JP2003326008A - ボタン付けミシン - Google Patents

ボタン付けミシン

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JP2003326008A
JP2003326008A JP2002137554A JP2002137554A JP2003326008A JP 2003326008 A JP2003326008 A JP 2003326008A JP 2002137554 A JP2002137554 A JP 2002137554A JP 2002137554 A JP2002137554 A JP 2002137554A JP 2003326008 A JP2003326008 A JP 2003326008A
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button
axis direction
link
sewing machine
needle
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JP2002137554A
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Yasushi Ono
安志 小野
Fumihiko Yoshida
文彦 吉田
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Juki Corp
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Juki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボタン及び力ボタンの供給時の操作性の向上
を課題とする。 【解決手段】 上下動を行うミシン針101の針下でボ
タン保持を行うボタン保持装置1を備え、 ボタン保持
装置1は、そのボタン保持部26L,26Rをミシン針
101の針下位置から離間移動可能とする、という構成
を採っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ボタン付けミシ
ンに関するもので、さらに詳しくは、ボタン保持装置又
は力ボタン保持装置を備えたボタン付けミシンに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ボタン付けミシンは、ボタン付けを専用
に行うミシンである。従来のボタン付けミシンは、その
ボタン保持部にて布地に縫い付けるボタンの保持とその
解除を切り替え可能とするボタン保持装置を備えてい
た。そして、かかるボタン保持装置は、そのボタン保持
部がミシン針の針下となる範囲内に常時位置しており、
新たなボタンをボタン保持部に供給する場合にも、ミシ
ン針の針下範囲内でその作業が行われていた。
【0003】また、ボタン付けミシンには、布地を挟ん
でボタンの反対側においてボタンの縫い付け糸が係止さ
れる力ボタンの縫い付けをも行うものがある。かかるボ
タン付けミシンにあっては、ミシンのベッド部(ミシン
針を支持するアーム部が立設されるベースとなる部分で
あってアーム部の下方に位置している)の上面における
ミシン針の針下位置に力ボタン保持部を配置しており、
新たな力ボタンを力ボタン保持部に供給する場合にも、
ミシン針の針下範囲内でその作業が行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ボタン
付けミシンは、一般に、縫い付け作業の所用時間短縮化
のためにミシン針の上下ストロークが小さく設定されて
おり、これに伴って、ボタンの縫い付けを行うための布
地を保持する布保持部とミシン針との間の距離も狭く設
定されていた。従って、手作業により新たなボタンの供
給作業を行う場合には、ミシン針が妨げとなる狭い空間
内でボタン保持部へのボタンのセットを行わなければな
らず、作業が慎重性を要することによる作業性の低下を
招いていた。このことは、力ボタンを受け渡す部材を布
保持部とミシン針との間に介挿させることができず、ボ
タン供給機構の実装も困難であった。
【0005】本発明は、上記不都合を解消し、作業性の
向上を図ることをその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上下動を行うミシン針の針下でボタン保持を行うボタン
保持装置を備え、ボタン保持装置は、そのボタン保持部
をミシン針の針下位置から離間移動可能とする、という
構成を採っている。
【0007】上記構成にあっては、そのボタン保持部を
ミシン針の針下位置から移動させて離間せしめ、かかる
位置でボタン保持部にボタンを供給する。ボタン供給後
は、ボタン保持装置は再びボタン保持部を針下位置に戻
し、かかる状態でボタンの縫い付け作業が行われる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明と同様の構成を備えると共に、上下動を行うミシン針
の針下で力ボタンの保持を行う力ボタン保持装置を備
え、力ボタン保持装置は、その力ボタン保持部をミシン
針の針下位置から離間移動可能とする、という構成を採
っている。
【0009】上記構成にあっては、その力ボタン保持部
をミシン針の針下位置から移動させて離間せしめ、かか
る位置で力ボタン保持部に力ボタンを供給する。力ボタ
ンの供給後は、ボタン保持装置は再び力ボタン保持部を
針下位置に戻し、かかる状態でボタンの縫い付け作業が
行われる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明と同様の構成を備えると共に、力ボタン保持装置は、
ミシン針を支持するアーム部の長手方向に沿って力ボタ
ン保持部をミシン針の針下位置から移動させることを可
能とする、という構成を採っている。
【0011】上記構成では、請求項2記載の発明と同様
の動作が行われると共に、力ボタンの供給の際に力ボタ
ン保持部をミシン針の針下位置からアーム部の長手方向
に沿って移動させ、力ボタンの供給後には同方向に沿っ
て力ボタン保持部を移動させて針下位置に戻す。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項2記載の発
明と同様の構成を備えると共に、力ボタン保持装置は、
ミシン針を支持するアーム部の長手方向に直交する方向
に沿って力ボタン保持部をミシン針の針下位置から移動
させることを可能とする、という構成を採っている。
【0013】上記構成では、請求項2記載の発明と同様
の動作が行われると共に、力ボタンの供給の際に力ボタ
ン保持部をミシン針の針下位置からアーム部の長手方向
に直交する方向に沿って移動させ、力ボタンの供給後に
は同方向に沿って力ボタン保持部を移動させて針下位置
に戻す。
【0014】
【発明の実施の形態】(全体構成)本発明の実施形態に
ついて図1〜14に基づいて説明する。本実施形態は、
上下方向に往復するミシン針101に対して、上下,左
右,前後方向にボタンBの移動を行うことが可能なボタ
ン保持装置1と、所定のボタン供給位置Sにおいてボタ
ン保持装置1のボタン保持部材26L,26R(ボタン
保持部)にボタンBを供給するボタン供給機構110
と、力ボタンの保持を行う力ボタン保持装置120と、
上記各構成の動作制御を行う動作制御手段(図示略)と
を備えるボタン付けミシン100を示すものである。以
下、ミシン針101の上下動を行う方向をZ軸方向と
し、これと直交する一の方向をX軸方向(左右方向)と
し、Z軸方向とX軸方向の両方に直交する方向をY軸方
向(前後方向)と定義する。また、上記各軸方向につい
て、各図における矢印が指し示す方向を正の方向、その
逆方向を負の方向とする。
【0015】(ボタン保持装置の全体構成)ボタン保持
装置1は、図1〜3に示すように、ミシン100の内部
の本体フレーム(図示略)によりY軸方向に往復自在に
支持されたベース体10と、その基端部をベース体10
に回動自在に支持されると共にその先端部でボタンBを
保持する第一のリンク体20と、その一端部を回動自在
にベース体10に支持されると共に他端部を第一のリン
ク体20の中間部に回動自在に連結された第二のリンク
体15と、ベース体10をY軸方向に沿って往復移動さ
せるY軸機構30と、第一のリンク体20をX軸方向に
沿って往復移動させるX軸機構40と、第一のリンク体
20の先端部をZ軸方向に沿って往復移動させるZ軸機
構50とを備えている。さらに、ボタン保持装置1は、
第一のリンク体20が備える二本のボタン保持アーム2
5L,25Rを介してボタンBの保持及び解除を行うボ
タン保持部開閉機構60と、ボタン保持アーム25L,
25Rが備えるボタン保持部材26L,26Rを介して
ボタンBを90[°]回転させるボタン起立機構70L,7
0Rと、保持されたボタンBとミシン針101との間の
所定位置に根巻き用の糸浮かし棒90を介挿し又は同位
置から退避させる糸浮かし機構80と、を備えている。
以下、各部について詳説する。
【0016】(ベース体と各リンク体との配置関係)図
4は、ベース体と各リンク体との配置関係ベース体と各
リンク体との配置関係を示す模式図である。図示の如
く、ベース体10は、その長手方向がY軸方向と平行と
なるようにミシン100の内部で支持されている。これ
に対して第一のリンク体20はその基端部が、ベース体
10の長手方向の中間部において、X軸方向に沿った回
動軸を中心に回動自在に支持されると共にその支持部が
Y軸方向に沿って往復移動自在となっている。また、第
二のリンク体15の両端部はベース体10と第一のリン
ク体20とに対してそれぞれX軸方向に沿った回動軸を
中心に回動自在に連結されている。
【0017】かかる構成により、ボタン保持装置1で
は、リンク機構の一形態であるスコット−ラッセル機構
を近似的に実現している。本来のスコット−ラッセル機
構は、基準となる直線上を滑動する滑り対偶にその基端
部が回動自在に支持された第一のリンク体と、基準とな
る直線上の任意の位置において一端部を支点として回動
を行うと共に他端部が第一のリンク体のちょうど中間に
回動自在に連結された第二のリンク体とを有し、第二の
リンク体が第一のリンク体のちょうど半分の長さに設定
されている。そして、この第一のリンク体を回動させる
と、滑り対偶の滑り量と、第一のリンク体の先端部の基
準となる直線方向成分の移動量とが常に一致することと
なり、その結果、第一のリンク体の先端部を常に基準と
なる直線に対して垂直に移動させることが可能となる、
という特徴を備えている。
【0018】ボタン保持装置1では、基準となる直線を
Y軸方向に一致させ、第一のリンク体20と第二のリン
ク体15の回動の支点A,CがY軸方向に沿った同一直
線上となるようにベース体10に連結している。そし
て、第一のリンク体20の回動支点AをY軸方向に沿っ
て移動可能に構成している。かかる構成おいて、第一の
リンク体20を第二のリンク体15の二倍長として、当
該第二のリンク体15の先端部を第一のリンク体20の
中点Bに回動自在に連結すれば、完全にスコット−ラッ
セル機構を実現し、第二のリンク体15の支点Cと第一
のリンク体20の先端部にあるボタン保持位置D(ボタ
ン保持部材26L,26Rの取り付け位置)とがZ軸方
向に沿った同一直線上に並び且つボタン保持位置DがZ
軸方向に沿って直線移動を行うことになる。しかし、ボ
タン付けミシン100は、ボタン付けを行う必要上、そ
の使用時において、ボタンの保持位置Dから正のZ軸方
向には必ずミシン針101が位置することとなる。従っ
て、第二のリンク体15の支点Cと第一のリンク体20
の先端部にあるボタン保持位置DとをZ軸方向に沿った
同一直線上に並べて配置することができない。そこで、
ボタン保持装置1では、ボタンの保持位置Dが第二のリ
ンク体15の支点Cよりも正のY軸方向にずらした配置
設定に成されている。その場合、完全なスコット−ラッ
セル機構とならないため、ボタン保持位置DをZ軸方向
に沿って移動させると、Y軸方向にも変位を生じてしま
う。しかし、ボタン付けミシン100は、ボタン保持装
置1によりボタンをミシン針の針下に位置決めしたとき
の高さから縫い付けを行う高さ(ボタン付けミシン10
0では縫い付け高さは2ポジションある)にZ軸移動を
行った場合に、Y軸方向のズレ量がミシン針の針先をボ
タンの穴に円滑に導くことができる範囲内であれば良
い。
【0019】本実施形態たるボタン保持装置1は、上記
Z軸方向の移動量に対するY軸方向のズレ量の許容範囲
を0.1[mm]未満とし、この範囲に収まるように、第一の
リンク体20の基端部Aから第二のリンク体15の他端
部との連結位置Bまでの長さと、第一のリンク体20の
ボタン保持位置Dから第二のリンク体15の他端部との
連結位置Bまでの長さと、第二のリンク体15の長さと
が所定の組み合わせで設定されている。
【0020】(ベース体とY軸機構)ベース体10は、
前述したように、ミシン100の内部においてY軸方向
に往動可能に支持されると共に、自らが各リンク体2
0,15を回動自在に支持している。即ち、ベース体1
0は、各軸機構30,40,50を除くボタン保持装置
1の全ての構成を支持していることになる。かかるベー
ス体10は、図2に示すようにX軸方向における両側面
に長穴部材14(一側面は図示略)が設けられると共
に、その内側に第一のリンク体20を支持する滑動部材
13を備えている。この滑動部材13は、第一のリンク
体20を軸支しつつもベース体10内においてY軸方向
に沿った滑動を自在に行うことが可能である。
【0021】ベース体10の負のY軸方向端部側には、
Y軸機構30が配設されている。かかるY軸機構30
は、ミシン100の本体フレームに出力軸をX軸方向に
向けた状態で支持されたY軸モータ31と、モータ31
の出力軸に設けられたピニオンギヤ32と、ベース体1
0の負のY軸方向端部の上部に設けられたラック部33
とを備えている。ラック部33はY軸方向に沿って形成
されており、Y軸モータ31の駆動によりピニオンギア
32を介してベース体10へのY軸方向への移動力が加
えられる。これに伴い、各軸機構30,40,50を除
くボタン保持装置1の全ての構成がY軸方向の移動を行
うこととなり、第一のリンク体20の先端部おいて保持
されるボタンBについてX軸方向に往動させることが可
能となる。なお、X軸方向及びZ軸方向の移動に追従し
つつ上記Y軸機構30によるY軸方向への移動力をボタ
ン保持部材26L,26Rに伝達可能な前後移動伝達手
段としては、ベース体10と第一のリンク体20と第二
のリンク体15との連結構造がこれに該当する。
【0022】(第一のリンク体)第一のリンク体20
は、図5,6に示すように、略長方形状の板状体である
本体プレート22と、この本体プレート22のX軸方向
両側端部からそれぞれ立設された基端部側連結腕部21
L,21Rと、その両端部を基端部側連結腕部21L,
21Rに連結されると共に前述したベース体10の滑動
部材13に貫通状態で支持されるプレート支軸23と、
本体プレート22の底面(負のZ軸方向側平面)に並ん
でY軸方向に平行に支持された二本のボタン支持アーム
25L,25Rと、各ボタン支持アーム25L,25R
の先端部に設けられたボタン保持部材26L,26Rと
を備えている。
【0023】上記プレート支軸23は、滑動部材13に
回転自在且つ軸方向に沿って摺動自在に支持されてい
る。またプレート支軸23は、X軸方向に沿って配設さ
れていることから、プレート支軸23を中心とする回動
による各ボタン保持部材26L,26RのZ軸方向の移
動だけでなく、第一のリンク体20全体をベース体10
に対してX軸方向に沿って往動させることが可能となっ
ている。
【0024】また、各ボタン保持アーム25L,25R
は、ボタン保持部開閉機構60を介して本体プレート2
2に支持されており、互いの間隔を接離可能となってい
るがその詳細は後述する。また、各ボタン保持部材26
L,26Rは各ボタン保持アーム25L,25Rの正の
Y軸方向先端部において互いに対向して装備されてい
る。そして、これらのボタン保持部材26L,26Rの
対向部位にはそれぞれボタンBの外縁部がはまりこむ凹
部が形成されており、各ボタン保持アーム25L,25
Rの接近により各凹部を介してボタンを狭持することを
可能としている。さらに各ボタン保持部材26L,26
Rは、いずれも各ボタン保持アーム25L,25Rの先
端部においてX軸方向に沿った回転軸を介して支持され
ており、後述するボタン起立機構70L,70Rにより
回転動作が入力される。
【0025】(ボタン保持部開閉機構)ボタン保持部開
閉機構60を図5,6,7に基づいて説明する。ボタン
保持部開閉機構60は、前述の如く第一のリンク体20
に装備されている。このボタン保持部開閉機構60は、
本体プレート22にY軸方向に沿って並列配置されると
共に互いに平行に設けられた貫通穴を形成する前側長穴
部61L及び後側長穴部63Lと、本体プレート22に
Y軸方向に沿って並列配置されると共に互いに平行に設
けられた貫通穴を形成する前側長穴部61R及び後側長
穴部63Rと、前側長穴部61Lと後側長穴部63Lの
それぞれを介してボタン保持アーム25Lを支持すると
共に各長穴部61L,63Lに沿って移動自在の前側ピ
ン62L及び後側ピン64Lと、前側長穴部61Rと後
側長穴部63Rのそれぞれを介してボタン保持アーム2
5Rを支持すると共に各長穴部61R,63Rに沿って
移動自在の前側ピン62R及び後側ピン64Rと、各ボ
タン保持アーム25L,25Rの間で本体プレート22
にY軸方向に沿って往動自在に支持された移動体65
と、移動体65とボタン保持アーム25Lとの間でY軸
方向に沿って並列配置されると共に互いに平行に設けら
れた前側リンク66L及び後側リンク67Lと、移動体
65とボタン保持アーム25Rとの間でY軸方向に沿っ
て並列配置されると共に互いに平行に設けられた前側リ
ンク66R及び後側リンク67Rと、正負のY軸方向に
沿った移動力を移動体65に入力する開閉用エアシリン
ダ68とを備えている。
【0026】上記前側長穴部61R及び後側長穴部63
RはいずれもX軸方向に沿って長穴を形成し、これらに
前側ピン62Lと後側ピン64Lとがそれぞれ挿通され
ることにより、ボタン保持アーム25LはY軸方向に沿
った状態を維持しつつX軸方向に移動することを可能と
している。ボタン保持アーム25Rも同様である。ま
た、ボタン保持アーム25Lとボタン保持アーム25R
とは、図6に示すように、Y軸方向に沿って並んだコイ
ルバネにより常時互いに引き寄せられる方向に付勢され
ている。上記前側リンク66L及び後側リンク67Lは
同一の長さであると共に、その両端部がそれぞれ移動体
65及びボタン保持アーム25Lに回転自在に連結され
ていることから、各リンクの両端連結点の距離を常時一
定に維持する。従って、各リンク66L,67Lの回動
により、移動体65に対するボタン保持アーム25Lの
二つのリンク支点の距離変化を均一に維持することがで
きる。ここで、ボタン保持アーム25LのY軸方向の移
動は各長穴部61L,61Rにより規制されているの
で、移動体65の移動により、ボタン保持アーム25L
に対してX軸方向の移動のみを入力することができる。
ボタン保持アーム25Rの場合も同様である
【0027】また、開閉用エアシリンダ68は、複動式
であり、出力軸の突出及び縮退の双方を積極的に切り替
えることが可能である。従って、ボタン保持部開閉機構
60は、開閉用エアシリンダ68により移動体65を正
負のY軸方向に移動させることにより、各ボタン保持ア
ーム25L,25Rの接離動作を自在に入力することが
できるので、各ボタン保持部材26L,26Rを介して
ボタンBを狭持状態で保持させ、又はその解除を時在に
行うことができる。
【0028】(ボタン起立機構)ボタン起立機構70
L,70Rを図5,6に基づいて説明する。ボタン起立
機構70L,70Rは、それぞれボタン保持アーム25
L,25Rに装備されており、ボタン保持部開閉機構6
0から入力される移動力によりボタン保持アーム25
L,25Rと共にそれぞれX軸方向に移動する。これら
ボタン起立機構70Lと70Rとは、その中間に位置す
るY−Z平面を基準に面対象となる構造を備えているの
で、ボタン起立機構70Lについて説明することとす
る。
【0029】かかるボタン起立機構70Lは、その一端
部をボタン保持部材26Lの回転軸と連結された出力リ
ンク72Lと、その一端部をボタン保持アーム25Lの
途中に回転自在に連結された入力リンク71Lと、出力
リンク72Lの他端部にその一端部が回転自在に連結さ
れると共に入力リンク71Lの他端部とその他端部とが
回転自在に連結された伝達リンク73Lと、入力リンク
71Lに回転力を入力する起立用エアシリンダ74L
と、ボタンBが水平状態(ボタンの穴がある平面がX−
Y平面に沿った状態)から起立した状態(ボタンの穴が
ある平面がX−Z平面に沿った状態)に向けて回転した
ときにそれ以上の出力リンク72Lの回動を規制する起
立用ストッパ75Lとを備えている。
【0030】上記各リンク71L,72L,73Lは、
いずれもその両端部の回転軸がX軸方向に沿っており、
これにより四節リンク機構を構成している。一方、起立
用エアシリンダ74Lは、その出力軸先端部が入力リン
ク71Lの中間部に設けられたリンク長手方向に沿った
長穴に挿通される回転軸を介して入力リンク71Lに連
結されているので、当該出力軸の直線的な往動が円滑に
入力リンク71Lの回転力として入力される。入力リン
ク71Lの先端部と出力リンク72Lの先端部とは伝達
リンク73Lにより均一距離が維持されるので、入力リ
ンク71Lに回転力が入力されると、出力リンク72L
にも回転力が入力されることとなる。また、起立用エア
シリンダ74Lは、複動式であり、出力軸の突出及び縮
退の双方を積極的に切り替えることが可能である。即
ち、図6の状態において、起立用エアシリンダ74Lの
出力軸が縮退すると、出力リンク72Lは時計方向に回
転して起立用ストッパ75Lに当接して止まり、かかる
状態から起立用エアシリンダ74Lの出力軸が突出する
と、出力リンク72Lは反時計方向に回転し、起立用エ
アシリンダ74Lのストロークエンドにて停止する。
【0031】(第二のリンク体)第二のリンク体15
は、図1に示すように、変形U字状に形成されており、
U字の上端部に相当する位置で、第一のリンク体20の
X軸方向両側面であってY軸方向中間部にそれぞれ回転
自在に連結されている。また、U字の下端部に相当する
位置でベース体10の正のY軸方向先端部に回動自在に
連結されている。第一のリンク体15の第一のリンク体
20に対する二つの回動軸線は、同一線上であっていず
れもX軸方向に平行に向けられている。また、第二のリ
ンク体15をベース体10に連結するベース体支軸18
は、図5に示すように、やはりX軸方向に向けられてい
ると共にベース体10に対して回転自在且つ軸方向に沿
って摺動自在となっている。従って、第一のリンク体2
0がX軸機構40によりX軸方向に往動した場合に、第
二のリンク体15は第一のリンク体20と共に往動する
ことが可能となっている。
【0032】(X軸機構)次に、X軸機構40について
説明する。X軸機構40は、ボタン付けミシン100の
本体フレームに支持されたモータ保持枠41と、このモ
ータ保持枠41にその出力軸をY軸方向に向けて保持さ
れたX軸モータ42と、X軸モータ42の出力軸に装備
されたピニオンギヤ43と、モータ保持枠41にX軸方
向に沿ってスライド自在に支持されると共にピニオンギ
ヤ43とかみ合うラック部を備えた丸棒状ラック部材4
4と、Y軸方向に沿った貫通長穴を備えると共に第一の
リンク体20に固定支持された受け穴部材46と(図6
参照)、その上端部(正のZ軸方向の端部)で丸棒状ラ
ック部材44に固定連結されると共に下端部(負のZ軸
方向端部)が受け穴部材46の長穴に挿通される伝達軸
45とを備えている。
【0033】上記受け穴部材46に形成された長穴はそ
の長手方向がY軸方向に向けられていると共に、当該長
穴のX軸方向の幅は、伝達軸45の下端部が挿入可能な
範囲で当該伝達軸45の下端部におけるX軸方向の幅と
ほぼ一致する。一方、伝達軸45は丸棒状ラック部材4
4に垂下支持されると共にその下端部が受け穴部材46
の上方から長穴に挿入されている。そして、この伝達軸
45の下端部は、Z軸方向に沿った所定の長さに渡って
そのX軸方向の幅が長穴に挿入可能な幅に均一化されて
いる。
【0034】従って、上記X軸モータ42の駆動により
ピニオンギヤ43を介して丸棒状ラック部材44にX軸
方向への移動力が入力されと、伝達軸45は丸棒状ラッ
ク部材44と共に移動し、その下端部において受け穴部
材46の長穴の内部に当接して、第一のリンク体20全
体をX軸方向に移動させることが可能である。なお、前
述したように、第一のリンク体20及び第二のリンク体
15はベース体10に対してX軸方向に沿った往動が自
在であるため、これらリンク体20,15が同時にベー
ス体10に対してX軸方向に移動することとなる。その
結果、第一のリンク体20の先端部に保持されたボタン
BもまたX軸方向に移動させることができる。
【0035】さらに、Z軸機構50により第二のリンク
体20にZ軸方向の移動力が入力された場合でも、伝達
軸45の下端部がZ軸方向に沿って均一化されているの
で、受け穴部材46の長穴の内部が伝達軸45の下端部
に沿って摺動し、第一のリンク体20のZ軸方向の移動
を妨げない。このことは、X軸方向移動とZ軸方向移動
とを同時に行った場合でも同様である。
【0036】また、受け穴部材46は、Y軸方向に沿っ
た長穴により伝達軸45と係合しているので、第一のリ
ンク体20がベース体10と共にY軸機構30によりY
軸方向への移動力を入力された場合でも、伝達軸45の
下端部が長穴に沿って相対的に移動することとなるの
で、第一のリンク体20のY軸方向の移動を妨げない。
このことは、X軸方向移動とY軸方向移動とを同時に行
った場合でも同様であり、さらには、X軸方向移動とY
軸方向移動とZ軸方向移動とを同時に行った場合でも同
様である。
【0037】従って、Y軸方向及びZ軸方向の移動に追
従しつつ上記X軸機構40によるX軸方向への移動力を
ボタン保持部材26L,26Rに伝達可能な左右移動伝
達手段としては、伝達軸45と受け穴部材46との構成
がこれに該当する。
【0038】(Z軸機構)次に、Z軸機構50につい
て、図3に基づいて説明する。Z軸機構50は、ボタン
付けミシン100の本体フレームに支持されたモータ保
持枠50aと、このモータ保持枠50aにその出力軸を
Z軸方向に向けて保持されたZ軸モータ51と、Z軸モ
ータ51の出力軸に装備されたウォームギヤ52と、回
転軸をX軸方向に沿わせた状態でモータ保持枠51aに
回転自在に支持されたウォームホィール53と、ウォー
ムホィール53と同一軸で連結された入力リンク54
と、入力リンクの54の回動端部にその一端部が回転自
在に連結された伝達リンク55と、伝達リンク55の他
端部とその上端部が回転自在に連結された直動リンク5
6と、ミシン100の本体フレームに支持されると共に
直動リンク56をZ軸方向に沿った直動のみを可能とす
る直動ガイド57と、Y軸方向を向いてその一端部を直
動リンク56の下端部に固定連結されている連結棹58
と、連結棹58の他端部に連結され先端部が下方に延び
たL字棒状体59とを備えている。
【0039】上記ウォームホィール53と入力リンク5
4とはX軸方向に沿った回転軸で連結されると共に入力
リンク54はその長手方向がおおよそY軸方向に向けら
れた状態で回転軸に連結されている。従って、ウォーム
ギヤ52の回転がX軸回りの回転に変換される結果、入
力リンク54の出力側の端部は一定範囲内において、ほ
ぼZ軸方向に沿った移動を行う。かかるZ軸方向の移動
力が伝達リンク55を介して直動リンク56に伝達され
る。
【0040】前述したように、直動リンク56は直動ガ
イド57に支持されている。この直動ガイド57は、丸
棒状の直動リンク56が貫通状態で挿入可能なZ軸方向
に向けられたガイド穴を有し、且つこのガイド穴は直動
リンク56が滑動可能に軸受けが設けられている。従っ
て、直動リンク56は、Z軸方向に沿ってのみ移動可能
となり、入力リンク54の先端部に生じるY軸方向の変
位は連結リンク55の両端部における回転により解消さ
れる。
【0041】上記連結棹58及びL字棒状体59は直動
リンク56と共にZ軸方向移動を行う。L字棒状体59
は、その中間部で直角に屈曲しており、屈曲部を境界に
一端部側の部位がY軸方向に向けられ,他端部側の部位
がZ軸方向に向けられた状態で、当該他端部が連結棹5
8に連結されている。また、L字棒状体59は、そのY
軸方向に向けられた部位を、第一のリンク体20に装備
された後述する揺動部材82の受け棹部83を引っかけ
て第一のリンク体20の先端部をZ軸方向に沿って移動
させる。そして、Z軸方向に移動を行っているかいない
かにかかわらず、第一のリンク体20がY軸方向に沿っ
た移動を行う場合には、L字棒状体59のY軸方向に向
けられた部位上をY軸方向に沿って揺動部材82の受け
棹部83が摺動して移動することにより、当該Y軸方向
の移動を妨げることなく許容している。また、揺動部材
82の受け棹部83も丸棒状を成し、その長手方向がX
軸方向に向けられた状態で第一のリンク体20に装備さ
れている。従って、Z軸方向に移動を行っているかいな
いかにかかわらず、第一のリンク体20がX軸方向に沿
った移動を行う場合には、L字棒状体59のY軸方向に
向けられた部位上をX軸方向に沿って受け棹部83が摺
動して移動することにより、当該X軸方向の移動を妨げ
ることなく許容している。
【0042】従って、L字棒状体59のY軸方向に沿っ
た部位の長さは、少なくともボタン保持装置1がボタン
Bに対して予定するY軸方向の必要移動量以上に設定さ
れており、同様に、受け棹部83の長さも、少なくとも
ボタン保持装置1がボタンBに対して予定するX軸方向
の必要移動量以上に設定されている。従って、X軸方向
及びY軸方向の移動に追従しつつ上記Z軸機構50によ
るZ軸方向への移動力をボタン保持部材26L,26R
に伝達可能な上下移動伝達手段としては、L字棒状体5
9と受け棹部83との構成がこれに該当する。
【0043】(糸浮かし機構)糸浮かし機構80につい
て図3,8,9,10に基づいて説明する。この糸浮か
し機構80は、第一のリンク体20の本体プレート22
の正のY軸方向端部であって正のX軸方向端部に固定装
備された支持ブラケット81と、この支持ブラケット8
1によりX軸方向に沿った回転軸を介して回動自在に支
持された揺動部材82と、第一のリンク体20の本体プ
レート22の正のY軸方向端部であってX軸方向中央部
に固定装備されている保持枠体86と、この保持枠体8
6によりZ軸方向に沿った回転軸を介して回動自在に支
持されると共に揺動部材82の揺動に応じてその一端部
に回動力が入力される伝達リンク85と、保持枠体86
によりZ軸方向に沿った回転軸を介して回動自在に支持
されると共に伝達リンク85の他端部と係合して回動を
行うガイドリンク87と、このガイドリンク87により
Z軸方向に移動自在に支持されると共に当該ガイドリン
ク87と共に回動を行う棒支持体91と、棒支持体91
にその基端部が支持されると共にその先端部を必要に応
じてボタンBのミシン針101側において二つのボタン
穴の間に配置することで縫い付け時に予め根巻き分の縫
い付け糸の長さを稼ぐための糸浮かし棒90と、保持枠
体86に保持された上下動モータ92と、この上下動モ
ータ92によりY軸方向に沿った移動力を入力される直
動部材93と、この直動部材93により回動力が入力さ
れると共にその回動動作により棒支持体91をZ軸方向
に沿って移動させる出力リンク94とを備えている。
【0044】上記支持ブラケット81はL、正のY軸方
向と正のZ軸方向の合成方向に沿って立設された二本の
支持アームを備え、これらにより揺動部材82の上端部
をX軸方向に沿った回転軸を介して回動自在に支持して
いる。他方、揺動部材82は、上記回転軸を中心に二つ
の半径方向に沿って延設された部位を備え、その一方に
は前述した受け棹部83がX軸方向に沿った状態で固定
装備されている。この受け棹部83は、Z軸機構50の
L字棒状体59により正のZ軸方向に引き上げが行わ
れ、これにより、揺動部材82全体が支持ブラケット8
1に対して回動するようになっている。そして、揺動部
材82の所定角度の回動が行われると、かかる揺動部材
82の他方の半径方向に沿って延設された部位が支持ブ
ラケット81に装備されたストッパ81aに当接し、そ
れ以上の回動が規制されるように構成されている。従っ
て、揺動部材82がストッパ81aにより回動を規制さ
れた状態でさらにZ軸機構50がL字棒状体59を引き
上げると、その引き上げ力は第一のリンク体20全体に
作用し、その結果、各ボタン保持部材26L,26Rに
保持されたボタンBがZ軸方向に移動するようになって
いる。
【0045】従って、換言すると、揺動部材82は、ス
トッパ81aからある程度離れた初期位置からストッパ
81aに当接するまでの間の範囲についてのみ伝達リン
ク85を回動させることになる。ちなみに、揺動部材8
2の他方の半径方向に沿って延設された部位の端部には
係合穴部材84が装備されている。この係合穴部材84
は、図9に示すように、X軸方向に沿ったU字形状の長
穴が形成されており、この長穴には伝達リンク85の一
端部に形成された先端丸状突起が嵌挿される。この先端
丸状突起は、先端が丸く且つくびれた形状に形成されて
おり、揺動部材82が上述した範囲内で回動すると、係
合穴部材84がY軸方向に移動し、その移動力を受けて
伝達リンク85全体を回動させる。
【0046】さらに、伝達リンク85の他端部には長穴
が貫通状態で形成されている。かかる長穴にはガイドリ
ンク87が有する副ガイド軸89の正のZ軸方向に突出
した上端部が挿入されている。ガイドリンク87は、保
持枠体86に対してZ軸方向に沿った主ガイド軸88に
より回動自在に連結されている。副ガイド軸89は、こ
の主ガイド軸88に並列状態でガイドリンク87に設け
られている。従って、伝達リンク85の回動により、副
ガイド軸89を介してガイドリンク87が主ガイド軸8
8回りの回転力を受けて回動を行うようになっている。
そして、この副ガイド軸89は、引っ張りバネ(図2参
照)により上方から見て反時計方向に回動するように、
常時張力を受けている。従って、この張力により、前述
した揺動部材82は、かかる副ガイド軸89から伝達リ
ンク85を介して、常時ストッパ81aから離間する方
向に付勢されることになり、受け棹部83がZ軸機構5
0により引っ張り力を受けていないときには、揺動部材
82はその当接部位がストッパ81aから一定距離離間
した状態が維持される。
【0047】また、糸浮かし棒90を保持する棒保持体
91は、主ガイド軸88と副ガイド軸89の双方に沿っ
てスライド可能に支持されており、前述した副ガイド軸
89が引っ張りバネから受ける張力により、かかる棒保
持体91は糸浮かし棒90の先端部が、常時,ボタン保
持部材26L,26Rに保持されたボタンBの上方にセ
ットされる方向に回動を付勢されている。即ち、Z軸機
構50は、L字棒状体59により揺動部材82の受け棹
部83を引っ張り上げることにより、伝達リンク85及
びガイドリンク87を介して、ボタンB上にセットされ
た状態にある糸浮かし棒90を引っ張りバネに抗してボ
タンB上から退避させる方向に回動させることになる。
また、前述したように、糸浮かし棒90が十分に退避し
た状態でさらにZ軸機構50がL字棒状体59を正のZ
軸方向に移動させると、ボタン保持部材26L,26R
が同方向に移動することとなる。
【0048】さらに、棒保持体91は各ガイド軸88,
89に沿ってスライド可能であり、その外部には主ガイ
ド軸88を中心とする周方向に沿って係合溝91aが形
成されている。そして、かかる係合溝91aには出力リ
ンク94の回動端部に設けられた突起が係合している。
前述したように、出力リンク94は、上下動モータ92
の駆動によりY軸方向に往復移動可能な直動部材93に
より回動力が入力されるため、出力リンク94の回動端
部はほぼZ軸方向に沿って移動させることが可能であ
る。従って、上下動モータ92の回転により、出力リン
ク94が回動し、スライド可能に支持された棒保持体9
1はZ軸方向の正逆側にそれぞれ移動させて位置決めす
ることが可能となっている。また、棒保持体91は、主
ガイド軸88を中心とする周方向に沿った係合溝91a
により出力リンク94の突起と係合しているので、かか
る出力リンク94から上下移動を入力されても、主ガイ
ド軸88を中心とする回動の妨げとならず、糸浮かし棒
90のセットと退避とを切り替え可能としつつもその先
端部をZ軸軸方向に位置決めすることを可能としてい
る。
【0049】従って、ボタンに対して糸浮かし棒の上下
位置の位置決めを行う機構としては、上下動モータ92
と直動部材93と出力リンク94との構成がこれに該当
する。
【0050】(ボタン供給機構)次に、ボタン供給機構
110について、図11〜13に基づいて説明する。ボ
タン供給機構110は、ボタン付けミシン100の本体
フレームに支持されたモータ保持枠111と、このモー
タ保持枠111にその出力軸をY軸方向に向けて保持さ
れた供給用モータ112と、供給用モータ112の出力
軸に装備されたウォームギヤ113と、回転軸をZ軸方
向に沿わせた状態でモータ保持枠111に回転自在に支
持されたウォームホィール114と、ウォームホィール
114と同一軸で連結された主動リンク115と、主動
リンク115と平行な回転軸によりその基端部を回転自
在にモータ保持枠111に支持された従動リンク116
と、主動リンク115及び従動リンク116の双方の回
動端部が回転自在に連結された連結リンク117と、連
結リンク117の一端部に装備されたボタン載置部材1
18とを備えている。
【0051】上記主動リンク115と従動リンク116
と平行リンク117とは、モータ保持枠111を固定節
とする両てこ機構を構成し、主動リンク115と従動リ
ンク116とが共に同方向に回転することにより連結リ
ンク117及びボタン載置部材118を周回移動させる
ことが可能である。また、主動リンク115と従動リン
ク116とは同一の長さに設定されると共に、これら二
つのリンク115,116の回動支点の支点間距離と連
結リンク117における支点間距離とが同一の長さに設
定されている。これにより、各リンク115,116は
回動に際して常時互いに平行状態を維持すると共に連結
リンク117はその周回移動範囲内において常時同じ方
向を維持することとなる。
【0052】ボタン載置部材118は二つのボタン載置
領域を備え、これらの載置領域がY軸方向に並ぶように
連結リンク117に固定装備されている。従って、主動
リンク115及び従動リンク116の回動により周回移
動しても、常時,二つの載置領域がY軸方向に沿って並
んだ状態を維持することができる。そして、これら各ボ
タン載置領域には、ボタン穴の配置に対応して設けられ
た複数の挿入突起が上方に向けて形成されており、各領
域ごとにボタン穴配置の異なるボタンを載置可能として
いる。図11は、ボタン載置部材118がボタンBの受
け取り位置にある状態を示す。かかる受け取り位置ある
ボタン載置部材118は、図示しないボタンストッカか
ら或いは外部から手動によりボタンBを載置される。そ
して、図12,13に示すように、主動リンク115及
び従動リンク116の回動によりボタン載置部材118
を、ボタン保持装置1に対する所定のボタンの供給位置
Sまで搬送することが可能なように、ボタン供給機構1
10が構成されている。
【0053】かかるボタン保持装置1へのボタン供給位
置Sは、図13に示されるように、アーム部102の支
持されたミシン針101の針下位置の周辺よりも負のY
軸方向寄りに設定されている。なお、針下位置から供給
位置SまでのY軸方向のズレ量は、例えば、縫い付け時
におけるボタンBの保持位置から少なくともボタン一つ
分以上は確保することが望ましい。
【0054】(力ボタン保持装置)力ボタン保持装置1
20は、ボタン付けミシン100のベッド部の上面に設
けられている。かかるベッド部とは、図1に示すよう
に、ボタン保持装置1の下方側において当該ボタン保持
装置1と対向するボタン付けミシン100の下半分のほ
ぼ全体を占める部分をいう。かかるベッド部の負のY軸
方向端部の上部から正のY軸方向に向かってアーム部1
02(図11〜13参照)が延設されており、当該アー
ム部102の延設方向先端部においてミシン針101は
その上下動を行わしめるクランク機構に支持されてい
る。前述したボタン保持装置もまた、このアーム部によ
り支持されている。
【0055】力ボタン保持装置120は、図14に示す
ように、ベッド部の上面においてY軸方向に沿って往復
移動可能なスライド板121と、かかるスライド板12
1の上面における正のY軸方向端部側に設けられた力ボ
タンをはめ込み可能な力ボタン保持部122とを備えて
いる。図14は、力ボタン保持部122がミシン針10
1の針下位置から負のY軸方向に離間した状態を示して
いる。そして、かかる配置で力ボタン保持部122に力
ボタンをはめ込ませて保持させ、スライド板121を正
のY軸方向に移動させて布地の下方に力ボタン保持部1
22を差し込むと共に針下位置に位置決めを行い、ボタ
ンと共に布地への縫い付け作業が行われる。なお、かか
る力ボタン保持装置120のスライド板121は、手動
によりY軸方向移動をが行われるが、動作制御手段の動
作指令に従ってスライド板121の上記移動を行わせる
駆動手段を設けても良い。
【0056】(動作説明)次に、動作制御手段により行
われる上記ボタン付けミシン100の動作を説明する。
動作制御手段は、具体的にはCPU,ROM,RAM等
を含む演算装置で構成され、これらに所定のプログラム
が入力されることにより、下記に示す各部の動作制御を
実行する。なお、この動作制御手段には、ボタン付けミ
シンの使用者が、新しいボタンのロード,根巻きを行う
かボタンか否か,ボタンの高さ位置設定,ボタンの外
径,ボタンの縫い付けの対象となる二つのボタン穴の間
隔,縫い付け作業の開始指示,根巻き作業の開始指示等
を入力する図示しない入力手段が併設されており、かか
る入力手段により入力された内容に従って、各部の動作
制御を実行する。
【0057】まず、新しいボタンのロード(供給)が入
力されると、動作制御手段は、Y軸機構30のY軸モー
タ31に対し負方向への回転駆動を指令し、ボタン保持
部材26L,26Rを針下位置からボタンの供給位置S
まで後退させる。またこのとき、Z軸機構50のZ軸モ
ータ51に対し正方向への回転駆動を指令し、ボタン保
持部材26L,26Rを所定のロード高さまで上昇させ
る。なお、ボタン付けミシン100では、各動作の中
で、ロードを行う場合にボタン保持部材26L,26R
が最も高位置で行われる。このとき、Z軸機構のL字棒
状体59を、糸浮かし機構80の揺動部材82がストッ
パ81aに当接してもなお、上方へ移動させている状態
なので、糸浮かし棒90は回動が行われ、退避状態にあ
る。
【0058】ボタン保持部材26L,26Rがボタン供
給位置で所定のロード高さに位置決めされると、動作制
御手段は、ボタン保持部開閉機構60の開閉用エアシリ
ンダ68(正確にはエアシリンダのエアを供給するポン
プ又はエアの供給路に設けられた開閉用の電磁バルブ、
以下、エアシリンダの動作説明において同じ)に対して
移動体65が負のY軸方向へ移動するように作動を指令
する。これにより、各ボタン保持アーム25L,25R
の間隔が開き、ボタン保持可能状態となる。
【0059】次に、予めボタン載置部材118の載置領
域にボタンBが載置されているボタン供給機構110の
供給用モータ112に対して回転指令が入力され、図1
1の状態から図12の状態にボタン載置部材118を搬
送する。かかる搬送により、ボタン載置部材118がボ
タン供給位置Sに位置決めされると、ボタン保持装置1
では、各ボタン保持アーム25L,25Rを開いた状態
のまま、動作制御手段により、Z軸機構50が駆動さ
れ、ボタン保持部材26L,26Rをボタン載置部材1
18が保持しているボタン高さまで下降させる動作制御
が行われる。そして、開閉用エアシリンダ68の作動に
より、各ボタン保持アーム25L,25Rの間隔を狭め
て、各ボタン保持部材26L,26RによりボタンBを
保持させる。
【0060】ボタン保持が行われると、動作制御手段
は、Z軸機構50により再び、ボタン保持部材26L,
26Rを上昇させて、ボタン保持部材118からボタン
Bをすくい上げて、ボタンの受け渡しが完了する。な
お、上述したボタン供給動作の間に、ミシン針101の
下方では、ボタン付けを行う布地がボタン縫い付け位置
を針下位置に位置決めされた状態で保持されている。ボ
タン保持装置1では、ボタンBをすくい上げると共に、
布地とミシン針101との間にボタンの介挿を行うのに
好適な高さである所定の針下挿入高さに位置決めされ
る。
【0061】また、力ボタンの縫い付け作業も行う場合
には、力ボタン保持装置120のスライド板121を負
のY軸方向に移動させることにより針下位置から力ボタ
ン保持部122を退避させ、かかる状態で当該力ボタン
保持部122に力ボタンを装着する。そして、スライド
板121を正のY軸方向に移動させると共に布地の下側
に挿入し、さらに力ボタン保持部122を針下位置に位
置決めする。
【0062】さらに、ボタン保持部材26L,26Rが
針下挿入高さに位置決めされると、動作制御手段は、Y
軸機構30に対する動作制御を行ってボタン保持部材2
6L,26Rを正のY軸方向に移動し、さらにY軸機構
30及びX軸機構40の協動により、先に縫い付けを行
う二つのボタン穴をミシン針101に対する所定の相対
位置に位置決めする。
【0063】ボタン保持部材26L,26Rに保持され
たボタンBを針下で位置決めした後、動作制御手段はZ
軸機構50により、ボタン保持部材26L,26Rの高
さ調節を行う。即ち、根巻きを行うボタンBであるか否
かにより、ボタン保持部材26L,26Rが異なる二種
類の高さのいずれか一方の縫い付け高さに位置決めされ
る。なお、これらの縫い付け高さは、いずれも針下挿入
高さよりも低位置となる。
【0064】まず、根巻きを行わない場合の縫い付け高
さ(第一の縫い付け高さ)に設定する場合には、動作制
御手段は、第一のリンク体20がベース体10に対して
もうそれ以上開かなくなる限界角度の手前の状態まで下
降した状態であって、糸浮かし部材80の揺動部材82
をストッパ81aに当接させた状態を維持し得る高さま
でZ軸機構50のL字棒状体59を負のZ軸方向に移動
させる。かかる状態では、揺動部材82がストッパ81
aに当接した状態が維持されるので、糸浮かし部材90
の退避状態を維持される。従って、かかる縫い付け高さ
でボタンBの縫い付けを行った場合には、縫い付けられ
た糸に根巻きのスペースは確保されない。
【0065】次に、根巻きを行う場合の縫い付け高さ
(第二の縫い付け高さ)に設定する場合には、動作制御
手段は、第一のリンク体20がベース体10に対しても
うそれ以上開かなくなる限界角度の状態まで下降した状
態であって、さらに糸浮かし部材80の揺動部材82か
ら離間するまでZ軸機構50のL字棒状体59を負のZ
軸方向に移動させる。かかる状態では、揺動部材82が
L字棒状体59から開放されてストッパ81aから離間
するので、糸浮かし部材90は副ガイド軸89に設けら
れた引っ張りバネの弾性により回動し、その先端部がミ
シン針101とボタンBとの間に介挿される。従って、
かかる縫い付け高さでボタンBの縫い付けを行った場合
には、縫い付けられた糸に根巻きのスペースが確保され
る。
【0066】なお、動作制御手段では、Z軸機構50の
L字棒状体59の高さを制御することにより、ボタン保
持部材26L,26Rが高位置(第一の縫い付け高さ)
で糸浮かし棒90が退避されている状態と、ボタン保持
部材26L,26Rが低位置(第二の縫い付け高さ)で
糸浮かし棒90が介挿されている状態の二種類の状態を
切り替え可能としているが、さらに、第一のリンク体2
0がベース体10に対してもうそれ以上開かなくなる限
界角度の状態まで下降した状態であって、糸浮かし部材
80の揺動部材82をストッパ81aに当接させた状態
を維持し得る高さにZ軸機構50のL字棒状体59を位
置決めすることにより、ボタン保持部材26L,26R
を第二の縫い付け高さに設定しつつも糸浮かし棒90を
退避させたままにしておくことも可能である。かかる状
態で縫い付けを行う場合にも、縫い付けられた糸に根巻
きのスペースは確保されない。
【0067】ボタン保持部材26L,26Rが第一又は
第二の縫い付け高さに位置決めされると、ボタンBの縫
い付けが行われる。即ち、Y軸方向に沿って並んだ二つ
のボタン穴に交互にミシン針が挿入され、これによりボ
タンBを布地に縫い付ける。このとき、糸浮かし棒90
が介挿された状態にある場合には、その先端部をまたい
でミシン針が二つのボタン穴に交互にミシン針が挿入さ
れてボタンBの縫い付けが行われる。かかる、糸浮かし
棒90の先端部が二つのボタン穴の間に配置されること
により、縫い付け用の糸が糸浮かし棒90の先端部をま
たいで縫い付けられるために、縫い付け後にあっても、
ボタンを布地から離間させることが可能となり、布地と
ボタンBとの合いに根巻きスペースが形成される。ま
た、糸浮かし棒90の先端部は二つのボタン穴の間隔よ
り先細に形成されているので、縫い付け時にボタンを布
地から離間せしめる場合のように、垂直上方にミシン針
を移動させてさらに水平移動により隣のボタン穴にミシ
ン針を位置決めして下降させるという三工程を行う場合
と比較して、ミシン針の上昇と隣のボタン穴側への移動
とをほぼ同時に行うことができ、縫い付けの迅速化が図
られる。また、ボタン穴が四つある場合には、Y軸方向
に沿った二つのボタン穴に対する縫い付けが完了してか
ら、隣のY軸方向に沿って並んだ二つのボタン穴がミシ
ン針101の下方となるように、動作制御手段はX軸機
構によりボタン保持部材26L,26Rの位置決めを行
い、同様の縫い付け動作を行う。
【0068】上記のように根巻き用の縫い付けが行われ
た場合の次の工程の動作をさらに説明する。縫い付けが
完了すると、動作制御手段では、ボタン起立機構70の
各起立用エアシリンダ74L,74Rを作動させる。こ
れにより、水平状態で保持されていたボタンBはボタン
保持部材26L,26Rと共に垂直方向に回転される。
従って、負のY軸方向に突出した状態の布地に対してボ
タンBの底面側が垂直に対向した状態となる。かかる状
態からさらに、動作制御手段は、Y軸機構30により根
巻きを行う必要長さだけ、布地からボタンBが離間する
ようにボタン保持部材26L,26Rを負のY軸方向に
移動させる。
【0069】上述の状態で布地とボタンBとの間で縫い
付けられた糸を挟むようにミシン針を上下動させて、根
巻きが行われる。なお、布地を保持する保持部は図示し
ないY軸方向への移動機構により移動可能である。従っ
て、根巻き動作の際には、ミシン針の上下動に合わせ
て、ボタン保持部材26L,26Rに保持されたボタン
Bと布地とを同時にY軸方向に沿って根巻き長の範囲で
往復移動させる動作制御が行われる。そして、根巻きが
完了すると、動作制御手段は、ボタン保持部開閉機構6
0の開閉用エアシリンダ68を作動させてボタンBを開
放する。さらに、布地を新たなボタン付け位置にセット
し直して、新たなボタンの供給を受ける。以下、同様の
動作が繰り返される。
【0070】(実施形態の効果説明)以上のように、ボ
タン付けミシン100は、ベース体10と第一のリンク
体20と第二のリンク体15とにより疑似スコットラッ
セル機構を構成しているため、ボタンの縫い付けに必要
となるZ軸方向の移動動作が行われても、Y軸方向の変
位を無視できる微少な範囲まで低減することができ、補
正制御等を行うことなく、縫い付け作業を行うことが可
能となる。
【0071】また、ボタン保持部開閉機構60は各ボタ
ン保持アーム25L,25Rごとに移動体65との間で
前後側を二本のリンク66L,66R,67L,67R
で連結する構成のため、二本のボタン保持アーム25
L,25Rを平行移動させてボタンBを保持することが
可能であり、外径の異なる種々のボタンについてもその
直径の両端位置で狭持することができ、良好な保持状態
を維持することが可能である。
【0072】さらに、ボタン保持装置1が針下位置から
負のY軸方向に沿ってボタンの供給位置Sまでボタン保
持部材26L,26Rを移動させることが可能であるた
め、ボタンSの受け渡し作業を行うための作業空間を確
保することが容易となり、その結果、容易にボタン付け
ミシン100にボタン供給機構110を組み込むことが
可能である。また、同時に、広い作業領域でのボタンの
受け渡しが可能であるため、ボタン供給機構110によ
るボタンBの受け渡し動作を迅速且つ確実に行わせるこ
とも可能である。なお、本実施形態では、ボタンの供給
位置Sを針下位置よりも負のY軸方向寄りに設定してい
るが、これと直交するX軸方向の正負のいずれかの方向
寄りに設定しても良い。かかる場合には、当該新たなボ
タン供給位置に対してボタン載置部材118を搬送可能
となるようにボタン供給機構110を配置すれば良い。
また、動作制御手段は、ボタンのロード操作が指示入力
された場合に、ボタン保持装置1のX軸機構40の動作
制御を行えば良い。
【0073】また、ボタン付けミシン100は、力ボタ
ン保持装置120を備えると共にその力ボタン保持部1
22が針下位置から負のY軸方向に移動可能であるた
め、ミシン針101が妨げとなることなく広い作業空間
で力ボタンの供給を行うことが可能となる。従って、力
ボタンの供給作業を迅速且つ確実に行うことが可能とな
り、作業性の向上を図ることが可能となる。なお、本実
施形態では、力ボタン保持装置120のスライド板12
1を針下位置よりも負のY軸方向寄りに移動可能に設定
しているが、これと直交するX軸方向の正負のいずれか
の方向に向けて移動可能に設定しても良い。
【0074】以上、本発明の実施形態を説明したが、本
発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、そ
の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であること
は言うまでもない。
【0075】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、ボタン保持装置
が針下位置からボタン保持部を離間する方向に移動させ
ることが可能なため、かかる移動によりボタン保持部へ
のボタンの受け渡し作業を行うための作業空間を容易に
確保することが可能である。その結果、手作業によりボ
タン供給を行う場合には、ミシン針が妨げとならず、迅
速且つ確実にボタンを供給でき、作業性の向上を図るこ
とが可能である。また、ボタン保持部へのボタンの受け
渡し作業を行うための作業空間を広く確保可能なため、
ボタン保持部に対してボタンの受け渡しを行う部材の介
挿が可能となることから、駆動源の駆動により制御可能
なボタンの供給を行う機構を設けることが容易となると
共にかかるボタン供給機構によるボタンの受け渡しも迅
速且つ確実に行わせることが可能である。さらに、ボタ
ン保持部が針下位置から離間移動することから、当該位
置において布地の取り付け作業を行うに際してボタン保
持部が妨げとならず、作業の容易か、迅速化を図ること
が可能となる。
【0076】請求項2記載の発明では、力ボタン保持装
置を備えると共にその力ボタン保持部が針下位置から移
動して離間可能であるため、ミシン針が妨げとなること
なく広い作業空間で力ボタンの供給を行うことが可能と
なる。従って、力ボタンの供給作業を迅速且つ確実に行
うことが可能となり、作業性の向上を図ることが可能と
なる。
【0077】請求項3記載の発明は、力ボタン保持装置
のその力ボタン保持部をアーム部の長手方向に沿って移
動可能としていることから、ボタン付けミシンに対して
同方向の延長線上において作業者が操作を行う場合に、
より作業者に近い位置で力ボタンの供給作業を行うこと
が可能となり、さらなる操作性の向上を図ることが可能
となる。
【0078】請求項4記載の発明は、力ボタン保持装置
のその力ボタン保持部をアーム部の長手方向と直交する
方向に沿って移動可能としていることから、ボタン付け
ミシンに対して同方向の延長線上において作業者が操作
を行う場合に、より作業者に近い位置で力ボタンの供給
作業を行うことが可能となり、さらなる操作性の向上を
図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施形態であるボタン付けミシンの斜視
図である。
【図2】ボタン付けミシンの主要部を成すボタン保持装
置の側面図である。
【図3】ボタン保持装置の斜視図である。
【図4】ボタン保持装置の各リンク体の基本構造を説明
するための概略説明図である。
【図5】第一のリンク体とその周辺構成を示す側面図で
ある。
【図6】第一のリンク体とその周辺構成を示す底面図で
ある。
【図7】ボタン保持部開閉機構の概略構成を示す説明図
であり、図7(A)はボタン保持部開閉機構を上方から見
た概略構成を示し、図7(B)は下方から見た概略構成を
示す。
【図8】糸浮かし機構の斜視図である。
【図9】糸浮かし機構の支持ブラケット部分を下方から
見た部分説明図である。
【図10】糸浮かし機構の支持ブラケット部分の部分斜
視図である。
【図11】ボタン供給機構によるボタン保持装置に対す
るボタン供給を行う前段階の状態を示す斜視図である。
【図12】ボタン供給機構によるボタン保持装置に対す
るボタン供給状態を示す斜視図である。
【図13】ボタン供給機構によるボタン保持装置に対す
るボタン供給状態を示す側面図である。
【図14】ボタン付けミシンに装備された力ボタン保持
装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ボタン保持装置 26L,26R ボタン保持部材(ボタン保持部) 30 Y軸機構(前後移動機構) 40 X軸機構(左右移動機構) 50 Z軸機構(上下移動機構) 100 ボタン付けミシン 101 ミシン針 110 ボタン供給機構 120 力ボタン保持装置 122 力ボタン保持部 B ボタン S ボタン供給位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B150 AA23 BA06 BB02 CC01 CE23 CE27 EB03 EB06 EB13 EH01 EH11 EH17 JA03 JA13 JA28 JA31 JA32

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下動を行うミシン針の針下でボタン保
    持を行うボタン保持装置を備え、 前記ボタン保持装置は、そのボタン保持部を前記ミシン
    針の針下位置から離間移動可能とすることを特徴とする
    ボタン付けミシン。
  2. 【請求項2】 上下動を行うミシン針の針下で力ボタン
    の保持を行う力ボタン保持装置を備え、 前記力ボタン保持装置は、その力ボタン保持部を前記ミ
    シン針の針下位置から離間移動可能とすることを特徴と
    するボタン付けミシン。
  3. 【請求項3】 前記力ボタン保持装置は、前記ミシン針
    を支持するアーム部の長手方向に沿って前記力ボタン保
    持部を前記ミシン針の針下位置から移動させることを可
    能とすることを特徴とする請求項2記載のボタン付けミ
    シン。
  4. 【請求項4】 前記力ボタン保持装置は、前記ミシン針
    を支持するアーム部の長手方向に直交する方向に沿って
    前記力ボタン保持部を前記ミシン針の針下位置から移動
    させることを可能とすることを特徴とする請求項2記載
    のボタン付けミシン。
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