JP2886699B2 - 回転伝達装置 - Google Patents

回転伝達装置

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JP2886699B2
JP2886699B2 JP3028655A JP2865591A JP2886699B2 JP 2886699 B2 JP2886699 B2 JP 2886699B2 JP 3028655 A JP3028655 A JP 3028655A JP 2865591 A JP2865591 A JP 2865591A JP 2886699 B2 JP2886699 B2 JP 2886699B2
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健一郎 伊藤
博海 野尻
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D41/00Freewheels or freewheel clutches
    • F16D41/06Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface
    • F16D41/08Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface with provision for altering the freewheeling action
    • F16D41/10Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface with provision for altering the freewheeling action with self-actuated reversing

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回転伝達装置に関
し、例えば、自動車の駆動軸と車輪の間において駆動ト
ルクの伝達と遮断の切換えに用いられる。
【0002】
【従来の技術及びその課題】自動車において、コーナー
の旋回中は前輪の回転半径が後輪の回転半径より大きく
なるため、前後輪を直結した状態でタイトコーナーを旋
回すると、速く回ろうとする前輪がスリップして、あた
かもブレーキングをかけたような現象が生じる。
【0003】このようなブレーキング現象のため、従来
の4輪駆動車においては、タイトコーナーや市街地走行
等で運転者が前後輪間の連結を切り放し、走行状態に応
じて2輪駆動と4輪駆動を使い分ける必要があり、切換
えの操作に手間がかかる不具合を有していた。
【0004】これに対して、図11に示すように、エン
ジンのトランスファーBから分岐した駆動軸Cと、前輪
車輪Dに設けたフロントディファレンシャルEの間に、
ビスカスカップリングから成る回転伝達装置Aを介在
し、ビスカスカップリングにおける高粘性流体内部の抵
抗により前後車輪の回転差を吸収して、フルタイムの4
輪駆動を実現したものが知られている。
【0005】しかし、高粘性流体の抵抗によって回転ト
ルクを伝達するビスカスカップリングは、抵抗発生時の
損失によりトルク伝達の効率が悪く、また、小さい回転
差ではせん断抵抗が小さいため、自動車の重量に対して
十分に大きなトルクを伝達できない欠点がある。
【0006】また、伝達トルクを大きくするには、高粘
性流体をせん断するディスクの面積や数を増大させる必
要があるため、形状が大きくなって駆動系のコンパクト
が図れない問題があると共に、高粘性流体のせん断抵抗
が低回転時で大きくなるため、低速旋回時に引きづりト
ルクが生じ、タイトコーナーでのブレーキング現象が完
全に解消されない欠点もある。
【0007】この発明は、上記の問題点に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、駆動トルクの伝達
と遮断を機械的に切換えることにより効率的なトルク伝
達ができ、しかも、駆動力の伝達方向が一方向だけでそ
の逆方向の回転差を吸収することにより、自動車への適
用において完全フルタイムの4輪駆動を可能とする回転
伝達装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明の回転伝達装置は、外輪の内部に入力軸を
回転自在に支持し、その外輪と入力軸の対向面に係合子
の係合面を形成し、その両係合面間に回動可能に設けた
保持器のポケットに、入力軸と保持器の正逆方向の相対
回転によって上記両係合面に係合する係合子と、その係
合子を係合しない位置に保持する弾性部材とを組み込
み、上記保持器と入力軸を、入力軸と同軸上に回転自在
に配置した制御軸により回転力が伝達可能に連結すると
共に、その制御軸と入力軸の連結部には回転方向すきま
を設け、かつ、制御軸又は入力軸の一方と固定部材とを
差動軸受で連結し、その差動軸受に、入力軸又は制御軸
の支持部の回転抵抗により大きな回転抵抗を付与した構
造としたものである。
【0009】
【作用】上記の構造において、制御軸に差動軸受を連結
し、入力軸を回転させると、差動軸受の回転抵抗により
減速される制御軸の回転が、入力軸に対して連結部の回
転方向すきまの分だけ遅れ、制御軸と連結する保持器が
入力軸に対し相対回転する。この保持器の動きにより、
係合子は係合面と接触する係合作動位置に移動する。
【0010】この状態で、入力軸の回転が外輪より速く
なるような回転差が生じると、係合子が即座に係合面に
係合して、外輪を入力軸と一体に回転させる。
【0011】逆に、外輪の回転が入力軸の回転よりも速
くなると、外輪は係合子に対してオーバーランニングす
るため、係合子は係合せず、外輪と入力軸は切離された
状態で回転する。したがって、駆動力の伝達方向は入力
軸から外輪の向かう方向だけであり、外輪から入力軸に
向かう回転は遮断される。
【0012】なお、入力軸に差動軸受を連結して、入力
軸と制御軸に速度差を生じさせても、上記と同じ作用が
得られる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0014】図1乃至図4は、第1の実施例を示す。図
に示すように外輪1の内部には、入力軸2の一端が挿入
され、その両者間に組み込んだ2個の軸受3、3によ
り、入力軸2が回転自在に支持されている。
【0015】外輪1の内径面と、それに対向する入力軸
2の外径面には、それぞれ円筒形の係合面4、5が形成
され、その両係合面4、5間に、回動可能な大径の制御
用保持器6と、入力軸2にピン止めされる小径の固定保
持器7が組み込まれている。
【0016】上記の両保持器6、7の周面には、対向し
て複数のポケット8、8が形成され、その各ポケット
8、8内に、係合子としてのスプラグ9と、弾性部材1
0が組み込まれている。このスプラグ9は、外径側と内
径側がスプラグの中央線上に曲率中心をもつ弧状面11
で形成され、左右の両方向に所定角度傾くと、係合面
4、5間に係合して外輪1と入力軸2を一体化する。ま
た、各スプラグ9は、通常時、制御用保持器6に支持さ
れた弾性部材10により両側面が押圧され、弧状面11
が係合面4、5に係合しない中立の状態に保持されてい
る。
【0017】一方、入力軸2の内部には、入力軸の中心
軸上に配置された制御軸12が一対の軸受13、13を
介して回転自在に支持されている。この制御軸12の中
央部には、入力軸2のピン孔14に円周方向すきまをも
って挿入された連結ピン15により制御用保持器6が一
体に固定されている。
【0018】また、制御軸12の先端部には、入力軸2
の先端側のピン孔16に回転方向すきま18をもって挿
通した連結ピン17が固定され、その連結ピン17の先
端に、差動軸受20に圧入されたスリーブ19が一体に
連結されている。この回転方向すきま18は、スプラグ
9が中立位置から係合面4、5に弾性部材10を介して
接触する距離以上の大きさに設定されている。
【0019】上記差動軸受20は、単列の深みぞ玉軸受
が用いられ、内輪21が上記スリーブ19に嵌合し、外
輪22が外部の固定部材(図示略)に連結する固定用腕
23に嵌合されている。この差動軸受20は、外輪を固
定用腕23に圧入することにより軸受の半径方向すきま
を負とし、転がり時の回転抵抗が大きくなるように形成
されており、この回転抵抗は、入力軸2を支持する軸受
3、3の回転抵抗より大きく設定され、連結ピン17と
連結する制御軸12に入力軸2の回転より遅くなるよう
なブレーキ力を与えている。
【0020】また、入力軸2の先端には、圧入嵌合する
スプライン24を介して、駆動軸に対する取付孔25を
備えた入力用フランジ部材26が一体に固定されてい
る。このフランジ部材26に設けたピン孔27と連結ピ
ン17の間にできる円周方向のすきま28は、上述した
入力軸2のピン孔16と連結ピン17の間の回転方向す
きま18よりも大きく設定されている。
【0021】上記の構造で成る実施例の回転伝達装置に
おいては、入力軸2が一方向に回転すると、差動軸受2
0により減速された制御軸12の回転が遅れ、制御用保
持器6は回転方向すきま18の分だけ入力軸2及び固定
保持器7に対して相対回転する。この両保持器6、7の
相対移動により、図4に示すようにスプラグ9が入力軸
2の回転方向(矢印)に対して反対方向に傾き、係合面
4、5に接触して係合作動状態になる。
【0022】その場合、制御用保持器6に取付けた弾性
部材10がスプラグ9を押圧状態で保持しているため、
連結ピン17とピン孔16が接触する前に全スプラグ9
を係合状態にスタンバイさせることができる。
【0023】この状態で、入力軸2と外輪1との間に入
力軸が速くなるような回転差が生じると、係合作動状態
にあるスプラグ9が即座に係合面4、5に係合し、外輪
1と入力軸2を一体に回転させる。
【0024】逆に、外輪1が入力軸2よりも速く回転す
ると、外輪1がオーバーランニングし、スプラグ9は外
輪により係合から外れる方向の接触を受ける。このた
め、スプラグ9と係合面4、5が係合せず、外輪1と入
力軸2は切り離された状態で回り続ける。
【0025】このように駆動力の伝達方向は、入力軸2
から外輪1への一方向だけとなり、外輪1から入力軸2
に向かう回転トルクは遮断される。
【0026】一方、上記の状態から入力軸2が逆方向に
回転すると、保持器6は入力軸とは逆向きに相対回転
し、スプラグ9が傾いて係合作動状態になる。すなわ
ち、入力軸2の回転方向によってスプラグ9の傾きが変
化して係合作動状態に待機するため、正逆の両方向にお
いて全く同様に回転トルクの伝達と遮断を行なうことが
できる。
【0027】上記の実施例の回転伝達装置Aを、図11
に示すような後輪Fが駆動車輪となる4輪駆動車に装着
するには、トランスファーBから分かれた駆動軸Cに入
力軸2を連結し、前輪車軸Dのフロントディファレンシ
ャルEに向かう軸に外輪1を連結する。
【0028】上記の構造において、通常の直進時は、後
輪Fによる2輪駆動で前輪Gは後輪に共回りしており、
入力軸2と外輪1の間に回転差が生じないため、スプラ
グ9は係合せず、入力軸と外輪は切離されて回転する。
【0029】いま、後輪がスリップして車速が落ちる
と、減速する前輪よりも駆動軸Cの回転が上回るため、
入力軸2の回転が外輪1よりも速くなる。このため、回
転伝達装置Aにおいてスプラグ9が係合面4、5に係合
し、駆動軸Cのトルクが前輪車軸Dに伝わり、4輪駆動
状態に切換わる。
【0030】一方、タイトコーナーの旋回中に4輪駆動
状態に切換わった場合、後輪より速く回ろうとする前輪
の動きによって外輪1が入力軸2より速く回転しようと
するが、この状態では、外輪1がオーバーランニングす
るため、スプラグ9は係合面5、6に係合しない。この
ため、後輪の動きにより前車輪の動きが規制されること
がなく、ブレーキング現象が生じない。
【0031】このように、上記の構造では、走行中駆動
輪である後輪がスリップすると自動的に4輪駆動に切換
わり、タイトコーナーの旋回中などにおいて前輪の回転
が後輪より速くなると、外輪のオーバーランニングによ
って前後輪の回転差が吸収されるため、スムーズで安定
した走行を行なうことができる。
【0032】図5は、第2の実施例を示している。この
例では、差動軸受31を、並列配置した2個の転がり軸
受32、33で形成し、その転がり軸受32、33にス
ラスト押圧板34により軸方向の予圧を加えて、必要な
回転抵抗を与えている。
【0033】このように複数の転がり軸受を利用するこ
とにより、1個の軸受で回転抵抗を与える場合に比べ、
各軸受に加わる抵抗を小さくでき、より高速回転での使
用が可能になる。なお、他の構造は、第1の実施例と同
様であり、同じ部品には同一の符号を付して説明を省略
する。
【0034】図6は、第3の実施例を示す。この例で
は、差動軸受41を1個のラジアル軸受とし、その内輪
42を入力用フランジ部材26に取付け、外輪43を固
定用腕44に固定している。また、内外輪42、43間
に組み込んだボール45の保持器46と、連結ピン17
と一体に連結した回転部材47とを滑り材48を介して
すべり接触させている。
【0035】さらに、差動軸受41は、半径方向すきま
をゼロ近くに設定し、内部にトラクショングリース等の
高粘性の潤滑剤を封入して、ボール45と保持器46の
滑りをなくしている。
【0036】上記の構造では、差動軸受41の外輪43
が固定のため、内輪42に比べて保持器46の回転は約
1/2.5に低下する。このため、保持器46からすべり
接触する回転部材47に、入力用フランジ部材26に対
して回転遅れとなるような減速力が加わり、制御軸12
の回転を入力軸2に比べて遅れさせる。
【0037】図7は、第4の実施例を示している。この
例においては、差動軸受51を、軌道径の異なる2個の
転がり軸受52、53で形成し、その両者のボール54
の保持器55を一体に形成して両軸受52、53を結合
している。
【0038】また、小径側の軸受52の内輪52aを入
力用フランジ部材26に固定し、大径側の軸受25の内
輪53aをフランジ部材26に対して回転自在とし、そ
の内輪53aの側面に、弾性部材56を介して連結ピン
17に連結した回転部材57をすべり接触させている。
【0039】また、上記の第3の実施例と同様に、各転
がり軸受52、53は半径方向すきまをゼロ以下に設定
し、内部にトラクショングリース等を封入してボール5
4の保持器55に対する滑り回転を防止している。
【0040】上記の構造では、入力用フランジ部材26
が回転すると、保持器55を介して大径側の軸受53に
回転が伝えられるが、軌道径の差によって小径側軸受5
2の内輪52aに比べて大径側軸受53の内輪53aの
回転は遅くなる。この回転の遅れが、弾性部材56の押
付け力を介して連結ピン17に伝えられ、制御軸12を
入力軸2に対して遅れさせる。
【0041】図8は、第5の実施例を示しており、この
例では、固定用腕62に設けた空所63に、軌道径の異
なる2個の転がり軸受64、65を、それぞれ内輪と外
輪を一体に連結して多層状に組み込んでいる。
【0042】また、小径側の軸受64の保持器66を入
力用フランジ部材26に固定し、大径側の軸受64の保
持器67に、連結ピン17に連結した回転部材68をす
べり接触させている。この回転部材68は弾性力を備
え、保持器67に対して圧着された状態にあり、すべり
による保持器67との速度差を小さくしている。
【0043】なお、69は、固定用腕62と入力用フラ
ンジ部材26を位置決めするための軸受である。
【0044】上記の構造で成る差動軸受61において
は、入力用フランジ部材26が小径側軸受64の保持器
66を回転させると、軌道径の差により、大径側軸受6
5の保持器67の回転が上記保持器66に比べて遅れる
ため、その回転遅れが回転部材68と連結ピン17を介
して制御軸12に伝えられる。
【0045】なお、上記の第4及び第5の実施例におい
て、3個以上の転がり軸受を利用して差動軸受を構成す
るようにしてもよい。
【0046】図9及び図10は、第6の実施例を示し、
この例では、入力軸側に差動軸受を連結している。すな
わち、制御軸71は、一方の端部がナット72のねじ込
みにより入力用フランジ部材73に一体に固定され、他
方の端部が軸受74によって入力軸75に回転自在に支
持されている。
【0047】また、入力用フランジ部材73と入力軸7
5が、回転方向にすきまをもったスプライン76を介し
て連結され、入力軸75の外周面に、差動軸受77が嵌
合している。この差動軸受77は、第1の実施例と同様
に固定用腕78に外輪を強制圧入して、予圧により制御
軸71の支持部の抵抗よりも大きな回転抵抗を得たもの
で、その抵抗により入力軸75に減速力を与えている。
【0048】さらに、制御軸71の中央部と連結ピン1
5を介して連結する制御用保持器79は、スプラグ9の
内径側に配置され、入力軸75に固定される固定保持器
80がスプラグ9の外径側に配置されている。
【0049】上記の構造では、入力用フランジ部材73
が回転すると、制御軸71は一体で回転するが、差動軸
受77で減速される入力軸75は、スプライン76の回
転すきまの分だけ回転が遅れる。これにより、制御用保
持器79と固定保持器80は相対回転するが、制御用保
持器79が内径側にあるため、スプラグ9は入力軸75
の回転方向とは反対方向に傾き、係合作動状態に移行す
る。
【0050】なお、上述した各実施例では、係合子とし
てスプラグを用いた例を示したが、ローラを用いるよう
にしてもよい。
【0051】
【効果】以上のように、この発明の回転伝達装置は、係
合子を入力軸と外輪の間に係合させて機械的に駆動トル
クの伝達を切換えるので、効率の良いトルク伝達が行な
うことができ、入力側と出力側の間で正確なトルク伝達
ができる。
【0052】また、入力軸と制御軸の間に回転の速度差
を生じさせ、常に係合子を係合作動状態におくので、入
力側と出力側にわずかでも回転差が生じると、即座に係
合子が係合し、高粘性流体を利用するビスカスカップリ
ングのように大きな相対すべりを必要としないため、応
答性の良い回転の切換えが行なえる。
【0053】さらに、出力側の回転が入力側を上回った
場合、外輪がオーバーランニングすることによってその
回転の伝達を遮断することができ、駆動トルクの伝達方
向を一方向だけに制御することができる。
【0054】したがって、この発明の回転伝達装置を自
動車の駆動部に用いれば、4輪直結状態でタイトコーナ
ーを旋回してもブレーキング現象を引き起こすことがな
く、2輪駆動と4輪駆動を自動的に行なうことが可能と
なり、フルタイムで直結型の4輪駆動を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の縦断正面図
【図2】図1のII−II線に沿った断面図
【図3】図1のIII −III 線に沿った断面図
【図4】図2の要部拡大断面図
【図5】第2の実施例の縦断正面図
【図6】第3の実施例の縦断正面図
【図7】第4の実施例の縦断正面図
【図8】第5の実施例の縦断正面図
【図9】第6の実施例の縦断正面図
【図10】図9のX−X線に沿った断面図
【図11】自動車への回転伝達装置の装着例を示す図
【符号の説明】
1 外輪 2、75 入力軸 4、5 係合面 6、79 制御用保持器 7、80 固定保持器 8 ポケット 9 スプラグ 10 弾性部材 12、71 制御軸 18 回転方向すき間 20、31、41、51、61、77 差動軸受 46、55、66、67 保持器 A 回転伝達装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−74922(JP,A) 特開 昭60−241532(JP,A) 特開 平1−199026(JP,A) 特公 昭43−11603(JP,B1) 特公 昭34−9211(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16D 41/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外輪の内部に入力軸を回転自在に支持
    し、その外輪と入力軸の対向面に係合子の係合面を形成
    し、その両係合面間に回動可能に設けた保持器のポケッ
    トに、入力軸と保持器の正逆方向の相対回転によって上
    記両係合面に係合する係合子と、その係合子を係合しな
    い位置に保持する弾性部材とを組み込み、上記保持器と
    入力軸を、入力軸と同軸上に回転自在に配置した制御軸
    により回転力が伝達可能に連結すると共に、その制御軸
    と入力軸の連結部には回転方向すきまを設け、かつ、制
    御軸又は入力軸の一方と固定部材とを差動軸受で連結
    し、その差動軸受に、入力軸又は制御軸の支持部の回転
    抵抗により大きな回転抵抗を付与した回転伝達装置。
  2. 【請求項2】 差動軸受が、軌道径の異なる複数の転が
    り軸受を備え、各転がり軸受の転動体の保持器を回転抵
    抗の取出し部材とした請求項1に記載の回転伝達装置。
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