JP2003318193A - デバイス、その製造方法及び電子装置 - Google Patents

デバイス、その製造方法及び電子装置

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JP2003318193A
JP2003318193A JP2002119967A JP2002119967A JP2003318193A JP 2003318193 A JP2003318193 A JP 2003318193A JP 2002119967 A JP2002119967 A JP 2002119967A JP 2002119967 A JP2002119967 A JP 2002119967A JP 2003318193 A JP2003318193 A JP 2003318193A
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Kazuo Yudasaka
一夫 湯田坂
Masahiro Furusawa
昌宏 古沢
Takashi Aoki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体材料を使用して製造されるデバイスにお
いて、ゲート電極とソース/ドレイン領域との短絡が生
じにくい構造を備えるデバイスを提供する。 【解決手段】 デバイスは、絶縁基板(11)と、この絶縁
基板の上に形成されたゲート電極膜(14)と、ゲート電極
膜の上に形成されたゲート絶縁膜(15)と、ゲート絶縁膜
上のゲート電極膜に対応する位置に形成された相対的に
低不純物濃度の半導体膜(17)と、低不純物濃度の半導体
膜の上に形成された分離膜(20)と、低不純物濃度の半導
体膜と分離膜の両側に夫々形成された相対的に高不純物
濃度の半導体膜(24,25)と、を含み、半導体膜(24,25)を
液体材料で成膜する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置、プ
ラズマディスプレイ、有機EL表示装置などの電気光学
装置や各種電子装置に使用されるデバイス及びその製造
方法に関し、特に、液体材料を使用した薄膜デバイス及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】薄膜デバイスは1つ又はそれ以上の薄膜
トランジスタを含んでいる。薄膜トランジスタは、例え
ば、基板、半導体膜、ゲート電極、ソース電極、ドレイ
ン電極、ゲート絶縁膜、層間絶縁膜、保護膜などを含ん
で構成されている。これ等の膜は、一般に、CVD法や
スパッタ法等によって材料を基板上に堆積することによ
って形成されている。更に、形成された半導体膜にゲー
トをマスクとする不純物イオンの打ち込みや不純物の熱
拡散を行ってトランジスタのソース領域及びドレイン領
域を形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、デバイ
スの製造過程において使用されるCVD法やスパッタ
法、イオン注入法等は基板を真空雰囲気中やプラズマ雰
囲気中で処理することを必要とし、処理装置が大がかり
で高価であり、可燃性,毒性などを有する取り扱いの難
しい材料ガスを使用する。また、熱拡散を使用するプロ
セスでは、不純物を固相拡散させるために基板を高温状
態で数10分程度保持する必要があり、耐熱性の低いガ
ラス基板等を使用する薄膜デバイスには好ましくない。
【0004】そこで、本発明は、可及的に大気圧雰囲気
中でデバイスを製造することを可能とするデバイスの製
造方法を提供することを目的とする。
【0005】また、本発明は、より取り扱いの容易な材
料を使用してデバイスを製造することを可能とするデバ
イスの製造方法を提供することを目的とする。
【0006】また、本発明は、材料の使用効率を高めて
未使用材料の排出を減らし、後工程における中和処理負
担の少ない(あるいは環境負荷の小さい)デバイスの製
造方法を提供することを目的とする。
【0007】また、本発明は、上記のような目的の製造
プロセスであってもよりチャネル幅の狭いデバイスを製
造することを可能とするデバイスの製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0008】また、本発明は、液体材料を使用するデバ
イスの製造方法において、ゲート電極とソース・ドレイ
ン領域との短絡が生じにくい製造方法を提供することを
目的とする。
【0009】また、本発明は、液体材料を使用して製造
されるデバイスにおいて、ゲート電極とソース・ドレイ
ン領域との短絡が生じにくい構造を備えるデバイスを提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のデバイスは、絶縁基板と、上記絶縁基板の上に
形成されたゲート電極膜と、上記ゲート電極膜の上に形
成されたゲート絶縁膜と、上記ゲート絶縁膜上の上記ゲ
ート電極膜に対応する位置に形成された相対的に低不純
物濃度の半導体膜(真性半導体膜であっても良い)と、
上記低不純物濃度の半導体膜の上に形成された分離膜
と、上記低不純物濃度の半導体膜と上記分離膜の両側に
夫々形成された相対的に高不純物濃度の半導体膜(例え
ば、ソース領域/ドレイン領域)と、を含む。なお、上
記低不純物濃度の半導体膜は真性半導体膜であっても良
い。
【0011】かかる構成とすることによってチャネル幅
の狭いトランジスタを形成することが容易となる。ま
た、高不純物濃度の半導体膜を液体材料を使用して成膜
するときに、分離膜の両側に液体材料を塗布することで
当該高不純物濃度半導体膜の位置が自己整合的に定まる
ので好都合である。
【0012】好ましくは、上記分離膜は絶縁膜によって
構成され、上記高不純物濃度の半導体膜同士を分離して
直接的な電気的接続を阻止する。それにより、液体材料
を使用する半導体膜の成膜が容易となり、成膜の際に短
絡も生じ難い。
【0013】好ましくは、上記高不純物濃度の半導体膜
は不純物と半導体材料とを含む液体材料に熱処理を施し
て形成される。
【0014】好ましくは、上記液体材料は光重合性を有
するシラン化合物の溶液に、紫外線を照射することによ
り光重合してなる高次シランを含む。例えば、環状構造
を持つシクロペンタシランSi10はUV(紫外
線)の照射によって容易に光重合反応が起こり、より高
次のシラン化合物となる。例えば、分子量1800程度
のものが生成されることが確認された。これは、直鎖の
Si14の分子量182と比べても非常に大きい。
高次シランの溶液は、基板への濡れ性を示し、非常に綺
麗に基板への塗布を行うことができる。また、高次シラ
ンでは分子量が高いほど、反応性が下がるため、より取
り扱いが安全である。高次シランはその沸点がその分解
点よりも高い。沸点が高い高次シランは、加熱焼成の際
においてもシリコン膜を形成する前に蒸発してしまうと
いう問題が生じない。また、沸点が高いことによって、
プロセスの昇温速度を緩やかにしたり、減圧しながら比
較的低温で加熱する等のプロセスが許容されるようにな
る。これは、シリコン同士の結合速度を制御するだけで
なく、「シリコン膜を形成するほどの高温ではないが、
溶媒の沸点よりは高い温度を維持する」ことによってシ
リコン膜中からシリコンの特性劣化の原因となる溶媒を
効率よく減らすことを可能として具合がよい。なお、環
状構造を持つシラン化合物、例えば、上述のシクロペン
タシランSi10の他に、環状のシラン化合物Si
2n(ただし、N>3)、2つ以上の環を持つシラ
ン化合物Si2n−2(ただし、n>4)、その
他、最低一つは環状構造を持つ水素化硅素及びそのハロ
ゲン置換体も適用可能と考えられる。
【0015】本発明のデバイスの製造方法は、絶縁基板
にゲート電極膜を形成するゲート電極膜形成工程と、上
記絶縁基板及び上記ゲート電極膜上にゲート絶縁膜を形
成するゲート絶縁膜形成工程と、上記絶縁膜上にトラン
ジスタのソース領域、チャネル領域及びドレイン領域と
なるべき半導体膜を形成する半導体膜形成工程と、上記
半導体膜の上記チャネル領域上を覆うように分離膜を形
成する分離膜形成工程と、上記半導体膜上の上記分離膜
の両側に不純物材料と半導体材料とを含む液体材料をそ
れぞれ塗布して塗布膜を形成する塗布膜形成工程と、上
記分離膜の両側にそれぞれ形成された塗布膜に熱処理を
加えて上記半導体膜のソース領域及びドレイン領域を形
成するソース領域及びドレイン領域形成工程と、上記ソ
ース領域及び前記ドレイン領域にそれぞれソース電極及
びドレイン電極を形成する電極形成工程と、を含む。
【0016】また、本発明のデバイスの製造方法は、絶
縁基板にゲート電極膜を形成するゲート電極膜形成工程
と、上記絶縁基板及び上記ゲート電極膜上にゲート絶縁
膜を形成するゲート絶縁膜形成工程と、上記絶縁膜上に
トランジスタのソース領域、チャネル領域及びドレイン
領域となるべき半導体膜を形成する半導体膜形成工程
と、上記半導体膜の上記チャネル領域上を覆うように分
離膜を形成する分離膜形成工程と、上記半導体膜上の上
記分離膜の両側に不純物材料と半導体材料とを含む液体
材料をそれぞれ塗布して塗布膜を形成する塗布膜形成工
程と、上記分離膜の両側にそれぞれ形成された塗布膜に
熱処理を加えて不純物ドープ半導体膜を形成して、上記
半導体膜のソース領域及びドレイン領域を形成するソー
ス領域及びドレイン領域形成工程と、上記基板上に層間
絶縁膜を形成する層間絶縁膜形成工程と、上記層間絶縁
膜を貫通して上記ソース領域及び上記ドレイン領域とそ
れぞれ接続するソース電極及びドレイン電極を形成する
電極形成工程と、を含む。
【0017】かかる構成とすることによって、チャネル
幅の狭いトランジスタを形成することが容易となる。ま
た、高不純物濃度の半導体膜を液体材料を使用して成膜
するときに、分離膜の両側に液体材料を塗布することで
当該高不純物濃度半導体膜の位置がチャネル領域の両側
に自己整合的に定まるので好都合である。
【0018】好ましくは、上記ゲート電極膜形成工程
は、導電材料を含有する液体材料を液滴吐出法によって
上記絶縁基板に塗布し、これに熱処理を加えることによ
って上記ゲート電極膜を形成する。それにより、スパッ
タ装置を使用せずに導電膜を形成することが可能とな
る。導電材料としては、リン、ボロン等の不純物を高濃
度で含むシリコン材料(例えば、シクロペンタシランの
ベンゼン溶液にリン又はホウ素を含有する物資を添加し
たもの)、銀、金、銅、インジウム、錫などの金属微粒
子の懸濁液等を使用可能である。
【0019】好ましくは、上記絶縁基板には、予め、上
記ゲート電極膜のパターンに対応して親液性の膜と撥液
性の膜とを塗り分けた下地処理がなされる。それによ
り、液滴吐出法による液体材料の塗布膜(パターニン
グ)をより確実に形成する。
【0020】好ましくは、上記絶縁基板には、上記ゲー
ト電極膜のパターンに対応した溝が形成され、この溝内
に上記金属含有の液体材料を塗布する。それにより、基
板に形成した溝をバンク(隔壁、堰あるいは土手)とし
て液滴吐出法による液体材料の塗布膜(パターニング)
をより確実に形成する。
【0021】好ましくは、上記絶縁基板の溝はフォトレ
ジスト膜をパターニングして形成される。それにより、
液体材料による塗布膜の形成後にバンクとなった膜を除
去することを容易に可能とする。
【0022】好ましくは、上記絶縁基板の溝は絶縁膜を
パターニングして形成される。
【0023】好ましくは、上記絶縁基板の溝は上記ゲー
ト電極膜の膜厚と略等しい深さに形成される。それによ
り、ゲート電極膜を絶縁基板と面一(平坦)に形成し、
ゲート電極を突起させないことによって、後の成膜プロ
セスを容易にする。
【0024】好ましくは、上記ゲート絶縁膜形成工程
は、液体材料を塗布して上記ゲート絶縁膜を形成するも
のである。絶縁膜の液体材料としては、例えば、ポリペ
ルヒドロシラザン(以下、「ポリシラザン」と略称す
る。)を含む。ポリシラザンに酸素含有の雰囲気下で熱
処理を加えると、シリコン酸化膜が得られる。
【0025】好ましくは、上記半導体膜形成工程は、半
導体材料を含有する液体材料を塗布して、これに熱処理
を加えることによって半導体膜を形成する。この半導体
膜の液体材料は光重合性を有するシラン化合物の溶液
に、紫外線を照射することにより光重合してなる高次シ
ランを含有する。上述したように、例えば、シクロペン
タシランに紫外線を照射して高次シランとする。高次シ
ランは上述のように分子量が大きく、塗布性が良い。ま
た、固化、溶剤の除去、焼成の各処理温度が液体材料プ
ロセスに向いている。
【0026】好ましくは、上記半導体膜の液体材料を液
滴吐出法で塗布する。
【0027】好ましくは、上記ゲート絶縁膜上には、予
め、上記トランジスタの形成領域のパターンに対応して
親液性の膜と撥液性の膜とを塗り分けた下地処理がなさ
れる。それにより、塗布膜をより確実に形成することが
可能となる。
【0028】好ましくは、上記ゲート絶縁膜上には、上
記トランジスタの形成領域のパターンに対応した凹部が
形成され、この凹部内に前記半導体膜の液体材料が塗布
される。それにより、塗布膜をより確実に形成すること
が可能となる。
【0029】好ましくは、上記ゲート絶縁膜上に形成さ
れる凹部は、レジスト膜又は絶縁膜をパターニングして
形成される。それにより、当該凹部を素子形成領域を画
定するバンクとして使用することが出来る。
【0030】好ましくは、上記ゲート絶縁膜及び上記半
導体膜をPECVD法によって連続的に形成する。それ
により、ゲート絶縁膜とシリコン膜との界面の性能を向
上させることが可能となる。
【0031】好ましくは、上記分離膜形成工程は、上記
半導体膜を覆う分離用絶縁膜を形成する工程と、上記分
離用絶縁膜上にフォトレジストを塗布する工程と、上記
絶縁基板の背面側から上記ゲート電極膜をマスクとして
前記フォトレジストを露光し、現像する工程と、上記現
像されたフォトレジストをマスクとして上記分離用絶縁
膜をエッチングし、上記チャネル領域上を覆う分離膜を
形成する工程と、を含む。それにより、ゲート電極膜を
マスクとして利用してチャネル上に分離膜を形成するこ
とが出来る。
【0032】好ましくは、上記分離膜は、上記分離用絶
縁膜と上記フォトレジストとの積層膜によって形成され
る。それにより、分離膜の高さを高くして不純物ドープ
半導体膜の膜厚を大きく設定でき、分離膜の左右で不純
物半導体膜を確実に分離することが出来る。
【0033】好ましくは、上記塗布膜形成工程の液体材
料は、光重合性を有するシラン化合物の溶液に紫外線を
照射することにより光重合してなる高次シランと比較的
に高濃度の不純物とを含む。
【0034】好ましくは、上記ソース領域及びドレイン
領域形成工程の熱処理は第1の熱処理工程を含み、この
第1の熱処理工程は、上記塗布膜に上記液体材料の溶媒
の気化温度を超える熱を加えて、該塗布膜から溶媒を除
去して固体化する。気化温度は溶媒によって異なるが、
通常、80〜200℃である。ポリイミドのように、こ
れよりも高い気化温度のものもある。第1の熱処理で上
記塗布膜から溶媒を除去して塗布膜を固化し、上記フォ
トレジスト膜を残さない場合には、この後で除去する。
【0035】好ましくは、上記ソース領域及びドレイン
領域形成工程の熱処理は、更に、第2の熱処理工程を含
み、この第2の熱処理工程は、上記固体化した各塗布膜
が半導体膜として機能するように行われ、導電性を有す
る不純物ドープ半導体膜が形成される。また、熱処理条
件によっては、該半導体膜が結晶化されたり、その下層
の半導体膜に不純物が拡散し、不純物ドープ半導体膜の
抵抗値をより低減することができる。第1、第2の熱処理
は連続的に行ってもよい。
【0036】好ましくは、上記ソース領域及びドレイン
領域形成工程の熱処理は、更に、第3の熱処理工程を含
み、この第3の熱処理工程は、上記非晶質半導体膜に高
温短時間の熱処理を施して多晶質半導体膜を形成すると
共に、その下層の半導体膜に不純物を拡散して不純物ド
ープ半導体膜を形成し、この不純物ドープ半導体膜の抵
抗値を低減する。第1、第2及び第3の熱処理は、連続
的に行っても良く、第2及び第3の熱処理を連続的に行
っても良い。また、第2の熱処理を省略して第3の熱処
理だけを行っても良い。第3の熱処理工程の熱処理は、
例えば、高温短時間のレーザアニールや急速急冷を行え
るラピッドサーマルアニールである。
【0037】好ましくは、上記ソース領域及びドレイン
領域形成工程の第3の熱処理はレーザアニール又はラピ
ッドサーマルアニール(RTA)であり、上記固体化し
た各塗布膜からその下層の半導体膜に不純物を拡散して
上記不純物ドープ半導体膜を形成すると共に、この不純
物ドープ半導体膜の抵抗値を低減する。
【0038】好ましくは、上記ソース領域及びドレイン
領域形成工程の第3の熱処理はレーザアニール又はラピ
ッドサーマルアニールであり、当該レーザの照射エネル
ギを制御することによって上記不純物ドープ半導体膜の
低抵抗化と同時に前記チャネル領域の半導体膜の結晶化
を行う。
【0039】好ましくは、上記電極形成工程は、上記ソ
ース電極及びドレイン電極を金属含有の液体材料を液滴
吐出法によって塗布し、これに熱処理を加えることによ
って上記ソース電極及びドレイン電極を形成するもので
ある。
【0040】上述したデバイスは液晶表示器、有機EL
表示器等の電気光学装置の駆動素子として使用可能であ
り、これ等の電気光学装置を含む電子装置やその他の電
子装置にも適用可能である。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ説明する。なお、本発明において、
液滴出法とは、液滴を所望の領域に吐出することによ
り、被吐出物を含む所望パターンを形成する方法であ
り、インクジェット法と呼ぶこともある。ただし、この
場合、吐出する液滴は印刷物に用いられる所謂インクで
はなく、デバイスを構成する材料物質を含む液状体であ
る。この材料物質は、例えば、デバイスを構成する導電
物質又は絶縁物質として機能し得る物質を含むものであ
る。更に、液滴吐出法とは、吐出時に噴霧されるものに
限らず、液状体の1滴1滴が連続するように吐出される
場合も含む。
【0042】図1は、本発明のデバイスの構成例を示し
ている。同図には、デバイスである薄膜トランジスタが
示されており、ガラスなどの絶縁基板11の上に下地保
護膜12が形成され、この上にゲート電極膜14が形成
されている。ゲート電極膜14の上にゲート絶縁膜15
を介してソース領域24、チャネル領域17、ドレイン
領域25が形成されている。チャネル領域17はソース
領域24及びチャネル領域17に挟まれており、チャネ
ル領域17の上部には、分離膜20が配置されている。
分離膜はシリコン酸化膜などの絶縁膜によって構成され
ている。ソース領域24、分離膜20、ドレイン領域2
5は層間絶縁膜26によって被覆されている。ソース領
域24上及びドレイン領域25上の層間絶縁膜26に
は、コンタクトホールが開口され、それぞれコンタクト
プラグ29及び30が設けられている。
【0043】また、図10は、本発明のデバイスの他の
構成例を示しており、図1と対応する部分には、同一符
号を付している。この構成例では、層間絶縁膜を形成し
ていない。
【0044】かかる構成においては、半導体膜(24、
17、25)の下部にゲート電極膜14が位置してお
り、ソース領域及びドレイン領域間に介在する分離膜2
0がその下部に位置するチャネルの幅を実質的に決定す
る。従って、半導体膜上に分離膜20を形成した後にソ
ース領域24及びドレイン領域25を形成することによ
って、チャネル幅を狭く設計した薄膜トランジスタを容
易に得ることが可能となる。後述するように、このよう
な構造は液体材料を塗布してソース領域24及びドレイ
ン領域25を形成する場合に自己整合的にソース領域2
4及びドレイン領域25の位置及び相互の間隔(チャネ
ル幅)を決定することができて具合がよい。また、ゲー
ト絶縁膜15及び分離膜20がゲート電極膜14、ソー
ス領域24及びドレイン領域25相互間の位置関係を画
定しており、それ等相互間の短絡も生じにくい。
【0045】次に、上述したデバイスの製造方法につい
て図2乃至図5に示す工程図を参照して説明する。
【0046】図2(a)において、硼珪酸ガラスなどの
ガラス基板11に保護膜として下地絶縁膜12を形成す
る。下地絶縁膜12は、例えば、シリコン酸化膜であ
る。シリコン酸化膜は、例えば、ポリシラザンの溶液を
スピンコートによって基板11に塗布し、塗布膜を形成
する。この塗布膜を80℃で加熱して溶剤を除去して固
化し、次に、350℃で酸素を含む雰囲気下で熱処理を
行って焼成し、シリコン酸化膜を得ることができる。
【0047】図2(b)に示すように、この下地絶縁膜
12の上にフォトレジスト13を形成し、薄膜トランジ
スタのゲート電極膜となるべき部分を開口する。フォト
レジスト13はスピンコートによって下地絶縁膜13上
に塗布され、ベークされる。このフォトレジスト13に
図示しないゲート電極配線のマスクによって露光、現像
を行ってゲート電極部分を開口する。
【0048】このフォトレジスト13の開口部分にゲー
ト電極膜14を形成する。ゲート電極膜14の形成は、
ドープシリコンや金属微粒子を含む液体材料を、例え
ば、液滴吐出法によってフォトレジスト13の開口部内
に吐出し、塗布膜を形成し、焼成して得ることができ
る。金属微粒子としては、銀、金、アルミニウム、イン
ジウム、錫等が使用可能である。例えば、銀微粒子を含
む塗布膜を80℃の熱処理によって溶剤を除去して固化
する。
【0049】その後、図2(c)に示すように、フォト
レジスト13を除去し、更に300℃の熱処理によって
ゲート電極膜14を焼成する。なお、熱処理の温度及び
処理時間は材料に応じて適宜に選択する。
【0050】図3(a)に示すように、絶縁膜12及び
ゲート電極膜14の上にゲート絶縁膜15を形成する。
ゲート絶縁膜15は、例えば、シリコン酸化膜である。
シリコン酸化膜は、例えば、ポリシラザンの溶液をスピ
ンコートによって基板11に塗布し、塗布膜を形成す
る。この塗布膜を、例えば、80℃で加熱して溶剤を除
去して固化し、次に、例えば、350℃で酸素を含む雰
囲気下で熱処理を行って焼成し、シリコン酸化膜を得る
ことができる。
【0051】このゲート絶縁膜の上にフォトレジスト1
6によってトランジスタ領域を開口するバンク膜を形成
する。フォトレジスト16はスピンコートによってゲー
ト絶縁膜15上に塗布され、ベークされる。このフォト
レジスト16に図示しない素子形成領域のマスクによっ
て露光、現像を行ってトランジスタ領域部分を開口す
る。
【0052】このフォトレジスト16をバンク(壁)と
して開口部16a内に半導体の液体材料を塗布し、焼成
して半導体膜17を形成する。半導体膜17は、例え
ば、シリコン膜である。シリコン膜の形成は、例えば、
光重合性を有するシクロペンタシラン(Si
10)、シクロヘキサシラン、シクロヘプタシラン
等のシラン化合物を微量の不純物と共にヘキサン等の溶
媒に溶解した溶液に、例えば、波長250nm以上の紫
外線を照射して高次シランとする。ここで、不純物は必
要により添加されるが、それにより後に形成される薄膜
トランジスタの閾値Vthが調整される。不純物は、例え
ば、リン又はホウ素(周期表の第3B属元素又は第5B
属の元素)を含有する物質である。
【0053】この紫外線を照射した溶液を、例えば、イ
ンジェット法によってフォトレジスト16の開口部16
a内の絶縁膜15上に塗布し、塗布膜を形成する。イン
ジェット法を用いると直接パターンニングすることがで
きて都合がよいが、スピンコート法、ロールコート法、
スプレー法等の他の塗布方法を使用することも出来る。
この塗布膜を100〜200℃の温度、例えば、100
℃にて熱処理を行い、溶剤を除去して固化する。
【0054】その後、図3(b)に示すように、フォト
レジスト16を除去する。更に塗布膜に、300〜55
0℃の温度、例えば、400℃で熱処理を施し、非晶質
のシリコン膜とする。更に、このシリコン膜に、例え
ば、エネルギ密度300mJ/cmでレーザアニール
による高温短時間の熱処理を施し、不純物を活性化した
多晶質シリコン膜17を形成する。この多晶質シリコン
膜17は低不純物濃度のp型又はn型のシリコン膜であ
る。なお、塗布膜の熱処理において、350℃程度の熱
処理でも塗布膜中に結晶成分が認められるようになる。
従って、塗布膜が熱処理により非晶質シリコン膜になる
か多結晶シリコン膜になるかは定義に依存することにな
る。ここでは、450℃以上の熱処理により塗布膜の結
晶性がある程度以上強くなることから、これを多結晶シ
リコン膜、450℃以下の熱処理の場合は非晶質シリコ
ン膜と呼ぶことにする。
【0055】図3(c)に示すように、半導体膜17の
上にストッパ絶縁膜18を形成する。ストッパ絶縁膜1
8は、例えば、シリコン酸化膜である。上述したよう
に、ポリシラザンの溶液をスピンコートによって半導体
膜17上に塗布し、塗布膜を形成する。この塗布膜を、
例えば、80℃で加熱して溶剤を除去して固化し、次
に、例えば、350℃で酸素を含む雰囲気下で熱処理を
行って焼成し、シリコン酸化膜を得ることができる。こ
のストッパ絶縁膜18の上にフォトレジスト19をスピ
ンコートによって塗布し、プリベークして固化する。ガ
ラス基板11の背面(図の下方)からゲート電極膜14
をマスクとしてフォトレジスト19を露光する。このフ
ォトレジスト19を現像し、露光部分を除去する。
【0056】それにより、図3(d)に示すように、ス
トッパ絶縁膜18上のゲート電極膜14の領域に相当す
る部分にフォトレジスト19が残る。この残存したフォ
トレジスト19をエッチングマスクとしてストッパ絶縁
膜19をエッチングして除去する。
【0057】図3(e)に示すように、半導体膜17が
露出し、この半導体膜17のゲート電極膜14に相当す
る領域にストッパ絶縁膜18及びフォトレジスト19が
残る。この残存したストッパ絶縁膜18及びフォトレジ
スト19を分離膜20とする。
【0058】図4(a)に示すように、分離膜20の両
側に不純物をドープした半導体材料の塗布膜21を形成
する。塗布膜21は、例えば、シリコンとボロン又はシ
リコンとリンを含む液体材料を液滴吐出法によって吐出
し、分離膜20の両側の半導体膜17のソース領域及び
ドレイン領域をそれぞれ覆うように塗布することによっ
て形成される。
【0059】例えば、シクロヘキサシランと三塩化リン
を含むベンゼン溶液に308nmの紫外線を15分間照
射して得られる高次シランの溶液を液滴吐出法によって
分離膜20の両側に塗布して塗布膜21を形成する。
【0060】図4(b)に示すように、この塗布膜21
に80〜200℃の温度、例えば、150℃の温度で熱
処理(第1の熱処理)を行って塗布膜21から溶媒を除
去して固化し、その後、分離膜20のフォトレジスト1
9を除去する。フォトレジスト19の耐熱温度は、通
常、200℃程度である。
【0061】次に、図4(c)に示すように、塗布膜2
2に350℃の熱処理(第2の熱処理)を施してドープ
アモルファスシリコン膜23とする。更に、XeClに
よるレーザアニール(第3の熱処理)を施し、シリコン
膜を23を多結晶化させると共に、ドープシリコン膜2
2からリンを下層のシリコン膜(半導体膜)17に拡散
させ、n型の多結晶シリコンのソース領域24及びドレ
イン領域25を形成する。
【0062】なお、第1の熱処理によって塗布膜21か
ら溶媒を除去して固化した後に、塗布膜22に450℃
以上の温度で熱処理を行って多晶質シリコン膜23を形
成し(第2の熱処理)、ドープシリコン膜22からリン
を下層のシリコン膜(半導体膜)17に拡散させ、n型
の多結晶シリコンのソース領域24及びドレイン領域2
5を形成することとしても良い。
【0063】図4(d)に示すように、半導体膜23の
上に層間絶縁膜26を形成する。層間絶縁膜26は、例
えば、シリコン酸化膜である。シリコン酸化膜は、例え
ば、ポリシラザンの溶液をスピンコートによって基板1
1上に塗布し、塗布膜を形成する。この塗布膜を80℃
で加熱して溶剤を除去して固化し、次に、350℃で酸
素を含む雰囲気下で熱処理を行って焼成し、シリコン酸
化膜を得ることができる。
【0064】この層間絶縁膜26の上にフォトレジスト
をスピンコートによって塗布し、プリベークしてフォト
レジスト膜27を形成する。
【0065】図5(a)に示すように、このフォトレジ
スト膜27に図示しないコンタクトホールのマスクによ
って露光、現像を行ってエッチングマスクを形成する。
このマスクを使用して層間絶縁膜26に異方性エッチン
グを行い、半導体膜23のソース領域24及びドレイン
領域25にそれぞれコンタクト孔26a及び26bを開
口する。
【0066】図5(b)に示すように、図示しないソー
ス及びドレインの電極端子のパターンのマスクでフォト
レジスト26に追加露光を行い、現像してフォトレジス
ト26の開口部27aを広げる。
【0067】図5(c)に示すように、層間絶縁膜26
のコンタクト孔26b及びフォトレジスト27の開口部
27a内に、金属微粒子を含む液体材料を、例えば、液
滴吐出法にて吐出し、塗布膜28を形成する。金属微粒
子としては、銀、金、アルミニウム、インジウム、錫等
が使用可能である。例えば、銀微粒子を含む塗布膜28
を80℃の熱処理によって溶剤を除去して固化する。
【0068】その後、図5(d)に示すように、フォト
レジスト13を除去し、更に300℃の熱処理によって
塗布膜28を焼成し、ソース電極29及びドレイン電極
30を形成する。
【0069】このようにして、液体材料を使用した薄膜
トランジスタが作成される。なお、製造工程における液
体材料などの熱処理の温度及び処理時間は材料に応じて
適宜に選択する。また、図4(d)において、層間絶縁膜
26を形成したが、工程を簡略化するため、図10に示
すように、層間絶縁膜を形成しない方法もある。この場
合は、金属微粒子を含む液体材料を用いて、インクジェ
ット法にて塗布膜を形成し、熱処理してソース電極29
及びドレイン電極30を形成することができる。
【0070】図6は、本発明の比較例を示している。こ
の比較例は、液体材料を使用して作製される薄膜トラン
ジスタの他の構造例(逆スタガのチャネルエッチ型)を
示しており、同図において、図5(d)に示す薄膜トラ
ンジスタと対応する部分には同一符号を付している。
【0071】比較例は、チャネル領域を形成するシリコ
ン膜17と、ソース領域24及びドレイン領域25を形
成するドープシリコン膜を連続的に形成し、ゲート電極
14に対応する部分のドープシリコン膜をエッチング
し、チャネル保護膜、電極29、30を形成している。
比較例ではソース領域24及びドレイン領域25を分離
する分離膜を設けないため、ゲート電極14に対応する
ドープシリコン膜をエッチングしなければならない。そ
のためにはゲート電極14とのパターン合わせ精度やド
ープシリコン膜のエッチングでチャネル部のシリコン膜
17をエッチングしないようにエッチング終点を厳密に
制御しなければならないなどの課題を有する。
【0072】これに対して、本発明の構成では、分離膜
20(ストッパ絶縁膜18、レジスト19)を利用して
ソース/ドレイン領域となる不純物ドープ半導体膜21
(あるいは23)を自己整合的に形成する。このため、
薄膜トランジスタのチャネル幅を狭く形成することが可
能となる利点がある。
【0073】また、本発明の構成では、比較例とは異な
ってソース領域24及びドレイン領域25はゲート電極
に対応した分離膜で規定されるため、ソース領域24及
びゲート電極膜14間、あるいはドレイン領域25とゲ
ート電極膜14間の寄生容量を低減することが可能とな
る利点がある。
【0074】図7は、本発明の他の実施の形態を説明す
る工程図である。同図において図2と対応する部分には
同一符号を付している。
【0075】この例では、ゲート電極膜14を基板から
突起(図2(c)参照)しないように、基板と平坦にな
るように形成している。
【0076】すなわち、図7(a)に示すように、ガラ
ス基板11に下地絶縁膜12を形成し、更に、形成すべ
きゲート電極膜14と同じ厚さに絶縁膜12aを形成す
る。この上にフォトレジスト13を塗布する。
【0077】図7(b)に示すように、フォトレジスト
13に図示しないゲート電極配線パターンを露光し、現
像してエッチングマスクを形成する。このマスクを用い
て絶縁膜を12aをエッチングしてゲート部分を開口す
る。この開口部内にゲート材料液を塗布し、固化し、焼
成する。
【0078】それにより、図7(c)に示すように、絶
縁膜12aと面一なゲート電極膜14を形成することが
出来る。平坦な基板は正確な成膜に好都合である。
【0079】更に、図7(d)に示すように、絶縁膜1
2a及びゲート電極膜14の上にゲート絶縁膜15を平
坦に形成することが出来る。この後は、図3(a)以降
の工程を行う。図7に示した各製造工程においても、上
述した液体材料を使用して行うことが可能である。
【0080】なお、上述した薄膜トランジスタの製造工
程において、CVD法などの他の製造工程を適宜に組み
合わせることが可能である。例えば、ゲート絶縁膜15
とシリコン膜(半導体膜)17とをPECVD装置を用
いて連続的に形成しても良い。これにより、ゲート絶縁
膜の界面制御をプロセスパラメータによって行える利点
がある。
【0081】また、絶縁基板11(又は11と12)
に、予め、上記ゲート電極膜のパターンに対応して親液
性の膜と撥液性の膜とを塗り分けた下地処理を施してお
き、この上に液体の電極材料を液滴吐出法によって塗布
して塗布膜を形成し、これに熱処理を加えてゲート電極
膜14を焼成しても良い。
【0082】本発明の製造方法により得られた薄膜トラ
ンジスタは、液晶表示装置のスイッチング素子として、
或いは有機EL(エレクトロルミネセンス)表示装置の
駆動素子として利用することができる。このような応用
において、透明電極が必要な場合は、インジウムとスズ
の有機酸化合物を液体材料として利用することが出来
る。
【0083】図8は、アクティブマトリクス方式で駆動
する電気光学装置100の画素領域(表示パネル)11
1の回路構成図であり、各画素112は、電界発光効果
により発光可能な発光層、それを駆動するための2つの
薄膜トランジスタと保持容量から構成される。本発明に
より2つの薄膜トランジスタと薄膜トランジスタと構造
的に類似している保持容量を形成することができる。走
査線ドライバ115からは、選択信号線Vgpが各画素に
供給されている。データ線ドライバ116からは、信号
線Idata及び電源線Vddが各画素に供給されている。選
択信号線Vgpと信号線Idataを制御することにより、各
画素に対する電流プログラムが行われ、発光部による発
光が制御される。
【0084】本発明の製造方法により得られた薄膜トラ
ンジスタは電気光学装置を備える各種の電子機器に適用
可能である。図9(a)乃至同図(f)に電気光学装置
を適用可能な電子機器の例を挙げる。
【0085】図9(a)は携帯電話への適用例であり、
携帯電話230は、アンテナ部231、音声出力部23
2、音声入力部233、操作部234、及び本発明の電
気光学装置10を備えている。このように本発明の電気
光学装置10を携帯電話230の表示部として利用可能
である。
【0086】同図(b)はビデオカメラへの適用例であ
り、ビデオカメラ240は、受像部241、操作部24
2、音声入力部243、及び本発明の電気光学装置10
を備えている。このように本発明の電気光学装置は、フ
ァインダーや表示部として利用可能である。
【0087】同図(c)は携帯型パーソナルコンピュー
タへの適用例であり、コンピュータ250は、カメラ部
251、操作部252、及び本発明の電気光学装置10
を備えている。このように本発明の電気光学装置は、表
示部として利用可能である。
【0088】同図(d)はヘッドマウントディスプレイ
への適用例であり、ヘッドマウントディスプレイ260
は、バンド261、光学系収納部262及び本発明の電
気光学装置10を備えている。このように本発明の電気
光学装置は画像表示源として利用可能である。同図
(e)はリア型プロジェクターへの適用例であり、プロ
ジェクター270は、筐体271に、光源272、合成
光学系273、ミラー274、ミラー275、スクリー
ン276、及び本発明の電気光学装置10を備えてい
る。このように本発明の電気光学装置は画像表示源とし
て利用可能である。同図(f)はフロント型プロジェク
ターへの適用例であり、プロジェクター280は、筐体
282に光学系281及び本発明の電気光学装置10を
備え、画像をスクリーン283に表示可能になってい
る。このように本発明の電気光学装置は画像表示源とし
て利用可能である。
【0089】上記例に限らず本発明の電気光学装置10
は、アクティブマトリクス型の表示装置を適用可能なあ
らゆる電子機器に適用可能である。例えば、表示機能付
きファックス装置、デジタルカメラのファインダ、携帯
型TV、DSP装置、PDA、電子手帳、電光掲示盤、
宣伝公告用ディスプレイなどにも活用することができ
る。
【0090】以上説明したように、本発明の実施例によ
れば、イオン注入装置、真空装置、プラズマ装置、CV
D装置、スパッタ装置などの大型の装置を必要としない
で、デバイスを製造することが可能となる。それによ
り、製造コストを低下させることが可能である。
【0091】また、ストッパ絶縁膜を利用してドープシ
リコン液を塗布し、ソース領域及びドレイン領域を自己
整合的に形成できるので、ソース領域及びゲート電極
膜、あるいはドレイン領域とゲート電極膜間の寄生容量
を低減することが可能となる。
【0092】また、実施例の構成では、トランジスタの
ゲート電極膜を半導体膜の下部に配置し、半導体膜の上
部に配置されたストッパ絶縁膜の両側にソースドレイン
を自己整合的に形成するので、ストッパ絶縁膜によって
チャネル幅を実質的に決定することが可能であり、チャ
ネル長を短くした薄膜トランジスタを得ることが容易と
なる。
【0093】なお、本発明の実施例においては、大気圧
雰囲気中での基板処理を可能とするために液体材料をな
るべく使用してデバイスを製作している。これは、全て
の製造プロセスでの液体材料の使用を義務づけるものと
解すべきではない。半導体の製造者が通常備えている
(液体材料を使用するものではない)製造設備を該当す
る製造プロセスに適宜に使用することが可能である。ま
た、必要な成膜の条件を満たすために現時点でより特性
の良い結果が得られる製造プロセスを各工程において適
宜に選択することが可能である。また、液体材料による
塗布膜形成と熱処理工程において、薄膜の酸化を防止す
るため、酸素を排除した雰囲気で処理することが望まし
い場合もある。
【0094】また、半導体膜としては、シリコン膜のみ
ならず、種々のものが使用可能である。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のデバイス
の製造方法においては、液体材料を部分的にあるいは全
面的に使用してデバイスを製造するので、真空やプラズ
マなどの特殊な雰囲気下で基板を処理する高価な製造装
置の使用をなるべく回避してより安価にデバイスを提供
することが可能となる。また、材料の使用効率が高く、
廃棄されるものが少ないので環境負荷を低減することが
可能となる。また、分離膜を利用してソース/ドレイン
領域となる不純物ドープ半導体膜を自己整合的に形成す
る。このため、薄膜トランジスタのチャネル幅の狭小化
や寄生容量の低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のデバイスの構成例を説明する
説明図である。
【図2】図2は、本発明の製造工程を説明する工程図で
ある。
【図3】図3は、本発明の製造工程を説明する工程図で
ある。
【図4】図4は、本発明の製造工程を説明する工程図で
ある。
【図5】図5は、本発明の製造工程を説明する工程図で
ある。
【図6】図6は、比較例の薄膜トランジスタを説明する
説明図である。
【図7】図7は、本発明の他の実施例を説明する工程図
である。
【図8】図8は、本発明に係るデバイスを使用した有機
EL表示装置の例を説明する説明図である。
【図9】図9は、本発明に係るデバイスを使用した電気
光学装置を含む電子装置の例を説明する説明図である。
【図10】図10は、本発明のデバイスの他の構成例を
説明する説明図である。
【符号の説明】
11 絶縁基板 14 ゲート電極膜 15 ゲート絶縁膜 17 半導体膜 18 絶縁膜 19 フォトレジスト 20 分離膜 21 不純物ドープ半導体膜 24 ソース領域 25 ドレイン領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/786 H01L 29/78 617J 617V 619A 616L 627G 616K (72)発明者 青木 敬 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2H092 JA26 JA32 KA04 KA05 KA07 KA10 KA12 KA18 MA15 MA22 MA30 MA41 NA23 NA27 4M104 AA09 BB01 BB04 BB08 BB09 BB40 CC05 DD51 5F052 AA02 BB07 DA02 DB09 JA01 5F053 AA50 DD01 FF01 GG03 HH05 JJ01 JJ03 KK03 KK10 LL10 PP03 RR20 5F110 AA02 AA16 AA17 BB01 CC08 DD02 DD13 EE02 EE03 EE09 EE41 EE42 EE48 FF02 FF21 FF27 FF29 FF30 FF36 GG02 GG13 GG32 GG41 GG42 GG44 GG45 GG58 HJ01 HJ16 HJ23 HK09 HK25 HK31 HK32 HK42 HL02 HL03 HL21 HL22 HL27 NN02 NN12 NN23 NN36 NN40 NN72 PP02 PP03 PP27 QQ09 QQ12

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁基板と、 前記絶縁基板の上に形成されたゲート電極膜と、 前記ゲート電極膜の上に形成されたゲート絶縁膜と、 前記ゲート絶縁膜上の前記ゲート電極膜に対応する位置
    に形成された相対的に低不純物濃度の半導体膜と、 前記低不純物濃度の半導体膜の上に形成された分離膜
    と、 前記低不純物濃度の半導体膜と前記分離膜の両側に夫々
    形成された相対的に高不純物濃度の半導体膜と、 を含むデバイス。
  2. 【請求項2】前記分離膜は絶縁膜によって構成されて、
    前記高不純物濃度の半導体膜同士を分離して直接的な電
    気的接続を阻止する請求項1記載のデバイス。
  3. 【請求項3】前記高不純物濃度の半導体膜は不純物と半
    導体材料とを含む液体材料に熱処理を施して形成される
    請求項1又は2記載のデバイス。
  4. 【請求項4】前記液体材料は光重合性を有するシラン化
    合物の溶液に、紫外線を照射することにより光重合して
    なる高次シランを含有する、請求項3記載のデバイス。
  5. 【請求項5】絶縁基板にゲート電極膜を形成するゲート
    電極膜形成工程と、 前記絶縁基板及び前記ゲート電極膜上にゲート絶縁膜を
    形成するゲート絶縁膜形成工程と、 前記絶縁膜上にトランジスタのソース領域、チャネル領
    域及びドレイン領域となるべき半導体膜を形成する半導
    体膜形成工程と、 前記半導体膜の前記チャネル領域上を覆うように分離膜
    を形成する分離膜形成工程と、 前記半導体膜上の前記分離膜の両側に不純物材料と半導
    体材料とを含む液体材料をそれぞれ塗布して塗布膜を形
    成する塗布膜形成工程と、 前記分離膜の両側にそれぞれ形成された塗布膜に熱処理
    を加えて前記半導体膜のソース領域及びドレイン領域を
    形成するソース領域及びドレイン領域形成工程と、 前記ソース領域及び前記ドレイン領域にそれぞれソース
    電極及びドレイン電極を形成する電極形成工程と、 を含むデバイスの製造方法。
  6. 【請求項6】絶縁基板にゲート電極膜を形成するゲート
    電極膜形成工程と、 前記絶縁基板及び前記ゲート電極膜上にゲート絶縁膜を
    形成するゲート絶縁膜形成工程と、 前記絶縁膜上にトランジスタのソース領域、チャネル領
    域及びドレイン領域となるべき半導体膜を形成する半導
    体膜形成工程と、 前記半導体膜の前記チャネル領域上を覆うように分離膜
    を形成する分離膜形成工程と、 前記半導体膜上の前記分離膜の両側に不純物材料と半導
    体材料とを含む液体材料をそれぞれ塗布して塗布膜を形
    成する塗布膜形成工程と、 前記分離膜の両側にそれぞれ形成された塗布膜に熱処理
    を加えて前記半導体膜のソース領域及びドレイン領域を
    形成するソース領域及びドレイン領域形成工程と、 前記基板上に層間絶縁膜を形成する層間絶縁膜形成工程
    と、 前記層間絶縁膜を貫通して前記ソース領域及び前記ドレ
    イン領域とそれぞれ接続するソース電極及びドレイン電
    極を形成する電極形成工程と、 を含むデバイスの製造方法。
  7. 【請求項7】前記ゲート電極膜形成工程は、金属等の導
    電性材料を含有する液体材料を液滴吐出法によって前記
    絶縁基板に塗布し、これに熱処理を加えることによって
    前記ゲート電極膜を形成するものである、請求項5又は
    6記載のデバイスの製造方法。
  8. 【請求項8】前記絶縁基板には、予め、前記ゲート電極
    膜のパターンに対応して親液性の膜と撥液性の膜とを塗
    り分けた下地処理がなされる、請求項5乃至7のいずれ
    かに記載のデバイスの製造方法。
  9. 【請求項9】前記絶縁基板には、前記ゲート電極膜のパ
    ターンに対応した溝が形成され、この溝に前記導電性材
    料を含有する液体材料を塗布する、請求項5乃至7のい
    ずれかに記載のデバイスの製造方法。
  10. 【請求項10】前記絶縁基板の溝はフォトレジスト膜を
    パターニングして形成される、請求項9記載のデバイス
    の製造方法。
  11. 【請求項11】前記絶縁基板の溝は絶縁膜をパターニン
    グして形成される、請求項9記載のデバイスの製造方
    法。
  12. 【請求項12】前記絶縁基板の溝は前記ゲート電極膜の
    膜厚と略等しい深さに形成される、請求項11記載のデ
    バイスの製造方法。
  13. 【請求項13】前記ゲート絶縁膜形成工程は、液体材料
    を塗布して前記ゲート絶縁膜を形成するものである、請
    求項5乃至12のいずれかに記載のデバイスの製造方
    法。
  14. 【請求項14】前記液体材料はポリペルヒドロシラザン
    を含む、請求項13記載のデバイスの製造方法。
  15. 【請求項15】前記半導体膜形成工程は、半導体材料を
    含有する液体材料を塗布して、これに熱処理を加えるこ
    とによって前記半導体膜を形成する、請求項5乃至14
    のいずれかに記載のデバイスの製造方法。
  16. 【請求項16】前記液体材料は光重合性を有するシラン
    化合物の溶液に、紫外線を照射することにより光重合し
    てなる高次シランを含有する、請求項15記載のデバイ
    ス。
  17. 【請求項17】前記半導体膜の液体材料を液滴吐出法で
    塗布する請求項15又は16記載のデバイスの製造方
    法。
  18. 【請求項18】前記ゲート絶縁膜上には、予め、前記ト
    ランジスタの形成領域のパターンに対応して親液性の膜
    と撥液性の膜とを塗り分けた下地処理がなされる、請求
    項17記載のデバイスの製造方法。
  19. 【請求項19】前記ゲート絶縁膜上には、前記トランジ
    スタの形成領域のパターンに対応した凹部が形成され、
    この凹部内に前記半導体膜の液体材料が塗布される、請
    求項17記載のデバイスの製造方法。
  20. 【請求項20】前記ゲート絶縁膜上に形成される凹部
    は、レジスト膜又は絶縁膜をパターニングして形成され
    る、請求項19デバイスの製造方法。
  21. 【請求項21】前記ゲート絶縁膜及び前記半導体膜をP
    ECVD法によって連続的に形成する、請求項5又は6
    記載のデバイスの製造方法。
  22. 【請求項22】前記分離膜形成工程は、 前記半導体膜を覆う分離用絶縁膜を形成する工程と、 前記分離用絶縁膜上にフォトレジストを塗布する工程
    と、 前記絶縁基板の背面側から前記ゲート電極膜をマスクと
    して前記フォトレジストを露光し、現像する工程と、 前記現像されたフォトレジストをマスクとして前記分離
    用絶縁膜をエッチングし、前記チャネル領域上を覆う分
    離膜を形成する工程と、 を含む、請求項5又は6記載のデバイスの製造方法。
  23. 【請求項23】前記分離膜は、前記分離用絶縁膜と前記
    フォトレジストとの積層膜によって形成される、請求項
    21記載のデバイスの製造方法。
  24. 【請求項24】前記塗布膜形成工程の液体材料は、光重
    合性を有するシラン化合物の溶液に紫外線を照射するこ
    とにより光重合してなる高次シランと比較的に高濃度の
    不純物とを含む、請求項5乃至23のいずれかに記載の
    デバイスの製造方法。
  25. 【請求項25】前記ソース領域及びドレイン領域形成工
    程の熱処理は第1の熱処理工程を含み、この第1の熱処
    理工程は、前記塗布膜に前記液体材料の溶媒の気化温度
    を超える熱を加えて、該塗布膜から溶媒を除去して固化
    する、請求項5乃至24のいずれかに記載のデバイスの
    製造方法。
  26. 【請求項26】前記気化温度は、80〜200℃のいず
    れかである、請求項25記載のデバイスの製造方法。
  27. 【請求項27】上記ソース領域及びドレイン領域形成工
    程の熱処理は、更に、第2の熱処理工程を含み、この第
    2の熱処理工程は、上記固体化した各塗布膜が半導体膜
    として機能するように行われて導電性を有する不純物ド
    ープ半導体膜が形成される、請求項25又は26に記載
    のデバイスの製造方法。
  28. 【請求項28】前記ソース領域及びドレイン領域形成工
    程の熱処理は、更に、第3の熱処理工程を含み、この第
    3の熱処理工程は、前記非晶質半導体膜に高温短時間の
    熱処理を施して多晶質半導体膜を形成すると共に、その
    下層の半導体膜に不純物を拡散して不純物ドープ半導体
    膜を形成し、この不純物ドープ半導体膜の抵抗値を低減
    する、請求項27に記載のデバイスの製造方法。
  29. 【請求項29】前記第3の熱処理工程の熱処理はレーザ
    アニール又はラピッドサーマルアニールである、請求項
    28記載のデバイスの製造方法。
  30. 【請求項30】前記ソース領域及びドレイン領域形成工
    程の第3の熱処理はレーザアニール又はラピッドサーマ
    ルアニールであり、当該レーザの照射エネルギを制御す
    ることによって前記不純物ドープ半導体膜の低抵抗化と
    同時に前記チャネル領域の半導体膜の結晶化を行う、請
    求項5乃至23のいずれかに記載のデバイスの製造方
    法。
  31. 【請求項31】前記電極形成工程は、前記ソース電極及
    びドレイン電極を金属含有の液体材料を液滴吐出法によ
    って塗布し、これに熱処理を加えることによって前記ソ
    ース電極及びドレイン電極を形成するものである、請求
    項5乃至30のいずれかに記載のデバイスの製造方法。
  32. 【請求項32】請求項1乃至4のいずれかに記載された
    デバイスを含む電子装置。
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