JP2008223375A - 断熱パネル及び外張り断熱構造 - Google Patents

断熱パネル及び外張り断熱構造 Download PDF

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Hiroshi Fujiwara
洋志 藤原
博司 藤田
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Abstract

【課題】外張り断熱構造の構造面において、空気の滞留を防止するため、断熱層を構成する空気流路が縦横に延びて形成され、また材料コスト及び施工コストを低減するため、胴縁を省略しながら前記空気流路を形成できる断熱パネルを提供する。
【解決手段】外張り断熱構造を構成する壁面2と外装材3との間に介装される断熱パネル1であって、パネル本体11の正面にスペーサ突起12を配列してなる断熱パネル1であり、スペーサ突起12の頂上面121に外装材3を接面させて形成される縦横のスペーサ突起12相互の間隙により形成される空気流路122を断熱層とする。
【選択図】図14

Description

本発明は、外張り断熱に用いる断熱パネルと、前記断熱パネルを用いて構成される外張り断熱構造に関する。
コンクリート造家屋やブロック造家屋は、家屋自体の熱容量が大きく、また近年家屋全体に暖房を施す等の理由から、壁面内に断熱材を内蔵する内張り断熱構造より、壁面と外装材(いわゆるサイディングボード)との間に断熱材を介装する外張り断熱構造が好まれて利用される。この外張り断熱構造は、壁面の内部結露を招きにくい利点もある。一般的な外張り断熱構造は、壁面に対して複数の断熱パネル(断熱材)を並べて張り、前記断熱材に対して胴縁を取り付けて、前記胴縁に固定した取付金具に対して外装材を係合させる構成である。このとき、外装材と断熱パネルとの間に胴縁相当の厚みで一方向に延びる胴縁相互の間隙が空気流路となり、前記空気流路に存在する空気が断熱層となって、前記断熱層が断熱パネルと共に高い断熱効果をもたらす。
外張り断熱構造に用いる断熱パネルは、例えば発泡樹脂製の平板である。外装材は、断熱パネルに宛てがわれた胴縁に取り付けられた取付金具に係合させて、支持される。胴縁は、通常断熱パネルを貫通して壁面の構造材に達する釘又はネジにより前記断熱パネルに固定される。特許文献1は、高密度押出発泡プラスチック合成木を組み込んだ断熱パネルを用いる外張り断熱構造を提案している。具体的には、壁面の構造材に釘又はネジを打ち込むのではなく、高密度押出発泡プラスチック合成木に釘又はネジを打ち込んで、外装材を係合する取付金具を断熱パネルに固定する。断熱層は、高密度押出発泡プラスチック合成木に取り付けた胴縁相当の厚み又は断熱パネルから突出させた高密度押出発泡プラスチック合成木の前記突出量相当の厚みで一方向に延びる胴縁又は高密度押出発泡プラスチック合成木相互の間隙により形成される空気流路に存在する空気により構成される。このほか、前記高密度押出発泡プラスチック合成木に相当する下地材を別体とした特許文献2も見られる。
特開2001-140374号公報 特開2002-106082号公報
このように、上記特許文献1及び特許文献2に提案されるものを含め、従来の外張り断熱構造は、いずれも一方向に延びる胴縁相互の間隙を空気流路とし、前記空気流路に存在する空気を断熱層としていた。このように、断熱層は、外装材と断熱パネルとの間に形成される空気流路に空気が存在すればよく、断熱層を形成する胴縁相互の間隙、すなわち空気流路がどのような構造であるかは、断熱効果にあまり関係ないように思える。しかし、断続された空気流路内それぞれに空気が滞留するため、部分的に断熱効果の程度が異なることにもなり、外張り断熱構造全体の断熱効果が低減してしまう虞がある。これは、一方向に延びる胴縁相互の間隙により空気流路を形成したため、胴縁を胯いで空気が流れないことにより引き起こされる問題である。
胴縁は、外装材を支持する取付手段として、また外装材と断熱パネルとの間に空気流路を形成する介装材として必要とされていた。これは、特許文献1の外張り断熱構造でも胴縁を取り付ける構成が例示されていることからも理解される。ここで、特許文献1では高密度押出発泡プラスチック合成木を突出させた断熱パネルも例示されており、前記合成木を胴縁に代えることも考えられるが、これでは前記合成木が空気の流れを妨げることになる。このほか、胴縁を必要とする場合、材料コスト及び施工コストを増加させる問題を招いていた。そこで、外張り断熱構造の構造面において、滞留する空気による断熱層の断絶を防止するため、断熱層を構成する空気流路が縦横に延びて形成され、また材料コスト及び施工コストを低減するため、胴縁を省略しながら前記空気流路を形成できる断熱パネルについて検討した。
検討の結果開発したものが、外張り断熱構造を構成する壁面と外装材との間に介装される断熱パネルであって、パネル本体の正面にスペーサ突起を配列してなる断熱パネルである。本発明の断熱パネルは、スペーサ突起の頂上面に外装材を接面させて形成される縦横のスペーサ突起相互の間隙を断熱層とする。スペーサ突起は、パネル本体の正面に点在していることから、前記スペーサ突起相互の間隙は縦横に連通した網目状の空気流路を形成する。この網目状の空気流路は縦横に連通しているから、空気の流れを妨げることがない。そして、本発明の断熱パネルは、前記スペーサ突起を胴縁の代わりとして空気流路を形成し、断熱層を構成できるので、胴縁に係る材料コスト及び施工コストを省略できる。
パネル本体の正面視形状は自由であるが、外張り断熱構造の壁面に対して多数の断熱パネル相互を密接させて張り付けていく工法上の制約から、通常正面視方形状(長方形状を含む。以下同じ)となる。この場合、隣り合う断熱パネルと密接する辺は、互いに密着できる平坦な端面であることを基本とする。このほか隣り合う断熱パネル相互の連結を強固にするため、隣り合う断熱パネルの密接する辺に嵌まり合う関係にある凹片及び凸片をそれぞれ並べて設けたり、同じく隣り合う断熱パネルの密接する辺に互いに嵌まり合う関係にある凹条及び凸条をそれぞれ辺の端面に設けてもよい。
スペーサ突起の正面視形状は自由である。基本的なスペーサ突起は、上記パネル本体の正面視形状に相似な正面視方形状のブロックである。このほか、本発明の断熱パネルに利用しうるスペーサ突起は、正面視多角形状(各角が凸の多角形状のほか、一部の角が凹の変形多角形状を含む)、同三角形状、同円形状、同台形状、同菱形状の各ブロックを例示できる。また、多数のスペーサ突起はすべてが同一の正面視形状とするほか、後述するように、スペーサ突起をパネル本体と共に一体成形する場合であれば各スペーサ突起の正面視形状を異ならせることも容易にできるため、必要に応じて複数種類を組み合せて異なる正面視形状のスペーサ突起をパネル本体の正面に配列しても構わない。
パネル本体とスペーサ突起とは、それぞれが断熱素材であればよく、両者が別体又は一体のいずれでもよい。製造上の観点から、前記パネル本体とスペーサ突起とは、いずれも断熱性を備えた発泡樹脂により一体成形されることが望ましい。少なくともパネル本体が発泡樹脂素材であれば、半端な位置で壁面に張り付ける断熱パネルのはみ出し部分を容易に切除できる。発泡樹脂素材の一体成形とした断熱パネルは、パネル本体とスペーサ突起とを合わせた厚みの樹脂板を押出法により製造し、スペーサ突起相互の間隙に相当する不要部分を切除する方法により製造できる。しかし、前記方法では生産性に劣るため、発泡樹脂素材の一体成形品である断熱パネルは、パネル本体の正面にスペーサ突起を配列した型形状を有する金型に樹脂ビーズを充填して断熱パネルを直接発泡成形するビーズ法により製造する方法が好適である。
スペーサ突起相互の間隙は網目状の空気流路を形成する。ここで、空気の流れが妨げられなければよく、前記空気流路の正面視形状(網目状の繋がり)は自由であることから、前記空気流路を形成するスペーサ突起の配列も自由である。しかし、不規則な正面視形状の空気流路は、空気の円滑な流れを妨げることになるため、断面が方形状で、方向性を有する正面視形状の空気流路が形成されることが望ましい。これから、具体的な断熱パネルでは、スペーサ突起はパネル本体の背面に平行かつ平坦な頂上面を有する突起物で、パネル本体の正面に格子配列してなり、スペーサ突起の頂上面に外装材を接面させて形成される縦横のスペーサ突起相互の間隙からなる空気流路に存在する空気を断熱層とする構成が好ましい。この場合、空気流路は、断面が方形状で、スペーサ突起の配列方向に沿った方向性を有する格子状に形成される。
空気の円滑な流れを確保する観点から、格子配列されたスペーサ突起の配列方向は、正面視方形状のパネル本体の各辺に並行とし、各スペーサ突起は各辺が前記パネル本体の各辺に平行な正面視方形状とすることが望ましい。この場合、各スペーサ突起は、頂上面と前記正面視形状とが等しくなり、外観上直方体状のブロックとなる。また、その他の正面視形状のスペーサ突起は、各正面視形状に等しい断面形状を有する柱状のブロックとなる。配列方向に並ぶスペーサ突起の個数やスペーサ突起相互の配列間隔は、スペーサ突起の大きさにも関係するため、特定されない。例えばパネル本体が正面視長方形状で、長辺をm規格に合わせた1,000mm,短辺を尺規格に合わせた910mmとした場合、スペーサ突起相互の配列間隔が長辺では1,000mmの公約数、短辺では910mmの公約数となるように、スペーサ突起の個数やスペーサ突起相互の配列間隔を決定するとよい。この場合、スペーサ突起相互の配列間隔を決定すると、正面視方形状のスペーサ突起自体の外形状も決定される。
本発明の断熱パネルを用いて構成される外張り断熱構造は、パネル本体の背面を壁面に接面させ、パネル本体の正面に接面させた支持プレートから前記壁面に釘又はネジを打ち込むことにより断熱パネル及び支持プレートを一体に壁面に対して取り付け、前記支持プレートに取付金具を釘又はネジで固定して、前記取付金具に外装材を係合させて構築される。支持プレートは、断熱パネルを壁面に密着させる取付手段であり、また外装材を係合する取付金具の支持手段でもある。この支持プレートが、スペーサ突起の厚みから取付金具の厚みを差し引いた厚みより薄い板材であれば、取付金具に外装材を係合させた時、外装材の内面がスペーサ突起の頂上面に接面し、安定して前記取付金具に係合、支持されることになる。支持プレートは、打ち込む釘又はネジを貫通させてもよいが、予め釘孔又はネジ孔を設けておき、前記釘孔又はネジ孔に釘又はネジを打ち込むことが、施工時の作業能率の観点から好ましい。
ここで、壁面に打ち込まれる釘又はネジは、壁面のみで支持できれば打ち込み位置に限定がなくなり、パネル本体の正面に対する支持プレートの接面位置も自由に設定できる。しかし、断熱パネル及び支持プレートを一体に安定して壁面に取り付ける必要から、通常、釘又はネジは壁面内側に位置する構造材(通し柱又は間柱)に打ち込まれ、パネル本体の正面に対する支持プレートの接面位置が前記通し柱又は間柱に対応して限定される。この場合、スペーサ突起と構造材との水平位置が一致すれば、上下のスペーサ突起相互の間隙の範囲で支持プレートをパネル本体に接面させるため、支持プレートの大きさはスペーサ突起相互の間隙より小さいことが好ましい。
例えば、既述したm規格に合わせた1,000mmの長辺と尺規格に合わせた910mmの短辺とからなる正面視長方形状のパネル本体を有する断熱パネルの場合、構造材の間隔がm規格であれば長辺を水平にした断熱パネルを壁面に取り付け、また構造材の間隔が尺規格であれば短辺を水平にした断熱パネルを壁面に取り付ける。すなわち、1種類の断熱パネルで、m規格及び尺規格のいずれにも対応できる。ここで、構造材とスペーサ突起との水平位置を一致させた場合、支持プレートは構造材に沿って並ぶ上下のスペーサ突起相互の間隙の範囲でパネル本体に接面させ、釘又はネジを打ち込んで断熱パネルと共に構造材に対して固定する。そして、前記支持プレートから釘又はネジを打ち込んで取付金具を取り付けることから、取付金具も構造材に対して固定され、前記取付金具に係合させる外装材を安定に支持できる。
本発明の断熱パネル及び外張り断熱構造は、滞留する空気による断熱層の断絶を防止するために、断熱層を構成する空気流路が縦横に延びて形成されるようにし、更に従来材料コスト及び施工コストの増加を招いていた胴縁を省略できる効果を有する。これは、パネル本体の正面に配列したスペーサ突起による効果である。ここで、パネル本体とスペーサ突起とを発泡樹脂で一体成形すれば、本発明の断熱パネルの製造は容易となるから、従来同種の断熱パネルに比べて製造コストの上昇を抑えることができる。そして、本発明の外張り断熱構造は胴縁を省略して材料コスト及び施工コストを低減できることから、本発明は費用対効果に優れた外張り断熱構造を提供するものと言える。
以下、本発明の実施形態について図を参照しながら説明する。図1は本発明に基づく断熱パネル1の一例を表わす斜視図、図2は本例の断熱パネル1の縦横を入れ替えた姿勢の斜視図、図3〜図14は本例の断熱パネル1を用いた外張り断熱構造の施工手順を表す部分斜視図(図3、図6、図9、図12)、部分正面図(図4、図7、図10、図13)及び部分断面図(図5、図8、図11、図14)であり、図3〜図5は防湿シート取付手順、図6〜図8は断熱パネル取付手順、図9〜図11は取付金具配置手順、そして図12〜図14は外装材装着手順をそれぞれ表している。説明の便宜上、図1中横方向に延びるパネル本体11の辺を長辺、同じく図1中縦方向に延びるパネル本体11の辺を短辺とする。図2中ではパネル本体11の長辺が縦方向、短辺が横方向を向いている。
まず、断熱パネル1について説明する。本発明の断熱パネル1は、例えば図1及び図2に見られるように、正面視長方形状のパネル本体11の正面に、同じく正面視長方形状で、前記パネル本体11の背面に平行かつ平坦な頂上面121を有するスペーサ突起12を縦横4個×4個(計16個)で格子配列して構成される。断熱パネル1は、長辺及び短辺共に平坦な端面111とされ、隣り合う断熱パネル1と密接させることができる。この断熱パネル1を用いた外張り断熱構造は、後述するように、スペーサ突起12の頂上面121に外装材3を接面させて形成される縦横のスペーサ突起12相互の間隙からなる格子状の空気流路122(図14参照。以下同じ)に存在する空気を断熱層とする。この格子状の空気流路122は、スペーサ突起12の配列に沿って縦横に連通しているから、空気の流れを妨げることがなく、滞留する空気による断熱層の連続性が確保されている。
本例の断熱パネル1は、パネル本体11の長辺をm規格に合わせた1,000mm、短辺を尺規格に合わせた910mm、そして厚みを30mmとしている。これにより、本例の断熱パネル1は縦横を入れ替えることにより、m規格又は尺規格のいずれにも対応できる。スペーサ突起12は、図1中横方向(図2中縦方向)に、パネル本体11の短辺からパネル本体11の長辺の四等分長さA(=250mm)の半分(A/2)だけ離れた位置から前記長辺の四等分長さA(=250mm)の間隔で、また図1中縦方向(図2中横方向)に、パネル本体11の長辺からパネル本体11の短辺の四等分長さB(=227.5mm)の半分(B/2)だけ離れた位置から前記短辺の四等分長さBの間隔で、スペーサ突起12の中心(スペーサ突起12を正面から見た重心位置)がそれぞれ位置し、スペーサ突起12の長辺及び短辺がそれぞれパネル本体11の長辺及び短辺と平行になる姿勢で配列している。
本例の断熱パネル1は、スペーサ突起12相互の間隙から構成される空気流路122(図12〜図1参照。以下同じ)の縦横の幅が等しくなるように、スペーサ突起12の横(図1及び図2中「a」)を87mm、縦(図1及び図2中「b」)を64.5mm、そして厚みを15mmとしている。前記スペーサ突起12の厚みは、後述する取付金具32が備える先割れフランジの突出長さに合わせ、前記先割れフランジにより装着される壁パネル3の裏面が頂上面121に接面できる厚みとして決定される。前記寸法に基づくスペーサ突起12相互の間隙に等しい空気流路122の幅は、縦方向及び横方向共に163mm(横方向ではA−a=250mm−87mm=163mm、縦方向ではB−b=227.5mm−64.5mm=163mm)となる。これにより、断熱パネル1の縦横を入れ替えて使用した場合でも、空気流路122に沿った空気の流れは変わらなくなる。また、空気流路122の幅が同じであることは、後述する施工手順において、断熱パネル1に取り付ける支持プレート31が、断熱パネル1の縦横に関係なく、スペーサ突起12相互の間隙に対して同じ規格品を同じ姿勢で取り付けることができる利点をもたらす。
本例の断熱パネル1は、断熱素材によりパネル本体11とスペーサ突起12とが一体成形された構成である。こうした断熱パネル1は、例えばビーズ法により、本例の断熱パネル1の転写構造の型形状を有する金型にポリスチレンビーズを充填して発泡成形されたポリスチレンフォームとして製造される。ここで、上記各寸法に従って前記ビーズ法によるポリスチレンフォームから構成した断熱パネル1は、JIS性能区分Dに該当する樹脂板となり、熱伝導率が0.03 W/m・K〜0.04W/m・K、曲げ強度30N/cm2以上、圧縮強さ12N/cm2以上、吸水性0.8g/100cm2以上の性能を有すると共に、JIS A 9511に合格する燃焼性を備え、建築用断熱素材として十分な難燃性も付与できる。従来同種の外張り断熱構造に比較して、胴縁に代わるスペーサ突起12も難燃性を付与できることから、本発明に基づく外張り断熱構造は、耐火性に優れた構造になる。
次に、本例の断熱パネル1を用いた外張り断熱構造の施工手順について説明する。本例の外張り断熱構造は、m規格に従って、通し柱21が1m間隔に並ぶ壁面2に、長辺を横にした断熱パネル1を取り付けて構成する例(図6参照)である。外張り断熱構造を構築する対象となる壁面2は、例えば図3に見られるように、基礎24上に固定した土台25に通し柱24及び間柱25を立て、前記土台25、通し柱24及び間柱25にわたって張り付けた合板等の壁パネル23から構成され、前記壁パネル23に対して断熱パネル1を取り付けていく。最初の防湿シート取付手順では、図3〜図5に見られるように、前記壁パネル1に対して樹脂製の防湿シート26をタッカ等により取り付けていく。この防湿シート26は、壁パネル23から室内に向けて湿気の侵入を防ぎ、壁面2を構成する壁パネル23、通し柱24又は間柱25等の腐食を防止する。防湿シート26により防がれた湿気は、空気流路122を通じて屋外へ導かれる。
断熱パネル取付手順は、図6〜図8に見られるように、防湿シート26上に相互の端面111を密着させながら断熱パネル1を並べ、取り付けていく。各断熱パネル1は、正面から見て通し柱21又は間柱22がある位置で支持プレート31を介してネジ4を打ち付け、前記通し柱21又は間柱22に固定する。本例の支持プレート31は、正面視長方形状の金属板からなり、ネジ4を貫通させるネジ孔を多数設け、通し柱21又は間柱22に対してネジ4を打ち付ける位置及び個数を選択可能にしている。また、支持プレート31の長辺はスペーサ突起12の間隔(空気流路122の幅)より短くし、縦方向下段のスペーサ突起12に支持プレート31を載せて、ネジ4を打ち込むまで断熱パネル1に対して支持プレート31を仮支持できるようにしている(図7参照)。本例のネジ4は、ネジ頭41が支持プレート31に掛止した際、通し柱21又は間柱22に打ち込まれる部分のみをネジ部42とし、断熱パネル1(パネル本体11)に貫通する部分をネジ部42の外径に等しい棒体からなる貫通部43としている。これにより、外張り断熱構造の施工後、ネジ4が振動する等により、断熱パネル1を貫通する部分が断熱パネル1を傷つける虞をなくし、ネジ4による断熱パネル1の安定した支持を確保する。
取付金具配置手順は、図9〜図11に見られるように、壁面2に対して断熱パネル1を固定する支持プレート31に、外装材3を支持する取付金具32を取り付けていく。取付金具32は、箱状本体の前面に、先端を上下に開いた先割れフランジを突出させ、前記箱状本体にネジ4を貫通させるネジ孔を設けた従来公知の構成である。この取付金具32は、前記ネジ4を支持プレート31のネジ孔に貫通させ、通し柱21又は間柱22に打ち込むことにより、前記通し柱21又は間柱22に固定する。既述したように、支持プレート31は多数のネジ孔を設けているので、支持プレート31に対する取付金具32の取付位置は自由に調整できる。ここで、支持プレート31上に取付金具32を取り付けるネジ4は、支持プレート31を介して断熱パネル1を通し柱21又は間柱22に固定するネジ4(図6〜図8参照)と同じ働きを有し、取付金具32及び支持プレート31を介して断熱パネル1を通し柱21又は間柱22に固定する。これから、断熱パネル取付手順(図6〜図8参照)及び取付金具配置手順(図9〜図11参照)を同時に実施し、壁面2に対して断熱パネル1、支持プレート31及び取付金具32を一度にネジ4で固定してもよい。
外装材装着手順は、図12〜図14に見られるように、従来同様、上段の取付金具32の先割れフランジの内側に外装材3の上縁を差し込み、下段の取付金具32に前記外装材3の下縁を先割れフランジに係合させて載せることにより、下段から順次外装材3を装着していく。スペーサ突起12の厚みは、取付金具32の先割れフランジに合わせて決定しているので、外装材3は裏面をスペーサ突起12の頂上面121に接面させる。こうして、スペーサ突起12相互の間隙は、パネル本体11と外装材3とに挟まれた空気流路122となり、前記空気流路122に存在する空気が断熱層となる。このように、本発明によれば、断熱パネル1に胴縁を取り付けることなく、空気流路122を容易に構成できる。また、こうして構成された空気流路122は、縦横に延びて相互に連結された格子状であり、空気の自由な流れを保障し、滞留する空気による断熱層が断絶することによる断熱効果の低下を防止できる。
図15〜図24は本発明に基づく断熱パネル1の別例を表わす図1相当斜視図であり、図15は短辺のみに凸片112及び凹片113を設けた断熱パネル1、図16は長辺及び短辺それぞれに凸片112及び凹片113を設けた断熱パネル、図17は長辺及び短辺それぞれに凸条114及び凹条115を設けた断熱パネル1、図18は正面視六角形状のスペーサ突起12を配列した断熱パネル1、図19は正面視三角形状のスペーサ突起12を配列した断熱パネル1、図20は正面視円形状のスペーサ突起12を配列した断熱パネル1、図21は正面視変形六角形状(矢印状)のスペーサ突起12を配列した断熱パネル1、図22は正面視六角形状のスペーサ突起12と正面視変形六画形状(鼓状)のスペーサ突起12とを組み合せて配列した断熱パネル1、図23は正面視台形状のスペーサ突起12を配列した断熱パネル1であり、図24は正面視菱形状のスペーサ突起12を配列した断熱パネル1である。
断熱パネル1を用いた外張り断熱構造は、上記例示(図1〜図14)にも見られるように、複数の断熱パネル1を並べ、相互に密接させる必要がある。簡易には、上記例示同様、パネル本体11の長辺及び短辺それぞれを平坦な端面111で構成し、隣り合う断熱パネル1の対向する前記端面111相互を密着させればよい。しかし、例えば図15に見られるように、断熱パネル1の短辺に凸片112及び凹片113を設け、対応する凸片112及び凹片113を嵌合させると、左右に並ぶ断熱パネル1相互の一体性を高めることができる。同様に、図示は省略するが、長辺に設けた凸片及び凹片を嵌合させれば、上下に並ぶ断熱パネル相互の一体性を高めることができる。更に、図16に見られるように、断熱パネル1の長辺及び短辺それぞれに凸片112及び凹片113を設け、対応する凸片112及び凹片113を嵌合させると、上下及び左右に並ぶ断熱パネル1相互の一体性を高めることができる。
また、隣り合う断熱パネル1相互の一体性を高める観点から、図17に見られるように、断熱パネル1の長辺及び短辺それぞれに凸条114及び凹条115を設け、対応する凸条114及び凹条115を嵌合させると、上下及び左右に並ぶ断熱パネル1相互の一体性を高めることができる(いわゆる実継構造)。ここで、凸片112や凸条114は、断熱パネル1の長辺又は短辺から突出する部位であるため、例えば壁面2の端に位置する断熱パネル1において邪魔になるようにも見える。しかし、断熱パネル1が発泡樹脂製品であれば、壁面2の端からはみ出る断熱パネル1の部分を現場で容易に切除できるので、壁面2の端からはみ出す凸片112や凸条114が外張り断熱構造の施工に際して邪魔になることはない。
本発明の断熱パネル1は、胴縁に代わるスペーサ突起12に特徴を有する。このスペーサ突起12は、隣り合うスペーサ突起12相互の間隙として空気流路122を格子状に形成し、取付金具32を介して装着される外装材3の裏面を頂上面121に接面させ、外装材3の取付状態を安定させることができればよく、正面視形状を問わない。これから、例えば図18に見られるように、正面視六角形状のスペーサ突起12を同じ向きで配列した断熱パネル1としてもよい。この正面視六角形状のスペーサ突起12は、格子状に形成される縦横の空気流路122を直交させるのではなく、前記交差部分に斜めの部分を形成し、空気流路122に従う空気の移動を円滑にする利点がある。逆に、空気の移動を制限するため、図19に見られるように、正面視三角形状のスペーサ突起12を上下段に左右の向きを変えながら配列した断熱パネル1としてもよいし、空気のより円滑な移動を確保するため、図20に見られるように、正面視円形状のスペーサ突起12を配列した断熱パネル1としてもよい。
空気の移動をあまり重視しなければ、スペーサ突起12の正面視形状は更に自由となる。例えば図21に見られるように、正面視変形六角形状(矢印状)のスペーサ突起12を上下段に左右の向きを変えながら配列した断熱パネル1、図22に見られるように、正面視六角形状のスペーサ突起12と正面視変形六角形状(鼓状)のスペーサ突起12とを組み合せて配列した断熱パネル1、図23に見られるように、正面視台形状のスペーサ突起12を隣り合う左右で向き合わせて配列した断熱パネル1、そして図24に見られるように、正面視菱形状のスペーサ突起12を同じ向きで配列した断熱パネル1としてもよい。いずれの断熱パネル1も、上記例示(図1〜図14参照)と同じパネル本体11に同じ厚みで各スペーサ突起12を設けてあり、前記各スペーサ突起12の正面視形状が異なるのみである。これから、各断熱パネル1を混ぜて外張り断熱構造を構築することができ、異なるスペーサ突起12を混在させることにより、複雑な格子形状の空気流路122を形成することもできる。
本発明に基づく断熱パネルの一例を表わす斜視図である。 本例の断熱パネルの縦横を入れ替えた姿勢の斜視図である。 本例の断熱パネルを用いた外張り断熱構造の防湿シート取付手順を表す部分斜視図である。 本例の断熱パネルを用いた外張り断熱構造の防湿シート取付手順を表す部分正面図である。 本例の断熱パネルを用いた外張り断熱構造の防湿シート取付手順を表す部分断面図である。 本例の断熱パネルを用いた外張り断熱構造の断熱パネル取付手順を表す部分斜視図である。 本例の断熱パネルを用いた外張り断熱構造の断熱パネル取付手順を表す部分正面図である。 本例の断熱パネルを用いた外張り断熱構造の断熱パネル取付手順を表す部分断面図である。 本例の断熱パネルを用いた外張り断熱構造の取付金具配置手順を表す部分斜視図である。 本例の断熱パネルを用いた外張り断熱構造の取付金具配置手順を表す部分正面図である。 本例の断熱パネルを用いた外張り断熱構造の取付金具配置手順を表す部分断面図である。 本例の断熱パネルを用いた外張り断熱構造の外装材装着手順を表す部分斜視図である。 本例の断熱パネルを用いた外張り断熱構造の外装材装着手順を表す部分正面図である。 本例の断熱パネルを用いた外張り断熱構造の外装材装着手順を表す部分断面図である。 短辺のみに凸片及び凹片を設けた断熱パネルを表わす図1相当斜視図である。 長辺及び短辺それぞれに凸片及び凹片を設けた断熱パネルを表わす図1相当斜視図である。 長辺及び短辺それぞれに凸条及び凹条を設けた断熱パネルを表わす図1相当斜視図である。 正面視六角形状のスペーサ突起を配列した断熱パネルを表わす図1相当斜視図である。 正面視三角形状のスペーサ突起を配列した断熱パネルを表わす図1相当斜視図である。 正面視円形状のスペーサ突起を配列した断熱パネルを表わす図1相当斜視図である。 正面視変形六角形状(矢印状)のスペーサ突起を配列した断熱パネルを表わす図1相当斜視図である。 正面視六角形状のスペーサ突起と正面視変形六画形状(鼓状)のスペーサ突起とを組み合せて配列した断熱パネルを表わす図1相当斜視図である。 正面視台形状のスペーサ突起を配列した断熱パネルを表わす図1相当斜視図である。 正面視菱形状のスペーサ突起を配列した断熱パネルを表わす図1相当斜視図である。
符号の説明
1 断熱パネル
11 パネル本体
111 端面
112 凸片
113 凹片
114 凸条
115 凹条
12 スペーサ突起
121 頂上面
122 空気流路
2 壁面
21 通し柱
22 間柱
23 壁パネル
26 防湿シート
3 外装材(サイディングボード)
31 支持プレート
32 取付金具
4 ネジ
41 ネジ頭
42 ネジ部
43 貫通部
A m規格に基づく配列間隔
B 尺規格に基づく配列間隔
a スペーサ突起の長辺
b スペーサ突起の短辺

Claims (3)

  1. 外張り断熱構造を構成する壁面と外装材との間に介装される断熱パネルであって、パネル本体の正面にスペーサ突起を配列してなり、スペーサ突起の頂上面に外装材を接面させて形成される縦横のスペーサ突起相互の間隙からなる空気流路に存在する空気を断熱層とする断熱パネル。
  2. スペーサ突起はパネル本体の背面に平行かつ平坦な頂上面を有する突起物で、パネル本体の正面に格子配列してなり、スペーサ突起の頂上面に外装材を接面させて形成される縦横のスペーサ突起相互の間隙からなる空気流路に存在する空気を断熱層とする請求項1記載の断熱パネル。
  3. 請求項1又は2いずれか記載の断熱パネルを用いて構成される外張り断熱構造であって、パネル本体の背面を壁面に接面させ、パネル本体の正面に接面させた支持プレートから前記壁面に釘又はネジを打ち込むことにより断熱パネル及び支持プレートを一体に壁面に対して取り付け、前記支持プレートに取付金具を釘又はネジで固定して、前記取付金具に外装材を係合させる外張り断熱構造。
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CN103835505A (zh) * 2012-11-26 2014-06-04 中国建筑第七工程局有限公司 外墙复合保温板施工方法

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