JP2003312569A - 人体用エアバッグ装置 - Google Patents

人体用エアバッグ装置

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JP2003312569A
JP2003312569A JP2002120495A JP2002120495A JP2003312569A JP 2003312569 A JP2003312569 A JP 2003312569A JP 2002120495 A JP2002120495 A JP 2002120495A JP 2002120495 A JP2002120495 A JP 2002120495A JP 2003312569 A JP2003312569 A JP 2003312569A
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Japan
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human body
coupling
connecting member
air bag
belt
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JP2002120495A
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Osamu Tanaka
田中  理
Mitsuya Uchida
光也 内田
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Prop KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行物の転倒時や衝突時以外の誤動作を確実
に防止することのできる人体用エアバッグ装置を提供す
る。 【解決手段】 オートバイA側と搭乗者B側とを第1乃
至第3の結合具4,5,6を介してベルト8及びロープ
9により連結し、ベルト8及びロープ9から所定の大き
さ以上の引張力が生じて第2及び第3の結合具5,6の
結合が解除されると、空気袋2を膨張させるようにした
ので、オートバイAへの通常の乗り降りの際、ベルト8
及びロープ9が連結されたままオートバイAから離れた
場合でも、ベルト8及びロープ9に所定の大きき以上の
引張力が生じなければ、第2の結合具5と第3の結合具
6との結合が解除されず、誤動作を確実に防止すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オートバイ等の走
行物の搭乗者を転倒時や衝突時の衝撃から保護するため
の人体用エアバッグ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、オートバイの搭乗者を事故等の衝
撃から保護するためのエアバッグ装置として、例えば登
録実用新案第3003288号公報に記載されているよ
うに、人体の所定部位に対応して設けられた空気袋と、
空気袋を膨張させる充気装置とを備え、充気装置の駆動
部とオートバイとをロープで連結し、転倒時や衝突時に
搭乗者がオートバイから投げ出されると、ロープの引張
力によって充気装置が作動し、空気袋が膨張するように
したものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記エ
アバッグ装置では、充気装置とオートバイとをロープで
連結しているため、通常の乗り降りの際、誤ってロープ
の連結を解除せずに搭乗者がオートバイから離れると、
ロープが引張られて空気袋が膨張するという誤動作を生
ずる問題点があった。
【0004】本発明は前記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、走行物の転倒時や衝
突時以外の誤動作を確実に防止することのできる人体用
エアバッグ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、請求項1では、人体の所定部位に対応して
設けられた空気袋と、空気袋を膨張させる膨張手段とを
備え、任意の走行物の搭乗者の人体に装着して使用され
る人体用エアバッグ装置において、所定の大きさ以上の
引張力が生ずると互いに結合を解除される一対の結合部
材と、走行物側と人体側とを各結合部材を介して連結す
る所定長さの連結部材とを備え、連結部材から各結合部
材に前記所定の大きさ以上の引張力が生じて各結合部材
の結合が解除されると膨張手段によって空気袋を膨張さ
せるように構成している。
【0006】これにより、事故等による走行物の転倒時
や衝突時に搭乗者が走行物から投げ出された場合など、
連結部材に所定の大きき以上の引張力が生ずると、各結
合部材の結合が解除され、膨張手段によって空気袋が膨
張して人体への衝撃が吸収される。また、走行物の乗り
降りの際、各結合部材の結合を解除せずに走行物から離
れた場合でも、連結部材に所定の大きき以上の引張力が
生じなければ、各結合部材の結合が解除されないため、
空気袋が膨張することはない。
【0007】また、請求項2では、請求項1記載の人体
用エアバッグ装置において、前記連結部材による走行物
側と人体側との連結を所定の操作によって任意に解除可
能な連結解除手段を備えている。
【0008】これにより、請求項1の作用に加え、所定
の操作によって連結部材による走行物側と人体側との連
結が容易に解除される。
【0009】また、請求項3では、請求項1または2記
載の人体用エアバッグ装置において、前記連結部材の少
なくとも一部を引張方向に伸縮可能に形成している。
【0010】これにより、請求項1または2の作用に加
え、連結部材に急激な引張力が加わった場合でも、連結
部材の伸縮によって緩衝されることから、各結合部材間
に瞬間的に過大な引張力が生ずることがない。
【0011】また、請求項4では、請求項1、2または
3記載の人体用エアバッグ装置において、前記各結合部
材を連結部材の引張力が所定の結合解除方向のみに生ず
るように設けている。
【0012】これにより、請求項1、2または3の作用
に加え、連結部材の引張力が各結合部材の所定の結合解
除方向のみに生ずることから、例えば結合解除方向の斜
め方向など、結合解除不良を生ずるような方向に引張力
が加わることがない。
【0013】また、請求項5では、請求項1、2、3ま
たは4記載の人体用落下衝撃吸収補助具において、前記
空気袋を収縮状態で収納する人体装着用の装着体を備
え、この装着体を、人体の背面側から腰の周囲に沿って
前面側に延びる胴部と、胴部の背面側中央から人体の首
側まで延びる背面部と、背面部から人体の両肩に沿って
胸側に延びる肩部と、肩部からそれぞれ人体の両脇を介
して胴部の背面側まで延びる帯状部とから形成してい
る。
【0014】これにより、請求項1、2、3または4の
作用に加え、装着体の帯状部にそれぞれ両腕を通すこと
により、例えばリュックサックを背負うようにして容易
に着用することができる。
【0015】また、請求項6では、請求項5記載の人体
用落下衝撃吸収補助具において、任意の物品を収納可能
な収納袋を前記装着体の背面部に着脱自在に取付けてい
る。
【0016】これにより、請求項5の作用に加え、搭乗
者が貴重品やその他の携帯品を収納袋を収納しておくこ
とができ、収納袋を取外して単独で持ち歩くことも可能
である。また、収納袋に衣類等の緩衝性の物品を収納し
た場合には、走行物の転倒時や衝突時に収納袋によって
人体の背中へのクッションにもなる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1乃至図11は本発明の一実施
形態を示すもので、図1は本発明の人体用エアバッグ装
置を使用したオートバイ及び搭乗者を示す側面図、図2
は人体用エアバッグ装置の正面図、図3はその背面図、
図4は結合具の正面図、図5はその一部断面正面図、図
6は結合スイッチの構成図、図7は結合具の一部断面正
面図、図8は膨張状態の空気袋を示す斜視図、図9は制
御系を示すブロック図、図10は空気袋膨張状態を示す
正面図、図11はその背面図である。
【0018】本実施形態の人体用エアバッグ装置は、人
体に装着される装着体1と、装着体1に設けられた空気
袋2と、空気袋2を膨張させる充気装置3と、互いに結
合される第1乃至第3の結合具4,5,6と、第2の結
合具5と第3の結合具6の結合解除を検知する結合スイ
ッチ7と、各結合具4,5,6を介してオートバイ側と
人体側とを連結する連結部材としてのベルト8及びロー
プ9と、結合スイッチ7の検知動作に基づいて充気装置
3を作動させる制御部10とから構成されている。
【0019】装着体1は人体の上半身に着用されるよう
に形成され、収縮状態の空気袋2を収納している。この
場合、折り畳まれた収縮状態の空気袋2が装着体1の表
面材によって覆われ、空気袋2が膨張すると、空気袋2
が表面材の外部に膨出するようになっている。また、装
着体1は、人体の背面側から腰の周囲に沿って前面側に
延びる胴部1aと、胴部1aの背面側中央から人体の首
側まで延びる背面部1bと、背面部1bから人体の両肩
に沿って胸側に延びる肩部1cと、肩部1cからそれぞ
れ人体の両脇を介して胴部の背面側まで延びる帯状部1
dと、胴部1aを人体の前面側で結合する第1ベルト1
eと、各帯状部1dの上端側を人体の胸側で結合する第
2ベルト1fとから形成されている。第1ベルト1eに
は着脱自在に結合する周知構造のベルト結合具1gが取
付けられ、その内部にはベルト結合具1gの結合及び結
合解除に連動してオン・オフするベルトスイッチ1hが
設けられている。また、胴部1aの前面側及び背面側に
は任意の物品を収納可能な複数の収納部1iが設けら
れ、一方の帯状部1dには携帯電話機Pを収納可能な収
納部1jが設けられている。
【0020】空気袋2は、気密性及び耐久性の高い生
地、例えばベクトラン(全芳香族ポリエステル)からな
り、この材質からなる生地を縫製することによって形成
されている。即ち、この空気袋2は、図3に示すように
人体の腰の周囲を背面側から両側に亘って覆うように形
成された第1の袋部2aと、第1の袋部2aから人体の
背面側、両肩及び胸部側まで延びる左右一対の第2の袋
部2bと、人体の後頭部に沿って左右方向に延びる第3
の袋部2cとからなり、各第2の袋部2bは一端をそれ
ぞれ第1の袋部2aの背面側に連通し、第3の袋部2c
は両端をそれぞれ各第2の袋部2bに連通している。
【0021】充気装置3は、圧縮流体を封入したボンベ
を火薬の爆発によって開封する周知の構成からなり、空
気袋2の第1の袋部2aに接続されている。この場合、
ボンベの開封に際しては、バッテリ3aの電力により火
薬に着火するようになっている。また、充気装置3及び
バッテリ3aは装着体1の胴部1aに設けられた前面側
の収納部1iに収納されている。
【0022】第1の結合具4は金属製の板状部材からな
り、その一端側にはロープ9を連結する連結孔4aが設
けられている。また、第1の結合具4の他端側には第2
の結合具5に挿入される挿入部4bが突設され、挿入部
4bには第2の結合具5側に係合する係合孔4cが設け
られている。
【0023】第2の結合具5は、一端側に第1の結合具
4の挿入部4bが挿入される本体部5aを有し、本体部
5aに挿入部4bが挿入されると、挿入部4bの係合孔
4cに本体部5a内の係合部(図示せず)が係合し、挿
入部4bが本体部5aにロックされて第1の結合具4が
結合されるようになっている。また、本体部5aに設け
た押ボタン5bを押圧すると、本体部5a内の前記係合
部が挿入部4bの係合孔4cから外れ、第1の結合具4
との結合が解除されるようになっている。尚、このよう
な構成には周知の構造を用いることができる。また、本
体部5aの他端側には第3の結合具6に挿入される金属
製の挿入部5cが突設され、挿入部5cの幅方向両端側
には第3の結合具6側に係合する凹部5dがそれぞれ設
けられている。
【0024】第3の結合具6は、一端側に第2の結合具
5の挿入部5cが挿入される本体部6aを有し、本体部
6a内には挿入部5cに係合する略コ字状のバネ材6b
が設けられている。即ち、本体部6aに挿入部5cをバ
ネ材6bの弾性力に抗して圧入すると、バネ材6bの両
端側にそれぞれ設けた凸部6cが挿入部5cの各凹部5
dに係合し、第2の結合具5が結合されるようになって
いる。この場合、バネ材6bの弾性的な係合によって挿
入部5cの引張方向への移動が規制されるが、所定の大
きさ(例えば20kg)以上の引張力が生ずると、挿入
部5cがバネ材6bから外れ、第2及び第3の結合具
5,6の結合が解除されるようになっている。
【0025】結合スイッチ7は接触式スイッチからな
り、第3の結合具6の本体部6a内に取付られている。
この結合スイッチ7では、第3の結合具6に第2の結合
具5の挿入部5cが挿入されてバネ材6bと係合する
と、挿入部5cの先端が結合スイッチ7に接触し、図6
(a) に示すように結合スイッチ7の各接点7aが開放さ
れてオフになる。また、挿入部5cが結合スイッチ7か
ら離れると、図6(b) に示すように各接点7aが閉じて
オンになる。尚、各リード線7aは、結合スイッチ7の
オン・オフを検知する回路(図示せず)に接続されてい
る。この場合、各リード線7a間には各接点7aと並列
に抵抗器7cが接続されており、これにより各リード線
7bの断線を検知できるようになっている。即ち、図6
(a) に示すように各接点7aが開放されている場合は、
各リード線7a間の抵抗値は抵抗器7cの抵抗値となる
ため、これをオフ状態として検知することができる。ま
た、図6(b) に示すように各接点7aが閉じた場合に
は、各リード線7a間の抵抗値はゼロとなるため、これ
をオン状態として検知することができる。更に、図6
(a)のオフ状態でリード線7bの断線を生じた場合に
は、各リード線7a間の抵抗値は無限大となるため、こ
のような場合をリード線7aの断線として検知すること
ができる。
【0026】ベルト8は布製の帯状部材からなり、その
一端は第3の結合具6の他端に連結され、その他端は装
着体1の第1ベルト1eに連結されている。また、ベル
ト8は、例えば10cm程度の長さに形成されている。
【0027】ロープ9はビニル樹脂によって形成された
紐状部材からなり、その一端は第1の結合具4の一端に
連結され、その他端はオートバイA側に連結されてい
る。ロープ9の他端には環状の連結部9aが設けられ、
連結部9aはオートバイAの所定部位(例えばハンドル
等)に連結されるようになっている。尚、連結部9aは
着脱自在なフック等によって形成してもよい。また、ロ
ープ9は、例えば1m程度の長さに形成されている。更
に、ロープ9の一部(所定長さの中間部分)はコイル状
に形成されており、このコイル部9bによってロープ9
が引張方向に伸縮するようになっている。
【0028】制御部10はマイクロコンピュータによっ
て構成され、ベルトスイッチ1h、充気装置3及び結合
スイッチ7に接続されている。また、制御部10にはブ
ザー11が接続されている。
【0029】以上のように構成された人体用エアバッグ
装置は、オートバイAの搭乗者Bが装着体1を着用して
使用する。その際、搭乗者Bは装着体1を背負うように
して装着体1の帯状部1dにそれぞれ両腕を通した後、
胴部1aの第1ベルト1e及び胸側の第2ベルト1fを
それぞれ結合する。その際、ロープ9は予めオートバイ
A側に連結されており、第2の結合具5は第3の結合具
6に結合されている。また、装着体1の着用時に第1ベ
ルト1eのベルト結合具1gを結合すると、装着体1の
ベルトスイッチ1hがオンになり、制御部10が動作可
能な状態となる。その際、ベルトスイッチ1hがオンに
なると、バッテリ3aの消耗、充気装置3の電気回路の
断線、結合スイッチ7の電気回路の断線等の異常チェッ
クが行われ、何れかの異常が検知されると、異常を知ら
せる所定のブザー音がブザー11から発せられる。ま
た、前記異常が検知されなかった場合には、正常を知ら
せる他のブザー音が発せられる。
【0030】次に、装着体1の着用が完了した後、第1
の結合具4と第2の結合具5とを結合すると、オートバ
イA側と搭乗者B側が各結合具4,5,6を介してベル
ト8及びロープ9により連結される。
【0031】そして、事故等によるオートバイAの転倒
時や衝突時に搭乗者BがオートバイAから投げ出された
場合など、ベルト8及びロープ9に所定の大きき以上の
引張力が生ずると、第2の結合具5と第3の結合具6と
の結合が解除され、結合スイッチ7がオフになる。これ
により、充気装置3が作動して空気袋2が膨張し、搭乗
者Bの腰、背中、頭部及び胸部等が空気袋2の各袋部2
a,2b,2cによって覆われ、搭乗者Bへの衝撃が吸
収される。
【0032】また、オートバイAへの通常の乗り降りの
際、押ボタン5bの押圧操作により第1の結合具4と第
2の結合具5との結合を解除すれば、ベルト8がロープ
9から切り離され、装着体1を着用したままオートバイ
Aから離れることができるが、各結合具4,5の結合を
解除し忘れてオートバイAから離れた場合には、ベルト
8及びロープ9に所定の大きき以上の引張力が生じなけ
れば、第2の結合具5と第3の結合具6との結合が解除
されないため、充気装置3によって空気袋2が膨張する
ことはない。ちなみに、搭乗者BがオートバイAから歩
き去る程度の速さでは、第1及び第2の結合具5,6の
結合を解除させるだけの引張力が生ずることはない。更
に、ロープ9に引張力が生ずるとコイル部9bが伸びる
ため、急激な引張力が加わった場合でもコイル部9bに
よって緩衝されることから、第2及び第3の結合具5,
6間に瞬間的に過大な引張力が生ずることもない。ま
た、第2及び第3の結合具5,6の所定の結合解除方向
(着脱方向)以外の方向、例えば結合解除方向の斜め方
向に引張力が加わると、所定の大きさ以上の引張力が生
じても結合が解除されなかったり、或いは所定の大きさ
よりも小さい引張力によって簡単に外れたりするおそれ
があるが、第2及び第3の結合具5,6はベルト8とロ
ープ9との間に設けられているため、ベルト8及びロー
プ9の引張力が常に第2及び第3の結合具5,6の所定
の結合解除方向(着脱方向)のみに生じ、前述のような
結合解除不良を生ずることがない。
【0033】このように、本実施形態の人体用エアバッ
グ装置によれば、オートバイA側と搭乗者B側とを第1
乃至第3の結合具4,5,6を介してベルト8及びロー
プ9により連結し、ベルト8及びロープ9から所定の大
きさ以上の引張力が生じて第2及び第3の結合具5,6
の結合が解除されると空気袋2を膨張させるようにした
ので、オートバイAへの通常の乗り降りの際、ベルト8
及びロープ9が連結されたままオートバイAから離れた
場合でも、ベルト8及びロープ9に所定の大きき以上の
引張力が生じなければ、第2の結合具5と第3の結合具
6との結合が解除されず、誤動作を確実に防止すること
ができる。
【0034】また、第1の結合具4と第2の結合具5と
の着脱によりベルト8とロープ9の連結及び連結解除を
行うようにするとともに、押ボタン5bの操作によって
第1の結合具4と第2の結合具5との結合を任意に解除
可能に構成したので、第1及び第2の結合具4,5を容
易に着脱することができ、オートバイAへの乗り降りの
際、ベルト8とロープ9の連結及び連結解除を迅速に行
うことができる。
【0035】更に、ロープ9の一部を伸縮自在なコイル
部9bによって形成したので、コイル部9bの緩衝作用
により、第1及び第2の結合具5,6間に瞬間的に過大
な引張力が生ずることがなく、通常の乗り降りのときの
みならず、乗車中に立ち上がった場合など、転倒や衝突
以外に急激な引張力が生じた場合でも、誤動作を確実に
防止することができる。
【0036】また、第2及び第3の結合具5,6をベル
ト8とロープ9の間に設けることにより、ベルト8及び
ロープ9の引張力が所定の結合解除方向のみに生ずるよ
うにしたので、例えば結合解除方向の斜め方向など、結
合解除不良を生ずるような方向に引張力が加わることが
なく、常に所定の大きさ以上の引張力が生じたときに第
2及び第3の結合具5,6の結合を解除することができ
る。
【0037】更に、人体に装着される装着体1に、その
肩部1cからそれぞれ人体の両脇を介して胴部の背面側
まで延びる帯状部1dを設けたので、装着体1の帯状部
1dにそれぞれ両腕を通すことにより、例えばリュック
サックを背負うようにして容易に着用することができ、
装着体1の着脱において極めて有利である。
【0038】この場合、装着体1のベルト結合具1gを
結合すると、ベルト結合具1gに内蔵したベルトスイッ
チ1hにより制御部10を動作可能な状態にするように
したので、例えば手動スイッチによってオン・オフさせ
る場合のような人為的な操作忘れを防止することがで
き、装着体1の着用と共に確実に動作可能状態にするこ
とができる。
【0039】また、図11及び図12は装着体1に任意
の物品を収納可能な収納袋12を設けた人体用エアバッ
グ装置を示すものである。この収納袋12は装着体1の
背面部1bの内側に配置されるようになっており、装着
体1に着脱自在に構成されている。即ち、収納袋12の
上端及び下端には装着体1に結合可能なファスナ12
a,12bが取付けられ、装着体1には各ファスナ12
a,12bに対応するファスナ12c,12dが設けら
れている。
【0040】このような収納袋12を備えることによ
り、搭乗者Bが地図、貴重品その他の携帯品を収納袋1
2を収納しておくことができ、しかも収納袋12を取外
して単独で持ち歩くこともできるので、利便性を向上さ
せることができる。また、収納袋12に衣類等の緩衝性
の物品を収納した場合には、転倒時や衝突時に収納袋1
2が背中へのクッションとなり、人体の保護においても
有効である。
【0041】尚、前記実施形態では、人体用エアバッグ
装置をオートバイの搭乗者に用いた場合を示したが、自
転車、モーターボート、レーシングカー等の搭乗者にも
使用することができるほか、乗馬等に用いる場合も有効
である。
【0042】また、前記実施形態では、第2及び第3の
結合具5,6をバネ材6bの弾性的な係合によって互い
に結合するようにしたものを示したが、所定の大きさ以
上の引張力によって結合を解除される構造であれば、こ
のような構成に限定されるものではない。例えば、強力
な磁石によって吸着させたり、或いは所定の大きさ以上
の引張力により破断する部材を用いるなどの構造にする
ことも可能である。
【0043】更に、前記実施形態では、ロープ9を伸縮
させる構造として、ロープ9の一部にコイル部9bを形
成したものを示したが、例えばゴム製のロープを用いて
ロープ全体を伸縮させるようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の人体用
エアバッグ装置によれば、走行物への乗り降りの際、連
結部材によって走行物側と人体側とが連結されたまま搭
乗者が走行物から離れた場合でも、連結部材に所定の大
きき以上の引張力が生じなければ、空気袋が膨張するこ
とがないので、走行物の転倒時や衝突時以外の誤動作を
確実に防止することのできる。
【0045】また、請求項2の人体用エアバッグ装置に
よれば、請求項1の効果に加え、所定の操作によって連
結部材の連結を容易に解除することができるので、走行
物への乗り降りの際、連結部材の連結及び連結解除を迅
速に行うことができる。
【0046】また、請求項3の人体用エアバッグ装置に
よれば、請求項1または2の効果に加え、各結合部材間
に瞬間的に過大な引張力が生ずることがなく、通常の乗
り降りのときのみならず、乗車中に立ち上がった場合な
ど、転倒や衝突以外に急激な引張力が生じた場合でも、
誤動作を確実に防止することができる。
【0047】また、請求項4の人体用エアバッグ装置に
よれば、請求項1、2または3の効果に加え、連結部材
の引張力が各結合部材の結合解除方向の斜め方向など、
結合解除不良を生ずるような方向に引張力が加わること
がないので、常に所定の大きさ以上の引張力が生じたと
きに各結合部材の結合を解除することができ、信頼性の
向上を図ることができる。
【0048】また、請求項5の人体用エアバッグ装置に
よれば、請求項1、2、3または4の効果に加え、装着
体の帯状部にそれぞれ両腕を通すことにより、例えばリ
ュックサックを背負うようにして容易に着用することが
できるので、装着体の着脱において極めて有利である。
【0049】また、請求項6の人体用エアバッグ装置に
よれば、請求項5の効果に加え、使用者が貴重品やその
他の携帯品を収納袋を収納しておくことができるととも
に、収納袋を取外して単独で持ち歩くこともできるの
で、利便性を向上させることができる。また、収納袋に
衣類等の緩衝性の物品を収納した場合には、転倒時や衝
突時に収納袋によって背中へのクッションとなり、人体
の保護においても有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す人体用エアバッグ装
置を使用したオートバイ及び搭乗者を示す側面図
【図2】人体用エアバッグ装置の正面図
【図3】人体用エアバッグ装置の背面図
【図4】第1乃至第3の結合具の正面図
【図5】第1乃至第3の結合具の一部断面正面図
【図6】結合スイッチの構成図
【図7】第1乃至第3の結合具の一部断面正面図
【図8】膨張状態の空気袋を示す斜視図
【図9】制御系を示すブロック図
【図10】空気袋膨張状態を示す正面図
【図11】空気袋膨張状態を示す背面図
【図12】本発明の他の実施形態を示す人体用エアバッ
グ装置の正面図
【図13】本発明の他の実施形態を示す人体用エアバッ
グ装置の背面図
【符号の説明】
1…装着体、1a…胴部、1b…背面部、1c…肩部、
1d…帯状部、1g…結合部材、2…空気袋、3…充気
装置、4…第1の結合具、5…第2の結合具、6…第3
の結合具、7…結合スイッチ、8…ベルト、9…ロー
プ、10…制御部、12…収納袋。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体の所定部位に対応して設けられた空
    気袋と、空気袋を膨張させる膨張手段とを備え、任意の
    走行物の搭乗者の人体に装着して使用される人体用エア
    バッグ装置において、 所定の大きさ以上の引張力が生ずると互いに結合を解除
    される一対の結合部材と、 走行物側と人体側とを各結合部材を介して連結する所定
    長さの連結部材とを備え、 連結部材から各結合部材に前記所定の大きさ以上の引張
    力が生じて各結合部材の結合が解除されると膨張手段に
    よって空気袋を膨張させるように構成したことを特徴と
    する人体用エアバッグ装置。
  2. 【請求項2】 前記連結部材による走行物側と人体側と
    の連結を所定の操作によって任意に解除可能な連結解除
    手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の人体用エ
    アバッグ装置。
  3. 【請求項3】 前記連結部材の少なくとも一部を引張方
    向に伸縮可能に形成したことを特徴とする請求項1また
    は2記載の人体用エアバッグ装置。
  4. 【請求項4】 前記各結合部材を連結部材の引張力が所
    定の結合解除方向のみに生ずるように設けたことを特徴
    とする請求項1、2または3記載の人体用エアバッグ装
    置。
  5. 【請求項5】 前記空気袋を収縮状態で収納する人体装
    着用の装着体を備え、 この装着体を、人体の背面側から腰の周囲に沿って前面
    側に延びる胴部と、胴部の背面側中央から人体の首側ま
    で延びる背面部と、背面部から人体の両肩に沿って胸側
    に延びる肩部と、肩部からそれぞれ人体の両脇を介して
    胴部の背面側まで延びる帯状部とから形成したことを特
    徴とする請求項1、2、3また4記載の人体用エアバッ
    グ装置。
  6. 【請求項6】 任意の物品を収納可能な収納袋を前記装
    着体の背面部に着脱自在に取付けたことを特徴とする請
    求項5記載の人体用エアバッグ装置。
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