JP4634100B2 - ボタン付けミシン - Google Patents
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Description
このようなボタン供給装置により、ボタン供給位置に供給されたボタンは、ボタン保持装置に設けられたボタンチャックにより左右から保持され、布地へと縫製される(例えば、特許文献1参照。)。
よって、ボタンが縫い針の針下に供給されていないことを作業者に確実に知らせることができる。
よって、ボタンが縫い針の針下に供給されていないことを作業者に確実に知らせることができる。
これにより、作業者の視線はボタン保持アームに集まる。ここで、ボタン保持アームが接離動作を繰り返すことにより、作業者は通常の縫製作業中にはない動作であることを認識できるため、ボタン保持アームに視線を集めやすくなる。
よって、ボタンが縫い針の針下に供給されていないことを作業者に確実に知らせることができる。
これにより、作業者の視線はボタン保持部に集まる。ここで、ボタン保持部が正転と逆転を繰り返して行うことにより、作業者は通常の縫製作業中にはない動作であることを認識できるため、ボタン保持部に視線を集めやすくなる。
よって、ボタンが縫い針の針下に供給されていないことを作業者に確実に知らせることができる。
よって、ボタンが縫い針の針下に供給されていないことを作業者に確実に知らせることができる。
よって、ボタンが縫い針の針下に供給されていないことを作業者に確実に知らせることができる。
よって、ボタンが縫い針の針下に供給されていないことを作業者に確実に知らせることができる。
<ボタン付けミシンの構成>
図1に示すように、ボタン付けミシン1は、ベッド部2と、ベッド部2から立設された縦胴部3と、縦胴部3からベッド部2に対向するように設けられたアーム部4と、を備えている。なお、以下の説明では、ボタン付けミシン1の前後方向、上下方向は図1に示す通りであり、それぞれY軸方向、Z軸方向とする。また、図1の紙面に向かって垂直な方向を左右方向(X軸方向)とする。
ボタン付けミシン1は、ボタンや布地などを独立に自在に搬送することによって、多様なボタン付け縫いが可能となっている。以下では、ボタン等を搬送する各種機構について詳細に説明する。
針棒9は、主軸モータ14を駆動源としてクランク機構を介して上下動が行われる。また、針棒9は、Y軸方向(前後方向)を中心として揺動可能な針棒支持体により上下動可能に支持されている。従って、針棒9は、上下動を行いながらその下端部の縫い針5をX軸方向(左右方向)に沿って揺動させることが可能となっている。針棒支持体は、パルスモータである針振りモータ16を駆動源とする。この針振りモータ16は、その駆動時には、その揺動における両端部に縫い針5が位置するときに下死点となるように主軸モータ14と同期して駆動制御される。
ボタンは、アーム部4の中間下部において垂下支持されるとともに、その先端部が縫い針5の上下動経路近傍まで延びるように設けられた一対のボタン保持アーム25L,25Rにより保持される。かかるボタン保持アーム25L,25Rは、その基端部において、アーム部4に対してY軸方向に沿って移動可能に支持されるとともに上Y送りモータ31により当該Y軸方向への駆動が行われるようになっている。
さらに、ボタン保持アーム25L,25Rは、その基端部がX軸方向を中心として揺動可能に支持されており、且つ基端部にはアーム駆動手段としての上下駆動モータ51が併設されている。かかる上下駆動モータ51により、ボタン保持アーム25L,25Rの先端側で保持されるボタンは、上下に移動することが可能となっている。
さらに、ボタン保持装置10は、第一のリンク体20が備える二本のボタン保持アーム25L,25Rを介してボタンBの保持及び解除を行うボタン保持部開閉機構60(図5参照)と、ボタン保持アーム25L,25Rが備えるボタン保持部26L,26Rを介してボタンBを90度回転させるボタン起立機構70L,70Rと、を備えている。
第一のリンク体20は、図2〜図4に示すように、略長方形状の板状体である本体プレート22と、この本体プレート22のX軸方向両側端部からそれぞれ立設された基端部側連結腕部21L,21Rと、その両端部が基端部側連結腕部21L,21Rに連結されるとともにベース体の滑動部材に貫通状態で支持されるプレート支軸23と、本体プレート22の底面(負のZ軸方向側平面)に並んでY軸方向に平行に支持された二本のボタン保持アーム25L,25Rと、各ボタン保持アーム25L,25Rの先端部に設けられたボタン保持部26L,26Rとを備えている。
第二のリンク体15は、図2,3に示すように、変形U字状に形成されており、U字の上端部に相当する位置で、第一のリンク体20のX軸方向両側面であってY軸方向中間部にそれぞれ回転自在に連結されている。また、U字の下端部に相当する位置で支持軸17を介してベース体18の正のY軸方向先端部に回動自在に連結されている。第二のリンク体15の第一のリンク体20に対する二つの回動軸線は、同一線上であっていずれもX軸方向に平行に向けられている。また、第二のリンク体15をベース体18に連結するベース体支軸19は、図2に示すように、やはりX軸方向に向けられているとともにベース体18に対して回転自在且つ軸方向に沿って摺動自在となっている。従って、第一のリンク体20がX軸機構40によりX軸方向に往動した場合に、第二のリンク体15は第一のリンク体20とともに往動することが可能となっている。
ベース体18は、ボタン付けミシン1の内部においてY軸方向に往動可能に支持されるとともに、自らが各リンク体20,15を回動自在に支持している。即ち、ベース体18は、各軸機構30,40,50を除くボタン保持装置10の全ての構成を支持していることになる。
ベース体18の負のY軸方向端部側には、Y軸機構30が配設されている。かかるY軸機構30は、ボタン付けミシン1の本体フレームに出力軸をX軸方向に向けた状態で支持された上Y送りモータ31と、上Y送りモータ31の出力軸に設けられたピニオンギア32と、ベース体18の負のY軸方向端部の上部に設けられたラック部33とを備えている。ラック部33はY軸方向に沿って形成されており、上Y送りモータ31の駆動によりピニオンギア32を介してベース体18へのY軸方向への移動力が加えられる。これに伴い、各軸機構30,40,50を除くボタン保持装置10の全ての構成がY軸方向の移動を行うこととなり、第一のリンク体20の先端部おいて保持されるボタンBについてX軸方向に往動させることが可能となる。
X軸機構40は、ボタン付けミシン1の本体フレームに支持されたモータ保持枠41と、このモータ保持枠41にその出力軸をY軸方向に向けて保持された差動モータ42と、差動モータ42の出力軸に装備されたピニオンギア43と、モータ保持枠41にX軸方向に沿ってスライド自在に支持されると共にピニオンギア43とかみ合うラック部を備えた丸棒状ラック部材44と、Y軸方向に沿った貫通長穴を備えると共に第一のリンク体20に固定支持された受け穴部材46と、その上端部(正のZ軸方向の端部)で丸棒状ラック部材44に固定連結されるとともに下端部(負のZ軸方向端部)が受け穴部材46の長穴に挿通される伝達軸45とを備えている。
Z軸機構50は、ボタン付けミシン1の本体フレームに支持されたモータ保持枠50aと、このモータ保持枠50aにその出力軸をZ軸方向に向けて保持された上下駆動モータ51と、上下駆動モータ51の出力軸に装備されたウォームギア52と、回転軸をX軸方向に沿わせた状態でモータ保持枠51aに回転自在に支持されたウォームホイール53と、ウォームホイール53と同一軸で連結された入力リンク54と、入力リンクの54の回動端部にその一端部が回転自在に連結された伝達リンク55と、伝達リンク55の他端部とその上端部が回転自在に連結された直動リンク56と、ボタン付けミシン1の本体フレームに支持されると共に直動リンク56をZ軸方向に沿った直動のみを可能とする直動ガイド57と、Y軸方向を向いてその一端部を直動リンク56の下端部に固定連結されている連結棹58と、連結棹58の他端部に連結され先端部が下方に延びたL字棒状体59とを備えている。
そして、このL字棒状体59は、そのY軸方向に向けられた部位を、第一のリンク体20に装備された揺動部材の受け棹部を引っかけて第一のリンク体20の先端部をZ軸方向に沿って移動させる。その結果、第一のリンク体20の先端部に保持されたボタンBもまたZ軸方向に移動させることができる。
ボタン保持部開閉機構60は、第一のリンク体20に設けられている。このボタン保持部開閉機構60は、図4〜図6に示すように、本体プレート22の上面から下面にわたって貫通して形成され、ボタン保持アーム25Lとボタン保持アーム25Rとの連結部25cを中心として、ボタン保持アーム25L,25Rを回動させたときの回動軌跡に沿った円弧状に形成され、かつ、Y軸方向に沿って並列配置された長孔61L,61Rと、長孔61Lを介してボタン保持アーム25Lを支持するとともに長孔61Lに沿って移動自在なピン62Lと、長孔61Rを介してボタン保持アーム25Rを支持するとともに長孔61Rに沿って移動自在なピン62Rと、各ボタン保持アーム25L,25Rの間で本体プレート22にY軸方向に沿って往復移動自在に支持された移動体65と、移動体65とボタン保持アーム25Lとの間にわたって設けられたリンク66Lと、移動体65とボタン保持アーム25Rとにわたって設けられたリンク66Rと、正負のY軸方向に沿った移動力を移動体65に入力する開閉用エアシリンダ68と、を備えている。
リンク66Lは、一端部が移動体65に連結され、他端部がボタン保持アーム25Lに回転自在に連結されており、リンク66Lの両端連結点の距離を常時一定に維持する。従って、リンク66Lの回動により、移動体65に対するボタン保持アーム25Lの二つのリンク支点の距離変化を均一に維持することができる。ここで、ボタン保持アーム25LのY軸方向の移動は長孔61Lにより規制されているので、移動体65の移動により、ボタン保持アーム25Lに対してX軸向の移動を入力することができる。ボタン保持アーム25Rの場合も同様である
具体的には、ボタン保持アーム25L,25Rと、リンク66L,66Rと、連結部25cとの位置関係が図4〜図6である場合には、移動体65が前方、つまりボタン保持部26L,26R側に移動するにつれて、図5に示すように、ボタン保持部26L,26R同士が接近し、移動体65が後方、つまりボタン保持部26L,26Rから離れるように移動するにつれて、図6に示すように、ボタン保持部26L,26R同士が離隔するようになる。
ここで、ボタン有無センサ69によるボタン保持部26L,26Rのボタン有無の検出原理について説明すると、ボタン有無センサ69の発振回路から磁力線を発生させておき、移動体65の移動に伴って所定位置に設けられた磁性体69mがボタン有無センサ69が発生させた磁界内に進入すると、ボタン有無センサ69が発生させた磁力線に歪みが生じる。この歪みを検出することにより、移動体65の位置を割り出し、その位置からボタン保持アーム25L,25Rの姿勢状態、換言すると、ボタン保持部26L,26R間の距離を算出することができる。この算出された値に基づいて、ボタン保持部26L,26RがボタンBを保持しているか否かを知ることができる。具体的には、ボタン保持部26L,26R間の距離がボタンBの径とほぼ等しい場合には、ボタン保持部26L,26RがボタンBを保持していることになり、ボタンBの径よりも小さい、或いは遙かに大きい場合には、ボタン保持部26L,26RがボタンBを保持していないことになる。
ボタン起立機構70L,70Rを図3,4に基づいて説明する。ボタン起立機構70L,70Rは、それぞれボタン保持アーム25L,25Rに設けられており、ボタン保持部開閉機構60から入力される移動力によりボタン保持アーム25L,25RとともにそれぞれX軸方向に移動する。これらボタン起立機構70Lと70Rとは、その中間に位置するY−Z平面を基準に面対象となる構造を備えているので、ボタン起立機構70Lについて説明することとする。
また、起立用エアシリンダ74Lは、複動式であり、出力軸の突出及び縮退の双方を積極的に切り替えることが可能である。
即ち、図3の状態において、起立用エアシリンダ74Lの出力軸が縮退すると、出力リンク72Lは時計方向に回転して起立用ストッパ75Lに当接して止まり、かかる状態から起立用エアシリンダ74Lの出力軸が突出すると、出力リンク72Lは反時計方向に回転し、起立用エアシリンダ74Lのストロークエンドにて停止する。
ベッド部2は、その上面が、すくい縫いではない通常のボタン縫着縫製(いわゆるベタ縫い)を行う場合において、被縫製物たる布地を広げて載置する載置台となっている。かかる載置台には、力ボタンの縫着縫製を行う際に当該力ボタンを保持する力ボタン保持部が設けられている。
さらに、ベッド部2の前側先端部には、タング91がその基端部をX軸方向を中心に回動可能に支持装備されている。かかるタング91は、その先端部が後方を向いた状態でベッド部2の前側先端部に装備されており、当該先端部には布地が折り返した状態で装着を行うように先端が薄くなる板片状に形成されている。かかるタング91の先端部は、その基端部の回動により、縫い針5の上下動経路に接離可能となっている。タング91の回動はタングシリンダ92を駆動源としており、タング91の先端部が縫い針5の上下動経路に近づけると当該接近を検知するタングセンサ93が載置台に設けられており、当該タングセンサ93の出力によりタング91の先端部が縫い針5の上下動経路に最接近した状態となる使用位置にタングシリンダ92が引き寄せるようになっている。なお、使用位置までタング91が移動すると、タング91の先端部にセットされた布地を挟み込んで保持する板ばねが載置台の前方端部に設けられている。なお、タングシリンダ92は、縫製が終了すれば自動的にOFFになり、タング91は前方に倒れて元の待機位置に戻る。
次に、ボタン付けミシン1の制御回路について、図1に基づいて説明する。ボタン付けミシン1には、CPU101を備える電装ボックス100が設けられ、この電装ボックス100に各部が接続されている。
例えば、電装ボックス100には、操作パネル103、電源スイッチ104、スタートペダル105、一時停止スイッチ106等が接続されている。
操作パネル103は作業者が根巻き縫いなしのすくい縫い、すくい根巻き縫い、下ボタン付け縫い、べた付け縫いなどからボタン付けの種類を選択したり、選択したボタン付け縫製の縫製条件などを入力したり、あるいは設定されている縫製条件や縫製状況などを表示するものである。操作パネル103にはフラッシュメモリ等の外部メモリ103aが接続可能であり、外部メモリ103aからの縫製データを読み込んで縫製条件を設定できるようにもなっている。また、逆に、操作パネル103から入力した各種の縫製条件を外部メモリ103aに記憶させることもできるようになっている。
電源スイッチ104は、ボタン付けミシン1を通電状態にするためのON/OFFスイッチである。スタートペダル105は、縫製をスタートするときに操作するペダルであり、これを操作するとCPU101の制御により縫製を開始する。一時停止スイッチ106は、縫製開始後に、一時的に停止するためのスイッチである。
すなわち、インターフェースを介して、主軸モータ14、針振りモータ16、上Y送りモータ31、上下駆動モータ51、差動モータ42、下Y送りモータ95が接続されている。
また、インターフェースを介して複数の電磁弁108が接続され、この電磁弁108のそれぞれを介して起立用エアシリンダ74L,74R、タングシリンダ92、布押さえシリンダ107、糸切りシリンダ109aが接続されている。
また、インターフェースを介して、縫い針5の針下にボタンを供給するボタン供給機構110と接続されている。
次に、ボタン供給機構110について、図7〜10に基づいて説明する。ボタン供給手段としてのボタン供給機構110は、ボタンセット位置(図7に示す位置)においてセットされたボタンBをボタン供給位置(図8に示す位置)まで搬送し、ボタン保持装置10に供給する装置であり、ボタン保持台120、平行4節リンク機構130、駆動装置140(回転モータ141及びかさ歯車142)等を備えている。なお、本実施形態においては、ボタン保持台120、平行4節リンク機構130、駆動装置140は、アーム部4の右側面に配置されている。
各ボタンセット部121には、ボタン穴の位置に対応した複数のピン121aが取り付けられており、このピン121aをボタン穴に挿通することで、ボタンBがボタン保持台120に保持されるようになっている。
固定部材131は、アーム部4に接合されるとともに、駆動装置140を支持するための部材であり、略水平に配設される水平部135と、水平部135の左側面から上方に延出する側面部136と、水平部135の後部から上方に延出する背面部137とを備えている。
背面部137は、前後に貫通した開口137aを備えており、駆動装置140の回転モータ141は、その回転軸141aが開口137aに挿通された状態で背面部137に固定されている。なお、詳しい説明は後述するが、回転軸141aにはかさ歯車142aが取り付けられている。
水平部135は上下に貫通した2つの開口135aを備える略矩形状の板体であり、これら開口135aに原動部材支持部200及び回転部材支持部300が挿通されている。
回転軸202の下端には原動部材132が固定されており、回転軸202の上端にはかさ歯車142bが固定されている。このかさ歯車142bは、かさ歯車142aに噛み合わされており、回転モータ141の駆動力を回転軸202に伝達できるようになっているそして、回転モータ141の駆動により、かさ歯車142を介して回転軸202が軸回りに回転し、この回転軸202と一体に原動部材132が回転するようになっている。
原動部材132は、その一方の端部において原動部材支持部200の回転軸202に接合され、他方の端部において従動部材133に回転可能に連結されている。具体的には、原動部材132の他方の端部側は、斜め下方に延出するように形成されており、その先端部分には上下に貫通する開口132aが形成されている。この開口132aには従動部材133の端部から上方に突出して設けられた略円筒形の第一の連結部材310が挿通されており、原動部材132は第一の連結部材310を介して従動部材133に回転可能に連結する構成となっている。
その後、ボタン保持台120はボタン供給位置のボタン保持装置10の近傍まで移動し(図9参照)、ボタン保持アーム25L,25Rが左右に対向するボタン保持部26L,26Rの間でボタンBを把持することでボタン供給動作が完了する。
また、布地に関しては下Y送りモータ95の駆動によりY方向に移動させることができる。加えて、X軸方向に針棒9を揺動させる針振りモータ16の駆動により、縫い針5の針落ち位置をX軸方向について位置決めすることができる。
即ち、針振りモータ16,上Y送りモータ31,差動モータ42及び下Y送りモータ95が協働することで、ボタン保持アーム25L,25Rに保持されたボタン及びタング91に保持された布地に対して縫い針5の針落ち位置を相対的に位置決めする。また、下Y送りモータ95は、タング91を縫い針5から退避させる。
次に、上記構成からなるボタン付けミシン1の動作を説明する。ここでは、すくい縫いの時の動作と、べた縫いの時の動作に分けて説明する。
図11に示すように、まず、作業者がボタン保持台120上に設けられたボタンセット部121にボタンを載置する(ステップS1)。ここで、ボタンセット部121へのボタンの載置方法は自動的に載置するようにしてもよいし、手作業で載置してもよい。ボタンセット部121にボタンを載置した後、作業者はボタン供給スイッチを押す。
電装ボックス100内のCPU101は、ボタン供給スイッチが押されたか否かを判断し(ステップS2)、押されたと判断した場合(ステップS2:YES)には、CPU101は回転モータ141を駆動させてボタンが載置されたボタンセット部121を縫い針5の針下(ボタン供給位置)に移動させ、ボタンBをボタン保持装置10に供給する(ステップS3)。一方、CPU101が、ボタン供給スイッチが押されていないと判断した場合(ステップS2:NO)には、CPU101は当該判断処理を繰り返す。
図12に示すように、まず、CPU101が回転モータ141を駆動させてボタンが載置されたボタンセット部121をボタン供給位置に移動させる(ステップS21)。次いで、ボタン保持部26L,26RによりボタンBを左右から挟んで保持し(ステップS22)、保持した状態でボタン保持部26L,26Rを上昇させてボタンセット部121からボタンBを抜き取る(ステップS23)。次いで、CPU101が回転モータ141を駆動させてボタンセット部121を元の位置に戻す(ステップS24)。
図13に示すように、まず、作業者がボタンセット部121にボタンBを載置する(ステップS31)。ここで、ボタンセット部121へのボタンの載置方法は自動的に載置するようにしてもよいし、手作業で載置してもよい。ボタンセット部121にボタンを載置した後、作業者はボタン供給スイッチを押す。
電装ボックス100内のCPU101は、ボタン供給スイッチが押されたか否かを判断し(ステップS32)、押されたと判断した場合(ステップS32:YES)には、CPU101は回転モータ141を駆動させてボタンが載置されたボタンセット部121を縫い針5の針下(ボタン供給位置)に移動させ、ボタンBをボタン保持装置10に供給する(ステップS33)。一方、CPU101が、ボタン供給スイッチが押されていないと判断した場合(ステップS32:NO)には、CPU101は当該判断処理を繰り返す。
なお、ボタンBをボタン保持装置10に供給するときの動作については、図12と同じであるため、説明を省略する。
そして、CPU101は、スタートペダル105が踏まれてボタン下降スイッチがONになったか否かを判断する(ステップS35)。CPU101が、ボタン下降スイッチがONになったことを判断すると(ステップS35:YES)、CPU101はボタン有無センサ69がボタンBの存在を検出したか否かを判断する(ステップS36)。一方、CPU101が、ボタン下降スイッチがONになっていないと判断した場合(ステップS35:NO)、CPU101は当該判断処理を繰り返す。
実施形態におけるボタン付けミシン1によれば、ボタンBがボタン供給機構110によって縫い針5の針下に供給されなかった場合、ボタン保持アーム25L,25Rに設けられたボタン保持部26L,26RはボタンBを保持することができない。そこで、ボタン有無センサ69は、ボタン保持部26L,26RがボタンBを保持しているか否かを検出し、ボタン保持部26L,26RがボタンBを保持していないと検出された場合に、CPU101がメモリ102に格納された報知プログラムを実行することにより、開閉用エアシリンダ68は、ボタン保持部26L,26Rの接離動作を繰り返して行う。
これにより、ボタン保持部26L,26Rの周囲に位置するボタン保持アーム25L,25Rが往復駆動するため、作業者の視線はボタン保持アーム25L,25Rに集まり、その近傍のボタン保持部26L,26Rにも集まる。また、ボタン保持部26L,26Rが接離動作を繰り返すことにより、作業者は通常の縫製作業中にはない動作であることを認識できるため、ボタン保持部26L,26Rに視線を集めやすくなる。
よって、ボタンBが縫い針5の針下に供給されていないことを作業者に確実に知らせることができる。
また、上記のように、ボタン保持アーム25L,25R又はボタン保持アーム25L,25Rに設けられた作動部の動作により、ボタン保持アーム25L,25RにボタンBが保持されていないことを報知する場合は、報知手段として専用の部材を設けることなく報知手段を構成することができ、ボタン付けミシン1のコストアップを防止することができる。
これにより、ボタンBの供給位置に隣接するボタン保持部26L,26Rが回転駆動するため、作業者の視線はボタン保持部26L,26Rに集まる。また、ボタン保持部26L,26Rが回転駆動することにより、作業者は通常の縫製作業中にはない動作であることを認識できるため、ボタン保持部26L,26Rに視線を集めやすくなる。
よって、ボタンBが縫い針5の針下に供給されていないことを作業者に確実に知らせることができる。
5 縫い針
10 ボタン保持装置(ボタン保持手段)
25L ボタン保持アーム
25R ボタン保持アーム
26L ボタン保持部
26R ボタン保持部
51 上下駆動モータ(アーム駆動手段)
69 ボタン有無センサ(検出手段)
74L,74R 起立用エアシリンダ(保持部駆動手段)
101 CPU(報知手段)
102 メモリ(報知手段)
110 ボタン供給機構(ボタン供給手段)
B ボタン
Claims (2)
- 上下動を行う縫い針の針下にボタンを供給するボタン供給手段と、
前記ボタン供給手段により前記縫い針の針下に供給されたボタンを保持するボタン保持手段と、
前記ボタン保持手段がボタンを保持しているか否かを検出する検出手段と、
前記検出手段により、前記ボタン保持手段がボタンを保持していないと検出された場合に、その旨を報知する報知手段と、
を備え、
前記ボタン保持手段は、前記縫い針の針下に供給されたボタンを保持するボタン保持部を有すると共に接離動作によりボタンを保持解放する一対のボタン保持アームと、前記ボタン保持アームに接離動作を入力する開閉用エアシリンダとを備え、
前記報知手段は、前記開閉用エアシリンダにより、前記ボタン保持アームの接離動作を繰り返し行うことによる報知動作を行うことを特徴とするボタン付けミシン。 - 上下動を行う縫い針の針下にボタンを供給するボタン供給手段と、
前記ボタン供給手段により前記縫い針の針下に供給されたボタンを保持するボタン保持手段と、
前記ボタン保持手段がボタンを保持しているか否かを検出する検出手段と、
前記検出手段により、前記ボタン保持手段がボタンを保持していないと検出された場合に、その旨を報知する報知手段と、
を備え、
前記ボタン保持手段は、前記縫い針の針下に供給されたボタンを保持するボタン保持部を有するボタン保持アームと、前記ボタン保持部を回転駆動させることで保持されたボタンの姿勢を変える保持部駆動手段とを備え、
前記報知手段は、前記保持部駆動手段により、前記ボタン保持部に所定の回転角の範囲内で正転と逆転を繰り返し行うことによる報知動作を行うことを特徴とするボタン付けミシン。
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