JP2009154798A - 制動装置及び該制動装置を備えた鞍乗型車両 - Google Patents

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    • B60T8/4072Systems in which a driver input signal is used as a control signal for the additional fluid circuit which is normally used for braking

Abstract

【課題】アシスト機構により制動動作が補助されている側の操作部材を操作した場合の操作フィーリングを改善できる制動装置及び該制動装置を備えた鞍乗型車両を提供する。
【解決手段】前操作部材20の操作により前輪を制動する前輪制動機構17と、後操作部材32の操作により後輪を制動する後輪制動機構18と、前記前輪制動機構17,後輪制動機構18による制動動作をアシストするアシスト機構19a,19bとを備えた制動装置16であって、前記前輪制動機構17及び後輪制動機構18の少なくとも一方、例えば前輪制動機構17は、第1制動機構17aと第2制動機構17bとを備え、該第1制動機構17aは、前操作部材20が操作されたときにのみ作動し、第2制動機構17bは、アシスト動作がなされていない場合は、前操作部材20が操作されたときにのみ作動し、アシスト動作がなされている場合は、アシスト動作によって作動する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、独立した前輪制動機構及び後輪制動機構と、該制動機構による制動動作を補助するアシスト機構とを備えた制動装置及び該制動装置を備えた鞍乗型車両に関する。
従来、ライダがシートを跨いだ状態で運転する鞍乗型車両には、互いに独立した前輪制動機構と後輪制動機構とを備え、さらにこれらの制動機構による制動動作を補助するアシスト機構を備えたものがある。この種のアシスト機構として、従来例えば、後輪制動機構により後輪を制動した場合に、前輪制動機構に所定の制動補助動力を供給して前輪も制動するように構成されたものがある(例えば特許文献1参照)。
特開2000−6779号公報
ところで、前記従来装置の場合、後輪制動機構により後輪を制動すると、上記アシスト機構により前輪にも制動力が作用するので、前輪制動機構の油圧通路内の液圧は高くなっている。この状態で、ライダがさらに前輪制動力を強めるために前操作レバーを把持した場合、上述のように油圧通路内は圧力が高くなっているので、操作レバーの作動が固く、操作フィーリングが良くないといった問題がある。従って、このような場合の操作フィーリングの改善が要請される。
本発明は、上記従来の状況に鑑みてなされたもので、アシスト機構により制動動作が補助されている側の操作部材を操作した場合の操作フィーリングを改善できる制動装置及び該制動装置を備えた鞍乗型車両を提供することを課題としている。
本発明は、前操作部材の操作により前輪を制動する前輪制動機構と、後操作部材の操作により後輪を制動する後輪制動機構と、前記前輪制動機構又は後輪制動機構の少なくとも一方による制動動作をアシストするアシスト機構とを備えた制動装置であって、前記前輪制動機構又は後輪制動機構の少なくとも一方は、第1制動機構と第2制動機構とを備え、該第1制動機構は、操作部材が操作されたときにのみ作動し、第2制動機構は、アシスト動作がなされていない場合は、操作部材が操作されたときにのみ作動し、アシスト動作がなされている場合は、アシスト動作によって作動することを特徴としている。
本発明によれば、操作部材が操作されたときにのみ作動する第1制動機構と、アシスト動作がなされていない場合は前記操作部材が操作されたときにのみ作動し、アシスト動作がなされている場合はアシスト動作によって作動する第2制動機構とを設けたので、アシスト動作が行われている場合は、第2制動機構の液圧のみが高くなっている。従って、アシスト動作が行われている場合でも第1制動機構については、アシスト動作が行われていないため液圧が低く、その結果、操作部材の作動の固さが抑制され、操作フィーリングを改善できる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。図1〜図5は、本発明の一実施形態を説明するための図である。
図において、1は本実施形態に係る制動装置を備えた自動二輪車であり、該自動二輪車1は以下の概略構造を有する。車体フレーム2の前端部のヘッドパイプ5により前フォーク8が左右に操向自在に支持され、該前フォーク8の下端部に前輪6が軸支され、上端部には操向ハンドル7が固定されている。前前記車体フレーム2のメインフレーム部によりエンジンユニット11が搭載され、リヤアームブラケット15bによりリヤアーム10が上下揺動可能に支持され、該リヤアーム10の後端部により後輪9が支持されている。さらにまた前記エンジンユニット11の上方には燃料タンク4が搭載され、該燃料タンク4の後方にはシート3が搭載されている。なお、12は車体カバーであり、これは操向ハンドル7の前方を覆うフロントカバー12aと、エンジン側方からシート下方を覆うサイドカバー12bとを有する。
そして上記自動二輪車1は、前輪6及び後輪9を制動する制動装置16を備えている。この制動装置16は、互いに独立して作動させることができるように構成された前輪制動機構17と後輪制動機構18とを含み、さらに前輪6,後輪9がロックするのを回避するABS機構19を含む。そしてこのABS機構19は、後輪制動機構18を作動させたとき前輪制動機構17に補助制動力を供給する前輪アシスト機構19aの一部に、また前輪制動機構17を作動させたとき後輪制動機構18に補助制動力を供給する後輪アシスト機構19bの一部に兼用されている。
前記前輪制動機構17は、第1制動機構17aと第2制動機構17bとを含む。該第1制動機構17aは、前ブレーキレバー(前操作部材)20に連結された前マスタシリンダ21と、前輪6の一側に固定された第1ブレーキディスク22と、該第1ブレーキディスク22に装着された第1キャリパ23と、該第1キャリパ23と前記前マスタシリンダ21とを連通接続する第1油圧通路24(図2の実線参照)とを有する。なお、21aは前マスタシリンダ21に作動油を補給するための前リザーブタンクである。
また前記第1油圧通路24の途中には第1圧力センサ25と、非通電時開タイプの第1開閉弁26とが介設されている。なお、26aは、第1キャリパ23側と前マスタシリンダ21側との圧力差が設定値以上になると圧力を前マスタシリンダ21側に逃がすリリーフ弁である。
また前記第2制動機構17bは、前輪6の他側に固定された第2ブレーキディスク27と、該第2ブレーキディスク27に装着された第2キャリパ28と、該第2キャリパ28と前記第1油圧通路24の途中の点eとを連通接続する第2油圧通路29(図2の一点鎖線参照)とを有する。
また前記第2油圧通路29の途中には第2圧力センサ30と、非通電時開タイプの第2開閉弁31とが介設されている。なお、31aは、第2キャリパ28側と前マスタシリンダ21側の圧力差が設定値以上になると圧力を前マスタシリンダ21側に逃がすリリーフ弁である。
なお、前記第1キャリパ23,第2キャリパ28は、シリンダ内にピストンを進退自在に配置し、該ピストンをブレーキパッドに当接させた構成を有する。該ピストンに油圧を作用させると、該ピストンがブレーキパッドを前記ブレーキディスクに圧接させ、これにより制動力が発生する。
前記後輪制動機構18は、ブレーキペダル(後操作部材)32に連結された後マスタシリンダ33と、後輪9の一側に固定された後ブレーキディスク34と、該後ブレーキディスク34に装着された後キャリパ35と、該後キャリパ35と前記後マスタシリンダ33とを連通接続する後油圧通路36(図2の実線参照)とを有する。なお、33aは後マスタシリンダ33に作動油を補給するための後リザーブタンクである。
また前記後油圧通路36の途中には非通電時開タイプの第3開閉弁37が介設され、該第3開閉弁37の上流側,下流側には上圧力センサ38,下圧力センサ39が介設されている。なお、37aは、後キャリパ35側と後マスタシリンダ33側の圧力差が設定値以上になると圧力を後マスタシリンダ33側に逃がすリリーフ弁である。
前記ABS機構19は、前輪用ABS機構40と、後輪用ABS機構41とを有し、また前輪6の回転速度を検出する前輪速度センサ58と、後輪9の回転速度を検出する後輪速度センサ59を有する。このABS機構19は、後述するように、両速度センサの検出値から演算された減速度が所定値を越えると、キャリパに加えられている油圧を逃がすことにより、車輪のロックを回避するように作動する。
前記前輪用ABS機構40は、前記第1,第2油圧通路24,29の開閉弁26,31〜キャリパ23,28間の点f,fと前貯留タンク43aとを逃がし通路42a,42bで連通接続し、該前貯留タンク43aを吸込み通路42cにより前ポンプ44の吸込み口に接続し、該前ポンプ44の吐出口を吐出通路42dにより前記第2油圧通路29の第2開閉弁31の上流側の点bに接続した構成を有する(図2の一点鎖線参照)。前記第1,第2逃がし通路42a,42bには非通電時閉タイプの第1,第2逃がし弁45a,45bが介設されている。なお、48a,48b,48cは、逆流防止用の一方向弁である。
同様に、前記後輪用ABS機構41は、前記後油圧通路36の開閉弁37〜キャリパ35間の点gと後貯留タンク43bとを後逃がし通路46aで連通接続し、該後貯留タンク43bを吸込み通路46bにより後ポンプ47の吸込み口に接続し、該後ポンプ47の吐出口を吐出通路46cにより前記後油圧通路36の後開閉弁37の上流の点dに接続した構成を有する(図2の一点鎖線参照)。前記後逃がし通路46aには非通電時閉タイプの後逃がし弁48が介設されている。なお、49a,49b,49cは、逆流防止用の一方向弁である。また前記前ポンプ44,後ポンプ47は共通の電動モータ56で駆動される。
さらにまた、前記前輪アシスト機構19aは、前記第1油圧通路24の途中の点a、ひいては前リザーブタンク21aと前記前ポンプ44の吸込み側とを補充通路50(図2の破線参照)で連通接続し、該補充通路50に非通電時閉タイプの第4開閉弁51を介在させ、さらに前記第2油圧通路29の、前記吐出通路42dとの接続点bより上流側に非通電時開タイプの第5開閉弁(第2制動機構開閉弁)52介在させた構成となっている。前記補充通路50,吸込み通路42c,吐出通路42d 及び第2油圧通路29によりアシスト通路19a′が構成されている。なお、52aは前記点eと点bの圧力差が所定値以上になると圧力を点b側に逃がすリリーフ弁である。
同様に、前記後輪アシスト機構19bは、前記後油圧通路36の途中部分c、ひいては後リザーブタンク33aと前記後ポンプ47の吸込み側とを補充通路53で連通接続し、該補充通路53に非通電時閉タイプの第6開閉弁54を介在させ、さらに前記後油圧通路36の、前記吐出通路46cとの接続点dより上流側に非通電時開タイプの第7開閉弁55を介在させた構成となっている。
57は前記各開閉弁,逃がし弁の開閉動作を制御するECUである。該ECU57は、圧力センサ25,30,38,39の検出圧力が入力され、電動モータ56に起動停止信号を出力するとともに、各開閉弁26,31,37,51、52,54,55、及び逃がし弁45a,45bに開閉制御信号を出力する。
具体的には、第1制動機構17aについては、ブレーキレバー20が操作されたときにのみ作動するように、また第2制動機構17bについては、アシスト動作がなされていない場合はブレーキレバー20が操作されたときにのみ作動し、アシスト動作がなされている場合はアシスト動作によってのみ作動するように、各開閉弁を制御する。
本実施形態の制動装置の動作を説明する。
本実施形態装置では、各種の制動補助動作が可能である。
(1)ライダがブレーキペダル32の踏込み操作を行うと、後輪9に踏込み量に応じた制動力が供給されるとともに、前輪6に補助制動力が供給される。
詳細には、制動動作が行われていない通常走行時には、各開閉弁,各逃がし弁は、通電されず、図2に示す開閉状態となっている。そしてこの通常走行時において、ブレーキペダル32が踏込み操作されると、後マスタシリンダ33で発生した油圧が、後油圧通路36,第7,第3開閉弁55,37を介して後キャリパ35に供給され、後輪9は、ブレーキペダル32の踏込み量に応じた制動力で制動される。
そして前記ブレーキペダル32の踏込み操作において、上圧力センサ38の検出値が予め設定されたしきい値を越えると、モータ56が起動し、前ポンプ44,後ポンプ47を駆動するとともに、第4,第5開閉弁51,52に通電され、第4開閉弁51が開き、第5開閉弁52が閉じる(図3参照)。
これにより前リザーブタンク21aの作動油が補充通路50,開閉弁51を介して前ポンプ44に吸引され、ここで昇圧され、第2油圧通路29,第2開閉弁31を介して第2キャリパ28に供給され、前輪6は補助制動力により制動される。なお、このとき、後側の第6開閉弁54は閉じているので、後輪補助機構19bでは補助制動力は発生しない。
そして前輪6に補助制動力が供給されている場合に、ライダにより前ブレーキレバー20が把持操作されると、前マスタシリンダ21により発生した油圧が第1油圧通路24を介して第1キャリパ23に供給され、前輪6の制動力は前ブレーキレバー20の操作量に応じて増加する。
(2)ライダが前ブレーキレバー20の把持操作を行うと、前輪6に操作量に応じた制動力が供給されるとともに、後輪9に補助制動力が供給される。
詳細には、前ブレーキレバー20が把持操作されると、前マスタシリンダ21で発生した油圧が、第1油圧通路24を介して第1キャリパ23に供給されると共に、第2油圧通路29を介して第2キャリパ28に供給され、前ブレーキレバー20の操作量に応じた制動力で前輪6が制動される。
そして圧力センサ25の検出値が予め設定されたしきい値を越えると、モータ56が起動し、前ポンプ44,後ポンプ47を駆動するとともに、第6,第7開閉弁54,55に通電され、第6開閉弁54が開き、第7開閉弁55が閉じる(図4参照)。
これにより後リザーブタンク33aの作動油が補充通路53,第6開閉弁54を介して後ポンプ47に吸引され、ここで昇圧され、後油圧通路36,第3開閉弁37を介して後キャリパ35に供給され、後輪9は補助制動力により制動される。なお、この場合、前側の第4開閉弁51は閉じているので、前輪アシスト機構19aでは補助制動力は発生しない。
(3)なお、前記ブレーキペダル32が踏込み操作された場合に、前輪6側に補助制動力を供給するだけでなく、図3においてさらに第6開閉弁54を開くことにより、後輪9側にも補助制動力を供給するようにしてもよい。また、後輪9のみに補助制動力を供給することも可能である。
さらにまた、前ブレーキレバー20が把持操作された場合に、後輪9に補助動力を供給するだけでなく、図4において、第4開閉弁51を開くことにより、前輪6側にも補助制動力を供給するようにしてもよい。また、前輪6のみに補助制動力を供給することも可能である。
ABS機構19は、以下のように動作する。例えば、ブレーキペダル32の踏込みにより、後輪9の回転速度が後輪速度センサ59で検出され、該検出回転速度から演算された減速度が、予め設定されたしきい値より大きい場合は、後輪9がロックしたと判断され、モータ56が起動し、前,後ポンプ44,47を駆動するとともに、逃がし弁48が開き、後油圧通路36内の作動油が後貯留タンク43bに流れ、後キャリパ35に作用している圧力が低下し、ロック状態が解除される。すると後逃がし弁48が閉じ、油圧が後キャリパ35に供給され、この動作が繰り返される。なお、前輪6側がロックした場合も同様である。
以上のように本実施形態では、前輪制動機構17を、第1制動機構17aと第2制動機構17bを備えたものとし、該第1制動機構17aを、前ブレーキレバー20が操作されたときにのみ作動するよう構成し、第2制動機構17bを、前輪用アシスト機構19aによるアシスト動作がなされていない場合は、前記前ブレーキレバー20が操作されたときにのみ作動し、アシスト動作がなされている場合はアシスト動作によってのみ作動するように構成したので、前輪6の制動フィーリングを向上できる。
即ち、第1制動機構17aを備えていない場合に、ブレーキペダル32の踏込み操作で前輪6に補助制動力が供給されている最中に、前ブレーキレバー20を把持操作した場合、図5に特性線Aで示すように、ブレーキレバー20の操作量(ストローク)があまり増加しない間に操作に必要な操作力が直線的に増大する。そのため、ブレーキレバー20の操作が固い(重い)といった印象を受けると考えられる。一方、アシスト機構自体を全く備えていない場合は、図5に特性線Cに示すように、操作力が点aに達するまではストロークが大きく増加し、その後は操作力が増加するため、ブレーキレバー20の操作が柔らかい(軽い)といった印象となる。
本実施形態では、前輪制動機構17を、ブレーキレバー20の操作のみで作動する第1制動機構17aと、アシスト動作で作動する第2制動機構17bとで構成したので、本実施形態制動装置の操作フィーリングは、図5に特性線Bで示すように、前記特性線A,Cの中間に位置し、それだけ操作フィーリンクを改善できる。
ここで、自動二輪車の場合、制動時には後輪荷重が減少するため、後輪9は前輪6よりもロックし易い。本実施形態では、後輪9の制動時に前輪6に補助制動力を供給するようにしたので、後輪に補助制動力を供給する場合に比較して制動力を確保し易い。そして前輪制動機構17側を、第1,第2制動機構17a,17bで構成し、第1制動機構17aについては補助制動力を供給せず、第2制動機構17bのみに補助制動力を供給するようにしたので、ブレーキレバー20の操作開始時には操作が柔らかく、その後固くなるというように、操作フィーリングを向上できる。また前ブレーキレバー20は手動操作されるため、操作力−ストローク特性に敏感であり、本発明を前輪制動機構17側に適用したことの意義がある。
また前記第1制動機構17aを、前ブレーキレバー20が操作されたとき油圧を発生する前マスタシリンダ21と、前ディスクプレート22に圧接する第1キャリパ23とを第1液圧通路24で連通する構成としたので、簡単な構成で、前ブレーキレバー20の操作量に応じた制動力を前輪6に作用させることができる。
また第2制動機構17aを、前記前マスタシリンダ21と前ディスクプレート27に圧接する第2キャリパ28とを前第2液圧通路で連通し、該第2液圧通路に開閉弁52を介在させた構成とし、前輪用アシスト機構19aを前記マスタシリンダ21のリザーブタンク21aと前記第2キャリパ28とをアシスト通路19a′で連通し、該アシスト通路に液圧発生用ポンプ44を介在させ、該ポンプ44の吸込み側に開閉弁51を介在させた構成としたので、開閉弁51,52の開閉制御により、アシスト動作のない場合は前ブレーキレバー20の操作により前輪6を制動し、アシスト動作のある場合にはアシスト動作により前輪6を制動することができる。
なお、前記実施形態では、前輪制動機構17側を第1,第2制動機構を設けた構成としたが、後輪制動機構18側を第1,第2制動機構を設けた構成としても良く、さらには図6に示すように、前輪制動機構17、後輪制動機構18の両方を第1,第2制動機構を備えた構成としてもよい。この場合、通常後輪は構造上1枚のブレーキディスクしか備えていないので、キャリパ35′を一対の独立したピストン35a,35bを備えた構成とし、一方のピストン35aに第1制動機構17a′を接続し、他方のピストン35bに第2制動機構17b′を接続することとなる。
さらまた図7に示すように、前輪6の各ディスクプレート22,27のキャリパ23′,28′についても、一対の独立したピストン23a,23b、28a,28bを備えた構成とし、一方のピストン23a,28aに第1制動機構17a′を接続し、他方のピストン23b,28bに第2制動機構17b′を接続することもできる。
また、前記実施形態では、第1,第2制動機構を設け、第2制動機構については、アシスト動作がなされている場合はアシスト動作によってのみ作動するように構成した場合を説明したが、アシスト動作による制動力(具体的には圧力センサ30により検出された油圧)よりも操作部材からの入力による制動力(具体的には圧力センサ25による油圧)が大きくなった場合は、アシスト動作と操作部材とにより作動するように構成してもよい。このように構成すれば、ライダの意図をより反映させた制動操作が可能となる。
本発明の一実施形態に係る制動装置を備えた自動二輪車の左側面図である。 前記制動装置の回路構成図である。 前記制動装置の回路構成図である。 前記制動装置の回路構成図である。 前記制動装置の作用効果を説明するための特性図である。 前記制動装置の変形例の回路構成図である。 前記制動装置の他の変形例の回路構成図である。
符号の説明
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
16 制動装置
17 前輪制動機構
17a 第1制動機構
17b 第2制動機構
18 後輪制動機構
19a,19b 前輪,後輪アシスト機構
19a′ アシスト通路
20 前ブレーキレバー(前操作部材)
21 前マスタシリンダ
22,27 第1,第2ディスクプレート
23,28 第1,第2キャリパ
24 第1液圧通路
29 第2液圧通路
32 ブレーキペダル(後操作部材)
52 第5開閉弁(第2制動機構開閉弁)
21a リザーブタンク
44 前ポンプ(液圧発生用ポンプ)
34 共通のブレーキディスク
35a,35b 第1,第2ピストン
35′ 共通のキャリパ
19 ABS機構
51 第4開閉弁(吸込み側開閉弁)
b 第2液圧通路のアシスト通路との接続点
e 第2液圧通路の第1液圧通路との接続点

Claims (8)

  1. 前操作部材の操作により前輪を制動する前輪制動機構と、
    後操作部材の操作により後輪を制動する後輪制動機構と、
    前記前輪制動機構,又は後輪制動機構の少なくとも一方による制動動作を補助するアシスト機構とを備えた制動装置であって、
    前記前輪制動機構,又は後輪制動機構の少なくとも一方は、第1制動機構と第2制動機構とを備え、
    該第1制動機構は、前操作部材又は後操作部材が操作されたときにのみ作動し、
    第2制動機構は、前記アシスト機構によるアシスト動作がなされていない場合は前記前操作部材又は後操作部材が操作されたときにのみ作動し、アシスト動作がなされている場合はアシスト動作によって作動する
    ことを特徴とする制動装置。
  2. 請求項1に記載の制動装置において、
    前記前輪制動機構は、第1制動機構と第2制動機構とを備え、該第1制動機構は前操作部材が操作されたときにのみ作動し、第2制動機構は前記アシスト機構によるアシスト動作がなされていない場合は前記前操作部材が操作されたときにのみ作動し、アシスト動作がなされている場合はアシスト動作によってのみ作動する
    ことを特徴とする制動装置。
  3. 請求項2に記載の制動装置において、
    前記第1制動機構は、前操作部材が操作されたとき液圧を発生する前マスタシリンダと、前輪に固定された前ディスクプレートと、該前ディスクプレートに圧接する第1キャリパと、該第1キャリパと前マスタシリンダとを接続する第1液圧通路とを有し、
    前記第2制動機構は、前記前マスタシリンダと、前輪に固定された前ディスクプレートと、該前ディスクプレートに圧接する第2キャリパと、該第2キャリパと前マスタシリンダとを接続する前第2液圧通路と、該第2液圧通路の、前記アシスト機構のアシスト通路との接続点と前記第1液圧通路との接続点との間に介設された第2制動機構開閉弁とを有し、
    前記アシスト機構は、前記マスタシリンダのリザーブタンクと前記第2キャリパとを接続するアシスト通路と、該アシスト通路に介設された液圧発生用ポンプと、該アシスト通路のポンプ吸込み側に介設された吸込み側開閉弁とを有し、
    該吸込み側開閉弁は、アシスト機構がアシスト動作を行う場合は開き、アシスト動作を行わない場合は閉じ、
    前記第1制動機構は、前操作部材が操作されたことにより発生した液圧を前記第1キャリパに供給し、
    前記第2制動機構開閉弁は、前記アシスト機構よるアシスト動作がなされていない場合は開き、アシスト動作がなされている場合は閉じる
    ことを特徴とする制動装置。
  4. 請求項3に記載の制動装置において、
    前記第1制動機構は、第1ディスクプレートと第1キャリパとを有し、前記第2制動機構は、第2ディスクプレートと第2キャリパとを有することを特徴とする制動装置。
  5. 請求項3に記載の制動装置において、
    前記第1,第2制動機構は、共通のブレーキディスクと、第1,第2ピストンを有する共通のキャリパとを有することを特徴とする制動装置。
  6. 請求項1に記載の制動装置において、
    前記アシスト機構の油圧発生ポンプは、前輪又は後輪のロックを回避するためのABS機構の油圧発生用ポンプと共用されていることを特徴とする制動装置。
  7. 請求項1に記載の制動装置において、
    前記第2制動機構は、前記前輪制動機構に備えられ、後輪制動機構によるアシスト動作で作動しているときに、そのアシスト動作による制動力よりも前操作部材の操作による制動力が大きくなった場合には、アシスト動作と前操作部材への入力とにより作動する
    ことを特徴とする制動装置。
  8. 請求項1ないし7の何れかに記載の制動装置を備えたことを特徴とする鞍乗型車両。
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