JP5253364B2 - 車両用ブレーキシステム - Google Patents
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Description
図1に、本実施例の車両用ブレーキシステム10を概略的に示す。ブレーキシステム10は、各車輪に対応して設けられたブレーキ装置14(図1では、1輪のみを図示している)を備えており、ブレーキ装置14は、ディスクブレーキ装置とされている。ブレーキ装置14は、車輪と共に回転するブレーキディスク16と、車体に取り付けられるブレーキキャリパ17と、ブレーキキャリパ17に保持されるブレーキシリンダ18およびブレーキパッド19とを含んで構成されている。
本システム10において、通常、増圧制御弁94および圧力制御弁120が開弁されるとともに、減圧制御弁140および流入制御弁150が閉弁されており、運転者によってブレーキペダル20が踏み込まれた場合には、マスタシリンダ24内の作動液が加圧されて、その作動液の圧力上昇が、主配管26a,26bを通じて各車輪のブレーキ装置14へと伝達される。そして、加圧された作動液によってブレーキ装置14が制動力を発生させるのである。つまり、通常、運転者による操作力およびバキュームブースタ22による助勢力によって加圧された作動液に依拠して、ブレーキ装置14が制動力を発生させるのである。
本システム10において、操作力とマスタシリンダ圧とに基づくブースタ失陥の判定は、図10にフローチャートを示すブースタ失陥判定プログラムがコントローラ172によって実行されることで行われる。また、圧力センサ162の異常の判定は、図11にフローチャートを示す圧力センサ異常判定プログラムがコントローラ172によって実行されることで行われる。さらに、上記ブレーキ効き特性制御、およびブースタ失陥時制御は、図12にフローチャートを示すブレーキシステム制御プログラムがコントローラ172によって実行されることで行われる。それら3つのプログラムは、イグニッションスイッチがON状態とされている間、短い時間間隔(例えば、数msec)をおいて繰り返し実行されており、並行して実行されている。以下に、それぞれの制御のフローを、図に示すフローチャートを参照しつつ、簡単に説明する。
本プログラムに従う処理では、まず、ステップ1(以下、単に「S1」と略す。他のステップについても同様とする)において、踏力スイッチ196がON状態となっているか否かが判定され、ON状態となっていると判定された場合には、S2において、液圧センサ190によってマスタシリンダ圧PMが検出される。次に、S3において、その検出されたマスタシリンダ圧PMに基づいて、マスタシリンダ圧の変化速度Vが演算される。続いて、S4において、図7に示すようなマップデータを参照することによって、バキュームブースタ22が失陥しているか否かが判定される。バキュームブースタ22が失陥していると判定された場合には、S5において、ブースタ失陥フラグFBのフラグ値が1とされ、バキュームブースタ22が正常であると判定された場合には、S6において、フラグ値が0とされる。以上の一連の処理の後、本プログラムの1回の実行が終了する。
本プログラムに従う処理では、まず、S11において、エンジン回転速度センサ194によってエンジン38の回転速度が検出され、S12において、スロットル開度センサ192によってスロットル弁44の開度が検出される。次に、S13において、エンジン38の回転速度とスロットル弁44の開度とに基づいてエンジン圧PEが推定され、S14において、圧力センサ162によって負圧室圧PFが検出される。続いて、S15において、推定されたエンジン圧PEと検出された負圧室圧PFとを比較することで、圧力センサ162が異常であるか否かが判定される。圧力センサ162が異常であると判定された場合には、S16において、圧力センサ異常フラグFSのフラグ値が1とされ、圧力センサ162が正常であると判定された場合には、S17において、フラグ値が0とされる。以上の一連の処理の後、本プログラムの1回の実行が終了する。
本プログラムに従う処理では、まず、S21において、液圧センサ190によってマスタシリンダ圧PMが検出され、S22において、その検出されたマスタシリンダ圧PMに基づいて、ブレーキ操作がされているか否かが判定される。ブレーキ操作がされていると判定された場合には、S23において、助勢限界決定フラグFGのフラグ値が1にされているか否かが判定される。そのフラグFGは、バキュームブースタ22の助勢限界が推定されているか否かを示すフラグであり、そのフラグFGのフラグ値が1とされている場合には、助勢限界が推定されていることを示し、0とされている場合には、推定されていないことを示している。
上記3つのプログラムを実行するコントローラ172は、それの実行処理に鑑みれば、図13に示すような機能構成を有するものと考えることができる。図から解るように、コントローラ172は、ブースタ失陥判定プログラムの処理を実行する機能部、つまり、バキュームブースタ22が異常であるか否かを判定する機能部として、バキュームブースタ異常判定部200を、圧力センサ異常判定プログラムの処理を実行する機能部、つまり、圧力センサ162が異常であるか否かを判定する機能部として、圧力センサ異常判定部202を、ブレーキシステム制御プログラムのS25〜S27の処理を実行する機能部、つまり、バキュームブースタ22の助勢限界を推定する機能部として、助勢限界推定部204を、S29〜S35の処理を実行する機能部、つまり、ブレーキ装置14に作用する作動液をポンプ108によって加圧するとともに、その作動液の液圧を制御する機能部として、ブレーキ圧制御部206を、それぞれ備えている。なお、ブレーキ圧制御部206は、S29〜S33の処理を実行する機能部、つまり、ブレーキ効き特性制御を実行する機能部として、ブレーキ効き特性制御実行部208を、S32〜S35の処理を実行する機能部、つまり、ブースタ失陥時制御を実行する機能部として、ブースタ失陥時制御実行部210を、それぞれ有している。
Claims (2)
- 運転者によって操作力が加えられるブレーキ操作部材と、
負圧室を有して前記操作力を助勢するバキュームブースタと、
前記負圧室内の空気圧である負圧室圧を取得する負圧室圧取得器と、
前記ブレーキ操作部材に加えられる操作力と前記バキュームブースタによる助勢力とに依拠して作動液を加圧するマスタシリンダと、
そのマスタシリンダによって加圧された作動液によって制動力を発生させるブレーキ装置と、
そのブレーキ装置と前記マスタシリンダとの間を作動液が流通可能にそれらを連通させる連通路と、
その連通路に設けられて、前記ブレーキ装置と前記マスタシリンダとの間の作動液の流通を許容する状態と禁止する状態とを切換える流通状態切換器と、
その流通状態切換器と前記ブレーキ装置との間において、そのブレーキ装置を作動させる作動液を加圧する作動液加圧装置と、
前記ブレーキ装置を作動させる作動液の液圧であるブレーキ圧を制御可能に調整するブレーキ圧調整器と、
(A)前記負圧室圧取得器によって取得された前記負圧室圧に基づいて、前記バキュームブースタの助勢限界を推定する助勢限界推定部と、(B)その助勢限界推定部によって推定された前記バキュームブースタの助勢限界に達した場合に、前記流通状態切換器によって前記ブレーキ装置と前記マスタシリンダとの間の作動液の流通を禁止して、前記ブレーキ圧が前記マスタシリンダによって加圧される作動液の液圧であるマスタシリンダ圧より高くなるように前記作動液加圧装置によって前記ブレーキ装置を作動させる作動液を加圧するとともに、前記マスタシリンダ圧が高くなるにつれて、前記ブレーキ圧と前記マスタシリンダ圧との差が漸増するように、前記ブレーキ圧調整器によって前記ブレーキ圧を制御する差圧漸増制御を実行するブレーキ圧制御部とを有する制御装置と
を備えた車両用ブレーキシステムであって、
前記制御装置が、
前記ブレーキ操作部材に加えられる操作力と前記マスタシリンダ圧とに基づいて、前記バキュームブースタの異常を判定するバキュームブースタ異常判定部を有し、
前記ブレーキ圧制御部が、
前記バキュームブースタ異常判定部によって前記バキュームブースタが異常であると判定された場合において、前記負圧室圧取得器によって取得された前記負圧室圧が閾値以上である場合に前記差圧漸増制御を実行し、前記負圧室圧取得器によって取得された前記負圧室圧が閾値未満である場合には、前記差圧漸増制御を実行することなく、前記助勢限界推定部によって推定された前記バキュームブースタの助勢限界に拘わらず、前記ブレーキ圧と前記マスタシリンダ圧との差が特定の大きさとなるように、前記ブレーキ圧を制御する差圧一定制御を実行するように構成された車両用ブレーキシステム。 - 前記ブレーキ圧制御部が、
前記バキュームブースタ異常判定部によって前記バキュームブースタが異常であると判定された場合において、前記負圧室圧取得器が正確に前記負圧室圧を取得できないときには、前記差圧漸増制御を実行することなく、前記差圧一定制御を実行するように構成された請求項1に記載の車両用ブレーキシステム。
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