JP2003328179A - 酸性銅めっき浴用添加剤及び該添加剤を含有する酸性銅めっき浴並びに該めっき浴を用いるめっき方法 - Google Patents

酸性銅めっき浴用添加剤及び該添加剤を含有する酸性銅めっき浴並びに該めっき浴を用いるめっき方法

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JP2003328179A JP2002135860A JP2002135860A JP2003328179A JP 2003328179 A JP2003328179 A JP 2003328179A JP 2002135860 A JP2002135860 A JP 2002135860A JP 2002135860 A JP2002135860 A JP 2002135860A JP 2003328179 A JP2003328179 A JP 2003328179A
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acidic
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Hideo Tomita
秀雄 富田
Yumiko Tsugai
由美子 番
Shozo Kiyono
正三 清野
Akinobu Ono
晃宜 大野
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Ebara Udylite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スルーホールやビアホール等の微小孔を有す
る基板や、銅などの金属を表面に被覆した樹脂フィルム
に対して高い信頼性で銅めっきを行うことができる酸性
銅めっき浴用の添加剤及び該添加剤を含有する酸性銅め
っき浴並びに該めっき浴を用いるめっき方法を提供する
こと。 【解決手段】 次の成分(a)〜(c) (a)アルキルアミンとグリコール類の重合物 0.0
1〜2g/L (b)ポリマー成分 0.01〜10g/L (c)キャリアー成分 0.02〜200mg/L を含有する酸性銅めっき浴用添加剤及び該添加剤を含有
する酸性銅めっき浴並びに該めっき浴を用いるめっき方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸性銅めっき浴用
の添加剤及び該添加剤を含有する酸性銅めっき浴並びに
該めっき浴を用いるめっき方法に関する。さらに詳細に
は、スルーホールやビアホール等の微小孔を有する基板
や、銅などの金属を表面に被覆した樹脂フィルムに対し
て高い信頼性で銅めっきを行うことができる酸性銅めっ
き浴用の添加剤及び該添加剤を含有する酸性銅めっき浴
並びに該めっき浴を用いるめっき方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、携帯電話、パソコン、ビデオ、ゲ
ーム機等の電子機器は、使用部品の高密度化及び小型化
が進み、それらを実装しているプリント基板等のについ
ても、回路の高密度化が求められている。また、上記の
回路実装は、一般には、積層板にビアホールやスルーホ
ール等の微小孔を設け、この微小孔中に析出させた金属
によって各回路層間の接続が行われている。
【0003】すなわち、ビアホールについては、従来か
らビアホールの内側面および底面に金属皮膜を形成させ
るビアホールめっき等によって各層間の接続が施されて
いる。一方、スルーホールについても、従来より、スル
ーホールの内側面に均一に金属皮膜を形成させるスルー
ホールめっき法により、基板の各層間の接続が行われて
いるのであるが、上記の回路の高密度化に伴い、両面も
しくは多層基板の層間接続に使用されているスルーホー
ル及びビアホールもまた、より小径化及び高アスペクト
化が求められている。
【0004】上記したビアホールめっきやスルーホール
めっきに関しては、これまでにこれらのめっき用のいく
つかの添加剤やめっき液が商品化されている。しかし、
従来提供された銅めっき用添加剤等は、スルーホールや
ビアホール内の付き回り性は十分といえないものが多か
った。
【0005】また、これまでに提供されためっき用添加
剤等は、ビアホールめっきかスルーホールめっきのいず
れか一方を行う場合については有効に作用しうるもの
の、この両者のいずれに対しては十分な効果を発揮でき
るものではなかった。
【0006】さらに、これまでに提供されためっき用添
加剤等は、電源としてDC(直流)電源を使用しためっ
きを行った場合には効果を発揮していたものの、パルス
PR電源を用いてめっきを行った場合には、光沢外観が
得られなかったり、ビアホールやスルーホールに対する
めっきの付き回りが悪く、得られためっき製品の耐熱物
性等に悪影響を及ぼしてしまうことがあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来品より
も優れた酸性銅めっき浴用添加剤、特に、ビアホール及
びスルーホール基板の両方に対して、高い信頼性で酸性
銅めっきを行うことができ、かつ、該酸性銅めっきを、
パルスPR電源を用いた場合であっても、DC(直流)
電源を用いたときと同様なめっき特性を与えることがで
きる酸性銅めっき浴用添加剤を提供することを、その課
題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく、酸性銅めっき浴の添加剤に関して鋭意検
討を重ねた結果、アルキルアミンとグリコール類の重合
物を酸性銅めっき浴用添加剤の一成分として使用するこ
とにより、スルーホールやビアホール等の微小孔を有す
る基板に対して、高い信頼性で銅めっきを行うことがで
きることを見出した。
【0009】また、この添加剤が、通常のDC電源はも
ちろんのこと、パルスPR電源を使用した場合であって
も、DC電源の場合と同様またはそれ以上の信頼性で銅
めっきを行うことができるものであり、さらに、この添
加剤が、上記したプリント基板に対して銅めっきを行う
ことができるほかに、銅などの金属を表面に被覆した樹
脂フィルムに対しても、高い信頼性で銅めっきを行うこ
とができることを見出し、本発明を完成した。
【0010】すなわち、本発明は、次の成分(a)〜
(c) (a)アルキルアミンとグリコール類の重合物 0.0
1〜2g/L (b)ポリマー成分 0.01〜10g/L (c)キャリアー成分 0.02〜200mg/L を含有する酸性銅めっき浴用添加剤を提供するものであ
る。
【0011】また本発明は、次の成分(d)〜(e) (d)銅イオン 10〜75g/L (e)有機酸または無機酸 30〜250g/L を含有する基本浴成分に、上記酸性銅めっき浴用添加剤
を添加した酸性銅めっき浴を提供するものである。
【0012】さらに本発明は、上記の酸性銅めっき浴を
用いためっき方法を提供するものである。
【発明の実施の形態】
【0013】本発明は、成分(a)〜(c)を含有する
酸性銅めっき浴用添加剤(以下、「第1発明」とい
う)、該酸性銅めっき浴用添加剤を含有する酸性銅めっ
き浴(以下、「第2発明」という)および該酸性銅めっ
き浴を用いためっき方法(以下、「第3発明」という)
を含むものである。
【0014】まず、第1発明である酸性銅めっき浴用添
加剤は、その構成成分として、アルキルアミンとグリコ
ール類の重合物である成分(a)、一般にポリマー成分
といわれる成分(b)及びキャリアー成分またはブライ
トナー成分といわれる成分(c)を必須成分として含有
するものである。
【0015】本発明の第1発明の成分(a)であるアル
キルアミンとグリコール類の重合物は、被めっき体表面
の凸部に吸着して、凸部のめっき析出を抑制する作用を
有する、いわゆるレベラー成分として作用するものであ
る。
【0016】この成分(a)は、アルキルアミンとグリ
コール類を公知の方法で重合して得られるアルキルアミ
ンとグリコール類の重合物であり、例えば、KB−12
(互応化学工業(株)製)等の商品名で市販されている
ので、これらを用いることができる。
【0017】この成分(a)の濃度は、最終的な酸性銅
めっき浴の組成中において、0.01〜2g/Lであれ
ばよく、0.02〜1g/Lであればより好ましい。
【0018】また、本発明の第1発明において、成分
(b)として含有されるポリマー成分とは、めっき液の
ぬれ性を向上させる湿潤剤として作用するものである。
【0019】この成分(b)としては、例えば次のもの
が挙げられる。
【0020】(1): 次式(I)で表されるポリプロピ
レングリコール
【化1】 (式中、nは1から20の数を示す)
【0021】(2): 次式(II)で表されるプルロニ
ック型界面活性剤
【化2】 (式中、nおよびlは1から30の数を、mは1
0から100の数を示す)
【0022】(3): 次式(III)で表されるテトロ
ニック型界面活性剤
【化3】 (式中、nは1から200の数を、mは1から40
の数を示す)
【0023】(4): 次式(IV)で表されるポリエチ
レングリコール・グリセリルエーテル
【化4】 (式中、n、mおよびlはそれぞれ1から200
の数を示す)
【0024】(5): 次式(V)で表されるポリエチ
レングリコール・ジアルキルエーテル
【化5】 (式中、R1およびR2は水素原子または炭素数1から5
の低級アルキル基を示し、nは2から200の数を示
す)
【0025】上記のポリマー成分は、1種類を単独で、
もしくは2種以上を混合して用いることができ、最終的
な酸性銅めっき浴における濃度としては、0.01〜1
0g/L程度、特に0.4〜4g/L程度が好ましい。
【0026】更に、第1発明の、成分(c)であるキャ
リアー成分は、ブライトナー成分とも呼ばれるものであ
り、めっきの結晶配列を均一化するものとして作用する
ものである。
【0027】この成分(c)としては、例えば次のもの
が挙げられる。
【0028】(6): 次式(VI)で表されるスルホア
ルキルスルホン酸塩
【化6】 (式中、Lは炭素数1から18の飽和または不飽和の
アルキレン基を示し、M はアルカリ金属を示す)
【0029】(7): 次式(VII)で表されるビススル
ホ有機化合物
【化7】 (式中、LおよびLは炭素数1から18の飽和また
は不飽和のアルキレン基を示し、XおよびYは硫酸
塩残基またはリン酸塩残基を示す)
【0030】(8): 次式(VIII)で表されるジチオ
カルバミン酸誘導体
【化8】 (式中、RおよびRは水素原子または炭素数1から
3の低級アルキル基、Lは炭素数3から6のアルキレ
ン基を示し、Xは硫酸塩残基またはリン酸塩残基を示
す)
【0031】この成分(c)も、1種類を単独で、もし
くは複数を混合して用いることができ、最終的な酸性銅
めっき浴における濃度としては、0.02〜200mg
/L程度とすることが好ましく、特に、酸性銅めっきが
DC電源を用いるものである場合には0.2〜5.0m
g/L程度、パルスPR電源を用いるものである場合に
は、5〜50mg/L程度とすることが好ましい。
【0032】一方、本発明における第2発明は、酸性銅
めっきの基本浴成分である成分(d)及び(e)に、上
記の成分(a)〜(c)を含有する酸性銅めっき浴用添
加剤を添加した酸性銅めっき浴を提供するものである。
【0033】この酸性銅めっき浴において、銅イオン源
として含有される成分(d)としては、通常、酸性溶液
において溶解する銅化合物であれば特に制限なく使用す
ることができる。
【0034】この銅化合物の具体例としては、硫酸銅
(5水塩が好ましい)、酸化銅、塩化銅、炭酸銅、ピロ
リン銅や、メタンスルホン酸銅、プロパンスルホン酸銅
等のアルカンスルホン酸銅、プロパノールスルホン酸銅
等のアルカノールスルホン酸銅、酢酸銅、クエン酸銅、
酒石酸銅などの有機酸銅及びその塩などが挙げられる。
これらの銅化合物は、1種を単独で使用することもで
き、また2種以上を混合して使用することもできる。
【0035】上記の成分(d)の金属銅としての濃度
は、酸性銅めっき浴の組成において10〜75g/Lで
あればよく、好ましくは12〜60g/Lである。特
に、酸性銅めっき浴がスルーホールめっき及び樹脂フィ
ルムめっき用の場合は、金属銅として15〜25g/L
が、ビアホールめっき用の場合は、金属銅として25〜
40g/Lとすることが、それぞれ好ましい。
【0036】本発明の第2発明である酸性銅めっき浴に
は、成分(e)として有機酸あるいは無機酸を含有させ
ることが必要である。該有機酸あるいは無機酸は、銅を
溶解しうるものであれば特に制約なく使用できる。
【0037】この有機酸あるいは無機酸の好ましい具体
例としては、硫酸、メタンスルホン酸、プロパンスルホ
ン酸等のアルカンスルホン酸類、プロパノールスルホン
酸等のアルカノールスルホン酸類、クエン酸、酒石酸、
ギ酸などの有機酸類などが挙げられる。これらの有機酸
または無機酸は、1種を単独で使用するすることもで
き、また2種以上を混合して使用することもできる。
【0038】上記の有機酸あるいは無機酸の濃度は、酸
性銅めっき浴の組成において、30〜300g/Lであ
ればよく、好ましくは50〜250g/Lである。特
に、スルーホールめっき及び樹脂フィルムめっき用とし
て使用する場合は、150〜200g/Lが、ビアホー
ルめっき用として使用する場合は、80〜150g/L
とすることが、それぞれ好ましい。
【0039】なお、上記成分の他に塩素イオンが存在す
ることが好ましく、その濃度は塩素濃度として10〜1
00mg/Lであり、特に20〜50mg/Lとするこ
とが好ましい。
【0040】さらに、本発明の第3発明であるめっき方
法は、上記した酸性銅めっき浴を用いてめっきする方法
である。この方法によれば、一般の被めっき製品銅めっ
きを行う他、スルーホール及びビアホール等の微小孔を
有するパターニングされた基板(以下、「パターニング
基板」ということがある)や、銅などの金属を表面に被
覆した樹脂フィルムに対して、高い要求に応じた銅めっ
きを行うことを可能にするものである。
【0041】このうち、第3発明のめっき方法を用い
て、パターニング基板を銅めっきを行う場合について説
明すれば、次の通りである。
【0042】すなわち、まずパターニング基板を導電化
処理する。 本発明第3発明のめっきの対象となるパタ
ーニング基板は、例えば、基板を常法に従ってパターニ
ングしたものであり、穴径が100〜1000μmのス
ルーホールや、穴径がφ30〜300μm程度、深さ
(樹脂層の厚さ)が30〜300μm程度のブラインド
ビアホールを有しているプリント基板等の基板である。
これらの基板では、スルーホールとビアホールとは基板
内に混在していてもよく、さらに、微細配線用のトレン
チ(溝)が混在していてもよい。これらの基板の具体的
な例としては、ICベアチップが直接実装されるパッケ
ージ基板などのプリント基板を挙げることができる。
【0043】このパターニング基板の導電化処理は、通
常の導電化処理方法により行うことができ、例えば無電
解めっきによる金属(カーボンを含む)被覆処理、スパ
ッタリング、蒸着または化学気相蒸着法(Chemical Vap
or Deposition:CVD)等により行なうことができ
る。この導電化処理はパターニングされた基板に対して
施すのが一般的であるが、導電化処理を施した後に基板
をパターニングしてもよい。
【0044】上記のように導電化処理された基板は、次
いで、前記の酸性銅めっき浴で銅めっきされることにな
る。酸性銅めっき浴で銅めっきを行なう条件は、通常の
酸性銅めっきの条件に従えば良い。くすなわち、液温は
23〜27℃程度、電源としてDC電源を用い、陰極電
流密度0.5〜5.0A/dm 程度でめっきすれば
よい。また、一般的にはエアレーション等による浴の攪
拌を行なうことが好ましいが、例えば、ブラインドビア
ホールを有するパターニング基板については、ブライン
ドビアホールに対するめっきの付き回り性を向上させる
ために噴流攪拌を行うことが好ましい。
【0045】上記方法におけるめっき時間は、基板上に
存在するブラインドビアホールに依存する。すなわち、
基板上のブラインドビアホールの側面部から底面部にわ
たりまんべんなく銅めっきをするための時間は、ビアホ
ールの径や深さにより異なるので、これを考慮し、めっ
き時間を決めることが必要である。例えば穴の直径が6
0μmで深さが40μmの穴に対してまんべんなく銅め
っきをするためには、2.0A/dm の陰極電流密
度で30分程度めっきすれば良く、このときの表面(ビ
アホール以外の部分)のめっき厚は12μm程度とな
る。
【0046】また、スルーホールめっきの場合のめっき
時間もスルーホールの径や基板の厚さにより異なるが、
例えば、基板厚さが約1.6mmでスルーホール径が約
300μmの穴を均一に銅めっきするためには、約3.
0A/dm の陰極電流密度で50分程度めっきすれ
ば良く、このときの表面(スルーホール以外の部分)の
めっき厚は30μm程度となる。
【0047】本発明の酸性銅めっき浴は、電源としてパ
ルスPR電源を用いても、上記の直流(DC)電源を使
用した場合と同様、またはそれ以上の光沢外観及び皮膜
物性をめっき製品に与えることができるという特徴を有
する。
【0048】すなわち、高速酸性銅めっきを実施する場
合には、パルスPR電源を使用してめっきすることが求
められているが、従来の酸性銅めっき浴では、めっき浴
中で添加剤が不安定であるという理由で、十分に満足の
いく光沢外観や皮膜物性を有するめっき皮膜を得ること
は難しかった。これに対し、本発明の第3発明によれ
ば、パルスPR電源を使用した場合であっても直流電源
を使用したのと同様のめっき皮膜を得ることが可能とな
るのである。
【0049】本発明の第3発明において、パルスPR電
源を使用する場合の電流条件は、次のようにすることが
好ましい。すなわち、正(フォワード)側の電流密度は
1〜15A/dm程度、特に3〜6A/dmが好ま
しく、正側でのめっき時間は、5〜1000ms程度が
好ましい。一方、負(リバース)側の電流密度は、正側
の電流密度に対して、1〜3倍程度の電流密度とすれば
よく、また、めっきを行う時間は、正側に対して、1/
100〜1/10の時間とすればよい。例えば、正側の
電流密度を6A/dmとして、30分間めっきした場
合には、負側の電流密度は12A/dmとして、1.
5分間めっきすればよい。なお、正負間のオフタイムは
設けないことが好ましく、また、これ以外のめっき条件
は、直流(DC)電源を用いた場合と同様にすればよ
い。
【0050】さらに、本発明の第3発明によれば、銅な
どの金属で表面に被覆した樹脂フィルムに対しても、約
3〜5μmの薄いめっき厚でも、平滑な光沢めっき表面
を得ることができ、その結果、高い信頼性で銅めっきを
行うことが可能となる。
【0051】すなわち、真空蒸着、スパッタリング等の
手法により、極く薄い金属で被覆した樹脂フィルムを従
来の酸性銅めっき浴でめっきした場合、めっき厚が10
μmより薄い場合は、添加剤のレベリング効果が発揮さ
れず、表面に凸凹が多い粗い表面状態となり光沢外観が
得られないという問題があった。従って、表面の凸凹の
少ない平滑性が要求されるのであるが、本発明の第3発
明では、上記のような薄いめっき厚でも、表面が非常に
細かい結晶状態となり、良好な光沢外観を得ることが可
能となる。なお、めっき厚をこれより厚くしても、良好
な光沢外観が得られることはいうまでもない。
【0052】本発明の第3発明により、信頼性の高い銅
皮膜が得られる樹脂フィルムは、厚さ12〜50μm程
度のポリイミドやポリエステル等の樹脂フィルムの表面
に、真空蒸着、スパッタリング等により、100〜50
0nm程度の厚さの銅、ニッケル、クロム等の金属で皮
膜を形成させたものである。
【0053】この表面に金属皮膜が形成された樹脂フィ
ルムを、本発明の酸性銅めっき液で銅めっきを行なう条
件は、通常の硫酸銅めっきの条件で良い。すなわち、液
温23〜27℃程度、陰極電流密度1〜3A/dm
程度で10〜20分間めっきを行えばよい。この時のめ
っき厚さは、2〜10μmである。また、一般的にはエ
アレーション等による液攪拌を行なうことが好ましい。
【0054】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明はこれらの実施例になんら制約され
るものではない
【0055】実 施 例 1 DC電源により得た酸性銅めっき皮膜の評価:スルーホ
ールを有するサンプルを用い、後記組成の硫酸銅めっき
液でめっきを行い、スルーホール内の均一電着性(スロ
ーイングパワー特性) 及び耐熱物性(クラック発生
率)を評価した。
【0056】サンプル基板として、銅張積層板であるC
EM−3基板(板厚1.6mm)に、直径0.3mmの
スルーホールを明けたものを用いた。このサンプル基板
に対して、スルーホール内及び基板の表面に無電解銅層
を0.4μmの厚さで形成した(以下、「導電化処理」
という)。この無電解銅めっきには、ライザトロンプロ
セス(荏原ユージライト社製)を用いた。
【0057】次いで、この導電化処理を行った基板に、
下記に組成を示した、本発明の添加剤を含有するめっき
浴(本発明品1)及び比較品1のめっき浴を用いて、2
5℃、陰極電流密度6A/dmで24分間、エアレー
ション攪拌下にて酸性銅めっきを行った。なお、比較品
1は、従来からプリント基板の酸性銅めっきに使用され
ている添加剤を含有するものである。
【0058】 ( 硫酸銅めっき浴の組成 ) 本発明品1: 1. 硫酸銅(5水塩) 75g/L 2. 硫酸(98%) 180g/L 3. 塩素イオン 40mg/L 4. ポリエチレングリコール*1 1000mg/L 5. SPS*2 1mg/L 6. アルキルアミンとグリコール類の 100mg/L 重合物*3 *1: 化合物(I)中、n=90(和光純薬(株)製試薬) *2: 化合物(VII)中、L=L=C、 X=Y=SONa *3: KB−12(互応化学工業(株)製)
【0059】 比較品1: 1. 硫酸銅(5水塩) 75g/L 2. 硫酸 180g/L 3. 塩素イオン 40mg/L 4. ポリエチレングリコール 500mg/L 5. SPS*3 0.5mg/L 6. ポリアルキレンイミン*4 0.1mg/L *1: 上記と同じ *2: 上記と同じ *4: 和光純薬(株)製試薬
【0060】このようにしてめっきされたサンプル基板
に対して、下記の方法を用いて「めっき外観」、「スロ
ーイングパワー特性」及び「クラック発生率」を評価し
た。結果を表1に示す。
【0061】(めっき外観の評価方法)めっき後のサン
プルの外観を目視で観察し、表面の光沢状態を評価し
た。
【0062】(スローイングパワーの評価方法)スロー
イングパワー特性の評価は、基板パターン部の断面を研
磨し、図1に示すスルーホール内の各位置(a〜fの6
箇所)を測定対象として、顕微鏡にて断面を観察してめ
っき厚を測定した。そして、測定値を下記(1)に代入
してスローイングパワーP(%)を算出した。
【0063】
【数1】
【0064】(クラック発生率の評価方法)めっき後の
サンプル基板を260℃のグリセリン液内に5秒浸漬さ
せた後、直ちに25℃のトリクロロエチレン溶液に15
秒浸漬させた。これを1サイクルとして10サイクル行
ったときのクラック発生率(%)(基板中に存在するス
ルーホール中でクラックが発生した割合)を確認した。
【0065】( 結 果 )
【表1】
【0066】表1の結果より、本発明品1のめっき浴で
めっきしたサンプル基板は、光沢のある外観が得られ、
スローイングパワー特性も良好なものであった。また、
高温下でのクラックの発生も見られなかった。一方、従
来品である比較品1のめっき浴では、光沢のある外観が
得られ、高温下でのクラックの発生も見られなかったも
のの、スローイングパワー特性については本発明品1の
めっき浴に対して劣るものであった。従って、本発明品
の添加剤を含有するめっき浴は、光沢外観及び従来品と
比較して良好な皮膜物性を有するめっき製品を提供でき
ることが確認できた。
【0067】実 施 例 2 パルスPR電源による酸性銅めっき皮膜の評価:後記硫
酸銅めっき浴を用い、パルスPR電源を用いてめっきし
た場合のスローイングパワー特性及び耐熱物性を実施例
1と同様にして評価した。サンプル基板としては、実施
例1で使用したものと同仕様の基板(CEM−3)を用
い、これに実施例1と同様の方法で導電化処理を施し
て、無電解銅層を0.4μmの厚さで形成した。
【0068】このサンプル基板に対し、下記に組成を示
した、本発明の添加剤を含有するめっき浴(本発明品
2)及び比較品2の2種類のめっき浴を用いて、パルス
RR電源を用いて(正:電流密度6A/dmで20m
s、負:電流密度12A/dm で0.5ms)で、浴
温度を25℃としてエアレーション攪拌下にて酸性銅め
っきを行った。なお、比較品2のめっき浴は、従来から
プリント基板に使用されている添加剤を含有するもので
ある。
【0069】このようにしてめっきされたサンプル基板
に対して、実施例1と同様な方法を用いて「めっき外
観」、「スローイングパワー特性」及び「クラック発生
率」を評価した。アノードとして含リン銅(溶解性アノ
ード)を使用した結果を表2に、アノードとして酸化イ
リジウム(不溶解性アノード)を使用した結果を表3に
それぞれ示す。
【0070】 ( 硫酸銅めっき浴の組成 ) 本発明品2: 1. 硫酸銅(5水塩) 120g/L 2. 硫酸(98%) 180g/L 3. 塩素イオン 40mg/L 4. ポリエチレングリコール*1 1000mg/L 5. SPS*2 20mg/L 6. アルキルアミンとグリコール類の 100mg/L 重合物*3 *1: 上記と同じ *2: 上記と同じ *3: 上記と同じ
【0071】 比較品2: 1. 硫酸銅(5水塩) 75g/L 2. 硫酸 180g/L 3. 塩素イオン 40mg/L 4. ポリエチレングリコール 500mg/L 5. SPS*3 20mg/L 6. ポリアルキレンイミン*4 0.1mg/L *1: 上記と同じ *2: 上記と同じ *4: 上記と同じ
【0072】( 結 果 : 溶解性アノード )
【表2】
【0073】( 結 果 :不溶解性アノード )
【表3】
【0074】表2及び表3の結果より、本発明品2のめ
っき浴でめっきしたサンプル基板は、アノードとして溶
解性アノード及び不溶解性アノードの何れを使用した場
合であっても、光沢のある外観が得られた。また、スロ
ーイングパワー特性も良好なものであり、クラックの発
生も見られなかった。一方、従来品である比較品2のめ
っき浴は、光沢外観が得られないばかりか、スローイン
グパワー特性及びクラック発生率も本発明品2のめっき
浴に劣るものであった。従って、本発明品のめっき浴
は、パルスPR電源を用いた場合でも、光沢外観及び良
好な皮膜物性を有するめっき製品を提供できることが確
認できた。
【0075】実 施 例 3 低電流密度におけるスローイングパワー特性の評価:銅
張積層板であるFR−4基板(板厚3.2mm)に、直
径0.3mmのスルーホールを明けたものサンプル基板
として用意した。このサンプル基板に対して、実施例1
と同様の方法で導電化処理を施し、無電解銅層を0.4
μmの厚さで形成した。
【0076】このサンプル基板に対して、下記組成の、
本発明の添加剤を含有するめっき浴(本発明品3)並び
に比較品3および4の3種類のめっき浴を用いて、浴温
25℃、エアレーション攪拌で酸性銅めっきを行った。
めっきの電源としてはDC電源を用い、陰極電流密度は
1、1.5及び2A/dmの3種類を用いた。なお、
比較品3のめっき浴は、従来品であるの高アスペクト比
基板用のめっき浴を使用したものである。
【0077】このようにしてめっきされたサンプル基板
に対して、実施例1と同様な方法を用いてスローイング
パワー特性を評価した。各電流密度に対する結果を表4
に示す。
【0078】 ( 硫酸銅めっき浴の組成 ) 本発明品3: 1. 硫酸銅(5水塩) 50g/L 2. 硫酸(98%) 200g/L 3. 塩素イオン 40mg/L 4. ポリエチレングリコール*1 1000mg/L 5. SPS*2 1mg/L 6. アルキルアミンとグリコール類の 100mg/L 重合物*3 *1: 上記と同じ *2: 上記と同じ *3: 上記と同じ
【0079】 比較品3: 1. 硫酸銅(5水塩) 50g/L 2. 硫酸(98%) 200g/L 3. 塩素イオン 40mg/L 4. プルロニック型界面活性剤*5 200mg/L 5. SPS*2 10mg/L 6. ヤノスブラック誘導体*6 0.5mg/L *2: 上記と同じ *5: L−64(旭電化工業(株)製) *6: 和光純薬(株)製試薬 注)本組成は、高アスペクト比用の酸性銅めっき浴であ
る。
【0080】 比較品4: 1. 硫酸銅(5水塩) 50g/L 2. 硫酸 200g/L 3. 塩素イオン 40mg/L 4. ポリエチレングリコール*1 500mg/L 5. SPS*2 1mg/L 6. ポリエチレンイミン*8 0.1mg/L *1: 上記と同じ *2: 上記と同じ *8: 和光純薬(株)製品
【0081】( 結 果 )
【表4】
【0082】表4の結果からわかるように、本発明品2
のめっき浴でめっきしたサンプル基板は、いずれのも電
流密度を用いた場合であっても、従来品である比較品3
及び4のめっき浴に比べスローイングパワー特性が良好
なものであった。従って、本発明品のめっき浴は、比較
的低い電流密度(1〜2A/dm)用いた場合であっ
ても、良好な皮膜物性を有するめっき製品を提供できる
ことが確認できた。
【0083】実 施 例 4 含リン銅アノードスライムの評価:以下に示す組成のめ
っき浴(本発明品4、比較品5)を用い、アノードに含
リン銅を用いて酸性銅めっきを行った場合におけるアノ
ードスライムの発生を比較、評価した。なお、電源とし
てはDC電源を用い、陰極の電流密度は3A/dm
めっき時間を40分間とした。めっき後のアノードの外
観写真を図2に示す。
【0084】 ( 硫酸銅めっき浴の組成 ) 本発明品4: 1. 硫酸銅(5水塩) 75g/L 2. 硫酸(98%) 180g/L 3. 塩素イオン 40mg/L 4. ポリエチレングリコール*1 1000mg/L 5. スルホアルキルスルホン酸塩*7 0.2mg/L 6. アルキルアミンとグリコール類の重合物*3 100mg/L *1: 上記と同じ *3: 上記と同じ *7: 化合物(VI)中、L=C、X=SONa
【0085】 比較品5: 1. 硫酸銅(5水塩) 75g/L 2. 硫酸(98%) 180g/L 3. 塩素イオン 40mg/L 4. プルロニック型界面活性剤*5 200mg/L 5. SPS*2 10mg/L 6. ヤノスブラック誘導体*6 0.5mg/L *2: 上記と同じ *5: 上記と同じ *6: 上記と同じ 注)本組成は、高アスペクト比用の硫酸銅めっき浴であ
る。
【0086】図2の結果より、従来品(比較品5)と比
べて、本発明品4のめっき浴でめっきを行ったものは、
アノードスライムの析出が少なかった。従って、本発明
品の添加剤を用いることによって、アノードスライムの
増加を抑制が可能であることが確認できた。
【0087】実 施 例 5 ブラインドビアホールへのめっきの付き回り性の評価
(1):ブラインドビアホール(深さ60μm、孔径φ
80μm)を有する両面基板をサンプル基板として用
い、実施例1と同様にして導電化処理を行った。次いで
実施例1で用いた本発明品1及び以下に示す組成の本発
明の添加剤を含有するめっき浴(本発明品5)を用い、
アノードを含リン銅として酸性銅めっきを行った。めっ
き条件は、DC電源を用い、陰極の電流密度を2A/d
、めっき時間は50分間とした。めっき後のそれぞ
れのブラインドビアホールの断面写真を図3に示す。
【0088】なお、本発明品5のめっき浴は、本発明品
1のめっき浴と成分を同様にして、硫酸銅及び硫酸成分
の配合量だけを変えたものである。
【0089】 ( 硫酸銅めっき浴の組成 ) 本発明品5: 1. 硫酸銅(5水塩) 150g/L 2. 硫酸(98%) 100g/L 3. 塩素イオン 40mg/L 4. ポリエチレングリコール*1 1000mg/L 5. SPS*2 1mg/L 6. アルキルアミンとグリコール類の 100mg/L 重合物*3 *1: 上記と同じ *2: 上記と同じ *3: 上記と同じ
【0090】図3の結果より、硫酸銅濃度を高くする一
方で硫酸濃度を低くした本発明品6は、ブラインドビア
ホール内の側面部から底面部にわたりまんべんなくめっ
きがされており、本発明品1のものよりブラインドビア
ホールに対するめっきの付き回りが優れたものであっ
た。従って、本発明品の添加剤を使用して、硫酸銅及び
硫酸という酸性銅めっき浴の基本浴組成を調整すること
により、ブラインドビアホールへのめっき付き回り性の
向上が可能であることが確認できた。
【0091】実 施 例 6 ブラインドビアホールへのめっきの付き回り性の評価
(2):ブラインドビアホール(深さ60μm、孔径φ
110μm)を有するパターン基板をサンプル基板とし
て用い、実施例1と同様にして導電化処理した。次いで
この基板に対して、実施例1で用いた本発明品1のめっ
き浴を用い、エアー攪拌および噴流攪拌によりそれぞれ
酸性銅めっきを行った。めっき後、攪拌方法の相違によ
るブラインドビアホールへのめっきの付き回り性を比較
・評価した。なお、めっき条件は、共にDC電源を用
い、陰極の電流密度を2A/dm、めっき時間は50
分間とした。めっき後のそれぞれのブラインドビアホー
ルの断面写真を図4に示す。
【0092】図4の結果より、本発明の添加剤を用いた
めっき浴においては、噴流攪拌を用いたものは、エアー
攪拌をしたものよりブラインドビアホールに対するめっ
きの付き回りが優れたものであった。従って、本発明品
の添加剤を使用して、噴流攪拌を行い酸性銅めっきをす
ることにより、ブラインドビアホールへのめっき付き回
り性の向上が可能であることが確認できた。
【0093】実 施 例 7 樹脂フィルムに対するめっき性の評価:樹脂厚50μm
のポリイミドフィルム(ユービレックス:宇部興産
(株)製)の表面に対して、スパッタリングにて銅の皮
膜を300nmの厚さで形成した。このポリイミドフィ
ルムに対して、実施例1で用いた2種類の酸性銅めっき
浴(本発明品1及び比較品1)を用い、陰極電流密度を
2A/dm として、めっき厚が5μmとなるように
12分間めっきし、外観及び表面状態を観察して評価し
た。表面状態の顕微鏡観察写真を図5に示す。
【0094】本発明品1のめっき浴を用いてめっきした
ポリイミドフィルムは、良好な光沢外観が得られるもの
であった。また、この表面状態を顕微鏡観察すると、図
5−aに示されるように、非常に細かい結晶となってい
た。従って、本発明品のめっき浴を使用すれば、5μm
という比較的薄いめっき厚の場合であっても、良好な光
沢外観となるめっき製品を提供できることが確認でき
た。
【0095】一方、比較品1のめっき浴を用いてめっき
したポリイミドフィルムは、5μmのめっき厚では、め
っき厚が薄すぎるために、添加剤によるレベリング及び
光沢化が十分発揮されず、半光沢外観であった。また、
表面状態を顕微鏡観察すると、図5−bに示されるよう
に、粒子の粗い粒状の結晶となっていた。
【0096】
【発明の効果】本発明の酸性銅めっき用添加剤は、アル
キルアミンとグリコール類の重合物という成分を含有す
ることにより、スルーホールやブラインドビアホールを
有するプリント基板に対して、従来品と比べてより高い
信頼性の銅めっきを行うことを可能とするものである。
【0097】また、本発明の添加剤を用いた酸性銅めっ
き浴は、パルスPR電源を用いても、DC電源の場合と
同様またはそれ以上の信頼性、特に、従来技術では得ら
れなかった光沢外観、耐熱物性及び付き回り性等に優れ
た銅めっきを行うことができるものである。
【0098】さらに、上記のプリント基板だけでなく、
スパッタリング等で銅等の金属被膜を表面に形成した樹
脂フィルムに対して、5μm程度という極めて薄いめっ
き厚でも、良好な光沢外観を与えることができるもので
ある。
【0099】このように、本発明の添加剤及び及び該添
加剤を含有すめっき浴並びに該めっき浴を用いるめっき
方法は、多くの優れた効果を有するので、スルーホール
やブラインドビアホール等の微孔を有するプリント基板
の製造分野をはじめ、樹脂フィルム等のプラスチックめ
っき分野等において、広く利用することができるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 スルーホールパワー特性評価でのスルーホー
ル内のめっき厚測定位置を示す概略図である。
【図2】 実施例4におけるめっき後のアノードの外観
写真である。
【図3】 実施例5におけるめっき後のブラインドビア
ホールの断面写真である。
【図4】 実施例6におけるめっき後のブラインドビア
ホールの断面写真である。
【図5】 実施例7におけるめっき後のポリイミドフィ
ルムの表面状態の顕微鏡写真(倍率:10倍)である。 以 上
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清野 正三 神奈川県藤沢市善行坂1−1−6 荏原ユ ージライト株式会社内 (72)発明者 大野 晃宜 神奈川県藤沢市善行坂1−1−6 荏原ユ ージライト株式会社内 Fターム(参考) 4K023 AA19 BA06 BA08 BA22 CB05 CB13 CB33 DA02 DA06 DA07 DA08 DA11 4K024 AA09 AB01 BA14 BB11 CA02 CA07 DA10 GA16

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(a)〜(c) (a)アルキルアミンとグリコール類の重合物 0.0
    1〜2g/L (b)ポリマー成分 0.01〜10g/L (c)キャリアー成分 0.02〜200mg/L を含有する酸性銅めっき浴用添加剤。
  2. 【請求項2】 成分(b)のポリマー成分が、ポリプロ
    ピレングリコール、プルロニック型界面活性剤、テトロ
    ニック型界面活性剤、ポリエチレングリコール・グリセ
    リンエーテルまたはポリエチレングリコール・ジアルキ
    ルエーテルからなる群から選ばれる1種または2種以上
    である請求項第1項記載の酸性銅めっき浴用添加剤。
  3. 【請求項3】 成分(c)のキャリアー成分が、スルホ
    アルキルスルホン酸およびその塩、ビススルホ有機化合
    物およびジチオカルバミン酸誘導体からなる群から選ば
    れる1種または2種以上である請求項第1項または第2
    項のいずれかの項記載の酸性銅めっき浴用添加剤。
  4. 【請求項4】 次の成分(d)及び(e) (d)銅イオン 10〜75g/L (e)有機酸または無機酸 30〜250g/L を含有する基本浴成分に、請求項第1項ないし第3項の
    いずれかの項に記載される酸性銅めっき用添加剤を添加
    してなる酸性銅めっき浴。
  5. 【請求項5】 銅イオン源として、硫酸銅、酸化銅、塩
    化銅、炭酸銅、ピロリン酸銅、アルカンスルホン酸銅、
    アルカノールスルホン酸銅および有機酸銅から選ばれる
    銅化合物を使用する請求項第4項記載の酸性銅めっき
    浴。
  6. 【請求項6】 有機酸あるいは無機酸として、硫酸、ア
    ルカンスルホン酸またはアルカノールスルホン酸を用い
    る請求項第4項または第5項記載の酸性銅めっき浴。
  7. 【請求項7】 更に、塩素を10〜100mg/L含有
    する請求項第4項ないし第6項のいずれかの項記載の酸
    性銅めっき浴。
  8. 【請求項8】 パターニングされた基板を導電化処理し
    た後、次の成分(a)〜(e) (a)アルキルアミンとグリコール類の重合物 0.0
    1〜2g/L (b)ポリマー成分 0.01〜10g/L (c)キャリアー成分 0.02〜200mg/L (d)銅イオン 10〜75g/L (e)有機酸または無機酸 30〜250g/L を含有する酸性銅めっき浴でめっきすることを特徴とす
    る基板のめっき方法。
  9. 【請求項9】 基板がスルーホールおよび/またはビア
    ホールを有するものである請求項第8項記載の基板のめ
    っき方法。
  10. 【請求項10】 めっきがDC(直流)電源を用いて行
    われるものである請求項第8項または第9項記載の基板
    のめっき方法。
  11. 【請求項11】 めっきがパルスPR電源を用いて行わ
    れるものである請求項第8項ないし第10項のいずれか
    の項記載の基板のめっき方法。
  12. 【請求項12】 基板の導電化処理が、無電解めっきに
    よる金属(カーボンを含む)被覆処理、スパッタリン
    グ、蒸着または化学気相蒸着法により行なわれたもので
    ある請求項第8項ないし第11項のいずれかの項記載の
    基板のめっき方法。
  13. 【請求項13】 樹脂フィルムの表面に金属の被膜を形
    成した後、次の成分(a)〜(e) (a)アルキルアミンとグリコール類の重合物 0.0
    1〜2g/L (b)ポリマー成分 0.01〜10g/L (c)キャリアー成分 0.02〜200mg/L (d)銅イオン 10〜75g/L (e)有機酸または無機酸 30〜250g/L を含有する酸性銅めっき浴でめっきすることを特徴とす
    る樹脂フィルムのめっき方法。
  14. 【請求項14】 金属被膜の形成がスパッタリングで行
    われる請求項第13項記載の樹脂フィルムのめっき方
    法。
  15. 【請求項15】 樹脂フィルムがポリイミドフィルムで
    ある請求項第14項記載のめっき方法。
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