JP4683898B2 - 半導体装置の作製方法 - Google Patents

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本発明は、液滴吐出法を用いた半導体装置の作製方法に関する。
インクジェット法に代表される液滴吐出法は、フラットパネルディスプレイの分野に応用され、開発が進められている。液滴吐出法は、直接描画するためにマスクが不要、大型基板に適用しやすい、材料の利用効率が高い等の多くの利点を有し、EL(electro luminescence)層やプラズマディスプレイの電極等の作製に応用されている(例えば、非特許文献1参照。)。
また、半導体薄膜を用いて形成された半導体装置は、集積回路や表示装置等に応用され、開発が進められている。そこで、高性能でかつ信頼性の高い半導体装置を基板上に安定して歩留まりよく製造できると共に、製造工程の簡略化ができる半導体装置の製造方法を提供するものがある(例えば、特許文献1参照)。上記の製造方法によれば、結晶成長を助長するニッケルを含む液滴をa−Si膜に付着させることで形成された結晶質半導体層をチャネル部とした半導体装置を提供する。
さらに、レーザ光を半導体被膜に選択的に照射して、アクティブマトリクス回路を形成する部分にはアモルファス半導体TFT、それ以外の部分には結晶性半導体TFTを形成するものがある(例えば、特許文献2参照。)。上記の作製方法によれば、同一基板上に結晶質半導体と非晶質半導体を形成することができる。
T.Shimoda、Ink-jet Technology for Fabrication Processes of Flat Panel Displays、SID 03 DIGEST、p1178-1181 特開2002−231630号公報 特開平8−125192号公報
また、表示機能を有する半導体装置は、その価格が低下する傾向にあり、採算を維持できる製造ラインとして、第5世代以降のガラス基板のライン検討が進み、具体的には、第四世代(680×880、730×920)、第五世代(1000×1200)にまで変遷が進行している。
特許文献1では、シリコン膜の素子分離の具体的な方法については記載がないが、一般的には、フォトリソグラフィ工程を用いて素子分離が行われる。フォトリソグラフィ工程では、スピン塗布の工程において、レジストの材料、スピンの回転速度、回転の仕方に工夫が試みられているが、レジスト材料の90%程度は無駄になっており、材料の利用効率が悪い。また、スピン塗布を行うと、基板周辺の端部にまでレジストが塗布される。そうすると基板のハンドリング時に端部のレジストが削れて基板に付着し、パターン欠陥となってしまう。そのため、有機溶剤などにより端部のレジストを除去する端面洗浄の工程が必要となる。つまり、スピン塗布によりレジストの被膜を形成する場合、材料の利用効率が悪く、さらに、必要に応じて端面洗浄の工程が増えてしまう。
上記の実情を鑑み、本発明は、材料の利用効率を向上させて、作製工程を簡略化した半導体装置の作製方法の提供を課題とする。また、作製時間の短縮及び作製費用の低減を実現した半導体装置の作製方法の提供を課題とする。さらに、本発明は、基板の大型化に対応した半導体装置の作製方法の提供を課題とする。
特許文献2では、フォトリソグラフィ工程によるレジストマスク又はメタルマスクを用いて選択的にレーザ光を照射する。しかしながら、このような、レジストマスクやメタルマスクが膨張してアライメントがずれたり、さらに損傷したり、破壊したりすることがあった。
上記の実情を鑑み、本発明は、マスクを用いることなく、同一基板上に非晶質半導体層と結晶質半導体層を形成することができる半導体装置の作製方法の提供を課題とする。
上述した従来技術の課題を解決するために、本発明においては以下の手段を講じる。
本発明は、非晶質半導体層上に結晶化を促進する金属元素を含む組成物を選択的に吐出するステップと、加熱処理を行って結晶質半導体層を形成するステップとを有し、具体的には、組成物の吐出方法により、以下の2つに大別される。
1つは、第1の非晶質半導体層上に結晶化を促進する金属元素を含む組成物を選択的に吐出するステップ、加熱処理を行って前記組成物に接する前記第1の非晶質半導体層を結晶化して、結晶質半導体層を形成するステップを有する方法である。この方法は、組成物を島状(アイランド形状)に形成することを特徴し、上記特徴により、組成物をマスクとして用いることができるため、作製工程を簡略化し、作製時間の短縮及び作製費用の低減を実現する。
もう1つは、第1の非晶質半導体層上に結晶化を促進する金属元素を含む第1の組成物を選択的に吐出するステップ、加熱処理を行って前記第1の組成物に接する領域及びその周辺領域の前記非晶質半導体層を結晶化して、結晶質半導体層を形成するステップを有する方法である。この方法は、第1の組成物を点状に形成することを特徴とする。続いて、結晶質半導体層上に第2の組成物を選択的に吐出するステップを行う。この方法では、第2の組成物を島状(アイランド形状)に形成することを特徴とし、上記特徴により、第2の組成物をマスクとして用いることができるため、作製工程を簡略化し、作製時間の短縮及び作製費用の低減を実現する。
上記の2つのどちらかの工程を経て、結晶質半導体層が形成されたら、下記の2つのゲッタリング工程のうち、どちらかの工程を行って、該結晶質半導体層中の金属元素を除去する。
1つは、第1の非晶質半導体層に不純物元素を添加するステップ、前記不純物元素が添加された前記非晶質半導体層に前記金属元素を偏析させるステップ、前記組成物をマスクとして、前記金属元素が偏析した前記非晶質半導体層をエッチングするステップを有するゲッタリング工程である。
もう1つは、前記組成物をマスクとして、前記結晶質半導体層をエッチングするステップ、前記組成物を除去後、前記結晶質半導体層上にバリア体及び第2の非晶質半導体層を積層形成するステップ、前記第2の非晶質半導体層に前記金属元素を偏析させるステップ、前記バリア体及び前記金属元素が偏析した前記第2の非晶質半導体層を除去するステップを有するゲッタリング工程である。
本発明は、第1の領域及び第2の領域に第1の非晶質半導体層を形成するステップと、第1の領域における前記第1の非晶質半導体層上に結晶化を促進する金属元素を含む第1の組成物を選択的に吐出するステップと、加熱処理を行って前記第1の組成物に接する前記第1の非晶質半導体層を結晶化して、結晶質半導体層を形成するステップとを有し、具体的には、組成物の吐出方法により、以下の2つに大別される。
1つは、第1の組成物を島状に形成することを特徴とする方法であり、上記特徴により、組成物をマスクとして用いることができるため、作製工程を簡略化し、作製時間の短縮及び作製費用の低減を実現する。もう1つは、第1の組成物を点状に形成することを特徴とする方法である。
上記の2つのどちらか方法を用いて、結晶質半導体層が形成されたら、ゲッタリング工程の前に、以下の工程を行う。
第1の組成物を島状に形成するステップを経た場合は、第2の領域における前記第1の非晶質半導体層上に、第2の組成物を選択的に吐出するステップを行う。また、第1の組成物を点状に形成するステップを経た場合は、前記第1の領域における前記結晶質半導体層上と前記第2の領域における前記第1の非晶質半導体層上に、第2の組成物を選択的に吐出するステップを行う。
そして、上記のステップが終了したら、下記のゲッタリング工程のうち、どちらかの工程を行って、結晶質半導体層中の金属元素を除去する。
1つは、第1の非晶質半導体層に不純物元素を添加するステップ、前記不純物元素が添加された前記第1の非晶質半導体層に前記金属元素を偏析させるステップ、前記第1の組成物及び前記第2の組成物をマスクとして、前記第1の領域における前記金属元素が偏析した前記第1の非晶質半導体層をエッチングし、なおかつ前記第2の領域における前記第1の非晶質半導体層をエッチングして、第2の非晶質半導体層を形成するステップを有するゲッタリング工程である。
もう1つは、前記第1の組成物及び前記第2の組成物をマスクとして、前記第1の領域における前記第1の結晶質半導体層をエッチングして第2の結晶質半導体層を形成し、なおかつ前記第2の領域における前記第1の非晶質半導体層をエッチングして第2の非晶質半導体層を形成するステップ、前記第1の組成物及び前記第2の組成物を除去後、前記第2の結晶質半導体層及び前記第2の非晶質半導体層上にバリア体及び前記第3の非晶質半導体層を積層形成するステップ、前記第3の非晶質半導体層に前記金属元素を偏析させるステップ、前記バリア体及び前記金属元素が偏析した前記第3の非晶質半導体層を除去するステップを有するゲッタリング工程である。
上記の工程を経て、前記第1の領域に前記結晶質半導体層をチャネル部としたトランジスタを形成し、前記第2の領域に前記第2の非晶質半導体層をチャネル部としたトランジスタを形成することができる。従って、第1の領域を駆動回路部とし、前記第2の領域を画素部とすることができる。
また、上記の記載において、前記金属元素はニッケルであることを特徴とする。これは、ニッケルシリサイドが非晶質半導体層を結晶化させる鋳型となるからである。さらに、前記加熱処理は、400℃乃至800℃の範囲内の温度で行うことを特徴とする。また、必要に応じて、前記結晶質半導体層にレーザ光を照射することを特徴とする。本特徴により、結晶粒径を大きくし、粒内欠陥を減らした結晶質半導体層を得ることができる。また、前記不純物元素はアルゴン又はリンであることを特徴とする。また、前記バリア体は、珪素の酸化物又は窒化物であることを特徴とする。
また、半導体装置とは、基板上に形成された半導体層、該半導体層を用いた薄膜トランジスタが形成されたTFT基板、基板上に薄膜トランジスタ及び液晶が形成された液晶パネル用基板又は液晶モジュール用基板、基板上に薄膜トランジスタ及び発光素子が形成されたEL(エレクトロルミネッセンス)パネル用基板又はELモジュール用基板、基板上の薄膜トランジスタ及び液晶が封止材により封止された液晶パネル、基板上の薄膜トランジスタ及び発光素子が封止材により封止されたELパネル、これらパネルにFPC等が取り付けられたモジュール、FPC等の先にドライバICが接続されたモジュール、パネルにCOG方式等によりドライバICが実装されたモジュール等に相当する。
上記構成を有する本発明は、材料の利用効率を向上させて、作製工程を簡略化した半導体装置の作製方法の提供を可能とし、また、作製時間の短縮及び作製費用の低減を実現した半導体装置の作製方法の提供を可能とする。さらに、基板の大型化に対応した半導体装置の作製方法の提供を可能とする。
また本発明は、マスクを用いることなく、同一基板上に非晶質半導体層と結晶質半導体層を形成することができる半導体装置の作製方法の提供を可能とする。
本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。但し、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、以下に説明する本発明の構成において、同じものを指す符号は異なる図面間で共通して用いる。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態について、図1、2を用いて説明する。基板10は、バリウムホウケイ酸ガラス、アルミノホウケイ酸ガラス等からなるガラス基板、石英基板、シリコン基板、金属基板、ステンレス基板又は本作製工程の処理温度に耐えうる耐熱性を有するプラスチック基板等を用いる(図1(A)参照)。基板10上には、必要に応じて、該基板10からの不純物の侵入を防止するために、下地膜を形成する。続いて、基板10上に、プラズマCVD法、スパッタリング法等の公知の方法を用いて、非晶質半導体層11を形成する。次に、非晶質半導体層11上に、結晶化を促進する金属元素を含む組成物12を選択的に吐出する。本発明では、組成物12を島状(アイランド形状)に吐出することを特徴とする(図1(A)の上面図である図1(C)参照)。上記特徴により、後に行う非晶質半導体層11のパターニングは、新たにマスクを形成する必要がない。従って、作製工程を簡略化し、作製時間の短縮及び作製費用の低減を実現する。
液滴吐出法において用いるノズルの径は、0.02〜100μm(好適には30μm以下)に設定し、該ノズルから吐出される組成物の吐出量は0.001pl〜100pl(好適には10pl以下)に設定する。液滴吐出法には、オンデマンド型とコンティニュアス型の2つの方式があるが、どちらの方式を用いてもよい。さらに液滴吐出法において用いるノズルには、圧電体の電圧印加により変形する性質を利用した圧電方式、ノズル内に設けられたヒータにより組成物を沸騰させ該組成物を吐出する加熱方式があるが、どちらの方式を用いてもよい。なお、いずれの方法を用いるとしても、液滴吐出手段のノズルは、必要に応じて加熱しておくことが好ましく、具体的には、80℃以下の温度まで加熱しておくとよい。
被処理物とノズルの吐出口との距離は、所望の箇所に滴下するために、出来る限り近づけておくことが好ましく、好適には0.1〜3mm(好適には1mm以下)程度に設定する。ノズルと被処理物は、その相対的な距離を保ちながら、ノズル及び被処理物の一方が移動して、所望のパターンを描画する。また、組成物を吐出する前に、被処理物の表面にプラズマ処理を施してもよい。これは、プラズマ処理を施すと、被処理物の表面が親水性になったり、疎液性になったりすることを活用するためである。例えば、純水に対しては親水性になり、アルコールを溶媒したペーストに対しては疎液性になる。
液滴吐出法で組成物を吐出する際には、金属元素を溶媒に分解又は分散させたものを用いる。結晶化を促進する金属元素としては、Ni(ニッケル)、Co(コバルト)、Fe(鉄)、Pd(パラジウム)、Rh(ロジウム)、Ru(ルテニウム)、Pt(白金)、Ir(イリジウム)、Os(オスミウム)、Cu(銅)、Au(金)、In(インジウム)、Sn(スズ)、Sb(アンチモン)が挙げられ、これらの元素から選択された1種又は複数種の元素を用いることができる。溶媒は、酢酸ブチル、酢酸エチル等のエステル類、イソプロピルアルコール、エチルアルコール等のアルコール類、メチルエチルケトン、アセトン等の有機溶剤等を用いる。好適には、金属元素を重量換算で1〜100ppm含む酢酸ニッケル塩溶液を吐出するとよい。組成物の表面張力は、10〜40mN/m、粘度は50cp以下、より好ましくは5〜15cp以下に設定する。これは、乾燥が起こることを防止したり、吐出口から組成物を円滑に吐出できるようにしたりするためである。表面張力と粘度は、溶媒の濃度を調整したり、界面活性剤等を加えたりして適宜調整する。
組成物を吐出する工程は、減圧下で行うことが好適であり、これは、組成物を吐出して被処理物に着弾するまでの間に、該組成物の溶媒が揮発し、後の乾燥と焼成の工程を省略又は短くすることができるためである。そして、組成物の吐出後は、常圧下又は減圧下で、レーザ光の照射や瞬間熱アニール、加熱炉等により、乾燥と焼成の一方又は両方の工程を行う。乾燥と焼成の工程は、両工程とも加熱処理の工程であるが、例えば、乾燥は100度で3分間、焼成は200〜350度で15分間〜120分間で行うもので、その目的、温度と時間が異なるものである。乾燥と焼成の工程を良好に行うためには、基板を加熱しておいてもよく、そのときの温度は、基板等の材質に依存するが、100〜800度(好ましくは200〜350度)とする。本工程により、組成物中の溶媒の揮発又は化学的に分散剤を除去し、周囲の樹脂が硬化収縮することで、融合と融着を加速する。雰囲気は、酸素雰囲気、窒素雰囲気又は空気で行う。但し、金属元素を分解又は分散している溶媒が除去されやすい酸素雰囲気下で行うことが好適である。
レーザ光の照射は、連続発振またはパルス発振の気体レーザ又は固体レーザを用いれば良い。前者の気体レーザとしては、エキシマレーザ、YAGレーザ等が挙げられ、後者の固体レーザとしては、Cr、Nd等がドーピングされたYAG、YVO4等の結晶を使ったレーザ等が挙げられる。なお、レーザ光の吸収率の関係から、連続発振のレーザを用いることが好ましい。また、パルス発振と連続発振を組み合わせた所謂ハイブリッドのレーザ照射方法を用いてもよい。但し、基板の耐熱性に依っては、レーザ光の照射による加熱処理は、数マイクロ秒から数十秒の間で瞬間に行うとよい。瞬間熱アニール(RTA)は、不活性ガスの雰囲気下で、紫外光乃至赤外光を照射する赤外ランプやハロゲンランプなどを用いて、急激に温度を上昇させ、数マイクロ秒から数分の間で瞬間的に熱を加えて行う。この処理は瞬間的に行うために、実質的に最表面の薄膜のみを加熱することができ、下層の膜には影響を与えない。つまり、プラスチック基板等の耐熱性が弱い基板にも影響を与えない。
乾燥と焼成の一方又は両方の工程が終了したら、非晶質半導体層11上に組成物12を保持させた状態で、レーザ光の照射や瞬間熱アニール、加熱炉等により、熱結晶化を目的とした加熱処理を行って、組成物12に接する非晶質半導体層11を結晶化して、結晶質半導体層14を形成する(図1(B)参照)。この加熱処理は、熱結晶化を行うものであり、基板10がガラス基板であって、加熱炉を用いる場合は400℃〜600℃で2〜6時間行う。また、RTA法を用いる場合は750℃で3〜10分間の加熱処理を行う。なお、熱結晶化を行う加熱処理の工程は、組成物12を焼成する工程や脱水素化の工程を兼ねていてもよく、その場合には、段階的に温度を上げたり時間を長くしたりして、適宜条件を調整する。
この加熱処理により、金属元素の添加領域を起点として広がる結晶構造を有する結晶質半導体層14が形成される。より詳しくは、金属元素が接する非晶質半導体層11の部分でシリサイドが形成され、それを核として結晶化が進行して、結晶質半導体層14が形成される。従って、結晶質半導体層14は、組成物12と重なる領域とその周辺領域に形成される(図1(B)の上面図である図1(D)参照)。同時に、結晶化が進行しなかった領域には、非晶質半導体層15が残存している。
上記工程を経て得られる結晶質半導体層14には、金属元素が残存している。このような状態でもTFTをはじめ各種半導体素子を形成することが可能であるが、オフ電流を上昇させる原因となり、特性が安定しない。従って、下記の2つのゲッタリング工程のうち、どちらかの工程を行って、当該金属元素を除去する。なお、ゲッタリングとは、被ゲッタリング領域にある金属元素が熱エネルギーにより放出され、拡散によりゲッタリングサイトに移動することを指す。
まず、第1のゲッタリング工程について説明する。上述したように、基板10上には、結晶質半導体層14と非晶質半導体層15が形成されている。最初に、公知のドーピング法等により、組成物に接しない非晶質半導体層15にアルゴン(Ar)やリン(P)等の不純物元素を添加する(図2(A)参照)。この工程は、組成物12を除去しない状態で行うと、結晶質半導体層14に不純物元素が添加されないため好適である。この工程を経て、不純物元素が添加された非晶質半導体層15はゲッタサイトとなる。その後、加熱処理を行って、前記不純物元素が添加された非晶質半導体層15に、結晶質半導体層14中の金属元素を偏析させ、結晶質半導体層14中の金属元素を除去又は低減させる。このように、金属元素を偏析させる加熱処理は、400℃〜800℃、好適には500℃〜750℃の条件下で行う。つまり、この工程を経て、図2(A)中の矢印の方向に金属元素が移動する。次に、組成物12をマスクとして、金属元素が偏析した非晶質半導体層がエッチングする(図2(B)参照)。続いて、結晶質半導体層16上の組成物12を除去する。より詳しくは、酸素を用いたアッシング又はフッ溶液等の剥離液を用いた方法の一方又は両方の方法を用いて除去する。次に、必要に応じて、連続発振またはパルス発振の気体レーザ又は固体レーザを用いて、レーザ光の照射を行う(図2(C)参照)。この工程を経て、結晶粒径を大きくし、粒内欠陥を減らした結晶質半導体層17を得ることができる。
次に、第2のゲッタリング工程について説明する。まず、組成物12をマスクとして、結晶質半導体層14をエッチングして、結晶質半導体層21を形成する(図2(D)参照)。続いて、組成物12を除去後、必要に応じて、連続発振またはパルス発振の気体レーザ又は固体レーザを用いて、レーザ光の照射を行う(図2(E)参照)。この工程を経て、結晶粒径を大きくし、粒内欠陥を減らした結晶質半導体層22が形成される。
次に、結晶質半導体層22上にバリア体23と非晶質半導体層24を積層形成する(図2(F)参照)。より詳しくは、表面改質やプラズマCVD法などの公知の方法により珪素の酸化物又は窒化物から成るバリア体23を形成し、続いて、プラズマCVD法やスパッタリング法等の公知の方法によりバリア体23上に非晶質半導体層24を形成する。バリア体23は、ゲッタリング工程において金属元素が通過可能な膜質又は膜厚を有し、且つ、ゲッタリングサイトとなる膜の除去工程において、エッチングストッパとして機能する。非晶質半導体層24は、シリコン(Si)よりも原子半径の大きなアルゴン(Ar)、クリプトン(Kr)、キセノン(Xe)等の希ガスを含む雰囲気中で形成するようにして、膜中に希ガスを含有させるとよい。次に、加熱処理を行って、非晶質半導体層24に、結晶質半導体層22中の金属元素を偏析させ、該結晶質半導体層22中の金属元素を除去又は低減させる。この処理により、図2(F)中の矢印の方向に金属元素が移動する。この処理では、ゲッタリングの際に金属元素の移動する距離が短く、比較的短時間でゲッタリングを完遂することができる。
次に、バリア体23と金属元素が偏析した非晶質半導体層24を除去する(図2(G)参照)。より詳しくは、バリア体23をエッチングストッパとして、非晶質半導体層24を選択的に除去した後、バリア体23を除去する。上記工程を経て、結晶質半導体層25が完成する。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態について、図3、4を用いて説明する。基板30は、ガラス基板、石英基板等を用いる(図3(A)参照)。基板30上には、必要に応じて、下地膜を形成する。続いて、基板30上に、プラズマCVD法、スパッタリング法等の公知の方法を用いて、非晶質半導体層31を形成する。次に、非晶質半導体層31上に、結晶化を促進する金属元素を含む第1の組成物32を選択的に吐出する。本発明では、第1の組成物32を点状(ドット形状)に吐出することを特徴とする(図3(A)の上面図である図3(C)参照)。
組成物を吐出する工程は、減圧下で行うことが好適であり、これは、組成物を吐出して被処理物に着弾するまでの間に、該組成物の溶媒が揮発し、後の乾燥と焼成の工程を省略又は短くすることができるためである。そして、組成物の吐出後は、常圧下又は減圧下で、レーザ光の照射や瞬間熱アニール、加熱炉等により、乾燥と焼成の一方又は両方の工程を行う。
非晶質半導体層31上に第1の組成物32を保持させた状態で、レーザ光の照射や瞬間熱アニール、加熱炉等により、熱結晶化を目的とした加熱処理を行って、該第1の組成物32に接する領域及びその周辺領域の非晶質半導体層31を結晶化して、結晶質半導体層34を形成する(図3(B)参照)。この加熱処理は、熱結晶化を行うものであり、加熱炉を用いる場合は400℃〜600℃で2〜6時間行う。また、RTA法を用いる場合は750℃で3〜10分間の加熱処理を行う。なお、熱結晶化を行う加熱処理の工程は、第1の組成物32を焼成する工程や脱水素化の工程を兼ねていてよい。
加熱処理により、金属元素の添加領域を起点として広がる結晶構造を有する結晶質半導体層34が形成される。より詳しくは、金属元素が接する非晶質半導体層31の部分でシリサイドが形成され、それを核として結晶化が進行して、結晶質半導体層34が形成される。従って、結晶質半導体層34は、第1の組成物32と重なる領域とその周辺領域に形成される(図3(B)の上面図である図3(D)参照)。同時に、結晶化が進行しなかった領域には、非晶質半導体層35が残存している。
上記工程を経て得られる結晶質半導体層34には、金属元素が残存している。従って、下記の2つのゲッタリング工程のうち、どちらかの工程を行って、当該金属元素を除去する。但し、どちらの工程を行うにしても、まず、結晶質半導体層34上に第2の組成物38を選択的に吐出する(図4(A)参照)。本発明では、第2の組成物38を島状に吐出することを特徴とし、上記特徴により、後に行う結晶質半導体層のパターニングは、新たにマスクを形成する必要がない。従って、作製工程を簡略化し、作製時間の短縮及び作製費用の低減を実現する。
第2の組成物38としては、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、ノボラック樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂等の樹脂材料を用いる。また、ベンゾシクロブテン、パリレン、フレア、透過性を有するポリイミドなどの有機材料、シロキサン系ポリマー等の重合によってできた化合物材料、水溶性ホモポリマーと水溶性共重合体を含む組成物等が用いる。さらに、感光剤を含む市販のレジスト材料を用いてもよく、例えば、代表的なポジ型レジストである、ノボラック樹脂と感光剤であるナフトキノンジアジド化合物、ネガ型レジストであるベース樹脂、ジフェニルシランジオール及び酸発生剤などを用いてもよい。いずれの材料を用いるとしても、その表面張力と粘度は、溶媒の濃度を調整したり、界面活性剤等を加えたりして適宜調整する。このようにして、第2の組成物38を形成したら、下記の2つのゲッタリング工程のうち、どちらかの工程を行う。
まず、第1のゲッタリング工程について説明する。上述したように、基板30上には、結晶質半導体層34と非晶質半導体層35が形成されている。最初に、ドーピング法等により、非晶質半導体層35にアルゴン等の不純物元素を添加する(図4(B)参照)。この工程を経て、不純物元素が添加された非晶質半導体層35はゲッタサイトとなる。その後、加熱処理を行って、不純物元素が添加された非晶質半導体層35に、結晶質半導体層34中の金属元素を偏析させ、結晶質半導体層34中の金属元素を除去又は低減させる。つまり、この工程を経て、図4(B)中の矢印の方向に金属元素が移動する。次に、第2の組成物38をマスクとして、金属元素が偏析した前記非晶質半導体層35をエッチングして、結晶質半導体層36を形成する(図4(C)参照)。続いて、結晶質半導体層36上の第1の組成物32及び第2の組成物38を除去する。次に、必要に応じて、連続発振またはパルス発振の気体レーザ又は固体レーザを用いて、レーザ光の照射を行う(図4(D)参照)。この工程を経て、結晶粒径を大きくし、粒内欠陥を減らした結晶質半導体層37が形成される。
次に、第2のゲッタリング工程について説明する。まず、第2の組成物38をマスクとして、結晶質半導体層34をエッチングして、結晶質半導体層41を形成する(図4(E)参照)。続いて、第1の組成物32及び第2の組成物38を除去後、必要に応じて、連続発振またはパルス発振の気体レーザ又は固体レーザを用いて、レーザ光の照射を行う(図4(F)参照)。この工程を経て、結晶粒径を大きくし、粒内欠陥を減らした結晶質半導体層42を得ることができる。次に、結晶質半導体層42上にバリア体43と非晶質半導体層44を積層形成する(図4(G)参照)。次に、加熱処理を行って、非晶質半導体層44に、結晶質半導体層42中の金属元素を偏析させ、結晶質半導体層42中の金属元素を除去又は低減させる。この処理により、図4(G)中の矢印の方向に金属元素が移動する。この処理では、ゲッタリングの際に金属元素の移動する距離が短く、比較的短時間でゲッタリングを完遂することができる。
次に、バリア体43と金属元素が偏析した非晶質半導体層44を除去する(図4(H)参照)。より詳しくは、バリア体43をエッチングストッパとして、非晶質半導体層44を選択的に除去した後、バリア体43を除去する。上記工程を経て、結晶質半導体層45が完成する。本実施の形態は、上記の実施の形態と自由に組み合わせることができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態について、図5〜図7を用いて説明する。図5(A)は、パネルの上面図を示し、基板50上に、信号線駆動回路51a及び走査線駆動回路51b(以下総称して駆動回路51と表記)、画素部52が設けられる。ここでは、駆動回路51が設けられる領域を第1の領域、画素部52が設けられる領域を第2の領域とする。そして本発明は、駆動回路51が設けられる第1の領域のみに、結晶化を促進する金属元素を含む第1の組成物62を選択的に吐出することを特徴とする。
図5(B)は、駆動回路51が設けられる第1の領域と、画素部52が設けられる第2の領域の断面図を示す。基板50は、ガラス基板、石英基板等を用いればよく、該基板50上には、必要に応じて、下地膜を形成する。基板50上には、プラズマCVD法等の公知の方法を用いて、第1の領域及び第2の領域に第1の非晶質半導体層65を形成する。次に、第1の領域における第1の非晶質半導体層65上に、結晶化を促進する金属元素を含む第1の組成物62を選択的に吐出する。本発明では、第1の組成物62を島状に吐出することを特徴とする。上記特徴により、後に行うパターニング工程のために、新たにマスクを形成する必要がない。従って、作製工程を簡略化し、作製時間の短縮及び作製費用の低減を実現する。
次に、必要に応じて、第1の組成物62の乾燥及び焼成の一方又は両方の処理を行った後、第1の非晶質半導体層65上に第1の組成物62を保持させた状態で、加熱処理を行って、第1の組成物62に接する領域及びその周辺領域の第1の非晶質半導体層65を結晶化して、第1の結晶質半導体層64を形成する(図5(B)参照)。このとき、結晶化が進行しなかった領域には、第1の非晶質半導体層65が残存している。つまり、第1の領域には第1の結晶質半導体層64が形成され、なおかつ一部の領域に第1の非晶質半導体層65が残存し、第2の領域には第1の非晶質半導体層65がそのまま残った状態となる。
上記工程を経て得られる第1の結晶質半導体層64には、金属元素が残存している。従って、下記の2つのゲッタリング工程のうち、どちらかの工程を行って、当該金属元素を除去する。但し、どちらの工程を行うにしても、まず、画素部52が設けられる第2の領域における前記第1の非晶質半導体層65上に、第2の組成物63を選択的に吐出する(図5(C)(D)参照)。第2の組成物63は、樹脂材料、有機材料又は化合物材料等を用いて、島状に形成することを特徴とする。このようにして、第2の組成物63を形成したら、下記の2つのゲッタリング工程のうち、どちらかの工程を行う。
まず、第1のゲッタリング工程について説明する。上述したように、基板50上には、第1の結晶質半導体層64と非晶質半導体層65が形成されている。最初に、ドーピング法等により、第1の非晶質半導体層65にアルゴン等の不純物元素を添加する(図6(A)参照)。この工程を経て、不純物元素が添加された第1の非晶質半導体層65はゲッタサイトとなる。その後、加熱処理を行って、不純物元素が添加された第1の非晶質半導体層65に、第1の結晶質半導体層64中の金属元素を偏析させ、第1の結晶質半導体層64中の金属元素を除去又は低減させる。つまり、この工程を経て、図6(A)中の矢印の方向に金属元素が移動する。次に、第1の組成物62と第2の組成物63をマスクとして、第1の領域における金属元素が偏析した第1の非晶質半導体層65をエッチングして第2の結晶質半導体層66を形成し、なおかつ第2の領域における前記第1の非晶質半導体層65をエッチングして第2の非晶質半導体層67を形成する(図6(B)参照)。続いて、第1の組成物62及び第2の組成物63を除去する。次に、必要に応じて、連続発振またはパルス発振の気体レーザ又は固体レーザを用いて、レーザ光の照射を行う(図6(C)参照)。この工程では、駆動回路51を構成する第1の領域のみに照射されるように、選択的に行う。この工程を経て、結晶粒径を大きくし、粒内欠陥を減らした結晶質半導体層68が形成される。
次に、第2のゲッタリング工程について説明する。まず、第1の組成物62と第2の組成物63をマスクとして、第1の領域における第1の結晶質半導体層64をエッチングして、第2の結晶質半導体層71を形成し、なおかつ第2の領域における第1の非晶質半導体層65をエッチングして、第2の非晶質半導体層72を形成する(図7(A)参照)。続いて、第1の組成物62と第2の組成物63を除去後、必要に応じて、連続発振またはパルス発振の気体レーザ又は固体レーザを用いて、レーザ光の照射を行う(図7(B)参照)。この工程では、第1の領域のみに照射されるように、選択的に行う。この工程を経て、結晶粒径を大きくし、粒内欠陥を減らした第3の結晶質半導体層73が形成される。
次に、第3の結晶質半導体層73と第2の非晶質半導体層72上にバリア体74と第3の非晶質半導体層75を積層形成する(図7(C)参照)。続いて、加熱処理を行って、第3の非晶質半導体層75に、結晶質半導体層73中の金属元素を偏析させ、結晶質半導体層73中の金属元素を除去又は低減させる。この処理により、図7(C)中の矢印の方向に金属元素が移動する。この処理では、ゲッタリングの際に金属元素の移動する距離が短く、比較的短時間でゲッタリングを完遂することができる。
次に、バリア体74と金属元素が偏析した第3の非晶質半導体層75を除去する(図7(D)参照)。より詳しくは、バリア体74をエッチングストッパとして、非晶質半導体層75を選択的に除去した後、バリア体74を除去する。上記工程を経て、第4の結晶質半導体層76が完成し、基板50上に、駆動回路51が設けられる第1の領域に第4の結晶質半導体層76、画素部52が設けられる第2の領域に第2の非晶質半導体層72を形成される。本実施の形態は、上記の実施の形態と自由に組み合わせることができる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態について、図8を用いて説明する。図8(A)は、パネルの上面図を示し、基板50上に、駆動回路51、画素部52が設けられる。ここでは、駆動回路51が設けられる領域を第1の領域、画素部52が設けられる領域を第2の領域とする。そして本発明は、第1の領域のみに、結晶化を促進する金属元素を含む第1の組成物82を選択的に吐出することを特徴とする。
図8(B)は、駆動回路51が設けられる第1の領域と、画素部52が設けられる第2の領域の断面図を示す。基板50は、ガラス基板、石英基板等を用いればよく、該基板50上には、必要に応じて、下地膜を形成する。基板50上には、プラズマCVD法等の公知の方法を用いて、第1の領域及び第2の領域に第1の非晶質半導体層85を形成する。次に、第1の領域における第1の非晶質半導体層85上に、結晶化を促進する金属元素を含む第1の組成物82を選択的に吐出する。本発明では、第1の組成物82を点状に吐出することを特徴とする。
次に、必要に応じて、第1の組成物82の乾燥及び焼成の一方又は両方の処理を行った後、第1の非晶質半導体層85上に第1の組成物82を保持させた状態で、加熱処理を行って、第1の組成物82に接する領域及びその周辺領域の第1の非晶質半導体層85を結晶化して、第1の結晶質半導体層84を形成する(図8(B)参照)。このとき、結晶化が進行しなかった領域には、第1の非晶質半導体層85が残存している。つまり、第1の領域は、第1の結晶質半導体層84が形成され、なおかつ一部の領域に第1の非晶質半導体層85が残存し、第2の領域には第1の非晶質半導体層85がそのまま残った状態となる。
上記工程を経て得られる第1の結晶質半導体層84には、金属元素が残存している。従って、下記の2つのゲッタリング工程のうち、どちらかの工程を行って、当該金属元素を除去する。但し、どちらの工程を行うにしても、まず、駆動回路51が設けられる第1の領域における第1の結晶質半導体層64上と、画素部52が設けられる第2の領域における前記第1の非晶質半導体層65上に、第2の組成物86、87を選択的に吐出する(図8(C)(D)参照)。第2の組成物86、87は、樹脂材料、有機材料又は化合物材料等を用いて、島状に形成することを特徴とする。このようにして、第2の組成物86、87を形成したら、下記の2つのゲッタリング工程のうち、どちらかの工程を行う。このゲッタリング工程は、上記の実施の形態3において、図6、7を用いて説明した通りであるので、ここでは、その説明を省略する。本実施の形態は、上記の実施の形態と自由に組み合わせることができる。
本発明の実施例について、図9、10を用いて説明する。図9、10は、駆動回路が設けられる第1の領域251と、画素部が設けられる第2の領域252の断面図を示す。基板200は、ガラス基板、石英基板等を用いればよく、該基板200上には、必要に応じて、下地膜を形成する(図9(A)参照)。次に、基板200上に、導電性材料を含む組成物を選択的に吐出して、ゲート電極として機能する導電体層201を形成する。続いて、導電体層201を覆うように、プラズマCVD法等の公知の方法を用いて、ゲート絶縁膜として機能する絶縁体層202を形成する。その後、プラズマCVD法等の公知の方法を用いて、第1の領域251及び第2の領域252に非晶質半導体層203を形成する。次に、第1の領域251における非晶質半導体層203上に、結晶化を促進する金属元素を含む組成物204、205を選択的に吐出する。本発明では、組成物204、205を島状に吐出することを特徴とする。上記特徴により、後に行うパターニング工程のために、新たにマスクを形成する必要がない。従って、作製工程を簡略化し、作製時間の短縮及び作製費用の低減を実現する。
次に、必要に応じて、組成物204、205の乾燥及び焼成の一方又は両方の処理を行った後、非晶質半導体層203上に組成物204、205を保持させた状態で、加熱処理を行って、組成物204、205に接する領域及びその周辺領域の非晶質半導体層203を結晶化して、結晶質半導体層206、207を形成する。このとき、結晶化が進行しなかった領域には、非晶質半導体層203が残存している。つまり、第1の領域251には非晶質半導体層203と結晶質半導体層206、207が形成され、第2の領域252には非晶質半導体層203がそのまま残った状態となる。
上記工程を経て得られる結晶質半導体層206、207には、金属元素が残存している。従って、ゲッタリング工程を行って、当該金属元素を除去する。但し、どちらの工程を行うにしても、まず、第2の領域252における非晶質半導体層203上に、組成物208を選択的に吐出する(図9(B)参照)。組成物208は、樹脂材料、有機材料又は化合物材料等を用いて、島状に形成することを特徴とする。上記特徴により、後に行うパターニング工程のために、新たにマスクを形成する必要がない。従って、作製工程を簡略化し、作製時間の短縮及び作製費用の低減を実現する。
組成物208を形成したら、ゲッタリング工程を行う。このゲッタリング工程については、上記の実施の形態3、4において、図6、7を用いて説明した通りであるので、ここでは、その説明を省略する。また、ゲッタリング工程において、必要に応じてレーザ光の照射を行うと、結晶粒径を大きくし、粒内欠陥を減らすことができる。
なお、ここでは、図6(A)(B)に示すゲッタリング工程を行い、レーザ光の照射の工程を省略したものとする。そうすると、図6(C)に示すように、結晶質半導体層209、210、非晶質半導体層211のいずれかと重なるように、組成物204、205、208が残存した状態となる。
ゲッタリング工程が終了したら、組成物204、205、208をマスクとして、非晶質半導体層203、結晶質半導体層206、207をエッチングして、結晶質半導体層209、210、非晶質半導体層211を形成する(図9(C)参照)。
その後、組成物208のみを除去し、組成物204、205、非晶質半導体層211を覆うように、一導電型が付与された非晶質半導体層212を形成する(図9(D)参照)。この非晶質半導体層212は、シランガスとフォスフィンガスを用いて形成したり、CVD法により半導体層を形成後に、ドーピング法により不純物元素を添加して形成したりする。なお、組成物204、205、208は一度に除去せず、一方を選択的に除去する必要がある。従って、一方は剥離液にのみ除去され、他方は剥離液には除去されない性質を有するように、組成物204、205、208を構成する溶媒を適宜調整するとよい。例えば、組成物204、205は剥離液にのみ除去され、組成物208は剥離液には除去されないように、構成する組成物を適宜調整するとよい。次に、第2の領域252における非晶質半導体層212上に、組成物を選択的に吐出して絶縁体層213を形成する。
なお、ゲッタリング工程として、図7(A)〜(C)に示すゲッタリング工程を適用する場合、又は、どのようなゲッタリング工程を行うにしても半導体層にレーザ光の照射を行う場合は、一導電型が付与された非晶質半導体層212を形成する前に、組成物204、205、208が除去された状態となる。しかし、一導電型が付与された非晶質半導体層212を形成する前に、結晶質半導体層209、210上には、組成物を設ける必要がある。これは、非晶質半導体層212のエッチング工程の際、非晶質半導体層212だけをエッチングしようとしても、非晶質半導体層212と結晶質半導体層209、210とが共にエッチングされる可能性が高いからである。
そのため、ゲッタリング工程として、図7(A)〜(C)に示すゲッタリング工程を行う場合と、ゲッタリング工程において半導体層にレーザ光の照射を行う場合には、結晶質半導体層209、210上に、新たに組成物を形成し、その後、一導電型が付与された非晶質半導体層212を形成する。
絶縁体層213をマスクとして、非晶質半導体層212をエッチングして、一導電型が付与された非晶質半導体層214を形成する(図9(E)参照)。この際、結晶質半導体層209、210の端部は一部削れる可能性がある。次に、組成物204、205、絶縁体層213を除去後、非晶質半導体層214上に導電性材料を含む組成物を吐出して、導電体層215、216を形成する。
導電体層215、216をマスクとして、一導電型が付与された非晶質半導体層214をエッチングして、非晶質半導体層217、218を形成する(図10(A)参照)。この際、非晶質半導体層211も少しエッチングされて、新たに非晶質半導体層219が形成される。次に、プラズマCVD法等の公知の方法により、ゲート絶縁膜として機能する絶縁体層220を形成する。続いて、導電性材料を含む組成物を選択的に吐出して、ゲート電極として機能する導電体層221、222を形成する。その後、これらの導電体層221、222と、必要に応じて新たにマスクを形成して、ドーピング法等の公知の不純物元素添加方法を用いて、不純物元素が添加された不純物領域223、224とチャネル形成領域225、226を形成する。上記工程を経て、第1の領域251に結晶質半導体層をチャネル部としたTFT233、234が形成され、第2の領域252に非晶質半導体層をチャネル部としたTFT235が形成される。
TFT233〜235を覆うように、プラズマCVD法やスピンコート法等の公知の方法を用いて、絶縁体層227、228を積層形成する(図10(B)参照)。次に、不純物領域223、224と導電体層216が露出するように、絶縁体層227、228に開口部(コンタクトホール)を形成する。続いて、絶縁体層227、228に形成された開口部を充填するように、導電体層229〜232を形成する。
導電体層232に電気的に接続されるように、導電体層240、241を形成する(図10(C)参照)。次に、導電体層241が露出するように、土手となる絶縁体層242を形成する。続いて、導電体層241と電気的に接続するように、電界発光層243、導電体層244、遮蔽体245を積層形成する。導電体層241、電界発光層243及び導電体層244の積層体が発光素子に相当する。この発光素子は、陰極/電界発光層/陽極の順に形成する、逆積み素子である。
上記構成では、発光素子を駆動するTFT235がN型TFTであり、導電体層241が陰極、導電体層244が陽極に相当する。発光素子から発せられる光は、遮蔽体245で反射し、基板200側に出射する下面出射を行う表示装置が完成する。また、陰極に相当する導電体層241は、仕事関数が小さい材料を用いることが好ましく、例えば、Ca、Al、CaF、MgAg、AlLi等を用いる。電界発光層243は、単層型、積層型、また層の界面がない混合型のいずれの型でもよく、またシングレット材料、トリプレット材料、又はそれらを組み合わせた材料や、低分子材料、高分子材料及び中分子材料を含む有機材料、電子注入性に優れる酸化モリブデン等に代表される無機材料、有機材料と無機材料の複合材料のいずれを用いてもよい。陽極に相当する導電体層244は光を透過する透明導電体層で形成するか、又は光を透過する厚さで形成することが好ましく、例えばITO、ITSOの他、酸化インジウムに酸化亜鉛(ZnO)を混合した透明導電体層を用いる。なお、陽極/電界発光層/陰極の順に形成する、所謂順積み素子を形成する場合には、陽極の形成前に、酸素雰囲気中でのプラズマ処理や真空雰囲気下での加熱処理を行うことが好ましく、これは、駆動電圧が低くなったり、寿命が向上したりする効果が得られるためである。土手となる絶縁体層は、珪素を含む材料、アクリル等の有機材料、シロキサンポリマー等の化合物材料を用いて形成する。但し、アクリル、ポリイミド等の感光性、非感光性の材料を用いて形成すると、その側面は曲率半径が連続的に変化する形状となり、上層の薄膜が段切れせずに形成されるため好ましい。
上記構成において、導電体層201、導電体層215、216、221、222、229〜232、240、241、244は、液滴吐出法により、導電性材料を溶媒に溶解又は分散させた組成物を選択的に吐出して形成することが好適である。導電性材料とは、Ag(銀)、Au(金)、Cu(銅))、W(タングステン)、Al(アルミニウム)等の金属、Cd(カドミウム)、Zn(亜鉛)、Fe(鉄)、Ti(チタン)、Si(珪素)、Ge(ゲルマニウム)、Zr(ジルコニウム)、Ba(バリウム)などに相当する。また、透光性を有するインジウム錫酸化物(ITO)、インジウム錫酸化物と酸化珪素からなるITSO、有機インジウム、有機スズ、酸化亜鉛、窒化チタン等に相当する。但し、吐出口から吐出する組成物は、比抵抗値を考慮して、金、銀、銅のいずれかの材料を溶媒に溶解又は分散させたものを用いることが好適であり、より好適には、低抵抗な銀、銅を用いるとよい。但し、銀、銅を用いる場合には、不純物対策のため、合わせてバリア膜を設けるとよい。溶媒は、酢酸ブチル等のエステル類、イソプロピルアルコール等のアルコール類、アセトン等の有機溶剤等に相当する。表面張力と粘度は、溶媒の濃度を調整したり、界面活性剤等を加えたりして適宜調整する。上記のいずれかの導電体層を液滴吐出法で形成することで、作製工程を簡略化し、作製時間の短縮及び作製費用の低減を実現する。本実施例は、上記の実施の形態と自由に組み合わせることができる。
本発明の半導体装置の一形態であるパネルについて、図11を用いて説明する。図11(A)はパネルの上面図、図11(B)は図11(A)のA−A’における断面図、図11(C)はA’−A’’における断面図である。基板3001上には、駆動回路3011、3013及び画素部3012が設けられ、これらの回路を囲むようにして、シール材3003が設けられ、該シール材3003を用いて、基板3002により封止される(図11(A)参照)。基板3001上の各回路には接続端子(FPCともよぶ)3004から各種信号や電位が供給される。
図11(B)には、駆動回路3011が含むCMOS回路3101を例示する。CMOS回路3101は、本発明に従って形成された結晶質半導体層をチャネル部としたTFTにより構成される。図11(C)には、画素部3012が含むTFT3102〜3104を例示する。TFT3102〜3104は、本発明に従って形成された非晶質半導体層をチャネル部としたTFTにより構成される。また、各TFT3102〜3104に電気的に接続された発光素子3105〜3107が設けられ、各発光素子3105〜3107から発せられる光は、カラーフィルタ3108〜3110を介して外部に出射される。各カラーフィルタ3108〜3110の間には、ブラックマトリクス3111が設けられる。上記構成では、第1の基板3001と第2の基板3002間の密閉空間を樹脂3112により充填することで、水分等の発光素子3105〜3107の劣化を促進する物質の侵入を防止し、寿命を向上させたパネルの提供を実現する。
TFT3102〜3104はN型TFTであり、該TFTに直接接続された導電体層が陰極に相当し、該導電体層と電界発光層を介して接続された導電体層が陽極に相当する。従って、発光素子3105〜3107は、陰極/電界発光層/陽極の順に積層形成された逆積み素子に相当し、これらの素子から発せられる光は、基板3002側に出射する。従って、図示するパネルは、上面出射を行うパネルである。
上記構成とは異なる構成のパネルについて、図11(A)のA’−A’’における断面図である図12(A)(B)を用いて説明する。図12(A)には、画素部3012が含むTFT3202〜3204を例示する。TFT3202〜3204は、本発明に従って形成された非晶質半導体層をチャネル部としたTFTにより構成される。また、各TFT3202〜3204に電気的に接続された発光素子3205〜3207が設けられ、各発光素子3205〜3207から発せられる光は、カラーフィルタ3208〜3210を介して外部に出射される。上記構成を有するパネルでは、まず、基板3001上にTFT3202〜3204を形成し、次に層間膜3250を形成し、続いて、カラーフィルタ3208〜3210に相当する薄膜を形成する。その後、バリア膜として機能する絶縁膜3251と平坦化を目的とした絶縁膜3252を積層形成する。TFT3202〜3204はN型TFTであり、発光素子3205〜3207から発せられる光は、遮蔽体3253により反射して基板3001側に出射する。従って、図示するパネルは、下面出射を行うパネルである。
図12(B)は、画素部3012が含むTFT3302〜3304を例示する。TFT3302〜3304は、本発明に従って形成された非晶質半導体層をチャネル部としたTFTにより構成される。また、各TFT3302〜3304に電気的に接続された発光素子3305〜3307が設けられ、各発光素子3305〜3307から発せられる光は、カラーフィルタ3308〜3310を介して外部に出射される。上記構成を有するパネルでは、まず、基板3001上にカラーフィルタ3308〜3310に相当する薄膜を形成し、該薄膜上に平坦化を目的とした絶縁膜3350を形成する。次に、絶縁膜3350上にTFT等の素子を形成する。
上記構成において、発光素子から発せられる光は、RGBの各色を呈してもよいし、それ以外の色を呈していてもよい。また、カラーフィルタは、色変換層として用いてもよく、その場合には、発光素子から発せられる光は1色でも構わない。発光素子から発せられる光をRGBの各色とし、さらに、RGBに対応したカラーフィルタを用いることで、高画質で階調再現性及び色再現性を向上したパネルを得ることが出来る。
なお上記パネルでは、発光素子を基板、又は基板及び樹脂により封止した場合を示すが、封止の処理は、発光素子を水分から保護するための処理であり、カバー材で機械的に封入する方法、熱硬化性樹脂又は紫外光硬化性樹脂で封入する方法、金属酸化物や窒化物等のバリア能力が高い薄膜により封止する方法のいずれかを用いる。カバー材としては、ガラス、セラミックス、プラスチックもしくは金属を用いることができるが、カバー材側に光を放射させる場合は透光性でなければならない。また、カバー材と上記発光素子が形成された基板とは熱硬化性樹脂又は紫外光硬化性樹脂等のシール材を用いて貼り合わせられ、熱処理又は紫外光照射処理によって樹脂を硬化させて密閉空間を形成する。この密閉空間の中に酸化バリウムに代表される吸湿材を設けることも有効である。さらに、カバー材と発光素子の形成された基板との空間を熱硬化性樹脂若しくは紫外光硬化性樹脂で充填することも可能である。この場合、熱硬化性樹脂若しくは紫外光硬化性樹脂の中に酸化バリウムに代表される吸湿材を添加しておくことは有効である。
上記構成とは異なるパネルについて、図11(A)のA−A’−A’’における断面図である図13を用いて説明する。図13は、駆動回路3011が含む非晶質半導体層をチャネルとしたCMOS回路3401を例示する。CMOS回路3401は、本発明に従って形成された結晶質半導体層をチャネル部としたTFTにより構成される。また、画素部3012が含む結晶質半導体層をチャネル部としたTFT3402を例示する。TFT3402は、本発明に従って形成された結晶質半導体層をチャネル部としたTFTにより構成される。また、TFT3402に電気的に接続され、画素電極として機能する導電体層3403、配向膜3404が設けられる。さらに、配向膜3406、対向電極として機能する導電体層3407、カラーフィルタ3408が形成された基板3002を準備し、基板3001と基板3002をシール材3003により貼り合わせた後、液晶3405を注入する。そうすると、表示機能を有するパネルが完成する。なお、液晶3405は、真空注入という方法以外に、ディスペンサ式(滴下式)を用いてもよい。
本発明が適用される表示装置の画素回路について、図17を用いて説明する。図17(A)は、画素6101の等価回路図を示したものであり、該画素6101は、信号線6114、電源線6115、6117、走査線6116の各配線で囲まれた領域に、画素6101に対するビデオ信号の入力を制御するTFT6110、発光素子6113の両電極間に流れる電流値を制御するTFT6111、該TFT6111のゲート・ソース間電圧を保持する容量素子6112を有する。なお、図17(A)では、容量素子6112を図示したが、TFT6111のゲート容量や他の寄生容量で賄うことが可能な場合には、設けなくてもよい。
図17(B)は、図17(A)に示した画素6101に、TFT6118と走査線6119を新たに設けた構成の画素回路である。TFT6118の配置により、強制的に発光素子6113に電流が流れない状態を作ることができるため、全ての画素に対する信号の書き込みを待つことなく、書き込み期間の開始と同時又は直後に点灯期間を開始することができる。従って、デューティ比が向上して、動画の表示は特に良好に行うことができる。
図17(C)は、図17(B)に示した画素6101のTFT6111を削除して、新たに、TFT6125、6126と、配線6127を設けた画素回路である。本構成では、TFT6125のゲート電極を一定の電位に保持した配線6127に接続することにより、このゲート電極の電位を固定にし、なおかつ飽和領域で動作させる。また、TFT6125と直列に接続させ、線形領域で動作するTFT6126のゲート電極には、TFT6110を介して、画素の点灯又は非点灯の情報を伝えるビデオ信号を入力する。線形領域で動作するTFT6126のソース・ドレイン間電圧の値は小さいため、TFT6126のゲート・ソース間電圧の僅かな変動は、発光素子6113に流れる電流値には影響を及ぼさない。従って、発光素子6113に流れる電流値は、飽和領域で動作するTFT6125により決定される。上記構成を有する本発明は、TFT6125の特性バラツキに起因した発光素子6113の輝度ムラを改善して画質を高めることができる。なお、TFT6125のチャネル長L1、チャネル幅W1、TFT6126のチャネル長L2、チャネル幅W2は、L1/W1:L2/W2=5〜6000:1を満たすように設定するとよい。また、両TFTは同じ導電型を有していると作製工程上好ましい。さらに、TFT6125には、エンハンスメント型だけでなく、ディプリーション型のTFTを用いてもよい。
なお、本発明が適用された表示装置には、アナログのビデオ信号、ディジタルのビデオ信号のどちらを用いてもよい。但し、ディジタルのビデオ信号を用いる場合、そのビデオ信号が電圧を用いているのか、電流を用いているのかで異なる。つまり、発光素子の発光時において、画素に入力されるビデオ信号は、定電圧のものと、定電流のものがある。ビデオ信号が定電圧のものには、発光素子に印加される電圧が一定のものと、発光素子に流れる電流が一定のものとがある。またビデオ信号が定電流のものには、発光素子に印加される電圧が一定のものと、発光素子に流れる電流が一定のものとがある。この発光素子に印加される電圧が一定のものは定電圧駆動であり、発光素子に流れる電流が一定のものは定電流駆動である。定電流駆動は、発光素子の抵抗変化によらず、一定の電流が流れる。本発明の表示装置及びその駆動方法には、電圧のビデオ信号、電流のビデオ信号のどちらを用いてもよく、また定電圧駆動、定電流駆動のどちらを用いてもよい。本実施例は、上記の実施の形態、実施例と自由に組み合わせることができる。
本発明の表示装置に具備される保護回路の一例について説明する。保護回路は、TFT、ダイオード、抵抗素子及び容量素子等から選択された1つ又は複数の素子によって構成されるものであり、以下にはいくつかの保護回路の構成とその動作について説明する。まず、外部回路と内部回路の間に配置される保護回路であって、1つの入力端子に対応した保護回路の等価回路図の構成について、図16を用いて説明する。図16(A)に示す保護回路は、P型TFT7220、7230、容量素子7210、7240、抵抗素子7250を有する。抵抗素子7250は2端子の抵抗であり、一端には入力電圧Vin(以下、Vinと表記)が、他端には低電位電圧VSS(以下、VSSと表記)が与えられる。抵抗素子7250は、入力端子にVinが与えられなくなったときに、配線の電位をVSSにおとすために設けられており、その抵抗値は配線の配線抵抗よりも十分に大きく設定する。
Vinが高電位電圧VDD(以下、VDDと称する)よりも高い場合、そのゲート・ソース間電圧の関係から、TFT7220はオン、TFT7230はオフとなる。そうすると、VDDがTFT7220を介して、配線に与えられる。従って、雑音等により、VinがVDDよりも高くなっても、配線に与えられる電圧は、VDDよりも高くなることはない。一方、VinがVSSよりも低い場合、そのゲート・ソース間電圧の関係から、TFT7220はオフ、TFT7230はオンとなる。そうすると、VSSが配線に与えられる。従って、雑音等により、VinがVSSよりも低くなっても、配線に与えられる電圧は、VDDよりも高くなることはない。さらに、容量素子7210、7240により、入力端子からの電圧にパルス状の雑音を鈍らせることができ、雑音による電圧の急峻な変化をある程度小さくすることができる。
上記構成の保護回路の配置により、配線の電圧は、VSSからVDD間の範囲に保たれ、この範囲外の異常に高いまたは低い電圧の印加から保護される。さらに、信号が入力される入力端子に保護回路を設けることで、信号が入力されていないときに、信号が与えられる全ての配線の電圧を、一定(ここではVSS)の高さに保つことができる。つまり信号が入力されていないときは、配線同士をショートした状態にすることができるショートリングとしての機能も有する。そのため、配線間での電圧差に起因する静電破壊を防ぐことができる。また、信号を入力しているときは、抵抗素子7250の抵抗値が十分に大きいので、配線に与えられる信号がVSSに引っ張られることがない。
図16(B)に示す保護回路は、P型TFT7220、7230を、整流性を有するダイオード7260、7270で代用した等価回路図である。図16(C)に示す保護回路は、P型TFT7220、7230を、TFT7350、7360、7370、7380で代用した等価回路図である。また、上記とは別の構成の保護回路として、図16(D)に示す保護回路は、抵抗素子7280、7290と、トランジスタ7300を有する。図16(E)に示す保護回路は、抵抗素子7280、7290、P型TFT7310及びN型TFT7320を有する。図16(D)(E)の両構成とも、端子7330には配線などが接続され、この配線などの電位が急激に変化した場合に、N型TFT7300、又はP型TFT7310及びN型TFT7320がオンすることで、電流を端子7330から7340の方向に流す。そうすると、端子7330に接続された電位の急激な変動を緩和し、素子の損傷又は破壊を防止することができる。本実施例は、上記の実施の形態と自由に組み合わせることが可能である。
本発明を適用して作製される電子機器の一例として、デジタルカメラ、カーオーディオなどの音響再生装置、ノート型パーソナルコンピュータ、ゲーム機器、携帯端末、家庭用ゲーム機などの記録媒体を備えた画像再生装置などが挙げられる。それら電子機器の具体例を図14、15に示す。
図14(A)は携帯端末のうちの携帯電話であり、筐体9101、表示部9102等を含む。図14(B)は携帯型テレビ受像機であり、筐体9301、表示部9302等を含む。図14(C)はビデオカメラであり、表示部9701、9702等を含む。図14(D)はPDAであり、筐体9201、表示部9202等を含む。本発明は、上記電子機器の表示部の作製に適用される。上記電子機器は、携帯端末であるため、その画面が比較的小型である。従って、本発明に従って、表示部と同一の基板上に、多結晶半導体層をチャネルとした薄膜トランジスタを用いた駆動回路やCPU等の機能回路を搭載して、小型化を図ることが好ましい。本発明によると、作製工程を簡略化できるため、低価格化が実現される。さらに、上記電子機器は携帯端末であるため、薄型、軽量、小型の点で付加価値を図るために、発光素子を用いた表示部とするとよい。
図15(A)はノート型パーソナルコンピュータであり、筐体9801、表示部9802等を含む。図15(B)はテレビ受像機であり、筐体9501、表示部9502等を含む。図15(C)はモニタであり、筐体9601、表示部9602等を含む。本発明は、上記電子機器の表示部の作製に適用される。上記の電子機器の表示部は、携帯端末と比較すると大型であり、採算を維持できるラインとして、所謂第5世代以降の大型のガラス基板を用いることになる。従って、材料の利用効率が高く、また作製工程を簡略化することが可能な本発明を適用することで、低価格化が実現される。本実施例は、上記の実施の形態、実施例と自由に組み合わせることができる。
本発明の半導体装置の作製方法を説明する図(実施の形態1)。 本発明の半導体装置の作製方法を説明する図(実施の形態1)。 本発明の半導体装置の作製方法を説明する図(実施の形態2)。 本発明の半導体装置の作製方法を説明する図(実施の形態2)。 本発明の半導体装置の作製方法を説明する図(実施の形態3)。 本発明の半導体装置の作製方法を説明する図(実施の形態3)。 本発明の半導体装置の作製方法を説明する図(実施の形態3)。 本発明の半導体装置の作製方法を説明する図(実施の形態4)。 本発明の半導体装置の作製方法を説明する図(実施例1)。 本発明の半導体装置の作製方法を説明する図(実施例1)。 パネルの上面図とELパネル断面図(実施例2)。 ELパネルの断面図(実施例2)。 液晶パネルの断面図(実施例2)。 本発明が適用された電子機器を示す図(実施例5)。 本発明が適用された電子機器を示す図(実施例5)。 表示装置に搭載される保護回路を示す図(実施例4)。 表示装置の画素回路を示す図(実施例3)。
符号の説明
10 基板
11 非晶質半導体層
12 組成物
14 結晶質半導体層
15 非晶質半導体層
16、17、21、22 結晶質半導体層
23 バリア体
24 非晶質半導体層
25 結晶質半導体層
30 基板
31 非晶質半導体層
32 組成物
34 結晶質半導体層
35 非晶質半導体層
36、37 結晶質半導体層
38 組成物
41、42 結晶質半導体層
43 バリア体
44 非晶質半導体層
45 結晶質半導体層
50 基板
51 駆動回路
51a 信号線駆動回路
51b 走査線駆動回路
52 画素部
62、63 組成物
64 結晶質半導体層
65 非晶質半導体層
66 結晶質半導体層
67 非晶質半導体層
68、71 結晶質半導体層
72 非晶質半導体層
73 結晶質半導体層
74 バリア体
75 非晶質半導体層
76 結晶質半導体層
82 組成物
84 結晶質半導体層
85 非晶質半導体層
86、87 組成物

Claims (13)

  1. 非晶質半導体層上に、結晶化を促進する金属元素を含む組成物を選択的に吐出し、前記組成物の乾燥と焼成の一方又は両方を行い、
    加熱処理を行って、前記乾燥と前記焼成の一方又は両方が行われた前記組成物に接する前記非晶質半導体層を結晶化して、結晶質半導体層を形成し、
    前記非晶質半導体層に不純物元素を添加し、
    前記不純物元素が添加された前記非晶質半導体層に前記金属元素を偏析させ、
    前記乾燥と前記焼成の一方又は両方が行われた前記組成物をマスクとして、前記金属元素が偏析した前記非晶質半導体層をエッチングすることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  2. 第1の非晶質半導体層上に、結晶化を促進する金属元素を含む組成物を選択的に吐出し、前記組成物の乾燥と焼成の一方又は両方を行い、
    加熱処理を行って、前記乾燥と前記焼成の一方又は両方が行われた前記組成物に接する前記第1の非晶質半導体層を結晶化して、第1の結晶質半導体層を形成し、
    前記乾燥と前記焼成の一方又は両方が行われた前記組成物をマスクとして、前記第1の結晶質半導体層をエッチングして第2の結晶質半導体層を形成し
    前記乾燥と前記焼成の一方又は両方が行われた前記組成物を除去後、前記第2の結晶質半導体層上にバリア体及び第2の非晶質半導体層を積層形成し、
    前記第2の非晶質半導体層に前記金属元素を偏析させ、
    前記バリア体及び前記金属元素が偏析した前記第2の非晶質半導体層を除去することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  3. 第1の領域及び第2の領域に第1の非晶質半導体層を形成し、
    前記第1の領域における前記第1の非晶質半導体層上に、結晶化を促進する金属元素を含む第1の組成物を選択的に吐出し、前記第1の組成物の乾燥と焼成の一方又は両方を行い、
    加熱処理を行って、前記乾燥と前記焼成の一方又は両方が行われた前記第1の組成物に接する前記第1の非晶質半導体層を結晶化して、結晶質半導体層を形成し、
    前記第2の領域における前記第1の非晶質半導体層上に、第2の組成物を選択的に吐出し、前記第2の組成物の乾燥と焼成の一方又は両方を行い、
    前記第1の非晶質半導体層に不純物元素を添加し、
    前記不純物元素が添加された前記第1の非晶質半導体層に前記金属元素を偏析させ、
    前記乾燥と前記焼成の一方又は両方が行われた前記第1の組成物及び前記第2の組成物をマスクとして、前記第1の領域における前記金属元素が偏析した前記第1の非晶質半導体層をエッチングし、かつ前記第2の領域における前記第1の非晶質半導体層をエッチングして第2の非晶質半導体層を形成することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  4. 第1の領域及び第2の領域に第1の非晶質半導体層を形成し、
    前記第1の領域における前記第1の非晶質半導体層上に、結晶化を促進する金属元素を含む第1の組成物を選択的に吐出し、前記第1の組成物の乾燥と焼成の一方又は両方を行い、
    加熱処理を行って、前記乾燥と前記焼成の一方又は両方が行われた前記第1の組成物に接する前記第1の非晶質半導体層を結晶化して、第1の結晶質半導体層を形成し、
    前記第2の領域における前記第1の非晶質半導体層上に、第2の組成物を選択的に吐出し、前記第2の組成物の乾燥と焼成の一方又は両方を行い、
    前記乾燥と前記焼成の一方又は両方が行われた前記第1の組成物及び前記第2の組成物をマスクとして、前記第1の領域における前記第1の結晶質半導体層をエッチングして第2の結晶質半導体層を形成し、かつ前記第2の領域における前記第1の非晶質半導体層をエッチングして第2の非晶質半導体層を形成し、
    前記第1の組成物及び前記第2の組成物を除去後、前記第2の結晶質半導体層及び前記第2の非晶質半導体層上にバリア体及び第3の非晶質半導体層を積層形成し、
    前記第3の非晶質半導体層に前記金属元素を偏析させ、
    前記バリア体及び前記金属元素が偏析した前記第3の非晶質半導体層を除去することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  5. 請求項1乃至請求項のいずれか一項において、前記金属元素はニッケルであることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  6. 請求項1乃至請求項のいずれか一項において、前記加熱処理は、400℃乃至800℃の範囲内の温度で行うことを特徴とする半導体装置の作製方法。
  7. 請求項1又は請求項3において、前記結晶質半導体層にレーザ光を照射することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  8. 請求項2又は請求項4において、前記第2の結晶質半導体層にレーザ光を照射することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  9. 請求項1又は請求項3において、前記不純物元素はアルゴン又はリンであることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  10. 請求項2又は請求項4において、前記バリア体は、珪素の酸化物又は窒化物であることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  11. 請求項において、前記第1の領域に前記結晶質半導体層をチャネル部としたトランジスタを形成し、前記第2の領域に前記第2の非晶質半導体層をチャネル部としたトランジスタを形成することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  12. 請求項において、前記第1の領域に前記第2の結晶質半導体層をチャネル部としたトランジスタを形成し、前記第2の領域に前記第2の非晶質半導体層をチャネル部としたトランジスタを形成することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  13. 請求項3又は請求項4において、前記第1の領域を駆動回路部とし、前記第2の領域を画素部とすることを特徴とする半導体装置の作製方法。
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