JP2003331319A - 券売機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗車経路の一部分の区間の座席指定券を発行
できるようにする。 【解決手段】 乗車券の発駅及び着駅から乗車経路を抽
出する乗車経路抽出手段と、抽出された乗車経路を走行
する座席指定列車の有無を検出する座席指定列車検出手
段と、抽出された乗車経路中に座席指定列車が存在する
ときに、その座席指定列車の空席を検出する空席検出手
段と、検出された空席が抽出された乗車経路の一部分で
あるときに、その乗車経路の一部分を指定した座席指定
券を発行する発券手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、列車の座席指定券
を発行することのできる券売機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、列車の座席指定券を発行する場
合、その座席指定券は、利用者自身が操作する自動券売
機であっても、また、係員操作型の券売機であっても、
座席指定券の乗車区間の発駅及び着駅の全乗車区間が空
席の場合のみ発行されるように構成されている。

【０００３】図４の路線図を用いてさらに説明すると、
列車への乗車がＡ駅から入場し、Ｂ駅経由でＣ駅から出
場する場合、Ａ駅からＢ駅までの間に指定座席券に空席
がないとき、仮りにＢ駅からＣ駅間に空席があっても、
Ａ駅からＣ駅間での全乗車区間に空席がないときは、券
売機はＡ駅からはＣ駅までの座席指定券を発行しないよ
うに構成されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の券売機は、乗車区間の一部の区間に空席があって
も、発駅において空席がないときは座席指定券を発行し
ないので、利用者（旅客）に不便を与えるだけでなく、
指定座席の有効利用が図れないという欠点があった。そ
こで、本発明は、上記欠点を解決するためになされたも
のであって、その目的は、利用者の利便性を高めること
ができるとともに、指定座席の有効利用を図ることので
きる券売機を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明に係る券売機は、
上記目的を達成するために、請求項１に記載の発明は、
乗車券の発駅及び着駅から乗車経路を抽出する乗車経路
抽出手段と、抽出された乗車経路を走行する座席指定列
車の有無を検出する座席指定列車検出手段と、抽出され
た乗車経路中に座席指定列車が存在するときに、その座
席指定列車の空席を検出する空席検出手段と、検出され
た空席が抽出された乗車経路の一部分であるときに、そ
の乗車経路の一部分を指定した座席指定券を発行する発
券手段と、を有することを特徴としている。本発明の請
求項２に記載の券売機は、券売機の本体は、自動券売機
の本体であることを特徴としている。本発明の請求項３
に記載の券売機は、券売機の本体は、係員操作型である
ことを特徴としている。本発明の請求項４に記載の券売
機は、乗車経路の一部分を指定した座席指定券を発行す
るとき、その乗車経路の発駅及び着駅間に乗車できる普
通乗車券も一緒に発行することを特徴としている。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１は、一実施の形態に係る券売
機を利用者自身が操作する自動券売機としたときのその
自動券売機の本体（以下、「券売機本体」という。）ａ
の正面図である。この券売機本体ａの正面中央部には、
タッチパネル式の表示画面１と、その表示画面１の左隣
りには、係員と応答したいときに押下される呼出釦２ａ
及び乗車券（以下、単に「乗車券」というときは、特急
券，座席指定券等の各種乗車券を含めて用いる。）の購
入動作を途中で中止したいときに押下される取消釦２ｂ
が設けられている。

【０００７】券売機本体ａの正面の下部上段には、乗車
券の購入代金をプリペイドカード等のカード類で支払う
ときのカードを挿入するカード挿入口３ａ、その購入代
金を紙幣で支払うときの紙幣を挿入する紙幣投入口３
ｂ、及びその購入代金を硬貨で支払うときの硬貨を投入
する硬貨投入口３ｃが設けられている。

【０００８】券売機本体ａの正面下段には、釣銭硬貨の
排出口４ａ、釣札の排出口４ｂ、及び乗車券が発券され
る発券口５が設けられている。図１中、Ｃは、マイクロ
コンピュータ（ＣＰＵ）を中心に形成された、券売機本
体ａを統括的に制御する制御器であって、その電気的構
成は後述する図２に示されている。

【０００９】図２は、券売機本体ａの制御器Ｃの電気的
構成を示している。この制御器ＣのＣＰＵ１０は、第１
メモリ１１に格納されている乗車券発行用の料金データ
等の所定のデータ及び第２メモリ１２に格納されている
制御プログラムを用いて演算処理を行うように構成され
ている。また、このＣＰＵ１０は、表示画面１の表示を
駆動制御する可変表示部１３と、表示画面１の入力を駆
動制御するタッチパネル入力部１４と、硬貨投入口３ｃ
から投入された硬貨を検銭処理する硬貨処理部１５と、
紙幣挿入口３ｂから挿入された紙幣を検銭処理する紙幣
処理部１６と、券面に所定の内容を印字するとともに、
所定の磁気データを記録した乗車券を作成して発券口５
に発行する発券処理部１７と、券売機本体ａの裏面側に
設けられ、券売機本体ａを発券モード等の各種のモード
に設定したり、あるいは券売機本体ａの保守点検時に係
員によって操作されるテンキーを有する係員操作部１８
と、釣銭排出口４ａに釣銭を排出する釣銭処理部１９
と、カード挿入口３ａに挿入されたカードを処理するカ
ード処理部２０と、座席指定券を管理制御するホストコ
ンピュータからなる上位機器（図示せず）と通信を行う
ための通信制御部２１とが接続されている。

【００１０】次に、図３のフローチャート及び図４の路
線図を用いて制御動作について説明する。今、ある利用
者がＡ駅から入場し、Ｂ駅経由の列車に乗車してＣ駅で
出場しようとしているものとする。そして、その利用者
によりＡ駅に設置されている券売機本体ａを用いてＡ駅
からＣ駅まで乗車可能な普通乗車券を含む座席指定券の
購入操作が行われたとする（ステップ１００肯定。ステ
ップ１０２。以下、ステップを「Ｓ」とする。）。すな
わち、利用者がタッチパネル１を操作して座席指定券の
購入に係る列車名等の所定の情報の入力が行われたとす
る。

【００１１】券売機本体ａに座席指定券購入用の所定の
情報の入力が行われると、券売機本体ａと図示しない上
位機器との間で交信が行われる。そして、Ａ駅からＣ駅
までの座席指定に空席があれば（Ｓ１０４肯定）、硬貨
投入口３ｃ等から所定の金額を満たす金銭が投入される
と、通常どおりに発券処理部１７で所定の座席指定券
（乗車券を含む）が生成されて発券口５から発行される
（Ｓ１０６）。

【００１２】Ａ駅からＣ駅までの間に全く空席が存在し
ない場合、すなわち、Ａ駅からＢ駅までの座席指定に空
席がなく、さらに、Ｂ駅からＣ駅までの座席指定に空席
がないときは（Ｓ１０８否定）、座席指定券を発売でき
ない旨が表示画面１に表示される（Ｓ１１０）。なお、
この場合であっても、自由席特急券やＡ駅からＣ駅まで
の普通乗車券を購入できるので、券売機本体ａに所定の
金額を満たす金銭が投入されれば、自由席特急券、又は
普通乗車券のが発行を受けることができる。

【００１３】Ａ駅からＣ駅までの連続した座席指定に空
席がない場合であっても、Ａ駅からＢ駅までの座席指定
に空席があり、あるいは、Ｂ駅からＣ駅までの座席指定
に空席があるときは（Ｓ１０８肯定）、乗車区間の一部
分に座席指定券を発売できる旨が表示画面１に表示され
る（Ｓ１１０）。そして、その表示された座席指定券の
購入が希望された場合は（Ｓ１１２肯定）、券売機本体
ａに所定の金額を満たす金銭が投入されれば、その一部
分の区間で着席可能な座席指定券が発行される（Ｓ１１
４）。

【００１４】なお、上述の例では、券売機本体ａを利用
者自身が操作する自動券売機としたが、係員操作型の券
売機であってもよい。この場合、購入代金は、係員に支
払われる。

【００１５】また、上述の例では、座席指定券と普通乗
車券とを一緒に購入したが、例えば、利用者が予め定期
券等を所持しているときは、座席指定券のみの購入とな
る。

【００１６】

【発明の効果】本発明の請求項１に係る券売機は、乗車
券の発駅及び着駅から乗車経路を抽出する乗車経路抽出
手段と、抽出された乗車経路を走行する座席指定列車の
有無を検出する座席指定列車検出手段と、抽出された乗
車経路中に座席指定列車が存在するときに、その座席指
定列車の空席を検出する空席検出手段と、検出された空
席が抽出された乗車経路の一部分であるときに、その乗
車経路の一部分を指定した座席指定券を発行する発券手
段とを有するので、乗車区間の一部を指定した座席指定
券を販売でき、利用者の利便性を高めることができると
ともに、指定座席の有効利用を図ることができる。本発
明の請求項２に係る券売機は、券売機を自動券売機とし
たので、利用者自身が乗車区間の一部を指定した座席指
定券を容易に購入することができる。本発明の請求項３
に係る券売機は、券売機を係員操作型としたので、係員
操作型の券売機で乗車区間の一部を指定した座席指定券
を容易に発行することができる。本発明の請求項４に係
る券売機は、乗車経路の一部分を指定した座席指定券を
発行するとき、その乗車経路の発駅及び着駅間に乗車で
きる普通乗車券も一緒に発行するので、座席指定券及び
普通乗車券を一緒に発行でき、利用者の利便性を高める
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態に係る券売機を自動券売
機としたときの正面図である。

【図２】制御器の電気的構成を示すブロック図である。

【図３】制御動作を示すフローチャートである。

【図４】路線図である。

【符号の説明】

１ 表示画面 ２ａ 呼出釦 ２ｂ 取消釦 ３ａ カード挿入口 ３ｂ 紙幣挿入口 ３ｃ 硬貨投入口 ４ａ，４ｂ 排出口 ５ 発券口 Ｃ 制御器 ａ 自動券売機の本体（券売機本体）

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 乗車券の発駅及び着駅から乗車経路を抽
   出する乗車経路抽出手段と、 抽出された乗車経路を走行する座席指定列車の有無を検
   出する座席指定列車検出手段と、 抽出された乗車経路中に座席指定列車が存在するとき
   に、その座席指定列車の空席を検出する空席検出手段
   と、 検出された空席が抽出された乗車経路の一部分であると
   きに、その乗車経路の一部分を指定した座席指定券を発
   行する発券手段と、 を有することを特徴とする券売機。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の券売機において、券売
   機の本体は、自動券売機の本体であることを特徴とする
   券売機。
3. 【請求項３】 請求項１に記載の券売機において、券売
   機の本体は、係員操作型であることを特徴とする券売
   機。
4. 【請求項４】 請求項１〜３のいずれかに記載の券売機
   において、乗車経路の一部分を指定した座席指定券を発
   行するとき、その乗車経路の発駅及び着駅間に乗車でき
   る普通乗車券も一緒に発行することを特徴とする券売
   機。