JP3213634B2 - 回転伝達装置 - Google Patents

回転伝達装置

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JP3213634B2 JP18247692A JP18247692A JP3213634B2 JP 3213634 B2 JP3213634 B2 JP 3213634B2 JP 18247692 A JP18247692 A JP 18247692A JP 18247692 A JP18247692 A JP 18247692A JP 3213634 B2 JP3213634 B2 JP 3213634B2
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健一郎 伊藤
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回転伝達装置に関
し、例えば、車両の駆動経路において駆動力の伝達と遮
断の切換えに用いられる。
【0002】
【従来の技術】車両の前輪と後輪に対する駆動力を機械
式クラッチによって切換え、低速時から大きな駆動力を
車輪に効率よく伝達できるようにした回転伝達装置を、
本出願人は特願平3−275715号により提案してい
る。
【0003】この装置は、図13に示すように回転自在
に支持された外輪71と内方部材72の間に、回転可能
な第一保持器73と、内方部材72に固定する第二保持
器74を設け、その両保持器73、74に設けたポケッ
トに、外輪71と内方部材72の相対回転により係合す
るスプラグ75を組込んでいる。
【0004】また、第一保持器73に、内方部材72の
ピン孔76に回転方向すき間をもって挿通するピン77
を連結し、そのピン77に、作動軸78とピン79を介
して、回転抵抗の大きい転がり軸受81を用いた回転抵
抗付与手段80を連結している。
【0005】さらに、上記転がり軸受81と固定部材に
連結する支持ケース82との間に、一方向クラッチ83
を組込み、作動軸78と内方部材72との間に、上記一
方向クラッチ83が切り離される回転方向とは逆方向の
回転力を第一保持器73に与える捩りバネ84を取付け
ている。
【0006】上記の構造では、回転抵抗発生手段80又
は捩りバネ84の回転抵抗によって第一保持器73が減
速し、図14に示すように第一保持器73と第二保持器
74が相対回転してスプラグ75を外輪71と内方部材
72に係合する位置まで傾かせ、トルクの伝達と遮断を
行なう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記提案の
装置においては、トルクを伝達する係合子として図13
に示すような正逆方向に係合するスプラグ75を使用
し、そのスプラグ75を径の異なる2つの保持器73、
74を用いて外輪71又は内方部材72の回転方向に傾
かせているが、このような構造では、両保持器73、7
4にそれぞれスプラグ75を貫通するためのポケット8
5、86を必要とし、しかも、その各ポケット85、8
6の形状には、スプラグ75を適切な角度に傾斜させる
上で円周方向のピッチや、位相、幅寸法等に高い精度が
要求されるために、加工コストが割高になり、部品の組
立てに手間がかかりやすい不具合がある。
【0008】また、スプラグ75の形状が複雑なため
に、その製造上のコストが割高になる問題もある。
【0009】そこで、この発明は、正逆方向の回転に対
して駆動力を損失なく伝達する機械式クラッチの機能と
共に、構造の簡略化と製造コストの低減を実現した回転
伝達装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、外輪とそれに嵌合する内方部材の対向
面の一方に円筒面を、他方に、その円筒面との間で楔形
空間を形成する複数のカム面を形成し、上記外輪と内方
部材の対向面間に設けた保持器のポケットに、外輪と内
方部材の相対回転によって上記円筒面と各カム面の間に
係合するローラを組込み、上記保持器と外輪又は内方部
材とを回転方向すき間を介して共回り可能に連結し、上
記保持器とそれが連結する外輪又は内方部材との間に回
転差を生じさせる回転抵抗発生手段を設け、保持器が連
結する外輪又は内方部材の一方向の回転に対して保持器
と回転抵抗発生手段との連結を切り離す一方向クラッチ
を設け、上記回転抵抗発生手段は、ハウジングに設けら
れた摩擦パッドと上記一方向クラッチの擦り合わせ面を
皿バネで圧着させてなり、上記保持器に、一方向クラッ
チが切り離し作動する回転方向とは逆方向に保持器を付
勢する弾性部材を連結し、保持器に対して弾性部材によ
る回転抵抗を上記回転抵抗発生手段の回転抵抗よりも小
さく設定したのである。
【0011】
【作用】上記の構造において、外輪又は内方部材の一方
向の回転に対しては、一方向クラッチにより保持器と回
転抵抗付与手段の連結を切り離し、弾性部材の付勢によ
って保持器と外輪又は内方部材とを周方向に相対移動さ
せ、ローラを円筒面とカム面の間で係合作動状態にす
る。また、上記とは逆方向の回転に対しては、一方向ク
ラッチがロックし、回転抵抗付手段の抵抗によって保持
器の位相を切り換え、ローラを係合作動状態にする。
【0012】上記の構造では、係合子を形状の単純なロ
ーラとし、それを作動させる保持器が単数で済むため
に、構造の簡略化と製造コストの低減を図ることができ
る。また、ローラは円筒面とカム面間の係合位置に向か
って単に回転移動すればよいので、保持器のポケットに
高精度な位相や幅寸法が必要とならない。
【0013】
【実施例】図1乃至図5は、この発明の第1の実施例を
示している。図に示すように、外輪1の内部には、軸受
3、4を介して内方部材2が回転自在に嵌合され、その
内方部材2の端部にスプラインを介して入力用リング5
が取付けられている。
【0014】外輪1の内径面には円筒面6が形成され、
それに対向する内方部材2の外径面に、所定の間隔をお
いて複数の平坦なカム面7が形成されている。その各カ
ム面7は、外輪1の円筒面6との間で、円周方向の両側
が幅狭になる楔形空間を形成している。
【0015】また、外輪1と内方部材2の間には、内方
部材2に嵌合案内される環状の保持器8が回動自在に設
けられ、その保持器8に、内方部材2の周壁のピン孔9
を挿通した起動ピン10が連結されている。
【0016】上記保持器8には、周方向にカム面7と同
じ数のポケット11が形成され、その各ポケット11
に、係合子としてのローラ12と、バネ13とが組込ま
れている。このローラ12は、内方部材2の各カム面7
に対してそれぞれ1個ずつ組込まれており、保持器8に
よって周方向に所定量移動すると、カム面7と円筒面6
の間に係合し、外輪1と内方部材2を一体化する。ま
た、バネ13は、ローラ12とポケット11の側壁との
間に組込まれ、ローラ12を両側から押圧して円筒面6
とカム面7を係合しない中立位置に保持しようとする
が、保持器8が周方向に所定量移動すると、ローラ12
の片側のバネだけがローラ12に作用し、ローラを係合
面に押圧する。
【0017】上記内方部材2の内部には、180度方向
に設けた2つの軸方向ピン孔14、14に連結ピン1
5、15が挿通され、その各連結ピン15、15の一端
が、起動ピン10に対して一方向の回転だけトルクを伝
達できるように接触している。
【0018】又、この各連結ピン15、15の他端は、
後述する一方向クラッチ18の内輪19の端面孔20に
圧入されている。
【0019】また、内方部材2の奥側端部にはバネ座1
6が嵌合され、そのバネ座16と内方部材2の内径面と
の間に捩りコイルバネ17が組込まれている。この捩り
コイルバネ17は、一端がバネ座16に係止され、他端
が起動ピン10に係止されており、そのバネにより起動
ピン10を上記連結ピン15、15による回転方向とは
逆方向に回転させる付勢力を与えている。
【0020】一方、上記連結ピン15、15に連結する
内輪19は、一方向クラッチ18を構成しており、その
一方向クラッチ18に、クラッチ支持リング21を介し
て回転抵抗付与手段22が連結されている。
【0021】この回転抵抗付与手段22は、連結棒23
を介して自動車の車体等に連結するハウジング24を、
軸受により外輪と内方部材に回転自在に支持し、そのハ
ウジング24の内径に圧入した摩擦パッド25と、上記
クラッチ支持リング21に設けたフランジ26とを擦り
合せ、摩擦パッド25と止め輪27の間に皿バネ28を
組込んで構成されている。この皿バネ28のバネ力は、
摩擦パッド25をフランジ26に圧着させる方向に作用
し、その圧着により擦り合せ部29に引きずりトルクを
生じさせるようになっており、この引きずりトルクによ
って、保持器8と共回りしようとする内輪19に対して
その回転を遅れさせる抵抗を与えている。また、この擦
り合せ部29で生じる回転抵抗力は、上述した捩りコイ
ルバネ17により保持器8に加わる回転力よりも大きく
設定されている。
【0022】上記一方向クラッチ18は、図3に示すよ
うにクラッチ支持リング21に圧入したカムリング30
の内周に、周方向に一定間隔で複数の傾斜カム面31を
形成し、そのカム面31と内輪19との間に、保持器3
2で保持される小ローラ33と、その小ローラ33をカ
ム面31と内輪19に押し付けるバネ34とを組込んで
構成されている。
【0023】上記の構造では、内方部材2と連結ピン1
5、15の駆動により、一方向クラッチ18の内輪19
が図3の矢印(ロ) 方向に回転すると、一方向クラッチ1
8がロックして内輪19とクラッチ支持リング21が一
体化し、回転抵抗付与手段22の擦り合せ部29の引き
ずりトルクが連結ピン15に加わる。このため、起動ピ
ン10と保持器8には回転を押し止めるような力が加わ
り、保持器8を内方部材2の回転に対して減速させる。
【0024】逆に、内方部材2と共に内輪19が図の
(イ) 方向に回転すると、内輪19に対する一方向クラッ
チ18の係合が切れ、一方向クラッチ18が空転する。
このため、回転抵抗付与手段22の抵抗が連結ピン1
5、15に伝わらないが、捩りコイルバネ17が起動ピ
ン10に上記(イ) 方向とは逆方向の回転力を与えている
ため、そのバネ力によって保持器8が内方部材2に対し
て減速される。
【0025】また、図2に示すように、保持器8に連結
する起動ピン10は、内方部材2周壁のピン孔9に対し
て回転方向すき間Xをもって遊嵌されているが、連結ピ
ン15、15と軸方向ピン孔14、14との間の円周方
向すき間Yは、連結ピン15、15によって起動ピン1
0がXのすき間を充分に回転できるように設定される。
上記回転方向すき間Xは、保持器8の内方部材2に対す
る遅れ角を決めるもので、その大きさは、ローラ12が
カム面7と円筒面6の中立位置から係合位置に接触する
までの距離よりも大きく設定されている。
【0026】実施例の回転伝達装置Aは、上記のような
構成でなり、図6に示す車両の駆動経路に装着するに
は、内方部材2の入力用リング5に、トランスファCか
ら分岐する前輪推進軸Dを連結し、外輪1をフロントデ
フEに連結する。
【0027】また車両の前進走行時における内方部材2
の回転方向と、図3の矢印(イ) 方向(一方向クラッチ1
8が切れる方向)とが一致し、後退時における回転方向
と矢印(ロ) 方向(一方向クラッチ18がロックする方
向)とが一致するよう設定する。
【0028】この状態で、車両が前進走行すると、トラ
ンスファCの駆動により内方部材2が回転を始めるが、
保持器8は起動ピン10を介して、捩りコイルバネ17
の付勢力によって起動ピン10とピン孔9間の回転方向
すき間Xの分だけ内方部材2に遅れて回転を始める。そ
の後、連結ピン15、15が回転抵抗付与手段22の皿
バネ28を回転させようとするが、この回転方向では一
方向クラッチ18が空転する状態にあるため、皿バネ2
8及びクラッチ支持リング21は回転せず、支持ケース
24との間で回転抵抗を発生しない。
【0029】このため、捩りコイルバネ17の作用によ
って保持器8は、図4に示すように、内方部材2よりも
遅れた位相に保持され、ローラ12を係合作動状態にス
タンバイさせる。
【0030】上記とは逆に、車両が後退する場合は、先
ず、内方部材2が回転を始めるが、これに対して、保持
器8は、捩りコイルバネ17の付勢力によって内方部材
2と同時に回転しようとする。しかし、この回転方向
は、一方向クラッチ18がロック状態となるため、支持
リング21と皿バネ28が共回りする。
【0031】この場合、皿バネ28による支持リング2
1と摩擦パッド25との回転抵抗を捩りコイルバネ17
による回転抵抗よりも大きく設定してあるので、図5に
示すように上記回転抵抗により保持器8は減速し、内方
部材2に対して回転が遅れ、ローラ12を係合状態にす
る。その後は、皿バネ及び支持リングと摩擦パッドが回
転抵抗を発生しながら回転し、図5の状態を保持する。
【0032】上記の作用を実際の車両の走行において考
えると、車両が正常な状態で前進又は後退方向に直進走
行している間は、外輪1と内方部材2が同速度で回転す
るため、ローラ12は噛み合いのスタンバイ状態で維持
される。このため、内方部材2から外輪1に駆動力が伝
わらず、後輪だけの2輪走行になる。
【0033】また、車両が旋回して舵角を持ち、前輪と
それに連結する外輪1が後輪よりも速く回転した場合
は、外輪1がローラ12に対してオーバーランニングす
る。このため、ローラは係合せず、前輪と後輪が切離さ
れて回転し、タイトコーナブレーキングは生じない。
【0034】一方、走行中、後輪がスリップすると、前
輪(外輪)に対して、トランスファCに連結する内方部
材2の回転が上がるため、ローラ12が円筒面6とカム
面7に係合し、外輪1と内方部材2が一体化される。こ
のため、前輪に駆動力が加わり、4駆状態に切換わる。
【0035】図7及び図8は第2の実施例を示す。この
例では、上述した第1実施例の構造において各カム面7
と円筒面6の間に2個のローラ41、42を配置し、そ
の両ローラ41、42の間に、両ローラを離れる方向に
付勢するバネ43を組込んでいる。
【0036】上記の構造では、図8に示すように内方部
材2が矢印方向に回転すると、減速する保持器44は、
一方のローラ41を係合位置から切り離すと共に、バネ
43を介して他方のローラ42を付勢し、そのローラ4
2を係合位置に押し付ける。
【0037】一方、図9乃至図11は第3の実施例を示
している。この例では、上記第1の実施例とは異なり、
外輪を入力側に、内方部材を出力側にしたものであり、
図9に示すように外輪51の端部に入力用フランジ53
を取付け、内方部材52の端部に出力用リング54が取
付けている。
【0038】外輪51の内径面には、図11に示すよう
に、多角形状をなす複数のカム面55が形成され、それ
に対向する内方部材52の外径面には円筒面56が形成
されており、この円筒面56とカム面55の間に、環状
の保持器57が組込まれている。この保持器57は、外
輪51に対して回動可能に嵌合されており、その周面に
設けたポケット58に、正逆方向の回転でカム面55と
円筒面56に係合するローラ12と、そのローラ12を
中立位置に保持するバネ13とが組込まれている。
【0039】一方、保持器57の後端部は、2層構造の
軸受59により外輪51及び内方部材52の間に回転自
在に支持され、その延長部が一方向クラッチ18の内輪
60と一体になっており、この一方向クラッチ18に回
転抵抗付与手段22が連結されている。
【0040】また、上記保持器57の前端部には、18
0度方向に対向して2ケ所の切欠き61、62が形成さ
れ、この切欠き61、62に、外輪51の入力フランジ
53に圧入した固定ピン63、64がそれぞれ嵌合され
ている。さらに、上記一方の切欠き61の端壁と一方の
固定ピン63の間には、C字形をしたリングバネ65の
両端部がそれぞれ係止しており、そのリングバネ65に
よって、上記一方向クラッチ18が切り離し作動する回
転方向とは逆方向の回転力が保持器57に与えられてい
る。
【0041】また、リングバネ65が係止しない他方の
固定ピン64は、切欠き62に対して回転方向すき間X
を介して遊嵌しており、この回転方向すき間Xの大きさ
は、上記ローラ12が中立位置から係合位置に移動する
までの距離よりも大きく設定されている。
【0042】上記のような第3実施例の回転伝達装置B
は、図6に示すような車両の駆動経路に装着する場合、
外輪51の入力用フランジ53を前輪推進軸Dを介して
トランスファCに連結し、内方部材52の出力用リング
54をフロントデフEに連結する(この場合、伝達装置
Bの向きは、図6に示す装置Aとは逆になる。)。
【0043】上記の構造では、外輪51及び固定ピン6
3、64を介して保持器57及び一方向クラッチ18の
内輪60が一方向に回転すると、一方向クラッチ18が
ロックし、回転抵抗付与手段22の回転抵抗を保持器に
与え、保持器57は外輪51に対して減速される。
【0044】逆に、外輪51及び保持器57が上記とは
逆方向に回転すると、一方向クラッチ18の係合は切
れ、保持器57と回転抵抗付与手段22の連結が切れ
る。このとき、前記リングバネ65は保持器57に上記
方向とは逆方向に回転力を与え、その付勢力により上記
回転方向に対し、保持器57を外輪51に対して減速さ
せる。
【0045】なお、上記の第3実施例の構造において、
図12に示すように、各カム面55と円筒面56の間に
2個のローラ41、42とバネ43とを組込み、各ロー
ラ41、42を交互にカム面55と円筒面56の間に係
合させるようにしてもよい。
【0046】また、上記各実施例において、保持器と内
方部材又は外輪との間に回転差をつける回転抵抗付与手
段は、上述した皿バネと摩擦パッドを使用する構造の他
に、歯車を用いた減速機構などの他の任意の機構を利用
することができる。
【0047】
【効果】以上のように、この発明は、係合子にローラを
使用し、そのローラを作動させる保持器を単数にすると
共に、保持器のポケットに対する高い加工精度を不要に
したので、構造の簡略化と製造コストの低減を図ること
ができ、機械式クラッチによって駆動トルクの伝達と遮
断を切換える回転伝達装置を低コストで提供できる効果
がある。また、回転抵抗発生装置として、皿バネと摩擦
パッドを使用する構造を採用したので、従来の技術(図
13参照)のように転がり軸受の予圧により抵抗を発生
させるものに比べ、抵抗値の調整が容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を示す縦断正面図
【図2】図1のII−II線に沿った断面図
【図3】同上の一方向クラッチを示す断面図
【図4】同上のローラの作動状態を示す断面図
【図5】図4の逆方向の作動状態を示す断面図
【図6】車両の駆動経路を模式的に示す図
【図7】第2実施例を示す断面図
【図8】同上の作動状態を示す断面図
【図9】第3実施例を示す縦断正面図
【図10】図9のX−X線に沿った断面図
【図11】図9のXI−XI線に沿った断面図
【図12】同上の他の実施例を示す断面図
【図13】従来例を示す縦断正面図
【図14】同上のスプラグの作動状態を示す断面図
【符号の説明】
1、51 外輪 2、52 内方部材 6、56 円筒面 7、55 カム面 8、44、57 保持器 11、58 ポケット 12、41、42 ローラ 13、43 バネ 17 捩りコイルバネ 18 一方向クラッチ 22 回転抵抗付与手段 63、64 固定ピン 65 リングバネ A、B 回転伝達装置 X 回転方向すき間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−118358(JP,A) 特開 平3−14924(JP,A) 特開 平4−211731(JP,A) 特開 昭60−241532(JP,A) 特開 平3−113131(JP,A) 実開 平3−334(JP,U) 実開 平3−11133(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 41/00 - 47/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外輪とそれに嵌合する内方部材の対向面
    の一方に円筒面を、他方に、その円筒面との間で楔形空
    間を形成する複数のカム面を形成し、上記外輪と内方部
    材の対向面間に設けた保持器のポケットに、外輪と内方
    部材の相対回転によって上記円筒面と各カム面の間に係
    合するローラを組込み、上記保持器と外輪又は内方部材
    とを回転方向すき間を介して共回り可能に連結し、上記
    保持器とそれが連結する外輪又は内方部材との間に回転
    差を生じさせる回転抵抗発生手段を設け、保持器が連結
    する外輪又は内方部材の一方向の回転に対して保持器と
    回転抵抗発生手段との連結を切り離す一方向クラッチを
    設け、上記回転抵抗発生手段は、ハウジングに設けられ
    た摩擦パッドと上記一方向クラッチの擦り合わせ面を皿
    バネで圧着させてなり、上記保持器に、一方向クラッチ
    が切り離し作動する回転方向とは逆方向に保持器を付勢
    する弾性部材を連結し、上記保持器に対して弾性部材に
    よる回転抵抗を上記回転抵抗発生手段の回転抵抗よりも
    小さく設定した回転伝達装置。
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JPH0633957A (ja) 1994-02-08

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