JPH084792A - オンオフ式トルクリミッタ - Google Patents
オンオフ式トルクリミッタInfo
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- JPH084792A JPH084792A JP6156599A JP15659994A JPH084792A JP H084792 A JPH084792 A JP H084792A JP 6156599 A JP6156599 A JP 6156599A JP 15659994 A JP15659994 A JP 15659994A JP H084792 A JPH084792 A JP H084792A
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- outer ring
- torque
- ring
- inner ring
- clutch
- Prior art date
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- Granted
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D41/00—Freewheels or freewheel clutches
- F16D41/06—Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface
- F16D41/061—Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by movement having an axial component
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D41/00—Freewheels or freewheel clutches
- F16D41/06—Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface
- F16D41/08—Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface with provision for altering the freewheeling action
- F16D41/086—Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface with provision for altering the freewheeling action the intermediate members being of circular cross-section and wedging by rolling
- F16D41/088—Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface with provision for altering the freewheeling action the intermediate members being of circular cross-section and wedging by rolling the intermediate members being of only one size and wedging by a movement not having an axial component, between inner and outer races, one of which is cylindrical
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 伝達トルクのオン/オフが可能であると共
に、従動側から伝達されるトルクを一定範囲内に制限し
て駆動側に伝達する。 【構成】 ころがり軸受クラッチ部10及び20は、一
体形内輪11と外輪12及び22、ころ13及び23、
外輪12、22間でトルクを伝達するボールスプライン
2、外輪12を軌道間隔の広くなる方向に付勢するオン
オフ装置3、外輪12、22の軌道間隔の狭くなる方向
への移動を停止させるスラスト軸受4、5等を有する。
内輪11は軸42へトルクを伝達する。外輪12には、
歯車43からボールスプライン44を介してトルクが伝
達される。オンオフ装置3はオンオフ用レバー31で操
作される。 【効果】 オンオフクラッチ機能とバックトルクリミッ
ト機能とを備えた小型でコンパクトな構造の機械要素が
提供される。
に、従動側から伝達されるトルクを一定範囲内に制限し
て駆動側に伝達する。 【構成】 ころがり軸受クラッチ部10及び20は、一
体形内輪11と外輪12及び22、ころ13及び23、
外輪12、22間でトルクを伝達するボールスプライン
2、外輪12を軌道間隔の広くなる方向に付勢するオン
オフ装置3、外輪12、22の軌道間隔の狭くなる方向
への移動を停止させるスラスト軸受4、5等を有する。
内輪11は軸42へトルクを伝達する。外輪12には、
歯車43からボールスプライン44を介してトルクが伝
達される。オンオフ装置3はオンオフ用レバー31で操
作される。 【効果】 オンオフクラッチ機能とバックトルクリミッ
ト機能とを備えた小型でコンパクトな構造の機械要素が
提供される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トルク伝達系に設けら
れるオンオフ式トルクリミッタに関し、例えば二輪車に
おいて、クラッチ機能及び従来では装備されていなかっ
た衝撃トルク吸収機能を兼備した新たな機械要素として
利用される。
れるオンオフ式トルクリミッタに関し、例えば二輪車に
おいて、クラッチ機能及び従来では装備されていなかっ
た衝撃トルク吸収機能を兼備した新たな機械要素として
利用される。
【0002】
【従来の技術】2つのころがり軸受クラッチ部を組み合
わせたものとしては、2つを互いに対称に配設し予圧ば
ねを兼用した一方クラッチが提案されている(特公昭5
8ー52092号公報参照)。しかしながら、このもの
は一方クラッチ機能を有するのみで、オン/オフ機能や
トルクリミット機能を備えていない。
わせたものとしては、2つを互いに対称に配設し予圧ば
ねを兼用した一方クラッチが提案されている(特公昭5
8ー52092号公報参照)。しかしながら、このもの
は一方クラッチ機能を有するのみで、オン/オフ機能や
トルクリミット機能を備えていない。
【0003】ころがり軸受クラッチ部を2つ組み合わせ
てトルクリミット機能を持たせたものとしては、2つの
外輪と2つの内輪とを一体としてトルクの入出力側と
し、それぞれのころを互いに反対方向に傾斜させ、それ
ぞれの外輪の軸方向の移動を一定位置で止める外輪スト
ッパを設け、正逆何れの方向からトルクが入力されても
トルクリミットの可能なトルクリミッタが提案されてい
る(特開平2ー260419号公報参照)。しかしなが
ら、このものもオン/オフ機能を持たないので、これを
オン/オフの必要なトルク伝達系に用いる場合には、別
にオン/オフクラッチが必要になるという問題がある。
てトルクリミット機能を持たせたものとしては、2つの
外輪と2つの内輪とを一体としてトルクの入出力側と
し、それぞれのころを互いに反対方向に傾斜させ、それ
ぞれの外輪の軸方向の移動を一定位置で止める外輪スト
ッパを設け、正逆何れの方向からトルクが入力されても
トルクリミットの可能なトルクリミッタが提案されてい
る(特開平2ー260419号公報参照)。しかしなが
ら、このものもオン/オフ機能を持たないので、これを
オン/オフの必要なトルク伝達系に用いる場合には、別
にオン/オフクラッチが必要になるという問題がある。
【0004】ころがり軸受クラッチ構造物にオンオフク
ラッチ機能を持たせるためには、例えば外輪にエアーシ
リンダ部を形成し、これに圧縮空気を出し入れすること
により外輪を軌道間隔の広がる方向に付勢又は付勢解除
するような方法が考えられる。しかしながら、このよう
なオン/オフクラッチは、反クラッチ側の回転では、ク
ラッチオンのときでも内外輪間が自由に回転してトルク
を伝達しない。従って、例えば車の動力伝達系に用いる
場合には、負荷側からのトルクが伝達されないため、エ
ンジンブレーキが効かないことになる。
ラッチ機能を持たせるためには、例えば外輪にエアーシ
リンダ部を形成し、これに圧縮空気を出し入れすること
により外輪を軌道間隔の広がる方向に付勢又は付勢解除
するような方法が考えられる。しかしながら、このよう
なオン/オフクラッチは、反クラッチ側の回転では、ク
ラッチオンのときでも内外輪間が自由に回転してトルク
を伝達しない。従って、例えば車の動力伝達系に用いる
場合には、負荷側からのトルクが伝達されないため、エ
ンジンブレーキが効かないことになる。
【0005】一方、例えば従来の二輪車では、クラッチ
は装着されているが、高速から低速ギヤへのギヤダウン
時に急激なエンジンブレーキがかかる危険な状態を防止
できるようなトルク制限機構は設けられていない。又、
従来の二輪車のクラッチには多板クラッチ機構が用いら
れているが、そのクラッチ板が寿命の短い消耗部品的な
ものであるため、クラッチの耐久性が短いという問題が
あった。自動車では、トルクコンバータにより正逆何れ
の方向からのトルクをも吸収できるようになっている
が、このようなトルクコンバータはサイズが大きく又オ
イルを用い構造が複雑である。従って、小型で簡単な構
造でオン/オフと共にバックトルクを吸収できるような
機械要素は従来存在しなかった。
は装着されているが、高速から低速ギヤへのギヤダウン
時に急激なエンジンブレーキがかかる危険な状態を防止
できるようなトルク制限機構は設けられていない。又、
従来の二輪車のクラッチには多板クラッチ機構が用いら
れているが、そのクラッチ板が寿命の短い消耗部品的な
ものであるため、クラッチの耐久性が短いという問題が
あった。自動車では、トルクコンバータにより正逆何れ
の方向からのトルクをも吸収できるようになっている
が、このようなトルクコンバータはサイズが大きく又オ
イルを用い構造が複雑である。従って、小型で簡単な構
造でオン/オフと共にバックトルクを吸収できるような
機械要素は従来存在しなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術に於
ける上記問題を解決し、請求項1又は4の発明は、小型
で簡単な構造で、伝達トルクのオン/オフが可能である
と共に、従動側から伝達されるトルクを一定範囲内に制
限して駆動側に伝達することができ、且つ半永久的な耐
久性を備えたオンオフ式トルクリミッタを提供すること
を課題とする。請求項2又は5の発明は、上記に加え
て、駆動側から従動側に伝達されるトルクを一定範囲内
に制限することができるオンオフ式トルクリミッタを提
供することを課題とする。請求項3又は6の発明は、上
記に加えて、構造の一層簡素化されたオンオフ式トルク
リミッタを提供することを課題とする。
ける上記問題を解決し、請求項1又は4の発明は、小型
で簡単な構造で、伝達トルクのオン/オフが可能である
と共に、従動側から伝達されるトルクを一定範囲内に制
限して駆動側に伝達することができ、且つ半永久的な耐
久性を備えたオンオフ式トルクリミッタを提供すること
を課題とする。請求項2又は5の発明は、上記に加え
て、駆動側から従動側に伝達されるトルクを一定範囲内
に制限することができるオンオフ式トルクリミッタを提
供することを課題とする。請求項3又は6の発明は、上
記に加えて、構造の一層簡素化されたオンオフ式トルク
リミッタを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、請求項1の発明は、同じ中心軸方向に並設
された第1及び第2ころがり軸受クラッチ部であってそ
れぞれ前記中心軸方向の位置を固定された第1及び第2
内輪と前記中心軸方向に移動自在な第1及び第2外輪と
これらで形成する第1及び第2軌道に前記中心軸を含む
断面から互いに反対方向に傾斜して配設された複数の第
1ころと第2ころとを備えた第1及び第2ころがり軸受
クラッチ部と、前記第1外輪と前記第2外輪との間でト
ルクを伝達する外輪トルク伝達手段と、前記第1外輪を
軌道間隔の広くなる方向に付勢する外輪付勢手段と、前
記第2外輪の軌道間隔の狭くなる方向への移動を所定位
置で停止させる第2外輪停止手段と、を有することを特
徴とし、請求項2の発明は、上記に加えて、前記第1外
輪の軌道間隔の狭くなる方向への移動を所定位置で停止
させる第1外輪停止手段を有することを特徴とし、請求
項3の発明は、請求項1又は2の発明の特徴に加えて、
前記第1内輪と第2内輪とは一体として形成されている
ことを特徴とし、請求項4の発明は、同じ中心軸方向に
並設された第1及び第2ころがり軸受クラッチ部であっ
てそれぞれ前記中心軸方向の位置を固定された第1及び
第2外輪と前記中心軸方向に移動自在な第1及び第2内
輪とこれらで形成する第1及び第2軌道に前記中心軸を
含む断面から互いに反対方向に傾斜して配設された複数
の第1ころと第2ころとを備えた第1及び第2ころがり
軸受クラッチ部と、前記第1内輪と前記第2内輪との間
でトルクを伝達する内輪トルク伝達手段と、前記第1内
輪を軌道間隔の広くなる方向に付勢する内輪付勢手段
と、前記第2内輪の軌道間隔の狭くなる方向への移動を
所定位置で停止させる第2内輪停止手段と、を有するこ
とを特徴とし、請求項5の発明は、請求項4の発明の特
徴に加えて、前記第1内輪の軌道間隔の狭くなる方向へ
の移動を所定位置で停止させる第1内輪停止手段を有す
ることを特徴とし、請求項6の発明は、請求項4又は5
の発明の特徴に加えて、前記第1外輪と第2外輪とは一
体として形成されていることを特徴とする。
するために、請求項1の発明は、同じ中心軸方向に並設
された第1及び第2ころがり軸受クラッチ部であってそ
れぞれ前記中心軸方向の位置を固定された第1及び第2
内輪と前記中心軸方向に移動自在な第1及び第2外輪と
これらで形成する第1及び第2軌道に前記中心軸を含む
断面から互いに反対方向に傾斜して配設された複数の第
1ころと第2ころとを備えた第1及び第2ころがり軸受
クラッチ部と、前記第1外輪と前記第2外輪との間でト
ルクを伝達する外輪トルク伝達手段と、前記第1外輪を
軌道間隔の広くなる方向に付勢する外輪付勢手段と、前
記第2外輪の軌道間隔の狭くなる方向への移動を所定位
置で停止させる第2外輪停止手段と、を有することを特
徴とし、請求項2の発明は、上記に加えて、前記第1外
輪の軌道間隔の狭くなる方向への移動を所定位置で停止
させる第1外輪停止手段を有することを特徴とし、請求
項3の発明は、請求項1又は2の発明の特徴に加えて、
前記第1内輪と第2内輪とは一体として形成されている
ことを特徴とし、請求項4の発明は、同じ中心軸方向に
並設された第1及び第2ころがり軸受クラッチ部であっ
てそれぞれ前記中心軸方向の位置を固定された第1及び
第2外輪と前記中心軸方向に移動自在な第1及び第2内
輪とこれらで形成する第1及び第2軌道に前記中心軸を
含む断面から互いに反対方向に傾斜して配設された複数
の第1ころと第2ころとを備えた第1及び第2ころがり
軸受クラッチ部と、前記第1内輪と前記第2内輪との間
でトルクを伝達する内輪トルク伝達手段と、前記第1内
輪を軌道間隔の広くなる方向に付勢する内輪付勢手段
と、前記第2内輪の軌道間隔の狭くなる方向への移動を
所定位置で停止させる第2内輪停止手段と、を有するこ
とを特徴とし、請求項5の発明は、請求項4の発明の特
徴に加えて、前記第1内輪の軌道間隔の狭くなる方向へ
の移動を所定位置で停止させる第1内輪停止手段を有す
ることを特徴とし、請求項6の発明は、請求項4又は5
の発明の特徴に加えて、前記第1外輪と第2外輪とは一
体として形成されていることを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1の発明によれば、ころを互いに反対方
向に傾斜させた第1及び第2ころがり軸受クラッチ部を
設けているので、これらの間では、一方の回転がクラッ
チ側であれば、他方の回転は自由回転側になる。第1外
輪と第2外輪とは外輪トルク伝達手段によって結合され
ているので、これらは一体回転する。このような一対の
ころがり軸受クラッチは、動力伝達系において、第1外
輪又は第1及び第2内輪の何れか一方を駆動側に結合し
他方を従動側に結合して用いられる。説明を簡単にする
ために、第1外輪を駆動側に結合し、第1及び第2内輪
を従動側に結合するものとする。
向に傾斜させた第1及び第2ころがり軸受クラッチ部を
設けているので、これらの間では、一方の回転がクラッ
チ側であれば、他方の回転は自由回転側になる。第1外
輪と第2外輪とは外輪トルク伝達手段によって結合され
ているので、これらは一体回転する。このような一対の
ころがり軸受クラッチは、動力伝達系において、第1外
輪又は第1及び第2内輪の何れか一方を駆動側に結合し
他方を従動側に結合して用いられる。説明を簡単にする
ために、第1外輪を駆動側に結合し、第1及び第2内輪
を従動側に結合するものとする。
【0009】第1外輪が駆動側からクラッチ方向に回転
されると、そのトルクは第1内輪を介して従動側に伝達
されると共に、第2外輪にも伝達される。このとき第2
外輪は自由回転側に回転するので、そのトルクは第2内
輪には伝達されない。従って、第1ころがり軸受クラッ
チ側で駆動側から従動側にトルクが伝達される。一方、
第1外輪を軌道間隔の広くなる方向に付勢する付勢手段
を設けているので、付勢手段を作動させると、クラッチ
がオフになり、第1内外輪間も自由回転し、駆動側から
従動側へのトルク伝達はなくすることができる。付勢手
段の作動を停止すれば、ころがり軸受クラッチの作用に
より、再び内外輪間がクラッチされ、トルクが伝達され
る。従って、付勢手段によってクラッチのオン/オフ動
作が可能になる。
されると、そのトルクは第1内輪を介して従動側に伝達
されると共に、第2外輪にも伝達される。このとき第2
外輪は自由回転側に回転するので、そのトルクは第2内
輪には伝達されない。従って、第1ころがり軸受クラッ
チ側で駆動側から従動側にトルクが伝達される。一方、
第1外輪を軌道間隔の広くなる方向に付勢する付勢手段
を設けているので、付勢手段を作動させると、クラッチ
がオフになり、第1内外輪間も自由回転し、駆動側から
従動側へのトルク伝達はなくすることができる。付勢手
段の作動を停止すれば、ころがり軸受クラッチの作用に
より、再び内外輪間がクラッチされ、トルクが伝達され
る。従って、付勢手段によってクラッチのオン/オフ動
作が可能になる。
【0010】第2外輪には第2外輪停止手段が設けら
れ、第2外輪が軌道間隔の狭くなる方向に移動するとそ
の移動が所定位置で停止される。従って、第2ころがり
軸受クラッチ部は、クラッチ側に回転するときでも、第
2内輪と第2外輪との間ではこの所定位置に対応したト
ルクまでのトルクが伝達され、それ以上のトルクは内外
輪間が相対回転することにより吸収される。その結果、
従動側からバックトルクが付与されても、第2ころがり
軸受クラッチ部では所定トルク以上の過大トルクが伝達
されない。一方、第2ころがり軸受クラッチがクラッチ
側回転をするときには、第1ころがり軸受クラッチ部は
自由回転側に回転されるので、その内外輪間で過大なバ
ックトルクが伝達されることはない。従って、例えば本
オンオフ式トルクリミッタを二輪車に用いると、クラッ
チをオフにして変速ギアを高速から低速に切り換えた後
クラッチをオンにした場合であっても、車体の慣性力に
より急激なエンジンブレーキがかかって従動側から駆動
側に過大なトルクが伝達されることがない。この場合、
所定のトルクは、急なエンジンブレーキによりタイヤが
路面とスリップしない程度のトルクに設定されるのがよ
い。
れ、第2外輪が軌道間隔の狭くなる方向に移動するとそ
の移動が所定位置で停止される。従って、第2ころがり
軸受クラッチ部は、クラッチ側に回転するときでも、第
2内輪と第2外輪との間ではこの所定位置に対応したト
ルクまでのトルクが伝達され、それ以上のトルクは内外
輪間が相対回転することにより吸収される。その結果、
従動側からバックトルクが付与されても、第2ころがり
軸受クラッチ部では所定トルク以上の過大トルクが伝達
されない。一方、第2ころがり軸受クラッチがクラッチ
側回転をするときには、第1ころがり軸受クラッチ部は
自由回転側に回転されるので、その内外輪間で過大なバ
ックトルクが伝達されることはない。従って、例えば本
オンオフ式トルクリミッタを二輪車に用いると、クラッ
チをオフにして変速ギアを高速から低速に切り換えた後
クラッチをオンにした場合であっても、車体の慣性力に
より急激なエンジンブレーキがかかって従動側から駆動
側に過大なトルクが伝達されることがない。この場合、
所定のトルクは、急なエンジンブレーキによりタイヤが
路面とスリップしない程度のトルクに設定されるのがよ
い。
【0011】又、オンオフ式トルクリミッタの主要構造
部がころがり軸受クラッチ部で形成されているので、ク
ラッチのオン/オフはころを介した内外輪間のねじ込み
/ねじ戻し作用により行われ、これらの間には摩擦が介
在しない。従って、磨耗する部品が存在しないので、各
部品の耐久性が極めて長く、クラッチが半永久的な寿命
のものになる。
部がころがり軸受クラッチ部で形成されているので、ク
ラッチのオン/オフはころを介した内外輪間のねじ込み
/ねじ戻し作用により行われ、これらの間には摩擦が介
在しない。従って、磨耗する部品が存在しないので、各
部品の耐久性が極めて長く、クラッチが半永久的な寿命
のものになる。
【0012】請求項2の発明によれば、上記に加えて、
第1外輪の軌道間隔の狭くなる方向への移動を所定位置
で停止させる第1外輪停止手段を設けているので、第1
外輪と第1内輪との間でも、所定位置までの外輪の移動
量に対応したトルクが最大トルクとして伝達される。従
って、負荷側の慣性が大きい場合に、クラッチオン時の
過大トルクが制限される。
第1外輪の軌道間隔の狭くなる方向への移動を所定位置
で停止させる第1外輪停止手段を設けているので、第1
外輪と第1内輪との間でも、所定位置までの外輪の移動
量に対応したトルクが最大トルクとして伝達される。従
って、負荷側の慣性が大きい場合に、クラッチオン時の
過大トルクが制限される。
【0013】請求項3の発明によれば、第1内輪と第2
内輪とを一体形成しているので、構造を一層簡素化する
ことができる。なお、外輪側でクラッチをオン/オフさ
せる場合には、第1及び第2ころがり軸受クラッチの内
輪側は、駆動側又は従動側に別個に結合されても一体と
して結合されても機能的に全く同じである。請求項4乃
至6の発明によれば、それぞれ請求項1乃至3の発明に
較べて外輪側と内輪側とを入れ換えた構成にしているの
で、それぞれ請求項1乃至3の発明と同じ作用が生ず
る。
内輪とを一体形成しているので、構造を一層簡素化する
ことができる。なお、外輪側でクラッチをオン/オフさ
せる場合には、第1及び第2ころがり軸受クラッチの内
輪側は、駆動側又は従動側に別個に結合されても一体と
して結合されても機能的に全く同じである。請求項4乃
至6の発明によれば、それぞれ請求項1乃至3の発明に
較べて外輪側と内輪側とを入れ換えた構成にしているの
で、それぞれ請求項1乃至3の発明と同じ作用が生ず
る。
【0014】
【実施例】図1は実施例のオンオフ式トルクリミッタの
構造を示す。本装置は、例えば二輪車の駆動伝達系に設
けられる。本オンオフ式トルクリミッタの主要部を構成
する中心軸1方向に並設された第1及び第2ころがり軸
受クラッチ部10及び20は、それぞれ、中心軸1方向
の位置を固定された第1及び第2内輪としての一体形内
輪11と軸方向に移動自在な第1及び第2外輪12及び
22とこれらで形成する第1及び第2軌道14及び24
の間に中心軸1を含む断面から互いに反対方向に傾斜し
て配設された複数の第1ころ及び第2ころ13及び23
とを備えている。ころがり軸受クラッチは、更に、クラ
ッチ作用を発生させるために外輪を軌道間隔を狭くする
方向に付勢する予圧ばね15、25、多数のころ間の間
隙を維持するリテーナ16、26を備えている。
構造を示す。本装置は、例えば二輪車の駆動伝達系に設
けられる。本オンオフ式トルクリミッタの主要部を構成
する中心軸1方向に並設された第1及び第2ころがり軸
受クラッチ部10及び20は、それぞれ、中心軸1方向
の位置を固定された第1及び第2内輪としての一体形内
輪11と軸方向に移動自在な第1及び第2外輪12及び
22とこれらで形成する第1及び第2軌道14及び24
の間に中心軸1を含む断面から互いに反対方向に傾斜し
て配設された複数の第1ころ及び第2ころ13及び23
とを備えている。ころがり軸受クラッチは、更に、クラ
ッチ作用を発生させるために外輪を軌道間隔を狭くする
方向に付勢する予圧ばね15、25、多数のころ間の間
隙を維持するリテーナ16、26を備えている。
【0015】オンオフ式トルクリミッタは、更に、第1
外輪12と第2外輪22との間でトルクを伝達する外輪
トルク伝達手段としてのボールスプライン2と、第1外
輪12を軌道間隔の広くなる方向に付勢する付勢手段と
してのオンオフ装置3と、第2外輪22の軌道間隔の狭
くなる方向への移動を所定位置で停止させる第2外輪停
止手段としてのスラスト軸受4と、そして本実施例では
同じ機能を持つ第1外輪停止手段としてのスラスト軸受
5とを有する。スラスト軸受5は、装備されることが望
ましいが、オンオフ式トルクリミッタが回転慣性の小さ
い動力伝達系に用いられる場合には、省略可能である。
又反対に、クラッチオン時のトルクをできるだけ緩やか
に立ち上がらせるために、皿ばね等の適当な緩衝部材を
追加装備してもよい。
外輪12と第2外輪22との間でトルクを伝達する外輪
トルク伝達手段としてのボールスプライン2と、第1外
輪12を軌道間隔の広くなる方向に付勢する付勢手段と
してのオンオフ装置3と、第2外輪22の軌道間隔の狭
くなる方向への移動を所定位置で停止させる第2外輪停
止手段としてのスラスト軸受4と、そして本実施例では
同じ機能を持つ第1外輪停止手段としてのスラスト軸受
5とを有する。スラスト軸受5は、装備されることが望
ましいが、オンオフ式トルクリミッタが回転慣性の小さ
い動力伝達系に用いられる場合には、省略可能である。
又反対に、クラッチオン時のトルクをできるだけ緩やか
に立ち上がらせるために、皿ばね等の適当な緩衝部材を
追加装備してもよい。
【0016】一体形内輪11は、インボリュートスプラ
イン40及びナット41により、出力側となる軸42へ
トルクを伝達すると共に軸方向に移動しないようにその
上に固定されている。内輪11は通常一体形がよいが、
標準品を使用する場合の便宜上等から別体としてもよ
い。なお、軸42は本例では出力軸となるが、これを入
力軸とし、出力軸の場合と反対方向に回転させて使用す
ることもできる。
イン40及びナット41により、出力側となる軸42へ
トルクを伝達すると共に軸方向に移動しないようにその
上に固定されている。内輪11は通常一体形がよいが、
標準品を使用する場合の便宜上等から別体としてもよ
い。なお、軸42は本例では出力軸となるが、これを入
力軸とし、出力軸の場合と反対方向に回転させて使用す
ることもできる。
【0017】外輪12には、入力側となる歯車43から
ボールスプライン44を介してトルクが伝達される。内
輪の中心軸方向の位置を固定するので、ころがり軸受ク
ラッチを構成させるためには、外輪12、22は当然中
心軸方向に移動可能でなければならない。このため、ト
ルク伝達にはボールスプライン44及び2を用いてい
る。但し、トルク伝達手段としてはこれに限らず、キー
や、インボリュートスプライン、トルク伝達ピン等他の
適当な機械要素を用いることができる。歯車43は、軸
42上に軸受部45を介して軸方向の一定位置で回転自
在に取り付けられている。符号46は車体に固定され軸
42を回転自在に支持する軸受である。第1及び第2こ
ろ13及び23は、図1では中心切断面として同じ形に
示されているが、中心軸1を含む断面からの傾斜方向
は、第1ころ13が手前側で第2ころ23が奥側であ
り、互いに反対方向になっている。これらのころは、通
常円筒形状又は円錐形状もしくはこれに近い形状であ
る。ころを円錐形状もしくはこれに近い形状にするとき
には、そのような形状により、ころが内外輪に接触する
線間の距離がころの軸方向に略一定になるようにする。
そのようにすることにより、ころの接触線に作用する荷
重の軸方向分力の発生が防止され、ころがり軸受クラッ
チとしての機能を一層向上させることができる。なお、
ころ13及び23の寸法、傾斜角及びPCDは同じであ
ってもよいし異なっていてもよい。
ボールスプライン44を介してトルクが伝達される。内
輪の中心軸方向の位置を固定するので、ころがり軸受ク
ラッチを構成させるためには、外輪12、22は当然中
心軸方向に移動可能でなければならない。このため、ト
ルク伝達にはボールスプライン44及び2を用いてい
る。但し、トルク伝達手段としてはこれに限らず、キー
や、インボリュートスプライン、トルク伝達ピン等他の
適当な機械要素を用いることができる。歯車43は、軸
42上に軸受部45を介して軸方向の一定位置で回転自
在に取り付けられている。符号46は車体に固定され軸
42を回転自在に支持する軸受である。第1及び第2こ
ろ13及び23は、図1では中心切断面として同じ形に
示されているが、中心軸1を含む断面からの傾斜方向
は、第1ころ13が手前側で第2ころ23が奥側であ
り、互いに反対方向になっている。これらのころは、通
常円筒形状又は円錐形状もしくはこれに近い形状であ
る。ころを円錐形状もしくはこれに近い形状にするとき
には、そのような形状により、ころが内外輪に接触する
線間の距離がころの軸方向に略一定になるようにする。
そのようにすることにより、ころの接触線に作用する荷
重の軸方向分力の発生が防止され、ころがり軸受クラッ
チとしての機能を一層向上させることができる。なお、
ころ13及び23の寸法、傾斜角及びPCDは同じであ
ってもよいし異なっていてもよい。
【0018】一体形内輪11及び第1、第2外輪12、
22の軌道面は、それぞれ次式に示す双曲線を中心軸1
b回りに回転させた単葉回転双曲面を基準としてこれを
僅かに修正して形成される。 yi2 /ai2 −xi2 /bi2 =1 yo2 /ao2 −xo2 /bo2 =1
22の軌道面は、それぞれ次式に示す双曲線を中心軸1
b回りに回転させた単葉回転双曲面を基準としてこれを
僅かに修正して形成される。 yi2 /ai2 −xi2 /bi2 =1 yo2 /ao2 −xo2 /bo2 =1
【0019】ここで、xi 、xo は、それぞれ内外輪軌
道面の原点から中心軸1方向への距離、yi 、yo は、
それぞれ、中心軸1を含む任意断面における内外輪軌道
面の中心軸1bからの距離、又、ai、bi、ao、b
oは定数である。今、内外輪の小径側の基準面(双曲線
の原点面)における中心軸1から第1、第2軌道14、
24の中心までの距離をF、ころが円筒状である場合の
半径をr、傾斜角をβとして、F=9、r=1.5 、β=
15°の場合を例示すると、ai、bi、ao、boの
値は、それぞれ約、7.5、30.7、10.5及び3
6.2となる。そして、内外輪軌道面をこのような単葉
回転双曲面を基準とした面にすることにより、ころが内
外輪間で楔作用をする長さ(ころの直径の2〜3倍程
度)範囲において、ころと内外輪間はクラッチ時に完全
に線状に接触し、ころがり軸受クラッチとしての機能が
発揮される。
道面の原点から中心軸1方向への距離、yi 、yo は、
それぞれ、中心軸1を含む任意断面における内外輪軌道
面の中心軸1bからの距離、又、ai、bi、ao、b
oは定数である。今、内外輪の小径側の基準面(双曲線
の原点面)における中心軸1から第1、第2軌道14、
24の中心までの距離をF、ころが円筒状である場合の
半径をr、傾斜角をβとして、F=9、r=1.5 、β=
15°の場合を例示すると、ai、bi、ao、boの
値は、それぞれ約、7.5、30.7、10.5及び3
6.2となる。そして、内外輪軌道面をこのような単葉
回転双曲面を基準とした面にすることにより、ころが内
外輪間で楔作用をする長さ(ころの直径の2〜3倍程
度)範囲において、ころと内外輪間はクラッチ時に完全
に線状に接触し、ころがり軸受クラッチとしての機能が
発揮される。
【0020】オンオフ装置3は、オンオフ用レバー31
と、ボール32と、移動体33と、ディスク34とを有
し、ディスク34が第2外輪12と係合している。オン
オフ用レバー31は、二輪車では手動操作されるが、オ
ンオフ式トルクリミッタの用途によっては、電動、空気
圧もしくは油圧駆動等の他の適当な方式で駆動操作され
る。但し、外輪を付勢する付勢手段としては、このよう
なオンオフ装置に限らず、外輪を直接ソレノイドで軸方
向に往復動させたり、外輪にエアシリンダ部を設けて圧
縮空気駆動にする等、他の適当な方法を用いることがで
きる。
と、ボール32と、移動体33と、ディスク34とを有
し、ディスク34が第2外輪12と係合している。オン
オフ用レバー31は、二輪車では手動操作されるが、オ
ンオフ式トルクリミッタの用途によっては、電動、空気
圧もしくは油圧駆動等の他の適当な方式で駆動操作され
る。但し、外輪を付勢する付勢手段としては、このよう
なオンオフ装置に限らず、外輪を直接ソレノイドで軸方
向に往復動させたり、外輪にエアシリンダ部を設けて圧
縮空気駆動にする等、他の適当な方法を用いることがで
きる。
【0021】なお、停止手段として本実施例ではスラス
ト軸受4及び5を用いてこれらを一体形内輪11で受け
るようにしているが、これを軸方向位置の固定された歯
車43で受けるようにしてもよい。この場合には、歯車
43は外輪と一体回転するため、停止手段はスラスト軸
受でなく、単なるストッパリングであってもよい。
ト軸受4及び5を用いてこれらを一体形内輪11で受け
るようにしているが、これを軸方向位置の固定された歯
車43で受けるようにしてもよい。この場合には、歯車
43は外輪と一体回転するため、停止手段はスラスト軸
受でなく、単なるストッパリングであってもよい。
【0022】図2は他の実施例のオンオフ式トルクリミ
ッタを示す。本オンオフ式トルクリミッタも、図1のも
のと較べて、オン/オフ機構が異なる点を除いてほぼ同
様の構造になっている。従って、同じ構造部分について
は説明を省略する。
ッタを示す。本オンオフ式トルクリミッタも、図1のも
のと較べて、オン/オフ機構が異なる点を除いてほぼ同
様の構造になっている。従って、同じ構造部分について
は説明を省略する。
【0023】本例では、外輪12自体に歯車部分12a
が形成されている。オンオフ装置3では、レバー31か
らリンク35及びスラスト軸受36を介してディスク3
4を付勢するようにしている。符号37は、リンク35
の支点である。又符号47は、内輪11の抜け出しを防
止するスナップリングである。
が形成されている。オンオフ装置3では、レバー31か
らリンク35及びスラスト軸受36を介してディスク3
4を付勢するようにしている。符号37は、リンク35
の支点である。又符号47は、内輪11の抜け出しを防
止するスナップリングである。
【0024】図3は更に他の実施例のオンオフ式トルク
リミッタを示す。本実施例の装置では、第1、第2内輪
11´、21´を中心軸1方向に移動可能にしている。
従って、第1及び第2ころがり軸受クラッチ部10´及
び20´が独立して作動できるように内輪側が別体にな
っている。又、外輪側は別体でも一体でもよいが、本例
では一体形外輪12´としている。一体形外輪12´
は、動力伝達系に接続されてその中心軸1方向の位置を
固定される。他の構造部分も図1のものと同様で、2´
は内輪間でトルクを伝達するボールスプライン、3´は
内輪を軌道間隔の広がる方向に押すオンオフ装置、4´
及び5´はそれぞれ内輪21´及び11´の軌道間隔の
狭くなる方向への移動を所定位置で停止するスラスト軸
受、15´及び25´は予圧ばね、そして44´は軸4
2と内輪11´との間でトルクを伝達するボールスプラ
インである。軸42又は外輪12´の何れか一方が駆動
側になり、他方が従動側になる。
リミッタを示す。本実施例の装置では、第1、第2内輪
11´、21´を中心軸1方向に移動可能にしている。
従って、第1及び第2ころがり軸受クラッチ部10´及
び20´が独立して作動できるように内輪側が別体にな
っている。又、外輪側は別体でも一体でもよいが、本例
では一体形外輪12´としている。一体形外輪12´
は、動力伝達系に接続されてその中心軸1方向の位置を
固定される。他の構造部分も図1のものと同様で、2´
は内輪間でトルクを伝達するボールスプライン、3´は
内輪を軌道間隔の広がる方向に押すオンオフ装置、4´
及び5´はそれぞれ内輪21´及び11´の軌道間隔の
狭くなる方向への移動を所定位置で停止するスラスト軸
受、15´及び25´は予圧ばね、そして44´は軸4
2と内輪11´との間でトルクを伝達するボールスプラ
インである。軸42又は外輪12´の何れか一方が駆動
側になり、他方が従動側になる。
【0025】以上のような構成により、本オンオフ式ト
ルクリミッタは次のように作動する。図1と図2は同様
の構造であり、又、これらと図2のものは内外輪の差は
あっても同様な動作をするので、図1の例で説明する。
又、歯車43側を入力側にするものとする。
ルクリミッタは次のように作動する。図1と図2は同様
の構造であり、又、これらと図2のものは内外輪の差は
あっても同様な動作をするので、図1の例で説明する。
又、歯車43側を入力側にするものとする。
【0026】オンオフ装置3のレバー31を図において
矢印A方向に押すように操作すると、予圧ばね15の付
勢力に抗して第1外輪12は軌道間隔の広くなる方向に
動く。この状態で二輪車のエンジンをスタートさせる
と、その回転が歯車43に伝達されて歯車が図において
右側から見て反時計方向に回転し、ボールスプライン4
4及び2を介して第1及び第2外輪12及び22が同じ
方向に回転する。この回転方向は、第1外輪12側では
クラッチ方向で第2外輪22側では自由回転方向であ
る。しかし、第1外輪12側ではクラッチがオフになっ
ているため軌道間隔が広がっているので、一体形内輪1
1との間でトルクは伝達されない。従って、駆動側のト
ルクは従動側に伝達されない。その結果、エンジンは無
負荷でスタートする。
矢印A方向に押すように操作すると、予圧ばね15の付
勢力に抗して第1外輪12は軌道間隔の広くなる方向に
動く。この状態で二輪車のエンジンをスタートさせる
と、その回転が歯車43に伝達されて歯車が図において
右側から見て反時計方向に回転し、ボールスプライン4
4及び2を介して第1及び第2外輪12及び22が同じ
方向に回転する。この回転方向は、第1外輪12側では
クラッチ方向で第2外輪22側では自由回転方向であ
る。しかし、第1外輪12側ではクラッチがオフになっ
ているため軌道間隔が広がっているので、一体形内輪1
1との間でトルクは伝達されない。従って、駆動側のト
ルクは従動側に伝達されない。その結果、エンジンは無
負荷でスタートする。
【0027】オンオフレバーの操作を解除すると、予圧
ばね15の付勢力で第1外輪12は軌道間隔の狭くなる
方向に付勢され、第2外輪22も予圧ばね25で同様に
付勢される。そして第1外輪12はクラッチ側の回転で
あるため、予圧ばねの作用と共に内外輪間の引き寄せ力
によりこの間がクラッチし、駆動側のトルクが従動側に
伝達される。この場合、例えば二輪車が停止していた状
態からクラッチがオンになったとすると、従動側の回転
慣性が大きいため、エンジンの始動トルクが過大にな
り、エンストするおそれがある。又、低速ギヤでスター
トすると、始動トルクが大き過ぎて車体が飛び出して危
険になるおそれがある。このため、本実施例のオンオフ
式トルクリミッタでは、スラスト軸受5により、トルク
がかかるに従って第1外輪12ねじ込まれて軸方向に移
動する動きを所定位置で停止させるようにしている。そ
の結果、図4に示す如く、第1外輪12がねじ込まれて
移動した所定位置P1 に対応するトルクT1 が最大トル
クとして内外輪間で伝達され、それ以上のトルクは内外
輪間が相対回転することにより逃がされる。このような
所定位置P1 は、オンオフ式トルクリミッタが装着され
る機械の種類によって適当な始動トルクになるように選
定され、二輪車の場合には、例えば車体が急速に飛び出
さない程度のトルクになるように設定される。
ばね15の付勢力で第1外輪12は軌道間隔の狭くなる
方向に付勢され、第2外輪22も予圧ばね25で同様に
付勢される。そして第1外輪12はクラッチ側の回転で
あるため、予圧ばねの作用と共に内外輪間の引き寄せ力
によりこの間がクラッチし、駆動側のトルクが従動側に
伝達される。この場合、例えば二輪車が停止していた状
態からクラッチがオンになったとすると、従動側の回転
慣性が大きいため、エンジンの始動トルクが過大にな
り、エンストするおそれがある。又、低速ギヤでスター
トすると、始動トルクが大き過ぎて車体が飛び出して危
険になるおそれがある。このため、本実施例のオンオフ
式トルクリミッタでは、スラスト軸受5により、トルク
がかかるに従って第1外輪12ねじ込まれて軸方向に移
動する動きを所定位置で停止させるようにしている。そ
の結果、図4に示す如く、第1外輪12がねじ込まれて
移動した所定位置P1 に対応するトルクT1 が最大トル
クとして内外輪間で伝達され、それ以上のトルクは内外
輪間が相対回転することにより逃がされる。このような
所定位置P1 は、オンオフ式トルクリミッタが装着され
る機械の種類によって適当な始動トルクになるように選
定され、二輪車の場合には、例えば車体が急速に飛び出
さない程度のトルクになるように設定される。
【0028】クラッチオンで高速ギヤで走行中に低速ギ
ヤに切り換える場合には、レバー31を押してクラッチ
をオフにし、図示しない二輪車の変速ギヤを高速から低
速に切り換え、再びクラッチをオンにする。ところが、
このときには二輪車が慣性力によって高速で走行してい
るため、クラッチオンと共に従動側から大きなトルク入
力があり、急激にエンジンブレーキがかかる。このため
本発明では、スラスト軸受4を設け、第2外輪22と一
体形内輪11との間がバックトルクによってクラッチ側
に回転するときにそのトルクを所定トルク以内に制限す
るようにしている。このときの最大トルクとしては、例
えば、第2外輪22を図4においてP2の位置で停止さ
せ、バックトルクによってエンジンブレーキがかかった
ときに、タイヤと路面とがスリップしない限界のトルク
T2 に設定する。
ヤに切り換える場合には、レバー31を押してクラッチ
をオフにし、図示しない二輪車の変速ギヤを高速から低
速に切り換え、再びクラッチをオンにする。ところが、
このときには二輪車が慣性力によって高速で走行してい
るため、クラッチオンと共に従動側から大きなトルク入
力があり、急激にエンジンブレーキがかかる。このため
本発明では、スラスト軸受4を設け、第2外輪22と一
体形内輪11との間がバックトルクによってクラッチ側
に回転するときにそのトルクを所定トルク以内に制限す
るようにしている。このときの最大トルクとしては、例
えば、第2外輪22を図4においてP2の位置で停止さ
せ、バックトルクによってエンジンブレーキがかかった
ときに、タイヤと路面とがスリップしない限界のトルク
T2 に設定する。
【0029】なお、クラッチをオフにするときには、通
常アクセルをゆるめる。このときには、上記のように車
体によりエンジンが駆動される方向になる。従って、エ
ンジンが車体を推進する方向の正トルクはなくなる。そ
の結果、外輪12を付勢して内外輪間の軌道間隔を容易
に広げることができ、容易にクラッチをオフに持って行
ける。しかしながら、前進でアクセル加速中であれば、
正トルクが伝達されているため、レバー31を操作して
も容易にクラッチがオフにならない。従って、本オンオ
フ式トルクリミッタによれば、加速中のギヤーダウンと
いう無理な操作が自動的に防止される効果がある。
常アクセルをゆるめる。このときには、上記のように車
体によりエンジンが駆動される方向になる。従って、エ
ンジンが車体を推進する方向の正トルクはなくなる。そ
の結果、外輪12を付勢して内外輪間の軌道間隔を容易
に広げることができ、容易にクラッチをオフに持って行
ける。しかしながら、前進でアクセル加速中であれば、
正トルクが伝達されているため、レバー31を操作して
も容易にクラッチがオフにならない。従って、本オンオ
フ式トルクリミッタによれば、加速中のギヤーダウンと
いう無理な操作が自動的に防止される効果がある。
【0030】以上では、歯車43を駆動側にした場合に
ついて説明したが、軸42を駆動側にする場合にも全く
同様な動作となる。この場合には、軸42は図1におい
て右側から見て時計方向に回転される。それにより、ク
ラッチオン時には、一体形内輪11と第1外輪12との
間がクラッチ側回転になり、一体形内輪11と第2外輪
22との間が自由回転になり、歯車43側が従動側とな
る。
ついて説明したが、軸42を駆動側にする場合にも全く
同様な動作となる。この場合には、軸42は図1におい
て右側から見て時計方向に回転される。それにより、ク
ラッチオン時には、一体形内輪11と第1外輪12との
間がクラッチ側回転になり、一体形内輪11と第2外輪
22との間が自由回転になり、歯車43側が従動側とな
る。
【0031】図3の装置でも同様の動作になる。この場
合には、一体形外輪12´又は軸42の何れかが駆動側
になり、それぞれ図において右側から見て反時計方向又
は時計方向にすることにより、図1の装置と同じ動作に
なる。
合には、一体形外輪12´又は軸42の何れかが駆動側
になり、それぞれ図において右側から見て反時計方向又
は時計方向にすることにより、図1の装置と同じ動作に
なる。
【0032】このようなオンオフ式トルクリミッタによ
れば、小型でコンパクトな構造で、オン/オフクラッチ
機能とトルク吸収機能との両方が満たされる。トルク吸
収機能としては、負荷側からのバックトルクと駆動側か
らの入力トルクの両方を一定の大きさまでに制限するこ
とができる。そしてこの場合、ころがり軸受クラッチの
特性により、図4に示す如くリミットトルクを精度良く
設定することができる。従って、これを二輪車に用いる
と、従来のクラッチ部分と同等以下のサイズで、クラッ
チ機能と共に、従来の二輪車には設けられていないトル
クリミット機能が付加され、二輪車の操縦性及び安全性
が大幅に向上される。又、このオンオフ式トルクリミッ
タは、歯車等のトルク伝達部を内蔵しているので、従来
の二輪車の多板式クラッチ部分と入れ換え、トルクリミ
ット機能を備えた新規な半永久的クラッチとして、その
まま使用できるものである。
れば、小型でコンパクトな構造で、オン/オフクラッチ
機能とトルク吸収機能との両方が満たされる。トルク吸
収機能としては、負荷側からのバックトルクと駆動側か
らの入力トルクの両方を一定の大きさまでに制限するこ
とができる。そしてこの場合、ころがり軸受クラッチの
特性により、図4に示す如くリミットトルクを精度良く
設定することができる。従って、これを二輪車に用いる
と、従来のクラッチ部分と同等以下のサイズで、クラッ
チ機能と共に、従来の二輪車には設けられていないトル
クリミット機能が付加され、二輪車の操縦性及び安全性
が大幅に向上される。又、このオンオフ式トルクリミッ
タは、歯車等のトルク伝達部を内蔵しているので、従来
の二輪車の多板式クラッチ部分と入れ換え、トルクリミ
ット機能を備えた新規な半永久的クラッチとして、その
まま使用できるものである。
【0033】なお以上では、オンオフ式トルクリミッタ
が二輪車に装着された場合について説明したが、本リミ
ッタは、これに限らず、オンオフ及びトルクリミットの
必要のあるあらゆる機械・装置に適用できるものであ
る。
が二輪車に装着された場合について説明したが、本リミ
ッタは、これに限らず、オンオフ及びトルクリミットの
必要のあるあらゆる機械・装置に適用できるものであ
る。
【0034】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、請求項1の
発明においては、2つのころがり軸受クラッチを結合
し、その一方クラッチ機能とトルク吸収機能とを組み合
わせることにより、オンオフクラッチ機能とバックトル
クリミット機能とを同時に備えた従来にない小型でコン
パクトな構造の機械要素が提供される。そしてこのオン
オフ式トルクリミッタは、ころがり軸受クラッチ構造に
なっているので、その耐久性は半永久的なものとなる。
請求項2の発明においては、上記に加えて、クラッチ結
合時に駆動側から負荷側に伝達される過大トルクも制限
することができる。請求項3の発明においては、内輪を
一体化することにより、部品点数の削減により製造及び
組立上一層合理化が図られる。請求項4乃至6の発明に
おいては、それぞれ請求項1乃至3の発明と同じ効果を
得ることができる。
発明においては、2つのころがり軸受クラッチを結合
し、その一方クラッチ機能とトルク吸収機能とを組み合
わせることにより、オンオフクラッチ機能とバックトル
クリミット機能とを同時に備えた従来にない小型でコン
パクトな構造の機械要素が提供される。そしてこのオン
オフ式トルクリミッタは、ころがり軸受クラッチ構造に
なっているので、その耐久性は半永久的なものとなる。
請求項2の発明においては、上記に加えて、クラッチ結
合時に駆動側から負荷側に伝達される過大トルクも制限
することができる。請求項3の発明においては、内輪を
一体化することにより、部品点数の削減により製造及び
組立上一層合理化が図られる。請求項4乃至6の発明に
おいては、それぞれ請求項1乃至3の発明と同じ効果を
得ることができる。
【図1】実施例のオンオフ式トルクリミッタの断面図で
ある。
ある。
【図2】他の実施例のオンオフ式トルクリミッタの断面
図である。
図である。
【図3】更に他の実施例のオンオフ式トルクリミッタの
断面図である。
断面図である。
【図4】内外輪間の移動量と伝達トルクとの関係を示す
曲線図である。
曲線図である。
1 中心線 2 ボールスプライン(外輪トルク伝達手
段) 2´ ボールスプライン(内輪トルク伝達手
段) 3 オンオフ装置(外輪付勢手段) 3´ オンオフ装置(内輪付勢手段) 4 スラスト軸受(第2外輪停止手段) 4´ スラスト軸受(第2内輪停止手段) 5 スラスト軸受(第1外輪停止手段) 5´ スラスト軸受(第1内輪停止手段) 10、10´ 第1ころがり軸受クラッチ部 11 一体形内輪(第1及び第2内輪) 11´ 第1内輪 12 第1外輪 12´ 一体形外輪(第1及び第2外輪) 13 第1ころ 20、20´ 第2ころがり軸受クラッチ部 21´ 第2内輪 22 第2外輪 23 第2ころ
段) 2´ ボールスプライン(内輪トルク伝達手
段) 3 オンオフ装置(外輪付勢手段) 3´ オンオフ装置(内輪付勢手段) 4 スラスト軸受(第2外輪停止手段) 4´ スラスト軸受(第2内輪停止手段) 5 スラスト軸受(第1外輪停止手段) 5´ スラスト軸受(第1内輪停止手段) 10、10´ 第1ころがり軸受クラッチ部 11 一体形内輪(第1及び第2内輪) 11´ 第1内輪 12 第1外輪 12´ 一体形外輪(第1及び第2外輪) 13 第1ころ 20、20´ 第2ころがり軸受クラッチ部 21´ 第2内輪 22 第2外輪 23 第2ころ
Claims (6)
- 【請求項1】 同じ中心軸方向に並設された第1及び第
2ころがり軸受クラッチ部であってそれぞれ前記中心軸
方向の位置を固定された第1及び第2内輪と前記中心軸
方向に移動自在な第1及び第2外輪とこれらで形成する
第1及び第2軌道に前記中心軸を含む断面から互いに反
対方向に傾斜して配設された複数の第1ころと第2ころ
とを備えた第1及び第2ころがり軸受クラッチ部と、前
記第1外輪と前記第2外輪との間でトルクを伝達する外
輪トルク伝達手段と、前記第1外輪を軌道間隔の広くな
る方向に付勢する外輪付勢手段と、前記第2外輪の軌道
間隔の狭くなる方向への移動を所定位置で停止させる第
2外輪停止手段と、を有することを特徴とするオンオフ
式トルクリミッタ。 - 【請求項2】 前記第1外輪の軌道間隔の狭くなる方向
への移動を所定位置で停止させる第1外輪停止手段を有
することを特徴とする請求項1に記載のオンオフ式トル
クリミッタ。 - 【請求項3】 前記第1内輪と第2内輪とは一体として
形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載
のオンオフ式トルクリミッタ。 - 【請求項4】 同じ中心軸方向に並設された第1及び第
2ころがり軸受クラッチ部であってそれぞれ前記中心軸
方向の位置を固定された第1及び第2外輪と前記中心軸
方向に移動自在な第1及び第2内輪とこれらで形成する
第1及び第2軌道に前記中心軸を含む断面から互いに反
対方向に傾斜して配設された複数の第1ころと第2ころ
とを備えた第1及び第2ころがり軸受クラッチ部と、前
記第1内輪と前記第2内輪との間でトルクを伝達する内
輪トルク伝達手段と、前記第1内輪を軌道間隔の広くな
る方向に付勢する内輪付勢手段と、前記第2内輪の軌道
間隔の狭くなる方向への移動を所定位置で停止させる第
2内輪停止手段と、を有することを特徴とするオンオフ
式トルクリミッタ。 - 【請求項5】 前記第1内輪の軌道間隔の狭くなる方向
への移動を所定位置で停止させる第1内輪停止手段を有
することを特徴とする請求項4に記載のオンオフ式トル
クリミッタ。 - 【請求項6】 前記第1外輪と第2外輪とは一体として
形成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載
のオンオフ式トルクリミッタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15659994A JP3477506B2 (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | オンオフ式トルクリミッタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP15659994A JP3477506B2 (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | オンオフ式トルクリミッタ |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH084792A true JPH084792A (ja) | 1996-01-09 |
JP3477506B2 JP3477506B2 (ja) | 2003-12-10 |
Family
ID=15631281
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP15659994A Expired - Fee Related JP3477506B2 (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | オンオフ式トルクリミッタ |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3477506B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013146776A1 (ja) * | 2012-03-28 | 2013-10-03 | 株式会社ユニバンス | クラッチ装置 |
JP2014224597A (ja) * | 2013-05-14 | 2014-12-04 | 澤 司郎 | ローラクラッチ |
WO2018216185A1 (ja) * | 2017-05-26 | 2018-11-29 | 株式会社ユニバンス | 動力伝達装置 |
RU2816882C1 (ru) * | 2023-10-25 | 2024-04-08 | Акционерное общество "Всероссийский научно-исследовательский институт "Сигнал" | Двухрежимная электромагнитная пружинно-шариковая муфта |
-
1994
- 1994-06-14 JP JP15659994A patent/JP3477506B2/ja not_active Expired - Fee Related
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EP2833013A4 (en) * | 2012-03-28 | 2015-12-30 | Univance Corp | CLUTCH DEVICE |
US9523398B2 (en) | 2012-03-28 | 2016-12-20 | Univance Corporation | Clutch device |
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Publication number | Publication date |
---|---|
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