JP4681967B2 - 玉縁縫いミシン - Google Patents

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Description

本発明は、生地に玉縁縫いを行うとともに縫い終わった生地を重ねる玉縁縫いミシンに関する。
玉縁縫いミシンは、ミシンテーブル上の身頃生地を上から大押えにより押さえて搬送する布送り機構と、搬送される生地に対して平行な二本の縫い目を施す二本針ミシン本体と、縫い目の両端側に切れ目を形成するコーナーメス機構と、縫い終わった生地をミシンテーブルの脇に重ねるスタッカー機構とを備えている(例えば、特許文献1参照)。スタッカー機構には様々な種類のものがあるが、生地を布送り機構の搬送方向の直交方向に移動させることで生地を重ねるものが一般的である。従来の玉縁縫いミシンでは、縫製後にコーナーメス機構によって切れ目が生地に形成され、生地がその位置から布送り機構によって所定量だけ搬送されてスタッカー装置によって積み重ねられる。従って、図8の平面図に示すように、右の身頃生地600と左の身頃生地601を交互に縫製した場合、右の身頃生地600でも左の身頃生地601でも切れ目602が重なった状態で積み重ねられる。なお、図8において矢印Dは布送り機構による搬送方向を表す。
特開2001−327778号公報
しかしながら、右の身頃生地600の端から切れ目までの距離は、左の身頃生地601の端から切れ目までの距離と異なるため、左右の身頃生地600,601の位置が揃わないという問題があった。そのため、大量の身頃生地600,601を重ねた場合、身頃生地600,601が崩れる虞があった。
そこで、本発明は、縫い終わった生地を順次重ねていくにあたって、生地の位置が揃うようにすることができる玉縁縫いミシンを提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、生地をミシンテーブルに押える押えを搬送方向に移動させることで前記生地の搬送を行う布送り機構と、下端に二本の針を保持して上下動される針棒を有し、前記布送り機構によって搬送される前記生地に対して二本の縫い目を形成するミシン本体と、前記針棒の近傍に配置され前記生地が前記布送り機構により送られる際に前記二本の縫い目の間に直線状切れ目を形成するセンターメスを備えたセンターメス機構と、前記二本の針及び前記センターメスよりも前記搬送方向下流側に配置され、前記二本の縫い目及び前記直線状切れ目の形成された前記生地に対し前記直線状切れ目の長手方向両端部に前記直線状切れ目に連続する略V字状切れ目を形成するコーナーメス機構と、前記ミシンテーブル側方かつ前記搬送方向に平行に配置される生地受け部と、前記ミシン本体、前記布送り機構、前記センターメス機構及び前記コーナメス機構により縫製処理された前記生地を前記ミシンテーブル上から排出して前記生地受け部に重ねる生地移動部材とを有するスタッカー機構と、前記ミシン本体及び各機構を制御して、前記生地に前記縫製処理を施すとともに、前記縫製処理された生地を前記布送り機構を制御して前記スタッカー機構の排出位置に搬送し、前記スタッカー機構を制御して前記排出位置に搬送された前記生地を前記生地受け部に重ねる制御手段とを備えた玉縁縫いミシンにおいて、前記生地が前記布送り機構によって搬送される際に、前記生地の端縁を検出するセンサと、前記センサにより前記生地の端縁が検出されてから前記生地が前記排出位置に到達するまでの前記生地の搬送量を特定する搬送量データを記憶する記憶手段と、を備え、前記制御手段は、前記コーナメス機構による前記V字状切れ目の形成後、前記記憶された搬送量データに基づいて前記布送り機構を制御して、前記生地の端縁が揃うように前記生地を前記排出位置に搬送することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の玉縁縫いミシンにおいて、前記搬送量データを設定する設定手段を備えることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の玉縁縫いミシンにおいて、前記センサが前記ミシン本体よりも前記搬送方向下流側に配置され、更に前記センサが前記ミシンテーブルの上から前記生地が無くなったことを検出するセンサであることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1から3の何れか一項に記載の玉縁縫いミシンにおいて、前記制御手段は、前記搬送量データを縫製パターンごとに設定することを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、センサによって検出された生地の端縁を基準として搬送量を特定する搬送量データが記憶され、制御手段がその記憶した搬送量データに基づいて布送り機構を制御すると、生地がスタッカー機構の排出位置に搬送され、生地の端縁がスタッカー機構の排出位置で揃った状態で生地が積み重ねられる。そのため、順次積み重ねた生地が崩れることもなく、大量の生地を積み重ねることができる。
請求項2に係る発明によれば、搬送量を特定する数値を設定することができる。
請求項3に係る発明によれば、センサがミシンテーブルの上から生地が無くなったことを検出するセンサを兼ねるので、部品点数を増やさずとも、生地の端縁がスタッカー機構の排出位置で揃った状態で生地が積み重ねられる。
請求項4に係る発明によれば、縫製パターンごとに積み重ねる位置を設定することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1〜図4に示すように、玉縁縫いミシン1は、縫製の作業台となるミシンテーブル2と、ミシンテーブル2の前部の上方に配置された玉布載置台3及びフラップ載置台4と、玉布載置台3に載置された玉布Tをミシンテーブル2上の身頃生地M(生地)の上に載置するとともに玉布Tを逆T字状に折った状態を維持するためのバインダ6と、ミシンテーブル2の上に載置された身頃生地Mを大押え17,17によってミシンテーブル2に押さえた状態で大押え17,17を前から後ろへ搬送することで身頃生地Mの搬送を行う布送り機構5と、布送り機構5によって前から後ろへ搬送される身頃生地Mに対して玉布載置台3及びフラップ載置台4の後ろ側において平行な二本の縫い目を形成する二本針ミシン本体7と、身頃生地Mが布送り機構5により送られる際に二本の縫い目の間に直線状切れ目を形成するセンターメス15を備えたセンターメス機構と、二本針ミシン本体7よりも後方において直線状切れ目の両端部に直線状切れ目に連続するV字状の切れ目を形成するコーナーメス機構8と、順次仕上がった身頃生地Mをミシンテーブル2から右側に排出してミシンテーブル2の右側において積み重ねるスタッカー機構9と、二本針ミシン本体7、布送り機構5、センターメス機構及びコーナーメス機構8を制御して、身頃生地Mに縫製処理を施すとともに、縫製処理された生地をスタッカー機構9の排出位置に搬送して積み重ねる制御装置70とを備える。
ミシンテーブル2は上面が平坦な面とされ、ミシンテーブル2の後部には前後に長尺な切欠き10が形成されている。切欠き10の前方には二本針ミシン本体7が設けられている。二本針ミシン本体7は、ミシンテーブル2の下に設けられたベッド部11と、ベッド部11の左端部に立設された縦胴部12と、縦胴部12の上端部からベッド部11に平行となるよう右方に延出したアーム部13と、アーム部13の右端部において左右に並べられているとともにアーム部13から下方に延出した二本の針棒14a,14aと、針棒14a,14aのそれぞれの下端に保持された針14b,14bと、針14b,14bのそれぞれの真下においてベッド部11内に設けられた釜装置とを備える。また、二本針ミシン本体7にはミシンモータ16が設けられ、ミシンモータ16の回転運動が変換機構によって針14b,14bの上下動運動に変換され、更にミシンモータ16の回転運動が伝動機構によって釜装置に伝動される。針14b,14bとそれぞれの釜装置の協動により二本の縫い目が形成される。
センターメス機構は、二本の縫い目の間に直線状切れ目を形成するセンターメス15を有する。センターメス15は、二本の針14b,14bのほぼ中間であって針14b,14bの後ろ側でアーム部13から下方に延出している。更に、センターメス機構はミシンモータ16の回転運動をセンターメス15の上下動運動に変換する変換機構を具備する。そして、身頃生地Mが布送り機構5により送られる際にセンターメス15が変換機構によって上下動されると、二本の縫い目の間に直線状切れ目がセンターメス15によって形成される。
針14b,14bの前方左側には玉布載置台3が設けられ、針14b,14bの前方右側にはフラップ載置台4が設けられている。更に、針14b,14bの前方には、玉布載置台3とフラップ載置台4との間においてミシンテーブル2に当接した位置から玉布載置台3に当接した位置までの間を往復移動するバインダ6が設けられている。バインダ6の下面には、複数の針又は吸引力によって玉布Tが張り付けられるようになっている。このバインダ6はバインダ駆動用のエアシリンダ41によって駆動され、エアシリンダ41に供給される空気圧が電磁弁42によって制御される。
また、フラップ載置台4の近傍には、フラップ載置台4に載置されたフラップを身頃生地M上の玉布Tの上に移送するフラップ移送機構が設けられている。
布送り機構5は、針14bの左方及び右方のそれぞれにおいて身頃生地Mを押える一対の大押え17,17と、大押え17,17を昇降可能に支持する支持体18と、支持体18に対して大押え17,17を上下に移動させるエアシリンダ19と、大押え17,17を前後に移動させる送りモータ20と、送りモータ20の回転運動を前後方向に沿った支持体18の直進運動に変換するボールネジ伝動機構21と、エアシリンダ19に供給する空気圧を制御する電磁弁22とを備えている。なお、図1〜図3では前後左右上下の方向を矢印で表すが、縫製時には布送り機構5が大押え17,17によって身頃生地Mを押さえて大押え17,17を前から後ろへ移動させることにより身頃生地Mを搬送するので、前側が搬送方向上流となり、後ろ側が搬送方向下流となる。
左右の大押え17には、玉布Tをバインダ6に巻き付けるようにしてバインダ6の形状に合わせて折り曲げる布折り板23がそれぞれ設けられている。右の布折り板23には反射テープ62が大押え17の移動方向に沿って張り付けられている。なお、フラップ移送機構によって搬送されるフラップは反射テープ62の上に重ねられる。
針14bよりも前方であって二本針ミシン本体7のアーム部13にはフラップセンサ61が設けられている。フラップセンサ61は、大押え17の前後動に伴った反射テープ62の軌道の上にある。このフラップセンサ61は下方に向けて投光する投光素子と、下方からの光を受光する受光素子とを有し、反射テープ62の反射光を受光した場合にオンになり、反射光を受光しない場合にオフとなる。そのため、フラップセンサ61の下に反射テープ62があったものとしても、フラップが反射テープ62に重ねられた場合、フラップセンサ61に反射光が入射しないので、フラップセンサ61がオフになり、これによりフラップがフラップセンサ61によって検出される。ここで、フラップセンサ61の下をフラップが前から後ろに通過する際に、フラップセンサ61がオンからオフになるとフラップの後ろ側(搬送方向下流側)の端縁が検出され、フラップセンサ61がオフからオンになるとフラップの前側(搬送方向上流側)の端縁が検出される。これによりフラップセンサ61によってフラップFの端縁が検出された旨の検出信号が制御装置70に出力される。
二本針ミシン本体7よりも前方であってミシンテーブル2の上方には、センサ60が大押え17の軌道の真上から外れるように設けられている。このセンサ60は、例えばフォトセンサ又は近接センサであって、下方に位置する身頃生地Mの端縁を検出するものである。ここで、センサ60の下を身頃生地Mが前から後ろに通過する場合に、センサ60がオフからオンになると身頃生地Mの後ろ側(搬送方向下流側)の端縁が検出され、センサ60がオンからオフになると身頃生地Mの前側(搬送方向上流側)の端縁が検出される。これにより、センサ60によって身頃生地Mの端縁が検出された旨の検出信号が制御装置70に出力される。
コーナーメス機構8は、針14b,14b及びセンターメス15よりも搬送方向下流側に配置されている。このコーナーメス機構8は、ミシンテーブル2の切欠き10内の前側に設けられたコーナーメス24と、ミシンテーブル2の切欠き10内の後ろ側に設けられたコーナーメス25と、コーナーメス24を昇降させるエアシリンダ26と、コーナーメス25を昇降させるエアシリンダ27と、エアシリンダ26,27に供給する空気圧をそれぞれ制御する電磁弁28,29と、コーナーメス25を前後に移動させる駆動モータ30とを備える。このコーナーメス機構8は、上から見て略V字状に形成されたコーナーメス24,25の前後に沿う間隔を駆動モータ30によって調整し、エアシリンダ26,27によるコーナーメス24,25の上昇によって、直線状の切れ目の長手方向両端部に、その直線状切れ目に連続する略V字状の切れ目を形成するものである。
スタッカー機構9は、布送り機構5によるミシンテーブル2の側方かつ身頃生地Mの送り方向(搬送方向)と略平行に配置された生地受けバー31、生地止めバー32、生地払いバー33及び生地移動バー34を備える。生地受けバー31は、ミシンテーブル2の右脇であってミシンテーブル2の上面よりも下方において固定されている。生地止めバー32は、生地受けバー31の上方にあり、リンク機構によって生地受けバー31に対して上下方向に接離可能となっている。生地払いバー33と生地移動バー34は生地受けバー31とミシンテーブル2との間にあり、生地払いバー33が生地移動バー34よりも生地受けバー31寄りにある。生地払いバー33及び生地移動バー34は互いに近接した状態でミシンテーブル2から生地受けバー31に向かって更にその反対に移動可能となっている。更に、生地移動バー34は、リンク機構によって生地払いバー33とは別に生地払いバー33及び生地移動受けバー31の上を左右(布送り機構5による搬送方向の直交方向)に横切るようになっている。なお、生地受けバー31は生地受け部材を、生地払いバー33及び生地移動バー34は生地移動部材を構成する。
また、スタッカー機構9は、生地止めバー32を上下に移動させるエアシリンダ35と、エアシリンダ35に供給する空気圧を制御する電磁弁36と、生地払いバー33及び生地移動バー34をミシンテーブル2から生地受けバー31に向かって更にその反対に移動させるエアシリンダ37と、エアシリンダ37に供給する空気圧を制御する電磁弁38と、生地移動バー34を生地払いバー33及び生地受けバー31の上で左右に移動させるエアシリンダ39と、エアシリンダ39に供給する空気圧を制御する電磁弁40とを備える。
制御装置70はCPU71、RAM72、ROM73、駆動回路74等を有する。ROM73には、ミシンモータ16、送りモータ20、駆動モータ30、電磁弁22,28,29,36,38,40を制御するためのプログラムが格納されている。RAM72は、ワークエリアをCPU71に提供するためのメモリである。CPU71は、RAM72をワークエリアとしてROM73に格納された制御プログラムに従った処理を行うものである。駆動回路74は、CPU71の処理に従ってミシンモータ16、送りモータ20、駆動モータ30、電磁弁22,28,29,36,38,40をそれぞれ駆動するものである。
ROM73には、複数の縫製パターンに関するパターンデータが格納されているとともに、それぞれの縫製パターンに対応付けされた後述の搬送量データとが格納されている。縫製パターンに関するデータとは、縫いのピッチ、縫い長さ、直線状の切れ目の長さといったデータである。
この制御装置70には操作パネル75が接続されている。操作パネル75は、作業者の操作内容に応じた信号を制御装置70にするものである。これにより、作業者が複数の縫製パターンから何れかの縫製パターンを設定することができる。
制御装置70は、操作パネル75によって選択された縫製パターンに関する縫製パターンに従ってミシンモータ16、送りモータ20、駆動モータ30、電磁弁22,28,、29,36,38,40を制御する。また、制御装置70は、身頃生地Mが布送り機構5によって搬送されている際にセンサ60から検出信号を入力したら、センサ60によって検出された身頃生地Mの端縁の位置を基準として、その位置からの搬送量を特定する搬送量データを記憶する。また、制御装置70は、記憶された搬送量データに基づいて布送り機構5の送りモータ20を制御して、コーナーメス機構8によるV字状の切れ目の形成後、身頃生地Mの端縁が揃うように玉布T及びフラップFが縫い付けられた身頃生地Mをスタッカー機構9の排出位置に搬送する。ここで、センサ60によっ身頃生地Mの端縁が検出されてからその端縁がスタッカー機構9の排出位置に至るまでの身頃生地Mの搬送量データは、操作パネル75によって選択された縫製パターンに対応した搬送量である。なお、制御装置70は、上述した搬送量データに基づいて、センサ60によって検出された身頃生地Mの端縁の位置を基準として、コーナーメス機構8による切断位置からスタッカー機構9の排出位置までの搬送量を算出し、その搬送量に基づいて布送り機構5の送りモータ20を制御して、コーナーメス機構8によるV字状の切れ目の形成後、身頃生地Mの端縁が揃うように身頃生地Mをスタッカー機構9の排出位置に搬送しても良い。
次に、図5、図6を用いて玉縁縫いミシン1の動作について説明する。
作業者が玉縁縫いミシン1の電源を投入し、作業者が操作パネル75を操作することによって縫製パターンを設定すると、制御装置70は設定された縫製パターンに対応した搬送量データを読み込みRAM72に一時記憶する(ステップS1)。なお、この搬送量データは、作業者が操作パネル75を操作することにより設定されるものとしても良い。
そして、作業者が身頃生地Mを二本針ミシン本体7よりも前方においてミシンテーブル2に載置し、玉布載置台3に玉布Tを載置し、フラップ載置台4にフラップを載置する(ステップS2)。ここで、身頃生地Mがミシンテーブル2の右端から延出するよう身頃生地Mをミシンテーブル2の上に載置し、身頃生地Mの一部をミシンテーブル2から垂下させる。
そして、作業者が起動スイッチを操作することにより、制御装置70が電磁弁36,38,40を制御することによって、エアシリンダ35によって生地止めバー32が下降し、エアシリンダ39によって生地移動バー34が生地受けバー31よりも左方に移動して生地払いバー33に近づき、エアシリンダ37によって生地払いバー33及び生地移動バー34がミシンテーブル2の下に移動する(図6(a))。そして、制御装置70が送りモータ20及び電磁弁22を制御することによって、大押え17,17が送りモータ20によって前方に移動し、エアシリンダ19によって大押え17,17が下降し、これにより身頃生地Mが大押え17,17によって押さえられる。次に、制御装置70が電磁弁42を制御することによって、エアシリンダ41によってバインダ6が動作し、玉布載置台3に載置された玉布Tがバインダ6によって大押え17,17の間において身頃生地Mの上に移送される。そして、布折り板23によって玉布Tがバインダ6に巻き付けられるよう折り曲げられる。次に、フラップ移送機構によってフラップ載置台4上のフラップが移送される。
次に、制御装置70が送りモータ20を制御することによって、大押え17,17が送りモータ20によって縫い始め位置に移動する(ステップS3)。続けて制御装置70が送りモータ20及びミシンモータ16を制御することによって、大押え17,17が後方に移動しつつ、針14b,14b及びセンターメス15がミシンモータ16によって上下動するとともに釜装置が回転する。大押え17,17によって身頃生地M、玉布T及びフラップFが後方に送られながら針14b,14bと釜装置が協動することで、二本の平行な縫い目が身頃生地M、玉布T及びフラップFに形成されて玉布T及びフラップFが身頃生地Mに縫い付けられ、更にセンターメス15によって直線状の切り目が二本の縫い目の間に形成される(ステップS4)。また、身頃生地Mが大押え17,17によって後方に送られている時には、身頃生地Mの垂下した部分が生地受けバー31と生地払いバー33の間に入り込む。
そして、縫製中に身頃生地Mが後方に送られている時に、身頃生地Mの端縁がセンサ60によって検出されると(ステップS5:Yes)、制御装置70が検出された身頃生地Mの端縁の位置を基準として身頃生地Mの搬送量をカウントし始めて記憶する(ステップS6)。なお、身頃生地Mの搬送量をカウントする具体的な構成としては、送りモータ20として例えばパルスモータを用いた場合、身頃生地Mの端縁が検出されてからのパルスモータに出力するパルス数をカウントすれば良い。また、送りモータ20として例えばサーボモータを用いた場合は、サーボモータに設けられているエンコーダのパルス数を身頃生地Mが検出されてからカウントすれば良い。
二本針ミシン本体7によって二本の縫い目と直線状切れ目の形成が終了したら、制御装置70がミシンモータ16を停止する(ステップS7)。送りモータ20によって身頃生地Mが引き続き後方に移動して、二本の縫い目が切欠き10の上に位置すると、制御装置70が送りモータ20を停止する(ステップS8)。そして、制御装置70が駆動モータ30及び電磁弁28,29を制御すると、駆動モータ30によってコーナーメス24とコーナーメス25との間隔が調整され、コーナーメス24が直線状の切れ目の前側端部の下に位置し、コーナーメス25が直線状の切れ目の後ろ側端部の下に位置し、コーナーメス24,25がエアシリンダ26,27によって上昇する(ステップS9)。これにより、直線状の切れ目の両端部にV字状の切れ目が形成される。
その後、ステップS1で読み込まれた搬送量データとステップS6でカウントが開始されたカウント値とに基づいて制御装置70がV字状の切れ目が形成された位置から排出位置までの搬送量を算出し、V字状の切れ目が形成された位置を基準として身頃生地Mの搬送量をカウントし始める(ステップS10)。
その後、制御装置70が送りモータ20を制御することによって、大押え17,17及び身頃生地Mが後方に送られる(ステップS11)。そして、ステップS6のカウント開始時からの搬送量がRAM72に格納された搬送量データとなったら身頃生地Mの端縁の位置がスタッカー機構9の排出位置となり(ステップS12:Yes)、制御装置70が送りモータ20を停止する。なお、この場合、身頃生地Mの端縁の位置がスタッカー機構9の排出位置となったことは、ステップS10のカウント開始時からの搬送量がステップS10によって算出された搬送量になったことにより判断されるが、V字状の切れ目の形成の前後での搬送方向が同一である場合は、ステップS10の処理を省略して、ステップS6でカウントが開始されてからのカウント値とステップS12で読み込まれた搬送量データとの比較をステップS12で行って判断しても良い。。
次に、玉縁縫いミシン1はスタッカ動作を行うが(ステップS13)、具体的には次のようになる。制御装置70が電磁弁38を制御すると、エアシリンダ37によって生地払いバー33及び生地移動バー34が生地受けバー31に向かって移動し、身頃生地Mの垂下した部分が生地払いバー33と生地受けバー31との間に挟まれる(図6(b))。次に、制御装置70が電磁弁22及び電磁弁36を制御することによって、エアシリンダ35によって生地止めバー32が上昇して生地受けバー31から離れ、エアシリンダ19によって大押え17,17が上昇する。(図6(c))。次に、制御装置70が電磁弁40を制御すると、図6(d)の矢印Aのように生地移動バー34が生地止めバー32と生地受けバー31との間を移動する。このように生地移動バー34が生地受けバー31の上を横切って身頃生地Mを払うことによって、身頃生地Mのミシンテーブル2に載置された部分が生地移動バー34によって引っ張られるので、身頃生地Mが生地受けバー31に掛けられる。この時、身頃生地Mが生地受けバー31と生地払いバー33との間に挟まれているから、身頃生地Mが生地受けバー31からずれ落ちない。なお、身頃生地Mがミシンテーブル2から生地受けバー31に移動されると、センサ60によって身頃生地Mが検出されなくなるので、身頃生地Mがミシンテーブル2の上から無くなったことが制御装置70に認識される。次に、制御装置70が電磁弁40を制御すると、図6(d)の矢印Bのように生地移動バー34がエアシリンダ39によって生地受けバー31の上を横切る。次に、制御装置70が電磁弁36を制御するすると、エアシリンダ35によって生地止めバー32が下降し、身頃生地Mが生地受けバー31と生地止めバー32との間に挟まれる。次に、制御装置70が電磁弁38を制御すると、エアシリンダ37によって生地払いバー33及び生地移動バー34が移動してミシンテーブル2の下に移動する(図6(e))。以上が玉縁縫いミシン1のスタッカ動作である。
身頃生地Mの積み重ねが終了したら、作業者が次の身頃生地を二本針ミシン本体7よりも前方においてミシンテーブル2に載置し、作業者が起動スイッチを操作することにより、同様に次の身頃生地に玉布T及びフラップFが縫い付けられ、生地受けバー31に掛けられた先の身頃生地Mの端縁に次の身頃生地の端縁が揃うように身頃生地が重ねられる。
以上のように、本実施形態によれば、センサ60によって身頃生地Mの端縁が検出されたら、制御装置70がその検出に基づいて送りモータ20を停止させて電磁弁36,38,40を制御したので、スタッカー機構9によって身頃生地が積み重なる際の身頃生地Mの端縁の位置が一様になる。そのため、図7に示すように左の身頃生地500と右の身頃生地501を交互に玉布を縫い付けた場合、右の身頃生地500と左の身頃生地501の端縁が揃った状態で生地受けバー31に積み重ねられるので、重ねた身頃生地500,501が崩れることもなく、大量の身頃生地500,501を積み重ねることができる。ここで、図7において、矢印Cは、布送り機構5による搬送方向の下流を表す。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更を行っても良い。
上記実施形態では、センサ60によって身頃生地Mの端縁を検出し、その検出された位置を基準として制御装置70による制御が行われたが、フラップセンサ61によって身頃生地Mの端縁を検出し、その検出された位置を基準として制御装置70による制御を行うものとしても良い。
また、上記実施形態においては、センサ60により身頃生地Mの端縁が検出されてから身頃生地Mが排出位置に到達するまでの搬送量を特定する搬送量データとして、身頃生地が検出されてからの搬送量を記憶しているが、センサ60により身頃生地Mが検出された位置を基準とする排出位置のデータを搬送量データとして記憶するようにしても良い。
玉縁縫いミシン1の概略構成を示した斜視図である。 玉縁縫いミシン1の概略構成を示した側面図である。 玉縁縫いミシン1の概略構成を示した上面図である。 玉縁縫いミシン1のブロック図である。 玉縁縫いミシン1の動作順序を示したフローチャートである。 スタッカー機構9の動作を示した背面図である。 玉縁縫いミシン1のスタッカー機構9で重ねた状態の生地を示した図面である。 従来の玉縁縫いミシンのスタッカー機構で重ねた状態の生地を示した図面である。
符号の説明
1 玉縁縫いミシン
2 ミシンテーブル
5 布送り機構
7 二本針ミシン本体
8 コーナーメス機構
9 スタッカー機構
15 センターメス
17 大押え(押え)
31 生地受けバー(生地受け部)
34 生地移動バー(生地移動部材)
60 センサ
70 制御装置(制御手段、算出手段)

Claims (4)

  1. 生地をミシンテーブルに押える押えを搬送方向に移動させることで前記生地の搬送を行う布送り機構と、
    下端に二本の針を保持して上下動される針棒を有し、前記布送り機構によって搬送される前記生地に対して二本の縫い目を形成するミシン本体と、
    前記針棒の近傍に配置され前記生地が前記布送り機構により送られる際に前記二本の縫い目の間に直線状切れ目を形成するセンターメスを備えたセンターメス機構と、
    前記二本の針及び前記センターメスよりも前記搬送方向下流側に配置され、前記二本の縫い目及び前記直線状切れ目の形成された前記生地に対し前記直線状切れ目の長手方向両端部に前記直線状切れ目に連続する略V字状切れ目を形成するコーナーメス機構と、
    前記ミシンテーブル側方かつ前記搬送方向に平行に配置される生地受け部と、前記ミシン本体、前記布送り機構、前記センターメス機構及び前記コーナメス機構により縫製処理された前記生地を前記ミシンテーブル上から排出して前記生地受け部に重ねる生地移動部材とを有するスタッカー機構と、
    前記ミシン本体及び各機構を制御して、前記生地に前記縫製処理を施すとともに、前記縫製処理された生地を前記布送り機構を制御して前記スタッカー機構の排出位置に搬送し、前記スタッカー機構を制御して前記排出位置に搬送された前記生地を前記生地受け部に重ねる制御手段とを備えた玉縁縫いミシンにおいて、
    前記生地が前記布送り機構によって搬送される際に、前記生地の端縁を検出するセンサと、
    前記センサにより前記生地の端縁が検出されてから前記生地が前記排出位置に到達するまでの前記生地の搬送量を特定する搬送量データを記憶する記憶手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記コーナメス機構による前記V字状切れ目の形成後、前記記憶された搬送量データに基づいて前記布送り機構を制御して、前記生地の端縁が揃うように前記生地を前記排出位置に搬送することを特徴とする玉縁縫いミシン。
  2. 前記搬送量データを設定する設定手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の玉縁縫いミシン。
  3. 前記センサが前記ミシン本体よりも前記搬送方向下流側に配置され、更に前記センサが前記ミシンテーブルの上から前記生地が無くなったことを検出するセンサであることを特徴とする請求項1又は2に記載の玉縁縫いミシン。
  4. 前記制御手段は、前記搬送量データを縫製パターンごとに設定することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の玉縁縫いミシン。
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