JP2003294556A - 半導体装置の製造方法及びそれを用いた半導体装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法及びそれを用いた半導体装置

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JP2003294556A
JP2003294556A JP2002093480A JP2002093480A JP2003294556A JP 2003294556 A JP2003294556 A JP 2003294556A JP 2002093480 A JP2002093480 A JP 2002093480A JP 2002093480 A JP2002093480 A JP 2002093480A JP 2003294556 A JP2003294556 A JP 2003294556A
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thin
semiconductor device
oxide film
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film layer
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Hisakazu Miyajima
久和 宮島
Naomasa Oka
直正 岡
Atsushi Ogiwara
淳 荻原
Takashi Okuto
崇史 奥戸
Shigenari Takami
茂成 高見
Mitsuhiro Kani
充弘 可児
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄肉部のような脆弱な構造体を有する半導体
装置を破損することなく形成する製造方法を提供するこ
と。 【解決手段】 半導体基板1に堀込加工を施すことによ
り、薄肉部21と、薄肉部21に周設された厚肉部11
とを有した半導体装置の製造方法。薄肉部21に相当す
る位置を所定の厚みよりも厚く残すようにエッチングす
る第1の工程と、厚肉部11をダイシングして半導体基
板1から薄肉部21を有したチップを分割する第2の工
程と、薄肉部21に相当する位置が所定の厚みになるま
で堀込加工を施して薄肉部21を形成する第3の工程と
を備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、例えば、半導体圧力センサのように、特に
薄肉部を有する半導体装置の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体装置の製造方法として、半
導体圧力センサの製造方法を一例に図5に示す。このも
のは、シリコン(Si)からなる半導体基板101に、
略四角環状の枠部(厚肉部)102と、その内側に略四
角形状の薄肉部103を有したダイヤフラム104を形
成したセンサチップ100,100,…が複数形成され
ている。この薄肉部103は作用する圧力により半導体
基板101の厚み方向に動くようになっている。また、
半導体基板101の表裏面には窒化膜(Si3N4)1
05,105が形成されている。
【0003】そして、この半導体圧力センサの製造の際
には、まず、ダイシング前の半導体基板101にダイシ
ング用の粘着シート106を貼り付ける。この際、半導
体基板101のダイヤフラム104を形成した面が粘着
シート106の粘着面と重なるように貼り付ける。
【0004】次いで、半導体基板101をダイシング装
置(図示せず)にセットし、ダイシングブレード107
が枠部102の所定の位置を裁断するようにダイシング
することにより、センサチップ100,100,…を個
別に分割することができるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術は、薄
肉部103が比較的厚い、例えば、約10μm以上の厚
みを持つ場合には素子の分割が比較的容易に行えるた
め、分割工法として非常に有効であるが、高感度化や小
型化等により薄肉部103の厚さが薄くなるに伴ってそ
の機械的な強度が非常に小さくなるため、ダイシング時
の洗浄冷却水やダイシングブレード107の振動等によ
り、薄肉部103が破損してしまうという問題が生じる
恐れがある。
【0006】本発明は、上記の点を鑑みてなしたもので
あり、その目的とするところは、脆弱になる恐れのある
薄肉部のような構造体を有する半導体装置を破損するこ
となく形成する半導体装置の製造方法及び半導体装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の半導体装置の製造方法においては、半導体
基板に堀込加工を施すことにより、薄肉部と、薄肉部に
周設された厚肉部とを有した半導体装置の製造方法であ
って、前記薄肉部に相当する位置を所定の厚みよりも厚
く残すようにエッチングする第1の工程と、前記厚肉部
をダイシングして半導体基板から前記薄肉部を有したチ
ップを分割する第2の工程と、前記薄肉部に相当する位
置が所定の厚みになるまで堀込加工を施して薄肉部を形
成する第3の工程と、を備えたことを特徴としている。
【0008】請求項2に係る発明の半導体装置の製造方
法は、請求項1記載の方法において、前記半導体基板
は、薄肉部と所定の間隔を有するように設けられた埋め
込み酸化膜層を備えたSOI基板であって、前記第1の
工程として埋め込み酸化膜層までエッチングすることと
している。
【0009】請求項3に係る発明の半導体装置の製造方
法は、請求項1記載の方法において、前記半導体基板
は、厚み方向の中央付近に第1の埋め込み酸化膜層と、
薄肉部の直下に第2の埋め込み酸化膜層を備えたSOI
基板であって、前記第1の工程として第1の埋め込み酸
化膜層までエッチングし、前記第3の工程として第2の
埋め込み酸化膜層までエッチングすることとしている。
【0010】請求項4に係る発明の半導体装置の製造方
法は、請求項1乃至3いずれかに記載の方法において、
前記第1の工程及び前記第2の工程のエッチングは、異
方性のドライエッチングであることとしている。
【0011】請求項5に係る発明の半導体装置は、半導
体基板に堀込加工を施すことにより、薄肉部と、薄肉部
に周設された厚肉部とを有した半導体装置であって、前
記薄肉部を所定の厚みよりも厚く残すようにエッチング
し、前記厚肉部をダイシングして半導体基板から薄肉部
を有したチップを分割した後に薄肉部が所定の厚みにな
るまで堀込加工を施して形成されることを特徴としてい
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示例に基づいて
説明する。また、半導体装置においては、半導体圧力セ
ンサに具体化する。
【0013】[第1の実施形態]図1は、本実施形態に
係る半導体圧力センサを示す斜視図であり、図2は、本
実施形態に係る半導体圧力センサの製造方法を示す工程
図である。
【0014】半導体圧力センサは、このものに作用した
圧力を電気信号に変換して出力するものであり、例え
ば、単結晶のシリコンからなるn型半導体基板1にて形
成されている。その構成は、平面視において略四角環状
をなした枠部(厚肉部)11と、その内方に薄肉部21
を有するダイヤフラム2とを備えている。
【0015】また、枠部11,11の外方の側壁は、断
面視において側壁の略中央部が凹む斜状面15,15に
よって構成されている。
【0016】また、薄肉部21の上面(図1の上側)及
び枠部11と薄肉部21との境界位置には、半導体圧力
センサに作用した圧力にて生じる薄肉部の歪みにより抵
抗値が変化するピエゾ抵抗素子12,12,…が、薄肉
部21の中央付近及び薄肉部21と枠部11との境界上
にそれぞれ2個ずつ形成されており、合計4個のピエゾ
抵抗素子12,12,…でブリッジ回路を構成するよう
に拡散配線13,13,…にて相互接続されている。ま
た、検出した圧力信号は電極14,14を介して出力さ
れる。
【0017】次に、このように構成した半導体圧力セン
サの製造工程を説明する。まず、n型半導体基板1の表
面(図1の上側)の薄肉部21及び枠部11と薄肉部2
1との境界位置に所定の領域にボロンイオン(B+)を
拡散させ、ピエゾ抵抗素子12,12,…及び拡散配線
13,13,…を形成する。
【0018】次いで、アルミニウム(Al)をスパッタ
し、所定の部分をエッチングにより除去して電極14,
14を形成後、CVD法を用いて保護膜(図示せず)を
形成する。
【0019】次いで、半導体基板1の表裏面(図1の上
下側)にエッチングマスクとしての窒化膜3を形成し、
ダイヤフラム2を形成する位置の窒化膜3をエッチング
により除去する(図2(a))。
【0020】次いで、例えば、90℃に加熱したTMA
H(水酸化テトラメチルアンモニウム)の11%水溶液
を用い、少なくとも完成状態における薄肉部21の下面
に対して10μm以上の厚さが残るようにn型半導体基
板1のダイヤフラム2の形成面側を異方性エッチングす
る。このときのエッチングレートは約0.8μm/分で
ある(図2(b))。
【0021】そして、n型半導体基板1のダイヤフラム
2の形成面側にダイシング用の粘着シート4を貼り付け
る。そして、n型半導体基板1をダイシング装置にセッ
トし、ダイシングブレード5にて枠部11,11の所定
の位置を裁断し、半導体圧力センサを個別に分割する
(図2(c))。
【0022】最後に、分割した半導体圧力センサを粘着
シート4から剥がして所定の治具にセットし、最初の異
方性エッチングと同様に90℃に加熱したTMAH(水
酸化テトラメチルアンモニウム)の11%水溶液を用い
てダイヤフラム2をさらにエッチングし、例えば、5μ
mの厚みの薄肉部21を形成して半導体圧力センサを完
成する。このとき、枠部11,11の外方の側壁も同時
に異方性エッチングされるので、その形状は、断面視に
おいて枠部11,11の内方に向かってV字状に凹んだ
形状となる(図2(d))。
【0023】このようにして製造した半導体圧力センサ
によると、ダイヤフラム2を途中まで異方性エッチング
して薄肉部21を厚い状態にしておく第1の工程と、そ
の状態でダイシングを行って半導体圧力センサを個別に
分割する第2の工程と、さらに異方性エッチングを施し
て所定の厚みの薄肉部21を得る第3の工程とを経るこ
とにより、脆弱になる恐れのある薄肉部21のような構
造体の破損を低減させ、歩留まりを向上させることがで
きる。
【0024】[第2の実施形態]図3は、本実施形態に
係る半導体圧力センサの製造方法を示す工程図である。
この半導体圧力センサは、それを形成する半導体基板が
第1の実施形態と異なるもので、他の構成要素及びダイ
ヤフラム2の形成以前の工程は第1の実施形態と実質的
に同一であるので説明を省略する。また、同一部材にお
いては、第1の実施形態と同一の番号を付す。
【0025】半導体基板は、その厚み方向の中央付近に
埋め込み酸化膜層61を備えたシリコンからなるSOI
基板6である。
【0026】その製造方法は、まず、SOI基板6の表
裏面(図3の上下側)にエッチングマスクとしての窒化
膜3を形成し、ダイヤフラム2を形成する位置の窒化膜
3をエッチングにより除去する(図3(a))。
【0027】次いで、例えば、90℃に加熱したTMA
H(水酸化テトラメチルアンモニウム)の11%水溶液
を用い、埋め込み酸化膜層61までSOI基板6のダイ
ヤフラム2の形成面を異方性エッチングする。このとき
のエッチングレートは約0.8μm/分である(図3
(b))。
【0028】次いで、ダイヤフラム2内に露出した埋め
込み酸化膜層61をCHF3ガスを用いたプラズマエッ
チングにより除去した後、SOI基板6のダイヤフラム
2の形成面側にダイシング用の粘着シート4を貼り付け
る。そして、SOI基板6をダイシング装置にセット
し、ダイシングブレード5にて枠部11,11の所定の
位置を裁断し、半導体圧力センサを個別に分割する(図
3(c))。
【0029】最後に、分割した半導体圧力センサを粘着
シート4から剥がして所定の治具にセットし、最初の異
方性エッチングと同様に90℃に加熱したTMAH(水
酸化テトラメチルアンモニウム)の11%水溶液を用い
てダイヤフラム2をさらにエッチングし、所定の厚みの
薄肉部21を形成して半導体圧力センサを完成する。こ
のとき、枠部11,11の外方の側壁のシリコン露出部
も同時に異方性エッチングされるので、その形状は、断
面視において2つのシリコン露出部が枠部11,11の
内方に向かってV字状に凹んだ形状となる(図3
(d))。
【0030】このようにして製造した半導体圧力センサ
によると、半導体基板にSOI基板6を用いるととも
に、ダイヤフラム2をSOI基板6の中央付近に形成さ
れた埋め込み酸化膜層61まで異方性エッチングしてお
く第1の工程と、その状態でダイシングを行って半導体
圧力センサを個別に分割する第2の工程と、さらに異方
性エッチングを施して所定の厚みの薄肉部21を得る第
3の工程とを経ることにより、第1の工程におけるエッ
チングを埋め込み酸化膜層61にて自動的に停止させる
ことができるので、エッチングの時間管理工程を簡略化
すると共に、脆弱になる恐れのある薄肉部21のような
構造体の破損を低減させて歩留まりを向上させることが
できる。また、埋め込み酸化膜層61をSOI基板6の
中央付近に設けることにより、半導体圧力センサの側面
のエッチング面が約半分に分割されるので、第1及び第
3の工程での異方性エッチングによる半導体圧力センサ
の側面のエッチング量を半減することができ、そのチッ
プサイズの縮小化を抑制できる。
【0031】なお、埋め込み酸化膜層61を備える位置
は、SOI基板6の中央付近が最も望ましいが、側面の
エッチング量が許容範囲内にあるならば中央付近に限定
されるものではなく、薄肉部21と所定の間隔を有して
いれば適宜設計できるものである。
【0032】[第3の実施形態]図4は、本実施形態に
係る半導体圧力センサの製造方法を示す工程図である。
この半導体圧力センサは、それを形成する半導体基板が
第1及び第2の実施形態と異なるもので、他の構成要素
及びダイヤフラム2の形成以前の工程は第1及び第2の
実施形態と実質的に同一であるので説明を省略する。ま
た、同一部材においては、第1の実施形態と同一の番号
を付す。
【0033】半導体基板は、その厚み方向の中央付近に
第1の埋め込み酸化膜層71と、薄肉部21の直下に第
2の埋め込み酸化膜層72を備えたシリコンからなるS
OI基板7である。
【0034】その製造方法は、まず、SOI7の表裏面
(図4の上下側)にエッチングマスクとしての窒化膜3
を形成し、ダイヤフラム2を形成する位置の窒化膜3を
エッチングにより除去する(図4(a))。
【0035】次いで、例えば、90℃に加熱したTMA
H(水酸化テトラメチルアンモニウム)の11%水溶液
を用い、第1の埋め込み酸化膜層71までSOI基板7
のダイヤフラム2の形成面を異方性エッチングする。こ
のときのエッチングレートは約0.8μm/分である
(図4(b))。
【0036】次いで、ダイヤフラム2内に露出した第1
の埋め込み酸化膜層71をCHF3ガスを用いたプラズ
マエッチングにより除去した後、SOI基板7のダイヤ
フラム2の形成面側にダイシング用の粘着シート4を貼
り付ける。そして、SOI基板7をダイシング装置にセ
ットし、ダイシングブレード5にて枠部11の所定の位
置を裁断し、半導体圧力センサを個別に分割する(図4
(c))。
【0037】そして、分割した半導体圧力センサを粘着
シート4から剥がして所定の治具にセットし、最初の異
方性エッチングと同様に90℃に加熱したTMAH(水
酸化テトラメチルアンモニウム)の11%水溶液を用い
てダイヤフラム2を第2の埋め込み酸化膜層72までエ
ッチングする。このとき、枠部11,11の外方の側壁
のシリコン露出部も同時に異方性エッチングされるの
で、その形状は、断面視において3つのシリコン露出部
が枠部11,11の内方に向かってV字状に凹んだ形状
となる(図4(d))。
【0038】最後に、ダイヤフラム2内に露出した第2
の埋め込み酸化膜層72をCHF3ガスを用いたプラズ
マエッチングにより除去して所定の厚みの薄肉部21を
形成し、半導体圧力センサを完成する(図4(e))。
【0039】このようにして製造した半導体圧力センサ
によると、半導体基板にSOI基板7を用いるととも
に、ダイヤフラム2をSOI基板7の中央付近に形成さ
れた第1の埋め込み酸化膜層71まで異方性エッチング
しておく第1の工程と、その状態でダイシングを行って
半導体圧力センサを個別に分割する第2の工程と、さら
に薄肉部21の直下に形成された第2の埋め込み酸化膜
層72まで異方性エッチングを施して所定の厚みの薄肉
部21を得る第3の工程とを経ることにより、第1及び
第3の工程におけるエッチングを第1及び第2の埋め込
み酸化膜層71,72にて自動的に停止させることがで
きるので、エッチングの時間管理工程を簡略化すると共
に、薄肉部21の膜厚を高精度に管理でき、圧力検出を
高精度化することができる。また、脆弱になる恐れのあ
る薄肉部21のような構造体の破損をより低減させて歩
留まりを向上させることができる。さらに、埋め込み酸
化膜層71,72をSOI基板7の中央付近と薄肉部2
1の直下に設けることにより、半導体圧力センサの側面
が複数に分割されるので、第1及び第3の工程での異方
性エッチングによる半導体圧力センサの側面のエッチン
グ量を低減することができ、そのチップサイズの縮小化
を抑制できる。
【0040】なお、第1の埋め込み酸化膜層71を備え
る位置は、SOI基板7の中央付近が最も望ましいが、
側面のエッチング量が許容範囲内にあるならば中央付近
に限定されるものではなく、第2の埋め込み酸化膜層7
2と所定の間隔を有していれば適宜設計できるものであ
る。
【0041】以上、3つの実施形態について半導体装置
を半導体圧力センサにして説明してきたが、この半導体
装置は半導体圧力センサに限定されるものではなく、薄
肉部を有するもの、例えば、半導体加速度センサや半導
体アクチュエータについても適用されるものである。
【0042】また、ダイヤフラム2のエッチングをウエ
ットエッチングを用いた方法で説明したが、そのすべて
において異方性エッチングをドライエッチングにて実施
することも可能である。この場合、エッチングレートは
ウエットエッチングより遅い(約1000Å/分)が、
アスペクト比の高い異方性エッチングをすることがで
き、さらに、半導体圧力センサの側面がエッチングされ
ることもなくなる。
【0043】
【発明の効果】請求項1に係る発明の半導体装置の製造
方法は、薄肉部に相当する位置を所定の厚みよりも厚く
残すようにエッチングし、次いで厚肉部をダイシングし
て半導体基板から前記薄肉部を有したチップを分割し、
次いで薄肉部に相当する位置が所定の厚みになるまで堀
込加工を施して薄肉部を形成するので、ダイシング時の
薄肉部の厚みは、洗浄冷却水やダイシングブレードの振
動等で破損する厚さでなくなり、脆弱になる恐れのある
構造体の破損が低減すると共に歩留まりの良い半導体装
置を形成することができる。
【0044】請求項2に係る発明の半導体装置の製造方
法は、請求項1の効果に加えて、薄肉部と所定の間隔を
有するように設けられた埋め込み酸化膜層を備えたSO
I基板を用いているので、第1の工程で埋め込み酸化膜
層までエッチングする際、エッチングはその埋め込み酸
化膜層にて自動的に停止させることができ、エッチング
の工程を簡略化することができると共に半導体装置の側
面のエッチング量を低減することができ、そのチップサ
イズの縮小化を抑制できる。
【0045】請求項3に係る発明の半導体装置の製造方
法は、請求項1の効果に加えて、厚み方向の中央付近に
第1の埋め込み酸化膜層と、薄肉部の直下に第2の埋め
込み酸化膜層を備えたSOI基板を用いているので、第
1の工程で第1の埋め込み酸化膜層までエッチングする
際、エッチングはその埋め込み酸化膜層にて自動的に停
止させることができ、エッチングの工程を簡略化するこ
とができる。また、第3の工程で第2の埋め込み酸化膜
層までエッチングする際、エッチングはその埋め込み酸
化膜層にて自動的に停止させることができ、エッチング
の工程を簡略化すると共に薄肉部の膜厚を高精度に管理
できる。また、半導体装置の側面のエッチング量を低減
することができ、そのチップサイズの縮小化を抑制でき
る。
【0046】請求項4に係る発明の半導体装置の製造方
法は、請求項1乃至3いずれかの効果に加えて、第1の
工程及び第2の工程は異方性のドライエッチングである
ので、アスペクト比の高い異方性エッチングをすること
ができ、さらに、半導体装置の側面がエッチングされる
こともなくなる。
【0047】請求項5に係る発明の半導体装置は、薄肉
部を所定の厚みよりも厚く残すようにエッチングした
後、厚肉部をダイシングして半導体基板から薄肉部を有
したチップを分割し、さらに、薄肉部が所定の厚みにな
るまで堀込加工を施して形成するので、脆弱になる恐れ
のある構造体の破損が低減して、歩留まりの向上した半
導体装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の全ての実施形態に係る半導体圧力セ
ンサを示す斜視図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態に係る半導体圧力セ
ンサの製造方法を示す断面図である。
【図3】 本発明の第2の実施形態に係る半導体圧力セ
ンサの製造工程を示す断面図である。
【図4】 本発明の第3の実施形態に係る半導体圧力セ
ンサの製造工程を示す断面図である。
【図5】 従来の半導体圧力センサの製造工程を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 11 枠部(厚肉部) 2 ダイヤフラム 21 薄肉部 6 SOI基板 61 埋め込み酸化膜層 7 SOI基板 71 第1の埋め込み酸化膜層 72 第2の埋め込み酸化膜層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/84 H01L 21/78 L S (72)発明者 荻原 淳 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 奥戸 崇史 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 高見 茂成 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 可児 充弘 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 2F055 AA40 BB20 CC02 DD05 EE14 FF43 FF49 GG01 4M112 AA01 AA02 BA01 CA01 CA12 CA16 DA03 DA04 DA06 DA09 DA12 DA13 DA16 EA03 EA06 EA07 EA10 EA11 FA20 5F043 AA02 BB02 DD15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板に堀込加工を施すことによ
    り、薄肉部と、薄肉部に周設された厚肉部とを有した半
    導体装置の製造方法であって、 前記薄肉部を所定の厚みよりも厚く残すようにエッチン
    グする第1の工程と、 前記厚肉部をダイシングして半導体基板から前記薄肉部
    を有したチップを分割する第2の工程と、 前記薄肉部が所定の厚みになるまで堀込加工を施して薄
    肉部を形成する第3の工程と、を備えたことを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記半導体基板は、薄肉部と所定の間隔
    を有するように設けられた埋め込み酸化膜層を備えたS
    OI基板であって、前記第1の工程として埋め込み酸化
    膜層までエッチングする請求項1記載の半導体装置の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 前記半導体基板は、厚み方向の中央付近
    に第1の埋め込み酸化膜層と、薄肉部の直下に第2の埋
    め込み酸化膜層を備えたSOI基板であって、前記第1
    の工程として第1の埋め込み酸化膜層までエッチング
    し、前記第3の工程として第2の埋め込み酸化膜層まで
    エッチングする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の工程及び前記第2の工程のエ
    ッチングは、異方性のドライエッチングである請求項1
    乃至3いずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 半導体基板に堀込加工を施すことによ
    り、薄肉部と、薄肉部に周設された厚肉部とを有した半
    導体装置であって、 前記薄肉部を所定の厚みよりも厚く残すようにエッチン
    グし、前記厚肉部をダイシングして半導体基板から薄肉
    部を有したチップを分割した後に薄肉部が所定の厚みに
    なるまで堀込加工を施して形成されることを特徴とする
    半導体装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006293176A (ja) * 2005-04-13 2006-10-26 Sony Corp 光制御素子およびその製造方法、並びに表示装置
JP2007335456A (ja) * 2006-06-12 2007-12-27 Denso Corp センサ装置の製造方法

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