JP2005101578A - 薄膜トランジスタ及び薄膜トランジスタの作製方法、並びに表示装置の作製方法 - Google Patents

薄膜トランジスタ及び薄膜トランジスタの作製方法、並びに表示装置の作製方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明では、作製工程を簡略化し、より低いコストで歩留まりよく作製できる薄膜トランジスタ、とその作製方法、並びにその薄膜トランジスタを用いた表示装置の作製方法を提供することを課題とする。
【解決手段】 本発明において、パターニング工程に利用するパターンを、液滴吐出法により形成する。パターンは、有機樹脂を含む組成物を選択的に吐出することにより形成する。パターンを用いて、半導体素子を構成する導電体、絶縁体または半導体を、簡略な工程で所望な形状にパターニングすることができる。
【選択図】 図1


Description

本発明は、液滴組成物を吐出して所定のパターンを形成するパターニング技術を利用した薄膜トランジスタ及びそれを用いた表示装置の作製方法に関する。
薄膜トランジスタ(以下、「TFT」という。)及びそれを用いた電子回路は、半導体、絶縁体及び導電体などの各種薄膜を基板上に積層し、適宜フォトリソグラフィ技術により所定のパターンを形成して製造されている。フォトリソグラフィ技術とは、フォトマスクと呼ばれる透明な平板面上に光を通さない材料で形成した回路等のパターンを、光を利用して目的とする基板上に転写する技術であり、半導体集積回路等の製造工程において広く用いられている。
従来のフォトリソグラフィ技術を用いた製造工程では、フォトレジストと呼ばれる感光性の有機樹脂材料を用いて形成されるマスクパターンの取り扱いだけでも、露光、現像、焼成、剥離といった多段階の工程が必要になる。従って、フォトリソグラフィ工程の回数が増える程、製造コストは必然的に上がってしまうことになる。このような問題点を改善するために、フォトリソグラフィ工程を削減してTFTを製造することが試みられている(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、上記特許文献1に記載された技術は、TFTの製造工程で複数回行われるフォトリソグラフィ工程の一部を印刷法で置き替えただけのものであり、抜本的に工程数の削減に寄与できるものではない。また、フォトリソグラフィ技術においてマスクマスクパターンを転写するために用いる露光装置は、等倍投影露光若しくは縮小投影露光により、数ミクロンから1ミクロン以下のパターンを転写するものであり、原理的にみて、一辺が1メートルを越えるような大面積基板を一括で露光することは技術的に困難である。
特開平11−251259号公報
本発明は、TFT及びそれを用いる電子回路並びにTFTによって形成される表示装置の製造工程においてフォトリソグラフィ工程の回数を削減し、或いはその工程自体を無くすことで製造工程を簡略化し、一辺が1メートルを越えるような大面積の基板にも、低いコストで歩留まり良く製造することができる技術を提供することを目的とする。
本発明のTFTは、ゲート電極上にソース領域、ドレイン領域及びチャネル形成領域を含む半導体膜を有し、半導体膜のゲート電極とは反対側の面であり、かつチャネル形成領域が位置するところに有機物からなる保護層が形成されていることを特徴としている。
本発明のTFTにおいて、半導体膜は、アモルファス半導体(代表的には水素化アモルファスシリコン)、結晶性半導体(代表的にはポリシリコン)を素材として用いている。ポリシリコンには、800℃以上のプロセス温度を経て形成される多結晶シリコンを主材料として用いた所謂高温ポリシリコンや、600℃以下のプロセス温度で形成される多結晶シリコンを主材料として用いた所謂低温ポリシリコン、また結晶化を促進する元素などを添加し結晶化させた結晶シリコンなどを含んでいる。
また、他の物質として、セミアモルファス半導体又は半導体膜の一部に結晶相を含む半導体を用いることもできる。セミアモルファス半導体とは、非晶質と結晶構造(単結晶、多結晶を含む)の中間的な構造の半導体であり、自由エネルギー的に安定な第3の状態を有する半導体であって、短距離秩序を持ち格子歪みを有する結晶質なものである。典型的にはシリコンを主成分として含み、格子歪みを伴って、ラマンスペクトルが520cm-1よりも低波数側にシフトしている半導体膜である。また、未結合手(ダングリングボンド)の中和剤として水素またはハロゲンを少なくとも1原子%またはそれ以上含ませている。ここでは、このような半導体をセミアモルファス半導体(以下「SAS」と呼ぶ。)と呼ぶ。このSASは所謂微結晶(マイクロクリスタル)半導体(代表的には微結晶シリコン)とも呼ばれている。
このSASは珪化物気体をグロー放電分解することにより得ることができる。代表的な珪化物気体としては、SiH4であり、その他にもSi26、SiH2Cl2、SiHCl3、SiCl4、SiF4などを用いることができる。この珪化物気体を水素、若しくは水素とヘリウム、アルゴン、クリプトン、ネオンから選ばれた一種又は複数種の希ガス元素で希釈して用いることでSASの形成を容易なものとすることができる。珪化物気体に対する水素の希釈率は、例えば流量比で5倍〜1000倍とすることが好ましい。勿論、グロー放電分解によるSASの形成は、減圧下で行うことが好ましいが、大気圧における放電を利用しても形成することができる。代表的には、0.1Pa〜133Paの圧力範囲で行えば良い。グロー放電を形成するための電源周波数は1MHz〜120MHz、好ましくは13MHz〜60MHzである。高周波電力は適宜設定すれば良い。基板加熱温度は300℃以下が好ましく、100〜200℃の基板加熱温度でも形成可能である。ここで、主に成膜時に取り込まれる不純物元素として、酸素、窒素、炭素などの大気成分に由来する不純物は1×1020cm-3以下とすることが望ましく、特に、酸素濃度は5×1019cm-3以下、好ましくは1×1019cm-3以下となるようにすることが好ましい。また、ヘリウム、アルゴン、クリプトン、ネオンなどの希ガス元素を含ませて格子歪みをさらに助長させることで安定性が増し良好なSASが得られる。
また、上記した半導体膜は、シリコン又はシリコンを主成分とした半導体材料で形成したものであることが好ましい。シリコンを主成分とする半導体材料としてはシリコンに炭素又はゲルマニウムを0.1原子%以上の割合で含ませたものが適用できる。
本発明において、有機物からなる保護層は、代表的には、ポリイミド、アクリル、ベンゾシクロブテン、ポリアミド、ベンゾイミダゾール、シロキサンから選ばれた一種又は複数種の高分子物質を含むものであり、電気絶縁性の保護層を形成できる有機物であれば他の物質であっても良い。
本発明は、TFT又は電子回路のパターンを有機物又は無機物、或いはその両者を含む組成物の液滴を基板上に選択的に吐出する方法(以下「液滴吐出法」という。)により形成することを特徴としている。上記液滴吐出法とは、調製された組成物を、電気信号に応じてノズルから噴出して微少な液滴を作り、所定の位置に付着させる方法であり、インクジェット法とも呼ばれる。この液滴吐出法により形成されるパターンは、液滴組成物に含ませる物質を選択することにより、電気絶縁性、導電性又は半導電性を有するパターンを形成することができる。
本発明は、液滴吐出法を用いることで、従来のフォトリソグラフィ工程を不要としている。この液滴吐出法は、所定のパターンを形成するために、それを構成する電気絶縁性、導電性、又は半導電性の物質を含んだ組成物を直接描画することができるので、所望の領域に選択的に形成することができる。この方法では、フォトマスクが不要となるため、大型基板にも応用が容易であり、原材料の利用効率が高い等の多くの利点を有している。すなわち、この液滴吐出法は、液滴組成物を必要なところに必要な量だけ塗布することが可能であり、上記のように所謂インクジェット法とも呼ばれている。
液滴吐出法で形成可能であり保護層に用いる有機物としては、ポリイミド、アクリル、ベンゾシクロブテン、ポリアミド、ベンゾイミダゾール、ポリビニルアルコール、若しくはシリコン(Si)と酸素(O)との結合で骨格構造が構成され置換基に少なくとも水素を含む材料若しくは置換基にフッ素、アルキル基、または芳香族炭化水素のうち少なくとも1種を有する材料(代表的にはシロキサン系ポリマー)から選ばれた一種又は複数種の高分子物質を含む組成物である。この組成物を液滴吐出法により連続又は不連続的に吐出して保護層を形成する。
また、液滴吐出法で形成可能であり配線等の導電性パターンを形成するために用いる組成物としては、保護層に用いる有機物としては、銀、金、銅及びインジウム錫酸化物から選ばれた一種又はこれらの物質を含む合金若しくは化合物を含むものが挙げられる。この組成物を液滴吐出法により連続又は不連続的に吐出して導電性のパターンを形成することで、例えばTFTなどの素子を複数個接続する配線として機能させることができる。
これらの液滴吐出法で形成される電気絶縁性、導電性又は半導電性のパターンの幅や膜厚は、液滴の吐出口であるノズルの大きさや、液滴の吐出量及びノズルと吐出物が形成される基板との移動速度の相対的な関係によって調整することができる。液滴の吐出量は、それを制御する振動子に加えるパルス周波数、波形、電圧などにより詳細に制御することが可能である。
本発明のTFTの作製方法の一は、第1の導電体を形成し、第1の導電体上に第1の絶縁体と半導体を積層形成した後、第1のパターンを用いて半導体をパターニングし、そのパターニングされた半導体上に第2のパターンを形成し、第2のパターンをマスクとして半導体に不純物を導入し不純物領域を形成し、不純物領域に接するように第2の導電体を形成する工程を含み、第1及び第2のパターンは有機樹脂を含む組成物を選択的に吐出して形成し、第1及び第2の導電体は導電性材料を含む組成物を選択的に吐出して形成する。
本発明のTFTの作製方法の一は、第1の導電体を形成し、第1の導電体上に第1のパターンを形成し、第1のパターンを用いて第1の導電体をパターニングし、パターニングされた第1の導電体上に、第1の絶縁体と半導体を積層形成し、半導体上に第2のパターンを形成し、第2のパターンを用いて半導体をパターニングし、パターニングされた半導体上に第3のパターンを形成し、第3のパターンをマスクとして半導体に不純物を導入し不純物領域を形成し、不純物領域上に接するように第2の導電体を形成する工程を含み、第1乃至第3のパターンは有機樹脂を含む組成物を選択的に吐出して形成し、第2の導電体は導電性材料を含む組成物を選択的に吐出して形成する。
本発明のTFTの作製方法の一は、第1の導電体を形成し、第1の導電体上に第1のパターンを形成し、第1のパターンを用いて第1の導電体をパターニングし、パターニングされた第1の導電体上に第1の絶縁体と半導体を積層形成し、半導体上に第2のパターンを形成し、第2のパターンを用いて半導体をパターニングし、パターニングされた半導体上に第3のパターンを形成し、第3のパターンをマスクとして半導体に不純物を導入し不純物領域を形成し、不純物領域上に接するように第2の導電体を形成し、第2の導電体上に第4のパターンを形成し、第4のパターンを用いて第2の導電体をパターニングする工程を含み、第1乃至第4のパターンは、有機樹脂を含む組成物を選択的に吐出して形成する。
上記した本発明において、チャネル形成領域のゲート電極と反対側の面に形成された有機樹脂材料からなる保護層をドーピングにおけるマスクとして用い、半導体膜にソース及びドレイン領域の形成を可能としている。すなわち、一導電型を付与する価電子制御用の不純物元素のイオン化されたものを電界で加速して半導体膜に注入するイオンドープ法におけるマスクをした保護層が兼ねることができ、半導体膜にp型又はn型の不純物領域を形成することができる。
本発明の表示装置の作製方法の一は、第1の基板上に、第1の半導体素子を複数配置した画素領域を形成し、第1の基板と第2の基板との間に、液晶素子又は発光素子を挟持して貼り合わせ、第3の基板上に第2の半導体素子を複数配置した駆動回路と、該駆動回路に従属する入力端子及び出力端子とを含むドライバICを複数個形成した後、複数個のドライバICを各々に分割し、信号線駆動回路または走査線駆動回路としてドライバICを第1の基板上に形成された画素領域の周辺に貼り合わせることを特徴とする表示装置の作製方法であって、第1の半導体素子を構成する半導体をパターニングするパターンを、有機樹脂を含む組成物を選択的に吐出して形成し、第1の半導体素子のチャネル保護層を、有機樹脂を含む組成物を選択的に吐出して形成する。
本発明では、チャネル保護層をマスクとして第1の半導体素子に不純物領域を形成することができる。不純物はn型を付与するリン(P)等の不純物を、イオンドープ法またはイオン注入法などのドーピング処理によって不純物領域を形成しても良い。
また、本発明は、TFTを接続する配線も液滴吐出法により形成することができる。配線は、導電体材料を含む組成物を選択的に吐出することにより形成する。詳しくは、導電体材料として銀、金、銅又はインジウム錫酸化物を含むことをから選ばれた一種、または複数種を含む組成物を選択的に吐出する。その配線の幅や厚さは、液滴の吐出口であるノズルの大きさや、液滴の吐出量及びノズルと吐出物が形成される基板との移動速度の相対的な関係によって調整することができる。
本発明は、TFT及びそれを用いる電子回路並びにTFTを表示手段の一部として用いる表示装置の製造に、液滴吐出法を用いることにより、従来のフォトリソグラフィ工程で必要であった露光、現像、焼成、剥離といった多段階の工程が不要となり、製造工程を簡略化することができる。すなわち、工程時間が短縮され、工程数が削減されるので、低コスト化を図ることができ、製造歩留まりを向上させることができる。
また、液滴吐出法は、液滴の吐出口であるノズルと基板との相対的な位置を変化させることで任意の場所に液滴を吐出でき、ノズル径、液滴の吐出量及びノズルと吐出物が形成される基板との移動速度の相対的な関係によって、形成するパターンの厚さや太さを調整できるので、一辺が1メートルを越えるような大面積の基板にも、低いコストで歩留まり良く製造することができる。
[実施の形態1]
図1は本発明の一実施態様を説明する図であり、逆スタガ型(ボトムゲート型)のTFTである。100は基板、103はゲート電極、110はゲート絶縁膜、104は半導体層のチャネル形成領域、105、106はソース、ドレイン領域、107はチャネル保護層、108、109はソース、ドレイン電極である。
次に、本発明の逆スタガ型TFTの作製工程を図3及び図4を用いて説明する。
絶縁表面を有する基板300としては、ガラス、石英、プラスチック、アルミナなど絶縁物質で形成される基板、ステンレスなどの金属または半導体基板などの表面に酸化シリコンや窒化シリコンなどの絶縁膜を形成した基板などを適用することができる。また、プラスチックやアルミナなどの基板表面には、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化窒化シリコンなど、基板側から不純物などが拡散することを防ぐことができる絶縁膜を形成しておくことが望ましい。
基板300の上に、導電膜302を形成する。導電膜としては、Ta、W、Ti、Mo、Al、Cuから選ばれた元素、又は前記元素を主成分とする合金材料もしくは化合物材料で形成すればよい。また単層構造に限定されず、2層構造、3層構造など複数構造でもよい(図3(A)参照。)。
導電膜302のパターニングに際し液滴吐出法を用いる。液滴吐出法は、選択的に組成物を吐出してパターンを形成することができる。液滴吐出法を用いることで、所望の領域のみに描画されたマスクパターン303を用いて、導電膜302のパターニングを行うことができる。マスクパターン303は、液滴吐出法を用いて、アクリル、ベンゾシクロブテン、ポリアミド、ポリイミド、ベンゾイミダゾール又はポリビニルアルコールなどの有機物を含む組成物を導電膜302の上に、ノズル301より選択的に吐出させることで形成することができる(図3(B)参照。)。
また、感光剤を含む組成物でもよく、ポジ型レジストである、ノボラック樹脂と感光剤であるナフトキノンジアジド化合物、ネガ型レジストであるベース樹脂、ジフェニルシランジオール及び酸発生剤などを、公知の溶媒に溶解又は分散させたものを用いてもよい。その他、シリコン(Si)と酸素(O)との結合で骨格構造が構成され、置換基に少なくとも水素を含む材料、もしくは置換基にフッ素、アルキル基、または芳香族炭化水素のうち少なくとも1種を有する材料(代表的にはシロキサン系ポリマー)を用いてもよい。
液滴吐出法で形成されるマスクパターン303は、導電膜302をエッチング加工できるように焼成して硬化させておくことが好ましい。そして、マスクパターン303を利用して導電膜302をエッチング加工し、所定の電極及び配線パターンを形成する。すなわち、この工程でゲート電極304が形成される。そして、マスクパターン303は、パターニング後除去する(図3(C)参照。)。
なお、ゲート電極304は、液滴吐出法を用いて形成することもできる。基板300の上に、導電性材料を含む組成物を選択的に吐出することで形成可能である。この場合、液滴吐出手段に用いるノズルの径は、0.1〜50μm(好適には0.6〜26μm)に設定し、該ノズルから吐出される組成物の吐出量は0.00001pl〜50pl(好適には0.0001〜10pl)に設定する。この吐出量は、ノズルの径の大きさに比例して増加する。また、被処理物とノズル吐出口との距離は、所望の箇所に滴下するために、出来る限り近づけておくことが好ましく、好適には0.1〜2mm程度に設定する。
吐出口から吐出する組成物は、導電体を溶媒に溶解又は分散させたものを用いる。導電体はAg、Au、Cu、Ni、Pt、Pd、Ir、Rh、W、Al等の金属、Cd、Znの金属硫化物、Fe、Ti、Si、Ge、Zr、Baなどの酸化物、ハロゲン化銀の微粒子等、又は分散性ナノ粒子を用いればよい。または、透明導電膜として用いられるインジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide、以下「ITO」という。)、有機インジウム、有機スズ、ZnO(Zinc Oxide)、TiN(Titanium Nitride)等を用いることができる。なお、好適には、吐出口から吐出する組成物は、比抵抗値を考慮して、金、銀、銅のいずれかの材料を溶媒に溶解又は分散させたものを用いることが好ましい。より好ましくは、低抵抗な銀又は銅を用いるとよい。但し、銅を用いる場合には、不純物対策のため、合わせてバリア膜を設けるとよい。溶媒は、酢酸ブチル、酢酸エチル等のエステル類、イソプロピルアルコール、エチルアルコール等のアルコール類、メチルエチルケトン、アセトン等の有機溶剤等を用いればよい。
銅を配線として用いる場合のバリア膜としては、窒化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化アルミニウム、窒化チタン、窒化タンタルなど窒素を含む絶縁性又は導電性の物質を用いると良く、これらを液滴吐出法で形成しても良い。
なお、液滴吐出法に用いる組成物の粘度は300cp以下が好適であり、これは、乾燥が起こることを防止し、吐出口から組成物を円滑に吐出できるようにするためである。なお、用いる溶媒や用途に合わせて、組成物の粘度、表面張力等は適宜調整するとよい。一例として、ITOや、有機インジウム、有機スズを溶媒に溶解又は分散させた組成物の粘度は5〜50mPa・S、銀を溶媒に溶解又は分散させた組成物の粘度は5〜20mPa・S、金を溶媒に溶解又は分散させた組成物の粘度は10〜20mPa・Sである。
各ノズルの径や所望のパターン形状などに依存するが、ノズルの目詰まり防止や高精細なパターンの作製のため、導電体の粒子の径はなるべく小さい方が好ましく、好適には粒径0.1μm以下が好ましい。組成物は、電解法、アトマイズ法又は湿式還元法等の公知の方法で形成されるものであり、その粒子サイズは、一般的に約0.5〜10μmである。但し、ガス中蒸発法で形成すると、分散剤で保護されたナノ分子は約7nmと微細であり、またこのナノ粒子は、被覆剤を用いて各粒子の表面を覆うと、溶剤中に凝集がなく、室温で安定に分散し、液体とほぼ同じ挙動を示す。従って、被覆剤を用いることが好ましい。
次に、絶縁層305を形成する(図3(D)参照。)。絶縁層305はプラズマCVD法またはスパッタリング法などの薄膜形成法を用い、窒化シリコン、酸化シリコン、その他のシリコンを含む絶縁膜で形成することが好ましい。
絶縁層305上に、半導体層306を形成する(図3(E)参照。)。半導体層306としては、アモルファス半導体、結晶性半導体、又はセミアモルファス半導体で形成する。いずれにしてもシリコン又はシリコンを主成分とする半導体膜を形成する。
半導体層306の上に、マスクパターン303と同様に、マスクパターン307を液滴吐出法により形成する(図3(F)参照。)。このマスクパターン307は、耐熱性高分子物質を用いて形成することが好ましく、芳香環、複素環を主鎖にもち、脂肪族部分が少なく高極性のヘテロ原子基を含む高分子を用いることが好ましい。そのような高分子物質の代表例としてはポリイミド又はポリベンゾイミダゾールなどが挙げられる。ポリイミドを用いる場合には、ポリイミドを含む組成物を、ノズル301から半導体層306上に吐出し、200℃で30分焼成して形成することができる。その後、このマスクパターン307を用いて、半導体層306をパターニングし、半導体層308を形成する(図4(G)参照。)。マスクパターン307もマスクパターン303と同様に、パターニング後除去する。
次に、半導体層308に接して保護層309をゲート電極304と重なる位置に形成する。この保護層309は液滴吐出法により半導体層308上に直接描画するようにして形成する。液滴組成物は、アクリル、ベンゾシクロブテン、ポリアミド、ポリイミド、ベンゾイミダゾール又はポリビニルアルコールなどの電気絶縁性の膜のうち、形成可能なものを選択する。好適には、ポリイミドから成る保護層を形成すると良い。この保護層309を利用して、半導体層308に不純物元素をドーピングするので、その厚さは1μm以上、好ましくは5μm以上の厚さとなるようにする(図4(H)参照。)。
ドーピング処理により、半導体層308には保護層309に覆われていない領域に、一導電型の不純物領域が形成される。不純物元素としては、p型を付与する硼素(B)や、n型を付与する砒素(As)や燐(P)を用いれば良い。ドーピング処理はイオンドープ法、若しくはイオン注入法で行うことができる。このドーピング処理により、半導体層308にはチャネル形成領域310、一導電型不純物が添加されたソース領域である不純物領域311、ドレイン領域である不純物領域312を形成する(図4(I)参照。)。
また、保護層309は剥離せず、チャネル保護膜として用いることができる。これにより、TFTの信頼性を損なうことがなく、工程を簡略化することができる。その後、ソース領域である不純物領域311、ドレイン領域である不純物領域312上にソース電極313、ドレイン電極314を液滴吐出法により形成する(図4(J)参照。)。導電体としては、前述のゲート電極で示したものを用いると良く、一例としてはAgを含む組成物を選択的に吐出し、熱処理をして焼成して膜厚600〜800nmの電極を形成する。
以上説明したように、マスクパターンを液滴吐出法により形成することにより、レジストの塗布、レジストの焼成、露光、現像、現像後の焼成等の工程を省略することができる。その結果、工程の簡略化によるコストの大幅な低減を図ることができる。
また、任意の場所にパターンを形成でき、形成するパターンの厚さや太さを調整できるので、一辺が1メートルを越えるような大面積の基板にも、低いコストで歩留まり良く製造することができる。
[実施の形態2]
図2は、本発明により得られる順スタガ型(トップゲート型)のTFTを説明する図である。200は基板、201は下地膜、202aはソース電極、202bはドレイン電極、204は半導体層のチャネル形成領域、205、206はソース、ドレイン領域、207はゲート絶縁膜、208はゲート電極である。
以下、図5及び図6を用いて、その順スタガ型のTFTの作製工程を説明する。
絶縁表面を有する基板500の上に下地膜501を形成する。基板500は、ガラス、石英、アルミナなど絶縁物質で形成される基板、ステンレスなどの金属または半導体基板などの表面に酸化シリコンや窒化シリコンなどの絶縁膜を形成した基板などを適用することができる。また、液滴吐出法で形成したパターンの焼成温度、或いは半導体層のソース及びドレイン領域に添加した一導電型不純物の活性化処理における熱処理温度などこの工程における最高処理温度に耐えうる耐熱性を有する可撓性、非可撓性のプラスチック基板を用いることもできる。また、下地膜としては、酸化窒化シリコン膜や窒化酸化シリコン膜などを用いればよく、単層膜又は2層以上積層させた構造を用いてもよい。
下地膜501の上に、導電膜502を形成する。導電膜としては、Ta、W、Ti、Mo、Al、Cuから選ばれた一種又は複数種を含む合金材料若しくは化合物材料で形成すればよい。また、導電膜502は単層構造に限定されず、2層構造、3層構造など複数層を積層させた構造としても良い(図5(A)参照。)。
次に、この導電膜502をパターニングするために、マスクパターン503a、503bを液滴吐出法を用いて形成する。マスクパターン503a、503bは有機樹脂を含む組成物を、ノズル520より導電膜502に吐出し描画することにより直接的に形成する(図5(B)参照。)。
このマスクパターン503a、503bには、アクリル、ベンゾシクロブテン、ポリアミド、ポリイミドなどの有機樹脂を用いればよい。また、シリコン(Si)と酸素(O)との結合で骨格構造が構成され、置換基に少なくとも水素を含む材料、もしくは置換基にフッ素、アルキル基、または芳香族炭化水素のうち少なくとも1種を有する材料(代表的にはシロキサン系ポリマー)を用いてもよい。本実施の形態ではポリイミドを用いる。また感光剤を含む組成物でもよく、ポジ型レジストである、ノボラック樹脂と感光剤であるナフトキノンジアジド化合物、ネガ型レジストであるベース樹脂、ジフェニルシランジオール及び酸発生剤などを、公知の溶媒に溶解又は分散させたものを用いてもよい。
マスクパターン503a、503bを用いて、導電膜502をエッチングして、ソース電極504a、ドレイン電極504bを形成する(図5(C)参照。)。エッチング用ガスとしては、Cl2、BCl3、SiCl4もしくはCCl4などを代表とする塩素系ガス、CF4、SF6もしくはNF3などを代表とするフッ素系ガス又はO2を適宜用いることができる。マスクパターン503a、503bは、その後剥離して除去する。
なお、ソース電極504a、ドレイン電極504bは、液滴吐出法を用いて形成することもできる。この場合、下地膜501の上に、導電性材料を含む組成物を選択的に吐出することで形成することができる。
液滴吐出手段に用いるノズルの径は、0.1〜50μm(好適には0.6〜26μm)に設定し、該ノズルから吐出される組成物の吐出量は0.00001pl〜50pl(好適には0.0001〜10pl)に設定する。この吐出量は、ノズルの径の大きさに比例して増加する。また、被処理物とノズル吐出口との距離は、所望の箇所に滴下するために、出来る限り近づけておくことが好ましく、好適には0.1〜2mm程度に設定する。吐出口から吐出する組成物は、実施の形態1と同様に、導電体を溶媒に溶解又は分散させたものを用いる。
ソース電極504a、ドレイン電極504b上に、半導体層505を形成する(図5(D)参照。)。半導体層505としては、アモルファス半導体、結晶性半導体、又はセミアモルファス半導体で形成する。いずれにしてもシリコン又はシリコンを主成分とする半導体膜、例えばシリコン・ゲルマニウム(SiGe)を用いて形成する。
半導体層505の上に、マスクパターン506を液滴吐出法により形成する。マスクパターン506は有機樹脂を含む組成物を、ノズル521より半導体層505に吐出し描画することにより直接的に形成する(図5(E)参照。)。マスクパターン506を用いて、半導体層505をパターニングし、半導体層507を形成する(図6(F)参照。)。
次に、絶縁層512を形成する(図6(G)参照。)。絶縁層512はプラズマCVD法またはスパッタリング法を用い、シリコンを含む絶縁膜で形成する。この絶縁層512は、半導体層507上に形成してTFTのゲート絶縁膜として機能させるものである。
絶縁層512の上に、ゲート電極513を液滴吐出法により形成する。ゲート電極513は導電性材料を含む組成物を、ノズル522より絶縁層512に吐出し描画することにより直接的に形成する(図6(H)参照。)。導電性材料としては、前述のゲート電極で示したものを用いることができる。
次にゲート電極513をマスクとして、半導体層507に不純物元素をドーピングすることにより、一導電型の不純物領域を形成する(図6(I)参照。)。
ゲート電極513をマスクとして、ドーピングを行い、チャネル形成領域509、n型不純物領域であるソース領域510、ドレイン領域511を形成し、本発明の順スタガ型TFTが完成する(図6(J)参照。)。ドーピング後熱処理によって活性化を行っても良い。
また図示しないが、ゲート電極と接続する配線、ソース電極、ドレイン電極に接続する他の配線を液滴吐出法を利用して作製することができる。すなわち、液滴吐出法によりマスクパターンを形成してエッチング加工をしても良いし、導電性の組成物を直接描画して配線を形成しても良い。液滴吐出法により配線を作製する時は、その配線の幅により、吐出口を付け変えて、吐出物の量を調節すればよい。例えばゲート線と、ゲート電極とでは、ゲート線は太いパターンで、ゲート電極ではより細いパターンでそれぞれ所望な形状に形成すればよい。
以上説明したように、マスクパターンを液滴吐出法により形成することにより、レジストの塗布、レジストの焼成、露光、現像、現像後の焼成等の工程を省略することができる。その結果、工程の簡略化によるコストの大幅な低減を図ることができる。
また、任意の場所にパターンを形成でき、形成するパターンの厚さや太さを調整できるので、一辺が1メートルを越えるような大面積の基板にも、低いコストで歩留まり良く製造することができる。
本実施例では、実施の形態1で説明した逆スタガ型TFTの作製工程について、図3及び図4を用いて説明する。
基板300の上にW膜を導電膜302として100nmの厚さでスパッタリング法を用いて形成する(図3(A)参照。)。
次に、導電膜302をパターニングするために、液滴吐出法によりマスクパターン303を形成する。このマスクパターン303はポリイミドを含む組成物を導電膜302の上に選択的に吐出することで形成する(図3(B)参照。)。導電膜302上に吐出されたポリイミドを含む組成物は、200℃で30分焼成することにより硬化させる。本実施例では600nmの膜厚でマスクパターンを形成する。
マスクパターン303を用いて、導電膜302をCl2、SF6、O2の混合ガスをエッチングガスとして用いてドライエッチングを行い、ゲート電極304を形成する(図3(C)参照。)。
次に、SiH4、NH3、およびN2Oを反応ガスとしてプラズマCVD法により110nmの厚さで酸化窒化シリコン膜を絶縁層305として形成する(図3(D)参照。)。この酸化窒化シリコン膜は本実施例の逆スタガ型のTFTにおいてゲート絶縁膜として機能させるものである。また、成膜条件として基板温度60〜85度、成膜ガスは、シラン(SiH4)、窒素(N2)及びArを、それぞれガス流量をシラン(SiH4)2SCCM、窒素(N2)300SCCM、Ar500SCCM用いて形成した窒化珪素を用いても良い。
絶縁層305上には、プラズマCVD法により水素化非晶質シリコン層を半導体層306として50nmの厚さで形成する(図3(E)参照。)。
半導体層306の上には、液滴吐出法によりポリイミドを含む組成物を吐出し、所定のパターンに描画した後、200℃にて30分の熱処理を行い焼成する。こうしてマスクパターン307を形成する(図3(F)参照。)。
半導体層306は、CF4、O2混合ガスによりドライエッチングして水素化非晶質シリコン層である半導体層308を形成する(図4(G)参照。)。その後、マスクパターン307は、2−アミノエタノールHOC24NH2(30wt%)、グライコールエーテルR−(OCH22OH(70wt%)を成分とする剥離液を用いて除去する。
次に、半導体層308上に、液滴吐出法によりポリイミドから成る保護層(チャネル保護膜)309を形成する。その後、この保護層309をマスクとして、半導体層308にリンをドーピングして不純物領域311、312を形成する(図4(H)〜(I)参照。)。この不純物領域311、312は、本実施例の逆スタガ型のTFTにおいてソース及びドレイン領域を形成するものとなる。
このソース及びドレイン領域を形成する不純物領域311、312に対して、それに接続する電極313、314を形成する。この電極313、314はAgを含む組成物を選択的に吐出し、不純物領域311、312と電気的な接続ができるように、600〜800nmの厚さで所定のパターンを形成し、その後230℃で1時間の熱処理をして焼成する。このようにして、逆スタガ型のTFTが完成する。
図12に、本実施例で作製したTFTの断面SEM像を示す。これは、収束イオンビーム加工観察装置(FIB)により加工を行った。120はW膜からなるゲート電極、121はSiON膜からなるゲート絶縁膜、122が珪素膜からなるアモルファス半導体中の不純物領域、123がAl−Si合金からなる電極である。図12(a)に示すTFTの領域1を図12(b1)に、領域2を図12(b2)に、領域3を図12(b3)にそれぞれ示す。
また、本発明の逆スタガ型TFTの電気特性を図13(A)(B)に示す。図13(A)は、ゲート電圧(Vg)―ドレイン電流(Id)特性で、ドレイン電圧(Vd)が5V、10V、15Vの時を示す。図13(B)は、ドレイン電圧(Vd)―ドレイン電流(Id)特性で、ゲート電圧(Vg)が5V、10V、15Vの時を示す。電界効果移動度(μ)は、0.313cm2/Vsecであり、しきい値電圧は、3.10Vである。
本実施例では、実施の形態2で説明した順スタガ型TFTの作製工程について、図5及び図6を用いて説明する。
まず、ガラス基板である基板500の上に下地膜501として酸化窒化シリコン膜を100nm形成する。本実施例では、SiH4およびN2Oを反応ガスとしてプラズマCVDにより成膜する。
下地膜501の上に、W膜を導電膜502としてスパッタリング法で100nmの厚さに形成する(図5(A)参照。)。
導電膜502のパターニングは、液滴吐出法によりマスクパターン503a、503bをポリビニルアルコールを含む組成物を吐出し直接描画して形成する(図5(B)参照。)。
このマスクパターン503a、503bを利用して、導電膜502をCl2、SF6、O2混合ガスを用いてドライエッチングを行う。マスクパターン503a、503bは、パターニング後、水洗によりにより除去可能である。こうして、ソース電極504a、ドレイン電極504bが形成される(図5(C)参照。)。
次に、ソース電極504a、ドレイン電極504b上に、プラズマCVD法で水素化非晶質シリコン膜を半導体層505として50nmの厚さで形成する(図5(D)参照。)。
半導体層505の上に、マスクパターン506を液滴吐出法により形成する。このマスクパターン506はポリイミドを含む組成物を半導体層505上に直接吐出し、クリーンオーブンを用いて200℃、30分の熱処理により硬化させる(図5(E)参照。)。半導体層505は、CF4、O2混合ガスによりエッチングして、水素化非晶質シリコン層を半導体層507として形成する(図6(F)参照。)。
次に、プラズマCVD法により110nmの厚さで窒化シリコン膜を絶縁層512としてを形成する(図6(G)参照。)。成膜条件は基板温度60〜85度、成膜ガスとしてシラン(SiH4)、窒素(N2)、Arをガス流量比SiH4:N2:Ar=2:300:500としてプラズマCVD法で形成する。この窒化シリコン膜は本実施例の順スタガ型のTFTにおいてゲート絶縁膜として機能させるものである。
絶縁層512の上に、Agを含む組成物を液滴吐出法で選択的に吐出し、230℃で1時間熱処理をしてゲート電極513を液滴吐出法により形成する(図6(H)参照。)。
次にゲート電極513をマスクとして、半導体層507に、n型の不純物元素であるフォスフィン(PH3)をグロー放電分解して、イオン種を発生させ、そのイオン種を電界で加速して注入する(図6(I)。)。
この工程によって、半導体層507には、リンが添加されたn型の不純物領域が形成される。すなわち、半導体層507のゲート電極513と重畳する領域に、チャネル形成領域509形成され、n型不純物領域であるソース領域510、ドレイン領域511が形成される(図6(H)参照。)。以上のようにして、順スタガ型TFTが完成する。
本実施例では、実施例1と同じ工程で作製可能な逆スタガ型TFTを具備した表示用パネルの一例を説明する。
図14はその逆スタガ型TFT751を用いて作製される液晶表示用パネルにおける画素の上面図を示している。逆スタガ型TFT751はマルチゲート構造としている。水素化非晶質シリコン膜などの半導体層7513が形成されている。ゲート電極7511と半導体層7513とが重なる領域には、液滴吐出法で直接形成された保護層7514が設けられている。ソース電極7516はゲート電極7511と交差するように形成されている。画素電極752は透過型液晶表示用パネルである場合には、インジウム錫酸化物(ITO、Indium Tin Oxide)、ZnO(Zinc Oxide)、TiN(Titanium Nitride)などの透明導電性材料で形成し、ドレイン電極7517を介して、又は半導体層7513と直接接するように形成されている。反射型液晶表示用パネルである場合には、画素電極752をアルミニウム又はアルミニウムを主成分とする導電性材料でドレイン電極7517と同時に形成することもできる。保持容量7519は、半導体層7513とゲート電極7511と同じ工程で形成される容量線7512によって形成されている。
図7はそれに対応する縦断面図であり、逆スタガ型TFT751が形成された一方の基板750と、絶縁層760を介して対向電極756と着色層757が形成された対向基板758との間にスペーサ759を介して液晶754が封入された状態を示している。逆スタガ型TFT751に接続する画素電極752の上には配向膜753が形成されている。
対向基板758の上に着色層757を形成し、絶縁層760を形成する。絶縁層760は保護層としても平坦化層としても機能する。対向電極756は透明導電性材料で形成し、その上側には配向膜755が形成されている。また、対向電極756や着色層757を液滴吐出法を用いて形成することも可能であり、それにより工程数を削減することができる。
本実施例は、液晶素子を用いた透過型液晶表示用パネルを作製したが、本発明はそれに限定されず、発光素子を用いた発光装置にも適用できる。なお本実施例では、実施例1で示す逆スタガ型TFTで液晶表示用パネルを構成する一例を示したが、実施例2で示す順スタガ型TFTを用いても同様に実施することができる。
本実施例では、実施例1と同じ工程で作製可能な逆スタガ型TFTを具備した表示用パネルの他の一例を説明する。
図11はその逆スタガ型TFT751を用いて作製されるエレクトロルミネセンス(EL)表示用パネルにおける画素の上面図を示している。このEL表示用パネルの映像などを表示する画素部には、それを構成する各画素にEL素子とその発光を制御する第1TFT9001、第2TFT9002が備えられている。これらのTFTはいずれも実施例1で示す逆スタガ型TFTで形成することができる。第1TFT9001及び第2TFT9002の上にはパッシベーション膜9010が形成される。本実施例では、パッシベーション膜9010はスパッタリング法によって形成した窒化珪素を用いる。膜中のArは、濃度5×1018〜5×1020atoms/cm3程度である。
第1TFT9001は画素電極9009に接続し、これを使って形成されるEL素子の発光を制御するものである。第2TFT9002は、第1TFT9001の動作を制御するものであり、第2TFT9002のゲート電極を兼ねる走査線9003と、信号線9007との信号に応じて第1TFT9001のオンオフを制御することができる。第1TFT9001のゲート電極9004は第2TFT9002と接続し、ゲート電極のオンオフに応じて、電源線9008からの電力を画素電極9009側に供給するものである。流れる電流量に応じて発光輝度が変化するEL素子の動作に対応するために、第1TFTのチャネル幅はチャネル長に対して5〜100倍、好ましくは10〜50倍の長さに設定されている。また、第2TFT9002はスイッチング動作に対してオフリーク電流を低減させるため、マルチゲート構造としている。
EL素子は、一重項励起状態から基底状態に戻る際の発光(蛍光)又は/及び三重項励起状態から基底状態に戻る際の発光(リン光)をする有機化合物を含む層(以下、「EL層」という。)が一対の電極(陽極と陰極に挟まれた構造を有している。EL層を形成する有機化合物は、低分子系有機発光物質、中分子系有機発光物質(昇華性を有さず、かつ、分子数が20以下または連鎖する分子の長さが10μm以下の有機発光物質)、高分子系有機発光物質を用いることができる。このEL層は、単層で形成しても良いし、複数の機能の異なる層を積層させて形成しても良い。複数の層を積層させる場合には、正孔注入輸送層、発光層、電子注入輸送層、正孔又は電子ブロック層などを適宜組み合わせれば良い。なお、正孔注入輸送層とは、電極より正孔の注入が可能で、正孔の移動度が高い材料であり、この2つの機能を分離したものでも良い。また、電子注入輸送層についても同様な意味とする。
図9は、図11に対応する縦断面図であり、第1TFT9001及び第2TFT9002などが形成された一方の基板900と、封止基板906との間にEL素子908が形成されているアクティブマトリクス型のEL表示用パネルを示している。第1TFT9001に接続して画素電極9009が設けられ、絶縁物9011がが形成される。その上にEL層903、対向電極904からなるEL素子908が形成されている。EL素子908の上にパッシベーション膜905が形成され、封止基板906とシール材によって封止される。パッシベーション膜905と封止基板906の間には、絶縁物9012が充填されている。
絶縁物9011、絶縁物9012としては窒化珪素、酸化珪素、窒化酸化珪素、窒化アルミニウム、酸化窒化アルミニウム、窒化酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、ダイアモンドライクカーボン(DLC)、窒素含有炭素膜(CN)から選ばれた一種、または複数種からなる膜を用いることができる。
他の絶縁性材料としては、ポリイミド、アクリル、ベンゾシクロブテン、ポリアミドから選ばれた一種、または複数種の材料を含む膜を用いればよい。また、シリコン(Si)と酸素(O)との結合で骨格構造が構成され、置換基に少なくとも水素を含む材料、もしくは置換基にフッ素、アルキル基、または芳香族炭化水素のうち少なくとも1種を有する材料(代表的にはシロキサン系ポリマー)を用いてもよい。封止基板906側から光を取り出す場合は、絶縁物9012は透光性を有する材料を用いる必要がある。
なお、図9及び図11では一画素しか図示していないが、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色に対応したEL素子を備えた画素を組み合わせて多色表示を可能としても良い。また、それぞれの発光は、全て一重項励起状態から基底状態に戻る際の発光(蛍光)であっても、全て三重項励起状態から基底状態に戻る際の発光(リン光)でもよいし、一色が蛍光(又はリン光)あとの2色がリン光(又は蛍光)というように組み合わせでも良い。Rのみをリン光を用いて、G、Bを蛍光を用いてもよい。例えば、正孔注入層として20nm厚の銅フタロシアニン(CuPc)膜を設け、その上に発光層として70nm厚のトリス−8−キノリノラトアルミニウム錯体(Alq3)膜を設けた積層構造とすることができる。Alq3にキナクリドン、ペリレンもしくはDCM1といった蛍光色素を添加することで発光色を制御することができる。
パッシベーション膜905としては、窒化シリコン、酸化シリコン、酸化窒シリコン、窒化アルミニウム、酸化窒化アルミニウム、または酸化アルミニウム、ダイアモンドライクカーボン、窒素含有炭素などその他の絶縁物質を用いて形成することができる。また、シリコン(Si)と酸素(O)との結合で骨格構造が構成され、置換基に少なくとも水素を含む材料、もしくは置換基にフッ素、アルキル基、または芳香族炭化水素のうち少なくとも1種を有する材料(代表的にはシロキサン系ポリマー)を用いてもよい。
本発明は、光が発光表示用パネル両面から出射する両面出射型の発光表示用パネルでも、片面出射型の発光表示用パネルにも適用することができる。対向電極側のみから光を出射する場合、画素電極は陽極に相当し反射性を有する金属膜であり、反射性を有する金属膜としては、陽極として機能させるために白金(Pt)や金(Au)といった仕事関数の高い金属膜を用いる。また、これらの金属は、高価であるため、アルミニウム膜やタングステン膜といった適当な金属膜上に積層し、少なくとも最表面に白金もしくは金が露出するような画素電極としても良い。また、対向電極は膜厚の薄い(好ましくは10〜50nm)金属膜であり、陰極として機能させるために金属膜仕事関数の小さい周期表の1族もしくは2族に属する元素を含む材料(例えば、Al、Ag、Li、Ca、またはこれらの合金MgAg、MgIn、AlLi、CaF2、またはCaNなど)を用いる。さらに、対向電極に積層して酸化物導電膜(代表的にはITO膜)を設ける。この場合、発光素子から発した光は、画素電極で反射され、対向電極を透過して、封止基板906側から出射される。
画素電極側のみから光を出射する場合、陽極に相当する画素電極には透明導電膜を用いる。透明導電膜としては、酸化インジウムと酸化スズとの化合物、酸化インジウムと酸化亜鉛との化合物、酸化亜鉛、酸化スズまたは酸化インジウムを用いることができる。また、対向電極はAl、Ag、Li、Ca、またはこれらの合金MgAg、MgIn、AlLiからなる金属膜(膜厚50nm〜200nm)を用いることが好ましい。この場合、発光素子から発した光は、画素電極を透過して基板900側から出射される。
画素電極側、対向電極側両方から光が出射する両面出射型の場合、陽極に相当する画素電極には透明導電膜を用いる。透明導電膜としては、酸化インジウムと酸化スズとの化合物、酸化インジウムと酸化亜鉛との化合物、酸化亜鉛、酸化スズまたは酸化インジウムを用いることができる。また、対向電極は光が通過するように膜厚の薄い(好ましくは10〜50nm)金属膜であり、陰極として機能させるために金属膜仕事関数の小さい周期表の1族もしくは2族に属する元素を含む材料(例えば、Al、Ag、Li、Ca、またはこれらの合金MgAg、MgIn、AlLi、CaF2、またはCaNなど)を用いる。さらに、対向電極に積層して透明な酸化物導電膜(代表的にはITO膜)を設ける。この場合、発光素子から出射した光は基板900側、封止基板906側両方から出射される。
以上に示したEL表示用パネルは、液滴吐出法を用いてTFTを作製できるので、工程数が削減され、製造コストの大幅な低減を図ることができる。なお本実施例では、実施例1で示す逆スタガ型TFTで液晶表示用パネルを構成する一例を示したが、実施例2で示す順スタガ型TFTを用いても同様に実施することができる。
本実施例は、実施例3の液晶表示用パネル、又は実施例4のEL表示用パネルをモジュール化した状態を図8を参照して説明する。
図8で示すモジュールは、画素部701の周辺に駆動回路が形成されたドライバICをCOG(Chip On Glass)方式で実装している。勿論、ドライバICは、TAB(Tape Automated Bonding)方式で実装しても良い。
基板700は対向基板703とシール材702によって固着されている。画素部701は、実施例3で示すように液晶を表示媒体として利用したものであっても良いし、実施例4で示すようにEL素子を表示媒体として利用するものであっても良い。ドライバIC705a、705b及びドライバIC707a、707b、707cは、単結晶の半導体を用いて形成した集積回路の他に、多結晶の半導体を用いたTFTで同様なものを形成しても良い。ドライバIC705a、705b及びドライバIC707a、707b、707cには、FPC704a、704b、704cまたはFPC706a、706bを介して信号や電源が供給される。
実施例5のモジュールを用いた電子機器の一例として、図10に示すテレビ受像器を完成させることができる。
このテレビ受像器は、筐体2001に液晶又はEL素子を利用した表示用モジュール2002が組みこまれ、受信機2005により一般のテレビ放送の受信をはじめ、モデム2004を介して有線又は無線による通信ネットワークに接続することにより一方向(送信者から受信者)又は双方向(送信者と受信者間、又は受信者間同士)の情報通信をすることもできる。テレビ受像器の操作は、筐体に組みこまれたスイッチ又は別体のリモコン装置2006により行うことが可能であり、このリモコン装置にも出力する情報を表示する表示部2007が設けられていても良い。
また、テレビ受像器にも、主画面2003の他にサブ画面2008を第2の表示用モジュールで形成し、チャネルや音量などを表示する構成が付加されていても良い。この構成において、主画面2003を視野角の優れたEL表示用モジュールで形成し、サブ画面を低消費電力で表示可能な液晶表示用モジュールで形成しても良い。また、低消費電力化を優先させるためには、主画面2003を液晶表示用モジュールで形成し、サブ画面をEL表示用モジュールで形成し、サブ画面は点滅可能とする構成としても良い。
いずれにしても、本発明により、工程数が大幅に削減されるので、大画面で、かつ、低コストでテレビ受像器を製造可能となる。それにより、廉価なテレビ受像器を供給することのみでなく、上述のように新たな機能を追加して、テレビ受像器の利便性を向上させることができる。
本発明を適用した薄膜トランジスタの他の一例を図15及び図16を用いて説明する。
本実施の形態の薄膜トランジスタは、非晶質半導体層を用いたボトムゲート型の薄膜トランジスタである。図15(A)に作製した薄膜トランジスタの光学顕微鏡写真による上面図、図15(B)に図15(A)の線E-Fにおける断面図を示す。基板600上に導電膜を形成し、マスクパターンにを用いて、パターニングし、ゲート電極601を形成した。導電膜はスパッタ法によるタングステン膜を作製し、マスクパターンは液滴吐出法によりポリイミドを含む組成物を選択的に吐出することで作製した。
ゲート電極601上に、絶縁層602を形成した。絶縁層602はCVD法によって形成した酸化窒化珪素膜を用いた。絶縁層602上に半導体層及び一導電型の半導体層としてN型半導体層を形成し、パターニングにより半導体層603及びN型半導体層604a、N型半導体層604bを形成した。半導体層、N型半導体層とも、ゲート電極と同様にマスクパターンは液滴吐出法によりポリイミドを含む組成物を選択的に吐出することで作製した。
絶縁層602、半導体層603、N型半導体層604a、N型半導体層604b上に、ソース電極又はドレイン電極605a、ソース電極又はドレイン電極605bを、銀を導電性材料として含んだ組成物を吐出して液滴吐出法により形成した。このようにして本発明を適用した薄膜トランジスタが作製された。
本実施の形態において作製された薄膜トランジスタは、N型半導体層604a及びN型半導体層604b、ソース電極又はドレイン電極605a及びソース電極又はドレイン電極605bがゲート電極601とオーバーラップしている。
上記のように作製した薄膜トランジスタの電気特性を図16(A)(B)に示す。図16(A)は、ゲート電圧(Vg)―ドレイン電流(Id)特性で、ドレイン電圧(Vd)が5V、10V、15Vの時を示す。図16(B)は、ドレイン電圧(Vd)―ドレイン電流(Id)特性で、ゲート電圧(Vg)が5V、10V、15Vの時を示す。オフ電流は1×10-10以下であり比較的良好なTFT特性が得られた。電界効果移動度(μ)は、0.2cm2/Vsecであり、しきい値電圧は、3.97Vである。
本発明を用いると、マスクパターンを液滴吐出法により形成することにより、レジストの塗布、レジストの焼成、露光、現像、現像後の焼成等の工程を省略することができる。その結果、工程の簡略化によるコストの大幅な低減を図ることができる。
また、任意の場所に導電層などを所望のパターンに形成でき、形成する導電層の厚さや太さを調整できるので、一辺が1メートルを越えるような大面積の基板にも、低いコストで歩留まり良く製造することができる。
図1は、本発明の構成を示す図。 図2は、本発明の構成を示す図。 図3は、本発明の構成を示す図。 図4は、本発明の構成を示す図。 図5は、本発明の構成を示す図。 図6は、本発明の構成を示す図。 図7は、本発明の表示装置の断面図。 図8は、本発明の表示装置の上面図。 図9は、本発明の表示装置の断面図。 図10は、本発明の表示装置の例を示す図。 図11は、本発明の画素の上面図を示す図。 図12は、本発明の構成を示す観察画像。 図13は、本発明のTFTの電気特性を示すグラフ。 図14は、本発明の画素の上面図を示す図。 図15は、本発明のTFTの構成を示す上面図及び断面図。 図16は、本発明のTFTの電気特性を示すグラフ。

Claims (21)

  1. ゲート電極上にソース領域、ドレイン領域及びチャネル領域を含む半導体を有し、
    前記ソース領域及び前記ドレイン領域は一導電型の不純物を有する不純物領域であり、
    前記チャネル部は、有機樹脂からなる保護層に覆われていることを特徴とする薄膜トランジスタ。
  2. 請求項1において、前記半導体は、アモルファス半導体またはセミアモルファス半導体であることを特徴とする薄膜トランジスタ。
  3. 請求項1または請求項2において、前記有機樹脂はポリイミド、アクリル、ベンゾシクロブテン、ポリアミドから選ばれた一種、または複数種を含むことを特徴とする薄膜トランジスタ。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項において、前記ソース領域及びドレイン領域は、n型を付与する不純物を有する不純物領域であることを特徴とする薄膜トランジスタ。
  5. 第1の導電体を形成し、
    前記第1の導電体上に第1の絶縁体と半導体を積層形成し、
    前記半導体上に第1のパターンを形成し、
    前記第1のパターンを用いて前記半導体をパターニングし、
    パターニングされた前記半導体上に第2のパターンを形成し、
    前記第2のパターンをマスクとして前記半導体に不純物を導入し不純物領域を形成し、
    前記不純物領域に接するように第2の導電体を形成する薄膜トランジスタの作製方法であって、
    前記第1及び前記第2のパターンは、有機樹脂を含む組成物を選択的に吐出して形成し、
    前記第1及び前記第2の導電体は、導電性材料を含む組成物を選択的に吐出して形成することを特徴とする薄膜トランジスタの作製方法。
  6. 第1の導電体を形成し、
    前記第1の導電体上に第1のパターンを形成し、
    前記第1のパターンを用いて前記第1の導電体をパターニングし、
    パターニングされた前記第1の導電体上に、第1の絶縁体と半導体を積層形成し、
    前記半導体上に第2のパターンを形成し、
    前記第2のパターンを用いて前記半導体をパターニングし、
    パターニングされた前記半導体上に第3のパターンを形成し、
    前記第3のパターンをマスクとして前記半導体に不純物を導入し不純物領域を形成し、
    前記不純物領域上に接するように第2の導電体を形成する薄膜トランジスタの作製方法であって、
    前記第1乃至第3のパターンは、有機樹脂を含む組成物を選択的に吐出して形成し、
    前記第2の導電体は、導電性材料を含む組成物を選択的に吐出して形成することを特徴とする薄膜トランジスタの作製方法。
  7. 第1の導電体を形成し、
    前記第1の導電体上に第1のパターンを形成し、
    前記第1のパターンを用いて前記第1の導電体をパターニングし、
    パターニングされた前記第1の導電体上に、第1の絶縁体と半導体を積層形成し、
    前記半導体上に第2のパターンを形成し、
    前記第2のパターンを用いて前記半導体をパターニングし、
    パターニングされた前記半導体上に第3のパターンを形成し、
    前記第3のパターンをマスクとして前記半導体に不純物を導入し不純物領域を形成し、
    前記不純物領域上に接するように第2の導電体を形成し、
    前記第2の導電体上に第4のパターンを形成し、
    前記第4のパターンを用いて前記第2の導電体をパターニングする薄膜トランジスタの作製方法であって、
    前記第1乃至第4のパターンは、有機樹脂を含む組成物を選択的に吐出して形成することを特徴とする薄膜トランジスタの作製方法。
  8. 請求項5乃至7のいずれか一項において、前記半導体は、アモルファス半導体またはセミアモルファス半導体であることを特徴とする薄膜トランジスタの作製方法。
  9. 請求項5または請求項6において、前記導電体材料として銀、金、銅又はインジウム錫酸化物を含むことをから選ばれた一種、または複数種を含む組成物を選択的に吐出することを特徴とする薄膜トランジスタの作製方法。
  10. 請求項5乃至9のいずれか一項において、前記パターンはポリイミド、アクリル、ベンゾシクロブテン、ポリアミドから選ばれた一種、または複数種を含む組成物を選択的に吐出して形成することを特徴とする薄膜トランジスタの作製方法。
  11. 請求項5乃至10のいずれか一項において、n型を付与する不純物を導入することを特徴とする薄膜トランジスタの作製方法。
  12. 第1の基板上に、第1の半導体素子を複数配置した画素領域を形成し、
    前記第1の基板と第2の基板との間に、液晶素子又は発光素子を挟持して貼り合わせ、
    第3の基板上に第2の半導体素子を複数配置した駆動回路と、該駆動回路に従属する入力端子及び出力端子とを含むドライバICを複数個形成した後、前記複数個のドライバICを各々に分割し、
    信号線駆動回路または走査線駆動回路として前記ドライバICを前記第1の基板上に形成された前記画素領域の周辺に貼り合わせることを特徴とする表示装置の作製方法であって、
    前記第1の半導体素子を構成する半導体をパターニングするパターンを、有機樹脂を含む組成物を選択的に吐出して形成し、
    前記第1の半導体素子のチャネル保護層を、有機樹脂を含む組成物を選択的に吐出して形成することを特徴とする表示装置の作製方法。
  13. 請求項12において、前記第1の半導体素子のチャネル部としてアモルファス半導体またはセミアモルファス半導体を形成することを特徴とする表示装置の作製方法。
  14. 請求項12または請求項13において、前記チャネル保護層をマスクとして第1の半導体素子に不純物領域を形成する表示装置の作製方法。
  15. 請求項12乃至14のいずれか一項において、前記第1の半導体素子を構成する導電体は、導電体材料を含む組成物を選択的に吐出して形成することを特徴とする表示装置の作製方法。
  16. 請求項12乃至14のいずれか一項において、前記第1の半導体素子を構成する導電体をパターニングするパターンを、有機樹脂を含む組成物を選択的に吐出して形成することを特徴とする表示装置の作製方法。
  17. 請求項15において、前記導電体材料として銀、金、銅又はインジウム錫酸化物を含むことをから選ばれた一種、または複数種を含む組成物を選択的に吐出することを特徴とする表示装置の作製方法。
  18. 請求項12乃至17のいずれか一項において、前記チャネル保護層はポリイミド、アクリル、ベンゾシクロブテン、ポリアミドから選ばれた一種、または複数種を含む組成物を選択的に吐出して形成することを特徴とする表示装置の作製方法。
  19. 請求項12乃至18のいずれか一項において、前記パターンはポリイミド、アクリル、ベンゾシクロブテン、ポリアミドから選ばれた一種、または複数種を含む組成物を選択的に吐出して形成することを特徴とする表示装置の作製方法。
  20. 請求項14乃至19のいずれか一項において、n型を付与する不純物を導入し、不純物領域を形成することを特徴とする表示装置の作製方法。
  21. 請求項12乃至20のいずれか一項において、前記第2の半導体のチャネル部は、多結晶半導体で形成することを特徴とする表示装置の作製方法。

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