JP5331429B2 - ブレーキシステム - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車のブレーキシステムの改良に関するものである。
自動二輪車等の車両に多用されている液圧式のブレーキ装置には、運転者がブレーキ操作部を操作することによりブレーキ液に液圧を発生させる制動入力側と、液圧が車輪制動手段に作用する制動出力側とが電磁開閉弁によって連通・遮断可能に構成されているものがある。
その一例として、ブレーキ操作部の操作量を電気的に検出し、この検出値に基づいてパワーユニットを制御し液圧を発生させ車輪制動手段を作動させる、所謂「バイワイヤ」式のブレーキ装置が知られている。例えば、特許文献1である。
特開2008−6850公報
特許文献1の図1によれば、前輪側のブレーキ回路としての液圧回路1は、ブレーキレバーであるブレーキ操作部2の操作により液圧を発生させるマスターシリンダ3と、前輪に設けられたブレーキキャリパ4と、モータにより液圧を発生させる液圧モジュレータ6と、ブレーキ操作部2の操作に応じてブレーキ操作部2に擬似的な反力を発生せる反力シミュレータ9とを備える。
また、上記のマスターシリンダ3とブレーキキャリパ4とは主ブレーキ通路5で連通され、この主ブレーキ通路5に第1の電磁開閉弁V1が設けられ、マスターシリンダ3と反力シミュレータ9とは分岐路8で連通され、この分岐路8に第2の電磁開閉弁V2が設けられ、液圧モジュレータ6とブレーキキャリパ4とは給排通路7で連通され、この給排通路7に第3の電磁開閉弁V3が設けられている。
非通電時は、第1の電磁開閉弁V1は開き、第2の電磁開閉弁V2及び第3の電磁開閉弁V3は閉じている。
例えば、液圧回路1内のエアを抜くエア抜き作業を行う場合には、マスターシリンダ3からブレーキキャリパ4までの主ブレーキ通路5は第1の電磁開閉弁V1が開いているため、ブレーキ操作部2を操作してマスターシリンダ3で液圧を発生させて、ブレーキキャリパに設けられたエア抜き孔からエアを抜くことが可能であるが、マスターシリンダ3から反力シミュレータ9までの分岐路8や液圧モジュレータ6からブレーキキャリパ4までの給排通路7にそれぞれ設けられた第2の電磁開閉弁V2及び第3の電磁開閉弁V3は閉じているため、エア抜きができない。
そのため、エア抜きを行うには、第2の電磁開閉弁V2及び第3の電磁開閉弁V3を通電状態にするために、外部から第2の電磁開閉弁V2及び第3の電磁開閉弁V3をコントロールしているECUに指示を与えるコンピュータが必要であった。このようなコンピュータ等を接続する作業は煩雑であり、より簡単な作業が望まれる。
本発明の目的は、複数の電磁開閉弁を備えるブレーキシステムにおいて、エア抜き作業を容易に行うことにある。
請求項1に係る発明は、前・後輪のブレーキ操作部のブレーキ操作に連動してブレーキ液圧を発生させるマスターシリンダと、液圧により前・後輪に制動力を与える車輪制動手段と、マスターシリンダ及び車輪制動手段のそれぞれを接続する第1ブレーキ液路と、この第1ブレーキ液路にマスターシリンダと車輪制動手段とを連通・遮断するために設けられた第1電磁開閉弁と、電動アクチュエータによって液圧を発生させるパワーユニットと、このパワーユニット及び車輪制動手段のそれぞれを接続する第2ブレーキ液路と、この第2ブレーキ液路にパワーユニットと車輪制動手段とを連通・遮断するために設けられた第2電磁開閉弁と、第1電磁開閉弁及び第2電磁開閉弁を開閉させるECUとを備えるブレーキシステムにおいて、ECUは、第1電磁開閉弁及び第2電磁開閉弁を開閉させて第1ブレーキ液路及び第2ブレーキ液路を含むブレーキ液経路内のエア抜き作業を行うエア抜きモード設定部と、このエア抜きモードへの移行を許可するかどうかを判定する判定部とを備え、ブレーキ操作部の操作量に応じた擬似的な反力をブレーキ操作部に作用させるストロークシミュレータと、第1ブレーキ液路上の第1電磁開閉弁よりマスターシリンダ側の位置から分岐して第1ブレーキ液路及びストロークシミュレータのそれぞれを接続する第3ブレーキ液路と、この第3ブレーキ液路にマスターシリンダとストロークシミュレータとを連通・遮断するために設けられた第3電磁開閉弁とを備え、これらの第1〜第3電磁開閉弁、ストロークシミュレータ、第3ブレーキ液路、第1・第2ブレーキ液路の一部で電磁開閉弁ユニットが構成され、この電磁開閉弁ユニットとパワーユニットとのそれぞれにエア抜き孔を備え、判定部は、車体側に設けられたカプラと、このカプラとは別に設けられたチェック用のカプラとの接続の有無によりエア抜きモード用回路の通電・非通電が切り換えられる切換手段及びブレーキ操作部のブレーキ操作を検知するブレーキ操作検知手段の操作完了を検知した場合にエア抜きモードへの移行を許可し、エア抜きモード設定部は、前輪用のブレーキ操作部がブレーキ操作されると、前輪用のエア抜き孔に係るエア抜きを実施し、後輪用のブレーキ操作部がブレーキ操作されると後輪用のエア抜き孔に係るエア抜きを実施し、エア抜きモード設定部は、第1〜第3電磁開閉弁の開閉パターンを複数備え、これらの複数の開閉パターンを判定部からの許可信号に基づいて順次実行し、且つ、エア抜きモード設定部は、第2電磁開閉弁を閉状態にして、パワーユニットにより加圧する制御モードを含むことを特徴とする。
作用として、判定部によりエア抜きモードへの移行が許可されたら、ECUによってエア抜きモードを設定し、第1電磁開閉弁及び第2電磁開閉弁を選択的に開閉させて、ブレーキ液経路内のエア抜きを行う部分のエア抜き通路を連通させ、エア抜きを行わない部分のエア抜き通路を遮断する。
また、電磁開閉弁ユニット側及びパワーユニット側のそれぞれからエア抜きが可能になる。
さらに、判定部は、接続の有無により通電・非通電が切り換えられる切換手段及びブレーキ操作部のブレーキ操作を検知するブレーキ操作検知手段の操作完了を検知した場合にエア抜きモードへの移行を許可し、エア抜きモード設定部は、前輪用のブレーキ操作部がブレーキ操作されると、前輪用のエア抜き孔に係るエア抜きを実施し、後輪用のブレーキ操作部がブレーキ操作されると後輪用のエア抜き孔に係るエア抜きを実施する。
請求項2に係る発明は、電磁開閉弁ユニットが、複数のエア抜き孔を備え、これらのエア抜き孔が、少なくとも第1電磁開閉弁よりマスターシリンダ側と、第1電磁開閉弁よりパワーユニット側とにそれぞれ設けられることを特徴とする。
作用として、第1電磁開閉弁のマスターシリンダ側と、第1電磁開閉弁のパワーユニット側にそれぞれエア抜き孔を備え、エア抜きを行う場合は、第1電磁開閉弁を挟んでマスターシリンダ側のブレーキ液路と、パワーユニット側のブレーキ液路とをそれぞれのエア抜き孔から別々に行う。
請求項3に係る発明は、エア抜き設定部は、前輪用のブレーキ操作部と後輪用のブレーキ操作部の一方により前輪用のエア抜き又は後輪用のエア抜きが開始された後に、エア抜きを行っていない側のブレーキ操作部を操作することで、複数の開閉パターンが順次実施されることを特徴とする。
本発明では、ECUが、第1電磁開閉弁及び第2電磁開閉弁を開閉させて第1ブレーキ液路及び第2ブレーキ液路を含むブレーキ液経路内のエア抜き作業を行うエア抜きモード設定部と、このエア抜きモードへの移行を許可するかどうかを判定する判定部とを備えるので、ECUがエア抜きモードを設定可能であるため、第1電磁開閉弁及び第2電磁開閉弁のうち、エア抜き作業に必要な電磁開閉弁を開き、エア抜き作業に関係のない電磁開閉弁を選択的に閉じることができ、エア抜き作業のための煩雑な電磁弁開閉を自動で行うことができて、エア抜き作業を容易に行うことができる。
また、例えば、複数の電磁開閉弁の開閉を別なコンピュータに接続しなくてもECUで行うことができ、コストアップを抑えることができる。
また本発明では、ブレーキ操作部の操作量に応じた擬似的な反力をブレーキ操作部に作用させるストロークシミュレータと、第1ブレーキ液路上の第1電磁開閉弁よりマスターシリンダ側の位置から分岐して第1ブレーキ液路及びストロークシミュレータのそれぞれを接続する第3ブレーキ液路と、この第3ブレーキ液路にマスターシリンダとストロークシミュレータとを連通・遮断するために設けられた第3電磁開閉弁と、第1〜第3電磁開閉弁、ストロークシミュレータ、第3ブレーキ液路、第1・第2ブレーキ液路の一部を含む電磁開閉弁ユニットとを備え、電磁開閉弁ユニットとパワーユニットとのそれぞれにエア抜き孔を備えるので、複数箇所からエア抜きが可能になるため、複雑なブレーキ液路であってもエア抜きを容易に行うことができる。
更に本発明では、判定部は、接続の有無により通電・非通電が切り換えられる切換手段及びブレーキ操作部のブレーキ操作を検知するブレーキ操作検知手段の操作完了を検知した場合にエア抜きモードへの移行を許可し、エア抜きモード設定部は、前輪用のブレーキ操作部がブレーキ操作されると、前輪用のエア抜き孔に係るエア抜きを実施し、後輪用のブレーキ操作部がブレーキ操作されると後輪用のエア抜き孔に係るエア抜きを実施する。
また本発明では、エア抜きモード設定部が、第1〜第3電磁開閉弁の開閉パターンを複数備え、これらの複数の開閉パターンを判定部からの許可信号に基づいて順次実行するので、複数の開閉パターンでエア抜きを行うことにより、素早く正確に且つ容易にエア抜き作業を行うことができる。
さらに本発明では、エア抜きモード設定部が、第2電磁開閉弁を閉状態にして、パワーユニットにより加圧する制御モードを含むので、パワーユニット側のエアを抜く際にアクチュエータを駆動させることで、エアを抜きやすくすることができる。
請求項2に係る発明では、電磁開閉弁ユニットが、複数のエア抜き孔を備え、これらのエア抜き孔が、少なくとも第1電磁開閉弁よりマスターシリンダ側と、第1電磁開閉弁よりパワーユニット側とにそれぞれ設けられるので、第1電磁開閉弁を挟んでマスターシリンダ側のブレーキ液路と、パワーユニット側のブレーキ液路とをそれぞれのエア抜き孔から別々にエア抜きすることができる。
請求項3に係る発明では、判定部は、前輪用のブレーキ操作部と後輪用のブレーキ操作部の一方により前輪用のエア抜き又は後輪用のエア抜きが開始されるときに、前輪用のブレーキ操作部と後輪用のブレーキ操作部の他方を操作することで、複数の開閉パターンが順次実施される。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る車両用ブレーキシステムの系統図である。
ブレーキシステム10は、車両としての自動二輪車の前輪を制動する前輪ブレーキ装置11と、自動二輪車の後輪を制動する後輪ブレーキ装置12と、これらの前輪ブレーキ装置11及び後輪ブレーキ装置12にそれぞれ備えるブレーキ液通路に設けられた複数の電磁バルブの開閉を制御するECU(Electronic Control Unit)13と、前輪ブレーキ装置11、後輪ブレーキ装置12及びECU13に給電するバッテリ14とからなり、前輪ブレーキ装置11に備えるブレーキレバー21、後輪ブレーキ装置12に備えるブレーキペダル22の操作量をそれぞれ電気的に検出し、これらの検出量に応じたブレーキ液圧を発生させて前輪、後輪を独立又は連動させて制動させるバイワイヤ方式のものである。
前輪ブレーキ装置11は、ブレーキレバー21と、このブレーキレバー21に連結されてブレーキレバー21の操作によりブレーキ液圧を発生させる前輪マスターシリンダ25と、この前輪マスターシリンダ25内に出入りするブレーキ液が貯められたリザーバタンク26と、前輪を制動する前輪ディスクブレーキ装置42と、前輪マスターシリンダ25及び前輪ディスクブレーキ装置42のそれぞれを接続するブレーキ配管41(第1ブレーキ液路)と、このブレーキ配管41の途中に設けられた主通路電磁バルブ43(第1電磁開閉弁)と、ブレーキ配管41の主通路電磁バルブ43より前輪マスターシリンダ25側から分岐するブレーキ配管27(第3ブレーキ液路)と、前輪マスターシリンダ25にブレーキ配管27を介して接続されたストロークシミュレータ28と、ブレーキ配管27の途中に設けられたシミュレータ側電磁バルブ31(第3電磁開閉弁)と、このシミュレータ側電磁バルブ31を迂回するようにブレーキ配管27に設けられたバイパス配管32と、このバイパス配管32の途中に設けられた一方向弁33と、前輪マスターシリンダ25に接続された第1圧力センサ35と、バイパス配管32に接続された第2圧力センサ36と、ブレーキ配管41にブレーキ配管44(第2ブレーキ液路)を介して接続されたパワーユニット46と、ブレーキ配管44の途中に設けられたパワーユニット側電磁バルブ47(第2電磁開閉弁)と、このパワーユニット側電磁バルブ47を迂回するようにブレーキ配管44に接続されたバイパス配管48と、このバイパス配管48の途中に設けられた一方向弁51と、バイパス配管48に接続された第3圧力センサ52とからなる。なお、符号14A,14BはECU13とバッテリ14とを接続する導線である。
ストロークシミュレータ28は、ブレーキレバー21の操作量に応じて前輪マスターシリンダ25に発生したブレーキ液圧により擬似的な反力を発生させて、ブレーキレバー21を操作する運転者の手に、バイワイヤ方式でない通常の液圧式ブレーキ装置のブレーキレバーに発生する遊び等の操作感覚と同様な操作感覚を発生させるものである。
ストロークシミュレータ28内の液圧供給側の液圧室にはシミュレータ側エア抜き孔53が連通し、このエア抜き孔53は、エア抜き作業時を除いてはブリーダスクリュー(不図示)で塞がれている。
シミュレータ側電磁バルブ31は、通常は圧縮コイルばね31aの弾性力で閉じられている部品(常閉型)であり、ECU13から出力される制御信号を導線31Aを介して受けることで圧縮コイルばね31aの弾性力に抗して開かれる。
バイパス配管32及び一方向弁33は、ストロークシミュレータ28に発生したブレーキ液の残圧を逃がすものであり、一方向弁33は、ストロークシミュレータ28側から前輪マスターシリンダ25側へのブレーキ液の流れのみを許容する部品である。
第1圧力センサ35は、ブレーキ配管41に設けられ、ブレーキ配管41を介して前輪マスターシリンダ25内の圧力を検出する部品であり、ECU13に導線35Aで接続されている。
第2圧力センサ36は、ブレーキ配管27のシミュレータ側電磁バルブ31よりストロークシミュレータ28側に設けられ、ブレーキ配管27にバイパス配管32を介して接続されてストロークシミュレータ28内の圧力を検出する部品であり、ECU13に導線36Aで接続されている。
また、第2圧力センサ36は、シミュレータ側電磁バルブ31のストロークシミュレータ28側に設けられているため、閉じているときにはブレーキ配管41側の圧力変化の影響を受けにくい。
第2圧力センサ36が液圧を測定する分解能は、第1圧力センサ35の分解能よりも高い。換言すれば、第1圧力センサ35の耐圧性能は、第2圧力センサ36の耐圧性能よりも高い。
また、第1圧力センサ35及び第2圧力センサ36は、それぞれの液圧検出値がECU13で比較されて、故障診断が行われる。
前輪ディスクブレーキ装置42は、ブレーキディスク55と、このブレーキディスク55を制動するブレーキキャリパ56とからなり、ブレーキキャリパ56は上記のブレーキ配管41に接続されている。なお、符号58はブレーキディスク55の回転速度を検出することで前輪の車輪速度を求めるための前輪車輪速センサであり、ECU13に導線58Aで接続されている。
ブレーキキャリパ56は、エア抜きのためのエア抜き孔59を備える。エア抜き孔59は、エア抜き作業時を除いてはブリーダスクリュー(不図示)で塞がれている。
主通路電磁バルブ43は、通常は圧縮コイルばね43aの弾性力で開かれている部品(常開型)であり、ECU13から出力される制御信号を導線43Aを介して受けることで圧縮コイルばね43aの弾性力に抗して閉じられる。
パワーユニット46は、電動モータ60と、この電動モータ60の回転軸60aに取付けられた第1ギヤ61と、この第1ギヤ61に噛み合う第2ギヤ62と、この第2ギヤ62に一体的に取付けられたナット部材63と、このナット部材63に複数のボール(不図示)を介してねじ結合されたねじ軸64と、このねじ軸64に押圧部材66を介して当てられたパワーシリンダ装置67と、後述するパワーユニット側エア抜き孔77とからなる。なお、符号60A,60Bは電動モータ60に通電するためにECU13と電動モータ60とを接続する導線である。
上記のナット部材63、複数のボール及びねじ軸64は、ボールねじ機構71を構成するものである。
パワーシリンダ装置67は、シリンダ本体73と、このシリンダ本体73内に移動自在に挿入されるとともに一端に押圧部材66が当てられたパワーピストン74と、このパワーピストン74の他端及びシリンダ本体73の底のそれぞれの間に配置された圧縮コイルばね76とからなり、シリンダ本体73の底にブレーキ配管44が接続されている。
シリンダ本体73の近傍のブレーキ配管44には、パワーユニット側エア抜き孔77が連通し、このパワーユニット側エア抜き孔77は、エア抜き作業時を除いてはブリーダスクリュー(不図示)で塞がれている。
パワーユニット側電磁バルブ47は、通常は圧縮コイルばね47aの弾性力で閉じられている部品(常閉型)であり、ECU13から出力される制御信号を導線47Aを介して受けることで圧縮コイルばね47aの弾性力に抗して開かれる。
バイパス配管48及び一方向弁51は、パワーユニット46のシリンダ本体73内に発生したブレーキ液の残圧を逃がすものであり、一方向弁51は、パワーユニット46側からブレーキキャリパ56側へのブレーキ液の流れのみを許容する。
バイパス配管48の途中には、バイパス側エア抜き孔54が連通し、このバイパス側エア抜き孔54は、エア抜き作業時を除いてはブリーダスクリュー(不図示)で塞がれている。
第3圧力センサ52は、シリンダ本体73内の液圧を検出する部品であり、ECU13に導線52Aで接続されている。
ECU13は、第1圧力センサ35、第2圧力センサ36、第3圧力センサ52からの圧力信号、前輪車輪速センサ58からの前輪車輪速信号に基づいて、主通路電磁バルブ43、シミュレータ側電磁バルブ31、パワーユニット側電磁バルブ47の開閉と、電動モータ60の駆動を制御する。
後輪ブレーキ装置12は、基本構成としては前輪ブレーキ装置11とほぼ同一であるが、ブレーキレバー21に代えてブレーキペダル22、前輪マスターシリンダ25に代えて後輪マスターシリンダ82、リザーバタンク26に代えてリザーバタンク83、前輪ディスクブレーキ装置42に代えて後輪ディスクブレーキ装置84、前輪車輪速センサ58に代えて後輪車輪速センサ86、導線58Aに代えて後述する導線86Aを設けたものである。後輪ブレーキ装置12の他の構成については、前輪ブレーキ装置11と同一符号を付けている。
後輪ディスクブレーキ装置84は、ブレーキディスク91と、このブレーキディスク91を制動するブレーキキャリパ92とからなり、ブレーキキャリパ92はブレーキ配管41に接続されている。
ブレーキキャリパ92は、エア抜きのためのエア抜き孔99を備える。エア抜き孔99は、エア抜き作業時を除いてはブリーダスクリュー(不図示)で塞がれている。
後輪車輪速センサ86は、ブレーキディスク91の回転速度、即ち、後輪の車輪速度を検出する部品であり、ECU13に導線86Aで接続されている。
前輪車輪速センサ58及び後輪車輪速センサ86は、前輪及び後輪の車輪速度を検出するものであるが、これらの車輪速度に基づいてECU13で車体速度を求めることから、車速センサを兼ねている。
車体速度は、例えば、所定のしきい値が設けられ、このしきい値と、前輪車輪速センサ58及び後輪車輪速センサ86の車輪速度から求められた車体速度とがECU13で比較されて、主通路電磁バルブ43、シミュレータ側電磁バルブ31、パワーユニット側電磁バルブ47の開閉がECU13により制御される。
上記のブレーキ配管41の一部、主通路電磁バルブ43、ブレーキ配管27、ストロークシミュレータ28、シミュレータ側エア抜き孔53、シミュレータ側電磁バルブ31、一方向弁33、第1圧力センサ35、第2圧力センサ36、ブレーキ配管44の一部、パワーユニット側電磁バルブ47、バイパス配管48、一方向弁51、第3圧力センサ52、パワーユニット側エア抜き孔77は、バルブユニット146を構成する部品である。
図2は本発明に係るECUを説明するブロック図であり、第1許可手段151からの第1操作完了情報JF1と、第2許可手段152からの第2操作完了情報JF2との両方をECU13が受けると、ECU13は、これらの第1・第2操作完了情報JF1,JF2に基づいて主通路電磁バルブ(第1電磁開閉弁)43、パワーユニット側電磁バルブ(第2電磁開閉弁)47、シミュレータ側電磁バルブ(第3電磁開閉弁)31のそれぞれの開閉を制御する。
第1許可手段としての切換手段151は、自動二輪車側に設けられた所定カプラ(不図示)と、自動二輪車とは別に設けられたチェック用カプラとの接続の有無によりエア抜きモード用回路の通電、非通電が選択される接点であり、第2許可手段としてのブレーキ操作検知手段152は、ブレーキレバー21(図1参照)、ブレーキペダル22(図1参照)の操作、即ち、ブレーキレバー21に入力するためにブレーキレバー21を握る、ブレーキペダル22に入力するためにブレーキペダル22を踏む行為を検知するセンサである。
ECU13は、第1許可手段151及び第2許可手段152の操作が完了して第1操作完了情報JF1、第2操作完了情報JF2が発せられた場合にエア抜きモードへの移行を許可する判定部153と、この判定部153からの許可信号SPを受けてエア抜きモードを設定するエア抜きモード設定部154と、このエア抜きモード設定部154からの設定信号SEに基づいて第1電磁開閉弁43、第2電磁開閉弁47、第3電磁開閉弁31にそれぞれ第1駆動信号SD1、第2駆動信号SD2、第3駆動信号SD3を送って開閉させる電磁弁駆動部156とを備える。
以上に述べたブレーキシステム10の作用を次に説明する。
図3は本発明に係るブレーキシステムにおける前輪ブレーキ装置のエア抜き手順の流れを示す第1フローチャートである。なお、以下では、ステップをSTと表す。
ST1…事前準備として、フロント・リヤのブレーキキャリパ56,92からエア抜きを実施する。このとき、フロントブレーキ液路及びリヤブレーキ液路の液圧を高めるためにブレーキレバー21、ブレーキペダル22にそれぞれ入力する。(図1、図8参照)
ST2…また事前準備として、車体側に設けられた所定カプラに車体側とは別に設けられたチェック用カプラを接続し、接点同士を電気的に接続してエア抜きモード用回路に通電する。
ST3…初期設定として、車両停止状態で、リヤブレーキ(ブレーキペダル22)に入力しながらメインスイッチをONにする。これにより、エア抜きモードへの移行の準備が開始される。停止状態からメインスイッチONの時のみ、エア抜きモードへ移行する。
例えば、車両が走行状態では、通常制御、即ち、ブレーキレバー21又はブレーキペダル22の操作量が電気的に検出され、この検出量に応じて前輪ディスクブレーキ装置42(図1参照)又はリヤディスクブレーキ装置84(図1参照)に制動力を発生させる制御が行われる。
なお、図3のメインスイッチの列では、矢印は前のステップと同じ状態を示している。
ST4…また初期設定として、ブレーキペダル22に入力したままで所定時間経過後にブレーキペダル22への入力を解除する。エア抜きモードが起動準備中である。
ST5…更に初期設定として、ブレーキペダル22に入力する。ST4に引き続き、エア抜きモードが起動準備中である。
ST6…また更に初期設定として、ブレーキペダル22への入力を解除する。ST5に引き続き、エア抜きモードが起動準備中であり、ST6が終了すると、エア抜きモードが起動する。
ST7…フロントブレーキ(ブレーキレバー21)に入力する。この結果、バルブ1(主通路電磁バルブ43)、バルブ3(パワーユニット側電磁バルブ47)、バルブ2(シミュレータ側電磁バルブ31)が共に開くので、バルブユニット146のエア抜き孔1(シミュレータ側エア抜き孔53)及びエア抜き孔2(バイパス側エア抜き孔54)、パワーユニット46のエア抜き孔3(パワーユニット側エア抜き孔77)からそれぞれエア抜きを実施する。(図9参照)
なお、図3のバルブ1〜バルブ3の列では、矢印は前のステップと同じ状態を示している。
ST8…ブレーキペダル22に入力すると、バルブの開閉が切り換わるので、続いて、ブレーキレバー21に入力し、ストロークシミュレータ28に液圧を作用させた状態を維持する。(図10参照)
ST9…ブレーキペダル22に入力すると、バルブの開閉が切り換わるので、ブレーキレバー21への入力を解除し、この後、ブレーキキャリパ56のエア抜き孔59を開放させた状態を維持する。(図11参照)
ST10…ブレーキペダル22に入力すると、自動的にパワーユニット46が一定時間作動し、シリンダ本体73内の液圧が上昇する。(図12参照)
ST11…パワーユニット46の作動が停止すると、バルブの開閉が切り換わるので、ブレーキキャリパ56のエア抜き穴59からエア抜きを実施する。(図13参照)
ST12…ブレーキペダル22に入力すると、バルブの開閉が切り換わり、更に、パワーユニット46が作動してシリンダ本体73内の液圧が低下する。(図14参照)
ST13…インジケータが点滅したらメインスイッチをOFFにする。(図15参照)
また、所定カプラからチェック用カプラを取り外す。
以上に示したように、前輪ブレーキ装置11のエア抜きを行う場合は、前輪ブレーキ装置11のブレーキレバー21に入力することでブレーキ液路の液圧を高め、後輪ブレーキ装置12のブレーキペダル22に入力することで各電磁バルブの開閉状態を切り換えているので、エア抜き作業を行う作業者がブレーキレバー21とブレーキペダル22とを操作することで容易にエア抜き手順を進めることができ、特別な操作部材を操作する必要がない。
図4は本発明に係るブレーキシステムの流れを示す第2フローチャートであり、後輪ブレーキ装置12のエア抜き手順を以下に説明する。なお、以下では、ステップをSTと表す。ステップ21〜ステップ26までは、前輪ブレーキ装置11のエア抜き手順と同一であり、説明は省略する。
ST27…リヤブレーキ(ブレーキペダル22)に入力する。この結果、バルブ1(主通路電磁バルブ43)、バルブ3(パワーユニット側電磁バルブ47)、バルブ2(シミュレータ側電磁バルブ31)が共に開くので、バルブユニット146のエア抜き孔1(シミュレータ側エア抜き孔53)及びエア抜き孔2(バイパス側エア抜き孔54)、パワーユニット46のエア抜き孔3(パワーユニット側エア抜き孔77)からからそれぞれエア抜きを実施する。
ST28…フロントブレーキ(ブレーキレバー21)に入力すると、バルブの開閉が切り換わるので、続いて、ブレーキペダル22に入力し、ストロークシミュレータ28に液圧を作用させた状態を維持する。
ST29…ブレーキレバー21に入力すると、バルブの開閉が切り換わるので、ブレーキペダル22への入力を解除し、この後、ブレーキキャリパ92のエア抜き孔99を開放させた状態を維持する。
ST30…ブレーキレバー21に入力すると、自動に的にパワーユニット46が一定時間作動し、シリンダ本体73内の液圧が上昇する。
ST31…パワーユニット46の作動が停止すると、バルブの開閉が切り換わるので、ブレーキキャリパ92のエア抜き穴99からエア抜きを実施する。
ST32…ブレーキペダル21に入力すると、バルブの開閉が切り換わり、更に、パワーユニット46が作動してシリンダ本体73内の液圧が低下する。
ST33…インジケータが点滅したらメインスイッチをOFFにする。また、所定カプラからチェック用カプラを取り外す。
以上に示したように、後輪ブレーキ装置12のエア抜きを行う場合も、後輪ブレーキ装置12のブレーキペダル22に入力することでブレーキ液路の液圧を高め、前輪ブレーキ装置11のブレーキレバー21に入力することで各電磁バルブの開閉状態を切り換えているので、エア抜き作業を行う作業者がブレーキレバー21とブレーキペダル22とを操作することで容易にエア抜き手順を進めることができ、特別な操作部材を操作する必要がない。
図5は本発明に係るブレーキシステムの作用を示す第1作用図(通常モード)であり、通常モード、即ち、ブレーキレバー、ブレーキペダルの操作量が電気的に検出され、この検出量に応じてフロントディスクブレーキ装置、リヤディスクブレーキ装置によって前輪、後輪が制動されるモードである。なお、以下では、ブレーキシステムにおいて、ブレーキ液圧が発生している部分、信号が流れている部分、通電されている部分が太線で示されている。また、前輪ブレーキ装置11と後輪ブレーキ装置12の作用はほとんど同一であるため、以下では主に前輪ブレーキ装置11について説明する。
車両のイグニッションスイッチがOFFの場合(例えば、車両が停止しているか、又は車両が運転者によって移動されている場合)、あるいは、車両のイグニッションスイッチがONで且つ前輪車輪速センサ58で検出された前輪車輪速度がゼロ又は所定値未満(即ち、ECU13によって車両が停止していると判断される。)の場合、シミュレータ側電磁バルブ31は閉じ、主通路電磁バルブ43は開き、パワーユニット側電磁バルブ47は閉じているから、ブレーキレバー21を白抜き矢印で示すように操作すれば、前輪マスターシリンダ25で液圧が発生し、この液圧が図の太線で示した経路に伝わる。なお、太線で示された導線36A,58Aは、イグニッションスイッチがONのときのものを示している。
上記した「前輪車輪速センサ58で検出された前輪車輪速度がゼロ又は所定値未満」は、「前輪車輪速センサ58及び後輪車輪速センサ86から求められた車体速度(即ち、車速)がゼロ又は所定値(車体速度のしきい値)未満」であってもよい。
前輪マスターシリンダ25で発生した液圧は、前輪ディスクブレーキ装置42のブレーキキャリパ56に伝わり、ブレーキキャリパ56でブレーキディスク55が制動されて、前輪が制動される。即ち、手動で前輪を制動させることができる。
このように、バイワイヤ方式において車両が停止と判断されるときに、手動により液圧を発生させ、この液圧で前輪を制動させるようにしたのは、後述するパワーユニットにより液圧を発生させて前輪を制動すると、パワーユニットに負担が掛かり、電力消費も多くなるので、この負担を軽減し、消費電力を抑えるためである。
図6は本発明に係るブレーキシステムの作用を示す第2作用図(通常モード)である。
車両が走行を開始して、前輪車輪速センサ58で検出される前輪車輪速が所定値以上になると、この前輪車輪速信号が前輪車輪速センサ58から導線58Aを介してECU13に出力されるため、この前輪車輪速信号に基づいてECU13はシミュレータ側電磁バルブ31に開弁信号を送る。この結果、シミュレータ側電磁バルブ31が開き、前輪マスターシリンダ25とストロークシミュレータ28とが連通するようになる。
上記した「前輪車輪速センサ58で検出される前輪車輪速が所定値以上になると、この前輪車輪速信号が前輪車輪速センサ58から導線58Aを介してECU13に出力されるため、この前輪車輪速信号に基づいてECU13はシミュレータ側電磁バルブ31に開弁信号を送る。」は、「前輪車輪速センサ58及び後輪車輪速センサ86で検出される車体速度が所定値(車体速度のしきい値)以上になると、車速信号に基づいてECU13はシミュレータ側電磁バルブ31に開弁信号を送る。」であってもよい。
このように、車体速度が所定値以上になると、シミュレータ側電磁バルブ31が開くため、停車時のブレーキ操作による第2圧力センサ36への圧力変動を受けにくくすることができる。
この状態で、白抜き矢印で示すように、ブレーキレバー21を操作すれば、前輪マスターシリンダ25で液圧が発生し、この液圧が前輪ディスクブレーキ装置42のブレーキキャリパ56に伝わって前輪が制動される。ストロークシミュレータ28内の液圧は第2圧力センサ36で検出され、その圧力信号が導線36Aを介してECU13に出力される。
図7は本発明に係るブレーキシステムの作用を示す第3作用図(通常モード)である。
図6において、ブレーキレバー21を操作して第2圧力センサ36で検出された液圧が所定値以上になると、図7において、ストロークシミュレータ28が作動を開始し、また、第2圧力センサ36からの圧力信号に基づいてECU13から主通路電磁バルブ43に閉弁信号が送られると共にパワーユニット側電磁バルブ47に開弁信号が送られる。
この結果、主通路電磁バルブ43が閉じて前輪マスターシリンダ25と前輪ディスクブレーキ装置42とが接続されなくなるとともに、パワーユニット側電磁バルブ47が開いてパワーユニット46と前輪ディスクブレーキ装置42とが接続されるようになる。
更に、ECU13内に備えるモータ駆動部(不図示)から電動モータ60に給電される。この結果、電動モータ60が作動を開始してパワーピストン74が移動することでパワーシリンダ装置67で液圧が発生し、この液圧が前輪ブレーキディスク装置42のブレーキキャリパ56に伝わり、前輪が制動される。即ち、バイワイヤによる前輪の制動が行われる。このときにもストロークシミュレータ28は引き続き作動している。
前輪が制動されるときには、前輪ブレーキ装置11の入力圧、即ち、第2圧力センサ36で検出されるブレーキ液圧に基づいて図1に示した後輪ブレーキ装置12での後輪の制動が、前輪の制動に自動的に連動して、上記した前輪ブレーキ装置11の作用と同様にして行われる。
また、後輪が制動されるときに、上記とは反対に、後輪ブレーキ装置12の入力圧、即ち、後輪ブレーキ装置12側の第2圧力センサ36で検出されるブレーキ液圧に基づいて前輪ブレーキ装置11での前輪の制動が、後輪の制動に自動的に連動して行われる。
図8は本発明に係るブレーキシステムの作用を示す第4作用図(エア抜きモード)であり、図3に示した前輪ブレーキ装置のエア抜き手順のステップ1を示してる。
主通路電磁バルブ43は開き、パワーユニット側電磁バルブ47は閉じ、シミュレータ側電磁バルブ31は閉じている。
この状態で、白抜き矢印で示すように、ブレーキレバー21への入力を複数回行い、ブレーキ液路中の液圧を上昇させて、ブレーキキャリパ56のエア抜き孔59を塞ぐブリーダスクリューを弛め、エア抜き孔59からエア抜きを実施する。
図9は本発明に係るブレーキシステムの作用を示す第5作用図(エア抜きモード)であり、図3に示した前輪ブレーキ装置のエア抜き手順のステップ7を示してる。なお、以降では前輪ブレーキ装置のエア抜きモードの作用を示し、後輪ブレーキ装置のエア抜きモードは前輪ブレーキ装置のエア抜きモードとほとんど同一であるので省略する。
白抜き矢印で示すように、フロントブレーキとしてのブレーキレバー21に入力すると、主通路電磁バルブ43、パワーユニット側電磁バルブ47、シミュレータ側電磁バルブ31が共に開く。
この状態で、バルブユニット146(図1参照)のシミュレータ側エア抜き孔53及びバイパス側エア抜き孔54を塞ぐブリーダスクリューを弛め、シミュレータ側エア抜き孔53及びバイパス側エア抜き孔54からエア抜きを実施し、更に、パワーユニット46のパワーユニット側エア抜き孔77を塞ぐブリーダスクリューを弛め、パワーユニット側エア抜き孔77からエア抜きを実施する。各ブリーダスクリューを弛める前には、白抜き矢印で示すように、ブレーキレバー21への入力を複数回行い、ブレーキ液路中の液圧を上昇させる。
図10は本発明に係るブレーキシステムの作用を示す第6作用図(エア抜きモード)であり、図3に示した前輪ブレーキ装置のエア抜き手順のステップ8を示してる。
リヤブレーキとしてのブレーキペダル22(図1参照)に入力すると、主通路電磁バルブ43は閉じ、パワーユニット側電磁バルブ47は閉じ、シミュレータ側電磁バルブ31は開く。
続いて、白抜き矢印で示すように、ブレーキレバー21に入力し、ストロークシミュレータ28に液圧を作用させた状態を維持する。
図11は本発明に係るブレーキシステムの作用を示す第7作用図(エア抜きモード)であり、図3に示した前輪ブレーキ装置のエア抜き手順のステップ9を示してる。
ブレーキペダル22(図1参照)に入力すると、主通路電磁バルブ43、パワーユニット側電磁バルブ47、シミュレータ側電磁バルブ31は共に閉じる。
続いて、白抜き矢印で示すように、ブレーキレバー21への入力を解除し、この後、ブレーキキャリパ56のエア抜き孔59を塞ぐブリーダスクリューを弛めた維持する。
図12は本発明に係るブレーキシステムの作用を示す第8作用図(エア抜きモード)であり、図3に示した前輪ブレーキ装置のエア抜き手順のステップ10を示してる。
ステップ9に引き続き、主通路電磁バルブ43、パワーユニット側電磁バルブ47、シミュレータ側電磁バルブ31は共に閉じている。
ブレーキペダル22(図1参照)に入力すると、パワーユニット46の電動モータ60が一定時間作動し、パワーピストン74が白抜き矢印に示すように移動して、シリンダ本体73内の液圧が上昇する
図13は本発明に係るブレーキシステムの作用を示す第9作用図(エア抜きモード)であり、図3に示した前輪ブレーキ装置のエア抜き手順のステップ11を示してる。
パワーユニット46の電動モータ60の作動が停止すると、主通路電磁バルブ43が開き、パワーユニット側電磁バルブ47が閉じ、シミュレータ側電磁バルブ31が閉じる。
この状態で、白抜き矢印で示すように、ブレーキレバー21への入力を複数回行い、ブレーキ液路中の液圧を上昇させブレーキキャリパ56のエア抜き穴59を塞ぐブリーダスクリューを弛め、エア抜き穴59からエア抜きを実施する。
図14は本発明に係るブレーキシステムの作用を示す第10作用図(エア抜きモード)であり、図3に示した前輪ブレーキ装置のエア抜き手順のステップ12を示してる。
ブレーキペダル22(図1参照)に入力すると、主通路電磁バルブ43、パワーユニット側電磁バルブ47、シミュレータ側電磁バルブ31が共に開く。
このとき、パワーユニット46の電動モータ60が作動してパワーピストン74が白抜き矢印で示すように移動して、シリンダ本体73内の液圧が低下する。
図15は本発明に係るブレーキシステムの作用を示す第11作用図(エア抜きモード)であり、図3に示した前輪ブレーキ装置のエア抜き手順のステップ13を示してる。
インジケータが点滅した後にメインスイッチをOFFにすると、それぞれの圧縮コイルばねによって、主通路電磁バルブ43は開き、パワーユニット側電磁バルブ47は閉じ、シミュレータ側電磁バルブ31は閉じる。
以上の図1、図2に示したように、ブレーキ操作部としてのブレーキレバー21、ブレーキペダル22のブレーキ操作に連動してブレーキ液圧を発生させるマスターシリンダとしての前輪・後輪マスターシリンダ25,82と、液圧により車輪に制動力を与える車輪制動手段としての前輪・後輪ディスクブレーキ装置42,84と、前輪・後輪マスターシリンダ25,82及び前輪・後輪ディスクブレーキ装置42,84のそれぞれを接続する第1ブレーキ液路としてのブレーキ配管41と、このブレーキ配管41に前輪・後輪マスターシリンダ25,82と前輪・後輪ディスクブレーキ装置42,84とを連通・遮断するために設けられた第1電磁開閉弁としての主通路電磁バルブ43と、電動アクチュエータとしての電動モータ60によって液圧を発生させるパワーユニット46と、このパワーユニット46及び前輪・後輪ディスクブレーキ装置42,84のそれぞれを接続する第2ブレーキ液路としてのブレーキ配管44と、このブレーキ配管44にパワーユニット46と前輪・後輪ディスクブレーキ装置42,84とを連通・遮断するために設けられた第2電磁開閉弁としてのパワーユニット側電磁バルブ47と、主通路電磁バルブ43及びパワーユニット側電磁バルブ47を開閉させるECU13とを備えるブレーキシステム10において、ECU13が、主通路電磁バルブ43及びパワーユニット側電磁バルブ47を開閉させてブレーキ配管41及びブレーキ配管44を含むブレーキ液経路内のエア抜き作業を行うエア抜きモード設定部154と、このエア抜きモードへの移行を許可するかどうかを判定する判定部153とを備えるので、ECU13がエア抜きモードを設定可能であるため、主通路電磁バルブ43及びパワーユニット側電磁バルブ47のうち、エア抜き作業に必要な電磁バルブを開き、エア抜き作業に関係のない電磁バルブを選択的に閉じることができ、エア抜き作業のための煩雑な電磁バルブ開閉を自動で行うことができて、エア抜き作業を容易に行うことができる。
また、例えば、複数の電磁バルブの開閉を別なコンピュータに接続しなくてもECU13で行うことができ、コストアップを抑えることができる。
また、ブレーキレバー21、ブレーキペダル22の操作量に応じた擬似的な反力をブレーキレバー21、ブレーキペダル22に作用させるストロークシミュレータ28と、ブレーキ配管41上の主通路電磁バルブ43より前輪・後輪マスターシリンダ25,82側の位置から分岐してブレーキ配管41及びストロークシミュレータ28のそれぞれを接続するブレーキ配管27と、このブレーキ配管27に前輪・後輪マスターシリンダ25,82とストロークシミュレータ28とを連通・遮断するために設けられたシミュレータ側電磁バルブ31とを備え、これらの主通路電磁バルブ43、パワーユニット側電磁バルブ47、シミュレータ側電磁バルブ31、ストロークシミュレータ28、ブレーキ配管27、ブレーキ配管41の一部、ブレーキ配管44の一部で電磁開閉弁ユニットとしてのバルブユニット146が構成され、このバルブユニット146とパワーユニット46とのそれぞれにエア抜き孔53,54、エア抜き孔77を備えるので、複数箇所からエア抜きが可能になるため、複雑なブレーキ液路であってもエア抜きを容易に行うことができる。
更に、判定部153が、第1許可手段151及び第2許可手段152の操作完了を検知した場合にエア抜きモード設定部154でのエア抜きモードへの移行を許可するので、複数の許可手段151,152を備えることで、エア抜き作業をしたい時にのみエア抜きモードが選択できるようにすることができる。
また更に、第1許可手段が、接続の有無により通電、非通電が切換えられる切換手段151であり、第2許可手段が、ブレーキレバー21、ブレーキペダル22のブレーキ操作を検知するブレーキ操作検知手段152であるので、切換手段151により、電気的に接続していなければエア抜きモードにならず、また、所定のブレーキ操作が検知されなければエア抜きモードにならないため、エア抜きモードへ移行する可能性を少なくすることができる。
以上の図3、図4に示したように、エア抜きモード設定部154が、第1〜第3電磁開閉弁43,47,31の開閉パターンを複数備え、これらの複数の開閉パターンを判定部153からの許可信号に基づいて順次実行するので、複数の開閉パターンでエア抜きを行うことにより、素早く正確に且つ容易にエア抜き作業を行うことができる。
また、図1、図3、図4に示したように、エア抜きモード設定部154が、パワーユニット側電磁バルブ47を閉状態にして、パワーユニット46により加圧する制御モードを含むので、パワーユニット46側のエアを抜く際に電動モータ60を駆動させることで、エアを抜きやすくすることができる。
更に、図9に示したように、第7に、電磁開閉弁ユニット146(図1参照)が、複数のエア抜き孔としてのシミュレータ側エア抜き孔53、バイパス側エア抜き孔54を備え、これらのシミュレータ側エア抜き孔53、バイパス側エア抜き孔54が、少なくとも主通路電磁バルブ43より前輪マスターシリンダ25側と、主通路電磁バルブ43よりパワーユニット46側とに設けられるので、主通路電磁バルブ43を挟んで前輪マスターシリンダ25側のブレーキ液路と、パワーユニット46側のブレーキ液路とをそれぞれのシミュレータ側エア抜き孔53、バイパス側エア抜き孔54から別々にエア抜きすることができる。
尚、本実施形態では、図2に示したように、許可手段(第1許可手段としての切換手段151及び第2許可手段としてのブレーキ操作検知手段152)を2つ設けたが、これに限らず、2つ以上設けてもよい。
また、図3、図4に示したように、第1許可手段としての切換手段としてカプラを用いたが、これに限らず、スイッチ等により切換えてもよい。
本発明のブレーキシステムは、自動二輪車に好適である。
本発明に係る車両用ブレーキシステムの系統図である。 本発明に係るECUを説明するブロック図である。 本発明に係るブレーキシステムの流れを示す第1フローチャートである。 本発明に係るブレーキシステムの流れを示す第2フローチャートである。 本発明に係るブレーキシステムの作用を示す第1作用図である。 本発明に係るブレーキシステムの作用を示す第2作用図である。 本発明に係るブレーキシステムの作用を示す第3作用図である。 本発明に係るブレーキシステムの作用を示す第4作用図である。 本発明に係るブレーキシステムの作用を示す第5作用図である。 本発明に係るブレーキシステムの作用を示す第6作用図である。 本発明に係るブレーキシステムの作用を示す第7作用図である。 本発明に係るブレーキシステムの作用を示す第8作用図である。 本発明に係るブレーキシステムの作用を示す第9作用図である。 本発明に係るブレーキシステムの作用を示す第10作用図である。 本発明に係るブレーキシステムの作用を示す第11作用図である。
符号の説明
10…ブレーキシステム、13…ECU、21,22…ブレーキ操作部(ブレーキレバー、ブレーキペダル)、25,82…マスターシリンダ(前輪マスターシリンダ、後輪マスターシリンダ)、27…第3ブレーキ液路(ブレーキ配管)、28…ストロークシミュレータ、31…第3電磁開閉弁(シミュレータ側電磁バルブ)、41…第1ブレーキ液路(ブレーキ配管)、42,84…車輪制動手段(前輪ディスクブレーキ装置、後輪ディスクブレーキ装置)、43…第1電磁開閉弁(主通路電磁バルブ)、44…第2ブレーキ液路(ブレーキ配管)、46…パワーユニット、47…第2電磁開閉弁(パワーユニット側電磁バルブ)、60…電動アクチュエータ(電動モータ)、146…電磁開閉弁ユニット(バルブユニット)、151…切換手段(第1許可手段)、152…ブレーキ操作検知手段(第2許可手段)、153…判定部、154…エア抜きモード設定部。

Claims (3)

  1. 前・後輪のブレーキ操作部(21,22)のブレーキ操作に連動してブレーキ液圧を発生させるマスターシリンダ(25,82)と、前記液圧により前・後輪に制動力を与える車輪制動手段(42,84)と、前記マスターシリンダ(25、82)及び前記車輪制動手段(42,84)のそれぞれを接続する第1ブレーキ液路(41)と、この第1ブレーキ液路(41)に前記マスターシリンダ(25、82)と前記車輪制動手段(42,84)とを連通・遮断するために設けられた第1電磁開閉弁(43)と、電動アクチュエータ(60)によって液圧を発生させるパワーユニット(46)と、このパワーユニット(46)及び前記車輪制動手段(42,84)のそれぞれを接続する第2ブレーキ液路(44)と、この第2ブレーキ液路(44)に前記パワーユニット(46)と前記車輪制動手段(42,84)とを連通・遮断するために設けられた第2電磁開閉弁(47)と、前記第1電磁開閉弁(43)及び第2電磁開閉弁(47)を開閉させるECU(13)とを備えるブレーキシステムにおいて、
    前記ECU(13)は、前記第1電磁開閉弁(43)及び前記第2電磁開閉弁(47)を開閉させて前記第1ブレーキ液路(41)及び前記第2ブレーキ液路(44)を含むブレーキ液経路内のエア抜き作業を行うエア抜きモード設定部(154)と、このエア抜きモードへの移行を許可するかどうかを判定する判定部(153)とを備え、
    前記ブレーキ操作部(21,22)の操作量に応じた擬似的な反力を前記ブレーキ操作部(21,22)に作用させるストロークシミュレータ(28,28)と、前記第1ブレーキ液路(41)上の前記第1電磁開閉弁(43)よりマスターシリンダ(25,82)側の位置から分岐して前記第1ブレーキ液路(41)及び前記ストロークシミュレータ(28,28)のそれぞれを接続する第3ブレーキ液路(27,27)と、この第3ブレーキ液路(27,27)に前記マスターシリンダ(25,82)と前記ストロークシミュレータ(28,28)とを連通・遮断するために設けられた第3電磁開閉弁(31,31)とを備え、
    これらの第1〜第3電磁開閉弁(43,47,31)、ストロークシミュレータ(28,28)、第3ブレーキ液路(27,27)、第1・第2ブレーキ液路(41,44)の一部で電磁開閉弁ユニット(146)が構成され、
    この電磁開閉弁ユニット(146)と前記パワーユニット(46,46)とのそれぞれにエア抜き孔(53,54,77)を備え、
    前記判定部(153)は、車体側に設けられたカプラと、このカプラとは別に設けられたチェック用のカプラとの接続の有無によりエア抜きモード用回路の通電・非通電が切り換えられる切換手段(151)及び前記ブレーキ操作部(21,22)のブレーキ操作を検知するブレーキ操作検知手段(152)の操作完了を検知した場合にエア抜きモードへの移行を許可し、
    エア抜きモード設定部(154)は、前輪用のブレーキ操作部(21)がブレーキ操作されると、前輪用のエア抜き孔(53,54,77)に係るエア抜きを実施し、後輪用のブレーキ操作部(22)がブレーキ操作されると後輪用のエア抜き孔(53,54,77)に係るエア抜きを実施し、
    前記エア抜きモード設定部(154)は、前記第1〜第3電磁開閉弁(43,47,31)の開閉パターンを複数備え、これらの複数の開閉パターンを前記判定部(153)からの許可信号に基づいて順次実行し、
    且つ、前記エア抜きモード設定部(154)は、前記第2電磁開閉弁(47)を閉状態にして、前記パワーユニット(46)により加圧する制御モードを含む、
    ことを特徴とする自動二輪車のブレーキシステム。
  2. 前記電磁開閉弁ユニット(146)は、複数の前記エア抜き孔(53,54,77)を備え、これらのエア抜き孔(53,54,77)は、少なくとも前記第1電磁開閉弁(43)より前記マスターシリンダ側(25,82)と、前記第1電磁開閉弁(43)より前記パワーユニット(46)側とにそれぞれ設けられることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車のブレーキシステム。
  3. 前記エア抜き設定部(154)は、前輪用のブレーキ操作部(21)と後輪用のブレーキ操作部(22)の一方により前輪用のエア抜き又は後輪用のエア抜きが開始された後に、エア抜きを行っていない側のブレーキ操作部(21,22)を操作することで、前記複数の開閉パターンが順次実施されることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車のブレーキシステム。
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