JP2001310362A - ゴムローラの製造方法及びゴムローラ - Google Patents

ゴムローラの製造方法及びゴムローラ

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JP2001310362A JP2000126991A JP2000126991A JP2001310362A JP 2001310362 A JP2001310362 A JP 2001310362A JP 2000126991 A JP2000126991 A JP 2000126991A JP 2000126991 A JP2000126991 A JP 2000126991A JP 2001310362 A JP2001310362 A JP 2001310362A
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rubber
shaft core
roller
core
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Shunichi Yabushita
俊一 籔下
Takahiro Fukumoto
隆洋 福本
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸芯と発泡ゴム層との接着力が高く、しかも
外径及び電気抵抗値の均一性に優れたゴムローラの提
供。 【解決手段】 クロスヘッド押出機7のシリンダー9内
には、発泡剤を含むゴム組成物19が充填されている。
ゴム組成物19は、スクリュー11の回転によって前方
に進み、ヘッド部13に達する。このゴム組成物19は
ヘッド部13で下方に進行方向を変え、口金15からチ
ューブ21として押し出される。一方、内筒17の挿入
口23からは軸芯3が挿入される。この軸芯3は内筒1
7を通過して口金15から排出され、下方に進む。口金
15の近傍では、軸芯3の外周面にチューブ21が被覆
される。挿入口23からは吸引がなされ、軸芯3とチュ
ーブ21との間が負圧状態とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば複写機、レ
ーザービームプリンタ、ファクシミリ、ATM等に用い
られるゴムローラに関し、特に発泡ゴム層を備えたゴム
ローラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機等の事務機器には、帯電ローラ、
現像ローラ、転写ローラ、給紙ローラ、搬送ローラ、定
着ローラ等のゴムローラが用いられている。この事務機
器で画像が形成される場合、まず帯電ローラが感光ドラ
ム等の静電潜像保持体を均一に帯電させる。次に、画像
露光によって静電潜像保持体上に静電潜像が形成され
る。次に、現像ローラによって静電潜像保持体上にトナ
ーが供給され、トナー像が形成される。一方、給紙ロー
ラ及び搬送ローラによって紙等の被印刷体が静電潜像保
持体まで搬送され、この被印刷体上に転写ローラによっ
てトナー像が転写される。トナー像は、定着ローラによ
って被印刷体に定着される。
【0003】帯電ローラ、現像ローラ及び転写ローラは
静電潜像保持体と接触するものであるため、静電潜像保
持体との間に適切なニップ幅が得られるよう、ある程度
柔軟である必要がある。また、給紙ローラ及び搬送ロー
ラも、被印刷体の搬送力向上の観点から、ある程度柔軟
である必要がある。特に近年、画像の高精度化、高密度
化の要求が高まりつつあり、さらに柔軟なゴムローラが
望まれている。ゴムローラに柔軟性を付与する目的で、
発泡ゴムが用いられることがある(例えば特開平11−
201140号公報等参照)。
【0004】発泡ゴムの層を備えたゴムローラを製造す
るには、まず発泡剤を含むゴム組成物を押し出し、チュ
ーブを成形する。次に、このチューブに仮芯を挿入して
加硫缶に投入し、加熱してゴムを架橋させるとともに発
泡剤を発泡させ、発泡ゴム成形体を得る。次にこの発泡
ゴム成形体から仮芯を抜いて軸芯(最終製品の一部とな
る芯)を挿入し、発泡ゴム成形体の表面を研磨して、軸
芯と発泡ゴム層とからなるゴムローラを得る。研磨は、
発泡ゴム層の平坦化、表面粗度調整等の目的で行われ
る。仮芯を用いる理由は後述するように架橋時にチュー
ブの内径が拡径してしまうからであり、したがって軸芯
は仮芯よりも大径のものが用いられる。
【0005】加硫缶による架橋では発泡によってチュー
ブの外径が膨張するが、チューブと仮芯との間に空隙が
あるので、加硫缶の内圧によって内径も大きくなる。こ
の際、内径の拡径量が部位によって異なり、得られる発
泡ゴム成形体の内径が不均一になってしまうことがあ
る。内径が不均一であると、軸芯と発泡ゴム層との間に
部分的に空気層が形成され、軸芯と発泡ゴム層との接着
力が不十分となってしまう。また、空気層によってゴム
ローラの電気抵抗値が不均一となってしまうこともあ
る。さらに、この空気層は研磨時の発熱で膨張するが、
膨張状態で発泡ゴム層が平坦に研磨されても、その後常
温では空気層が元の体積に戻るので、この空気層直上の
発泡ゴム層は凹み、発泡ゴム層表面に凹凸が生じて電気
抵抗値の不均一が助長されてしまうこともある。
【0006】特開平10−90975号公報には、クロ
スヘッド押出機を用いて支持軸上にゴム組成物を押し出
し、これを加硫するゴムローラの製造方法が開示されて
いる。クロスヘッド押出機を用いることにより、押出後
の支持軸とゴム組成物との間隙が小さくされうる。しか
しながら、通常のクロスヘッド押出では支持軸とゴム組
成物とを密着させることはできず、両者の間には依然と
して空気層が形成されるので、支持軸とゴム層との接着
力不足や、ゴムローラの外径及び電気抵抗値の不均一の
問題は残る。
【0007】このような接着力不足及び不均一性の問題
は、例えば特開平7−238923号公報、特開平7−
295331号公報、特開平10−156917号公報
等に開示された、いわゆる共押出によって発泡ゴム層の
上にソリッドゴム層が設けられたゴムローラにも見られ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題に鑑みてなされたものであり、軸芯と発泡ゴム層との
接着力が高く、しかも外径及び電気抵抗値の均一性に優
れたゴムローラの提供を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めになされた発明は、発泡剤を含む未架橋ゴム組成物か
らなるチューブを軸芯の表面に密着状態で被覆する被覆
工程と、このチューブを加熱してゴムを架橋させるとと
もに発泡剤を発泡させ、発泡ゴム層を形成する架橋工程
とを含むゴムローラの製造方法、である。
【0010】この製造方法では、被覆工程においてチュ
ーブと軸芯とが密着状態となるので、架橋工程において
チューブの内径が拡径しない。このため、軸芯と発泡ゴ
ム層との間に空気層が形成されない。よって、この製造
方法によって得られたゴムローラでは、軸芯と発泡ゴム
層との接着力が高く、また、空気層に起因する電気抵抗
値のばらつきも生じない。さらにこのゴムローラでは、
研磨時の空気層の膨張に起因する外径のばらつきも生じ
ない。なお、この製造方法において「チューブと軸芯と
が密着状態」とは、両者の間に空気層(気泡を含む)や
他の異物が実質的に介在しない状態を意味する。
【0011】この製造方法では、被覆工程で用いられる
軸芯がそのまま最終製品の一部となる。従って、従来の
製造方法のような仮芯の挿入や脱抜が不要であり、工程
が簡略化される。よって、ゴムローラの製造コストが安
価となる。
【0012】好ましくは、被覆工程におけるチューブの
内径は、軸芯の外径の0.5倍以上0.9倍以下であ
る。これにより、軸芯とチューブとがより確実に密着状
態となる。その内径が軸芯の外径よりも小さなチューブ
を軸芯に被覆する手段は、圧入でもよく、クロスヘッド
押出機による押出であってもよい。クロスヘッド押出機
が用いられる場合はヘッド部に軸芯が挿入され、チュー
ブの押出と共に軸芯への被覆がなされる。なお、クロス
ヘッド押出機による場合は、仮に軸芯が挿入されずにチ
ューブが押し出されたときのこのチューブの内径が、軸
芯の外径の0.5倍以上0.9倍以下とされる。
【0013】クロスヘッド押出機が用いられる場合、好
ましくは、吸引によってチューブと軸芯との間が負圧状
態とされつつ、チューブの軸芯への被覆が行われる。こ
れにより、軸芯とチューブとがより確実に密着状態とな
る。吸引が行われる場合は、チューブの内径が軸芯の外
径の0.9倍の値を超えてもよい。
【0014】この製造方法は、軸芯及び発泡ゴム層から
なるゴムローラのみならず、発泡ゴム層の上に位置する
ソリッドゴム層等の、他の層を備えたゴムローラの製造
にも好適である。なお、ソリッドゴム層とは、気泡を実
質的に含まないゴム層のことである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面が参照されつつ、
本発明の実施形態が説明される。
【0016】図1は、本発明の一実施形態にかかるゴム
ローラ1が示された斜視図である。このゴムローラ1
は、軸芯3及び発泡ゴム層5を備えている。軸芯3は断
面が円形の棒状であり、発泡ゴム層5は円筒状である。
軸芯3の外周面と発泡ゴム層5の内周面とは、互いに当
接している。
【0017】軸芯3の材質は特には制限がなく、例えば
合成樹脂、金属等が用いられる。帯電ローラ、現像ロー
ラ及び転写ローラとして用いられる場合は、ゴムローラ
1が導電性とされる必要がある。この場合は軸芯3も導
電性である必要があるので、軸芯3には通常金属材料が
用いられる。
【0018】発泡ゴム層5は、ゴム組成物が架橋される
ことによって形成されている。用いられるゴムとして
は、例えばエチレン−プロピレン−ジエン共重合体(E
PDM)、スチレン−ブタジエン共重合体、天然ゴム、
ブタジエンゴム、イソプレンゴム、シリコーンゴム、ア
クリロニトリル−ブタジエン共重合体、水素化アクリロ
ニトリル−ブタジエン共重合体、クロロプレンゴム、ア
クリルゴム、ウレタンゴム、エピクロルヒドリンゴム等
が挙げられる。
【0019】発泡ゴム層5は、気泡を含んでいる。この
気泡は、発泡剤の発泡によって形成されている。好適に
用いられる発泡剤としては、例えばアゾジカルボンアミ
ド、N,N−ジニトロソペンタメチレンテトラミン等
の、化学反応型の有機発泡剤が挙げられる。通常は、ゴ
ムの加熱・架橋反応と同時に発泡が起こる。化学反応型
有機発泡剤の配合量(質量比)は、ゴム100部に対し
て3部以上12部以下程度とされる。配合量が上記範囲
未満であると発泡倍率が低下してゴムローラ1の柔軟性
が不十分となってしまうことがある。逆に配合量が上記
範囲を超えると、発泡剤がゴムの架橋反応を阻害してゴ
ムローラ1の強度が不十分となってしまうことがある。
【0020】発泡ゴム層5の発泡倍率は、2倍以上15
倍以下が好ましく、3倍以上6倍以下が特に好ましい。
発泡倍率が上記範囲未満であると、ゴムローラ1の柔軟
性が不十分となってしまうことがある。逆に、発泡倍率
が上記範囲を超えると、ゴムローラ1の強度が不足して
しまうことがある。
【0021】発泡ゴム層5の厚みは特には制限されない
が、通常は2mm以上10mm以下とされる。厚みが上
記範囲未満であると、ゴムローラ1の柔軟性が損なわれ
てしまうことがある。逆に、厚みが上記範囲を超える
と、ゴムローラ1の強度が不足してしまうことがある。
【0022】帯電ローラ、現像ローラ及び転写ローラと
して用いられる場合は、発泡ゴム層5が導電性とされる
必要がある。通常は、カーボンブラック、金属粉末等の
電子導電性物質が配合されることにより、発泡ゴム層5
に導電性が付与される。また、アクリロニトリル−ブタ
ジエン共重合体、水素化アクリロニトリル−ブタジエン
共重合体、クロロプレンゴム、アクリルゴム、ウレタン
ゴム、エピクロルヒドリンゴム等の、イオン導電性であ
ってポリマー自体の電気抵抗が小さなゴムが用いられる
ことによっても、発泡ゴム層5が導電性とされる。これ
らのゴムが用いられる場合は電子導電性物質の配合は不
要である。もちろん、イオン導電性のゴムにさらに電子
導電性物質が配合されてもよい。
【0023】このゴムローラ1は軸芯3及び発泡ゴム層
5から構成されているが、発泡ゴム層5の上にソリッド
ゴム層が設けられてもよい。また、発泡ゴム層5とソリ
ッドゴム層との間や、ソリッドゴム層の上に、必要に応
じさらに他の層が設けられてもよい。
【0024】図2は、図1のゴムローラ1の被覆工程が
示された一部断面図である。この図には、クロスヘッド
押出機7が示されている。このクロスヘッド押出機7
は、シリンダー9と、スクリュー11と、ヘッド部13
と、口金15と、内筒17とを備えている。シリンダー
9内には、発泡剤を含むゴム組成物19(発泡性ゴム組
成物)が充填されている。ゴム組成物19は、スクリュ
ー11の回転によって前方(図2における右方向)に進
み、ヘッド部13に達する。このゴム組成物19はヘッ
ド部13で下方に進行方向を変え、口金15からチュー
ブ21として押し出される。一方、内筒17の挿入口2
3からは軸芯3が挿入される。この軸芯3は内筒17を
通過して口金15から排出され、下方に進む。口金15
の近傍では、軸芯3の外周面にチューブ21が被覆され
る。
【0025】チューブ21の内径(軸芯3が挿入されず
にチューブ21が押し出されたときの内径)は、軸芯3
の外径の0.5倍以上0.9倍以下が好ましい。すなわ
ち、このゴムローラ1では、チューブ21の内径φrと
軸芯3の外径φsとが、下記数式(I)を満たすことが
好ましい。
【0026】
【数1】
【0027】このようにチューブ21の内径が軸芯3の
外径よりも小さくされることにより、チューブ21に強
制的に軸芯3が挿入されることとなる。これにより軸芯
3とチューブ21との間の空気が追い出され、軸芯3と
チューブ21とが密着状態となる。チューブ21の内径
が軸芯3の外径の0.9倍を越えると、空気の追い出し
効果が不十分となってしまうことがある。逆に、チュー
ブ21の内径が軸芯3の外径の0.5倍未満であると、
被覆が困難となってしまうことがある。これらの観点か
ら、チューブ21の内径は、軸芯3の外径の0.6倍以
上0.85倍以下がより好ましく、0.65倍以上0.
8倍以下が特に好ましい。なお、軸芯3とチューブ21
との密着状態は、仕上がり製品の有効長さ全体に渡って
達成される必要がある。
【0028】好ましくは、挿入口23から吸引がなされ
つつ、押出が行われる。これにより、口金15の近傍の
チューブ21と軸芯3との間が負圧状態となり、両者が
確実に密着状態となる。吸引がなされる場合は、チュー
ブ21の内径が軸芯3の外径の0.9倍を越えてもよ
い。もちろん、吸引がなされる場合でも、チューブ21
の内径が軸芯3の外径の0.5倍以上0.9倍以下とさ
れることにより、チューブ21と軸芯3との密着状態が
より確実に達成される。
【0029】図2では発泡性ゴム組成物のみからチュー
ブ21が成形されているが、いわゆる共押出により、発
泡性ゴム組成物からなる内層とソリッドゴム組成物から
なる外層とを備えたチューブが成形されてもよい。この
場合も、挿入口23から軸芯3が挿入され、軸芯3への
チューブの被覆がなされる。また、クロスヘッド押出機
7によって発泡性ゴム組成物のみからチューブが成形さ
れ、このチューブの表面にソリッドゴム組成物が被覆さ
れてもよい。
【0030】内筒17を備えていない押出機によってチ
ューブが押し出され、このチューブに軸芯3が強制圧入
されてもよい。この場合も、チューブの内径が軸芯3の
外径の0.5倍以上0.9倍以下、特には0.6倍以上
0.85倍以下、さらには0.65倍以上0.8倍以下
とされることにより、軸芯3とチューブとの間の空気が
追い出され、両者の密着状態が達成される。強制圧入
は、潤滑剤としての水、アルコール等が、軸芯3の外周
面又はチューブの内周面に塗布されて行われる。また、
圧搾空気が吹き付けられながら、機械的に強制圧入が行
われてもよい。
【0031】軸芯3に被覆されたチューブ21は、加熱
によって架橋される(架橋工程)。架橋は金型で行われ
てもよく、また、加硫缶で行われてもよい。架橋時に発
泡剤が発泡し、発泡ゴム層5が形成される。
【0032】
【実施例】以下、実施例によって本発明の効果が明らか
にされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定
的に解釈されるべきではないことはもちろんである。な
お、以下の配合量の記載において「部」で示される数値
は、質量が基準とされたときの比を意味する。
【0033】[実施例1]アクリロニトリル−ブタジエ
ン共重合体(日本合成ゴム社の商品名「N215S
L」)80部、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体
(三井石油化学社の商品名「EPT4021」)20
部、カーボンブラック(東海カーボン社の商品名「シー
スト3」)5部、ステアリン酸(日本油脂社)1部、発
泡剤(永和化成工業社の商品名「ビニホールAC#
3」)7部、他の発泡剤(永和化成工業社の商品名「ネ
オセルボンN5000」)3部、硫黄(鶴見化学社の商
品名「粉末イオウ」)1.5部、加硫促進剤としてのテ
トラエチルチウラムジスルフィド(大内新興化学工業社
の商品名「ノクセラーTET」)1.5部、他の加硫促
進剤としての2−メルカプトベンゾチアゾール(大内新
興化学工業社の商品名「ノクセラーM」)1部及び他の
加硫促進剤としてのN−シクロヘキシル−2−ベンゾチ
アゾールスルフェンアミド(大内新興化学工業社の商品
名「ノクセラーCZ」)0.6部を混練し、発泡性のゴ
ム組成物を得た。このゴム組成物を、スクリュー径が9
0mmであり、L/Dが18であるクロスヘッド押出機
(中田エンジニアリング社製)のシリンダーに投入し
た。そして、スクリュー温度が40℃、シリンダー温度
が40℃、ヘッド部温度が40℃、スクリューの回転速
度が10rpmの条件で、内径が5.5mmとなるよう
にチューブ状に押し出した。一方、挿入口から外径6.
0mmの軸芯を挿入し、挿入口から吸引しつつ、この軸
芯の表面にチューブを被覆した。次に、この軸芯及びチ
ューブを加硫缶に投入し、加熱してチューブを架橋させ
た。架橋と同時に発泡剤が発泡し、発泡ゴム層が形成さ
れた。この発泡ゴム層の表面を砥石で常法に従って研磨
し、実施例1のゴムローラを得た。
【0034】[実施例2]挿入口からの吸引をしなかっ
た他は実施例1と同様にして、実施例2のゴムローラを
得た。
【0035】[実施例3]実施例1と同様のゴム組成物
を通常の押出機で押し出し、内径が5.5mmのチュー
ブを得た。このチューブに、チューブの変形が生じない
ように留意しつつ、実施例1と同様の軸芯(外径が6.
0mm)を強制圧入した。強制圧入では、エチルアルコ
ールを潤滑剤として用いた。その後、実施例1と同様の
方法にてチューブを架橋し、発泡ゴム層を形成した。こ
の発泡ゴム層の表面を実施例1と同様の方法にて研磨
し、実施例3のゴムローラを得た。
【0036】[比較例]実施例1と同様のゴム組成物を
通常の押出機で押し出し、内径が5.5mmのチューブ
を得た。このチューブに外径が2.0mmの仮芯を挿入
し、加硫缶に吊り下げて架橋して、発泡ゴム層からなる
円筒体を得た。この円筒体に、実施例1と同様の軸芯
(外径が6.0mm)を強制圧入した。強制圧入では、
エチルアルコールを潤滑剤として用いた。この発泡ゴム
層の表面を実施例1と同様の方法にて研磨し、比較例の
ゴムローラを得た。
【0037】[表面平滑性の評価]表面が平坦な定盤の
上に、ゴムローラを載置した。そして、軸方向と直交方
向から光線を当て、ゴムローラと定盤との間から漏れ出
る光線を目視観察した。光線の漏れ出しが全くないもの
を「◎」とし、光線の漏れ出しがほとんどないものを
「○」とし、光線が多く漏れ出すものを「×」とした。
この結果が、下記の表1に示されている。
【0038】[加工性の評価]表面研磨時に、加工性を
評価した。軸芯と発泡ゴム層との密着性(接着力)が極
めて高く、大量生産時の信頼性が高いものを「◎」と
し、密着性が高く研磨にほとんど支障が生じないものを
「○」とした。この結果が、下記の表1に示されてい
る。
【0039】[製造コスト]製造コストの面で極めて有
利なものを「◎」とし、やや有利なものを「△」とし、
改善が必要なものを「×」とした。この評価が、下記の
表1に示されている。
【0040】
【表1】
【0041】表1より、各実施例のゴムローラは、比較
例のゴムローラに比べて、総合評価として優れているこ
とが解る。これらの評価結果より、本発明の優位性が確
認された。
【0042】
【発明の効果】以上説明されたように、本発明のゴムロ
ーラは軸芯と発泡ゴム層との接着力が高い。しかも、こ
のゴムローラは、外径及び電気抵抗値の均一性に優れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態にかかるゴムロー
ラが示された斜視図である。
【図2】図2は、図1のゴムローラの被覆工程が示され
た一部断面図である。
【符号の説明】
1・・・ゴムローラ 3・・・軸芯 5・・・発泡ゴム層 7・・・クロスヘッド押出機 9・・・シリンダー 11・・・スクリュー 13・・・ヘッド部 15・・・口金 17・・・内筒 19・・・ゴム組成物 21・・・チューブ 23・・・挿入口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/08 501 G03G 15/08 501D 4F207 15/16 103 15/16 103 // B29K 21:00 B29K 21:00 105:04 105:04 B29L 31:08 B29L 31:08 C08L 21:00 C08L 21:00 Fターム(参考) 2H003 BB11 CC05 2H032 AA05 BA19 2H077 AD06 FA00 FA12 FA22 3J103 AA02 AA51 BA41 EA11 FA15 FA30 GA02 GA32 GA52 GA57 GA58 GA60 GA66 GA74 HA12 HA18 4F074 AA05 AA12 AA25 AC02 AD04 AD09 AG11 BA00 BB05 BB06 BB12 CA22 CC04Y CC06Y CC10X CC34X DA47 DA54 DA59 4F207 AA45 AB02 AD03 AD15 AG03 AG20 AH04 AR12 KA01 KA12 KB18 KB26 KF01 KF04 KJ05 KK04 KK41 KK51 KL58 KL63 KL83 KL88 KW33

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡剤を含む未架橋ゴム組成物からなる
    チューブを軸芯の表面に密着状態で被覆する被覆工程
    と、 このチューブを加熱してゴムを架橋させるとともに発泡
    剤を発泡させ、発泡ゴム層を形成する架橋工程とを含む
    ゴムローラの製造方法。
  2. 【請求項2】 上記チューブの内径が軸芯の外径の0.
    5倍以上0.9倍以下である請求項1に記載の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 クロスヘッド押出機にてチューブを押し
    出しつつ、このクロスヘッド押出機に挿入された軸芯に
    チューブを被覆することによって上記被覆工程が達成さ
    れる請求項1又は請求項2に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 吸引によってチューブと軸芯との間が負
    圧状態とされつつ、上記チューブの軸芯への被覆が行わ
    れる請求項3に記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 軸芯とこの軸芯上の発泡ゴム層とを備え
    ており、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の
    製造方法によって製造されたゴムローラ。
  6. 【請求項6】 上記発泡ゴム層の上に位置するソリッド
    ゴム層をさらに備えた請求項5に記載のゴムローラ。
JP2000126991A 2000-04-27 2000-04-27 ゴムローラの製造方法及びゴムローラ Pending JP2001310362A (ja)

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