JP2003285229A - ワーク搬送組立装置 - Google Patents

ワーク搬送組立装置

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JP2003285229A
JP2003285229A JP2002085723A JP2002085723A JP2003285229A JP 2003285229 A JP2003285229 A JP 2003285229A JP 2002085723 A JP2002085723 A JP 2002085723A JP 2002085723 A JP2002085723 A JP 2002085723A JP 2003285229 A JP2003285229 A JP 2003285229A
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carriage
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ワークを搬送すると共にワークに部品を組付
けるワーク搬送組立装置において、所定位置で台車を停
止できるようにする。 【解決手段】 床にスリットを形成し、このスリットの
下方に、コンベアを敷設し、コンベアに取り付けたコン
ベアドッグの後方部材にレール48上を転動するローラ
を設け、床面上を移動可能な台車にスリットを通って下
方に延びる押棒部材56を設けて、コンベアの移動に伴
って、後方部材で押棒部材56を押して、床面上で台車
を搬送するものにおいて、レール48にレール凹入部4
8aを設けると共に、このレール凹入部48aの上方に
進出・退入するバッファレール112を有するバッファ
装置110を設け、ローラ49がレール凹入部48aを
移動中、後方部材と台車の押棒部材56との係合状態を
解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワーク搬送組立に
関し、例えば、自動車用のエンジントランスミッション
などのワークに複数の部品を組付けていく場合などに好
適するワーク搬送組立装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車用のエンジントランスミ
ッションなどのワークに複数の部品を組付けていく場
合、従来は、図12(A)(B)に示すように、垂直面
内でリターンする搬送装置200を用いて、搬送装置2
00で直接、またはパレット上に載せたワークWを1個
ずつ搬送しながら部品を組付けている。図12(A)
(B)において、210は作業者が乗るプラットフォー
ム、220は作業者の背部に配置された部品保管棚であ
る。なお、図12(A)では図面手前側の部品保管棚2
20は、搬送装置200や作業者の作業状況が理解し易
いように、床面に近い部分しか図示していない。
【0003】図12に示すような垂直面内リターン方式
の搬送装置200は、次のような問題点があった。第1
に、ワークWを1個ずつ搬送する方式のため、ワークW
(パレット)チェンジの際に、手待ちになり、ロスが発
生する。第2に、工程へのワークWの出入りが分からな
いため、作業者にとって作業の進み具合や遅れ具合が分
からない。第3に、搬送路のリターン側を装置下部に収
容しているために、どうしても搬送装置200の作業高
さが高くなり、搬送装置200によって作業工程が分断
され、こちら側から向こう側へ、あるいは向こう側から
こちら側への作業の応援や、作業の授受が困難である。
第4に、上記と同一理由で、どうしても搬送装置200
の作業高さが高くなり、作業者はプラットフォーム21
0上で作業せざるを得ない。このため、搬送装置200
上へのワークWの供給が困難である。また、作業者の背
部に配置された部品保管棚220へのパーツの供給も困
難になるので、部品保管棚220の高さにも制限があ
る。第5に、作業者の背部に部品保管棚220が配置さ
れているので、作業者は、部品準備時と部品組付け時と
で、180度向きを変えなければならず、しかも、作業
者の背後を他の作業者が通行可能にするためにプラット
フォーム210の幅を大きく取らなければならず、振り
向いただけでは部品準備作業ができず1ないし数歩の移
動も必要であり、作業効率が悪いのみならず、一人の作
業者が部品準備と部品組付けとの両方の作業を行なわな
ければならないため、集中力を維持することが困難で、
誤った部品を準備したり組付けてしまったりすることが
あった。
【0004】そこで、本件出願人は、上記の問題点を解
決できるワーク搬送組立装置を提案した。このワーク搬
送組立装置は、床のスリットの下方に配置されたコンベ
アと、このコンベアによって床上をスリットに沿って搬
送される台車とを具備することを特徴とするものであ
る。
【0005】ここで、床下に配置されたコンベアは、チ
ェーンコンベアやベルトコンベアやローラコンベアなど
任意の構成のコンベアを採用できる。また、台車は、コ
ンベアによって床上を搬送されるものであれば、任意の
構成のものが採用できるが、例えば、下面の4箇所にキ
ャスターを具備しているものは、キャスターによって床
面上を円滑に搬送できるため好ましい。さらに、前記コ
ンベアによって台車を搬送するためには、コンベアと台
車とを係合・離脱自在に構成する必要があるが、コンベ
アおよび台車の一方側から他方側に向かって延びる棒状
部材を設ける。もし、この棒状部材がコンベア側に設け
られておれば、この棒状部材で台車の一部を押すように
し、この棒状部材が台車側に設けられておれば、この棒
状部材をコンベアによって押すようにすればよい。
【0006】このようなワーク搬送組立装置によれば、
コンベアが床下に配置されており、このコンベアによっ
て台車が床上を搬送されるので、次のような特長が得ら
れる。第1に、ワークWを連続的に搬送する方式のた
め、ワークW(パレット)チェンジによる手待ちやロス
が発生しない。第2に、工程へのワークWの出入りが分
かり易いため、作業者にとって作業の進み具合や遅れ具
合が分かり、作業効率が上がる。第3に、台車が床面上
を搬送されるため、搬送装置によって作業工程が分断さ
れることがなく、こちら側から向こう側へ、あるいは向
こう側からこちら側への作業の応援や、作業の授受が可
能になる。第4に、上記と同一理由で、台車の作業高さ
が低くなり、台車上へのワークWの供給が容易である。
第5に、部品準備作業と、部品組付け作業とを、別々の
作業者が行なうことによって、部品組付け作業者が18
0度向きを変える必要がなくなるのみならず、部品準備
のために移動する必要がなくなるため、作業効率が向上
する。しかも、部品準備作業と部品組付け作業との分業
化によって、集中力を維持し易くなり、誤った部品を準
備したり、組付けてしまったりすることがなくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のワー
ク搬送組立装置においては、コンベアによって台車を搬
送する構造のものであるため、コンベアを停止しない限
り、台車を停止することができない。そのため、例え
ば、台車上にワークを載置する際や、台車上に搭載され
たワークに対して部品を組付ける際にも、移動中の台車
上にワークを載置したり、移動中の台車に搭載されたワ
ークに対して部品を組付けなけれならず、それらの作業
が困難であり、場合によっては、台車上からワークを落
下させたり、ワークに対して部品を組付けることができ
ないことがあった。あるいは、上記と逆に、移動中の台
車から部品の組付けを終わったワークを降ろす場合に
も、台車上からワークを落下させることがあった。
【0008】そこで、本発明は、コンベアは連続的に移
動させ続けるにもかかわらず、台車を任意の位置で停止
することが可能なワーク搬送組立装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
されたワーク搬送組立装置は、上記の課題を解決するた
めに、床のスリットの下方に配置されたコンベアと、こ
のコンベアによって床上をスリットに沿って搬送される
台車とを具備するワーク搬送組立装置において、前記コ
ンベアの所定個所に、コンベアと台車との係合状態を解
除するバッファ装置を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0010】このようなワーク搬送組立装置によれば、
所定個所に配置されたバッファ装置によって、コンベア
と台車の係合状態が解除されるので、コンベアが移動を
し続けても、台車がその場所に置いて行かれて停止する
ため、停止した台車に対してワークを載置したり、停止
した台車に搭載されているワークに対して部品を組付け
たりすることができる。あるいは、上記と逆に、停止し
た台車からワークを降ろすことができる。したがって、
台車へワークを搭載する時や台車からワークを降ろす時
にワークが落下したり、ワークへの部品の組付けができ
なくなったりすることがなくなる。
【0011】本発明の請求項2に記載されたワーク搬送
組立装置は、前記コンベアが、床下を走行するチェーン
と、このチェーンに所定間隔で係合されて床下に配設さ
れたレール上を搬送されるコンベアドッグとを具備する
ことを特徴とするものである。
【0012】このようなワーク搬送組立装置によれば、
チェーンの移動によって、コンベアドッグがレール上を
搬送されるので、直接チェーンによって台車を搬送する
場合に比較して、台車の搬送が円滑に行なえる。
【0013】本発明の請求項3に記載されたワーク搬送
組立装置は、前記台車が、その底部から床のスリットを
通って下方に向かって延びる押棒部材を有し、前記コン
ベアドッグによってこの押棒部材が押されるように構成
されたことを特徴とするものである。
【0014】このようなワーク搬送組立装置によれば、
コンベアドッグから床上に立ち上がるものが存在しない
ため、床面がスリット部分を除いて完全フラットにで
き、台車の移動が円滑にできることは勿論のこと、作業
者の移動も円滑に行なえるようになる。
【0015】本発明の請求項4に記載されたワーク搬送
組立装置は、前記コンベアドッグが、前記チェーンに係
合された前方部材と、この前方部材に水平ピンを介して
係合された後方部材とを具備しており、前方部材と後方
部材とが少なくとも垂直面内で相互にピン回りに回動自
在に構成されていることを特徴とするものである。
【0016】このようなワーク搬送組立装置によれば、
前方部材によって後方部材が引張られ、かつ、前方部材
の位置に対して後方部材の取り得る垂直面内高さ位置が
多様になり、床下に配置されたコンベアドッグの走行す
るレールにレール凹入部を設けると、前方部材に対して
後方部材が傾斜可能になり、搬送装置を多様に構成する
ことができる。
【0017】本発明の請求項5に記載されたワーク搬送
組立装置は、前記後方部材が前記レール上を転動するロ
ーラを備え、前記レールがレール凹入部を備えると共
に、バッファ装置がこのレール凹入部の上方に進出・退
入するバッファレールを具備することを特徴とするもの
である。
【0018】このようなワーク搬送組立装置によれば、
前方部材によって後方部材が引張られ、かつ、前方部材
と後方部材が垂直面内で相互に回動自在に構成されてい
るので、後方部材がレール凹入部を走行する場合に、こ
の後方部材が前方部材に対して進行方向の後方に傾斜す
ることが可能になり、後方部材と台車の押棒部材との係
合状態が解除されて、後方部材によって台車の押棒部材
を押すことができなくなり、台車をその場所で停止させ
ることができる。
【0019】本発明の請求項6に記載されたワーク搬送
組立装置は、前記バッファ装置が、前記台車の押棒部材
を所定位置で停止させる回動自在のストッパプレートを
具備していることを特徴とするものである。
【0020】単にバッファ装置の位置でコンベアドッグ
と台車の押棒部材とを係合状態を解除するだけでは、台
車の重力慣性によって台車がなお進行方向に若干移動す
るため、その停止位置が不安定であるが、上記のような
ワーク搬送組立装置によれば、ストッパプレートによっ
て、台車を一定位置で確実に停止させることができるた
め、台車上へワークを搭載する際や、台車に搭載された
ワークに対して部品を組付ける際、および台車からワー
クを降ろす際に、所定位置で作業することができ、台車
からワークを落下させたり、ワークへの部品組付けがで
きないといった事態をより確実に防止できる。
【0021】本発明の請求項7に記載されたワーク搬送
組立装置は、前記バッファ装置の進行方向の手前側およ
び向こう側に、それぞれ前記コンベアドッグの通過を検
出するセンサを具備することを特徴とするものである。
【0022】上記のワーク搬送組立装置によれば、バッ
ファ装置の手前側に配置されたセンサがコンベアドッグ
の通過を検出すると、バッファレールの駆動部にバッフ
ァレールの進出・退入動作をさせないように信号を送
り、バッファレールとコンベアドッグとの干渉を防止す
ることができる。すなわち、もし、バッファレールが退
入した状態でコンベアドッグの後方部材がレール凹入部
を走行中にバッファレールが進出すると、後方部材がバ
ッファレールによって損傷するし、逆にバッファレール
が進出した状態でコンベアドッグの後方部材がバッファ
レール上を走行中にバッファレールが退入すると、後方
部材がバッファレール上から落下する。しかしながら、
上記のワーク搬送組立装置によれば、バッファ装置の手
前側に配置されたセンサがコンベアドッグの通過したこ
とを検出して、バッファ装置の駆動部にバッファ装置を
動作させないような信号を送ることによって、上記のコ
ンベアドッグとバッファレールとの干渉を防止すること
ができる。
【0023】また、バッファ装置の進行方向の向こう側
に配置されたセンサは、コンベアドッグが通過したこと
を検出して、バッファレールの駆動部に、バッファレー
ルの駆動を許容する信号を送ることによって、バッファ
レールを進出・退入させることを可能にする。このとき
には、バッファ装置の位置には、コンベアドッグが存在
していないので、バッファレールを進出・退入させて
も、バッファレールとコンベアドッグとが干渉すること
はない。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係るワ
ーク搬送組立装置について、図面を参照して説明する
が、本発明のバッファ装置について説明する前に、本発
明の前提となるワーク搬送組立装置について説明する。
図1は自動車の組立ラインに適用した場合のワーク搬送
組立装置の概略斜視図である。図2,図3および図4は
図1のコンベアにおける要部の平面図,側面図および正
断面図である。図5は曲線状に敷設されたコンベアとそ
の上を転動するコンベアドッグとの平面図である。図6
(A)は台車の平面図、図6(B)は側面図、図6
(C)は正面図、図6(D)は後面図である。なお、図
6(A)および図6(B)では、天板部の図示を省略し
ている。図7は台車および部品供給台車の斜視図であ
る。
【0025】図1において、1は床で、水平周回型の搬
送路10に沿ってスリット2が設けられている。このス
リット2の下方には、図面では見えないが、後述するコ
ンベア30が配設されている。また、このスリット2に
近接して水平周回型のメインライン搬送路20に沿って
スリット3が設けられている。このスリット3の下方に
も、図面では見えないが、コンベアが配置されている。
【0026】また、前記スリット2に沿って所定間隔
で、前記コンベア30によって床1上を搬送される台車
50が配置されている。この台車50は、後述するよう
に、前記コンベア30に対して係合・離脱自在に構成さ
れている。また、この台車50に対して、その進行方向
前方に、後述する部品供給台車60が係合・離脱自在に
配置されている。
【0027】前記準備ラインの搬送路10のスリット2
におけるスリット3側とは反対側には、進行方向に沿っ
て、部品供給基地70と、フロントフレーム前工事ライ
ン80(以下、Fr前工事ライン80という)と、エン
ジン順建てサブアッセンブリ基地90(以下、SA基地
90という)が設けられている
【0028】以下、上記各構成部分について、順を追っ
て詳述する。まず、コンベア30は、図2,図3および
図4に示すように、床1の下方に設けられたピット31
内に、チェーン用の上面の一部を除く略4方を覆うレー
ル32が配置固定されており、チェーン33を図示しな
い駆動モータなどによって駆動することによって、レー
ル32上をチェーン33に所定間隔で取り付けられたロ
ーラ34,35が転動することによって、チェーン33
が進行方向に円滑に搬送される。一方のローラ34は、
水平ピン36によって垂直面内で回転自在に取り付けら
れており、レール32の底面と天井面とでチェ−ン33
を位置規制し、他方のローラ35は垂直ピン37(図3
では中心軸線のみ示す)によって水平面内で回転自在に
取り付けられており、レール32の左右両内側面でチェ
−ン33を位置規制している。
【0029】前記チェーン33は、図3から明らかなよ
うに、隣接するチェーン要素33a,33bが上向き,
横向きに交互に配列されており、それら相互が水平ピン
38および垂直ピン39(図3では中心軸線のみ示す)
を介して結合されており、垂直面内および水平面内で屈
曲自在に構成されている。
【0030】前記チェーン33には、所定間隔(例え
ば、3mピッチ)で、コンベアドッグ40が前記ローラ
34の軸36に揺動自在に取り付けられている。このコ
ンベアドッグ40は、前記チェーン33に取り付けられ
た前方部材41と、この前方部材41によって引張られ
る後方部材42とを有する。
【0031】前記前方部材41の前方上部には、水平ピ
ン43を介して、後述する台車50の押棒部材のストッ
パ44が揺動自在に取り付けられている。このストッパ
44は、その長さ方向の中心位置から若干後方部分が水
平ピン43によって取り付けられているため、前方部材
41が図3に示すような直立状態では、図示するよう
に、進行方向前方に傾いており、台車50の後述する押
棒部材がこの前方部材41を越えて進行方向前方に出な
いように、ストッパとして機能している。一方、前方部
材41が所定角度以上後方に傾いた際には、図3の2点
鎖線で示すように、前方部材41の上面と平行状態にな
り、前記押棒部材がこの前方部材41を越えて進行方向
前方に出ることを許容するようになる。この動作につい
ては後述する。
【0032】前記前方部材41の二股状の後端部分41
a,41aには、水平ピン45が取り付けられており、
この水平ピン45に対して、後方部材42の連結アーム
46が遊嵌係合されており、垂直面内で回動自在に、か
つ、前記後端部分41a,41aの間隔寸法と連結アー
ム46の幅寸法との公差によって水平面内で所定角度だ
け回動可能に取り付けられている。
【0033】また、前記後方部材42の前端上部には、
後述する台車50の押棒部材が係合する前方に向かって
凹状の係合部材47が設けられている。また、この後方
部材42には、レール48,48上を転動するローラ4
9,49が回転自在に取り付けられている。したがっ
て、後方部材42は前方部材41によって引張られると
共に、ローラ49,49によってレール48,48上を
円滑に転動する。この状態では、後方部材42は垂直状
態に保持され、したがって、前方部材41も直立状態に
保持されている。
【0034】また、前述のように、前記チェーン33の
チェーン要素33a,33bが水平面内で垂直ピン38
の軸回りに回動自在である構成によって、コンベア30
を図5に示すように、曲線状に敷設することが可能であ
り、また、前記コンベアドッグ40の前方部材41と後
方部材42とが、前述のように水平面内で所定角度だけ
回動自在である係合構造によって、コンベアドッグ40
が、曲線状に敷設されたコンベア30のレール48上を
曲線状に移動することが可能で、コンベア30の敷設形
態の自由度が大きくなり、図1に示すような水平周回型
の搬送路10,20を構成することができる。
【0035】前記台車50は、図6(A)〜図6(D)
に示すように、ワークWを載置する天板部51と、底板
部52と、天板部51と底板部52との間を結合する支
柱53と、底板部52の下面4隅に取り付けられたキャ
スター54と、底板部52の進行方向前方端中央部およ
び後方端中央部の下に固定された断面形状がコ字形の取
付金具55a,55bと、それぞれの取付金具55a,
55bに垂直状態に取付られて下方に向かって延びる押
棒部材56およびガイド棒部材57とを具備している。
前記押棒部材56およびガイド棒部材57は、それぞれ
床1面よりも下方位置部分に、セットカラー56a,5
7aを有し、このセットカラー56a,57a上に、ウ
レタン製などのベアリング58,59が回転自在に嵌装
されている。これらのベアリング58,59は、図4に
示すように、床1に設けられたスリット2の側部下面に
固定されたレール4にガイドされて、台車50の横振れ
を規制する。なお、図6(A)および図6(B)は天板
部51を省略して示し、図6(A)の矢印は、台車50
の進行方向を示している。
【0036】前記部品供給台車60は、前記台車50の
進行方向前方部分に係合可能な形状・構造を有し、図7
の実施形態では、矩形状の台車50に対応して、平面視
がコ字形の天板部61と、平面視がコ字形の底板部62
(前記天板部との間に部品収納ボックスや部品収納棚を
具備していてもよい)と、この底板部62の下面4隅に
固定されたキャスター63と、部品供給作業者がこの部
品供給台車60を押して移動し易くするハンドル64と
を有する。
【0037】次に、このワーク搬送組立装置の動作を説
明する。まず、部品供給基地70で、部品準備作業者に
よって、部品保管棚71から部品供給台車60上に、所
定の種類および点数の部品が準備される。このとき、部
品準備作業者は、左右90度の姿勢変更だけで良いの
で、従来の背部に配置された部品保管棚から姿勢を18
0度変更して部品を取り出す場合に比較して、部品準備
作業を容易に行なうことができ、誤った部品を準備する
確率が低減する。
【0038】このようにして、部品がセットされた部品
供給台車60は、部品供給作業者によって台車50の位
置まで移動されて、台車50の進行方向前方から台車5
0に係合される。この部品供給台車60の運搬時および
係合時に、ハンドル64が役立つ。チェーン33の駆動
によって、台車50の押棒部材55がコンベアドッグ4
0の係合部材47に押されて進行方向に移動すると、そ
れに伴って、部品供給台車60は台車50に押されて、
進行方向に移動する。
【0039】台車50および部品供給台車60が、Fr
前工事ライン80の位置まで搬送されると、Fr前工事
ライン80で前工事を終わっているフロントフレームF
rが、台車50上に供給される。
【0040】フロントフレームFrが供給載置された台
車50および部品供給台車60が、SA基地90位置ま
で搬送されると、サブアッセンブリを終了したエンジン
EGが、台車50のフロントフレームFr上に供給載置
される。
【0041】搬送路10の直線状部分の前方端部で進行
方向を180度変換された台車50および部品供給台車
60が、エンジン前工事ライン100に来ると、ワーク
であるエンジンEGに対して、各種部品が順次組付けら
れていく。このとき、ワークであるエンジンEGのすぐ
側にある部品供給台車60上に部品がセットされている
ので、部品組付け作業者は移動が不要で集中して部品組
付けを行なうことができる。各種部品の組付けが終了し
たエンジンEGは、エンジン前工事ライン100の終端
部で、エンジン前工事ライン100からホイストHSな
どによって持ち上げられて、隣接するメインライン搬送
路20の台車21上の自動車シャーシSY(図示省略)
に載置されて固定され、さらに、このエンジンEGを搭
載したシャーシSYに対して、上からボディBYが供給
されて固定される。
【0042】エンジンEGが取り去られた台車50およ
び部品供給台車60が、部品供給基地70に位置まで帰
って来ると、部品供給作業者によって、部品供給台車6
0が台車50から離脱されて、再び、部品供給基地70
に運ばれて、部品保管棚71から所定の部品が取り出さ
れて、部品供給台車60上に準備される。以上の動作を
繰り返して、自動車組立作業が連続的に実施される。
【0043】上記のワーク搬送組立装置によれば、床1
の下方に配置されたコンベア33によって、台車50お
よび部品供給台車60が床1の上を搬送されるので、次
のような特長が得られる。第1に、ワークWを連続的に
搬送する方式のため、ワークW(パレット)チェンジに
よる手待ちやロスが発生しない。第2に、工程へのワー
クWの出入りが分かり易いため、作業者にとって作業の
進み具合や遅れ具合が分かり、作業効率が上がる。第3
に、台車50が床1上を搬送されるため、搬送装置によ
って作業工程が分断されることがなく、部品組立作業者
がこちら側から向こう側へ、あるいは向こう側からこち
ら側への移動が容易になり、作業の応援や、作業の授受
が可能になる。第4に、上記と同一理由で、台車50の
作業高さが適正になり、台車50上へのワークWの供給
が容易である。第5に、部品準備作業と部品組付作業と
を、別々の作業者が行なうことによって、部品組付作業
者が180度向きを変える必要がなくなるため、作業効
率が向上する。また、部品準備作業と部品組付作業との
分業化によって、それぞれ集中力を維持した作業が可能
になり、誤った部品を準備したり組付けたりすることが
なくなるのみならず、準備された部品を部品準備作業者
と部品組付作業者とによってダブルチェックすることに
なるため、誤った部品を組付けたり、部品の欠品を生じ
たりすることがなくなる。
【0044】以上は、チェーン33によって、台車50
を連続的に搬送する場合について説明したが、部品供給
基地70で、台車50に部品供給台車60を係合および
/または離脱する場合、Fr前工事を終わったフロント
フレームFrを台車50上に搭載する場合、EG順建て
サブアッセンブリを行なう場合、あるいは、エンジン前
工事ライン100でエンジンEGに部品を組付ける場合
に、チェーン33を連続的に搬送しながら、台車50の
みを一時的に停止させることが望ましい。
【0045】図8(A)は、そのような要望を実現する
本発明の台車停止ポジションにおけるバッファ装置11
0の平面図で、図8(B)は図8(A)のバッファ装置
110をA線位置から見た側面図である。また、図9は
図8(A)のバッファ装置110をB線位置から見た概
略断面図である。
【0046】バッファ装置110は、レール48,48
の一部に、下方に凹入するレール凹入部48a,48a
を有し、このレール凹入部48a,48a上に、側方か
ら油圧シリンダ111,111によって進出・退入され
るバッファレール112,112を有する。すなわち、
バッファレール112,112が進出して、レール凹入
部48a,48aを覆っている状態では、バッファレー
ル112,112がレール48,48と同一線上、かつ
同一平面であることによって、コンベアドッグ40のロ
ーラ49,49は、このバッファレール112,112
上を、図3に示すと同様に転動して行く。
【0047】これに対して、図8(A)に示すように、
バッファレール112,112が退入している状態で
は、コンベアドッグ40のローラ49,49は、レール
凹入部48a,48a上を転動する。ここで、ローラ4
9,49がこのレール凹入部48a,48aに向かって
進行方向手前側の傾斜面を降下して行く際には、図8
(B)の右側の2点鎖線に示すように、コンベアドッグ
40の後方部材42は、前方部材41よりも低い位置を
進行する結果、進行方向の後方に向かって傾く。それに
よって、後方部材42の係合部材47と、台車50の押
棒部材56との係合状態が解除され、後方部材42が移
動し続けるにもかかわらず、台車50はその場所に置い
て行かれる。
【0048】また、コンベアドッグ40の後方部材42
のローラ49,49がレール凹入部48a,48aから
レール48,48に向かって進行方向前方側の傾斜面を
上昇して行く際には、図8(B)の左側の2点鎖線に示
すように、コンベアドッグ40の後方部材42は、進行
方向の後方に向かって傾く。ローラ49,49が傾斜面
を登り切って、レール48,48上に乗ると、後方部材
42は再び、水平状態に復帰する。そこで、もし係合部
材47の前方位置に台車50の押棒部材56が位置して
おれば、後方部材42の係合部材47が、再び、台車5
0の押棒部材56と係合状態に復帰する。
【0049】前記一方(図示下方)のバッファレール1
12の上方には、取付板113にピン114を介してス
トッパプレート115が水平面内で回動自在に取り付け
られている。このストッパプレート115は先端部分1
15aと後端部分115bとを有し、後端部分115b
にはピン116を介してエアシリンダ117が取り付け
られている。そして、エアシリンダ117のロッドが伸
出すると、ストッパプレート115がピン114を中心
に反時計方向に回動して、図示2点鎖線に示すように、
進行方向に対して略平行状態になって、台車50の押棒
部材56の進行を妨げないようになっている。
【0050】また、エアシリンダ117のロッドが退入
した状態では、ストッパプレート115がピン114を
中心に時計方向に回動して、図示実線に示すように、先
端部分115aが台車50の押棒部材56の進行方向前
方に位置する。このため、台車50の押棒部材56は、
ストッパプレート115の先端部分115aによって停
止され、台車50が停止される。この停止状態の台車5
0に対して、部品供給台車60を係合・離脱させたり、
Fr前工事を終わったフロントフレームFrを台車50
上に搭載を行なったり、EG順建てサブアッセンブリを
行なったり、あるいは台車50に搭載されたエンジンE
Gに対して、部品の組付けを行なう。
【0051】停止状態の台車50に対して、部品供給台
車60を係合・離脱させたり、Fr前工事を終わったフ
ロントフレームFrを台車50上に搭載をしたり、EG
順建てサブアッセンブリを行なったり、あるいは台車5
0に搭載されたエンジンEGに対して、部品の組付けを
行なう作業が終了すると、作業者が作業完了信号を発し
て、エアシリンダ117のロッドを伸出させる。する
と、ストッパプレート115の先端部分115aがピン
114を中心に反時計方向に回動して、図8(A)の2
点鎖線位置になり、台車50が搬送可能になる。
【0052】前記バッファ装置110において、万一、
コンベアドッグ40が、このバッファ装置110位置に
あるときに、油圧シリンダ111,111によってバッ
ファレール112,112が進出・退入すると、コンベ
アドッグ40の後方部材42がバッファレール112,
112と干渉する事態が生じる。例えば、コンベアドッ
グ40の後方部材42が、バッファレール112,11
2上を通過中にバッファレール112,112が退入す
ると、後方部材42がレール凹入部48a,48aに落
下する。一方、コンベアドッグ40の後方部材42が、
レール凹入部48a,48a上を通過中にバッファレー
ル112,112が進出すると、後方部材42がバッフ
ァレール112,112によって損傷される。
【0053】そのようなコンベアドッグ40の後方部材
42とバッファレール112,112との干渉を防止す
るためには、バッファ装置110の進行方向前後に、コ
ンベアドッグ40の通過を検出するセンサを設ければよ
い。図8(A)には、そのようなセンサ118,119
が設けられている。なお、図示例のセンサ118,11
9は透過型センサで、発光器118a,119aと受光
器118b,119bとを、コンベアドッグ40の通過
軌跡を挟んで対向して設置してある。
【0054】進行方向の手前側のセンサ118は、コン
ベアドッグ40が通過したことを検出して、バッファ装
置110が進出・退入しないようにする信号を油圧シリ
ンダ111の駆動部に送るものである。進行方向の前方
側のセンサ119は、コンベアドッグ40が通過したこ
とを検出して、バッファ装置110の進出・退入を許容
する信号を油圧シリンダ111の駆動部に送るものであ
る。このバッファ装置110の進行方向の長さ寸法は、
例えば60cm程度であり、一方、コンベアドッグ40
は、先にも述べたように、例えば、3m間隔でチェーン
33に取り付けられているので、バッファ装置110位
置に複数のコンベアドッグ40が存在することはなく、
上記のような簡単な構成で、コンベアドッグ40とバッ
ファ装置110との干渉を防止することができる。
【0055】図1に示した実施形態のワーク搬送組立装
置は、単一の水平周回型の搬送路を有するものである
が、複数の水平周回型の搬送路を組合せることもでき
る。そのような場合、ワーク搬送組立装置の多様な構成
が可能になる。
【0056】図10は2つの水平周回型搬送路120,
130を組合せた実施形態のワーク搬送組立装置の概略
平面図を示す。第1の水平周回型搬送路(以下、第1搬
送路という)120は、例えば、ワークおよび部品供給
ラインであり、第2の水平周回型搬送路(以下、第2搬
送路という)130は、例えば、エンジン前工事ライン
である。
【0057】第1搬送路120は、第2搬送路130を
3方から取り囲むように配置されており、両搬送路12
0,130は一直線上に並んだ2つの台車受渡ゾーン1
40,150を有する。一方(図示左方)の台車受渡ゾ
ーン140は、第1搬送路120から第2搬送路130
に台車50を受渡し、他方(図示右方)の台車受渡ゾー
ン150は、第2搬送路130から第1搬送路120に
台車50を受渡すものである。
【0058】これらの台車受渡ゾーン140,150に
おいては、受渡側のチェーン33は降下し、受取側のチ
ェーン33は上昇する。例えば、一方の台車受渡ゾーン
140では、第1搬送路120のチェーン33が降下
し、第2搬送路130のチェーン33が上昇する。ま
た、他方の台車受渡ゾーン150では、第2搬送路13
0のチェーン33が降下し、第1搬送路120のチェー
ン33が上昇する。
【0059】したがって、それぞれの台車受渡ゾーン1
40,150において、台車50がチェーン33(すな
わち、コンベアドッグ40)からフリー状態になり、こ
のフリー状態になった台車50を、プッシャ160,1
70によって、強制的に進行方向前方の搬送路に移動さ
せる。
【0060】図11(A)はプッシャ160,170の
概略平面図を示し、図11(B)は概略側面図を示す。
図において、161(171)はプッシャ本体で、第1
搬送路120と第2搬送路130とに跨る範囲内で、搬
送路に沿って進行方向に前進動作→搬送路に沿って進行
方向とは反対方向に後退動作する、水平面内での往復動
作を行なうように構成されている。このプッシャ本体1
61(171)には、その進行方向と直角方向に水平状
に伸出・退入する押棒162(172)を有する。
【0061】なお、上記のように、押棒162(17
2)をプッシャ本体161(171)に対して伸出・退
入させる構成は、プッシャ160(170)を簡単な構
造にできるが、押棒162(172)をプッシャ本体1
61(171)に対して伸出・退入させる代わりに、プ
ッシャ本体161(171)を、チェーン33に接近動
作→進行方向に前進動作→チェーン33から離隔動作→
進行方向とは逆方向に後退動作のスクウェアモーション
を行なわせてもよい。
【0062】したがって、例えば、第1受渡ゾーン14
0について説明すれば、第1搬送路120のチェーン3
3が降下して、台車50がフリー状態になると、押棒1
62がチェーン33側に向かって伸出して、台車50の
押棒部材56の後方に位置し、プッシャ本体161の進
行方向への移動によって押棒162が押棒部材56を押
して、進行方向前方に移動する。すると、台車50が第
1搬送路120上から第2搬送路130上に強制的に移
動させられる。
【0063】その位置で、押棒162がチェーン33と
は反対側に向かって退入すると、押棒162が押棒部材
56から離脱して、台車50はプッシャ160からフリ
ー状態になる。この状態で、第2搬送路130のコンベ
アドッグ40の係合部材47が上昇して来ると、この係
合部材47が台車50の押棒部材56と係合されて、押
棒部材56を押すことによって、台車50が第2搬送路
130を搬送される。ここで、第2搬送路130のコン
ベアドッグ40の上昇時には、コンベアドッグ40の前
方部材41が進行方向の後方へ傾いているので、この前
方部材41に取り付けられたストッパ44は、図3の2
点鎖線に示すように、前方部材41の上面と平行状態に
なっており、台車50の押棒部材56はストッパ44と
干渉することなく、後方部材42の係合部材47と円滑
に係合する。このような台車50の受渡動作は、第2受
渡ゾーン150においても同様に行なわれる。
【0064】このため、第1搬送路120の一方端部
(図示右方)の部品供給基地70(図示省略)で部品供
給台車60に部品をセットして、この部品供給台車60
を台車50に係合し、他方端部(図示左方)のSA基地
90(「載」の字を○で囲んで示す)で、台車50上に
エンジンEGを載置供給し、このエンジンEGを搭載し
た台車50が、第1受渡ゾーン140に来ると、前述の
プッシャ160の動作によって、台車50が第1搬送路
120から第2搬送路130に移動させられる。
【0065】第2搬送路130に移動された台車50上
に搭載されたエンジンEGに対して、順次部品が組み付
けられる。図10では、6つの部品組付けステーション
が設けられており、それぞれ図8(A)(B)および図
9に示すようなバッファ装置110が設けられている。
【0066】部品組付けが終わった台車50が、第2受
渡ゾーン150に来ると、前述と同様のプッシャ170
の動作によって、台車50が第2搬送路130から第1
搬送路120に移動させられる。第1搬送路120を搬
送された台車50が、ワークの取出位置(「脱」の字を
○で囲んで示す)に来ると、図示しないホイスト(図1
参照)などによって、台車50上からエンジンEGがメ
インラインの搬送路20の台車21(図1参照)に移載
される。
【0067】以上のように、第1搬送路120と第2搬
送路130とを組合せて複合型のワーク搬送組立装置を
構築することができる。このような複合型のワーク搬送
組立装置においては、第1搬送路120と第2搬送路1
30との搬送速度を異ならせることができる。すなわ
ち、第1搬送路120は、第2搬送路130を取り囲む
ように配置されているので、その長さが第2搬送路13
0の長さよりも長くなると共に、第2搬送路130はそ
の部品組付けのために所定の搬送速度に設定せざるを得
ないが、第1搬送路120は、その搬送速度を任意に設
定できる。したがって、第2搬送路130の搬送速度を
所定速度(例えば、0.8m/s〜2.0m/s程度)
に設定すると共に、第1搬送路120の搬送速度を高速
(例えば、MAX15m/s程度)に設定することが可
能になる。それによって、生産性が向上する。
【0068】なお、図10では、2つのワーク搬送路1
20,130を組合せる場合について説明したが、3つ
以上のワーク搬送路を組合せてもよい。
【0069】
【発明の効果】本発明は、以上のように、床のスリット
の下方に配置されたコンベアと、このコンベアによって
床上をスリットに沿って搬送される台車とを具備するワ
ーク搬送組立装置において、前記コンベアの一部に、コ
ンベアと台車との係合状態を解除するバッファ装置を設
けたことを特徴とするものであるから、バッファ装置に
おいて、コンベアと台車の係合状態が解除されるので、
コンベアが移動をし続けても、台車がその場所に置いて
行かれるため、停止した台車に対してワークを載置した
り、停止した台車に搭載されているワークに対して部品
を組付けたりすることができる。したがって、台車から
ワークが落下したり、ワークへの部品の組付けができな
くなったりすることがなくなる。
【0070】また、バッファ装置に回動自在のストッパ
プレートを設けることによって、台車を所定の位置にお
いて高精度で停止させることができる。
【0071】さらに、バッファ装置の進行方向の前後
に、コンベアドッグの通過を検出するセンサを設けるこ
とによって、コンベアドッグとバッファ装置との干渉を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車の組立ラインに適用した場合の本発明の
前提となるワーク搬送組立装置の概略斜視図である。
【図2】図2は図1のコンベアにおける要部の平面図で
ある。
【図3】図3は図2のコンベアの側面図である。
【図4】図4は図2のコンベアの正断面図である。
【図5】曲線状に敷設されたコンベアとその上を転動す
るコンベアドッグとの平面図である。
【図6】(A)は台車の天板部を省略した平面図、
(B)は台車の天板部を省略した側面図、(C)は台車
の正面図、(D)は台車の後面図である。
【図7】台車および部品供給台車の斜視図である。
【図8】(A)は本発明のバッファ装置の平面図、
(B)は(A)のバッファ装置のA線位置から見た側面
図である。
【図9】図8(A)のバッファ装置のB線位置から見た
正断面図である。
【図10】本発明の他の実施形態に係るワーク搬送組立
装置における複合型搬送路の平面図である。
【図11】(A)は図10のワーク搬送組立装置におけ
るプッシャの平面図、(B)は(A)のプッシャの側断
面図である。
【図12】(A)は従来のワーク搬送組立装置の概略斜
視図、(B)は(A)のワーク搬送組立装置の概略側面
図である。
【符号の説明】
1 床 2,3 スリット 10,20 搬送路 30 コンベア 33 チェーン 40 コンベアドッグ 41 前方部材 42 後方部材 48 レール 48a レール凹入部 49 ローラ 50 台車 51 天板部 54 キャスター 56 押棒部材 60 部品供給台車 61 天板部 63 キャスター 70 部品供給基地 80 フロントフレーム前工事ライン 90 エンジン順建てサブアッセンブル基地 100 エンジン前工事ライン 110 バッファ装置 111 油圧シリンダ 112 バッファレール 115 ストッパプレート 117 エアシリンダ 120 第1の水平周回型搬送路(第1搬送路) 130 第2の水平周回型搬送路(第2搬送路) 140 第1の台車受渡ゾーン 150 第2の台車受渡ゾーン 160,170 プッシャ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床のスリットの下方に配置されたコンベ
    アと、このコンベアによって床上をスリットに沿って搬
    送される台車とを具備するワーク搬送組立装置におい
    て、 前記コンベアの所定個所に、コンベアと台車との係合状
    態を解除するバッファ装置を設けたことを特徴とするワ
    ーク搬送組立装置。
  2. 【請求項2】 前記コンベアが、床下を走行するチェー
    ンと、このチェーンに所定間隔で係合されて床下のレー
    ル上を搬送されるコンベアドッグとを具備することを特
    徴とする請求項1に記載のワーク搬送組立装置。
  3. 【請求項3】 前記台車が、その底部から床のスリット
    を通って下方に向かって延びる押棒部材を有し、前記コ
    ンベアドッグによってこの押棒部材が押されるように構
    成されたことを特徴とする請求項2に記載のワーク搬送
    組立装置。
  4. 【請求項4】 前記コンベアドッグが、前記チェーンに
    係合された前方部材と、この前方部材に水平ピンを介し
    て係合された後方部材とを具備しており、前方部材と後
    方部材とが少なくとも垂直面内で相互にピン回りに回動
    自在に構成されていることを特徴とする請求項3に記載
    のワーク搬送組立装置。
  5. 【請求項5】 前記後方部材が前記レール上を転動する
    ローラを備え、前記レールがレール凹入部を備えると共
    に、バッファ装置がこのレール凹入部の上方に進出・退
    入するバッファレールを具備することを特徴とする請求
    項1に記載のワーク搬送組立装置。
  6. 【請求項6】 前記バッファ装置が、前記台車の押棒部
    材を所定位置で停止させる回動自在のストッパプレート
    を具備していることを特徴とする請求項5に記載のワー
    ク搬送組立装置。
  7. 【請求項7】 前記バッファ装置の進行方向の手前側お
    よび向こう側に、それぞれ前記コンベアドッグの通過を
    検出するセンサを具備することを特徴とする請求項6に
    記載のワーク搬送組立装置。
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