JPH09248390A - 生地端制御ミシン - Google Patents

生地端制御ミシン

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JPH09248390A
JPH09248390A JP8466496A JP8466496A JPH09248390A JP H09248390 A JPH09248390 A JP H09248390A JP 8466496 A JP8466496 A JP 8466496A JP 8466496 A JP8466496 A JP 8466496A JP H09248390 A JPH09248390 A JP H09248390A
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JP
Japan
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edge
sewing
sewn
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sewing machine
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JP8466496A
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Hiroshi Honda
弘 本田
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Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被縫製物の縁部形状の如何に拘らず毛羽やノ
ッチの存在を確実に把握し正確な倣い縫いを行う。 【解決手段】 基準被縫製物の基準縁部情報を例えば縁
部検出手段X1(X2)によって予め検出し、この検出
した基準縁部情報を記憶手段12によって記憶し、被縫
製物の縫製時に、縁部検出手段X1(X2)によって被
縫製物の縁部情報を検出し、制御手段11によって、こ
の検出した被縫製物の縁部情報と上記基準縁部情報とを
縁部が対応するように逐次比較し、該比較値が所定の許
容範囲内にある時には被縫製物の縁部に毛羽、ノッチが
ないとして上記縁部情報に基づいて被縫製物移動手段Y
を制御して所定の縫い代が得られるように被縫製物を移
動させ、比較値が所定の許容範囲外にある時には被縫製
物の縁部に毛羽、ノッチがあるとして上記基準縁部情報
に基づいて被縫製物移動手段Yを制御して所定の縫い代
が得られるように被縫製物を移動させてなるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生地端制御ミシン
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、被縫製物の縁部(布端)を縁部検
出手段としての布端検出センサで検出し、この縁部の位
置情報に基づいて所定の縫い代が得られるように被縫製
物を移動させながら、当該被縫製物を縁部に沿って倣い
縫いする所謂生地端制御ミシンが知られている。ところ
で、型紙に基づいて裁断した身頃生地等にあっては、図
14に示されるように、被縫製物27の縁部27aから
延びる所謂毛羽20や、生地合わせを行う目印として縁
部27aに切り欠かれた3角形状の所謂ノッチ21が存
在する。従って、このような毛羽20やノッチ21によ
って、布端検出センサで検出される縁部位置情報が不正
確となり、当該毛羽20やノッチ21が存在する縁部で
の縫い代が所定値にならないといった問題があった。す
なわち、正確な倣い縫いができないといった問題があっ
た。
【0003】そこで、このような問題を解決する提案
が、例えば特開平5−277273号公報になされてい
る。このものは、図14に示されるように、針落ち点A
の手前に、上記布端検出センサ22を配設すると共に、
該布端検出センサ22を挟んで被縫製物27の縁部27
a側(図示右側)に毛羽検出センサ23を、この毛羽検
出センサ23の反対側(図示左側)にノッチ検出センサ
24を、それぞれ配設し、該毛羽検出センサ23により
毛羽20を、ノッチ検出センサ24によりノッチ21
を、それぞれ検出可能となっている。そして、これら毛
羽検出センサ23、ノッチ検出センサ24によって検出
される検出量に応じて布端検出センサ22の検出値の補
正がなされ、毛羽20、ノッチ21の影響を受けない正
確な倣い縫いを行い得るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
装置にあっては、以下の問題点がある。すなわち、被縫
製物27の縁部27aが図14に示されるような直線状
のものや、縁部27aの曲率が大きく布端カーブが緩や
かのものの場合には問題はないが、図15に示されるよ
うに、縁部27aが所謂アウトカーブで曲率が比較的小
さく布端アウトカーブが急なものの場合には、図示のよ
うに毛羽検出センサ23が毛羽20を検出できず、また
図16に示されるように、縁部27aが所謂インカーブ
で曲率が比較的小さく布端インカーブが急なものの場合
には、図示のようにノッチ検出センサ24がノッチ21
を検出できず、もって当該毛羽20やノッチ21が存在
する縁部での縫い代が所定値にならずに正確な倣い縫い
ができないといった問題があった。
【0005】そこで本発明は、被縫製物の縁部形状の如
何に拘らず毛羽やノッチの存在を確実に把握でき、正確
な倣い縫いを行うことができる生地端制御ミシンを提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の生地端制御ミシンは、所定の針落ち点に
おいて上下動する縫製針を備えた縫目形成部と、被縫製
物の縁部を検出する縁部検出手段と、前記被縫製物を移
動する被縫製物移動手段と、前記縁部検出手段によって
検出された被縫製物の縁部情報に基づいて前記被縫製物
移動手段を制御して所定の縫い代が得られるように前記
被縫製物を移動させる制御手段と、を備えた生地端制御
ミシンにおいて、前記縁部検出手段が検出すべき縁部の
基準となる被縫製物の基準縁部情報を予め記憶した記憶
手段を設け、前記制御手段は、被縫製物の縫製時に、前
記縁部検出手段によって検出される被縫製物の縁部情報
と前記記憶手段に記憶されている基準縁部情報とを縁部
が対応するように逐次比較し、この比較値が所定の許容
範囲内にある時には、前記被縫製物の縁部情報に基づい
て前記被縫製物移動手段を制御し、前記比較値が所定の
許容範囲外にある時には、前記基準縁部情報に基づいて
前記被縫製物移動手段を制御することを特徴としてい
る。
【0007】上記目的を達成するために、請求項2の生
地端制御ミシンは、請求項1記載の記憶手段に記憶する
基準縁部情報を、縁部検出手段により得ることを特徴と
している。
【0008】このような請求項1の生地端制御ミシンに
よれば、縁部検出手段が検出すべき縁部の基準となる被
縫製物の基準縁部情報が、予め記憶手段によって記憶さ
れる。被縫製物の縫製時には、前記縁部検出手段によっ
て被縫製物の縁部情報が検出され、制御手段によって、
この検出された被縫製物の縁部情報と前記記憶されてい
る基準縁部情報とが縁部が対応するように逐次比較され
て、この比較値が所定の許容範囲内にある時には被縫製
物の縁部に所謂毛羽、ノッチがないとして、前記被縫製
物の縁部情報に基づいて被縫製物移動手段が制御されて
所定の縫い代が得られるように被縫製物が移動され、前
記比較値が所定の許容範囲外にある時には被縫製物の縁
部に毛羽、ノッチがあるとして、前記基準縁部情報に基
づいて前記被縫製物移動手段が制御されて所定の縫い代
が得られるように被縫製物が移動される。従って、被縫
製物の縁部形状の如何に拘らず、毛羽、ノッチの存在が
確実に把握され、その影響を受けずに所定の縫い代が得
られるようになる。
【0009】このような請求項2の生地端制御ミシンに
よれば、記憶手段に記憶される基準縁部情報は、縁部検
出手段によって得られる。従って、基準縁部情報を得る
ための手段を別途新たに設ける必要がない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。本実施形態の生地端制御ミシンは、
異なる曲線の布端カーブを持つ2枚の被縫製物を、その
縁部を揃えながら自動的に縫い合わせるミシンである。
先ず、図1乃至図3を参照しながら、被縫製物の縁部を
検出する機構について説明する。
【0011】図1及び図2において、符号1はミシンヘ
ッドを、2は縫製針をそれぞれ示しており、縫製針2の
針落ち点A(図2及び図5参照)の手前には、図2に示
されるように、発光素子たる面発光LEDパネル3と、
例えば単結晶タイプの受光素子たるソーラセル4とが、
上下方向に重なるように対向配置されている。これら面
発光LEDパネル3及びソーラセル4よりなる縁部検出
手段としての光学式ラインセンサは、分離板5を介して
上布用X1と下布用X2とがあり、両者は重ねられた状
態となっている。
【0012】面発光LEDパネル3は、図3に示される
ように、プリント基板3bと、このプリント基板3b上
に、例えば縦横または直線状に等間隔に配設された複数
個のLED素子チップと、これらLED素子チップを囲
うケース3dと、このケース3dの反プリント基板側を
覆う光拡散用の半透明のフィルムと、から構成されてお
り(LED素子チップ及び半透明のフィルムは図示せ
ず)、LED素子チップ発光時に、拡散フィルム表面か
ら均一な光量が得られるようになっている。
【0013】上記面発光LEDパネル3とソーラセル4
との間は、上布、下布用共にそれぞれ一定距離離間して
おり、その間を上布、下布が縫製時にそれぞれ通過可能
になっている。
【0014】ミシンベッド52における針板8上の針落
ち点Aの両脇には、図1及び図5にそれぞれ示されるよ
うに、布送り方向Bに対して平行をなし回転可能な上布
用送りローラ6AL(送り方向Bに対して左側のも
の),6AR(送り方向Bに対して右側のもの)が、針
板8下の針落ち点Aの両脇には、図1に示されるよう
に、布送り方向Bに対して平行をなし回転可能な下布用
送りローラ6UL(送り方向Bに対して左側のもの),
6UR(送り方向Bに対して右側のもの)が、それぞれ
配設されており、上送りローラ6ALと下送りローラ6
UL、上送りローラ6ARと下送りローラ6UR、はそ
れぞれが対向するように配置されている。これら上送り
ローラ6AL,6ARは上送りモータMAL,MARに
よってそれぞれ独立して駆動され、下送りローラ6U
L,6URはMUL,MURによってそれぞれ独立して
駆動される構成になされている。そして、これらローラ
6AL,6AR,6UL,6UR及びモータMAL,M
AR,MUL,MURによって被縫製物移動手段Yが構
成されている。
【0015】なお、図が煩雑になるのを避けるために、
図1においては、下布用の光学式ラインセンサ(面発光
LEDパネル3及びソーラセル4)X2、上布用の面発
光LEDパネル3、図2においては、上送りローラ6A
L,6ARがそれぞれ省略されている。
【0016】上記上布、下布用ソーラセル4,4には、
図4に示されるように、該上布、下布用ソーラセル4,
4からの位置を表す検出信号(縁部情報)を増幅する増
幅器(アンプ)37,37が接続されており、これら増
幅器37,37には、該増幅器37,37からのアナロ
グ出力信号をCPU入力可能とするデジタル信号に変換
するA/D変換器78,78がそれぞれ接続されてい
る。これらA/D変換器78,78にはCPUをなす制
御手段11が接続されている。この制御手段11には、
ROM13からの信号が入力されるように接続されてお
り、記憶手段としてのRAM12に対して信号が入出力
されるように接続されている。このROM13には制御
手順がプログラム及び固定データの形で格納され、上記
RAM12には、上記上布、下布用ソーラセル4,4に
よって予め検出された基準位置となる被縫製物の基準縁
部情報が記憶される。そして、上記制御手段11には、
コントローラ10AL,10AR,10UL,10UR
を介してモータドライバ11AL,11AR,11U
L,11URがそれぞれ接続されており、これらモータ
ドライバ11AL,11AR,11UL,11URに
は、上記モータMAL,MAR,MUL,MURがそれ
ぞれ接続されている。
【0017】すなわち、上記制御手段11は、被縫製物
の縫製時に、上布、下布用ソーラセル4,4からの検出
信号(縁部情報)と上記RAM12に記憶されている基
準縁部情報とを縁部が互いに対応するように常時比較
し、この比較値が所定の許容範囲内にある時には毛羽2
0、ノッチ21がないとして上記被縫製物の縁部情報に
基づいて所定の縫い代が得られるローラ駆動指令を上記
コントローラ10AL,10AR,10UL,10UR
に発し、上記比較値が所定の許容範囲外にある時には毛
羽20、ノッチ21があるとして上記基準縁部情報に基
づいて所定の縫い代が得られるローラ駆動指令を上記コ
ントローラ10AL,10AR,10UL,10URに
発する機能を有している。
【0018】当該制御手段11にはまた、ミシンコント
ローラ14に対して信号が入出力されるように接続され
ていると共に、外部入力手段としてのキーボード90か
らの入力情報として例えば縫いピッチ、回転数、縫い代
等が入力されるように接続されている。そして、これら
入力情報はディスプレイ91に表示される構成になされ
ている。
【0019】次に、上記構成を有する生地端制御ミシン
の制御動作を図6乃至図9に示したフロー図により説明
する。これらフロー図は上記ROM13に記憶されてい
るものである。先ず、間欠送りで被縫製物を縫製する場
合について説明するが、実際の縫製(製品の縫製)を行
うにあたっては、先ず図10に示されるような毛羽2
0、ノッチ21のない基準被縫製物(これ以降に実際に
縫製する被縫製物17と同様な形状ものであって毛羽2
0、ノッチ21のないもの)7を上布用、下布用でそれ
ぞれ用意し、これらの縁部情報をそれぞれ得ることが必
要となる。従って、図6を参照しながら、間欠送りにお
いて基準被縫製物の基準縁部情報を得る場合の制御動作
手順を先ず説明する。なお、以降の説明に関しては上
布、下布共に同様な制御動作となるので、上布、下布を
分けずに説明していく。
【0020】プログラムがスタートすると、先ずステッ
プ1において、オペレータがキーボード90に縫製パラ
メータとして例えば縫いピッチ、回転数、縫い代等を入
力したらステップ2に進み、ステップ2において、オペ
レータが基準被縫製物7をセットする。このセット作業
は、針板8の針孔真横であってローラ6AR(送り方向
に対して右側のローラ)側に刻印されている被縫製物の
縫合側の縁部位置マーク、ミシンベッド52上、または
ミシンテーブル上であって針板8の手前側または向こう
側に刻印されている被縫製物の送り方向側の縁部位置マ
ークに、基準被縫製物7の各縁部をそれぞれ合わせるこ
とによって行われ、これによって針落ち位置Aと所定の
縫い代が得られる縫合位置とが一致する。
【0021】ステップ3では、基準縁部情報を得るため
のスタートスイッチ(不図示)の入力を待ち、スタート
となったらステップ4に進み、ステップ4において、ミ
シン主軸モータの駆動を開始する。この時、縫製針2に
は糸が通してあり、基準被縫製物7の上布と下布とが以
後実際に縫合されることになる。
【0022】ステップ5では、モータMAL,MAR,
MUL,MURの駆動をそれぞれ開始しローラ6AL,
6AR,6UL,6URを回転させることによって基準
被縫製物7の送りを開始する。
【0023】ステップ5aでは、ミシン上軸角度が送り
始めのミシン上軸角度になっているか否かを判定し、送
り始めのミシン上軸角度になっていない、すなわち縫製
針2が基準被縫製物7に刺さっている場合にはステップ
6に進み、ステップ6において、光学式ラインセンサX
1,X2によって基準被縫製物7の基準縁部7aの検出
を行う。すなわち、基準被縫製物7は、図3に示される
ように、ソーラセル4の一部を遮蔽することから、この
時のソーラセル4の電圧値Vmを検出してステップ7に
進み、ステップ7において、該電圧値Vmを基準縁部情
報としてRAM12に格納してステップ5aにリターン
し、ステップ5aにおいて、再度ミシン上軸角度が送り
始めのミシン上軸角度になっているか否かを判定し、今
度はミシン上軸角度が送り始めのミシン上軸角度とな
る、すなわち縫製針2が基準被縫製物7から抜けて送り
始めることからステップ8に進み、ステップ8におい
て、送り始めのタイミングで針落ち点Aにおける基準被
縫製物7の縫い代を入力された所定値にすると共に送り
始めのタイミングで針落ち点Aにおける基準被縫製物7
の速度(移動量)が一定となるように、上送りローラ6
AL,6AR、下送りローラ6UL,6URに適切な回
転比(速比)を与える。
【0024】このローラ回転比の算出方法としては、例
えば本出願人が先に出願した特開平6−335582号
公報等に記載の方法と略同様な方法が採用されている。
すなわち、検出されるソーラセル4の電圧値とソーラセ
ル4上での被縫製物の縁部位置との関係を表したデータ
テーブルをRAM12に予め記憶しておき、このデータ
テーブルに従って、上記検出された電圧値Vmに対応す
るソーラセル4上での基準縁部7aの位置を、図5
(b)、(c)に示されるように、縫い代位置を基準と
した変位量hとして求め、この変位量hに基づいて基準
縁部7aの曲率を求め、この曲率に基づいて所定の縫い
代が得られるようにローラ速比を決定する方法が採用さ
れている。
【0025】そして、図5(a)に示されるように、ソ
ーラセル4にて検出される基準縁部7aが直線形状で縫
い代設定値にある場合には、反縁部側ローラと縁部側ロ
ーラとの速度が一致するように駆動し、図5(b)に示
されるように、ソーラセル4にて検出される基準縁部7
aがアウトカーブの場合には、反縁部側ローラの速度を
縁部側ローラの速度に比して遅くなるように駆動し、図
5(c)に示されるように、ソーラセル4にて検出され
る基準縁部7aがインカーブの場合には、反縁部側ロー
ラの速度を縁部側ローラの速度に比して速くなるように
駆動し、このように駆動することによって、所定の縫い
代で上布と下布とが縫合されることになる。
【0026】そうしたらステップ9に進み、ステップ9
において、基準縁部7aの検出を終了するか否か、すな
わち縫合終了か否かを判定し、終了しないと判定した場
合にはステップ5aにリターンして同様な動作を繰り返
し、基準被縫製物7が縫合終了位置に達したら基準縁部
7aの検出を終了する。
【0027】このようにして基準縁部7aの検出を終了
したらステップ10に進み、ステップ10において、モ
ータMAL,MAR,MUL,MURの駆動をそれぞれ
停止しローラ6AL,6AR,6UL,6URの回転を
停止させることによって基準被縫製物7の送りを停止し
てステップ11に進み、ステップ11において、ミシン
主軸モータの駆動を停止してこのフローを終了する。
【0028】また、連続送りで被縫製物を縫製する場合
にあたって基準被縫製物7の縁部情報を得る際には、図
7に示されるフロー図に従った制御動作を行う。この連
続送りの場合のフロー図が先に説明した間欠送りの場合
のそれと違う点は概略、ステップ5aがない点である。
すなわち、ソーラセル4の電圧値Vmを検出して(ステ
ップ6)、この電圧値Vmを基準縁部情報としてRAM
12に格納し(ステップ7)、針落ち点Aにおける基準
被縫製物7の縫い代を入力された所定値にすると共に基
準被縫製物7の速度(移動量)が一定となるように、上
記電圧値Vmに基づいて上送りローラ6AL,6AR、
下送りローラ6UL,6URに適切な回転比(速比)を
与える(ステップ8)という動作を連続して繰り返す点
が異なっているが、他の動作に関しては全く同様であ
る。
【0029】このようにして基準被縫製物7の基準縁部
情報が得られたら、図11に示されるような以後実際に
縫合を行う被縫製物17を上布用、下布用でそれぞれ用
意する。この被縫製物17は、上記基準被縫製物7と略
同形状をしているが、その縁部17aに、図示の毛羽2
0、ノッチ21を有している。先ず、この被縫製物17
を間欠送りで縫製する場合について図8を参照しながら
説明する。
【0030】プログラムがスタートすると、先ずステッ
プ1において、オペレーターが図6のステップ2と同様
にして被縫製物17のセット作業を行ったらステップ2
に進み、ステップ2において、縫製のスタートを待って
ステップ3に進み、ステップ3において、ミシン主軸モ
ータの駆動を開始してステップ4に進み、ステップ4に
おいて、モータMAL,MAR,MUL,MURの駆動
をそれぞれ開始し基準被縫製物17の送りを開始してス
テップ4aに進み、ステップ4aにおいて、ミシン上軸
角度が送り始めのミシン上軸角度になっているか否かを
判定し、送り始めのミシン上軸角度になっていない、す
なわち縫製針2が基準被縫製物7に刺さっている場合に
はステップ5に進み、ステップ5において、光学式ライ
ンセンサX1,X2によって被縫製物17の縁部17a
の検出を行う。この検出は、図6のステップ6で説明し
たのと同様であり、ソーラセル4の電圧値Vが検出され
る。そうしたら、ステップ4aにリターンし、ステップ
4aにおいて、再度ミシン上軸角度が送り始めのミシン
上軸角度になっているか否かを判定し、今度はミシン上
軸角度が送り始めのミシン上軸角度となる、すなわち縫
製針2が基準被縫製物7から抜けて送り始めることから
ステップ6に進む。
【0031】ステップ6では、ステップ5で検出された
被縫製物17の縁部17aの電圧値V、図6のステップ
6で検出しステップ7でRAM12に記憶している基準
被縫製物7の基準縁部7aの電圧値Vmを用い、Vrを
各曲率を有する縁部でのバラツキすなわち許容値とし
て、|V−Vm|<Vrの比較を行う。
【0032】すなわち、今現在縫製を行っている被縫製
物17の縁部電圧VとRAM12に記憶されている基準
被縫製物7の基準縁部電圧Vmとを縁部が対応するよう
に比較し、この比較値が、RAM12に予め記憶されて
いる所定の許容範囲Vr内にあるか否かを判定する。そ
して、比較値が許容範囲Vr内にある時には被縫製物1
7の縁部に毛羽、ノッチがないとしてステップ7に進
み、ステップ7において、送り始めのタイミングで針落
ち点Aにおける被縫製物17の縫い代を入力された所定
値にすると共に送り始めのタイミングで針落ち点Aにお
ける被縫製物17の速度(移動量)が一定となるよう
に、今現在縫製を行っている被縫製物17の縁部電圧V
に基づいて、上送りローラ6AL,6AR、下送りロー
ラ6UL,6URに適切な回転比(速比)を与えて、ス
テップ9に進む。この回転比の算出方法は、上記図6の
ステップ8で説明したのと同様である。
【0033】一方、ステップ6において、比較値が許容
範囲Vr内にない時には被縫製物17の縁部に毛羽、ノ
ッチがあるとしてステップ8に進み、ステップ8におい
て、上記回転比を基準縁部電圧Vmに基づいて算出して
当該回転比をローラ6AL,6AR,6UL,6URに
与えてステップ9に進む。
【0034】ステップ9では、被縫製物17の縁部17
aの検出を終了するか否か、すなわち縫合終了か否かを
判定し、終了しないと判定した場合にはステップ4aに
リターンして同様な動作を繰り返し、被縫製物17が縫
合終了位置に達したら縁部17aの検出を終了する。
【0035】そうしたらステップ10に進み、ステップ
10において、モータMAL,MAR,MUL,MUR
の駆動をそれぞれ停止し被縫製物17の送りを停止して
ステップ11に進み、ステップ11において、ミシン主
軸モータの駆動を停止してこのフローを終了する。
【0036】因に、図6に示したフロー図により逐次検
出される縫い代位置を基準としたソーラセル4上での基
準被縫製物7の基準縁部7aの変位量hを表したが図1
2であり、図8に示したフロー図により逐次検出される
縫い代位置を基準としたソーラセル4上での被縫製物7
aの縁部17aの変位量hを表したが図13である。図
より明らかなように、基準縁部17aの変位量hと縁部
7aの変位量hとは略一致するが、毛羽20、ノッチ2
1に対応する縁部位置の変位量が互いに異なっており、
この毛羽20、ノッチ21を有する位置の変位量hをそ
のまま用いてローラ回転比を算出すると、所定の縫い代
が得られないことになる。
【0037】また、連続送りで被縫製物17を縫製する
場合にあっては、図9に示されるフロー図に従った制御
動作を行う。この連続送りの場合のフロー図が図8で説
明した間欠送りの場合のそれと違う点は概略、ステップ
4aがない点である。すなわち、ソーラセル4の電圧値
Vを検出して(ステップ5)、|V−Vm|<Vrの場
合には縁部17aに毛羽20、ノッチ21がないとし、
|V−Vm|≧Vrの場合には縁部17aに毛羽20、
ノッチ21があるとし(ステップ6)、|V−Vm|<
Vrの場合には、針落ち点Aにおける被縫製物17の縫
い代を入力された所定値にすると共に被縫製物17の速
度(移動量)が一定となるように、上記電圧値Vに基づ
いて上送りローラ6AL,6AR、下送りローラ6U
L,6URに適切な回転比(速比)を与え(ステップ
7)、|V−Vm|≧Vrの場合には、針落ち点Aにお
ける被縫製物17の縫い代を入力された所定値にすると
共に被縫製物17の速度(移動量)が一定となるよう
に、上記電圧値Vmに基づいて上送りローラ6AL,6
AR、下送りローラ6UL,6URに適切な回転比(速
比)を与える(ステップ8)という動作を連続して繰り
返す点が異なっているが、他の動作に関しては全く同様
である。
【0038】このように、本実施形態においては、基準
被縫製物7の基準縁部情報Vmを、光学式ラインセンサ
X1,X2によって予め検出し、この検出した基準縁部
情報VmをRAM12によって記憶し、被縫製物17の
縫製時には、上記光学式ラインセンサX1,X2によっ
て被縫製物17の縁部情報Vを検出し、制御手段11に
よって、今現在検出している縁部情報Vと記憶されてい
る基準縁部情報Vmとを縁部が対応するように逐次比較
して、この比較値が所定の許容範囲Vr内にある時には
被縫製物17の縁部17aに毛羽20、ノッチ21がな
いとして、上記被縫製物17の縁部情報Vに基づいて被
縫製物移動手段Yを制御して所定の縫い代が得られるよ
うに被縫製物17を移動させ、上記比較値が所定の許容
範囲Vr外にある時には被縫製物17の縁部17aに毛
羽20、ノッチ21があるとして、上記基準縁部情報V
mに基づいて被縫製物移動手段Yを制御して所定の縫い
代が得られるように被縫製物17を移動させているた
め、被縫製物17の縁部形状の如何に拘らず、毛羽2
0、ノッチ21の存在を確実に把握でき、その影響を受
けずに所定の縫い代を得ることができるようになってお
り、正確な倣い縫いを行うことが可能となっている。
【0039】また、本実施形態においては、基準被縫製
物7の基準縁部情報Vmを検出する際に、上布用の基準
被縫製物、下布用の基準被縫製物を実際の縫製時と同様
に縫合しているため、この基準縁部情報Vmを被縫製物
17の縫合時に検出される縁部情報Vに極力近付けるこ
とができる、すなわち基準被縫製物7を縫合した時に生
じる基準被縫製物7の縮み等の影響を基準縁部情報Vm
に反映できるようになっており、基準縁部情報Vmを高
精度にでき、上述した効果を一層高めることが可能とな
っている。
【0040】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形
態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲で種々変形可能であるというのはいうまでもなく、例
えば、上記実施形態においては、光学式ラインセンサX
1,X2によって基準被縫製物7の基準縁部情報を予め
検出し、別途新たに基準縁部情報を得る手段を設ける必
要がないようにしているが、例えばCCDカメラで基準
縁部情報を読み取ったり、イメージセンサのスキャニン
グで基準縁部情報を読み取ったり、デジタイザで基準縁
部情報を入力したり、裁断CADデータを用いる等の方
法に代えることも可能である。
【0041】また、上記実施形態においては、左右のロ
ーラに所謂差動をかけることによって倣い縫いを行う生
地端制御ミシンに対する適用例が述べられているが、上
下一対の送り機構と、被縫製物の送り方向に対して直交
する方向に該被縫製物を移動させる機構と、を備えて、
倣い縫いを行う生地端制御ミシンに対しても適用可能で
あり、さらには一枚の被縫製物の縁部を検出してこの一
枚の被縫製物に対して倣い縫いを行う生地端制御ミシン
に対しても適用可能である。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1の生地端制
御ミシンは、縁部検出手段が検出すべき縁部の基準とな
る被縫製物の基準縁部情報を、予め記憶手段によって記
憶し、被縫製物の縫製時には、前記縁部検出手段によっ
て被縫製物の縁部情報を検出し、制御手段によって、こ
の検出した被縫製物の縁部情報と前記記憶されている基
準縁部情報とを縁部が対応するように逐次比較して、こ
の比較値が所定の許容範囲内にある時には被縫製物の縁
部に所謂毛羽、ノッチがないとして、前記被縫製物の縁
部情報に基づいて被縫製物移動手段を制御して所定の縫
い代が得られるように被縫製物を移動させ、前記比較値
が所定の許容範囲外にある時には被縫製物の縁部に毛
羽、ノッチがあるとして、前記基準縁部情報に基づいて
前記被縫製物移動手段を制御して所定の縫い代が得られ
るように被縫製物を移動させ、被縫製物の縁部形状の如
何に拘らず、毛羽、ノッチの存在を確実に把握して、そ
の影響を受けずに所定の縫い代が得られるように構成し
たものであるから、正確な倣い縫いを行うことができ、
信頼性を向上することが可能となる。
【0043】また、請求項2の生地端制御ミシンは、上
記請求項1の記憶手段に記憶される基準縁部情報を、縁
部検出手段によって得るようにし、基準縁部情報を得る
ための手段を別途新たに設ける必要がないように構成し
たものであるから、請求項1の効果を低コスト化を図り
つつ得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における生地端制御ミシン
の縁部検出手段の一部及び被縫製物移動手段を表した概
略斜視図である。
【図2】縁部検出手段をミシンヘッドと共に表した正面
図である。
【図3】縁部検出手段のうちの上布用縁部検出手段を拡
大して表した正面図である。
【図4】生地端制御ミシンの検出系及び制御系を表した
ブロック図である。
【図5】被縫製物の縁部形状とこの縁部によって遮光さ
れる縁部検出手段との関係を表したものであって、
(a)は縁部形状が直線のものを表し、(b)は縁部形
状がアウトカーブのものを表し、(c)は縁部形状がイ
ンカーブのものを表した模式説明図である。
【図6】間欠送りにおいて基準となる被縫製物の基準縁
部情報を得る場合の制御動作手順の流れを表したフロー
図である。
【図7】連続送りにおいて基準となる被縫製物の基準縁
部情報を得る場合の制御動作手順の流れを表したフロー
図である。
【図8】間欠送りで縫製を行う場合の制御動作手順の流
れを表したフロー図である。
【図9】連続送りで縫製を行う場合の制御動作手順の流
れを表したフロー図である。
【図10】基準となる被縫製物の縁部を表した上面図で
ある。
【図11】実際に縫製する被縫製物の縁部を表した上面
図である。
【図12】基準となる被縫製物の縁部情報を表した線図
である。
【図13】実際に縫製する被縫製物の縁部情報を表した
線図である。
【図14】従来技術における生地端制御ミシンの要部を
表した説明図である。
【図15】毛羽を検出できない例を表した説明図であ
る。
【図16】ノッチを検出できない例を表した説明図であ
る。
【符号の説明】
2 縫製針 7 基準被縫製物 7a 基準縁部 11 制御手段 12 記憶手段 17 被縫製物 17a 被縫製物の縁部 A 針落ち点 X1,X2 縁部検出手段 Y 被縫製物移動手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の針落ち点において上下動する縫製
    針を備えた縫目形成部と、被縫製物の縁部を検出する縁
    部検出手段と、前記被縫製物を移動する被縫製物移動手
    段と、前記縁部検出手段によって検出された被縫製物の
    縁部情報に基づいて前記被縫製物移動手段を制御して所
    定の縫い代が得られるように前記被縫製物を移動させる
    制御手段と、を備えた生地端制御ミシンにおいて、 前記縁部検出手段が検出すべき縁部の基準となる被縫製
    物の基準縁部情報を予め記憶した記憶手段を設け、 前記制御手段は、被縫製物の縫製時に、前記縁部検出手
    段によって検出される被縫製物の縁部情報と前記記憶手
    段に記憶されている基準縁部情報とを縁部が対応するよ
    うに逐次比較し、この比較値が所定の許容範囲内にある
    時には、前記被縫製物の縁部情報に基づいて前記被縫製
    物移動手段を制御し、前記比較値が所定の許容範囲外に
    ある時には、前記基準縁部情報に基づいて前記被縫製物
    移動手段を制御することを特徴とする生地端制御ミシ
    ン。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の記憶手段に記憶する基準
    縁部情報は、縁部検出手段により得ることを特徴とする
    生地端制御ミシン。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2586897A1 (en) 2011-10-24 2013-05-01 JUKI Corporation Sewing machine
DE102018117925A1 (de) 2017-07-25 2019-01-31 Juki Corporation Nähmaschine
JP2019022621A (ja) * 2017-07-25 2019-02-14 Juki株式会社 ミシン
CN113046931A (zh) * 2019-12-26 2021-06-29 Juki株式会社 曲折缝缝纫机

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