JP2008188148A - 玉縁縫いミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】布の厚さが変わっても正しい縫いの基準位置を照射すること。
【解決手段】バインダーと、一対の大押さえと、発光部90と回転駆動手段77とを有するマーキング駆動装置70と、ポイントマークの照射位置を記憶する記憶手段104と、照射位置にポイントマークが照射されるように回転駆動手段を制御する照射位置制御手段100と、身生地及び玉縁布を大押さえにより布送り方向に搬送させながら2本の縫い針を上下動させることにより身生地に玉縁布を縫い付ける制御手段100と、を備える玉縁縫いミシン1において、身生地の厚さを検出する布厚検出手段39と、布厚検出手段により検出された身生地の厚さに基づいて、記憶された照射位置にポイントマークを照射する際の回転駆動手段の回転量を算出する算出手段100と、を備え、照射位置制御手段は、算出手段により算出された回転駆動手段の回転量に基づいて回転駆動手段を制御する。
【選択図】図8

Description

本発明は、玉縁縫いミシンに関する。
玉縁縫いミシンには、ミシンテーブルに載置された布に位置決め用のポイントマークを照射するマーキングライトが設けられている。このマーキングライトは、縫い始め位置となる前基準位置、縫い終わりの位置となる後基準位置、縫いの中央位置となるセンター基準位置で布の位置合わせを行うために複数の異なる位置を照射する必要があることから、マーキングライトを布の送り方向に沿って水平移動可能となるように構成している。また、プリズムや反射板等を布送り方向と直交する水平軸線を中心に回転させ、マーキングライトの発光部を間接的に回転移動することにより、マーキングライトの照射位置への移動時間を、マーキングライトを水平移動する場合と比較して短縮することも提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−336568号公報
しかし、マーキングライトの発光部を回転させる構成では、布の厚さが変化すると、図13に示すように、マーキングライトの照射光が布を照らす位置が水平距離ΔLだけずれてしまう。そのため、縫いの基準位置が布の厚さによって変わってしまうという問題があった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、布の厚さが変わっても正しい縫いの基準位置を照射することができる玉縁縫いミシンを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、載置台に載置された身生地の上に玉縁布を沿わせて保持する底板部と当該底板部に垂直に立設された立板部とを有し、前記身生地上に玉縁布を保持する保持位置と該保持位置よりも上方の待機位置とに上下動可能に構成され、前記保持位置において前記玉縁布を2本の縫い針の針落ち位置に案内するバインダーと、上昇位置と下降位置とに上下動可能に構成され、前記下降位置において前記バインダーに沿って案内される前記身生地及び玉縁布を前記2本の縫い針の両側で押圧保持して前記布送り方向に搬送する一対の大押さえと、前記二本の縫い針の針落ちよりも布送り方向上流側かつ前記載置台上方に前記布送り方向と直交する水平軸線を中心として回転可能に配置される発光部と当該発光部を前記水平軸線を中心として回転させる回転駆動手段とを有するマーキング駆動装置と、前記身生地を載置する際の位置決め基準となるポイントマークの照射位置を決定する位置情報を記憶する記憶手段と、前記記憶されたポイントマークの照射位置に前記ポイントマークが照射されるように前記回転駆動手段を制御する照射位置制御手段と、前記載置された前記身生地及び前記玉縁布を前記大押さえにより前記布送り方向に搬送させながら前記2本の縫い針を上下動させることにより前記身生地に前記玉縁布を縫い付ける制御手段と、を備える玉縁縫いミシンにおいて、前記身生地の厚さを検出する布厚検出手段と、前記布厚検出手段により検出された前記身生地の厚さに基づいて、前記記憶された照射位置に前記ポイントマークを照射する際の前記回転駆動手段の回転量を算出する算出手段と、を備え、前記照射位置制御手段は、前記算出手段により算出された前記回転駆動手段の回転量に基づいて前記回転駆動手段を制御することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、布厚検出手段が身生地の厚さを検出すると、布厚検出手段により検出された身生地の厚さに基づいて、算出手段は、記憶手段に記憶された照射位置にポイントマークを照射する際の回転駆動手段の回転量を算出する。そして、照射位置制御手段は、算出手段により算出された回転駆動手段の回転量に基づいて回転駆動手段の駆動を制御する。
これにより、回転駆動手段は布の厚さも考慮した上で発光部を回転駆動させるので、布の厚さが変わっても正しい縫いの基準位置をポイントマークにより照射することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の玉縁縫いミシンにおいて、前記布厚検出手段は、前記バインダーの上下動位置を検出するバインダー上下動位置検出部材により構成され、前記バインダー上下動位置検出部材は、前記バインダーが前記身生地の上に位置した際に検出される前記バインダーの上下動位置に基づいて前記身生地の厚さを検出することを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、バインダー上下動位置検出部材は、バインダーの上下動で身生地の厚さを検出することができるので、すでに玉縁縫いミシンに備えられているバインダーを利用することができるので、身生地の厚さを検出するために別途付加すべき部品点数を極力抑えることができ、玉縁縫いミシンの軽量化、コストダウンを図ることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の玉縁縫いミシンにおいて、前記布厚検出手段は、前記大押さえの下降位置を検出する大押さえ下降位置検出部材により構成され、前記大押さえ下降位置検出部材は、前記大押さえが前記下降位置に位置した際に検出される大押さえの下降位置に基づいて前記身生地の厚さを検出することを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、大押さえ下降位置検出部材は、大押さえの上下動で身生地の厚さを検出することができるので、すでに玉縁縫いミシンに備えられている大押さえを利用することができるので、身生地の厚さを検出するために別途付加すべき部品点数を極力抑えることができ、玉縁縫いミシンの軽量化、コストダウンを図ることができる。
請求項1に記載の発明によれば、回転駆動手段は布の厚さも考慮した上で発光部を回転駆動させるので、布の厚さが変わっても正しい縫いの基準位置をポイントマークにより照射することができる。
請求項2に記載の発明によれば、身生地の厚さの検出に際し、すでに玉縁縫いミシンに備えられているバインダーを利用することができるので、身生地の厚さを検出するために別途付加すべき部品点数を極力抑えることができ、玉縁縫いミシンの軽量化、コストダウンを図ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、身生地の厚さの検出に際し、すでに玉縁縫いミシンに備えられている大押さえを利用することができるので、身生地の厚さを検出するために別途付加すべき部品点数を極力抑えることができ、玉縁縫いミシンの軽量化、コストダウンを図ることができる。
以下、本発明に係る玉縁縫いミシンの最良の形態について詳細に説明する。なお、本実施形態においては、図中に示したXYZ軸を基準にしてそれぞれの方向を定めるものとし、Z軸方向は後述するセンターメスの上下動方向と一致し、縫製作業を行う平面はZ軸方向に直交し、当該作業平面に平行であって布送りが行われる方向をX軸方向とし、作業平面に平行であってX軸方向に直交する方向をY軸方向とする。
<玉縁縫いミシンの構成>
玉縁縫いミシン1は、身生地に対して玉縁布を縫着すると共にこれらの布地の送り方向に沿った直線状のセンター切目と当該センター切目の両端部に略V字状のコーナー切目とを形成するミシンである。
図1に示すように、玉縁縫いミシン1は、縫製の作業台となる載置台としてのミシンテーブル11と、ミシンテーブル11に配置されたミシンフレーム12と、身生地及び玉縁布からなる布地の送りを行う大押さえ送り機構20と、身生地の上側で玉縁布を上方から押し当てるバインダー30と、バインダー30の布送り方向Fにおける下流側近傍であって当該バインダー30の立板部32の両側で縫い針41の針落ちを行う針上下動機構と、ミシンフレーム12に支持され、各縫い針(二本針)41の布送り方向Fの下流側の各縫い針41の中間にセンターメス51を昇降させて各布地にセンター切目を形成するセンターメス機構としての動メス機構と、コーナーメス91を昇降させてセンター切目の両端となる位置に略V字状のコーナー切目を形成するコーナーメス機構等を備えている。
(ミシンテーブル及びミシンフレーム)
図1に示すように、ミシンテーブル11は、その上面がX−Y平面に沿うように配置され、水平な状態で使用される。このミシンテーブル11の上面は、布の送り方向F即ちX軸方向が長辺となる長方形状に形成されている。かかるミシンテーブル11上には大押さえ送り機構20とバインダー30とが配置されており、ミシンテーブル11の下側にはコーナーメス機構が配置されている。
また、ミシンテーブル11には針板13が設けられており、該針板13に形成された二つの針穴には後述するアーム部12cの先端に設けられた二本針41,41がそれぞれ針落ちを行うようになっている。各針穴の下側には図示しない水平釜がそれぞれ設けられており、各縫い針41,41に挿通された縫い糸が針板13の下側で対応する水平釜にそれぞれ捕捉され、各水平釜から繰り出される下糸に絡められて縫製が行われるようになっている。また、針板13の二つの針穴のほぼ中間であって布送り方向Fの下流側には、センターメス51が挿入されるスリットが形成されると共にセンターメス51との協働により布地を切断する図示しない固定メスが配置されている。
図1に示すように、ミシンフレーム12は、ミシンテーブル11の長手方向中間位置のすぐ脇に配置されたベッド部12aと、ベッド部12aから立設された縦胴部12bと、縦胴部12bの上端部からY軸方向に沿って延設されたアーム部12cとからなり、アーム部12c内には針上下動機構と動メス機構の主要構成が格納されている。また、アーム部12cの先端側下端部には縫い針41,41とセンターメス51とが垂下支持されている。
(針上下動機構)
図1に示すように、針上下動機構は、二本針を構成する二本の縫い針41,41と、各縫い針41,41を下端部に保持する二本の針棒42,42とを備えている。
また、針上下動機構は、各針棒42,42をその長手方向に沿って滑動可能に支持する支持枠(図示省略)、二本の針棒42を同時に保持する針棒抱き(図示省略)、縫い針上下動の駆動源となるミシンモータ40(図8参照)と、ミシンモータ40により回転駆動を行うミシン主軸(図示省略)、そのミシン主軸の一端部に固定連結され回転運動を行う回転錘(図示省略)、その回転錘の回転中心から偏心した位置に一端部が連結されると共に他端部が針棒抱きに連結されたクランクロッド(図示省略)、支持枠に一端部が連結されると共に図示しない回動駆動源により回動駆動力が付与される回動軸(図示省略)を備えている。
そして、ミシンモータ40の駆動によりミシン主軸に回転駆動力が付与されると、回転錘やクランクロッドなどを介して各針棒42,42にほぼZ軸方向に沿う移動成分が伝達され、各縫い針41,41が往復上下動を行う。また、各針棒42,42の下端部に位置する縫い針41,41は、回動軸から所定の角度範囲で回動力が付与されると縫製方向と平行に移動され、布送り方向Fと逆方向に短いストロークで縫いを行う、いわゆるバックタック縫いが可能な構成となっている。
(動メス機構)
図1に示すように、動メス機構は、センター切目を形成するセンターメス51と、該センターメス51を下端部に備えると共にアーム部12c内でZ軸方向に沿って滑動可能に支持された図示しないメス棒、センターメス51の上下動の駆動源となるステッピングモータであるメスモータ50(図8参照)、センターメス51の切断可能状態と切断規制状態との切り替え動作の駆動源となるエアシリンダ(図示省略)等を備えている。
そして、動メス機構は、エアシリンダの前進位置と後退位置とを切り替えることで、メスモータ50の回転駆動力をセンターメスに伝達しない切断規制状態と、メスモータの回転駆動力をセンターメス51の上下の往復動作に変換して伝達する切断可能状態との切り替えを行い、所望の長さのセンター切目を形成するようになっている。
(コーナーメス機構)
図1に示すように、コーナーメス機構は、ミシンテーブル11の下方であって大押さえ送り機構20による大押さえ21,21の通過経路に配置されており、大押さえ送り機構20により搬送されてきた玉縁布及び身生地に下方からコーナーメス91を差し込むことでセンター切目の両端となる位置に略V字状のコーナー切目を形成する。
かかるコーナーメス機構は、布送り方向Fに沿って間隔をあけて配置された二つのコーナーメス91、91と、各コーナーメス91を所定の動力伝達機構を介してそれぞれ上下動させるコーナーメスモータ90(図8参照)とを備えている。
(バインダー)
図1に示すように、バインダー30は、縫い針41,41の手前に配置され、長尺状平板である底板部31と、底板部31の長手方向に沿ってその上面に垂直に立設された立板部32とを備えている。
底板部31は、長方形状に形成され、使用時において、その長手方向がX軸方向に平行になるように且つ、その底面がミシンテーブル11の上面に正対して載置されるように支持されている。すなわち、底板部31は、ミシンテーブル11に載置された身生地の上に玉縁布を沿わせて保持する。
立板部32は、その全体が長尺状の平板であり、底板部31の上面において、当該底板部31の幅方向(Y軸方向)の中間位置に、底板部31と長手方向を揃えた状態で、垂直に立設されている。すなわち、バインダー30は、底板部31と立板部32とがその長手方向から見て逆さT字状となるように形成されている。
図2に示すように、バインダー30は、エアシリンダ35を備えるバインダー支持機構33に支持されており、非使用時には図1に示すように、縫い針41,41の針下の位置から上方に離れた待避位置に待避されている。そして、使用時には、エアシリンダ35の駆動により下降して針板13側の布保持位置にセットされるようになっている。
具体的には、図2〜図4に示すように、バインダー支持機構33は、ミシンフレーム12のアーム部12cの前面に固定されている支持板34と、その支持板34に配設されているエアシリンダ35と、第1腕部36aと第2腕部36bが一体に接続されてなり、エアシリンダ35のシリンダ軸35aにその一端部が連結されているL字形状腕部36と、L字形状腕部36の他端部に配設されるバインダー軸37等により構成されている。
なお、バインダー30は、バインダー軸37に立板部32が連結されることによって、バインダー支持機構33に支持されている。
また、第1腕部36aと第2腕部36bが接続され固定されているL字形状腕部36の折角部36cは、支持板34に軸支されており、L字形状腕部36は折角部36cを軸心として支持板34に回動可能に支持されている。
また、このL字形状腕部36の折角部36cが支持板34に回動可能に支持されている箇所(回動支点)には、身生地の厚さを検出する布厚検出手段を構成するためにバインダー30の上下動位置を検出するバインダー上下動位置検出部材としての角度センサ39が備えられている。すなわち、角度センサ39は、バインダー30の上下位置に基づいて身生地の厚さを検出することができる。
角度センサ39は、L字形状腕部36の回動角度を検出するようになっており、検出した角度データを後述する制御装置100に出力する。そして、L字形状腕部36の回動角度に対応するバインダー30の高さを検出するようになっている。
角度センサ39としては、ホールICや磁気抵抗素子を利用したもの、可変抵抗器方式のもの、エンコーダ方式のもの等、種々利用可能である。
また、L字形状腕部36の他端部に配設されている突起部37aは、支持板34に折角部36cを中心とする円弧形状に形成されている円弧溝34aに係入されており、L字形状腕部36の回動に伴い、突起部37aが円弧溝34aに沿って移動するようになっている。
そして、エアシリンダ35が、シリンダ軸35aを押し出すことによって、図2、図3に示すように、第2腕部36bが下方に下がるようにL字形状腕部36が回動するとともに、突起部37aが円弧溝34aに沿って下方に移動し、バインダー30が布保持位置に移動する。また、エアシリンダ35が、シリンダ軸35aを引き込むことによって、図4に示すように、第2腕部36bが上方に上がるようにL字形状腕部36が回動するとともに、突起部37aが円弧溝34aに沿って上方に移動し、バインダー30が待避位置に移動する。
このバインダー30は、針板13上において大押さえ21,21に押えられた身生地の上側に玉縁布が重ねてセットされると、その玉縁布を針板13に押圧するように玉縁布の上方(布保持位置)に移動する。そして、バインダー30の底板部31の左右両端から延出する玉縁布の幅方向(図1におけるY軸方向)の両端部が折込板61,61により折り返されて、底板部31の幅方向両端部から上方に立ち上げられ、さらに、玉縁布の幅方向両端部をそれぞれ立板部32の両側の側面にそれぞれ沿わせるようにして、折込板(図示略)により保持される。すなわち、立板部32の一方の側面から底板部31を介して他方の側面まで玉縁布を沿わせた状態とする。
このように、バインダー30は、布保持装置において、玉縁布を巻き付けるようにセットした状態で身生地上に保持しつつ、縫い針41,41の針落ち位置に案内する。そして、後述する大押さえ送り機構20により玉縁布及び身生地を送りつつ、立板部32の両側で縫い針41,41により縫製が行われる。このとき、センターメス51の上下動によりセンター切目が形成されるようになっている。
(大押さえ送り機構)
図5に示すように、大押さえ送り機構20は、縫い針41,41を挟んだ両側の位置において上方から身生地を押さえる一対の大押さえ21,21(一方は図示略)と、これらの大押さえ21,21を昇降可能に支持する支持体22と、支持体22に対して大押さえ21を上下に移動させる大押さえ用エアシリンダ23と、大押さえ21,21により押さえた身生地を布送り方向に移動させる押さえモータ25と、押さえモータ25の回転駆動力をX軸方向に沿った直動駆動力に変換して支持体22に伝達するボールネジ機構26と、を備えている。
各大押さえ21は、断面視で楔状であって平面視で長方形状の平板であり、それぞれが長手方向をX軸方向に沿わせた状態で支持体22に支持されている。そして、大押さえ用エアシリンダ23の駆動により上下の二位置に切替可能であり、上昇位置の時にはミシンテーブル11の上面から離間し、下降位置でミシンテーブル11の上面高さ近くまで下降する。そして、各大押さえ21は、バインダー30によって案内される身生地及び玉縁布を2本の縫い針41,41の両側で押圧保持して布送り方向に搬送する。
ボールネジ機構26は、支持体22をミシンテーブル11上においてX軸方向に沿って移動可能に支持しており、支持体22に支持された二つの大押さえ21,21が二本の縫い針41,41の上下動経路の両側を通過するように配置されている。
(マーキングライト照射装置)
図6に示すように、マーキング駆動装置70は、ミシンフレーム12の上面に設けられ、正面に向けて延びるように配置された支持棒71に支持されている。マーキング駆動装置70は、支持棒71の先端に設けられた取付台72を備えている。この取付台72には、発光部としてのマーキングライト80,90を上下動させるための駆動源となる上下駆動モータ73が設けられている。上下駆動モータ73は、回転駆動する出力軸73aの回転軸線が支持棒71の軸線方向に沿って、すなわち、ミシンフレーム12の前後方向に沿うように配置されている。出力軸73aには、ピニオン74が固定され、出力軸73aの回転とともに回転するようになっている。
取付台72には、上下方向に延びる棒状のガイド部材72aが形成され、このガイド部材72aに、通電により発光して、ミシンテーブル11に身生地を載置する際の位置決め基準となるポイントマークを身生地上に照射するマーキングライト80,90を支持する支持体75が上下方向に摺動自在に支持されている。支持体75には、ピニオン74に噛み合うラック76が設けられている。
すなわち、上下駆動モータ73が駆動することによりピニオン74が出力軸73aを回転軸としてその軸回りに回転し、ピニオン74の回転がラック76に伝達されることにより、ラック76は上下動する。ラック76が上下動することにより、ラック76が取り付けられた支持体75もガイド部材72aに沿って上下動するので、マーキングライト80,90を上下動させることができる。
支持体75には、マーキングライト80により照射されるポイントマークの照射位置が布送り方向Fに直交する方向に移動するようにマーキングライト80を回転駆動させる回転駆動手段としての回転駆動モータ77が設けられている。回転駆動モータ77は、回転駆動する出力軸77aの回転軸線が上下駆動モータ73の出力軸73aの軸線と平行になるように配置され、出力軸77aの先端には、歯車78が設けられている。この歯車78には、布送り方向に沿う水平な回転軸線を中心に回転する歯車79が噛み合うように設けられ、この歯車79には、出力軸77aの軸線方向に水平に延びるとともに途中で当該軸線に対してほぼ直角に屈曲形成されて延びるライト駆動軸81が設けられている。ライト駆動軸81の先端には、マーキングライト80を支持するライト支持台82が設けられ、ライト支持台82にマーキングライト80が取り付けられている。
すなわち、回転駆動モータ77が駆動することにより出力軸77a及び歯車78が回転し、歯車78の回転が歯車79に伝達されることによりライト駆動軸81は、歯車79の回転軸線を回転中心として回転するため、マーキングライト80は、歯車79の回転軸線を回転中心として回転駆動し、マーキングライト80に照射されるポイントマークは布送り方向Fに直交する方向に移動する。
なお、図6に示すように、マーキングライト80は、2本の縫い針41,41よりも布送り方向上流側であってバインダー30の上下動経路の上方かつ側方に配置され、光源からの光を布送り方向Fに拡散させるレンズを有しており、照射した際には、布送り方向Fに延びる直線状のポイントマークが照射される。
また、上述のように、マーキングライト80は、ライト駆動軸81を介して布送り方向に沿う水平な回転軸線を中心に回転駆動されるから、ポイントマークが布送り方向と直交する方向に移動される際に、ポイントマークによって照射される直線は布送り方向と直交する方向に平行移動され、常に布送り方向に沿うポイントマークを照射することができる。
支持体75には、マーキングライト90により照射されるポイントマークの照射位置が布送り方向Fに移動するようにマーキングライト90を回転駆動させる回転駆動手段としての回転駆動モータ83が設けられている。回転駆動モータ83は、回転駆動する出力軸83aの回転軸線が上下駆動モータ73の出力軸73aの軸線と平行になるように配置されている。この出力軸83aには、布送り方向と直交する方向に沿う水平な回転軸を有する歯車85に噛み合うねじ溝が設けられ、この歯車85には、歯車85の回転軸線と同軸上に設けられたライト駆動軸86が設けられている。このライト駆動軸86は、支持体75により支持されており、ライト駆動軸86の一端には、マーキングライト90を支持するライト支持台87が設けられ、ライト支持台87にマーキングライト90が取り付けられている。
すなわち、マーキングライト90は、布送り方向と直交する水平軸線を有するライト駆動軸81を中心として回動可能に配置されている。そして、回転駆動モータ83が駆動することにより出力軸83a及び歯車85が回転し、出力軸83aの回転が歯車85に伝達されることによりライト駆動軸86は、歯車85の回転軸線を回転中心として回転するため、マーキングライト90は、ライト駆動軸86の回転軸線を回転中心として回転し、マーキングライト90に照射されるポイントマークは布送り方向Fに移動する。
なお、図6に示すように、マーキングライト90は、2本の縫い針41,41よりも布送り方向上流側であってバインダー30の上下動経路の上方かつ側方に配置され、光源からの光を布送り方向Fに直交する方向に拡散させるレンズを有しており、照射した際には、布送り方向Fに直交する方向に延びる直線状のポイントマークが照射される。
また、上述のように、マーキングライト90は、歯車85と同軸上に設けられたライト駆動軸86を介して布送り方向に直交する方向に水平な回転軸線を中心に回転駆動されるから、ポイントマークが布送り方向に沿って移動される際に、マーキングライト90によって照射される直線は平行移動され、常に布送り方向に直交する方向に沿うポイントマークを照射することができる。
以上の構成により、マーキングライト80により布送り方向Fに沿った線状のポイントマークが照射され、マーキングライト90により布送り方向Fに直交する方向に沿った線状のポイントマークが照射されるので、布地には二つのポイントマークが交差する位置に十字状のポイントマークが照射されることとなり、作業者は両線の交点を目安に布地の載置位置を容易に決めることができる。
また、図7に示すように、マーキングライト80,90は、縫い始め位置となる前基準位置、縫い終わりの位置となる後基準位置、縫い長さの中央位置となるセンター基準位置を照射する。マーキングライト80は、通電することにより布送り方向Fに沿った直線状のポイントマークM1を照射し、マーキングライト90は、通電することにより布送り方向Fに直交する方向に沿った直線状のポイントマークM2を照射する。
これにより、身生地上には、二つのポイントマークが交差する位置Pに十字状のポイントマークが照射されることとなる。
(制御装置)
図8に示すように、制御装置100は、各部の動作制御に関する処理プログラムに従って各処理を実行するCPU101と、CPU101が処理プログラムを展開して処理する作業エリアとなるRAM102と、各処理を実行するための処理プログラムが記憶されるROM103と、縫製中の縫製データやユーザの入力によって随時変更されるデータを記憶するEEPROM104と、を備えている。
EEPROM104には、身生地を載置する際の位置決め基準となるポイントマークの照射位置を決定する位置情報が記憶されている。したがって、EEPROM104は記憶手段として機能する。
ROM103には、EEPROM104に記憶されたポイントマークの照射位置にポイントマークが照射されるように回転駆動モータ77の回転駆動量を制御する照射位置制御プログラムが記憶されている。したがって、制御装置100のCPU101が照射位置制御プログラムを実行することにより、制御装置100は照射位置制御手段として機能する。
ROM103には、ミシンテーブル11に載置された身生地及び玉縁布を大押さえ21,21により布送り方向Fに搬送させながら2本の縫い針41,41を上下動させることにより身生地に玉縁布を縫い付ける制御プログラムが記憶されている。したがって、制御装置100のCPU101が制御プログラムを実行することにより、制御装置100は制御手段として機能する。
ROM103には、角度センサ39により検出された身生地の厚さに基づいて、当該ROM103に記憶された照射位置にポイントマークを照射する際の回転駆動モータ77の回転量を算出する算出プログラムが記憶されている。したがって、制御装置100のCPU101が算出プログラムを実行することにより、制御装置100は算出手段として機能する。
また、照射位置制御プログラムは、算出プログラムにより算出された回転駆動モータ77の回転量に基づいて回転駆動モータ77の駆動を制御する。
<布厚検出処理>
次に、布厚検出処理について説明する。
図9に示すように、布厚を検出する際には、CPU101は、布厚を考慮してマーキングライト90の照射位置を決定するため、図示しない操作パネルに設けられた布厚補正モードスイッチ(図示略)が押されたか否かを判断する(ステップS1)。ここで、CPU101は、布厚補正モードスイッチが押されたと判断した場合(ステップS1:YES)、ユーザによりミシンテーブル11上に身生地が載置される(ステップS2)。一方、CPU101が、布厚補正モードスイッチが押されていないと判断した場合(ステップS1:NO)、CPU101は、ステップS1の判断を繰り返す。
次いで、CPU101は、身生地のセットが完了したことを入力するセットスイッチ(図示略)が入力されたか否かを判断する(ステップS3)。ここで、CPU101がセットスイッチが入力されたと判断した場合(ステップS3:YES)、CPU101は、エアシリンダ35を駆動させ、待機位置にあるバインダー30を可能な限り下方に降下させる(ステップS4)。
次いで、CPU101は、角度センサ39の出力が所定時間経過しても変化しないことを判定することにより、バインダー30がミシンテーブル11上の身生地に接触して下降が停止したか否かを判断する(ステップS5)。ここで、CPU101が、バインダー30の下降が停止したと判断した場合(ステップS5:YES)、CPU101は、バインダー30の停止時における角度センサ39の検出値Dを読み込む(ステップS6)。
次いで、CPU101は、検出値Dに基づいて身生地の厚さCを求め、求められた身生地の厚さCをEEPROM104に記憶させる(ステップS7)。
ここで、身生地の厚さCは、例えば、次のようにして求めることができる。すなわち、予め角度センサ39の検出値Dとミシンテーブル11の上面からのバインダー30の底板部31の下面高さ(Hb:図5参照)とを対応させた対応テーブルをEEPROM104に格納しておき、バインダー30の下降が停止した際に、CPU101が角度センサ39の検出値Dに対応するバインダー30の高さをこの対応テーブルから読み込むことにより求めることができる。
そして、CPU101は、再度エアシリンダ35を駆動させてバインダー30を待機位置まで上昇させ(ステップS8)、これをもって本処理を終了させる。
<縫製処理>
次に、上記の布厚を検出した後の縫製処理について説明する。
図10に示すように、縫製処理を行う際には、CPU101は、EEPROM104に予め記憶されたマーキングライト90の高さHmを読み込む(ステップS11)。次いで、CPU101は、マーキングライト90によるポイントマークの照射位置を決定する位置情報をEEPROM104から読み込む(ステップS12)。
次いで、CPU101は、布厚を考慮する補正モードであるか否かを判断する(ステップS13)。ここで、CPU101が、補正モードであると判断した場合(ステップS13:YES)、CPU101は布厚を考慮してポイントマークが照射するように回転駆動モータ77の回転角度を算出する(ステップS14)。一方、CPU101が、補正モードではないと判断した場合(ステップS13:NO)、CPU101は布厚を考慮することなく回転駆動モータ77の回転角度を算出する(ステップS15)。
ここで、回転駆動モータ77によるマーキングライト90の回転角度の算出方法について説明する。
図11に示すように、マーキングライト90の直下のミシンテーブル11上の地点をO、地点Oからのマーキングライト90の高さをHm、マーキングライト90により照射するポイントマークの照射位置をP、地点Oと照射位置Pとの間の距離をBとする。
ここで、ステップS15のように、ミシンテーブル11に載置される身生地の厚さを考慮しない場合には、ポイントマークを当該マーキングライト90の直下の位置から照射位置P間で移動させるために必要なマーキングライト90の回転角度θは、以下の式(1)で表される。
θ=arctan(B/Hm) ・・・(1)
一方、ステップS14のように、ミシンテーブル11に載置される身生地の厚さを考慮する場合、ミシンテーブル11にステップS7で検出された布厚Cの身生地が載置されると考えると、ポイントマークを当該マーキングライト90の直下の位置から照射位置P間で移動させるために必要なマーキングライト90の回転角度θ’は、以下の式(2)で表される。
θ’=arntan{B/(Hm−C)} ・・・(2)
すなわち、マーキングライト90の待機位置での高さHや、ポイントマークの照射位置Pも予めEEPROM104に記憶されているものであるため、縫製開始前に角度センサ39で布厚を検出するだけで、ポイントマークを照射位置Bに合わせるためのマーキングライト90の回転角度を算出することができる。
ステップS13又はステップS14において、回転駆動モータ77の回転角度を算出した後、CPU101は、算出した回転角度だけマーキングライト90が回転するように回転駆動モータ77を駆動させる(ステップS16)。
次いで、ユーザは、マーキングライト90に照射されるポイントマークを指標として身生地をセットし(ステップS17)、続いて玉縁布をセットする(ステップS18)。
次いで、CPU101は、縫製開始スイッチがONになったか否かを判断する(ステップS19)。ここで、CPU101は、縫製開始スイッチがONになったと判断した場合(ステップS19:YES)、CPU101は、ROM103に記憶された制御プログラムに基づいて各部の駆動制御を行い、玉縁縫いの縫製を行う(ステップS20)。一方、CPU101は、縫製開始スイッチがONになっていないと判断した場合(ステップS19:NO)、CPU101は、縫製開始スイッチがONになるまでステップS19の判断を繰り返す。
<作用効果>
玉縁縫いミシン1によれば、角度センサ39が身生地の厚さを検出すると、CPU101は、算出プログラムを実行することにより、検出された身生地の厚さに基づいて、EEPROM104に記憶された照射位置にポイントマークを照射する際の回転駆動モータ77の回転量を算出する。そして、CPU101が照射位置制御プログラムを実行することにより、算出された回転量に基づいて回転駆動モータ77の駆動を制御する。
これにより、回転駆動モータ77は布の厚さも考慮した上でマーキングライト90を回転駆動させるので、布の厚さが変わっても正しい縫いの基準位置をポイントマークにより照射することができる。
また、角度センサ39は、バインダー30の上下動で身生地の厚さを検出することができるので、すでに玉縁縫いミシン1に備えられているバインダー30を利用することができるので、身生地の厚さを検出するために別途付加すべき部品点数を極力抑えることができ、玉縁縫いミシン1の軽量化、コストダウンを図ることができる。
<その他>
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではない。例えば、上記実施形態では、玉縁縫いミシンを例に挙げて説明したが、マーキングライトを回転駆動させて照射位置を変更可能なミシンであれば、玉縁縫いミシンに限らず適用可能である。
また、布厚を検出する方法は、バインダーの上下動によるものだけでなく、例えば、図12に示すように、大押さえ21,21の上下動の回動支点に角度センサ29を設け、バインダー30の場合と同様に大押さえ21,21の上下動で身生地の厚さを検出するようにしてもよい。
具体的には、図12に示すように、大押さえ21,21は、それぞれが長手方向をX軸方向に沿わせた状態で支持体22に回動自在に支持されている。そして、大押さえ用エアシリンダ23の駆動により上下の二位置に切替可能であり、上位置の時にはミシンテーブル11の上面から離間し、下位置でミシンテーブル11の上面高さ近くまで下降する。
大押さえ21,21の回動支点には、身生地の厚さを検出する布厚検出手段を構成するために大押さえ21,21の下降位置を検出する大押さえ下降位置検出部材としての角度センサ29が備えられている。すなわち、角度センサ39は、バインダー30の上下位置に基づいて身生地の厚さを検出することができる。
角度センサ29は、大押さえ21,21の回動角度を検出するようになっており、検出した角度データを制御装置100に出力する。そして、大押さえ21,21の回動角度に対応する大押さえ21,21の高さを検出するようになっている。
特に、角度センサ29は、ボリュームやポテンショメータと同様に、角度を連続的に検出することができるので、大押さえ21,21の高さ(位置)を段階的でなく、連続的にリニアに検出することができる。
このような構成とすることにより、角度センサ29は、大押さえ21,21の上下動で身生地の厚さを検出することができるので、すでに玉縁縫いミシン1に備えられている大押さえ21,21を利用することができるので、身生地の厚さを検出するために別途付加すべき部品点数を極力抑えることができ、玉縁縫いミシン1の軽量化、コストダウンを図ることができる。
その他、上記実施形態においては、マーキングライト90を回転駆動させる回転駆動モータ77の駆動を制御していたが、マーキングライト80を回転駆動させる回転駆動モータ83の駆動を制御するようにしてもよい。
なお、上記実施の形態では、身生地の厚さCを求める際に、CPU101が角度センサ39の検出値Dとバインダー30の底板部31の下面高さ(Hb:図5参照)とを対応させた対応テーブルにより求めたが、検出値と下面高さの関係式を作成してROM103に記憶させておき、この関係式からCPU101が身生地の厚さCを算出してもよい。
玉縁縫いミシンの概略構成を示す斜視図。 バインダー支持機構の正面図。 バインダー支持機構の要部拡大図。 バインダー支持機構の要部拡大図。 玉縁縫いミシンの概略構成を示す正面図。 マーキングライト照射装置の概略構成を示す斜視図。 マーキングライトの照射位置を説明する図。 玉縁縫いミシンの概略構成を示すブロック図。 布厚検出処理のフローチャート。 縫製処理のフローチャート。 マーキングライトの回転角度の算出方法を説明する図。 変形例を説明する図。 従来技術の問題点を説明する図。
符号の説明
1 玉縁縫いミシン
11 ミシンテーブル(載置台)
21 大押さえ
29 角度センサ(布厚検出手段、大押さえ下降位置検出部材)
30 バインダー
31 底板部
32 立板部
39 角度センサ(布厚検出手段、バインダー上下動位置検出部材)
70 マーキング駆動装置
77 回転駆動モータ(回転駆動手段)
80 マーキングライト(発光部)
83 回転駆動モータ(回転駆動手段)
90 マーキングライト(発光部)
100 制御装置(照射位置制御手段、制御手段、算出手段)
104 EEPROM(記憶手段)

Claims (3)

  1. 載置台に載置された身生地の上に玉縁布を沿わせて保持する底板部と当該底板部に垂直に立設された立板部とを有し、前記身生地上に玉縁布を保持する保持位置と該保持位置よりも上方の待機位置とに上下動可能に構成され、前記保持位置において前記玉縁布を2本の縫い針の針落ち位置に案内するバインダーと、
    上昇位置と下降位置とに上下動可能に構成され、前記下降位置において前記バインダーに沿って案内される前記身生地及び玉縁布を前記2本の縫い針の両側で押圧保持して前記布送り方向に搬送する一対の大押さえと、
    前記二本の縫い針の針落ちよりも布送り方向上流側かつ前記載置台上方に前記布送り方向と直交する水平軸線を中心として回転可能に配置される発光部と当該発光部を前記水平軸線を中心として回転させる回転駆動手段とを有するマーキング駆動装置と、
    前記身生地を載置する際の位置決め基準となるポイントマークの照射位置を決定する位置情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶されたポイントマークの照射位置に前記ポイントマークが照射されるように前記回転駆動手段を制御する照射位置制御手段と、
    前記載置された前記身生地及び前記玉縁布を前記大押さえにより前記布送り方向に搬送させながら前記2本の縫い針を上下動させることにより前記身生地に前記玉縁布を縫い付ける制御手段と、を備える玉縁縫いミシンにおいて、
    前記身生地の厚さを検出する布厚検出手段と、
    前記布厚検出手段により検出された前記身生地の厚さに基づいて、前記記憶された照射位置に前記ポイントマークを照射する際の前記回転駆動手段の回転量を算出する算出手段と、を備え、
    前記照射位置制御手段は、前記算出手段により算出された前記回転駆動手段の回転量に基づいて前記回転駆動手段を制御することを特徴とする玉縁縫いミシン。
  2. 前記布厚検出手段は、前記バインダーの上下動位置を検出するバインダー上下動位置検出部材により構成され、
    前記バインダー上下動位置検出部材は、前記バインダーが前記身生地の上に位置した際に検出される前記バインダーの上下動位置に基づいて前記身生地の厚さを検出することを特徴とする請求項1に記載の玉縁縫いミシン。
  3. 前記布厚検出手段は、前記大押さえの下降位置を検出する大押さえ下降位置検出部材により構成され、
    前記大押さえ下降位置検出部材は、前記大押さえが前記下降位置に位置した際に検出される大押さえの下降位置に基づいて前記身生地の厚さを検出することを特徴とする請求項1に記載の玉縁縫いミシン。
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