JP4335990B2 - 2方向差動クラッチ - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、スプラグを用いた2方向差動クラッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パートタイム式の4輪駆動車においては、後輪がスリップして速度が落ちた瞬間に自動的に前輪に駆動力を伝えるオーバランニング型の2方向差動クラッチが用いられている。
【0003】
特開平9−25959号公報には、スプラグを用いたオーバランニング型の2方向差動クラッチが開示されている。この2方向差動クラッチは、回転軸の外周面と、その回転軸上に設けられたインプットギヤの内周面間に径の異なる二つの保持器を組込み、その大径側保持器をインプットギヤに固定し、小径側保持器を回転軸に対して回転自在に支持し、この小径側保持器に付与される摩擦抵抗により、インプットギヤと共に回転する大径側保持器と小径側保持器との間で差速を生じさせて、両保持器のポケットに跨がって組込まれたスプラグを、その両端が回転軸の外周面とインプットギヤの内周面に接触するスタンバイ状態まで傾動させ、回転軸の回転速度がインプットギヤの回転速度より低下したとき、スプラグを係合状態としてインプットギヤの回転を回転軸に伝えるようにしている。
【0004】
上記2方向差動クラッチにおいては、インプットギヤの回転方向が切り換わると、スプラグの傾むき方向も自動的に切り換わるため、インプットギヤの正逆両方向の回転を回転軸に伝達することができる。
【0005】
ここで、小径側保持器に回転抵抗を付与する抵抗手段として、その小径側保持器のインプットギヤの側面から外方に突出する端部外周にフランジを設け、このフランジの一側に設けた摩擦板を小径側保持器の軸方向に移動自在に支持し、その摩擦板を小径側保持器に支持された一部に切り離しを有する弾性リングでフランジに押し付けるようにした方法を採用することが多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記2方向差動クラッチにおいて、小径側保持器に摩擦抵抗を付与する抵抗付与手段として、一部が切り離された弾性リングを用いると、高速回転時に、弾性リングが拡径して装着位置から外れるおそれがある。この場合、摩擦板とフランジ間の摩擦力がなくなり、小径側保持器は自由に回転し得る状態となるため、2方向差動クラッチがクラッチとしての機能を発揮させることができなくなる。
【0007】
この発明の課題は、摩擦板押圧用の弾性リングが高速回転時の遠心力により拡径して装着位置から外れるのを防止できるようにした2方向差動クラッチを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明においては、回転軸上にインプットギヤと、アウトプットギヤとを設け、上記回転軸の外周とインプットギヤの内周間に径の異なる二つの保持器を組込み、小径側保持器のインプットギヤの側面から外方に突出する端部外周にフランジを設け、このフランジの一側に摩擦板と、この摩擦板をフランジに押し付ける一部が切り離された弾性リングとを設け、上記摩擦板によって回転抵抗が付与された小径側保持器とインプットギヤと共に回転する大径側保持器の相対的な回転により、両保持器のポケットに跨がって組込まれたスプラグを、その両端が回転軸の外周面とインプットギヤの内周面に接触するまで傾動させるようにした2方向差動クラッチにおいて、前記弾性リングが、切り離し端を有する波形ばね座金からなり、前記摩擦板にはその弾性リングの拡径量を制限する規制部を、弾性リングの外周間に間隔をおいて設けた構成を採用している。
【0009】
上記のように、摩擦板に規制部を設けることによって、一部が切り離された弾性リングが遠心力によって必要以上に拡径するのを防止することができる。このため、摩擦板を押圧する装着位置に弾性リングを常に保持することができ、2方向差動クラッチを確実に機能させることができる。
【0010】
ここで、規制部は、摩擦板に2条の切り込みを設け、その切り込み間を弾性リング側に起こした切り起し片であってもよい。
【0011】
上記のような2方向差動クラッチにおいて、アウトプットギヤが回転軸にスプライン嵌合されていると、インプットギヤが正転状態から停止して逆転状態に切り換えられるとき、車輪側ギヤからアウトプットギヤを介して逆転される回転軸の回転速度がインプットギヤの回転速度より高い場合に、スプラグは回転軸との接触によって中立の状態に戻されるため、インプットギヤの逆転を回転軸に伝達することができない。
【0012】
そのような不都合を解消するため、前記回転軸とアウトプットギヤとの間に、回転軸の回転をアウトプットギヤに伝えるトルク伝達機構を設け、このトルク伝達機構に回転方向の遊びを形成し、上記アウトプットギヤの一側方向に設けられた摩擦リングを回転軸に回り止めし、この摩擦リングの外周に前記アウトプットギヤの回転に対応して差速を発生するサブギヤと、そのサブギヤを摩擦リングの外周に設けられたフランジに押し付ける一部が切り離された弾性リングを取付け、前記サブギヤに、その弾性リングの拡径量を制限する規制部を設けるようにしている。そのような構成の採用によって、インプットギヤの回転方向の切り換わり時、サブギヤとフランジの接触部に作用する摩擦抵抗によって回転軸は制動され、トルク伝達機構の遊びがなくなるまでに減速される。このため、スプラグはインプットギヤの内周面および回転軸の外周面に直ちに係合し、インプットギヤの回転を回転軸に直ちに伝達することができる。
【0013】
また、サブギヤに弾性リングの拡径量を制限する規制部を設けることによって、弾性リングが高速回転時の遠心力によって必要以上に拡径するのを防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、ギヤケース1の対向側壁2には軸受3が取付けられ、その軸受3によって両端部が回転自在に支持された回転軸4上に、インプットギヤ5とアウトプットギヤ6とが設けられている。
【0015】
インプットギヤ5は、回転軸4に取付けられた軸受7によって回転自在に支持されて駆動ギヤ8と噛合し、その駆動ギヤ8から回転が伝達されるようになっている。
【0016】
インプットギヤ5の円筒形内周面9と回転軸4の円筒形外周面10間には径の異なる二つの保持器11、12が組込まれている。
【0017】
大径側保持器11はインプットギヤ5に固定され、一方、小径側保持器12は軸受13を介して回転軸4に回転自在に支持されている。その小径側保持器12に取付けられたピン14は、大径側保持器10に形成された周方向に長いピン孔15に挿入され、そのピン孔15の両端にピン14が当接する範囲内において、大径側保持器11と小径側保持器12は相対回転し得るようになっている。
【0018】
大径側保持器11と小径側保持器12のそれぞれには複数のポケット16、17が周方向に等間隔に形成され、径方向で対向するポケット16、17に跨がるようにしてスプラグ18が組込まれている。
【0019】
スプラグ18は、図3に示すように、小径側保持器12に取付けられた弾性部材19によって両側から押圧されている。その押圧によってスプラグ18は外・内端のカム面20、21が円筒形内周面9および円筒形外周面10と非係合の中立の状態に保持される。
【0020】
小径側保持器12のインプットギヤ5の側面から外方に臨む端部の外周には、フランジ22と、その一側にリング溝23とが設けられている。フランジ22の一側に設けられた摩擦板24は、リング溝23に取付けられた弾性リング25の押圧によってフランジ22に押し付けられている。弾性リング25は、図4に示すように、断面矩形の帯板を波形に成形しつつリング状に成形しており、一部に切り離し部を有している。この弾性リングの巻き数は任意であり、必要とする弾性力を得るために、板厚との関係で巻き数を決定する。
【0021】
摩擦板24は、図1および図2に示すように、回り止め機構26によって固定部としてのギヤケース1に回り止めされている。回り止め機構26として、ここでは、摩擦板24の外周に設けた突片27をギヤケース1の内面に取付けた係合板28の切欠部29に係合している。
【0022】
前記摩擦板24には、弾性リング25の拡径量を制限して、弾性リング25がリング溝23から抜け出るのを防止する規制部30が設けられている。
【0023】
図5(I)、(II)、(III )は、規制部30の各例を示す。図5(I)に示す規制部30は、摩擦板24に2条の切り込みを平行に形成し、その切り込み間を摩擦板24の片面側にV形に起こしたV形切り起し片31から成る。
【0024】
図5(II)に示す規制部30は摩擦板24にH形の切り込みを形成し、その切り込み間を摩擦板24の片面側に起こした一対の切り起し片32から成る。
【0025】
図5(III )に示す規制部30は摩擦板24にU字形の切り込みを形成し、その切り込み間を摩擦板24の片面側に起こした切り起し片33から成る。
【0026】
図2は、図5に示すV形切り起し片31の複数を周方向に等間隔に形成した例を示し、その切り起し片31によって弾性リング25の拡径量を制限し、弾性リング25からリング溝23から外れるのを防止している。
【0027】
図1および図6に示すように、回転軸4とアウトプットギヤ6との間には、回転軸4の回転をアウトプットギヤ6に伝達するトルクの伝達機構34が設けられている。トルク伝達機構34は回転軸4の外周面とアウトプットギヤ6の内周面間にトルク伝達リング35を組込み、そのトルク伝達リング35と回転軸4とをスプライン36によって相対的に回り止めし、このトルク伝達リング35の外周に設けた突部37をアウトプットギヤ6の内周面に形成された切欠部38に挿入し、この切欠部38と突部37との間に回転方向の遊びδを設け、前記突部37と切欠部38の端面の係合によって回転軸4の回転をアウトプットギヤ6に伝えるようにしている。
【0028】
アウトプットギヤ6の一側方には摩擦リング39が設けられている。摩擦リング39は前記スプライン36によって回転軸4に対して回り止めされている。
【0029】
摩擦リング39の外周にはフランジ40と、リング溝41とが設けられている。フランジ40の一側にはサブギヤ42が設けられている。サブギヤ42は摩擦リング39によって回転自在に支持され、その外周に形成された歯の数はアウトプットギヤ6の外周に形成された歯の数より少なくなっている。アウトプットギヤ6およびサブギヤ42のそれぞれは車輪側ギヤ43と噛合し、その車輪側ギヤ43からアウトプットギヤ6およびサブギヤ42が回転された場合に、サブギヤ42は歯数差によってアウトプットギヤ6より低速度で回転するようになっている。
【0030】
サブギヤ42は、摩擦リング39のリング溝41に取付けられた弾性リング44によってフランジ40に押し付けられている。弾性リング44は図4に示す弾性リング44と同一の構成から成り、一部に切り離し部が設けられている。
【0031】
上記弾性リング44はサブギヤ42に設けられた規制部45によって拡径量が制限され、リング溝41から外れるのが防止されている。
【0032】
ここで、規制部45は前記摩擦板24に形成された図5に示す規制部30と同一の構造であるため説明を省略する。
【0033】
いま、図1に示す駆動ギヤ8からインプットギヤ5に回転が伝達されると、摩擦板24によって回転抵抗が付与された小径側保持器12とインプットギヤ5の内周面に固定された大径側保持器11との間に回転速度差が生じる。このため、大径側保持器11に設けられたポケット16と小径側保持器12に形成されたポケット17との間に内周方向にずれが生じ、両ポケット16、17に跨がるようにして組込まれたスプラグ18がインプットギヤ5の回転方向に傾動する。
【0034】
例えば、インプットギヤ5が図3の矢印で示す方向に回転すると、スプラグ18は同図の左側に倒れて、両端のカム面20、21がインプットギヤ5の内周面9および回転軸4の外周面10に接触してクラッチが成立するスタンバイ状態となる。
【0035】
ここで、回転軸4は、パートタイム式4輪駆動車が2輪駆動で走行しているとき、前輪(被駆動輪)からの回転が伝達されてインプットギヤ5の回転方向と同方向に回転され、その回転速度はインプットギヤ5の回転速度より速く回転するよう設定されているため、スプラグ18はインプットギヤ5の内周面9および回転軸4の外周面10に係合せず、インプットギヤ5の回転は回転軸4に伝達されない。
【0036】
4輪駆動車の駆動輪がスリップして被駆動輪の回転速度が低下し、あるいは停止し、その被駆動輪からの回転伝達によって回転する回転軸4の回転速度がインプットギヤ5の回転速度より低下すると、スプラグ18がインプットギヤ5の内周面および回転軸4の外周面に係合し、インプットギヤ5の回転が回転軸4に伝達される。その回転軸4の回転はトルク伝達機構34を介してアウトプットギヤ6に伝達され、被駆動輪が駆動される。
【0037】
上記のような状態から自動車の進行方向の切り換えが行われると、インプットギヤ5は停止後、逆転されることになり、大径側保持器11と小径側保持器12の回転速度差によってスプラグ18は図3に示す状態の逆方向に傾動してインプットギヤ5の内周面9および回転軸4の外周面10に接触する。その接触状態において、回転軸4の回転速度がインプットギヤ5の回転速度より速いと、スプラグ18は内周面9および外周面10に係合せず、インプットギヤ5の回転は回転軸4に伝達されないこととなる。
【0038】
しかし、回転方向の切り換わりによって車輪側ギヤ43からアウトプットギヤ6およびサブギヤ42が回転されるとき、両ギヤ6、42の歯数差によってサブギヤ42はアウトプットギヤ6より低速度で回転する。このとき、サブギヤ42は弾性リング44の押圧によりフランジ40に押し付けられているため、回転軸4は制動されて、トルク伝達機構34の遊びδがなくなるまでにインプットギヤ5の回転速度より低下する。
【0039】
このため、スプラグ18は内周面9および外周面10に係合してクラッチが成立し、インプットギヤ5の回転がスプラグ18を介して回転軸4に直ちに伝達される。
【0040】
このように、インプットギヤ5の回転方向が切り換えられた場合に、回転軸4はサブギヤ42とフランジ40の接触部に作用する摩擦抵抗により減速されるため、2方向差動クラッチを直ちに差動させることができる。
【0041】
ここで、自動車の走行速度が速くなると、小径側保持器12および摩擦リング39の回転速度も速くなり、その小径側保持器12のリング溝23に取付けられた弾性リング25および摩擦リング39のリング溝41に取付けられた弾性リング44が遠心力により拡径しようとする。
【0042】
このとき、弾性リング25、44のそれぞれは摩擦板24およびサブギヤ42に形成された規制部30、45によって拡径量が制限されるため、必要以上に拡径するのが防止される。
【0043】
このため、弾性リング25、44がリング溝23、41から外れるという不都合の発生は皆無であり、2方向差動クラッチを常に確実に差動させることができる。
【0044】
【発明の効果】
以上のように、この発明においては、摩擦板に弾性リングの拡径量を制限する規制部を設けたことによって、高速回転時に弾性リングが遠心力によって必要以上に拡径して小径側保持器の装着部から外れるのを防止することができ、2方向差動クラッチが機能不能になるというトラブルの発生を未然に防止することができる。
【0045】
また、規制部を切り起しの突片とすることにより、重量の増加を防止することができる。
【0046】
さらに、アウトプットギヤと回転軸との間に回転方向の遊びを有するトルク伝達機構を設け、回転軸と一体に回転する摩擦リングの外周上にアウトプットギヤの回転に対応して差速を発生するサブギヤを設け、このサブギヤを弾性リングの押圧により摩擦リングの外周に設けられたフランジに圧接して回転軸に回転抵抗を付与したことにより、正転後、停止し、逆転方向に切り換わった時に回転軸に制動力が付与されて、回転軸の回転速度がインプットギヤの回転速度より低下するため、2方向差動クラッチを直ちに作動状態とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る2方向差動クラッチの断面図
【図2】図1のII−II線に沿った断面図
【図3】図1のIII −III 線に沿った断面図
【図4】同上2方向差動クラッチの弾性リングの側面図
【図5】(I)、(II)、(III )は同上2方向差動クラッチの摩擦板に形成した規制部の各例を示す斜視図
【図6】図1のVI−VI線に沿った断面図
【図7】図1のVII −VII 線に沿った断面図
【符号の説明】
4 回転軸
5 インプットギヤ
6 アウトプットギヤ
11 大径側保持器
12 小径側保持器
16、17 ポケット
18 スプラグ
22 フランジ
24 摩擦板
25 弾性リング
30 規制部
31、32、33 切り起し片
34 トルク伝達機構
39 摩擦リング
40 フランジ
42 サブギヤ
45 規制部
δ 遊び

Claims (5)

  1. 回転軸上にインプットギヤと、アウトプットギヤとを設け、上記回転軸の外周とインプットギヤの内周間に径の異なる二つの保持器を組込み、小径側保持器のインプットギヤの側面から外方に突出する端部外周にフランジを設け、このフランジの一側に摩擦板と、この摩擦板をフランジに押し付ける一部が切り離された弾性リングとを設け、上記摩擦板によって回転抵抗が付与された小径側保持器とインプットギヤと共に回転する大径側保持器の相対的な回転により、両保持器のポケットに跨がって組込まれたスプラグを、その両端が回転軸の外周面とインプットギヤの内周面に接触するまで傾動させるようにした2方向差動クラッチにおいて、前記弾性リングが、切り離し端を有する波形ばね座金からなり、前記摩擦板にはその弾性リングの拡径量を制限する規制部を、弾性リングの外周間に間隔をおいて設けたことを特徴とする2方向差動クラッチ。
  2. 前記規制部が、切り起し片から成ることを特徴とする請求項1に記載の2方向差動クラッチ。
  3. 前記回転軸とアウトプットギヤとの間に、回転軸の回転をアウトプットギヤに伝えるトルク伝達機構を設け、このトルク伝達機構に回転方向の遊びを形成し、上記アウトプットギヤの一側方に設けられた摩擦リングを回転軸に回り止めし、この摩擦リングの外周に前記アウトプットギヤの回転に対応して差速を発生するサブギヤと、そのサブギヤを摩擦リングの外周に設けられたフランジに押し付ける一部が切り離された弾性リングを取付け、前記サブギヤに、その弾性リングの拡径量を制限する規制部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の2方向差動クラッチ。
  4. 前記サブギヤを押圧する弾性リングの拡径量を制限する規制部が、切り起し片から成ることを特徴とする請求項3に記載の2方向差動クラッチ。
  5. 回転軸上にインプットギヤとアウトプットギヤとを設け、前記回転軸の外周とインプットギヤの内周間に径の異なる二つの保持器を組込み、小径側保持器の前記インプットギヤの側面から外方に突出する端部外周に第1フランジを設け、該第1フランジの一側に摩擦板と該摩擦板を前記第1フランジに押し付ける一部が切り離された第1弾性リングとを設け、前記摩擦板によって回転抵抗が付与された前記小径側保持器と前記インプットギヤと共に回転する前記大径側保持器との相対的な回転により、両保持器のポケットに跨がって組込まれたスプラグを、その両端が前記回転軸の外周面と前記インプットギヤの内周面に接触するまで傾動させるようにした2方向差動クラッチにおいて、
    前記摩擦板には前記第1弾性リングの拡径量を制限する第1規制部を設け、
    前記回転軸と前記アウトプットギヤとの間に、前記回転軸の回転を前記アウトプットギヤに伝えるトルク伝達機構を設け、該トルク伝達機構に回転方向の遊びを形成し、前記アウトプットギヤの一側方に設けられた摩擦リングを前記回転軸に回り止めし、前記摩擦リングの外周に前記アウトプットギヤの回転に対応して差速を発生するサブギヤと、該サブギヤを前記摩擦リングの外周に設けられた第2フランジに押し付ける一部が切り離された第2弾性リングを取付け、前記サブギヤに前記第2弾性リングの拡径量を制限する第2規制部を設けたことを特徴とする2方向差動クラッチ。
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