JP3948711B2 - ワーク搬送組立装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワーク搬送組立に関し、例えば、自動車用のエンジントランスミッションなどのワークに複数の部品を組付けていく場合などに好適するワーク搬送組立装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、自動車用のエンジントランスミッションなどのワークに複数の部品を組付けていく場合、従来は、図12(A)(B)に示すように、垂直面内でリターンする搬送装置200を用いて、搬送装置200で直接、またはパレット上に載せたワークWを1個ずつ搬送しながら部品を組付けている。図12(A)(B)において、210は作業者が乗るプラットフォーム、220は作業者の背部に配置された部品保管棚である。なお、図12(A)では図面手前側の部品保管棚220は、搬送装置200や作業者の作業状況が理解し易いように、床面に近い部分しか図示していない。
【0003】
図12に示すような垂直面内リターン方式の搬送装置200は、次のような問題点があった。
第1に、ワークWを1個ずつ搬送する方式のため、ワークW(パレット)チェンジの際に、手待ちになり、ロスが発生する。
第2に、工程へのワークWの出入りが分からないため、作業者にとって作業の進み具合や遅れ具合が分からない。
第3に、搬送路のリターン側を装置下部に収容しているために、どうしても搬送装置200の作業高さが高くなり、搬送装置200によって作業工程が分断され、こちら側から向こう側へ、あるいは向こう側からこちら側への作業の応援や、作業の授受が困難である。
第4に、上記と同一理由で、どうしても搬送装置200の作業高さが高くなり、作業者はプラットフォーム210上で作業せざるを得ない。このため、搬送装置200上へのワークWの供給が困難である。また、作業者の背部に配置された部品保管棚220へのパーツの供給も困難になるので、部品保管棚220の高さにも制限がある。
第5に、作業者の背部に部品保管棚220が配置されているので、作業者は、部品準備時と部品組付け時とで、180度向きを変えなければならず、しかも、作業者の背後を他の作業者が通行可能にするためにプラットフォーム210の幅を大きく取らなければならず、振り向いただけでは部品準備作業ができず1ないし数歩の移動も必要であり、作業効率が悪いのみならず、一人の作業者が部品準備と部品組付けとの両方の作業を行なわなければならないため、集中力を維持することが困難で、誤った部品を準備したり組付けてしまったりすることがあった。
【0004】
そこで、本件出願人は、上記の問題点を解決できるワーク搬送組立装置を提案した。このワーク搬送組立装置は、床のスリットの下方に配置されたコンベアと、このコンベアによって床上をスリットに沿って搬送される台車とを具備することを特徴とするものである。
【0005】
ここで、床下に配置されたコンベアは、チェーンコンベアやベルトコンベアやローラコンベアなど任意の構成のコンベアを採用できる。また、台車は、コンベアによって床上を搬送されるものであれば、任意の構成のものが採用できるが、例えば、下面の4箇所にキャスターを具備しているものは、キャスターによって床面上を円滑に搬送できるため好ましい。さらに、前記コンベアによって台車を搬送するためには、コンベアと台車とを係合・離脱自在に構成する必要があるが、コンベアおよび台車の一方側から他方側に向かって延びる棒状部材を設ける。もし、この棒状部材がコンベア側に設けられておれば、この棒状部材で台車の一部を押すようにし、この棒状部材が台車側に設けられておれば、この棒状部材をコンベアによって押すようにすればよい。
【0006】
このようなワーク搬送組立装置によれば、コンベアが床下に配置されており、このコンベアによって台車が床上を搬送されるので、次のような特長が得られる。
第1に、ワークWを連続的に搬送する方式のため、ワークW(パレット)チェンジによる手待ちやロスが発生しない。
第2に、工程へのワークWの出入りが分かり易いため、作業者にとって作業の進み具合や遅れ具合が分かり、作業効率が上がる。
第3に、台車が床面上を搬送されるため、搬送装置によって作業工程が分断されることがなく、こちら側から向こう側へ、あるいは向こう側からこちら側への作業の応援や、作業の授受が可能になる。
第4に、上記と同一理由で、台車の作業高さが低くなり、台車上へのワークWの供給が容易である。
第5に、部品準備作業と、部品組付け作業とを、別々の作業者が行なうことによって、部品組付け作業者が180度向きを変える必要がなくなるのみならず、部品準備のために移動する必要がなくなるため、作業効率が向上する。しかも、部品準備作業と部品組付け作業との分業化によって、集中力を維持し易くなり、誤った部品を準備したり、組付けてしまったりすることがなくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のワーク搬送組立装置においては、コンベアによって台車を搬送する構造のものであるため、コンベアを停止しない限り、台車を停止することができない。そのため、例えば、台車上にワークを載置する際や、台車上に搭載されたワークに対して部品を組付ける際にも、移動中の台車上にワークを載置したり、移動中の台車に搭載されたワークに対して部品を組付けなけれならず、それらの作業が困難であり、場合によっては、台車上からワークを落下させたり、ワークに対して部品を組付けることができないことがあった。あるいは、上記と逆に、移動中の台車から部品の組付けを終わったワークを降ろす場合にも、台車上からワークを落下させることがあった。
【0008】
そこで、本発明は、コンベアは連続的に移動させ続けるにもかかわらず、台車を任意の位置で停止することが可能なワーク搬送組立装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載された発明のワーク搬送組立装置は、上記の課題を解決するために、床のスリットの下方に配置されたコンベアと、このコンベアによって床上をスリットに沿って搬送される台車と、コンベアの所定個所に設けられたバッファ装置とを具備するワーク搬送組立装置において、コンベアは、床下を走行するチェーンと、このチェーンに所定間隔で係合されて床下のレール上を搬送されるコンベアドッグとを有し、台車は、その底部から床のスリットを通って下方に向かって延びる押棒部材を有すると共に、押棒部材を介してコンベアドッグに係合され、コンベアドッグは、チェーンに係合された前方部材と、この前方部材に水平ピンを介して係合され、台車の押棒部材と係合する係合部材が設けられた後方部材とを具備していると共に、前方部材と後方部材とが少なくとも垂直面内で相互に水平ピン回りに回動自在で、かつ、水平面内で相互に所定角度だけ回動自在に構成されており、バッファ装置は、レールの一部が下方に凹入して形成されたレール凹入部と、このレール凹入部の上方に進出・退入するバッファレールと、回動自在のストッパプレートとを有し、バッファレールの進出時は、レール凹入部がバッファレールによって覆われ、コンベアドッグの後方部材がバッファレール上を走行することにより、コンベアドッグの後方部材と台車の押棒部材との係合状態が維持され、バッファレールの退入時は、コンベアドッグの後方部材がレール凹入部を走行することにより、コンベアドッグの後方部材が前方部材に対して傾斜して、台車の押棒部材との係合状態が解除され、さらに、ストッパプレートの回動により、台車の押棒部材が所定位置に停止させられる構成としたものである。
【0010】
このようなワーク搬送組立装置によれば、所定個所に配置されたバッファ装置によって、コンベアのコンベアドッグと台車の押棒部材との係合状態が解除されるので、コンベアが移動をし続けても、台車がその場所に置いて行かれて停止するため、停止した台車に対してワークを載置したり、停止した台車に搭載されているワークに対して部品を組付けたりすることができる。あるいは、上記と逆に、停止した台車からワークを降ろすことができる。したがって、台車へワークを搭載する時や台車からワークを降ろす時にワークが落下したり、ワークへの部品の組付けができなくなったりすることがなくなる。また、コンベアドッグは、チェーンに係合された前方部材によって後方部材が引張られ、かつ、前方部材と後方部材が垂直面内で相互に回動自在に構成されているので、後方部材がレール凹入部を走行する場合に、この後方部材が前方部材に対して進行方向の後方に傾斜することが可能になり、後方部材と台車の押棒部材との係合状態が解除されて、後方部材によって台車の押棒部材を押すことができなくなり、台車をその場所で停止させることができるさらに、コンベアドッグの前方部材と後方部材とが、水平面内で相互に所定角度だけ回動自在に構成されているので、コンベアが曲線状に敷設されている場合でも、コンベアドッグは曲線状のコンベアに沿って円滑に移動することができる。一方、単にバッファ装置の位置でコンベアドッグと台車の押棒部材とを係合状態を解除するだけでは、台車の重力慣性によって台車がなお進行方向に若干移動するため、その停止位置が不安定であるが、ストッパプレートの回動によって、台車を一定位置で確実に停止させることができるため、台車上へワークを搭載する際や、台車に搭載されたワークに対して部品を組付ける際、および台車からワークを降ろす際に、所定位置で作業することができ、台車からワークを落下させたり、ワークへの部品組付けができないといった事態をより確実に防止できる。
【0012】
また、チェーンの移動によって、コンベアドッグがレール上を搬送されるので、直接チェーンによって台車を搬送する場合に比較して、台車の搬送が円滑に行なえる。
【0014】
また、コンベアドッグから床上に立ち上がるものが存在しないため、床面がスリット部分を除いて完全フラットにでき、台車の移動が円滑にできることは勿論のこと、作業者の移動も円滑に行なえるようになる。
【0017】
請求項に記載された発明のワーク搬送組立装置は、後方部材がレール上を転動するローラを備えていることを特徴とするものである。
【0021】
請求項に記載された発明のワーク搬送組立装置は、バッファ装置の進行方向の手前側および向こう側に、それぞれコンベアドッグの通過を検出するセンサを具備することを特徴とするものである。
【0022】
上記のワーク搬送組立装置によれば、バッファ装置の手前側に配置されたセンサがコンベアドッグの通過を検出すると、バッファレールの駆動部にバッファレールの進出・退入動作をさせないように信号を送り、バッファレールとコンベアドッグとの干渉を防止することができる。すなわち、もし、バッファレールが退入した状態でコンベアドッグの後方部材がレール凹入部を走行中にバッファレールが進出すると、後方部材がバッファレールによって損傷するし、逆にバッファレールが進出した状態でコンベアドッグの後方部材がバッファレール上を走行中にバッファレールが退入すると、後方部材がバッファレール上から落下する。しかしながら、上記のワーク搬送組立装置によれば、バッファ装置の手前側に配置されたセンサがコンベアドッグの通過したことを検出して、バッファ装置の駆動部にバッファ装置を動作させないような信号を送ることによって、上記のコンベアドッグとバッファレールとの干渉を防止することができる。
【0023】
また、バッファ装置の進行方向の向こう側に配置されたセンサは、コンベアドッグが通過したことを検出して、バッファレールの駆動部に、バッファレールの駆動を許容する信号を送ることによって、バッファレールを進出・退入させることを可能にする。このときには、バッファ装置の位置には、コンベアドッグが存在していないので、バッファレールを進出・退入させても、バッファレールとコンベアドッグとが干渉することはない。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係るワーク搬送組立装置について、図面を参照して説明するが、本発明のバッファ装置について説明する前に、本発明の前提となるワーク搬送組立装置について説明する。図1は自動車の組立ラインに適用した場合のワーク搬送組立装置の概略斜視図である。図2,図3および図4は図1のコンベアにおける要部の平面図,側面図および正断面図である。図5は曲線状に敷設されたコンベアとその上を転動するコンベアドッグとの平面図である。図6(A)は台車の平面図、図6(B)は側面図、図6(C)は正面図、図6(D)は後面図である。なお、図6(A)および図6(B)では、天板部の図示を省略している。図7は台車および部品供給台車の斜視図である。
【0025】
図1において、1は床で、水平周回型の搬送路10に沿ってスリット2が設けられている。このスリット2の下方には、図面では見えないが、後述するコンベア30が配設されている。また、このスリット2に近接して水平周回型のメインライン搬送路20に沿ってスリット3が設けられている。このスリット3の下方にも、図面では見えないが、コンベアが配置されている。
【0026】
また、前記スリット2に沿って所定間隔で、前記コンベア30によって床1上を搬送される台車50が配置されている。この台車50は、後述するように、前記コンベア30に対して係合・離脱自在に構成されている。また、この台車50に対して、その進行方向前方に、後述する部品供給台車60が係合・離脱自在に配置されている。
【0027】
前記準備ラインの搬送路10のスリット2におけるスリット3側とは反対側には、進行方向に沿って、部品供給基地70と、フロントフレーム前工事ライン80(以下、Fr前工事ライン80という)と、エンジン順建てサブアッセンブリ基地90(以下、SA基地90という)が設けられている
【0028】
以下、上記各構成部分について、順を追って詳述する。まず、コンベア30は、図2,図3および図4に示すように、床1の下方に設けられたピット31内に、チェーン用の上面の一部を除く略4方を覆うレール32が配置固定されており、チェーン33を図示しない駆動モータなどによって駆動することによって、レール32上をチェーン33に所定間隔で取り付けられたローラ34,35が転動することによって、チェーン33が進行方向に円滑に搬送される。一方のローラ34は、水平ピン36によって垂直面内で回転自在に取り付けられており、レール32の底面と天井面とでチェ−ン33を位置規制し、他方のローラ35は垂直ピン37(図3では中心軸線のみ示す)によって水平面内で回転自在に取り付けられており、レール32の左右両内側面でチェ−ン33を位置規制している。
【0029】
前記チェーン33は、図3から明らかなように、隣接するチェーン要素33a,33bが上向き,横向きに交互に配列されており、それら相互が水平ピン38および垂直ピン39(図3では中心軸線のみ示す)を介して結合されており、垂直面内および水平面内で屈曲自在に構成されている。
【0030】
前記チェーン33には、所定間隔(例えば、3mピッチ)で、コンベアドッグ40が前記ローラ34の軸36に揺動自在に取り付けられている。このコンベアドッグ40は、前記チェーン33に取り付けられた前方部材41と、この前方部材41によって引張られる後方部材42とを有する。
【0031】
前記前方部材41の前方上部には、水平ピン43を介して、後述する台車50の押棒部材のストッパ44が揺動自在に取り付けられている。このストッパ44は、その長さ方向の中心位置から若干後方部分が水平ピン43によって取り付けられているため、前方部材41が図3に示すような直立状態では、図示するように、進行方向前方に傾いており、台車50の後述する押棒部材がこの前方部材41を越えて進行方向前方に出ないように、ストッパとして機能している。一方、前方部材41が所定角度以上後方に傾いた際には、図3の2点鎖線で示すように、前方部材41の上面と平行状態になり、前記押棒部材がこの前方部材41を越えて進行方向前方に出ることを許容するようになる。この動作については後述する。
【0032】
前記前方部材41の二股状の後端部分41a,41aには、水平ピン45が取り付けられており、この水平ピン45に対して、後方部材42の連結アーム46が遊嵌係合されており、垂直面内で回動自在に、かつ、前記後端部分41a,41aの間隔寸法と連結アーム46の幅寸法との公差によって水平面内で所定角度だけ回動可能に取り付けられている。
【0033】
また、前記後方部材42の前端上部には、後述する台車50の押棒部材が係合する前方に向かって凹状の係合部材47が設けられている。また、この後方部材42には、レール48,48上を転動するローラ49,49が回転自在に取り付けられている。したがって、後方部材42は前方部材41によって引張られると共に、ローラ49,49によってレール48,48上を円滑に転動する。この状態では、後方部材42は垂直状態に保持され、したがって、前方部材41も直立状態に保持されている。
【0034】
また、前述のように、前記チェーン33のチェーン要素33a,33bが水平面内で垂直ピン38の軸回りに回動自在である構成によって、コンベア30を図5に示すように、曲線状に敷設することが可能であり、また、前記コンベアドッグ40の前方部材41と後方部材42とが、前述のように水平面内で所定角度だけ回動自在である係合構造によって、コンベアドッグ40が、曲線状に敷設されたコンベア30のレール48上を曲線状に移動することが可能で、コンベア30の敷設形態の自由度が大きくなり、図1に示すような水平周回型の搬送路10,20を構成することができる。
【0035】
前記台車50は、図6(A)〜図6(D)に示すように、ワークWを載置する天板部51と、底板部52と、天板部51と底板部52との間を結合する支柱53と、底板部52の下面4隅に取り付けられたキャスター54と、底板部52の進行方向前方端中央部および後方端中央部の下に固定された断面形状がコ字形の取付金具55a,55bと、それぞれの取付金具55a,55bに垂直状態に取付られて下方に向かって延びる押棒部材56およびガイド棒部材57とを具備している。前記押棒部材56およびガイド棒部材57は、それぞれ床1面よりも下方位置部分に、セットカラー56a,57aを有し、このセットカラー56a,57a上に、ウレタン製などのベアリング58,59が回転自在に嵌装されている。これらのベアリング58,59は、図4に示すように、床1に設けられたスリット2の側部下面に固定されたレール4にガイドされて、台車50の横振れを規制する。なお、図6(A)および図6(B)は天板部51を省略して示し、図6(A)の矢印は、台車50の進行方向を示している。
【0036】
前記部品供給台車60は、前記台車50の進行方向前方部分に係合可能な形状・構造を有し、図7の実施形態では、矩形状の台車50に対応して、平面視がコ字形の天板部61と、平面視がコ字形の底板部62(前記天板部との間に部品収納ボックスや部品収納棚を具備していてもよい)と、この底板部62の下面4隅に固定されたキャスター63と、部品供給作業者がこの部品供給台車60を押して移動し易くするハンドル64とを有する。
【0037】
次に、このワーク搬送組立装置の動作を説明する。まず、部品供給基地70で、部品準備作業者によって、部品保管棚71から部品供給台車60上に、所定の種類および点数の部品が準備される。このとき、部品準備作業者は、左右90度の姿勢変更だけで良いので、従来の背部に配置された部品保管棚から姿勢を180度変更して部品を取り出す場合に比較して、部品準備作業を容易に行なうことができ、誤った部品を準備する確率が低減する。
【0038】
このようにして、部品がセットされた部品供給台車60は、部品供給作業者によって台車50の位置まで移動されて、台車50の進行方向前方から台車50に係合される。この部品供給台車60の運搬時および係合時に、ハンドル64が役立つ。チェーン33の駆動によって、台車50の押棒部材5がコンベアドッグ40の係合部材47に押されて進行方向に移動すると、それに伴って、部品供給台車60は台車50に押されて、進行方向に移動する。
【0039】
台車50および部品供給台車60が、Fr前工事ライン80の位置まで搬送されると、Fr前工事ライン80で前工事を終わっているフロントフレームFrが、台車50上に供給される。
【0040】
フロントフレームFrが供給載置された台車50および部品供給台車60が、SA基地90位置まで搬送されると、サブアッセンブリを終了したエンジンEGが、台車50のフロントフレームFr上に供給載置される。
【0041】
搬送路10の直線状部分の前方端部で進行方向を180度変換された台車50および部品供給台車60が、エンジン前工事ライン100に来ると、ワークであるエンジンEGに対して、各種部品が順次組付けられていく。このとき、ワークであるエンジンEGのすぐ側にある部品供給台車60上に部品がセットされているので、部品組付け作業者は移動が不要で集中して部品組付けを行なうことができる。各種部品の組付けが終了したエンジンEGは、エンジン前工事ライン100の終端部で、エンジン前工事ライン100からホイストHSなどによって持ち上げられて、隣接するメインライン搬送路20の台車21上の自動車シャーシSY(図示省略)に載置されて固定され、さらに、このエンジンEGを搭載したシャーシSYに対して、上からボディBYが供給されて固定される。
【0042】
エンジンEGが取り去られた台車50および部品供給台車60が、部品供給基地70位置まで帰って来ると、部品供給作業者によって、部品供給台車60が台車50から離脱されて、再び、部品供給基地70に運ばれて、部品保管棚71から所定の部品が取り出されて、部品供給台車60上に準備される。以上の動作を繰り返して、自動車組立作業が連続的に実施される。
【0043】
上記のワーク搬送組立装置によれば、床1の下方に配置されたコンベア33によって、台車50および部品供給台車60が床1の上を搬送されるので、次のような特長が得られる。
第1に、ワークWを連続的に搬送する方式のため、ワークW(パレット)チェンジによる手待ちやロスが発生しない。
第2に、工程へのワークWの出入りが分かり易いため、作業者にとって作業の進み具合や遅れ具合が分かり、作業効率が上がる。
第3に、台車50が床1上を搬送されるため、搬送装置によって作業工程が分断されることがなく、部品組立作業者がこちら側から向こう側へ、あるいは向こう側からこちら側への移動が容易になり、作業の応援や、作業の授受が可能になる。
第4に、上記と同一理由で、台車50の作業高さが適正になり、台車50上へのワークWの供給が容易である。
第5に、部品準備作業と部品組付作業とを、別々の作業者が行なうことによって、部品組付作業者が180度向きを変える必要がなくなるため、作業効率が向上する。また、部品準備作業と部品組付作業との分業化によって、それぞれ集中力を維持した作業が可能になり、誤った部品を準備したり組付けたりすることがなくなるのみならず、準備された部品を部品準備作業者と部品組付作業者とによってダブルチェックすることになるため、誤った部品を組付けたり、部品の欠品を生じたりすることがなくなる。
【0044】
以上は、チェーン33によって、台車50を連続的に搬送する場合について説明したが、部品供給基地70で、台車50に部品供給台車60を係合および/または離脱する場合、Fr前工事を終わったフロントフレームFrを台車50上に搭載する場合、EG順建てサブアッセンブリを行なう場合、あるいは、エンジン前工事ライン100でエンジンEGに部品を組付ける場合に、チェーン33を連続的に搬送しながら、台車50のみを一時的に停止させることが望ましい。
【0045】
図8(A)は、そのような要望を実現する本発明の台車停止ポジションにおけるバッファ装置110の平面図で、図8(B)は図8(A)のバッファ装置110をA線位置から見た側面図である。また、図9は図8(A)のバッファ装置110をB線位置から見た概略断面図である。
【0046】
バッファ装置110は、レール48,48の一部に、下方に凹入するレール凹入部48a,48aを有し、このレール凹入部48a,48a上に、側方から油圧シリンダ111,111によって進出・退入されるバッファレール112,112を有する。すなわち、バッファレール112,112が進出して、レール凹入部48a,48aを覆っている状態では、バッファレール112,112がレール48,48と同一線上、かつ同一平面であることによって、コンベアドッグ40のローラ49,49は、このバッファレール112,112上を、図3に示すと同様に転動して行く。
【0047】
これに対して、図8(A)に示すように、バッファレール112,112が退入している状態では、コンベアドッグ40のローラ49,49は、レール凹入部48a,48a上を転動する。ここで、ローラ49,49がこのレール凹入部48a,48aに向かって進行方向手前側の傾斜面を降下して行く際には、図8(B)の右側の2点鎖線に示すように、コンベアドッグ40の後方部材42は、前方部材41よりも低い位置を進行する結果、進行方向の後方に向かって傾く。それによって、後方部材42の係合部材47と、台車50の押棒部材56との係合状態が解除され、後方部材42が移動し続けるにもかかわらず、台車50はその場所に置いて行かれる。
【0048】
また、コンベアドッグ40の後方部材42のローラ49,49がレール凹入部48a,48aからレール48,48に向かって進行方向前方側の傾斜面を上昇して行く際には、図8(B)の左側の2点鎖線に示すように、コンベアドッグ40の後方部材42は、進行方向の後方に向かって傾く。ローラ49,49が傾斜面を登り切って、レール48,48上に乗ると、後方部材42は再び、水平状態に復帰する。そこで、もし係合部材47の前方位置に台車50の押棒部材56が位置しておれば、後方部材42の係合部材47が、再び、台車50の押棒部材56と係合状態に復帰する。
【0049】
前記一方(図示下方)のバッファレール112の上方には、取付板113にピン114を介してストッパプレート115が水平面内で回動自在に取り付けられている。このストッパプレート115は先端部分115aと後端部分115bとを有し、後端部分115bにはピン116を介してエアシリンダ117が取り付けられている。そして、エアシリンダ117のロッドが伸出すると、ストッパプレート115がピン114を中心に反時計方向に回動して、図示2点鎖線に示すように、進行方向に対して略平行状態になって、台車50の押棒部材56の進行を妨げないようになっている。
【0050】
また、エアシリンダ117のロッドが退入した状態では、ストッパプレート115がピン114を中心に時計方向に回動して、図示実線に示すように、先端部分115aが台車50の押棒部材56の進行方向前方に位置する。このため、台車50の押棒部材56は、ストッパプレート115の先端部分115aによって停止され、台車50が停止される。この停止状態の台車50に対して、部品供給台車60を係合・離脱させたり、Fr前工事を終わったフロントフレームFrを台車50上に搭載を行なったり、EG順建てサブアッセンブリを行なったり、あるいは台車50に搭載されたエンジンEGに対して、部品の組付けを行なう。
【0051】
停止状態の台車50に対して、部品供給台車60を係合・離脱させたり、Fr前工事を終わったフロントフレームFrを台車50上に搭載をしたり、EG順建てサブアッセンブリを行なったり、あるいは台車50に搭載されたエンジンEGに対して、部品の組付けを行なう作業が終了すると、作業者が作業完了信号を発して、エアシリンダ117のロッドを伸出させる。すると、ストッパプレート115の先端部分115aがピン114を中心に反時計方向に回動して、図8(A)の2点鎖線位置になり、台車50が搬送可能になる。
【0052】
前記バッファ装置110において、万一、コンベアドッグ40が、このバッファ装置110位置にあるときに、油圧シリンダ111,111によってバッファレール112,112が進出・退入すると、コンベアドッグ40の後方部材42がバッファレール112,112と干渉する事態が生じる。例えば、コンベアドッグ40の後方部材42が、バッファレール112,112上を通過中にバッファレール112,112が退入すると、後方部材42がレール凹入部48a,48aに落下する。一方、コンベアドッグ40の後方部材42が、レール凹入部48a,48a上を通過中にバッファレール112,112が進出すると、後方部材42がバッファレール112,112によって損傷される。
【0053】
そのようなコンベアドッグ40の後方部材42とバッファレール112,112との干渉を防止するためには、バッファ装置110の進行方向前後に、コンベアドッグ40の通過を検出するセンサを設ければよい。図8(A)には、そのようなセンサ118,119が設けられている。なお、図示例のセンサ118,119は透過型センサで、発光器118a,119aと受光器118b,119bとを、コンベアドッグ40の通過軌跡を挟んで対向して設置してある。
【0054】
進行方向の手前側のセンサ118は、コンベアドッグ40が通過したことを検出して、バッファ装置110が進出・退入しないようにする信号を油圧シリンダ111の駆動部に送るものである。進行方向の前方側のセンサ119は、コンベアドッグ40が通過したことを検出して、バッファ装置110の進出・退入を許容する信号を油圧シリンダ111の駆動部に送るものである。このバッファ装置110の進行方向の長さ寸法は、例えば60cm程度であり、一方、コンベアドッグ40は、先にも述べたように、例えば、3m間隔でチェーン33に取り付けられているので、バッファ装置110位置に複数のコンベアドッグ40が存在することはなく、上記のような簡単な構成で、コンベアドッグ40とバッファ装置110との干渉を防止することができる。
【0055】
図1に示した実施形態のワーク搬送組立装置は、単一の水平周回型の搬送路を有するものであるが、複数の水平周回型の搬送路を組合せることもできる。そのような場合、ワーク搬送組立装置の多様な構成が可能になる。
【0056】
図10は2つの水平周回型搬送路120,130を組合せた実施形態のワーク搬送組立装置の概略平面図を示す。第1の水平周回型搬送路(以下、第1搬送路という)120は、例えば、ワークおよび部品供給ラインであり、第2の水平周回型搬送路(以下、第2搬送路という)130は、例えば、エンジン前工事ラインである。
【0057】
第1搬送路120は、第2搬送路130を3方から取り囲むように配置されており、両搬送路120,130は一直線上に並んだ2つの台車受渡ゾーン140,150を有する。一方(図示左方)の台車受渡ゾーン140は、第1搬送路120から第2搬送路130に台車50を受渡し、他方(図示右方)の台車受渡ゾーン150は、第2搬送路130から第1搬送路120に台車50を受渡すものである。
【0058】
これらの台車受渡ゾーン140,150においては、受渡側のチェーン33は降下し、受取側のチェーン33は上昇する。例えば、一方の台車受渡ゾーン140では、第1搬送路120のチェーン33が降下し、第2搬送路130のチェーン33が上昇する。また、他方の台車受渡ゾーン150では、第2搬送路130のチェーン33が降下し、第1搬送路120のチェーン33が上昇する。
【0059】
したがって、それぞれの台車受渡ゾーン140,150において、台車50がチェーン33(すなわち、コンベアドッグ40)からフリー状態になり、このフリー状態になった台車50を、プッシャ160,170によって、強制的に進行方向前方の搬送路に移動させる。
【0060】
図11(A)はプッシャ160,170の概略平面図を示し、図11(B)は概略側面図を示す。図において、161(171)はプッシャ本体で、第1搬送路120と第2搬送路130とに跨る範囲内で、搬送路に沿って進行方向に前進動作→搬送路に沿って進行方向とは反対方向に後退動作する、水平面内での往復動作を行なうように構成されている。このプッシャ本体161(171)には、その進行方向と直角方向に水平状に伸出・退入する押棒162(172)を有する。
【0061】
なお、上記のように、押棒162(172)をプッシャ本体161(171)に対して伸出・退入させる構成は、プッシャ160(170)を簡単な構造にできるが、押棒162(172)をプッシャ本体161(171)に対して伸出・退入させる代わりに、プッシャ本体161(171)を、チェーン33に接近動作→進行方向に前進動作→チェーン33から離隔動作→進行方向とは逆方向に後退動作のスクウェアモーションを行なわせてもよい。
【0062】
したがって、例えば、第1受渡ゾーン140について説明すれば、第1搬送路120のチェーン33が降下して、台車50がフリー状態になると、押棒162がチェーン33側に向かって伸出して、台車50の押棒部材56の後方に位置し、プッシャ本体161の進行方向への移動によって押棒162が押棒部材56を押して、進行方向前方に移動する。すると、台車50が第1搬送路120上から第2搬送路130上に強制的に移動させられる。
【0063】
その位置で、押棒162がチェーン33とは反対側に向かって退入すると、押棒162が押棒部材56から離脱して、台車50はプッシャ160からフリー状態になる。この状態で、第2搬送路130のコンベアドッグ40の係合部材47が上昇して来ると、この係合部材47が台車50の押棒部材56と係合されて、押棒部材56を押すことによって、台車50が第2搬送路130を搬送される。ここで、第2搬送路130のコンベアドッグ40の上昇時には、コンベアドッグ40の前方部材41が進行方向の後方へ傾いているので、この前方部材41に取り付けられたストッパ44は、図3の2点鎖線に示すように、前方部材41の上面と平行状態になっており、台車50の押棒部材56はストッパ44と干渉することなく、後方部材42の係合部材47と円滑に係合する。このような台車50の受渡動作は、第2受渡ゾーン150においても同様に行なわれる。
【0064】
このため、第1搬送路120の一方端部(図示右方)の部品供給基地70(図示省略)で部品供給台車60に部品をセットして、この部品供給台車60を台車50に係合し、他方端部(図示左方)のSA基地90(「載」の字を○で囲んで示す)で、台車50上にエンジンEGを載置供給し、このエンジンEGを搭載した台車50が、第1受渡ゾーン140に来ると、前述のプッシャ160の動作によって、台車50が第1搬送路120から第2搬送路130に移動させられる。
【0065】
第2搬送路130に移動された台車50上に搭載されたエンジンEGに対して、順次部品が組み付けられる。図10では、6つの部品組付けステーションが設けられており、それぞれ図8(A)(B)および図9に示すようなバッファ装置110が設けられている。
【0066】
部品組付けが終わった台車50が、第2受渡ゾーン150に来ると、前述と同様のプッシャ170の動作によって、台車50が第2搬送路130から第1搬送路120に移動させられる。第1搬送路120を搬送された台車50が、ワークの取出位置(「脱」の字を○で囲んで示す)に来ると、図示しないホイスト(図1参照)などによって、台車50上からエンジンEGがメインラインの搬送路20の台車21(図1参照)に移載される。
【0067】
以上のように、第1搬送路120と第2搬送路130とを組合せて複合型のワーク搬送組立装置を構築することができる。このような複合型のワーク搬送組立装置においては、第1搬送路120と第2搬送路130との搬送速度を異ならせることができる。すなわち、第1搬送路120は、第2搬送路130を取り囲むように配置されているので、その長さが第2搬送路130の長さよりも長くなると共に、第2搬送路130はその部品組付けのために所定の搬送速度に設定せざるを得ないが、第1搬送路120は、その搬送速度を任意に設定できる。したがって、第2搬送路130の搬送速度を所定速度(例えば、0.8m/s〜2.0m/s程度)に設定すると共に、第1搬送路120の搬送速度を高速(例えば、MAX15m/s程度)に設定することが可能になる。それによって、生産性が向上する。
【0068】
なお、図10では、2つのワーク搬送路120,130を組合せる場合について説明したが、3つ以上のワーク搬送路を組合せてもよい。
【0069】
【発明の効果】
本発明によればコンベアの所定箇所に設けられたバッファ装置において、コンベアのコンベアドッグと台車の押棒部材との係合状態が解除されるので、コンベアが移動をし続けても、台車がその場所に置いて行かれるため、停止した台車に対してワークを載置したり、停止した台車に搭載されているワークに対して部品を組付けたりすることができる。したがって、台車からワークが落下したり、ワークへの部品の組付けができなくなったりすることがなくなる。
【0070】
しかも、バッファ装置に設けられた回動自在のストッパプレートによって、台車を所定の位置において高精度で停止させることができる。
【0071】
さらに、バッファ装置の進行方向の前後に、コンベアドッグの通過を検出するセンサを設けることによって、コンベアドッグとバッファ装置との干渉を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車の組立ラインに適用した場合の本発明の前提となるワーク搬送組立装置の概略斜視図である。
【図2】図2は図1のコンベアにおける要部の平面図である。
【図3】図3は図2のコンベアの側面図である。
【図4】図4は図2のコンベアの正断面図である。
【図5】曲線状に敷設されたコンベアとその上を転動するコンベアドッグとの平面図である。
【図6】(A)は台車の天板部を省略した平面図、
(B)は台車の天板部を省略した側面図、
(C)は台車の正面図、
(D)は台車の後面図である。
【図7】台車および部品供給台車の斜視図である。
【図8】(A)は本発明のバッファ装置の平面図、
(B)は(A)のバッファ装置のA線位置から見た側面図である。
【図9】図8(A)のバッファ装置のB線位置から見た正断面図である。
【図10】本発明の他の実施形態に係るワーク搬送組立装置における複合型搬送路の平面図である。
【図11】(A)は図10のワーク搬送組立装置におけるプッシャの平面図、
(B)は(A)のプッシャの側断面図である。
【図12】(A)は従来のワーク搬送組立装置の概略斜視図、
(B)は(A)のワーク搬送組立装置の概略側面図である。
【符号の説明】
1 床
2,3 スリット
10,20 搬送路
30 コンベア
33 チェーン
40 コンベアドッグ
41 前方部材
42 後方部材
48 レール
48a レール凹入部
49 ローラ
50 台車
51 天板部
54 キャスター
56 押棒部材
60 部品供給台車
61 天板部
63 キャスター
70 部品供給基地
80 フロントフレーム前工事ライン
90 エンジン順建てサブアッセンブル基地
100 エンジン前工事ライン
110 バッファ装置
111 油圧シリンダ
112 バッファレール
115 ストッパプレート
117 エアシリンダ
120 第1の水平周回型搬送路(第1搬送路)
130 第2の水平周回型搬送路(第2搬送路)
140 第1の台車受渡ゾーン
150 第2の台車受渡ゾーン
160,170 プッシャ

Claims (3)

  1. 床のスリットの下方に配置されたコンベアと、このコンベアによって床上をスリットに沿って搬送される台車と、前記コンベアの所定個所に設けられたバッファ装置とを具備するワーク搬送組立装置において、
    前記コンベアは、床下を走行するチェーンと、このチェーンに所定間隔で係合されて床下のレール上を搬送されるコンベアドッグとを有し、
    前記台車は、その底部から床のスリットを通って下方に向かって延びる押棒部材を有すると共に、該押棒部材を介して前記コンベアドッグに係合され、
    前記コンベアドッグは、前記チェーンに係合された前方部材と、この前方部材に水平ピンを介して係合され、前記台車の押棒部材と係合する係合部材が設けられた後方部材とを具備していると共に、前記前方部材と後方部材とが垂直面内で相互に前記水平ピン回りに回動自在で、かつ、水平面内で相互に所定角度だけ回動自在に構成されており、
    前記バッファ装置は、前記レールの一部が下方に凹入して形成されたレール凹入部と、このレール凹入部の上方に進出・退入するバッファレールと、回動自在のストッパプレートとを有し、
    前記バッファレールの進出時は、前記レール凹入部が前記バッファレールによって覆われ、前記コンベアドッグの後方部材が前記バッファレール上を走行することにより、前記コンベアドッグの後方部材と前記台車の押棒部材との係合状態が維持され、
    前記バッファレールの退入時は、前記コンベアドッグの後方部材が前記レール凹入部を走行することにより、前記コンベアドッグの後方部材が前方部材に対して傾斜して、前記台車の押棒部材との係合状態が解除され、さらに、前記ストッパプレートの回動により、前記台車の押棒部材が所定位置に停止させられることを特徴とするワーク搬送組立装置。
  2. 前記後方部材が前記レール上を転動するローラを備えていることを特徴とする請求項に記載のワーク搬送組立装置。
  3. 前記バッファ装置の進行方向の手前側および向こう側に、それぞれ前記コンベアドッグの通過を検出するセンサを具備することを特徴とする請求項に記載のワーク搬送組立装置。
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