JP2003287059A - ワンウェイクラッチのスプライン係合装置 - Google Patents

ワンウェイクラッチのスプライン係合装置

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JP2003287059A JP2002089688A JP2002089688A JP2003287059A JP 2003287059 A JP2003287059 A JP 2003287059A JP 2002089688 A JP2002089688 A JP 2002089688A JP 2002089688 A JP2002089688 A JP 2002089688A JP 2003287059 A JP2003287059 A JP 2003287059A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワンウェイクラッチの空転と係止の切換え時
に、スプライン係合装置のガタによる異音の発生を防止
すべく板バネを介在するが、該板バネの湾曲部に応力が
集中して該板バネがへたることがある。 【解決手段】 アウタレース外周面のスプライン突起2
の一側面2aに凹部15を形成する。板バネ13は、ス
プライン凹溝1の一側面1aに固定部13cが固定・支
持され、湾曲部13aと直線部13bをバネ体として突
起2を付勢する。板バネが突起2の荷重により撓んで
も、上記一側面凸部14との当接部Cと湾曲部13aと
の間に、凹部15に対向する所定距離mを存しており、
湾曲部に集中応力が作用しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワンウェイクラッ
チの固定側レースを固定部材に固定するスプライン係合
装置に係り、特に自動変速機に適用して好適なワンウェ
イクラッチのスプライン係合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車輌に搭載される自動変速機に
あっては、変速に際し、摩擦係合要素の解放によりエン
ジン回転数が上昇して、回転要素の回転方向が逆になっ
た瞬間に該回転要素を停止して、変速のタイミングを自
動的に合せるためにワンウェイクラッチが用いられてい
る。該ワンウェイクラッチは、その固定側となるレース
(一般にアウタレース)がミッションケース等の固定部
材にスプライン係合装置により固定されている。
【0003】該ミッションケースは、一般に、アルミダ
イカスト等の鋳造により成形されており、該ケース内周
面に形成される上記スプライン係合装置用のスプライン
凹溝は、鋳型の抜き勾配により両側面等がテーパ面から
なり、かつ該テーパ面は、ワンウェイクラッチのアウタ
レース外周面に形成されるスプライン突起の挿入方向に
対して奥側に拡がる関係となり、鋳造に起因して高い寸
法精度を確保することが困難であることと相俟って、上
記スプライン凹溝とスプライン突起との間に、周方向に
隙間(ガタ)を生じる。
【0004】上記ワンウェイクラッチは、空転時(フリ
ー時)、回転側レースの一方向回転による引きずりトル
クにより、上記回転側レースに該回転方向のトルクが作
用し、上記スプライン突起がスプライン凹溝の一側面に
当接し、また固定時(ロック時)、回転側レースの他方
向回転のトルクを上記固定側レースで担持するため、上
記スプライン突起が上記スプライン凹溝の他側面に当接
する。これにより、ワンウェイクラッチは、空転時と係
止時との切換えの度に、固定側レースに作用するトルク
の方向が切換わり、上記スプライン凹溝とスプライン突
起との間のガタにより、異音の発生を生ずる。
【0005】従来、該異音対策として、例えば実開平6
−30536号公報に示すものが案出されており、この
ものは、上記スプライン凹溝とスプライン突起との間に
板バネを介在し、該板バネは、上記ワンウェイクラッチ
の空転時の引きずりトルクに抗してスプライン突起を付
勢し、上記ガタによるスプライン凹溝とスプライン突起
の衝突による異音の発生を防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図4は、上記異音対策
の一例を示す図で、ミッションケースに形成したスプラ
イン凹溝1と、ワンウェイクラッチの固定側レース(ア
ウタレース)に形成したスプライン突起2との間に、U
字状の湾曲部3aを有する板バネ3を介在している。該
装置は、板バネ3がAに示す位置にて取付けられ、該板
バネ3は、該取付け位置A付近において、上記ワンウェ
イクラッチ空転時の引きずりトルクに見合ったスプリン
グ荷重を有するように設計されている。
【0007】しかし、ワンウェイクラッチ及び板バネ等
の各製品間のバラツキ、及び経年変化等により、ワンウ
ェイクラッチの空転時に作用するスプライン突起2から
の荷重が増大し、板バネ3の変形量を徐々に増大する。
これにより、該板バネ3は、上記変形量に応じて徐々に
その応力を増大するが、図4にB位置に示すように、板
バネ3の直線部3bが、スプライン突起2の軸方向全長
Lに亘って平坦面からなる一側面2aと略々平行とな
り、上記直線部3bの略々全面lに亘って上記スプライ
ン突起2の一側面2aに当接すると、該スプライン突起
2から作用する荷重が、板バネ3の湾曲部3aに集中し
て作用し、板バネ3の変形量に対する応力が急激に増大
する。
【0008】このように、板バネ3の湾曲部3aに集中
して大きな応力が繰返して作用すると、板バネ3がへた
って、上述した異音対策としての機能を失ってしまう。
【0009】そこで、本発明は、板バネの湾曲部に集中
して応力が作用しないように構成し、もって上述課題を
解決したワンウェイクラッチのスプライン係合装置を提
供すること目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明は
(例えば図1及び図2参照)、ワンウェイクラッチ(1
2)の固定側レース(6)を固定部材(11)に対して
周方向移動を阻止するスプライン係合装置(S)におい
て、該スプライン係合装置の突起(2)一側面(2a)
と凹溝(1)一側面(1a)との間に、バネ体を構成す
る湾曲部(13a)及び直線部(13b)を有する板バ
ネ(13)を介在し、該板バネの直線部(13b)が当
接する側の前記突起又は凹溝の一側面(2a)における
前記湾曲部(13a)が位置する側に凹部(15)を形
成し、前記板バネの直線部(13b)が、前記一側面の
凹部を形成していない部分(14)に当接して、該板バ
ネの付勢力を前記突起及び凹溝の両一側面(1a,2
a)が離間するように作用する、ことを特徴とするワン
ウェイクラッチのスプライン係合装置にある。
【0011】請求項2に係る本発明は、前記凹部(1
5)は、軸方向において前記湾曲部(13a)に対向す
る部分まで延設されてなる、請求項1記載のワンウェイ
クラッチのスプライン係合装置にある。
【0012】請求項3に係る本発明は(例えば図2参
照)、前記固定側レースは、アウタレース(6)であ
り、前記固定部は、ミッションケース(11)であり、
前記スプライン係合装置(S)の突起(2)が、上記ア
ウタレースの外周面に形成され、前記スプライン係合装
置の凹溝(1)が、上記ミッションケースの内周面に形
成され、前記板バネ(13)は、前記ワンウェイクラッ
チ(12)が空転する際に引きずりトルクが作用する側
の前記突起及び凹溝の一側面(1a,2a)間に介在
し、かつ前記凹溝(1)の一側面(1a)に略々全面に
て当接する固定部(13c)を有し、該固定部に対して
変形して、前記湾曲部(13a)と共にバネ体となる直
線部(13b)が、前記突起一側面(2a)の前記凹部
(15)を形成していない部分(14)に当接してな
る、請求項1又は2記載のワンウェイクラッチのスプラ
イン係合装置にある。
【0013】請求項4に係る本発明は(例えば図3参
照)、前記板バネ(13)は、前記固定部(13c)に
直交して前記凹溝(1)の底面に密接する底部(13
d)と、該底部から延長するつまみ部(13f)と、前
記固定部(13c)の前記湾曲側(13a)と反対側の
端に直交する鍔部(13e)と、を有してなる、請求項
3記載のワンウェイクラッチのスプライン係合装置にあ
る。
【0014】なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照
するためのものであるが、これにより、各請求項の構成
に何等影響を及ぼすものではない。
【0015】
【発明の効果】請求項1に係る本発明によると、板バネ
によりスプライン係合装置のガタがなくなり、ワンウェ
イクラッチの空転(フリー)及び係止(ロック)状態の
切換えに際して異音の発生を防止できるものでありなが
ら、突起又は凹溝の一側面に凹部を形成したので、板バ
ネが大きく撓んでも、板バネは凹部にて当接することは
なく、湾曲部と当接部との間に、常に所定距離を存する
ので、板バネの湾曲部に応力が集中することを防止し
て、板バネのへたりを阻止して、上記異音の発生防止を
長期に亘って維持することができる。
【0016】請求項2に係る本発明によると、凹部は、
板バネの湾曲部まで延びているので、どのような状態で
も当接部と湾曲部との距離を長く設定することができ、
板バネの所定付勢力を長期に亘って維持することができ
る。
【0017】請求項3に係る本発明によると、アウタレ
ースをミッションケースにスプライン係合したワンウェ
イクラッチにあっては、該スプライン係合がミッション
ケースの外周側にあって、異音の発生が顕在化し易い
が、該異音の発生及び振動発生を確実に抑え、かつ板バ
ネは、その固定部を略々全面に亘って凹溝の一側面に当
接し、該固定部に対して、湾曲部及び直線部を変形して
バネ体を構成するので、該直線部の当接による変形を前
記凹部内にて許容することが相俟って、湾曲部での応力
集中を排除し、長期に亘って上記効果を確実に維持する
ことができる。
【0018】請求項4に係る本発明によると、板バネ
は、底部を凹溝底面に密接すると共に、鍔部をアウタレ
ース端面に着座して、所定位置に確実に挿入して装着す
ることができ、かつ分解等により該板バネを取外す際
は、つまみ部をもって容易に引き抜くことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。図1は、本発明を自動変速
機に適したワンウェイクラッチのスプライン係合装置を
示す図であり、11は、固定部材を構成するミッション
ケース(ハウジング)であり、アルミダイカスト等の鋳
造部品からなり、その内周面にスプライン凹溝1が形成
されている。該ミッションケース11にはワンウェイク
ラッチ12が収納されており、該ワンウェイクラッチ1
2は、プラネタリギヤのリングギヤ等の回転部材に連結
して回転側となるインナレース5と、固定側となるアウ
タレース6と、これら両レース間に介在するスプラグ
(図示せず)とを有しており、更に端面に、上記スプラ
グ等の脱落を防止するリング状の鍔板7が上記アウタレ
ース6に一体に取付けられている。
【0020】そして、前記アウタレース6の外周面に
は、多数のスプライン突起2が形成されており、該スプ
ライン突起2が上記ミッションケース11のスプライン
凹溝1に係合することにより、スプライン係合装置Sが
構成されている。なお、上記アウタレース6は、軸方向
奥側(図1の反対側)がミッションケース11の段部又
はスナップリングに当接され、かつ軸方向前側(図1に
示す側)がスナップリング(図示せず)により抜け止め
されて、ミッションケース11に軸方向に位置決めされ
て装着されている。そして、上記ワンウェイクラッチ1
2は、インナレース5の矢印R方向の回転に対して、空
転状態(フリー回転)となり、かつインナレースの反矢
印R方向の回転に対して係止する。
【0021】前記スプライン係合装置Sにおいて、多数
の凹溝1及び突起2の1個又は数個(例えば2個)に、
本発明に係る板バネ13が介在している。該板バネ13
は、ワンウェイクラッチ12の空転状態においてトルク
が作用する側の側面1a,2a間に挿入されており、突
起2の他側面2bを凹溝1の他側面1b、即ちロック
(係止)時においてトルクを担持する面に当接するよう
に付勢している。該板バネ13は、図3に詳示するよう
に、1枚のバネ鋼からなり、直線状の固定部13c、該
固定部の一側面から直交して立上る底部13d、上記固
定部の一端から形成されるアール形状の湾曲部13a、
該湾曲部から延び、該湾曲部と共にバネ体となる直線部
13bを有しており、更に前記固定部13cの他端から
直交して立上り、側方に延びる鍔部13eと、前記底部
13dから延長して形成されるつまみ部13fとが一体
に形成されている。
【0022】一方、図2に示すように、前記スプライン
凹溝1は、両側面1a(1b)及び前記スプライン突起
2の他側面2bは、板バネ3を介在しない他の凹溝及び
突起と同様に、軸方向全長に亘って直線状の平坦面から
なるが、前記スプライン突起1の前記板バネ13が介在
する部分の一側面2aは、例えば軸方向の前側の略々1
/3程度がそのままの平坦面で凸部14を構成し、残り
の軸方向奥側部分は、機械加工等により削られて切欠か
れ、凹部15となっている。また、アウタレース6の前
側端面6aには、前記板バネ鍔部13eを収納する浅い
凹部16が形成されている。
【0023】そして、上記スプライン突起2の凹部15
を有する一側面2aと、スプライン凹溝1の一側面1a
との間に、前記板バネ13が、つまみ部13fをもっ
て、その湾曲部13aを先にして前側端面6aから挿入
される。該板バネ13は、その底部13dを凹溝1の底
面に密接しつつ、その固定部13cを凹溝1の一側面1
aに当接すると共に、そのバネ体となる直線部13bを
突起2の一側面2aに当接して、鍔部13eが端面6a
の凹部16に着座することにより装着される。なお、自
動変速機の分解等でワンウェイクラッチ12をミッショ
ンケース11から取外す際、板バネ13は、上記つまみ
部13fをもって引き抜かれる。
【0024】本実施の形態は、以上のような構成からな
るので、板バネ13は、その固定部13cの略々全長を
スプライン凹溝1の一側面1aに密着して固定・支持さ
れており、湾曲部13aと共に、バネ体となる直線部1
3bがスプライン突起2の一側面凸部14に当接し、そ
して上記取付けた状態Aにあっては、ワンウェイクラッ
チ12の空転時(フリー時)の引きずりトルクに見合っ
たスプリング荷重が作用するように設計されている。従
って、ワンウェイクラッチ12は、回転部材と共にイン
ナレース5が矢印R方向に回転する空転(フリー)状態
では、板バネ13は、スプラグ等の引きずりトルクに抗
してスプライン突起2の他側面2bをスプライン凹溝1
の他側面1bに当接するように付勢している。
【0025】上記回転部材と共にインナレース5が反矢
印R方向に回転して、ワンウェイクラッチ12が係止
(ロック)状態に切換わると、回転部材(インナレース
5)のトルクは、スプラグを介してアウタレース6に伝
達され、そのスプライン突起2の他側面2bを、固定部
材であるミッションケース11のスプライン凹溝1の他
側面1bに押付けて、上記回転部材のトルクを担持して
停止状態に保持する。この際、上記停止トルクを担持す
るスプライン係合装置Sは、上記板バネ13を介在して
いる少数のものに限らず、すべての突起2及び凹溝1で
あることは勿論である。これにより、ワンウェイクラッ
チ12が空転及び停止に切換えられても、スプライン係
合装置Sは、スプライン突起2とスプライン凹溝1の一
側面2a,1a同士が常に当接した状態に保持され、突
起2および凹溝間にガタが存在していても、これらが相
互に衝突して異音を発生したり、振動を発生することを
防止している。
【0026】そして、上記ワンウェイクラッチ12の空
転及び係止が繰返されるが、板バネ13及びワンウェイ
クラッチ12の製品間バラツキ、並びに経年変化、例え
ば板バネのヘタリ、及びワンウェイクラッチのスプラグ
部分の摩耗等による引きずりトルクの増加により、板バ
ネ13が撓んで、図2のAに示す状態からBに示す状態
に変形することがある。この場合、更にそれ以上に板バ
ネ13が撓み変形した場合にあっても、板バネ13は、
その直線部13bが上記スプライン突起2の一側面2a
の凸部14に当接して、該直線部13bの当接位置Cと
湾曲部13aとの間に所定長さmを維持して、撓み変形
量に応じた所定応力を保ち、上述したガタによる異音を
発生等の阻止効果を保持すると共に、凹部15の存在に
より、上記直線部13bに撓み変形する余裕を与えて、
湾曲部13aに、スプライン突起1からの荷重を集中し
て作用することはない。これにより、板バネ13は、上
記Bに示す状態、更にそれ以上の異形状態が繰返し作用
しても、湾曲部13aへの応力集中により、板バネ13
がへたることを防止し得る。
【0027】なお、上述実施の形態は、板バネ13は、
湾曲部13aから直接直線部13bを形成してバネ体と
したが、湾曲部と直線部との間に膨出部との曲線部を介
在してもよい。また、ワンウェイクラッチは、アウタレ
ースを固定側とし、インナレースを回転側とするものに
適用したが、これは、インナレースを固定側とし、アウ
タレースを回転側とするものに適用してもよい。また、
凹部15は、スプライン係合装置の突起2の一側面に形
成したが、ワンウェイクラッチの回転方向によって、凹
溝1の一側面に形成してもよい。更に、上記スプライン
突起2の一側面を所定長さを有する凸部14及び凹部1
5により形成したが、上記一側面に、図2の紙面に直交
する方向に延びる円筒形状の凸部を形成し(従って該凸
部の後端側一側面が凹部となる)、板バネ13の直線部
13bが同じ円筒形状の凸部に線接触により常に当接す
るようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を自動変速機に適用したワンウェイクラ
ッチのスプライン係合装置部分を示す横断面図。
【図2】その板バネが介在したスプライン凹溝と突起部
分を示す平面図。
【図3】その板バネを示す斜視図。
【図4】本発明に関連する先行技術を示す図2と同様な
図。
【符号の説明】
1 スプライン凹溝 1a 一側面 1b 他側面 2 スプライン突起 2a 一側面 2b 他側面 5 回転側レース(インナレース) 6 固定側レース(アウタレース) 11 固定部材(ミッションケース) 12 ワンウェイクラッチ 13 板バネ 13a 湾曲部 13b 直線部 13c 固定部 13d 底部 13e 鍔部 13f つまみ部 14 凹部を形成していない部分(凸部) 15 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 冬三 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワンウェイクラッチの固定側レースを固
    定部材に対して周方向移動を阻止するスプライン係合装
    置において、 該スプライン係合装置の突起一側面と凹溝一側面との間
    に、バネ体を構成する湾曲部及び直線部を有する板バネ
    を介在し、 該板バネの直線部が当接する側の前記突起又は凹溝の一
    側面における前記湾曲部が位置する側に凹部を形成し、 前記板バネの直線部が、前記一側面の凹部を形成してい
    ない部分に当接して、該板バネの付勢力を前記突起及び
    凹溝の両一側面が離間するように作用する、ことを特徴
    とするワンウェイクラッチのスプライン係合装置。
  2. 【請求項2】 前記凹部は、軸方向において前記湾曲部
    に対向する部分まで延設されてなる、 請求項1記載のワンウェイクラッチのスプライン係合装
    置。
  3. 【請求項3】 前記固定側レースは、アウタレースであ
    り、前記固定部材は、ミッションケースであり、 前記スプライン係合装置の突起が、上記アウタレースの
    外周面に形成され、前記スプライン係合装置の凹溝が、
    上記ミッションケースの内周面に形成され、 前記板バネは、前記ワンウェイクラッチが空転する際に
    引きずりトルクが作用する側の前記突起及び凹溝の一側
    面間に介在し、かつ前記凹溝の一側面に略々全面にて当
    接する固定部を有し、 該固定部に対して変形して、前記湾曲部と共にバネ体と
    なる直線部が、前記突起一側面の前記凹部を形成してい
    ない部分に当接してなる、 請求項1又は2記載のワンウェイクラッチのスプライン
    係合装置。
  4. 【請求項4】 前記板バネは、前記固定部に直交して前
    記凹溝の底面に密接する底部と、該底部から延長するつ
    まみ部と、前記固定部の前記湾曲側と反対側の端に直交
    する鍔部と、を有してなる、 請求項3記載のワンウェイクラッチのスプライン係合装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006200690A (ja) * 2005-01-24 2006-08-03 Mazda Motor Corp ワンウェイクラッチのインナーレース支持構造
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