JP2003294690A - 積層型ガスセンサ素子及びその製造方法並びにガスセンサ - Google Patents
積層型ガスセンサ素子及びその製造方法並びにガスセンサInfo
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Abstract
防止され、優れた耐久性を有する積層型ガスセンサ素子
及びその製造方法並びにガスセンサを提供する。 【解決手段】 ヒータ113を有する第1絶縁性基部1
1と、固体電解質体131、電極132及び133を備
える第2イオン導電部13と、空洞15と、固体電解質
体121、電極122及び123を備える第1イオン導
電部12と、通気性を有する多孔質部161を備える第
2絶縁性基部16と、をこの順に備え、第2絶縁性基部
16の電極122と接することとなる面の全面に、第2
絶縁性基部16の多孔質部161の全面及び非多孔質部
162との境界線近傍を覆うように形成された多孔質部
171と、その他の非多孔質部171とからなる中間層
17が設けられている。
Description
子及び積層型ガスセンサ素子の製造方法並びにガスセン
サに関する。更に詳しくは、製造時から使用時において
第1電極を確実に保護できる積層型ガスセンサ素子及び
このような積層型センサ素子を備えるガスセンサに関す
る。更に、このような積層型ガスセンサ素子を安定して
確実に製造することができる積層型ガスセンサ素子の製
造方法に関する。本発明の積層型ガスセンサ素子及びガ
スセンサは、自動車等の内燃機関の排気ガス中のガス成
分の検知及び測定に使用されるラムダセンサ素子、空燃
比センサ素子、窒素酸化物センサ素子及び炭化水素ガス
センサ素子等のガスセンサ素子及びこのようなガスセン
サ素子を備えるガスセンサとして好適である。
れるラムダセンサ素子に設けられた検知電極や、空燃比
センサ素子に設けられた外側ポンプ電極等の各種の電極
を保護する目的、及び、被測定雰囲気の流速を各種電極
と接触させるまでに律速させる目的等の種々の目的を達
するためにセンサ素子の最外部に位置する電極を覆う多
孔質部が設けられてきた。その形態としては、例えば、
特開2001−281207号公報等に例示されるよう
に、センサ素子の最表層の必要な部位にのみ多孔質部を
形成する形態や、特開2001−242122号公報等
に例示されるように、必要な部位に多孔質部を形成し、
多孔質部が形成されていない部位には緻密な補強層を設
ける形態などが知られている。
けられてきた多孔質部であって上記のような各種の目的
を果たすことができるが、従来のセンサ素子では設けら
れることのなかった多孔質部を有する第2絶縁性基部を
備える。この第2絶縁性基部を備える場合に、第2絶縁
性基部直下の電極を保護することができる積層型ガスセ
ンサ素子及びこのような積層型ガスセンサ素子を備える
ガスセンサを提供することを目的とする。更に、このよ
うな積層型ガスセンサ素子を安定して確実に製造するこ
とができる積層型ガスセンサ素子の製造方法を提供する
ことを目的とする。
サ素子は、絶縁性セラミックスから形成された第1絶縁
性基部、通気性を有する多孔質部と、非多孔質部とを有
し、該第1絶縁性基部に対向して配置され、且つ絶縁性
セラミックスから形成された第2絶縁性基部、該第1絶
縁性基部と第2絶縁性基部との間に配置された固体電解
質体、電極部及び電極リード部を有し、一面で該固体電
解質体に接し、他面で被測定雰囲気に接する第1電極、
一面で該固体電解質体に接し、該第1電極に対向する第
2電極、及び該第2絶縁性基部と、該第1電極の該電極
リード部との間に、少なくとも該第2絶縁性基部の該多
孔質部と該非多孔質部との境界線を覆うように配置され
た中間層、を備えることを特徴とする。また、本発明の
積層型ガスセンサ素子では、上記中間層は、通気性を有
する多孔質部と非多孔質部とからなり、該中間層の該多
孔質部が、上記第1電極が被測定雰囲気に接することを
妨げないように配置されたものとすることができる。更
に、上記中間層の上記多孔質部と該中間層の上記非多孔
質部との境界線と上記第2絶縁性基部の上記境界線とは
重ならないものとすることができる。
は、上記第2絶縁性基部の上記多孔質部となる未焼成多
孔質部と、上記第2絶縁性基部の上記非多孔質部となる
未焼成非多孔質部とを備える上記第2絶縁性基部となる
未焼成第2絶縁性シートの表面であり且つ上記第2絶縁
性基部の上記境界線となる線を少なくとも含む領域に、
上記中間層となる中間層用ペーストを塗布した後、乾燥
させて未焼成中間層を形成することにより、上記第1電
極となる未焼成第1電極が形成されることとなる面を平
坦化する平坦化工程と、該平坦化工程の後に行う工程で
あって、該未焼成第1電極が形成されることとなる面
に、導電層用ペーストを塗布した後、乾燥させて該未焼
成第1電極を形成する未焼成第1電極形成工程と、を備
えることを特徴とする。
方法は、上記第2絶縁性基部の上記多孔質部となる未焼
成第2絶縁性基部多孔質部と上記第2絶縁性基部の上記
非多孔質部となる未焼成第2絶縁性基部非多孔質部とを
備える上記第2絶縁性基部となる未焼成第2絶縁性シー
トの表面のうち、該未焼成第2絶縁性基部多孔質部の表
面、及び、該未焼成第2絶縁性基部非多孔質部の表面で
あって且つ該未焼成第2絶縁性基部多孔質部に隣接する
領域、に焼成されて多孔質化する多孔質化中間層用ペー
ストを塗布した後、乾燥させて上記中間層の上記多孔質
部となる未焼成中間層多孔質部を形成する未焼成中間層
多孔質部形成工程と、該未焼成第2絶縁性シートの表面
であって且つ該未焼成中間層多孔質部が形成されていな
い領域、又は、該未焼成第2絶縁性シートの表面であっ
て且つ該未焼成中間層多孔質部が形成されることとなる
領域を除く領域に、焼成されても多孔質化しない非多孔
質化中間層用ペーストを塗布した後、乾燥させて上記中
間層の上記非多孔質部となる未焼成中間層非多孔質部を
形成する未焼成中間層非多孔質部形成工程と、を行うこ
とにより、上記第1電極となる未焼成第1電極が形成さ
れることとなる面を平坦化し、その後、該未焼成第1電
極が形成されることとなる面に、導電層用ペーストを塗
布した後乾燥させて該未焼成第1電極を形成する未焼成
第1電極形成工程を備えることを特徴とする。本発明の
ガスセンサは、上記の積層型ガスセンサ素子を備えるこ
とを特徴とする。
と、製造時から使用時において第1電極を確実に保護で
き、更には、素子全体の機械的強度を向上させることが
できる。中間層が多孔質部と非多孔質部とを備える場合
にも、製造時から使用時において第1電極を確実に保護
でき、更には、同様に早期に測定を開始でき、小型化で
き、熱膨張差等に起因する素子の割れやクラックの発生
も防止できる。また、中間層と第2絶縁性基部との各々
の境界線が重ならないことにより、特に効果的にセンサ
素子の割れやクラックの発生を防止できる。更に、本発
明の積層型ガスセンサ素子の製造方法によると、本発明
の積層型ガスセンサ素子を安定して確実に得ることがで
きる。また、本発明のガスセンサによると、小型であっ
て、早期に測定を開始することができ、このセンサは耐
久性にも優れる。
分 本発明の積層型ガスセンサ素子は、少なくとも、第1絶
縁性基部と、イオン導電部と、中間層と、第2絶縁性基
部と、の4つの部分を備える。以下、これら部分及びそ
の他、素子の備えることができる部分について説明す
る。
下、単に「素子」ともいう)全体の強度を後述する第2
絶縁性基部と共に保障する部分である。この第1絶縁性
基部の形状及び大きさ等は特に限定されないが、通常、
その厚さは0.1mm以上(好ましくは0.2〜1.5
mm、更に好ましくは0.5〜1.0mm、通常2.0
mm以下)である。この厚さが0.1mm未満であると
素子強度の保障を十分に行うことが困難となることや、
製造時に第1絶縁性基部上に他の部分となる未焼成層を
積層する工程を行う場合には、この積層が困難となる場
合がある。また、第1絶縁性基部は単層体であっても複
層体であってもよい。
縁性を発揮できればよい。絶縁性の程度は使用環境や素
子の大きさ等により異なるため特に限定されないが、例
えば、温度800℃において後述するイオン導電部が備
える一対の電極の電極リード間のみの電気抵抗値が1M
Ω(好ましくは10MΩ)以上となる絶縁性を発揮でき
ることが好ましい。このような絶縁性を発揮させること
ができる絶縁性セラミックスとしては、アルミナ、ムラ
イト、スピネル、ステアタイト及び窒化アルミニウム等
のうちの1種又は2種以上を主成分とするもの等を挙げ
ることができる。これらの中でもアルミナ又はアルミナ
を主成分とする絶縁性セラミックスは安価であり、加工
が比較的容易であるため好ましい。
アルミナを主成分とするものを用いる場合には十分な絶
縁性及び耐熱性(耐熱衝撃性等)が発揮されるように、
その全体に対してアルミナを70質量%以上(より好ま
しくは80質量%以上、更に好ましく90質量%以上、
100質量%であってもよい)含有することが好まし
い。一方、その残部は、絶縁性セラミック部に直接接し
て積層される部位(例えば、固体電解質体等)を構成す
る成分を1〜20質量%含有することができる。残部に
絶縁性セラミック部に直接接して積層される部位を構成
する成分が含有されることにより、第1絶縁性基部と第
1絶縁性基部に直接接して積層される部位との間の熱膨
張差が緩和される。
縁性を発揮できることを要する場合は、その全体に対し
てアルミナを90質量%以上(より好ましくは95質量
%以上、更に好ましくは99.99質量%以上)含有
し、且つシリカを10000ppm以下(より好ましく
は1000ppm以下、更に好ましくは50ppm以
下)であるか又はシリカを含有しない(測定限界以下)
ものであることが好ましい。このような絶縁性セラミッ
クスであることにより、例えば、基部の表面又は内部に
ヒータを備える場合であっても、ヒータから電極への電
流のリークを確実に防止できる。
を備え、所定のイオン又は気体を一方の電極の側から他
方の電極の側へ移動させることができる部分である。こ
のイオン導電部は、例えば、被測定ガスの濃度を電位差
として出力できる濃淡電池部や、一対の電極へ電圧を印
加することにより一方の電極の側から他方の電極の側へ
所定のイオン又は気体等を移動させることができるポン
プセル部等として機能させることができる。このイオン
導電部は、固体電解質体と一対の電極のみからなってい
てもよいが、その他にも例えば、固体電解質体の内部抵
抗を測定するための電極等の他の部分を備えることがで
きる。また、このイオン導電部は、素子内に1つだけを
備えていてもよいが、素子内に2つ以上を備えていても
よい。尚、被測定ガスは、被測定雰囲気を構成するガス
であって、本発明の素子又は他の本発明の素子による測
定目的ガスであり、1種又は2種以上の成分からなるも
のである。
あれば特に限定されることなく用いることができる。こ
の固体電解質体としては、例えば、ジルコニア系焼結体
(イットリア等の安定化剤を含有できる)及びLaGa
O3系焼結体等を挙げることができる。これらの中で
も、酸素イオンを導電させる場合には、酸素イオン導電
性に特に優れたジルコニア系焼結体(イットリア等を安
定化剤として含有)を用いることが好ましい。この固体
電解質体(複数のイオン導電部を備える場合には、後述
の第1イオン導電部に備えられた固体電解質体を意味す
る)は、第1絶縁性基部及び/又は第2絶縁性基部に直
接接して積層されていてもよく、電極やその他の部材を
介して間接的に積層されていてもよい。
に限定されない。更に、その厚さも特に限定されないが
300μm以下(更に200μm以下、特に150μm
以下、とりわけ50μm以下、通常20μm以上)にす
ることができる。特に、固体電解質体を150μm以下
と薄くした場合には、素子を小型化でき、また熱伝導率
がアルミナ等に比べて小さいのが通常である固体電解質
体の体積を小さくでき、素子内の熱伝導性が向上し、ヒ
ータの熱がイオン導電部に伝わり易くなるため素子の更
なる早期始動が可能となる。更に、消費電力もより少な
く抑えることが可能となる等、種々の優れた効果を発揮
させることができる。この固体電解質体は300μmを
超えて厚い場合であっても素子としての機能は失われな
いが上記の優れた効果は得られ難くなる。一方、20μ
mより薄い場合には作製が困難となると共に、イオン導
電性が十分に得られ難くなる傾向にある。
と他面とに対向して形成された一対の電極である。この
一対の電極のうちの一方は、後述する第2絶縁性基部の
備える多孔質部等を介して被測定雰囲気と接することが
できる第1電極(複数のイオン導電部を備える場合に
は、後述の第1イオン導電部が備える電極を意味する)
である。また、一対の電極のうちの他方は、大気雰囲気
や一定圧力の参照ガスと接し、被測定雰囲気とは接しな
い電極(複数のイオン導電部を備える場合には、後述の
第1イオン導電部が備える電極を意味する)第2電極で
ある。
特に限定されないが、例えば、幅広に形成された電極部
と、幅細に形成された電極リード部とから構成すること
ができる。また、これらの電極の大きさも特に限定され
ない。更に、これらの電極を構成する材質は特に限定さ
れないが、例えば、白金、金、銀、パラジウム、イリジ
ウム、ルテニウム及びロジウムのうちの少なくとも1種
を主成分(通常、各電極全体の70質量%以上)にする
ことができ、通常、白金を主成分とすることが好まし
い。但し、第1電極と第2電極とは同じ材質から構成さ
れてもよく、異なる材質から構成されてもよい。
らなる絶縁性セラミックスからなる部分を備え、イオン
導電部(複数のイオン導電部を備える場合には、後述の
第1イオン導電部を意味する)を直接又は他部材を介し
て間接的に支持する部分であり、素子全体の強度を第1
絶縁性基部と共に保障する部分である。この第2絶縁性
基部の形状及び大きさ等は特に限定されないが、通常、
その厚さは0.1mm以上(好ましくは0.2〜1.5
mm、更に好ましくは0.5〜1.0mm、通常2.0
mm以下)である。この厚さが0.1mm未満であると
素子強度の保障を十分に行うことが困難となる場合があ
る。また、第1絶縁性基部と同様に製造時の積層が困難
となる場合がある。また、この第2絶縁性基部は単層で
あってもよく、複層であってもよい。
多孔質部は、第1絶縁性基部を構成する絶縁性セラミッ
クスと同様な絶縁性及び耐熱性を十分に発揮できる絶縁
性セラミックスから形成されているものであることが好
ましい。但し、第1絶縁性基部を形成する絶縁性セラミ
ックスと、第2絶縁性基部を形成する絶縁性セラミック
スとは、同じ組成であっても、異なる組成であってもよ
い。
イオン導電部(複数のイオン導電部を備える場合には、
後述の第1イオン導電部を意味する)を構成する一対の
電極のうちの一方と素子外の被測定雰囲気とを接触させ
るための部分である。この多孔質部は、電極を構成する
金属がリン、鉛及びケイ素等により被毒されることを防
止する作用や、素子外における被測定ガスの流速に関わ
らず電極に接触する時点での被測定ガスの流速を略一定
にする律速作用等を発揮することができる。この多孔質
部はこれらの作用を十分に発揮できるために、気孔率5
%以上(より好ましくは20%以上、更に好ましくは4
0%以上、通常80%以下)であることが好ましい。気
孔率が5%未満であると、十分な気孔率の多孔質部を備
える素子に比べると応答性が十分に向上しない傾向にあ
る。尚、この気孔率は、見掛け体積(気孔体積を含む)
Vと、空気中における質量m1と、水中に浸して気孔に
十分に水を含有させた含水質量m2とを用いて、下記式
より算出される。 {(m2−m1)/V}×100(%) ・・・・
こととなる側の面の多孔質部と非多孔質部との境界線を
覆うように配置され、多孔質部と非多孔質部との素子の
厚さ方向における段差が緩和乃至解消され、表面が平坦
化される。これにより第2絶縁性基部と接する第1電極
の、特に電極リード部が段差により変形したり、断線し
たりすることが防止される。この中間層は多孔質体のみ
からなっていてもよいし、非多孔質体のみからなってい
てもよい。また、多孔質部と非多孔質部とを備えていて
もよい。但し、第2絶縁性基部の多孔質部の全面に中間
層を形成する非多孔質体又は中間層の非多孔質部が接し
て形成されることは好ましくない。
は、第1絶縁性基部を構成する絶縁性セラミックスと同
様に絶縁性及び耐熱性を十分に発揮できるものであるこ
とが好ましい。また、多孔質体又は多孔質部の材質及び
構成等も第2絶縁性基部の多孔質部の場合と同様でよ
い。但し、第2絶縁性基部を構成する絶縁性セラミック
ス及び多孔質体又は多孔質部と、中間層を構成する絶縁
性セラミックス及び多孔質体又は多孔質部とは、同じ組
成であっても、異なる組成であってもよい。
層が多孔質部を有する場合は、この多孔質体又は多孔質
部は、特に、第2絶縁性基部の多孔質部に接している部
分は、気孔率5%以上(より好ましくは20%以上、更
に好ましくは40%以上、通常80%以下)であること
が好ましい。気孔率が5%未満であると、十分な気孔率
の多孔質体又は多孔質部を備える素子に比べると応答性
が低下することがある。また、中間層の厚さは特に限定
されないが、通常、5〜100μm(更には10〜60
μm、特に10〜50μm)とすることができる。この
中間層の厚さが5μm未満であると中間層を設けること
による、第2絶縁性基部の表面を平坦化する効果が十分
に得られ難くなる傾向にある。
層17は、第2絶縁性基部の多孔質部と非多孔質部との
境界の近傍のうちの所要個所のみに形成することができ
る。また、図2に示すように第2絶縁性基部16の長手
方向における両側の境界の幅方向に形成することもでき
る。これら図1及び図2においては、幅方向の全長に渡
って中間層を形成してもよいし、必要な個所のみ(例え
ば、第1電極のリード部の配置される部分のみ)に形成
してもよい。更に、第2絶縁性基部の境界の近傍のすべ
てを覆うように形成することもできる。また、中間層
は、第2絶縁性基部の幅方向における一方の側の境界の
長手方向に形成することもできる。更に、幅方向におけ
る両側の境界の長手方向に形成することもできる。この
場合、長手方向の全長に渡って中間層を形成してもよい
し、必要な個所のみに形成してもよい。尚、いずれの態
様においても、第1電極が被測定ガスと接触することを
妨げなければ、中間層は多孔質体であっても、非多孔質
体であってもよい。
に第2絶縁性基部16の多孔質部161の全体及び非多
孔質部162との境界を覆うように形成されていてもよ
い。但し、この場合は全体が非多孔質体ではなく、多孔
質体であるか、第2絶縁性基部16の多孔質部161に
対応する部分の少なくとも一部が中間層多孔質部171
となっている必要がある。更に、中間層17は、例え
ば、図4に示すように第2絶縁性基部16の長手方向に
おいて多孔質部161及び非多孔質部162との境界近
傍を除く部分以外のすべて渡って形成されていてもよ
い。この場合、中間層は多孔質体であっても、非多孔質
体であってもよく、幅も段差が緩和乃至解消される限り
特に限定されず、第2絶縁性基部の全幅に渡って形成さ
れていてもよい。
うに第2絶縁性基部16の長手方向の全長に渡って形成
することもできる。図5では、中間層17は、第2絶縁
性基部16の長手方向において、第2絶縁性基部16の
多孔質部161及び多孔質部161と非多孔質部162
との境界の近傍のみが中間層多孔質部171となってお
り、他は中間層非多孔質部172である。また、図6で
は、中間層17は、第2絶縁性基部16の長手方向にお
いて、多孔質部161が形成されている側の端部から多
孔質部161を超える部位までが多孔質体であり、その
他は非多孔質体である。更に、図7では、中間層17
は、第2絶縁性基部16の長手方向の全長に渡って多孔
質体となっている。このように第2絶縁性基部16の多
孔質部161の全てに中間層多孔質部171が接するこ
とにより、第1電極が被測定雰囲気に確実に接するよう
にすることができる。
に第2絶縁性基部16の長手方向において多孔質部16
1を跨いで形成されている場合は、中間層多孔質部17
1と中間層非多孔質部172との境界176と第2絶縁
性基部16の多孔質部161と非多孔質部162との境
界167とが、第2絶縁性基部の長手方向において重な
っていないことが好ましい。このようにすれば第2絶縁
性基部のクラック及び割れを効果的に防止できる。
された以外の態様においても、中間層多孔質部と中間層
非多孔質部との境界は、第2絶縁性基部の多孔質部と非
多孔質部との境界と重ならないように形成されているこ
とが好ましい。これにより、第2絶縁性基部のクラック
及び割れの発生をより効果的に防止できる。また、中間
層の幅は段差が緩和乃至解消される限り特に限定され
ず、第2絶縁性基部の全幅に渡って形成されていてもよ
い。
との境界が長手方向に傾斜している場合は、第2絶縁性
基部と接していない側を境界とする。また、中間層多孔
質部と中間層非多孔質部との境界の傾斜が大きい場合
(例えば、中間層の長さ方向に対する傾斜面の角度が4
5°以下、特に30°以下と傾斜が緩やかな場合)、及
び中間層が薄い場合、例えば、50μm以下、特に20
μm以下である場合は、第2絶縁性基部の境界と中間層
の境界とが、第2絶縁性基部の長手方向において重なっ
ていても、クラック及び割れが生じ難いため、中間層は
必ずしも上記のような構成にする必要はない。
体的構成について 本発明の積層型ガスセンサ素子では、第2絶縁性基部が
備える前記多孔質部は、その側面の一部又は全部が第2
絶縁性基部を構成する非多孔質部により囲まれている。
ここでいう「側面の一部が取り囲まれる」とは、例え
ば、図16に示すように多孔質部161が多角形板状体
(角部が丸みを帯びていてもよい)からなる場合に、そ
の側面が素子における三方から非多孔質部162により
囲まれている態様を挙げることができる。また、図17
示すように多孔質部161が多角形板状体からなる場合
に、その側面が素子における対向する2方向から非多孔
質部162により挟み込むように囲まれている態様を挙
げることができる。これら図16〜17にも示されてい
るように、素子の各角部(一面と他面とが交わる部位)
の頂部(3つの辺が交わる部位)は非多孔質部162に
より形成されていることが好ましく、更には、各角部も
非多孔質部により形成されていることが好ましい。この
頂部や角部は素子の使用時に最も激しい冷熱間サイクル
に晒される部位の一つであるからである。頂部や角部が
非多孔質部により形成されていることで、素子全体の熱
的強度及び機械的強度を効果的に向上させることができ
る。
部161が多角形板状体からなる場合に、その側面の全
面が非多孔質部162により囲まれている態様を挙げる
ことができる。このような多孔質部161の側面の一部
又は全面を取り囲む枠部(図16〜図18における16
8等)の幅は最狭部において少なくとも0.2mm以上
であることが好ましい(素子の幅が2〜7mm程度にお
いて)。この枠部の最狭部における幅が0.2mm未満
となると、焼成時や使用時の冷熱間サイクルや衝撃等に
対する耐久性が十分に得られ難くなる傾向にある。ま
た、製造時における未焼成体の取り扱いも難しくなる場
合がある。
向に通気できるように多孔質部を備え、更に、多孔質部
の第1絶縁性基部と対向しない側の面の少なくとも端縁
を覆う非多孔質部を備えていてもよい。ここでいう「側
面方向に通気できる」とは、例えば、図19〜21に示
すように多孔質部161が素子の側面に露出するように
形成されていることを意味する。但し、素子の側面の1
方向のみに露出していてもよく、2方向に露出していて
もよく(図19等)、更には3方向に露出していてもよ
い(図20及び図21)。
に対向しているが、他面側は第1絶縁性基部には対向し
ていない。この他面側における多孔質部の端縁の幅は、
多孔質部161を第1絶縁性基部側へ押さえ込むための
非多孔質部162が形成できる幅であれば特に限定され
ないが、0.2mm以上であることが好ましい(素子の
幅が2〜7mm程度において)。更に、少なくともこの
端縁が非多孔質部により覆われていればよく(例えば、
図21)、また、多孔質部161の第1絶縁性基部に対
向しない側の面の全面が非多孔質部により覆われていて
もよい(例えば、図19及び図20)。
向しない側に形成されている非多孔質部には、この非多
孔質部の表面から多孔質部161を備える裏面まで貫通
する凹部(図21における169)を備えることができ
る。この凹部を備えることにより、素子側面からだけで
なく、素子の積層方向の一面側からも被測定ガスを導入
することができ、被測定ガスが素子側面のみから律速導
入される場合に比べると素子の応答性を向上させること
ができる。このような態様の素子としては、例えば、図
21を例示することができる。
が、このうち実際に電極として機能する実電極領域の形
成位置は素子の機能面において重要である。この実電極
領域に関してより具体的に例示すると、イオン導電部が
備える電極において、例えば、一面側で固体電解質体と
接触していない領域は実電極領域に含まれない。また、
例えば、図24に示すように2つのイオン導電部を備え
る態様の素子を空燃比センサ素子として使用する場合、
濃淡電池として機能するイオン導電部13が備える電極
のうち検知電極として機能する電極132においては、
一面側で固体電解質体131と接触していても他面側が
空洞(検知室)15に面してない部分は実電極領域に含
まれない。また、酸素ポンプとして機能するイオン導電
部12が備える電極のうちの一方の電極123において
は、一面側が固体電解質体121と接触していても他面
側が多孔質部161に面していない領域は実電極領域で
はない。
ヒータを備える場合、その発熱部とイオン導電部が有す
る各電極との相関において、素子の性能を向上させるた
めには、発熱部は、熱をイオン導電部に効率よく伝導さ
せることができる位置に形成されていることが好まし
い。即ち、イオン導電部の備える一対の電極の各々のう
ち実際にイオン導電部の一部として機能し得る実電極領
域を投影した投影像は、ヒータの発熱部を投影した投影
像と少なくとも一部で重なることが好ましい。更に、こ
の実電極領域の投影像が発熱部の投影像の外形線内(ヒ
ータは複雑な形状を呈することもあるため外周線内には
含まれない場合がある)にすべて含まれることが好まし
く、特に、一対の電極の両方の電極の実電極領域の投影
像が発熱部の投影像の外周縁内にすべて含まれることが
好ましい。
面図)に示すように第1絶縁性基部11と、第2絶縁性
基部16と、中間層17と、1つのイオン導電部12の
みを備えるものであってもよい。しかし、本発明の素子
はその他の部分も備えることができる。これらその他の
部分としては、例えば、ヒータ、空洞、層間調節層及び
律速導入部等を挙げることができる。以下、これらその
他の部分について説明する。
より活性化されてイオン導電性を発揮できる。このイオ
ン導電部を加熱する方法は特に限定されず、素子の設置
される環境において自然に加熱(例えば、内燃機関の排
気管においては排気ガスにより加熱される)されてもよ
く、また、別途素子内に加熱手段としてヒータを備える
こともできる。ヒータを備える場合には、例えば、第1
絶縁性基部及び第2絶縁性基部の少なくとも一方の基部
の表面又は内部に備えることができる。また、ヒータは
発熱部とヒータリード部とから構成することができ、発
熱部は電力の供給により実際に昇温する部位であり、ヒ
ータリード部は外部回路からの電力を発熱部まで導く部
位である。これらの形状は特に限定されないが、例え
ば、発熱部はヒータリード部と比較して幅細に形成する
ことができる。
空洞は検知室や参照ガス導入室等として機能させること
ができる。この空洞の形状及び大きさは特に限定されな
いが、積層方向の高さは1.0mm以下(より好ましく
は0.5mm以下、更に好ましくは0.1mm以下、通
常0.02mm以上)であることが好ましい。また、素
子内において空洞を備える位置は特に限定されないが、
例えば、第1絶縁性基部とイオン導電部(複数のイオン
導電部を備える場合には、後述の第1イオン導電部を意
味する)との間に備え、参照ガス導入室又は検知室とし
て機能させることができる。空洞は全方向に閉じていて
もよく、また、少なくとも一方向で素子外に開放されて
いてもよい。更に、この空洞は1つだけを備えていても
よいが、複数備えていてもよい(例えば、複数のイオン
導電部を備える場合に、一のイオン導電部と他のイオン
導電部とに挟まれるように備えていてもよい)。
もできる。例えば、図13においては、第1イオン導電
部12と第2イオン導電部13との間の一部に形成され
た空洞15と他部の高さを合わせるために層間調節層1
53及び154を備えている。 (7−4)律速導入部 また、前述のように素子が空洞を備える場合には、この
空洞内に被測定雰囲気を構成する被測定ガスを律速させ
て導入することができる律速導入部を備えことができ
る。この律速導入部はどのように形成されていてもよ
く、例えば、被測定ガスを律速させて導入できる程度の
通気性を有する律速導入用多孔質部(図11における1
51及び152)や、被測定ガスを律速させて導入でき
る程度に小さな貫通孔(図22及び図23における15
7)等により形成することができる。この様な律速導入
用多孔質部としては、気孔率が5〜40%(より好まし
くは5〜30%、更に好ましくは10〜20%)である
ものが挙げられる。一方、被測定雰囲気を構成する被測
定ガスを律速させて導入できる程度に小さな貫通孔とし
ては、素子外表面における開口面積が0.5mm2以下
の貫通孔を挙げることができる。
的構成 本発明の素子は、上記[1]において説明した各部分を
備える。このような素子の具体的構成は特に限定されな
いが、例えば、以下のような、イオン導電部を1つ備え
る素子、イオン導電部を2つ備える素子及びイオン導電
部を3つ備える素子等を挙げることができる。
されるように、第1絶縁性基部11、1つの空洞15、
第1イオン導電部12及び第2絶縁性基部16の各々が
この順に積層されてなる、イオン導電部を1つのみ備え
る素子である。この素子は、更に、例えば、第1イオン
導電部を構成する第1イオン導電部用固体電解質体とし
て酸素イオン導電性を有するものを用いて、この第1イ
オン導電部を酸素濃淡電池として機能させ、空洞を参照
ガス導入室として用いることで、酸素センサや空燃比セ
ンサ等として用いることができる。尚、この素子でいう
参照ガス導入室は、測定に際して基準となるガスを導入
するための室である。この基準となるガスとしては、大
気や一定濃度に保たれた各種の気体等を用いることがで
きる。
部11は、第1絶縁性基部下部111と第1絶縁性基部
上部112との間に発熱部114及びヒータリード部1
15を備え、スルーホール116を介してヒータ取出パ
ッド117から外部と導通されるヒータ113を備える
ものとすることができる。また、第1空洞15は層間調
節層153により形成することができる。更に、第1イ
オン導電部12は、第1イオン導電部用固体電解質体1
21と、この第1イオン導電部用固体電解質体の表面に
形成された一対の第1イオン導電部用電極122及び1
23と、層間調節層124とを備えるものとすることが
できる。
一方の電極123は、層間調節層124の端部に形成さ
れたスルーホール125を介し、更に後述する中間層非
多孔質部172に形成されたスルーホール174を介
し、後述する第2絶縁性基部の非多孔質部162の端部
に形成されたスルーホール163を介して電極取出パッ
ド165に接続されて、外部回路へと導出することがで
きる。一方、電極122は、後述する中間層非多孔質部
172の端部に形成されたスルーホール173を介し、
後述する第2絶縁性基部非多孔質部162の端部に形成
されたスルーホール163を介して電極取出パッド16
4に接続されて、外部回路へと導出することができる。
質部171及び非多孔質材から形成された中間層非多孔
部172を備える中間層を備えることができる。更に、
多孔質材から形成された第2絶縁性基部多孔質部161
及び非多孔質材から形成された第2絶縁性基部非多孔部
162を有する第2絶縁性基部を備えることができる。
この第2絶縁性基部多孔質部161と第2絶縁性基部非
多孔質部162との境界167は、この中間層多孔質部
171と中間層非多孔質部172との境界176と重な
っていないことが好ましい。
び図13(分解斜視図)に例示されるように、第1絶縁
性基部11、第2イオン導電部13、1つの空洞15、
第1イオン導電部12、中間層17及び第2絶縁性基部
16の各々がこの順に積層されてなる、イオン導電部を
2つ備える素子である。尚、図12は図11のA−A’
における模式的な断面図であり、図11は図12のB−
B’における模式的な断面図である。この素子は、更
に、例えば、第1イオン導電部及び第2イオン導電部の
各々を構成する固体電解質体として酸素イオン導電性を
有するものを用い、第1イオン導電部を酸素濃淡電池と
して機能させ、第2イオン導電部を酸素ポンプとして機
能させ、空洞を参照ガス導入室として用いることで、空
燃比センサ等として用いることができる。尚、この素子
でいう検知室は、被測定雰囲気中に含有される酸素を第
2イオン導電部の酸素ポンプ作用により導入及び導出で
き、また、第1イオン導電部の濃淡電池作用により、室
内の酸素濃度を測定することができる室である。
視図)に例示されるように、第1絶縁性基部11、第3
イオン導電部14、第2空洞181及び第3空洞18
2、第2イオン導電部13、第1空洞15、第1イオン
導電部12及び第2絶縁性基部16の各々がこの順に積
層されてなる、イオン導電部を3つ備える素子である。
ン導電部及び第3イオン導電部の各々を構成する固体電
解質体として酸素イオン導電性を有するものを用い、第
1イオン導電部及び第3イオン導電部を酸素ポンプセル
として機能させ、第2イオン導電部を酸素濃淡電池とし
て機能させ、第1空洞を検知室として用い、第2空洞を
第1空洞に連通する一酸化窒素分解室とし、第3空洞を
参照ガス室として用いることで、窒素酸化物センサ素子
として用いることができる。
部11は、第1絶縁性基部下部111と第1絶縁性基部
上部112との間に発熱部114及びヒータリード部1
15を備え、ヒータ取出線118により外部と導通され
るヒータ113を備えるものとすることができる。ま
た、第3イオン導電部14は、第3イオン導電部用固体
電解質体141と、この第3イオン導電部用固体電解質
層体の表面に形成された一対の第3イオン導電部用電極
142及び143と、これら一対の電極を外部回路へ各
々導出する電極取出線1461及び1462と、これら
一対の電極間を絶縁する絶縁層145と、層間調節層1
44とを備えるものとすることができる。
183により形成することができる。また、第2イオン
導電部は、第2イオン導電部用固体電解質体131と、
この第2イオン導電部用固体電解質体の表面に形成され
た一対の第2イオン導電部用電極132及び133と、
これら一対の電極を外部回路へ各々導出する電極取出線
1361及び1362と、層間調節層134とを備える
ものとすることができる。更に、第1空洞から第2空洞
へ被測定ガスを導入するための経路であり、多孔質材か
ら形成された第1第2空洞連通路136を備えることが
できる。
より形成することができる。この第1空洞には被測定ガ
スを律速させて導入できる律速導部151を備えること
ができる。更に、第1イオン導電部12は、第1イオン
導電部用固体電解質体121と、この第1イオン導電部
用固体電解質体の表面に形成された一対の第1イオン導
電部用電極122及び123と、これら一対の電極を外
部回路へ各々導出する電極取出線1281及び1282
と、層間調節層124とを備えるものとすることができ
る。また、多孔質材から形成された中間層多孔質部17
1及び非多孔質材から形成された中間層非多孔部172
を有する中間層を備えることができる。更に、多孔質材
から形成された第2絶縁性基部多孔質部161及び非多
孔質材から形成された第2絶縁性基部非多孔部162を
有する第2絶縁性基部を備えることができる。この第2
絶縁性基部多孔質部161と第2絶縁性基部非多孔質部
162との境界167は、この中間層多孔質部171と
中間層非多孔質部172との境界176と重ならないこ
とが好ましい。
方法 以下では、本発明の製造方法及び他の本発明の製造方法
について説明する。但し、本発明の素子は、本発明の製
造方法又は他の本発明の製造方法により得てもよく、本
発明の製造方法又は他の本発明の製造方法によらずに得
ることもできる。即ち、本発明の製造方法及び他の本発
明の製造方法では、第2シートを形成し、次いで、未焼
成中間層を形成し、その後、未焼成第1電極を形成す
る。しかし、焼成されて第1絶縁性基部となる未焼成第
1シート上に、焼成されて各部分となる未焼成体を積層
し、最後に、第2シートを積層する等の製造方法によっ
ても本発明の素子を得ることができる。
部となるものであり、焼成されて多孔質部となる未焼成
多孔質部と、焼成されて非多孔質部となる未焼成多孔質
部とを備える。このうち上記「未焼成非多孔質部」を構
成する材質は特に限定されず、焼成されて前記の十分な
絶縁性を発揮されればよい。また、その形成方法も特に
限定されない。この未焼成非多孔質部は、例えば、セラ
ミック原料粉末(例えば、アルミナ、ムライト、スピネ
ル、ステアタイト及び窒化アルミニウム等の1種又は2
種以上からなる粉末、又は、これらの1種又は2種以上
を主成分とする粉末)、バインダ及び可塑剤等から調合
されたペーストをドクターブレード法等により、シート
状に成形した後、乾燥させて、得られるグリーンシート
を所望の大きさに切り出すことにより得られる素シート
として、又は、この素シートを複数枚積層したものとし
て得ることができる。
材質は特に限定されず、焼成されて前記の十分な絶縁性
を発揮されればよい。また、その形成方法も特に限定さ
れない。この未焼成多孔質部は、例えば、焼成により焼
失する粉末(例えば、カーボン粉末及びテオブロミン等
のキサンチン誘導体等の1種又は2種以上からなる粉
末、又は、これらの1種又は2種以上を主成分とする粉
末)を含有させる以外は、未焼成非多孔質部と同様なペ
ーストにより、同様な方法で得ることできる。その他、
焼失する粉末を含有させないが、粒径が大きなセラミッ
ク原料粉末を用いる以外は未焼成非多孔質部と同様なペ
ーストにより、同様な方法で得ることできる。
との焼成収縮率は、特に限定されず、同じであってもよ
く、異なっていてもよい。しかし、特に多孔質部の側面
が非多孔質部に囲まれた態様の第2絶縁性基部を得る場
合には、未焼成多孔質部の焼成収縮率は、未焼成非多孔
質部の焼成収縮率よりも小さい(より好ましくは0.3
〜1.5%小さく、更に好ましくは0.3〜1.1%小
さく、特に好ましくは0.3〜0.7%小さく)ことが
好ましい。未焼成多孔質部の焼成収縮率が未焼成非多孔
質部の焼成収縮率よりも小さいことにより、焼成時に未
焼成非多孔質部の方が未焼成多孔質部よりも大きく収縮
するため、多孔質部と非多孔質部とがより強固に接合さ
れ、得られる素子全体の熱的強度及び機械的強度を他の
場合に比べて向上させることができる。
焼成体の所定位置の長さをL1とし、温度1300〜1
600℃において焼成して得られた焼成体の同じ位置の
長さをL2とした場合に、下記式から算出される割合
X(%)をいうものとする。 X(%)={(L1−L2)/L1)}×100 ・・・ 上記にいう一方の未焼成多孔質部の焼成収縮率が未焼成
非多孔質部の焼成収縮率よりもX3%小さいとは、未焼
成多孔質部の焼成収縮率をX1%とし、未焼成非多孔質
部の焼成収縮率をX2%とした場合に、X3=X2−X
1であることをいうものとする。
ヒータとなる未焼成ヒータを表面又は内部に形成するこ
とができる。この未焼成ヒータは、焼成後に通電により
発熱する導電層であればよく、その形成方法は特に限定
はされないが、例えば、貴金属、モリブデン及びレニウ
ムの少なくとも1種の金属を含有する原料粉末、バイン
ダ及び可塑剤等から調合されたペーストをスクリーン印
刷法等により、素シートの表面に所望の形状に薄く塗布
した後、乾燥させて得ることができる。表面にヒータを
備える第2絶縁性基部を得るためには、1枚の素シート
又は複数枚の素シートが積層された複層素シートの表面
に未焼成ヒータを形成することにより得ることができ
る。更に、内部にヒータを備える第2絶縁性基部を得る
ためには、素シート又は複層素シートの一面に未焼成ヒ
ータを形成し、次いで、この未焼成ヒータを覆うよう
に、更に他の素シート又は複層素シートを積層圧着し、
乾燥させて得ることができる。
層となるものであり、上記「中間層用ペースト」を塗布
し、乾燥させて得られる。中間層用ペーストの材質等は
特に限定されないが、非多孔質な中間層(非多孔質体の
みからなる)を得る場合には、第2シートの非多孔質部
を得るためのペーストと同様なペーストを用いることが
できる。また、多孔質な中間層(多孔質体のみからな
る)を得る場合には、第2シートの多孔質部を得るため
のペーストと同様なペーストを用いることができる。
電性を発揮できるものであれば特に限定されない。その
形成方法も特に限定されないが、例えば、白金、金、
銀、パラジウム、イリジウム、ルテニウム及びロジウム
のうちの少なくとも1種の金属を含有する原料粉末、バ
インダ及び可塑剤等から調合されたペーストをスクリー
ン印刷法等により、未焼成固体電解質体の表面に、所望
の形状に薄く塗布した後、乾燥させて得ることができ
る。
成中間層非多孔質部とからなる未焼成中間層を形成する
ことにおいて、上記本発明の製造方法と異なっている。
従って、他の本発明の製造方法における上記「未焼成第
2シート」、上記「第2絶縁性基部の多孔質部となる未
焼成多孔質部」、上記「第2絶縁性基部の非多孔質部と
なる未焼成非多孔質部」及び上記「未焼成第1電極」に
ついては、本発明と同様である。
れて中間層の多孔質部となるものであり、上記「多孔質
化中間層用ペースト」を塗布し、乾燥させて得られる。
多孔質化中間層用ペーストの材質等は特に限定されない
が、多孔質な中間層(多孔質体のみからなる)を得る場
合と同様に、第2シートの多孔質部を得るためのペース
トと同様なペーストを用いることができる。上記「未焼
成中間層非多孔質部」は、焼成されて中間層の非多孔質
部となるものであり、上記「非多孔質化中間層用ペース
ト」を塗布し、乾燥させて得られる。非多孔質化中間層
用ペーストの材質等は特に限定されないが、非多孔質な
中間層(非多孔質体のみからなる)を得る場合と同様
に、第2シートの非多孔質部を得るためのペーストと同
様なペーストを用いることができる。
されてイオン導電部を構成する固体電解質体や第2電極
となる未焼成体及び焼成されて第1絶縁性基部となる未
焼成体を備える必要がある他、更に、焼成されてヒータ
となる未焼成ヒータや、焼成されて空洞となるもの等を
形成することができる。
なる未焼成固体電解質体は、焼成されてイオン導電性を
発揮できるものであれば特に限定されない。その形成方
法も特に限定されないが、例えば、セラミック原料粉末
(例えば、ジルコニア粉末及びイットリア粉末等からな
る粉末又はこれらを主成分とする粉末)、バインダ及び
可塑剤等から調合されたペーストをドクターブレード法
により成形した後、乾燥させて得られるグリーンシート
を所定の大きさに切り出して得ることができる。また、
同様なペーストをスクリーン印刷法により成形した後、
乾燥させて得ることができる。また、焼成されて第2電
極となる未焼成第2電極は、未焼成第1電極と同様に形
成することができる。但し、未焼成第1電極を構成する
材質と未焼成第2電極を構成する材質とは同じであって
も、異なっていてもよい。更に、焼成されて第1絶縁性
基部となる未焼成第1シートは、未焼成第2シートの未
焼成非多孔質部を構成する未焼成絶縁性セラミック部と
同様な材質から同様にして形成することができる。但
し、第1シートと第2シートの未焼成非多孔質部とは同
じ材質からなっていても、異なる材質からなっていても
よい。
タは、焼成後に通電により発熱する導電層であればよ
く、その形成方法は特に限定はされないが、例えば、貴
金属、モリブデン及びレニウムの少なくとも1種の金属
を含有する原料粉末、バインダ及び可塑剤等から調合さ
れたペーストをスクリーン印刷法等により所望の形状に
成形した後、乾燥させることで得ることができる。この
未焼成ヒータを形成する位置は、特に限定されないが、
例えば第1シート及び/又は第2シートの表面若しくは
内部に形成することができる。また、空洞を備える素子
を得る場合、この空洞の形成方法は特に限定されない
が、例えば、空洞となる積層面にスペーサを介して接合
することで、焼成後に空洞を得ることができる。また、
焼成により焼失するペーストを充填したり、このような
ペーストから得られる未焼成シートを積層することによ
り、焼成後に空洞を得ることができる。
れて素子となる未焼成素子を得るために各未焼成体を積
層する順序は、第2シート、次いで未焼成中間層、次い
で未焼成第1電極の順序であれば、その他の部分の順序
については特に限定されない。例えば、第2シートを基
体とし、未焼成中間層及び未焼成第1電極等を積層した
第2積層体と、第1シートのみ又は第1シートを基体と
して他の未焼成体を積層した第1積層体とを接合して未
焼成素子を得ることができる。
各々以下のようなものとすることができる。即ち、例え
ば、第1積層体は、未焼成第1シートのみからなるか、
又は、未焼成第1シートとその他の未焼成部分を備える
ことができる。このその他の未焼成部分とは、未焼成第
2シート、未焼成中間層及び未焼成第1電極を除く他の
部分である。この他の未焼成部分としては、例えば、焼
成されて層間調節層となる未焼成層間調節層や、複数の
イオン導電部を備えることとなる未焼成素子を形成する
場合には焼成されて他のイオン導電部となる未焼成イオ
ン導電部等を挙げることができる。
未焼成中間層及び第1電極のみからなるか、又は、未焼
成第2シート、未焼成中間層及び第1電極とその他の未
焼成部分を備えることができる。このその他の未焼成部
分とは、未焼成第1シートを除く他の部分の未焼成体で
あれば特に限定されないが、例えば、焼成されて固体電
解質体となる未焼成固体電解質体、焼成されて第2電極
となる未焼成第2電極、焼成されて層間調節層となる未
焼成層間調節層や、複数のイオン導電部を備えることと
なる未焼成素子を形成する場合には焼成されて他のイオ
ン導電部となる未焼成イオン導電部等を挙げることがで
きる。
素子を備える。本発明のガスセンサ2は、これら以外に
ついての構成は特に限定されないが、例えば、以下のよ
うなものとすることができる。即ち、積層型ガスセンサ
素子1は、ホルダ211、タルク粉末等からなる緩衝材
212及びスリーブ213(素子1とスリーブ213と
の間に、素子1と後述するリード線26とを電気的に接
続するリードフレーム25を介する)等の熱による膨張
収縮を緩和できる治具類に固定され、更に、これら全体
が主体金具22に固定された構造とすることができる。
また、主体金具22の一端側には被測定ガスを導入でき
る複数の孔を有し、且つ素子1の検知部(図25におい
ては発熱部、濃淡電池用固体電解質体及びポンプセル用
固体電解質体等を備える一端側部)近傍を覆ってガスセ
ンサ2の一端側を保護するプロテクタ23を配設し、主
体金具22の他端側にはガスセンサ2の他端側を保護す
る外筒24を配設することができる。更に、外筒24の
一端側からは、素子1を外部回路へと接続するためのリ
ード線26を分岐挿通する貫通孔が設けられたセパレー
タ27及びガスセンサ2内への水等の侵入を防止するグ
ロメット28を備えることができる。
から排出される排気ガスを測定しようとする場合には、
例えば、主体金具22の側面に螺子形状などの取付部2
21を設けることにより排気ガスの流通する排気管に素
子1の検知部が突出するように取り付け、素子1の検知
部を被測定ガスに曝して測定を行うことができる。
詳しく説明する。尚、以下では解かり易さのために各部
の符号を焼成前後で同じにした。 [1]積層型ガスセンサ素子の製造(図11及び図12
に示される模式的な断面構造を有する素子) 〈1〉第1積層体の作製(第1積層体形成工程) (1)未焼成第1シート11の作製 素シート111及び112の作製 アルミナ粉末、ブチラール樹脂、ジブチルフタレート、
トルエン及びメチルエチルケトンを用いてスラリーを得
た。その後、このスラリーをドクターブレード法により
厚さ0.5mmのグリーンシート2枚に成形した。次い
で、一方のグリーンシートはそのまま未焼成第1シート
の一部である素シート112とした。他方のグリーンシ
ートには、その一端側の所定位置に2つのスルーホール
116を設けて素シート111とした。
ール樹脂及びブチルカルビトールを用いてスラリーを得
た。このスラリーを素シート111の一面に所定の形状
にスクリーン印刷し、発熱部114となる幅細の未焼成
発熱部114及びヒータリード部115となる幅広の未
焼成ヒータリード部115を備える未焼成ヒータ113
を形成した。
形成及び未焼成ヒータ113との接続 上記と同様にスラリーを得た。このスラリーを未焼成
ヒータ113が形成された素シート111の一面とは反
対の他面側に、スルーホール116上を通過するように
スクリーン印刷し、未焼成ヒータ電極取出パッド117
を形成した。次いで、同様なスラリーをスルーホール1
16内に流し込むようにして、未焼成ヒータリード部1
15と未焼成ヒータ電極取出パッド117とを焼成後に
導通できるように接続した。
せ 上記までに得られた一方の素シート111の未焼成ヒ
ータ113が形成された一面に、上記で得られた他方
の素シート112をその一面に第2ブタノールとブチル
カルビトールとの混合液を塗布した後、積層し、圧着し
て未焼成ヒータ113を内部に備える未焼成第1シート
11を得た。
淡電池部)13の形成 未焼成電極(第2イオン導電部参照電極用)133
の形成 白金粉末とジルコニア粉末とを配合した混合粉末、ブチ
ラール樹脂及びブチルカルビトールを用いてスラリーを
得た。このスラリーを上記(1)で得られた積層体の素
シート112の表面にスクリーン印刷し、焼成されて電
極部となる幅広の未焼成電極部と、焼成されて電極リー
ド部となる幅細の未焼成電極リード部とを備える未焼成
電極133を形成した。
部用)131の形成 ジルコニア粉末とアルミナ粉末とを配合した混合粉末、
分散剤、ブチルカルビトール、ジブチルフタレート及び
アセトンを用いてスラリーを得た。このスラリーを上記
(2)で形成された未焼成電極上に30μmの厚さに
スクリーン印刷し、乾燥させて未焼成固体電解質体13
1を得た。
用)134の形成 アルミナ粉末、ブチラール樹脂、ジブチルフタレート、
トルエン及びメチルエチルケトンを用いてスラリーを得
た。このスラリーを上記(2)で形成された未焼成固
体電解質体131を除く、素シート112及び未焼成電
極133の未焼成電極リード部上に、未焼成固体電解質
体131の表面と高さが合うようにスクリーン印刷し、
乾燥させて未焼成層間調節層134を得た。但し、後に
未焼成電極133の未焼成電極リード部と未焼成電極取
出パッド166とを接続するためのスルーホール135
が形成されるように印刷を行った。
32の形成 上記(2)と同様にスラリーを得た。このスラリーを
未焼成固体電解質体131及び未焼成層間調節層134
の表面に印刷し、乾燥させて、焼成されて電極部となる
幅広の未焼成電極部(この未焼成電極部は未焼成固体電
解質体131の表面に形成した)と、焼成されて電極リ
ード部となる幅細の未焼成電極リード部(この未焼成電
極リード部は未焼成層間調節層134の表面に形成し
た)を備える未焼成電極132を形成した。このように
して未焼成第2イオン導電部13を、未焼成第1シート
11上に積層し、上記(1)及び上記(2)により第1
積層体を得た。
導入用多孔質部151及び152の形成 (1)未焼成層間調節層(空洞形成用)153及び15
4の形成 上記〈1〉(2)と同様にスラリーを得た。このスラ
リーを上記〈1〉(2)までに形成された第1積層体の
未焼成電極132と未焼成層間調節層134上にスクリ
ーン印刷し、乾燥させて未焼成層間調節層153及び1
54を得た。但し、後に未焼成電極132の未焼成電極
リード部と未焼成電極取出パッド165と接続するため
のスルーホール155が形成され、また、未焼成参照電
極133の未焼成電極リード部と未焼成電極取出パッド
166と接続するためのスルーホール156が形成され
るように印刷を行った。更に、焼成後に空洞15が形成
されるように未焼成層間調節層を153と154との2
つの部位に分け、その間に空間が形成されるように印刷
を行った。
び152の形成 アルミナ粉末(焼成後に空隙を残存させることができる
粒径)、ブチラール樹脂、ジブチルフタレート、トルエ
ン及びメチルエチルケトンを用いてスラリーを得た。こ
のスラリーを第1積層体の未焼成層間調節層134上で
あって、未焼成層間調節層153及び154の形成され
ていない部分に図13に示すような形状にスクリーン印
刷し、乾燥させて未焼成律速導入用多孔質部151及び
152を得た。尚、未焼成層間調節層153及び154
並びに未焼成律速導入用多孔質部151及び152に囲
まれた図18中の空洞15は検知室となる。
トルエン及びメチルエチルケトンを用いて非多孔質部用
スラリーを得た。このスラリーをドクターブレード法に
より厚さ500μmの非多孔質部用のグリーンシートに
成形した。一方、アルミナ粉末、カーボン粉末、ブチラ
ール樹脂、ジブチルフタレート、トルエン及びメチルエ
チルケトンを用いて多孔質部用スラリーを得た。このス
ラリーをドクターブレード法により厚さ500μmの多
孔質部用のグリーンシートに成形した。これら2種のグ
リーンシートから図13に示すような非多孔質部となる
未焼成非多孔質部162となるシートの一端側に多孔質
部161となる未焼成多孔質部161を備えるシートを
形成した。次いで、スルーホール163となる孔を3つ
設けて未焼成第2シート16を得た。
程) 上記〈3〉(1)と同様の多孔質部用及び非多孔質部用
の2種のスラリーを得た。このうち多孔質部用のスラリ
ーを、上記〈3〉(1)で得られた未焼成第2シート1
6の備える未焼成多孔質部161を覆い、未焼成第2シ
ート16のこの面が平坦化されるようにスクリーン印刷
し、乾燥させて中間層17の多孔質部171となる未焼
成中間層多孔質部171を形成した(未焼成中間層多孔
質部形成工程)。
第2シート16上であって、未焼成中間層多孔質部17
1が形成されていない表面に未焼成多孔質部と同じ高さ
になるようにスクリーン印刷し、乾燥させて中間層17
の非多孔質部172となる未焼成中間層非多孔質部17
2を形成した(未焼成中間層非多孔質部形成工程)。但
し、後に未焼成電極133と未焼成電極取出パッド16
6とを接続するためのスルーホール175が形成され、
また、未焼成電極132及び未焼成第電極123と未焼
成電極取出パッド165とを接続するためのスルーホー
ル174が形成され、更に、未焼成電極122と未焼成
電極取出パッド164とを接続するためのスルーホール
173が形成されるように印刷を行った。
ンプセル)12の形成 未焼成第1電極122の形成(未焼成第1電極形成
工程) 上記〈1〉(2)と同様にスラリーを得た。このスラ
リーを上記で得られた未焼成中間層17の表面に30μ
mの厚さにスクリーン印刷し、焼成されて第1電極の電
極部1221となる幅広の未焼成電極部と、焼成されて
第1電極の電極リード部1222となる幅細の未焼成電
極リード部を備える未焼成第1電極122を形成した。
部用)121の形成 上記〈1〉(2)と同様にスラリーを得た。このスラ
リーを上記で得られた未焼成電極122の未焼成電極部
上に30μmの厚さにスクリーン印刷し、乾燥させて未
焼成固体電解質体121を得た。
リーを上記で得られた未焼成固体電解質体121を除
く、未焼成中間層17及び未焼成第1電極122の未焼
成電極リード部上に、未焼成固体電解質体121の表面
と高さが合うようにスクリーン印刷し、乾燥させて未焼
成層間調節層124を得た。但し、後に未焼成電極13
3と未焼成電極取出パッド166とを接続するためのス
ルーホール126が形成され、また、未焼成電極132
及び未焼成電極123(この時点では未形成)と未焼成
電極取出パッド165とを接続するためのスルーホール
125が形成されるように印刷を行った。
リーを未焼成固体電解質体121及び未焼成層間調節層
124の表面に印刷し、乾燥させて、焼成されて電極部
となる幅広の未焼成電極部(この未焼成電極部は未焼成
固体電解質体121の表面に形成した)と、焼成されて
電極リード部となる幅細の未焼成電極リード部(この未
焼成電極リード部は未焼成層間調節層124の表面に形
成した)を備える未焼成第2電極123を形成した。こ
のようにして、上記(1)〜(3)により第2積層体を
得た。
び152等が形成された第1積層体のこの面と、第2積
層体の未焼成電極132が形成された面とに、第2ブタ
ノールとブチルカルビトールとの混合液を塗布した後、
接合し、圧着して未焼成素子1を得た。
において、脱脂処理を行った。その後、大気雰囲気にお
いて1300〜1600℃で焼成し積層型ガスセンサ素
子1を得た。
ガスセンサ2を製造した。このガスセンサ2において、
素子1は主体金具22内に収められたセラミックホルダ
211、タルク粉末212及びセラミックスリーブ21
3(センサ素子1とセラミックスリーブ213との間に
はリードフレーム25を介し、センサ素子1の上端はセ
ラミックスリーブ213内に位置する)に支持されて固
定されている。この主体金具22の下部には、センサ素
子1の下部を覆う複数の孔を有する2重構造の金属製の
プロテクタ23が取設され、主体金具22の上部には外
筒213が取設されている。また、外筒24の上部に
は、センサ素子1を外部回路と接続するためのリード線
26を分岐挿通する貫通孔が設けられたセラミックセパ
レータ27及びグロメット28を備える。
部と非多孔質部との境界線に形成された中間層を示す一
例の模式図である。
部と非多孔質部との境界線に形成された中間層を示す更
に他例の模式図である。
部と非多孔質部との境界線に形成された中間層を示す更
に他例の模式図である。
部と非多孔質部との境界線に形成された中間層を示す更
に他例の模式図である。
部と非多孔質部との境界線に形成された中間層を示す更
に他例の模式図である。
部と非多孔質部との境界線に形成された中間層を示す更
に他例の模式図である。
部と非多孔質部との境界線に形成された中間層を示す更
に他例の模式図である。
方向における模式的な断面図である。
方向における模式的な断面図である。
模式的な分解斜視図である。
示し、図12に示す素子のB−B’断面における幅方向
の模式的な断面図であり。
のA−A’断面における長手方向の模式的な断面図であ
る。
層型ガスセンサ素子の模式的な分解斜視図である。
示す模式的な分解斜視図である。
示す模式的な分解斜視図である。
型ガスセンサ素子の模式的な斜視図である。
積層型ガスセンサ素子の模式的な斜視図である。
積層型ガスセンサ素子の模式的な斜視図である。
積層型ガスセンサ素子の模式的な斜視図である。
積層型ガスセンサ素子の模式的な斜視図である。
積層型ガスセンサ素子の模式的な斜視図である。
さな貫通孔からなる律速導入部の一例を示す模式的な断
面図である。
さな貫通孔からなる律速導入部の他例を示す模式的な断
面図である。
である。
である。
11、112;素シート、113;ヒータ、114;発
熱部、115;ヒータリード部、116;スルーホー
ル、117;ヒータ電極取出パッド、118;ヒータ取
出線、12;イオン導電部(第1イオン導電部)、12
1;固体電解質体(第1イオン導電部用)、122、1
23;電極(第1ポンプ電極及び第2ポンプ電極)、1
221;電極部、1222;電極リード部、124;層
間調節層(第1イオン導電部用)、125、126;ス
ルーホール、1271、1272;絶縁層、1281、
1282;電極取出線(第1イオン導電部用)、13;
イオン導電部(第2イオン導電部)、131;固体電解
質体(第2イオン導電部用)、132;電極(検知電
極)、133;電極(参照電極)、134;層間調節層
(第2イオン導電部用)、135;スルーホール、13
6;第1第2内室連絡路、1371、1372;絶縁
層、1381、1382;電極取出線(第2イオン導電
部用)、14;イオン導電部(第3イオン導電部)、1
41;固体電解質体(第3イオン導電部用)、142;
電極(検知電極)、143;電極(参照電極)、14
4;層間調節層(第3イオン導電部用)、145;絶縁
層、1461、1462;電極取出線(第3イオン導電
部用)、15;空洞(第1空洞)、151、152;律
速導入多孔質部、153、154;層間調節層(第1空
洞形成用)、155、156;スルーホール、157;
貫通孔、16;第2絶縁性基部、161;多孔質部、1
62;非多孔質部、163;スルーホール、164、1
65、166;電極取出パッド、167;多孔質部と非
多孔質部との境界、168;枠部、169;凹部、1
7;中間層、171;中間層多孔質部、172;中間層
非多孔質部、173、174、175;スルーホール、
176;多孔質部と非多孔質部との境界、181;空洞
(第2空洞)、182;空洞(第3空洞)、183;層
間調節層(第2第3空洞形成用)、2;ガスセンサ、2
11;ホルダ、212;緩衝材、213;スリーブ、2
2;主体金具、221;取付部、23;プロテクタ、2
4;外筒、25;リードフレーム、26;リード線、2
7;セパレータ、28;グロメット。
Claims (6)
- 【請求項1】 絶縁性セラミックスから形成された第1
絶縁性基部、 通気性を有する多孔質部と、非多孔質部とを有し、該第
1絶縁性基部に対向して配置され、且つ絶縁性セラミッ
クスから形成された第2絶縁性基部、 該第1絶縁性基部と第2絶縁性基部との間に配置された
固体電解質体、 電極部及び電極リード部を有し、一面で該固体電解質体
に接し、他面で被測定雰囲気に接する第1電極、 一面で該固体電解質体に接し、該第1電極に対向する第
2電極、 及び該第2絶縁性基部と、該第1電極の該電極リード部
との間に、少なくとも該第2絶縁性基部の該多孔質部と
該非多孔質部との境界線を覆うように配置された中間
層、を備えることを特徴とする積層型ガスセンサ素子。 - 【請求項2】 上記中間層は、通気性を有する多孔質部
と非多孔質部とからなり、該中間層の該多孔質部が、上
記第1電極が被測定雰囲気に接することを妨げないよう
に配置されている請求項1記載の積層型ガスセンサ素
子。 - 【請求項3】 上記中間層の上記多孔質部と該中間層の
上記非多孔質部との境界線と上記第2絶縁性基部の上記
境界線とは重ならない請求項1又は2に記載の積層型ガ
スセンサ素子。 - 【請求項4】 請求項1記載の積層型ガスセンサ素子の
製造方法であって、上記第2絶縁性基部の上記多孔質部
となる未焼成多孔質部と、上記第2絶縁性基部の上記非
多孔質部となる未焼成非多孔質部とを備える上記第2絶
縁性基部となる未焼成第2絶縁性シートの表面であり且
つ上記第2絶縁性基部の上記境界線となる線を少なくと
も含む領域に、上記中間層となる中間層用ペーストを塗
布した後、乾燥させて未焼成中間層を形成することによ
り、上記第1電極となる未焼成第1電極が形成されるこ
ととなる面を平坦化する平坦化工程と、 該平坦化工程の後に行う工程であって、該未焼成第1電
極が形成されることとなる面に、導電層用ペーストを塗
布した後、乾燥させて該未焼成第1電極を形成する未焼
成第1電極形成工程と、を備えることを特徴とする積層
型ガスセンサ素子の製造方法。 - 【請求項5】 請求項2又は3に記載の積層型ガスセン
サ素子の製造方法であって、上記第2絶縁性基部の上記
多孔質部となる未焼成第2絶縁性基部多孔質部と、上記
第2絶縁性基部の上記非多孔質部となる未焼成第2絶縁
性基部非多孔質部とを備える上記第2絶縁性基部となる
未焼成第2絶縁性シートの表面のうち、該未焼成第2絶
縁性基部多孔質部の表面、及び、該未焼成第2絶縁性基
部非多孔質部の表面であって且つ該未焼成第2絶縁性基
部多孔質部に隣接する領域、に焼成されて多孔質化する
多孔質化中間層用ペーストを塗布した後、乾燥させて上
記中間層の上記多孔質部となる未焼成中間層多孔質部を
形成する未焼成中間層多孔質部形成工程と、 該未焼成第2絶縁性シートの表面であって且つ該未焼成
中間層多孔質部が形成されていない領域、又は、該未焼
成第2絶縁性シートの表面であって且つ該未焼成中間層
多孔質部が形成されることとなる領域を除く領域に、焼
成されても多孔質化しない非多孔質化中間層用ペースト
を塗布した後、乾燥させて上記中間層の上記非多孔質部
となる未焼成中間層非多孔質部を形成する未焼成中間層
非多孔質部形成工程と、 を行うことにより、上記第1電極となる未焼成第1電極
が形成されることとなる面を平坦化し、その後、該未焼
成第1電極が形成されることとなる面に、導電層用ペー
ストを塗布した後、乾燥させて該未焼成第1電極を形成
する未焼成第1電極形成工程と、を備えることを特徴と
する積層型ガスセンサ素子の製造方法。 - 【請求項6】 請求項1乃至3のうちのいずれか1項に
記載の積層型ガスセンサ素子を備えることを特徴とする
ガスセンサ。
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