JP5258527B2 - カメラシステムおよび撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、外部ストロボを用いてストロボ撮影を行う撮像装置およびカメラシステムに関するものである。
従来から写真撮影は、昼間の自然光の下で行う撮影、暗中で閃光を被写体に向けて発光させて行う所謂ストロボ撮影、自然光と閃光を混ぜ合わせて行う所謂日中シンクロ撮影など、様々な条件で行われている。
デジタルカメラ等には内蔵ストロボを有するものも多いが、光量不足を補う目的または高度な写真表現を行う目的で、カメラ本体に外部ストロボを装着して撮影を行う場合がある。また、外部ストロボを用いてさらに多彩な写真表現を行うために、被写体に対して任意の位置にスレーブストロボを配置し、カメラの撮影と同調して発光させる場合がある。このとき、カメラ本体に装着した外部ストロボから配置されたスレーブストロボに対して発光前に光通信を行うことで発光情報を伝達し、所望の発光量や発光方式で発光させる方法が用いられることもある。例えば、特許文献1では、カメラもしくは外部ストロボから投光するプリ発光を利用して、カメラに接続されていない外部ストロボに対して情報の伝達を行いその外部ストロボの本発光を制御する構成が開示されている。
また、デジタルカメラにおけるストロボ撮影時の調光方式として、プリ発光方式がある。プリ発光方式は、撮影のための露光の前にストロボにプリ発光を発光させて、プリ発光の被写体反射光量を測光することで適正な本発光量を計算し、本発光を行う調光方式である。このとき、測光用の測光センサを備えていないデジタルカメラにおいては、撮像用のイメージセンサによりプリ発光の反射光を露光し、画像データを測光に用いている。デジタルカメラに用いられる主なイメージセンサとしてCCDセンサとCMOSセンサがある。両センサの大きな違いの1つに、光電変換された電荷の読み出し方式の違いがある。CCDセンサでは電子シャッタパルスにより全画素の蓄積電荷が放電された後に電荷蓄積が開始され、露光が終了時は全画素の蓄積電荷が同時に垂直転送路に移動され、その後ライン毎に読み出されてゆく。一方、CMOSセンサでは、ライン毎に蓄積電荷の放電が行われた後に電荷蓄積が開始され、ライン毎の電荷の読み出し動作がライン毎の露光終了ということになる。
特開平05−093944号公報
イメージセンサで測光を行うデジタルカメラで、カメラから離れた位置にある外部ストロボにプリ発光をさせる場合、外部ストロボ制御のための光通信の光も露光してしまうと、所望のプリ発光量以上の光量を投光することになり適切な調光を行うことができない。そのため、イメージセンサとしてCCDセンサを備えるデジタルカメラでは、プリ発光反射光測光時の露光時間を制限し、光通信を行った後で露光を開始し、その露光と同調してプリ発光が行われるように制御が行われていた。しかし、イメージセンサとしてCMOSセンサを備えるデジタルカメラでは、ライン毎に露光開始タイミングも露光終了タイミングも異なるため、全ラインとも露光を行っていない期間で光通信を行うことが困難である。
そこで本発明は、ストロボ撮影に伴う調光の際にカメラから離れた位置にある外部ストロボに対して光通信を行う場合でも、適切な調光を行うことができるカメラシステムおよび撮像装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のカメラシステムは、撮像装置と外部ストロボとを有し、前記撮像装置から前記外部ストロボへの発光指示を発光手段を発光させた光通信で行うカメラシステムであって、領域毎に電荷の蓄積と読み出しとを順次行う撮像素子と、 前記撮像素子に蓄積された電荷の読み出し開始を指示する読み出し開始信号を前記撮像素子に供給する信号供給手段と、前記発光手段を制御する発光制御手段と、を有し、前記発光制御手段は、前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されてから次の前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されるまでの間に前記撮像素子の露光が開始されない場合、前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されてから次の前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されるまでの間における前記撮像素子の電荷の読み出しが終了してから前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されるまでの間に前記外部ストロボに対する光通信のための発光を行うように前記発光手段を制御し、前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されてから次の前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されるまでの間に前記撮像素子の露光が開始される場合、前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されてから次の前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されるまでの間に前記外部ストロボに対する光通信ための発光を行わないように前記発光手段を制御することを特徴とする
また、本発明の撮像装置は、外部ストロボへの発光指示を発光手段を発光させた光通信で行い、当該外部ストロボを用いてストロボ撮影を行う撮像装置であって、領域毎に電荷の蓄積と読み出しとを順次行う撮像素子と、前記撮像素子に蓄積された電荷の読み出し開始を指示する読み出し開始信号を前記撮像素子に供給する信号供給手段と、前記発光手段を制御する発光制御手段と、を有し、前記発光制御手段は、前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されてから次の前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されるまでの間に前記撮像素子の露光が開始されない場合、前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されてから次の前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されるまでの間における前記撮像素子の電荷の読み出しが終了してから前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されるまでの間に前記外部ストロボに対する光通信のための発光を行うように前記発光手段を制御し、前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されてから次の前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されるまでの間に前記撮像素子の露光が開始される場合、前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されてから次の前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されるまでの間に前記外部ストロボに対する光通信ための発光を行わないように前記発光手段を制御することを特徴とする。
本発明によれば、ストロボ撮影に伴う調光の際にカメラから離れた位置にある外部ストロボに対して光通信を行う場合でも、適切な調光を行うことができる。
本発明を実施するための最良の形態は、以下の実施例に示す通りである。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態における撮像装置の構成を示すブロック図である。図1において、101は撮像レンズ、102は入射光量の制限及びシャッタを兼ねる絞り機構部、103は絞り機構部102を駆動する絞り駆動部である。104は二次元の撮像素子であるCMOSセンサであり、領域毎に時間をずらしながら電荷の蓄積と読み出しとを順次行う。105は撮像素子104を駆動する撮像素子駆動部である。106は撮像素子104からの出力信号に対して相関2重サンプリングやAGC(Automatic Gain Control)を行う前段信号処理部である。107はアナログ信号をデジタル信号化するA/D変換部、108はデジタル化された信号を処理するカメラ信号処理部である。
109は画像データの圧縮、伸長を行う画像データ圧縮伸長部、110は画像メモリ、111は圧縮した画像データの記録及び再生を行う画像データ記録再生部、112は半導体メモリ等に代表される記録媒体である。113は後述の表示部を駆動する表示駆動部、114は液晶やCRTなどの表示部である。115はアクセサリーシュー117を介して装着される外部ストロボ装置118との通信を制御する通信制御部である。116はアクセサリーシュー117に備わっている外部ストロボ装置118の装着を検知するための装着検知部、119は記録開始トリガを与えるシャッタボタン等が配置されている操作スイッチ部である。120は一連の動作の制御を行うマイクロプロセッサユニット(以下、MPUと記す)であり、内部に調光設定値等を記憶する不図示のメモリを有する。また、MPU120は、画像データから被写体の測光情報を取得する際に、撮影画面内を複数の測光領域に分割し、分割された測光領域ごとに測光情報を取得することができる。
121は内蔵ストロボであり、プリ発光、本発光を行い調光制御を行うことが可能である。
次に、上記構成における撮像装置の動作について説明する。
被写体を撮像する場合、撮像レンズ101を通った光束は絞り機構部102によって入射光量が制御され、撮像素子104により光電変換される。撮像素子104は撮像素子駆動部105によって電荷の蓄積時間が制御されている。前段信号処理部106においては、相関2重サンプリング、利得制御が行われ、A/D変換部107にてアナログ信号からデジタル信号に変換される。デジタルに変換された信号は、カメラ信号処理部108において、オートホワイトバランス、輪郭強調等々の処理がなされる。このカメラ信号処理部108にて処理された信号はMPU120に伝えられ、その信号を基にフィードバック制御を行っている。外部ストロボ装置118を使用する場合は、外部ストロボ装置118に設定された設定値を取得したり、撮像装置からの設定を行うために、通信制御部115により外部ストロボ装置118と通信を行う。外部ストロボ装置118と通信を行うかどうかの判定は、装着検知部116により検出された結果に基づいて行っているが、それについては後述する。
MPU120は、絞り駆動部103、撮像素子駆動部105、前段信号処理部106を制御して、MPU120に入力される信号が適正値になるように前述した絞り制御、電荷蓄積時間制御、利得制御を行う。
カメラ信号処理部108で処理された信号は、表示駆動部113に供給され、表示部114にリアルタイムに撮像画像(ライブビュー画像)が表示される。また、操作スイッチ部119から記録開始のトリガが入力されると、MPU120は絞り機構部102を絞り駆動部103によって撮影用の絞り値に設定し、前段信号処理部106を撮影用の感度に設定する。
また、MPU120は絞り機構部102を絞り駆動部103により撮影用の蓄積時間で閉じ、シャッタ動作をするように設定する。撮像素子104にて設定された蓄積時間露光され、この露光期間の開始若しくは終了直前のタイミングに合わせて指示信号がアクセサリーシュー117を介して外部ストロボ装置118に供給され、外部ストロボ装置118の発光部が発光する。
蓄積時間終了時に絞り機構部102が閉じることによって遮光される。遮光中に読み出された像信号は、A/D変換部107でアナログ信号からデジタル信号に変換されてカメラ信号処理部108を経て、画像データ圧縮伸長部109に供給される。画像データ圧縮伸長部109は一度画像メモリ110に画像データを記憶させ、順次JPEG等の形式に圧縮して画像データ記録再生部111に出力し、これにより半導体メモリ等の記録媒体112に前記画像データが記録される。
再生時には、記録媒体112から画像データ記録再生部111にて画像データが読み取られ、画像データ圧縮伸長部109に供給される。画像データ圧縮伸長部109で伸長された画像データは画像メモリ110に一旦記憶された後に表示駆動部113に供給され、表示部114にて画像として再生される。
次に、外部ストロボ装置118と撮像装置の関係について詳述する。
図2は、MPU120が行っている外部ストロボ装置118の装着検知シーケンスのフローチャートである。ステップS201では、機械式スイッチにより構成された装着検知部116による外部ストロボ装置118の装着(接続)の有無を判定する。この結果、外部ストロボ装置118の装着が検知されなければステップS207へ進み、外部ストロボ装置無しとする。
一方、外部ストロボ装置118の装着が検知された場合はステップS202へ進み、通信制御部115により、アクセサリーシュー117を介して外部ストロボ装置118との通信を開始する。そして、次のステップS203にて、所望の返信が外部ストロボ装置118からあったか否かを判定し、返信がなければステップS208へ進み、外部ストロボ装置118の電源が入っていないか、通信非対応の外部ストロボ装置であるとする。
また、外部ストロボ装置118から所望の返信があった場合はステップS204へ進み、通信が確立したものとする。そして、次のステップS205にて、種々の通信を行い、装着されている外部ストロボ装置118がどのような機能を持ったストロボ装置であるかなどの情報を取得する。ここで非対応の外部ストロボ装置118であることがわかればステップS209へ進み、非対応ストロボであるとする。一方、通信により一つ以上の対応機能を持った外部ストロボ装置118であることがわかった場合はステップS206へ進み、対応の外部ストロボ装置118であるとする。この時点で、表示部114に外部ストロボ装置118が発光可能であることを示す表示をしてもよい。
図2に示したシーケンスにより、撮像装置からの指示通りに発光可能な対応外部ストロボ装置118が装着されている状態においては、該外部ストロボ装置118を使用してストロボ撮影を行うことができる。
なお、本実施の形態の撮像装置は、メニューから「ストロボ制御」項目が選択可能である。図3は、操作スイッチ部119のMENUボタンを押した際に、表示部114に表示されるメニュー画面の一例を示している。
メニュー画面では、一つ以上の選択項目が表示されており、例えば、ストロボ制御項目、手振れ補正項目、セルフタイマー設定項目などが選択可能である。操作スイッチ部119に含まれる十字キーの上下ボタンにより、設定を操作したい項目を選択することができる。現在はストロボ制御項目が選択されていることを示している。この状態で、操作スイッチ部119に含まれるSETボタンを押すことで、選択されている項目の設定画面に進むことができる。メニューの構成に関しては、メニュー画面の選択項目の横に現在その項目に対して設定されている設定値や設定状態を表示し、操作スイッチ部119に含まれる十字キーの左右ボタンで設定を変更することができる構成であってもよい。また、次の設定画面に進む項目とそのまま十字キーの左右ボタンで設定を変えられる項目が混在してもよい。
図3の状態のまま、操作スイッチ部119に含まれるSETボタンを押すと、ストロボ制御項目の設定画面が表示される。このとき、図2のステップS207で外部ストロボ装置無しとされている場合は、図示しない内部ストロボ装置の発光設定を行うための内部ストロボメニューが表示される。ここで設定できるのは、発光モード設定、調光補正量設定または固定発光量設定、シンクロ設定などである。さらには、所定の露光時間よりも長い露光時間における撮影での内部ストロボ撮影を許可するかどうかの設定などがある。メニュー画面においてストロボ制御項目が選択されたとき、図2のステップS206で対応の外部ストロボ装置とされている場合は、外部ストロボ装置用のストロボ設定メニューが表示される。本実施の形態において、設定できる外部ストロボの制御項目は、発光モード設定、発光量設定、調光補正量設定、シンクロ設定、ワイヤレス設定とする。これらの制御項目は、図2のステップS206で対応の外部ストロボ装置とされている場合に表示されるストロボ制御メニューから設定可能である。一方、外部ストロボ装置118に具備されている操作部材を操作することによっても設定可能である。以下、それぞれの設定項目について説明する。
発光モード設定は、外部ストロボ装置118の発光部を、カメラの撮影と同調してどのように発光させるかを選択するものである。“マニュアル”は固定量発光モードであり、発光量設定で設定された固定発光量で発光を行う。この場合、本発光の前にプリ発光は行わない。発光量設定は、発光モードが“マニュアル”のときのみ有効であり、固定発光量を設定するものである。固定発光量の設定値は、値が1の場合に外部ストロボ装置118を発光可能な最大の発光量(フル発光)で発光させるものであり、1/2、1/4・・・の設定値はフル発光に対してどの程度の発光量で発光させるかを示す値である。本実施の形態では、1/128が設定可能な最小値であり、外部ストロボ装置118を設定可能な最小発光量に対応している。このときの発光量は、フル発光から7段小さな発光量である。なお、固定発光量の設定は1/3段刻みで行うことができる。
発光モードの“オート”は自動調光モードであり、カメラからの制御に従ってプリ発光を行い、カメラで行われる調光演算結果に従って適切な発光量を本発光として発光する自動調光モードである。
調光補正量設定は、発光モードが“オート”のときのみ有効であり、調光補正量を設定する。設定値として0が設定されるとカメラの測光に基づく「適正」の発光量で本発光が行われるように調光される。設定値として+1が設定されると適正から1段オーバーに調光される設定となる。本実施の形態では−3段〜+3段までの調光補正が可能であり、設定は1/3段刻みで行うことができる。
シンクロ設定は本発光タイミングを設定するものである。設定できる本発光タイミングには、“先幕”、“後幕”、“FP”がある。“先幕”は撮影用露光の開始のタイミングに同調して本発光が行われる設定である。“後幕”は撮影用露光の終了直前のタイミングに同調して本発光が行われる設定である。“FP”はフラット発光を行わせる設定である。フラット発光を行えば、露光時間が短く閃光発光を露光タイミングに同期させるのが困難な場合であっても、露光開始前から露光終了後まで一定光量で継続的に発光することによって同調することが可能となる。カメラはストロボ発光と露光との同調不備を防ぐためにストロボ撮影時の最小露光時間を規定しているが、“FP”が選択されている場合は最小露光時間が解除され、高速シャッタでのストロボ撮影が可能となる。
ワイヤレス設定は、スレーブストロボを用いた多灯制御を有効とするかどうかを選択するものである。通常、外部ストロボ1つだけをカメラに装着してストロボ撮影を行う場合、ワイヤレスは“切”で使用する。高度な写真表現のためにスレーブストロボを被写体周辺に配置しライティングを行う場合に“入”にし、スレーブストロボとの光通信を有効にする。5のワイヤレス設定の入/切によらず上述した制御項目は有効であるが、シンクロ設定の“後幕”のみは選択することができなくなる。なぜなら、スレーブストロボに発光を行わせるためには発光部を使用しての光通信を行う必要があるが、後幕シンクロで撮影時にスレーブストロボに対する光通信を行うと光通信による発光が被写体に照射されるからである。露光中に光通信による発光が被写体に照射されると、被写体に照射される発光量が適正にならなくなってしまう。
次に、本実施の形態において、ワイヤレス設定が“入”のときのみ設定可能な制御項目を示す。設定可能な制御項目は、マスタ/スレーブ設定、チャンネル設定、グループ設定、マスタ発光設定、発光量設定、光量比設定である。
マスタ/スレーブ設定は、そのストロボがマスタストロボとしてスレーブストロボに対して光通信による設定を行うストロボか、スレーブストロボとしてマスタストロボからのトリガ発光を受信して発光するストロボかを選択するものである。なお、カメラに装着された状態ではスレーブストロボに設定することはできない。
チャンネル設定は、近くで同様の外部ストロボ装置がワイヤレス使用されていた場合にも所望の外部ストロボ装置だけを制御するためのチャンネル設定である。1ch、2ch、3chの3チャンネルから選択することができる。グループ設定は、そのストロボが属する発光グループを設定するものである。カメラに装着されたマスタストロボはAグループとなる。スレーブストロボに設定することのできるBグループ、Cグループは、Aグループの発光とは異なる発光を行うことができる。例えば、発光モードが“マニュアル”であれば、Aグループ、Bグループ、Cグループで異なる発光量でそれぞれ発光させることができる。また、発光モードが“オート”であれば、BグループはAグループのストロボの発光量との比で発光量を変えることができ、Cグループは独立に調光補正を設定することができる。
マスタ発光設定は、カメラに装着された外部ストロボ装置自身が、撮影用の本露光と同調して発光するかどうかを設定するものである。“非発光”を選択すると、カメラに装着されているマスタストロボは被写体を照射するためには発光せず、スレーブストロボに対して発光制御を行うために光通信用の発光と発光トリガ用の発光のみを行う動作となる。
光量比設定は、発光モードが“マニュアル”のときのみ有効な設定項目で、A〜Cグループのそれぞれの固定発光量を設定するためのものである。
光量比設定は発光モードが“オート”のときのみ有効な設定項目で、調光発光を行う際のAグループとBグループの光量比を設定するためのものである。
なお、マスタ発光設定、発光量設定、光量比設定については、マスタストロボのみで設定できる。
以上のように、ワイヤレス発光を行う際にはマスターストロボでスレーブストロボに関する多くの設定が可能である。これらの設定は、マスタストロボから発光部を使って光通信によりスレーブストロボへと伝達され、任意の発光動作が行われる。
図4は、本実施の形態の撮影シーケンスを示すフローチャートである。デジタルカメラの撮影モードがPowerOnされると、S101でシステム起動が行われる。これはMPU120を初め、撮像素子104や画像メモリ110など、デジタルカメラシステムの動作開始を示す。システム起動が終了した時点で、表示部114にはライブビュー画像が表示され、操作スイッチ部119からの記録開始トリガ入力を待機する状態(撮影待機状態)となる。この段階で、操作スイッチ部119からの操作ボタン入力により、デジタルカメラの撮影に関する設定を行うことが可能となる。ユーザーはストロボ撮影の許可/禁止、ストロボ強制発光などの設定を行うことが可能である。また、外部ストロボ装置118の着脱および外部ストロボ装置118の設定操作を行うことも可能である。
S102では、外部ストロボ装置118の装着のチェックを行っている。装着検知部116により外部ストロボ装置118が装着されていることが検出された場合、S103へと進む。S103では、通信制御部115によりアクセサリーシュー117を介して外部ストロボ装置118との通信を開始し、外部ストロボ設定情報を取得する。通信は定期的に行うことで外部ストロボ装置118の状態を監視し、表示部114に外部ストロボ装置118の装着状態を示すアイコンや外部ストロボ装置118の設定を示す情報を表示する。S103で外部ストロボ装置118から所望の返信が得られなければ、外部ストロボ装置118の電源が入っていないか、外部ストロボ装置118が通信非対応であると判断する。外部ストロボ装置118の電源が入っていないか、通信非対応であると判断した場合であっても、定期的に外部ストロボ装置118への通信を行う。
S104、S105、S106はそれぞれ、AE、AF、WB処理を表し、ライブビュー画像を適正な露出、ピント、色で表示できるようにフィードバック制御を行う。S107では、操作スイッチ部119からの撮影準備指示入力であるSW1の有無を確認し、入力が無い場合はS102に戻る。S107でSW1入力を検知すると、撮影準備が行われる。まず、S108で撮影用のAEが行われ、続いてS109で撮影用のAFが行われる。
外部ストロボ装置118が装着されていない場合、S110を経てS111の操作スイッチ部119からの撮影指示トリガ入力(SW2)を待機する状態へと進む。なお、S110では、S102と同様の方法で外部ストロボ装置118の装着の有無を判断してもよいし、S102で検出した結果に基づいて判断してもよい。
SW2が入力されると、S112へと進み、内蔵ストロボ121を発光させる内蔵ストロボ撮影を行うか、ストロボ非発光での撮影を行うかを判断する。発光判断基準は様々であり、ストロボ設定が強制発光ならば常にYes、それ以外の発光許可設定であれば、露光時間、逆光判定などの条件に従い、発光を行うかどうかを判断する。S112での判断がNoであった場合、S113へと進み、非発光での撮影が行われ、Yesであった場合はS114へと進む。S114は内蔵ストロボ121を用いた調光制御であり、まず外光を測光し、所定発光量のプリ発光を行い、その反射光を測光する。MPU120は、外光の測光情報とプリ発光反射光の測光情報から本撮影時の適正な本発光量を演算する処理を行う。その後、S115で、絞り機構部102のシャッタ動作を用いる露光での本撮影を行い、露光と同調してS114で求めた発光量を内蔵ストロボ121に発光させ、内蔵ストロボ撮影が完了する。
外部ストロボ装置118が装着されている場合、S110からS116へと進み、SW2入力待機状態となる。SW2が入力されると、S117へと進み、外部ストロボ装置118の設定がワイヤレス通信“入”になっているかどうかを判断する。ワイヤレス通信設定が“切”のときは外部ストロボ装置は外部ストロボ装置118単体であり、S118の外部ストロボ単灯調光制御へと進む。S118は外部ストロボ装置118のみを用いた調光制御であり、まず外光を測光し、外部ストロボ装置118を制御して所定発光量のプリ発光を行い、その反射光を測光する。MPU120は、外光の測光情報とプリ発光反射光の測光情報から本撮影時の適正な発光量を演算する処理を行う。その後S119で、絞り機構部102のシャッタ動作を用いる露光での本撮影を行い、露光と同調してS118で求めた発光量を外部ストロボ装置118に発光させ、外部ストロボ単灯撮影が完了する。S102で外部ストロボ装置が装着されていることが検知され、S103で通信が確立されなかった場合は、S118では調光動作は行わず、S119で露光と同調して外部ストロボ装置118の発光トリガを発行する。
S117で外部ストロボ装置118の設定がワイヤレス通信“入”になっていた場合、S120の多灯調光へと進む。多灯調光では、外部ストロボ装置118の設定に従い、A灯、B灯、C灯それぞれ個別にプリ発光を行うように、MPU120は、外部ストロボ装置118を介して発光指示を行う。その後、各灯プリ発光の反射光をそれぞれ露光した測光情報と外光の測光情報とから各灯の本撮影時の適正な本発光量を演算する処理を行う。カメラから離して設置されたスレーブストロボに所望の発光を行わせるための制御は、外部ストロボ装置118の発光部を使用した光通信により行う。前記発光部は被写体に対する投光用の発光部である場合もあり、外部ストロボ装置118の種類によっては光通信専用の赤外光を用いる場合もある。S121では、絞り機構部102のシャッタ動作を用いる露光での本撮影を行い、露光と同調してS120で求めた各灯の発光量を外部ストロボ装置118及びスレーブストロボに発光させ、外部ストロボ多灯撮影が完了する。
次に、外部ストロボ装置118を使用して撮影を行う際のスレーブストロボへの通信用発光の制御タイミングについて説明する。
図5は、ワイヤレス設定が“切”のときの通信用発光制御を示した図である。VDは垂直同期信号を表しており、撮像素子駆動部105に含まれる信号供給部としてのTG(タイミングジェネレータ)から撮像素子104に供給される。VD立下りから次のVD立下りまでが1フィールドであり、1枚の画像単位を示す。なお、VDが供給されると撮像素子104は蓄積された電荷の読み出しを開始するため、VDは撮像素子104に蓄積された電荷の読み出し開始信号として機能している。電子シャッタもTGから供給され、CMOSセンサではこの電子シャッタ信号をトリガとしてライン毎に蓄積電荷の吐き捨てを開始する。CMOSセンサでは電荷吐き捨てと電荷読み出しがライン毎に行われるため、撮影画面の上下で露光される時刻が異なる。外光露光フィールドとプリ発光露光フィールドで露光と記された平行四辺形は、ライン毎に露光している時刻が異なることを模擬的に表したものである。撮影用露光フィールドでは長方形で描かれているのは、撮影用露光時には一括リセットとして全ライン同時に電荷吐き捨てを行い同時に露光を開始する制御としているためである。露光している時刻がライン毎に異なると、動いている被写体を撮影した際に形状が歪む現象が発生するため、画像データをファイルとして残す撮影用露光の際にはこの方式を採用している。外光露光フィールド及びプリ発光露光フィールドで取得された画像データは、それぞれ次のフィールドで積分されて輝度情報とし、撮影用露光時に発光させる適正発光量を演算する際に用いる。外部ストロボ装置118でプリ発光、本発光と示したタイミングが、外部ストロボ装置118の発光部を発光させるタイミングである。プリ発光はライン毎に露光時刻の異なる露光フィールド内で行うが、全ラインで外部ストロボ装置118の発光の反射光を露光できるよう、全ラインが露光している時刻に発光させている。また人物を撮影する際、人物がプリ発光の眩しさにより本撮影時に目を瞑ってしまう確率を低減させるため、プリ発光と本撮影のタイムラグをなるべく小さくするように、全ラインが露光している期間内のより本撮影に近いタイミングでプリ発光させている。シャッタは絞り装置102を閉じるタイミングを示しており、絞り装置102を閉じることにより本撮影時の露光終了となる。
図6は、ワイヤレス設定が“入”のときの通信用発光制御を示した図である。ワイヤレス設定が“入”のとき、スレーブストロボをカメラから離して設置し、多灯撮影を行うことが可能である。図6では、スレーブストロボ1台を設置し、グループBと設定した場合の制御タイミングを示している。スレーブストロボに所望の発光を行わせるために光通信を行う。なお、“スレーブへの通信発光”が光通信のための発光を示す。スレーブストロボは、マスタストロボからの通信発光を受信すると、次の露光に合わせてプリ発光、本発光などの発光を行う。CMOSセンサではライン毎に露光時刻が異なっており、VD立下りを跨いで前のフィールドの露光が継続する。そのため、VDの立下りから次の露光開始までの期間(図6のαの期間)内で通信用発光を行っても、図示のように一部のラインでは露光されてしまう。通信用発光による被写体反射光が露光されてしまうと、外光のみの輝度と所定のプリ発光照射時の輝度に基づく所望の調光演算が行えないため、この制御タイミングは望ましくない。そこで、全ラインの露光終了から先頭ラインの次の露光開始までの期間(図6のβの期間)に通信用発光を行うことで、通信用発光による被写体反射光を避けることができる。なお、図6に示したタイミングで通信用発光を行う場合、通信用発光のために所定時間(第1の所定時間)が必要となるため、調光時の最大露光時間に対する制限が生じる。すなわち、露光が行われていない期間に通信用発光を行うため、通信用発光を行う期間を確保するには露光時間を所定時間(第2の所定時間)以上にすることはできない。
そこで、調光時の露光時間によらず、スレーブストロボへの通信用発光を行うことができる通信用発光制御を図7を用いて説明する。図7では、外光を露光した後、通信発光用フィールド、グループA灯プリ発光フィールド、通信発光用フィールド、グループB灯プリ発光フィールドと、通信発光用とプリ発光露光用のフィールド(調光用のフィールド)を分けている。通信発光用フィールドにおいては、全ラインの読み出し完了以降(図7のγの期間)に通信発光が行われるようタイミング制御する。このように、調光用のフィールドの間に通信発光用フィールドを設けることで、調光時の露光時間によらず通信用発光を行うことができ、スレーブストロボを用いた多灯ストロボ撮影での調光を適切に行うことが可能となる。
なお、図7の示したタイミングで通信用発光を行う場合、調光時のフィールド数が増加し、操作スイッチ部119に配置されるシャッタボタン押下から実際の撮影が行われるまでの撮影タイムラグが図6に示した通信用発光制御に比べて長くなってしまう。そのため、調光用の露光時間の間であるβの期間が第1の所定時間以上となる露光条件であったなら図6のように制御し、βが第1の所定時間未満となる露光条件であったなら図7に示したように制御を行う。そうすることで、調光時の最大露光時間の制限を設けることなく調光することができる。また、露光条件に応じて通信用発光制御を切り替えることで、調光を行うことで生じる撮影タイムラグの増加を抑えることができる。
図8は、βの時間に応じて制御を切り替える処理のフローチャートを示している。これは図4の撮影シーケンスにおけるS120内の処理に含まれる制御である。S201において、調光時露光時間に応じて通信用発光制御を変える判断を行っている。βの時間は調光時の露光時間により、下記のように決まる。
β=(1フィールド期間)−(電荷読み出し時間)−(調光時露光時間)
撮像素子104の、撮像素子駆動部105による駆動制御が決まれば電荷読み出し時間及び1フィールド期間は決まるため、調光時露光時間によりβの時間が決まる。したがって、S120で調光時露光時間に応じて通信用発光制御を変える判断は、βの時間に応じて制御を切り替えることと同様である。調光時露光時間が第2の所定時間未満のとき、βの時間は第1の所定時間以上となる。βの時間が第1の所定時間以上の場合、すなわち、βの時間が外部ストロボ装置118からスレーブストロボに対する光通信に要する時間以上の場合は、βの期間に光通信を行うことで、通信用の発光を露光せずに調光制御を行うことが可能となる。よってS202へと進み、図6に示した露光と同フィールドでの通信を行う調光制御を行う。一方、露光時間が第2の所定時間以上のとき、βは第1の所定時間未満となる。このときは通信用発光を露光せずに調光制御を行うことが困難であるため、S203へと進み、図7に示した別フィールドでの通信を行う調光制御を行う。
なお、複数の撮影モードを有する場合、撮影モードに応じて上述した通信用発光制御の切り替えを行ってもよい。例えば、夜景モードやポートレートモードなど被写体の動きが少ない場合に用いられる撮影モードが設定された場合、撮影タイムラグが生じても撮像画像への影響は小さいと思われるので図7に示した制御を行うようにすればよい。逆に、撮像画像への撮影タイムラグの影響が大きいと思われるスポーツモードなどの撮影モードが設定された場合、図6に示した制御を行うようにすればよい。
また、図7に示した制御を行う場合、図6に示した制御を行う場合に比べて撮影タイムラグが長くなるが、許容できる程度であればスレーブストロボを用いた多灯ストロボ撮影を行う際には常に図7に示した制御を行うようにしてもよい。
(第2の実施の形態)
本発明の第2実施の形態では、撮影画面中の被写体の位置をに基づいて通信用発光のタイミングを制御する構成である。
図12は、本発明の第2の実施の形態における撮像装置の構成を示すブロック図である。図12において、図1の構成と重複する部分については同一符号を付して説明を省略する。
122は顔検出部であり、カメラ信号処理部108からの画像データに対して所定の顔検出動作を行う。
CMOSセンサの各ラインの蓄積電荷を順次吐き捨てている期間と順次読み出している期間にストロボ光を照射すると、そのとき露光された1つの画像の中で、ストロボ光の反射光を露光しているラインと露光していないラインが存在することになる。調光制御を行う際、ストロボ光で照射すべき主要な被写体が撮影画面の上部や下部の端の方に存在する可能性は低いと想定すると、調光を行うための測光領域は実際に撮影される画像の全領域でなくてもよい場合が多い。例えば、図9(a)に示すようなシーンであれば、図10(a)で網掛けしたように上部下部ラインを調光に用いなくても同様またはむしろ良好な調光制御を行うことができると考えられる。図11は、ワイヤレス設定が“入”のときの通信用発光制御を示した図である。図11では、調光用の露光中であって図10(a)で示した調光に用いない領域のみ露光中であれば通信用発光の反射光を露光することを許可して図6と比較してβの期間を拡大している。このように制御することで、図6に示した制御を行う場合に比べ、より多くの調光時露光条件において撮影タイムラグを長くすることなく調光制御を行うことができる。
なお、上述の制御は、ストロボ光で照射すべき主要な被写体が撮影画面の上部や下部の端の方に存在する可能性は低いという前提に基づいて通信用発光のタイミングを制御しているため、主要な被写体の位置によっては適切な調光を行うことができない場合がある。例えば、図9(b)のように、主要な被写体が撮影画面の下部に存在する場合、図10(a)のように撮影画面の上部と下部の端部周辺を調光に用いない領域とすると、主要な被写体の大部分が調光に用いない領域に含まれてしまう。
そこで、顔検出部の検出結果に基づいて主要な被写体の位置を判断し、主要な被写体が撮影画面の上部と下部の端部周辺に存在しない場合は図11で示した通信用発光制御を行い、上部と下部の端部周辺に存在する場合は図7で示した通信用発光制御を行うようにする。
図13は、調光時露光時間および顔検出の結果に応じて制御を切り替える処理のフローチャートを示している。これは、図4の撮影シーケンスにおけるS120内の処理に含まれる制御である。なお、顔検出動作により顔が検出された場合に検出された顔に対してS108で撮影用のAEを行うため、顔検出動作はS108までの任意のタイミングで行うものとする。
S201において、調光時露光時間に応じて通信用発光制御を変える判断を行っている。調光時露光時間が第2の所定時間未満のとき、βの時間は第1の所定時間以上となる。βの時間が第1の所定時間、すなわち、外部ストロボ装置118からスレーブストロボに対する光通信に要する時間以上の場合は、βの期間に光通信を行うことで、通信用の発光を露光せずに調光制御を行うことが可能となる。よってS202へと進み、図6に示した露光と同フィールドでの通信を行う調光制御を行う。一方、露光時間が第2の所定時間以上のとき、βは第1の所定時間未満となる。このとき、CMOSセンサのいずれのラインに対しても通信用発光を露光せずに調光制御を行うことが困難であるため、S301へと進む。
S301では、顔検出部により撮影画面中に被写体の顔が検出されたか否かを判定し、被写体の顔が検出されていなければS303へと進む。S303では、図11に示したように、撮影画面の上部と下部の端部周辺を調光に用いない領域とし、該領域のみが露光中であれば通信用発光を許可することで、露光時間が第2の所定時間以上であっても同フィールドでの通信を行う調光制御を行う。
S301で被写体の顔が検出されたと判定した場合、S302では、検出された被写体の顔の位置が撮影画面の上部または下部の端部周辺であるか否かを判定し、上部または下部の端部周辺でなければS303へと進む。被写体の顔が検出された場合であっても、顔の位置が撮影画面の上部または下部の端部周辺でなければ、撮影画面の上部と下部の端部周辺を調光に用いない領域としても被写体に対して適切な調光制御を行うことができるからである。
検出された顔の位置が撮影画面の上部または下部の端部周辺であればS203へ進み、図7に示した別フィールドでの通信を行う調光制御を行う。
以上のように、主要な被写体の存在する位置に応じて通信用発光制御を切り替えることで、主要な被写体の位置によらず適切に調光を行うことができるとともに、調光を行うことで生じる撮影タイムラグの増加を抑えることができる。
なお、図9(b)のように、主要な被写体が撮影画面の下部に存在する場合、撮影画面の下部については調光に用いる必要はあるが、撮影画面の上部については主要な被写体が存在しないため調光に用いなくても良好な調光制御を行うことができると考えられる。そこで、図10(b)で網掛けしたように、主要な被写体が存在しない上部ラインのみを調光に用いない領域として調光を行い、上部ラインのみ露光中であれば通信用発光の反射光を露光することを許可して図6と比較してβの期間を拡大するようにしてもよい。
このように制御することで、主要な被写体の位置によらず適切に調光を行うことができるとともに、図6に示した制御を行う場合に比べ、より多くの調光時露光条件において撮影タイムラグを長くすることなく調光制御を行うことができる。
また、主要な被写体の位置は顔検出部の検出結果に基づいて判断し、主要な被写体が撮影画面の上部および下部の両方に存在する場合には、調光を行うための測光領域を実際に撮影される画像の全領域にすればよい。
また、本実施の形態では、検出された被写体の顔が撮影画面の上部または下部の端部周辺にあるか否かを判定している。なぜなら、本実施の形態では、CMOSセンサの読み出しを撮影画面の上から下へ順に行っているため、撮影画面の上部が撮影画面内の最初に露光が開始される端部となり、撮影画面の下部が撮影画面内の最後に露光が終了する端部となるからである。そのため、CMOSセンサの読み出し方向が異なるのであれば、検出された被写体の顔の判定に用いる位置が撮影画面の上部または下部の端部周辺でなくてもよい。例えば、CMOSセンサの読み出しを撮影画面の左から右へ順に行っている場合、露光開始直後は撮影画面の左部の領域のみ露光され、露光終了直前は撮影画面の右部の領域のみ露光される。したがって、検出された被写体の顔が撮影画面の左部または右部の端部周辺にあるか否かを判定すればよい。
また、顔検出部により検出された顔の位置に対応する測光領域を調光を行うための測光領域としているが、撮影者が複数の測光領域の中から任意の測光領域を調光を行うための測光領域として選択するようにしてもよい。このとき、撮影者が選択した測光領域が撮影画面内の最初に露光が開始される端部周辺または最後に露光が終了する端部周辺に存在するか否かに応じて、通信用発光制御を切り替えるようにすればよい。
また、上記の2つの実施の形態では、マスタストロボとして撮像装置に装着された外部ストロボ装置を用いる構成としたが、撮像装置が内蔵ストロボ有している場合は、内蔵ストロボをマスタストロボとして用いても構わない。
また、内蔵ストロボとは異なる、例えば、LEDからなる発光部などを用いて外部ストロボに対して光通信の発光を行ってもよい。
第1の実施の形態における撮像装置の構成を示すブロック図である。 外部ストロボ装置の装着を検知する際の動作を示すフローチャートである。 メニュー画面の表示例を示す図である。 第1の実施の形態における撮影シーケンスを示すフローチャートである。 単灯でストロボ撮影を行う際の発光制御を示す図である。 多灯でストロボ撮影を行う際の、光通信と調光を同フィールドで行う発光制御を示す図である。 多灯でストロボ撮影を行う際の、光通信と調光を別フィールドで行う発光制御を示す図である。 調光時露光時間に応じて発光制御を切り替える処理のフローチャートを示す図である。 撮影画像を示す図である。 撮影画像における調光に用いない領域を示す図である。 多灯でストロボ撮影を行う際の、調光領域を制限した発光制御を示す図である。 第2の実施の形態における撮像装置の構成を示すブロック図である。 調光時露光時間と顔検出の結果に応じて発光制御を切り替える処理のフローチャートを示す図である。
符号の説明
101 撮像レンズ
102 絞り機構部
103 絞り駆動部
104 撮像素子
105 撮像素子駆動部
106 前段信号処理部
107 A/D変換部
108 カメラ信号処理部
109 画像データ圧縮伸張部
110 画像メモリ
111 データ記録再生部
112 記録媒体
113 表示駆動部
114 表示部
115 通信制御部
116 装着検知部
117 アクセサリーシュー
118 外部ストロボ装置
119 操作スイッチ部
120 MPU
121 内蔵ストロボ
122 顔検出部

Claims (9)

  1. 撮像装置と外部ストロボとを有し、前記撮像装置から前記外部ストロボへの発光指示を発光手段を発光させた光通信で行うカメラシステムであって、
    領域毎に電荷の蓄積と読み出しとを順次行う撮像素子と、
    前記撮像素子に蓄積された電荷の読み出し開始を指示する読み出し開始信号を前記撮像素子に供給する信号供給手段と
    記発光手段を制御する発光制御手段と、を有し、
    前記発光制御手段は、前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されてから次の前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されるまでの間に前記撮像素子の露光が開始されない場合、前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されてから次の前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されるまでの間における前記撮像素子の電荷の読み出しが終了してから前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されるまでの間に前記外部ストロボに対する光通信のための発光を行うように前記発光手段を制御し、前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されてから次の前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されるまでの間に前記撮像素子の露光が開始される場合、前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されてから次の前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されるまでの間に前記外部ストロボに対する光通信ための発光を行わないように前記発光手段を制御することを特徴とするカメラシステム。
  2. 前記発光制御手段は、前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されてから次の前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されるまでの間に前記撮像素子の露光が開始され、当該露光の露光時間が所定時間以上の場合、前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されてから次の前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されるまでの間に前記外部ストロボに対する光通信ための発光を行わないように前記発光手段を制御することを特徴とする請求項1に記載のカメラシステム。
  3. 前記発光制御手段は、前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されてから次の前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されるまでの間に前記撮像素子の露光が開始され、当該露光の露光時間が前記所定時間未満の場合、前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されてから次の前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されるまでの間における前記撮像素子の電荷の読み出しが終了してから前記撮像素子の露光が開始されるまでの間に前記外部ストロボに対する光通信のための発光を行うように前記発光手段を制御することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 影画面内を複数の測光領域に分割し、前記測光領域ごとに前記撮像素子の出力信号に基づく画像データから測光情報を取得する測光手段と、
    記複数の測光領域のうちいずれかの測光領域で取得された測光情報に基づいて、ストロボ撮影時の本発光量の演算を行う演算手段と、を有し、
    前記発光制御手段は、前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されてから次の前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されるまでの間に前記撮像素子の露光が開始され、当該露光の露光時間が前記所定時間以上の場合、本発光量の演算に用いる前記測光領域の位置に応じて、前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されてから次の前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されるまでの間に前記外部ストロボに対する光通信ための発光を行うか否かを制御することを特徴とする請求項2または3に記載のカメラシステム。
  5. 前記発光制御手段は、前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されてから次の前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されるまでの間に前記撮像素子の露光が開始され、当該露光の露光時間が前記所定時間以上であって、本発光量の演算に用いる前記測光領域が撮影画面内の最初に露光が開始される端部周辺または最後に露光が終了する端部周辺に存在しない場合、撮影画面内の前記最初に露光が開始される端部周辺および前記最後に露光が終了する端部周辺の少なくとも一方が露光されているときに前記外部ストロボに対する光通信のための発光を行うように前記発光手段を制御することを特徴とする請求項4に記載のカメラシステム。
  6. 前記発光制御手段は、前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されてから次の前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されるまでの間に前記撮像素子の露光が開始され、当該露光の露光時間が前記所定時間以上であって、本発光量の演算に用いる前記測光領域が撮影画面内の前記最初に露光が開始される端部周辺または前記最後に露光が終了する端部周辺に存在する場合、前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されてから次の前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されるまでの間に前記外部ストロボに対する光通信ための発光を行わないように前記発光手段を制御することを特徴とする請求項5に記載のカメラシステム。
  7. 前記撮像素子の出力信号に基づく画像データから被写体の顔検出をする顔検出手段を有し、
    前記演算手段は、前記顔検出手段により顔が検出された位置に対応する前記測光領域で取得された測光情報に基づいて、ストロボ撮影時の本発光量の演算を行うことを特徴とする請求項4ないし6のいずれか1項に記載のカメラシステム。
  8. 前記外部ストロボは、前記発光手段による光通信を受信すると、前記光通信の直後に行われる露光に合わせて発光することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載のカメラシステム。
  9. 外部ストロボへの発光指示を発光手段を発光させた光通信で行い、当該外部ストロボを用いてストロボ撮影を行う撮像装置であって、
    領域毎に電荷の蓄積と読み出しとを順次行う撮像素子と、
    前記撮像素子に蓄積された電荷の読み出し開始を指示する読み出し開始信号を前記撮像素子に供給する信号供給手段と
    記発光手段を制御する発光制御手段と、を有し、
    前記発光制御手段は、前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されてから次の前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されるまでの間に前記撮像素子の露光が開始されない場合、前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されてから次の前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されるまでの間における前記撮像素子の電荷の読み出しが終了してから前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されるまでの間に前記外部ストロボに対する光通信のための発光を行うように前記発光手段を制御し、前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されてから次の前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されるまでの間に前記撮像素子の露光が開始される場合、前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されてから次の前記読み出し開始信号が前記撮像素子に供給されるまでの間に前記外部ストロボに対する光通信ための発光を行わないように前記発光手段を制御することを特徴とする撮像装置。
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