JP4604501B2 - 閃光発光部内蔵カメラ - Google Patents
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Description
このようなカメラにおいて、閃光発光に関する主な操作を、少ない操作部材で簡単に設定できるものは従来なかった。
また、そのような閃光発光部内蔵カメラの中には、閃光発光部の格納位置から使用位置への移動(以下、ポップアップと呼ぶ)は、撮影者が意識的に操作することにより行う方式(以下、手動移動モードと呼ぶ)を採用するものがある。
他方で、上述の場合と同様な閃光発光部内蔵カメラであっても、被写体の輝度情報に応じてカメラの制御部等で閃光発光の必要性を判断し、閃光発光が必要な場合にのみ閃光発光部のポップアップをばね付勢力等により行う方式(以下、自動移動モードと呼ぶ)を採用するものもある(例えば、特許文献1)。
自動移動モードを採用しているカメラであっても、撮影者自身の操作により比較的高度な撮影技法を駆使したい場合と、簡単に操作したい場合との両方に対応することができるように、手動移動モード及び自動移動モードの両方を選択的に行うことができるようにすることが多い。
例えば、自動移動モードでは、輝度情報を基にして閃光発光部を発光させるか否か、すなわち、閃光発光部をポップアップさせるか否かを判断しているので、撮影者が情報送信発光モードを選択していても、閃光発光部がポップアップを行わず、遠隔閃光発光装置へ光信号を伝えることができないという問題がある。
さらに、自動移動モードにおいて情報送信発光モードが設定された場合には、常に閃光発光部を使用位置に移動しておくという選択肢もあり得るが、そのようにしても、遠隔閃光発光装置が設置されているとは限らず、上述と同様な問題が発生してしまう。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の閃光発光部内蔵カメラにおいて、被写体の輝度条件に応じて前記駆動手段を駆動して前記閃光発光部を前記格納位置から前記使用位置へと移動させる自動移動モード、又は、撮影者の手動操作により前記駆動手段を駆動して前記閃光発光部を格納位置から使用位置へと移動させる手動移動モードのいずれかを示すフラグを設定する移動モード設定部と、前記閃光発光部により被写体を照明する閃光発光を行う照明発光モード、又は、前記閃光発光部を間欠的に発光させて光信号として情報の送信を行う情報送信発光モードのいずれかを示すパラメータを設定する発光モード設定部と、前記自動移動モードを示すフラグが設定されているときには、前記情報送信発光モードを示すパラメータの設定の有無にかかわらずに前記情報送信発光モードの動作をさせず、前記自動移動モードを動作させるよう制御する制御部と、を備えることを特徴とする閃光発光部内蔵カメラである。
請求項4の発明は、請求項1又は2に記載の閃光発光部内蔵カメラにおいて、被写体の輝度条件に応じて前記駆動手段を駆動して前記閃光発光部を格納位置から使用位置へと移動させる自動移動モード、又は、撮影者の手動操作により前記駆動手段を駆動して前記閃光発光部を格納位置から使用位置へと移動させる手動移動モードのいずれかを示すフラグを設定する移動モード設定部と、前記閃光発光部により被写体を照明する閃光発光を行う照明発光モード、又は、前記閃光発光部を間欠的に発光させて光信号として情報の送信を行う情報送信発光モードのいずれかを示すパラメータを設定する発光モード設定部と、を備え、前記移動モード設定部及び前記発光モード設定部は、前記自動移動モードを示すフラグが設定されているときには、前記情報送信発光モードを示すパラメータを設定不能にすることを特徴とする閃光発光部内蔵カメラである。
請求項5の発明は、請求項3又は4に記載の閃光発光部内蔵カメラにおいて、前記自動移動モードと前記情報送信発光モードとが併せて設定されようとしたとき、及び/又は、前記自動移動モードと前記情報送信発光モードとが併せて設定されたときに、警告を行う警告部を有すること、を特徴とする閃光発光部内蔵カメラである。
駆動指示操作ボタンを操作しながら操作することにより閃光発光部の動作内容を指示することができる第1のコマンドダイヤルと、第1のコマンドダイヤルとは別の操作手段であって、駆動指示操作ボタンを操作しながら操作することにより閃光発光部の発光量の過不足量である調光補正量を指示することができる第2のコマンドダイヤルとを備えるので、操作部材を減らすことによりコストダウンを図ることができ、また、操作性の向上も図ることができる。
本実施例におけるカメラは、撮像素子を用いて画像を電子的に撮影する所謂デジタルカメラである。一般的に、撮像素子を有するデジタルカメラにおいて、閃光発光部が発光した閃光が被写体によって反射し、カメラに戻ってきた反射光を撮影レンズLを透過して受光して閃光発光部の発光量を制御するためには、本発光前に閃光発光部を微少光量で予備発光(プリ発光)を行い、本発光量を決定する必要がある。
閃光発光部発光回路102は、演算回路101の指示により充電を開始するとともに、充電完了を演算回路101に出力し、さらに演算回路101からの発光開始、及び、発光停止の指示により発光部151の発光、及び、その停止を制御する。
ポップアップ検知スイッチSW1は、閃光発光部151のポップアップを検出する検出部であり、一端は接地され、他端は演算回路101に入力されている。
マグネット104は、閃光発光部151をポップアップさせるときに動作するアクチュエータであり、駆動回路105により駆動されて作動する。マグネット104,駆動回路105及び先に説明した不図示の付勢ばね等によって閃光発光部151をポップアップさせる駆動手段が形成されている。
表示部108は、シンクロモード、マニュアル発光モード、コマンド発光モード、調光補正マーク、調光補正値、シャッタ速度、絞り値などを表示する液晶表示部である。
ここで、表示部108の表示内容について説明する。
図11は、表示部108の表示セグメントを全て表示した図である。
図12は、Pモード時に不図示のシンクロモードボタンを押下した時の表示部108の表示を示す図である。
この場合に表示されるのは、シンクロモード、調光補正マーク及び調光補正値である。この図12では、先幕シンクロモードで調光補正値が0.0の場合を示している。
図12に示した状態で、さらに不図示のメインコマンドダイヤルを回転すると図12のシンクロモード部分が変更され、図13(a)赤目軽減シンクロモード、図13(b)赤目軽減スローシンクロモード、図13(c)スローシンクロモード、図13(d)後幕シンクロモード及び図12の先幕シンクロモードを含めた表示のいずれかとなる。
また、表示例は示さないが、図12の状態で不図示のサブコマンドダイヤルを回転すると調光補正値を変更することができる。
この場合に表示されるのは、シンクロモードのみである。この図14では、自動発光モードの場合を示している。
図14の状態で、さらに不図示のメインコマンドダイヤルを回転すると図14のシンクロモード部分が変更され、図15(a)赤目軽減自動発光モード、図15(b)発光禁止モード及び図14の自動発光モードを含めた表示のいずれかになる。
図15は、全自動モードにおけるシンクロモード毎の表示を示す図である。
コマンド発光モードを示す表示は、シンクロモードセグメントの枠のみを点灯することでコマンド発光モードであることを表示する。別の言い方をすると、閃光発光部151が照明光として閃光を発光する発光モードでは、図12中の矢印が途中で折れ曲がった稲妻のような図形で照明発光を行う旨を表示する照明発光マークAと枠Bとが表示されるが、コマンド発光モードでは、照明発光マークAを消灯する。なお、全自動モードにおいて閃光発光部151を全く発光させない発光禁止では、上述の図15(b)の表示を行い、Pモードにおいて閃光発光部151をポップアップさせずに格納位置にあることにより発光を行わない場合には、照明発光マークA,枠B,図15(b)の表示のいずれも表示しない。したがって、すべての状態を確実に表示することができる。
このようにすることで、液晶表示のセグメントを増やすことなくコマンド発光モードであることを表示することができる。
図18は、撮影モードがPモード、シンクロモードが赤目軽減スローシンクロモードであり、発光モードは、TTL調光モードであり、調光補正を設定した場合の表示例を示す図である。
図19は、全自動モードでシンクロモードが自動発光モードの表示例を示す図である。
なお、全自動モードでは、発光モードは、必ずTTL調光モードとなる。
図20は、撮影モードがPモード、シンクロモードが先幕シンクロモードであり、発光モードは、マニュアル発光モードである場合の表示例を示す図である。
図21は、全自動モードでシンクロモードが発光禁止モードの表示例を示す図である。
図22は、撮影モードがPモード、発光モードがコマンド発光モードの表示例を示す図である。
撮影モードとは、撮影時の露出値決定をどのように行うのかという点を主な観点としてカメラの撮影時の動作形態を複数種類に分けたものであり、本実施例では、プログラムオートモード(以下、Pモード)、シャッタ優先オートモード、絞り優先オートモード、マニュアルモード、全自動モード、イメージプログラムモードを備えている。
したがって、撮影モード設定部109は、閃光発光部151の移動モードを実質的に設定する移動モード設定部の機能も有している。
上述のその他の撮影モードを選択した場合の閃光発光部151の移動モードは、シャッタ優先オートモード、絞り優先オートモード、マニュアルモードでは、手動移動モードとなる。
なお、本発明では、この移動モード設定部としての動作が重要になり、撮影モードが異なることによる他の差異については本発明に大きな影響を与えないので、以下の説明では、理解を容易にするために、Pモードと全自動モードの2つのモードについてのみ説明を行う。
なお、X接点スイッチSW8は、シャッタ115の先幕が走行を完了するとオンし、シャッタ115のチャージ途中でオフする。
絞り位置検出装置116は、シーケンス駆動装置により絞りが絞り込まれるときの絞りの位置を検出する。
絞り係止装置117は、この絞り係止装置117を作動させることにより絞りが係止されて絞りの絞込みが停止するようになっている。なお、この絞り係止装置117による絞りの係止は、シーケンス駆動装置のミラーダウン途中に解除されるようにシーケンス駆動装置が構成されている。
レリーズスイッチSW10は、不図示のレリーズボタンの全ストロークの押し下げに連動してオンし、全ストロークの押し下げの解除によりオフするスイッチであり、撮影開始の指示のトリガとなる。
ここで、TTLモード、及び、マニュアル発光モードは、被写体を照明する照明光を閃光発光部151により発光する照明発光モードであり、コマンド発光モードは、閃光発光部151を間欠的に発光させて光信号として不図示の遠隔(リモート)閃光発光装置へ情報の送信を行う情報送信発光モードである。
A/D変換回路122は、撮像装置121から出力されるアナログ画像信号をデジタル信号に変換する回路である。
ASIC123は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などで構成される画像処理回路であり、デジタル信号に対してホワイトバランス(WB)調整などの画像処理、画像処理後の画像データを所定の形式で圧縮する圧縮処理、圧縮されたデータを伸長する伸長処理などの一連の処理に特化したLSI(Large Scale Integration)である。
バッファメモリ125は、画像処理、圧縮処理及び伸長処理など各種の処理を施す画像データを一時的に格納するメモリである。
記録媒体126は、圧縮処理後の画像データが記録されるメモリカード等などの媒体であり、カメラ本体に対して着脱可能に設けられている。
図2〜図5は、演算回路101の動作を示すメインルーチンのフローチャートである。
カメラに不図示の電池が装填されるとプログラムがスタートし、図2のステップ(以下、単にSとする)1以降の動作を実行する。
S1では、初期リセットとして調光補正量Hに0.0を代入し、撮影モードフラグMを0にセットし、発光モードパラメータCに1を代入し、遠隔閃光発光装置発光モードパラメータCCに1を代入し、発光モード保存パラメータMCに0を代入し、Pモード(プログラムモード)のシンクロモードパラメータSに1を代入し、全自動モードのシンクロモードパラメータSSに1を代入する。
図23は、本実施例の説明中で使用するパラメータを説明する図である。
調光補正量Hは、0.5段ステップで±3.0段の範囲で設定可能な値であり、プラスの大きな値に設定されるほど閃光発光部の発光量が多くなって被写体をより明るく照明し、マイナスで絶対値が大きくなるほど閃光発光部151の発光量が少なくなって被写体が暗く照明されることになる。
撮影モードフラグMは、全自動モードのときに0となり、Pモードのときに1となるフラグである。
遠隔閃光発光装置発光モードパラメータCCは、遠隔閃光発光装置へ指示する発光モードを示し、TTL調光モードのときに1となり、外部調光モードのときに2となり、マニュアル発光モードのときに3となるパラメータである。
発光モード保存パラメータMCは、全自動モードになった際にPモードで設定された発光モードを保存するパラメータであり、Pモードから全自動モードに設定が変更されたときにPモードにおいて設定された発光モードを保存する。
全自動モードのシンクロモードパラメータSSは、全自動モードにおけるシンクロモードを示し、自動発光モードのときに1となり、赤目軽減自動発光モードのときに2となり、発光禁止モードのときに3となるパラメータである。
S3では、上記検出された各領域の測光情報BV−AV0ごとにあらかじめ判明している開放絞り値F2.8すなわちAV0=3を加算(式1)して領域毎の被写体輝度BVを求めるとともに被写体全体をまとめた輝度BVも算出する。
BV=(BV−AV0)+AV0 ・・・(式1)
S5では、領域毎の被写体輝度BVから逆光であるか否かの判定を行う。逆光であると判定するとS7へ進み、そうでないと判定するとS6へ進む。
S6では、マグネット駆動フラグMGを0にセットしてS8へ進む。なお、マグネット駆動フラグMGは、0のときに閃光発光部151をポップアップさせるための駆動源となるマグネット104を作動させず、1のときにマグネット104を作動させる。
S7では、マグネット駆動フラグMGを1にセットしてS8へ進む。
S9では、各種操作部材による設定を行う。設定の詳細については、後述する。
S10では、表示部108による表示を行う。表示の詳細については、後述する。
S11では、半押しスイッチSW9のオン、オフにより半押し状態であるか否かを判定する。半押し状態の場合は、S12へ進み、そうでない場合には、S2へ戻る。
S13では、SS=3であるか否か、すなわち全自動モードにおけるシンクロモードが発光禁止モードであるか否かの判定を行う。SS=3であって全自動モードにおけるシンクロモードが発光禁止モードである場合には、S17へ進む。一方、そうでない場合には、S14へ進む。
S15では、ポップアップ検知スイッチSW1のオン、オフにより閃光発光部151がポップアップしているか否かを判定する。ポップアップしていると判定するとS17へ進み、ポップアップしていない場合は、S16へ進む。
S17では、S8と同様に露出演算を行う。なお、露出演算の詳細については、後述する。
S18では、S10と同様に表示部108による表示を行う。なお、表示の詳細については、後述する。
S19では、レリーズスイッチSW10のオン、オフによりレリーズ指示であるか否かを判定する。レリーズ指示の場合には、S20へ進み、そうでない場合には、S2へ戻る。
S21では、撮影モードフラグMが0であるか否かの判定を行う。撮影モードフラグMが0であり撮影モードが全自動モードの場合には、S51(図5)へ進み、撮影モードフラグMが1であり撮影モードがPモードの場合には、S22へ進む。
S22では、発光モードパラメータCが3であるか否か、すなわちコマンド発光モードであるか否かの判定を行う。発光モードパラメータCが3でコマンド発光モードの場合にはS34へ進み、発光モードがコマンド発光モードでない場合はS23へ進む。
S24では、PモードのシンクロモードパラメータSが5であるか否か、すなわち後幕シンクロモードであるか否かの判定を行う。PモードのシンクロモードパラメータSが5であり後幕シンクロモードとなっている場合には、S32へ進み、そうでない場合には、S25へ進む。
S26では、PモードのシンクロモードパラメータSが3であるか否か、すなわち赤目軽減スローシンクロモードであるか否かの判定を行う。PモードのシンクロモードパラメータSが3であり赤目軽減スローシンクロモードとなっている場合には、S30へ進み、そうでない場合には、S27へ進む。
S28では、撮影モードがPモード、閃光発光部151がマニュアル発光モード、かつ、先幕シンクロモードの閃光発光をする撮影を行い、S2(図2)へ戻る。
S29では、撮影モードがPモード、閃光発光部151がマニュアル発光モード、かつ、赤目軽減シンクロモードの閃光発光をする撮影を行い、S2(図2)へ戻る。
S31では、撮影モードがPモード、閃光発光部151がマニュアル発光モード、かつ、スローシンクロモードの閃光発光をする撮影を行い、S2(図2)へ戻る。
S32では、撮影モードがPモード、閃光発光部151がマニュアル発光モード、かつ、後幕シンクロモードの閃光発光をする撮影を行い、S2(図2)へ戻る。
S33では、閃光発光を行わずに撮影を行い、S2(図2)へ戻る。
S35では、閃光発光部151より遠隔閃光発光装置へマニュアル発光モードを指示するコマンド(間欠的な閃光発光による光信号)を送信し、遠隔閃光発光装置がマニュアル発光モードで発光する撮影モードがPモードの撮影を行い、S2(図2)へ戻る。
S38では、閃光発光部151より遠隔閃光発光装置へTTL調光モードを指示するコマンド(間欠的な閃光発光による光信号)を送信して遠隔閃光発光装置がTTL調光モードで発光する撮影モードがPモードの撮影を行い、S2(図2)へ戻る。
S42では、PモードのシンクロモードパラメータSが4であるか否か、すなわちスローシンクロモードであるか否かの判定を行う。PモードのシンクロモードパラメータSが4でありスローシンクロモードとなっている場合には、S48へ進み、そうでない場合には、S43へ進む。
S44では、PモードのシンクロモードパラメータSが2であるか否か、すなわち赤目軽減シンクロモードであるか否かの判定を行う。PモードのシンクロモードパラメータSが2であり赤目軽減シンクロモードとなっている場合には、S46へ進み、そうでない場合には、S45へ進む。
S46では、撮影モードがPモード、閃光発光部151がTTL調光モード、かつ、赤目軽減シンクロモードの閃光発光をする撮影を行い、S2(図2)へ戻る。
S47では、撮影モードがPモード、閃光発光部151がTTL調光モード、かつ、赤目軽減スローシンクロモードの閃光発光をする撮影を行い、S2(図2)へ戻る。
S48では、撮影モードがPモード、閃光発光部151がTTL調光モード、かつ、スローシンクロモードの閃光発光をする撮影を行い、S2(図2)へ戻る。
S49では、撮影モードがPモード、閃光発光部151がTTL調光モード、かつ、後幕シンクロモードの閃光発光をする撮影を行い、S2(図2)へ戻る。
S52では、全自動モードのシンクロモードパラメータSSが3であるか否か、すなわち発光禁止モードであるか否かの判定を行う。全自動モードのシンクロモードパラメータSSが3であり発光禁止モードとなっている場合には、S33(図3)へ進み、そうでない場合には、S53へ進む。
S54では、撮影モードが全自動モード、閃光発光部151がTTL調光モード、かつ、先幕シンクロモードの閃光発光をする撮影を行い、S2(図2)へ戻る。なお、撮影モードが全自動モードの自動発光モードでは、オートポップアップする点を除いて撮影モードがPモードの先幕シンクロモードと同一の露出及び発光制御となり、そのためシンクロモードが先幕シンクロモードの閃光発光をする閃光発光部151を使用した撮影となる。
図6は、図2におけるS8及びS17の露出演算のサブルーチンを示すフローチャートである。
S101では、S3において得られた被写体全体をまとめた輝度BVに撮像感度SVを加算して露出値EVを算出する。ここで、撮像感度SVは、ISO100相当、すなわちSVの値は、5とする。
S102では、ポップアップ検知スイッチSW1のオン、オフにより閃光発光部151がポップアップしているか否かを判定する。閃光発光部151がポップアップしていると判定するとS103へ進み、ポップアップしていないと判定するとS109へ進む。
S104では、絞り値AVの値を露出値EVからシャッタ速度TVを減算することにより求める。
S105では、絞り値AVの値が3未満であるか否か、すなわち絞り値がF2.8よりも小さいか否かの判定を行う。絞り値AVの値が3未満、すなわちF2.8よりも小さいと判定するとS106へ進み、そうでない場合にはS107へ進む。
S106では、絞り値AVの値を3、すなわちF2.8にセットして図2へリターンする。
S107では、絞り値AVの値が9より大か否か、すなわち絞り値がF22よりも大きいか否かの判定を行う。絞り値AVの値が9より大きい、すなわちF22よりも大きいと判定するとS108へ進み、そうでない場合には、図2へリターンする。
S108では、絞り値AVの値を9、すなわちF22にセットして図2へリターンする。
S109では、絞り値AVの値に露出値EVを2で除した値から1を減算した値を代入する。
S110〜S113は、前述のS105〜S108と同一であるので、説明を省略する。ただし、S105〜S108では、図2へリターンしたが、S110〜S113ではS114へ進む点が異なる。
S115では、シャッタ速度TVの値が0未満であるか否か、すなわち1秒より長秒時であるか否かの判定を行う。シャッタ速度TVの値が0未満、すなわち1秒より長秒時の場合には、S116へ進み、そうでない場合には、S117へ進む。
S116では、シャッタ速度TVの値を0、すなわち1秒にセットして図2へリターンする。ここで、シャッタ速度TVの値が0未満の場合にシャッタ速度TVの値を0、すなわち1秒にセットするのは、本実施例におけるシャッタ115のシャッタ速度制御可能な範囲が1秒から1/1000秒、すなわちシャッタ速度TVの値の範囲が0から10となっているからである。
S118では、シャッタ速度TVの値を10、すなわち1/1000秒にセットして図2へリターンする。ここで、シャッタ速度TVの値が10より大きい場合にシャッタ速度TVの値を10、すなわち1/1000秒にセットするのは、本実施例におけるシャッタ115のシャッタ速度制御可能な範囲が1秒から1/1000秒、すなわちシャッタ速度TVの値の範囲が0から10となっているからである。
図7〜図9は、図2におけるS9の設定のサブルーチンを示すフローチャートである。
S201では、撮影モード設定部109により撮影モードがPモードに設定されているか否かの判定を行う。Pモードに設定されていると判定するとS202へ進み、そうでない場合、すなわち全自動モードに設定されている場合にはS206へ進む。
S202では、撮影モードフラグMが0であるか否かの判定を行う。撮影モードフラグMが0である場合は、撮影モード設定部109により撮影モードが全自動モードからPモードに変更された直後と判断してS203へ進み、撮影モードフラグMが1である場合は、S211へ進む。
S204では、発光モード保存パラメータMCの値を0にセットする。
S205では、撮影モードフラグMの値を1にセット、すなわち撮影モードをPモードに設定してS211へ進む。
S206では、撮影モードフラグMが1であるか否かの判定を行う。撮影モードフラグMが1である場合は、撮影モード設定部109により撮影モードがPモードから全自動モードに変更された直後と判断してS207へ進み、撮影モードフラグMが0である場合は、S211へ進む。
S208では、発光モードパラメータCに1を代入して全自動モードの発光モードをTTL調光モードに設定する。
S209では、全自動モードのシンクロモードパラメータSSを1にセットして撮影モード設定部109により撮影モードがPモードから全自動モードに変更された直後には、シンクロモードを自動発光モードに設定する。
S211では、シンクロモードスイッチSW2のオン、オフにより不図示のシンクロモードボタンの押下げか否かを判定する。シンクロモードスイッチSW2のオンにより不図示のシンクロモードボタンが押し下げられていると判定するとS212へ進み、そうでない場合は、図9のS251へ進む。
S213では、スイッチSW3,SW4の出力から不図示のメインコマンドダイヤルが反時計方向に回転したか否かを判定し、反時計方向に回転したと判定するとS214へ進み、そうでないと判定した場合はS217へ進む。
S215では、全自動モードのシンクロモードパラメータSSを1、すなわち全自動モードのシンクロモードを自動発光モードに設定してS221へ進む。
S217では、スイッチSW3,SW4の出力から不図示のメインコマンドダイヤルが時計方向に回転したか否かを判定し、時計方向に回転したと判定するとS218へ進み、そうでないと判定した場合は、不図示のメインコマンドダイヤルは回転していないと判断してS221へ進む。
S219では、全自動モードのシンクロモードパラメータSSを3、すなわち全自動モードのシンクロモードを発光禁止モードに設定してS221へ進む。
S221では、表示部108にシンクロモードを表示してS222へ進む。
S222では、撮影モードフラグMが0であるか否かにより撮影モードが全自動モードであるのかPモードであるのかを判定する。撮影モードフラグが0であり撮影モードが全自動モードになっていると判定するとS224へ進み、撮影モードフラグが1であり撮影モードフラグがPモードとなっていると判定するとS223へ進む。
S223では、表示部108に調光補正値、調光補正マークを表示してS224へ進む。
S224では、S211と同様に不図示のシンクロモードボタンの押し下げを判定し、押し下げを判定するとS212へ戻り、押し下げを判定しないとS10(図2)へリターンする。
S232では、駆動回路105によりマグネット104を作動させて閃光発光部151をポップアップさせる。
S233では、スイッチSW3,SW4の出力から不図示のメインコマンドダイヤルが反時計方向に回転したか否かを判定し、反時計方向に回転したと判定するとS234へ進み、そうでないと判定した場合は、S237へ進む。
S235では、PモードのシンクロモードパラメータSを1、すなわちPモードのシンクロモードを先幕シンクロモードに設定してS221(図7)へ進む。
S238では、PモードのシンクロモードパラメータSが1であるか否か、すなわちPモードのシンクロモードが先幕シンクロモードであるか否かを判定する。PモードのシンクロモードパラメータSが1でありPモードのシンクロモードが先幕シンクロモードになっている場合には、S239へ進み、そうでない場合には、S240へ進む。
S240では、PモードのシンクロモードパラメータSの値から1を減算してS221(図7)へ進む。これによりPモードのシンクロモードが赤目軽減シンクロモード(S=2)の場合には、パラメータSの値が1、すなわち先幕シンクロモードとなる。また、Pモードのシンクロモードが赤目軽減スローシンクロモード(S=3)の場合には、パラメータSの値が2、すなわち赤目軽減シンクロモードとなる。さらに、Pモードのシンクロモードがスローシンクロモード(S=4)の場合には、パラメータSの値が3、すなわち赤目軽減スローシンクロモードとなる。さらにまた、Pモードのシンクロモードが後幕シンクロモード(S=5)の場合には、パラメータSの値が4、すなわちスローシンクロモードとなる。
S242では、調光補正値Hの値が3.0であるか否かの判定を行う。調光補正値Hの値が3.0でない場合には、S243へ進み、調光補正値Hの値が3.0の場合には、S221(図7)へ進む。
S243では、調光補正値Hの値に0.5を加算してS221(図7)へ進む。
S245では、調光補正値Hの値が−3.0であるか否かの判定を行う。調光補正値Hの値が−3.0でない場合には、S246へ進み、調光補正値Hの値が−3.0の場合には、S221(図7)へ進む。
以上のように、S211,S212,S231(S232),S233,S237,S241,S244,S245,S221及びS211,S212,S231(S232),S233,S237,S241,S244〜S246とステップを進むことにより、Pモードにおいて不図示のシンクロモードボタンを押しながら不図示のサブコマンドダイヤルを時計方向に回転すると、調光補正値が3.0から−3.0まで0.5ずつ減少して−3.0よりも小さくならないようになっている。
S252では、発光モード設定操作部材118によりマニュアル発光モードに設定されたか否かの判定を行う。発光モード設定操作部材118によりマニュアル発光モードに設定されたと判定するとS253へ進み、そうでないと判定するとS254へ進む。
S254では、発光モード設定操作部材118によりコマンド発光モードに設定されたか否かの判定を行う。発光モード設定操作部材118によりコマンド発光モードに設定されたと判定するとS256へ進み、そうでないと判定するとS255へ進む。
S255では、発光モードパラメータCを1にセット、すなわち発光モードをTTL調光モードへセットしてS10(図2)へリターンする。
S257では、発光モード設定操作部材118により遠隔閃光発光装置へ指示する発光モードが外部調光モードに設定されたか否かの判定を行う。発光モード設定操作部材118により遠隔閃光発光装置へ指示する発光モードが外部調光モードに設定されたと判定するとS258へ進み、そうでないと判定した場合には、S259へ進む。
S258では、遠隔閃光発光装置発光モードパラメータCCに2をセット、すなわち遠隔閃光発光装置へ指示する発光モードを外部調光モードに設定してS10(図2)へリターンする。
S260では、遠隔閃光発光装置発光モードパラメータCCに3をセット、すなわち遠隔閃光発光装置へ指示する発光モードをマニュアル発光モードに設定してS10(図2)へリターンする。
S261では、遠隔閃光発光装置発光モードパラメータCCに1をセット、すなわち遠隔閃光発光装置へ指示する発光モードをTTL調光モードに設定してS10(図2)へリターンする。
図10は、図2におけるS10及びS18の表示のサブルーチンを示すフローチャートである。
S301では、撮影モードフラグMが1であるか否か、すなわち撮影モード設定部109により撮影モードがPモードに設定されているか否かを判定する。撮影モードフラグMが1であり撮影モードがPモードに設定されていると判定するとS302へ進み、撮影モードが全自動モードに設定されていると判定するとS315へ進む。
S303では、発光モードパラメータCの値が2であるか否か、すなわち発光モードがマニュアル発光モードであるか否かの判定を行う。発光モードパラメータCの値が2であり発光モードがマニュアル発光モードとなっている場合は、S304へ進み、そうでない場合、すなわちTTL調光モードとなっている場合は、S305へ進む。
ここで、例えばマニュアル発光モードの表示は、図17に示したマークを点灯する。
S305では、PモードのシンクロモードパラメータSの値が1であるか否か、すなわちPモードのシンクロモードが先幕シンクロモードであるか否かの判定を行う。PモードのシンクロモードパラメータSの値が1でありPモードのシンクロモードが先幕シンクロモードになっていると判定した場合にはS306へ進み、そうでないと判定した場合には、S307へ進む。
S307では、PモードのシンクロモードパラメータSの値が2であるか否か、すなわちPモードのシンクロモードが赤目軽減シンクロモードであるか否かの判定を行う。PモードのシンクロモードパラメータSの値が2でありPモードのシンクロモードが赤目軽減シンクロモードになっていると判定した場合には、S308へ進み、そうでないと判定した場合には、S309へ進む。
S309では、PモードのシンクロモードパラメータSの値が3であるか否か、すなわちPモードのシンクロモードが赤目軽減スローシンクロモードであるか否かの判定を行う。PモードのシンクロモードパラメータSの値が3でありPモードのシンクロモードが赤目軽減スローシンクロモードになっていると判定した場合には、S310へ進み、そうでないと判定した場合には、S311へ進む。
S311では、PモードのシンクロモードパラメータSの値が4であるか否か、すなわちPモードのシンクロモードがスローシンクロモードであるか否かの判定を行う。PモードのシンクロモードパラメータSの値が4でありPモードのシンクロモードがスローシンクロモードになっていると判定した場合には、S312へ進み、そうでない場合、すなわちPモードのシンクロモードパラメータSの値が5でありPモードのシンクロモードが後幕シンクロモードになっていると判定した場合には、S313へ進む。
S313では、表示部108に後幕シンクロモードの表示[図13(d)]を行ってS320へ進む。
S314では、表示部108にコマンド発光モードの表示(図16)を行ってS320へ進む。
S316では、表示部108に自動発光モードの表示(図14)を行ってS322へ進む。
S319では、表示部108に発光禁止モードの表示[図15(b)]を行ってS322へ進む。
S320では、調光補正値Hの値が0.0であるか否かの判定を行う。調光補正値Hの値が0.0の場合には、S322へ進み、調光補正値Hの値が0.0以外の場合には、S321へ進む。
S321では、表示部108に調光補正マークを点灯表示してS322へ進む。本実施例における調光補正マークは、図12中に示したマークCである。
S322では、表示部108にシャッタ速度、絞り値を表示して(図18〜図22参照)図2へリターンする。
以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1)本実施例では、全自動モードが設定されている場合に、その後にコマンド発光モードを設定したとしても、その設定を無視して動作する例を示したが、これに限らず、例えば、あらかじめコマンド発光モードが設定されていて、その後に全自動モードが設定された場合に、後にされた設定、すなわち、全自動モードを無視して動作するようにしてもよい。
なお、本実施例によれば、以下の効果を奏することができる。
制御部は、自動移動モードと情報送信発光モードとが併せて動作しないように制御を行うので、撮影者の意図に沿った動作をすることができ、使い勝手をよくすることができる。よって、自動移動モード(オートポップアップ)を行うことができる閃光発光部を内蔵したカメラにおいて、適切な発光制御を行うことができる。
制御部は、自動移動モードと情報送信発光モードとが併せて設定された場合には、後に設定されたモードについて設定が行われなかった場合と同様な動作を行うので、撮影者に意識させることなく、自然に動作をすることができる。
制御部は、自動移動モードと情報送信発光モードとが併せて設定された場合には、後に行われた設定に対応するように先に行われた設定を変更するので、直前の操作が優先されるという点で、使い勝手のよいカメラとすることができる。
制御部は、自動移動モードと情報送信発光モードとが併せて設定された場合には、後に行われた設定を解除することができるので、設定を誤って行ったとしてもその設定がされていない状態と同じ状態となり、初心者等にとって使いやすいカメラとすることができる。
制御部は、自動移動モードを優先して制御を行うので、初心者等にとって使いやすいカメラとすることができる。
移動モード設定部及び発光モード設定部は、後に行われる設定では、自動移動モードと情報送信発光モードとを併せて設定できないようにするので、誤った設定をしてしまうことを防止できる。
自動移動モードと情報送信発光モードとが併せて設定されようとしたとき、及び/又は、自動移動モードと情報送信発光モードとが併せて設定されたときに、警告を行う警告部を有するので、撮影者は、自分の設定操作に問題があるということを認識できる。
表示部は、情報送信発光モードが設定されていることを表示するので、通常の使い方とは異なる情報送信発光モードであるということを撮影者が簡単に把握することができる。
表示部は、照明発光モードが設定されているときには、その旨を表す照明発光マークを表示し、照明発光マークを表示しないことにより情報送信発光モードが設定されていることを表すので、新たな表示パターンを用意しなくとも、情報送信発光モードが設定されていることを表示することができる。
第1のコマンドダイヤルは、駆動指示操作ボタンを操作しながら操作することにより、先幕シンクロ発光、赤目現象軽減発光、赤目現象軽減発光スローシンクロ発光、スローシンクロ発光、後幕シンクロ発光、発光禁止の中の少なくとも2つ以上の動作内容から選択的に指示することができるので、閃光発光に関する主な操作を簡単に設定することができる。
102 閃光発光部発光回路
103 測光部
104 マグネット
105 駆動回路
106 ランプ
107 駆動回路
108 表示部
109 撮影モード設定部
112 モータ制御回路
113 シーケンスモータ
114 シャッタ制御回路
115 シャッタ
116 絞り位置検出装置
117 絞り係止装置
118 発光モード設定操作部材
121 撮像素子
122 A/D変換回路
123 ASIC
124 タイミング回路
125 バッファメモリ
126 記録媒体
151 閃光発光部
SW1 ポップアップ検知スイッチ
SW2 シンクロモードスイッチ
SW3,SW4,SW5,SW6 スイッチ
SW7 シーケンススイッチ
SW8 X接点スイッチ
SW9 半押しスイッチ
SW10 レリーズスイッチ
Claims (6)
- 使用位置と格納位置との間を移動可能な閃光発光部を内蔵する閃光発光部内蔵カメラにおいて、
前記閃光発光部を格納位置から使用位置に駆動する駆動手段と、
押下可能であり、該操作に応じて前記駆動手段を駆動せしめて、前記閃光発光部を格納位置から使用位置に駆動せしめる駆動指示操作ボタンと、
回転操作可能であり、前記駆動指示操作ボタンへの前記押下操作と共にする該回転操作に応じて、前記閃光発光部が前記使用位置において動作する動作内容を設定変更せしめる第1のコマンドダイヤルと、
回転操作可能であり、且つ前記第1のコマンドダイヤルとは異なるコマンドダイヤルであって、前記駆動指示操作ボタンへの前記押下操作と共にする該回転操作に応じて、前記閃光発光部が前記使用位置において発光する際の発光量の過不足量である調光補正量を設定変更せしめる第2のコマンドダイヤルと、
シャッタ速度及び絞り値を表示可能であり、且つ前記駆動指示操作ボタンの押下操作に応じてその表示内容を、当該シャッタ速度及び絞り値の表示から、当該駆動指示操作ボタンの押下操作中に設定変更可能な前記動作内容及び前記調光補正量の表示に切換えて表示する表示部と、を備えることを特徴とする閃光発光部内蔵カメラ。 - 請求項1に記載の閃光発光部内蔵カメラにおいて、
前記第1のコマンドダイヤルは、前記駆動指示操作ボタンを押下操作しながら回転操作することにより、先幕シンクロ発光、赤目現象軽減発光、赤目現象軽減発光スローシンクロ発光、スローシンクロ発光、後幕シンクロ発光、発光禁止の中の少なくとも2つ以上の動作内容から選択的に設定変更することができることを特徴とする閃光発光部内蔵カメラ。 - 請求項1又は2に記載の閃光発光部内蔵カメラにおいて、
被写体の輝度条件に応じて前記駆動手段を駆動して前記閃光発光部を前記格納位置から前記使用位置へと移動させる自動移動モード、又は、撮影者の手動操作により前記駆動手段を駆動して前記閃光発光部を格納位置から使用位置へと移動させる手動移動モードのいずれかを示すフラグを設定する移動モード設定部と、
前記閃光発光部により被写体を照明する閃光発光を行う照明発光モード、又は、前記閃光発光部を間欠的に発光させて光信号として情報の送信を行う情報送信発光モードのいずれかを示すパラメータを設定する発光モード設定部と、
前記自動移動モードを示すフラグが設定されているときには、前記情報送信発光モードを示すパラメータの設定の有無にかかわらずに前記情報送信発光モードの動作をさせず、前記自動移動モードを動作させるよう制御する制御部と、を備えることを特徴とする閃光発光部内蔵カメラ。 - 請求項1又は2に記載の閃光発光部内蔵カメラにおいて、
被写体の輝度条件に応じて前記駆動手段を駆動して前記閃光発光部を格納位置から使用位置へと移動させる自動移動モード、又は、撮影者の手動操作により前記駆動手段を駆動して前記閃光発光部を格納位置から使用位置へと移動させる手動移動モードのいずれかを示すフラグを設定する移動モード設定部と、
前記閃光発光部により被写体を照明する閃光発光を行う照明発光モード、又は、前記閃光発光部を間欠的に発光させて光信号として情報の送信を行う情報送信発光モードのいずれかを示すパラメータを設定する発光モード設定部と、を備え、
前記移動モード設定部及び前記発光モード設定部は、前記自動移動モードを示すフラグが設定されているときには、前記情報送信発光モードを示すパラメータを設定不能にすることを特徴とする閃光発光部内蔵カメラ。 - 請求項3又は4に記載の閃光発光部内蔵カメラにおいて、
前記自動移動モードと前記情報送信発光モードとが併せて設定されようとしたとき、及び/又は、前記自動移動モードと前記情報送信発光モードとが併せて設定されたときに、警告を行う警告部を有すること、を特徴とする閃光発光部内蔵カメラ。 - 請求項3〜5の何れか一項に記載の閃光発光部内蔵カメラにおいて、
前記表示部は、前記移動モード設定部及び/又は前記発光モード設定部による設定内容を表示可能であり、前記照明発光モードが設定されている場合には、その旨を表す照明発光マークと枠とを表示し、前記発光モード設定部により前記情報送信発光モードが設定された場合には、前記照明発光マークを消灯して前記枠を表示すること、を特徴とする閃光発光部内蔵カメラ。
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