JP3942884B2 - 玉縁縫製装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、玉縁縫いを行う玉縁縫製装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、身生地にフラップ付きの縁飾りポケット等を形成する玉縁縫いミシンが知られている。この玉縁縫いミシンは、ミシンテ−ブルの縫製準備位置にてクランプ装置にセットされた身生地、玉布及びフラップに対し、そのクランプ装置を移動させつつ縫製機構やメス機構を作動させて、これらの布を重ねた状態で二本の縫い目を形成するとともに、形成された縫い目間をメスで切り開き、さらには切り開かれた玉縁孔の両端部に切込みを形成するように構成されている。この場合、オペレータがミシン本体に設けられた操作パネルをキー操作し、縫い長さ、縫い幅又は切込長さ等のデータを予め入力することにより、設定された縫製プログラムに従い縫製作業が自動的に実行されるようになっている。
【0003】
ところで、縫製に用いられる身生地、玉布及びフラップに関して、身生地はミシン台の縫製準備位置に、玉布及びフラップはミシン台上方に設けられた玉布載置台及びフラップ載置台それぞれに、オペレータ自らが載置している。これらの被縫製物をそれぞれの台に載置するときには、身生地のどの位置に縫製を行うかによって被縫製物の載置位置が異なっている。すなわち、被縫製物の載置位置とは、縫製準備位置から縫製位置に向かう搬送方向に対して前側か又は後側かのどちらかである。具体的には、身生地は、上方から照射されたマーキングライトの位置決めマークによって指示された前基準位置か又は後基準位置に合わせて載置され、一方、玉布及びフラップは、それぞれの載置台の前基準部か又は後基準部に合わせて載置される。そして、これらの被縫製物全てを前基準に合わせるかそれとも後基準に合わせるかというオペレータの載置作業は、予め設定された縫製プログラムに従って行われていた。なお、例えば、上着等のポケット部分に玉縁縫いを行う場合、左前身頃と右前身頃とでは、一方の身頃を前基準に合わせて縫製し、他方の身頃を後基準に合わせて縫製を行っていた。従って、上着一着分を順次縫製していく場合には、前基準用の縫製と後基準用の縫製とを交互に行うことになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、順次行われる縫製に関して、例えば、まず被縫製物を前基準に合わせて縫製し、その後、別の被縫製物を後基準に合わせて縫製するといった前後基準の変わる縫製プログラムが設定されている場合に、前基準に合わせる縫製において糸が切れてしまい再縫製を必要とするときがある。このとき、その被縫製物を再度前基準に合わせて縫製し直さなければならないが、縫製プログラムは後基準用プログラムとなっているので、オペレータは操作パネルのキー操作を行い、その後基準用縫製プログラムを前基準用縫製プログラムに変更しなければならない。この変更作業は、オペレータにとって面倒であり、また、オペレータがこの変更作業を忘れてしまった場合には、そのままのプログラムで縫製が行われて身生地の所望位置に縫製が行われないという問題があった。また、縫製プログラムに従うように前後基準を気にしながら被縫製物を載置すること自体も、オペレータにとってはやや精神的な手間となり、仮に載置位置を間違えてしまった場合には、身生地の所望位置に縫製が行われないという問題もあった。
【0005】
そこで、本発明は、オペレータの手間を省くとともに縫製ミスを防止できる玉縁縫製装置を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、例えば図1〜4及び6に示すように、縫製準備位置(P1)で被縫製物(身生地M)を保持して縫製方向へと搬送する搬送手段(3)と、
前記縫製準備位置に身生地(M)を載置するときの基準となる縫製方向前方側の前基準位置(FP)と縫製方向後方側の後基準位置(BP)とに位置決めマーク(FM及びBM)を照射するマーキングライト(5)と、
該マーキングライトによる前記前及び後基準位置に対応して玉布(M1)又はフラップ(M2)を載置するときの基準となる縫製方向前方側の前基準部(61又は71)と縫製方向後方側の後基準部(62又は72)とを有する載置台(6又は7)と、
該載置台上の玉布又はフラップを前記縫製準備位置の身生地上へと供給する供給装置(8又は9)と、
を備える玉縁縫製装置(1)において、
玉布又はフラップが、それぞれの前記載置台の前記前基準部に合わせて載置されたか、前記後基準部に合わせて載置されたかを検出する検出手段(玉布用光センサ63又はフラップ用光センサ73)と、
該検出手段の検出結果に応じて、身生地を、前記前基準位置に合わせて載置するか又は前記後基準位置に合わせて載置するかを指示する指示手段(CPU13)と、
を備えることを特徴とする。
なお、「玉縁縫製」は、基本的に身生地と玉布の二種の布を用いて玉縁孔(ポケット孔)の縁部に縁飾りを施すような縫製であって、その縁部にフラップを付ける場合にこれら二種の布に加えてフラップをさらに用いる縫製である。
【0007】
請求項1記載の発明によれば、玉縁縫製装置は検出手段を備えるので、玉布又はフラップがそれぞれ前基準に合わせて載置されているのかそれとも後基準に合わせて載置されているのかを検出することができる。この場合に、検出手段により玉布又はフラップが前基準に合わせて載置されていると検出されたときには、指示手段は、身生地を前基準位置に合わせて載置するよう指示し、また、検出手段により玉布又はフラップが後基準に合わせて載置されていると検出されたときには、指示手段は、身生地を後基準位置に合わせて載置するよう指示するようになっている。すなわち、玉布又はフラップの前後基準が優先されて、その後の身生地の前後基準が決まることになる。従って、オペレータは、玉布又はフラップを載置する際に従来のように縫製プログラムに従って載置する必要はないので、玉布又はフラップの載置位置を気にするといった精神的な手間を省くことができ、ひいては玉布又はフラップの載置位置の間違いから生じる縫製ミスを防止することができる。
【0008】
請求項2記載の発明は、例えば、図3に示すように、縫製準備位置で被縫製物を保持して縫製方向へと搬送する搬送手段と、
前記縫製準備位置に身生地を載置するときの基準となる縫製方向前方側の前基準位置と縫製方向後方側の後基準位置とに位置決めマークを照射するマーキングライトと、
該マーキングライトによる前記前及び後基準位置に対応して玉布又はフラップを載置するときの基準となる縫製方向前方側の前基準部と縫製方向後方側の後基準部とを有する載置台と、
該載置台上の玉布又はフラップを前記縫製準備位置の身生地上へと供給する供給装置と、
を備える玉縁縫製装置において、
玉布又はフラップが、それぞれの前記載置台の前記前基準部に合わせて載置されたか、前記後基準部に合わせて載置されたかを検出する検出手段と、
身生地が、前記前基準位置に載置される場合に適用される前基準用プログラムと前記後基準位置に載置される場合に適用される後基準用プログラムとを格納する記憶手段(ROM11)と、
前記検出手段の検出結果に応じて前記記憶手段から前又は後基準用プログラムのうちの一方のプログラムを読み出す読出手段(CPU13)と、
を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明によれば、検出手段により玉布又はフラップが前基準に合わせて載置されていると検出されたときには、読出手段は記憶手段から前基準用プログラムを読み出し、一方、検出手段により玉布又はフラップが後基準に合わせて載置されていると検出されたときには、読出手段は記憶手段から後基準用プログラムを読み出す。すなわち、玉布又はフラップの前後基準が決定されてから、その後の前基準用か又は後基準用かのプログラムが決定されることになる。従って、従来のように縫製プログラムに従って玉布又はフラップを載置するのではなく、言い換えれば、玉布又はフラップの前後基準を気にすることなく、オペレータは玉布又はフラップをそれぞれの載置台に載置することができる。これにより、縫製作業中に糸切れ等が生じた場合にオペレータが縫製プログラムを変更するといった面倒なオペレータ自身の手間を省くことができ、ひいては縫製プログラムの変更作業を忘れることによる縫製ミスを防止することができる。また、オペレータは、玉布又はフラップを載置する際に縫製プログラムに従うことはないので、玉布又はフラップの載置位置を気にするといった精神的な手間を省くことができ、ひいては玉布又はフラップの載置位置の間違いから生じる縫製ミスを防止することができる。
【0010】
請求項3記載の発明は、例えば図3及び4に示すように、縫製準備位置で被縫製物を保持して縫製方向へと搬送する搬送手段と、
前記縫製準備位置に身生地を載置するときの基準となる縫製方向前方側の前基準位置と縫製方向後方側の後基準位置とに位置決めマークを照射するマーキングライトと、
該マーキングライトによる前記前及び後基準位置に対応して玉布載置するときの基準となる縫製方向前方側の前基準部と縫製方向後方側の後基準部とを有する玉布載置台と、
該玉布載置台上の玉布を前記縫製準備位置の身生地上へと供給する玉布供給装置と、
前記マーキングライトによる前記前及び後基準位置に対応してフラップを載置するときの基準となる縫製方向前方側の前基準部と縫製方向後方側の後基準部とを有するフラップ載置台と、
該フラップ載置台上のフラップを前記縫製準備位置の身生地上へと供給するフラップ供給装置と、
を備える玉縁縫製装置において、
玉布が、前記玉布載置台の前記前基準部に合わせて載置されたか、前記後基準部に合わせて載置されたかを検出する第一検出手段(玉布用光センサ63)と、
フラップが、前記フラップ載置台の前記前基準部に合わせて載置されたか、前記後基準部に合わせて載置されたかを検出する第二検出手段(フラップ用光センサ73)と、
前記第一検出手段と前記第二検出手段との検出結果を比較して、前記玉布載置台及び前記フラップ載置台のそれぞれの載置台上での玉布とフラップとの互いの前後基準が異なる場合にエラー処理を行うエラー処理手段(CPU13)と、
を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明によれば、第一検出手段は、玉布が前基準に合わせて載置されているのかそれとも後基準に合わせて載置されているのかを検出することができ、一方、第二検出手段は、フラップが前基準に合わせて載置されているのかそれとも後基準に合わせて載置されているのかを検出することができる。そして、玉布及びフラップの互いの前後基準が異なる、言い換えれば、それぞれの載置台上に置かれた玉布及びフラップの位置において、一方が前側に載置され、他方が後側に載置された場合又は少なくとも一方の布が所定位置から外れて載置されている場合に、エラー処理手段によりエラー処理が行われることになる。エラー処理が行われた場合には、オペレータは、玉布又はフラップの載置位置の誤りに気付くことができ、従って、玉布又はフラップの載置位置の誤りによる縫製ミスを未然に防止することができる。
【0012】
請求項4記載の発明は、例えば、図3に示すように、縫製準備位置で被縫製物を保持して縫製方向へと搬送する搬送手段と、
前記縫製準備位置に身生地を載置するときの基準となる縫製方向前方側の前基準位置と縫製方向後方側の後基準位置とに位置決めマークを照射するマーキングライトと、
該マーキングライトによる前記前及び後基準位置に対応して玉布又はフラップを載置するときの基準となる縫製方向前方側の前基準部と縫製方向後方側の後基準部とを有する載置台と、
該載置台上の玉布又はフラップを前記縫製準備位置の身生地上へと供給する供給装置と、
前基準位置に載置された身生地に対して適用される前基準用プログラムと後基準位置に載置された身生地に対して適用される後基準用プログラムとを格納するとともに、前記前及び後基準用プログラムの読み出し順序を記憶する記憶手段(ROM11)と、
を備える玉縁縫製装置において、
玉布又はフラップが、それぞれの前記載置台の前記前基準部に合わせて載置されたか、前記後基準部に合わせて載置されたかを検出する検出手段と、
前記記憶手段の読み出し順序と前記検出手段の検出結果とを比較して、前記記憶手段から読み出す前記前及び後基準用プログラムの前後基準と前記載置台上に載置された玉布又はフラップの前後基準とが異なる場合にエラー処理を行うエラー処理手段(CPU13)と、
を備えることを特徴とする。
【0013】
請求項4記載の発明によれば、記憶手段は前及び後基準用プログラムの読み出し順序を記憶しており、この順序に従い、エラー処理手段は前及び後基準用プログラムの一方のプログラムを読み出すようになっている。言い換えれば、玉布又はフラップ載置台に載置される前の玉布又はフラップの前後基準が既に決められていることになる。すなわち、玉布又はフラップはそれぞれの載置台に載置される前に、前基準に合わせて載置されるべきか又は後基準に合わせて載置されるべきかが既に決められていることになる。そして、それとは異なる前後基準に合わせて玉布又はフラップが載置されると、エラー手段によるエラー処理が行われることになる。エラー処理が行われた場合には、オペレータは、玉布又はフラップの載置位置の誤りに気付くことができ、従って、玉布又はフラップの載置位置の誤りによる縫製ミスを未然に防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の玉縁縫製装置に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、本実施形態では、図中に示したXYZ軸によりそれぞれの方向を定め、特に、X軸方向における+側を右、−側を左;Y軸方向における+側を前、−側を後;Z軸方向における+側を上、−側を下と表現する。また、本実施形態では、フラップ付き玉縁孔(ポケット孔)を形成する玉縁縫いを想定して説明するが、基本的に、この玉縁縫いは身生地と玉布の二種の生地を用いて行うものであって、フラップの付かない玉縁孔を形成するときはフラップを用いないものと考えることができる。
【0015】
図1〜3に示すように、玉縁縫製装置1は、概略的に、二本の縫い針Nを有するミシン2と、搬送手段3と、二つのマーキングライト5と、玉布載置台6及びフラップ載置台7と、玉布供給装置8及びフラップ供給装置9と、制御装置10とを備えている。
【0016】
図1及び2に示すように、縫製位置P2の上方において、ミシン2は、縫い針Nと、センターメス21とを備えている。縫い針Nは、縫製位置P2に搬送された被縫製物に縫い目を形成するものである。図示しないが、縫い針Nはミシン2内部において駆動モータに連結された主軸の回動に連動して、上下動するようになっている。センターメス21は、二本の縫い針Nによる被縫製物の縫い目間を切り開いて玉縁孔を形成するものである。このセンターメス21は、縫い針Nと同様に、ミシン2内部の主軸の回動に連動して、上下動するようになっている。なお、図3に示すように、上記駆動モータ22は、縫い針N及びセンターメス21の上下動の駆動源となるものであって、モータ駆動回路22aを介して制御装置10と接続されている。この制御装置10によって駆動モータ22の動作を制御しており、ひいては縫い針N及びセンターメス21の動作を制御している。
【0017】
図2に示すように、搬送手段3は、移動部30と、回動アーム部31とを備えている。
移動部30は、テーブルTのミシン2より前側でかつ前後方向に沿って形成されたスリット(図示しない)を介し、テーブルT下方のネジ軸33に螺合されている。また、移動部30は、ガイドロッド32を挿通させた状態とされている。ガイドロッド32はテーブルTの下方で前後方向に延在する部材であって、移動部30の前後方向の移動をガイドするものである。従って、搬送モータ34を作動させることにより、ネジ軸33を正又は逆回転させて、搬送手段3全体を搬送方向(前後方向)に移動させることができるようになっている(図2中矢印B参照)。なお、搬送モータ34は、移動部30及び回動アーム部31を含む搬送手段3の搬送方向への移動の駆動源となるものであって、図3に示すように、モータ駆動回路34aを介して制御装置10と接続されている。この制御装置10によって搬送モータ34の動作を制御しており、ひいては搬送手段3の動作を制御している。
【0018】
回動アーム部31は前後方向に延在する長尺な部材であって、移動部30の左右側面側で左右一対となって設けられている。両回動アーム部31の前端部35がピン36により移動部30の左右それぞれの側面に回動自在にピン結合し、ピン36を支点として、その後端の大押え37が上下動するようになっている(図2中矢印B参照)。詳しくは、回動アーム部31は、図示しないコイルばねによって上方に付勢され、常時はストッパー部材38に当接する位置まで持ち上げられた状態とされている。そして、ストッパー部材38に取り付けられたシリンダ39を伸長させ、コイルばね(図示しない)の付勢力に抗して両回動アーム部31を押し下げることにより、その大押え37下部の布押え部40でテーブルTの上面に載置された身生地Mを挟圧できるようになっている。なお、布押え部40を下方に押し下げるシリンダ39は、図3に示すように、アクチュエータ駆動回路39aを介して制御装置10と接続されている。この制御装置10によってシリンダ39の動作を制御しており、ひいては布押え部40の動作を制御している。また、大押え37は、図6に示すように、大押え37上に載置される玉布M1及びフラップM2をそれぞれ保持する折込板41、41及びフラップ押え部材93をそれぞれ有している。
上記のような構成とすることにより、搬送手段3は、縫製準備位置P1で身生地M等の被縫製物を保持するとともに、この被縫製物を縫製準備位置P1〜縫製位置P2〜縫製終了位置P3の経路で後から前へ(縫製方向へ)搬送する機能を兼ね備えることになる。
【0019】
図1に示すように、二つのマーキングライト5は縫製準備位置P1の上方に設けられるとともに、それぞれのマーキングライト5は、Y方向において所定の間隔を開けて前側と後側とにそれぞれ設けられている(以下それぞれのマーキングライト5を「前マーキングライト51」及び「後マーキングライト52」という)。前マーキングライト51は、縫製準備位置P1に身生地Mを載置するときの基準となる縫製方向前方側の前基準位置(以下「FP」という)に、前基準位置決めマーク(以下「FM」という)を照射する。後マーキングライト52は、縫製準備位置P1に身生地Mを載置するときの基準となる縫製方向後方側の後基準位置(以下「BP」という)に、後基準位置決めマーク(以下「BM」という)を照射する。これらマーキングライト5は、図3に示すように、ライト制御回路53を介して制御装置10と接続されている。この制御装置10によって二つのマーキングライト5の照度を制御している。詳しくは、二つのマーキングライト5のうち、一方のライトの照度を他方より大きくするように制御している。これにより、オペレータは、照度の大きい方の位置決めマークに身生地Mのポイントマークを合わせて身生地Mをセットするようにしている。「ポイントマーク」とは、予め身生地M上の所定位置にチャコペンで付したマークや身生地M上に既に存在するダーツ等の縫合繊など、位置決めマークに位置合わせするときの目標となるマークのことである。
【0020】
なお、このようなマーキングライト5の構成に代えて、マーキングライトによる位置決めマークの色を変えるような構成としてもよいし、また、上記したような二つのマーキングライト5間にさらに他のライトを設け、このライトにより、身生地Mのポイントマークを前マーキングライト51によるFMか又は後マーキングライト52によるBMかのどちらに合わせたらよいかをオペレータに指示する矢印を照射するような構成としてもよいし、さらに、縫製準備位置P1上方において前後方向に移動可能なマーキングライトを一つ設け、身生地M上の一箇所に位置決めマークを照射するような構成としてもよい。
【0021】
図1に示すように、玉布載置台6及びフラップ載置台7は、縫製準備位置P1上方において、マーキングライト5の身生地M上への照射光を遮らないように所定間隔を開けて左右略対称となる位置に配置されている。玉布載置台6上には玉布が載置され、フラップ載置台7上にはフラップが載置されるようになっている。これら載置台は、マーキングライト5によるFM又はBMに対応して玉布又はフラップを載置するときの基準となる縫製方向前方側の前基準部(線)61及び71と、縫製方向後方側の後基準部(線)62及び72とを有している。
【0022】
ここで、図4に示すように、玉布載置台6及びフラップ載置台7それぞれの上方には、玉布用光センサ63及びフラップ用光センサ73が二つずつ設けられている。なお、これら玉布用光センサ63及びフラップ用光センサ73は同様のものである。これら光センサ63,73は、玉布M1又はフラップM2の有無によって光の反射率の違いを検出するものであって、前後方向において所定間隔を開けて前側と後側とに設けられている(以下それぞれの光センサ63,73を「前センサ64,74」,「後センサ65,75」という)。前センサ64,74はそれぞれの載置台6,7の前基準部61,71上方に設けられ、玉布M1又はフラップM2の端部が前基準部61,71に合わせて載置されたとき、玉布M1又はフラップM2の存在を検出する。一方、後センサ65,75はそれぞれの載置台6及び7の前基準部62,72上方に設けられ、玉布M1又はフラップM2の端部が後基準部62,72に合わせて載置されたとき、玉布M1又はフラップM2の存在を検出する。従って、これら光センサ63,73によって、玉布M1又はフラップM2が、それぞれの載置台6,7の前基準部61,71に合わせて載置されたか、それとも後基準部62,72に合わせて載置されたかを検出することができるようになっている。すなわち、これら光センサ63,73は玉布M1又はフラップM2の載置された位置を検出する検出手段としての機能を有する。なお、これら光センサ63,73は、図3に示すように、制御装置10に接続されており、検出結果をこの制御装置10に入力する。
【0023】
また、図4に示す検出手段としての玉布用光センサ63及びフラップ用光センサ73に代えて、図5に示すような玉布用CCDカメラ67及びフラップ用CCDカメラ77を検出手段として適用してもよい。これらCCDカメラ67,77は、それぞれの載置台6,7上方に設けられ、玉布M1又はフラップM2が、それぞれの載置台6,7の前基準部61,71に合わせて載置されたか、それとも後基準部62,72に合わせて載置されたかを撮像し、玉布M1又はフラップM2の載置位置を検出することができるようになっている。なお、これらCCDカメラ67,77が検出手段として適用されたときには、前述の光センサ63,73と同様に、これらCCDカメラ67,77は、図3に示す制御装置10に接続され検出結果をこの制御装置10に入力する。そして、この場合、制御装置10は、CCDカメラ67,77の撮像による検出結果を画像処理し、各部材に制御信号を入力する。
【0024】
玉布供給装置8は、図6(a)に示すように、断面逆T字状に形成された部材であって、下端のバインダ81にて玉布載置台6に載置された玉布M1を保持するとともに上下動し(図6(a)中矢印D参照)、保持した玉布M1を縫製準備位置P1にセットされた身生地M上へと供給する(図6(a)中矢印E参照)ものである。なお、玉布供給装置8は、図3に示すように、エアシリンダ等の駆動アクチュエータ82により駆動し、この駆動アクチュエータ82が玉布供給装置駆動回路83を介して制御装置10に接続されている。この制御装置10によって駆動アクチュエータ82の動作を制御しており、ひいては玉布供給装置8の動作を制御している。
【0025】
フラップ供給装置9は、図6(a)に示すように、フラップ載置台7上のフラップM2の端部を把持する一対の把持部材91を備える。そして、このフラップ供給装置9は、把持部材91によりフラップM2を把持し、フラップ載置台7上のフラップM2を縫製準備位置P1にセットされた身生地M上へと供給する(図6(a)中矢印F参照)ものである。なお、フラップ供給装置9は、図3に示すように、駆動アクチュエータ92により駆動するとともに、フラップ供給装置駆動回路94を介して制御装置10に接続されている。この制御装置10によって駆動アクチュエータ92の動作を制御しており、ひいてはフラップ供給装置9の動作を制御している。
【0026】
また、図2において、縫製終了位置P3におけるテーブルTの下方に一対のコーナーメス100(以下、前側のコーナーメス100を「前コーナーメス100a」;後側のコーナーメス100を「後コーナーメス100b」という)が備えられている。これらコーナーメス100は前後方向において互いにやや離間して配置されるとともに、シリンダ101の駆動力によってテーブルT上面に対して出没可能に上下動し(図2中矢印G参照)、これによって、縫製終了位置P3に搬送された被縫製物の玉縁孔の両端部にV字状の切込みを形成するものである。一方の前コーナーメス100aは、メス移動モータ102の駆動力によって回動されるネジ軸103に螺合されるメスブロック104に固定され、前後動する(図2中矢印H参照)ようになっており、これによって、玉縁孔の開口幅に応じた位置設定が可能になっている。なお、シリンダ101及びメス移動モータ102はそれぞれ、図3に示すように、電磁弁101a及びモータ駆動回路102aを介して制御装置10に接続されている。この制御装置10によってシリンダ101及びメス移動モータ102の動作を制御しており、ひいてはコーナーメス100の動作を制御している。
【0027】
さらに、本実施形態の玉縁縫製装置1の全体構成を示す図1及び2には図示しないが、この玉縁縫製装置1には、図3に示すような操作ペダル110及び操作パネル120が制御装置10に接続されている。操作ペダル110は、縫製動作開始の情報を制御装置10に入力するペダルである。オペレータがこの操作ペダル110を踏むことにより、制御装置10により各部材の動作が制御された状態で、玉縁縫製装置1は所定の縫製動作をするようになっている。操作パネル120は、縫い長さ、縫い幅又は切込長さ等、その他の縫製に関する情報を制御装置10に入力するものである。なお、操作パネル120は表示部を備え、この表示部に入力した情報を表示できるとともに、仮に、縫製動作にエラーがあった場合には、“ERROR”等の文字を表示部に表示できるようになっている。従って、オペレータは、操作パネル120を操作することにより、所望の条件で玉縁縫製装置1に縫製を行わせることができるとともに、縫製動作にエラーがあった場合には操作パネル120の表示部の“ERROR”等の文字を見てそれと気付くことができる。
【0028】
制御装置10は、上述したように、接続された各構成要素の動作を制御するとともに、その基本構成として、図3に示すように、ROM11と、RAM12と、CPU13とを備えている。
【0029】
ROM11には、予めミシン制御するための縫製プログラムや、該縫製プログラムで使用されるデータ等が記憶されている。特に、ROM11は、前マーキングライト51の照度を大きくすることにより、オペレータに身生地Mのポイントマークを前マーキングライト51によるFMに合わせるようにして身生地Mを縫製準備位置P1のFPに載置させて、玉縁縫いの縫製動作を各部材に行わせる前基準用プログラムと、後マーキングライト52の照度を大きくすることにより、オペレータに身生地Mのポイントマークを後マーキングライト52によるBMに合わせるようにして身生地Mを縫製準備位置P1のBPに載置させて、玉縁縫いの縫製動作を各部材に行わせる後基準用プログラムとを記憶している。すなわち、このROM11は、身生地MがFPに載置される場合に適用される(被縫製物が前基準に合わせて載置された場合の縫製データに基づいて各部材の動作を制御する)前基準用プログラムと、身生地MがBPに載置される場合に適用される(被縫製物が後基準に合わせて載置された場合の縫製データに基づいて各部材の動作を制御する)後基準用プログラムとを格納する記憶手段としての機能を有している。
【0030】
RAM12は、ROM11から読み出したデータ、操作パネル120から入力された縫い長さ、縫い幅又は切込み長さ等、その他の縫製に関するデータ及び上記した前及び後基準用プログラム等のプログラムに基づいてCPU13により算出されたデータ等を記憶する。
【0031】
CPU13は、上記した前及び後基準用プログラムを含む縫製プログラムに基づいて各種の演算処理を行う。特に、検出手段としての玉布又はフラップ用光センサ63,73の検出結果に応じて、ROM13から前又は後基準用プログラムのうちの一方のプログラムを読み出す読出手段としての機能を有するとともに、玉布又はフラップ用光センサ63,73の検出結果に応じて、身生地Mを、FPに載置するか又はBPに載置するかを指示する指示手段としての機能も有している。すなわち、玉布M1又はフラップM2が、それぞれの載置台6,7の前基準部61,71に合わせて載置されたと光センサ63,73が検出した場合には、CPU13は、ROM11から前基準用プログラムを読み出し前マーキングライト51の照度を大きくして、オペレータに身生地Mを前マーキングライト51によるFMに合わせて載置するよう指示する。一方、玉布M1又はフラップM2が、それぞれの載置台6,7の後基準部62,72に合わせて載置されたと光センサ63,73が検出した場合には、CPU13は、ROM11から後基準用プログラムを読み出し後マーキングライト52の照度を大きくして、オペレータに身生地Mを後マーキングライト52によるFMに合わせて載置するよう指示する。
【0032】
また、CPU13は、玉布M1の載置位置を検出する玉布用光センサ63とフラップM2の載置位置を検出するフラップ用光センサ73との検出結果を比較して、玉布載置台6及びフラップ載置台7上での玉布M1とフラップM2との互いの前後基準が異なる場合に、操作パネル120の表示部に“ERROR”等の文字を表示させるようなエラー処理を行うエラー処理手段としての機能を備えている。
【0033】
次に、玉縁縫いを行うときの玉縁縫製装置1の動作を説明する。なお、この動作をわかりやすく説明するために、(i)身生地M、玉布M1及びフラップM2の被縫製物をセットした後の玉縁縫製装置1の動作と、(ii)身生地M、玉布M1及びフラップM2の被縫製物をセットするときの玉縁縫製装置1の動作とに分けて説明する。なお、(ii)の動作には二つの態様があるので、それぞれ第一及び第二の態様として説明する。
【0034】
[(i)被縫製物をセットした後の動作]
まず、図6(a)に示すように、布押え部40が身生地Mを挟圧するとともに、玉布載置台6にセットされた玉布M1上の点線位置まで玉布供給装置8を下降し玉布M1を保持して上昇する(同図中矢印D参照)。
その後、図6(b)に示すように、玉布供給装置8に保持された玉布M1を身生地M上の点線位置まで下降する(同図中矢印E1、E2参照)。
その後、図6(c)に示すように、玉布M1を玉布供給装置8のバインダ81と身生地Mとに挟んだ状態で、二枚の折込板41を両方ともバインダ81側に突出する。このとき、玉布M1は逆T字状の玉布供給装置8の外形に沿って逆T字形に折り込まれた状態となっている(同図中矢印I参照)。
その後、図6(d)に示すように、フラップ載置台7にセットされたフラップM2をフラップ供給装置9の把持部材91で把持する。
その後、把持部材91に把持されたフラップM2を、図6(e)に示すように、布押え部40及び折込板41上の一方の側に供給し、フラップ押え駆動シリンダ92を作動することによりフラップ押え部材93でフラップM2を押える。
【0035】
そして、玉布供給装置8をその位置に残した状態で搬送手段3を駆動し、布押え部40とともに身生地M、玉布M1及びフラップM2をミシン2の縫い針Nに対向する位置の縫製位置P2に搬送する。この縫製位置P2で、縫い目を形成するとともに、センターメス21により縫い目間に玉縁孔を形成する。
その後、玉縁孔が形成された状態の身生地M、玉布M1及びフラップM2を縫製終了位置P3に搬送し、この縫製終了位置P3で、一対のコーナーメス100によってこの玉縁孔の両端にV字状の切込みを形成し、玉縁縫いを終了する。
【0036】
[(ii)被縫製物をセットするときの動作(第一の態様)]
次に、図7〜図9を参照して、被縫製物をセットするときの動作における第一の態様を説明する。
まず、オペレータは、玉布M1及びフラップM2をそれぞれの載置台6,7に載置してセットし、ステップS1の処理が行われる。このステップS1の処理においては、図8に示す処理が行われる。
【0037】
図8に示す処理において、玉布載置台6上方に設けられた光センサ63は玉布M1の前後基準を判断する。
具体的には、玉布用光センサ63の前センサ64により、玉布M1は玉布載置台6の前基準部61にその端部が合わせられている(以下、「玉布は前基準である」という)か検出する(ステップSa1)。玉布M1が前基準であると検出されたとき、玉布用光センサ63は制御装置10にその検出結果を入力する。制御装置10のCPU13は、玉布用光センサ63の検出結果からROM11から前基準用プログラムを読み出し、二つのマーキングライト5のうち前マーキングライト51の照度を大きくして、身生地Mのポイントマークを前マーキングライト51によるFMに合わせるよう、オペレータに指示し(ステップSa2)、図8に示す処理を終了する。
一方、玉布M1が前基準であると検出されなかったとき、玉布用光センサ63の後センサ65により、玉布M1は玉布載置台6の後基準部62にその端部が合わせられている(以下、「玉布は後基準である」という)か検出する(ステップSa3)。玉布M1が後基準であると検出されたとき、玉布用光センサ63は制御装置10にその検出結果を入力する。制御装置10のCPU13は、玉布用光センサ63の検出結果からROM11から後基準用プログラムを読み出し、二つのマーキングライト5のうち後マーキングライト52の照度を大きくして、身生地Mのポイントマークを後マーキングライト52によるBMに合わせるよう、オペレータに指示し(ステップSa4)、図8に示す処理を終了する。
なお、図8に示す処理においては、玉布M1の前後基準を玉布用光センサ63で検出し前又は後基準用プログラムを読み出すものとしたが、玉布M1に代えて、フラップM2の前後基準をフラップ用光センサ73で検出し前又は後基準用プログラムを読み出すものとしてもよい。
【0038】
図8に示す処理が終了すると図7に示す処理に戻り、オペレータは、二つのマーキングライト5の一方によるFMか又はBMに、身生地Mのポイントマークを合わせて身生地Mをセットする。
【0039】
その後、制御装置10は、操作ペダルによる縫製動作スタートの指示情報があるか判断する(ステップS2)。スタート指示が無い場合には、ステップS1の処理に戻る。スタート指示があった場合には、ステップS3の処理に移行する。ステップS3処理においては、図9に示す処理が行われる。
【0040】
図9に示す処理において、玉布用光センサ63による玉布M1の前後基準と、フラップ用光センサ73によるフラップM2の前後基準とが比較され、互いの前後基準が同じであるか又は異なるかを判断する。
具体的には、玉布用光センサ63の前センサ64により、玉布M1は前基準であるか検出する(ステップSb1)。玉布M1が前基準であると検出されないとき、Sb4の処理に移行する。一方、玉布M1が前基準であると検出されたとき、玉布用光センサ63は制御装置10にその検出結果を入力する。入力された検出結果はRAM12に記憶される。
その後、フラップ用光センサ73の前センサ74により、フラップM2は前基準であるか検出する(ステップSb2)。フラップM2が前基準であると検出されないとき、制御装置10のCPU13は、玉布M1とフラップM2との互いの前後基準が異なると判断し、操作パネル110の表示部に“ERROR”等の文字を表示するエラー処理を行う(ステップSb3)。この場合、フラップM2がフラップ載置台7上の前基準部71に合わせて載置されていない(フラップM2が後基準部72に合わせて載置されているか又は前基準部71からややずれた位置に載置されている)ので、オペレータがこのフラップM2を所定位置に載置し直すことにより、図9に示す処理を終了する。一方、フラップM2が前基準であると検出されたとき、フラップ用光センサ73は制御装置10にその検出結果を入力する。入力された検出結果はRAM12に記憶される。そして、制御装置10のCPU13は、玉布用及びフラップ用光センサ63,73からの検出結果をRAM12から読み出し、玉布M1とフラップM2との互いの前後基準が同じであると判断し、図9に示す処理を終了する。
【0041】
ステップSb4の処理において、玉布用光センサ63の後センサ65により、玉布M1は後基準であるか検出する(ステップSb4)。玉布M1が後基準であると検出されないとき、制御装置10のCPU13は、操作パネル110の表示部に“ERROR”等の文字を表示するエラー処理を行う(ステップSb5)。この場合、玉布M1が玉布載置台上の前及び後基準部61及び62に合わせて載置されていない(玉布M1が前及び後基準部61及び62からややずれた位置に載置されている)ので、オペレータがこの玉布M1を所定位置に載置し直すことにより、図9に示す処理を終了する。一方、玉布M1が後基準であると検出されたとき、玉布用光センサ63は制御装置10にその検出結果を入力する。入力された検出結果はRAM12に記憶される。
その後、フラップ用光センサ73の後センサ75により、フラップM2は後基準であるか検出する(ステップSb6)。フラップM2が後基準であると検出されないとき、制御装置10のCPU13は、玉布M1とフラップM2との互いの前後基準が異なると判断し、操作パネル110の表示部に“ERROR”等の文字を表示するエラー処理を行う(ステップSb7)。この場合、フラップM2がフラップ載置台7上の後基準部72に合わせて載置されていない(フラップM2が後基準部72からややずれた位置に載置されている)ので、オペレータがこのフラップM2を所定位置に載置し直すことにより、図9に示す処理を終了する。一方、フラップM2が後基準であると検出されたとき、フラップ用光センサ73は制御装置10にその検出結果を入力する。入力された検出結果はRAM12に記憶される。そして、制御装置10のCPU13は、玉布用及びフラップ用光センサ63,73からの検出結果をRAM12から読み出し、玉布M1とフラップM2との互いの前後基準が同じであると判断し、図9に示す処理を終了する。
【0042】
図9に示す処理が終了すると図7に示す処理に戻り、制御装置10のCPU13は、読み出した前又は後基準用プログラムに基づくデータ及び操作パネル110から入力された縫い長さ、縫い幅及び切込み長さ等のデータを演算処理する(ステップS4)。
制御装置10での演算が終了すると、制御装置10からアクチュエータ等の各部材を作動させる制御信号が出力され、玉縁縫製装置1は、上記で説明した(i)被縫製物をセットした後の動作処理を行う(ステップS5)。
その後、一サイクルの縫製処理が終了すると、制御装置10は、ステップS1の処理に戻り別の身生地M等の縫製物に対して上記した工程による縫製を行うか又は縫製を終了するかを判断する(ステップS6)。
【0043】
以上、本実施形態のうち第一の態様に係る動作を行う玉縁縫製装置1によれば、図8に示す処理において、玉布用光センサ63により玉布M1の前後基準を検出し、その検出した玉布M1の前後基準に従い、前又は後基準用プログラムを読み出すようになっている。この場合、オペレータにより決められる玉布M1の前後基準が優先されて、その後の身生地Mの前後基準が決まることになる。従って、従来のように予め設定された前又は後基準用縫製プログラムに従って玉布M1を載置するのではなく、言い換えれば、玉布M1の前後基準を気にすることなく、オペレータは玉布M1を玉布載置台6に載置することができる。これにより、縫製作業中に糸切れ等が生じた場合に、オペレータが前又は後基準用縫製プログラムを変更するといった面倒なオペレータ自身の手間を省くことができ、ひいては縫製プログラムの変更作業を忘れることによる縫製ミスを防止することができる。また、オペレータは、玉布M1を載置する際に縫製プログラムに従うことはないので、玉布M1の載置位置を気にするといった精神的な手間を省くことができ、ひいては玉布M1の載置位置の間違いから生じる縫製ミスを防止することができる。
【0044】
また、図9に示す処理において、玉布用光センサ63により検出される玉布M1の前後基準と、フラップ用光センサ73により検出されるフラップM2の前後基準とが同じであるか又は異なるかを判断することができる。そして、玉布M1及びフラップM2の両被縫製物の前後基準が異なる場合にエラー処理が行われるようになっているので、オペレータは、玉布M1又はフラップM2のどちらかの載置位置の誤りに気付くことができ、従って、玉布M1又はフラップM2の載置位置の誤りによる縫製ミスを未然に防止することができる。
なお、特に、図9に示す処理においては、玉布用光センサ63及びフラップ用光センサ73により、玉布M1及びフラップM2の少なくとも一方の被縫製物が所定位置からややずれた位置に載置されていることも検出でき、この場合、エラー処理が行われるので、玉布M1及びフラップM2の載置位置のずれから生ずる縫製ミスも未然に防止することができる。
【0045】
[(ii)被縫製物をセットするときの動作(第二の態様)]
次に、図10及び図11を参照して、被縫製物をセットするときの動作における第二の態様を説明する。なお、玉布M1の前後基準に従って縫製プログラム(前及び後基準用プログラム)が変更される第一の態様とは異なり、第二の態様では、被縫製物がセットされる前に前基準用プログラムを採用するか又は後基準用プログラムを採用するかが設定されている。このことにより、以下に説明する第二の態様は、第一の態様で示した図7に示すステップS1及びS3の処理が異なる点が特徴となっており、この特徴部分の処理について詳細に説明する。
また、第二の態様において、CPU13が先に前基準用プログラムを読み出し、後に後基準用プログラムを読み出すというように、CPU13が前又は後基準用プログラムを交互に読み出す読み出し順序を、制御装置10のROM11は記憶している。
さらに、CPU13は、ROM11に記憶されている前又は後基準用プログラムの読み出し順序と検出手段としての玉布又はフラップ用光センサ63,73の検出結果とを比較して、ROM11から読み出す前及び後基準用プログラムの前後基準と玉布又はフラップ用光センサ63,73による玉布M1又はフラップM2の前後基準とが異なる場合に、操作パネル120の表示部に“ERROR”等の文字を表示させるようなエラー処理を行うエラー処理手段としての機能を備えている。
【0046】
予め設定された前又は後基準用プログラムに従って、オペレータは、玉布M1及びフラップM2をそれぞれ前又は後基準にセットする。また、制御装置10も同じように、設定された縫製プログラムに従って、マーキングライト5の前又は後マーキングライト51、52のうちの一方のライトの照度を他方より大きくし、照度の大きいほうのFM又はBMに身生地Mのポイントマークを合わせて載置するように指示する(ステップT1)。その後、図7に示すステップS2の処理と同様の処理を行い(ステップT2)、ステップT3の処理に移行する。ステップT3処理の処理においては、図11に示す処理が行われる。
【0047】
図11に示す処理において、制御装置10のROM11から読み出す前及び後基準用プログラムの前後基準と玉布M1又はフラップM2の前後基準とが同じか又は異なるかを判断する。
具体的には、玉布用光センサ63の前センサ64により、玉布M1は前基準であるか検出する(ステップTa1)。玉布M1が前基準であると検出されないとき、ステップTa4の処理に移行する。一方、玉布M1が前基準であると検出されたとき、玉布用光センサ63は制御装置10にその検出結果を入力する。入力された検出結果はRAM12に記憶される。このとき、制御装置10のCPU13は、ROM11から、縫製プログラムのうち読み出すべき順序の前又は後基準用プログラムを読み出し、その読み出したプログラムが前基準用であるか判断する(ステップTa2)。読み出したプログラムが、前基準用であるときステップTa4の処理に移行し、前基準用ではないときステップTa3の処理に移行する。ステップTa3の処理では、図9に示すステップSb3,5,7のエラー処理と同様の処理を行うが、この場合、オペレータは玉布M1を再度、縫製プログラムの前後基準に従う所定位置にセットし直さなければならない。オペレータがセットし直すことにより、制御装置10は、図10に示す処理に戻り上記した処理を行うことのできる状態となる。
【0048】
ステップTa4の処理において、玉布用光センサ63の後センサ65により、玉布M1は後基準であるか検出する(ステップTa4)。玉布M1が後基準であると検出されないとき、図11に示す処理は終了する。一方、玉布M1が後基準であると検出されたとき、玉布用光センサ63は制御装置10にその検出結果を入力する。入力された検出結果はRAM12に記憶される。このとき、制御装置10のCPU13は、縫製プログラムのうち読み出すべき順序の前又は後基準用プログラムを読み出し、読み出したプログラムが後基準用であるか判断する(ステップTa5)。読み出したプログラムが、後基準用であるとき図11に示す処理は終了し、後基準用ではないときステップTa3の処理に移行する。ステップTa3の処理では、図9に示すエラー処理と同様の処理を行うが、この場合、オペレータは玉布M1を再度、縫製プログラムの前後基準に従う所定位置にセットし直さなければならない。オペレータがセットし直すことにより、制御装置10は、図10に示す処理に戻り上記した処理を行うことのできる状態となる。
【0049】
なお、図11に示す処理においては、玉布M1の前後基準を玉布用光センサ63で検出し、その検出結果の前後基準と、読み出した前又は後基準用プログラムの前後基準とを比較したが、玉布M1に代えて、フラップM2の前後基準をフラップ用光センサ73で検出し、その検出結果の前後基準と、読み出した前又は後基準用プログラムの前後基準とを比較するようにしてもよい。
【0050】
そして、図11に示す処理が終了すると、図7に示すステップS4〜S6の処理と同様の処理を行う(ステップT4〜6)ようになっている。
【0051】
以上、本実施形態のうち第二の態様に係る動作を行う玉縁縫製装置1によれば、制御装置10のROM11は、前及び後基準用プログラムの読み出し順序を記憶しており、この順序に従い、CPU11は前及び後基準用プログラムの一方のプログラムを読み出すようになっている。言い換えれば、玉布M1は玉布載置台6に載置される前に、前基準に合わせて載置されるべきか又は後基準に合わせて載置されるべきかが、既に設定されている縫製プログラムによって決められていることになる。そして、それとは異なる前後基準に合わせて玉布M1が載置されると、エラー処理が行われることになる。エラー処理が行われた場合には、オペレータは、玉布M1の載置位置の誤りに気付くことができ、従って、玉布M1の載置位置の誤りによる縫製ミスを未然に防止することができる。
【0052】
なお、本実施の形態では、図9に示すステップSb3,5,7の処理及び図11に示すステップTa3の処理において行われるエラー処理は、操作パネル110の表示部に“ERROR”等の文字を表示するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、ブザーを鳴らす構成としてもよいし、マーキングライト5を消灯する構成としてもよく、いずれにしても、被縫製物のセット時に誤りがあることをオペレータが気付くような処理であればよい。
【0053】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、玉布又はフラップの載置位置を気にするといったオペレータの精神的な手間を省くことができ、ひいては玉布又はフラップの載置位置の間違いから生じる縫製ミスを防止することができる。
【0054】
請求項2記載の発明によれば、縫製作業中に糸切れ等が生じた場合にオペレータが縫製プログラムを変更するといった面倒なオペレータ自身の手間を省くことができ、ひいては縫製プログラムの変更作業を忘れることによる縫製ミスを防止することができる。
【0055】
請求項3記載の発明によれば、玉布又はフラップの載置位置の誤りによる縫製ミスを未然に防止することができる。
【0056】
請求項4記載の発明によれば、玉布又はフラップの載置位置の誤りによる縫製ミスを未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る玉縁縫製装置を示す斜視図である。
【図2】前記玉縁縫製装置を示す正面図である。
【図3】前記玉縁縫製装置の構成要部を示すブロック図である。
【図4】前記玉縁縫製装置の玉布載置台上又はフラップ載置台上の玉布又はフラップを検出する検出手段を説明するための図である。
【図5】図4に示す検出手段の変形例を示す図である。
【図6】前記玉縁縫製装置の供給装置を説明するための図、及び前記玉縁縫製装置による玉縁縫いの工程を説明するための図である。
【図7】身生地、玉布及びフラップの被縫製物をセットするときの前記玉縁縫製装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】図7に示す処理において、玉布又はフラップのセット処理を説明するためのフローチャートである。
【図9】図7に示す処理において、玉布の前後基準とフラップの前後基準との比較処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】図7に示すものとは異なる態様を説明するためのフローチャートである。
【図11】図10に示す処理において、玉布(又はフラップ)の前後基準と前及び後基準用プログラムの前後基準との比較処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 玉縁縫製装置
2 ミシン
3 搬送手段
30 移動部
31 回動アーム部
5 マーキングライト
51 前マーキングライト
52 後マーキングライト
6 玉布載置台
61 前基準部
62 後基準部
63 玉布用光センサ(検出手段,第一検出手段)
67 CCDカメラ(検出手段,第一検出手段)
7 フラップ載置台
71 前基準部
72 後基準部
73 フラップ用光センサ(検出手段,第二検出手段)
77 CCDカメラ(検出手段,第二検出手段)
8 玉布供給装置
9 フラップ供給装置
10 制御装置
11 ROM(記憶手段)
12 RAM
13 CPU(指示手段、読出手段、エラー処理手段)
M 身生地(被縫製物)
M1 玉布(被縫製物)
M2 フラップ(被縫製物)
P1 縫製準備位置
P2 縫製位置
P3 縫製終了位置
Claims (4)
- 縫製準備位置で被縫製物を保持して縫製方向へと搬送する搬送手段と、
前記縫製準備位置に身生地を載置するときの基準となる縫製方向前方側の前基準位置と縫製方向後方側の後基準位置とに位置決めマークを照射するマーキングライトと、
該マーキングライトによる前記前及び後基準位置に対応して玉布又はフラップを載置するときの基準となる縫製方向前方側の前基準部と縫製方向後方側の後基準部とを有する載置台と、
該載置台上の玉布又はフラップを前記縫製準備位置の身生地上へと供給する供給装置と、
を備える玉縁縫製装置において、
玉布又はフラップが、それぞれの前記載置台の前記前基準部に合わせて載置されたか、前記後基準部に合わせて載置されたかを検出する検出手段と、
該検出手段の検出結果に応じて、身生地を、前記前基準位置に合わせて載置するか又は前記後基準位置に合わせて載置するかを指示する指示手段と、
を備えることを特徴とする玉縁縫製装置。 - 縫製準備位置で被縫製物を保持して縫製方向へと搬送する搬送手段と、
前記縫製準備位置に身生地を載置するときの基準となる縫製方向前方側の前基準位置と縫製方向後方側の後基準位置とに位置決めマークを照射するマーキングライトと、
該マーキングライトによる前記前及び後基準位置に対応して玉布又はフラップを載置するときの基準となる縫製方向前方側の前基準部と縫製方向後方側の後基準部とを有する載置台と、
該載置台上の玉布又はフラップを前記縫製準備位置の身生地上へと供給する供給装置と、
を備える玉縁縫製装置において、
玉布又はフラップが、それぞれの前記載置台の前記前基準部に合わせて載置されたか、前記後基準部に合わせて載置されたかを検出する検出手段と、
身生地が、前記前基準位置に載置される場合に適用される前基準用プログラムと前記後基準位置に載置される場合に適用される後基準用プログラムとを格納する記憶手段と、
前記検出手段の検出結果に応じて前記記憶手段から前又は後基準用プログラムのうちの一方のプログラムを読み出す読出手段と、
を備えることを特徴とする玉縁縫製装置。 - 縫製準備位置で被縫製物を保持して縫製方向へと搬送する搬送手段と、
前記縫製準備位置に身生地を載置するときの基準となる縫製方向前方側の前基準位置と縫製方向後方側の後基準位置とに位置決めマークを照射するマーキングライトと、
該マーキングライトによる前記前及び後基準位置に対応して玉布載置するときの基準となる縫製方向前方側の前基準部と縫製方向後方側の後基準部とを有する玉布載置台と、
該玉布載置台上の玉布を前記縫製準備位置の身生地上へと供給する玉布供給装置と、
前記マーキングライトによる前記前及び後基準位置に対応してフラップを載置するときの基準となる縫製方向前方側の前基準部と縫製方向後方側の後基準部とを有するフラップ載置台と、
該フラップ載置台上のフラップを前記縫製準備位置の身生地上へと供給するフラップ供給装置と、
を備える玉縁縫製装置において、
玉布が、前記玉布載置台の前記前基準部に合わせて載置されたか、前記後基準部に合わせて載置されたかを検出する第一検出手段と、
フラップが、前記フラップ載置台の前記前基準部に合わせて載置されたか、前記後基準部に合わせて載置されたかを検出する第二検出手段と、
前記第一検出手段と前記第二検出手段との検出結果を比較して、前記玉布載置台及び前記フラップ載置台のそれぞれの載置台上での玉布とフラップとの互いの前後基準が異なる場合にエラー処理を行うエラー処理手段と、
を備えることを特徴とする玉縁縫製装置。 - 縫製準備位置で被縫製物を保持して縫製方向へと搬送する搬送手段と、
前記縫製準備位置に身生地を載置するときの基準となる縫製方向前方側の前基準位置と縫製方向後方側の後基準位置とに位置決めマークを照射するマーキングライトと、
該マーキングライトによる前記前及び後基準位置に対応して玉布又はフラップを載置するときの基準となる縫製方向前方側の前基準部と縫製方向後方側の後基準部とを有する載置台と、
該載置台上の玉布又はフラップを前記縫製準備位置の身生地上へと供給する供給装置と、
前基準位置に載置された身生地に対して適用される前基準用プログラムと後基準位置に載置された身生地に対して適用される後基準用プログラムとを格納するとともに、前記前及び後基準用プログラムの読み出し順序を記憶する記憶手段と、
を備える玉縁縫製装置において、
玉布又はフラップが、それぞれの前記載置台の前記前基準部に合わせて載置されたか、前記後基準部に合わせて載置されたかを検出する検出手段と、
前記記憶手段の読み出し順序と前記検出手段の検出結果とを比較して、前記記憶手段から読み出す前記前及び後基準用プログラムの前後基準と前記載置台上に載置された玉布又はフラップの前後基準とが異なる場合にエラー処理を行うエラー処理手段と、
を備えることを特徴とする玉縁縫製装置。
Priority Applications (1)
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