JP4498715B2 - 半導体装置の作製方法 - Google Patents

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本発明は、液滴吐出法を用いた絶縁層の作製方法及び薄膜の作製方法に関する。
近年、液滴吐出法(インクジェット法)は、フラットパネルディスプレイの分野に応用され、研究開発が進められている。液滴吐出法は、直接描画するためにマスクが不要、大型基板に適用しやすい、材料の利用効率が高い等の多くの利点を有するため、EL層やカラーフィルタ、プラズマディスプレイの電極等の作製に応用されている。
液滴吐出法を用いるプロセスは、マスクが不要であることが利点であるが、下層と上層のコンタクトをとる際には、コンタクトホール形成や、ピラー形成の工程等が必要であり、そのためには、露光・現像などの一連のフォトリソグラフィ工程が必要であった。
上記の実情を鑑み、本発明は、開口部を設けた絶縁層の作製方法の提供を課題とし、また、前記絶縁層の作製に際し、作製工程を簡略化することが可能な絶縁層の作製方法の提供を課題とする。さらに、絶縁層と導電層を含む薄膜の作製方法の提供を課題とし、また、前記薄膜の作製に際し、作製工程を簡略化することが可能な薄膜の作製方法の提供を課題とする。
上述した従来技術の課題を解決するために、本発明においては以下の手段を講じる。
本発明は、組成物を複数回繰り返し吐出して絶縁層を作製する絶縁層の形成方法であり、特徴として、前記組成物が互いに接しない開口部を設けた絶縁層を作製する点が挙げられる。開口部は、組成物を吐出しない領域を意図的に形成することで設けられる。
本発明は、組成物を複数回吐出して絶縁層を作製する絶縁層の作製方法であり、特徴として、前記組成物を選択的に吐出して、前記組成物が互いに接しない開口部を設けた絶縁層を作製する点、さらに、前記絶縁層に不活性元素を添加する点が挙げられる。前記不活性元素とは、具体的には、ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノンから選択された一種又は複数種であり、1×1019乃至5×1021atoms/cm3の濃度、好ましくは2×1019乃至2×1021atoms/cm3の濃度で含まれるように形成することを特徴とする。
本発明は、組成物を複数回吐出して絶縁層を作製する絶縁層の作製方法であり、特徴として、第1の組成物を選択的に吐出して、前記第1の組成物が互いに接しない開口部を設けた絶縁層を作製する点、前記開口部の側面に、第2の組成物を複数回吐出して、バリア層を作製する点が挙げられる。前記バリア層は、分子内にフッ素原子を含有するモノマーを含む樹脂、又は炭素と水素原子のみから構成されるモノマーを含む樹脂で作製することを特徴とする。
開口部の側面は、テーパー形状に作製することを特徴とし、具体的には、30度以上75度未満のテーパー形状に作製することを特徴とする。また、開口部を設けた絶縁層は、100nm乃至2μmの厚さで、有機材料又は珪素と酸素との結合で骨格構造が形成された材料で作製することを特徴とする。有機材料とは、アクリルやポリイミド等を指す。さらに、珪素と酸素との結合で骨格構造が形成された材料とは、代表的にはシロキサン系ポリマー等の重合によってできた化合物材料を指す。具体的には、珪素と酸素との結合で骨格構造が構成され置換基に少なくとも水素を含む材料、又は、置換基にフッ素、アルキル基、若しくは芳香族炭化水素のうち少なくとも1種を有する材料を指す。
本発明は、組成物を複数回吐出して薄膜を作製する薄膜の作製方法であり、特徴として、第1及び第2の組成物を選択的に吐出して、前記第1の組成物から構成される絶縁層と、前記第2の組成物から構成される導電層を設けた薄膜を作製する点が挙げられる。この方法では、液滴吐出手段と基板とが一定の間隔を保ちつつ、液滴吐出手段及び基板の一方が規則的に移動し、なおかつ、液滴吐出手段から第1の組成物と第2の組成物とを選択的に吐出することで、絶縁層と導電層を設けた薄膜を作製する。また、前記導電層は、銀、金、銅又はインジウム錫酸化物を含む材料で作製することを特徴とする。
開口部を設けた絶縁層の作製方法を提供する本発明は、コンタクトホールを形成することなく、上下の層を接続させることができる。従って、コンタクトホールの形成に際し必要な工程、例えば、レジスト塗布、露光、現像、ポストベーク、エッチング等の工程を省くことができるため、作製工程を簡略化して、歩留まりの向上を実現し、さらに製造費用の低減を実現する。
また、絶縁層と導電層を設けた薄膜の作製方法を提供する本発明は、作製工程を簡略化して、歩留まりの向上を実現し、さらに製造費用の低減を実現する。
本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。但し、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、以下に説明する本発明の構成において、同じものを指す符号は異なる図面間で共通して用いる。
(実施の形態1)
本発明は、組成物を複数回繰り返し吐出して絶縁層を作製する絶縁層の作製方法であり、特徴として、前記組成物が互いに接しない開口部を設けた絶縁層を作製する点が挙げられる。開口部は、組成物を吐出しない領域を意図的に形成することで設けられるものであるが、その方法は大別して2つの方法がある。
1つは、液滴吐出手段が基板の全面を規則的に移動するものの、開口部形成領域においては、該液滴吐出手段から組成物を吐出しない方法である。もう1つは、液滴吐出手段が基板の全面を規則的に移動することなく、選択的に移動する方法である。この方法では、液滴吐出手段が開口部形成領域上を移動することがないため、必然的に該開口部形成領域には組成物が吐出されない。この方法は、ストライプ状の開口部を有する絶縁層のような、ある一定の規則をもつ規則的な絶縁層の形成に好適である。
まず、所定の領域上で組成物を吐出しないことで開口部を形成する方法について、図1(A)(B)の斜視図、図1(C)(D)の上面図を用いて説明する。図1(A)(C)は、基板10上に開口部31〜33を設けた絶縁層34が形成された様子を示したものであり、図1(B)(D)は、基板10上の絶縁層34の開口部31〜33を充填するように導電層35〜37が形成された様子を示したものである。
図1(A)〜(D)における矢印は液滴吐出手段38の移動経路を示したものである。液滴吐出手段38は、基板30上を規則的に移動しており、所定の領域上では、組成物を吐出しないことで、開口部31〜33を形成している(図1(A)参照)。このように、所定の領域上で組成物を吐出しないことで、開口部を設ける本発明は、コンタクトホールの形成に必要なフォトリソグラフィ工程を省くことができるため、歩留まりの向上を実現することができる。また、液滴吐出手段38は、基板30上を規則的に移動しており、開口部31〜33上のみにおいて、組成物を吐出して、導電層35〜37を形成している(図1(B)参照)。この場合、開口部31〜33を土手として活用することで、液滴吐出法で絶縁層を作製する際の着弾精度を向上させることができる。
なお、予め下層の薄膜の表面処理をしておくと、より確実に開口部を設けた絶縁層を作製することができる。例えば、撥液性の材料を吐出する場合には、絶縁層形成領域の表面を親液性に処理するとよい。反対に、親液性の材料を吐出する場合には、開口部形成領域の表面を親液性に処理しておくとよい。そうすると、開口部形成箇所には、絶縁層が形成されない。
また、組成物を吐出する処理と、吐出した組成物を焼成して固化する処理を繰り返し行うことで、開口部形成領域には、絶縁層が形成されないようにしてもよい。焼成処理は、組成物を1滴吐出後に行ってもよいし、複数滴後に行ってもよく、それは、適宜決めるとよい。
次に、液滴吐出手段を選択的に移動して、開口部を形成する方法について、図2(A)〜(C)と図3(A)〜(C)の斜視図、図2(D)と図3(D)〜(F)の上面図を用いて説明する。また、ここでは所望の膜厚のため、複数回描画を行う、所謂重ね塗りを行って絶縁層を形成する方法について説明する。
重ね塗りの方法としては、最初に1層目の絶縁層11〜13を描画し(図2(A)参照)、次に2層目の絶縁層14〜16を描画し(図2(B)参照)、最後に3層目の絶縁層17〜19を描画する(図2(C)参照)方法がある。上記工程を経て、3層が積層された絶縁層20〜22が形成される。別の方法としては、最初に3回繰り返し描画して、3層が積層された絶縁層20を形成する(図3(A)参照)。同様に、3層が積層された絶縁層21を形成する(図3(B)参照)。上記と同様に、3層が積層された絶縁層21を形成する(図3(C)参照)。上記工程を経て、3層が積層された絶縁層20〜22が形成される。このように、液滴吐出手段が基板20上を選択的に移動して、開口部23、24が設けられた絶縁層20〜22を形成することができる。
本方法では、液滴吐出手段が基板10の全面を規則的に移動せずに、該液滴吐出手段が選択的に移動することを特徴とする。つまり、開口部形成領域上には液滴吐出手段が移動しないため、基板10の全面を規則的に移動する場合と比較すると、タクトタイムの向上が実現される。
なお、作製された絶縁層20〜22上に、新たに絶縁層、導電層又は半導体層を形成してもよい。その場合、開口部23、24を土手として活用することで、液滴吐出法で層を作製する際の着弾精度を向上させることができる。また、液滴吐出手段が選択的に移動することで、タクトタイムの向上が実現される。
上記の作製工程の説明において、基板10は、ガラス基板、石英基板、金属基板、バルク半導体基板、ステンレス基板又は本作製工程の処理温度に耐えうるプラスチック基板を用いる。この際、基板10上には、絶縁体からなる下地膜や、半導体層又は導電層が既に形成されていてもよい。
液滴吐出手段38とは、組成物の吐出口を有するノズルや、1つ又は複数のノズルを具備したヘッド等の液滴を吐出する手段を有するものの総称とする。液滴吐出手段が具備するノズルの径は、0.02〜100μm(好適には30μm以下)に設定し、該ノズルから吐出される組成物の吐出量は0.001pl〜100pl(好適には10pl以下)に設定するとよい。この吐出量は、ノズルの径の大きさに比例して増加する。但し、ノズルの径は、形成する薄膜の形状やその大きさに従って適宜変更するとよい。また、被処理物とノズルの吐出口との距離は、所望の箇所に滴下するために、出来る限り近づけておくことが好ましく、好適には0.1〜3mm(好適には1mm以下)程度に設定する。また、上記の説明では、液滴吐出手段38が移動する場合を示したが、描画する絶縁層の形状に応じて、基板10を移動するとよい。
吐出口から吐出する組成物は、絶縁体を溶媒に溶解又は分散させたものを用いる。絶縁体とは、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、ノボラック樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂等の樹脂材料を用いる。なおこれらの樹脂材料を用いる場合、その粘度は、溶媒を用いて溶解又は分散することで調整するとよい。また、撥液性の材料として、フッ素原子が含まれた樹脂、あるいは炭化水素のみで構成された樹脂が挙げられる。より詳しくは、分子内にフッ素原子を含有するモノマーを含む樹脂、或いは全て炭素と水素原子のみから構成されるモノマーを含む樹脂が挙げられる。または、アクリル、ベンゾシクロブテン、パリレン、フレア、透過性を有するポリイミドなどの有機材料、シロキサン系ポリマー等の重合によってできた化合物材料、水溶性ホモポリマーと水溶性共重合体を含む組成物等を用いる。有機材料を用いると、その平坦性が優れているため、後に導電体を成膜した際にも、段差部で膜厚が極端に薄くなったり、断線が起こったりすることがなく、好適である。但し、有機材料は、脱ガス発生の防止のため、下層と上層に、珪素を含む無機材料で薄膜を形成するとよい。具体的には、プラズマCVD法やスパッタリング法により、窒化酸化珪素膜や窒化珪素膜を形成するとよい。シロキサン系ポリマーは、珪素と酸素との結合で骨格構造が構成され置換基に少なくとも水素を含む材料、又は、置換基にフッ素、アルキル基、または芳香族炭化水素のうち少なくとも1種を有する材料の代表例として挙げたものであり、上記条件の範疇にある様々な材料を用いることができる。このシロキサン系ポリマーは、平坦性に優れており、また透明性や耐熱性をも有し、シロキサンポリマーからなる絶縁体を形成後に300度〜600度程度以下の温度で加熱処理を行うことができる。この加熱処理により、例えば水素化と焼成の処理を同時に行うことができる。
溶媒は、酢酸ブチル、酢酸エチル等のエステル類、イソプロピルアルコール、エチルアルコール等のアルコール類、メチルエチルケトン、アセトン等の有機溶剤等に相当する。組成物の粘度は50cp以下が好適であり、これは、乾燥が起こることを防止したり、吐出口から組成物を円滑に吐出できるようにしたりするためである。また、組成物の表面張力は、40mN/m以下が好適である。なお、用いる溶媒や、用途に合わせて、組成物の粘度等は適宜調整するとよい。一例として、ITOや、有機インジウム、有機スズを溶媒に溶解又は分散させた組成物の粘度は5〜50mPa・S、銀を溶媒に溶解又は分散させた組成物の粘度は5〜20mPa・S、金を溶媒に溶解又は分散させた組成物の粘度は10〜20mPa・Sである。
組成物を吐出する工程は、減圧下で行うと、組成物を吐出して被処理物に着弾するまでの間に、該組成物の溶媒が揮発し、後の乾燥と焼成の工程を省略、又は短くすることができるため、好適である。また、組成物を吐出して絶縁層を形成した後は、乾燥と焼成の一方又は両方の工程を行う。乾燥と焼成の工程は、両工程とも加熱処理の工程であるが、例えば、乾燥は100度で3分間、焼成は200〜350度で15分間〜30分間で行うもので、その目的、温度と時間が異なるものである。乾燥の工程、焼成の工程は、常圧下又は減圧下で、レーザ光の照射や瞬間熱アニール、加熱炉などにより行う。なお、この加熱処理は、絶縁層11〜13の形成後に行ってもよいし、該絶縁層11〜13の上層に絶縁体を形成後に行ってもよく、そのタイミングは特に限定されない。乾燥と焼成の工程を良好に行うためには、基板を加熱しておいてもよく、そのときの温度は、基板等の材質に依存するが、一般的には100〜800度(好ましくは200〜350度)とする。本工程により、組成物中の溶媒の揮発、又は化学的に分散剤を除去するとともに、周囲の樹脂が硬化収縮することで、融合と融着を加速する。
レーザ光の照射は、連続発振またはパルス発振の気体レーザ又は固体レーザを用いれば良い。前者の気体レーザとしては、エキシマレーザ、YAGレーザ等が挙げられ、後者の固体レーザとしては、Cr、Nd等がドーピングされたYAG、YVO4等の結晶を使ったレーザ等が挙げられる。なお、レーザ光の吸収率の関係から、連続発振のレーザを用いることが好ましい。また、パルス発振と連続発振を組み合わせた所謂ハイブリッドのレーザ照射方法を用いてもよい。但し、基板100の耐熱性に依っては、レーザ光の照射による加熱処理は、該基板100が破壊しないように、数マイクロ秒から数十秒の間で瞬間に行うとよい。瞬間熱アニール(RTA)は、不活性ガスの雰囲気下で、紫外光乃至赤外光を照射する赤外ランプやハロゲンランプなどを用いて、急激に温度を上昇させ、数分〜数マイクロ秒の間で瞬間的に熱を加えて行う。この処理は瞬間的に行うために、実質的に最表面の薄膜のみを加熱することができ、下層の膜には影響を与えない。つまり、プラスチック基板等の耐熱性が弱い基板にも影響を与えない。
(実施の形態2)
本発明は、組成物を複数回吐出して絶縁層を作製する絶縁層の作製方法であり、特徴として、前記組成物を選択的に吐出して、前記組成物が互いに接しない開口部を設けた絶縁層を作製する点、さらに、前記絶縁層に不活性元素を添加する点が挙げられる。比較的原子半径の大きい不活性元素を添加すると、絶縁層に歪みを与えて、表面を改質又は高密度化して水分や酸素などの不純物元素の侵入を防止することができる。また、不純物元素を添加することで、後に液体を用いた工程(ウエット工程)を行った場合にも、絶縁層中に溶液成分が侵入したり、反応したりすることを防止する。さらに、絶縁層中から、水分や気体が放出されることを防止する。特に、経時変化により、水分や気体が放出されることを防止する。上記の効果により、信頼性を向上させることができる。
絶縁層に不活性元素を添加する方法について、図4(A)(B)の断面図を用いて説明する。図4(A)は、基板10上に絶縁層51、52が形成された様子を示し、図4(B)は、基板10上の絶縁層51、52に不活性元素を添加した結果、絶縁層51、52が高密度化した部分53、54を含む様子を示したものである。不活性元素の添加方法としては、イオンドーピング法、イオン注入法、プラズマ処理法等の公知の方法により行えばよく、また、添加する不活性元素としては、ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノンから選択された1種又は複数種を用いる。好ましくは、比較的原子半径が大きく、且つ安価なアルゴンを用いるとよい。さらに、不活性元素を添加しても、絶縁体の透過率が低下しない材料を用いるとよい。
絶縁層51、52の側面は、テーパー形状を有していることが好ましく、これは、不活性元素の添加を確実に行うためである。具体的に、絶縁層51、52の側面におけるテーパー角は、30度を超え75度未満であることが好適である。但し、プラズマ処理や斜めドーピング処理により不活性元素を添加する場合には、テーパー形状にしなくても不活性元素を添加することができる。従って、不活性元素の添加方法に応じて、絶縁層51、52の側面をテーパー形状にするとよい。絶縁層51、52に含まれる不活性元素は、1×1019乃至5×1021atoms/cm3の濃度、好適には2×1019乃至2×1021atoms/cm3の濃度で含まれるように形成するとよい。その後、必要に応じて、絶縁層51、52の上層に導電層、半導体又は絶縁層を形成する。ここでは、導電層58を形成した場合を示す(図4(C)参照)。
また本発明は、組成物を複数回吐出して絶縁層を作製する絶縁層の作製方法であり、特徴として、第1の組成物を選択的に吐出して、前記第1の組成物が互いに接しない開口部を設けた絶縁層を作製する点、前記開口部の側面に、第2の組成物を複数回吐出して、バリア層を作製する点が挙げられる。バリア層は、バリア性を有する材料からなり、該バリア層を作製することで、水分や酸素などの不純物元素の侵入を防止する。
そこで、バリア層を作製する方法について、図4(A)(D)の断面図を用いて説明する。図4(A)は、上述したように、基板10上に絶縁層51、52が形成された様子を示し、図4(D)は、基板10上の絶縁層51、52に接するように、バリア層55〜57を形成した様子を示したものである。
バリア層55〜57を形成する第2の組成物は、水分や酸素の侵入を防止する性質を有し、且つ、液滴吐出法で形成が可能な粘度が50cp以下の組成物を用いればよい。これらの性質を有するものとしては、公知の導電性材料や、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、ノボラック樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂等の樹脂材料が挙げられる。なおこれらの樹脂材料を用いる場合、その粘度は、溶媒を用いて溶解又は分散することで調整するとよい。また、撥液性の樹脂が好ましく、例えば、フッ素原子が含まれた樹脂、あるいは炭化水素のみで構成された樹脂が挙げられる。より詳しくは、分子内にフッ素原子を含有するモノマーを含む樹脂、或いは全て炭素と水素原子のみから構成されるモノマーを含む樹脂が挙げられる。なお、バリア層を導電性材料で形成する際には、配線とのショートが生じないように形成する必要がある。従って、配線とのショートが発生する可能性がある領域においては、バリア層は樹脂材料で形成することが好ましい。また、バリア層の形成に際し、側面の角度によっては、段切れを起こす可能性がある。従って、側面は、ならだかな傾斜面になるように形成することが必要であり、具体的には、30度を超え75度未満のテーパー形状に形成するとよい。さらに、この段切れを防止するために、1滴又は複数滴を吐出後に焼成して、組成物を固化する処理、つまり、吐出と焼成を繰り返し行うとよい。
上記のように、不活性元素が添加された絶縁層、又はバリア層が積層された絶縁層を層間の絶縁層又は開口部を含む層間の絶縁層として用いるとよい。その結果、水分や酸素等の侵入物に起因した素子の劣化を防止することができる。本実施の形態は、上記の実施の形態と自由に組み合わせることができる。
(実施の形態3)
本発明は、組成物を複数回吐出して薄膜を作製する薄膜の作製方法であり、特徴として、第1及び第2の組成物を選択的に吐出して、前記第1の組成物から構成される絶縁層と、前記第2の組成物から構成される導電層を設けた薄膜を作製する点が挙げられる。この方法では、液滴吐出手段と基板とが一定の間隔を保ちつつ、液滴吐出手段及び基板の一方が規則的に移動し、なおかつ、液滴吐出手段から第1の組成物と第2の組成物とを選択的に吐出することで、絶縁層と導電層を設けた薄膜を作製する。
組成物を選択的に吐出する方法としては、以下のような方法が挙げられ、いずれの方法を用いてもよい。まず、ノズルに第1の組成物と第2の組成物を選択的に充填することで行う方法、第1の組成物が充填されたノズルと第2の組成物が充填されたノズルを使い分けることで行う方法、さらに、複数のノズルが線状に配列されたヘッドを用いる場合において、偶数列のノズルには第1の組成物を充填し、奇数列のノズルには第2の組成物を充填して、偶数列のノズルと奇数列のノズルを使い分けることで行う方法もある。なお、ここでは、偶数列、奇数列の場合を例示したが、特に限定されず、どのノズルに第1の組成物と第2の組成物を充填するかは、適宜決めるとよい。
本発明の薄膜の作製方法について、図15(A)〜(C)の斜視図、図15(D)〜(F)の上面図を用いて説明する。図15(A)(D)は、基板10上に絶縁層501が形成された様子を示したものである。図15(B)(E)は、組成物を変更して、基板10上に導電層502が形成された様子を示したものである。図15(C)(F)は、再度組成物を変更して、基板10上に、絶縁層503と導電層504が形成された様子を示したものである。このように、組成物を選択的に吐出することで、絶縁層と導電層を設けた薄膜を作製することができる本発明は、工程を簡略化し、歩留まりの向上や作製費用の低減を実現する。
この場合、絶縁層を形成する材料と、導電層を形成する材料とは異なるため、各々の材料に合わせて下層の薄膜の表面処理を行うとよい。例えば、絶縁層を形成する材料が撥液性の場合には、絶縁層形成領域の表面を親液性に処理しておくとよい。反対に、導電層を形成する材料が親液性の場合には、導電層形成領域の表面を撥液性に処理しておくとよい。そうすると、より確実に、絶縁層と導電層を含む薄膜が形成される。また、組成物を吐出する処理と、吐出した組成物を焼成して固化する処理を繰り返し行うとよい。焼成処理は、組成物を1滴吐出後に行ってもよいし、複数滴後に行ってもよく、それは、適宜決めるとよい。
導電層を形成する組成物としては、導電体を溶媒に溶解又は分散させたものを用いる。導電体は、Ag、Au、Cu、Ni、Pt、Pd、Ir、Rh、W、Al等の金属、Cd、Znの金属硫化物、Fe、Ti、Si、Ge、Zr、Baなどの酸化物、ハロゲン化銀の微粒子、又は分散性ナノ粒子に相当する。または、透明導電膜として用いられるインジウム錫酸化物(ITO、Indium Tin Oxide)、ITOと酸化珪素から構成されるITSO、有機インジウム、有機スズ、酸化亜鉛(ZnO、Zinc Oxide)、窒化チタン(TiN、Titanium Nitride)等に相当する。但し、吐出口から吐出する組成物は、比抵抗値を考慮して、金、銀、銅のいずれかの材料を溶媒に溶解又は分散させたものを用いることが好適である。より好適には、低抵抗な銀、銅を用いるとよい。但し、銀、銅を用いる場合には、不純物対策のため、合わせてバリア膜を設けるとよい。
なお、本実施の形態では、2つの異なる組成物を用いて、一方の組成物で絶縁層、他方の組成物で導電層を形成する場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。複数の組成物を用いて、それらを使い分けることで、薄膜を作製するとよい。本実施の形態は、上記の実施の形態と自由に組み合わせることができる。
絶縁層の作製に本発明を適用した半導体装置の作製方法について、図面を用いて説明する。
まず、非晶質半導体(アモルファスシリコン、a−Si)を用いたトップゲート型(順スタガ型)の薄膜トランジスタの作製工程において、該薄膜トランジスタが含む不純物領域に接続する導電体と、該導電体に接続し、ソース・ドレイン配線として機能する導電体の間に配置された絶縁層の作製に本発明を適用した半導体装置の作製方法について、図5を用いて説明する。
基板100上に、導電層101、102を液滴吐出法により形成し、続いて、導電層101、102を覆うようにN型非晶質半導体103、非晶質半導体104及び絶縁層105を積層形成する(図5(A)参照)。次に、絶縁層105上に、導電層106を液滴吐出法により形成する。この際、絶縁層105には凹部が形成されており、該凹部を土手として活用することで、着弾精度を向上させることができ、所望の箇所に正確に導電層106を形成することができる。次に、レジストやポリイミド等の絶縁体からなるマスク107を形成し、該マスク107を用いてN型非晶質半導体103、非晶質半導体104及び絶縁層105を同時にパターニングして、N型非晶質半導体108、非晶質半導体109及び絶縁層110を形成する(図5(B)参照)。
次に、導電層101、102の一部が露出するように、絶縁性材料を含む組成物を吐出して、絶縁層111を形成する。この際、組成物が互いに接しないように、選択的に吐出することで、開口部112、113を有する絶縁層111を形成する。
続いて、絶縁層111に不活性元素を添加する(図5(C)参照)。不活性元素を添加する方法としては、イオンドーピング法、イオン注入法、プラズマ処理法等の方法が挙げられ、また、添加する不活性元素としては、ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノンから選択された1種又は複数種を用いればよい。
次に、開口部112、113を充填するように、導電性材料を含む組成物を吐出して、導電層114、115を形成する(図5(C)参照)。次に、導電層115に接するように、導電性材料を含む組成物を吐出して、導電層116を形成する。導電層116は画素電極として機能する。
続いて、配向膜125を形成する(図5(D)参照)。そして、カラーフィルタ121、対向電極120及び配向膜119が形成された基板122を準備し、基板100と122とを、シール材(図示せず)の加熱硬化により貼り合わせる。その後、液晶118を注入すると、液晶素子を用いた表示機能を具備した半導体装置が完成する。基板100、122には、偏光板123、124が貼り付けられている。
続いて、多結晶半導体(ポリシリコン、p−Si)を用いたトップゲート型の薄膜トランジスタの作製工程において、該薄膜トランジスタが含む不純物領域に接する導電体と、ゲート電極との間に配置された絶縁層の作製に本発明を適用した半導体装置の作製方法について、図6を用いて説明する。
基板400上に半導体を形成し、該半導体上に絶縁層410〜412を形成した後、該絶縁層410〜412上に導電層413〜415を液滴吐出法により形成する(図6(A)参照)。なお必要に応じて基板400上に下地膜となる絶縁膜を形成して、該基板400からの不純物の侵入を防止するとよい。次に、導電層413〜415をマスクとして、半導体に不純物を添加して、不純物が添加された不純物領域404〜409と、チャネル形成領域401〜403を形成する。
続いて、複数の組成物を選択的に吐出して、導電層420〜423と絶縁層426を含む薄膜を形成する(図6(B)参照)。これは、導電層形成領域では、導電性材料を含む組成物を吐出し、絶縁層形成領域では、絶縁性材料を含む組成物を吐出することで、導電層と絶縁層を含む薄膜を形成する。また、導電層420〜423は、不純物領域404〜409の一部に電気的に接続するように形成する。さらに、図6(B)では、作製途中のところを図示しているが、引き続き、液滴吐出手段又は基板を移動させて、導電層424、425を形成する。
次に、導電層420〜425と電気的に接続するように、導電性材料を含む組成物を吐出して、導電層430〜434を形成する(図6(C)参照)。同様に、第2層目から第5層目まで積層して形成すると、図6(D)に図示するような多層配線を有する半導体装置が完成する。
多層配線を含む半導体装置は、CPUなどの半導体素子を多数組み込む必要がある機能回路に用いることが好適である。仮に、多層配線を形成しない場合、1層目に形成した素子(ここでは薄膜トランジスタ)のゲート電極、又はソース・ドレイン配線と同じレイヤーで配線を作製する必要が生じてしまう。そうすると、配線を引き回す必要が生じて、歩留まりが悪くなってしまう。また、この場合には、半導体素子のサイズを小さくする以外には、半導体装置の小型化が見込めない。
一方、本発明の薄膜の作製方法を用いれば、多層配線を作製することが可能であるため、高集積化を可能とし、大幅な小型化が実現される。また、配線を引き回す必要がないため、高速化が実現する。
続いて、非晶質半導体を用いたチャネル保護型の薄膜トランジスタを形成し、該薄膜トランジスタに接続する配線の作製に本発明を適用した半導体装置の作製方法について、図7を用いて説明する。
基板300上に、導電層311を形成し、該導電層311を覆うように絶縁層312を形成する(図7(A)参照)。続いて、全面に非晶質半導体を形成し、該非晶質半導体を覆うように、全面に絶縁層を形成する。次に、マスクを用いて前記絶縁層のみをパターニングして、エッチングストッパとなる絶縁層314を形成する。次に、絶縁層314を覆うように、全面にN型非晶質半導体を形成後、マスクを用いて前記非晶質半導体及び前記N型非晶質半導体を同時にパターニングして、非晶質半導体313と、N型非晶質半導体315、316を形成する。続いて、N型非晶質半導体315、316に接続する導電層317、318を形成する。
続いて、導電層317、318の一部が露出するように、絶縁体を含む組成物を吐出して、絶縁層319を形成する(図7(B)参照)。この際、組成物が互いに接しないように、選択的に吐出することで、開口部320を含む絶縁層319を形成する。
次に、開口部320を充填するように、導電性材料を含む組成物を吐出して、導電層321を形成する(図7(C)参照)。続いて、導電層321と接するように、導電性材料を含む組成物を吐出して、導電層330、331を形成する。導電層330、331は、透光性を有する導電性材料により形成し、具体的には、インジウム錫酸化物(ITO、Indium Tin Oxide)、ITOと酸化珪素から構成されるITSOを用いて形成する。次に、導電層331と接するように、電界発光層332、導電層333を形成する。導電層331は陰極、導電層333は陽極として機能する。
続いて、全面を覆うように、遮蔽体334を形成する。上記工程を経て、発光素子から発せられる光が基板300側に出射する、所謂下面出射を行う半導体装置が完成する。なお、この構成は、非晶質半導体をチャネル部とするトランジスタをN型トランジスタとした場合に相当する。
なお、半導体装置とは、画像表示デバイス、発光デバイス、照明装置などの光源を含む。また、画素部及び駆動回路を基板とカバー材との間に封入したパネル、前記パネルにFPCが取り付けられたモジュール、該FPCの先にドライバICが設けられたモジュール、パネルにCOG方式等によりドライバICが実装されたモジュール、モニタに用いるディスプレイなどを範疇に含む。
さらに、上記のトランジスタにおいては、多結晶半導体又は非晶質半導体をチャネル部としたトランジスタを図示したが、本発明はこれに限定されず、非晶質半導体の中に結晶粒が分散するように存在しているセミアモルファス半導体(以下SASと表記)を用いてもよい。SASを用いたトランジスタは、その移動度が2〜10cm2/V・secと、非晶質半導体を用いたトランジスタの2〜20倍の電界効果移動度を有し、非晶質と結晶構造(単結晶、多結晶を含む)の中間的な構造の半導体である。この半導体は、自由エネルギー的に安定な第3の状態を有する半導体であって、短距離秩序を持ち格子歪みを有する結晶質なものであり、その粒径を0.5〜20nmとして非単結晶半導体中に分散させて存在せしめることが可能である。また、未結合手(ダングリングボンド)の中和剤として水素またはハロゲンを少なくとも1原子%またはそれ以上含ませている。さらに、ヘリウム、アルゴン、クリプトン、ネオンなどの希ガス元素を含ませて格子歪みをさらに助長させることで安定性が増し良好なSASが得られる。このようなSASに関する記述は、例えば、特許3065528号公報で開示されている。本実施例は、上記の実施の形態と自由に組み合わせることが可能である。
本発明の絶縁層の作製方法が適用された半導体装置について、図面を用いて説明する。図8は半導体装置の上面図であり、基板200上に、各々が発光素子を含む複数の画素がマトリクス状に配置された表示部251、走査線駆動回路252、253、信号線駆動回路254、シール材255、引き回し配線256、257、層間絶縁層258、接続端子259、バリア層260〜262が設けられた半導体装置の上面図である。引き回し配線256は、ここでは表示部251の外周に配置された電源線であり、ここではアノード線とする。引き回し配線257も電源線であり、ここではカソード線とする。
層間絶縁層258とは、基板200上に形成された複数層の絶縁体のうち、有機材料又は珪素と酸素との結合で骨格構造が形成された材料からなる絶縁層であり、具体的には、薄膜トランジスタが含むゲート絶縁膜の上層に配置された、単層又は積層の絶縁体に相当する。多くの場合において、前記絶縁体には開口部が設けられ、該開口部に充填される導電体は、上層と下層を接続する配線として機能する。従って膜厚は比較的厚く形成され、具体的には50nm〜5μm(好適には100nm〜2μm)の厚さで形成される絶縁体に相当する。バリア層260とは、発光素子の劣化を促進する物質の侵入を防止する絶縁性材料又は導電性材料からなり、具体的には、エポキシ樹脂や導電体の水分や酸素の侵入を防止する材料を用いる。
上記構成を有する半導体装置は、シール材255と層間絶縁層258が設けられる箇所に特徴を有し、層間絶縁層258が表示部251内と、引き回し配線256、257と配線が交差する部分のみに設けられる点、シール材255が駆動回路252〜254上を除いて、層間絶縁層258の外周に設けられる点を特徴とする。そして、駆動回路252〜254上の露出した層間絶縁層258の端部は、液滴吐出法により形成したバリア層260〜262により被覆する点を最大の特徴とする。なお、引き回し配線256、257と配線が交差する部分とは、引き回し配線256と表示部251内に配置される信号線が交差する部分、引き回し配線256同士が交差する部分である。
上記特徴を有する本発明は、駆動回路上以外は層間絶縁層258の外周にシール材255が設けられ、且つ、駆動回路254上の層間絶縁層258の露出した部分は、液滴吐出法により形成したバリア層により被覆するために、発光素子に直接接する絶縁体に水分や酸素等が侵入することを防止し、該発光素子の劣化を防止することができる。従って、ダークスポットやシュリンクを引き起こさず、製品としての信頼性を向上させた半導体装置を提供することができる。さらに、駆動回路上にシール材255を設けるため、狭額縁化が実現された半導体装置を提供することができる。
なお図8では、基板200上に表示部251と、駆動回路252〜254が一体形成された半導体装置を図示するが、半導体装置の用途等に依っては、走査線駆動回路252、253のみを一体形成して、信号線駆動回路254はドライバICをCOG方式で実装する方法や、全ての駆動回路についてドライバICで代用する方法を採用してもよい。つまり、信号線駆動回路254を形成しない場合には、シール材255は、表示部251上に配置され、そうするとさらなる狭額縁化が実現される。
図9(A)は、図8のA−A’における断面図であり、接続端子259、表示部251及び信号線駆動回路254の断面図である。図9(B)は、図8のB−B’における断面図であり、接続端子259と信号線駆動回路254の端部の断面図である。ここで、図9(A)の断面構造について、図10、11を用いて、その作製工程に従って以下に説明する。
基板200は、ガラス基板、石英基板、金属基板、ステンレス基板又は本作製工程の処理温度に耐えうるプラスチック基板を用いる(図10(A)参照)。必要に応じて、基板200上に絶縁体からなる下地膜を形成する。
続いて、基板200上に、液滴吐出法により、導電性材料を含む組成物を吐出して、導電層201を形成する。導電層201は、ゲート電極として機能する。
次に、公知の方法により、酸化珪素膜、窒化珪素膜等からなる絶縁層202を形成する。絶縁層202はゲート絶縁膜として機能する。続いて、公知の方法により、絶縁層201上に、半導体203を形成する。ここでは、非晶質半導体とする。次いで、公知の方法により、半導体203上に、N型半導体204を形成する。N型半導体204は、非晶質半導体に不純物元素を添加するドーピング法を用いて形成しもよいし、シランガスとフォスフィンガスを用いて形成してもよい。次に、レジストとなるマスク205を形成する。このマスク205は、液滴吐出法により形成すると、露光・現像等の工程が省略でき、さらに材料の利用効率も向上するため好ましい。
そして、マスク205を用いて、半導体203及びN型半導体204を同時にパターニングして、半導体206、N型半導体207を形成する(図10(B)参照)。次に、液滴吐出法により、導電性材料を含む組成物を吐出して、導電層209、210を形成する。
続いて、導電層209、210をマスクとして、半導体206及びN型半導体207を同時にパターニングして、半導体211、N型半導体212、213を形成する(図10(C)参照)。そうすると、導電層201、絶縁体202、半導体206及びN型半導体207を含むトランジスタ231が完成する。
本工程を経て完成したトランジスタ231は、非晶質半導体により構成されている。このa-SiTFTを発光素子の駆動用トランジスタとして用いる場合、その電流能力の向上を目的として、チャネル幅W/チャネル長L=1〜100(好ましくは5〜20)に設定することが好適である。具体的には、チャネル長を5〜15μm、チャネル幅Wを20〜1200μm(好ましくは40〜600μm)に設定することが好適である。但し、チャネル幅Wとチャネル長を上記のように設定すると、画素内におけるトランジスタの占有面積が大きくなってしまう。従って、発光素子は基板と反対の方向に出射する上面出射を行うことが好ましい。
次いで、50nm〜5μm(好適には100nm〜2μm)の厚さで、層間絶縁層214、215を形成する。層間絶縁層214、215の材料は、酸化珪素膜等の珪素を含む材料、アクリルや透過性を有するポリイミドなどの有機材料、シロキサン系ポリマー等の重合によってできた化合物材料等を用いて、単層又は積層して形成する。シロキサン系ポリマーは、珪素と酸素との結合で骨格構造が構成され置換基に少なくとも水素を含む材料、又は、置換基にフッ素、アルキル基若しくは芳香族炭化水素のうち少なくとも1種を有する材料の代表例として挙げたものであり、上記条件の範疇にある様々な材料を用いることができる。有機材料と、珪素と酸素との結合で骨格構造が形成された材料は、平坦性が優れているため、後に導電体を成膜した際にも、段差部で膜厚が極端に薄くなったり、断線が起こったりすることがなく、好適である。また、珪素と酸素との結合で骨格構造が形成された材料は、また透明性や耐熱性をも有し、成膜後に300度程度の加熱処理を行うことができる。この加熱処理により、水素化と焼成の処理を同時に行うことができる。
次に、導電層210に接するように、液滴吐出法により、導電性材料を含む組成物を吐出して、引き回し配線等の配線又はソース配線・ドレイン配線として機能する導電層208、216、217を形成する(図11(A)参照)。
この際、図示するように、層間絶縁層214の端部230は露出した状態にある。露出した状態のままであると、ここから水分や酸素が侵入し、これらの侵入物により発光素子が劣化する可能性がある。そこで、露出した端部230を、液滴吐出法により、組成物を吐出して、バリア層218を形成する(図11(B)参照)。ここで用いる組成物は、水分や酸素の侵入を防止する性質を有し、且つ、液滴吐出法で形成が可能な粘度が50cp以下の組成物を用いればよい。これらの性質を有するものとしては、例えば、公知の導電性材料や、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、ノボラック樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂等の樹脂材料を用いる。なおこれらの樹脂材料を用いる場合、その粘度は、溶媒を用いて溶解又は分散することで調整するとよい。また、撥液性の樹脂が好ましく、例えば、フッ素原子が含まれた樹脂、あるいは炭化水素のみで構成された樹脂が挙げられる。より詳しくは、分子内にフッ素原子を含有するモノマーを含む樹脂、或いは全て炭素と水素原子のみから構成されるモノマーを含む樹脂が挙げられる。
なお、バリア層218を導電性材料で形成する際には、配線とのショートが生じないように形成する必要がある。従って、配線とのショートが発生する可能性がある領域においては、バリア層218は樹脂材料で形成することが好ましい。また、バリア層218の形成に際し、端部230の角度によっては、段切れを起こす可能性がある。従って、端部230は、ならだかな傾斜面になるように形成することが必要であり、具体的には、30〜70度のテーパー形状に形成するとよい。さらに、この段切れを防止するために、1滴又は複数滴を吐出後に焼成して、組成物を固化する処理を繰り返し行うとよい。
また、図11(C)は、図8のB−B’における断面図である。図示するように、B−B’における領域では、層間絶縁層229は導電層227に被覆されている。従って、外部からの水分や酸素の侵入はある程度防止できる。しかし、より確実に外部からの不純物の侵入を防止するために、バリア層228を形成することが好ましい。
次に、配線217に接するように、液滴吐出法により、第1の電極(画素電極)として機能する導電層220を形成する(図9(A)参照)。次に、公知の方法により、土手となる絶縁層221、222を形成し、前記導電層220に接するように電界発光層223を形成し、該電界発光層223に接するように導電層224を積層形成する。そうすると、導電層220、電界発光層223及び導電層224からなる発光素子が完成する。最後に、全面に保護膜として機能する絶縁層225を形成する。
上記工程を経て、発光素子から発せられる光が基板227側に出射する、所謂上面出射を行う半導体装置が完成する。
なお、土手として機能する絶縁層221、222は、アクリル、ポリイミド等の有機材料、酸化珪素、酸窒化珪素、シロキサン系等の無機材料のどちらでもよく、また、感光性、非感光性材料のどちらでもよい。好適には、後に形成する電界発光層223が段切れしないように、曲率半径が連続的に変化する形状に形成するとよい。発光素子から発せられる光は、基板側に光が出射する上面出射と、その反対に光が出射する下面出射、一対の電極を透明材料、又は光を透過できる厚さで形成することで基板側とその反対の両方に光が出射する両面出射とがあり、いずれを適用してもよい。また、電界発光層223は、単層型、積層型、また層の界面がない混合型のいずれでもよい。さらに、電界発光層223は、シングレット材料、トリプレット材料、又はそれらを組み合わせた材料のいずれを用いてもよい。また、低分子材料、高分子材料及び中分子材料を含む有機材料、電子注入性に優れる酸化モリブデン等に代表される無機材料、有機材料と無機材料の複合材料のいずれを用いてもよい。また、電界発光層223は蒸着法等の公知の方法により形成されるが、タクトタイムや作製費用の点から液滴吐出法で形成するとよい。そうすると、絶縁層や薄膜の作製に液滴吐出法を用いる本発明では、さらなるタクトタイムの削減、作製費用の削減が実現される。
次に、スクリーン印刷法又はディスペンサ法により、シール材226を形成し、該シール材226を用いて、基板200と基板227を貼り合わせる。上記工程を経て、図9(A)(B)に示すような、発光素子を有する半導体装置が完成する。
なお、バリア層218は、シール材を用いて行う封止前に形成しているが、本発明はこれに限定されず、封止後、バリア層218の形成を行ってもよい。その場合、バリア層218は、表示部251上に形成しなければ、対向基板227を被覆するように形成してもよい。
上記作製方法を有する本発明は、導電層201、208〜210、216、217、220の全ての導電層を液滴吐出法で形成することを特徴とする。上記特徴により、以下のような効果をもたらす。まず、全面に導電性材料からなる薄膜を形成し、その後パターニングを行うと、コンタクトホール(開口部)の側面や端部に導電性材料が残ってしまい、配線間のショートが生じることがあるが、液滴吐出法で形成する本発明では、そのようなショートの発生を防止することができる。
なお、図9に示した断面構造では、導電層216、217が形成されたレイヤーと同じレイヤーに画素電極として機能する導電層220が形成されている。しかしながら、発光素子から発せられる光が基板200と反対側に出射する所謂上面出射の場合、開口率の向上のため、導電層216、217上に、絶縁層を1層追加して形成し、該絶縁層上に画素電極として機能する導電層を形成してもよい。上記構成を有する半導体装置は、画素電極として機能する導電層220の配置面積を拡大することができるため、その開口率を向上させることができる。
また、上記のような、発光素子を含む半導体装置には、アナログのビデオ信号、ディジタルのビデオ信号のどちらを用いてもよい。但し、ディジタルのビデオ信号を用いる場合、そのビデオ信号が電圧を用いているのか、電流を用いているのかで異なる。つまり、発光素子の発光時において、画素に入力されるビデオ信号は、定電圧のものと、定電流のものがある。ビデオ信号が定電圧のものには、発光素子に印加される電圧が一定のものと、発光素子に流れる電流が一定のものとがある。またビデオ信号が定電流のものには、発光素子に印加される電圧が一定のものと、発光素子に流れる電流が一定のものとがある。この発光素子に印加される電圧が一定のものは定電圧駆動であり、発光素子に流れる電流が一定のものは定電流駆動である。定電流駆動は、発光素子の抵抗変化によらず、一定の電流が流れる。本発明により完成された半導体装置には、電圧のビデオ信号、電流のビデオ信号のどちらを用いてもよく、また定電圧駆動、定電流駆動のどちらを用いてもよい。本実施例は、上記の実施の形態、実施例と自由に組み合わせることができる。
発光素子を駆動するトランジスタがP型トランジスタであるとき、発光素子から発せられる光は、下面出射、上面出射、両面出射のいずれかを行うが、ここでは、各場合における発光素子の積層構造について説明する。
まず、光が基板450側に出射する場合、つまり下面出射を行う場合について、図16(A)を用いて説明する。この場合、トランジスタ451に電気的に接続するように、ソース・ドレイン配線452、453、陽極454、電界発光層455、陰極456が順に積層される。陰極456は、仕事関数が小さく、なおかつ光を反射する導電膜であれば公知の材料を用いることが可能で、例えば、Ca、Al、CaF、MgAg、AlLi等が望ましい。電界発光層455は、単層型、積層型、また層の界面がない混合型のいずれでもよい。また、電界発光層455は、シングレット材料、トリプレット材料、又はそれらを組み合わせた材料のいずれを用いてもよい。また、低分子材料、高分子材料及び中分子材料を含む有機材料、電子注入性に優れる酸化モリブデン等に代表される無機材料、有機材料と無機材料の複合材料のいずれを用いてもよい。積層型の場合には、通常、陽極454上にホール注入層、ホール輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層の順に積層する。
陽極454は光を透過する透明導電膜を用いて形成し、例えばITO、ITSOの他、酸化インジウムに2〜20%の酸化亜鉛(ZnO)を混合した透明導電膜を用いる。また、隔壁457は、珪素を含む材料、有機材料及び化合物材料を用いて液滴吐出法により、形成する。但し、アクリル、ポリイミド等の感光性、非感光性の材料を用いて形成すると、その側面は曲率半径が連続的に変化する形状となり、電界発光層が段切れせずに形成されるため好適である。上記構成を有する発光素子から発せられる光は、白抜きの矢印で示すように、基板450側に出射する。
次に、光が基板450と反対側に出射する場合、所謂上面出射を行う場合について、図16(B)を用いて説明する。トランジスタ451に電気的に接続するソース・ドレイン配線461、462、陽極463、電界発光層464、陰極465が順に積層される。上記構成により、陽極463において光が透過しても、該光は配線462において反射される。陰極465は、上記と場合と同様に、仕事関数が小さい導電膜であれば公知の材料を用いることができる。ただしその膜厚は、光を透過する程度とする。例えば20nmの膜厚を有するアルミニウムを用いることができる。電界発光層464は、上記と同様に、単層型、積層型、混合型のいずれでもよい。また、隔壁466も、どのような材料で形成してもよい。陽極463は光を透過する必要はないが、上記と同様に、透明導電体を用いて形成することができる。
最後に、光が基板450側とその反対側の両側に出射する場合、つまり両面出射を行う場合について、図16(C)を用いて説明する。トランジスタ451に電気的に接続するソース・ドレイン配線470、471、陽極472、電界発光層473、陰極474が順に積層される。このとき、陽極472と陰極474のどちらも透光性を有する材料、又は光を透過できる厚さで形成すると、両面出射が実現する。本実施例は、上記の実施の形態、実施例と自由に組み合わせることが可能である。
本実施例は、本発明が適用された半導体装置の一形態であるパネルの外観について、図12を用いて説明する。図12(A)は、第1の基板4001上に形成された画素部4002と走査線駆動回路4006を、シール材4005と第2の基板4006によって封止したパネルの上面図であり、図12(B)は、図12(A)のA−A’における断面図、図12(C)はB-B’における断面図である。
図12(A)(B)に示すように、第1の基板4001上に設けられた画素部4002と、走査線駆動回路4004とを囲むようにして、シール材4005が設けられる。画素部4002と、走査線駆動回路4004とは、第1の基板4001とシール材4005と第2の基板4006とによって、液晶4007と共に封止される。また第1の基板4001上のシール材4005によって囲まれている領域とは異なる領域に、別途用意された基板上に多結晶半導体で形成された信号線駆動回路4003が実装される。
本実施例では、多結晶半導体を用いたトランジスタを有する信号線駆動回路4003を、第1の基板4001に貼り合わせる例について説明するが、単結晶半導体を用いたトランジスタで信号線駆動回路を形成し、貼り合わせてもよい。図12(B)では、信号線駆動回路4003に含まれる、多結晶半導体で形成されたトランジスタ4009を例示する。また本実施例では、信号線駆動回路4003を別途形成し、第1の基板4001に実装している例を示すが、本実施例はこの構成に限定されない。走査線駆動回路を別途形成して実装しても良いし、信号線駆動回路の一部または走査線駆動回路の一部のみを別途形成して実装しても良い。
なお、本実施例では、基板4001上に、画素部4002と、走査線駆動回路4004を一体形成した場合を示しており、これらを構成する素子は、セミアモルファス半導体(以下、SAS)をチャネル部としたトランジスタを用いるとよい。SASをチャネル部としたトランジスタは、移動度が、非晶質半導体(a−Si)をチャネル部としたトランジスタよりも高く、走査線駆動回路4004を構成することが十分な特性を有する。
第1の基板4001上に設けられた画素部4002と走査線駆動回路4004は、複数のトランジスタを有し、図12(A)では、画素部4002に含まれるトランジスタ4010を例示する。このトランジスタ4010は、非晶質半導体をチャネル部としたトランジスタである。そして、トランジスタ4010に電気的に接続された画素電極4030、第2の基板4006上に形成された対向電極4031及び液晶4007が重なっている部分が、液晶素子に相当する。球状のスペーサ4035は、画素電極4030と対向電極4031との間の距離(セルギャップ)を制御するために設けられている。
また、図12(C)に示すように、別途形成された信号線駆動回路4003と、走査線駆動回路4004と画素部4002に与えられる各種信号は、接続端子4015から供給される。接続端子4015は、FPC4018が有する端子と、異方性導電体4016を介して電気的に接続されている。
なお図示していないが、上記パネルは配向膜、偏光板、カラーフィルタや遮蔽膜を有していてもよい。また、表示素子として、液晶素子を有する場合を図示したが、自発光素子などの他の表示素子を適用した半導体装置に本発明を適用してもよい。
本発明を適用して作製される電子機器の一例として、デジタルカメラ、カーオーディオなどの音響再生装置、ノート型パーソナルコンピュータ、ゲーム機器、携帯情報端末(携帯電話、携帯型ゲーム機等)、家庭用ゲーム機などの記録媒体を備えた画像再生装置などが挙げられる。それら電子機器の具体例を図13、14に示す。
図13(A)はテレビ受像機であり、筐体9501、表示部9502等を含む。図13(B)はパソコン用のモニタであり、筐体9601、表示部9602等を含む。図13(C)はノート型パーソナルコンピュータであり、筐体9801、表示部9802等を含む。
本発明は、上記電子機器の表示部の作製に適用される。上記電子機器の表示部は、携帯端末と比較すると、大型となるため、図5、7、9に図示したように、非晶質半導体や微結晶半導体をチャネル部とした薄膜トランジスタにより構成することが好ましい。
図14(A)は携帯端末のうちの携帯電話であり、筐体9101、表示部9102等を含む。図14(B)は携帯端末のうちのPDAであり、筐体9201、表示部9202等を含む。図14(C)はビデオカメラであり、表示部9701、9702等を含む。
本発明は、上記電子機器の表示部の作製に適用される。上記電子機器は、携帯端末であるため、その画面が小さい。従って、表示部と同一の基板上に、多結晶半導体をチャネルとした薄膜トランジスタを用いた駆動回路やCPU等の機能回路、図6で示したような多層配線を搭載して、小型化を図ることが好ましい。さらに、上記電子機器は携帯端末であるため、薄型、軽量、小型の点で付加価値を図るために、発光素子を用いた表示部とするとよい。
本発明により、コンタクトホールを形成することなく、上下の層を接続させることができる。従って、コンタクトホールの形成に際し必要な工程、例えば、レジスト塗布、露光、現像、ポストベーク、エッチング等の工程を省くことができるため、歩留まりの向上を実現し、さらに製造費用の低減を実現するため、電子機器の単価を安価にすることができる。本実施例は、上記の実施の形態、実施例と自由に組み合わせることができる。
本発明の絶縁層の作製方法を説明する図(実施の形態1)。 本発明の絶縁層の作製方法を説明する図(実施の形態1)。 本発明の絶縁層の作製方法を説明する図(実施の形態1)。 本発明の絶縁層の作製方法を説明する図(実施の形態2)。 半導体装置の作製方法を説明する図(実施例1)。 半導体装置の作製方法を説明する図(実施例1)。 半導体装置(チャネル保護型の薄膜トランジスタを含む)の作製方法を説明する図(実施例1)。 半導体装置の一形態であるパネルの上面図(実施例2)。 半導体装置(チャネルエッチ型の薄膜トランジスタを含む)の作製方法を説明する図(実施例2)。 半導体装置(チャネルエッチ型の薄膜トランジスタを含む)の作製方法を説明する図(実施例2)。 半導体装置(チャネルエッチ型の薄膜トランジスタを含む)の作製方法を説明する図(実施例2)。 本発明が適用された半導体装置の一形態であるパネルの上面図と断面図(実施例4)。 本発明が適用される電子機器を示す図(実施例5)。 本発明が適用される電子機器を示す図(実施例5)。 本発明の薄膜の作製方法を説明する図(実施の形態3)。 半導体装置の作製方法を説明する図(実施例4)。
符号の説明
10・・・基板、11〜22・・・絶縁層、23、24・・・開口部、31〜33・・・開口部、34・・・絶縁層、35〜37・・・導電層、38・・・液滴吐出手段、51、52・・・絶縁層、53、54・・・不活性元素、55〜57・・・バリア層、100・・・基板、101、102・・・導電層、103・・・N型非晶質半導体、104・・・非晶質半導体、105・・・絶縁層、106・・・導電層、107・・・マスク、108・・・N型非晶質半導体、109・・・非晶質半導体、110・・・絶縁層、111・・・絶縁層、112、113・・・開口部、114〜116・・・導電層、119・・・配向膜、120・・・対向電極、121・・・カラーフィルタ、122・・・基板、123、124・・・偏光板、125・・・配向膜、126・・・液晶、300・・・基板、311・・・導電層、312・・・絶縁層、313・・・非晶質半導体、314・・・絶縁層、315、316・・・N型非晶質半導体、317、318・・・導電層、319・・・絶縁層、320・・・開口部、321、322・・・導電層、400・・・基板、401・・・チャネル形成領域、402、403・・・不純物領域、404・・・絶縁層、405・・・導電層、406、407・・・開口部、408・・・絶縁層、409〜411・・・導電層、412・・・絶縁層、413・・・電界発光層、414・・・導電層

Claims (8)

  1. 基板上に薄膜トランジスタを形成し、
    前記薄膜トランジスタ上に、第1の組成物を吐出して、開口部が設けられた絶縁層を形成し、
    前記絶縁層に、不活性元素を添加し、
    第2の組成物を吐出して、前記不活性元素が添加された前記絶縁層の開口部を介して、前記薄膜トランジスタのソース又はドレインの一方に電気的に接続された導電層を形成することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  2. 基板上に薄膜トランジスタを形成し、
    前記薄膜トランジスタ上に、第1の組成物を吐出して、開口部が設けられた絶縁層を形成し、
    前記絶縁層に、不活性元素を添加し、
    第2の組成物を吐出して、前記不活性元素が添加された前記絶縁層の開口部を介して、前記薄膜トランジスタのソース又はドレインの一方に電気的に接続された導電層を形成し、
    前記不活性元素は、ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、及びキセノンから選択された一種又は複数種であることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  3. 基板上に薄膜トランジスタを形成し、
    前記薄膜トランジスタ上に、第1の組成物を吐出して、開口部が設けられた絶縁層を形成し、
    前記開口部の側面に、第2の組成物を吐出して、バリア層を形成し、
    第3の組成物を吐出して、前記絶縁層の開口部を介して、前記薄膜トランジスタのソース又はドレインの一方に電気的に接続された導電層を形成することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  4. 基板上に薄膜トランジスタを形成し、
    前記薄膜トランジスタ上に、第1の組成物を吐出して、開口部が設けられた絶縁層を形成し、
    前記開口部の側面に、第2の組成物を吐出して、バリア層を形成し、
    第3の組成物を吐出して、前記絶縁層の開口部を介して、前記薄膜トランジスタのソース又はドレインの一方に電気的に接続された導電層を形成し、
    前記第2の組成物として、分子内にフッ素原子を含有するモノマーを含む樹脂、又は炭素と水素原子のみから構成されるモノマーを含む樹脂を用いることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  5. 請求項1または請求項において、
    前記不活性元素は、前記絶縁層に1×1019乃至5×1021atoms/cmの濃度で含まれるように添加されることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  6. 請求項1乃至請求項のいずれか一項において、
    前記絶縁層は、有機材料又は珪素と酸素との結合で骨格構造が形成された材料で形成することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  7. 請求項1乃至請求項のいずれか一項において、
    前記絶縁層は、100nm乃至2μmの厚さで形成することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  8. 請求項1乃至請求項のいずれか一項において、
    前記開口部の側面は、テーパー形状に形成することを特徴とする半導体装置の作製方法。
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