JP2002228622A - 酸素センサおよびその製造方法 - Google Patents

酸素センサおよびその製造方法

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JP2002228622A JP2001023410A JP2001023410A JP2002228622A JP 2002228622 A JP2002228622 A JP 2002228622A JP 2001023410 A JP2001023410 A JP 2001023410A JP 2001023410 A JP2001023410 A JP 2001023410A JP 2002228622 A JP2002228622 A JP 2002228622A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ジルコニア固体電解質基体とともに白金電極と
を同時焼成して形成された酸素センサはガス応答性が低
くかった。 【解決手段】ジルコニア固体電解質基体2の少なくとも
内外面の対向する位置に測定電極4と基準電極3からな
る一対の多孔性の白金電極を形成してなる酸素センサ1
において、光電子分光分析法により白金電極のPt4f
ナロースペクトルから求めたPtの結合エネルギーが7
2.5eV以下であることを特徴とし、特に白金電極中
に、ジルコニアを含有せしめてなるとともに、ジルコニ
ア固体電解質基体2と、白金電極とが同時焼成して形成
されたものであり、さらには白金ヒータを内蔵したセラ
ミック絶縁層6と一体化してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の内燃機
関における空気と燃料の比率を制御するための酸素セン
サに関しガス応答性に優れた酸素センサとその製造方法
に関する。
【0002】
【従来技術】現在、自動車等の内燃機関においては、排
出ガス中の酸素濃度を検出して、その検出値に基づいて
内燃機関に供給する空気および燃料供給量を制御するこ
とにより、内燃機関からの有害物質、例えばCO、H
C、NOxを低減させる方法が採用されている。
【0003】この検出素子として、主として酸素イオン
伝導性を有するジルコニアを主分とする固体電解質から
なり、一端が封止された円筒管の外面および内面にそれ
ぞれ一対の電極層が形成された固体電解質型の酸素セン
サが用いられている。この酸素センサの代表的なものと
しては、図4に示すように、ZrO2固体電解質からな
り、先端が封止された円筒管41の内面には、センサ部
として白金からなり空気などの基準ガスと接触する基準
電極42が、また円筒管41の外面には排気ガスなどの
被測定ガスと接触される測定電極43が形成されてい
る。また、測定電極43の表面には、セラミック多孔質
層44が形成されている。
【0004】このような酸素センサにおいて、一般に、
空気と燃料の比率が1付近の制御に用いられている、い
わゆる理論空燃比センサ(λセンサ)としては、測定電
極43の表面に、保護層としてセラミック多孔質層44
が設けられており、所定温度で円筒管41両側に発生す
る酸素濃度差を検出し、エンジン吸気系の空燃比の制御
が行われている。
【0005】一方、広範囲の空燃比を制御するために用
いられている、いわゆる広域空燃比センサ(A/Fセン
サ)は、測定電極43の表面に微細な細孔を有するガス
拡散律速層としてセラミック多孔質層44を設け、固体
電解質からなる円筒管41に一対の電極42、43を通
じて印加電圧を加え、その際得られる限界電流値を測定
して希薄燃焼領域の空燃比を制御するものである。
【0006】上記理論空燃比センサおよび広域空燃比セ
ンサともセンサ部を約700℃付近の作動温度までに加
熱する必要があり、そのために、円筒管41の内側に
は、センサ部を作動温度まで加熱するため棒状ヒータ4
5が挿入されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年排
気ガス規制の強化傾向が強まり、エンジン始動直後から
のCO、HC、NOxの検出が必要になってきた。この
ような要求に対して、上述のように、ヒータ45を円筒
管41内に挿入してなる間接加熱方式の円筒型酸素セン
サでは、センサ部が活性化温度に達するまでに要する時
間(以下、活性化時間という。)が遅いために排気ガス
規制に充分対応できないという問題があった。
【0008】その問題を回避する方法として、固体電解
質からなる円筒管の内面および外面に基準電極、測定電
極が設けられ、測定電極の表面に、ガス透過性の多孔性
の絶縁層を設け、さらにその中のガス透過性の低いガス
非透過層中に白金発熱抵抗体を設けた円筒型のヒータ一
体型酸素センサも特開平10−206380号公報に記
載されている。
【0009】一方、本出願人は、先にセラミック固体電
解質からなり一端が封止された円筒管の内面および外面
に基準電極および測定電極を形成してなるセンサと、測
定電極が露出するように前記円筒管の外面に測定電極形
成部に開口を設けたセラミック絶縁層を積層形成し、測
定電極がその開口部から露出するようにし、その少なく
とも露出している前記測定電極の周囲のセラミック絶縁
層内に発熱抵抗体を埋設してなる急速昇温性に優れたヒ
ータ一体型酸素センサを提案した。
【0010】しかしながら、このヒータ一体型酸素セン
サにおいても、従来の間接加熱方式と異なり、直接加熱
方式であるために急速昇温が可能ではあるが、固体電解
質と白金電極とをヒータとともに高温で同時焼成して形
成すると、電極のガス応答性が悪いという問題があっ
た。これは、光電子分光分析を用いた測定から白金表面
は同時焼成の際に、気相中の酸素または水蒸気と反応し
て、表面から5nm程度の深さまで白金の酸化物や、水
酸化物に覆われているためであることがわかった。
【0011】従って、本発明は、上記のような問題を解
消し、ガス応答性の優れた白金電極を有する酸素センサ
とその製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題について検討した結果、固体電解質と白金電極とを高
温度で同時焼成した酸素センサにおいては、白金電極表
面では共焼結の際に、Ptと酸素またはOH−とが化学
的に結合し、その結果、白金の活性を低下させているこ
とを突き止め、白金の活性度を高める上で、400℃以
上の温度で、酸素分圧が10-10(atm)より低いガ
ス雰囲気中で熱処理することが好適であることを見いだ
し、白金の活性度の高い酸素センサを得るに至った。
【0013】即ち、本発明の酸素センサは、ジルコニア
固体電解質基体の少なくとも内外面の対向する位置に測
定電極と基準電極からなる一対の多孔性の白金電極を形
成してなる酸素センサにおいて、光電子分光分析法によ
り前記白金電極のPt4fナロースペクトルから求めた
Ptの結合エネルギーが72.5eV以下であることを
特徴とするものである。
【0014】また、この白金電極は、ジルコニアを含有
した白金粒子を用いて形成してなることが上記結合エネ
ルギーを制御する上で望ましい。
【0015】さらに本発明の酸素センサは、ジルコニア
固体電解質基体と、前記白金電極とが同時焼成して形成
されたものであることを特徴とするものであり、さらに
は白金ヒータを内蔵したセラミック絶縁層と一体化、特
にジルコニア固体電解質基体や白金電極と同時焼成して
形成されていることが望ましい。
【0016】また、本発明の酸素センサの製造方法は、
未焼成のジルコニア固体電解質基体の少なくとも内外面
の対向する位置に、測定電極と基準電極とを形成する箇
所に白金ペーストを塗布した後、同時焼成して酸素セン
サを作製した後、400℃以上の温度で、酸素分圧が1
-10(atm)より低いガス雰囲気中で熱処理するこ
とを特徴とするものであって、さらには前記白金ペース
トが、BET比表面積が30(m2/g)以上のジルコニ
ア粉末を含有することが望ましい。
【0017】本発明の酸素センサによれば、ジルコニア
固体電解質基体の少なくとも内外面の対向する位置に測
定電極と基準電極からなる一対の多孔性の白金電極を形
成してなる酸素センサ、とりわけ白金電極と固体電解質
基体とを同時焼成して形成された白金電極を、光電子分
光分析法により前記白金電極のPt4fナロースペクト
ルから求めたPtの結合エネルギーが72.5eV以下
とすることによって、メッキ法によって形成された白金
電極と同等、さらにはそれ以上の優れたガス応答性を示
すことができる。
【0018】さらには、本発明によれば、酸素センサに
対して、400℃以上の温度で酸素分圧が10-10(a
tm)より低いガス雰囲気に酸素センサを暴露すること
により白金電極表面の反応物を分解し、上記結合エネル
ギーを高めることができる。
【0019】なお、本発明の酸素センサは、白金ヒータ
を内蔵したセラミック絶縁層と一体化させ、ヒータによ
るジルコニアセル部の加熱効率を高め、急速昇温を行う
ことができる結果、センサ活性化時間を短縮することが
できる。さらには、このヒータ内蔵セラミック絶縁層と
酸素センサとを同時焼成して形成することによって、従
来のように、酸素センサとヒータとをそれぞれ個別に作
製した後、酸素センサ内にヒータを勘合して使用する酸
素センサ素子に比べて製造コストが極めて安価になり、
経済性の観点からも優れている。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の酸素センサの一例を示す
図面を参照しながら本発明を説明する。図1は、ガスセ
ンサの一例を示す概略斜視図(a)と、そのA−A断面
図(b)である。但し、(a)では説明の便宜上、セラ
ミック保護層13を省略した。
【0021】図1のガスセンサ1は、酸素イオン伝導性
を有するジルコニア等のセラミック固体電解質からな
り、先端が封止された円筒管2の内面に、第1の電極と
して、空気などの基準ガスと接触される基準電極3が被
着形成され、また、円筒管2を挟んで基準電極3と対向
する位置に第2の電極として、排気ガスなどの被測定ガ
スと接触する測定電極4が被着形成されている。そし
て、基準電極3、ジルコニア固体電解質からなる円筒管
2および測定電極4によってセンサ部を形成している。
【0022】そして、先端が封止された円筒管2の外面
には、Al23などのセラミック絶縁層6が被着形成さ
れており、そのセラミック絶縁層6には、測定電極4の
一部または全部が露出するように開口部7が形成されて
いる。
【0023】また、上記開口部7の周囲のセラミック絶
縁層6中にはセンサ部を加熱するための白金からなる発
熱抵抗体8が埋設されている。また、セラミック絶縁層
6の表面には、さらに発熱抵抗体8による加熱効率を高
めるために、Al23等からなるセラミック保温層9が
積層形成されている。
【0024】円筒管2の内面に形成された基準電極3
は、円筒管2の内面および開口側の端面を経由して円筒
管2の外表面に設けたセンサ用端子部11aに接続され
ている。一方、円筒管2の外面に形成された測定電極4
は、セラミック絶縁層6およびセラミック保温層9に形
成された開口部7の端面を経由してセラミック保温層9
の表面に形成されたリード部10に接続され、さらにセ
ラミック保温層9の表面に形成された端子部11bと接
続されている。なお、円筒管2において上記端面に存在
するエッジ部は、C面取りされ、エッジ部で生じる電気
的接続の不良を回避している。
【0025】また、セラミック保温層9の表面に形成さ
れたリード部10の表面にはさらにZrO2等からなる
保護層12が形成されている。この保護層12によっ
て、リード部10を、例えば素子のアッセンブル時の引
っかき、あるいは素子の落下時の異物との衝突等の物理
的な破壊から保護することができる。この保護層12は
固体電解質と同じZrO2で構成することが固体電解質
との熱膨張差による応力の発生を防止する上で好まし
い。さらに、図1(b)に示すように、少なくとも検知
部の表面も、多孔質のセラミック保護層13によって被
覆されている。
【0026】また、センサ用端子部11には、外部回路
との接続のための金属部材14がそれぞれロウ材15に
よってロウ付け固定されている。これによって、検知部
において発生した検知データをリード部10、センサ用
端子部11および金属部材14を経由して外部回路に接
続される。
【0027】一方、セラミック絶縁層6内に形成された
発熱抵抗体8は、同じくセラミック絶縁層6内に形成さ
れたリード部16と、セラミック絶縁層6およびセラミ
ック保温層9を貫通して形成された貫通導体(図示せ
ず)によって、セラミック保温層9の外表面に形成され
たヒータ用端子部18と電気的に接続されている。そし
て、端子部18上には発熱用外部電源と接続するための
金属部材19がロウ材等により固定され、これらを通じ
て発熱抵抗体8に電流を通ずることにより、発熱抵抗体
8が加熱され、測定電極4、円筒管2および基準電極3
からなる検知部を所定の温度に急速昇温し、センサ部の
ガス応答性を高めることができる。
【0028】本発明では、発熱抵抗体8は、リード部1
6を経由してヒータ用端子部18と接続されており、こ
れらを通じて発熱抵抗体8に電流を流すことにより発熱
抵抗体8が加熱され、円筒管2、基準電極3および測定
電極4からなるセンサ部を加熱する仕組みとなっている
が、この際、発熱抵抗体8のリード部16は、幅広い1
本のラインで形成することも可能であるが、2本以上の
ラインで形成することによって、リード部16を挟む上
下のセラミック絶縁層6同時の結合性を高め、素子の強
度を高めることができる。
【0029】さらに、ガスセンサの全体の大きさとして
は、外径が3〜6mm、特に3〜4mmの円筒体によっ
て形成することが、消費電力を低減するとともに、セン
シング性能を高めることができる。
【0030】本発明の酸素センサによれば、円筒管2の
内面および外面に被着形成される基準電極3、測定電極
4は、いずれも白金、あるいは白金と、ロジウム、パラ
ジウム、ルテニウムおよび金の群から選ばれる1種との
合金からなるものであるが、本発明によれば、このよう
な白金電極を光電子分光分析法により測定したPt4f
ナロースペクトルにおいて、Ptの結合エネルギーが7
2.5eV以下、特に71eV以下であることが特徴と
する。これは、Ptの結合エネルギーが白金電極の反応
性、およびガス応答性と深い関連性があり、この結合エ
ネルギーが72.5eVより大きな白金電極では、電極
表面に酸化物や水酸化物などの反応物の生成が多く、そ
の結果、ガス応答性が悪くなるためである。
【0031】この結合エネルギーは、後述するように、
焼成後の熱処理条件や白金電極中に含まれるジルコニア
粉末の粒径などによって制御することができる。
【0032】白金粉末と固体電解質との接合力を高め、
応答性に係わる金属粒子と固体電解質と気体との、いわ
ゆる3相界面の接点を増大するとともに、結合エネルギ
ーを低減する目的で、ジルコニアを含有することが望ま
しく、1〜50体積%、特に10〜30体積%の割合で
上記白金電極中に混合することが望ましい。その際、ジ
ルコニアは、白金電極中に平均粒子径が0.1μm以下
の微細な粒子として存在していることが結合エネルギー
を低下させる上で望ましい。
【0033】また、本発明においては、この開口部7に
露出している測定電極4の形状は特に限定するものでは
なく、また、開口部7は、円筒管2における対照な位置
となる2箇所に設けると熱衝撃性を改善することができ
る。開口部7の広がりとしては、円筒管2の断面の中心
に対して30〜90度の範囲とすることにより、開口部
7の周囲への熱応力の発生を抑制し、また、発熱抵抗体
8による加熱効率を高めることができる。この開口部7
は40〜80度の範囲が特に優れる。
【0034】一方、固体電解質からなる円筒管2の内面
に形成される基準電極3は、測定電極4の前記開口部7
より露出する部分に対向する内面部分に形成されていれ
ばよく、測定電極4の露出部面積よりも大きい面積、例
えば、円筒管2の内面全面に成されていてもよい。
【0035】本発明において、円筒管2を形成するのに
用いられるセラミック固体電解質は、ZrO2を含有す
るセラミックスからなり、具体的には、Y23およびY
2 3、Sc23、Sm23、Nd23、Dy23等の
希土類酸化物を酸化物換算で1〜30モル%、好ましく
は3〜15モル%含有する部分安定化ZrO2あるいは
安定化ZrO2が用いられている。また、ZrO2中のZ
rを1〜20原子%をCeで置換したZrO2を用いる
ことにより、電子伝導性が大きくなり、応答性がさらに
改善されるといった効果がある。
【0036】さらに、焼結性を改善する目的で、上記Z
rO2に対して、Al23やSiO2を添加含有させるこ
とができるが、多量に含有させると、高温におけるクリ
ープ特性が悪くなることから、Al23およびSiO2
の添加量は総量で5重量%以下、特に3重量%以下であ
ることが望ましい。
【0037】また、固体電解質中のNaの含有量として
は、固体電解質からセラミック絶縁層への拡散進入を防
止する観点からは200ppm以下、特に100ppm
が望ましい。
【0038】一方、発熱抵抗体8を埋設するセラミック
絶縁層6としては、アルミナおよび/またはマグネシア
を含有する酸化物、特に、アルミナ材料、スピネル材
料、あるいはアルミナとスピネルとの複合化合物材料が
好適に用いられる。この際、セラミック絶縁層6の焼結
性を改善する目的で、少量Si成分を添加することが望
ましいが、その含有率としては酸化物換算で0.1重量
%以上でその効果が見られるが、Siの含有量が、5重
量%を越えるとセラミック絶縁層6中のNaの拡散と偏
析が促進され、白金等からなる発熱抵抗体の寿命が低下
しやすいため、Si含有量は0.1〜5重量%の範囲が
望ましい。Si含有量としては、0.5〜3重量%が望
ましい。特に、0.5〜2重量%がNaの拡散を防止す
る観点から望ましい。
【0039】また、このセラミック絶縁層6は、相対密
度が80%以上、開気孔率が5%以下の緻密質なセラミ
ックスによって構成されていることが望ましい。これ
は、セラミック絶縁層6が緻密質であることにより絶縁
層の強度が高くなる結果、酸素センサ自体の機械的な強
度を高めることができるためである。さらに、セラミッ
ク絶縁層6中のNaの含有量は、50ppm、特に30
ppm以下とすることがヒータの寿命を延ばすために望
ましい。
【0040】また、上記セラミック絶縁層6の内部に埋
設される発熱抵抗体8としては、白金、ロジウム、パラ
ジウム、ルテニウムの群から選ばれる1種の金属、また
は2種以上の合金からなることが望ましく、特に、セラ
ミック絶縁層6との同時焼結性の点で、そのセラミック
絶縁層6の焼成温度よりも融点の高い金属または合金を
選択することが望ましい。なお、この発熱抵抗体8の厚
さは、発熱抵抗体を形成する抵抗材料や加熱温度、電流
値等によって適宜変わるが、抵抗体を白金によって形成
し、導体ペーストの印刷塗布、焼成によって形成した場
合には、最大厚みで5〜25μm、特に10〜20μm
が最適である。
【0041】また、発熱抵抗体8中には上記の金属の他
に焼結防止と絶縁層との接着力を高める観点からアルミ
ナ、スピネル、アルミナ/シリカの化合物、フォルステ
ライトあるいは上述の電解質となり得るジルコニア等を
体積比率で10〜80%、特に30〜50%の範囲で混
合することが望ましい。
【0042】発熱抵抗体8を埋設したセラミック絶縁層
6の表面に形成されるセラミック保温層9は、ジルコニ
アセラミックスからなることが望ましい。このジルコニ
アからなるセラミック保温層9は、固体電解質とセラミ
ック絶縁層6間の熱膨張差や焼成収縮差等に起因する応
力を緩和させ、熱応力をできる限り小さくすることがで
きる。この際、円筒管2と発熱抵抗体8の間とセラミッ
ク保温層9と発熱抵抗体8の間の距離はそれぞれ2μm
以上であることが望ましい。
【0043】本発明の酸素センサにおいては、図1
(b)の要部拡大断面図に示すように、開口部7内にて
露出している測定電極4の表面に、多孔質のセラミック
保護層13が形成されるが、このセラミック保護層13
は、以下の2つの目的で形成される。
【0044】第1に、排気ガスによって測定電極4が被
毒して出力電圧が低下するのを防止することを目的とし
て設けるものであり、露出した測定電極4の表面にジル
コニア、アルミナ、マグネシアあるいはスピネル等のポ
ーラスな保護層として形成される。このような保護層を
設けた酸素センサは、一般的には理論空燃比センサ(λ
センサ)素子として用いることができる。この場合に、
セラミック保護層13としては開気孔率が10〜40%
の多孔質体からなることが望ましい。
【0045】第2に、露出した測定電極4の表面に微細
な細孔を有するジルコニア、アルミナ、スピネル、マグ
ネシアまたはγ−アルミナの群から選ばれる少なくとも
1種のガス拡散律速層として機能させる。このようなガ
ス拡散律速層となるセラミック保護層13としては、開
気孔率が5〜30%の多孔質体が望ましい。
【0046】また、このガス拡散律速層となるセラミッ
ク保護層13の表面には、さらに排気ガスの被毒を防止
する観点から、前述したアルミナあるいはスピネルから
なる前記セラミック保護層を設けることもできる。この
様なヒーター体化酸素センサは、後で述べる広域空燃比
センサ(A/Fセンサ)として応用することが可能であ
る。
【0047】次に、本発明のヒータ一体型酸素センサの
作製方法について詳述する。本発明の酸素センサの製造
方法について、図1のヒータ一体型酸素センサの製造方
法を例にして図2をもとに説明する。 (1)まず図2(a)に示すような両端が開放された中
空の円筒管20を作製する。この円筒管20は、ジルコ
ニア等の酸素イオン伝導性を有するセラミック固体電解
質粉末に対して、成形用有機バインダーを添加して押出
成形や、静水圧成形(ラバープレス)あるいはプレス形
成などの周知の方法により作製される。
【0048】(2)そして、上記固体電解質からなる円
筒管20の内面および外面に、基準電極および測定電極
となるパターン21、22を例えば、白金を含有する導
電性ペーストを用いてスラリーデッィプ法、スクリーン
印刷、パット印刷、ロール転写等で形成する。この時、
円筒管20内面への基準電極パターン22の印刷は、導
体ペーストを充填して排出して、内面全面に塗布形成す
ることが効率がよい。
【0049】この時に用いる白金ペーストとしては、平
均粒径が0.5〜4μm、純度が99%以上、特に9
9.5%以上の白金粉末、あるいは白金と、ロジウム、
パラジウム、ルテニウムおよび金の群から選ばれる1種
との合金粉末を金属成分とし、さらにジルコニア粉末を
含むことが望ましいが、ジルコニア粉末は、比表面積が
30(m2/g)以上、特に60(m2/g)以上の超微
粒の粉末であることが望ましい。このように、超微粒の
ジルコニア粉末を配合することによって、結合エネルギ
ーを低減することができる結果、ガス応答性を高めるこ
とができる。
【0050】その後、ジルコニア材料を石油系溶媒に分
散したスラリーを円筒管20の先端側の端部より約3m
mの深さまで注入し乾燥する。石油系溶媒を用いる理由
は、ジルコニア粉末が分散し易く、内径の小さな円筒管
20に注入しやすいことに加えて、スラリーの乾燥が早
いことである。この際、石油系溶媒の量としては、ジル
コニア材料100重量%に対して、石油系溶媒を5〜2
5重量%含有するスラリーが好ましい。この際、アクリ
ル系のバインダーをスラリーに1〜5重量%添加する
と、この先端封止材と円筒管20内壁との接着力が増加
する。この後、円筒管先端を円弧などの所定の形状に加
工する。このようにしてセンサ素体Aを作製する。
【0051】(3)次に、図2(b)に示すようなヒー
タ素体Bを形成する。まず、上述のジルコニア粉末を含
有するスラリーを用いて50〜500μm、特に100
〜300μmの厚さのセラミック絶縁層を形成するため
のセラミックグリーンシートを作製する。その後、この
グリーンシート表面に、アルミナ、スピネル、フォルス
テライト、ジルコニア、ガラス等のセラミック粉末を用
いて、適宜成形用有機バインダーを添加してスラリーを
調製し、このスラリーを用いてスクリーン印刷法、パッ
ト印刷法、ロール転写法等により印刷した後、その表面
に白金などの金属粉末を含む導電性ペーストをスクリー
ン印刷法、パット印刷法、ロール転写法等により印刷し
て、本発明のリードパターンを含む発熱抵抗体パターン
24を塗布する。そして、再度、絶縁性スラリーを塗布
する。その後、開口部25をパンチングなどによって形
成することにより、セラミック保温層9となるジルコニ
ア層23と発熱抵抗体24を埋設したセラミック絶縁層
26との未焼成の積層体からなるヒータ素体Bが得られ
る。
【0052】(4)次に、図2(c)に示すように、上
記円筒状のセンサ素体Aの表面に、ヒータ素体Bを巻き
付けて円筒状積層体を作製する。この際、ヒータ素体B
をセンサ素体Aに巻き付けるには、ヒータ素体Bとセン
サ素体Aとの間にアクリル樹脂や有機溶媒などの接着剤
を介在させて接着させたり、あるいはローラ等で圧力を
加えながら機械的に接着することができる。この時、巻
き付けされたヒータ素体Bの合わせ目は、焼成時の収縮
を考慮し、シート端部同志を重ねるか、あるいは所定の
間隔をおいて接着してもよい。また、円筒管の先端とヒ
ータ素体Bの巻き付け位置は、焼成後0.5〜2mmに
なるように調整する。
【0053】(5)そして、上記の円筒状積層体を、そ
れぞれの構成要素が同時に焼成可能な温度で焼成するこ
とにより、センサ素体Aとヒータ素体Bとを一体化する
ことができる。焼成は、例えば、アルゴンガス等の不活
性雰囲気中あるいは大気中1300〜1700℃で1〜
10時間程度焼成することが適当である。
【0054】また、本発明によれば、上記の焼成によっ
て白金電極の表面に酸化物や水酸化物が生成されるのを
防止するために、上記焼成の際に還元性ガスに酸素セン
サを暴露することも出来るが、ジルコニア固体電解質が
還元されたり、固体電解質中の正方晶が単斜晶に変態
し、強度が低下するなどの問題が発生する場合がある。
【0055】そこで、本発明によれば、焼成後の酸素セ
ンサに対して、白金電極に通電を行い、自己発熱させ
て、400℃以上、特に600℃の温度で酸素分圧が1
-10(atm)より低いガス雰囲気、例えばH2/N2
CO/CO2雰囲気に、1分から1時間程度暴露するこ
とにより、焼成中に形成された白金電極表面の反応生成
物を除去することができる。
【0056】なお、上記の製造方法では、基準電極パタ
ーン22および測定電極パターン21を円筒管20形成
時に塗布したが、これらの電極の形成は、電極を有しな
い円筒管20の表面にヒータ素体Bを巻き付けて円筒状
積層体を作製した後、円筒状積層体に対して、電極ペー
ストをスクリーン印刷、パット印刷、ロール転写法ある
いは浸漬法によって円筒管20の内面およびヒータ素体
Bにおける開口部25内の円筒管20表面に塗布する
か、またはスパッタ法やメッキ法にて形成することもで
きる。
【0057】さらに、図1のセラミック保護層13を形
成するには、焼成後に、アルミナ、スピネル、ジルコニ
ア等の粉末をゾルゲル法、スラリーディップ法、印刷法
などによって印刷塗布し、焼き付け処理したり、上記セ
ラミックスをスパッタ法あるいはプラズマ溶射法により
被覆して形成するか、または、円筒状積層体を作製する
際に予めセラミック保護層13を形成するスラリーを塗
布した後に、同時に焼成し形成することも可能である。
【0058】上記の製造方法によれば、1回の焼成工程
でセンサ、ヒータ、セラミック部材の一体物を作製する
ことができ、別途接合工程を必要としないことから、製
造歩留りや製造コストの低減を図ることができるために
非常に好ましい。
【0059】本発明のヒータ一体型酸素センサは、図1
の構造のものに限定されるものでなく、種々の酸素セン
サに適用することができる。そこで、図3には、いわゆ
るA/Fセンサの例についてその(a)概略斜視図と、
(b)縦断面図を示した。
【0060】このヒータ一体型空燃比センサは、固体電
解質からなり一端が封止された円筒管30の外側に、空
間31を介して、さらに拡散孔32aを有する固体電解
質層32を設け、前記円筒管30の内外面に基準電極3
3および測定電極34からなる第1の電極対を形成する
と同時に、空間31を介して形成した固体電解質層32
の内外面に内側電極35、外側電極36からなる第2の
電極対を形成したものである。そして、これらの検知部
の周囲に発熱抵抗体37を埋設したセラミック絶縁層3
8を配置した構造からなる。この空燃比センサにおいて
は、第2の電極35、36間に電流を流し、空間31内
の酸素濃度が一定になるように第1の電極33、34で
検知しながら空間31内に酸素ガスを流入させたり、あ
るいは排出させたりして、排気ガス中の空燃比を測定す
るものである。
【0061】本発明によれば、この図3の酸素センサに
おいても、発熱抵抗体37の断面における平均線幅を
0.1〜0.3mm、その平均最大厚みを5〜25μm
とすることによってマイグレーションの発生による抵抗
増大などの現象を防止することができ、酸素センサの長
寿命化を図ることができる。
【0062】
【実施例】(実施例1)まず、5モル%Y23含有のジ
ルコニア粉末にポリビニルアルコール溶液を添加して坏
土を作製し、押出成形により焼結後外径が約4mm、内
径が2mmになるようにな一端が封じた円筒状成形体を
作製した。
【0063】また、5モル%Y23含有のジルコニア粉
末にポリビニルアルコール溶液を加えてスラリーを作製
し、厚みが約300μmのグリーンシートを作製した。
このグリーンシートに前記測定電極の形状と一致する長
方形状の種々の大きさを有する第1開口部と反対側に位
置するように同じ大きさと同じ形状の第二開口部をパン
チングによってそれぞれ開けた。
【0064】その後、開口部以外の部分にアルミナ粉末
を焼成後の厚みが約20μmとなるように塗布した後、
開口部の周囲に白金粉末を含む導体ペーストを用いて焼
成後の厚みが10μmになるように発熱体パターンをス
クリーン印刷し、さらにその上にアルミナ粉末を焼成後
の厚みが20μmとなるように塗布して、アルミナ中に
白金の発熱体を埋設したヒータ素体を作製した。
【0065】そして、上記の円筒状成形体の表面に、接
着剤としてアクリル系樹脂を用いて上記ヒータ素体を巻
き付け円筒状積層体を作製した。
【0066】一方、BET比表面積が約100(m2
g)の8モル%Y23含有のジルコニア超粉末と、平均
粒径が約1μmで純度が99.7%の白金粉末を三本ロ
ールを用いて、圧粉しながら約24時間混合を行いジル
コニア粉末を白金結晶粒子内に含有させた白金ペースト
を調製した。なお、白金とジルコニア粉末との比率は、
体積比で70:30とした。
【0067】そして、この白金ペーストを円筒状積層体
の外面の所定の位置に塗布し、測定電極を形成するとと
ともに、円筒状成形体の内部全面にも同様な白金ペース
トを塗布して基準電極を形成した。なお、測定電極およ
び基準電極の厚みは焼成後に約5μmとなるように調整
した。
【0068】その後、この円筒状積層体を大気中にて1
300〜1700℃で0.5〜10時間焼成した。ま
た、上記の大気中で焼成した円筒状焼結体を300℃〜
1200℃の温度範囲において、0.5〜24時間、H
2/O2/N2の混合ガス中に暴露し、測定電極の還元処
理を行った。この時の酸素分圧を合わせて表1に示し
た。
【0069】この後、それぞれの白金電極について、光
電子分光分析法によりX線源としてモノクロAlKα線
を用いて白金のPt4fナロースペクトルを測定するこ
とによりPtの結合エネルギーを求めた。測定面積は約
200μmφであった。
【0070】また、開口部内の測定電極の表面に、プラ
ズマ溶射によりスピネルからなる気孔率が約30%のセ
ラミック保護層を約100μmの厚みで形成して図1に
示すような理論空燃比センサを作製した。
【0071】作製した酸素センサ素子について、600
℃においてCO/CO2/H2/N2,C38からなる混
合ガスを用い空燃比を14から15に変化させた時の素
子のガス応答時間を求めた。この際、応答時間は、空燃
比が15の時の起電力に対して60%まで変化した時の
時間をガス応答時間とした。この際、比較のため市販の
平板型センサについても同様の測定を行った。その結果
を表1に示す。
【0072】
【表1】
【0073】表1より、Ptの結合エネルギーが72.
5(eV)以下の試料は、いずれもガス応答性が160
(ms)以下の優れた応答性を示し、特に71(eV)
以下では80(ms)以下のさらに優れた応答性を示し
た。これに対してPtの結合エネルギーが72.5(e
V)を越える試料No.2、8、13、14および市販
品ではガス応答性が悪かった。また、熱処理条件につい
ては、処理温度が400℃よりも低い試料No.2で
は、結合エネルギーが72.5eVよりも大きくなり、
処理温度が1100℃を越える試料No.16では、固
体電解質が還元されて素子が破壊した。従って、熱処理
条件に関しては、処理温度が400〜1100℃、特に
800〜1100℃で良好な結果を得た。
【0074】(実施例2)実施例1と同様な方法に従
い、BET比表面積が約21〜102(m2/g)の8
モル%Y23含有のジルコニア超微粉末を5〜38重量
%結晶内に含有する白金粉末を作製した。この後、この
白金粉末を電極として用い実施例1に従い理論空燃比セ
ンサ素子を作製した。この際、焼成は1400℃、大気
中2時間行った。
【0075】この後、実施例1に従い、素子を800℃
の温度で0.5時間(酸素分圧が2×10-11atm)
と600℃で1時間(酸素分圧4×10-13atm)、
それぞれN2/H2混合雰囲気に暴露し、測定電極の還元
処理を行った。その後、Ptの結合エネルギーと応答時
間を測定した。結果を表2に示す。
【0076】
【表2】
【0077】表2より、白金粉末中に含有させるジルコ
ニア粉末の大きさとしては、BET値が30(m2
g)以上のものが、さらにガス応答性が向上することが
わかる。
【0078】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の酸素センサ
によれば、ジルコニア固体電解質基体表面に形成される
白金電極の結合エネルギーを制御することによって、酸
素センサのガス応答性を改善することができる。特に、
固体電解質基体と白金電極とが同時焼成して形成した場
合のガス応答性の劣化も所定の加熱処理や白金電極中の
ジルコニア粉末の制御によって結合エネルギーを制御で
き、それによって高いガス応答性を実現することができ
る。しかも、本発明の酸素センサは、発熱抵抗体を内蔵
するセラミック絶縁層とを同時焼成して作製できるた
め、製造コストが極めて安価になり、経済性の観点から
も優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のヒータ一体型酸素センサの一例を説明
するための(a)概略斜視図と、(b)A−A断面図で
ある。
【図2】本発明の酸素センサを製造する方法の一例を説
明するための工程図である。
【図3】本発明の酸素センサの他の例を説明するための
(a)概略斜視図と、(b)X−X断面図である。
【図4】従来のヒータ一体型の円筒型酸素センサの概略
図である。
【符号の説明】
1 センサ 2 円筒管(固体電解質基体) 3 基準電極 4 測定電極 6 セラミック絶縁層 7 開口部 8 発熱抵抗体 9 セラミック保温層 13 セラミック保護層 21 セラミック部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジルコニア固体電解質基体の少なくとも内
    外面の対向する位置に測定電極と基準電極からなる一対
    の多孔性の白金電極を形成してなる酸素センサにおい
    て、光電子分光分析法により前記白金電極のPt4fナ
    ロースペクトルから求めたPtの結合エネルギーが7
    2.5eV以下であることを特徴とする酸素センサ。
  2. 【請求項2】前記白金電極中に、ジルコニアを含有せし
    めてなる請求項1の酸素センサ。
  3. 【請求項3】前記ジルコニア固体電解質基体と、前記白
    金電極とが同時焼成して形成されたものである請求項1
    または請求項2記載の酸素センサ。
  4. 【請求項4】白金ヒータを内蔵したセラミック絶縁層と
    一体化してなることを特徴とする請求項1乃至請求項3
    のいずれか記載の酸素センサ。
  5. 【請求項5】未焼成のジルコニア固体電解質基体の少な
    くとも内外面の対向する位置に、測定電極と基準電極と
    を形成する箇所に白金ペーストを塗布した後、同時焼成
    して酸素センサを作製した後、400℃以上の温度で、
    酸素分圧が10 -10(atm)より低いガス雰囲気中で
    熱処理することを特徴とする酸素センサ素子の製造方
    法。
  6. 【請求項6】前記白金ペーストが、BET比表面積が3
    0(m2/g)以上のジルコニア粉末を含有することを特
    徴とする請求項5記載の酸素センサの製造方法。
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