JP2003307769A - 閃光装置のポップアップ機構 - Google Patents

閃光装置のポップアップ機構

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JP2003307769A
JP2003307769A JP2002115367A JP2002115367A JP2003307769A JP 2003307769 A JP2003307769 A JP 2003307769A JP 2002115367 A JP2002115367 A JP 2002115367A JP 2002115367 A JP2002115367 A JP 2002115367A JP 2003307769 A JP2003307769 A JP 2003307769A
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lock arm
wire
frame
plunger
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JP2002115367A
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Hiroka Tsutsumi
裕加 堤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 衝撃に対しも格納位置への確実なロック、手
動によるポップアップ動作を円滑に機能でき、また、ポ
ップアップ時の衝撃音やバウンドを解消できるようにし
たポップアップ機能を得る。 【解決手段】 ポップアップ板金44と共にストロボ装
置9をポップアップ位置へ付勢するポップアップばね
と、ポップアップ板金44にワイヤ49を設け、ワイヤ
49から解除されてポップアップ板金44をポップアッ
プ位置に動作するロックアーム13を有するロックアー
ムレバー11と、ロックアームレバー11とリンクさ
れ、無通電時に磁気吸引力によりロックアーム13をワ
イヤ49にロックする方向へ付勢し、通電時に磁気吸引
力の解除によりロックアーム13をワイヤ49にロック
する付勢力を解除するためのプラッジャーと、ポップア
ップ板金44のポップアップ動作時に生じる衝撃を吸収
するリリースばね54とから構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばカメラのス
トロボ等の閃光装置のポップアップ機構に関し、詳しく
は、閃光装置の格納位置へのロック動作、閃光装置の自
動ポップアップ動作及び閃光装置の手動によるポップア
ップ動作をバランスよく円滑に機能するようにしたもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、ビデオカメラ装置に備えたストロ
ボ装置がボタン操作によってオートでポッブアップ動作
されるようにした方式のものがある。この種、ポップア
ップ機構の一例として、ストロボ装置をポップアップ位
置に跳ね上げるポップアップばねを備えると共に、プラ
ンジャーにより移動可能にされるロックアームレバーを
備え、このロックアームレバーの鉤状のロックアームを
ワイヤーにロックし、ストロボ装置を係止することでポ
ップアップばねのばね力に抗してストロボ装置が格納位
置に収納される。そして、プランジャーの通電動作によ
ってロックアームが後退しワイヤーから解除されること
で、ストロボ装置がポップアップばねの付勢力によりポ
ップアップ位置に跳ね上げられるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ストロボ装
置を収納位置にロックするためのロック機構では、ワイ
ヤーにロックされるロックアームの形状が仰角方向に傾
斜しているため、収納位置に確実にロックすることに不
利であり、多少の衝撃で簡単にポップアップし易かっ
た。また、ロック時の組付けのバラツキにより格納時の
ストロボの高さバラツキの抑え込みが困難であった。
【0004】また、ユーザーの意思をもって手動でスト
ロボ装置を開ける場合もあくまで簡単には壊れない程度
の無理開け可能機構であるため、セット使用上、手動で
ポップアップさせるという機能に対応し得るだけの耐久
力に欠けセット仕様に制限があった。
【0005】また、ストロボ装置のポップアップ時は、
プランジャー開放と同時にポップアップばねの付勢力の
力だけでロックアームをワイヤーからリリースさせてい
るため、ロックアームに少しでも型や傾きがあるとロッ
クアームが円滑に回動せず、不必要な負荷を受けてしま
うためロックに不利でありながら、ロック面を仰角方向
に傾斜してワイヤーを解除させていたため、ロック機能
と力負けが生じ易く、「開かず」と「閉じず」の不良が
同じような割合で発生している。
【0006】また、ポップアップ完了時にロックアーム
を制御する機構がないため、ポップアップ時の衝撃で周
辺機構に振動音を発し、ストロボ筐体がバウンドを起こ
してしまう対策として緩衝材を必要としている。
【0007】また、ロックアームレバーの回転支承部を
カシメで組付けているため、カシメのバラツキによりロ
ック面の浮き上がりやコジレが生じ易く、組付け部のい
わゆる薄目空き現象が起き易い。
【0008】また、ロックアームレバーの回転軸孔が板
厚抜き(tが0.6前後)であり、かつ、合わせとなる
回転支軸も別部品の軸をカシメているため、強度と寸法
の安定性に欠け、ポップアップ方向のばね力がロックア
ームレバーが浮き上がる原因となり回転方向に力を変換
させにくい。
【0009】さらに、プランジャーのソケットから離れ
た反対側の固定用孔に直にビス止めにて取り付けて固定
しているため、孔径とビス径の差が傾きガタとなり、ロ
ック力に関与するソケット部の取り付け位置が大きく振
られ、これによって、磁気吸着面に対し傾きをもった解
除力がかかり易く、このため、磁力保持に不利となり吸
着力のバラツキが大きくなっている。等の問題あった。
【0010】本発明は、上述したような課題を解消する
ためになされたもので、衝撃に対してもストロボ装置の
格納位置への確実なロック動作、ストロボ装置の自動ポ
ップアップ動作及び手動によるポップアップ動作をバラ
ンスよく円滑に機能でき、また、ポップアップ時の衝撃
(音)やバウンド等々を解消できるようにした閃光装置
のポップアップ機構を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め本発明による閃光装置のポップアップ機構は、ポップ
アップ位置と格納位置とに移動可能のポップアップフレ
ームに支持されている閃光装置と、ポップアップフレー
ムと共に閃光装置をポップアップ位置へ付勢するポップ
アップばねと、ポップアップフレームにワイヤーを支持
し、当該ワイヤーにロックアームの水平受け面がロック
されポップアップフレームを格納位置に保持する動作
と、ワイヤーから解除されてポップアップフレームをポ
ップアップ位置に動作するロックアームレバーと、ロッ
クアームレバーとリンクされ、無通電時に磁気吸引力に
よりロックアームをワイヤーにロックする方向へ付勢
し、通電時に磁気吸引力の解除によりロックアームをワ
イヤーにロックする付勢力を解除するためのプラッジャ
ーと、ポップアップフレームのポップアップ動作時にワ
イヤーからロックアームを解除する方向へ付勢するため
のリリースばねとから構成したものである。
【0012】上述したポップアップ機構によれば、閃光
装置の格納位置ではポップアップフレームのワイヤーに
ロックアームがその水平受け面が係合され衝撃に対して
も閃光装置の安定したロックが可能となる。また、閃光
装置のポップアップ動作ではプランジャーの開放と同時
にリリースばねの付勢力によりロックアームをワイヤー
から確実に後退させることができ、閃光装置のポップア
ップ動作を円滑に行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明による閃光装置のポ
ップアップ機構の実施の形態をビデオカメラに適用した
例をとって図面を参照して説明する。
【0014】図1は閃光装置(以下、ストロボ装置とい
う)が格納位置に格納された状態のビデオカメラ装置の
外観斜視図、図2はストロボ装置がポップアップ位置に
跳ね上られた状態のビデオカメラ装置の外観斜視図、図
3はストロボ装置がポップアップ位置に跳ね上られた状
態のポップアップ機構の斜視図、図4はストロボ装置を
取り外したポップアップ状態のポップアップ機構の斜視
図である。図5はプランジャーホルダーを取り外したポ
ップアップ状態のポップアップ機構の斜視図である。図
6はポップアップ機構を後方から見たポップアップ状態
のポップアップ機構の斜視図である。図7は格納状態の
ポップアップ機構の斜視図である。図8はポップアップ
機構の分離状態の斜視図である。図9はベース板金とプ
ランジャーを裏面側から見た斜視図である。
【0015】まず、ビデオカメラ装置の機能について説
明する。ビデオカメラ本体部1の前面側には撮影レンズ
2が備えられ、この撮影レンズ2から光学レンズ群を介
して入射した被写体像はCCD(固体撮像素子)によっ
て映像信号化され、別にビデオカメラ本体部1の前面側
に設けたマイク3から集音した音声信号と共に磁気テー
プに記録される。また、撮影中における静止画はスティ
ック状の記録媒体に記録されるようになっている。
【0016】また、ビデオカメラ本体部1の上部背面側
には撮影中の被写体像を接眼部を通して見ることのでき
るビューファインダ4があり、また、ビデオカメラ本体
部1の一側面にはヒンジにより回動可能に結合され、起
立及び反転自在にされるようにした液晶表示パネル5が
外付け式に取り付けられている。この液晶表示パネル5
に写し出される被写体像を見ながら撮影したり、静止画
やあるいは再生した画像を写し出すことができるように
なっている。
【0017】また、符号6は静止画撮影用のフォトボタ
ン、7はズームレバー、8はビデオ/電源オフ/カメラ
/メモリーのモード切換えレバーであり、このモード切
換えレバー7の前面側に図示しないが記録ボタンが配置
されている。
【0018】ここで、ビデオカメラ本体部1の上部前面
側にストロボ装置9が備えられている。ストロボ装置9
は静止画撮影時の被写体光量が確保されているときには
ビデオカメラ本体部1の凹部1a内に格納位置にされ、
ストロボ装置9の非使用状態であり、被写体光量が不足
しているときにビデオカメラ本体部1からポップアップ
位置に跳ね上げられストロボ装置9の使用状態となる。
尚、ストロボ装置9の内部構造はここでは図示しない
が、リフレクタを有する発光管が配置され、発光管はト
リガコイルにより駆動され、前面の拡散レンズを通して
ストロボ発光するようになっている。
【0019】以下、ストロボ装置9のポップアップ機構
の詳細について説明する。符号10がポップアップ機構
のベース板金であり、ベース板金10に曲げ形成した複
数の取付片10aがビデオカメラ本体部1側にねじ固定
される。ベース板金10上にはロックアームレバー11
が後述する回転支軸16(図8参照)を中心にして回動
可能に支承されている。ロックアームレバー11にはそ
の一端部から直角に曲げ起こされて立設する水平受け面
13aを有するロックアーム13と、このロックアーム
13に対して直角方向にロックアームレバー11から延
出するリターン片14と、別にロックアームレバー11
からリターン片14とは反対方向にレバー15が延出さ
れている。
【0020】上述したベース板金10へのロックアーム
レバー11の取り付け構造は次のように構成されてい
る。ベース板金10には絞り加工により内壁面に雌ねじ
16aがタップ形成されているボス状の回転支軸16が
成形されている。これに対してロックアームレバー11
の支点部には同じく絞り加工により筒状の回転支点部1
7が形成され、この回転支点部17が回転支軸16に回
転可能に挿着されている。そして、ロックアームレバー
11の上から薄ばね材からなる抑え板18が取り付けら
れる。抑え板18には窓孔18aを有し、この窓孔18
aからロックアームレバー11のロックアーム13が突
き出るようにされている。抑え板18はこれに開けたね
じ孔18bを通してねじ12をベース板金10の回転支
軸16にねじ固定され、また、別にねじ19を抑え板1
8に開けたねじ孔18cを通してベース板金10のねじ
孔20にねじ止めしている。また、ベース板金10には
裏面側に絞り加工した凸状のリブ18dによってロック
アーム13の根元が浮かぬように抑えると共に、ロック
アーム13がリブ18dに接触して摺動し抑え板18に
対して面擦りしないようにしている。これによって、ロ
ックアームレバー11はベース板金10と抑え板18の
リブ18dによって挟み込まれ、ロックアームレバー1
1を回動方向のみ回動可能にし浮き上がりやコジレのな
いようにしている。
【0021】ここで、上述したロックアームレバー11
のレバー15の先端部にはピン21が突設され、このピ
ン21にプランジャー22の可動部であるソケット23
の長孔23aが係合している(図5参照)。プランジャ
ー22は図9に示したようにボビン24に一対のコイル
25,25を有し、このコイル25,25内にソケット
23から延出する二股状の鉄片23b,23bが挿入さ
れている。そして、コイル25,25内に両鉄片23
b,23bと対向するようにマグネット22a,22a
が配置されている(図11及び図12参照)。プランジ
ャー22はロックアームレバー11を牽引駆動するもの
で、プランジャー22の無通電時ではソケット23の鉄
片23b,23bがマグネット22a,22aに磁気吸
引されてソケット23が引き込まれ、ロックアームレバ
ー11を牽引する作用が得られる。また、コイル25,
25に通電することによって、コイル25,25に発生
する電磁力によりマグネット22a,22aの磁気力が
消滅し、ロックアームレバー11の牽引力を解除される
ようになる。
【0022】また、プランジャー22は図4に示したよ
うにプランジャーホルダー26により保持されてベース
板金10への位置決めが行われている。この様子をプラ
ンジャーホルダー26を裏面から見た図9について説明
する。プランジャー22はボビン24がプランジャーホ
ルダー26に設けた収容壁26a内に収容されて位置決
めされ、ソケット23はプランジャーホルダー26に形
成したガイド凹部27を進退する方向のみ移動可能に位
置決めされる。
【0023】上述したプランジャー22及びプランジャ
ーホルダー26のベース板金10への取り付けは、ま
ず、図9に示すようにプランジャーホルダー26にプラ
ンジャー22を所定位置に収納した後、プランジャー2
2をこれに半田付けされた基板39と共にねじ40で共
締めしてプランジャーホルダー26に固定する。この
後、プランジャーホルダー26をその先端の鉤部28を
ベース板金10の係合孔29に係止し、鉤部28の近傍
の位置決めピン30をベース板金10の位置決め孔31
に係合すると共に、プランジャーホルダー26の側面に
設けた凸部32をベース板金10の側面に形成した窓孔
33に係合し、さらに、プランジャーホルダー26のコ
イル25側に設けた位置決めピン34をベース板金10
の位置決め孔35に係合する。そして、最後にプランジ
ャーホルダー26をそのねじ孔36を通じて止めねじ3
7(図10参照)をベース板金10のねじ部38に締め
付けて固定する。プランジャーホルダー26がベース板
金10に取り付けられた状態が図10である。また、符
号41はプランジャーホルダー26の取り付け時にプラ
ンジャー22のソケット23の長孔23aと、ロックア
ームレバー11のレバー15のピン21とが係合されて
いることを確認するための視認孔である。
【0024】一方、ベース板金10には左右一対の軸受
板42,42が曲げ起こされて立設され、この軸受板4
2,42の軸孔42a,42aに支持した軸43にポッ
プアップフレームであるポップアップ板金44がその左
右に曲げ形成した側板45,45が回動可能に支承され
ている。軸43にはポップアップばねであるコイルばね
46が挿着され、コイルばね46の一方のばね端46a
はポップアップ板金44に係止され、他方のばね端46
bがベース板金10の一方の軸受板42に曲げ形成した
ばね掛け部42aに係止されている。すなわち、ポップ
アップ板金44はコイルばね46のばね力によって仰角
角度方向にばね付勢される。このポップアップ板金44
の仰角角度は後述する。
【0025】また、ポップアップ板金44の上面には略
V字状に曲げ形成したワイヤー49がその曲げ部を図示
しない引っ掛け片に支持され、ワイヤー49の一方側4
9aはポップアップ板金44に曲げ起こされた保持片5
0に支持され、他方側49bは同じくポップアップ板金
44に曲げ起こされた保持片51に支持されている。こ
こで、保持片50に支持されているワイヤー49が横断
するポップアップ板金44部分には開口部52が開けら
れ、この開口部52を通じて前述したロックアーム13
がワイヤー49に係脱可能である。さらに、ポップアッ
プ板金44にはワイヤー49を横断するように開口部5
2に傾斜面板53が形成されている。この傾斜面板53
はワイヤー49がロックアーム13の水平受け面13a
にロックされたとき、ワイヤー49を下から傾斜面板5
3で抑え込んでポップアップ板金44の閉じ高さ、つま
り、ポップアップ板金44と共にストロボ装置9を水平
位置に保持するようにしている。
【0026】また、ロックアームレバー11のリターン
片14の近傍部分にはリリースばね54の一端が係止さ
れ、他端はベース板金10に切り起こされたばね掛け片
10bに係止されている。このリリースばね54はコイ
ルばね46のばね力より小さくされ、リリースばね54
はロックアームレバー11を介してロックアーム13を
ワイヤー49から解除方向へ付勢している。
【0027】以上のように構成したストロボ装置9の格
納状態、つまり、ポップアップ板金44の格納状態を図
7に示す。格納状態ではプランジャー22は無通電状態
であり、このため、ソケット23は二股状の鉄片23
b,23bは図示しないマグネットの磁気力により吸着
されているので、ロックアームレバー11のレバー15
は牽引され、ロックアーム13がワイヤー49との係合
を保持する方向へ付勢されている。すなわち、ポップア
ップ板金44が格納位置にロックされている状態では、
コイルばね46のばね力よりプランジャー22の磁気力
が勝っていることからポップアップ板金10の格納状態
が維持されている。この際、ワイヤー49と係合されて
いるロックアーム13はその水平受け面13aで係止さ
れているので安定してロック状態を維持している。
【0028】次に、ストロボ装置9が格納位置からポッ
プアップ位置に跳ね上げられる動作について説明する。
【0029】プランジャー22のコイル25にパルス信
号が印加されることで、プランジャー22はマグネット
の磁気力が零に消滅して鉄片23bの吸着が開放され
る。プランジャー22が開放されることはソケット23
の牽引が解除されることになるので、リリースばね54
のばね力によりロックアームレバー11は図12に示す
ように回転支軸16を中心として反時計周り方向へ回動
され、これによって、ロックアーム13がワイヤー49
とのロックを解除する方向へ後退する。このリリースば
ね54の引っ張り動作によってポップアップ板金44は
コイルばね46のばね力によりポップアップ動作する。
【0030】ポップアップ板金44が完全にポップアッ
プされる直前では、ポップアップ板金44の一方の側面
板45の端部45a(図6参照)がロックアームレバー
11のリターン片14を蹴飛ばすことで、ロックアーム
レバー11が図12の位置から図11に示すように時計
周り方向へ回動してリリースばね54にテンションが掛
かる方向へ引っ張られる共に、プランジャー22のソケ
ット23の鉄片23b,23bがマグネット22a,2
2aに着磁される位置に突き当たる。すなわち、ポップ
アップ板金44のポップアップ位置は鉄片23b,23
bがマグネット22a,22aに着磁されてソケット2
3の長孔23aの面aにレバー15のピン21が突き当
たると共に、リリース片14にポップアップ板金44の
側面板45の端部45aが突き当たることによってポッ
プアップ板金44のポップアップ角度が規制される。一
例としてポップアップ角度は約30°にされている。
【0031】また、ポップアップ板金44のポップアッ
プ時、ポップアップ板金44の側面板45の端部45a
がロックアームレバー11のリターン片14を蹴飛ばす
ことで、リリースばね54にテンションが掛かかること
によりソケット23の鉄片23b,23bがマグネット
22a,22aに着磁されされたときの衝撃(音)が緩
衝されることになる。また、ポップアップ板金44と共
にポップアップされるストロボ装置9がポップアップ動
作に伴ってバウンド振動することが解消できる。
【0032】そして、ポップアップ板金44のポップア
ップ動作に伴ってプランジャー22のソケット23が後
退し鉄片23bがマグネット22aに再び吸着される動
作と共に、ロックアーム13がワイヤ49とのロック位
置に復帰するようになる。
【0033】尚、図7に示すようにベース板金10には
これに曲げ形成した規制片47が設けられ、これに対し
てポップアップ板金44に曲げ形成した突き当て片48
が設けられている。すなわち、ポップアップ板金44の
ポップアップ時では突き当て片48は規制片47に突き
当たることはないが、ストロボ装置9が開放方向に無理
な外力を受けたときに保護するためのストッパの機能を
有している。また、ベース板金10にプランジャー22
が組付けられる前では、規制片47に突き当て片48が
突き当たりる位置までポップアップ板金44が開放する
ようにしている。
【0034】ここで、ストロボ装置9を格納位置に収納
するには、ストロボ装置9と共にポップアップ板金44
を手動でダウンさせることによって、ワイヤー49がロ
ックアーム13の斜面13bを滑りながら撓み、ワイヤ
ー49がロックアーム13を乗り越えて水平受け面13
aに係合されストロボ装置9のロックが完了する。
【0035】また、本発明ではストロボ装置9を例えば
メンテナンス等の場合、手動でポップアップさせること
が可能である。すなわち、図7のロック状態からストロ
ボ装置9と共にポップアップ板金44をポップアップ方
向へ引き上げる力が作用すると、ワイヤー49が傾斜面
53を滑って水平受け面13aから後退しロックが解除
される。ロックが解除されることでコイルばね46の付
勢力によりポップアップ位置に開放することができる。
このような構成から衝撃力により開放してしまうことが
ない機構にもかかわらず、手動で開放することであって
もメカ機構部を破壊することもなくスムーズに開放する
ことができる。
【0036】以上説明したように本発明によるストロボ
装置のポップアップ機構は、ストロボ装置のロック状態
ではワイヤー49とロックされるロックアーム13の受
け面が水平受け面13aにすると共に、ワイヤー49を
傾斜面53で抑え込んでポップアップ板金10の高さを
決めているので、安定して確実にロックがかかり、スト
ロボ装置の格納状態における高さのバラツキを解消する
ことができる。
【0037】また、ストロボ装置9のポップアップ時は
プランジャー22の開放と当時にリリースばね54が確
実にロックアーム13を解除方向に後退させることがで
きるので、ロック機構に力負けすることなくスムーズな
開放が可能となる。
【0038】ストロボ装置のポップアップ時、リリース
ばね54によりプランジャー吸着時の衝撃(音)を吸収
することができ、また、振動吸収部材を追加することな
くストロボ装置のバウンド振動も確実に防止することが
できる。
【0039】また、ロックアームレバー11をカシメ固
定ではなく、ベース板金10と抑え板18とでロックア
ームレバー11を挟み込んでねじ止めする方式を採用し
たため、カシメのバラツキにより生じていたロックアー
ム13の浮き上がりやコジレを最小限に抑えることがで
き、ストロボ装置9のいわゆる、薄目空き現象を無くす
ことができる。
【0040】また、ロックアームレバー11側の回転支
点部17を絞り筒形状にし、しかも、ベース板金10側
も板金自体を絞って回転支軸16を設け、強度と寸法の
安定性を高めるようにしたので、ポップアップ方向に付
勢するばね力がロックアームレバー11を傾かせること
もなく確実に回転方向にのみ動作させることができる。
【0041】さらに、プランジャー22の特にボビン2
4をプランジャーホルダー26でカバーするように収納
し、プランジャーホルダー26をベース板金10にフッ
ク部や位置決めピンを利用して位置決めしねじ37で固
定するようにしたことで、ロックアームレバー11のレ
バー15のリリース力がマグネットに対して垂直に負荷
がかかるように取り付け位置や傾きを制御し安定した吸
着力を得ることができる。
【0042】本発明は、上述しかつ図面に示した実施の
形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範
囲内で種々の変形実施が可能である。
【0043】尚、本例では、ポップアップ機構を備えた
ストロボ装置をビデオカメラ装置に搭載した場合につい
て説明したが、ビデオカメラ装置以外、例えばスチルカ
メラ装置やデジタルカメラ装置等のストロボ装置にも広
く適用可能である。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明による閃光装
置のポップアップ機構は、ポップアップ位置と格納位置
とに移動可能のポップアップフレームに支持されている
閃光装置と、ポップアップフレームと共に閃光装置をポ
ップアップ位置へ付勢するポップアップばねと、ポップ
アップフレームにワイヤーを設け、当該ワイヤーにロッ
クアームの水平受け面がロックされポップアップフレー
ムを格納位置に保持する動作と、ワイヤーから解除され
てポップアップフレームをポップアップ位置に動作する
ロックアームレバーと、ロックアームレバーとリンクさ
れ、無通電時に磁気吸引力によりロックアームをワイヤ
ーにロックする方向へ付勢し、通電時に磁気吸引力の解
除によりロックアームをワイヤーにロックする付勢力を
解除するためのプラッジャーと、ポップアップフレーム
のポップアップ動作時にワイヤーからロックアームを解
除する方向へ付勢するためのリリースばねとから構成し
たことで、ロックアームを安定して確実にロックがかか
り、ストロボ装置の格納状態における高さのバラツキを
解消することができる。
【0045】また、閃光装置のポップアップ時はプラン
ジャーの開放と当時にリリースばねが確実にロックアー
ムを解除方向に後退させることができるので、ロック機
構に力負けすることなくスムーズな開放が可能となる。
【0046】さらに、閃光装置のポップアップ時、リリ
ースばねによりプランジャー吸着時の衝撃(音)を吸収
することができ、また、振動吸収部材を追加することな
く閃光装置のバウンド振動も確実に防止することができ
るといった効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】ストロボ装置が収納位置に格納された状態のビ
デオカメラ装置の外観斜視図である。
【図2】ストロボ装置がポップアップ位置に跳ね上げら
れた状態のビデオカメラ装置の外観斜視図である。
【図3】ストロボ装置がポップアップ位置に跳ね上られ
た状態のポップアップ機構の斜視図である。
【図4】ストロボ装置を取り外したポップアップ状態の
ポップアップ機構の斜視図である。
【図5】プランジャーホルダーを取り外したポップアッ
プ状態のポップアップ機構の斜視図である。
【図6】ポップアップ機構を後方から見たポップアップ
状態のポップアップ機構の斜視図である。
【図7】格納状態のポップアップ機構の斜視図である。
【図8】ポップアップ板金を除いたポップアップ機構の
分離状態の斜視図である。
【図9】ベース板金とプランジャーを裏面側から見た斜
視図である。
【図10】ポップアップ板金を除いたポップアップ機構
を後方から見た斜視図である。
【図11】プランジャーのソケットが牽引されてロック
アームがロック位置に回動した状態の平面図である。
【図12】プランジャーのソケットが開放されてロック
アームがロック位置から解除された状態の平面図であ
る。
【符号の説明】 9…ストロボ装置、10…ベース板金、11…ロックア
ームレバー、12…ねじ、13…ロックアーム、13a
…水平受け面、14…リターン片、15…レバー、16
…回転支軸、17…回転支点部、18…抑え板、22…
プランジャー、23…ソケット、26…プランジャーホ
ルダー、44…ポップアップ板金、46…コイルばね、
49…ワイヤー、53…傾斜面板、54…リリースばね

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポップアップ位置と格納位置とに移動可
    能のポップアップフレームに支持されている閃光装置
    と、 上記ポップアップフレームと共に上記閃光装置をポップ
    アップ位置へ付勢するポップアップばねと、 上記ポップアップフレームにワイヤーを支持し、当該ワ
    イヤーにロックアームの水平受け面がロックされ上記ポ
    ップアップフレームを格納位置に保持する動作と、上記
    ワイヤーから解除されて上記ポップアップフレームをポ
    ップアップ位置に動作するロックアームレバーと、 上記ロックアームレバーとリンクされ、無通電時に磁気
    吸引力により上記ロックアームを上記ワイヤーにロック
    する方向へ付勢し、通電時に磁気吸引力の解除により上
    記ロックアームを上記ワイヤーにロックする付勢力を解
    除するためのプラッジャーと、 上記ポップアップフレームのポップアップ動作時に上記
    ワイヤーから上記ロックアームを解除する方向へ付勢す
    るためのリリースばねとから構成したことを特徴とする
    閃光装置のポップアップ機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の閃光装置のポップアップ
    機構において、 上記ロックアームが上記ワイヤーへのロック状態では、
    上記ロックアームの水平受け面が上記ワイヤーに係合さ
    れると共に、当該水平受け面と上記ポップアップフレー
    ムに形成した傾斜面とで上記ワイヤーを抑え込むように
    したことを特徴とする閃光装置のポップアップ機構。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の閃光装置のポップアップ
    機構において、 上記ポップアップフレームを手動でポップアップ位置に
    開放したとき、上記ワイヤーが上記ポップアップフレー
    ムの傾斜面を滑って上記ロックアームから解除され、上
    記ポップアップフレームの開放を可能にしたことを特徴
    とする閃光装置のポップアップ機構。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の閃光装置のポップアップ
    機構において、 上記リリースばねは、ポップアップフレームのポップア
    ップ時に衝撃(音)を吸収する機能を有することを特徴
    とする閃光装置のポップアップ機構。
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