JPH05317549A - 袖の連続縫製装置 - Google Patents

袖の連続縫製装置

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JPH05317549A
JPH05317549A JP16014292A JP16014292A JPH05317549A JP H05317549 A JPH05317549 A JP H05317549A JP 16014292 A JP16014292 A JP 16014292A JP 16014292 A JP16014292 A JP 16014292A JP H05317549 A JPH05317549 A JP H05317549A
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JP
Japan
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cloth
conveyor
sewing
sewing machine
branch
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Application number
JP16014292A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Okamoto
裕之 岡本
Tatsuaki Kaneda
達明 金田
Yukinori Suzuki
志典 鈴木
Toru Yamazaki
徹 山崎
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Pegasus Co Ltd
Original Assignee
Pegasus Sewing Machine Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 袖口を形成する第1工程のミシンと筒型に形
成する第2工程のミシンとを2つのコンベヤで連結して
連続的に袖を製造するようにした装置において、生産能
率を向上させる一方、設備費や設置スペースの比例的な
増大を抑制する。 【構成】 従来の装置に、第2工程のミシンとそのため
のコンベヤを追加するとともに、搬送制御装置を設け
て、第2工程の一方のミシンとそのためのコンベヤが作
動中には、他方のミシンで筒状縫製を行なうよう選択的
に布を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、袖の連続縫製装置に
関するものである。Tシャツ等の袖を形成するには、袖
口側となる布縁を始末する第1の縫製工程と、その布を
筒状に縫い合わせる第2の縫製工程とがあり、一般に図
7のAからFに示す順序にしたがって形成される。すな
わち、布Wを袖用に裁断し(A)、袖口側となる縁Oを
S字状に折り曲げ(B)、折り曲げ縁に沿ってオーバー
ロックミシンで口伏せ縫いして縫い目S1を形成する
(C)。次にS字状の折り曲げ部を扁平にのばし
(D)、口伏せ縫い目S1を外側にしてそれと直交する
中心線Mで二つ折りに折り重ね(E)、重なり合った自
由端側の両縁部U、Vをオーバーロックミシンで切り揃
えながら縫い合わせてその縫い目S2により布Wを筒状
とし、袖SLを得る(F)。なお、図7のF’は同図F
の袖SLを裏返したもので、袖口側の縫い目に連なる空
環Chを裏側の縫い目の中に縫い込んでほつれ防止を施
したことを示している。
【0002】この発明はこのような袖を1つの装置で連
続的に形成するための装置、特に袖用に裁断された布
を、第1のコンベヤで搬送しながら縁部を折り返し、口
伏せ縫い用のミシンでその折返した縁部を口伏せ縫い
し、引き続きその縫い目と直交する線で2つ折りに折り
重ね、さらにその折り曲げ線方向すなわち第1のコンベ
ヤと直交する方向に第2のコンベヤで搬送して、重なり
合った自由端側の縁部を筒形成用のミシンで縫い合わせ
て筒状の袖を製造するようにした袖の縫製装置に関す
る。
【0003】
【従来の技術】このような袖の縫製装置は、たとえば特
開昭60−66786号や特開平1−270892号に
開示されている。ところが、第1工程のミシンで口伏せ
縫いされてコンベヤで送られてくる2つ折りに折り重ね
られた布を、上下のずれを生じることなく方向転換して
別のコンベヤで第2工程のミシンへ供給する場合、布全
体が所定の位置に送り込まれた後に方向転換する必要が
あり、そのために第2工程のためのコンベヤは間欠送り
となって、第2工程のミシンへの時間当たりの布の供給
枚数が第1工程のミシンからの送り出し枚数より少なく
なり、生産能率はこの第2工程のコンベヤとミシンの能
力に左右されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そしてこの装置におい
て生産高を増加しようとすると、同じ装置を増設しなけ
ればならず、そのためには生産目標に比例して多くの設
備費用や設置場所を必要とした。この発明の課題は、こ
れらの状況に鑑みて、設備費や設置スペースの増大を抑
制して生産性の高い合理化された袖の自動縫製装置を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明は、従来の装置に第2工程のミシンとそのた
めのコンベヤを追加して、第2工程のミシンとそのため
のコンベヤが作動中にはこの増設した第2工程のミシン
で筒状縫製を行なうようにしたものである。
【0006】すなわちこの発明は、主テーブルとその長
手方向の一方端側に直交して順次並列した第1、第2の
分岐テーブルとからなり各テーブル面をF字状に組合せ
た縫製台と、各テーブルのF字状の内角側に配置され各
テーブルの長手方向に布送り方向を合致させた口伏せ用
のミシンおよび筒形成用の第1、第2ミシンと、主テー
ブルの長手方向に沿って口伏せ用のミシンの縫製線より
外側の主テーブル上に搬送路を持ち主テーブルから第1
の分岐テーブルに向って布をその一部を縫製線側にはみ
出させた状態で送るように配置された主コンベヤと、第
1の分岐テ−ブル上に搬送路を持ち主コンベヤと同じ向
きにその延長上に設置され布の一部を第1のミシン側に
はみ出させた状態で送るようにした第1コンベヤと、第
2の分岐テ−ブル上に第1コンベヤと同様に設置された
第2コンベヤと、口伏せ用のミシンより上流に設置され
主コンベヤにより主テーブル上を搬送される布の縁部を
布送り方向に沿って折返す折り曲げガイドとを備えてい
る。
【0007】またこの連続縫製装置は、主テーブルの口
伏せ用のミシンより下流に、そのミシンにより口伏せ縫
いされた布を布送り方向と直交する方向に2つ折りにし
てその自由端が上流側となるように重ね合わせる布2つ
折り装置を設置するとともに、第1の分岐テーブル上に
移動押圧部材を備えた第1の分岐搬送装置を設けて、第
1コンベヤ上の布のはみ出た部分を第1の分岐テーブル
上に押圧するとともに筒形成用の第1ミシンに向って移
動することによりその布を分岐テーブル上に移し変える
とともにその分岐テーブル上に摺動させて搬送するよう
にし、また、第2の分岐テーブル上に第2の分岐搬送装
置を設けて同様に第2ミシンに向って搬送するようにし
ている。
【0008】また、第1、第2のコンベヤの搬送路中に
はそれぞれのコンベヤ上の布の位置を検出する第1、第
2の搬送検出センサを設けるとともに、第1の分岐テー
ブル上における布の縫製進行状況に基づき次の布の受け
入れが可能か否かを検出する縫製検出器を設けている。
さらに、上記縫製検出器による信号と第1の搬送検出セ
ンサからの信号とに基づき第1コンベヤおよび第1の分
岐搬送装置の作動・停止制御を行なう制御手段を設け
て、第1ミシンによる布の縫製進行状況に対応して第1
コンベヤ上の布を選択的に第1、第2ミシンに向って搬
送するようにしたことを特徴とする。布の縫製進行状況
の判断は、ミシンの回転検出器、ミシンの運針数カウン
タ、ミシンの針板近傍における布検出センサ、分岐搬送
装置の移動押圧部材の位置検出センサ等により信号を取
り出して行なう。
【0009】この連続縫製装置における布2つ折り装置
は、たとえば主コンベヤの搬送路中における布先端をコ
ンベヤの上方に上昇させる持ち上げ部材とその布先端を
上昇位置に保持する把持部材とを備え、搬送中の布の先
端部分をコンベヤ面より上方で一時停止させ、布の後端
がその下に来たときに先端部分を後端上に落下させるこ
とにより布を2つ折りにするようにする。また、前記移
動押圧部材をその移動方向と直交する方向に伸びた押圧
片を備えたものとし、さらに、前記縫製検出器は、第1
ミシンの回転検出器や、第1ミシンまたは第1の分岐テ
ーブルに設けられた布検出センサ等とするとよく、タイ
マ等を組み合わせることもできる。
【0010】
【作用】袖用として裁断された布を主コンベヤ上に置い
てその主コンベヤを駆動すると、折り曲げガイドによっ
て布の縁部が布送り方向に沿って自動的に折り返されな
がら口伏せ用のミシンに供給される。そして、その袖口
となる縁部が口伏せ縫いされると、引き続き布2つ折り
装置により布送り方向と直交する方向に2つ折りに折り
重ねられて、第1コンベヤ上へ送られる。この2つ折り
にされた布が第1コンベヤの搬送路上の所定の位置に来
たことを第1の搬送検出センサが検出し、縫製検出器が
次の布の受け入れが可能であることを検出したときに
は、第1コンベヤを停止させ、第1の分岐搬送装置を作
動させて第1コンベヤの搬送路上の布を第1の分岐テー
ブル上に移して筒形成用の第1ミシンに向って搬送し、
重ね合わされた自由端を縫い合わせて筒状の袖を形成す
る。また、次の布の受け入れが不可能である場合、第1
のコンベヤを停止することなくその布を第2コンベヤ上
に送り込む。
【0011】第2の搬送検出センサが、第2コンベヤの
搬送路上の所定位置で布を検出すると、第2コンベヤを
停止させ、その布を第2の分岐搬送装置で第2の分岐テ
ーブルに移すとともに筒形成用の第2ミシンに向って搬
送し、重ね合わされた自由端を第1のミシンと同様に縫
い合わせて、筒状の袖を形成する。なお、第2のミシン
の受け入れ態勢が整ってないときは、分岐搬送装置から
布が送り出されてしまうが、その先に、さらに第3分岐
搬送装置を設けるようにしてもよい。
【0012】
【実施例】この発明の袖の連続縫製装置の実施例を図に
基づいて説明する。図1に示すように、この縫製装置は
主テーブル1とその長手方向の一方端側に直交して順次
並列した第1、第2の分岐テーブル2、3とを各テーブ
ル上面を同一水平面としてF字状に組合せて1組の縫製
台4を形成しており、各テーブルのF字状の内角側には
それぞれのテーブルの長手方向(X,Y)に布送り方向
を合致させた口伏せ用のミシン5および筒形成用の第
1、第2ミシン6,7を設置している。なお、この実施
例に用いられている3台のミシンはいずれも一般に広く
用いられている普通の工業用オーバーロックミシンであ
る。
【0013】主テーブル1の長手方向に沿ってミシン5
の縫製線より外側の主テーブル1上に5本の細幅ベルト
を並列した主コンベヤ8を設けて主テーブル1から第1
の分岐テーブル2に向って矢印X方向に布Wを送るよう
にしており、口伏せ縫い用のミシン5より上流側には主
コンベヤ8で搬送する布Wの袖口側になる縁部Oの位置
を揃えるための位置あわせガイド9と、布送り方向に沿
ってS字状に折返す折り曲げガイド10を設けている。
この位置あわせガイド9は布縁部の折り返し幅に応じて
ミシン5の縫製線よりも側方に後退させてある。また、
折り曲げガイド10は布の厚みに応じた所定の間隙を以
て上下に重ねられた3枚の案内板11,12,13から
なり、各案内板相互の側縁を布送り方向に沿って次第に
深く噛み合わせることによって主コンベヤ上の布縁が図
7のBで示したS字状に折り返されるようにし、その折
り返し端がミシン5で口伏せ縫いされるようにしてい
る。
【0014】口伏せ縫い用のミシン5の側方から下流に
かけて、布押え板14と折り返し部展開具15が設けら
れ、ミシン5で図7のCのように口伏せ縫いされた布W
はこの展開具15でS字折り返し部が同図のDのように
扁平に延ばされ、延ばされた部分は主コンベヤ8の側方
にはみ出る(図2)。
【0015】さらにその下流に、布2つ折り装置16を
設置している。この2つ折り装置16は、図2に示すよ
うに、主コンベヤ8の細幅ベルト間にコンベヤの送り方
向と直交する方向に配列された5個のクランプ17と、
それらのクランプを主コンベヤ8の搬送面を通って昇降
させるクランプ上下用のエアシリンダ18と、各クラン
プを一斉に開閉させる電磁弁19と、主コンベヤ8上の
布Wの先端縁Uおよび後端縁Vをそれぞれ検出して電磁
弁19にクランプの開閉信号を発する先端センサ21お
よび後端センサ22とを備えている。そして、主コンベ
ヤ8で送られて来る布Wの先端縁Uが先端センサ21で
検出されるとクランプ17を閉じてその布Wの先端側を
把持するとともにエアシリンダ18を作動させて、布W
の先端側を主コンベヤ8の搬送面よりも上方で待機さ
せ、その後端縁Vがセンサ22で検出されるとクランプ
17を開放して布Wの先端を後端上に落下させ、布送り
方向と直交する方向に2つ折りに折り返してその自由端
となる端縁U,Vが折り目より上流側となるように重ね
合わせる。なお、図2に示すようにクランプ17の上流
側にエアパイプ23、24を設けて、布Wの先端を持ち
上げて待機させているときに布Wの折り曲げ部の内側に
空気を吹き付け、布が円滑且つ正確に2つ折りされるよ
うにしている。
【0016】図1に示すように、第1の分岐テーブル2
上には主コンベヤ8と同方向の搬送路を持ち5本の細幅
ベルトからなる第1コンベヤ25が設置され、主コンベ
ヤ8の搬送路の終端が受け渡し用の滑り板26を介して
第1コンベヤ25に連結されており、主コンベヤ上で2
つ折りされた布Wは第1コンベヤ上に移されて引き続き
同じX方向に送られる。そして第1コンベヤ25の細幅
ベルト間の下方に設けた第1の搬送検出センサ27が布
Wが所定の位置まで進んだことを検出すると、制御盤2
9に信号を送るようにしている。
【0017】また、図3に示すように第1の分岐テーブ
ル2上には、分岐搬送装置31を設けている。この分岐
搬送装置31は、分岐テーブル2の上方で水平且つ第1
コンベヤ25と直交する方向に配置されたレール32と
このレール32に沿ってロッドレスエアシリンダにより
往復移動する移動部材33とを逆L字形の支柱34で支
持される架台35に取り付け、この移動部材33の下部
に設置したエアシリンダ36によってそのピストンロッ
ドの下端に水平に支持させた板状の移動押圧部材37を
昇降させるようにしたものである。そして、第1コンベ
ヤ25上の布Wのコンベヤ側部にはみ出した部分を制御
盤29からの指令により移動押圧部材37で分岐テーブ
ル2上に押え付けるとともに、矢印Yの方向に移動して
布Wを分岐テーブル上を摺動させて第1ミシン6に送り
込み、その自由端側U,Vを縫い合わせる。なお、移動
押圧部材37は布押圧部38が第1コンベヤ25の搬送
方向に延びる平板で形成され、布によじれを生じること
無く摺動させることができる。
【0018】また、架台35の第1コンベヤ側にはピス
トンロッド39が垂直に昇降するペン型のエアシリンダ
40を備えた第1の布方向修正装置41が設けてあり、
そのピストンロッド39を突出させて布Wの一点を分岐
テーブル2上に押え付けた状態で、第1コンベヤ25を
搬送検出センサ27と並列配置した位置制御センサ28
が布端を検出するまで駆動すると、その押圧点を中心と
して布Wが所定角度回転し、布縁を第1ミシンの縫製線
の方向(Y方向)に合わせることができる。
【0019】さらにこの第1ミシン6には、図4に示す
ようにミシン6の押え金42の上方に針板43上の布の
有無を検出する縫製布検出センサ44を設けるとともに
その直前に第2の布方向修正装置45を設けている。こ
の布方向修正装置45は、2つの弾性ローラ46,47
をそのローラ軸と直交するブラケット48で連結し、そ
のブラケット48を昇降用エアシリンダ49のピストン
ロッド下端に取り付けて両ローラの周面で布Wを分岐テ
ーブル2上に押圧するようにしたもので、さらにブラケ
ット48は垂直軸50に回動自在に軸支されるアーム5
1に固定するとともにミシン機枠に固定されたエアシリ
ンダ52の作動端に連結して、そのエアシリンダ52の
作動により垂直軸50のまわりを所定の角度だけ回動さ
せるようにしている。なお図示を省略したが、ミシン6
の主軸53(図3)には回転検出器を設けて制御盤29
に信号を送るようにしている。そして、縫製すべき布縁
(U,V)が途中で屈曲している布を縫製する場合、制
御盤29の指令により、ミシン6による縫製の途中たと
えば所定の運針後において、両ローラ46,47を布上
に降下させ、布の押圧状態でエアシリンダ52を作動さ
せてブラケット48を回動させ、布縁をミシン6の縫製
線方向に合わせて後に縫製を続ける。
【0020】また、このミシン6は縫製後の布に連なる
空環(図7FのCh)を吸引切断するとともにミシン側
に連なる空環をミシンの手前側へ回動させる装置54,
55を備えているので、つぎの布の縫い始めに際して手
前側へ回動させた空環Chを図7Fに示したように縫い
込むことができる。さらにこのミシン6の布送り出し側
の上方には第1、第2の送り出し用コンベヤ56、57
を昇降可能に設け、その下面で分岐テーブル2上に布W
を押圧して図示を省略したスタッカーに向って送り出す
ようにしている。
【0021】第2の分岐テーブル3は、第1の分岐テー
ブル2と同じ機構を備えたもので、図1において各部の
符号にダッシュを付けて表し、詳細な説明を省略する。
【0022】一方、制御盤29は、第1、第2ミシン
6、7の制御をはじめ、先端センサ21、第1第2の搬
送検出センサ27、27’、28、28’、縫製布検出
センサ44の信号および設定されたミシンの運針数等に
基づいて装置全体を制御するようにしている。図5、図
6はこの制御盤29による第1、第2コンベヤおよび分
岐搬送装置に関する制御回路のブロック図とそのフロー
チャートであり、第1、第2のミシン6、7はROMお
よびRAMに格納されているプログラムにしたがって制
御される。この実施例にあっては、ミシンの制御プログ
ラムの起動検知により、第1、第2コンベヤ25、2
5’上の布Wを第1、第2分岐搬送装置に取り込むか、
そのまま送り出すかを選択するようにしている。
【0023】そして、この連続縫製装置を始動して各コ
ンベヤを起動し、ミシン5による口伏せ縫い後に2つ折
りにされて主コンベヤ8から第1コンベヤ25上に搬送
される布Wの後端を搬送検出センサ27が検出すると、
図6に示すように第1ミシン6が停止中の場合には、第
1コンベヤ25を停止させ、分岐搬送装置31に駆動信
号を発する。そして移動押圧部材37を作動させて布W
を第1分岐テーブル2上を第1ミシン6に向って移送さ
せ、縫い目S2を形成させる。一方、布Wの後端を搬送
検出センサ27が検出した時に、第1ミシン6が縫製
(主軸が回転)中である場合にはそのまま第1コンベヤ
25を動かして布Wを第2コンベヤ25’に向って送り
出す。そして布Wの後端を搬送検出センサ27’が検出
すると、第2ミシン7が停止中の場合には、第2コンベ
ヤ25’を停止させ、分岐搬送装置31’に駆動信号を
発する。そして移動押圧部材37を作動させて布Wを第
2分岐テーブル3上を第2ミシン7に向って移送させ、
縫い目S2を形成させる。また、第2ミシン7が縫製中
の場合には第2コンベヤ25’を停止させず、第2分岐
テーブル3の下流に落下させる。
【0024】
【発明の効果】この発明は、以上に述べたとおり、袖口
を形成する第1工程のミシンと筒型に形成する第2工程
のミシンとを2つのコンベヤで連結して連続的に袖を製
造するようにした従来の装置に、第2工程のミシンとそ
のためのコンベヤを追加して、第2工程のミシンとその
ためのコンベヤが作動中にはこの追加した第2工程のミ
シンで筒状縫製を行なうようにしたので、生産能力の向
上に伴う設備費や設置スペースの比例的な増大を抑制す
ることができる。なお、ここに用いるミシンはオーバー
ロックミシンに限定されるものでなく、また、各部の駆
動制御はセンサの信号を遅延回路を介して用いるように
してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の1実施例の概要を示す平面図であ
る。
【図2】その実施例の布2つ折り装置部分の斜視図であ
る。
【図3】その実施例の分岐テーブル部分の斜視図であ
る。
【図4】その実施例の第2工程のミシン部分の斜視図で
ある。
【図5】その実施例の制御回路の要部のブロック図であ
る。
【図6】その実施例における第1、第2コンベヤの制御
用フローチャートである。
【図7】袖の製造工程図である。
【符号の説明】
1 主テーブル 2,3 分岐
テーブル 4 縫製台 5,6,7
ミシン 8 主コンベヤ 9 折り曲げ
ガイド 16 布2つ折り装置 17 クラン
プ(把持部材) 18 エアシリンダ(持ち上げ部材) 21,22
センサ 25 第1コンベヤ 25’ 第2
コンベヤ 27,27’ 搬送検出センサ 29 制御盤 31 分岐搬送装置 37,37’
移動押圧部材 44 縫製布検出センサ(縫製検出器) 41 第1の
布方向修正装置 45 第2の布方向修正装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 徹 大阪市福島区鷺洲5丁目7番2号 ペガサ スミシン製造株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主テーブルとその長手方向の一方端側に
    直交して順次並列した第1、第2の分岐テーブルとから
    なり各テーブル面をF字状に組合せた縫製台と、各テー
    ブルのF字状の内角側に配置され各テーブルの長手方向
    に布送り方向を合致させた口伏せ用のミシンおよび筒形
    成用の第1、第2ミシンと、 主テーブルの長手方向に沿って口伏せ用のミシンの縫製
    線より外側の主テーブル上に搬送路をもち主テーブルか
    ら第1の分岐テーブルに向って布をその一部を縫製線側
    にはみ出させた状態で送るように配置された主コンベヤ
    と、 第1の分岐テ−ブル上に搬送路を持ち主コンベヤと同じ
    向きにその延長上に設置され布の一部を第1のミシン側
    にはみ出させた状態で送るようにした第1コンベヤと、 第2の分岐テ−ブル上に搬送路を持ち主コンベヤと同じ
    向きにその延長上に設置され布の一部を第2のミシン側
    にはみ出させた状態で送るようにした第2コンベヤと、 口伏せ用のミシンより上流に設置され主コンベヤにより
    主テーブル上を搬送される布の縁部を布送り方向に沿っ
    て折返す折り曲げガイドと、 主テーブルの口伏せ用のミシンより下流に設置されその
    ミシンにより口伏せ縫いされた布を布送り方向と直交す
    る方向に2つ折りにしてその自由端が上流側となるよう
    に重ね合わせる布2つ折り装置と、 第1の分岐テーブル上に設置され第1コンベヤ上の布の
    はみ出た部分を第1の分岐テーブル上に押圧するととも
    に筒形成用の第1ミシンに向って移動することにより、
    布を分岐テーブル上に摺動させながら移送するようにし
    た移動押圧部材を備えた第1の分岐搬送装置と、 第2の分岐テーブル上に設置され第2コンベヤ上の布の
    はみ出た部分を第2の分岐テーブル上に押圧するととも
    に筒形成用の第2ミシンに向って移動することにより、
    布を分岐テーブル上に摺動させながら移送するようにし
    た移動押圧部材を備えた第2の分岐搬送装置と、 第1コンベヤの搬送路中に設けられ第1コンベヤ上の布
    の位置を検出する第1の搬送検出センサと、 第2コンベヤの搬送路中に設けられ第2コンベヤ上の布
    を所定の位置に停止させる信号を発する第2の搬送検出
    センサと、 前記第1の分岐テーブル上における布の縫製進行状況に
    基づき次の布の受け入れが可能か否かを検出する縫製検
    出器と、 第1の搬出検出センサからの信号と縫製検出器からの信
    号とに基づき第1コンベヤおよび第1の分岐搬送装置の
    作動・停止制御を行なう制御手段とを備え、 第1ミシンによる布の縫製進行状況に対応して第1コン
    ベヤ上の布を選択的に第1、第2ミシンに向って搬送す
    るようにした袖の連続縫製装置。
  2. 【請求項2】 布2つ折り装置が、主コンベヤの搬送路
    中における布先端をコンベヤの上方に上昇させる持ち上
    げ部材とその布先端を上昇位置に保持する把持部材とを
    備え、搬送中の布の先端部分をコンベヤ面より上方で一
    時停止させ、布の後端がその下に来たときに先端部分を
    後端上に落下させることにより布を2つ折りにするよう
    にした請求項1に記載の袖の連続縫製装置。
  3. 【請求項3】 前記縫製検出器は、第1ミシンの主軸の
    回転検出器である請求項1に記載の袖の連続縫製装置。
  4. 【請求項4】 前記縫製検出器は、第1ミシンまたは第
    1の分岐テーブルに設けられた布検出センサである請求
    項1に記載の袖の連続縫製装置。
  5. 【請求項5】 移動押圧部材がその移動方向と直交する
    方向に伸びた押圧片を備えている請求項1に記載の袖の
    連続縫製装置。
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