JP3852721B2 - D/a変換器およびデルタシグマ型d/a変換器 - Google Patents

D/a変換器およびデルタシグマ型d/a変換器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オーディオ機器等の分野での信号処理に用いられるデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器に係わり、特に、低消費電力のスイッチト・キャパシタ型D/A変換器やこれを用いたデルタシグマ型D/A変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、半導体集積回路の製造においては、抵抗、ダイオード等の回路素子よりキャパシタの製造が容易であるため、デジタル信号を用いて、バイナリー比等の所定の容量比である容量値を有する複数の容量素子の電荷蓄積、電荷転送を制御し、所望のアナログ信号を生成するスイッチト・キャパシタ型D/A変換器がD/A変換器を使用する際には頻繁に用いられる。
【0003】
図1に、従来のスイッチト・キャパシタ型D/A変換器の回路例を示す。
このスイッチト・キャパシタ型D/A変換器は、出力端子と反転入力端子とが接続された電圧フォロア機能を有する演算増幅器10と、容量素子C1 〜Ci と、各容量素子C1 〜Ci の両端に接続されたスイッチSW1〜SWiと、2種類の基準電圧源(Vr+、Vr-)のいずれかに接続するスイッチSWG1〜SWGiと、2種類のクロックφ1、φ2を供給するためのクロック供給部20とを備えている。
【0004】
なお、図3に示すようにクロック供給部20から供給される2種類のクロックφ1、φ2は、夫々、ローレベルとハイレベルとを所定間隔で繰り返すようなクロックであって、一方がハイレベルとき他方はローレベルとなって、互いのクロックのハイレベル部は重複しない。
【0005】
スイッチSW1〜SWiはφ1がハイレベルの時閉状態となって、これ以外の時には開状態となり、これを符号φ1で示している。また、SWG1〜SWGiはデジタルデータSiの極性(+1または−1)に応じて、基準電圧源(Vr+、Vr−)のいずれかに接続し、φ2がハイレベルでSiの極性が「+1」の時には基準電圧源(Vr+)に接続し(符号Si・φ2で示す)、一方、φ2がハイレベルでSiの極性が「−1」の時には基準電圧源(Vr−)に接続する(符号Sib・φ2で示す(以下添字bは論理反転を表現する))。
【0006】
さて、この回路の動作を説明する。まず、φ1がハイレベルの時、SW1〜SWiが閉状態となり全容量素子C1 〜Ci の両側の端子が接地される。次に、φ2がハイレベルの時、SW1〜SWiが開状態となるとともに、SWG1〜SWGiの動作によって、デジタルデータS1 からSi の極性(+1または−1)に応じて、容量素子C1 〜Ci の左側の端子が基準電圧源Vr+またはVr-に接続される。
【0007】
この結果、容量素子間で電荷の分配が起こり、この時、電荷保存則よりノードVa (演算増幅器10の非反転入力端子位置)での電荷の総和はゼロになるので、次式(1)が成立する。
【0008】
(Va −Si ・Vr )・Ci +(Va −Si-1 ・Vr )・Ci-1 +…+(Va −S1 ・Vr )・C1 =0 (1)(但し、Vr はVr+の絶対値またはVr-の絶対値を示す(以下同様))。
【0009】
式(1)において、C1 からCi の容量値がバイナリー比、即ち、「Ci =2・Ci-1 、…、C2 =2・C1 」となっていれば、次式(2)が導かれる。
(Va −Si ・Vr )・Ci ・2i-1 +(Va −Si-1 ・Vr )・C1 ・2i-2 +…+(Va −Si ・Vr )・C1 =0 (2)
D/A変換の出力(OUT)は、演算増幅器のフォロア動作によりVa と等しくなるので、結局、電圧OUTは次式(3)で与えられる。
【0010】
OUT=Vr ・(Si ・2i-1 +Si-1 ・2i-2 +…+S1 )/(2i −1)(3)
以上動作説明したように、式(3)によれば、図1に示したスイッチト・キャパシタ回路はiビットのD/A変換機能を有する。
【0011】
ところで、このスイッチト・キャパシタ型D/A変換器では、図1に点線で示すような寄生容量CP がノードVa に存在するものとすると、式(2)の左辺に「Va ・CP 」なる項が加わり、D/A変換誤差が生じてしまう。実際に、演算増幅器10の入力容量等の寄生容量CP は必ず存在するので、図1に示した従来技術によれば、寄生容量CP の影響を受けてしまい精度のよいD/A変換器を実現することは難しい。
【0012】
なお、この種のスイッチト・キャパシタ型D/A変換器の参考文献としては、「R. van de Plassche, “Integrated Analog-to-digital and digital-to-analog converters," Kluwer Academic Publishers, 1994,pp.229 」、「Y.P. Tsividis, “A Segmented u-255 Law PCM Voice Encode Utilizing NMOS technology," IEEEJ. Of solid-state circuits, vol.SC-11,PP.740-747,Dec.1976」等の文献が挙げられる。
【0013】
さて、図1に示した従来技術の問題を解決するものとして、従来から図2に示すようなスイッチト・キャパシタ型D/A変換器が用いられていた。
このスイッチト・キャパシタ型D/A変換器は、出力端子と反転入力端子と間に容量素子Ctot とスイッチSA2とが接続された演算増幅器11と、容量素子C1 〜Ci と、容量素子C1 〜Ci と演算増幅器11の反転入力端子との間に接続されたスイッチSA1と、各容量素子C1 〜Ci の両端に接続されたスイッチSR1〜SRiと、2種類の基準電圧源(Vr+、Vr-)のいずれかに接続するスイッチSRG1〜SRGiと、2種類のクロックφ1、φ2を供給するためのクロック供給部21とを備えている。
【0014】
なお、クロック供給部21から供給される2種類のクロックφ1、φ2は、クロック供給部20から供給されるものと変わりはない。スイッチSR1〜SRiは、容量素子C1 〜Ci の右側に接続されφ1がハイレベルの時閉状態となって、これ以外の時には開状態となるスイッチ(これを符号φ1で示す)と、容量素子C1 〜Ci の左側に接続されφ2がハイレベルの時閉状態となって、これ以外の時には開状態となるスイッチ(これを符号φ2で示す)とからなる。
【0015】
また、SRG1〜SRGiはデジタルデータSiの極性(+1または−1)に応じて、基準電圧源(Vr+、Vr-)のいずれかに接続し、φ1がハイレベルでSiの極性が「+1」の時には基準電圧源(Vr+)に接続し(符号Si・φ1で示す)、一方、φ1がハイレベルでSi の極性が「−1」の時には基準電圧源(Vr-)に接続する(符号Si b・φ1で示す)。
【0016】
さらに、スイッチSA1、SA2は夫々、φ2、φ1がハイレベルの時に閉状態となって、これ以外の場合には、開状態となる。
さて、この回路の動作を説明する。まず、φ1がハイレベルの時、スイッチSAおよびスイッチSR1〜SRiの右側のスイッチが閉状態となり全容量素子C1〜Ciの右側の端子が接地される。また、SRG1〜SRGiの動作によって、デジタルデータS1からSiの極性(+1または−1)に応じて、容量素子C1〜Ciの左側の端子が基準電圧源Vr+またはVr−に接続され、基準電圧に応じた電荷が蓄積される。
【0017】
この時、スイッチSA2の動作によって、演算増幅器11の出力端子(OUT)と反転入力端子とが短絡するので帰還容量素子Ctot の電荷はゼロとなる。 次に、φ2がハイレベルになると、容量素子C1 〜Ci の左側の端子が接地されるとともに、スイッチSA1が閉状態になり、容量素子C1 〜Ci の右側の端子と演算増幅器11の反転入力端子とが接続される。
【0018】
ここで、反転入力端子は演算増幅器11の負帰還動作によって仮想接地状態にあるので、先にφ1がローレベルになってからφ2がハイレベルになって容量素子C1 〜Ci に蓄積された電荷は全て容量素子Ctot に転送される。このような動作によって、次式(4)が成立する。
【0019】
r ・(Si ・Ci +Si-1 ・Ci-1 +…+S1 ・C1 )=OUT・Ctot (4)
式(4)において、C1 からCi の容量値がバイナリー比になっていて、かつ、Ctot =Ci ・(2i −1)ならば、次式(5)が導かれる。
【0020】
r ・(Si ・C1 ・2i-1 +Si-1 ・C1 ・2i-2 +…+S1 ・C1 )=OUT・C1 ・(2i −1)(5)
さらに、式(5)より次式(6)が導かれる。
【0021】
OUT=Vr ・(Si ・2i-1 +Si-1 ・2i-2 +…+S1 )/(2i −1)
(6)
以上説明したように、式(6)によれば、図2に示したスイッチト・キャパシタ回路は、iビットのD/A変換機能を有することが分かり、このスイッチト・キャパシタ回路では、演算増幅器11の反転入力端子は常に仮想接地状態なので、寄生容量に蓄えられる電荷はφ1がハイレベルの時とφ2がハイレベルの時とで等しく、寄生容量の影響を受けないことが分かる。
【0022】
ところで、式(5)は理想の容量比の場合に成立する式であるが、実際には容量比が理想値となるように容量素子を製造することは困難であるので、容量比の相対精度(ミスマッチ)がD/A変換誤差を発生させてしまう。また、一般に、半導体集積回路においては、容量比の相対精度は容量値の平方根に反比例する、即ち、容量値が大きな程、相対精度が小さくなりD/A変換誤差も少なくなることが知られている。
【0023】
また、図2に示すスイッチト・キャパシタ型D/A変換器では、容量素子C1 〜Ci に蓄えられた電荷は、仮想接地点を通って容量素子Ctot に転送されるので、演算増幅器11がその転送分の電荷の供給動作を行うことになる。したがって、D/A変換誤差を少なくするために容量素子 1 〜C i の容量値を増加すると、演算増幅器が供給動作を行う電荷も増えてしまい、一般に演算増幅器の消費電流はこの供給電荷によって定まるため、図2に示すスイッチト・キャパシタ型D/A変換器では、低消費電流で精度の良いD/A変換器を実現することは難しい。
【0024】
なお、この種のスイッチト・キャパシタ型D/A変換器の参考文献としては、「USP5,162,801、USP5,008,674、USP4,616,212、USP4,384,277」等の米国特許や「R. Gregorian et. al., “Switched-capacitor circuit design," Proc.IEEE, vol.71,pp.941-966,Aug.1983.」等が挙げられる。
【0025】
次に、図4を参照して、従来の低消費電力タイプのデルタシグマ型D/A変換器について説明する。
このデルタシグマ型D/A変換器は、入力されるデジタル信号(Din)を補間するデジタルインターポレーションフイルタ400と、デジタル信号のデルタシグマ変調を行うデジタルデルタシグマ変調器410と、ダイナミックエレメントマッチング420と、電流モードD/A変換器430と、ディザを付加可能な加算部440とを有している。
【0026】
デジタル信号(Din)としてFsレート(サンプリングレート:通常44.1(kHz))、18ビットのデータが入力されると、デジタルインターポレーションフィルタ400によって、折り返し(alias)を防止(anti−alias)しながら、Fosレート(オーバーサンプリングレート:通常64fs程度)のデジタル信号が出力されるように補間が行われる。
【0027】
次に、Fosレート、18ビットのデータは、デジタルデルタシグマ変調器410によってノイズ・シェイピングされて、サンプリングレートより高周波数で、より低分解能(4ビット程度)のデータへと量子化される。デジタルインターポレーションフイルタ400およびデルタシグマ変調器410が理想的に製造されていれば、この量子化された信号を4ビットのD/A変換器によってデジタル・アナログ変換を行ってアナログ信号にすれば良いが、アナログ素子を製造する際に生じる製造ミスマッチによって、18ビット精度を確保する事はできないため、D/A変換誤差によりノイズが発生する。
【0028】
このため、アナログ素子製造のミスマッチにより発生するノイズを、元々入力されるデジタル信号が有する帯域の外にシフトさせ、帯域内の信号対ノイズ比(S/N比)を向上するためのデジタル処理を行う必要がある。このような処理を行う処理部は通常、ダイナミック・エレメント・マッチング(DEM)と称され、DEMの出力データは最終段に設けた4ビットD/A変換器によってアナログ信号に変換される。図4に示す例では、デルタシグマ変調器410の出力を入力とするダイナミックエレメントマッチング420の出力データが電流モードD/A変換器430によってD/A変換される。なお、このDEM自体の構成は公知であり、その構成や動作内容も複雑であるので、ここでは本発明の理解容易化のため、DEM自体の詳細な説明を行わない。
【0029】
従来のデルタシグマD/A変換器では、この4ビットD/A変換器に演算増幅器を必要としない抵抗や電流源等で構成される電流モードD/A変換器430を用いて低消費電力化を図っていた。そして、電流モードD/A変換器430を構成する抵抗等の回路素子のミスマッチは、同程度のエリアを占有する容量素子のミスマッチの10倍程度と大きい。
【0030】
また、DEMは周期的な制御シーケンスで、後段に接続される電流モードD/A変換器430の制御を行うので、この周期的制御により、回路素子のミスマツチが大きいとアナログ信号として不要なトーンを発生させてしまう。ここで、周期的な制御シーケンスとは、例えば、電流モードD/A変換器430を構成する電流源と抵抗との組み合わせであるセグメントが複数設けられている場合、全てのセグメントを満遍なく使用するために、予め定めた周期的な使用パターンで各セグメントを使用していくこと等をいうが、ここでは詳細には説明しない。
【0031】
以上説明したように、従来のデルタシグマD/A変換器では消費電力が小さくても、トーンによりS/N比が劣化していた。このトーンを軽減するために、デルタシグマ変調器410の出力に、加算部440によってM系列信号等の疑似ランダム信号であるデイザを加えて、周期性を有する信号をランダム化することも提案されている。
【0032】
この回路によれば、デイザを付加することはノイズを加えるのと等価であるため、トーンはなくなってもS/N比が劣化してしまうという問題があり、また、デイザを付加することは、製造コストを増加させる。結局、電流モードD/A変換器を用いた従来のデルタシグマ型D/A変換器では低消費電力と高S/Nは同時に実現できなかった。
【0033】
なお、この種のデルタシグマ型D/A変換器に関する文献としては、「R.T Baird et.al., “Linearity enhancement of multi-bit delta-sigma A/D AND D/A converters using data weighted averaging,"IEEE Tran.On Cir.And Sys.-II Vol.42,No.12,pp753-762.Dec.1995」「T.Hamasaki et.al.,“A 3V,22mW Mulit-bit current mode delta sigma DAC with 100dB dynamic range," IEEE Jou. Of solid-state circuits, Vol.31,No.12,pp.1888-1894,Dec.1996」等が挙げられる。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】
このように、図1に示す従来の回路によれば、寄生容量の影響を受けてD/A変換誤差が大きくなるという問題があり、また、図2に示す従来の回路によれば、寄生容量の影響を受けなくすることはできても、消費電流が大きな回路になってしまう。
【0035】
さらに、これらの問題を解決するために図4に示すような回路が提案されているものの、デイザを付加することはノイズを加えるのと等価であるため、トーンはなくなってもS/N比が劣化してしまうという問題があった。また、デイザを付加することは製造コストを増加させてしまう。
【0036】
さらに、デルタシグマD/A変換器を構成する電流モードD/A変換器は一般に制御クロックのジッターに敏感であるという問題もあった。
本発明は上述した従来の未解決の課題を解決するためになされたもので、その目的は、寄生容量の影響を受けず、消費電流が少なく、高S/N比でD/A変換を行うD/A変換手段を提供する点にある。
【0037】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明によれば、
与えられたデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器であって、
複数の容量素子と、これら複数の容量素子の接続状態を切り換えるスイッチ部と、を備え、
前記スイッチ部は、
第1の期間に、前記デジタル信号に基づいて、前記各容量素子を複数の所定の基準電圧源のいずれかに接続することにより、接続された所定基準電圧に対応する電荷を前記各容量素子に保持するとともに、
第2の期間に、前記各容量素子の全てを演算増幅器の入力端子と出力端子との間に並列に接続するようになっていることを特徴とするD/A変換器が提供される。
【0038】
また、請求項2に係る発明によれば、
与えられたデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器であって、
第1の複数の容量素子と、第2の複数の容量素子と、前記第1の複数の容量素子の接続状態を切り換える第1のスイッチ部と、前記第2の複数の容量素子の接続状態を切り換える第2のスイッチ部と、を備え、
前記第1のスイッチ部は、
第1の期間に、前記デジタル信号に基づいて、前記第1の各容量素子を複数の所定の基準電圧源のいずれかに接続することにより、接続された所定基準電圧に対応する電荷を前記第1の各容量素子に保持するとともに、
第2の期間に、前記第1の複数の容量素子の全てを演算増幅器の反転入力端子と非反転出力端子との間に並列に接続するようになっており、
前記第2のスイッチ部は、
第1の期間に、前記デジタル信号に基づいて、前記第2の各容量素子を複数の所定の基準電圧源のいずれかに接続することにより、接続された所定基準電圧に対応する電荷を前記第2の各容量素子に保持するとともに、
第2の期間に、前記第2の複数の容量素子の全てを前記演算増幅器の非反転入力端子と反転出力端子との間に並列に接続するようになっていることを特徴とするD/A変換器が提供される。
【0039】
また、請求項3に係る発明は、請求項1および2のいずれかにおいて、
前記複数の容量素子の容量値は、小さなものから大きなものまで、順に2倍の大きさになっていくように設定されていることを特徴とする。
【0040】
さらに、請求項4に係る発明は、請求項1および2のいずれかにおいて、
前記複数の容量素子の容量値が、同一の値に設定されていることを特徴とする。なお、請求項3、4に記載した前記複数の容量素子には、第1および第2の複数の容量素子がともに含まれる。
【0041】
さらにまた、請求項5に係る発明によれば、請求項1、2、3および4のいずれかにおいて、前記演算増幅器の出力端子と入力端子との間に、ローパス特性を有するように容量素子を設けたことを特徴とする。
【0042】
また、以下のように本発明の他の態様であるデルタシグマ型のD/A変換器も提供される。
即ち、請求項6に係る発明によれば、所定のサンプリング周波数でサンプリングされたデジタル信号をアナログ信号に変換するデルタシグマ型D/A変換器であって、
前記デジタル信号を補間して、前記サンプリング周波数より高い周波数の第2のデジタル信号に変換するデジタルインターポレーションフィルタと、
該第2のデジタル信号をノイズシェーピングして、より低ビット数の第3のデジタル信号に変換するデジタルデルタシグマ変調器と、
デジタル・アナログ変換を行うD/A変換器と、を備え、
該D/A変換器は、
複数の容量素子と、これら複数の容量素子の接続状態を切り換えるスイッチ部と、を備え、前記スイッチ部は、第1の期間に、前記第3のデジタル信号に基づいて、前記各容量素子を複数の所定の基準電圧源のいずれかに接続することにより、接続された所定基準電圧に対応する電荷を前記各容量素子に保持するとともに、第2の期間に、前記各容量素子の全てを演算増幅器の入力端子と出力端子との間に並列に接続するようになっていることを特徴とするデルタシグマ型D/A変換器が提供される。
【0043】
また、請求項7に係る発明によれば、所定のサンプリング周波数でサンプリングされたデジタル信号をアナログ信号に変換するデルタシグマ型D/A変換器であって、
前記デジタル信号を補間して、前記サンプリング周波数より高い周波数の第2のデジタル信号に変換するデジタルインターポレーションフィルタと、
該第2のデジタル信号をノイズシェーピングして、より低ビット数の第3のデジタル信号に変換するデジタルデルタシグマ変調器と、
デジタル・アナログ変換を行うD/A変換器と、を備え、
該D/A変換器は、
第1の複数の容量素子と、第2の複数の容量素子と、前記第1の複数の容量素子の接続状態を切り換える第1のスイッチ部と、前記第2の複数の容量素子の接続状態を切り換える第2のスイッチ部と、を備え、
前記第1のスイッチ部は、
第1の期間に、第3のデジタル信号に基づいて、前記第1の各容量素子を複数の所定の基準電圧源のいずれかに接続することにより、接続された所定基準電圧に対応する電荷を前記第1の各容量素子に保持するとともに、第2の期間に、前記第1の複数の容量素子の全てを演算増幅器の反転入力端子と非反転出力端子との間に並列に接続するようになっており、前記第2のスイッチ部は、第1の期間に、前記第3のデジタル信号と逆の極性の第4のデジタル信号に基づいて、前記第2の各容量素子を複数の所定の基準電圧源のいずれかに接続することにより、接続された前記所定基準電圧に対応する電荷を前記第2の各容量素子に保持するとともに、第2の期間に、前記第2の複数の容量素子の全てを前記演算増幅器の非反転入力端子と反転出力端子との間に並列に接続するようになっていることを特徴とするデルタシグマ型D/A変換器が提供される。
【0044】
また、請求項8に係る発明によれば、請求項6および7のいずれかにおいて、前記デジタルデルタシグマ変調器と前記D/A変換器との間に、ダイナミックエレメントマッチングを備えたことを特徴とする。
【0045】
さらに、請求項9に係る発明によれば、請求項6、7および8のいずれかにおいて、前記複数の容量素子の容量値が、同一の値に設定されていることを特徴とする。
【0046】
さらにまた、請求項10に係る発明によれば、請求項6、7、8および9のいずれかにおいて、
前記デジタルデルタシグマ変調器のフィードバックループが、1より大きいゲインを有するように構成されていることを特徴とする。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
図5に、本発明の実施の形態にかかるD/A変換器の回路構成図を示す。
【0048】
このD/A変換器は、出力端子と反転入力端子とが容量素子Cfbで接続されるとともに、非反転入力端子が接地されている演算増幅器100と、容量素子C1 〜Ci と、容量素子C1 〜Ci と演算増幅器100の反転入力端子との間に接続されたスイッチSBと、各容量素子C1 〜Ci の右側の端子に接続されたスイッチSU1〜SUiと、2種類の基準電圧源(Vr+、Vr-)のいずれかに接続するスイッチSUG1〜SUGiと、各容量素子C1 〜Ci の左側の端子と演算増幅器100の出力端子との間に接続されたスイッチSY1〜SYiと、2種類のクロックφ1、φ2を供給するためのクロック供給部200とを備えている。
【0049】
なお、図3に示すようにクロック供給部200から供給される2種類のクロックφ1、φ2は、夫々、ローレベルとハイレベルとを所定間隔で繰り返すようなクロックであって、一方がハイレベルとき他方はローレベルとなって、互いのクロックのハイレベル部は重複しない。
【0050】
スイッチSU1〜SUiはφ1がハイレベルの時閉状態となって、これ以外の時には開状態となり、これを符号φ1で示している。また、SUG1〜SUGiはデジタルデータSiの極性(+1または−1)に応じて、基準電圧源(Vr+、Vr−)のいずれかに接続し、φ1がハイレベルでSiの極性が「+1」の時には基準電圧源(Vr+)に接続し(符号Si・φ1で示す)、一方、φ1がハイレベルでSiの極性が「−1」の時には基準電圧源(Vr−)に接続する(符号Sib・φ1で示す)。
【0051】
スイッチSBおよびスイッチSY1〜SYiは、φ2がハイレベルの時閉状態となって、これ以外の時には開状態となるスイッチ(これを符号φ2で示す)である。
【0052】
さて、この回路の動作を説明する。まず、φ1がハイレベルの時、スイッチSU1〜SUiが閉状態となり容量素子C1 〜Ci の右側の端子が接地される。さらに、スイッチSUG1〜SUGiの動作によって、デジタルデータS1 からSi の極性(+1または−1)に応じて、容量素子C1 〜Ci の左側の端子が基準電圧源Vr+またはVr-に接続され、容量素子C1 〜Ci は夫々の基準電圧に対応する電荷を保持する。
【0053】
次に、φ2がハイレベルの時、スイッチSU1〜SUi、および、スイッチSUG1〜SUGiが開状態となるとともに、スイッチSBおよびスイッチSY1〜SYiが閉状態となって、容量素子C1 〜Ci が、演算増幅器100の出力端子(出力電圧OUT)と反転入力端子との間に並列に接続される。
【0054】
すると、容量素子の間での電荷の分配が起こり、電荷保存則より次式(7)が成立することになる。
r ・(Si ・Ci +Si-1 ・Ci-1 +…+S1 ・C1 )=OUT・(Ci +Ci-1 +…C1 ) (7)
式(7)において、C1 からCi の容量値がバイナリー比、即ち、「Ci =2・Ci-1 、…、C2 =2・C1 」となっていれば、次式(8)が導かれる。
【0055】
r ・(Si ・C1 ・2i-1 +Si-1 ・C1 ・2i-2 +…+S1 ・C1 )=OUT・C1 ・(2i −1) (8)
この結果、出力端子に出力される電圧OUTは次式(9)のようになる。
【0056】
OUT=Vr ・(Si ・2i-1 +Si-1 ・2i-2 +…+S1 )/(2i −1)(9)
以上動作説明したように、式(9)によれば、図5に示したスイッチト・キャパシタ回路はiビットのバイナリー型のD/A変換器となる。
【0057】
なお、式(7)において、容量素子C1 〜Ci の容量値を同一とすると、「OUT=Vr ・(Si +Si-1 +…+S1 )/i」となるため、容量素子C1 〜Ci の容量値を同一とすれば、iビットのリニアレベル型のD/A変換器を実現できる。
【0058】
また、演算増幅器100の出力端子と反転入力端子との間に接続されている容量素子Cfbは、φ1がハイレベルの時に、前回のタイミングでのD/A変換の結果を電圧として保持することによって演算増幅器100が常に正常な動作レンジ内で動作することを維持させ、演算増幅器100の出力が予測できないような電圧値となり、演算増幅器100の動作が動作レンジ外となるのを防ぐのを防止している。また、このような容量素子Cfbは、後述するようなローパス特性をスイツチト・キャパシタ回路に与える。したがって、容量素子Cfbの容量値が小さいほど高周波数領域でフラットとなるD/A変換特性が得られる。なお、容量素子Cfbを設けることは、D/A変換の精度には何ら影響を及ぼさない。
【0059】
この実施の形態によれば、以下に示すような効果が得られる。まず、このスイッチト・キャパシタD/A変換器では、φ1がハイレベルの時、基準電圧源の電圧をサンプリングして保持する容量素子と、φ2がハイレベルの時、演算増幅器の入力端子・出力端子間に接続され負帰還ループを形成する容量素子とが兼用されるように構成されているので、図2で示した従来の技術のように、容量素子C1 〜Ci から容量素子Cfbへの電荷の転送を行う必要はなく、演算増幅器の電荷供給動作は行われない。したがって、この回路によれば、演算増幅器に必要な消費電流は、演算増幅器の熱雑音の仕様を満たすための最低限の消費電流で十分であり、消費電流の小さなD/A変換器を実現可能になる。
【0060】
また、前述したように、容量素子の容量値を大きくすればミスマッチは減ってD/A変換の精度は向上するため、容量素子の容量値を大きくしてD/A変換の精度を向上することが可能となる。この際、容量素子の容量値を大きくしても、演算増幅器は電荷供給動作を行わないので、消費電流を少なくしつつS/N比の高くしてD/A変換を行うD/A変換器を実現できる。
【0061】
さらに、この実施の形態によれば、スイツチト・キャパシタ回路におけるS/Nの劣化要因である「kT/Cノイズ」も消費電流を増加させずに減少させることができる。この「kT/Cノイズ」は、スイッチの熱雑音によって発生するノイズであって、その大きさは容量素子の容量値に反比例するため、容量素子の容量値が大きいほど「kT/Cノイズ」は小さくなる。よって、この実施の形態によれば、演算増幅器の消費電流を増加させずに「kT/Cノイズ」を減らすことが可能となる。
【0062】
さらにまた、この実施の形態によれば、演算増幅器の反転入力端子は仮想接地状態になるため、常に一定の電圧になっていて、寄生容量の影響も受けない。
次に、図6を参照して、本発明の他の実施の形態にかかるD/A変換器について説明する。
【0063】
この実施の形態は、全差動型の演算増幅器を用いている点に特徴がある。
前述した図5に示す回路は、いわゆるシングルエンド(片側)型の演算増幅器を用いたD/A変換器であるが、実際に、デルタシグマ型D/A変換器のようなデジタル回路とアナログ回路とが混在したものを半導体集積回路として実現する場合には、デジタル・ノイズ等のコモンモードノイズを除去する必要があり、このコモンモードノイズを除去するために全差動型の回路構成にしている。
【0064】
また、デルタシグマ型D/A変換器では、図5に示す回路のように、バイナリー型のD/A変換器ではなく、ダイナミック・エレメント・マッチングを用いる都合により、各ビットが等しい重みを有するリニアレベル型のD/A変換器が用いられる場合がある。そこで、このリニアレベル型のD/A変換器の実現例につて説明する。
【0065】
このD/A変換器は、非反転出力端子(OUT+)と反転入力端子とが容量素子Cfb(=30・C1 )で接続されるとともに、反転出力端子(OUT−)と非反転入力端子とが容量素子Cfb(=30・C1 )で接続されている演算増幅器110と、非反転出力側(図面左側)の15個の容量素子C1 と、反転出力側(図面右側)の15個の容量素子C1 と、非反転出力側の各容量素子C1 と演算増幅器110の反転入力端子との間に接続されたスイッチSC1と、反転出力側の各容量素子C1 と演算増幅器110の非反転入力端子との間に接続されたスイッチSC2と、非反転出力側の各容量素子C1 の右側の端子に接続されたスイッチSV1〜SV15と、反転出力側の各容量素子C1 の左側の端子に接続されたスイッチSX1〜SX15と、2種類の基準電圧源(Vr+、Vr-)のいずれかに接続するスイッチSVG1〜SVG15と、非反転出力側の各容量素子C1 の左側の端子と演算増幅器100の非反転出力端子との間に接続されたスイッチSZ1〜SZ15と、2種類の基準電圧源(Vr+、Vr-)のいずれかに接続するスイッチSXG1〜SXG15と、反転出力側の各容量素子C1の右側の端子と演算増幅器110の反転出力端子との間に接続されたスイッチSD1〜SD15と、2種類のクロックφ1、φ2を供給するためのクロック供給部210とを備えていて、全差動型で15レベルのリニアレベル型のD/A変換器である。
【0066】
なお、図3に示すようにクロック供給部210から供給される2種類のクロックφ1、φ2は、夫々、ローレベルとハイレベルとを所定間隔で繰り返すようなクロックであって、一方がハイレベルとき他方はローレベルとなって、互いのクロックのハイレベル部は重複しない。
【0067】
スイッチSV1〜SV15、および、スイッチSX1〜SX15はφ1がハイレベルの時閉状態となって、これ以外の時には開状態となり、これを符号φ1で示している。
【0068】
また、SVG1〜SVG15はデジタルデータSi(i=1〜15)の極性(+1または−1)に応じて、基準電圧源(Vr+、Vr−)のいずれかに接続し、φ1がハイレベルでSiの極性が「+1」の時には基準電圧源(Vr+)に接続し(符号Si・φ1で示す)、一方、φ1がハイレベルでSiの極性が「−1」の時には基準電圧源(Vr−)に接続する(符号Sib・φ1で示す)。
【0069】
同様に、SXG1〜SXG15はデジタルデータSi(i=1〜15)の極性(+1または−1)に応じて、基準電圧源(Vr+、Vr−)のいずれかに接続し、φ1がハイレベルでSiの極性が「+1」の時には基準電圧源(Vr−)に接続し(符号Si・φ1で示す)、一方、φ1がハイレベルでSiの極性が「−1」の時には基準電圧源(Vr+)に接続する(符号Sib・φ1で示す)。
【0070】
スイッチSC1、SC2、およびスイッチSZ1〜SZ15、SD1〜SD15は、φ2がハイレベルの時閉状態となって、これ以外の時には開状態となるスイッチ(これを符号φ2で示す)である。
【0071】
この回路の動作を説明すると、まず、φ1がハイレベルの時、スイッチSV1〜SV15およびSX1〜SX15が閉状態となり、非反転出力側の各容量素子C1 の右側の端子、および、反転出力側の各容量素子C1 の左側の端子が接地される。さらに、スイッチSVG1〜SVG15およびスイッチSXG1〜SXG15の動作によって、デジタルデータS1 からS15の極性(+1または−1)に応じて、非反転出力側の各容量素子C1 の左側の端子および反転出力側の各容量素子C1 が基準電圧源Vr+またはVr-に接続され、各容量素子C1 は夫々の基準電圧に対応する電荷を保持する。
【0072】
次に、φ2がハイレベルの時、スイッチSVG1〜SVG15、SXG1〜SXG15、SV1〜SV15、SX1〜SX15が開状態となるとともに、スイッチSC1、SC2、SZ1〜SZ15、SD1〜SD15が閉状態となって、非反転出力側の各容量素子C1 が、演算増幅器110の非反転出力端子と反転入力端子との間に並列に接続されとともに、反転出力側の各容量素子C1 が、演算増幅器110の反転出力端子と非反転入力端子との間に並列に接続される。
【0073】
すると、容量素子の間での電荷の分配が起こり、電荷保存則より式(7)より以下の式が成立することになる。即ち、式(7)において、15個の容量素子C1 からC15がC1 なる同一の容量を有するとして、Cfbを無視すると、非反転出力側のスイッチト・キャパシタ回路で次式(10)が成立する。
【0074】
r ・(S15・C1 +S14・C1 +…+S1 ・C1 )=OUT+・C1 ・15
(10)
式(10)より、非反転出力端子から出力される出力電圧OUT+は次式(11)で与えられることになる。
【0075】
OUT+=Vr ・(S15+S14+…+S1 )/15 (11)
これは15レベルのリニアレベル型のD/A変換動作を実現していることを意味する。また、図6に示すように、反転出力側の容量素子のスイッチングを制御しているデジタル・データが、非反転出力側と逆極性になっているので、式(11)と同様に、反転出力端子から出力される出力電圧OUT−は次式(12)で求められる。
【0076】
OUT−=−Vr ・(S15+S14+…+S1 )/15 (12)
全差動回路では、非反転出力端子から出力される電圧と反転出力端子から出力される出力電圧との差(差動出力)が実際の出力信号となり、ここで差動出力をOUTとすると、OUTは以下のように定まる。
【0077】
OUT=(OUT+)−(OUT−)=2Vr ・(S15+S14+…+S1 )/15 (13)
式(11)、式(12)のシングルエンド(片側)回路の出力と比ベると、全差動回路では信号振幅が6dB増加していることがわかる。これにより、演算増幅器が発生する熱雑音のS/Nに対する影響は6dB改善される。言い換えれば、S/Nを維持したままで、演算増幅器の消費電流を半分にすることができる。
【0078】
なお、非反転出力側および反転出力側の各容量素子の容量値をバイナリー比として、バイナリー型のD/A変換器を実現することも可能である。この場合、出力は、「OUT=2・Vr ・(Si ・2i-1 +Si-1 ・2i-2 +…+S1 )/(2i −1)」となる。
【0079】
また、前述したように、本発明によるスイッチト・キャパシタD/A変換器はローパス特性を有する。図5の回路の帰還キャパシタCfbは図6では30・C1 なる容量値としている。帰還キャパシタの影響を含めて、式(10)を式(13)のように全差動型にして書き直すと、次式(14)のようになる。
【0080】
OUT〔n−1〕・30C1 +2Vr ・(S15+S14+…+S1 )・C1 =OUT〔n〕・(30C1 +15C1 ) (14)
ここでOUT[n−1]は、周期的に行うD/A変換の前周期の変換結果を示す。式(14)でOUT〔n−1]=OUT・Z-1としてZ変換表示してZ関数を解くと、次式(15)のようになる。
【0081】
OUT=2Vr ・((S15+S14+…+S1 )/15)・( 1/(3−2・Z-1)) (15)
式(13)のD/A変換結果にローパス特性を有する項「1/(3−2・Z-1)」が乗算されていることが分かり、前周期のD/A変換結果を保持するための帰還キャパシタCfbを設けることによって、ローパス特性を得ることが可能になる。
【0082】
例えば、スイッチト・キャパシタD/A変換器のサンプリング周波数を44.1(kHz)・64=2.8224(MHz)とすると式(15)は、カットオフ周波数150(kHz)の1次ローパスフィルタ特性を有する。このカットオフ周波数は以下のようにして求まる。
【0083】
即ち、式(15)の「1/(3−2・Z-1)」なる項によるローパス特性のカットオフ周波数Fcは、「3−2・Z-1 (16)」なる式(16)の解を求めることにより与えられる。また、式(16)を「Z≒1+s/Fos (17)(Fosはオーバーサンプリング周波数)」のように近似し、s領域の式に変換することによってFsは求まる。式(16)、(17)より、「s=Fos/3(18)」となるので、式(18)より、「Fc=s・Fos/(2・π)=s・Fos/(2・π・3)」となる。これにFos=2.8244(MHz)を代入すると、Fc=149.7(KHz)となる。
【0084】
また、デルタシグマ型D/A変換器ではオーバーサンプリングを行っているので、このローパス特性は信号処理を行っている周波数帯域には影響を与えない。また、本発明の実施形態のように、高周波数領域での量子化ノイズを除去するために、帰還キャパシタCfbの容量値を大きくして、このローパス特性を利用することも可能であり、この場合でも消費電流の増加を招かない。
【0085】
次に、図7、8を参照して、本発明の他の実施の形態にかかるデルタシグマ型D/A変換器について説明する。
図7は、本発明の実施の形態であるデルタシグマ型D/A変換器の回路図である。このデルタシグマ型D/A変換器は、所定のサンプリング周波数でサンプリングされたデジタル信号を補間して、サンプリング周波数より高い周波数のデジタル信号に変換するデジタルインターポレーションフィルタ700と、補間処理されたデジタル信号をノイズシェーピングして、より低ビット数(低分解能)の15レベルのデジタル信号に変換する15レベルデジタルデルタシグマ変調器710と、DWA方式を採用したDWA方式ダイナミックエレメントマッチング720と、15レベルのデジタル信号を入力可能な15レベルスイッチトキャパシタフィルタD/A変換器730と、を有している。
【0086】
なお、15レベルスイッチトキャパシタフィルタD/A変換器730としては、図6に示したD/A変換器や、図5に示したD/A変換器(但し、C1 〜Ci の全容量素子の容量値を同一としたもの)を用いればよい。
【0087】
このデルタシグマ型D/A変換器では、まず、デジタルインターポレーションフィルタ700がデジタル信号を補間して、サンプリング周波数より高い周波数の第2のデジタル信号に変換し、15レベルデジタルデルタシグマ変調器710が該第2のデジタル信号をノイズシェーピングして、より低ビット数の第3のデジタル信号に変換し、さらに、DWA方式ダイナミックエレメントマッチング720によってDEM処理されたデジタル信号を、15レベルスイッチトキャパシタD/A変換器730がD/A変換を行う。
【0088】
そして、15レベルスイッチトキャパシタD/A変換器730として図5に示したD/A変換器を採用した場合(但しC1 〜Ci (i=15))の夫々の容量値を同一とする)には、複数の容量素子(C1 〜Ci )がφ1がハイレベルの時、デジタル信号に基づいて、所定基準電圧(Vr+、Vr-)に対応する電荷を保持し、スイッチSY1〜SYiおよびスイッチSBが、φ2がハイレベルの時閉状態となって、各容量素子を演算増幅器100の入力端子と出力端子との間に接続するので、演算増幅器100による電荷供給動作が行われず、消費電力の少ない高精度のD/A変換器を含んでなるデルタシグマ型D/A変換器を実現することが可能になる。
【0089】
また、15レベルスイッチトキャパシタD/A変換器730として図6に示したD/A変換器を採用した場合には、非反転出力側および反転出力側の複数の容量素子の夫々がφ1がハイレベルの時、デジタル信号に基づいて、所定基準電圧(Vr+、Vr-)に対応する電荷を保持し、スイッチSC1、SC2、SZ1〜SZ15、SD1〜SD15が、φ2がハイレベルの時閉状態となって、非反転出力側の容量素子を演算増幅器110の反転入力端子と非反転出力端子との間に接続とともに、反転出力側の容量素子を演算増幅器110の非反転入力端子と反転出力端子との間に接続するので、演算増幅器110による電荷供給動作が行われず、消費電力の少なく、演算増幅器の全差動動作によってS/N比を向上することを可能とする高精度のD/A変換器を含んでなるデルタシグマ型D/A変換器を実現することが可能になる。
【0090】
また、図8には、15レベルデジタルデルタシグマ変調器710の構成例を示している。この15レベルデジタルデルタシグマ変調器710は3次のSodini loop(ソディニループ)型と称されるもので、3次のループフィルタ810と、15レベルの量子化を行う15レベル量子化器820と、ゲイン830(増幅率G)を含むフィードバックループによるフィードバック値と入力とを加算する加算器840とを有する。ループフィルタ810において、801、802、803は夫々積分器、804、805、806、807は夫々係数B1、A1、A2、A3の掛け算器、808は加算器である。
【0091】
ここで、ゲイン830は、3次の負帰還ループを有するデルタシグマ変調器において、大振幅入力時の発振を防止するためには不可欠なものであるとともに、ゲインを設けることは、等価的に「1/G」なる増幅率の増幅器を入力部に設けることに相当する。したがって、「1/G」の値を調整して、例えばフィードバックループが1より大きいゲインを有するようにして、最終段の15レベルスイッチトキャパシタD/A変換器730の出力振幅調整を行うとともに、大振幅入力時の発振を防止することが可能となる。
【0092】
本発明の実施の形態にかかるスイッチト・キャパシタD/A変換器は、図5や図6で示した通り、基準電圧源から基準電圧をサンプリングする容量素子と帰還ループを構成する容量素子とが兼用された構成となっているので、スイッチトキャハシタD/A変換器自体のゲインは1で固定となっている。したがって、D/A変換のレベル調整を行う場合には、スイッチトキャハシタD/A変換器730の前段のいずれかの位置で、信号振幅を調整する必要がある。図8でのゲイン830の値を、例えば1以上になるようにして、15レベルデジタルデルタシグマ変調器710の発振防止とデルタシグマ型D/A変換器全体の信号ゲインの両方を考慮する事により、新たな回路の追加を行わないで、D/A変換時の信号振幅を調整することが可能である。
【0093】
なお、このようなデジタルデルタシグマ変調器710自体は、例えば、「D.R.Wellard et.al"Stere.O 16bit Delta-Sigma A/D converter for Digital Audio ",vol.37.pp476-486,June 1989 」等の文献に記載されている公知のものであり、詳細な動作説明等は省略する。
【0094】
また、DWA方式ダイナミックエレメントマッチング720としては、「R.T Baird et.al., “Linearity enhancement of multi-bit delta-sigma A/D AND D/A converters using data weighted averaging,"IEEE Tran.On Cir.And Sys.-II Vol.42,No.12,pp753-762.Dec.1995」等の文献に記載されている Data Weighted Averaging(DWA)方式のDEMに採用している。
【0095】
DWA方式は、等しい重みのアナログ素子(具体的には、容量素子C1 〜C i)を順番に循環して使用することにより、素子ミスマッチが原因で発生するノイズ成分を1次でノイズ・シェイピングする方式であるが、この方式自体について詳述することは省略する。
【0096】
しかしDWA方式を採用しても、1(%)以上の素子ミスマッチがあれば、D/A変換結果としてトーンが発生しS/N比が劣化してしまうが、本発明によれば、低消費電流で、容量値を大きくして素子マッチングの少ないD/A変換器を用いることができるので、トーンによるS/N比の劣化は起こらない。また、トーンが発生しないのでデイザを付加する必要ない。
【0097】
さらに、一般に、スイッチト・キャパシタ回路は、自身を制御する制御クロックのエッジ部のみの短い期間で動作が安定していれば精度の良い動作を行うので、制御クロックがジッターを有していてもその影響を受けない。この結果、本発明の実施の形態にかかるD/A変換器を含んで構成されるデルタシグマ型D/A変換器は、低消費電力、高S/N比、クロックジッターに対する影響を受けにくいという特性を有する。
【0098】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、複数の容量素子が第1の期間に、デジタル信号に基づいて、所定基準電圧に対応する電荷を保持し、スイッチ部が、第2の期間に、各容量素子を演算増幅器の入力端子と出力端子との間に接続するので、演算増幅器による電荷供給動作が行われず、消費電力の少ない高精度のD/A変換器が実現可能になる。
【0099】
また、請求項2に係る発明によれば、第1および第2の複数の容量素子が第1の期間に、デジタル信号に基づいて、所定基準電圧に対応する電荷を保侍し、第2の期間に、第1のスイッチ部が、第1の複数の容量素子の夫々を演算増幅器の反転入力端子と非反転出力端子との間に接続するとともに、第2のスイッチ部が、第2の複数の容量素子の夫々を演算増幅器の非反転入力端子と反転出力端子との間に接続するので、演算増幅器による電荷供給動作が行われず、消費電力の少ない高精度のD/A変換器が実現可能になるとともに、演算増幅器の全差動動作によって、S/N比を向上することが可能になる。
【0100】
また、請求項3に係る発明は、請求項1および2に係る発明のいずれかの効果に加えて、複数の容量素子の容量値を、小さなものから大きなものまで、順に2倍の大きさになっていくように設定するので、バイナリー型のD/A変換機能を実現することが可能となる。
【0101】
さらに、請求項4に係る発明によれば、請求項1および2に係る発明のいずれかの効果に加えて、複数の容量素子の容量値を同一の値に設定するので、リニアレベル型のD/A変換機能を実現することが可能となる。
【0102】
さらにまた、請求項5に係る発明によれば、請求項1、2、3および4に係る発明のいずれかの効果に加えて、演算増幅器の出力端子端と入力端子との間に、ローパス特性を有するように容量素子を設けてあるので、ローパス特性を有するD/A変換器を実現することが可能となる。
【0103】
また、請求項6に係る発明によれば、デジタルインターポレーションフィルタがデジタル信号を補間して、サンプリング周波数より高い周波数の第2のデジタル信号に変換し、デジタルデルタシグマ変調器が該第2のデジタル信号をノイズシェーピングして、より低ビット数の第3のデジタル信号に変換し、さらに、D/A変換器がD/A変換する際に、複数の容量素子が第1の期間に、第3のデジタル信号に基づいて、所定基準電圧に対応する電荷を保持し、スイッチ部が、第2の期間に、各容量素子を演算増幅器の入力端子と出力端子との間に接続するので、演算増幅器による電荷供給動作が行われず、消費電力の少ない高精度のD/A変換器を含んでなるデルタシグマ型D/A変換器を実現することが可能になる。
【0104】
また、請求項7に係る発明によれば、デジタルインターポレーションフィルタがデジタル信号を補間して、サンプリング周波数より高い周波数の第2のデジタル信号に変換し、デジタルデルタシグマ変調器が該第2のデジタル信号をノイズシェーピングして、より低ビット数の第3のデジタル信号に変換し、さらに、D/A変換器がD/A変換する際に、第1および第2の複数の容量素子が第1の期間に、デジタル信号に基づいて、所定基準電圧に対応する電荷を保侍し、第2の期間に、第1のスイッチ部が、第1の複数の容量素子の夫々を演算増幅器の反転入力端子と非反転出力端子との間に接続するとともに、第2のスイッチ部が、第2の複数の容量素子の夫々を演算増幅器の非反転入力端子と反転出力端子との間に接続するので、演算増幅器による電荷供給動作が行われず、消費電力の少ない高精度のD/A変換器が実現可能になるとともに、演算増幅器の全差動動作によってS/N比を向上することを可能とするD/A変換器を含んでなるデルタシグマ型D/A変換器を実現することが可能になる。
【0105】
また、請求項8に係る発明によれば、請求項6および7に係る発明のいずれかの効果に加えて、デジタルデルタシグマ変調器とD/A変換器との間に、ダイナミックエレメントマッチングを備えたので、S/N比が向上されるという効果が得られる。
【0106】
さらに、請求項9に係る発明によれば、請求項6、7および8に係る発明のいずれかの効果に加えて、複数の容量素子の容量値を同一の値に設定しているので、リニアレベル型のD/A変換機能を実現することが可能となる。
【0107】
さらにまた、請求項10に係る発明によれば、請求項6、7、8および9に係る発明のいずれかの効果に加えて、デジタルデルタシグマ変調器のフィードバックループが、1より大きいゲインを有するように構成しているので、デジタルデルタシグマ変調器での発振防止を行うとともに、D/A変換時のゲインの調整を可能にするという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のスイッチト・キャパシタD/A変換器の回路図である。
【図2】従来の他のスイッチト・キャパシタD/A変換器の回路図である。
【図3】D/A変換器に供給するクロックのタイミングチャートである。
【図4】従来のデルタシグマ型D/A変換器の回路図である。
【図5】本発明の実施の形態にかかるD/A変換器の回路図である。
【図6】本発明の他の実施の形態にかかるD/A変換器の回路図である。
【図7】本発明の他の実施の形態にかかるデルタシグマ型D/A変換器の回路図である。
【図8】デルタシグマ変調器のブロック図である。
【符号の説明】
10 演算増幅器
11 演算増幅器
100 演算増幅器
110 演算増幅器
20 クロック供給部
21 クロック供給部
200 クロック供給部
210 クロック供給部
1 〜Ci 容量素子
SW1〜SWi スイッチ
SWG1〜SWGi スイッチ
tot 容量素子
SA1〜SA2 スイッチ
SR1〜SRi スイッチ
SRG1〜SRGi スイッチ
400 デジタルインターポレーションフィルタ
410 デジタルデルタシグマ変調器
420 ダイミックエレメントマッチング
430 電流モードD/A変換器
440 加算部
Cfb 容量素子
SB スイッチ
SY1〜SYi スイッチ
SU1〜SUi スイッチ
SUG1〜SUGi スイッチ
SC1〜SC2 スイッチ
SV1〜SV15
SVG1〜SVG15
SX1〜SX15 スイッチ
SXG1〜SXG15 スイッチ
700 デジタルインターポレーションフィルタ
710 15レベルデジタルデルタシグマ変調器
720 DWA方式ダイナミックエレメントマッチング
730 15レベルスイッチトキャパシタD/A変換器
810 ループフィルタ
801 積分器
802 積分器
803 積分器
804 掛け算器
805 掛け算器
806 掛け算器
807 掛け算器
808 加算器
820 15レベル量子化器
830 ゲイン
840 加算器

Claims (10)

  1. 与えられたデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器であって、
    複数の容量素子と、これら複数の容量素子の接続状態を切り換えるスイッチ部と、を備え、
    前記スイッチ部は、
    第1の期間に、前記デジタル信号に基づいて、前記各容量素子を複数の所定の基準電圧源のいずれかに接続することにより、接続された所定基準電圧に対応する電荷を前記各容量素子に保持するとともに、
    第2の期間に、前記各容量素子の全てを演算増幅器の入力端子と出力端子との間に並列に接続するようになっていることを特徴とするD/A変換器。
  2. 与えられたデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器であって、
    第1の複数の容量素子と、第2の複数の容量素子と、前記第1の複数の容量素子の接続状態を切り換える第1のスイッチ部と、前記第2の複数の容量素子の接続状態を切り換える第2のスイッチ部と、を備え、
    前記第1のスイッチ部は、
    第1の期間に、前記デジタル信号に基づいて、前記第1の各容量素子を複数の所定の基準電圧源のいずれかに接続することにより、接続された所定基準電圧に対応する電荷を前記第1の各容量素子に保持するとともに、
    第2の期間に、前記第1の複数の容量素子の全てを演算増幅器の反転入力端子と非反転出力端子との間に並列に接続するようになっており、
    前記第2のスイッチ部は、
    第1の期間に、前記デジタル信号に基づいて、前記第2の各容量素子を複数の所定の基準電圧源のいずれかに接続することにより、接続された所定基準電圧に対応する電荷を前記第2の各容量素子に保持するとともに、
    第2の期間に、前記第2の複数の容量素子の全てを前記演算増幅器の非反転入力端子と反転出力端子との間に並列に接続するようになっていることを特徴とするD/A変換器。
  3. 請求項1および2のいずれかにおいて、
    前記複数の容量素子の容量値は、小さなものから大きなものまで、順に2倍の大きさになっていくように設定されていることを特徴とするD/A変換器。
  4. 請求項1および2のいずれかにおいて、
    前記複数の容量素子の容量値が、同一の値に設定されていることを特徴とするD/A変換器。
  5. 請求項1、2、3および4のいずれかにおいて、
    前記演算増幅器の出力端子と入力端子との間に、ローパス特性を有するように容量素子を設けたことを特徴とするD/A変換器。
  6. 所定のサンプリング周波数でサンプリングされたデジタル信号をアナログ信号に変換するデルタシグマ型D/A変換器であって、
    前記デジタル信号を補間して、前記サンプリング周波数より高い周波数の第2のデジタル信号に変換するデジタルインターポレーションフィルタと、
    該第2のデジタル信号をノイズシェーピングして、より低ビット数の第3のデジタル信号に変換するデジタルデルタシグマ変調器と、
    デジタル・アナログ変換を行うD/A変換器と、を備え、
    該D/A変換器は、
    複数の容量素子と、これら複数の容量素子の接続状態を切り換えるスイッチ部と、を備え、前記スイッチ部は、第1の期間に、前記第3のデジタル信号に基づいて、前記各容量素子を複数の所定の基準電圧源のいずれかに接続することにより、接続された所定基準電圧に対応する電荷を前記各容量素子に保持するとともに、第2の期間に、前記各容量素子の全てを演算増幅器の入力端子と出力端子との間に並列に接続するようになっていること を特徴とするデルタシグマ型D/A変換器。
  7. 所定のサンプリング周波数でサンプリングされたデジタル信号をアナログ信号に変換するデルタシグマ型D/A変換器であって、
    前記デジタル信号を補間して、前記サンプリング周波数より高い周波数の第2のデジタル信号に変換するデジタルインターポレーションフィルタと、
    該第2のデジタル信号をノイズシェーピングして、より低ビット数の第3のデジタル信号に変換するデジタルデルタシグマ変調器と、
    デジタル・アナログ変換を行うD/A変換器と、を備え、
    該D/A変換器は、
    第1の複数の容量素子と、第2の複数の容量素子と、前記第1の複数の容量素子の接続状態を切り換える第1のスイッチ部と、前記第2の複数の容量素子の接続状態を切り換える第2のスイッチ部と、を備え、
    前記第1のスイッチ部は、
    第1の期間に、第3のデジタル信号に基づいて、前記第1の各容量素子を複数の所定の基準電圧源のいずれかに接続することにより、接続された所定基準電圧に対応する電荷を前記第1の各容量素子に保持するとともに、第2の期間に、前記第1の複数の容量素子の全てを演算増幅器の反転入力端子と非反転出力端子との間に並列に接続するようになっており、前記第2のスイッチ部は、第1の期間に、前記第3のデジタル信号と逆の極性の第4のデジタル信号に基づいて、前記第2の各容量素子を複数の所定の基準電圧源のいずれかに接続することにより、接続された前記所定基準電圧に対応する電荷を前記第2の各容量素子に保持するとともに、第2の期間に、前記第2の複数の容量素子の全てを前記演算増幅器の非反転入力端子と反転出力端子との間に並列に接続するようになっていることを特徴とするデルタシグマ型D/A変換器。
  8. 請求項6および7のいずれかにおいて、
    前記デジタルデルタシグマ変調器と前記D/A変換器との間に、ダイナミックエレメントマッチングを備えたことを特徴とするデルタシグマ型D/A変換器。
  9. 請求項6、7および8のいずれかにおいて、
    前記複数の容量素子の容量値が、同一の値に設定されていることを特徴とするデルタシグマ型D/A変換器。
  10. 請求項6、7、8および9のいずれかにおいて、
    前記デジタルデルタシグマ変調器のフィードバックループが、1より大きいゲインを有するように構成されていることを特徴とするデルタシグマ型D/A変換器。
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