JP2003311808A - 給紙用ローラの製造方法、該製造方法により製造された給紙用ローラ、及び給紙用ローラの製造装置 - Google Patents

給紙用ローラの製造方法、該製造方法により製造された給紙用ローラ、及び給紙用ローラの製造装置

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JP2003311808A JP2002121724A JP2002121724A JP2003311808A JP 2003311808 A JP2003311808 A JP 2003311808A JP 2002121724 A JP2002121724 A JP 2002121724A JP 2002121724 A JP2002121724 A JP 2002121724A JP 2003311808 A JP2003311808 A JP 2003311808A
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    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/03Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor characterised by the shape of the extruded material at extrusion
    • B29C48/09Articles with cross-sections having partially or fully enclosed cavities, e.g. pipes or channels
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    • B29C48/30Extrusion nozzles or dies
    • B29C48/3001Extrusion nozzles or dies characterised by the material or their manufacturing process
    • B29C48/3003Materials, coating or lining therefor

Abstract

(57)【要約】 【課題】 繊細な印刷媒体の表面を傷つけないように、
ローラの表面を梨地地状の粗面とすると共に、押出成形
時にローラ表面に付着する目ヤニの発生を低減し、給紙
用ローラの生産性の向上を図る。 【解決手段】 口金14を構成する外ダイス13の押出
側端面13aの内周縁13bには面取り部13Aが設け
られ、面取り部13Aは、曲率半径が0.5mm以上
2.0mm以下の曲面、あるいは、面取り部の深さ及び
幅が0.5mm以上2.0mm以下の傾斜平面とされて
おり、かつ、外ダイス13の内周面13cには、無機物
を主成分とする金属メッキ、あるいは、カーボン単体の
コーティングが施されており、外ダイス13と、外ダイ
ス13の内側に配置されるマンドレル12とにより形成
される筒形状の空間部20から熱可塑性エラストマー組
成物を押し出し、ローラの外周面を梨地面とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給紙用ローラの製
造方法、該製造方法により製造された給紙用ローラ、及
び給紙用ローラの製造装置に関し、詳しくは、特に高品
位の印刷をする場合のように、表面が傷つきやすい紙や
フィルム等の繊細な印刷媒体を搬送する給紙用ローラの
ローラ表面を改良すると共に、ローラの生産性を高める
ものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンター、レーザプリ
ンター、静電式複写機、普通紙ファクシミリ装置、自動
預金支払機(ATM)等の紙送り機構に用いられる給紙
用ローラは、押出製法によってチューブとして押し出
し、そのチューブを所定長さにカットすることにより製
造されている。この種の給紙用ローラは、良好な給紙性
能を得るために、表面が梨地のような押出肌にされた
り、表面にローレット面が施されたり、像肌のように研
磨目が付けられたりしており、その他、種々の提案がな
されている。
【0003】例えば、特開平10−265079号で
は、耐磨耗性と低硬度を実現するために、熱可塑性エラ
ストマーと、軟化剤と、耐磨耗性樹脂とを含有する熱可
塑性材料を用いて形成され、その表面をサンドブラスト
したり、あるいは凹凸のパターンを付けた給紙部材が提
案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の給紙用ローラや特開平10−265079号のよう
に、ローラ表面にローレット溝等の凹凸が施された場合
には、特にフィルム等の繊細な印刷媒体を搬送する際
に、ローラのローレットエッジによって印刷媒体表面が
傷つき易くなるため、例えば、インクジェットプリンタ
ーの場合においては、インクの乗りが悪くなり、白抜け
等の問題が発生しやすいという問題がある。即ち、写真
画質の印刷を要求されている光沢紙や光沢フィルムのよ
うな表面強度が小さく平滑度が非常に高い繊細な印刷媒
体は、表面がシリカやアルミナの微小粒になっているた
め、そのバインド力が弱く、紙送り時のローラとの摩擦
で剥がれやすいため、これにより紙・フィルムの表面が
傷つけられやすい。
【0005】また、ローラ表面を研磨する製造工程を設
ければ印刷媒体を傷つけ難くなるものの、研磨工程が必
要となりコスト高になる上に、研磨工程は連続処理がで
きずバッチ処理となるため生産性も悪くなるという問題
がある。
【0006】さらに、表面を梨地とした場合には、光沢
紙等の印刷媒体の表面と穏やかに接触するため印刷媒体
表面を傷つけにくくなるものの、梨地面のチューブを押
出成形する際に、ローラ表面に所謂目ヤニと呼ばれるロ
ーラ材料がちぎれた粉状の異物が付着するという問題が
ある。具体的には、目ヤニとは、押出時に製品チューブ
と口金の先端部の摩擦から、ローラ表面側に小さなささ
くれが発生し、そのささくれが口金先端部でちぎれて
0.5mm〜2.0mm程度のゴム粉のようになり、製
品チューブに付着したものであり、このような目ヤニが
付着したままでは給紙用ローラとして使用することがで
きないという問題がある。
【0007】よって、多数の目ヤニが発生する場合に
は、目ヤニ取りの工程が必要となり、生産性が悪くなる
上に、コストも高くなるという問題がある。また、良好
な表面を得るために梨地面を粗くしようとすると目ヤニ
は多くなる傾向となるため、印刷媒体を傷つけない良好
な梨地面の形成と目ヤニの低減とを両立するのは困難で
ある。
【0008】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
ので、繊細な印刷媒体の表面を傷つけないように、ロー
ラの表面を梨地地状の粗面とすると共に、押出成形時に
ローラ表面に付着する目ヤニの発生を低減し、給紙用ロ
ーラの生産性の向上を図ることを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、第1に、押出機の先端に設けられた口金
を通して、熱可塑性エラストマー組成物をチューブ状に
連続的に押出成形し、押出後に所定長さにカットしてロ
ーラとしている給紙用ローラの製造方法であって、上記
口金を構成する外ダイスの押出側端面の内周縁には面取
り部が設けられ、該面取り部は、曲率半径が0.5mm
以上2.0mm以下の曲面、あるいは、面取り部の深さ
及び幅が0.5mm以上2.0mm以下の傾斜平面とさ
れており、かつ、上記外ダイスの内周面には、無機物を
主成分とする金属メッキ、あるいは、カーボン単体のコ
ーティングが施されており、上記外ダイスと、該外ダイ
スの内側に配置されるマンドレルとにより形成される筒
形状の空間部から熱可塑性エラストマー組成物を押し出
し、ローラの外周面を梨地面とすることを特徴とする給
紙用ローラの製造方法を提供している。
【0010】また、本発明は、第2に、内側にマンドレ
ル、外側に外ダイスを有する口金と、上記口金のマンド
レルと外ダイスにより形成される筒形状の空間部より、
材料をチューブ状に連続的に押し出す押出機とを備えた
給紙用ローラの製造装置であって、上記外ダイスの押出
側端面の内周縁に面取り部が設けられ、該面取り部は、
曲率半径が0.5mm以上2.0mm以下の曲面、ある
いは、面取り部の深さ及び幅が0.5mm以上2.0m
m以下の傾斜平面で構成されると共に、上記外ダイスの
内周面に、無機物を主成分とする金属メッキ、あるい
は、カーボン単体のコーティングが施されていることを
特徴とする給紙用ローラの製造装置を提供している。
【0011】本発明者は、鋭意研究の結果、上記のよう
な押出成形による給紙用ローラの製造において、上記口
金を構成する外ダイスの押出側端面の内周縁に、上記の
ような曲面あるいは傾斜平面からなる面取り部を設け、
かつ、上記外ダイスの内周面に、上記のようなメッキあ
るいはコーティングを施すことにより、繊細な印刷媒体
の表面を傷つけない良好な梨地面を有する表面粗面ロー
ラを製造できる上に、ローラ表面に付着する目ヤニの発
生を低減できることを見出した。
【0012】具体的には、上記外ダイスの内周面に、上
記のようなメッキあるいはコーティングを施しているた
め、ローラ表面を梨地状の良好な粗面とすることができ
る。また、目ヤニは、押出時に製品チューブと口金の先
端部の摩擦からローラ表面上に小さなささくれが生じ、
このささくれが口金先端部でちぎれることにより発生す
るものであり、チューブがダイスウェルする瞬間に発生
している。よって、目ヤニが発生している口金先端部に
着目し、外ダイスの押出側端面の内周縁に、上記のよう
な面取り部を設け、口金先端部において摩擦係数を小さ
くすることで、上記ささくれがちぎれることがなくな
り、良好な梨地になると共に、目ヤニの発生を低減でき
ることを見出した。従って、印刷媒体を傷つけない良好
な梨地状の粗面の形成と目ヤニの低減とを両立すること
ができ、給紙用ローラの生産性を向上することができ
る。
【0013】上記面取り部を、曲率半径が0.5mm以
上2.0mm以下の曲面、あるいは、面取り部の深さ及
び幅が0.5mm以上2.0mm以下の傾斜平面として
いるのは、0.5mmより小さいと目ヤニを十分に低減
できないためであり、2.0mmより大きいとチューブ
状押出成形品の寸法が安定しないためである。また、上
記のような面取り部の面取り加工は、上記内周縁の全周
に渡って施されるのが好ましい。
【0014】上記のように第1、第2の発明において、
メッキやコーティングを施す外ダイスの内周面の表面粗
さRzは2.0以上5.0以下であるのが好ましい。こ
れは、2.0より小さいとローラ表面が平滑となり良好
な梨地面が得られないためであり、5.0より大きいと
目ヤニの発生を低減できないためである。なお、これら
のメッキやコーティングは上記外ダイスの内周面の全面
に施されるのが好ましい。
【0015】上記無機物を主成分とする金属メッキとし
ては、クロムメッキ、ニッケルボロンメッキ、ニッケル
タングステンメッキ、窒化クロムメッキ等が挙げられ
る。また、有機物またはフッ素を含まない金属メッキが
好ましい。上記カーボン単体のコーティングとしては、
ダイアモンドライクカーボン真空蒸着メッキ等が挙げら
れる。
【0016】さらに、本発明は、第3に、押出機の先端
に設けられた口金を通して、熱可塑性エラストマー組成
物をチューブ状に連続的に押出成形し、押出後に所定長
さにカットしてローラとしている給紙用ローラの製造方
法であって、上記口金を構成する外ダイスの押出側端面
の内周縁には、面取り部が設けられ、該面取り部は、曲
率半径が0.5mm以上2.0mm以下の曲面、あるい
は、面取り部の深さ及び幅が0.5mm以上2.0mm
以下の傾斜平面とされており、かつ、上記面取り部には
フッ素樹脂がコーティングされており、上記外ダイス
と、該外ダイスの内側に配置されるマンドレルとにより
形成される筒形状の空間部から熱可塑性エラストマー組
成物を押し出し、ローラの外周面を梨地面とすることを
特徴とする給紙用ローラの製造方法を提供している。
【0017】また、本発明は、第4に、内側にマンドレ
ル、外側に外ダイスを有する口金と、上記口金のマンド
レルと外ダイスにより形成される筒形状の空間部より、
材料をチューブ状に連続的に押し出す押出機とを備えた
給紙用ローラの製造装置であって、上記外ダイスの押出
側端面の内周縁に面取り部が設けられ、該面取り部は、
曲率半径が0.5mm以上2.0mm以下の曲面、ある
いは、面取り部の深さ及び幅が0.5mm以上2.0m
m以下の傾斜平面で構成されると共に、上記面取り部に
は、フッ素樹脂がコーティングされていることを特徴と
する給紙用ローラの製造装置を提供している。
【0018】本発明者は、鋭意研究の結果、上記のよう
な押出成形による給紙用ローラの製造において、上記口
金を構成する外ダイスの押出側端面の内周縁に、上記の
ような曲面あるいは傾斜平面からなる面取り部を設け、
かつ、上記面取り部にフッ素樹脂をコーティングするこ
とにより、ローラ表面に付着する目ヤニの発生を著しく
低減できるため、繊細な印刷媒体の表面を傷つけない良
好な梨地面を有する表面粗面ローラを製造できることを
見出した。
【0019】具体的には、目ヤニは、押出時に製品チュ
ーブと口金の先端部の摩擦からローラ表面上に小さなさ
さくれが生じ、このささくれが口金先端部でちぎれるこ
とにより発生するものであり、チューブがダイスウェル
する瞬間に発生している。よって、目ヤニが発生してい
る口金先端部に着目し、外ダイスの押出側端面の内周縁
に上記のような面取り部を設け、さらに、面取り部にフ
ッ素樹脂をコーティングすることで、口金先端部の摩擦
係数を非常に小さくできることを見出した。このため、
良好なローラ表面を得るためにできるだけ梨地面を粗く
しようとした場合でも、押出時に上記ささくれがちぎれ
ることがないので目ヤニの発生を著しく低減できる。さ
らに、口金先端部の摩擦係数が非常に小さいため、チュ
ーブの押出速度を速くすることができると共に、高摩擦
係数を実現する高粘度の材料でも押出成形することがで
きる。従って、印刷媒体を傷つけない良好な梨地状の粗
面の形成と目ヤニの低減とを両立することができ、給紙
用ローラの生産性を向上することができる。
【0020】上記フッ素樹脂がコーティングされた面取
り部の表面粗さRzは0.1以上10以下とするのが好
ましい。このように、フッ素樹脂をコーティングするこ
とにより、面取り部の表面粗さを低減し、押出時におけ
る口金部の摩擦係数を低下させることができる。なお、
これらのフッ素樹脂コーティングは上記面取り部の全面
に施されるのが好ましい。また、第3、第4の発明にお
いて、上記した第1、第2の発明と同様の理由により、
面取り部の構成を規定しており、さらに、このような構
成とすることで、フッ素樹脂をコーティングしやすくな
る。
【0021】上記フッ素樹脂としては、低摩擦係数を得
られるため、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)
が好ましい。その他、ポリクロロトリフルオロエチレン
(PCTFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVD
F)、ポリビニルフルオライド(PVF)、テトラフル
オロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(P
FEP)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアル
キルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオ
ロエチレン−エチレン共重合体(PETFE)を用いる
こともできる。
【0022】さらに、第3、第4の発明において、印刷
媒体の表面を傷つけにくくするために、できるだけ粗い
梨地面を得るには、上記外ダイスの内周面の表面粗さR
zは5.0以上15.0以下とするのが好ましい。具体
的には、上記外ダイスの内周面は、PSLやSUSのワ
イヤーカット面あるいはその面をバフした面とするのが
好ましい。
【0023】また、本発明の給紙用ローラの製造方法に
よりローラ状に製造されてなることを特徴とする給紙用
ローラを提供している。これにより、良好な梨地面を有
するローラを得ることができる。
【0024】上記ローラの外周表面の10点平均表面粗
さRzは、15μm以上100μm以下、好ましくは3
0μm以上100μm以下であるのが良い。これは、1
5μmより小さい場合には、通紙をすると紙粉の付着が
多く、摩擦係数が低下して紙が不送りとなりやすいため
である。一方、100μmより大きい場合には、押出時
にささくれ等が生じてしまい、現実として押出成形を実
現できないためである。なお、上記10点平均表面粗さ
Rzとは、JIS B0601に定義された表面粗さを
表すパラメータであり、測定方法については後述する。
【0025】上記ローラの室温23℃でのショアA硬度
が10以上50以下であることが好ましく、より好まし
くは20〜40の範囲としている。これにより、給紙用
ローラを比較的小さい圧接力で紙やフィルムに押付けて
もローラが充分に変形し、紙やフィルムとの間に大きい
接触面積を得ることができる。また、ショアA硬度が1
0より小さいと耐摩耗性が悪化しやすくなり、ショアA
硬度が50より大きいと、搬送力が不足しやすくなる。
【0026】上記熱可塑性エラストマー組成物とは、ゴ
ムあるいは/及びエラストマーを架橋剤により動的架橋
して樹脂マトリクス中に分散させた動的架橋組成物、あ
るいは熱可塑性エラストマーであることが好ましい。ゴ
ム、樹脂、熱可塑性エラストマーを各々1成分、あるい
は複数成分を混合して用いることができる。
【0027】上記ゴムとしては、EPDMが好ましく、
その他、ブチルゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴ
ム、スチレンブタジエンゴム(SBR)、クロロプレン
ゴム、天然ゴム(NR)、1,2―ポリブタジエンゴ
ム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、エチレンプロ
ピレンゴム、アクリルゴム、クロロスルフォン化ポリエ
チレン等が好ましい。
【0028】上記樹脂としては、公知のものを使用で
き、例えばポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(P
E)などのオレフィン系樹脂、ポリスチレン(PS)、
ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリエチレンテ
レフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート
(PBT)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポ
リフェニレンオキサイド(PPO)、ポリフェニレンエ
ーテル(PPE)、ポリアミド(PA)、AS樹脂、A
BS樹脂、ポリオキシメチレン(POM)、フッ素樹脂
等が好ましい。
【0029】上記熱可塑性エラストマーとしては、公知
のエラストマーを使用でき、例えば、スチレン−ブタジ
エン−スチレン共重合体(SBS)、スチレン−イソプ
レン−スチレン共重合体(SIS)、スチレン−エチレ
ン/ブチレン−スチレン共重合体(SEBS)、スチレ
ン−エチレン/プロピレン−スチレン共重合体(SEP
S)、スチレン−エチレン−エチレン/プロピレン−ス
チレン共重合体(SEEPS)等のスチレン系エラスト
マー、塩素化ポリエチレン、塩ビ系エラストマー、オレ
フィン系エラストマー、ウレタン系エラストマー、エス
テル系エラストマー、アミド系エラストマー、アイオノ
マー、エチレンエチルアクリレート樹脂(EEA)、エ
チレン酢酸ビニル共重合体(EVA)等が好ましい。
【0030】なお、上記熱可塑性エラストマー組成物
は、架橋剤、必要に応じてその他の配合剤を2軸押出
機、オープンロール、バンバリーミキサー、ニーダー等
のゴム混練装置に投入し、160℃〜200℃に加熱し
ながら、1〜20分程度混練りされた後に、押出成形さ
れるのが良い。なお、押出速度は0.2m/min〜
4.0m/min、好ましくは0.4m/min〜3.
0m/min、さらに好ましくは0.6m/min〜
2.5m/minが良い。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態を図
面を参照して説明する。図1は本発明の第1実施形態の
給紙用ローラの製造装置によって製造された給紙用ロー
ラ1を示す。給紙用ローラ1は、原料としてEPDMと
スチレン系熱可塑性エラストマーとの混合物に樹脂架橋
剤、酸化亜鉛を配合した組成物を用いて円筒形状に押し
出し成形しており、その中空部に軸芯2を圧入あるいは
両者を接着剤で接合して固定している。給紙用ローラ1
の室温23℃でのショアA硬度は36であり、外周表面
の10点平均表面粗さRzは21μmである。
【0032】本発明の第1実施形態の給紙用ローラの製
造装置を図2乃至図5に示す。給紙用ローラの製造装置
10は、原料を加熱しながら混練して、混練した材料を
その先端から押し出して供給するスクリュー式の短軸も
しくは2軸のの押出機11と、材料をチューブ状に連続
して押し出す口金14と、押出機11の外筒外周面に配
置したヒータ15と、原料を投入するホッパー18と、
チューブ状押出成形品19を所定長さにカットしてロー
ラとする裁断手段(図示せず)とを備えている。
【0033】口金14は、図3、4に示すように、マン
ドレル12にダイス13を所要の空間を空けて外嵌する
ような構成となっており、押出機11の先端から押し出
された材料に所定の断面形状を付与する構成としてい
る。即ち、口金14は、内側にマンドレル12、外側に
外ダイス13を備えており、口金14のマンドレル12
と外ダイス13により円筒形状の空間部20を形成して
いる。
【0034】また、図4に示すように、外ダイス13の
押出側端面13aの内周縁13bの全周には面取り部1
3Aが設けられている。面取り部13Aは、曲率半径が
0.5mmとなるような面取り加工を施した曲面として
いる。さらに、外ダイス13の内周面13cの全面(面
取り部13Aの表面も含む)にはクロムメッキKが施さ
れており、その表面粗さRzは2.5μmとしている。
【0035】図5(A)に示すように、マンドレル12
は押出機と連続する側(X)は円錐形状に拡径し、拡径
部12cに連続して押出側(Y)に向かってストレート
部12dを備えている。また、マンドレル12に所要の
空間を空けて外嵌するダイス13は、図5(B)に示す
外観を有する円筒形状で、マンドレル12と同様に、押
出機と連続する側(X)は段状に拡径し、拡径部13d
に連続して押出側(Y)にストレート部13eを備えて
いる。
【0036】本発明の給紙用ローラの製造装置10を用
いた、具体的な給紙用ローラの製造方法について詳述す
る。上記した原料をホッパー18に投入し、押出機11
で加熱しながら混練して、口金14に押し出している。
口金14において、上記のような面取り部13Aを設
け、かつその内周面13cにクロムメッキKが施された
外ダイス13とマンドレル12との間隙の円筒形状の空
間部20内から熱可塑性エラストマー組成物からなる材
料をチューブ状に押し出すことによりローラの外周面を
梨地面とすると共に寸法を規定している。口金14より
押し出されたチューブ状の成形品を所要長さにカット
し、軸芯にはめ込んで給紙用ローラ1を作製している。
【0037】上記のような装置を用い、上記方法により
作製された給紙用ローラ1は、ローラ表面に付着する目
ヤニの発生が低減されていると共に、ローラの表面を梨
地地状の粗面とすることができるため、繊細な印刷媒体
の表面を傷つけない上に、生産性や作業性に優れてい
る。
【0038】また、上記第1実施形態では、面取り部1
3Aは曲面としているが、図6に示すように、外ダイス
13の押出側端面13aの内周縁13bの全周に設けら
れる面取り部13A’は、面取り部13A’の深さt及
び幅wを0.5mmとした傾斜平面等で構成しても良
い。なお、外ダイス13の内周面13cは、クロムメッ
キK以外にも無機物を主成分とする金属メッキ、あるい
は、カーボン単体のコーティングが施されても良い。
【0039】次に、本発明の第2実施形態の給紙用ロー
ラの製造装置について説明する。第2実施形態の給紙用
ローラの製造装置は、図7、8に示す口金24以外は、
上記第1実施形態と同様の構成としている。口金24
は、マンドレル22にダイス23を所要の空間を空けて
外嵌するような構成としており、口金24のマンドレル
22と外ダイス23により円筒形状の空間部20を形成
している。
【0040】外ダイス23の押出側端面23aの内周縁
23bの全周には面取り部23Aが設けられている。面
取り部23Aは、曲率半径が0.5mmとなるような面
取り加工を施した曲面としている。さらに、面取り部2
3Aの全面には、フッ素樹脂Fとしてポリテトラフルオ
ロエチレン(PTFE)がコーティングされており、そ
の表面粗さRzは1.5μmとしている。なお、面取り
部23Aを除く外ダイス23の内周面23cはPSLの
バフ研磨面とし、その表面粗さRzは5.5μmとして
いる。
【0041】上記同様に、口金24において、上記のよ
うなフッ素樹脂Fをコーティングした面取り部23Aを
設けた外ダイス23とマンドレル22との間隙の円筒形
状の空間部20内から熱可塑性エラストマー組成物から
なる材料をチューブ状に押し出すことによりローラの外
周面を梨地面とすると共に寸法を規定している。口金2
4より押し出されたチューブ状の成形品を所要長さにカ
ットし、軸芯にはめ込んで給紙用ローラを作製してい
る。この第2実施形態の給紙用ローラの室温23℃での
ショアA硬度は36であり、外周表面の10点平均表面
粗さRzは28μmである。
【0042】上記のような装置を用い、上記方法により
作製された給紙用ローラは、ローラ表面に付着する目ヤ
ニの発生が完全に低減されていると共に、ローラの表面
を梨地地状の粗面とすることができるため、繊細な印刷
媒体の表面を傷つけない上に、生産性や作業性に優れて
いる。
【0043】また、上記第2実施形態では、面取り部2
3Aは曲面としているが、図9に示すように、外ダイス
23の押出側端面23aの内周縁23bの全周に設けら
れる面取り部23A’は、面取り部23A’の深さt及
び幅wを0.5mmとした傾斜平面等で構成し、面取り
部23A’にフッ素樹脂Fをコーティングしても良い。
【0044】以下、本発明の実施例、比較例について詳
述する。下記の表1に示すように、口金を構成する外ダ
イスの押出側端面の内周縁に設けた面取り部の曲率半
径、及び外ダイスの内周面や面取り部の表面状態を適宜
設定した装置を用いて給紙用ローラを製造した。また、
外ダイスの表面状態として、各材料毎の表面粗さRzの
値を表2に示す。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】具体的な給紙用ローラの製造方法を示す。
まず、下記の材料を計量して用意した。 ・スチレン系エラストマー(セプトンCJK−1、クラ
レ製)200重量部 ・EPDM(エスプレン670F、住友化学製)200
重量部 ・反応性フェノール樹脂(タッキロール250−II
I、田岡化学製)12重量部 ・酸化亜鉛5重量部 ・色付け用カーボン1重量部
【0048】上記材料をタンブラーに投入し混練しなが
ら加熱することによりEPDMゴムを動的加硫し、加硫
したEPDMゴムを分散させ、2軸押し出し機により熱
可塑性エラストマー組成物を作製し、ペレット化した。
次に、ペレット化した材料を単軸押し出し機(笠松加工
研究所製φ50押出機)に投入し、上記のような各構成
とした口金を通して、温度190℃〜230℃でチュー
ブ状に押し出した。チューブ状押出成形品をライン上
で、定寸(15mm幅)にカットして、外径22mm、
内径18mm、幅15mmの各給紙用ローラを製造し
た。ショアA硬度は36とした。なお、実施例9のみ押
出速度を変更した。実施例9の押出速度は1.8m/m
in、その他は0.9m/minとした。
【0049】(実施例1〜5)表1に示すように、外ダ
イスの押出側端面の内周縁の全周に、曲率半径が本発明
の規定範囲内となるような面取り部を設けた。また、外
ダイスの内周面に、無機物を主成分とする金属メッキ、
あるいは、カーボン単体のコーティングを施した。
【0050】(比較例1、2)外ダイスの押出側端面の
内周縁の全周に、曲率半径が本発明の規定範囲外となる
ような面取り部を設けた。(比較例3〜6)面取り部は
曲率半径が本発明の規定範囲内としたが、外ダイスの内
周面は、メッキ等を施さないSUS、PSLバフ研磨
面、あるいは、フッ素を含むポリテトラフルオロエチレ
ン(PTFE)が含有されたニッケル−PTFE、PT
FEを施した面とした。
【0051】(実施例6〜9)外ダイスの押出側端面の
内周縁の全周に、曲率半径が本発明の規定範囲内となる
ような面取り部を設けた。また、面取り部にフッ素樹脂
をコーティングした。
【0052】(比較例7、8)面取り部にフッ素樹脂を
コーティングしたが、面取り部の曲率半径を本発明の規
定範囲外とした。
【0053】上記実施例及び比較例の給紙用ローラにつ
いて、後述する方法により、10点平均表面粗さRzの
測定を行った。測定結果を表1に示す。
【0054】(目ヤニ個数)チューブ押出後のチューブ
25cm当たりの範囲において、0.5mm以上の目ヤ
ニの個数をカウントした。5個より少ないものを良好と
した。5個以上だと目ヤニ取りの工程(クラフトテープ
等の粘着テープにローラ表面上の目ヤニを付着させ、手
作業で目ヤニを除去する工程)が必要となるが、5個よ
り少ないと目視検査により除去が可能であるためコスト
高にはならない。目ヤニの個数が0であれば、検査効率
が向上する。
【0055】(ローラ外周表面の10点平均表面粗さR
z(μm))給紙用ローラの外周表面において、測定長
2.5mm、カットオフ0.60mm、速度(周速)
0.6mm/secにて、表面粗さRz(μm)を回転
式で測定した。測定機は、(株)東京精密社製の接触式
測定機を用いた。具体的には、10点平均粗さとは、J
IS B0601に示すように、断面曲線から基準長さ
だけ抜き取った部分において、平均線に平行、かつ、断
面曲線を横切らない直線から縦倍率の方向に測定した最
高から5番目までの山頂の標高の平均値と最深から5番
目までの谷底の標高の平均値との差をμmで表したもの
をいう。10点の測定値の平均値を10点平均表面粗さ
とした。上記表面粗さは、1個のローラにつき3箇所測
定し、その平均値を上記表1に記載した。なお、15μ
m以上100μm以下を良好とした。好ましくは30μ
m以上100μm以下とした。
【0056】表1に示すように、実施例1〜5は、本発
明の規定範囲内の面取り部が設けられている上に、無機
物を主成分とする金属メッキ、あるいは、カーボン単体
のコーティングが施されているため、表面粗さが15〜
100μmの範囲であり、いずれも良好な梨地表面を有
している上に、目ヤニの個数も5個より少なく作業性や
生産性にも優れていることが確認できた。
【0057】また、実施例6〜9は、本発明の規定範囲
内の面取り部が設けられている上に、面取り部にフッ素
樹脂コーティングが施されているため、表面粗さが15
〜100μmの範囲であり、しかも30μm以上と、い
ずれも良好な梨地表面を有している上に、目ヤニの個数
は0個であり、非常に作業性や生産性にも優れているこ
とが確認できた。また、実施例9は押出速度を速くした
が同様に良好な給紙用ローラを得ることができた。な
お、実施例1〜9については、製品の外径振れはいずれ
も0.2mm以下であり、搬送距離制度が1mm以内と
良好であった。
【0058】一方、比較例1、3、4は目ヤニの個数が
多く不適であった。比較例2、8は製品の外径振れ
(0.25mm、0.30mm)が大きく不適であっ
た。外径振れが大きいと、径の小さい部分がピック部分
に装着された場合と径が大きい部分が装着された場合で
搬送距離が異なるため紙の搬送精度が悪化する。比較例
5、6は表面粗さの値が11、12と小さな値であり、
良好な梨地面を得られなかった。比較例7はフッ素樹脂
をコーティングできなかったためローラの製造を行わな
かった。
【0059】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、押出成形による給紙用ローラの製造におい
て、口金を構成する外ダイスの押出側端面の内周縁に、
上記のような曲面あるいは傾斜平面からなる面取り部を
設け、かつ、外ダイスの内周面に、上記のようなメッキ
あるいはコーティングを施している。このため、口金先
端部において摩擦係数を小さくすることができ、押出時
にローラ表面のささくれがちぎれることがなくなり、ロ
ーラ表面が良好な梨地になると共に、目ヤニの発生を低
減することができる。従って、印刷媒体を傷つけない良
好な梨地状の粗面の形成と目ヤニの低減とを両立するこ
とができ、給紙用ローラの生産性を向上することができ
る。
【0060】また、口金を構成する外ダイスの押出側端
面の内周縁に、上記のような曲面あるいは傾斜平面から
なる面取り部を設け、かつ、面取り部にフッ素樹脂をコ
ーティングすることにより、口金先端部の摩擦係数を非
常に小さくできるため、上記同様にローラ表面に付着す
る目ヤニの発生を著しく低減することができ、繊細な印
刷媒体の表面を傷つけない良好な梨地面を有するローラ
を製造することができる。さらに、口金先端部の摩擦係
数が非常に小さいため、チューブの押出速度を速くする
ことができると共に、高摩擦係数を実現する高粘度の材
料でも押出成形することができ、給紙用ローラの生産性
を著しく向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の給紙用ローラの概略斜視図である。
【図2】 本発明の給紙用ローラの製造装置の全体概略
図である。
【図3】 第1実施形態のマンドレルと外ダイスを嵌合
した状態の軸線方向断面図である。
【図4】 第1実施形態のマンドレルと外ダイスの押出
側端面の拡大断面図である。
【図5】 第1実施形態の口金の構成を示し、(A)は
口金に用いるマンドレルの正面図、(B)は外ダイスの
軸線方向断面図、(C)はマンドレルと外ダイスを嵌合
した状態の周方向断面図である。
【図6】 第1実施形態の変形例のマンドレルと外ダイ
スの押出側端面の拡大断面図である。
【図7】 第2実施形態のマンドレルと外ダイスを嵌合
した状態の軸線方向断面図である。
【図8】 第2実施形態のマンドレルと外ダイスの押出
側端面の拡大断面図である。
【図9】 第2実施形態の変形例のマンドレルと外ダイ
スの押出側端面の拡大断面図である。
【符号の説明】
10 給紙用ローラの製造装置 11 押出機 12、22 マンドレル 13、23 外ダイス 13A、23A 面取り部 13a、23a 押出側端面 13b、23b 内周縁 13c、23c 内周面 14、24 口金 20 空間部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出機の先端に設けられた口金を通し
    て、熱可塑性エラストマー組成物をチューブ状に連続的
    に押出成形し、押出後に所定長さにカットしてローラと
    している給紙用ローラの製造方法であって、 上記口金を構成する外ダイスの押出側端面の内周縁には
    面取り部が設けられ、該面取り部は、曲率半径が0.5
    mm以上2.0mm以下の曲面、あるいは、面取り部の
    深さ及び幅が0.5mm以上2.0mm以下の傾斜平面
    とされており、かつ、上記外ダイスの内周面には、無機
    物を主成分とする金属メッキ、あるいは、カーボン単体
    のコーティングが施されており、 上記外ダイスと、該外ダイスの内側に配置されるマンド
    レルとにより形成される筒形状の空間部から熱可塑性エ
    ラストマー組成物を押し出し、ローラの外周面を梨地面
    とすることを特徴とする給紙用ローラの製造方法。
  2. 【請求項2】 内側にマンドレル、外側に外ダイスを有
    する口金と、 上記口金のマンドレルと外ダイスにより形成される筒形
    状の空間部より、材料をチューブ状に連続的に押し出す
    押出機とを備えた給紙用ローラの製造装置であって、 上記外ダイスの押出側端面の内周縁に面取り部が設けら
    れ、該面取り部は、曲率半径が0.5mm以上2.0m
    m以下の曲面、あるいは、面取り部の深さ及び幅が0.
    5mm以上2.0mm以下の傾斜平面で構成されると共
    に、 上記外ダイスの内周面に、無機物を主成分とする金属メ
    ッキ、あるいは、カーボン単体のコーティングが施され
    ていることを特徴とする給紙用ローラの製造装置。
  3. 【請求項3】 押出機の先端に設けられた口金を通し
    て、熱可塑性エラストマー組成物をチューブ状に連続的
    に押出成形し、押出後に所定長さにカットしてローラと
    している給紙用ローラの製造方法であって、 上記口金を構成する外ダイスの押出側端面の内周縁に
    は、面取り部が設けられ、該面取り部は、曲率半径が
    0.5mm以上2.0mm以下の曲面、あるいは、面取
    り部の深さ及び幅が0.5mm以上2.0mm以下の傾
    斜平面とされており、かつ、上記面取り部にはフッ素樹
    脂がコーティングされており、 上記外ダイスと、該外ダイスの内側に配置されるマンド
    レルとにより形成される筒形状の空間部から熱可塑性エ
    ラストマー組成物を押し出し、ローラの外周面を梨地面
    とすることを特徴とする給紙用ローラの製造方法。
  4. 【請求項4】 内側にマンドレル、外側に外ダイスを有
    する口金と、 上記口金のマンドレルと外ダイスにより形成される筒形
    状の空間部より、材料をチューブ状に連続的に押し出す
    押出機とを備えた給紙用ローラの製造装置であって、 上記外ダイスの押出側端面の内周縁に面取り部が設けら
    れ、該面取り部は、曲率半径が0.5mm以上2.0m
    m以下の曲面、あるいは、面取り部の深さ及び幅が0.
    5mm以上2.0mm以下の傾斜平面で構成されると共
    に、 上記面取り部には、フッ素樹脂がコーティングされてい
    ることを特徴とする給紙用ローラの製造装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項3に記載の給紙用
    ローラの製造方法によりローラ状に形成されてなること
    を特徴とする給紙用ローラ。
  6. 【請求項6】 上記ローラの室温23℃でのショアA硬
    度が10以上50以下であり、上記ローラの外周表面の
    10点平均表面粗さRzが15μm以上100μm以下
    であることを特徴とする請求項5に記載の給紙用ロー
    ラ。
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