JP2003283337A - D/a変換器及びデルタシグマ型d/a変換器 - Google Patents

D/a変換器及びデルタシグマ型d/a変換器

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低電源電圧で動作し、且つ出力信号の高周波
成分及びノイズ成分の少ないD/A変換器を得る。 【解決手段】 クロックφ1がハイレベルである期間
に、デジタル信号に基づいて、容量素子C11〜C1i
を基準電圧Vr+又はVr−とサンプリンググランドV
1との間に接続して基準電圧とサンプリンググランドV
1との差に応じた電荷を保持させ、且つ容量素子C21
〜C2iを基準電圧Vr+又はVr−とサンプリンググ
ランドV2との間に接続して基準電圧とサンプリンググ
ランドV2との差に応じた電荷を保持させ、クロックφ
2がハイレベルである期間に、容量素子C11〜C1
i、C21〜C2iを演算増幅器100の入力端子と出
力端子との間に帰還容量素子Cfbと並列に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、オーディオ機器
等の分野での信号処理に用いられる、デジタル信号をア
ナログ信号に変換するためのD/A変換器に関し、特
に、低い電源電圧で動作し且つ高調波成分及びノイズ成
分の少ないアナログ信号を出力することの可能なスイッ
チト・キャパシタ型のD/A変換器及びこれを用いたデ
ルタシグマ型D/A変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、オーディオ分野、例えばコンパク
トディスク(CD)で用いられる16ビットデジタル信
号等の高ビットのデジタル入力信号を、アナログ出力信
号に変換するようにした信号変換装置として、例えば、
図6に示すような、いわゆるデルタシグマ型D/A変換
器が提案されている。この信号変換装置10において
は、16ビット等の高ビットデジタル入力信号を、デジ
タルフィルタ11で64倍から128倍程度に補間し、
さらに、補間処理されたデジタル信号をデジタルデルタ
シグマ変調器12でビット数の少ない(低分解能)デジ
タル信号に変換し、さらに、信号制御回路13で、次段
のスイッチト・キャパシタ型D/A変換器15を制御で
きる適切な形態のデジタルデータに変換し、スイッチト
・キャパシタ型D/A変換器15でアナログ出力信号を
得るようにしている。
【0003】前記スイッチト・キャパシタ型D/A変換
器15としては、数々のものが提案されている。例え
ば、本出願人が先に出願した特開平11−055121
号公報に記載のスイッチト・キャパシタ型のD/A変換
器40においては、図7に示すように、出力端子と反転
入力端子とが容量素子Cfbで接続されると共に、非反転
入力端子がアナロググランドに接続されている演算増幅
器100と、容量素子C1〜Ciと、容量素子C1 〜C
i と演算増幅器100の反転入力端子との間に接続され
たスイッチSBと、各容量素子C1 〜Ci の右側の端
子、つまり、前記スイッチSBと接続される側の端子を
アナロググランドに接続するスイッチSU1〜SUi
と、容量素子C1 〜Ci の左側の端子を2種類の基準電
圧(Vr+、Vr−)の何れかに接続するスイッチSU
G1〜SUGiと、各容量素子C1〜Ciの左側の端子
と演算増幅器100の出力端子との間に接続されたスイ
ッチSY1〜SYiと、2種類のクロックφ1、φ2を
供給するためのクロック供給部200とを備えている。
【0004】そして、第1の期間にデジタルデータにし
たがって、所定の基準電圧に対応する電荷を容量素子C
1〜Ciに保持させ、第2の期間に容量素子C1〜Ci
を演算増幅器100の反転入力端子と出力端子との間に
接続している。つまり、クロックφ1がハイレベルのと
きデジタルデータSx(x=1〜i)の極性に応じて、
例えば、デジタルデータSxが“1”の場合には、容量
素子Cxを、基準電圧Vr+とアナロググランドとの間
に接続し、容量素子Cxに、プラス極性の電荷をサンプ
リングし、デジタルデータSxが“−1”の場合には、
基準電圧Vr−とアナロググランドとの間に接続してマ
イナス極性の電荷をサンプリングし、クロックφ2がハ
イレベルのときに容量素子Cxを演算増幅器100の出
力端子と反転入力端子との間に接続するようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記特開平
11−055121号公報に記載のスイッチト・キャパ
シタ型D/A変換器40を、例えば、MOS半導体集積
回路として実現し、正の電源電位VDDと負の電源電位
0〔V〕との元で動作させる場合、できるだけ高いSN
比を得るため、基準電圧を大きくし、容量素子のサンプ
リングに起因する、いわゆるkT/Cノイズを低減し、
且つ容易な構成とするために、基準電圧Vr+をVDD
とし、基準電圧Vr−を0〔V〕とし、アナロググラン
ドを電源電圧の中点電位(1/2)・VDDとしてい
る。
【0006】図8は、容量素子Ci周辺の各部位の電位
の様子を表したものであって、図8(a)は、基準電圧
としてVr+が選択された場合を表し、容量素子Ciを
2種類の基準電圧(Vr+、Vr−)の何れかに接続す
るスイッチSUGiがMOSトランジスタで構成される
MOSスイッチQ1に対応し、容量素子Ciをアナログ
グランドに接続するためのスイッチSUiがMOSスイ
ッチQ2に対応している。また、図8(b)は基準電圧
としてVr−が選択された場合を表し、スイッチSUi
がMOSスイッチQ3に対応し、スイッチSUGiがM
OSスイッチQ4に対応している。
【0007】ここで、アナロググランドに接続される、
MOSスイッチQ2及びQ3が、図8(a)及び(b)
に示すように、NチャネルMOSトランジスタで構成さ
れている場合には、ソース電位は(1/2)・VDDで
あり、このとき、ゲート電位をVDDとすると、MOS
スイッチQ2及びQ3のゲート・ソース間電圧VGS
は、(1/2)・VDDとなる。
【0008】しかしながら低い電源電圧の元で、このM
OS半導体集積回路を動作させようとした場合、アナロ
ググランドに接続されるスイッチ(この場合Q2及びQ
3)は、MOSトランジスタで構成されているため、ゲ
ート・ソース間電圧VGSとMOSトランジスタの閾値
電圧VTとの相対関係によっては、MOSスイッチがオ
ン状態とならず、第1の期間に容量素子に電荷をサンプ
リングすることができない場合がある。
【0009】図9は、異なる電源電圧で同じサイズのN
チャネルMOSトランジスタを導通させた場合の、ソー
ス電位と抵抗値(いわゆるON抵抗値)との対応を表し
たものである。なお、図9において、横軸はソース電位
を表し、縦軸はON抵抗値を表す。また、特性線L1の
電源電圧VDDが最も低く、右側の特性線ほど電源電圧
VDDが高い。なお、特性線L1〜L3において、ソー
ス電位が(1/2)・VDDであるときのON抵抗値を
○印で表している。
【0010】図9に示すように、電源電圧VDDが低く
なると、ソース電位が(1/2)・VDDであるときの
ON抵抗値は急激に高くなる。したがって、所定の時間
内に電荷をサンプリングするためには、ON抵抗値が低
くなるようにMOSトランジスタのサイズを大きくしな
ければならない。しかしながら、スイッチを構成するM
OSトランジスタのサイズを大きくするということは、
電荷をサンプリングするためにゲート電圧が変化しスイ
ッチがOFFする時のフィードスルーノイズが大きくな
ることを意味し、各回のサンプリングにおける電荷量に
ばらつきが発生し、これが演算増幅器100の出力信号
に高調波を発生させたり、ノイズを発生させたりすると
いったことにつながる。
【0011】また、仮に、基盤効果による閾値電圧VT
の変化を無視しても、ゲート・ソース間電圧、つまり
(1/2)・VDDが閾値電圧VT以下であると、MO
SスイッチはON状態とならないため、動作可能な最低
電源電圧VDDは、VDD=2・VTとなる。同様に、
アナロググランドに接続されるスイッチをPチャネルM
OSトランジスタで構成した場合、図8(a)のMOS
スイッチQ2及びQ3が、PチャネルMOSトランジス
タとなることから、この場合も上記と同様に、ゲート・
ソース間電圧VGSは(1/2)・VDDとなる。よっ
て、これが閾値電圧VT以下であった場合には、MOS
スイッチQ2及びQ3はON状態とならないから、動作
可能な最低電源電圧VDDは、VDD=2・VTとな
る。なお、PチャネルMOSトランジスタの場合、その
閾値電圧VTの符号はマイナスであるから、この場合に
は、閾値電圧VTはその絶対値と考える。
【0012】また、アナロググランドに接続されるMO
SスイッチQ2及びQ3が、NチャネルMOSトランジ
スタ及びPチャネルMOSトランジスタを並列に接続し
て構成される場合には、この場合もこれらMOSトラン
ジスタのゲート・ソース間電圧VGSは、(1/2)・
VDDとなる。したがって、このゲート・ソース間電圧
VGSが、MOSスイッチを構成する二つのMOSトラ
ンジスタのうち、より低い方の閾値電圧VTよりも低く
なると、MOSスイッチはON状態とならなくなるた
め、動作可能な最低電源電圧VDDは、閾値電圧VTの
何れか低い方に基づいて決定される。つまり、動作可能
な最低電源電圧VDDは、MOSスイッチの閾値電圧V
Tによって制約されてしまうことになる。
【0013】そこで、本発明は、上記従来の未解決の問
題に着目してなされたものであり、より低い電源電圧で
動作することができ、且つ良好な出力を得ることの可能
なD/A変換器を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係るD/A変換器は、与えられ
たデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器
であって、第1の期間に、前記デジタル信号に基づい
て、電荷保持用電源電圧と第1の基準電圧との差に応じ
た電荷を保持する第1の容量素子及び前記電荷保持用電
源電圧と第2の基準電圧との差に応じた電荷を保持する
第2の容量素子と、第2の期間に、前記第1及び第2の
容量素子を演算増幅器の入力端子と出力端子との間に接
続するスイッチ手段と、を備えることを特徴としてい
る。
【0015】また、請求項2に係るD/A変換器は、与
えられたデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A
変換器であって、第1の期間に、前記デジタル信号に基
づいて、電荷保持用電源電圧と第1の基準電圧との差に
応じた電荷を保持する第1の容量素子及び前記電荷保持
用電源電圧と第2の基準電圧との差に応じた電荷を保持
する第2の容量素子と、第2の期間に、前記第1及び第
2の容量素子を演算増幅器の反転入力端子と非反転出力
端子との間に接続する第1のスイッチ手段と、前記第1
の期間に、前記デジタル信号に基づいて、前記電荷保持
用電源電圧と前記第1の基準電圧との差に応じた電荷を
保持する第3の容量素子及び前記電荷保持用電源電圧と
前記第2の基準電圧との差に応じた電荷を保持する第4
の容量素子と、前記第2の期間に、前記第3及び第4の
容量素子を前記演算増幅器の非反転入力端子と反転出力
端子との間に接続する第2のスイッチ手段と、を備える
ことを特徴としている。
【0016】また、請求項3に係るD/A変換器は、請
求項1又は2記載のD/A変換器において、前記スイッ
チ手段は、MOSトランジスタを含んで構成されること
を特徴としている。本発明の請求項4に係るデルタシグ
マ型D/A変換器は、所定のサンプリング周波数でサン
プリングされたデジタル信号をアナログ信号に変換する
デルタシグマ型D/A変換器であって、前記デジタル信
号を補間して、前記サンプリング周波数よりも周波数の
高い第2のデジタル信号に変換するデジタルフィルタ
と、前記第2のデジタル信号をノイズシェーピングして
より低ビット数の第3のデジタル信号に変換するデジタ
ルデルタシグマ変調器と、デジタル・アナログ変換を行
うD/A変換器と、を備え、当該D/A変換器は、第1
の期間に、前記第3のデジタル信号に基づいて、電荷保
持用電源電圧と第1の基準電圧との差に応じた電荷を保
持する第1の容量素子及び前記電荷保持用電源電圧と第
2の基準電圧との差に応じた電荷を保持する第2の容量
素子と、第2の期間に、前記第1及び第2の容量素子を
演算増幅器の入力端子と出力端子との間に接続するスイ
ッチ手段と、を備えることを特徴としている。
【0017】また、請求項5に係るデルタシグマ型D/
A変換器は、所定のサンプリング周波数でサンプリング
されたデジタル信号をアナログ信号に変換するデルタシ
グマ型D/A変換器であって、前記デジタル信号を補間
して、前記サンプリング周波数よりも周波数の高い第2
のデジタル信号に変換するデジタルフィルタと、前記第
2のデジタル信号をノイズシェーピングしてより低ビッ
ト数の第3のデジタル信号に変換するデジタルデルタシ
グマ変調器と、デジタル・アナログ変換を行うD/A変
換器と、を備え、当該D/A変換器は、第1の期間に、
前記第3のデジタル信号に基づいて、電荷保持用電源電
圧と第1の基準電圧との差に応じた電荷を保持する第1
の容量素子及び前記電荷保持用電源電圧と第2の基準電
圧との差に応じた電荷を保持する第2の容量素子と、第
2の期間に、前記第1及び第2の容量素子を演算増幅器
の反転入力端子と非反転出力端子との間に接続する第1
のスイッチ手段と、前記第1の期間に、前記第3のデジ
タル信号に基づいて、前記電荷保持用電源電圧と前記第
1の基準電圧との差に応じた電荷を保持する第3の容量
素子及び前記電荷保持用電源電圧と前記第2の基準電圧
との差に応じた電荷を保持する第4の容量素子と、前記
第2の期間に、前記第3及び第4の容量素子を前記演算
増幅器の非反転入力端子と反転出力端子との間に接続す
る第2のスイッチ手段と、を備えることを特徴としてい
る。
【0018】さらに、請求項6に係るデルタシグマ型D
/A変換器は、請求項4又は5記載のデルタシグマ型D
/A変換器において、前記スイッチ手段は、MOSトラ
ンジスタを含んで構成されることを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。まず、第1の実施の形態を説明す
る。図1は、本発明の第1の実施の形態におけるスイッ
チト・キャパシタ型のD/A変換器50の回路構成図で
ある。なお、前記図7に示す従来のD/A変換器40と
同一部には同一符号を付与している。
【0020】このD/A変換器50は、出力端子と反転
入力端子とが容量素子Cfbで接続されると共に、非反転
入力端子がアナロググランドV3に接続される演算増幅
器100と、容量素子C11〜C1iと、これら容量素
子C11〜C1iと演算増幅器100の反転入力端子と
の間に接続されたスイッチSB1と、各容量素子C11
〜C1iの右側の端子、つまり、前記スイッチSB1と
接続される側の端子を第1のサンプリンググランドV1
にそれぞれ接続するスイッチSU11〜SU1iと、を
備えている。なお、以下、容量素子に電荷をサンプリン
グする動作の基準となる電位をサンプリンググランドと
呼ぶ。
【0021】さらに、前記容量素子C11〜C1iのそ
れぞれと対応する容量素子C21〜C2iと、これら容
量素子C21〜C2iと演算増幅器100の反転入力端
子との間に接続されたスイッチSB2と、各容量素子C
21〜C2iの右側の端子、つまり、前記スイッチSB
2と接続される側の端子を第2のサンプリンググランド
V2に接続するスイッチSU21〜SU2iと、前記容
量素子C11〜C1i及びC21〜C2iのそれぞれ対
応する容量素子の左側の端子どうしを、2種類の基準電
圧(Vr+、Vr−)の何れかに接続するスイッチSU
G1〜SUGiと、各容量素子C11〜C1i及びC2
1〜C2iのそれぞれ対応する容量素子の左側の端子ど
うしと前記演算増幅器100の出力端子との間に接続さ
れたスイッチSY1〜SYiと、2種類のクロックφ1
及びφ2を供給するクロック供給部200とを備えてい
る。
【0022】前記クロック供給部200から供給される
2種類のクロックφ1及びφ2は、図2に示すように、
それぞれ、ローレベルとハイレベルとを所定間隔で繰り
返すようなクロックであって、一方がハイレベルのとき
他方はローレベルとなって、互いのクロックのハイレベ
ル部分は重複しないようになっている。前記スイッチS
U11〜SU1i、SU21〜SU2iはクロックφ1
がハイレベルであるとき導通状態(ON状態)となり、
これ以外のときには非導通状態(OFF状態)となる。
これを図1においては、“φ1”で表している。
【0023】前記スイッチSUG1〜SUGiは、D/
A変換器50に入力される、1ビットのデータからなる
デジタルデータS1〜Siの極性(+1又は−1)に応
じて、前記容量素子C11〜C1i及びC21〜C2i
の左側の端子を基準電圧(Vr+、Vr−)の何れかに
接続する。具体的には、x番目のデジタルデータをSx
で表すものとすると、クロックφ1がハイレベルであり
且つデジタルデータSxの極性が“+1”であるときに
は、基準電圧Vr+に接続し、クロックφ1がハイレベ
ルであり且つデジタルデータSxの極性が“−1”であ
るときには、基準電圧Vr−に接続する。そして、これ
を、前記図1中では、“Sx・φ1”及び“Sxb・φ
1”で表している。なお、前記“b”は、論理反転を表
している。また、クロックφ1がローレベルであるとき
には非導通状態(OFF状態)となる。
【0024】ここで、前記デジタルデータSxの極性
は、そのデータ値が“1”であるとき“+1”、データ
値が“0”であるとき“−1”とする。前記スイッチS
B1、SB2及びスイッチSY1〜SYiは、クロック
φ2がハイレベルのとき導通状態(ON状態)となり、
これ以外のときには非導通状態(OFF状態)となるス
イッチである。なお、図1においてこれを“φ2”で表
している。
【0025】次に、上記第1の実施の形態の動作を説明
する。まず、クロックφ1がハイレベルの時には、スイ
ッチSU11〜SU1i及びSU21〜SU2iがON
状態となり、容量素子C11〜C1iの右側、つまり、
前記演算増幅器100の反転入力端子と接続される側の
端子は、サンプリンググランドV1に接続され、同様
に、容量素子C21〜C2iの右側は、サンプリンググ
ランドV2に接続される。さらに、スイッチSUG1〜
SUGiの動作によって、デジタルデータS1〜Siの
極性(+1又は−1)に応じて、容量素子C11〜C1
i及びC21〜C2iの対応する容量素子どうしの左側
の端子が基準電圧Vr+又はVr−に接続され、容量素
子C11〜C1i及びC21〜C2iはそれぞれ基準電
圧Vr+又はVr−とサンプリンググランドV1又はV
2との差に対応する電荷を保持する。つまり、〔Vr
+〕−V1、〔Vr+〕−V2、〔Vr−〕−V1、
〔Vr−〕−V2の何れかに対応する電荷を保持する。
【0026】この状態からクロックφ2がハイレベルに
なると、スイッチSY1〜SYiがON状態となって、
容量素子C11〜C1i及びC21〜C2iが演算増幅
器100の出力端子(出力電位OUT)と反転入力端子
との間に接続される。また、クロックφ2がハイレベル
になると、スイッチSB1及びSB2はON状態、スイ
ッチSUG1〜SUGi及びスイッチSU11〜SU1
i及びSU21〜SU2iはOFF状態となる。これに
よって、容量素子C11〜C1i及びC21〜C2i
に、クロックφ1がハイレベルである期間に保持された
電荷が、演算増幅器100の帰還容量素子Cfbに転送つ
まり、積分される。
【0027】すると、容量素子C11〜C1i、C21
〜C2i及びCfbの間で、各容量素子で保持していた電
荷の電荷再分配を行うための電荷の移動が行われる。こ
こで、前記Cfb の値を零とし、また、容量素子の総数を
2・i個(C11〜C1i、C21〜C2i)とし、こ
れらは全て同一の容量値C0とする。また、対をなす基
準電圧Vr+及びVr−間の中点、サンプリンググラン
ドV1及びV2間の中点を電源電圧の1/2、つまり、
(1/2)・VDDとし、基準電圧Vr+を、(1/
2)・VDDよりもVr0だけ高い電圧(Vr+=
〔(1/2)・VDD〕+Vr0)、基準電圧Vr−を
(1/2)・VDDよりもVr0だけ低い電圧(Vr−
=〔(1/2)・VDD−Vr0〕)、サンプリンググ
ランドV1を(1/2)・VDDよりもVaだけ低い電
圧(V1=(1/2)・VDD−Va)、サンプリング
グランドV2を(1/2)・VDDよりもVaだけ高い
電圧(V2=(1/2)・VDD+Va)とする。
【0028】このとき、基準電圧Vr+とサンプリング
グランドV1との電位差及び基準電圧Vr+とサンプリ
ンググランドV2との電位差は次式(1)となり、ま
た、次式(2)が成り立つ。
【0029】
【数1】
【0030】ここで、クロックφ1がハイレベルである
期間に容量素子C11及びC21に保持される合計の電
荷は、デジタルデータS1が“1”のときも、S1が
“−1”のときも、同じ電荷量であって、C0・S1・
(Vr1+Vr2)である。同様に、C12及びC22
に保持される電荷量の合計は、C0・S2・(Vr1+
Vr2)、同様に、C1i及びC2iに保持される電荷
量の合計は、C0・Si・(Vr1+Vr2)となる。
【0031】次に、クロックφ1がハイレベルである期
間に各容量素子に保持される全電荷量と、クロックφ2
がハイレベルである期間に各容量素子に保持される全電
荷量との間には、差動増幅器100の出力電圧をOUT
としたとき、電荷の保存則にしたがって、次式(3)が
成り立つ。 C0・S1・(Vr1+Vr2)+C0・S2・(Vr1+Vr2)+…… C0・Si・(Vr1+Vr2) =OUT・(C11+C12+……+C1i+……+ C21+C22+……+C2i)……(3) 前記(3)式において、C11〜C1i及びC21〜2
iは同一の容量値C0であるから、前記(3)式は、次
式(4)で表すことができ、これから、(5)式が導か
れる。
【0032】 C0・(Vr1+Vr2)・(S1+S2+……Si) =OUT・C0・2・i ……(4) OUT=Vr0・(S1+S2+……+Se+Sf+……+Si)/i ……(5) したがって、(5)式によれば、図1に示したスイッチ
ト・キャパシタ型D/A変換器50はiビットのリニア
レベル型のD/A変換器となる。
【0033】この実施の形態によれば、以下に示すよう
な効果を得ることができる。前記図7に示す、従来のi
ビットのリニアレベル型のD/A変換器40では、図8
(a)より、次式(6)が成り立つ。 〔Vr−(1/2)・VDD〕・Ci−(1/2)・VDD・Ci =Vr・Ci ……(6) 一方、前記図1に示す本願発明におけるD/A変換器5
0では、図3より、次式(7)及び(8)が成り立つ。
したがって、Ci′=C1i=C2iとすると、電荷の
合計は、(7)及び(8)式から次式(9)となる。
【0034】なお、図3において、(a)は、基準電圧
としてVr+が選択された場合、(b)は、基準電圧と
してVr−が選択された場合であって、容量素子C1i
及びC2iの周辺の電位の様子を表している。 (〔Vr+〕−V1)・C1i−(1/2)・VDD・C1i =(〔Vr+〕+Va)・C1i ……(7) (〔Vr+〕−V2)・C2i−(1/2)・VDD・C2i =(〔Vr+〕−Va)・C2i ……(8) 電荷の合計(7)+(8) =(〔Vr+〕+Va)・C1i+(〔Vr+〕−Va)・C2i =〔Vr+〕×2・Ci′ ……(9) したがって、従来のD/A変換器40においては、前記
(6)式に示すように、基準電圧Vr+、Vr−を容量
Ciでサンプリングし、電荷Vr・Ciを得るようにし
ているのに対し、上記第1の実施の形態においては、前
記(8)式に示すように、電圧(〔Vr+〕+Va)を
容量Ci′/2で、また、電圧(〔Vr+〕−Va)を
容量Ci′/2でサンプリングし、(〔Vr+〕+V
a)・Ci′/2+(〔Vr+〕−Va)・Ci′/2
=〔Vr+〕・Ci′なる電荷を得るようにしているこ
とと等しい。
【0035】したがって、D/A変換器50の方が、従
来のD/A変換器40に比較してより低い電源電圧で動
作させることができる。また、上述のように、D/A変
換器50を、正の電源電位VDDと負の電源電位0
〔V〕の元で動作させ、基準電圧Vr+をVDD電位と
し、基準電圧Vr−を0〔V〕電位とし、サンプリング
グランドV1を電源電圧の中点(1/2)・VDDより
もVaだけ低い電位とし、サンプリンググランドV2を
電源電圧の中点電位(1/2)・VDDよりもVaだけ
高い電位とする。
【0036】このようにすることによって、スイッチS
UG1〜SUGiのうち、基準電圧Vr+に接続される
スイッチとしてPチャネルMOSトランジスタ、また、
基準電圧Vr−に接続されるスイッチとしてNチャネル
MOSトランジスタを用いることができ、また、サンプ
リンググランドV1に接続されるスイッチSU11〜S
U1iとしてNチャネルMOSトランジスタ、サンプリ
ンググランドV2に接続されるスイッチSU21〜SU
2iとしてPチャネルMOSトランジスタを用いること
ができる。
【0037】このように各スイッチをPチャネル及びN
チャネルMOSトランジスタで構成したときの、容量素
子の周囲の各部位の電位の様子を示したものが図3であ
る。図3(a)は、デジタルデータSxが“1”である
場合のクロックφ1がハイレベルである期間の様子、図
3(b)はデジタルデータSxが“−1”である場合の
クロックφ1がハイレベルである期間の様子である。
【0038】図3(a)において、MOSスイッチQ5
は、図1におけるスイッチSU1iに対応し、MOSス
イッチQ6及びQ7はそれぞれスイッチSU2i、SU
Giに対応している。同様に図3(b)において、MO
SスイッチQ8及びQ9はそれぞれ図1におけるスイッ
チSUGi、SU1iに対応し、MOSスイッチQ10
はスイッチSU2iに対応している。
【0039】図3(a)に示すように、容量素子C1i
をサンプリンググランドV1に接続するMOSスイッチ
Q5は、ソース電位が(1/2)・VDD−Vaであ
り、ゲート電位がVDDであるから、MOSスイッチQ
5のゲート・ソース間電圧VGSは(1/2)・VDD
+Vaとなる。このゲート・ソース間電圧VGSが閾値
電圧VT以下であるとMOSスイッチはON動作しなく
なるので、MOSスイッチQ5が正常なサンプリング動
作をすることが可能な最低の電源電圧VDDは、VDD
=2・(VT−Va)である。
【0040】また、容量素子C2iをサンプリンググラ
ンドV2に接続するMOSスイッチQ6は、ソース電位
が(1/2)・VDD+Va、ゲート電位が0〔V〕で
あるので、MOSスイッチQ6のゲート・ソース間電圧
VGSは|(1/2)・VDD+Va|となる。これが
閾値電圧の絶対値|VT|以下であるとMOSスイッチ
Q6はON動作しなくなるので、MOSスイッチQ6が
正常なサンプリング動作可能な最低の電源電圧VDD
は、VDD=2・(VT−Va)となる。
【0041】同様に、図3(b)において、容量素子C
2iをサンプリンググランドV2に接続するMOSスイ
ッチQ10は、ソース電位が(1/2)・VDD+Va
であり、ゲート電位が0〔V〕であるため、MOSスイ
ッチQ10のゲート・ソース間電圧VGSの絶対値は、
(1/2)・VDD+Vaとなる。これが閾値電圧VT
以下であるとMOSスイッチQ10はON動作しなくな
るから、MOSスイッチQ10が正常なサンプリング動
作可能な最低の電源電圧VDDは、VDD=2・(VT
−Va)となる。
【0042】また、容量素子C1iをサンプリンググラ
ンドV1に接続するMOSスイッチQ9は、ソース電位
が(1/2)・VDD−Vaであり、ゲート電位がVD
Dであるから、MOSスイッチQ9のゲート・ソース間
電圧VGSは、(1/2)・VDD+Vaとなる。これ
が閾値電圧の絶対値|VT|以下であるとMOSスイッ
チQ9はON動作しないから、MOSスイッチQ9が正
常なサンプリング動作可能な最低の電源電圧VDDは、
VDD=2・(VT−Va)となる。
【0043】このように、図7に示すD/A変換器40
における動作可能な最低電源電圧が2・VTであるのに
対し、図1に示すD/A変換器50の最低電源電圧は2
・(VT−Va)であるから、最低電源電圧をより低く
設定することができる。なお、PチャネルMOSトラン
ジスタとNチャネルMOSトランジスタとでは、閾値電
圧VTが違う場合があるが、この場合には、閾値電圧V
Tのより大きい方が、支配的となって最低電源電圧が決
定されることになる。このように閾値電圧VTのより大
きい方に基づき最低電源電圧を決定したとしても、従来
のD/A変換器40における最低電源電圧2・VTより
も低く設定することができる。
【0044】なお、このとき、サンプリンググランドと
して、V1を0〔V〕、V2をVDD電位とすることに
よって、動作可能な最低電源電圧を、より低く設定する
ことができる。図4は、ソース電位の変化に対するNチ
ャネルMOSトランジスタのON抵抗値(L11)と、
PチャネルMOSトランジスタのON抵抗値(L12)
とを表したものであって、横軸はソース電位、縦軸はO
N抵抗値を表す。各特性線L11及びL12上の○印
は、ソース電圧が電源電圧の(1/2)・VDDとなる
ときのON抵抗値を表し、また、各特性線L11及びL
12上の×印は、NチャネルMOSトランジスタ(Q
5、Q9)の動作点となる電位V1つまり(1/2)・
VDD−Vaと、PチャネルMOSトランジスタ(Q
6、Q10)の動作点となる電位V2つまり、(1/
2)・VDD+Vaとを表す。なお、特性線L11及び
L12はそれぞれ異なる電源電圧VDDにおける、ON
抵抗値を表している。
【0045】図4において、各特性線L11及びL12
において○印位置と、×印位置におけるON抵抗値を比
較すると、×印位置におけるON抵抗値の方が低い。し
たがって、所定の時間内に正しい電荷をサンプリングす
るためのMOSトランジスタのサイズを小さくすること
ができる。したがって、MOSトランジスタのサイズが
小さいということは、電荷をサンプリングするためにゲ
ート電圧が変化し、スイッチがOFFするときのフィー
ドスルーノイズが小さくなり、サンプリング毎の電荷量
のばらつきが少なく、これにより出力信号の高調波成分
やノイズを小さくすることができる。
【0046】なお、図1において、スイッチSB1、S
B2も、このD/A変換器50が動作するために確実に
ON、OFF動作させる必要があるが、これらのソース
電位はアナロググランドV3であるから、スイッチSB
1、SB2をNチャネルMOSトランジスタで構成し、
アナロググランドV3を、(1/2)・VDDよりも充
分低くすること、或いは、スイッチSB1、SB2をP
チャネルMOSトランジスタで構成し、アナロググラン
ドV3を(1/2)・VDDよりも充分高くすることに
よって、確実に動作させることができる。
【0047】また、スイッチSY1〜SYiは、アナロ
ググランドV3が(1/2)・VDDよりも低く設定さ
れている場合には、例えば前記図6に示すように、D/
A変換器15よりも前段に配置されているデルタシグマ
変調器12でのフィードバックゲインを“1”よりも充
分大きく設定してアナログ出力信号の振幅を適度に小さ
くし、ソース電位となるアナログ出力信号電位の範囲を
(1/2)・VDDよりも充分低くすることによって、
NチャネMOSトランジスタ、或いはNチャネルMOS
トランジスタとPチャネルMOSトランジスタとを並列
に用いて構成することができる。
【0048】同様に、アナロググランドV3が(1/
2)・VDDよりも高く設定されている場合には、例え
ば図6のデルタシグマ変調器12でのフィードバックゲ
インを“1”よりも充分大きく設定して、アナログ出力
信号の振幅を適度に小さくし、ソース電位となるアナロ
グ出力信号電位の範囲を(1/2)・VDDよりも充分
高くすることによって、PチャネルMOSトランジス
タ、或いはNチャネルMOSトランジスタとPチャネル
MOSトランジスタとを並列に用いて構成することがで
きる。
【0049】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。この第2の実施の形態は、上記第1の実施の形態で
は、演算増幅器100をシングルエンド型の回路構成に
したのに対し、全差動型の回路構成にしたものである。
この第2の実施の形態におけるD/A変換器55は、図
5に示すように、非反転出力端子(OUT+)と反転入
力端子とが容量素子Cfb1で接続されると共に、反転出
力端子(OUT−)と非反転入力端子とが容量素子Cfb
2で接続されている演算増幅器100と、非反転出力側
の容量素子C11〜C1i及び各容量素子C11〜C1
iのそれぞれに対応する容量素子C21〜C2iと、前
記各容量素子C11〜C1iと演算増幅器100の反転
入力端子との間に接続されたスイッチSB1と、各容量
素子C11〜C1iの右側の端子を第1のサンプリング
グランドV1に接続するスイッチSU11〜SU1i
と、前記各容量素子C21〜C2iと演算増幅器100
の反転入力端子との間に接続されたスイッチSB2と、
各容量素子C21〜C2iの右側の端子を第2のサンプ
リンググランドV2に接続するスイッチSU21〜SU
2iと、前記容量素子C11〜C1i及びC21〜C2
iの対応する左側の端子どうしを、2種類の基準電位
(Vr+、Vr−)の何れかに接続するスイッチSUG
11〜SUG1iと、各容量素子C11〜C1i及びC
21〜C2iの対応する左側の端子どうしと前記演算増
幅器100の非反転出力端子との間に接続されたスイッ
チSY11〜SY1iとを備えている。
【0050】さらに、反転出力側の容量素子C31〜C
3i及びこれら容量素子C31〜C3iのそれぞれに対
応するC41〜C4iと、前記各容量素子C31〜C3
iと演算増幅器100の非反転入力端子との間に接続さ
れたスイッチSB3と、各容量素子C31〜C3iの右
側の端子を第1のサンプリンググランドV1に接続する
スイッチSU31〜SU3iと、前記各容量素子C41
〜C4iと演算増幅器100の非反転入力端子との間に
接続されたスイッチSB4と、各容量素子C41〜C4
iの右側の端子を第2のサンプリンググランドV2に接
続するスイッチSU41〜SU4iと、前記容量素子C
31〜C3i及びC41〜C4iの対応する左側の端子
どうしを、2種類の基準電圧(Vr+、Vr−)の何れ
かに接続するスイッチSUG21〜SUG2iと、各容
量素子C31〜C3i及びC41〜C4iの対応する左
側の端子どうしと前記演算増幅器100の反転出力端子
との間に接続されたスイッチSY21〜SY2iとを備
え、さらに、上記第1の実施の形態と同様の2種類のク
ロックφ1及びφ2を供給するクロック供給部200を
備えている。
【0051】そして、上記第1の実施の形態と同様に、
前記スイッチSUG11〜SUG1iは、入力される、
1ビットのデータからなるデジタルデータS1〜Siの
極性(+1又は−1)に応じて、前記容量素子C11〜
C1i及びC21〜C2iの左側の端子を基準電圧(V
r+、Vr−)の何れかに接続し、クロックφ1がハイ
レベルであり且つデジタルデータSxの極性が“+1”
であるときには、基準電圧Vr+に接続し、クロックφ
1がハイレベルであり且つデジタルデータSxの極性が
“−1”であるときには、基準電圧Vr−に接続する。
また、クロックφ1がローレベルであるときには非導通
状態(OFF状態)となる。
【0052】一方、前記スイッチSUG21〜SUG2
iは、デジタルデータS1〜Siの極性(+1又は−
1)に応じて、前記容量素子C31〜C3i及びC41
〜C4iの左側の端子を基準電圧(Vr+、Vr−)の
何れかに接続し、クロックφ1がハイレベルであり且つ
デジタルデータSxの極性が“+1”であるときには、
基準電圧Vr−に接続し、クロックφ1がハイレベルで
あり且つデジタルデータSxの極性が“−1”であると
きには、基準電圧Vr+に接続する。また、クロックφ
1がローレベルであるときには非導通状態(OFF状
態)となる。
【0053】ここで、前記デジタルデータSxの極性
は、そのデータ値が“1”であるとき“+1”、データ
値が“0”であるとき“−1”とする。前記スイッチS
B1〜SB4及びスイッチSY11〜SY1i、SY2
1〜SY2iは、クロックφ2がハイレベルのとき導通
状態(ON状態)となり、これ以外のときには非導通状
態(OFF状態)となるスイッチである。
【0054】次に、第2の実施の形態の動作を説明す
る。このD/A変換器55は、上記第1の実施の形態に
おけるD/A変換器50と同様に動作するが、この第2
の実施の形態におけるD/A変換器55では、前記演算
増幅器100の非反転出力側に接続される容量素子群C
11〜C1i及びC21〜C2iからなる非反転出力側
容量素子群Gr1と、演算増幅器100の反転出力側に
接続される容量素子群C31〜C3i及びC41〜C4
iからなる反転出力側容量素子群Gr2とでは、クロッ
クφ1がハイレベルである期間に、極性的に反転する電
荷を保持する。そして、クロックφ2がハイレベルであ
る期間に、これら非反転出力側容量素子群Gr1を演算
増幅器100の非反転出力端子と反転入力端子との間に
接続し、反転出力泡容量素子群Gr2を演算増幅器10
0の反転出力端子と非反転入力端子との間に接続する。
【0055】これによって、非反転出力側容量素子群G
r1及び反転出力側容量素子群Gr2の各容量素子に、
クロックφ1がハイレベルである期間に保持された電荷
が、演算増幅器100の帰還容量素子Cfb1及びCfb2
に転送されて積分され、上記第1の実施の形態と同様
に、非反転出力側容量素子群Gr1の各容量素子とCfb
1との間、及び反転出力側容量素子群Gr2の各容量素
子とCfb2の間で、各容量素子で保持していた電荷の電
荷再分配を行うための電荷の移動が行われる。
【0056】このとき、非反転出力側容量素子群Gr1
と反転出力端子群Gr2とでは、逆極性の電荷を保持す
るから、非反転出力側の出力端子からの出力電圧と反転
出力側の出力端子からの出力電圧との差が実際の出力信
号となり、全差動のアナログ信号出力を得ることができ
る。この第2の実施の形態においても、正の電源電位V
DDと負の電源電位0〔V〕の元で動作させ、基準電圧
Vr+をVDD電位とし、基準電圧Vr−を0〔V〕電
位とする。また、サンプリンググランドV1を電源電圧
VDDの中点電位(1/2)・VDDよりもVaだけ低
い電位とし、サンプリンググランドV2を電源電圧VD
Dの中点電位(1/2)・VDDよりもVaだけ高い電
位とする。
【0057】このようにすることによって、この場合も
上記第1の実施の形態と同様に、スイッチSUG11〜
SU1i、SUG21〜SUG2iのうち、基準電圧V
r+に接続されるスイッチをPチャネルMOSトランジ
スタ、基準電位Vr−に接続されるスイッチをNチャネ
ルMOSトランジスタで構成し、また、サンプリンググ
ランドV1に接続されるスイッチSU11〜SU1i、
SU31〜SU3iをNチャネルMOSトランジスタ、
サンプリンググランドV2に接続されるスイッチSU2
1〜SU2i、SU41〜SU4iをPチャネルMOS
トランジスタで構成することができる。
【0058】したがって、この場合も上記第1の実施の
形態と同様に、MOSスイッチとなるMOSトランジス
タのサイズを小さくすることができる。また、電荷をサ
ンプリングするためにゲート電圧が変化しMOSスイッ
チがOFFする時のフィードスルーノイズを小さくする
ことができ、サンプリング毎の電荷量のばらつきを小さ
くすることができる。
【0059】また、対をなす、演算増幅器100の非反
転出力側の系と反転出力側の系とでは、サンプリング時
のフィードスルーノイズは同極性であり且つ等価である
ため、演算増幅器100の差動出力信号に現れるフィー
ドスルーノイズは相殺されることになる。したがって、
フィードスルーノイズは、相殺しきれなかったわずかな
誤差成分のみとなり、この誤差成分は、MOSスイッチ
のサイズが大きい場合に比較して小さい。したがって、
出力信号の高調波成分やノイズを低減することができ
る。
【0060】また、上記第1及び第2の実施の形態にお
いて、例えば、実際に大規模集積回路として実現する際
に、サンプリンググランドV1又はV2に接続されるス
イッチSU11〜SU4i、SB1〜SB4を、クロッ
クφ1又はクロックφ2と同期して動作させる際に、こ
れらスイッチをOFF動作させるときには、他のスイッ
チよりもわずかに早くOFF動作するようにタイミング
調整を行い、デジタルデータSxが“1”の場合と、
“−1”の場合とで、混入するフィードスルーノイズが
等価となるように調整する方法がある。しかしながら、
上記第1及び第2の実施の形態においては、スイッチを
構成するMOSスイッチのサイズを小さくすることでフ
ィードスルーノイズの発生量を低減することができる。
したがって、前記スイッチを駆動するための処理装置に
おいてタイミング調整を行うために処理負荷が増加する
といったようなことを伴うことはなく、容易に実現する
ことができる。
【0061】また、上記第1及び第2の実施の形態にお
いては、スイッチト・キャパシタ型D/A変換器単体と
した場合について説明したが、上記第1及び第2の実施
の形態におけるスイッチト・キャパシタ型D/A変換器
50或いは55を、前記図6に示すスイッチト・キャパ
シタ型D/A変換器15として適用し、いわゆるデルタ
シグマ型D/A変換器として用いることも可能である。
このようにすることによって、より低い電源電圧で動作
するD/A変換器を含んでなる、デルタシグマ型D/A
変換器を容易に得ることができる。
【0062】なお、上記各実施の形態においては、サン
プリンググランドとして、V1=(1/2)・VDD−
Va、V2=(1/2)・VDD+Vaとした場合につ
いて説明したが、これに限るものではなく、V1=
(〔Vr+〕+〔Vr−〕)/2−Va、V2=(〔V
r+〕+〔Vr−〕)/2+Va(ただし、Vaは任意
の値)を満足するように設定すればよい。
【0063】ここで、上記第1の実施の形態において、
第1の期間がクロックφ1がハイレベルである期間に対
応し、第2の期間がクロックφ2がハイレベルである期
間に対応し、基準電圧Vr+、Vr−が電荷保持用電源
電圧に対応し、サンプリンググランドV1が第1の基準
電圧に対応し、容量素子C11〜C1iが第1の容量素
子に対応し、サンプリンググランドV2が第2の基準電
圧に対応し、容量素子C21〜C2iが第2の容量素子
に対応し、スイッチSY1〜SYi及びSB1、SB2
がスイッチ手段に対応している。
【0064】また、上記第2の実施の形態において、第
1の期間がクロックφ1がハイレベルである期間に対応
し、第2の期間がクロックφ2がハイレベルである期間
に対応し、基準電圧Vr+、Vr−が電荷保持用電源電
圧に対応し、サンプリンググランドV1が第1の基準電
圧に対応し、容量素子C11〜C1iが第1の容量素子
に対応し、容量素子C31〜C3iが第3の容量素子に
対応し、サンプリンググランドV2が第2の基準電圧に
対応し、容量素子C21〜C2iが第2の容量素子に対
応し、容量素子C41〜C4iが第4の容量素子に対応
し、スイッチSY11〜SY1i及びSB1、SB2が
第1のスイッチ手段に対応し、スイッチSY21〜SY
2i及びSB3、SB4が第2のスイッチ手段に対応し
ている。
【0065】
【発明の効果】本発明の請求項1乃至請求項3に係るD
/A変換器によれば、第1の期間に、与えられたデジタ
ル信号に基づいて、電荷保持用電源電圧と第1の基準電
圧との差に応じた電荷を第1の容量素子で保持すると共
に、電荷保持用電源電圧と第2の基準電圧との差に応じ
た電荷を第2の容量素子で保持し、第2の期間に第1及
び第2の容量素子を、演算増幅器の入力端子と出力端子
との間に接続するようにしたので、より低い電源電圧で
動作させることができ、且つ、出力信号に高調波成分や
ノイズ成分の少ないD/A変換器を実現することができ
る。
【0066】このとき、第1の期間に、与えられたデジ
タル信号に基づいて、電荷保持用電源電圧と第1の基準
電圧との差に応じた電荷を第1及び第3の容量素子で保
持する共に、電荷保持用電源電圧と第2の基準電圧との
差に応じた電荷を第2及び第4の容量素子で保持し、第
2の期間に、第1及び第2の容量素子を演算増幅器の反
転入力端子と非反転出力端子との間に接続し、且つ第3
及び第4の容量素子を演算増幅器の非反転入力端子と反
転出力端子との間に接続することによって、より低い電
源電圧で動作させることができ、且つ、出力信号に高調
波成分やノイズ成分の少ない全差動型のD/A変換器を
実現することができる。
【0067】また、本発明の請求項4乃至請求項6に係
るデルタシグマ型D/A変換器によれば、デジタルフィ
ルタがデジタル信号を補間して、サンプリング周波数よ
りも周波数の高い第2のデジタル信号に変換し、デジタ
ルデルタシグマ変調器が第2のデジタル信号をノイズシ
ェーピングしてより低ビット数の第3のデジタル信号に
変換し、さらに、D/A変換器がD/A変換する際に、
第1の期間に、第3のデジタル信号に基づいて、電荷保
持用電源電圧と第1の基準電圧との差に応じた電荷を第
1の容量素子で保持し、電荷保持用電源電圧と第2の基
準電圧との差に応じた電荷を第2の容量素子で保持し、
第2の期間に、第1及び第2の容量素子を演算増幅器の
入力端子と出力端子との間に接続するようにしたので、
より低い電源電圧で動作させることができ、且つ、出力
信号に高調波成分やノイズ成分の少ないD/A変換器を
含んで構成されるデルタシグマ型D/A変換器を実現す
ることができる。
【0068】このとき、前記D/A変換器において、第
1の期間に、第3のデジタル信号に基づいて、電荷保持
用電源電圧と第1の基準電圧との差に応じた電荷を第1
及び第3の容量素子で保持する共に、電荷保持用電源電
圧と第2の基準電圧との差に応じた電荷を第2及び第4
の容量素子で保持し、第2の期間に、第1及び第2の容
量素子を演算増幅器の反転入力端子と非反転出力端子と
の間に接続し、且つ第3及び第4の容量素子を演算増幅
器の非反転入力端子と反転出力端子との間に接続するこ
とによって、より低い電源電圧で動作させることがで
き、且つ、出力信号に高調波成分やノイズ成分の少ない
全差動型のD/A変換器を含んで構成されるデルタシグ
マ型D/A変換器を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるD/A変換
器の一例を示す回路図である。
【図2】図1のクロック供給部において発生するクロッ
クのタイミングチャートである。
【図3】第1の実施の形態の動作説明に供する説明図で
ある。
【図4】MOSトランジスタのソース電位とON抵抗値
との対応を表す特性図である。
【図5】第2の実施の形態におけるD/A変換器の一例
を示す回路図である。
【図6】D/A変換器を備えた信号変換装置の一例を示
すブロック図である。
【図7】従来のD/A変換器の一例を示す回路図であ
る。
【図8】従来の動作説明に供する説明図である。
【図9】NチャネルMOSトランジスタの、電源電圧が
異なる場合の、ソース電位とON抵抗値との対応を表す
特性図である。
【符号の説明】
10 信号変換装置 40 D/A変換器 50、55 D/A変換器 100 演算増幅器 200 クロック供給部 C11〜C1i、C21〜C2i 容量素子 C31〜C3i、C41〜C4i 容量素子 Cfb、Cfb1、Cfb2 容量素子 SB1〜SB4 スイッチ SU11〜SU1i、SU21〜SU2i スイッチ SU31〜SU3i、SU41〜SU4i スイッチ SUG11〜SUG1i、SUG21〜SUG2i
スイッチ SUG31〜SUG3i、SUG41〜SUG4i
スイッチ SY11〜SY1i、SY21〜SY2i スイッチ SY31〜SY3i、SY41〜SY4i スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J022 AB07 BA02 CA07 CA10 CE01 CF02 CF07 5J055 AX29 AX56 BX17 CX00 DX13 DX14 DX22 DX73 DX82 EX07 EY10 EY21 EZ09 EZ24 FX12 FX26 FX27 FX28 GX01 GX04 GX06 5J064 AA00 BA03 BB04 BC07 BC10 BC13 BC15 BC19

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 与えられたデジタル信号をアナログ信号
    に変換するD/A変換器であって、 第1の期間に、前記デジタル信号に基づいて、電荷保持
    用電源電圧と第1の基準電圧との差に応じた電荷を保持
    する第1の容量素子及び前記電荷保持用電源電圧と第2
    の基準電圧との差に応じた電荷を保持する第2の容量素
    子と、 第2の期間に、前記第1及び第2の容量素子を演算増幅
    器の入力端子と出力端子との間に接続するスイッチ手段
    と、を備えることを特徴とするD/A変換器。
  2. 【請求項2】 与えられたデジタル信号をアナログ信号
    に変換するD/A変換器であって、 第1の期間に、前記デジタル信号に基づいて、電荷保持
    用電源電圧と第1の基準電圧との差に応じた電荷を保持
    する第1の容量素子及び前記電荷保持用電源電圧と第2
    の基準電圧との差に応じた電荷を保持する第2の容量素
    子と、 第2の期間に、前記第1及び第2の容量素子を演算増幅
    器の反転入力端子と非反転出力端子との間に接続する第
    1のスイッチ手段と、 前記第1の期間に、前記デジタル信号に基づいて、前記
    電荷保持用電源電圧と前記第1の基準電圧との差に応じ
    た電荷を保持する第3の容量素子及び前記電荷保持用電
    源電圧と前記第2の基準電圧との差に応じた電荷を保持
    する第4の容量素子と、 前記第2の期間に、前記第3及び第4の容量素子を前記
    演算増幅器の非反転入力端子と反転出力端子との間に接
    続する第2のスイッチ手段と、を備えることを特徴とす
    るD/A変換器。
  3. 【請求項3】 前記スイッチ手段は、MOSトランジス
    タを含んで構成されることを特徴とする請求項1又は2
    記載のD/A変換器。
  4. 【請求項4】 所定のサンプリング周波数でサンプリン
    グされたデジタル信号をアナログ信号に変換するデルタ
    シグマ型D/A変換器であって、 前記デジタル信号を補間して、前記サンプリング周波数
    よりも周波数の高い第2のデジタル信号に変換するデジ
    タルフィルタと、 前記第2のデジタル信号をノイズシェーピングしてより
    低ビット数の第3のデジタル信号に変換するデジタルデ
    ルタシグマ変調器と、 デジタル・アナログ変換を行うD/A変換器と、を備
    え、 当該D/A変換器は、第1の期間に、前記第3のデジタ
    ル信号に基づいて、電荷保持用電源電圧と第1の基準電
    圧との差に応じた電荷を保持する第1の容量素子及び前
    記電荷保持用電源電圧と第2の基準電圧との差に応じた
    電荷を保持する第2の容量素子と、 第2の期間に、前記第1及び第2の容量素子を演算増幅
    器の入力端子と出力端子との間に接続するスイッチ手段
    と、を備えることを特徴とするデルタシグマ型D/A変
    換器。
  5. 【請求項5】 所定のサンプリング周波数でサンプリン
    グされたデジタル信号をアナログ信号に変換するデルタ
    シグマ型D/A変換器であって、 前記デジタル信号を補間して、前記サンプリング周波数
    よりも周波数の高い第2のデジタル信号に変換するデジ
    タルフィルタと、 前記第2のデジタル信号をノイズシェーピングしてより
    低ビット数の第3のデジタル信号に変換するデジタルデ
    ルタシグマ変調器と、 デジタル・アナログ変換を行うD/A変換器と、を備
    え、 当該D/A変換器は、第1の期間に、前記第3のデジタ
    ル信号に基づいて、電荷保持用電源電圧と第1の基準電
    圧との差に応じた電荷を保持する第1の容量素子及び前
    記電荷保持用電源電圧と第2の基準電圧との差に応じた
    電荷を保持する第2の容量素子と、 第2の期間に、前記第1及び第2の容量素子を演算増幅
    器の反転入力端子と非反転出力端子との間に接続する第
    1のスイッチ手段と、 前記第1の期間に、前記第3のデジタル信号に基づい
    て、前記電荷保持用電源電圧と前記第1の基準電圧との
    差に応じた電荷を保持する第3の容量素子及び前記電荷
    保持用電源電圧と前記第2の基準電圧との差に応じた電
    荷を保持する第4の容量素子と、 前記第2の期間に、前記第3及び第4の容量素子を前記
    演算増幅器の非反転入力端子と反転出力端子との間に接
    続する第2のスイッチ手段と、を備えることを特徴とす
    るデルタシグマ型D/A変換器。
  6. 【請求項6】 前記スイッチ手段は、MOSトランジス
    タを含んで構成されることを特徴とする請求項4又は5
    記載のデルタシグマ型D/A変換器。
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