JP2003181172A - 玉縁縫製装置 - Google Patents

玉縁縫製装置

Info

Publication number
JP2003181172A
JP2003181172A JP2001386184A JP2001386184A JP2003181172A JP 2003181172 A JP2003181172 A JP 2003181172A JP 2001386184 A JP2001386184 A JP 2001386184A JP 2001386184 A JP2001386184 A JP 2001386184A JP 2003181172 A JP2003181172 A JP 2003181172A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sewing
cloth
flap
mounting table
rear reference
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001386184A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3942884B2 (ja
Inventor
Masahiko Tanaka
正彦 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Juki Corp filed Critical Juki Corp
Priority to JP2001386184A priority Critical patent/JP3942884B2/ja
Publication of JP2003181172A publication Critical patent/JP2003181172A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3942884B2 publication Critical patent/JP3942884B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 オペレータの手間を省くとともに縫製ミスを
防止できる玉縁縫製装置を提供する。 【解決手段】 本発明の玉縁縫製装置1は、身生地Mの
載置されるテーブルT上方に玉布載置台6を備えてい
る。玉布載置台6は、縫製準備位置P1から縫製位置P
2に向かう縫製方向に対して、前側の前基準部61と後
側の後基準部62とを有している。そして、玉布を玉布
載置台6の前基準部61か又は後基準部62に合わせて
載置すると、合わせられた基準部に対応して、二つのマ
ーキングライト5のうちの一方の照度が他方より大きく
なる。このような構成とすることにより、オペレータに
よる玉布の前後基準が優先されて縫製プログラムが決め
られるので、オペレータの手間を省くとともに、玉布の
載置位置の間違いから生ずる縫製ミスを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、玉縁縫いを行う玉
縁縫製装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、身生地にフラップ付きの縁飾
りポケット等を形成する玉縁縫いミシンが知られてい
る。この玉縁縫いミシンは、ミシンテ−ブルの縫製準備
位置にてクランプ装置にセットされた身生地、玉布及び
フラップに対し、そのクランプ装置を移動させつつ縫製
機構やメス機構を作動させて、これらの布を重ねた状態
で二本の縫い目を形成するとともに、形成された縫い目
間をメスで切り開き、さらには切り開かれた玉縁孔の両
端部に切込みを形成するように構成されている。この場
合、オペレータがミシン本体に設けられた操作パネルを
キー操作し、縫い長さ、縫い幅又は切込長さ等のデータ
を予め入力することにより、設定された縫製プログラム
に従い縫製作業が自動的に実行されるようになってい
る。
【0003】ところで、縫製に用いられる身生地、玉布
及びフラップに関して、身生地はミシン台の縫製準備位
置に、玉布及びフラップはミシン台上方に設けられた玉
布載置台及びフラップ載置台それぞれに、オペレータ自
らが載置している。これらの被縫製物をそれぞれの台に
載置するときには、身生地のどの位置に縫製を行うかに
よって被縫製物の載置位置が異なっている。すなわち、
被縫製物の載置位置とは、縫製準備位置から縫製位置に
向かう搬送方向に対して前側か又は後側かのどちらかで
ある。具体的には、身生地は、上方から照射されたマー
キングライトの位置決めマークによって指示された前基
準位置か又は後基準位置に合わせて載置され、一方、玉
布及びフラップは、それぞれの載置台の前基準部か又は
後基準部に合わせて載置される。そして、これらの被縫
製物全てを前基準に合わせるかそれとも後基準に合わせ
るかというオペレータの載置作業は、予め設定された縫
製プログラムに従って行われていた。なお、例えば、上
着等のポケット部分に玉縁縫いを行う場合、左前身頃と
右前身頃とでは、一方の身頃を前基準に合わせて縫製
し、他方の身頃を後基準に合わせて縫製を行っていた。
従って、上着一着分を順次縫製していく場合には、前基
準用の縫製と後基準用の縫製とを交互に行うことにな
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、順次行われる
縫製に関して、例えば、まず被縫製物を前基準に合わせ
て縫製し、その後、別の被縫製物を後基準に合わせて縫
製するといった前後基準の変わる縫製プログラムが設定
されている場合に、前基準に合わせる縫製において糸が
切れてしまい再縫製を必要とするときがある。このと
き、その被縫製物を再度前基準に合わせて縫製し直さな
ければならないが、縫製プログラムは後基準用プログラ
ムとなっているので、オペレータは操作パネルのキー操
作を行い、その後基準用縫製プログラムを前基準用縫製
プログラムに変更しなければならない。この変更作業
は、オペレータにとって面倒であり、また、オペレータ
がこの変更作業を忘れてしまった場合には、そのままの
プログラムで縫製が行われて身生地の所望位置に縫製が
行われないという問題があった。また、縫製プログラム
に従うように前後基準を気にしながら被縫製物を載置す
ること自体も、オペレータにとってはやや精神的な手間
となり、仮に載置位置を間違えてしまった場合には、身
生地の所望位置に縫製が行われないという問題もあっ
た。
【0005】そこで、本発明は、オペレータの手間を省
くとともに縫製ミスを防止できる玉縁縫製装置を提供す
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、例えば図1〜4及び6に示
すように、縫製準備位置(P1)で被縫製物(身生地
M)を保持して縫製方向へと搬送する搬送手段(3)
と、前記縫製準備位置に身生地(M)を載置するときの
基準となる縫製方向前方側の前基準位置(FP)と縫製
方向後方側の後基準位置(BP)とに位置決めマーク
(FM及びBM)を照射するマーキングライト(5)
と、該マーキングライトによる前記前及び後基準位置に
対応して玉布(M1)又はフラップ(M2)を載置する
ときの基準となる縫製方向前方側の前基準部(61又は
71)と縫製方向後方側の後基準部(62又は72)と
を有する載置台(6又は7)と、該載置台上の玉布又は
フラップを前記縫製準備位置の身生地上へと供給する供
給装置(8又は9)と、を備える玉縁縫製装置(1)に
おいて、前記載置台上の玉布又はフラップの前後基準を
検出する検出手段(玉布用光センサ63又はフラップ用
光センサ73)と、該検出手段の検出結果に応じて、身
生地を、前記前基準位置に合わせて載置するか又は前記
後基準位置に合わせて載置するかを指示する指示手段
(CPU13)と、を備えることを特徴とする。なお、
「玉縁縫製」は、基本的に身生地と玉布の二種の布を用
いて玉縁孔(ポケット孔)の縁部に縁飾りを施すような
縫製であって、その縁部にフラップを付ける場合にこれ
ら二種の布に加えてフラップをさらに用いる縫製であ
る。
【0007】請求項1記載の発明によれば、玉縁縫製装
置は検出手段を備えるので、玉布又はフラップがそれぞ
れ前基準に合わせて載置されているのかそれとも後基準
に合わせて載置されているのかを検出することができ
る。この場合に、検出手段により玉布又はフラップが前
基準に合わせて載置されていると検出されたときには、
指示手段は、身生地を前基準位置に合わせて載置するよ
う指示し、また、検出手段により玉布又はフラップが後
基準に合わせて載置されていると検出されたときには、
指示手段は、身生地を後基準位置に合わせて載置するよ
う指示するようになっている。すなわち、玉布又はフラ
ップの前後基準が優先されて、その後の身生地の前後基
準が決まることになる。従って、オペレータは、玉布又
はフラップを載置する際に従来のように縫製プログラム
に従って載置する必要はないので、玉布又はフラップの
載置位置を気にするといった精神的な手間を省くことが
でき、ひいては玉布又はフラップの載置位置の間違いか
ら生じる縫製ミスを防止することができる。
【0008】請求項2記載の発明は、例えば、図3に示
すように、縫製準備位置で被縫製物を保持して縫製方向
へと搬送する搬送手段と、前記縫製準備位置に身生地を
載置するときの基準となる縫製方向前方側の前基準位置
と縫製方向後方側の後基準位置とに位置決めマークを照
射するマーキングライトと、該マーキングライトによる
前記前及び後基準位置に対応して玉布又はフラップを載
置するときの基準となる縫製方向前方側の前基準部と縫
製方向後方側の後基準部とを有する載置台と、該載置台
上の玉布又はフラップを前記縫製準備位置の身生地上へ
と供給する供給装置と、を備える玉縁縫製装置におい
て、前記載置台上の玉布又はフラップの前後基準を検出
する検出手段と、身生地が、前記前基準位置に載置され
る場合に適用される前基準用プログラムと前記後基準位
置に載置される場合に適用される後基準用プログラムと
を格納する記憶手段(ROM11)と、前記検出手段の
検出結果に応じて前記記憶手段から前又は後基準用プロ
グラムのうちの一方のプログラムを読み出す読出手段
(CPU13)と、を備えることを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明によれば、検出手段に
より玉布又はフラップが前基準に合わせて載置されてい
ると検出されたときには、読出手段は記憶手段から前基
準用プログラムを読み出し、一方、検出手段により玉布
又はフラップが後基準に合わせて載置されていると検出
されたときには、読出手段は記憶手段から後基準用プロ
グラムを読み出す。すなわち、玉布又はフラップの前後
基準が決定されてから、その後の前基準用か又は後基準
用かのプログラムが決定されることになる。従って、従
来のように縫製プログラムに従って玉布又はフラップを
載置するのではなく、言い換えれば、玉布又はフラップ
の前後基準を気にすることなく、オペレータは玉布又は
フラップをそれぞれの載置台に載置することができる。
これにより、縫製作業中に糸切れ等が生じた場合にオペ
レータが縫製プログラムを変更するといった面倒なオペ
レータ自身の手間を省くことができ、ひいては縫製プロ
グラムの変更作業を忘れることによる縫製ミスを防止す
ることができる。また、オペレータは、玉布又はフラッ
プを載置する際に縫製プログラムに従うことはないの
で、玉布又はフラップの載置位置を気にするといった精
神的な手間を省くことができ、ひいては玉布又はフラッ
プの載置位置の間違いから生じる縫製ミスを防止するこ
とができる。
【0010】請求項3記載の発明は、例えば図3及び4
に示すように、縫製準備位置で被縫製物を保持して縫製
方向へと搬送する搬送手段と、前記縫製準備位置に身生
地を載置するときの基準となる縫製方向前方側の前基準
位置と縫製方向後方側の後基準位置とに位置決めマーク
を照射するマーキングライトと、該マーキングライトに
よる前記前及び後基準位置に対応して玉布載置するとき
の基準となる縫製方向前方側の前基準部と縫製方向後方
側の後基準部とを有する玉布載置台と、該玉布載置台上
の玉布を前記縫製準備位置の身生地上へと供給する玉布
供給装置と、前記マーキングライトによる前記前及び後
基準位置に対応してフラップを載置するときの基準とな
る縫製方向前方側の前基準部と縫製方向後方側の後基準
部とを有するフラップ載置台と、該フラップ載置台上の
フラップを前記縫製準備位置の身生地上へと供給するフ
ラップ供給装置と、を備える玉縁縫製装置において、前
記玉布載置台上の玉布の前後基準を検出する第一検出手
段(玉布用光センサ63)と、前記フラップ載置台上の
フラップの前後基準を検出する第二検出手段(フラップ
用光センサ73)と、前記第一検出手段と前記第二検出
手段との検出結果を比較して、前記玉布載置台及び前記
フラップ載置台のそれぞれの載置台上での玉布とフラッ
プとの互いの前後基準が異なる場合にエラー処理を行う
エラー処理手段(CPU13)と、を備えることを特徴
とする。
【0011】請求項3記載の発明によれば、第一検出手
段は、玉布が前基準に合わせて載置されているのかそれ
とも後基準に合わせて載置されているのかを検出するこ
とができ、一方、第二検出手段は、フラップが前基準に
合わせて載置されているのかそれとも後基準に合わせて
載置されているのかを検出することができる。そして、
玉布及びフラップの互いの前後基準が異なる、言い換え
れば、それぞれの載置台上に置かれた玉布及びフラップ
の位置において、一方が前側に載置され、他方が後側に
載置された場合又は少なくとも一方の布が所定位置から
外れて載置されている場合に、エラー処理手段によりエ
ラー処理が行われることになる。エラー処理が行われた
場合には、オペレータは、玉布又はフラップの載置位置
の誤りに気付くことができ、従って、玉布又はフラップ
の載置位置の誤りによる縫製ミスを未然に防止すること
ができる。
【0012】請求項4記載の発明は、例えば、図3に示
すように、縫製準備位置で被縫製物を保持して縫製方向
へと搬送する搬送手段と、前記縫製準備位置に身生地を
載置するときの基準となる縫製方向前方側の前基準位置
と縫製方向後方側の後基準位置とに位置決めマークを照
射するマーキングライトと、該マーキングライトによる
前記前及び後基準位置に対応して玉布又はフラップを載
置するときの基準となる縫製方向前方側の前基準部と縫
製方向後方側の後基準部とを有する載置台と、該載置台
上の玉布又はフラップを前記縫製準備位置の身生地上へ
と供給する供給装置と、前基準位置に載置された身生地
に対して適用される前基準用プログラムと後基準位置に
載置された身生地に対して適用される後基準用プログラ
ムとを格納するとともに、前記前及び後基準用プログラ
ムの読み出し順序を記憶する記憶手段(ROM11)
と、を備える玉縁縫製装置において、前記載置台上の玉
布又はフラップの前後基準を検出する検出手段と、前記
記憶手段の読み出し順序と前記検出手段の検出結果とを
比較して、前記記憶手段から読み出す前記前及び後基準
用プログラムの前後基準と前記載置台上に載置された玉
布又はフラップの前後基準とが異なる場合にエラー処理
を行うエラー処理手段(CPU13)と、を備えること
を特徴とする。
【0013】請求項4記載の発明によれば、記憶手段は
前及び後基準用プログラムの読み出し順序を記憶してお
り、この順序に従い、エラー処理手段は前及び後基準用
プログラムの一方のプログラムを読み出すようになって
いる。言い換えれば、玉布又はフラップ載置台に載置さ
れる前の玉布又はフラップの前後基準が既に決められて
いることになる。すなわち、玉布又はフラップはそれぞ
れの載置台に載置される前に、前基準に合わせて載置さ
れるべきか又は後基準に合わせて載置されるべきかが既
に決められていることになる。そして、それとは異なる
前後基準に合わせて玉布又はフラップが載置されると、
エラー手段によるエラー処理が行われることになる。エ
ラー処理が行われた場合には、オペレータは、玉布又は
フラップの載置位置の誤りに気付くことができ、従っ
て、玉布又はフラップの載置位置の誤りによる縫製ミス
を未然に防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の玉縁縫製装置に係
る実施形態について図面を参照して説明する。なお、本
実施形態では、図中に示したXYZ軸によりそれぞれの
方向を定め、特に、X軸方向における+側を右、−側を
左;Y軸方向における+側を前、−側を後;Z軸方向に
おける+側を上、−側を下と表現する。また、本実施形
態では、フラップ付き玉縁孔(ポケット孔)を形成する
玉縁縫いを想定して説明するが、基本的に、この玉縁縫
いは身生地と玉布の二種の生地を用いて行うものであっ
て、フラップの付かない玉縁孔を形成するときはフラッ
プを用いないものと考えることができる。
【0015】図1〜3に示すように、玉縁縫製装置1
は、概略的に、二本の縫い針Nを有するミシン2と、搬
送手段3と、二つのマーキングライト5と、玉布載置台
6及びフラップ載置台7と、玉布供給装置8及びフラッ
プ供給装置9と、制御装置10とを備えている。
【0016】図1及び2に示すように、縫製位置P2の
上方において、ミシン2は、縫い針Nと、センターメス
21とを備えている。縫い針Nは、縫製位置P2に搬送
された被縫製物に縫い目を形成するものである。図示し
ないが、縫い針Nはミシン2内部において駆動モータに
連結された主軸の回動に連動して、上下動するようにな
っている。センターメス21は、二本の縫い針Nによる
被縫製物の縫い目間を切り開いて玉縁孔を形成するもの
である。このセンターメス21は、縫い針Nと同様に、
ミシン2内部の主軸の回動に連動して、上下動するよう
になっている。なお、図3に示すように、上記駆動モー
タ22は、縫い針N及びセンターメス21の上下動の駆
動源となるものであって、モータ駆動回路22aを介し
て制御装置10と接続されている。この制御装置10に
よって駆動モータ22の動作を制御しており、ひいては
縫い針N及びセンターメス21の動作を制御している。
【0017】図2に示すように、搬送手段3は、移動部
30と、回動アーム部31とを備えている。移動部30
は、テーブルTのミシン2より前側でかつ前後方向に沿
って形成されたスリット(図示しない)を介し、テーブ
ルT下方のネジ軸33に螺合されている。また、移動部
30は、ガイドロッド32を挿通させた状態とされてい
る。ガイドロッド32はテーブルTの下方で前後方向に
延在する部材であって、移動部30の前後方向の移動を
ガイドするものである。従って、搬送モータ34を作動
させることにより、ネジ軸33を正又は逆回転させて、
搬送手段3全体を搬送方向(前後方向)に移動させるこ
とができるようになっている(図2中矢印B参照)。な
お、搬送モータ34は、移動部30及び回動アーム部3
1を含む搬送手段3の搬送方向への移動の駆動源となる
ものであって、図3に示すように、モータ駆動回路34
aを介して制御装置10と接続されている。この制御装
置10によって搬送モータ34の動作を制御しており、
ひいては搬送手段3の動作を制御している。
【0018】回動アーム部31は前後方向に延在する長
尺な部材であって、移動部30の左右側面側で左右一対
となって設けられている。両回動アーム部31の前端部
35がピン36により移動部30の左右それぞれの側面
に回動自在にピン結合し、ピン36を支点として、その
後端の大押え37が上下動するようになっている(図2
中矢印B参照)。詳しくは、回動アーム部31は、図示
しないコイルばねによって上方に付勢され、常時はスト
ッパー部材38に当接する位置まで持ち上げられた状態
とされている。そして、ストッパー部材38に取り付け
られたシリンダ39を伸長させ、コイルばね(図示しな
い)の付勢力に抗して両回動アーム部31を押し下げる
ことにより、その大押え37下部の布押え部40でテー
ブルTの上面に載置された身生地Mを挟圧できるように
なっている。なお、布押え部40を下方に押し下げるシ
リンダ39は、図3に示すように、アクチュエータ駆動
回路39aを介して制御装置10と接続されている。こ
の制御装置10によってシリンダ39の動作を制御して
おり、ひいては布押え部40の動作を制御している。ま
た、大押え37は、図6に示すように、大押え37上に
載置される玉布M1及びフラップM2をそれぞれ保持す
る折込板41、41及びフラップ押え部材93をそれぞ
れ有している。上記のような構成とすることにより、搬
送手段3は、縫製準備位置P1で身生地M等の被縫製物
を保持するとともに、この被縫製物を縫製準備位置P1
〜縫製位置P2〜縫製終了位置P3の経路で後から前へ
(縫製方向へ)搬送する機能を兼ね備えることになる。
【0019】図1に示すように、二つのマーキングライ
ト5は縫製準備位置P1の上方に設けられるとともに、
それぞれのマーキングライト5は、Y方向において所定
の間隔を開けて前側と後側とにそれぞれ設けられている
(以下それぞれのマーキングライト5を「前マーキング
ライト51」及び「後マーキングライト52」とい
う)。前マーキングライト51は、縫製準備位置P1に
身生地Mを載置するときの基準となる縫製方向前方側の
前基準位置(以下「FP」という)に、前基準位置決め
マーク(以下「FM」という)を照射する。後マーキン
グライト52は、縫製準備位置P1に身生地Mを載置す
るときの基準となる縫製方向後方側の後基準位置(以下
「BP」という)に、後基準位置決めマーク(以下「B
M」という)を照射する。これらマーキングライト5
は、図3に示すように、ライト制御回路53を介して制
御装置10と接続されている。この制御装置10によっ
て二つのマーキングライト5の照度を制御している。詳
しくは、二つのマーキングライト5のうち、一方のライ
トの照度を他方より大きくするように制御している。こ
れにより、オペレータは、照度の大きい方の位置決めマ
ークに身生地Mのポイントマークを合わせて身生地Mを
セットするようにしている。「ポイントマーク」とは、
予め身生地M上の所定位置にチャコペンで付したマーク
や身生地M上に既に存在するダーツ等の縫合繊など、位
置決めマークに位置合わせするときの目標となるマーク
のことである。
【0020】なお、このようなマーキングライト5の構
成に代えて、マーキングライトによる位置決めマークの
色を変えるような構成としてもよいし、また、上記した
ような二つのマーキングライト5間にさらに他のライト
を設け、このライトにより、身生地Mのポイントマーク
を前マーキングライト51によるFMか又は後マーキン
グライト52によるBMかのどちらに合わせたらよいか
をオペレータに指示する矢印を照射するような構成とし
てもよいし、さらに、縫製準備位置P1上方において前
後方向に移動可能なマーキングライトを一つ設け、身生
地M上の一箇所に位置決めマークを照射するような構成
としてもよい。
【0021】図1に示すように、玉布載置台6及びフラ
ップ載置台7は、縫製準備位置P1上方において、マー
キングライト5の身生地M上への照射光を遮らないよう
に所定間隔を開けて左右略対称となる位置に配置されて
いる。玉布載置台6上には玉布が載置され、フラップ載
置台7上にはフラップが載置されるようになっている。
これら載置台は、マーキングライト5によるFM又はB
Mに対応して玉布又はフラップを載置するときの基準と
なる縫製方向前方側の前基準部(線)61及び71と、
縫製方向後方側の後基準部(線)62及び72とを有し
ている。
【0022】ここで、図4に示すように、玉布載置台6
及びフラップ載置台7それぞれの上方には、玉布用光セ
ンサ63及びフラップ用光センサ73が二つずつ設けら
れている。なお、これら玉布用光センサ63及びフラッ
プ用光センサ73は同様のものである。これら光センサ
63,73は、玉布M1又はフラップM2の有無によっ
て光の反射率の違いを検出するものであって、前後方向
において所定間隔を開けて前側と後側とに設けられてい
る(以下それぞれの光センサ63,73を「前センサ6
4,74」,「後センサ65,75」という)。前セン
サ64,74はそれぞれの載置台6,7の前基準部6
1,71上方に設けられ、玉布M1又はフラップM2の
端部が前基準部61,71に合わせて載置されたとき、
玉布M1又はフラップM2の存在を検出する。一方、後
センサ65,75はそれぞれの載置台6及び7の前基準
部62,72上方に設けられ、玉布M1又はフラップM
2の端部が後基準部62,72に合わせて載置されたと
き、玉布M1又はフラップM2の存在を検出する。従っ
て、これら光センサ63,73によって、玉布M1又は
フラップM2が、それぞれの載置台6,7の前基準部6
1,71に合わせて載置されたか、それとも後基準部6
2,72に合わせて載置されたかを検出することができ
るようになっている。すなわち、これら光センサ63,
73は玉布M1又はフラップM2の載置された位置を検
出する検出手段としての機能を有する。なお、これら光
センサ63,73は、図3に示すように、制御装置10
に接続されており、検出結果をこの制御装置10に入力
する。
【0023】また、図4に示す検出手段としての玉布用
光センサ63及びフラップ用光センサ73に代えて、図
5に示すような玉布用CCDカメラ67及びフラップ用
CCDカメラ77を検出手段として適用してもよい。こ
れらCCDカメラ67,77は、それぞれの載置台6,
7上方に設けられ、玉布M1又はフラップM2が、それ
ぞれの載置台6,7の前基準部61,71に合わせて載
置されたか、それとも後基準部62,72に合わせて載
置されたかを撮像し、玉布M1又はフラップM2の載置
位置を検出することができるようになっている。なお、
これらCCDカメラ67,77が検出手段として適用さ
れたときには、前述の光センサ63,73と同様に、こ
れらCCDカメラ67,77は、図3に示す制御装置1
0に接続され検出結果をこの制御装置10に入力する。
そして、この場合、制御装置10は、CCDカメラ6
7,77の撮像による検出結果を画像処理し、各部材に
制御信号を入力する。
【0024】玉布供給装置8は、図6(a)に示すよう
に、断面逆T字状に形成された部材であって、下端のバ
インダ81にて玉布載置台6に載置された玉布M1を保
持するとともに上下動し(図6(a)中矢印D参照)、
保持した玉布M1を縫製準備位置P1にセットされた身
生地M上へと供給する(図6(a)中矢印E参照)もの
である。なお、玉布供給装置8は、図3に示すように、
エアシリンダ等の駆動アクチュエータ82により駆動
し、この駆動アクチュエータ82が玉布供給装置駆動回
路83を介して制御装置10に接続されている。この制
御装置10によって駆動アクチュエータ82の動作を制
御しており、ひいては玉布供給装置8の動作を制御して
いる。
【0025】フラップ供給装置9は、図6(a)に示す
ように、フラップ載置台7上のフラップM2の端部を把
持する一対の把持部材91を備える。そして、このフラ
ップ供給装置9は、把持部材91によりフラップM2を
把持し、フラップ載置台7上のフラップM2を縫製準備
位置P1にセットされた身生地M上へと供給する(図6
(a)中矢印F参照)ものである。なお、フラップ供給
装置9は、図3に示すように、駆動アクチュエータ92
により駆動するとともに、フラップ供給装置駆動回路9
4を介して制御装置10に接続されている。この制御装
置10によって駆動アクチュエータ92の動作を制御し
ており、ひいてはフラップ供給装置9の動作を制御して
いる。
【0026】また、図2において、縫製終了位置P3に
おけるテーブルTの下方に一対のコーナーメス100
(以下、前側のコーナーメス100を「前コーナーメス
100a」;後側のコーナーメス100を「後コーナー
メス100b」という)が備えられている。これらコー
ナーメス100は前後方向において互いにやや離間して
配置されるとともに、シリンダ101の駆動力によって
テーブルT上面に対して出没可能に上下動し(図2中矢
印G参照)、これによって、縫製終了位置P3に搬送さ
れた被縫製物の玉縁孔の両端部にV字状の切込みを形成
するものである。一方の前コーナーメス100aは、メ
ス移動モータ102の駆動力によって回動されるネジ軸
103に螺合されるメスブロック104に固定され、前
後動する(図2中矢印H参照)ようになっており、これ
によって、玉縁孔の開口幅に応じた位置設定が可能にな
っている。なお、シリンダ101及びメス移動モータ1
02はそれぞれ、図3に示すように、電磁弁101a及
びモータ駆動回路102aを介して制御装置10に接続
されている。この制御装置10によってシリンダ101
及びメス移動モータ102の動作を制御しており、ひい
てはコーナーメス100の動作を制御している。
【0027】さらに、本実施形態の玉縁縫製装置1の全
体構成を示す図1及び2には図示しないが、この玉縁縫
製装置1には、図3に示すような操作ペダル110及び
操作パネル120が制御装置10に接続されている。操
作ペダル110は、縫製動作開始の情報を制御装置10
に入力するペダルである。オペレータがこの操作ペダル
110を踏むことにより、制御装置10により各部材の
動作が制御された状態で、玉縁縫製装置1は所定の縫製
動作をするようになっている。操作パネル120は、縫
い長さ、縫い幅又は切込長さ等、その他の縫製に関する
情報を制御装置10に入力するものである。なお、操作
パネル120は表示部を備え、この表示部に入力した情
報を表示できるとともに、仮に、縫製動作にエラーがあ
った場合には、“ERROR”等の文字を表示部に表示
できるようになっている。従って、オペレータは、操作
パネル120を操作することにより、所望の条件で玉縁
縫製装置1に縫製を行わせることができるとともに、縫
製動作にエラーがあった場合には操作パネル120の表
示部の“ERROR”等の文字を見てそれと気付くこと
ができる。
【0028】制御装置10は、上述したように、接続さ
れた各構成要素の動作を制御するとともに、その基本構
成として、図3に示すように、ROM11と、RAM1
2と、CPU13とを備えている。
【0029】ROM11には、予めミシン制御するため
の縫製プログラムや、該縫製プログラムで使用されるデ
ータ等が記憶されている。特に、ROM11は、前マー
キングライト51の照度を大きくすることにより、オペ
レータに身生地Mのポイントマークを前マーキングライ
ト51によるFMに合わせるようにして身生地Mを縫製
準備位置P1のFPに載置させて、玉縁縫いの縫製動作
を各部材に行わせる前基準用プログラムと、後マーキン
グライト52の照度を大きくすることにより、オペレー
タに身生地Mのポイントマークを後マーキングライト5
2によるBMに合わせるようにして身生地Mを縫製準備
位置P1のBPに載置させて、玉縁縫いの縫製動作を各
部材に行わせる後基準用プログラムとを記憶している。
すなわち、このROM11は、身生地MがFPに載置さ
れる場合に適用される(被縫製物が前基準に合わせて載
置された場合の縫製データに基づいて各部材の動作を制
御する)前基準用プログラムと、身生地MがBPに載置
される場合に適用される(被縫製物が後基準に合わせて
載置された場合の縫製データに基づいて各部材の動作を
制御する)後基準用プログラムとを格納する記憶手段と
しての機能を有している。
【0030】RAM12は、ROM11から読み出した
データ、操作パネル120から入力された縫い長さ、縫
い幅又は切込み長さ等、その他の縫製に関するデータ及
び上記した前及び後基準用プログラム等のプログラムに
基づいてCPU13により算出されたデータ等を記憶す
る。
【0031】CPU13は、上記した前及び後基準用プ
ログラムを含む縫製プログラムに基づいて各種の演算処
理を行う。特に、検出手段としての玉布又はフラップ用
光センサ63,73の検出結果に応じて、ROM13か
ら前又は後基準用プログラムのうちの一方のプログラム
を読み出す読出手段としての機能を有するとともに、玉
布又はフラップ用光センサ63,73の検出結果に応じ
て、身生地Mを、FPに載置するか又はBPに載置する
かを指示する指示手段としての機能も有している。すな
わち、玉布M1又はフラップM2が、それぞれの載置台
6,7の前基準部61,71に合わせて載置されたと光
センサ63,73が検出した場合には、CPU13は、
ROM11から前基準用プログラムを読み出し前マーキ
ングライト51の照度を大きくして、オペレータに身生
地Mを前マーキングライト51によるFMに合わせて載
置するよう指示する。一方、玉布M1又はフラップM2
が、それぞれの載置台6,7の後基準部62,72に合
わせて載置されたと光センサ63,73が検出した場合
には、CPU13は、ROM11から後基準用プログラ
ムを読み出し後マーキングライト52の照度を大きくし
て、オペレータに身生地Mを後マーキングライト52に
よるFMに合わせて載置するよう指示する。
【0032】また、CPU13は、玉布M1の載置位置
を検出する玉布用光センサ63とフラップM2の載置位
置を検出するフラップ用光センサ73との検出結果を比
較して、玉布載置台6及びフラップ載置台7上での玉布
M1とフラップM2との互いの前後基準が異なる場合
に、操作パネル120の表示部に“ERROR”等の文
字を表示させるようなエラー処理を行うエラー処理手段
としての機能を備えている。
【0033】次に、玉縁縫いを行うときの玉縁縫製装置
1の動作を説明する。なお、この動作をわかりやすく説
明するために、(i)身生地M、玉布M1及びフラップ
M2の被縫製物をセットした後の玉縁縫製装置1の動作
と、(ii)身生地M、玉布M1及びフラップM2の被
縫製物をセットするときの玉縁縫製装置1の動作とに分
けて説明する。なお、(ii)の動作には二つの態様が
あるので、それぞれ第一及び第二の態様として説明す
る。
【0034】[(i)被縫製物をセットした後の動作]
まず、図6(a)に示すように、布押え部40が身生地
Mを挟圧するとともに、玉布載置台6にセットされた玉
布M1上の点線位置まで玉布供給装置8を下降し玉布M
1を保持して上昇する(同図中矢印D参照)。その後、
図6(b)に示すように、玉布供給装置8に保持された
玉布M1を身生地M上の点線位置まで下降する(同図中
矢印E1、E2参照)。その後、図6(c)に示すよう
に、玉布M1を玉布供給装置8のバインダ81と身生地
Mとに挟んだ状態で、二枚の折込板41を両方ともバイ
ンダ81側に突出する。このとき、玉布M1は逆T字状
の玉布供給装置8の外形に沿って逆T字形に折り込まれ
た状態となっている(同図中矢印I参照)。その後、図
6(d)に示すように、フラップ載置台7にセットされ
たフラップM2をフラップ供給装置9の把持部材91で
把持する。その後、把持部材91に把持されたフラップ
M2を、図6(e)に示すように、布押え部40及び折
込板41上の一方の側に供給し、フラップ押え駆動シリ
ンダ92を作動することによりフラップ押え部材93で
フラップM2を押える。
【0035】そして、玉布供給装置8をその位置に残し
た状態で搬送手段3を駆動し、布押え部40とともに身
生地M、玉布M1及びフラップM2をミシン2の縫い針
Nに対向する位置の縫製位置P2に搬送する。この縫製
位置P2で、縫い目を形成するとともに、センターメス
21により縫い目間に玉縁孔を形成する。その後、玉縁
孔が形成された状態の身生地M、玉布M1及びフラップ
M2を縫製終了位置P3に搬送し、この縫製終了位置P
3で、一対のコーナーメス100によってこの玉縁孔の
両端にV字状の切込みを形成し、玉縁縫いを終了する。
【0036】[(ii)被縫製物をセットするときの動
作(第一の態様)]次に、図7〜図9を参照して、被縫
製物をセットするときの動作における第一の態様を説明
する。まず、オペレータは、玉布M1及びフラップM2
をそれぞれの載置台6,7に載置してセットし、ステッ
プS1の処理が行われる。このステップS1の処理にお
いては、図8に示す処理が行われる。
【0037】図8に示す処理において、玉布載置台6上
方に設けられた光センサ63は玉布M1の前後基準を判
断する。具体的には、玉布用光センサ63の前センサ6
4により、玉布M1は玉布載置台6の前基準部61にそ
の端部が合わせられている(以下、「玉布は前基準であ
る」という)か検出する(ステップSa1)。玉布M1
が前基準であると検出されたとき、玉布用光センサ63
は制御装置10にその検出結果を入力する。制御装置1
0のCPU13は、玉布用光センサ63の検出結果から
ROM11から前基準用プログラムを読み出し、二つの
マーキングライト5のうち前マーキングライト51の照
度を大きくして、身生地Mのポイントマークを前マーキ
ングライト51によるFMに合わせるよう、オペレータ
に指示し(ステップSa2)、図8に示す処理を終了す
る。一方、玉布M1が前基準であると検出されなかった
とき、玉布用光センサ63の後センサ65により、玉布
M1は玉布載置台6の後基準部62にその端部が合わせ
られている(以下、「玉布は後基準である」という)か
検出する(ステップSa3)。玉布M1が後基準である
と検出されたとき、玉布用光センサ63は制御装置10
にその検出結果を入力する。制御装置10のCPU13
は、玉布用光センサ63の検出結果からROM11から
後基準用プログラムを読み出し、二つのマーキングライ
ト5のうち後マーキングライト52の照度を大きくし
て、身生地Mのポイントマークを後マーキングライト5
2によるBMに合わせるよう、オペレータに指示し(ス
テップSa4)、図8に示す処理を終了する。なお、図
8に示す処理においては、玉布M1の前後基準を玉布用
光センサ63で検出し前又は後基準用プログラムを読み
出すものとしたが、玉布M1に代えて、フラップM2の
前後基準をフラップ用光センサ73で検出し前又は後基
準用プログラムを読み出すものとしてもよい。
【0038】図8に示す処理が終了すると図7に示す処
理に戻り、オペレータは、二つのマーキングライト5の
一方によるFMか又はBMに、身生地Mのポイントマー
クを合わせて身生地Mをセットする。
【0039】その後、制御装置10は、操作ペダルによ
る縫製動作スタートの指示情報があるか判断する(ステ
ップS2)。スタート指示が無い場合には、ステップS
1の処理に戻る。スタート指示があった場合には、ステ
ップS3の処理に移行する。ステップS3処理において
は、図9に示す処理が行われる。
【0040】図9に示す処理において、玉布用光センサ
63による玉布M1の前後基準と、フラップ用光センサ
73によるフラップM2の前後基準とが比較され、互い
の前後基準が同じであるか又は異なるかを判断する。具
体的には、玉布用光センサ63の前センサ64により、
玉布M1は前基準であるか検出する(ステップSb
1)。玉布M1が前基準であると検出されないとき、S
b4の処理に移行する。一方、玉布M1が前基準である
と検出されたとき、玉布用光センサ63は制御装置10
にその検出結果を入力する。入力された検出結果はRA
M12に記憶される。その後、フラップ用光センサ73
の前センサ74により、フラップM2は前基準であるか
検出する(ステップSb2)。フラップM2が前基準で
あると検出されないとき、制御装置10のCPU13
は、玉布M1とフラップM2との互いの前後基準が異な
ると判断し、操作パネル110の表示部に“ERRO
R”等の文字を表示するエラー処理を行う(ステップS
b3)。この場合、フラップM2がフラップ載置台7上
の前基準部71に合わせて載置されていない(フラップ
M2が後基準部72に合わせて載置されているか又は前
基準部71からややずれた位置に載置されている)の
で、オペレータがこのフラップM2を所定位置に載置し
直すことにより、図9に示す処理を終了する。一方、フ
ラップM2が前基準であると検出されたとき、フラップ
用光センサ73は制御装置10にその検出結果を入力す
る。入力された検出結果はRAM12に記憶される。そ
して、制御装置10のCPU13は、玉布用及びフラッ
プ用光センサ63,73からの検出結果をRAM12か
ら読み出し、玉布M1とフラップM2との互いの前後基
準が同じであると判断し、図9に示す処理を終了する。
【0041】ステップSb4の処理において、玉布用光
センサ63の後センサ65により、玉布M1は後基準で
あるか検出する(ステップSb4)。玉布M1が後基準
であると検出されないとき、制御装置10のCPU13
は、操作パネル110の表示部に“ERROR”等の文
字を表示するエラー処理を行う(ステップSb5)。こ
の場合、玉布M1が玉布載置台上の前及び後基準部61
及び62に合わせて載置されていない(玉布M1が前及
び後基準部61及び62からややずれた位置に載置され
ている)ので、オペレータがこの玉布M1を所定位置に
載置し直すことにより、図9に示す処理を終了する。一
方、玉布M1が後基準であると検出されたとき、玉布用
光センサ63は制御装置10にその検出結果を入力す
る。入力された検出結果はRAM12に記憶される。そ
の後、フラップ用光センサ73の後センサ75により、
フラップM2は後基準であるか検出する(ステップSb
6)。フラップM2が後基準であると検出されないと
き、制御装置10のCPU13は、玉布M1とフラップ
M2との互いの前後基準が異なると判断し、操作パネル
110の表示部に“ERROR”等の文字を表示するエ
ラー処理を行う(ステップSb7)。この場合、フラッ
プM2がフラップ載置台7上の後基準部72に合わせて
載置されていない(フラップM2が後基準部72からや
やずれた位置に載置されている)ので、オペレータがこ
のフラップM2を所定位置に載置し直すことにより、図
9に示す処理を終了する。一方、フラップM2が後基準
であると検出されたとき、フラップ用光センサ73は制
御装置10にその検出結果を入力する。入力された検出
結果はRAM12に記憶される。そして、制御装置10
のCPU13は、玉布用及びフラップ用光センサ63,
73からの検出結果をRAM12から読み出し、玉布M
1とフラップM2との互いの前後基準が同じであると判
断し、図9に示す処理を終了する。
【0042】図9に示す処理が終了すると図7に示す処
理に戻り、制御装置10のCPU13は、読み出した前
又は後基準用プログラムに基づくデータ及び操作パネル
110から入力された縫い長さ、縫い幅及び切込み長さ
等のデータを演算処理する(ステップS4)。制御装置
10での演算が終了すると、制御装置10からアクチュ
エータ等の各部材を作動させる制御信号が出力され、玉
縁縫製装置1は、上記で説明した(i)被縫製物をセッ
トした後の動作処理を行う(ステップS5)。その後、
一サイクルの縫製処理が終了すると、制御装置10は、
ステップS1の処理に戻り別の身生地M等の縫製物に対
して上記した工程による縫製を行うか又は縫製を終了す
るかを判断する(ステップS6)。
【0043】以上、本実施形態のうち第一の態様に係る
動作を行う玉縁縫製装置1によれば、図8に示す処理に
おいて、玉布用光センサ63により玉布M1の前後基準
を検出し、その検出した玉布M1の前後基準に従い、前
又は後基準用プログラムを読み出すようになっている。
この場合、オペレータにより決められる玉布M1の前後
基準が優先されて、その後の身生地Mの前後基準が決ま
ることになる。従って、従来のように予め設定された前
又は後基準用縫製プログラムに従って玉布M1を載置す
るのではなく、言い換えれば、玉布M1の前後基準を気
にすることなく、オペレータは玉布M1を玉布載置台6
に載置することができる。これにより、縫製作業中に糸
切れ等が生じた場合に、オペレータが前又は後基準用縫
製プログラムを変更するといった面倒なオペレータ自身
の手間を省くことができ、ひいては縫製プログラムの変
更作業を忘れることによる縫製ミスを防止することがで
きる。また、オペレータは、玉布M1を載置する際に縫
製プログラムに従うことはないので、玉布M1の載置位
置を気にするといった精神的な手間を省くことができ、
ひいては玉布M1の載置位置の間違いから生じる縫製ミ
スを防止することができる。
【0044】また、図9に示す処理において、玉布用光
センサ63により検出される玉布M1の前後基準と、フ
ラップ用光センサ73により検出されるフラップM2の
前後基準とが同じであるか又は異なるかを判断すること
ができる。そして、玉布M1及びフラップM2の両被縫
製物の前後基準が異なる場合にエラー処理が行われるよ
うになっているので、オペレータは、玉布M1又はフラ
ップM2のどちらかの載置位置の誤りに気付くことがで
き、従って、玉布M1又はフラップM2の載置位置の誤
りによる縫製ミスを未然に防止することができる。な
お、特に、図9に示す処理においては、玉布用光センサ
63及びフラップ用光センサ73により、玉布M1及び
フラップM2の少なくとも一方の被縫製物が所定位置か
らややずれた位置に載置されていることも検出でき、こ
の場合、エラー処理が行われるので、玉布M1及びフラ
ップM2の載置位置のずれから生ずる縫製ミスも未然に
防止することができる。
【0045】[(ii)被縫製物をセットするときの動
作(第二の態様)]次に、図10及び図11を参照し
て、被縫製物をセットするときの動作における第二の態
様を説明する。なお、玉布M1の前後基準に従って縫製
プログラム(前及び後基準用プログラム)が変更される
第一の態様とは異なり、第二の態様では、被縫製物がセ
ットされる前に前基準用プログラムを採用するか又は後
基準用プログラムを採用するかが設定されている。この
ことにより、以下に説明する第二の態様は、第一の態様
で示した図7に示すステップS1及びS3の処理が異な
る点が特徴となっており、この特徴部分の処理について
詳細に説明する。また、第二の態様において、CPU1
3が先に前基準用プログラムを読み出し、後に後基準用
プログラムを読み出すというように、CPU13が前又
は後基準用プログラムを交互に読み出す読み出し順序
を、制御装置10のROM11は記憶している。さら
に、CPU13は、ROM11に記憶されている前又は
後基準用プログラムの読み出し順序と検出手段としての
玉布又はフラップ用光センサ63,73の検出結果とを
比較して、ROM11から読み出す前及び後基準用プロ
グラムの前後基準と玉布又はフラップ用光センサ63,
73による玉布M1又はフラップM2の前後基準とが異
なる場合に、操作パネル120の表示部に“ERRO
R”等の文字を表示させるようなエラー処理を行うエラ
ー処理手段としての機能を備えている。
【0046】予め設定された前又は後基準用プログラム
に従って、オペレータは、玉布M1及びフラップM2を
それぞれ前又は後基準にセットする。また、制御装置1
0も同じように、設定された縫製プログラムに従って、
マーキングライト5の前又は後マーキングライト51、
52のうちの一方のライトの照度を他方より大きくし、
照度の大きいほうのFM又はBMに身生地Mのポイント
マークを合わせて載置するように指示する(ステップT
1)。その後、図7に示すステップS2の処理と同様の
処理を行い(ステップT2)、ステップT3の処理に移
行する。ステップT3処理の処理においては、図11に
示す処理が行われる。
【0047】図11に示す処理において、制御装置10
のROM11から読み出す前及び後基準用プログラムの
前後基準と玉布M1又はフラップM2の前後基準とが同
じか又は異なるかを判断する。具体的には、玉布用光セ
ンサ63の前センサ64により、玉布M1は前基準であ
るか検出する(ステップTa1)。玉布M1が前基準で
あると検出されないとき、ステップTa4の処理に移行
する。一方、玉布M1が前基準であると検出されたと
き、玉布用光センサ63は制御装置10にその検出結果
を入力する。入力された検出結果はRAM12に記憶さ
れる。このとき、制御装置10のCPU13は、ROM
11から、縫製プログラムのうち読み出すべき順序の前
又は後基準用プログラムを読み出し、その読み出したプ
ログラムが前基準用であるか判断する(ステップTa
2)。読み出したプログラムが、前基準用であるときス
テップTa4の処理に移行し、前基準用ではないときス
テップTa3の処理に移行する。ステップTa3の処理
では、図9に示すステップSb3,5,7のエラー処理
と同様の処理を行うが、この場合、オペレータは玉布M
1を再度、縫製プログラムの前後基準に従う所定位置に
セットし直さなければならない。オペレータがセットし
直すことにより、制御装置10は、図10に示す処理に
戻り上記した処理を行うことのできる状態となる。
【0048】ステップTa4の処理において、玉布用光
センサ63の後センサ65により、玉布M1は後基準で
あるか検出する(ステップTa4)。玉布M1が後基準
であると検出されないとき、図11に示す処理は終了す
る。一方、玉布M1が後基準であると検出されたとき、
玉布用光センサ63は制御装置10にその検出結果を入
力する。入力された検出結果はRAM12に記憶され
る。このとき、制御装置10のCPU13は、縫製プロ
グラムのうち読み出すべき順序の前又は後基準用プログ
ラムを読み出し、読み出したプログラムが後基準用であ
るか判断する(ステップTa5)。読み出したプログラ
ムが、後基準用であるとき図11に示す処理は終了し、
後基準用ではないときステップTa3の処理に移行す
る。ステップTa3の処理では、図9に示すエラー処理
と同様の処理を行うが、この場合、オペレータは玉布M
1を再度、縫製プログラムの前後基準に従う所定位置に
セットし直さなければならない。オペレータがセットし
直すことにより、制御装置10は、図10に示す処理に
戻り上記した処理を行うことのできる状態となる。
【0049】なお、図11に示す処理においては、玉布
M1の前後基準を玉布用光センサ63で検出し、その検
出結果の前後基準と、読み出した前又は後基準用プログ
ラムの前後基準とを比較したが、玉布M1に代えて、フ
ラップM2の前後基準をフラップ用光センサ73で検出
し、その検出結果の前後基準と、読み出した前又は後基
準用プログラムの前後基準とを比較するようにしてもよ
い。
【0050】そして、図11に示す処理が終了すると、
図7に示すステップS4〜S6の処理と同様の処理を行
う(ステップT4〜6)ようになっている。
【0051】以上、本実施形態のうち第二の態様に係る
動作を行う玉縁縫製装置1によれば、制御装置10のR
OM11は、前及び後基準用プログラムの読み出し順序
を記憶しており、この順序に従い、CPU11は前及び
後基準用プログラムの一方のプログラムを読み出すよう
になっている。言い換えれば、玉布M1は玉布載置台6
に載置される前に、前基準に合わせて載置されるべきか
又は後基準に合わせて載置されるべきかが、既に設定さ
れている縫製プログラムによって決められていることに
なる。そして、それとは異なる前後基準に合わせて玉布
M1が載置されると、エラー処理が行われることにな
る。エラー処理が行われた場合には、オペレータは、玉
布M1の載置位置の誤りに気付くことができ、従って、
玉布M1の載置位置の誤りによる縫製ミスを未然に防止
することができる。
【0052】なお、本実施の形態では、図9に示すステ
ップSb3,5,7の処理及び図11に示すステップT
a3の処理において行われるエラー処理は、操作パネル
110の表示部に“ERROR”等の文字を表示するよ
うにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、
ブザーを鳴らす構成としてもよいし、マーキングライト
5を消灯する構成としてもよく、いずれにしても、被縫
製物のセット時に誤りがあることをオペレータが気付く
ような処理であればよい。
【0053】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、玉布又は
フラップの載置位置を気にするといったオペレータの精
神的な手間を省くことができ、ひいては玉布又はフラッ
プの載置位置の間違いから生じる縫製ミスを防止するこ
とができる。
【0054】請求項2記載の発明によれば、縫製作業中
に糸切れ等が生じた場合にオペレータが縫製プログラム
を変更するといった面倒なオペレータ自身の手間を省く
ことができ、ひいては縫製プログラムの変更作業を忘れ
ることによる縫製ミスを防止することができる。
【0055】請求項3記載の発明によれば、玉布又はフ
ラップの載置位置の誤りによる縫製ミスを未然に防止す
ることができる。
【0056】請求項4記載の発明によれば、玉布又はフ
ラップの載置位置の誤りによる縫製ミスを未然に防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る玉縁縫製装置を示す斜視図
である。
【図2】前記玉縁縫製装置を示す正面図である。
【図3】前記玉縁縫製装置の構成要部を示すブロック図
である。
【図4】前記玉縁縫製装置の玉布載置台上又はフラップ
載置台上の玉布又はフラップを検出する検出手段を説明
するための図である。
【図5】図4に示す検出手段の変形例を示す図である。
【図6】前記玉縁縫製装置の供給装置を説明するための
図、及び前記玉縁縫製装置による玉縁縫いの工程を説明
するための図である。
【図7】身生地、玉布及びフラップの被縫製物をセット
するときの前記玉縁縫製装置の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図8】図7に示す処理において、玉布又はフラップの
セット処理を説明するためのフローチャートである。
【図9】図7に示す処理において、玉布の前後基準とフ
ラップの前後基準との比較処理を説明するためのフロー
チャートである。
【図10】図7に示すものとは異なる態様を説明するた
めのフローチャートである。
【図11】図10に示す処理において、玉布(又はフラ
ップ)の前後基準と前及び後基準用プログラムの前後基
準との比較処理を説明するためのフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 玉縁縫製装置 2 ミシン 3 搬送手段 30 移動部 31 回動アーム部 5 マーキングライト 51 前マーキングライト 52 後マーキングライト 6 玉布載置台 61 前基準部 62 後基準部 63 玉布用光センサ(検出手段,第一検出手段) 67 CCDカメラ(検出手段,第一検出手段) 7 フラップ載置台 71 前基準部 72 後基準部 73 フラップ用光センサ(検出手段,第二検出手
段) 77 CCDカメラ(検出手段,第二検出手段) 8 玉布供給装置 9 フラップ供給装置 10 制御装置 11 ROM(記憶手段) 12 RAM 13 CPU(指示手段、読出手段、エラー処理手
段) M 身生地(被縫製物) M1 玉布(被縫製物) M2 フラップ(被縫製物) P1 縫製準備位置 P2 縫製位置 P3 縫製終了位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B150 AA25 BA08 CA09 CC01 CE09 CE23 EB02 EB07 EH01 EH11 EH18 GD02 GD28 GG10 GH01 JA03 JA13 LA36 LB02 MA08 MA15 NA35 NA80 NB18 PA01 QA06 QA07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】縫製準備位置で被縫製物を保持して縫製方
    向へと搬送する搬送手段と、 前記縫製準備位置に身生地を載置するときの基準となる
    縫製方向前方側の前基準位置と縫製方向後方側の後基準
    位置とに位置決めマークを照射するマーキングライト
    と、 該マーキングライトによる前記前及び後基準位置に対応
    して玉布又はフラップを載置するときの基準となる縫製
    方向前方側の前基準部と縫製方向後方側の後基準部とを
    有する載置台と、 該載置台上の玉布又はフラップを前記縫製準備位置の身
    生地上へと供給する供給装置と、を備える玉縁縫製装置
    において、 前記載置台上の玉布又はフラップの前後基準を検出する
    検出手段と、 該検出手段の検出結果に応じて、身生地を、前記前基準
    位置に合わせて載置するか又は前記後基準位置に合わせ
    て載置するかを指示する指示手段と、を備えることを特
    徴とする玉縁縫製装置。
  2. 【請求項2】縫製準備位置で被縫製物を保持して縫製方
    向へと搬送する搬送手段と、 前記縫製準備位置に身生地を載置するときの基準となる
    縫製方向前方側の前基準位置と縫製方向後方側の後基準
    位置とに位置決めマークを照射するマーキングライト
    と、 該マーキングライトによる前記前及び後基準位置に対応
    して玉布又はフラップを載置するときの基準となる縫製
    方向前方側の前基準部と縫製方向後方側の後基準部とを
    有する載置台と、 該載置台上の玉布又はフラップを前記縫製準備位置の身
    生地上へと供給する供給装置と、を備える玉縁縫製装置
    において、 前記載置台上の玉布又はフラップの前後基準を検出する
    検出手段と、 身生地が、前記前基準位置に載置される場合に適用され
    る前基準用プログラムと前記後基準位置に載置される場
    合に適用される後基準用プログラムとを格納する記憶手
    段と、 前記検出手段の検出結果に応じて前記記憶手段から前又
    は後基準用プログラムのうちの一方のプログラムを読み
    出す読出手段と、を備えることを特徴とする玉縁縫製装
    置。
  3. 【請求項3】縫製準備位置で被縫製物を保持して縫製方
    向へと搬送する搬送手段と、 前記縫製準備位置に身生地を載置するときの基準となる
    縫製方向前方側の前基準位置と縫製方向後方側の後基準
    位置とに位置決めマークを照射するマーキングライト
    と、 該マーキングライトによる前記前及び後基準位置に対応
    して玉布載置するときの基準となる縫製方向前方側の前
    基準部と縫製方向後方側の後基準部とを有する玉布載置
    台と、 該玉布載置台上の玉布を前記縫製準備位置の身生地上へ
    と供給する玉布供給装置と、 前記マーキングライトによる前記前及び後基準位置に対
    応してフラップを載置するときの基準となる縫製方向前
    方側の前基準部と縫製方向後方側の後基準部とを有する
    フラップ載置台と、 該フラップ載置台上のフラップを前記縫製準備位置の身
    生地上へと供給するフラップ供給装置と、を備える玉縁
    縫製装置において、 前記玉布載置台上の玉布の前後基準を検出する第一検出
    手段と、 前記フラップ載置台上のフラップの前後基準を検出する
    第二検出手段と、 前記第一検出手段と前記第二検出手段との検出結果を比
    較して、前記玉布載置台及び前記フラップ載置台のそれ
    ぞれの載置台上での玉布とフラップとの互いの前後基準
    が異なる場合にエラー処理を行うエラー処理手段と、を
    備えることを特徴とする玉縁縫製装置。
  4. 【請求項4】縫製準備位置で被縫製物を保持して縫製方
    向へと搬送する搬送手段と、 前記縫製準備位置に身生地を載置するときの基準となる
    縫製方向前方側の前基準位置と縫製方向後方側の後基準
    位置とに位置決めマークを照射するマーキングライト
    と、 該マーキングライトによる前記前及び後基準位置に対応
    して玉布又はフラップを載置するときの基準となる縫製
    方向前方側の前基準部と縫製方向後方側の後基準部とを
    有する載置台と、 該載置台上の玉布又はフラップを前記縫製準備位置の身
    生地上へと供給する供給装置と、 前基準位置に載置された身生地に対して適用される前基
    準用プログラムと後基準位置に載置された身生地に対し
    て適用される後基準用プログラムとを格納するととも
    に、前記前及び後基準用プログラムの読み出し順序を記
    憶する記憶手段と、を備える玉縁縫製装置において、 前記載置台上の玉布又はフラップの前後基準を検出する
    検出手段と、 前記記憶手段の読み出し順序と前記検出手段の検出結果
    とを比較して、前記記憶手段から読み出す前記前及び後
    基準用プログラムの前後基準と前記載置台上に載置され
    た玉布又はフラップの前後基準とが異なる場合にエラー
    処理を行うエラー処理手段と、を備えることを特徴とす
    る玉縁縫製装置。
JP2001386184A 2001-12-19 2001-12-19 玉縁縫製装置 Expired - Fee Related JP3942884B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001386184A JP3942884B2 (ja) 2001-12-19 2001-12-19 玉縁縫製装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001386184A JP3942884B2 (ja) 2001-12-19 2001-12-19 玉縁縫製装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003181172A true JP2003181172A (ja) 2003-07-02
JP3942884B2 JP3942884B2 (ja) 2007-07-11

Family

ID=27595404

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001386184A Expired - Fee Related JP3942884B2 (ja) 2001-12-19 2001-12-19 玉縁縫製装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3942884B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007068644A (ja) * 2005-09-05 2007-03-22 Juki Corp ミシン
JP2008054963A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Juki Corp 玉縁縫いミシン
DE102007041540B4 (de) * 2006-08-31 2019-11-21 Juki Corp. Einfassmaschine

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4522638B2 (ja) * 2002-01-23 2010-08-11 Juki株式会社 玉縁縫製装置、および、玉縁縫製方法
JP4313410B2 (ja) * 2007-12-27 2009-08-12 Juki株式会社 玉縁縫製装置
JP4358881B2 (ja) * 2007-12-27 2009-11-04 Juki株式会社 玉縁縫製装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007068644A (ja) * 2005-09-05 2007-03-22 Juki Corp ミシン
JP2008054963A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Juki Corp 玉縁縫いミシン
DE102007041540B4 (de) * 2006-08-31 2019-11-21 Juki Corp. Einfassmaschine
DE102007041085B4 (de) * 2006-08-31 2021-05-06 Juki Corp. Einfassmaschine

Also Published As

Publication number Publication date
JP3942884B2 (ja) 2007-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0568760A (ja) 刺繍機
JP4149630B2 (ja) 玉縁縫いミシン
JP2003181172A (ja) 玉縁縫製装置
JP4286964B2 (ja) ミシンの制御装置
JP4975360B2 (ja) 玉縁縫いミシン
JP2001198369A (ja) 玉縁縫いミシン
JP5013780B2 (ja) 玉縁縫いミシン
JP5965645B2 (ja) ベルトループ縫い付け方法及びベルトループ付けミシン
JPH05305193A (ja) 縫製装置
WO1999058751A1 (en) Vertical stitching machine and method
JPH0686882A (ja) ミシンにおける布地保持装置と基布搬送装置
JP2003181170A (ja) ボタン穴かがり縫いミシン
JP2798887B2 (ja) 玉縁縫い機
JP4272799B2 (ja) 釦付け装置
JP2001334082A (ja) 穴かがりミシンの布開き装置
JP2008188148A (ja) 玉縁縫いミシン
JPH06285280A (ja) ボタンホール縫い方法
JP2008054965A (ja) 玉縁縫いミシン
JP2719553B2 (ja) 自動縫製装置
JP2002292171A (ja) 生地素材部分に追加部分を縫い付ける方法及びその方法を実行するための縫製ワークステーション
JPH0372319B2 (ja)
JP4522540B2 (ja) 穴かがりミシンの制御装置
JP3726895B2 (ja) ボタン付けミシン
JPH0426445A (ja) 衿地縫自動ミシン
JP2877614B2 (ja) インデキサの布制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20041214

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20060518

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060523

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060714

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20070306

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20070404

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110413

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130413

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees