JPH05305193A - 縫製装置 - Google Patents

縫製装置

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JPH05305193A
JPH05305193A JP11382192A JP11382192A JPH05305193A JP H05305193 A JPH05305193 A JP H05305193A JP 11382192 A JP11382192 A JP 11382192A JP 11382192 A JP11382192 A JP 11382192A JP H05305193 A JPH05305193 A JP H05305193A
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sewing
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needle
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Shigenori Kato
茂紀 加藤
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KATO SEWING MACH KOGYO YUGEN
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、縫製機構の中の縫製針を備えた部分
を昇降させ、被縫製物上の縫製経路において、縫製機構
の昇降位置を記憶し、これに基づいて、縫製経路におい
て自動的に縫製機構を昇降させるようにした。 【構成】把持装置3に位置決め固定された被縫製物Sは
水平移動装置4により縫製経路に沿って移動され、縫製
等がなされる。この場合、ミシン頭部2bを上昇させる
位置を予め記憶させておき、例えばミシン頭部2bを上
昇させた状態で被縫製物Sを水平移動させるアップ移動
の場合、ミシン頭部上動処理を行って(ステップ2
3)、ミシン頭部2bを昇降エアシリンダ16で上昇さ
せた後、被縫製物Sを水平に移動させる(ステップ24
〜26)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、縫製装置に関し、特に
縫製経路に従って自動的に縫製を行う縫製装置の改良に
関する。
【0002】
【従来技術】ミシンの縫製針部における被縫製物の差し
込みスペースが押さえがねの上昇分しか無ければ、厚物
や立体的な被縫製物に対する縫製は困難となる。このた
め縫製針部を含んだミシン頭部が昇降するミシンが提案
されている(特開昭59−228890号公報)。
【0003】一方、上記ミシン頭部の昇降可能なミシン
では、このミシンを利用して被縫製物を縫製していく場
合、縫製経路中に凸状の障害物、例えば自動縫製する場
合の被縫製物の支持枠や被縫製物に取り付けられたボタ
ンやレースがあっても、その都度ミシン頭部を昇降さ
せ、この障害物を容易に乗り越えることができるという
利点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ミ
シン頭部の昇降可能なミシンでは、そのミシン頭部の昇
降をその都度作業者がマニュアルにて行うものであるた
め、作業者は縫製経路中にある障害物のたびにミシン頭
部を昇降しなければならず、作業者に、煩雑で時間を要
する作業を強いてしまうという不都合がある。このた
め、障害物の乗り越えという点では、このミシン頭部の
昇降可能なミシンは利用価値が少なかった。
【0005】本発明は上述した課題を解決するためにな
されたものであり、ミシン頭部の昇降可能なミシンを有
効利用して、人手をかけずに被縫製物の自動縫製ができ
る縫製装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、縫製機構に対し被縫製物を相対的に移動
させ、一方、縫製機構の中の縫製針を備えた部分を昇降
させ、上記被縫製物上の縫製経路において、上記縫製機
構の昇降位置を記憶し、これに基づいて、上記被縫製物
に対する上記縫製機構の中の縫製針の相対的位置と上記
昇降位置とを比較し、この結果、縫製機構対し昇降の制
御を行うようにした。
【0007】
【作用】これにより、縫製経路中に障害物があり、縫製
機構に対し被縫製物を相対的に移動させるのが困難な場
合が生じても、縫製機構を上昇/下降させることによ
り、上記障害物を乗り越えて、直線最短距離で移動でき
る。
【0008】
【実施例】1.縫製装置の機械的構成 図1は縫製装置の外観を示す。テーブル1では、布等の
被縫製物Sを水平移動させ、ミシン本体2によりこの被
縫製物Sの縫製作業が行われる。このテーブル1の前部
側の平板部1a上には、被縫製物Sを挟みつけて移動さ
せる把持装置3がそのセット位置イに位置決めされた状
態で固定されている。上記セット位置イは把持装置3に
対して被縫製物Sを着脱するための位置であり、ミシン
本体2とは無関係に把持装置3に対して容易に被縫製物
Sの着脱ができる位置に設けられている。
【0009】上記把持装置3は、その後端部側がヒンジ
(図示せず)により連結された上、下支持枠10、11
と、下支持枠11に対して上支持枠10の前端部側を上
下に開閉する一対の開閉エアシリンダ12A、12Bと
から構成されている。そして、この把持装置3では、開
閉エアシリンダ12A、12Bのピストンロッド12
a、12aが下動されることにより、被縫製物Sが、
上、下支持枠10、11間に挟み込まれて位置決め固定
される。
【0010】テーブル1の後部側の水平中空部1bの上
板1c上には、ミシン本体2がそのミシン頭部2bを平
板部1a側に臨ました状態で固定されている。また、上
記水平中空部1b内には、把持装置3を水平移動させる
X軸モータ31及びY軸モータ34等からなる水平移動
装置4が設けられている。さらに、テーブル1の後部側
にはパソコンのCRT5、キーボード6が配設されてお
り、テーブル1の前部側の下方には一連の縫製作業を開
始させるためのフットスイッチ7が配設されている。
【0011】図2は上記ミシン本体2の周りの縫製装置
の側面を示す。ミシン本体2はテーブル1の水平中空部
1bの上板1c上に固定される本体部2aと、この本体
部2aに対して上下に移動可能なミシン頭部2bとから
構成されている。ミシン頭部2bの下部には押さえ棒1
3と針棒14が突出した状態で設けられている。押さえ
棒13の先端には「L」字状の押さえがね13aが取り
付けられている。この押さえ棒13はレバー(図示せ
ず)または押えソレノイド63の操作により、上下動さ
れ、下動されたときには、被縫製物Sが押さえがね13
aによって上から押さえられる。
【0012】上記針棒14の先端には、針14aが着脱
可能に装着され、この針14aの針穴には、上糸(図示
せず)が通される。この上糸は糸巻き(図示せず)から
供給される。上記押さえがね13aの下のテーブル1の
平板部1aの開口部内には、カマ(図示せず)が設けら
れており、このカマ内のボビン(図示せず)より下糸
(図示せず)が供給される。上記針棒14およびカマは
テーブル1の下に設けられた縫製モータ8によって連動
され、これにより、被縫製物Sが上糸と下糸によって縫
い合わせられる。
【0013】本体部2aの前部側には内部に上下方向に
向かう長孔15aが形成された支持板15が固定されて
いる。この支持板15の上部にはそのピストン16aが
下向きに位置決めされた昇降エアシリンダ16が取り付
けられ、そのピストン16aの先端部には昇降腕17が
取り付けられている。この昇降腕17の連結部17aの
一端は支持板15の長孔15aを通ってミシン頭部2b
側の可動支持板18に固定されている。支持板15と可
動支持板18間には図中紙面の上下位置に離れた状態で
案内部材19が取り付けられており、可動支持板18を
上下方向に案内支持している。支持板15の下端部には
ストッパ20が設けられ、可動支持板18がその下降に
あたりこのストッパ20により位置決めされるようにな
っている。
【0014】したがって、昇降エアシリンダ16のピス
トンロッド16aの上下動に伴い昇降腕17が上下動す
れば、その連結部17aを介して可動支持板18が案内
部材19に案内されつつ上下動し、ミシン頭部2bが昇
降することとなる。この場合、ミシン頭部2bは上方の
上昇位置ロと下方の縫製位置ハとの間で昇降する。な
お、縫製位置ハはミシン頭部2bがストッパ20により
縫製可能な位置決めされる位置である。
【0015】本体部2a内には縫製モータ8により回転
されるプーリ21が設けられ、このプーリ21からミシ
ン頭部2b側に縫製モータ8の回転を伝える駆動軸22
が延びている。この駆動軸22の先端は、可動支持板1
8を貫通して、この可動支持板18に軸支されている。
この場合、ミシン頭部2bの昇降に対処すべく駆動軸2
2にはスライドジョイント23が取り付けられている。
スライドジョイント23は上下方向に回動自在な2つの
支点23a、23b間にスプライン嵌合の伸縮部23c
を有すものである。すなわち、ミシン頭部2bが上昇位
置ロまで上昇すれば、スライドジョイント23はその2
つの支点23a、23bが回動し伸縮部23cが伸びて
斜状になる。また、ミシン頭部2bが縫製位置ハまで下
降すれば、スライドジョイント23は一直線状になって
本体部20側の駆動軸22の回転をミシン頭部2bの駆
動軸22側に伝える。
【0016】図3は水平移動装置4を示す。テーブル1
の水平中空部1b下方に設けられた基板(図示せず)上
には左右方向であるX軸方向に延びる一対の凸レール2
4、24が固定され、この凸レール24、24にはX軸
移動台25の凹レール25a…がX軸方向にスライド可
能に取り付けられている。上記X軸移動台27上には前
後方向であるY軸方向に延びる一対の凸レール26,2
6が固定され、この凸レール26,26にはY軸移動台
27の凹レール27a…がY軸方向にスライド可能に取
り付けられている。上記Y軸移動台27には前後方向に
延びる一対のアーム28、28が固定され、このアーム
28、28の前端側が上記把持装置3が固定されてい
る。
【0017】また、凸レール24、24間には、この凸
レール24、24と平行にボールネジ29が配設されて
おり、その一端部は基板上に固定された軸受30に支持
され、他端部は同様に基板上に固定されたX軸モータ3
1に連結されている。そして、上記ボールネジ29の中
間部はX軸移動台25の下部に螺合している。また、X
軸移動台25上の凸レール26、26間にはこの凸レー
ル26、26と平行にボールネジ32が配設されてお
り、その一端部はX軸移動台25上の軸受け33に支持
され、他端部はX軸移動台25上のY軸モータ34に連
結されている。そして、上記ボールネジ32の中間部は
Y軸移動台27の下部に螺合している。
【0018】そして、X軸移動台25はX軸モータ31
によるボールネジ29の回転によりX軸方向に往復移動
し、Y軸移動台27はY軸モータ34によるボールネジ
32の回転によりY軸方向に往復移動する。このため、
X軸モータ31及びY軸モータ34の回転により、アー
ム28、28に連結された把持装置3はテーブル1の平
板部1a上及び水平中空部1b内をX軸及びY軸方向に
水平移動する。
【0019】2.全体回路 図4は縫製装置内に設けられた制御回路の全体を示す。
上記昇降エアシリンダ16の下方位置に設けられた下位
置センサ41はミシン頭部2bが縫製位置ハにあること
を示すためのセンサである。上記昇降エアシリンダ16
の上方位置に設けられた上位置センサ42はミシン頭部
2bが縫製位置ハから上昇位置ロに移動していることを
示すセンサである。下位置センサ41、上位置センサ4
2の検出信号は、センサ回路43で検出データに変換さ
れ、入力インターフェース44を介して、CPU47に
送られる。
【0020】エンコーダ回路45のエンコーダからの
x、y信号は進針カウンタ46でカウントされ、カウン
トデータは針進データINとして、入力インタフェース
44を介してCPU47に送られる。移動量カウンタ4
6はCPU47によってクリア可能である。上記エンコ
ーダ回路45のコンコーダは、縫製モータ8の回転軸、
水平移動装置4のX軸モータ31およびY軸モータ34
の回転軸等に連結され、これにより、はり14aの進針
数、被縫製物Sのx方向およびy方向移動量が検出され
る。
【0021】ROM48には、後述するフローチャート
に対応し、かつCPU47が実行するプログラム、その
他の処理に対応したプログラムが記憶されている。RA
M49には、CPU47が処理した各種データ、CPU
47が処理を行うのに必要な各種データ(後述)が記憶
される。フロッピーディスク50には縫製データSDが
記憶されている。この縫製データSDは、ミシン本体2
の動作内容を示す動作内容データ(後述)と、被縫製物
Sを移動させるための目標座標データ(後述)とからな
る。この縫製データSDはフロッピーディスクトライブ
51を通じて読み出され、RAM49にロードされる。
この縫製データSDのデータフォーマットは図5のもの
に限られない。また、キーボード6からは縫製データS
D、その他のデータ、コマンド等が入力され、キーボー
ドスキャナ53によって検出され、CPU47によって
処理される。CPU47によって処理されたデータ、コ
マンドなどは、CRTドライバ55を通じて上記CRT
5に表示される。
【0022】上記縫製モータ8の駆動データDR1はC
PU47から、出力インターフェイス56を介して、縫
製モータ駆動回路57に送られる。縫製モータ8は直流
サーボモータである。同様に、X軸モータ31の駆動デ
ータDR2はCPU47から、出力インターフェイス5
6を介して、X軸モータ駆動回路58に送られ、Y軸モ
ータ32の駆動データDR3はCPU47から、出力イ
ンターフェイス56を介して、Y軸モータ駆動回路59
に送られる。X軸モータ31およびY軸モータ32は直
流サーボモータであり、その速度を順回転から逆回転ま
で自由に変化することが可能である。
【0023】さらに、開閉エアシリンダ12A、12B
の開動/閉動、昇降エアシリンダ16上動/下動のスタ
ンバイデータSBは、CPU47から、出力インターフ
ェイス56を介して、ソレノイドドライバ60に送ら
れ、エアバルブソレノイド61A、61B、62がオン
/オフ制御される。
【0024】エアバルブソレノイド61A、61Bがオ
ン制御されると、エアバルブ(図示せず)が切り換えら
れ、上記開閉エアシリンダ12A、12Bのピストンロ
ッド12a、12aが押し出される。エアバルブソレノ
イド61A、61Bがオフ制御されると、エアバルブが
切り換えられ、開閉エアシリンダ12A、12Bのピス
トンロッド12a、12aが引き戻される。また、エア
バルブソレノイド62がオン制御されると、エアバルブ
が切り換えられ、昇降エアシリンダ16のピストンロッ
ド16aが押し出される。エアバルブソレノイド62が
オフ制御されると、エアバルブが再切り換えされ、昇降
エアシリンダ16のピストンロッド16aが引き戻され
る。
【0025】なお、上記縫製モータ8、X軸モータ3
1、Y軸モータ34はステップモータとしてもよい。図
4の回路には、さらにパワースイッチ(図示せず)が設
けられており、このスイッチのオンにより、図4の各回
路に電源が供給される。
【0026】また、押えソレノイド63は、上記押え棒
13に連結されており、押え棒13及び押えがね13a
を上下動させる。この押えソレノイド63の下動/復帰
の駆動データD/Uは、CPU47より出力インターフ
ェイス56を介して、ソレノイドドライバ回路60に送
られ、押えソレノイド63が駆動される。さらに糸切り
ソレノイド64は、糸切りカッター(図示せず)に連結
されており、糸切りカッターを動かして、縫い合わせ終
了時に上糸及び下糸を切らせる。この糸切りソレノイド
64を駆動させるためのカッターデータKTは、CPU
47より出力インターフェイス56を介して、上記ソレ
ノイドドライバ回路60に送られ、糸切りソレレノイド
64が駆動する。
【0027】3.フロッピーディスク50の縫製データ
SD 図5はフロッピーディスク50に記憶された縫製データ
SDの一例を示している。フロッピーディスク50には
ミシン本体2の動作内容と、その動作を行なう縫製経路
の目標座標が記憶されている。例えば、動作内容が「ア
ップ移動」で目標座標が(x1、y1)であるときは、ミシ
ン頭部2bを上昇位置ロに保持した状態で、被縫製物S
を移動させ、この被縫製物S上の点(x1, y1)を縫製経
路に沿ってミシン頭部2bの針14a下の位置まで移動
させることを言う。
【0028】なお、被縫製物Sの目標座標は図1で示さ
れるように、例えばミシン頭部2bの針14a下の位置
を原点として被縫製物Sがセット位置イにある状態で定
められる。そして、直線移動の場合、現在の針14a下
の位置が被縫製物Sの点(x0,y0) 上にある場合、被縫
製物SをX軸方向にx0−x1だけ移動し、Y軸方向にy0−
y1だけ移動すれば被縫製物S上の点(x1,y1) は針14
a下の位置に移動されることとなる。
【0029】また、動作内容が「ダウン移動」で目標座
標が(x2,y2)であるとは、ミシン頭部2bを縫製位置
ハに保持し、針14aを被縫製物Sから離した状態で縫
製を行なうことなく被縫製物Sを移動させ、この被縫製
物S上の点(x2,y2) をミシン頭部2bの針14a下の
位置まで移動させることを言う。この「ダウン移動」は
目標座標までの間に障害物がない場合、短時間のうちに
被縫製物Sを移動させるための動作である。なお、「ア
ップ移動」及び「ダウン移動」ともその動作前に上糸及
び下糸の糸切りを行っておく必要がある。
【0030】また、動作内容が「返し縫い」で目標座標
が(x3,y3)とは,縫製モータ8を駆動しつつミシン頭
部2bを縫製位置ハに保持した状態で、被縫製物Sをそ
の針14a下の点が目標座標(x3,y3) の位置に達する
まで縫製経路に沿って移動させ、この被縫製物Sの返し
縫いを行なうことを言う。さらに、動作内容が「本縫
い」で目標座標が(x4,y4) であるとは、縫製モータ8
を駆動しつつミシン頭部2bを縫製位置ハに保持した状
態で、被縫製物Sをその針14a下の点が目標座標の位
置に達するまで縫製経路に沿って移動させ、この被縫製
物Sの本縫いを行なうことをいう。
【0031】この「返し縫い」「本縫い」の場合、被縫
製物Sの現在位置から目標位置までの移動は直線移動に
限らないが、円弧移動の場合は円弧を形成するために必
要な補助座標や曲率半径が入力される。なお、返し縫い
は、それまでに本縫い経路を逆行し、所定進針、例えば
5進針移動してもよい。
【0032】4.RAM49のレジスタ群 図6はRAM49内のレジスタ群の一例を示している。
読出アドレスレジスタ71には、フロッピーディスク5
0またはRAM49の縫製データSDの読出アドレスデ
ータが記憶される。動作内容レジスタ72と目標座標レ
ジスタ73には、読み出した縫製データSDの動作内容
データ及び目標座標データが一時記憶される。現在位置
レジスタ74には、被縫製物Sに対する針14aの相対
的な位置座標を示す現在位置データが記憶される。枚数
カウンタ75には、被縫製物Sの縫製済みの枚数データ
が記憶される。
【0033】5.縫製制御処理 図7はCPU47によって実行される、縫製制御処理の
フローチャートを示す。この処理に先だち、被縫製物S
は把持装置3の中にセットされる。また、この被縫製物
Sを縫製するためのデータが記録されたフロッピーディ
スク50がパソコンにセットされ、そのデータがRAM
49内にロードされると共に、制御回路の主電源投入時
にRAM49内のレジスタ71〜75はクリアされる。
【0034】まず、図7のメインルーチンの縫製制御処
理は、上記フットスイッチ7のオンによってスタートす
る。この処理では、下動スタンバイデータSBが出力イ
ンターフェイス56へ送られる(ステップ01)。これ
により、開閉エアシリンダ12A、12Bのピストンロ
ッド12a、12aが引き戻され、把持装置3が閉じて
上、下支持枠10、11間に被縫製物Sが挟持される。
そして、読出しアドレスデータがクリアされ(ステップ
02)、RAM49内から”00…0”の読出しアドレ
スデータに対応した先頭の動作内容データ及び目標座標
データが読み出される(ステップ03)。そして、上記
動作内容が何かが判断され(ステップ04)、「返し縫
い」又は「本縫い」であれば縫製モータ8の回転等を行
う縫製開始処理(詳細は後述)がなされる(ステップ0
5)。
【0035】上記縫製開始処理の縫製モータ8の回転と
同時に、X軸モータ31及びY軸モータ34の駆動デー
タDR2、DR3がそれぞれX軸及びY軸駆動回路5
8、59に送られる(ステップ06)。そして、X軸モ
ータ31及びY軸モータ34が回転駆動される。この場
合、直線または曲線の縫製経路を通って被縫製物Sの目
標座標の点がミシン頭部2bの針14a下の位置に移動
できるよう、X軸モータ31及びY軸モータ34は必要
により速度及び回転方向を変えつつ回転する。かくし
て、被縫製物Sはその針14a下の位置がその目標座標
の点に達するまで縫製経路に沿いつつ移動され、返し縫
いまたは本縫いがなされる。
【0036】上記作業と同時に、エンコーダ回路45の
エンコーダが回転して、移動量カウンタ46の移動量デ
ータINがインクリメントされる(ステップ07)。こ
れにより、針14a下の被縫製物S上の点の座標が現在
位置としてカウントされる。そして、現在位置が目標座
標に達しているか否かが判断される(ステップ08)。
現在位置が目標座標に達していれば、X軸モータ31及
びY軸モータ34への駆動データDR2、DR3の送出
が停止される(ステップ09)。これにより、X軸モー
タ31及びY軸モータ34は停止される。つづいて、縫
製モータ8の停止等の縫製停止処理(詳細は後述)がな
される(ステップ10)。
【0037】また、ステップ04において動作内容が
「アップ移動」と判断されれば、カッターデータKTが
出力インターフェース56を介してソレノイドドライバ
回路60に送られる(ステップ16)。これにより糸切
りソレノイド62が駆動して、糸切りカッターが上糸及
び下糸を切る。つづいて、ミシン頭部2bの上昇等を行
なうミシン頭部上動処理(詳細は後述)がなされる(ス
テップ17)。つづいて、前述のステップ06からステ
ップ09までと同一の一連の動作がなされる。
【0038】すなわち、X軸モータ31及びY軸モータ
34を駆動(ステップ18)して被縫製物Sを移動さ
せ、被縫製物S上の目標座標の点をミシン頭部2bの針
14a下の位置まで移動させる。この場合、針14a下
の被縫製物S上の点の位置が現在位置としてカウントさ
れつつ(ステップ19)、現在位置が目標座標に達した
か否かが判断される(ステップ20)。そして、目標座
標の点まで達すると、X軸モータ31及びY軸モータ3
4が停止される(ステップ21)。
【0039】同様に、ステップ04において動作内容が
「ダウン移動」と判断されれば、上記ステップ16と同
じく、糸切りカッターにより上糸及び下糸が切られ(ス
テップ22)、ミシン頭部2bの下降といったミシン頭
部下動処理(詳細は後述)がなされる(ステップ2
3)。そして、ステップ06からステップ09までと同
一の一連の動作がなされる(ステップ24〜27)。
【0040】次に、読出しアドレスデータが+1され、
読出しアドレスデータがエンドアドレスデータに達する
まで、上記本縫い、返し縫い、アップ移動、ダウン移動
が繰り返される(ステップ12)。読出しアドレスデー
タがエンドアドレスデータに達して、縫製作業が終了し
ていれば、カッターデータKTが出力インターフェース
56を介してソレノイドドライバ回路60に送られる
(ステップ13)。これにより糸切りソレノイド62が
駆動して、糸切りカッターが上糸及び下糸を切る。
【0041】ついで、上動スタンバイデータSBが出力
インターフェース56へ送られる(ステップ14)。こ
れにより、開閉エアシリンダ12A、12Bのピストン
ロッド12a、12aが押し出され、縫製作業の終了し
た被縫製物Sは把持装置3から取り出し可能となる。そ
して、枚数カウンタ75の枚数データが+1される(ス
テップ15)。
【0042】6.縫製開始処理 図8は上記ステップ05の縫製開始処理のフローチャー
トを示す。まず、上位置センサ42からのデータにより
ミシン頭部2bが上昇位置ロにあるか否かが判断される
(ステップ41)。そして、ミシン頭部2bが上昇位置
ロにあれば、下動のスタンバイデータSBが出力インタ
ーフェース56へ送られる(ステップ42)。これによ
り、昇降エアシリンダ16のピストンロッド16aが押
し出され、下位置センサ42がミシン頭部2bが縫製位
置ハにあることを検知するまでミシン頭部2bは下降さ
れる。
【0043】ついで、下動の駆動データD/Uが、出力
インターフェース56を介してソレノイドドライバ回路
60に送られる(ステップ43)。これにより、押さえ
ソレノイド63が作動して、被縫製物Sが押さえがね1
3aによって押さえられる。つづいて、スタートの駆動
データDRが出力インターフェース56介して縫製モー
タ駆動回路57に送られ(ステップ44)、縫製モータ
8が回転される。そして、縫製モータ8の回転に伴い針
14aの上下動やカマの回転といった一連の縫製動作が
開始される。
【0044】7.縫製停止処理 図9は上記ステップ10の縫製停止処理のフローチャー
トを示す。まず、駆動データDRの送出が停止される
(ステップ51)。これにより、縫製モータ7の回転が
停止され、上糸に下糸を交差させる“縫う作業”が停止
される。この場合、針14aは被縫製物Sから離れた位
置(上昇点)まで移動される。ついで、復帰の駆動デー
タD/Uが、出力インターフェース56を介してソレノ
イドドライバ回路60に送られる(ステップ52)。こ
れにより、押さえソレノイド63が作動して、被縫製物
Sを押さえていた押さえがね13aが上方に持ち上げら
れる。
【0045】8.ミシン頭部上動処理 図10は上記ステップ17のミシン頭部上動処理のフロ
ーチャートを示す。まず、下位置センサ41からのデー
タによりミシン頭部2bが縫製位置ハにあるか否かが判
断される(ステップ61)。ミシン頭部2bが縫製位置
ハにあれば、上動のスタンバイデータSBが出力インタ
ーフェース56へ送られる(ステップ62)。これによ
り、昇降エアシリンダ16のピストンロッド16aが引
き上げられ、上位置センサ42がミシン頭部2bが上昇
位置ロにあることを検知するまでミシン頭部2bは上昇
される。ついで上動の駆動データD/Uが、出力インタ
ーフェース56を介してソレノイドドライバ回路60に
送られ(ステップ63)、押さえソレノイド63を介し
て、押さえがね13aが上方に持ち上げられる。
【0046】9.ミシン頭部下動処理 図11は上記ステップ23のミシン頭部下動処理のフロ
ーチャートを示す。まず、上位置センサ42からのデー
タによりミシン頭部2bが上昇位置ロにあるか否かが判
断され(ステップ71)、ミシン頭部2bが上昇位置ロ
にあれば、下動のスタンバイデータSBが出力インター
フェース56へ送られる(ステップ72)。これによ
り、昇降エアシリンダ16のピストンロッド16aが押
しさげられ、下位置センサ41がミシン頭部2bが縫製
位置ハにあることを検知するまでミシン頭部2bは下降
される。ついで上動の駆動データD/Uが、出力インタ
ーフェース56を介してソレノイドドライバ回路60に
送られ(ステップ73)、押さえソレノイド63を介し
て、押さえがね13aが上方に持ち上げられる。
【0047】なお、上位ステップ42、72の下動処理
において、下位置センサ41から検出信号が検出されな
ければ、またステップ62の上動処理において、上位置
センサ42から検出信号が検出されなければ、ミシン頭
部2bの昇降に障害が生じたとして、エラーメッセージ
の放音またはCRT5への表示等が行われる。
【0048】10.具体的な縫製動作 次に被縫製物Sとしてクッションを例にとり、この被縫
装置の具体的動作を説明する。図12はセット位置イに
ある把持装置3に、上布、下布間に例えばウレタンを有
するクッションSが位置決め固定されている状態を示し
ている。このクッションSの本縫い経路ははクッション
Sの外周近傍に設けられた第1縫製路L1と、この第1
縫製路L1内にあるA字形の外周に設けられた第2縫製
路L2と、A字形の内周に設けられた第3縫製路L3と
からなっている。
【0049】まず、ミシン頭部2bの針14aが把持装
置3の上、下支持枠10、11を越え、クッションS上
に位置決めできるように、動作内容が「アップ移動」で
目標座標(a1,b1) が読み出される。これにより、ミシ
ン頭部2bが上昇位置ロまで移動され、押さえがね13
aが上動される。つづいて、クッションSが破線で示さ
れるようにミシン頭部2bの下方に移動されて、第1縫
製路L1上の(a1,b1) 座標の点P1が針14a下の位
置に位置決めされる。
【0050】次に動作内容が「返し縫い」で目標座標
(a2,b2) が読み出される。これにより、ミシン頭部2
bが縫製位置ハまで下降した後、押さえがね13aがク
ッションSを加圧する。つづいて、縫製モータ8が駆動
されると共に、クッションSが、その(a2,b2) 座標の
点P2を第1縫製路L1に沿って針14a下の位置に位
置決めするように移動され、1点鎖線で示されるように
返し縫いがなされる。そして、点P2が針14a下の位
置に達すると、縫製モータ88が停止され、押さえがね
13aが上動されて点P1から点P2までの返し縫い作
業が終了する。
【0051】次に動作内容が「本縫い」で目標座標(a
3,b3) が読み出される。これにより、ミシン頭部2b
が縫製位置ハにあることが確認された後、押さえがね1
3aが下動される。つづいて、縫製モータ8が駆動され
ると共に、クッションが、その(a3, b3) 座標の点P3
を第1縫製路L1に沿って針14a下の位置に位置決め
するように移され、本縫いがなされる。そして、点P3
が針14a下の位置に達すると、縫製モータ8が停止さ
れ、押さえがね13aが上動されて点P2から点P3ま
での本縫い作業が終了する。同様にして点P4から点P
5、点P5から点P6、点P6から点P7、点P7から
点P2までの本縫い作業がなされ、点P2から点P8ま
での返し縫い作業がなされて、第1縫製路L1の縫製作
業が終了する。
【0052】次にクッションSの縫製経路上にボタンや
レース等の凸状の障害物がある場合に針14aがこれを
避けることができるように、動作内容が「アップ移動」
で目標座標(c1,d1) が読み出される。これにより、上
糸、下糸の糸切りがなされた後、ミシン頭部2bが上昇
位置ロまで移動され、押さえがね13aが上動される。
つづいて、クッションSが、破線で示されるように移動
されて、第2縫製路L2上の(c1,d1) 座標の点Q1が
針14a下の位置に位置決めされる。つづいて、同様に
点Q1から点Q2までの返し縫い作業がなされ、かつ、
点Q2から点Q3、点Q3から点Q4、点Q4から点Q
5、点Q5から点Q6、点Q6から点Q7、点Q7から
点Q8、点Q8から点Q9、点Q9から点Q2までの本
縫い作業がなされた後、点Q2から点Q10までの返し
縫い作業がなされて第2縫製路L2の縫製作業が終了す
る。
【0053】次に動作内容が「ダウン移動」で目標座標
(e1,f1) が読み出される。これにより、上糸、下糸の
糸きりがなされた後、ミシン頭部2bが縫製位置ハにあ
ることが確認された後、押さえがね13aが上動され
る。そして、クッションSが2点鎖線で示されるように
移動され、第3縫製路L3上の(e1,f1) 座標の点R1
が針14a下の位置に位置決めされる。つづいて、同様
に点R1から点R2までの返し縫い作業がなされ、か
つ、点R2から点R3、点R3から点R4、点R4から
点R2までの本縫い作業がなされた後、点R2から点R
5までの返し縫い作業がなされて第3縫製路L3の縫製
作業が終了する。
【0054】次に針14aが把持装置3の上、下支持枠
10、11を越え、クッションSがセット位置イに位置
決めできるように、動作内容が「アップ移動」で目標座
標(0, 0) が読み出される。これにより、上糸、下糸
の糸切りがなされた後、ミシン頭部2bが上昇位置ロま
で移動されると共に、押さえがね13aが上動される。
つづいて、針14a下の位置が目標座標( 0, 0) の点
になるよう、クッションSがセット位置イに移動され
る。この後、開閉エアシリンダ12A、12Bのピスト
ンロッド12a、12aが上動され、クッションSが把
持装置3から取り出し可能となってこのクッションSに
対するすべての縫製作業は終了する。
【0055】本発明は上記実施例に限定されず、本発明
の趣旨を逸脱しない範囲で種々に変更可能である。例え
ば昇降させるのは、ミシン頭部2bだけでなく、ミシン
本体2全体でもよいし、昇降は、ミシン頭部2bまたは
ミシン本体2を軸支持した開閉回動でもよく、昇降動力
源はエアシリンダ16のほか、油圧、モータと動力伝達
機構等でもよい。また、水平移動装置4は、ミシン本体
2、縫製モータ8、カマ等を搭載し、固定された被縫製
物Sを挾むようにして、縫製機構側を移動させてもよい
し、縫製機構及び被縫製物S両方を同時に移動させても
よい。昇降機構による縫製機構の昇降位置、すなわち動
作内容データ及び目標座標データを記憶する記憶手段
は、フロッピーディスク50、RAM49のほか、RO
M/RAMカード、磁気テープ、CD−RAM/ROM
等に記憶されてもよい。
【0056】このほか、上記「アップ移動」において、
ステップ27の後にミシン頭部2bを下降させて、ステ
ップ41、42、61、71、72を無くすようにして
もよい。また、上糸、下糸に糸切り検知センサを設け、
ステップ13、16、22において、糸切り検知センサ
が糸切りがなされていないことを検知した場合のみ、糸
切りソレノイド62を駆動して、上糸、下糸切りを行う
ようにしてもよい。
【0057】さらに、「アップ移動」、「ダウン移動」
の場合、縫製処理を行っている場合に比べ、X軸モータ
31及びY軸モータを高速で回転させ、被縫製物Sの移
動を高速で行なってもよい。また、図7乃至図11の縫
製制御処理は、マイクロコンピュータによる制御である
が、この処理の一部または全部をシーケンス制御に変え
ることもできる。さらに、針14aも2つ以上であって
もよい。
【0058】このほか、被縫製物Sとしては、車輌用ク
ッションが適しているが、これに限られず、厚手、薄手
の布でもよい。さらに、被縫製物Sの材質は、布やウレ
タン以外に皮革でもよいし、布や皮革の間に厚い綿、布
等を挟み込んだものでもよい。また、被縫製物Sは椅
子、ソファ、ベッド、カーテン、カーペット等の家具、
シャツ、スーツ、コート、ジャケット等の被服(アパレ
ル)、帽子、靴、鞄等の身回品等、縫製品なら何でもよ
く、その用途は問わない。さらに、被縫製物は、1枚ま
たは3枚以上でもよく、縫製は、縫い合わせ以外に、刺
繍、タフティング等を含む。このほか、本発明はミシン
に限定されず、縫製を行うことのできる装置すべてに適
用可能である。この縫製には、糸を使わない、高周波接
着による縫い合わせも含む
【0059】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、縫製機
構に対し被縫製物を相対的に移動させ、一方、縫製機構
の中の縫製針を備えた部分を昇降させ、上記被縫製物上
の縫製経路において、上記縫製機構の昇降位置を記憶
し、これに基づいて、上記被縫製物に対する上記縫製機
構の中の縫製針の相対的位置と上記昇降位置とを比較
し、この結果、縫製機構対し昇降の制御を行うようにし
た。これにより、縫製経路中に障害物があり、縫製機構
に対し被縫製物を相対的に移動させるのが困難な場合が
生じても、縫製機構を上昇/下降させることにより、上
記障害物を乗り越えて、直線最短距離で移動できる等の
効果を奏する。この結果、昇降可能な縫製機構を有効利
用して、人手をかけずに被縫製物の自動縫製ができるこ
ととなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】縫製装置の全体外観図である。
【図2】ミシン本体周りの縫製装置の側面図である。
【図3】水平移動装置4の斜視図である。
【図4】縫製装置内の全体回路図である。
【図5】フロッピーディスク50の記憶内容の一例を示
す図である。
【図6】RAM49内のレジスタを示す図である。
【図7】縫製制御処理のメインルーチンのフローチャー
トを示す図である。
【図8】縫製開始処理(ステップ05)のフローチャー
トを示す図である。
【図9】縫製停止処理(ステップ10)のフローチャー
トを示す図である。
【図10】ミシン頭部上動処理(ステップ17)のフロ
ーチャートを示す図である。
【図11】ミシン頭部下動処理(ステップ23)のフロ
ーチャートを示す図である。
【図12】具体的な被縫製物Sの縫製作業を説明する図
である。
【符号の説明】
1…テーブル、1a…平板部、1b…水平中空部、2…
ミシン本体、2a…本体部、2b…ミシン頭部、3…把
持装置、4…水平移動装置、5…CRT、6…キーボー
ド、7…フットスイッチ、8…縫製モータ、10…上支
持枠、11…下支持枠、12A、12B…開閉エアシリ
ンダ、12a…ピストンロッド、13…押さえ棒、13
a…押さえがね、14…針棒、14a…針、15…支持
板、15a…長孔、16…昇降エアシリンダ、16a…
ピストンロッド、17…昇降椀、17a…連結部、18
…可動支持板、19…案内部材、20…ストッパ、21
…プーリ、22…駆動軸、23…スライドジョイント、
23a、23b…支点、23c…伸縮部、24、26…
凸レール、25…X軸移動台、25a、27a…凹レー
ル、27…Y軸移動台、28…アーム、29、32…ボ
ールネジ、30、33…軸受、31…X軸モータ、34
…Y軸モータ、41…下位置センサ、42…上位置セン
サ、43…センサ回路、44…入力インターフェイス、
45…エンコーダ回路、46…移動量カウンタ、47…
CPU、48…ROM、49…RAM、50…フロッピ
ーディスク、51…フロッピーディスクドライバ、53
…キーボードスキャナ、55…CRTドライバ、56…
出力インターフェイス、57…縫製モータ駆動回路、5
8…X軸モータ駆動回路、59…Y軸モータ駆動回路、
60…ソレノイドドライバ回路、61A、61B、62
…エアバルブソレノイド、63…押さえソレノイド、6
4…糸切りソレノイド、71…読出アドレスレジスタ、
72…動作内容レジスタ、73…目標座標レジスタ、7
4…現在位置レジスタ、75…枚数カウンタ、S…被縫
製物、イ…セット位置、ロ…上昇位置、ハ…縫製位置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被縫製物に対し縫製針を駆動させて、この
    被縫製物を縫製する縫製機構と、 この縫製機構の中の縫製針を備えた部分を昇降させる昇
    降機構と、 上記被縫製物上の縫製経路に従って、上記縫製機構に対
    し上記被縫製物を相対的に移動させる移動機構と、 上記被縫製物上の縫製経路において、上記昇降機構によ
    る縫製機構の昇降位置を記憶する記憶手段と、 この記憶手段から上記縫製機構の昇降位置を読み出す読
    み出し手段と、 上記移動機構による、上記被縫製物に対する上記縫製機
    構の中の縫製針の相対的位置を検出する検出手段と、 この検出手段の検出結果と、上記読み出し手段によって
    読み出された上記縫製機構の昇降位置とを比較する比較
    手段と、 この比較手段の比較結果に基づいて、上記昇降機構対し
    昇降の制御を行い、この結果、上記縫製機構を昇降させ
    る昇降制御手段とを備えたことを特徴とする縫製装置。
  2. 【請求項2】上記記憶手段は、上記昇降機構による縫製
    機構の上昇位置を記憶し、上記昇降制御手段は、上記昇
    降機構対し上昇の制御を行うことを特徴とする請求項1
    記載の縫製装置。
  3. 【請求項3】上記記憶手段は、上記昇降機構による縫製
    機構の下降位置を記憶し、上記昇降制御手段は、上記昇
    降機構対し下降の制御を行うことを特徴とする請求項1
    記載の縫製装置。
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