JP2525174B2 - 一眼レフレツクスカメラのミラ−の駆動機構 - Google Patents

一眼レフレツクスカメラのミラ−の駆動機構

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JP2525174B2 JP62100108A JP10010887A JP2525174B2 JP 2525174 B2 JP2525174 B2 JP 2525174B2 JP 62100108 A JP62100108 A JP 62100108A JP 10010887 A JP10010887 A JP 10010887A JP 2525174 B2 JP2525174 B2 JP 2525174B2
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信夫 手塚
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は一眼レフレックスカメラのミラーの駆動機
構、特にミラーが撮影光路外に回動退避するミラーの駆
動機構に関するものである。
〔従来の技術〕
被写体の観測時は撮影光路内にミラーを位置し、撮影
時にミラーを撮影光路外へ回動退避させる方式の一眼レ
フレックスカメラは各種のものが実用に供されている。
一眼レフレックスカメラの長所としては、撮影用の対物
レンズによらずに、常に撮影に供される画角と同一の視
野及びパララックスのない視野が得られることである。
また、反射ミラーとして全反射ミラーを用いれば撮影レ
ンズに入射した光量のほぼ全量をファインダーに導くこ
とができ、明るく見易いファインダー像が得られる。さ
らに、撮影時に前記ミラーを撮影光路外へ回動退避させ
ることにより、結像部には撮影レンズを通った光を送る
ことができる。
しかし、上記のようなミラーを撮影光路外へ回動退避
するミラーの駆動機構を有する一眼レフレックスカメラ
では、ミラーの回動により発生する振動とか衝撃などの
要因により適正に配設したミラーの位置が変動し、結像
部で撮影される画面と、ファインダーで観測される画面
との不一致が生じ、また光学的な距離計を設けたカメラ
では、正確な測距ができないという欠点があった。
次に、第2図に基づいて、従来例を説明する。図にお
いて、1は被写体からの光束Aをファインダースクリー
ン方向A1へ導くためのミラーであり、このミラー1はミ
ラー受け2に固着されている。ミラー回動板3には前記
ミラー受け2に設けられた軸受部2aと嵌合軸支する軸部
3aが植設されている。また、4は板ばねであり、ミラー
回動板3に取付けられているので、ミラー1と一体とし
て取付けられたミラー受け2はミラー回動板3の軸部3a
を中心に、板ばね4により時計廻り方向へ付勢されてい
る。
また、ミラーの傾斜角を調整する機構としてのミラー
受け2には偏心ピン5と嵌合する穴2bが設けられ、その
反対側には、停止端部2cが設けられている。偏心ピン5
の先端部5aは、ミラー回動板3の裏面に係接され、ミラ
ー受け2は板ばね4により付勢された時計廻り方向の回
動を抑制している。
ミラーを撮影光路外へ退避するミラー回動板3は図示
しない駆動機構により、軸6を中心に回動可能に取付け
られていて、被写体観測時には撮影レンズからの光束A
を図示しないファインダースクリーン方向A1へ導いてい
る。
7は図示しないカメラ筐体に螺合されているストッパ
ービスであり、このストッパービス7の先端部7aは被写
体観測時は、ミラー受け2の停止端部2cに当接して設け
られている。
上記の構成において、ストッパービス7を調整し、偏
心ピン5を回動すると、ミラー受け2と一体となってミ
ラー1の傾斜角が変動し、ファインダースクリーン方向
A1への光束Aが調整される。また、撮影時はミラー1の
駆動機構として、ミラー1を搭載したミラー回動板3が
軸6を中心に矢印B方向へ回動するとミラー1はミラー
回動板3と共に撮影光路外へ退避する。そして、光束A
は結像部方向A2へ導かれる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記のように、ミラーを撮影光路外へ回動退避するミ
ラーの駆動機構では、回動部材にミラーの結像系に対す
る調整機構が搭載されていて、慣性質量が大きくなり、
ミラーの回動による振動とか衝撃などの要因により、ミ
ラーの調整機構に変動を与えて、光束を適正な位置に導
くことができない問題があった。また、ミラーの駆動機
構にも変動を与えて、その機能が低下するという問題が
あった。
本発明は、上記の問題点を解消するためになされたも
ので、ミラーの回動による衝撃力の発生を抑制し、ミラ
ーの調整機構と駆動機構が変動しない一眼レフレックス
カメラのミラーの駆動機構の提供を目的とするものであ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明に係る一眼レフレックスカメラのミラーの駆動
機構は、ミラーを有するミラー枠、該ミラー枠に係合可
能なミラー枠係止レバーを回動可能に保持した駆動レバ
ー及び該駆動レバーに係合可能なトリガーレバーをそれ
ぞれ支持枠体に回動可能に設け、前記ミラーが駆動レバ
ーと前記トリガーレバーとの係合が解かれることによ
り、前記駆動レバー及び前記ミラー枠係止レバーを介し
て、撮影光路外へ回動退避する構成とし、かつ、前記ミ
ラー枠係止レバーとミラー枠の係合が解かれることによ
り、撮影光路外に回動退避した前記ミラーが、撮影光路
内へ回動して位置する構成としたものである。
〔作用〕
本発明における駆動レバーの一端はミラー枠係止レバ
ーを介してミラーを有するミラー枠と回動可能に係合す
ると共に駆動レバーの他端はトリガーレバーと回動可能
に係合しているから、トリガーレバーの回動により、ミ
ラーは撮影光路外に回動退避する。また、ミラーは、所
定の位置に回動退避すると、ミラー枠とミラー枠係止レ
バーとの係合が解かれ、撮影光路内の初期位置に戻る。
〔実施例〕
次に本発明の一実施例について説明する。第1図
(a),(b)(c)は本発明に係るミラーの駆動機構
の動作状態を示す概略平面図である。なお、図におい
て、符号1は、従来例と同一または相当の構成を示すも
のの他、好みの構成のものを用いることができる。
図において、支持枠21は、3個所の取付調整ビス22を
介して、図示しないカメラ筐体に取付けられている。そ
して、支持枠21には支軸31が設けられ、該支軸31により
ミラー枠32と駆動レバー33が回動可能に軸支されてい
る。ミラー枠32にはミラー1が固着され、駆動レバー33
には支軸34とピン35が植設されている。また、ミラー枠
32は図示しないばねにより支軸31を中心に反時計廻り方
向の付勢力f1が与えられ、駆動レバー33には図示しない
ばねにより支軸31を中心に時計廻り方向の付勢力f2が与
えられている。36はミラー枠係止レバーであり、支軸34
により回動可能に軸支されて、図示しないばねにより時
計廻り方向の付勢力f3が与えられているが、ピン35によ
りその回動が制限されている。
また、ミラー枠32のフック部32aとミラー枠係止レバ
ー36のフック部36aとが係合した状態にある。37は駆動
レバー33を係止しているトリガーレバーであり、トリガ
ーレバー37は支持枠21に植設した支軸38に回動可能に軸
支されている。また、トリガーレバー37は図示しないば
ねにより、反時計廻り方向の付勢力f4が与えられ、先端
フック部37aは駆動レバー33のフック部33aと係合してい
る。39はトリガーレバー37の先端部37bと係接可能とな
っている係接部材であり、係接部材39は、例えばカメラ
のトリガー信号を受けてマグネットなどの力により、左
方向へ移動する。40はストッパーピンであり、支持枠21
に回動可能に設けられ、偏心回転する構成となってい
る。ミラー枠32は第3図(a)に示す状態では、付勢力
f1による回動がストッパーピン40により制限されてい
る。なお、41はミラー枠係止レバー36の端部36bと係接
可能な係接部材である。
次に、上記の構成に基づいて、ミラーの駆動機構の作
用について説明する。
まず、カメラが始動すると第1図(a)に示す係接部
材39が左方向へ移動し、トリガーレバー37を反時計廻り
方向へ回動し、駆動レバー33との係合を解き、該駆動レ
バー33は付勢力f2により、時計廻り方向へ回動する。こ
のとき、ミラー枠係止レバー36のフック部36aとミラー
枠32のフック部32aが係合し、ミラー枠32とそれに固着
しているミラー1は駆動レバー33と一体となって時計廻
り方向へ回動し、撮影光路外へ退避する(第1図(b)
参照)。この状態で、光束は結像部方向へ導かれる。な
お、21cは支持枠21に設けられた開口部である。
露光が終了し、シャッターの走行終了信号などによ
り、ミラー枠係止レバー36の端部36bが係接部材41に当
接することにより右方向へ移動するとミラー枠係止レバ
ー36の端部36aとミラー枠32のフック部32aとの係合が解
かれ、ミラー枠32は付勢力f1により初期の位置に戻る
(第1図(c)参照)。以上により、ミラーの駆動機構
のクイックリターン運動が終了する。
次に図示しないモータなどにより、駆動レバー33を反
時計廻り方向へ回動すれば再び第1図(a)に示す最初
の状態に戻る。
なお、支持枠21に搭載したミラー1の駆動機構は第1
図(a)〜(c)に示すように、メカニカルな形態でな
くてもよく、プランジャーまたは、ボイスコイルなどの
電磁駆動手段により、ミラー1を駆動しても撮影光路外
へ退避させることもできる。
〔発明の効果〕
上記のように、本発明によれば、ミラー枠係止レバ
ー,駆動レバー及びトリガーレバーとをそれぞれ回動可
能に係合し、ミラーを有するミラー枠を回動して、ミラ
ーを撮影光路内と撮影光路外とに回動することとし、ミ
ラーの駆動機構を、ミラーの傾斜角の調整機構から独立
することとしたので、ミラーの駆動機構は慣性質量が低
減され、ミラーの回動により衝撃力の発生が防止でき、
ミラーの傾斜角の調整機構と駆動機構の変動を防止する
ことができる。また、ミラーの回動も高速となるととも
に省エネルギーにも役立てることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a),(b),(c)は本発明に係る一実施例
のミラーの駆動機構を示す概略平面図、第2図は従来例
を示す分解斜視図である。 1……ミラー 21……支持枠 31,34,38……支軸 32……ミラー枠 33……駆動レバー 36……ミラー枠係止レバー 37……トリガーレバー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被写体観測時は撮影光路内に位置し、撮影
    時は撮影光路外に退避するミラーを有する一眼レフレッ
    クスカメラにおいて、ミラーを有するミラー枠、該ミラ
    ー枠に係合可能なミラー枠係止レバーを回動可能に保持
    した駆動レバー及び該駆動レバーに係合可能なトリガー
    レバーをそれぞれ支持枠体に回動可能に設けて、駆動レ
    バーと前記トリガーレバーとの係合が解かれることによ
    り、前記ミラーが前記駆動レバー及び前記ミラー枠係止
    レバーを介して撮影光路外に回動退避する構成とし、か
    つ、前記ミラー枠係止レバーと、ミラー枠の係合が解か
    れることにより、撮影光路外に回動退避した前記ミラー
    が、撮影光路内に回動して位置する構成としたことを特
    徴とする一眼レフレックスカメラのミラーの駆動機構。
JP62100108A 1987-04-24 1987-04-24 一眼レフレツクスカメラのミラ−の駆動機構 Expired - Lifetime JP2525174B2 (ja)

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JPS63266441A JPS63266441A (ja) 1988-11-02
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