以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
またTFTはゲート、ソース、ドレインの3端子を有するが、ソース端子(ソース電極)、ドレイン端子(ドレイン電極)に関しては、トランジスタの構造上、明確に区別が出来ない。よって、素子間の接続について説明する際は、ソース電極、ドレイン電極のうち一方を第1の電極、他方を第2の電極と表記する。
(実施の形態1)
本実施の形態では、薄膜トランジスタの作製方法の一例について説明する。
まず図1(A)に示すように、絶縁表面を有し、表面を粗面化した基板100を用意する。粗面化した基板とは、表面に凹凸形状が形成された基板である。このとき凹凸の高低差は、粗面化した基板上に形成する被膜の厚さにもよるが、50nm〜300nm、好ましくは100nm以下とする。このような基板の凹凸形状は、ドライエッチング法、フロスト加工法、又はサンドブラスト法により形成することができる。
基板には、例えばバリウムホウケイ酸ガラスや、アルミノホウケイ酸ガラスなどのガラス基板、石英基板、ステンレス基板、バルク半導体膜等を用いることができる。また、ポリエチレン-テレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルサルフォン(PES)に代表されるプラスチックや、アクリル等の可撓性を有する合成樹脂からなる基板は、一般的に他の基板と比較して耐熱温度が低い傾向にあるが、作製工程における処理温度に耐え得るのであれば用いることが可能である。特に、半導体膜を結晶化するための加熱工程を要しない非晶質半導体膜を有する薄膜トランジスタを形成する場合、可撓性を有する合成樹脂からなる基板を用いやすい。
基板上には、必要に応じて下地膜を形成してもよい。下地膜は、基板中に含まれるNaなどのアルカリ金属やアルカリ土類金属が、半導体膜中に拡散し、半導体素子の特性に悪影響を及ぼすのを防ぐために形成する。そのため、アルカリ金属やアルカリ土類金属の半導体膜への拡散を抑えることができる酸化珪素、窒化珪素、窒化酸化珪素、酸化チタン(TiOx)、窒化チタンなどの絶縁体を用いて下地膜を形成することができる。特に、下地膜の材料は、該下地膜上に形成されるパターンと密着性の高いものを選択するとよい。例えば、Agを用いてゲート電極を形成する場合、酸化チタンからなる下地膜を形成すると好ましい。なお下地膜は単層構造又は積層構造を有してもよい。
また下地膜は、不純物が半導体膜へ拡散することが防止できれば、必ずしも設ける必要はない。そのため、以下に示す本実施の形態のように、ゲート電極上にゲート絶縁膜を介して半導体膜を形成する場合、下地膜を設ける必要はない。それは、ゲート絶縁膜が半導体膜へ不純物の拡散を防止する機能を果たすことができるからである。
また基板材料からみて、下地膜を設けると好ましい場合がある。ガラス基板、ステンレス基板またはプラスチック基板のように、アルカリ金属やアルカリ土類金属が多少なりとも含まれている基板を用いる場合、不純物の拡散を防ぐという観点から下地膜を設けることは有効である。一方、石英基板など不純物の拡散がさして問題とならない場合は、必ずしも下地膜を設ける必要はない。
このように下地膜を形成する場合、下地膜に対して粗面化処理を行ってもよい。すなわち、ゲート電極の被形成面に粗面化処理を行えばよい。
その後図1(B)に示すように、液滴吐出法を用いて、溶媒中に導電体が混入した液滴を基板上に滴下して、ゲート電極103として機能する導電膜を形成する。導電膜は、単層構造及び積層構造のいずれを有してもよい。積層構造を有する場合、例えば下層導電膜として液滴吐出法によりAgを含む液滴を滴下し、上層導電膜として液滴吐出法やスパッタリング法によりCuを形成してもよい。Cuのように低抵抗材料を形成することにより、配線抵抗が低減し、配線抵抗に伴う発熱や信号遅延を防止することができる。
また積層構造のゲート電極を形成する手段として、メッキ法を用いてもよい。えば、電気メッキ法又は無電解メッキ法により、液滴吐出法により形成された第1の導電膜の周りに第2の導電膜を形成してもよい。具体的には電気メッキ処理を行い、液滴吐出法により形成されたAgの周りに、Cuを形成することができる。また電流を流す必要のない無電解メッキ処理を行い、液滴吐出法により形成されたAgの周りに、Cuを形成してもよい。その結果、配線抵抗の低減、配線抵抗に伴う発熱や信号遅延を防止することができる。特に、第1の導電膜を微細化して形成する場合、第2の導電膜により配線抵抗を低下することができるため好ましい。またCuのように拡散性の高い導電体を形成する場合、拡散を防止するためCuを覆うようにバリア膜を形成するとよい。
本実施の形態では、テトラデカンの溶媒中にAg2Oの微粒子が分散している液滴を滴下する。このようなAg2Oは絶縁体であるが、焼成することにより還元され、導体であるAgとなる。また基板に粗面化処理を行った結果、基板とゲート電極との接着面積が大きくなり、密着性を高めることができる。
その後、液滴中の溶媒を除去する必要があるとき、焼成したり、乾燥させるため加熱処理を施す。具体的には、所定の温度、例えば200℃〜300℃で加熱すればよく、好ましくは酸素を有する雰囲気で加熱処理を行う。このときゲート電極表面に凹凸が生じないように加熱温度を設定する。特に本実施の形態のように銀(Ag)を有する液滴を用いる場合、酸素及び窒素を有する雰囲気で加熱処理を行うとよい。例えば、酸素の組成比は、10〜25%となるように設定する。すると、液滴の溶媒中に含まれる接着剤等の熱硬化性樹脂などの有機物が分解されるため、有機物を含まない銀(Ag)を得ることができる。その結果、ゲート電極表面の平坦性を高め、比抵抗値を低くすることができる。このとき、ゲート電極表面の平坦性の高い領域(平坦領域)10と、粗面化処理による凹凸が形成された領域(凹凸領域)11とが形成される。
またゲート電極は、銀(Ag)以外にタンタル、タングステン、チタン、モリブデン、アルミニウム、銅から選ばれた元素、または前記元素を主成分とする合金材料もしくは化合物材料で形成することもできる。また導電膜は、液滴吐出法以外に、スパッタリング法、プラズマCVD法により形成することができる。スパッタリング法、プラズマCVD法により形成する導電膜として、リン等の不純物元素をドーピングした多結晶シリコン膜に代表される半導体膜や、AgPdCu合金を用いることができる。
図1(C)に示すように、ゲート電極を覆ってゲート絶縁膜104として機能する絶縁膜を形成する。このとき、ゲート電極上以外の凹凸領域に設けられたゲート絶縁膜は、基板の凹凸形状をうつして形成されるため、凹凸形状が反映された形状を有する。
絶縁膜としては、酸化珪素、窒化珪素又は窒化酸化珪素等の無機材料からなる絶縁体を用いることができる。また、ポリシラザン、ポリビニルアルコール等の有機材料からなる絶縁体を用いてもよい。無機材料からなる絶縁体を用いる場合、プラズマCVD法、又はスパッタリング法により形成することができる。また有機材料からなる絶縁体は、スピンコーティング法、ディップ法、又は液滴吐出法により形成することができる。このような絶縁膜は、積層構造又は単層構造を有することができる。
特に本実施の形態のように、銀(Ag)をゲート電極として用いる場合、ゲート絶縁膜には窒化珪素膜を用いると好ましい。酸素を有する絶縁膜を用いると、銀(Ag)と反応し、酸化銀が形成されゲート電極表面が荒れる恐れがあるからである。
ゲート絶縁膜上に、半導体膜105を形成する。このとき、ゲート電極上以外の凹凸領域に設けられた半導体膜は、基板の凹凸形状が反映された形状を有する。半導体膜は、プラズマCVD法、スパッタリング法、液滴吐出法等により形成することができる。半導体膜の膜厚は25〜200nm(好ましくは30〜60nm)とする。また半導体膜の材料は珪素だけではなくシリコンゲルマニウムも用いることができる。シリコンゲルマニウムを用いる場合、ゲルマニウムの濃度は0.01〜4.5atomic%程度であることが好ましい。
また半導体膜は、非晶質半導体、非晶質状態と結晶状態とが混在したセミアモルファス半導体(SASとも表記する)、非晶質半導体中に0.5nm〜20nmの結晶粒を観察することができる微結晶半導体、及び結晶性半導体から選ばれたいずれの状態を有してもよい。特に、0.5nm〜20nmの結晶を粒観察することができる微結晶状態はいわゆるマイクロクリスタル(μc)と呼ばれている。
SASは、非晶質構造と結晶構造(単結晶、多結晶を含む)との中間的な構造を有し、自由エネルギー的に安定な第3の状態を有する半導体である。また短距離秩序を持ち格子歪みを有する結晶質な領域を含んでいる。そして少なくとも膜中の一部の領域には、0.5〜20nmの結晶領域を観測することができ、珪素を主成分とする場合にはラマンスペクトルが520cm-1よりも低波数側にシフトしている。X線回折では珪素結晶格子に由来するとされる(111)、(220)の回折ピークが観測される。また未結合手(ダングリングボンド)の中和剤として、SASには水素またはハロゲンを少なくとも1原子%またはそれ以上含ませている。
SASは、珪化物気体をグロー放電分解することにより得ることができる。代表的な珪化物気体としては、SiH4であり、その他にもSi2H6、SiH2Cl2、SiHCl3、SiCl4、SiF4などを用いることができる。珪化物気体を水素、水素とヘリウム、アルゴン、クリプトン、ネオンから選ばれた一種または複数種の希ガス元素で希釈して用いることによりSASの形成を容易なものとすることができる。このとき希釈率が10倍〜1000倍の範囲となるように、珪化物気体を希釈すると好ましい。またSi2H6及びGeF4を用い、ヘリウムガスで希釈する方法を用いてSASを形成することができる。グロー放電分解による被膜の反応生成は減圧下で行うと好ましく、圧力は概略0.1Pa〜133Paの範囲で行えばよい。グロー放電を形成するための電力は1MHz〜120MHz、好ましくは13MHz〜60MHzの高周波電力を供給すればよい。基板加熱温度は300度以下が好ましく、100〜250度の基板加熱温度が推奨される。
また結晶性半導体膜は、非晶質半導体膜を加熱又はレーザー照射により結晶化して形成することができる。また、直接、結晶性半導体膜を形成してもよい。この場合、GeF4、又はF2等のフッ素系ガスと、SiH4、又はSi2H6等のシラン系ガスとを用い、熱又はプラズマを利用して直接、結晶性半導体膜を形成することができる。
本実施の形態では、半導体膜105として、プラズマCVD法を用いて、珪素を主成分とする非晶質半導体膜(非晶質珪素膜、アモルファスシリコンとも表記する)を形成する。
次いで、一導電型を有する半導体膜を形成する。このとき、ゲート電極上以外の凹凸領域に設けられた一導電型を有する半導体膜は、基板の凹凸形状が反映された形状を有する。なお一導電型を有する半導体膜を形成すると、半導体膜と電極とのコンタクト抵抗が低くなり好ましいが、必要に応じて設ければよい。一導電型を有する半導体膜は、プラズマCVD法、スパッタリング法、液滴吐出法等を用いて形成することができる。本実施の形態では、プラズマCVD法によりN型を有する半導体膜106を形成する。
半導体膜105と、N型を有する半導体膜106とをプラズマCVD法により形成する場合、半導体膜と、N型を有する半導体膜、更にはゲート絶縁膜を連続形成することができる。具体的には、プラズマCVD装置の処理室内への原料ガスの供給を変化させることにより大気開放することなく、連続形成することができる。その結果、半導体膜と、N型を有する半導体膜、更にはゲート絶縁膜の各々の界面への不純物付着を防止することができる。
図1(D)に示すように、マスク107を用いて半導体膜105及びN型を有する半導体膜106を所望の形状にパターニングする。そのため、所望箇所にマスク107を形成し、該マスクを用いてドライエッチング又はウェットエッチングによりパターニングする。マスクは、液滴吐出法又はフォトリソグラフィー法により形成することができる。なお、材料の利用効率が向上し、コストの削減、廃液処理量の削減が可能となるため液滴吐出法を用いてマスクを形成すると好ましい。更に液滴吐出法によりマスクを形成すると、フォトリソグラフィー工程の簡略化を行うことができる。すなわち、フォトマスク形成、露光等が不要となり、設備投資コストの削減を達成でき、製造時間を短縮することができる。
マスク材料として、無機材料(酸化シリコン、窒化シリコン、酸化窒化シリコンなど)、感光性または非感光性の有機材料(ポリイミド、アクリル、ポリアミド、ポリイミドアミド、ポリビニルアルコール、レジストまたはベンゾシクロブテン)を用いることができる。例えばポリイミドを用いて液滴吐出法によりマスクを形成する場合、所望箇所に液滴吐出法によりポリイミドを吐出した後、焼成するため150〜300℃で加熱処理を行うとよい。
パターニング後、マスクを除去するため、プラズマ処理を行う。なお、マスクは除去せずに絶縁膜として機能させることもできる。
図1(E)に示すように、ソース電極及びドレイン電極108として機能する導電膜を形成する。このとき、凹凸領域に形成された、ゲート絶縁膜、及びn型を有する半導体膜表面は凹凸形状を有する。この凹凸形状を有する面は、平坦面での液滴の接触角が90°より小さい場合、ゲート電極上の平坦な面と比較して接触角は小さくなる。すなわち凹凸形状を有する面は、ゲート電極上の平坦な面と比較して、液滴に対して濡れ性が高く、親液性を示す。その結果、ソース電極及びドレイン電極は、凹凸形状を有する面に優先的に形成され、平坦領域には形成されにくくなる。この特性を利用すると、自己整合的にソース電極及びドレイン電極を形成することができる。このとき、平坦領域に形成されたゲート電極と、凹凸形状を有する面に優先的に形成されたソース電極及びドレイン電極とが、重ならない構造となる。
導電膜として、金、銀、銅、アルミニウム、チタン、モリブデン、タングステンもしくはシリコンの元素からなる膜又はこれらの元素を用いた合金膜を用いることができる。また導電膜は液滴吐出法、CVD法及びスパッタリング法のいずれかを用いて形成することができる。導電膜は、単層構造及び積層構造のいずれを有してもよい。積層構造については、ゲート電極について説明した記載を参照することができる。
本実施の形態では、液滴吐出法により銀(Ag)を有する液滴を用いて形成する。具体的には、図1(B)に示したゲート電極と同様にソース電極及びドレイン電極を形成すればよい。
その後、液滴の溶媒を除去する必要があるとき、焼成したり、乾燥させるため加熱処理を施す。
このように自己整合的にソース電極及びドレイン電極を形成することにより、ゲート長が微細化されるにつれて生じる、ソース電極及びドレイン電極のアライメントずれを防止することができる。
さらに、ゲート電極上の平坦な面上の撥液性を高めるため、撥液処理を行ってもよい。撥液処理としては、フッ素系のシランカップリング剤等を塗布する方法がある。また撥液処理として、CHF3、O2混合ガス等を用いたプラズマ処理を行ってもよい。
その後図1(F)に示すように、ソース電極及びドレイン電極をマスクとして、N型を有する半導体膜106をエッチングする。N型を有する半導体膜が、ソース電極及びドレイン電極を短絡することを防止するためである。このとき、半導体膜105が多少エッチングされることがある。
以上のように、ソース電極及びドレイン電極まで設けられた薄膜トランジスタが完成する。本実施の形態の薄膜トランジスタは、半導体膜より下方にゲート電極が設けられた、所謂ボトムゲート型の薄膜トランジスタである。より詳細には、半導体膜が多少エッチングされている、所謂チャネルエッチ型である。このような薄膜トランジスタが複数設けられた基板をTFT基板と表記する。
本実施の形態における薄膜トランジスタは、粗面化された基板の凹凸に沿うような凹凸形状を有するゲート絶縁膜、半導体膜、n型を有する半導体膜を有する。また本実施の形態における薄膜トランジスタは、ゲート電極と、ソース電極及びドレイン電極とが重ならない構造を有する。
本実施の形態で示した薄膜トランジスタは、液滴吐出法により自己整合的にソース電極及びドレイン電極を形成することを特徴としている。そのため、ソース電極及びドレイン電極以外のゲート電極やマスク等のパターン形成は液滴吐出法で形成しなくともよい。一方、本実施の形態で示した以外のパターンを、液滴吐出法により形成しても構わない。
以上のように、粗面化された基板の凹凸形状により、ソース電極及びドレイン電極を自己整合的に形成することができる。また粗面化された基板上により、基板上に形成するゲート電極の密着性を向上することができる。
また液滴吐出法により配線やマスク等のパターンを形成すると、材料の利用効率が向上し、コストの削減、廃液処理量の削減が可能となる。特に液滴吐出法によりパターンを形成すると、フォトリソグラフィー工程と比較して工程の簡略化を行うことができる。その結果、設備投資コストの削減、コストの削減、製造時間を短縮することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、上記実施の形態と異なる方法により薄膜トランジスタを作製する例を説明する。具体的には、チャネル形成領域となる半導体膜上に絶縁膜が設けられた構成が異なり、その他の構成は上記実施の形態と同様であるため説明を省略する。
図2(A)に示すように、上記実施の形態と同様に、表面を粗面化した基板100上に、ゲート電極130、ゲート絶縁膜104、半導体膜105を順に形成する。具体的な形成方法は、上記実施の形態を参照すればよい。このとき、ゲート電極表面の平坦性の高い領域(平坦領域)10と、粗面化処理による凹凸が形成された領域(凹凸領域)11とが形成される。そして、ゲート電極上以外の凹凸領域に設けられたゲート絶縁膜、及び半導体膜は、基板の凹凸形状が反映された形状を有する。
その後、チャネル形成領域となる半導体膜上に、保護膜として機能する絶縁膜110を形成する。絶縁膜は、酸化珪素や、窒化珪素、窒化酸化珪素などの絶縁膜を用いることができる。また絶縁膜は、液滴吐出法、プラズマCVD法、又はスパッタリング法等により形成することができる。プラズマCVD法により絶縁膜を形成する場合、半導体膜、及び絶縁膜、さらにゲート絶縁膜を連続形成することができる。プラズマCVD法等により全面に絶縁膜を形成するとき、フォトリソグラフィー工程により所望の形状にパターニングする。フォトリソグラフィー工程として、例えば、レジスト等のマスク材を塗布し、ゲート電極をマスクとして、裏面から露光することにより、所望の形状のマスクを形成し、該マスクを用いて絶縁膜をパターニングすることができる。
また液滴吐出法により絶縁膜を形成する場合、材料の利用効率が向上し、コストの削減、廃液処理量の削減が可能となり好ましい。更に液滴吐出法により絶縁膜を形成すると、フォトリソグラフィー工程の省略を行うことができる。その結果、フォトマスクが不要となり、設備投資コストの削減、コストの削減を達成することができる。さらにフォトリソグラフィー工程を省略できるため、製造時間を短縮することができる。そのため本実施の形態では、液滴吐出法を用いてポリイミド又はポリビニルアルコール等を滴下して絶縁膜110を形成する。
図2(B)に示すように、一導電型を有する半導体膜を形成する。このとき、ゲート電極上以外の凹凸領域に設けられた一導電型を有する半導体膜は、基板の凹凸形状が反映された形状を有する。上記実施の形態と同様に、n型を有する半導体膜106を形成する。特に、プラズマCVD法によりN型を有する半導体膜を形成する場合、半導体膜、N型を有する半導体膜、保護膜として機能する絶縁膜、更にはゲート絶縁膜を連続形成することができる。
図2(C)に示すように、マスク107を用いて半導体膜105及びN型を有する半導体膜106を所望の形状にパターニングする。上記実施の形態と同様に、マスクを形成する。具体的な形成方法は、上記実施の形態を参照すればよい。
図2(D)に示すように、ソース電極及びドレイン電極108として機能する導電膜を形成する。このとき、凹凸領域に形成された、ゲート絶縁膜、及びn型を有する半導体膜表面は凹凸形状を有する。この凹凸形状を有する面は、平坦面での液滴の接触角が90°より小さい場合、ゲート電極上の平坦な面と比較して接触角は小さくなる。すなわち凹凸形状を有する面は、ゲート電極上の平坦な面と比較して、液滴に対して濡れ性が高く、親液性を示す。その結果、ソース電極及びドレイン電極は、凹凸形状を有する面に優先的に形成され、平坦領域には形成されにくくなる。この特性を利用すると、自己整合的にソース電極及びドレイン電極を形成することができる。このとき、平坦領域に形成されたゲート電極と、凹凸形状を有する面に優先的に形成されたソース電極及びドレイン電極とが、重ならない構造となる。
以上のように、ソース電極及びドレイン電極まで設けられた薄膜トランジスタが完成する。本実施の形態の薄膜トランジスタは、半導体膜より下方にゲート電極が設けられた、所謂ボトムゲート型の薄膜トランジスタである。より詳細には、半導体膜上に保護膜が設けられている、所謂チャネル保護型である。このような薄膜トランジスタが複数設けられた基板をTFT基板と表記する。
本実施の形態における薄膜トランジスタは、粗面化された基板の凹凸に沿うような凹凸形状を有するゲート絶縁膜、半導体膜、n型を有する半導体膜を有する。また本実施の形態における薄膜トランジスタは、ゲート電極と、ソース電極及びドレイン電極とが重ならない構造を有する。
本実施の形態で示した薄膜トランジスタは、液滴吐出法により自己整合的にソース電極及びドレイン電極を形成することを特徴としている。そのため、ソース電極及びドレイン電極以外のゲート電極やマスク等のパターン形成は液滴吐出法で形成しなくともよい。一方、本実施の形態で示したパターン以外を液滴吐出法により形成しても構わない。
以上のように、粗面化された基板の凹凸形状により、ソース電極及びドレイン電極を自己整合的に形成することができる。また粗面化された基板上により、基板上に形成するゲート電極の密着性を向上することができる。
また液滴吐出法により配線やマスク等のパターンを形成すると、材料の利用効率が向上し、コストの削減、廃液処理量の削減が可能となる。特に液滴吐出法によりパターンを形成すると、フォトリソグラフィー工程と比較して工程の簡略化を行うことができる。その結果、設備投資コストの削減、コストの削減、製造時間を短縮することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、上記実施の形態と異なる方法により薄膜トランジスタを作製する例を説明する。具体的には、半導体膜の下側に、ゲート電極、及びソース電極並びにドレイン電極を設ける構成が異なり、その他の構成は上記実施の形態と同様であるため説明を省略する。
図3(A)に示すように、上記実施の形態と同様に、表面を粗面化した基板100上に、ゲート電極130、ゲート絶縁膜104、を形成する。具体的な形成方法は、上記実施の形態を参照すればよい。このとき、ゲート電極表面の平坦性の高い領域(平坦領域)10と、粗面化処理による凹凸が形成された領域(凹凸領域)11とが形成される。そして、ゲート電極上以外の凹凸領域に設けられたゲート絶縁膜は、基板の凹凸形状が反映された形状を有する。
図3(B)に示すように、ソース電極及びドレイン電極108として機能する導電膜を形成する。このとき、凹凸領域に形成された、ゲート絶縁膜表面は凹凸形状を有する。この凹凸形状を有する面は、平坦面での液滴の接触角が90°より小さい場合、ゲート電極上の平坦な面と比較して接触角は小さくなる。すなわち凹凸形状を有する面は、ゲート電極上の平坦な面と比較して、液滴に対して濡れ性が高く、親液性を示す。その結果、ソース電極及びドレイン電極は、凹凸形状を有する面に優先的に形成され、平坦領域には形成されにくくなる。この特性を利用すると、自己整合的にソース電極及びドレイン電極を形成することができる。このとき、平坦領域に形成されたゲート電極と、凹凸形状を有する面に優先的に形成されたソース電極及びドレイン電極とが、重ならない構造となる。
本実施の形態のように、ゲート絶縁膜一層のみ形成した後に、ソース電極及びドレイン電極を形成すると、ゲート絶縁膜の凹凸形状を有する面は正確に反映しているため、自己整合的にソース電極及びドレイン電極を形成しやすく、好ましい。
図3(C)に示すように、半導体膜105を形成する。その後、上記実施の形態と同様に、マスク107を形成する。具体的な半導体膜及びマスクの形成方法は、上記実施の形態を参照すればよい。
本実施の形態において一導電型を有する半導体膜を形成する場合、ソース電極及びドレイン電極と、半導体膜との間に形成する。そして、ソース電極及びドレイン電極の電気的接続を切断するため、エッチングする必要がある。その後、上述のように半導体膜を形成することができる。
その後図3(D)に示すように、マスクを用いて半導体膜105及びN型を有する半導体膜106を所望の形状にパターニングする。具体的なパターニング方法は、上記実施の形態を参照すればよい。
以上のように、ソース電極及びドレイン電極まで設けられた薄膜トランジスタが完成する。本実施の形態の薄膜トランジスタは、半導体膜より下方にゲート電極が設けられた、所謂ボトムゲート型の薄膜トランジスタである。より詳細には、半導体膜より下方にソース電極及びドレイン電極が設けられている、所謂逆コプラナー型である。このような薄膜トランジスタが複数設けられた基板をTFT基板と表記する。
本実施の形態における薄膜トランジスタは、粗面化された基板の凹凸に沿うような凹凸形状を有するゲート絶縁膜を有する。また本実施の形態における薄膜トランジスタは、ゲート電極と、ソース電極及びドレイン電極とが重ならない構造を有する。
本実施の形態で示した薄膜トランジスタは、液滴吐出法により自己整合的にソース電極及びドレイン電極を形成することを特徴としている。そのため、ソース電極及びドレイン電極以外のゲート電極やマスク等のパターン形成は液滴吐出法で形成しなくともよい。一方、本実施の形態で示したパターン以外を液滴吐出法により形成しても構わない。
以上のように、粗面化された基板の凹凸形状により、ソース電極及びドレイン電極を自己整合的に形成することができる。また粗面化された基板上により、基板上に形成するゲート電極の密着性を向上することができる。
また液滴吐出法により配線やマスク等のパターンを形成すると、材料の利用効率が向上し、コストの削減、廃液処理量の削減が可能となる。特に液滴吐出法によりパターンを形成すると、フォトリソグラフィー工程と比較して工程の簡略化を行うことができる。その結果、設備投資コストの削減、コストの削減、製造時間を短縮することができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、画素電極の形成方法について説明する。
図4において、実施の形態2に記載のTFTを用いて説明するが、上記実施の形態に記載のいずれのTFTを用いても構わない。また図4(A)において、ソース電極及びドレイン電極と接続するように、該電極の下方に画素電極123を形成する場合を説明する。
まず、図4(A)に示すように、上記実施の形態に基づき保護膜として機能する絶縁膜110を有するTFT120を形成する。TFT作製工程において、ゲート絶縁膜形成後、半導体膜及びN型を有する半導体膜をパターニングし、ソース電極又はドレイン電極を形成する領域に画素電極123を形成する。
画素電極は透光性又は非透光性を有する材料から形成する。例えば、透光性を有する場合、ITO等を用いることができ、非透光性を有する場合、金属膜を用いることができる。具体的な透光性を有する材料として、インジウム錫酸化物(ITO、Indium Tin Oxide)、酸化インジウムに2〜20%の酸化亜鉛(ZnO)を混合したIZO(indium zinc oxide)、酸化インジウムに2〜20%の酸化珪素(SiO2)を混合したITO−SiOx(便宜上ITSO又はNITOと表記する)、有機インジウム、有機スズ等を用いることもできる。また非透光性を有する材料として、銀(Ag)以外にタンタル、タングステン、チタン、モリブデン、アルミニウム、銅から選ばれた元素、または前記元素を主成分とする合金材料もしくは化合物材料を用いることができる。
画素電極は、スパッタリング法又は液滴吐出法により形成することができる。特に、液滴吐出法により画素電極を形成する場合、画素電極の被形成面である、ゲート絶縁膜は凹凸形状を有するため、画素電極の密着性を高めることができる。
図4(A)においては、液滴吐出法を用いてITOの導電体が分散している液滴を滴下して画素電極を形成する。その後、液滴の溶媒を除去する必要があるとき、焼成したり、乾燥させるため加熱処理を施す。
図4(B)には、図4(A)と異なり、ソース電極又はドレイン電極の上に画素電極123を形成する場合を説明する。画素電極は、上記図4(A)と同様にスパッタリング法、又は液滴吐出法により形成することができる。特に、液滴吐出法により画素電極を形成する場合、画素電極の被形成面の一部である、ゲート絶縁膜は凹凸形状を有するため、画素電極の密着性を高めることができる。その後、液滴の溶媒を除去する必要があるとき、焼成したり、乾燥させるため加熱処理を施す。
図5には、図4と異なり、層間絶縁膜を形成して平坦化した後に、層間絶縁膜に開口部を形成し、ソース電極又はドレイン電極と、画素電極とを接続する場合を示す。
また図5において、実施の形態1に記載のTFTを用いて説明するが、上記実施の形態に記載のいずれのTFTを用いても構わない。
まず、TFT120を覆うように絶縁膜113を設ける。絶縁膜は、窒素を有する絶縁体から形成すると好ましい。本実施の形態では、窒化珪素を用いて、絶縁膜を形成する。特に、銀(Ag)からなるソース電極及びドレイン電極は、酸素を有する絶縁膜と接すると、酸化銀が形成されソース電極及びドレイン電極の表面が荒れる恐れがあるからである。
図5(A)に示すように、層間絶縁膜121を形成する。層間絶縁膜の材料としては、有機材料や無機材料を用いることができる。有機材料としては、ポリイミド、アクリル、ポリアミド、ポリイミドアミド、レジスト又はベンゾシクロブテン、シロキサン、ポリシラザンを用いることができる。シロキサンとは、珪素(Si)と酸素(O)との結合で骨格構造が構成され、置換基に少なくとも水素を含む、又は置換基にフッ素、アルキル基、又は芳香族炭化水素のうち少なくとも1種を有するポリマー材料、を出発原料として形成される。またポリシラザンとは、珪素(Si)と窒素(N)の結合を有するポリマー材料、いわゆるポリシラザンを含む液体材料を出発原料として形成される。無機材料としては、酸化珪素、又は窒化珪素を用いることができる。
有機材料を用いる場合、液滴吐出法、スピンコーティング法、又はディップ法により層間絶縁膜を形成することができる。特に、液滴吐出法を用い有機材料を有する液滴を滴下し、加熱する前に、気体を噴きつける手段により、層間絶縁膜を平坦化すると好ましい。例えば、気体を噴きつける手段としては、基板等の不純物除去に使われているエアナイフを用いることができる。また気体としては、大気、酸素、又は窒素を用いることができる。その結果、層間絶縁膜表面に形成されたミクロな凹凸まで平坦化することができる。平坦化処理後、液滴中の溶媒を除去する必要があるとき、焼成したり、乾燥させるため加熱処理を施す。
本実施の形態では、シロキサンを用いて層間絶縁膜を形成する。層間絶縁膜121としてシロキサンを用いて形成しているため、窒素を有する絶縁膜、例えば窒化珪素、又は酸化窒化珪素を形成すると好ましい。
次いで、層間絶縁膜に開口部122を形成する。窒素を有する絶縁膜を形成する場合、層間絶縁膜と同時に窒素を有する絶縁膜に開口部が形成される。開口部は、フォトリソグラフィー法により形成することができる。例えば層間絶縁膜上に、レジスト等のマスク材を塗布し、露光工程により所望の形状を有するマスクを形成する。該マスクを用いて、ドライエッチング法又はウェットエッチング法により開口部を形成することができる。
その後図5(B)に示すように、画素電極123を形成する。画素電極は、図4(B)と同様にスパッタリング法や液滴吐出法により形成することができる。図5(B)では、画素電極としてITSOを用いる。ITSOは、液滴吐出法を用いてITOを構成する導電膜や、珪素が分散している液滴を滴下して形成することができる。または、珪素を有するITOのターゲットを用いたスパッタリング法により形成することができる。液滴吐出法により画素電極を形成する場合、液滴の溶媒を除去する必要があるとき、焼成したり、乾燥させるため加熱処理を施す。
このようにシロキサンを有する層間絶縁膜、ITSOからなる画素電極からなる構成であって、好ましくは層間絶縁膜上に窒素を有する絶縁膜を形成する場合、発光素子を有する表示装置に適している。発光輝度や寿命を向上することができることがわかっているからである。またアクリル又はポリイミドからなる層間絶縁膜、ITOからなる画素電極からなる構成は、液晶素子を有する表示装置に適している。
また図6(A)に示すように、液滴吐出法により、エッチャントを含む液滴を滴下して、層間絶縁膜121に開口部122を形成してもよい。液滴吐出法により開口部を形成すると、エッチャンの利用効率が向上し、コストの削減、廃液処理量の削減が可能となるからである。そして液滴吐出法により開口部を形成すると、フォトリソグラフィー工程の簡略化を行うことができる。その他の構成は、図5(A)と同様であるため、説明を省略する。
その後、図6(B)に示すように、開口部に画素電極123を形成する。画素電極の形成方法は、上記を参照すればよい。
また図7(A)に示すように、液滴吐出法により、層間絶縁膜の材料と、配線の材料とを滴下することにより画素電極の一部123aを形成してもよい。
この場合、図21(B)に示すように、平坦性を向上させるため、CMP等により層間絶縁膜や配線の表面を研磨するとよい。また、上記気体を噴きつける手段を用いて平坦化を施してもよい。
その後、液滴吐出法により、層間絶縁膜上に画素電極123bを形成する。
このように、異種の材料を滴下するようにインクジェット装置を制御することによって、同一レイヤーに層間絶縁膜と、画素電極とを同時に形成することができる。その結果、層間絶縁膜に開口部を形成する必要がなくなり、フォトリソグラフィー工程が必要となる工程を削減することができる。
以上のような画素電極まで設けられた状態のTFT基板をモジュール用TFT基板と表記する。
本実施の形態で示した薄膜トランジスタは、液滴吐出法により自己整合的にソース電極及びドレイン電極を形成することを特徴としている。そのため、ソース電極及びドレイン電極以外の層間絶縁膜や画素電極等のパターン形成は液滴吐出法で形成しなくともよい。一方、本実施の形態で示したパターン以外を液滴吐出法により形成しても構わない。
また液滴吐出法により画素電極やマスク等のパターンを形成したり、開口部を形成すると、材料の利用効率が向上し、コストの削減、廃液処理量の削減が可能となる。特に、層間絶縁膜に開口部を形成する工程に液滴吐出法を用いることにより、フォトリソグラフィー工程を削減することができ好ましい。
その結果、設備投資コストの削減、コストの削減、製造時間を短縮することができる。
(実施の形態5)
本実施の形態では、上記実施の形態で示した薄膜トランジスタを有し、液晶素子を有する表示装置(液晶表示装置)について説明する。また本実施の形態では、実施の形態2に記載のTFTを用いて説明するが、上記実施の形態に記載のいずれのTFTを用いても構わない。
なお、本実施の形態のように液晶表示装置に用いられるモジュール用TFT基板を、液晶モジュール用TFT基板と表記する。
図8には、上記実施で示したようなTFT基板に形成された薄膜トランジスタ120と、画素電極123とを有する液晶表示装置の断面を示す。画素電極123に透光性を有する導電膜(例えば、ITOやITSO)を用いると透過型液晶表示装置となり、非透過性、つまり反射性の高い導電膜(例えアルミニウム)を用いると反射型液晶表示装置を形成することができる。
図8(A)に示すように、薄膜トランジスタ120、画素電極125を覆うように、配向膜131を形成する。
また図8(B)に示すように、対向基板135には、カラーフィルター134、対向電極133、配向膜131を順に形成する。カラーフィルター、対向電極、又は配向膜は液滴吐出法により形成することができる。図示していないが、ブラックマトリクスを形成し、ブラックマトリクスも液滴吐出法により形成することができる。
その後、基板100と対向基板135とを、シール剤を用いて張り合わせ、その間に液晶を注入して液晶層136を形成し、液晶表示装置を形成する。液晶の注入は、真空状態となる処理室で行う。
なお液晶層は、滴下して形成してもよく、液晶を滴下する手段に液滴吐出法を用いてもよい。特に大型基板の場合、滴下して液晶を形成すると好ましい。液晶注入法を用いると、大型基板になるにつれ処理室が拡大し、基板の重量が重くなり、困難をきたすためである。
液晶を滴下する場合、まず一方の基板の周囲へシール剤を形成する。一方の基板と記載するのは、基板100及び対向基板135のいずれにシール剤を形成してもよいからである。このとき、シール剤の始点と終点が一致し、閉じるようにシール剤を形成する。その後、一滴又は複数滴の液晶を滴下する。大型基板の場合、複数箇所に、複数滴の液晶を滴下する。そして真空状態とし、他方の基板と張り合わせる。真空状態とすると、不要な空気を取り除くことができ、空気に起因するシール剤の破損や膨張を防止することができるからである。
次いで、仮止めを行うためにシール剤が形成された領域の2点以上を固化し、接着させる。シール剤に紫外線硬化樹脂を用いる場合、シール剤が形成された領域の2点以上に紫外線を照射すればよい。その後、処理室から基板を取り出し、本止めを行うため、シール剤全体を固化し、接着させる。このとき、薄膜トランジスタや液晶に紫外線が照射されないように遮光材を配置するとよい。
また、基板間のギャップを保持するため、シール剤以外に、柱状又は球状のスペーサを用いるとよい。
その後、異方性導電膜を用いてFPC(フレキシブルプリントサーキット:Flexible Printed Circuit)を接着して外部端子と、信号線駆動回路又は走査線駆動回路とを接続すればよい。また信号線駆動回路又は走査線駆動回路を外部回路として形成してもよい。
このようにして液晶表示装置が完成する。
本実施の形態において、薄膜トランジスタは層間絶縁膜を形成しないため非常に薄い液晶表示装置を形成することができる。
また本実施の形態において、上記実施の形態に示すように、層間絶縁膜を形成して平坦性を高めてもよい。平坦性を高めると、配向膜を均一に形成することができ好ましい。また、電極間隔を均一にすることができ、液晶層へ均一に電圧を印加することができるため好ましい。
(実施の形態6)
本実施の形態では、上記実施の形態で示した薄膜トランジスタを有し、発光素子を有する表示装置(発光装置)の画素回路、及びその動作について説明する。
図9(A)に示す画素は、列方向に信号線410及び電源線411、412、行方向に走査線414が配置される。また、スイッチング用TFT401、駆動用TFT403、電流制御用TFT404、容量素子402及び発光素子405を有する。
図9(C)に示す画素は、TFT403のゲート電極が、行方向に配置された電源線412に接続される点が異なっており、それ以外は図9(A)に示す画素と同じ構成である。つまり、図9(A)(C)に示す両画素は、同じ等価回路図を示す。しかしながら、行方向に電源線412が配置される場合(図9(A))と、列方向に電源線412が配置される場合(図9(C))とでは、各電源線は異なるレイヤーの導電膜で形成される。ここでは、駆動用TFT403のゲート電極が接続される配線に注目し、これらを作製するレイヤーが異なることを表すために、図9(A)(C)として分けて記載する。
図9(A)(C)に示す画素の特徴として、画素内にTFT403、404が直列に接続されており、TFT403のチャネル長L(403)、チャネル幅W(403)、TFT404のチャネル長L(404)、チャネル幅W(404)は、L(403)/W(403):L(404)/W(404)=5〜6000:1を満たすように設定するとよい。
なお、TFT403は、飽和領域で動作し発光素子406に流れる電流値を制御する役目を有し、TFT404は線形領域で動作し発光素子406に対する電流の供給を制御する役目を有する。両TFTは同じ導電型を有していると作製工程上好ましく、本実施の形態ではnチャネル型TFTとして形成する。またTFT403には、エンハンスメント型だけでなく、ディプリーション型のTFTを用いてもよい。上記構成を有する本発明は、TFT404が線形領域で動作するために、TFT404のVgsの僅かな変動は、発光素子406の電流値に影響を及ぼさない。つまり、発光素子406の電流値は、飽和領域で動作するTFT403により決定することができる。上記構成により、TFTの特性バラツキに起因した発光素子の輝度ムラを改善して、画質を向上させた表示装置を提供することができる。
図9(A)〜(D)に示す画素において、TFT401は、画素に対するビデオ信号の入力を制御するものであり、TFT401がオンとなると、画素内にビデオ信号が入力される。すると、容量素子402にそのビデオ信号の電圧が保持される。なお図9(A)(C)には、容量素子402を設けた構成を示したが、本発明はこれに限定されず、ビデオ信号を保持する容量がゲート容量などでまかなうことが可能な場合には、容量素子402を設けなくてもよい。
図9(B)に示す画素は、TFT406と走査線416を追加している以外は、図9(A)に示す画素構成と同じである。同様に、図9(D)に示す画素は、TFT406と走査線416を追加している以外は、図9(C)に示す画素構成と同じである。
TFT406は、新たに配置された走査線416によりオン又はオフが制御される。TFT406がオンとなると、容量素子402に保持された電荷は放電し、TFT404がオフとなる。つまり、TFT406の配置により、強制的に発光素子405に電流が流れない状態を作ることができる。そのためTFT406を消去用TFTと呼ぶことができる。従って、図9(B)(D)の構成は、全ての画素に対する信号の書き込みを待つことなく、書き込み期間の開始と同時又は直後に点灯期間を開始することができるため、デューティ比を向上することが可能となる。
図9(E)に示す画素は、列方向に信号線410、電源線411、行方向に走査線414が配置される。また、スイッチング用TFT401、駆動用TFT403、容量素子402及び発光素子405を有する。図9(F)に示す画素は、TFT406と走査線415を追加している以外は、図9(E)に示す画素構成と同じである。なお、図9(F)の構成も、TFT406の配置により、デューティ比を向上することが可能となる。
特に、上記実施の形態のように非晶質半導体等を有する薄膜トランジスタを形成する場合、駆動用TFTの半導体膜を大きくすると好ましい。そのため、開口率を考慮すると、TFTの数が少ない図9(E)又は図9(F)を用いるとよい。
このようなアクティブマトリクス型の発光装置は、画素密度が増えた場合、各画素にTFTが設けられているため低電圧駆動でき、有利であると考えられている。一方、一列毎にTFTが設けられるパッシブマトリクス型の発光装置を形成することもできる。パッシブマトリクス型の発光装置は、各画素にTFTが設けられていないため、高開口率となる。
以上のように、多様な画素回路を採用することができる。
(実施の形態7)
本実施の形態では、上記実施の形態で示した薄膜トランジスタを有し、図9(E)に示す画素回路を有する発光装置の構造について説明する。また本実施の形態では、実施の形態2に記載のTFTを用いて説明するが、上記実施の形態に記載のいずれのTFTを用いても構わない。
なお、本実施の形態のように発光装置に用いられるモジュール用TFT基板を、発光モジュール用TFT基板と表記する。
図10(A)に示すように、上記実施の形態で示したように第1の薄膜トランジスタ121と、第2の薄膜トランジスタ122を形成する。第1の薄膜トランジスタ121はスイッチング用TFTとして機能し、第2の薄膜トランジスタ122は駆動用TFTとして機能する。
スイッチング用TFTの一方の電極と、駆動用TFTのゲート電極を接続するため、配線150を形成する。配線は、銀(Ag)、タンタル、タングステン、チタン、モリブデン、アルミニウム、銅から選ばれた元素、または前記元素を主成分とする合金材料もしくは化合物材料で形成することができる。また配線は、液滴吐出法以外、スパッタリング法、又はプラズマCVD法により形成することができる。本実施の形態では、液滴吐出法を用いて配線150を形成する。
その後、上記実施の形態で示したように画素電極を形成する。本実施の形態では、平坦性を高めるため、層間絶縁膜を形成する場合であって、上記実施の形態と異なり、接続配線151を形成後、層間絶縁膜を形成する例を説明する。
まず、図10(A)に示すように、第2の薄膜トランジスタ122のソース電極又はドレイン電極に接続配線151を形成する。接続配線は導電膜を柱状の形状となるように形成する。接続配線として、金、銀、銅、アルミニウム、チタン、モリブデン、タングステンもしくはシリコンの元素からなる膜又はこれらの元素を用いた合金膜を用いることができる。接続配線は液滴吐出法、CVD法及びスパッタリング法のいずれかを用いて形成することができる。本実施の形態では、液滴吐出法により接続配線を形成する。液滴吐出法により形成する場合、接続配線を形成する領域上のノズル204から液滴を滴下する。このとき、接続配線を所望の高さにするため、複数回に渡って液滴を滴下するとよい。更に、液滴を滴下するたびに加熱処理を行うとよい。導電膜が焼成し、適切な硬度を有するようになるため、柱状の導電膜を簡便に形成することができる。但し、導電膜を有する液滴の粘性が所望の値であれば、一回又は少数回の液滴の滴下により、柱状の導電膜を形成することもできる。
図10(B)に示すように、層間絶縁膜121を形成する。層間絶縁膜の材料や作製方法は上記実施の形態を参照すればよい。特に、マザーガラス基板が大型化する場合、スピンコーティング法を用いることが難しくなることが懸念されるため、大型マザーガラス基板を斜めに設置し、該基板の上端から層間絶縁膜材料を有する溶媒を滴下する方法を用いてもよい。層間絶縁膜を形成することにより平坦性を高めることができ好ましい。
その後、柱状の導電膜151と接続するように画素電極123を形成する。そのため、必要に応じて、層間絶縁膜121をエッチバックし、接続配線150の先端を露出する。画素電極の材料や作製方法は上記実施の形態を参照すればよい。本実施の形態では、スパッタリング法により、ITSOを用いて画素電極を形成する。なお、画素電極にITSOを用いる場合、層間絶縁膜上に窒化を有する絶縁膜を形成した後にITSOを形成するとよい。本実施の形態では窒化珪素膜152を形成する。
次いで、画素電極123の端部を覆うように、隔壁又は土手として機能する絶縁膜153を形成する。絶縁膜153には、無機材料(酸化シリコン、窒化シリコン、酸化窒化シリコンなど)、感光性又は非感光性の有機材料(ポリイミド、アクリル、ポリアミド、ポリイミドアミド、レジスト又はベンゾシクロブテン)、シロキサン、ポリシラザン、及びそれらの積層構造を用いることができる。有機材料として、ポジ型感光性有機樹脂又はネガ型感光性有機樹脂を用いることができる。例えば、有機材料としてポジ型の感光性アクリルを用いた場合、露光処理により感光性有機樹脂をエッチングすると上端部に曲率を有する開口部を形成することができる。そのため、後に形成する電界発光層等の段切れを防止することができる。
絶縁膜153を形成後、大気圧下又は減圧下で加熱処理を行うと好ましい。加熱温度は、100℃〜450℃、好ましくは250℃〜350℃で行うとよい。その結果、絶縁層153中又はその表面に吸着している水分を除去することができる。
なお本実施の形態では、画素電極にITSOを用いるため、層間絶縁膜上に窒化珪素膜152を形成した後に画素電極123を形成する。
絶縁膜153の開口部に、電界発光層133を形成する。絶縁膜153に対する加熱処理の後、大気に晒さずに電界発光層を真空蒸着法や、減圧下の液滴吐出法で形成することが好ましい。また電界発光層を形成する前に、絶縁膜153にプラズマ処理を行ってもよい。
電界発光層の材料は、有機材料(低分子又は高分子を含む)、又は有機材料と無機材料の複合材料として用いることができる。また電界発光層は、液滴吐出法、塗布法又は蒸着法により形成することができる。高分子材料は、液滴吐出法又は塗布法が好ましく、低分子材料は蒸着法、特に真空蒸着法が好ましい。本実施の形態では、電界発光層として、低分子材料を真空蒸着法により形成する。
なお電界発光層が形成する分子励起子の種類としては一重項励起状態と三重項励起状態が可能である。基底状態は通常一重項状態であり、一重項励起状態からの発光は蛍光と呼ばれる。また、三重項励起状態からの発光は燐光と呼ばれる。電界発光層からの発光とは、どちらの励起状態が寄与する場合も含まれる。更には、蛍光と燐光を組み合わせて用いてもよく、各RGBの発光特性(発光輝度や寿命等)により蛍光及び燐光のいずれかを選択することができる。
詳細な電界発光層は、画素電極123側から順に、HIL(ホール注入層)、HTL(ホール輸送層)、EML(発光層)、ETL(電子輸送層)、EIL(電子注入層)の順に積層されている。なお電界発光層は、積層構造以外に単層構造、又は混合構造をとることができる。
具体的には、HILとしてCuPcやPEDOT、HTLとしてα−NPD、ETLとしてBCPやAlq3、EILとしてBCP:LiやCaF2をそれぞれ用いる。また例えばEMLは、R、G、Bのそれぞれの発光色に対応したドーパント(Rの場合DCM等、Gの場合DMQD等)をドープしたAlq3を用いればよい。
なお、電界発光層は上記材料に限定されない。例えば、CuPcやPEDOTの代わりに酸化モリブデン(MoOx:x=2〜3)等の酸化物とα−NPDやルブレンを共蒸着して形成し、ホール注入性を向上させることもできる。
本実施の形態において、電界発光層133として、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の発光を示す材料を、それぞれ蒸着マスクを用いた蒸着法等によって選択的に形成することができる。液滴吐出法を用いる場合、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の発光を示す材料を、蒸着マスクを用いずに形成することができる。
さらに各RGBの電界発光層を形成する場合、カラーフィルターを用いて、高精細な表示を行うこともできる。カラーフィルターにより、各RGBの発光スペクトルにおけるブロードなピークを鋭くなるように補正できるからである。
以上、各RGBの電界発光層を形成する場合を説明したが、単色の発光を示す電界発光層を形成してもよい。この場合であってカラーフィルターや色変換層を組み合わせることによりフルカラー表示を行うことができる。例えば、白色又は橙色の発光を示す電界発光層を形成する場合、カラーフィルターやカラーフィルターと色変換層とを組み合わせたものを設けることによりフルカラー表示を行うことができる。カラーフィルターや色変換層は、例えば第2の基板(封止基板とも表記する)に形成し、基板へ張り合わせればよい。カラーフィルター、及び色変換層のいずれも液滴吐出法により形成することができる。
もちろん単色の発光を示す電界発光層を形成して単色表示を行ってもよい。例えば、単色発光を用いてエリアカラータイプの表示を行うことができる。エリアカラータイプは、パッシブマトリクス型の構造が適しており、主に文字や記号を表示することができる。
その後図10(C)に示すように、電界発光層133及び絶縁膜153を覆うように発光素子の第2の電極134を形成する。
第1の電極123及び第2の電極134の材料は、仕事関数を考慮して選択する必要がある。そして第1の電極及び第2の電極は、画素構成により、いずれも陽極、又は陰極となりうる。本実施の形態では、第1の電極が接続される第2の薄膜トランジスタの極性がNチャネル型であるため、第1の電極を陰極、第2の電極を陽極とすると好ましい。また第2の薄膜トランジスタの極性がpチャネル型である場合、第1の電極を陽極、第2の電極を陰極とすると好ましい。
以下に、陽極及び陰極に用いる電極材料について説明する。
陽極として用いる電極材料としては、仕事関数の大きい(仕事関数4.0eV)金属、合金、電気伝導性化合物、及びこれらの混合物などを用いることが好ましい。具体例な材料としては、ITO(indium tin oxide)、酸化インジウムに2〜20%の酸化亜鉛(ZnO)を混合したIZO(indium zinc oxide)、ITSO(NITO)、金、白金、ニッケル、タングステン、クロム、モリブデン、鉄、コバルト、銅、パラジウム、又は金属材料の窒化物(例えば、窒化チタン等)を用いることができる。
一方、陰極として用いる電極材料としては、仕事関数の小さい(仕事関数3.8eV以下)金属、合金、電気伝導性化合物、及びこれらの混合物などを用いることが好ましい。具体的な材料としては、元素周期律の1族又は2族に属する元素、すなわちリチウムやセシウム等のアルカリ金属、及びマグネシウム、カルシウム、ストロンチウム等のアルカリ土類金属、及びこれらを含む合金(Mg:Ag、Al:Li)や化合物(LiF、CsF、CaF2)の他、希土類金属を含む遷移金属を用いて形成することができる。
また、本実施の形態において陰極材料を透光性とする必要がある場合、これら金属、又はこれら金属を含む合金を非常に薄く形成し、ITO、IZO、ITSO又はその他の金属(合金を含む)との積層により形成することができる。
このように第1の電極又は第2の電極として用いられる陽極材料又は陰極材料を、透光性、又は非透光性とすることにより、電界発光層からの光の射出方向を選択することができる。例えば、第1の電極及び第2の電極を、透光性を有する材料で形成する場合、電界発光層からの光が基板側170及び封止基板側171へ射出する両面発光型の表示を行うことができる。このとき、光の出射方向とならない側に設けられた非透光性の電極に、反射性の高い導電膜を用いることにより光を有効利用することができる。
これら第1の電極及び第2の電極は蒸着法、スパッタリング法、又は液滴吐出法等により形成することができる。
またスパッタリング法により、第2の電極として、例えばITO、ITSO、又はそれらの積層体を形成する場合、スパッタリング時、電界発光層にダメージが入る恐れがある。スパッタリングによるダメージを低減するため、酸化モリブデン(MoOx:x=2〜3)等の酸化物が電界発光層の最上面に形成されると好ましい。そのため、HIL等として機能する酸化モリブデン(MoOx:x=2〜3)又は酸化チタン(TiOx)等の酸化物を電界発光層の最上面に形成し、第1の電極側から順に、EIL(電子注入層)、ETL(電子輸送層)、EML(発光層)、HTL(ホール輸送層)、HIL(ホール注入層)、第2の電極の順に積層するとよい。すなわち、有機材料と無機材料とが混在した電界発光層を形成してもよい。このとき第1の電極は陰極として機能し、第2の電極は陽極として機能する。
特に本実施の形態では、第2の薄膜トランジスタの極性がNチャネル型であるため、電子の移動方向を考慮すると、第1の電極を陰極、EIL(電子注入層)、ETL(電子輸送層)、EML(発光層)、HTL(ホール輸送層)、HIL(ホール注入層)、第2の電極を陽極とすると好ましい。
また本実施の形態において、層間絶縁膜を形成するため高い平坦性を有し、電界発光層へ均一に電圧を印加することができ好ましい。
その後、第2の電極上に保護膜として、スパッタリング法やCVD法により、窒素を含む絶縁膜、窒素を含む炭素膜(CNx)、DLC等を形成してもよい。特に、第2の電極にITSOを用いる場合、保護膜として窒化珪素膜を形成すると好ましい。またこれら無機材料から成る膜上に、スチレンポリマー等の有機材料から成る膜を積層してもよい。その結果、水分や酸素の侵入を防止することができる。
図11(A)には、封止された発光装置の断面図を示す。シール剤163を介して、基板100と対向基板161とが張り合わせられている。対向基板には、乾燥剤162を設けてもよい。乾燥剤により、水分や酸素の侵入を防止することができる。また更に、対向基板にカラーフィルターを形成してもよい。カラーフィルターにより、各RGBの発光スペクトルにおいてブロードなピークを鋭くなるように補正できるからである。シール剤は、熱硬化樹脂又は紫外線硬化樹脂からなり、圧力を加えながら加熱したり、紫外線を照射して第1の基板と第2の基板とを接着、固定させる。例えば、シール剤としてエポキシ系樹脂を用いることができる。シール剤には、スペーサが混入されており、基板100と対向基板161との間隔、いわゆるギャップを保持している。スペーサとしては、球状又は柱状の形状を有しているものが使用され、本実施の形態では、円柱状のスペーサを使用し、円の直径がギャップとなる。
対向基板161で封止すると、第2の電極134との間に空間が形成される。空間には、不活性ガス、例えば窒素ガスを充填したり、吸水性の高い材料を形成して、さらに水分や酸素の侵入の防止を高めることができる。また透光性を有し、吸水性の高い樹脂を形成してもよい。透光性を有する樹脂により、発光素子からの光が第2の基板側へ出射される場合であっても、透過率を低減することなく形成することができる。
本実施の形態において、上記実施の形態で示したように、非晶質半導体膜を用いて薄膜トランジスタを形成しているため、信号線駆動回路又は走査線駆動回路は、ICチップ172により形成する。このような駆動回路は、TAB方式により実装される場合と、画素部の周辺にCOG方式により実装される場合と、SASでTFTを形成し、走査線駆動回路のみを基板上に一体形成し信号線駆動回路を別途ドライバICとして実装する場合などがある。例えば、ICチップ172により形成される信号線駆動回路は、FPC171上に設置され、異方性導電膜170を介して薄膜トランジスタ121と接続する。また加圧や加熱により異方性導電膜を接着するときに、フィルム基板のフレキシブル性や加熱による軟化のため、クラックが生じないように注意する。このようにして接続されたICチップから、ビデオ信号やクロック信号を受け取る。
図11(B)には、図11(A)と異なり、対向基板を用いず封止する場合を示す。その他の構成は同様であるため、説明を省略する。
図11(B)には、第2の電極134を覆って、保護膜165が設けられている。第2の保護膜として、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、又はシリコーン樹脂等の有機材料を用いることができる。また第2の保護膜は、液滴吐出法によりポリマー材料を滴下して形成してもよい。本実施の形態では、ディスペンサを用いてエポキシ樹脂を吐出し、乾燥させる。さらに保護膜上に、対向基板を設けてもよい。
このように対向基板を用いず封止すると、表示装置の軽量化、小型化、薄膜化を向上させることができる。
また本実施の形態においてコントラストを高めるため、偏光板又は円偏光板を設けてもよい。例えば、表示面の一面又は両面に偏光板、若しくは円偏光板を設けることができる。
図16(A)には、図11に示す封止された発光装置の上面からみた外観を示し、FPCを介してコントロール回路601a及び電源回路602が実装されている。図16(A)におけるD−D’の断面図が図11に相当しており、基板600上には、上記実施の形態で示したように発光素子又は液晶素子が各画素に設けられた画素部603が設けられている。画素部603が有する薄膜トランジスタは、上記実施の形態のよう形成することができる。画素部603が有する画素を選択する走査線駆動回路604aと、選択された画素にビデオ信号を供給する信号線駆動回路605aとはICチップにより実装されている。実装するICの長辺、短辺の長さやその個数は、本実施の形態に限定されない。また、走査線駆動回路や信号線駆動回路は、画素部と一体形成してもよい。
プリント基板607にはコントロール回路601a、電源回路602、映像信号処理回路609a、ビデオRAM610a、オーディオ用回路611aが設けられている。電源回路602、から出力された電源電圧、また、コントロール回路601a、映像信号処理回路609a、ビデオRAM610a、オーディオ用回路611aからの各種信号はFPC606を介して走査線駆動回路604a、信号線駆動回路605aに供給され、さらに画素部603へ供給される。
またプリント基板607の電源電圧及び各種信号は、複数の入力端子が配置されたインターフェース(I/F)部608を介して供給される。映像信号処理回路609aは、インターフェース(I/F)部608から信号が入力される。さらに映像信号処理回路609aはビデオRAM610aと相互に信号のやりとりを行う。
本実施の形態ではプリント基板607がFPC606を用いて実装されているが、必ずしもこの構成に限定されない。COG(Chip on Glass)方式を用い、コントロール回路601a、電源回路602を直接基板上に実装させるようにしてもよい。また信号線駆動回路や走査線駆動回路等のICチップの実装方法は、本実施の形態に限定されず、基板上に形成されたICチップをワイヤボンディング法により、画素部の配線と接続してもよい。
また、プリント基板607において、引きまわしの配線間に形成される容量や配線自体が有する抵抗等によって、電源電圧や信号にノイズがのったり、信号の立ち上がりが鈍ったりすることがある。そこで、プリント基板607にコンデンサ、バッファ等の各種素子を設けて、電源電圧や信号にノイズがのったり、信号の立ち上がりが鈍ったりするのを防ぐようにしてもよい。
また結晶性半導体膜を有する薄膜トランジスタを用いてモジュールを形成する場合、駆動回路部として形成される素子を基板上に一体形成することができる。例えば、走査線駆動回路が有するバッファ回路を同一基板上に一体形成することができる。
コントランスを高めるため、モジュールの少なくとも画素部に偏光板、又は円偏光板を備えるとよい。例えば、E−E’の断面に相当する図16(B)に示すように、封止基板側から表示を認識する場合、封止基板650から順に、1/4λ板651、1/2λ板652、偏光板653を設けるとよい。さらに偏光板上に反射防止膜654を設けてもよい。
(実施の形態8)
本実施の形態において、第1及び第2の薄膜トランジスタは、上記実施の形態で示した薄膜トランジスタを有し、図9(E)に示す画素回路を有する発光装置の上面図について説明する。また本実施の形態では、実施の形態2に記載のTFTを用いて説明するが、上記実施の形態に記載のいずれのTFTを用いても構わない。
図12に示すように、粗面化された基板上に、液滴吐出法又はスパッタリング法により、スイッチング用TFT121、駆動用TFT122のゲート電極、及び走査線803を同一レイヤーで形成する。液滴吐出法によりゲート電極等を形成する場合、粗面化された基板の凹凸形状により密着性を高めることができる。
図示しないが、スイッチング用TFT121、駆動用TFT122が有するゲート絶縁膜、半導体膜、n型を有する半導体膜を順に形成する。このとき凹凸領域において、ゲート絶縁膜、半導体膜、n型を有する半導体膜は凹凸形状を有する。その後、半導体膜、及びn型を有する半導体膜を所望の形状にパターニングする。
そして、液滴吐出法又はスパッタリング法により、スイッチング用TFT121、駆動用TFT122のソース電極及びドレイン電極、信号線804、並びに電源線805を同一レイヤーで形成する。
その後、ソース電極及びドレイン電極のショートを防止するため、ソース電極及びドレイン電極を用いてn型を有する半導体膜をエッチングする。
またソース電極及びドレイン電極、信号線804、並びに電源線805を用いて、ゲート絶縁膜をエッチングする。すると、駆動用TFTのゲート電極が露出するため、該ゲート電極とスイッチング用TFTのソース電極又はドレイン電極とを導電膜150により接続することができる。導電膜は、液滴吐出法により形成することができる。
次いで、駆動用TFTのソース電極又はドレイン電極と接続するように、画素電極を形成する。本実施の形態では、ITSOを用いて液滴吐出法により画素電極123を形成する。
また駆動用TFTのゲート電極と同一レイヤーの導電膜と、ゲート絶縁膜と、電源線と同一レイヤーの導電膜とにより容量素子402が形成される。
本実施の形態において、駆動用TFTは非晶質半導体膜を有するため、駆動用TFTのチャネル幅(W)が広くなるように設計するとよい。
(実施の形態9)
本実施の形態では、上記実施の形態におけるパターン形成に用いることができる液滴吐出装置について説明する。図13において、大型基板100上において、1つのパネルが形成される領域830を点線で示す。
図13には、配線等のパターンの形成に用いる液滴吐出装置の一態様を示す。液滴吐出手段805は、ヘッド803を有し、ヘッド803は複数のノズル204を有する。本実施の形態では、十個のノズルが設けられたヘッドを三つ(803a、803b、803c)有する場合で説明するが、ノズルの数や、ヘッドの数は処理面積や工程等により設定することができる。
ヘッド803は、制御手段807に接続され、制御手段がコンピュータ810により制御することにより、予め設定されたパターンを描画することができる。描画するタイミングは、例えば、ステージ803上に固定された基板100等に形成されたマーカー811を基準点として行えばよい。また、基板100の縁を基準点として行ってもよい。これら基準点をCCDなどの撮像手段804で検出し、画像処理手段809にてデジタル信号に変換させる。デジタル変化された信号をコンピュータ810で認識して、制御信号を発生させて制御手段807に送る。このようにパターンを描画するとき、パターン形成面と、ノズルの先端との間隔は、0.1cm〜10cm、好ましくは0.1cm〜1cmとするとよい。このように間隔を短くすることにより、液滴の着弾精度が向上する。
このとき、基板100上に形成されるパターンの情報は記憶媒体808に格納されており、この情報を基にして制御手段807に制御信号を送り、各ヘッド803a、803b、803cを個別に制御することができる。すなわち、ヘッド803a、803b、803cが有する各ノズルから異なる材料を有する液滴を吐出することができる。例えばヘッド803a、803bが有するノズルは絶縁膜材料を有する液滴を吐出し、ヘッド803cが有するノズルは導電膜材料を有する液滴を吐出することができる。
さらにヘッド803が有する各ノズルを個別に制御することもできる。ノズルを個別に制御することができるため、特定のノズルから異なる材料を有する液滴を吐出することができる。例えば同一ヘッド803aに、導電膜材料を有する液滴を吐出するノズルと、絶縁膜材料を有する液滴を吐出するノズルとを設けることができる。
また層間絶縁膜の形成工程のように大面積に対して液滴吐出処理を行う場合、層間絶縁膜材料を有する液滴を全ノズルから吐出させるとよい。更には、複数のヘッドが有する全ノズルから、層間絶縁膜材料を有する液滴を吐出するとよい。その結果、スループットを向上させることができる。もちろん、層間絶縁膜形成工程において、一つのノズルから層間絶縁膜材料を有する液滴を吐出し、複数走査することにより大面積に対して液滴吐出処理を行ってもよい。
そしてヘッド803をジグザグまたは往復させ、大型マザーガラスに対するパターン形成を行うことができる。このとき、ヘッドと基板を相対的に複数回走査させればよい。ヘッドを基板に対して走査するとき、進行方向に対してヘッドを斜めに傾けるとよい。
ヘッド803の幅は、大型マザーガラスから複数のパネルを形成する場合、ヘッドの幅は1つのパネルの幅と同程度とすると好ましい。1つのパネルが形成される領域830に対して一回の走査でパターン形成することができ、高いスループットが期待できるからである。
またヘッドの幅は、パネルの幅より小さくしてもよい。このとき、複数の幅の小さなヘッドを直列に配置し、1つのパネルの幅と同程度としてもよい。複数の幅の小さなヘッドを直列に配置することにより、ヘッドの幅が大きくなるにつれて懸念されるヘッドのたわみの発生を防止することができる。もちろん、幅の小さなヘッドを複数回走査することにより、パターン形成を行ってもよい。
このような液滴吐出法により組成物の液滴を吐出する工程は、減圧下で行うと好ましい。組成物を吐出して被処理物に着弾するまでの間に、該組成物の溶媒が蒸発し、組成物の乾燥と焼成の工程を省略することができるからである。また、減圧下で行うと、導電体の表面に酸化膜などが形成されないため好ましい。また組成物を滴下する工程は、窒素雰囲気中や有機ガス雰囲気中で行ってもよい。
また液滴吐出法として、ピエゾ方式を用いることができる。ピエゾ方式は、液滴の制御性に優れインク選択の自由度の高いことからインクジェットプリンターでも利用されている。なお、ピエゾ方式には、MLP(Multi Layer Piezo)タイプとMLChip(Multi Layer Ceramic Hyper Integrated Piezo Segments)タイプがある。また組成物の溶媒によっては、発熱体を発熱させ気泡を生じさせ溶液を押し出す、いわゆるサーマル方式を用いたインクジェット法でもよい。
(実施の形態10)
上記実施の形態で示したモジュールを搭載した電子機器として、ビデオカメラ、デジタルカメラ、ゴーグル型ディスプレイ(ヘッドマウントディスプレイ)、ナビゲーションシステム、音響再生装置(カーオーディオ、オーディオコンポ等)、ノート型パーソナルコンピュータ、ゲーム機器、携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電話、携帯型ゲーム機又は電子書籍等)、記録媒体を備えた画像再生装置(具体的にはDigital Versatile Disc(DVD)等の記録媒体を再生し、その画像を表示しうるディスプレイを備えた装置)などが挙げられる。特に、大型画面を有する大型テレビ等に上記実施の形態で示した液滴吐出法を用いることが望ましい。それら電子機器の具体例を図19に示す。
図14(A)は大型のELテレビジョン装置であり、筐体2001、支持台2002、表示部2003、スピーカー部2004、ビデオ入力端子2005等を含む。表示部2003は、画素部及び駆動回路部を有するモジュールが設けられている。画素部は、発光素子を有し、上記実施の形態で示した液滴吐出法より形成されたTFTを有する。なお、表示装置は、パソコン用、TV放送受信用、広告表示用などの全ての情報表示用表示装置が含まれる。
コントランスを高めるため、少なくとも画素部に偏光板、又は円偏光板を備えるとよい。例えば、封止基板上へ1/4λ板、1/2λ板、偏光板の順に設けるとよい。さらに偏光板上に反射防止膜を設けてもよい。
図14(B)はELテレビジョン装置の主要な構成を示すブロック図を示している。表示パネルには、上記実施の形態で示すような構成として画素部901が形成されている。走査線駆動回路903と信号線駆動回路902とは、TAB方式により実装される場合と、画素部の周辺に走査線駆動回路903と信号線駆動回路902とがCOG方式により実装される場合と、SASでTFTを形成し、画素部901と走査線駆動回路903を基板上に一体形成し信号線駆動回路902を別途ドライバICとして実装する場合などがある。
外部回路の構成として、映像信号の入力側では、チューナ904で受信した信号のうち、映像信号を増幅する映像信号増幅回路905と、そこから出力される信号を赤、緑、青の各色に対応した色信号に変換する映像信号処理回路906と、その映像信号をドライバICの入力仕様に変換するためのコントロール回路907などからなっている。コントロール回路907から、走査線駆動回路と信号線駆動回路にそれぞれ信号が出力する。デジタル駆動する場合には、コントロール回路と信号線駆動回路との間に信号分割回路908を設け、入力デジタル信号をm個に分割して供給する構成としてもよい。
チューナ904で受信した信号のうち、音声信号は、音声信号増幅回路909に送られ、その出力は音声信号処理回路910を経てスピーカー913に供給される。制御回路911は受信局(受信周波数)や音量の制御情報を入力部912から受け、チューナ904や音声信号処理回路910に信号を送出する。
このような外部回路を組みこんだ表示部を、筐体2001に組みこんで、テレビジョン装置を完成させることができる。その他付属設備としてスピーカー2004、ビデオ信号入力端子2005や操作スイッチなどが備えられている。このように、本発明によりELテレビジョン装置を完成させることができる。
勿論、本発明はテレビジョン装置に限定されず、パーソナルコンピュータのモニタをはじめ、鉄道の駅や空港などにおける情報表示盤や、街頭における広告表示盤など特に大面積の表示媒体として様々な用途に適用することができる。
また、液晶素子を有するテレビジョン装置を形成することもできる。
図15(A)は携帯端末のうちの携帯電話機であり、本体2101、筐体2102、表示部2103、音声入力部2104、音声出力部2105、操作キー2106、アンテナ2107等を含む。表示部2103は、画素部及び駆動回路部を有するモジュールが設けられている。画素部は、発光素子又は液晶素子を有し、上記実施の形態で示した液滴吐出法より形成されたTFTを有する。またさらに表示部2103を大型マザーガラス基板から多面取り形成することにより、携帯電話機のコストを低減することができる。
図15(B)はシート型の携帯電話機であり、本体2301、表示部2303、音声入力部2304、音声出力部2305、スイッチ2306、外部接続ポート2307等を含む。外部接続ポート2307を介して、別途用意したイヤホン2308を接続することができる。表示部2303には、センサを備えたタッチパネル式の表示画面が用いられており、表示部2303に表示されたタッチパネル式操作キー2309に触れることで、一連の操作を行うことができる。表示部2303は、画素部及び駆動回路部を有するモジュールが設けられている。画素部は、発光素子又は液晶素子を有し、上記実施の形態で示した液滴吐出法より形成されたTFTを有する。またさらに表示部2303を大型マザーガラス基板から多面取り形成することにより、シート型の携帯電話機のコストを低減することができる。
このように小型の電子機器であっても、本発明を用いて表示部を形成することにより、大型マザーガラス基板から多面取り形成することができ、コストを低減することができる。