外周部221と重量部222との間に位置し、外周部221と重量部222とに繋がる本体部223とで構成されている。
外周部221は、ケース本体10に取り付けられることで、剛性が高くなっている。本体部223は、重量部222の外周縁から外周部221の内周縁に拡がる環状の板状部分であり、外周部221及び重量部222よりも相対的に低剛性の部分である。重量部222は、単位面積当たりの質量(重量)が本体部223よりも相対的に大きくなるように構成されており、本体部223よりも肉厚の部分である。重量部222は、カバー220の中央部の位置に配置されている。
第1比較例のカバー220においては、重量部222の中心がカバー220の一次振動モードの腹の位置になるように重量部222の配置を設定することで、カバー220の重量部222による振動抑制の効果を発揮することができる。しかし、カバー形状が矩形状や円形状などの単純な形状以外の場合では、或る一部分を肉厚にすることに伴ってカバー220全体の剛性が変化するので、カバー220の一次振動モードの腹の位置が重量部222の外縁部近傍に現れることがある。この場合、一次振動モードの腹の位置が重量部222の中央部近傍にある場合と比較すると、振動抑制の効果が十分に発揮されないので、重量を過大に増加しなければ、振動抑制を図れない懸念がある。
次に、従来の平板状カバーの振動を低減する従来構造の第2比較例のカバーについて図6を用いて説明する。図6は従来の平板状カバーにリブを追加した従来構造の第2比較例のカバーを示す平面図である。
図6において、従来の第2比較例のカバー320は、従来の平板状カバー120(図2及び図3参照)に補強用のリブ325を追加したものである。具体的には、第2比較例のカバー320は、ケース本体10(図1参照)に接触する環状の外周部321と、外周部321に囲まれた本体部322と、本体部322上に設けられたリブ325とで構成されている。
外周部321は、ケース本体10に取り付けられることで、剛性が高くなっている。リブ325は、本体部322の剛性を高めるものであり、本体部322上に複数設けられている。リブ325は、剛性の高い外周部321の近傍から本体部322の中央部(一次振動モードの腹の位置)まで延在している。複数のリブ325によって本体部322の中央部(一次振動モードの腹の位置)を高剛性化することで、第2比較例のカバー320の振動の低減を図っている。
しかし、リブ325の設置によってカバー320の振動を抑制しようとする場合、本体部322におけるリブ325の設置領域とは異なる領域の剛性が相対的に低くなるので、その低剛性の領域に一次振動モードの腹が移動することがある。この場合、新たなリブを本体部322上に追加する必要が生じるので、結果として、多数のリブの設置によってカバー重量が過大になる懸念がある。
また、リブ325による高剛性化で第2比較例のカバー320の振動を抑制しようとする場合、カバー320の一次固有振動数がリブ325の設置前よりも高くなる。このとき、当該固有振動数が1kHzから5kHzの範囲内に変化することがある。周波数が1kHzから5kHzまでの範囲は人間の聴覚の感度が比較的高い一方、周波数が1kHz未満では低周波ほど人間の聴覚の感度が低くなる。したがって、カバー320の一次固有振動数を、1kHzから5kHzの範囲内に変化させずに、1kHz未満にすることが望ましい。加えて、リブ325を設置前のカバーは回転電機101のハウジング101b(図1参照)やケース本体10よりも剛性が低くケース本体10などの他の部材との共振の問題は生じなかったが、リブ325を設置後の第2比較例のカバー320は、高剛性化による一次固有振動数の上昇によって、他の部材との共振の発生が懸念される。以上のことから、第2比較例のカバー320の一次固有振数を、リブ325の設置のみで人間の聴覚の感度が低い周波数且つ他の部材との共振が生じない周波数に調整しつつ、カバー320の振動を低減することは難しい。
そこで、本実施の形態に係るカバー20は、以下の構造を備えることで振動を抑制するものである。次に、本発明の第1の実施の形態に係る筐体を構成するカバーの構造について図7及び図8を用いて説明する。図7は図1に示す本発明の第1の実施の形態に係る電子装置における筐体のカバーを示す平面図である。図8は図7に示す本発明の第1の実施の形態に係る筐体のカバーをVIII-VIII矢視から見た断面図である。
図7及び図8において、カバー20は、ケース本体10の開口部10aを閉塞する板状部分を基本構造として有しており、さらに、この板状部分の或る領域のみ重量を増加させる構造部及び板状部分の剛性を高める構造部を有している。具体的には、カバー20は、ケース本体10のフランジ部13に接触する環状の第1領域部21と、第1領域部21よりも内周側に位置する重量部としての第2領域部22と、第1領域部21と第2領域部22との間に位置し、第1領域部21と第2領域部22とに繋がる第3領域部23とを有している。カバー20は、例えば、ケース本体10への取付方向D(図8参照)から見たときに、ケース本体10の開口部10aの形状に応じて一方向(図7中、左右方向)に長い長手方向Lを有する矩形状の部材である(図7参照)。カバー20は、例えば、第1領域部21と第2領域部22と第3領域部23とが一体に成形されたものである。
第1領域部21は、例えば、第3領域部23と一体の板状部分であり、カバー20の外周部を構成している。第1領域部21は、一方側の表面(図8中、下面)がフランジ部13との接触面となる。第1領域部21は、ボルト30によってフランジ部13に締結されることで、剛性が高くなっている。
第3領域部23は、第2領域部22を囲む一方、第1領域部21に囲まれた部分である。第3領域部23は、例えば、第2領域部22の外周縁から第1領域部21の内周縁に拡がる環状の板状部分であり、第1領域部21及び第2領域部22よりも相対的に低剛性の部分である。
第2領域部22は、カバー20のケース本体10に対する取付方向D(カバー20の第3領域部23の厚み方向または第1領域部21の接触面に直交する方向)から見た場合の単位面積当たりの質量(重量)が第3領域部23よりも相対的に大きくなるように構成されている。第2領域部22は、例えば、第3領域部23よりも肉厚の部分であり、第3領域部23よりも筐体3(図1参照)の外界側へ膨出している。第2領域部22の膨出部22aは、例えば、カバー20の形状に対応して一方向(図7及び図8中、左右方向)に長い直方体状に形成されている。第2領域部22の位置は、カバー20の一次振動モードの腹(振幅が最大の位置)の位置が第2領域部22の範囲内に含まれるように設定されている。第2領域部22の位置は、第2領域部22の中心がカバー20の一次振動モードの腹の位置になるように設定されることが好ましい。第2領域部22は、例えば、カバー20のケース本体10への取付方向Dから見た場合のカバー20の略中央部に位置している。第2領域部22は、例えば、第3領域部23と一体に成形されている。
第3領域部23上には、第3領域部23の剛性を高める補強部25が第2領域部22に接続されるように延在している。具体的には、補強部25は、例えば、第3領域部23の外表面側(筐体3の外界側の表面)に設けられた4本のリブによって構成さている。4本のリブ25は、例えば、第2領域部22の直方体状の膨出部22aにおける膨出方向(図8中、上下方向)に延びる4つの角部にそれぞれ対応して接続されており、カバー20の長手方向Lに沿って第3領域部23の略中間地点まで延在している。すなわち、各リブ25は、第2領域部22には接続されているが、第1領域部21には達していない。4本のリブ25のうち、カバー20の短手方向において隣接する2本のリブ25が、互いに向かい合うように配置されている。リブ25は、例えば、第2領域部22及び第3領域部23と一体に成形されている。
補強部としての各リブ25には、その延在方向の先端部を除く位置において切欠き26が設けられている。切欠き26は、例えば、リブ25における延在方向の中央部から第2領域部22に達する位置まで形成されている。切欠き26の深さは、例えば図8に示すように、リブ25の高さの約1/3に設定されている。
リブ25の長さ、幅(厚み)、高さなどのリブ25の形状、及び、切欠き26の位置、長さ、深さなどの切欠き26の形状は、カバー20の一次振動モードの腹の位置が第2領域部22の範囲内となるように設定されている。さらに、リブ25及び切欠き26の形状は、カバー20の一次固有振動数がケース本体10などの他の部材の固有振動数の領域又は人間の聴覚の感度が高い周波数の領域(例えば、1kHzから5kHzまでの範囲)になることを回避するように設定されている。換言すると、リブ25及び切欠き26の各種パラメータを調整することで、カバー20の一次振動モードの腹の位置を変更することが可能である。また、リブ25及び切欠き26の各種パラメータを調整することで、カバー20の一次固有振動数を所定の範囲内の周波数領域に設定することが可能である。
次に、本発明の第1の実施の形態に係る筐体の一部を構成するカバーの作用及び効果について図7及び図8を用いて説明する。
本実施の形態においては、図7及び図8に示すように、第3領域部23に設けたリブ25に対して、その先端部を除く位置に切欠き26を設けている。これにより、リブ25により高剛性化された第3領域部23における第2領域部22(重量部)の近傍部分の剛性を当該切欠き26によって意図的に低くすることができる。その結果、振幅の相対的に大きな領域が第2領域部22(重量部)やその周辺に生じるので、リブ25に切欠き26を設けていない場合と比べて、振幅の相対的に大きな振動を相対的に高重量な第2領域部22によって更に抑制することができる。したがって、カバー20からの放射音が小さくなる。なお、振幅の相対的に大きな領域を第2領域部22(重量部)に集中させるためには、図7及び図8に示すように、切欠き26を第2領域部22に達する位置まで設けることが望ましい。
また、本実施の形態に係るカバー20においては、リブ25の設置位置、リブ25の長さ、高さ、幅(厚み)などの形状、リブ25の本数の調整に加えて、切欠き26の位置、切欠き26の長さや高さなどの形状を調整することで、カバー20の一次振動モードの腹の位置を移動させることが可能である。したがって、重量部222を備えているがリブの無い従来の第1比較例のカバー220(図4及び図5参照)と比べて、リブ25や切欠き26によって、カバー20の一次振動モードの腹の位置を第2領域部22(重量部)の中央部に調整することが容易である。すなわち、従来の第1比較例のカバー220と比べて、重量部としての第2領域部22による振動抑制の効果をより効果的に発揮させることが可能である。したがって、重量を過大に増加させずにカバー20の振動を抑制することが可能となる。
また、本実施の形態に係るカバー20においては、リブ25の設置位置、形状、本数の調整に加えて、切欠き26の位置や形状を調整することで、カバー20の一次固有振動数を変化させることが可能である。すなわち、カバー20の一次固有振動数の設定のための設計パラメータがリブ25及び切欠き26に関して多数ある。したがって、リブ25及び切欠き26を調整することで、カバー20の一次固有振動数を人間の聴覚の感度が低い周波数領域且つ他の部材との共振が生じない周波数領域に調整することが可能である。また、カバー20の加振力を増幅させる周波数が判明している場合には、リブ25及び切欠き26を調整することで当該周波数領域を避けることが容易である。
ところで、人間の聴覚は1kHz以下の周波数では低周波ほど感度が低くなるので、リブ25及び切欠き26の調整によってカバー20の一次固有振動数を低周波数にすることが考えられる。しかし、電動車両用の駆動ユニット100(図1参照)においては、カバー20の一次固有振動数を低周波側に設定し過ぎると、駆動ユニット100の低速域における加速時に、駆動ユニット100の振動がカバー20の一次固有振動数(共振点)を必ず通過してしまう。そのため、人間の聴覚の感度に関する周波数と車両の加速時の振動数との両者のバランスをとれるように、一次振動モードの周波数を調整しやすいカバーの構造が望ましい。
本実施の形態に係るカバー20においては、第3領域部23上のリブ25の設置位置や形状、本数、切欠き26の位置や形状、第2領域部22の重量や肉厚量をカバー20の固有振動数の調整代として用いることができる。このため、第1比較例や第2比較例のカバー220、320(図4~図6参照)と比べると、カバー20の固有振動数の調整代が多数あり、カバー20の振動低減とカバー20の固有振動数の設計の両立が容易である。
さらに、本実施の形態に係るカバー20においては、リブ25の設置位置、形状、本数の調整に加えて、切欠き26の位置や形状を調整することで、従来の第1比較例や第2比較例のカバー220、320と比べて、第3領域部23における振幅が相対的に大きな領域を小さくすることが可能である。
また、本実施の形態においては、カバー20の一次振動モードの周波数における振動を抑制することを主眼としており、図7及び図8に示すように、複数(図7中、4本)のリブ25を第3領域部23上でカバー20の長手方向Lに沿って設けている。しかし、駆動ユニット100では、変速機102のギアの噛合い力の影響により低周波の振動が主に発生する一方、回転電機101の電磁加振力の影響により低周波から高周波の範囲の振動が発生する。そこで、リブ25の設置位置を高次(高い周波数)の振動モードの腹の位置を通るように調整したり、リブ25の本数を調整したりすることで、低周波の振動だけでなく、高周波の振動も同時に抑制することが可能である。
上述した本発明の第1の実施の形態に係る筐体3およびそれを備えたインバータ1(電子装置)は、回路基板2(電気回路)を収容可能な収容空間10bを内部に有し一方に開口するケース本体10と、ケース本体10の開口を塞ぐようにケース本体10に取り付けられたカバー20とを備える。カバー20は、ケース本体10に接触する環状の第1領域部21と、第1領域部21よりも内周側に位置する第2領域部22と、第1領域部21と第2領域部22の間に位置し第1領域部21と第2領域部22とに繋がる第3領域部23と、第3領域部23上に延在し第2領域部22に接続されたリブ25(補強部)とを有する。第2領域部22は、カバー20のケース本体10に対する取付方向Dから見た場合の単位面積当たりの質量が第3領域部23よりも大きくなるように構成されている。リブ25(補強部)は、その延在方向の先端部を除く位置において切欠き26が設けられている。
この構成によれば、第2領域部22に接続されたリブ25(補強部)に対して切欠き26を設けることで、リブ25(補強部)が設けられている第3領域部23の中で切欠き26の位置が相対的に低剛性になるので、相対的に大きな重量の第2領域部22の位置が相対的に振動しやすい部分になり、第2領域部22の重量を過度に増加させずに振動を抑制することができる。さらに、リブ25(補強部)の位置や長さ、幅、高さなどの形状、および、切欠き26の位置や長さ、深さなどの形状の組合せを調整することで、カバー20の固有周波数を人間の聴覚の感度が低い周波数かつ他の部材との共振が生じない周波数に調整することが可能である。すなわち、部材の固有振動数の調整の自由度が高い構造であり、且つ、カバー20の重量を過度に増加させずに振動を抑制することができる。
また、本実施の形態に係る筐体3においては、カバー20の一次振動モードの腹の位置が第2領域部22の範囲内にあるようにカバー20の第2領域部22の位置が設定されている。
この構成によれば、カバー20の一次振動モードの腹の位置の振動を相対的に大きな重量の第2領域部22よって抑制するので、当該腹の振幅を小さくすることができる。
また、本実施の形態に係る筐体3のカバー20においては、切欠き26がリブ25(補強部)における或る位置から第2領域部22に達する位置まで形成されている。
この構成によれば、振幅の相対的に大きな領域を第2領域部22に集中させることが可能となる。この場合、振幅の相対的に大きな領域を第2領域部22の相対的に大きな重量によって更に低減することができる。
また、本実施の形態に係る筐体3においては、カバー20が長手方向Lを有する部材であり、リブ25(補強部)がカバー20の長手方向Lに沿う方向に延在するものである。
この構成によれば、カバー20の低剛性の部分である長手方向の部分をリブ25により高剛性化することができる。
また、本実施の形態に係る筐体3のカバー20においては、第2領域部22が第3領域部23よりも膨出する直方体状の膨出部を有している。
この構成によれば、第2領域部22の膨出部22aが単純な形状なので、カバー20の部品製造が容易となる。
また、本実施の形態に係る筐体3のカバー20においては、第3領域部23を高剛性化する補強部が第2領域部22の直方体状の膨出部22aにおける膨出方向(筐体3の外界側)に延びる4つの角部に対してそれぞれ接続されたリブ25によって構成されている。
この構成によれば、簡素な構造の重量部と補強部によってカバー20の高剛性化及び低振動化を図ることができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態に係る筐体について図9及び図10を用いて説明する。図9は本発明の第2の実施の形態に係る筐体のカバーを示す平面図である。図10は図9に示す本発明の第2の実施の形態に係る筐体のカバーをX-X矢視から見た断面図である。なお、図9及び図10において、図1、図7、図8に示す符号と同符号のものは、同様な部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図9及び図10示す本発明の第2の実施の形態に係る筐体のカバー20Aが第1の実施の形態に係る筐体のカバー20(図7及び図8参照)と相違する主な点は、第3領域部23の補強部としてのリブ25Aの配置や本数が異なること、及び、カバー20Aにおける第2領域部22Aの位置が異なることである。
具体的には、カバー20Aの第2領域部22Aは、カバー20Aにおける中央部の位置よりも長手方向Lの一方側(図9及び図10中、右側)にずれた位置にある。第3領域部23の補強部は、第3領域部23の外表面(筐体3(図1参照)の外界側の表面)に設けられた2本のリブ25Aによって構成さている。2本のリブ25Aは、第2領域部22Aの直方体状の膨出部22aにおける膨出方向(図10中、上下方向)に延びる4つの角部のうちの短手方向(図9中、上下方向)に隣接する2つの角部に対応して接続されており、カバー20Aの長手方向Lに沿って第1領域部21に達していない或る位置まで延在している。すなわち、2本のリブ25Aは、第2領域部22Aの長手方向Lの両側(図9及び図10中、左右両側)に配置されずに、第2領域部22Aの長手方向Lの片側(図9及び図10中、左側)に偏って配置されている。
各リブ25Aには、第1の実施の形態と同様に、その延在方向の先端部を除く位置に切欠き26が設けられている。各リブ25Aの長さ、幅(厚み)、高さなどの形状、及び、切欠き26の位置、切欠き26の長さや深さなどの形状は、カバー20Aの一次固有振動数がケース本体10などの他の部材の固有振動数の領域又は人間の聴覚の感度が高い周波数の領域(例えば、1kHzから5kHzまでの範囲)になることを回避するように設定されている。さらに、リブ25A及び切欠き26の形状は、カバー20Aの一次振動モードの腹の位置が第2領域部22Aの範囲内(カバー20Aの中央部よりも長手方向Lの一方側にずれた位置)となるように設定されている。
本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、第3領域部23に設けたリブ25Aに対して、その先端部を除く位置に切欠き26を設けている。これにより、リブ25Aにより高剛性化された第3領域部23における第2領域部22A(重量部)の近傍部分の剛性を当該切欠き26によって意図的に低くすることができる。その結果、振幅の相対的に大きな領域が第2領域部22A(重量部)やその周辺に生じるので、リブ25Aに切欠き26を設けていない場合と比べて、振幅の相対的に大きな振動を相対的に高重量な第2領域部22によって更に抑制することができる。したがって、カバー20Aからの放射音が小さくなる。なお、振幅の相対的に大きな領域を第2領域部22A(重量部)に集中させるためには、図9及び図10に示すように、切欠き26を第2領域部22Aに達する位置まで設けることが望ましい。
また、本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、リブ25Aの設置位置や形状(長さ、幅、高さ)の調整に加えて、切欠き26の位置や形状(長さ、深さ)を調整することで、カバー20Aの一次振動モードの腹の位置を移動させることが可能である。したがって、カバー20Aの一次振動モードの腹の位置を第2領域部22A(重量部)の中央部に調整することが容易である。
また、本実施の形態においては、第1の実施の形態と同様に、リブ25Aの設置位置や形状(長さ、幅、高さ)の調整に加えて、切欠き26の位置や形状(長さ、深さ)を調整することで、カバー20Aの一次固有振動数を変化させることが可能である。すなわち、カバー20Aの一次振動モードの周波数の設定のための設計パラメータがリブ25A及び切欠き26に関して多数ある。したがって、リブ25A及び切欠き26を調整することで、カバー20Aの一次固有振動数を人間の聴覚の感度が低い周波数の領域且つ他の部材との共振が生じない周波数の領域に調整することが可能である。
上述したように、本発明の第2の実施の形態においては、第1の実施の形態と同様に、部材の固有振動数の調整の自由度が高い構造であり、且つ、カバー20Aの重量を過度に増加させずに振動を抑制することができる。
また、本実施の形態に係る筐体のカバー20Aは、第3領域部23を高剛性化する補強部が第2領域部22Aの直方体状の膨出部22aにおける膨出方向(筐体3の外界側)に延びる4つの角部のうちの隣接する2つの角部にそれぞれ接続されたリブ25Aによって構成されている。
この構成によれば、第1の実施の形態に係るカバー20よりも簡素な構造の補強部によってカバー20Aの高剛性化及び低振動化を図ることができる。
[その他の実施の形態]
なお、上述した第1~第2の実施の形態においては、本発明の電子装置を電動機用のインバータ1に適用した例に挙げて説明したが、モータジェネレータ用のインバータ1に適用することも可能である。また、本発明を回転電機101に用いるインバータ1に適用した例を示したが、電気回路が筐体に収容される各種の電子装置に対しても本発明を適用することが可能である。
また、本発明は上述した実施の形態に限られるものではなく、様々な変形例が含まれる。上述した実施形態は本発明をわかり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。ある実施形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
例えば、上述した実施の形態においては、複数のリブ25、25Aをカバー20、20Aの長手方向Lに沿って設けた例を示した。しかし、リブ25、25Aは、第2領域部22、22Aに接続される構造であれば、設置位置や延在方向なども任意に調整可能なものである。
また、上述した実施の形態においては、リブ25、25Aをカバー20、20Aの第3領域部23の外表面側(筐体3の外界側)に設置した例を示した。しかし、リブ25、25Aを第3領域部23の内面側(ケース本体10の収容空間10b側)に設置する構成も可能である。
また、上述した実施の形態においては、第2領域部22、22Aの膨出部22aを筐体3の外界側へ膨出させた構造の例を示した。しかし、当該膨出部をケース本体10の収容空間10b側へ膨出させる構造も可能である。
また、上述した実施の形態においては、第2領域部22、22Aの膨出部22aを直方体状に形成した構造の例を示した。しかし、当該膨出部の形状は、第2領域部22、22Aの重量が第3領域部23よりも相対的に大きければ、任意である。
また、上述した実施の形態においては、重量部である第2領域部22、22A及び補強部であるリブ25、25Aを第3領域部23と一体に成形したカバー20、20Aの例を示した。しかし、第1領域部21及び第3領域部23を含む板状部材に対して別途成形した第2領域部22、22Aの膨出部22a及び別途成形したリブ25、25Aを取り付けることで、カバーを製作することも可能である。
また、上述した実施の形態においては、カバー20、20Aの第1領域部21が板状の第3領域部23の外周縁部に連続する平板状の外周部である構成の例を示した。しかし、カバーの第1領域部を平板状の第3領域部23の外周縁部からケース本体10側へ突出する環状の突条部として構成することも可能である。この場合、第1領域部としての環状の突条部は、その先端面がケース本体10との接触部分となる。
また、上述した実施の形態においては、カバー20、20Aのケース本体10に対する取付方向Dから見た場合のカバー20、20Aの形状が長手方向Lを有する矩形状である例を示した。しかし、当該カバー20、20Aの形状は、筐体のケース本体の形状に応じて任意である。
1…インバータ(電子装置)、 2…回路基板(電気回路)、 3…筐体、 10…ケース本体、 10a…開口部、 10b…収容空間、 20、20A…カバー、 21…第1領域部、 22、22A…第2領域部、 22a…膨出部、 23…第3領域部、 25、25A…リブ(補強部)、 26…切欠き

Claims (6)

  1. 電気回路を収容可能な収容空間を内部に有し、一方に開口するケース本体と、
    前記ケース本体の開口を塞ぐように前記ケース本体に取り付けられたカバーとを備え、
    前記カバーは、
    前記ケース本体に接触する環状の第1領域部と、
    前記第1領域部よりも内周側に位置する第2領域部と、
    前記第1領域部と前記第2領域部の間に位置し、前記第1領域部と前記第2領域部とに繋がる第3領域部と、
    前記第3領域部上に延在し、前記第2領域部に接続された補強部とを有し、
    前記第2領域部は、前記カバーの前記ケース本体に対する取付方向から見た場合の単位面積当たりの質量が前記第3領域部よりも大きくなるように構成され、
    前記補強部は、前記補強部の剛性を低くする切欠きが、前記カバーの一次振動モードの腹の位置が前記第2領域部の範囲内になるように、前記補強部における延在方向の先端部を除く或る位置から前記第2領域部に達する位置まで形成されている
    ことを特徴とする筐体。
  2. 請求項1に記載の筐体において、
    前記カバーは、長手方向を有する部材であり、
    前記補強部は、前記カバーの前記長手方向に沿う方向に延在している
    ことを特徴とする筐体。
  3. 請求項1に記載の筐体において、
    前記第2領域部は、前記第3領域部よりも膨出する直方体状の膨出部を有している
    ことを特徴とする筐体。
  4. 請求項に記載の筐体において、
    前記補強部は、前記膨出部における膨出方向に延びる4つの角部に対してそれぞれ接続されたリブによって構成されている
    ことを特徴とする筐体。
  5. 請求項に記載の筐体において、
    前記補強部は、前記膨出部における膨出方向に延びる4つの角部のうちの隣接する2つの角部に対してそれぞれ接続されたリブによって構成されている
    ことを特徴とする筐体。
  6. 電気回路と、
    前記電気回路を収容する筐体とを備えた電子装置であって、
    前記筐体は、請求項1に記載の筐体である
    ことを特徴とする電子装置。
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