JP2003292699A - 青果物包装袋用プロピレン樹脂組成物とそのフィルム - Google Patents

青果物包装袋用プロピレン樹脂組成物とそのフィルム

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、薄肉化が可能で、透明性、
内容物視認性に優れ、自動包装適性に優れる青果物包装
袋とそれに用いるプロピレン樹脂組成物を提供すること
にある。 【解決手段】 融点が145℃以下のプロピレンランダ
ム共重合体100重量部に対し、プロピレン単独重合体
又はプロピレン・エチレンランダム共重合体よりなるプ
ロピレン重合体ブロック部が60〜95重量%とエチレ
ン単位の含有量が20〜95重量%のエチレン・プロピ
レンランダム共重合体よりなるプロピレン共重合体ブロ
ック部が40〜5重量%とからなるプロピレン・エチレ
ンブロック共重合体を1〜10重量部、アンチブロッキ
ング剤を0.1〜0.5重量部含有し、かつ、上記プロ
ピレン・エチレンブロック共重合体が、プロピレン重合
体ブロック部のMFR(MFRb-1)とプロピレン・エ
チレンブロック共重合体のMFR(MFRB)とが、
0.01≦MFRB/MFRb-1≦0.5を満たすもので
ある青果物包装袋用プロピレン樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動包装適性の優
れた青果物包装袋用ポリプロピレン樹脂組成物及びその
フィルムに関する。詳しくは、内容物の自動充填が容易
で、透明性、内容物視認性に優れ、かつ薄肉化が可能な
青果物包装袋用ポリプロピレン樹脂組成物及びそのフィ
ルムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プラスチックフィルムは食品包装
や繊維包装等に多く使用されている。特に、青果物包装
袋としては、透明性や自動包装適性が良好なため、ポリ
プロピレン未延伸フィルムが多用されている。これらの
フィルムからなる包装袋は一般消費者が購入後、他のゴ
ミと混ざった状態で廃棄物となるため、再利用の比率が
きわめて低い。ゴミの排出量低減のためにフィルムを薄
膜化すると、腰が弱くなり自動包装適性の点で問題が生
じる。
【0003】腰の強いポリプロピレンフィルムとして延
伸ポリプロピレンフィルム表面にヒートシール性樹脂を
積層したフィルムの利用が提案されている(特開平6−
297657号公報)。この提案によれば、透明性が良
好で、腰が強いフィルムが得られるため薄肉化は達成さ
れるものの、自動包装適性に劣る問題が生じる。
【0004】すなわち、フィルムを筒状に加工した後、
袋底部に相当する部分をシールし、得られた袋の上部か
ら内容物を落下充填し、次いで袋上部をシールする自動
包装工程において、内容物を落下充填する際、内容物と
袋内表面との滑りが悪く、内容物が袋に完全に収まらな
いまま袋上部をシールしてしまうトラブルが多発するこ
とが確認された。特に、ピーマン等の軽量かつ表面光沢
の高い青果物において、充填不良が顕著であった。更に
袋上部をシール後、充填袋の形態を一様にするために、
袋を寝かした状態でベルトコンベア上で振動を加え馴ら
した後、段ボール詰めする自動馴らし行程では、内容物
と袋内表面との滑りが悪く、充分馴染まないといった問
題があることが判明した。そのため、充填袋をラインか
ら抜き出し、人の手で更に振動を加え内容物を馴らす必
要が発生する。人手を必要とする頻度が高くなると、所
定時間内に所定数を段ボールへ充填できず、経済性が劣
る問題があることが判明した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的とすると
ころは、上記従来技術を鑑み、薄肉化が可能で、透明
性、内容物視認性に優れ、自動包装適性に優れる青果物
包装袋とそれに用いるプロピレン樹脂組成物を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意検討を行った結果、特定のプロピレ
ンランダム共重合体と特定のプロピレンブロック共重合
体とアンチブロッキング剤を含有する樹脂組成物が、滑
り性が良好で自動包装適性に優れることを見出し、本発
明を完成するに到ったものである。
【0007】すなわち、本発明の第1の発明は、融点が
145℃以下のプロピレンランダム共重合体(A)10
0重量部に対し、プロピレン単独重合体又はエチレン単
位の含有量が2重量%以下のプロピレン・エチレンラン
ダム共重合体よりなるプロピレン重合体ブロック部(b
−1)が60〜95重量%とエチレン単位の含有量が2
0〜95重量%のエチレン・プロピレンランダム共重合
体よりなるプロピレン共重合体ブロック部(b−2)が
40〜5重量%とからなるプロピレン・エチレンブロッ
ク共重合体(B)を1〜10重量部、アンチブロッキン
グ剤(C)を0.1〜0.5重量部含有し、かつ、上記
プロピレン・エチレンブロック共重合体(B)が、プロ
ピレン重合体ブロック部(b−1)のMFR(MFR
b-1)とプロピレン・エチレンブロック共重合体(B)
のMFR(MFRB)とが、式(1)を満たすものであ
る青果物包装袋用プロピレン樹脂組成物である。 式(1) 0.01≦MFRB/MFRb-1≦0.5
【0008】また、本発明の第2の発明は、第1の発明
において、プロピレンランダム共重合体(A)のMFR
(MFRA)とプロピレン重合体ブロック部(b−1)
のMFR(MFRb-1)とが、式(2)を満たすことを
特徴とする青果物包装袋用プロピレン樹脂組成物であ
る。 式(2) 0.04≦MFRA/MFRb-1≦20
【0009】また、本発明の第3の発明は、第1又は第
2の発明において、プロピレンランダム共重合体が、プ
ロピレンとエチレン及び/又は1−ブテンとの共重合体
であることを特徴とする青果物包装袋用プロピレン樹脂
組成物である。
【0010】また、本発明の第4の発明は、第1〜第3
の発明の樹脂組成物を、薄膜状に成形してなる青果物包
装袋用プロピレン樹脂フィルムである。
【0011】また、本発明の第5の発明は、二軸延伸ポ
リプロピレンフィルムの少なくとも片面に第4の発明の
青果物包装袋用プロピレン樹脂フィルムが配されている
青果物包装袋用ポリプロピレンフィルムである。
【0012】また、本発明の第6の発明は、第5の発明
の青果物包装袋用ポリプロピレンフィルムを、青果物包
装袋用プロピレン樹脂フィルム層が内面になるように加
工した、青果物包装袋である。
【0013】また、本発明の第7の発明は、第5の発明
において、青果物包装袋が、ピーマン包装用である青果
物包装袋である。
【0014】
【発明の実施の形態】プロピレンランダム共重合体
(A) 本発明のプロピレンランダム共重合体(A)は、プロピ
レンとプロピレンを除くα−オレフィンとのランダム共
重合体である。共重合させるα−オレフィンとしては、
炭素数が2〜20(プロピレンを除く)のα−オレフィ
ンが挙げられる。具体的には、エチレン、1−ブテン、
1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセ
ン、1−ドデセン、4−メチル−1−ペンテン、3−メ
チル−1−ペンテン等を挙げることができ、これらの1
種もしくは2種以上が用いられる。なかでも製造コスト
の点からエチレン、及び/又は1−ブテンが好適であ
る。
【0015】プロピレンランダム共重合体(A)は、そ
の融点が145℃以下、好ましくは140℃以下、より
好ましくは138℃以下であることが重要である。融点
が145℃を越えるとヒートシール性が劣る。融点の下
限は、特に規定されるものではないが、フィルムにベタ
ツキが生じることがあるため、110℃以上が好ましい
範囲とされる。フィルムにベタツキが生じても、アンチ
ブロッキング剤の配合量の調整等で対処が可能であれ
ば、より低融点のプロピレンランダム共重合体を使用す
ることは、当然可能である。
【0016】プロピレンランダム共重合体(A)の融点
は、α−オレフィン単位の種類や含有量等により調整可
能である。従来から知られている典型的なチーグラーナ
ッタ触媒による共重合体では、たとえばα−オレフィン
がエチレンの場合、プロピレン単位の含有量は95.0
〜98.5重量%程度、及びエチレン単位の含有量は
1.5〜5.0重量%程度である。コモノマーの炭素数
が増加するのに伴い融点は高温側に変化するので、これ
を考慮しプロピレン含量を変化させればよい。新しいタ
イプの共重合体として知られるメタロセン触媒による共
重合体では、共重合性が高くコモノマー増量に伴う融点
の低下幅が大きいので、たとえばα−オレフィンがエチ
レンの場合、プロピレン単位の含有量は95.0〜9
9.0重量%程度、及びエチレン単位の含有量は1.0
〜5.0重量%程度である。
【0017】プロピレンランダム共重合体(A)の、J
IS−K6758(条件:230℃、荷重2.16kg
f)に従って測定したMFR(MFRA)は、2〜20
g/10分、好ましくは5〜10g/10分であること
が好ましい。MFRAが高すぎると、得られるフィルム
の厚み精度が悪くなり、一方、MFRAが低すぎると、
押出成形性が悪化し、生産性が低下することがある。
【0018】プロピレン・エチレンブロック共重合体
(B) 本発明のプロピレン・エチレンブロック共重合体(B)
は、以下のプロピレン重合体ブロック部(b−1)とプ
ロピレン共重合体ブロック部(b−2)とからなる。
【0019】プロピレン重合体ブロック部(b−1)
は、プロピレン単独重合体、プロピレン・エチレンラン
ダム共重合体より選ばれる。プロピレン・エチレンラン
ダム共重合体の場合、エチレン単位の含有量は、2重量
%以下、好ましくは1.5重量%以下、より好ましくは
1.0重量%以下である。エチレン単位の含有量が2重
量%を越えると、耐熱性が低下する。フィルム成形時等
のベタツキの点でプロピレン単独重合体を選択すること
が好ましい。
【0020】プロピレン重合体ブロック部(b−1)
の、JIS−K6758(条件:230℃、荷重2.1
6kgf)に従って測定したMFR(MFRb-1)は、
好ましくは1〜50g/10分、より好ましくは10〜
40g/10分である。MFR b-1が50g/10分を
越えると、滑り性が不足する場合がある。一方、MFR
b -1が1g/10分未満のときは、透明性が悪化するこ
とがある。
【0021】プロピレン共重合体ブロック部(b−2)
は、エチレン・プロピレンランダム共重合体よりなる。
エチレン・プロピレンランダム共重合体は、エチレン単
位を20〜95重量%、好ましくは30〜95重量%、
より好ましくは40〜90重量%の範囲で含有する。一
方、プロピレン単位を5〜80重量%、好ましくは5〜
70重量%、より好ましくは10〜60重量%の範囲で
含有する。プロピレン共重合体ブロック部のプロピレン
単位含有量が過大な場合、滑り性が低下する、一方、過
小な場合には、透明性及び透視性が低下する。
【0022】本発明のプロピレン・エチレンブロック共
重合体(B)は、上記(b−1)と(b−2)とが、重
量基準で(b−1):(b−2)が、60〜95重量
%:5〜40重量%、好ましくは70〜95重量%:5
〜30重量%、より好ましくは75〜95重量%:5〜
25重量%である必要がある。(b−1)が超過すると
滑り性が不足する。一方、(b−2)が超過すると透明
性不良となる。
【0023】プロピレン・エチレンブロック共重合体
(B)は、JIS−K6758(条件:230℃、荷重
2.16kgf)に従って測定したMFR(MFRB
が、好ましくは0.1〜20g/10分、より好ましく
は1.0〜10g/10分である。MFRBが高すぎる
と、透明性が悪化し、低すぎると滑り性が悪化する場合
がある。
【0024】本発明においては、プロピレン・エチレン
ブロック共重合体(B)が、そのMFR(MFRB
と、構成成分である(b−1)のMFR(MFRb-1
とが、式(1)を満たすことが特に重要となる。さらに
は、式(1´)を満たすことが好ましく、式(1´´)
を満たすことがより好ましい。 式(1) 0.01≦MFRB/MFRb-1≦0.5 式(1´) 0.05≦MFRB/MFRb-1≦0.4 式(1´´) 0.10≦MFRB/MFRb-1≦0.3 MFRB/MFRb-1が、0.01に満たないと透明性・
外観が悪化する。一方、0.5を越えると滑り性が不足
する。
【0025】プロピレン・エチレンブロック共重合体
(B)が、上記式(1)を満たすことによって、本発明
の組成物をフィルム状に成形しても、プロピレン共重合
体ブロック部(b−2)が配向することなく粒状に存在
するようになるため、フィルムの透明性、透視性を損な
うことなく、フィルム表面に凸凹を与えることができ
る。そして、後述するアンチブロッキング剤によるフィ
ルム表面の凸凹と相俟って、効果的なフィルム表面形状
とすることができ、内容物との滑り性を高めることが可
能となる。
【0026】さらに、プロピレンランダム共重合体のM
FR(MFRA)とMFRb-1との関係が、式(2)を満
たすことが好ましく、式(2´)を満たすことがより好
ましい。 式(2) 0.04≦MFRA/MFRb-1≦20 式(2´) 0.125≦MFRA/MFRb-1≦1
【0027】本発明に用いるプロピレン・エチレンブロ
ック共重合体は、上記の諸条件を満足すればいかなる方
法で製造してもよいが、2段連続重合法を採用すること
により好適に製造することができる。この2段連続重合
法は、オレフィン重合触媒の存在下に、プロピレン又は
プロピレンとエチレンとを重合させて所定量のかつ所定
の組成比を有するプロピレン単独重合体又はプロピレン
・エチレンランダム共重合体(b−1)を生成させる第
1重合工程、次いでプロピレンとエチレンとを共重合さ
せてエチレン・プロピレンランダム共重合体(b−2)
を生成させる第2重合工程、を順に連続的に実施するこ
とからなる。
【0028】MFRの調整は、それぞれの重合行程にお
ける分子量調整剤の存在量により、調整可能である。第
1重合行程で任意のMFRb-1のプロピレン重合体ブロ
ック部を生成させた後、第2重合行程において、得られ
るプロピレン・エチレンブロック共重合体(B)のMF
Bが、式(1)を満たすように、分子量調整剤により
調節することができる。
【0029】アンチブロッキング剤(C) アンチブロッキング剤はプロピレン樹脂フィルム用とし
て用いられるものであれば、制限なく使用できる。具体
的には無機系アンチブロッキング剤及び有機系アンチブ
ロッキング剤が挙げられる。
【0030】無機系アンチブロッキング剤としては、合
成又は天然のシリカ(二酸化珪素)、ケイ酸マグネシウ
ム、アルミノシリケート、タルク、ゼオライト、硼酸ア
ルミニウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バ
リウム、燐酸カルシウム等が使用される。
【0031】有機系アンチブロッキング剤としては、ポ
リメチルメタクリレート、ポリメチルシリルトセスキオ
キサン(シリコーン)、ポリアミド、ポリテトラフルオ
ロエチレン、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ベンゾ
グアナミン・ホルムアルデヒド(ユリア樹脂)、フェノ
ール樹脂等を用いることができる。
【0032】また、アンチブロッキング剤は表面処理さ
れたものが望ましい。表面処理剤としては、アクリル
酸、シュウ酸、クエン酸、酒石酸等の有機酸、ヘキサメ
タリン酸ソーダ、ピロリン酸ソーダ、トリポリリン酸ソ
ーダ、トリメタリン酸ソーダ等の縮合リン酸塩、界面活
性剤、金属石鹸、高級アルコール、エステル、シリコー
ン、フッソ樹脂、シランカップリング剤等を用いること
ができる。なかでも有機酸が好ましく、特にクエン酸が
好適である。
【0033】アンチブロッキング剤は、平均粒径が1.
0〜7.0μm、細孔容積が0.4〜1.6ml/gの
無機系アンチブロッキング剤が好ましい。
【0034】プロピレン樹脂組成物 プロピレン・エチレンブロック共重合体(B)は、プロ
ピレンランダム共重合体(A)100重量部に対して、
1〜10重量部、好ましくは2〜8重量部、より好まし
くは3〜6重量部の割合で用いられる。プロピレン・エ
チレンブロック共重合体(B)が、1重量部未満のとき
は滑り性が不足する。また、プロピレン・エチレンブロ
ック共重合体(B)が10重量部を越えると、透明性不
良となる。
【0035】アンチブロッキング剤(C)は、プロピレ
ンランダム共重合体(A)100重量部に対して、0.
1〜0.5重量部、好ましくは0.15〜0.4重量
部、特に好ましくは0.2〜0.3重量部の割合で用い
られる。アンチブロッキング剤が0.1重量部未満では
フィルムの開口性が不足し、0.5重量部を越えると透
明性が不良となる。
【0036】本発明においては、本発明の組成物をフィ
ルム状に成形すると、フィルム表面に、アンチブロッキ
ング剤に起因する凸凹が生じるので、前述したプロピレ
ン共重合体ブロック部(b−2)によるフィルム表面の
凸凹と相俟って、効果的なフィルム表面形状になってい
ると考えられる。
【0037】より詳しくは、アンチブロッキング剤に起
因する凹凸は、プロピレン共重合体ブロック部に起因す
る凹凸にくらべ微細であると考えられ、このように大小
の凹凸が同時に存在することにより、内容物との接触面
積が減少すると考えられる。したがって、表面光沢の高
い(すなわち表面平滑性が高い)青果物又は、表面光沢
が高くかつ軽量な青果物を内容物としても、内容物とフ
ィルム間の滑り性が良好なため、青果物包装時の充填作
業性に優れる、特に自動充填包装時にも操業性が損なわ
れないため生産性に優れる。また、アンチブロッキング
剤を添加しない場合、フィルム同士でのブロッキングが
発生し、内容物包装以前の段階でフィルム取り扱いが非
常に困難となる。したがって、プロピレン・エチレンブ
ロック共重合体(B)及びアンチブロッキング剤(C)
の両者の存在が必須となる。
【0038】本発明のプロピレン樹脂組成物には、本発
明の効果を阻害しない範囲で、酸化防止剤、防曇剤、界
面活性剤等の公知の添加剤を配合することができる。プ
ロピレン樹脂組成物の製造には、プロピレンランダム共
重合体(A)、プロピレン・エチレンブロック共重合体
(B)及びアンチブロッキング剤(C)と必要に応じ添
加される添加剤を均一に混合できる方法であればいずれ
でも採用できるが、リボンブレンダー、ヘンシェルミキ
サー(商品名)等で混合し、その混合物を押出機等で溶
融混練する方法が好ましく用いられる。
【0039】本発明のプロピレン樹脂フィルムは、上記
プロピレン樹脂組成物を、通常のT−ダイ法又はインフ
レーション法によりシ−トを得た後、このシートを一軸
或いは二軸方向に延伸し、薄膜状に成形することによっ
て製造することができる。
【0040】本発明のプロピレン樹脂フィルムの好まし
い態様は、二軸延伸ポリプロピレンフィルムの両面又は
片面に、上記プロピレン樹脂フィルムがヒートシール層
として配されているポリプロピレンフィルムである。
【0041】二軸延伸ポリプロピレンフィルムに用いら
れる結晶性プロピレン系重合体としては、プロピレン単
独重合体、或いは、過半重量割合のプロピレンと他のα
−オレフィン(エチレン、ブテン、ヘキセン、4−メチ
ルペンテン、オクテン等)、不飽和カルボン酸又はその
誘導体(アクリル酸、無水マレイン酸等)、芳香族ビニ
ル単量体(スチレン等)などとのランダム、ブロック又
はグラフト共重合体である。このような結晶性プロピレ
ン系重合体のアイソタクチックインデックス(I.I)
は、40%以上、中でも60%以上、特に80%以上の
ものが好ましい。したがって、プロピレン単独重合体を
使用することが最も好ましいが、その場合にはI.Iが
90%以上、中でも95%以上、特に98%以上のもの
を使用することが、フィルムの腰の強さ、フィルム送り
出し部の紙落ち性、高速自動包装適性の観点から好適で
ある。また、メルトフローレート(MFR)は0.5〜
10g/10分、特に1〜5g/10分のものが好まし
い。これら結晶性プロピレン系重合体は単独の種類で
も、或いは、複数種類の重合体の混合物としても使用す
ることもできるし、結晶性プロピレン系重合体を主成分
としてなる樹脂でも良い。
【0042】上記結晶性プロピレン系重合体は、その特
性を低下させない範囲内の量で、例えば30重量%以下
の範囲内で、その他の配合材を含有してなるものでも良
く、その様な配合材の例として、エチレン重合体、ブテ
ン重合体、石油樹脂、テルペン樹脂、スチレン樹脂等の
炭化水素重合体(それらの水添物も含む)等の他の熱可
塑性重合体を挙げることができる。更に、この結晶性プ
ロピレン系重合体には、もちろん、酸化防止剤や耐候剤
等の安定剤、加工助剤、着色剤、帯電防止剤、防曇剤、
滑剤、アンチブロッキング剤等の添加剤を含んでいても
良い。これら添加剤の中でも、フィルム走行中に静電気
蓄積を防止し、紙落ち性を向上させるために帯電防止剤
を含有させ、及び/又は、青果物包装時の内容物視認性
を向上させるために防曇剤を含有させることが好まし
い。該帯電防止剤の中でも好ましいものとしては、グリ
セリンの脂肪酸エステル、アルキルアミン、アルキルア
ミンのエチレンオキサイド付加物、及びその脂肪酸エス
テル等を挙げることができる。
【0043】本発明のポリプロピレンフィルムの製造
は、特に制限されるものではないが、例えば、基材層の
結晶性プロピレン系重合体の片面又は両面に、該表面層
用組成物を溶融共押出することによってシート状とな
し、これらを二軸延伸する方法が、この組成物を容易
に、均一にかつ薄く積層できることから好ましい。しか
し、未延伸又は一軸延伸した基材層シートに該表面層用
組成物を溶融押出し被覆した後、二軸延伸又は基材層の
延伸方向と直角方向に一軸延伸する方法も採用すること
ができる。
【0044】上記二軸延伸のうちの先ず縦延伸について
は、ロール周速差を利用して行なうことができる。すな
わち、90〜140℃、好ましくは105〜135℃の
温度で3〜8倍、好ましくは4〜6倍に延伸し、次に、
引き続いて横方向にテンターオーブン中で3〜12倍、
好ましくは6〜11倍に延伸する。ヒートシール時の熱
収縮防止のため、横延伸に引き続き、120〜170℃
の温度で熱セットするのが望ましい。
【0045】更に、印刷適性、帯電防止剤のブリードを
促進する等の目的で、コロナ処理等の処理を施すことが
できる。
【0046】本発明のポリプロピレンフィルムの層構成
は、二軸延伸ポリプロピレンフィルム層をA層、本発明
のプロピレン樹脂組成物からなるヒートシール層をB
層、その他の層をC層とすると、A/B、B/A/B、
C/A/B、A/C/B等が例示できる。ここで、C層
としては、ヒートシール性付与層、開口性付与層、ガス
バリア性付与層、アンカーコート剤による接着性付与層
等が挙げられる。
【0047】本発明のポリプロピレンフィルムは、薄肉
化が可能となり、厚さが5〜100μm、好ましくは1
0〜35μmを達成することができる。プロピレン樹脂
組成物からなるヒートシール層は厚さが0.1〜10μ
m、好ましくは0.3〜3μm程度が好ましい。
【0048】本発明のプロピレン樹脂フィルム及び本発
明のポリプロピレンフィルムは、袋状に加工して、青果
物包装袋として使用することができる。ポリプロピレン
フィルムを用いる場合には、プロピレン樹脂組成物から
なるヒートシール層が内面となるように加工すること
が、内容物との滑り性を発現させる目的のために、好ま
しい。
【0049】青果物とは、野菜、根菜、果実、花卉、き
のこ類を言う。そして、本発明のフィルムを用いて包装
するのに適した青果物としては、下記のものが例示でき
る。例えば、アーティチョーク、浅葱、小豆、アスパラ
ガス、アボカド、アロエ、杏、苺、無花果、いよかん、
ウド、梅、エシャロット、枝豆、エノキ茸、オクラ、オ
リーブ、オレンジ、カイワレダイコン、柿、カブ、カボ
チャ、カリフラワー、キウイ、菊、キクラゲ、キャベ
ツ、キュウリ、金柑、銀杏、栗、グリーンピース、胡
桃、グレープフルーツ、クレソン、ゴギョウ、コケモ
モ、ごぼう、小松菜、コリアンサ、サクランボ、ザク
ロ、さつまいも、里芋、ザボン、サヤインゲン、サヤエ
ンドウ、サラダナ、椎茸、シソ、シメジ、ジャガイモ、
シャンツァイ、春菊、生姜、スイカ、スウィーティー、
スズシロ、スズナ、スターフルーツ、ズッキーニ、スモ
モ、セリ、セロリ、ゼンマイ、そら豆、ターサイ、大
根、大豆、タカノツメ、筍、玉葱、タラノメ、チンゲン
サイ、ツクシ、テコポン、冬瓜、トウモロコシ、トマ
ト、ドリアン、トリュフ、ナガイモ、長ネギ、ナス、ナ
ズナ、夏ミカン、菜の花、なめこ、ナガウリ、日本梨、
ニラ、人参、大蒜、パイナップル、白菜、ハコベ、パセ
リ、ハッサク、バナナ、パパイア、バンペイユ、ピーマ
ン、びわ、フキ、フキノトウ、フクロタケ、ブドウ、プ
ラム、ブルーベリー、プルーン、ブロッコリー、ほうれ
ん草、ホトケノザ、ポンカン、マイタケ、マスカット、
マッシュルーム、マツタケ、マンゴー、マンゴスチン、
ミカン、ミツバ、ミョウガ、メロン、桃、もやし、モロ
ヘイヤ、ヤマトイモ、ユズ、洋ナシ、ヨモギ、ライチ、
ラズベリー、ラディッシュ、リンゴ、レタス、レモン、
レンコン、ワケギ、ワサビ等が挙げられる。特に軽量か
つ表面光沢の高い青果物が適当であり、好ましくはアー
ティチョーク、アボカド、杏、無花果、エシャロット、
枝豆、カリフラワー、金柑、銀杏、栗、胡桃、サクラン
ボ、ザクロ、、サヤインゲン、サヤエンドウ、シメジ、
スウィーティー、セロリ、そら豆、タカノツメ、トリュ
フ、ナス、ピーマン、プラム、ブルーベリー、プルー
ン、マスカット、マッシュルーム、マンゴー、マンゴス
チン、ユズ、ラズベリー等が挙げられる。より好ましく
はピーマンである。
【0050】
【実施例】以下に本発明について、実施例を用いて具体
的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定
されるものではない。なお、実施例中の各項目の測定値
は、以下の方法で測定した。
【0051】(1)MFR JIS−K6758(条
件:230℃、荷重2.16kgf)に従って測定した
(単位:g/10分)。 (2)融点 示差走査型熱量計(セイコー社製DS
C)を用い、サンプル量5.0mgを採り、200℃で
5分間保持した後、40℃まで10℃/分の降温速度で
結晶化させ、更に10℃/分の昇温速度で融解させたと
きに得られる融解曲線の最大ピークの温度とした(単
位:℃)。 (3)エチレン単位の含有量、1−ブテン単位の含有量
赤外分光光度計を用いて、732cm−1、720c
−1(エチレン単位の含有量)、770cm (1
−ブテン単位の含有量)の特性吸収から常法により測定
した(単位:重量%)。なお、赤外分光光度計による測
定は13C−NMRによる定量値により検量線を作成し
定量した。
【0052】(4)HAZE ASTM−D1003に
準拠して、得られたフィルムをヘイズメータにて測定し
た(単位:%)。この値が小さい程透明性が優れている
ことを意味する。 (5)LSI 得られたフィルムを(株)東洋精機制
作所製の視覚透視度試験機を用い、狭角拡散透過光(L
SI)を測定する。この値が小さい程透視性が優れてい
ることを意味する。 (6)GLOSS JIS−Z8741に準拠して、得
られた樹脂フィルムをグロスメータにて測定した(単
位:%)。この値が大きい程光沢が優れていることを意
味する。 (7)フィルム同士のスリップ性 得られた樹脂フィ
ルムを温度40℃の雰囲気下に1日間状態調整した試料
をそれぞれASTM−D1894に準拠して、試料フィ
ルムのヒートシール層同志をスリップテスター法にて静
摩擦係数で評価した。この値が小さいほど滑り性が優れ
ていることを意味する。 (8)ピーマンとの滑り性 ASTM−D1894に
準拠して、荷重をピーマンの自重(約40g)としたと
きの、フィルムのヒートシール層とピーマンとの静摩擦
係数を測定した。また、ピーマンに40gの荷重を加え
た場合(総荷重約80g)の、フィルムのヒートシール
層とピーマンとの静摩擦係数を測定した。この値が小さ
いほど滑り性が優れていることを意味する。 (9)ピーマン実包装 縦ピロー包装機にてピーマン
を充填包装する際の、自動包装適性を評価した。 包装機:KAWASHIMA製 KBF―110P、ショット
数:60個/分 自動包装適性について以下の評価基準とした。 ○:ヒートシールバーに青果物が挟まれなく、かつ、機
械の振動のみで充填袋が馴らされ、問題なく自動充填包
装できる。 △:ヒートシールバーに青果物が挟まることがしばしば
あり、又は充填袋を馴らすための人の補助がしばしば必
要となる。 ×:ヒートシールバーに青果物が挟まれることが頻繁に
発生する、又は充填袋を馴らすための人の補助が頻繁に
必要。
【0053】実施例1 プロピレンランダム共重合体(A)として、MFRA
5.8g/10分、融点 136℃、エチレン単位含有
量 2.0重量%、1−ブテン単位含有量 12重量%
のプロピレン・エチレン・1−ブテンランダム共重合体
(PP−A1)100重量部に対し、プロピレン・エチ
レンブロック共重合体(B)として、MFRB 8.0
g/10分、プロピレン重合体ブロック(b−1)はプ
ロピレン単独重合体共重合体、MFRb-1 33g/1
0分、プロピレン共重合体ブロック(b−2)エチレン
単位含有量 80重量%、(b−2)含有量 15重量
%、MFRB/MFRb-1 0.24のプロピレン・エチ
レンブロック共重合体(PP−B1)3重量部、アンチ
ブロッキング剤(C)として富士シリシア(株)製SY
350(合成シリカ、体積平均径2.0μm)を0.3
重量部、中和剤として、ステアリン酸カルシウムを0.
05重量部、酸化防止剤として、テトラキス[メチレン
−3−(3´、5´−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート]メタン(チバ・スペシャル
ティー・ケミカルズ製、商品名イルガノックス101
0)を0.05重量部、トリス−(2,4−ジ−t―ブ
チルフェニル)ホスファイト(チバ・スペシャルティー
・ケミカルズ製、商品名イルガフォス168)を0.1
0重量部配合し、溶融混練しプロピレン樹脂組成物を得
た。上記プロピレン樹脂組成物をヒートシール層とし、
その反対側のスキン層には、MFR 5.8g/10分
のプロピレン・エチレン・1−ブテンランダム共重合体
100重量部に対し、アンチブロッキング剤(SY35
0)0.2重量部を含有する樹脂組成物を用い、また、
ヒートシール層とスキン層に挟まれた基材層には、MF
R 3.0g/10分の結晶性プロピレン単独重合体1
00重量部に対し、防曇剤として、ステアリン酸モノグ
リセリド(花王(株)製エレクトロストリッパーTS
5)1.0重量部を含有する樹脂組成物を用い、二軸延
伸複層フィルムを得た。
【0054】フィルムの製造方法は、上記の各組成物を
ヒートシール層/基材層/スキン層の3層シートが形成
されるようにTダイから共押出し、冷却ロールで急冷す
ることにより、厚さ約1mmのシートを得た。このシー
トをテンター式逐次二軸延伸装置にて140℃で縦方向
に5倍の延伸倍率で延伸し、引き続きテンター炉内で1
64℃に予熱をかけた後160℃で横方向に8倍の延伸
倍率で延伸し、さらにヒートシール層両及びスキン層面
をコロナ放電処理した。このようにして、フィルム全厚
み15μm(ヒートシール層厚み1μm、スキン層厚み
1μm)の3種3層の二軸延伸ポリプロピレンフィルム
を得た。ピーマン実包装時には、上記二軸延伸ポリプロ
ピレンフィルムのヒートシール層が袋の内面となるよう
自動包装機に設置する。評価結果を表1に示す。
【0055】実施例2 プロピレン・エチレンブロック共重合体(PP−B1)
の配合量を5重量部に変更した以外は実施例1と同様に
行った。評価結果を表1に示す。
【0056】比較例1 プロピレン・エチレンブロック共重合体(B)を、MF
B 2.1g/10分、プロピレン重合体ブロック
(b−1)はプロピレン単独重合体共重合体、MFR
b-1 2.8g/10分、プロピレン共重合体ブロック
(b−2)エチレン単位含有量 55重量%、(b−
2)含有量 10重量%、MFRB/MFRb-10.75
のプロピレン・エチレンブロック共重合体(PP−B
2)に代えた以外は実施例2と同様に行った。評価結果
を表1に示す。このものは、実施例に比べ、ピーマンと
の滑り性に劣るものであった。
【0057】比較例2 プロピレン・エチレンブロック共重合体(B)に代え
て、MFR 0.35g/10の高密度ポリエチレン
(HDPE)を用いた以外は実施例1と同様に行った。
このものは、実施例に比べ、ピーマンとの滑り性には優
れるが、透明性・透視性・光沢に劣るものであった。
【0058】比較例3 プロピレン・エチレンブロック共重合体(B)を使用し
なかった以外は実施例1と同様に行った。このものは、
実施例に比べ、ピーマンとの滑り性に劣るものであっ
た。
【0059】比較例4 アンチブロッキング剤(C)を使用しなかった以外は実
施例1と同様に行った。このものは、実施例に比べ、フ
ィルム同士の滑り性・ピーマンとの滑り性に劣るもので
あった。
【0060】
【表1】
【0061】
【発明の効果】本発明のプロピレン樹脂組成物によれ
ば、フィルムに加工した際に、透明性、内容物視認性を
損なうことなく、滑り性を向上させる効果を奏する。し
たがって、ピーマンのような軽量かつ表面光沢の高い青
果物であっても、フィルムとの滑り性が良好となるの
で、自動包装装置によっても、充填不良がなく、人手を
かける必要がないので、経済性をも向上させることが可
能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C08L 23/10 C08L 53:00 53:00) Fターム(参考) 3E086 AA23 AB02 AC07 AC22 AD01 BA02 BA04 BA33 BA35 BB01 BB22 BB35 BB51 BB55 BB85 CA18 DA01 3E096 AA03 BA27 CA12 CC01 EA04X FA12 FA20 FA31 FA40 4F071 AA15X AA20 AA20X AA27 AA33 AA41 AA42 AA43 AA54 AA67 AA75 AA76 AA88 AB21 AB24 AB25 AB26 AB27 AB30 AE22 AH04 BC01 4F100 AK04A AK07A AK07B AK09A AL02A AL03A AL05A BA02 BA07 BA16 CA30A EJ38B GB23 JA06A JN01 YY00A 4J002 BB141 BB151 BP022 DG046 DG056 DH046 DJ006 DJ016 DJ046 DK006 FD203 FD206 GG02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】融点が145℃以下のプロピレンランダム
    共重合体(A)100重量部に対し、プロピレン単独重
    合体又はエチレン単位の含有量が2重量%以下のプロピ
    レン・エチレンランダム共重合体よりなるプロピレン重
    合体ブロック部(b−1)が60〜95重量%とエチレ
    ン単位の含有量が20〜95重量%のエチレン・プロピ
    レンランダム共重合体よりなるプロピレン共重合体ブロ
    ック部(b−2)が40〜5重量%とからなるプロピレ
    ン・エチレンブロック共重合体(B)を1〜10重量
    部、アンチブロッキング剤(C)を0.1〜0.5重量
    部含有し、かつ、上記プロピレン・エチレンブロック共
    重合体(B)が、プロピレン重合体ブロック部(b−
    1)のMFR(MFRb-1)とプロピレン・エチレンブ
    ロック共重合体(B)のMFR(MFRB)とが、式
    (1)を満たすものである青果物包装袋用プロピレン樹
    脂組成物。 式(1) 0.01≦MFRB/MFRb-1≦0.5
  2. 【請求項2】プロピレンランダム共重合体(A)のMF
    R(MFRA)とプロピレン重合体ブロック部(b−
    1)のMFR(MFRb-1)とが、式(2)を満たすこ
    とを特徴とする請求項1記載の青果物包装袋用プロピレ
    ン樹脂組成物。 式(2) 0.04≦MFRA/MFRb-1≦20
  3. 【請求項3】プロピレンランダム共重合体が、プロピレ
    ンとエチレン及び/又は1−ブテンとの共重合体である
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の青果物包装袋用
    プロピレン樹脂組成物。
  4. 【請求項4】請求項1〜3記載の樹脂組成物を、薄膜状
    に成形してなる青果物包装袋用プロピレン樹脂フィル
    ム。
  5. 【請求項5】二軸延伸ポリプロピレンフィルムの少なく
    とも片面に請求項4記載の青果物包装袋用プロピレン樹
    脂フィルムが配されている青果物包装袋用ポリプロピレ
    ンフィルム。
  6. 【請求項6】請求項5記載の青果物包装袋用ポリプロピ
    レンフィルムを、青果物包装袋用プロピレン樹脂フィル
    ム層が内面になるように加工した、青果物包装袋。
  7. 【請求項7】青果物包装袋が、ピーマン包装用である請
    求項6記載の青果物包装袋。
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