JP2003328467A - 壁体への断熱材設置方法 - Google Patents
壁体への断熱材設置方法Info
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Abstract
持された状態で柱に固定することにより、断熱材を内壁
材の内面に接した状態で設置できるようにする。 【解決手段】 整列する複数の柱5,5の外面に外壁材
6を取り付ける。外壁材6の内面上に少なくとも柱5の
厚みと断熱材1の厚みとの差に相当する厚みのスペーサ
ー11を設置する。このスペーサー11上に断熱材1を
支持した状態で、断熱材1の両側沿いに設けられた固定
片3をそれぞれ左右の柱5の内面上に固定する。その
後、断熱材1上に内壁材7を被せるようにして各柱5の
内面に取り付ける。
Description
内部空間に断熱材を正しく設置するための断熱材設置方
法に関する。
熱材を配備して家屋の気密性を高めることにより、室内
が外気温に影響されることが少なくなるように造られて
いる。前記断熱材は、その機能を十分に発揮させるため
には、壁体を構成する外壁材と内壁材との間において、
内壁材の内面に接するように設置する必要がある。
に成形したもので、図7に示すように、外周面をポリエ
チレンフィルムなどのカバー体2で覆っている。断熱材
1の両側沿いには、断熱材1を柱に止め固定するための
固定片3,3が全長にわたりカバー体2と一体に形成さ
れている。
置された状態を示している。同図において、5は柱、
6,7は壁体4を構成する外壁材と内壁材であり、整列
する柱5の外面上に外壁材6が、内面上に内壁材7が、
それぞれ取り付けられている。前記断熱材1は、内壁材
7の内面に接するようにして設置すべきところ、断熱材
1を宙に浮かせた状態で固定するのが作業上容易でない
ため、外壁材6の側に沈み込んだ状態で設置されている
のが実情である。この場合、断熱材1の両側縁の固定片
3,3は、柱5の内側面に釘などの止め金具8で固定さ
れている。
た断熱材1の設置方法では、内壁材7の内面は室内の空
気に接し、一方、内壁材7の外面は室外の空気に接する
ため、室内外の温度差によって内壁材7の外面が結露す
る。その結果、断熱材1の劣化を促し、また、柱5を腐
食させたり、内壁材7や外壁材6の表面を変色させた
り、かびや白蟻を発生させたりするなどの問題がある。
もので、断熱材を宙に浮かせた状態ではなく、安定支持
された状態で柱に固定することにより、断熱材を内壁材
の内面に接した状態で設置できるようにした壁体への断
熱材設置方法を提供することを目的とする。
空間に断熱材を設置する方法であって、整列する複数の
柱の外面に外壁材を取り付け、外壁材の内面上に少なく
とも柱の厚みと断熱材の厚みとの差に相当する厚みを有
するスペーサーを設置し、このスペーサー上に断熱材を
支持した状態で、断熱材の両側沿いに設けられた固定片
をそれぞれ左右の柱の内面上に固定した後、断熱材上に
内壁材を被せるようにして各柱の内面に取り付けること
を特徴とする。
に接した状態で壁体の内部空間に容易に設置できるの
で、壁体の内面が結露するのを防止できる。
材が柱を挟んで両側に設置される場合に、前記断熱材の
固定片は、隣の断熱材の固定片と上下に重ねた状態で止
め具により柱の内面上に固定される。この実施態様によ
ると、1個の止め具を2個の断熱材の固定に兼用できて
経済的であり、また、壁体の内部空間の気密性を高める
ことができる。
前記スペーサーは、合成樹脂材より成り、厚みの異なる
複数種類の断熱材に対応し得るように、厚み方向への圧
縮変形により厚みが変更可能となっている。
えば、厚みが55mmのもの)と、厚みの大きいもの
(例えば、厚みが75mmのもの)との2種類の製品が
あり、施主がそのいずれかを選択するようになってい
る。例えば、一辺が120mmの寸法の左右の柱と内外
の各壁材とで囲まれる内部空間に、厚みが55mmの断
熱材を配備する場合、断熱材と外壁材との間に65mm
の隙間が生じるので、スペーサーの厚みを65mmに設
定する。一方、厚みが75mmの断熱材を配備する場
合、断熱材と外壁材との間に45mmの隙間が生じるの
で、スペーサーの厚みを45mmに設定する。
スペーサーと厚みが45mmのスペーサーの2種類のス
ペーサーを用意する必要がなく、従って、スペーサーの
製作のために2つの金型を必要とせず、製造コストの低
減を実現できるうえに、在庫管理も1種類で済む。
された壁体10の内部構造を示す。図示例の壁体10
は、所定の間隔で一列に整列配備される複数本の柱5
と、各柱5を挟むように柱5の外面および内面に互いに
対向して取り付けられる外壁材6および内壁材7とで構
成される。壁体10の内部の左右の柱5,5で挟まれる
各空間には、それぞれ断熱材1とスペーサー11とが配
備されている。
る。外壁材6は木質の合板パネルなどから成り、外面に
サイディングなどの外装材が設けられている。内壁材7
は、例えば石膏ボードや木質の合板パネルより成り、内
面に壁紙などの内装材が貼設されている。断熱材1は、
グラスウールやロックウールなどを圧縮して矩形板状に
成型したもので、その外周面をポリエチレンフィルムな
どのカバー体2で覆っている。断熱材1の両側沿いに
は、断熱材1を柱5に止め固定するのに用いられる帯状
の固定片3,3が全長にわたりカバー体2と一体に形成
されている。各柱5を挟むようにして外壁材6と内壁材
7とを取り付けると、隣り合う柱5,5間には、柱5の
厚み(120mm)に相当する奥行きの内部空間が形成
され、この内部空間に断熱材1とスペーサー11とが配
備される。
ように、ポリプロピレンなどの可撓性を有する合成樹脂
シート材をもって形成されており、表面の複数箇所を一
方へ膨出させて形成された複数個の中空突部12を有し
ている。また、スペーサー11の外周縁には、中空突部
12の突出方向と反対側へ延びる圧縮変形が可能な脚部
13が一体形成されている。
パ状の胴部16と、胴部16の先端部に形成された平坦
な突当て面15とから成る。各中空突部12の突当て面
15を断熱材1の表面に当接させ、断熱材1を内壁材7
の内面へ押し付けた状態で支持したとき、隣り合う中空
突部12,12間に通気路20が形成される。なお、胴
部16はテーパ状に限らず、円柱状や半球状などの形状
であってもよい。また、図示例では、中空突部12の配
列を列と行とを揃えた整列状態に設定成しているが、千
鳥配列などであってもよい。
される支持部18と、スペーサー11の厚みを調整する
ための立上り部17とから成る。支持部18には、所定
の間隔毎に止め孔14が開設されており、各止め孔14
にねじ9を挿入して外壁材6にねじ込むことにより、ス
ペーサー11が外壁材6の内面に固定される。なお、ス
ペーサー11の固定手段はねじ9に限らず、ステイプル
などを用いることもできる。
5mmの厚みの断熱材1Aと、図5に示すような75m
mの厚みの断熱材1Bとが用いられる。厚みの小さい方
の断熱材1Aを用いるときは、断熱材1Aと外壁材6と
の間には65mmの隙間が生じる。また、厚みの大きい
方の断熱材1Bを用いるときは、断熱材1Bと外壁材6
との間に45mmの隙間が生じる。スペーサー11は、
厚みの小さな断熱材1Aが用いられるときに生じる隙間
に合わせて全体の厚みが65mmに設定されるととも
に、厚みの大きな断熱材1Bが用いられるときに生じる
隙間に合わせて中空突部12の高さが45mmに設定さ
れている。従って、脚部13の立上り部17の高さは2
0mmである。
用いるとき、図4に示すように、柱5に取り付けられた
外壁材6の内面にスペーサー11をねじ9でねじ止めす
る。このスペーサー11を圧縮変形させずに、その上に
断熱材1Aを支持することにより、断熱材1Aは外壁材
6の側へ沈み込むのを防止できる。この状態で断熱材1
Aの両側縁の固定片3を釘やねじなどの止め具8により
それぞれ左右の柱5,5の内面上に固定する。この場
合、断熱材1Aの固定片3は、隣の断熱材1Aの固定片
3と上下に重ねた状態で止め具8により柱5の内面上に
一体固定される。
うにして各柱5の内面に取り付けると、スペーサー11
の中空突部12の突当て面15が断熱材1Aを内壁材7
の内面へ押し付けた状態で支持し、断熱材1Aとスペー
サー11との間にスペーサー11の厚み(65mm)に
応じた通気路20が形成される。
1Bを用いるときは、図5に示すように、柱5に取り付
けられた外壁材6の内面にスペーサー11をねじ9でね
じ止めした後、スペーサー11の厚みを断熱材1Bの厚
みに対応させるためにスペーサー11の脚部13を圧縮
変形させる。この状態で、スペーサー11上に断熱材1
Bを支持し、断熱材1Bの両側縁の固定片3を止め具8
によりそれぞれ左右の柱5,5の内面上に隣の断熱材1
Bの固定片3と共に固定する。
うにして柱5の内面に取り付けると、スペーサー11の
中空突部12の突当て面15が断熱材1Bを内壁材7の
内面へ押し付けた状態で支持し、断熱材1Bとスペーサ
ー11との間にスペーサー11の厚み(45mm)に応
じた通気路20が形成される。
から75mmまでの間であれば、スペーサー11の脚部
13の圧縮変形の程度を調整することにより対応するこ
とができる。
とにより、壁体10の内部空間において、断熱材1と外
壁材6との間に通気路20が形成されるので、壁体10
の内部空間の通気性が高まり、建物の床下から小屋裏ま
で湿気がこもることがない。さらに、内壁材7の内面に
接する状態で断熱材1がスペーサー11によって支持さ
れているから、室内への外気温の遮断効果が妨げられる
ことがなく、また、内壁材7の内面に結露するのを防止
できる。
のような凹凸形状のものに限らず、例えば、図6に示す
ように、波板形状のものであってもよい。図示例のスペ
ーサー11の両側縁には、外壁材6の内面上に支持され
る支持部18と、スペーサー11の厚みを調整するため
の立上り部17とから成る脚部13が形成されている。
このスペーサー11は、厚みの小さな断熱材1Aが用い
られるときに生じる隙間に合わせて全体の厚みが65m
mに設定されるとともに、厚みの大きな断熱材1Bが用
いられるときに生じる隙間に応じて高さ(45mm)ま
で圧縮変形できるようになっている。
た状態ではなく、スペーサーに安定支持された状態で固
定するので、断熱材を内壁材の内面に接した状態で容易
に設置することができ、壁体の内面への結露を防止でき
る。その結果、断熱材の劣化を抑えることができ、ま
た、柱を腐食させたり、内壁材や外壁材の表面を変色さ
せたり、かびや白蟻を発生させたりするのを防止でき
る。
を示す一部を破断した斜視図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 壁体の内部空間に断熱材を設置する方法
であって、整列する複数の柱の外面に外壁材を取り付
け、外壁材の内面上に少なくとも柱の厚みと断熱材の厚
みとの差に相当する厚みを有するスペーサーを設置し、
このスペーサー上に断熱材を支持した状態で、断熱材の
両側沿いに設けられた固定片をそれぞれ左右の柱の内面
上に固定した後、断熱材上に内壁材を被せるようにして
各柱の内面に取り付けることを特徴とする壁体への断熱
材設置方法。 - 【請求項2】 前記断熱材の固定片は、隣の断熱材の固
定片と上下に重ねた状態で止め具により柱の内面上に固
定される請求項1に記載された壁体への断熱材設置方
法。 - 【請求項3】 前記スペーサーは、合成樹脂材より成
り、厚みの異なる複数種類の断熱材に対応し得るよう
に、厚み方向への圧縮変形により厚みが変更可能となっ
ている請求項1に記載された壁体への断熱材設置方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002142119A JP3975121B2 (ja) | 2002-05-16 | 2002-05-16 | 壁体への断熱材設置方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010031631A (ja) * | 2009-05-02 | 2010-02-12 | Kent Miyazaki Co | 遮熱断熱構造及び工法 |
JP2010265589A (ja) * | 2009-05-12 | 2010-11-25 | Nagoya Oil Chem Co Ltd | 屋根の断熱遮音構造 |
WO2012099531A1 (en) * | 2011-01-17 | 2012-07-26 | Yen Chih-Cheng | Multi-purpose mobile modular structure |
JP2012219550A (ja) * | 2011-04-12 | 2012-11-12 | Toyota Home Kk | 建物の断熱構造 |
-
2002
- 2002-05-16 JP JP2002142119A patent/JP3975121B2/ja not_active Expired - Fee Related
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