JP5362933B1 - デジタル−アナログ変換器およびその制御方法 - Google Patents

デジタル−アナログ変換器およびその制御方法 Download PDF

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Abstract

デジタル信号がそれぞれ入力される入力端(D1、D2、…、DN)とスイッチユニット(SWu10)を介して一端が電気的に離接自在に接続されるサンプリング用容量素子(111、112、…、11N)と、演算増幅器(501)と、サンプリング用容量素子(111、112、…、11N)の他端と演算増幅器(501)の反転入力端子とを電気的に離接自在なスイッチ(301)と、スイッチユニット(SWu10)およびサンプリング用容量素子(111、112、…、11N)間と演算増幅器(501)の出力端子との間に設けられ、これら間を電気的に離接自在なスイッチユニット(SWu40)と、を含んでデジタル−アナログ変換器回路を構成し、スイッチ(301)に含まれるMOSトランジスタのオン抵抗値を、スイッチユニット(SWu40)に含まれるMOSトランジスタのオン抵抗値よりも大きくする。

Description

本発明は、デジタル−アナログ変換器およびその制御方法に係り、特に、スイッチトキャパシタ型のデジタル−アナログ変換器およびその制御方法に関する。
オーディオ機器に関する分野では、信号に高い品質が要求される。このため、オーディ機器に使用されるデジタル−アナログ変換器には、アナログ出力信号のわずかな変換誤差も生じない、高い精度の動作が要求される。
デジタル−アナログ変換器は、入力されたデジタル信号(入力デジタル信号)をアナログ信号に変換し、アナログ出力信号として出力する機器である。デジタル−アナログ変換器では、デジタル入力信号の信号レベルに応じて容量素子が充電され、この容量素子の充電電圧に応じて演算増幅器がアナログ出力信号を出力する。このような構成を有するデジタル−アナログ変換器において、信号の歪みを低減させるための公知技術としては、例えば、特許文献1に記載されているものがある。
図15は、特許文献1に記載のデジタル−アナログ変換器を示した図であって、デジタルデータに応じた入力信号VDin1、VDin2、…、VDinN(本明細書において、Nは自然数を示す)を入力し、アナログ出力信号VAoutを出力する構成を示している。図15に示した構成は、複数のデジタルデータに応じた入力信号の入力端子D1、D2、…、DNに、スイッチS11、S12、…、S1Nを介して各々接続されている容量素子C1、C2、…、CNを備えている。複数の容量素子C1、C2、…、CNは、スイッチ2および3に接続されている。スイッチ3は、演算増幅器5の反転入力端子に接続されている。演算増幅器5において、反転入力端子は出力端子Aと容量素子6を介して接続されている。
図15に示した容量素子C1、C2、…、CNはサンプリング用容量素子であり、容量素子6は積分用容量素子である。
図15に示した構成では、スイッチS11、S12、…、S1Nと容量素子C1、C2、…、CNとの間と、演算増幅器5の出力端子Aとを接続している。なお、スイッチS11、S12、…、S1Nと容量素子C1、C2、…、CNとの間と、演算増幅器5の出力端子との間には、スイッチS21、S22、…、S2Nが設けられている。
スイッチユニットSWu1およびスイッチ2に入力される図示しないコントロール信号が「H」の期間、容量素子C1、C2、…、CNは、デジタル入力信号の信号レベルに応じた容量に充電される。スイッチユニットSWu1およびスイッチ2がオフされた後、スイッチ3およびスイッチユニットSWu4に入力されるコントロール信号が「H」になる。この期間、容量素子C1、C2、…、CNと容量素子6とが直列に接続され、容量素子C1、C2、…、CNと演算増幅器の出力端子Aとが接続される。この結果、出力端子Aの電位が変化する。スイッチユニットSWu1およびスイッチ2に入力されるコントロール信号と、スイッチ3およびスイッチユニットSWu4に入力されるコントロール信号とは、交互に「H」と「L」とを繰り返すように、周期的に変化する。
図16(a)は、スイッチ3およびスイッチユニットSWu4がオン状態である期間、スイッチユニットSWu1と容量素子C1、C2、…、CNとの間に出力端子Aを接続した状態を示した図である。ここで、図15に示したスイッチユニットSWu4がオン状態のときの抵抗値(オン抵抗値)をRSW4とする。また、図15に示したスイッチ3のオン抵抗値をRSW3とする。さらに、図15に示した容量素子C1、C2、…、CNを一括してサンプリング用容量素子ユニット7と記す。
図16(b)は、図16(a)に示した出力端子から出力されるアナログ出力信号の波形を示す図である。図16(b)の縦軸はアナログ信号のレベルを示し、横軸は時間を示している。図16(c)は、図16(b)に示したアナログ出力信号の波形の一部を拡大して示した図である。
このようなデジタル−アナログ変換器では、スイッチとして一般的にMOSトランジスタが用いられている。スイッチ3のオン抵抗値RSW3は出力端子Aの電位に対して変化しない。しかし、スイッチユニットSWu4のMOSトランジスタのオン抵抗値RSW4は、MOSトランジスタのソースまたはドレイン端子である出力端子Aの電位に依存して変化する。
特許第3852721号公報
図17(a)は、図15に示したスイッチユニットSWu4のオン抵抗値RSW4と出力端子Aから出力されるアナログ出力信号VAoutとの関係を示した図である。図17(a)の縦軸はオン抵抗値RSW4を示し、横軸はアナログ出力信号VAoutを示している。図17(b)は、図17(a)に示した曲線のオン抵抗値RSW4とアナログ出力信号VAoutとの関係が点a、bで表される際の、アナログ出力信号VAoutと時間との関係を示している。図17(b)によれば、アナログ出力信号VAoutが一定の振幅で変動している様子が分かる。
図18は、アナログ出力信号VAoutと時間との関係を示した図である。縦軸はアナログ出力信号VAoutを示し、横軸は時間を示している。図18中に示した曲線La、Lbは、アナログ出力信号VAoutの過渡特性を拡大して表している。図18の曲線Laは、スイッチユニットSWu4のオン抵抗値RSW4が図17(a)に示した点aで示される場合のアナログ出力信号VAoutと時間との関係を示している。曲線Lbは、スイッチユニットSWu4のオン抵抗値RSW4が図17(a)に示した点bで示される場合のアナログ出力信号VAoutと時間との関係を示している。
図18に示した曲線La、曲線Lbから明らかなように、デジタル−アナログ変換器に用いられるスイッチのオン抵抗値が異なると、過渡特性が異なる。過渡特性の相違の程度は、曲線La、曲線Lbとの間に生じるずれの長さdによって表される。また、アナログ出力信号VAoutの過渡特性の相違は、デジタル−アナログ変換器の歪特性の劣化として表れる。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであって、スイッチのオン抵抗値が変化することによってアナログ出力信号に歪みが発生することを抑止し、しかも回路構成が簡単なデジタル−アナログ変換器およびその制御方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、外部から入力されたデジタル信号をサンプリングするサンプリング用容量素子(例えば図1に示したサンプリング用容量素子ユニット70)と、演算増幅器(例えば図1に示した演算増幅器501)と、前記サンプリング用容量素子の一端と前記演算増幅器の反転入力端子とを電気的に離接自在なサミングノードスイッチ部(例えば図1に示したスイッチ301)と、前記演算増幅器の出力端子と、前記サンプリング用容量素子の前記一端と異なる他端との間に設けられ、前記演算増幅器の出力端子と前記サンプリング用容量素子の前記他端とを電気的に離接自在な帰還スイッチ部(例えば図1に示したスイッチユニットSWu40)と、を備え、前記サミングノードスイッチ部および前記帰還スイッチ部はMOSトランジスタによって構成され、前記サミングノードスイッチ部に含まれるサミングノードスイッチ用MOSトランジスタのオン抵抗値は、前記サンプリング用容量素子の一端と前記演算増幅器の反転入力端子とが電気的に接続された時点から予め設定されている時間が経過するまで、前記帰還スイッチ部に含まれる帰還スイッチ用MOSトランジスタのオン抵抗値よりも大きくすることを特徴とするデジタル−アナログ変換器である。
前記サミングノードスイッチ用MOSトランジスタをオンする信号は、前記帰還スイッチ用MOSトランジスタをオンする信号よりも緩やかに立ち上がるものであってよい。
前記サミングノードスイッチ部は、複数の前記サミングノードスイッチ用MOSトランジスタを有し、複数の前記サミングノードスイッチ用MOSトランジスタの少なくとも一部をオンする信号は、他の前記サミングノードスイッチ用MOSトランジスタをオンする信号よりも緩やかに立ち上がるものであってよい。
前記サミングノードスイッチ部は、複数の前記サミングノードスイッチ用MOSトランジスタを有し、前記サミングノードスイッチ用MOSトランジスタを制御する信号は、複数の前記サミングノードスイッチ用MOSトランジスタを、互いに異なるタイミングで順次オンさせるものであってよい。
本発明の他の態様は、外部から入力されたデジタル信号をサンプリングするサンプリング用容量素子(例えば図1に示したサンプリング用容量素子ユニット70)と、演算増幅器(例えば図1に示した演算増幅器501)と、前記サンプリング用容量素子の一端と前記演算増幅器の反転入力端子とを電気的に離接自在なサミングノードスイッチ部(例えば図1に示したスイッチ301)と、前記演算増幅器の出力端子と、前記サンプリング用容量素子の前記一端と異なる他端との間に設けられ、前記演算増幅器の出力端子と前記サンプリング用容量素子の前記他端とを電気的に離接自在な帰還スイッチ部(例えば図1に示したスイッチユニットSWu40)と、を備え、前記サミングノードスイッチ部および前記帰還スイッチ部はMOSトランジスタによって構成され、前記サミングノードスイッチ部に含まれるMOSトランジスタのオン抵抗値は、前記帰還スイッチ部に含まれるMOSトランジスタのオン抵抗値よりも大きいことを特徴とするデジタル−アナログ変換器である。
また、本発明の他の態様は、デジタル信号がそれぞれ入力される複数の入力端子(例えば図1に示した入力端子D1、D2、…、DN)と、複数の前記入力端子の各々に対応して設けられ、対応する前記入力端子から入力されたデジタル信号の電荷をサンプリングする複数のサンプリング用容量素子(例えば図1に示したサンプリング用容量素子111、112、…、11N)と、前記入力端子と前記サンプリング用容量素子との間に複数の前記入力端子の各々に対応して設けられ、前記入力端子と前記サンプリング用容量素子の一端とを電気的に接続可能な複数の第1スイッチ(例えば図1に示したスイッチ101、102、…、10N)と、前記複数のサンプリング用容量素子の前記一端と異なる他方の端子と第1基準電圧源とを電気的に接続可能な第2スイッチ(例えば図1に示したスイッチ201)と、前記複数のサンプリング用容量素子の前記一端に電気的に接続される反転入力端子と第2基準電圧源に電気的に接続される非反転入力端子とアナログ信号を出力する出力端子とを有する演算増幅器(例えば図1に示した演算増幅器501)と、前記複数のサンプリング用容量素子の前記一端と、前記反転入力端子とを電気的に接続可能な第3スイッチ(例えば図1に示したスイッチ301)と、前記非反転入力端子と前記演算増幅器の前記出力端子との間に設けられ、前記サンプリング用容量素子によってサンプリングされた電荷により充電される積分用容量素子(例えば図1に示した積分用容量素子603)と、複数の前記第1スイッチの各々と前記第1スイッチの各々に対応付けられた前記サンプリング用容量素子との間と前記出力端子との間に設けられ、前記第1スイッチと前記出力端子とを電気的に接続可能な第4スイッチ(例えば図1に示したスイッチ141、142、…、14N)と、を含み、前記第3スイッチおよび前記第4スイッチはMOSトランジスタによって構成され、前記第3スイッチのオン抵抗値は、前記第3スイッチおよび第4スイッチがオンされた時点から予め設定された時間のみ、前記第4スイッチのオン抵抗値よりも大きいことを特徴とするデジタル−アナログ変換器である。
また、本発明の他の態様は、デジタル信号がそれぞれ入力される複数の入力端子(例えば図1に示したD1、D2、…、DN)と、複数の前記入力端子の各々に対応して設けられ、対応する前記入力端子から入力されたデジタル信号の電荷をサンプリングする複数のサンプリング用容量素子(例えば図1に示したサンプリング用容量素子111、112、…、11N)と、前記入力端子と前記サンプリング用容量素子との間に複数の前記入力端子の各々に対応して設けられ、前記入力端子と前記サンプリング用容量素子の一端とを電気的に接続可能な複数の第1スイッチ(例えば図1に示したスイッチ101、102、…、10N)と、前記複数のサンプリング用容量素子の前記一端と異なる他方の端子と第1基準電圧源とを電気的に接続可能な第2スイッチ(例えば図1に示したスイッチ201)と、前記複数のサンプリング用容量素子の前記一端に電気的に接続される反転入力端子と第2基準電圧源に電気的に接続される非反転入力端子とアナログ信号を出力する出力端子とを有する演算増幅器(例えば図1に示した演算増幅器501)と、前記複数のサンプリング用容量素子の前記一端と、前記反転入力端子とを電気的に接続可能な第3スイッチ(例えば図1に示したスイッチ301)と、前記非反転入力端子と前記演算増幅器の前記出力端子との間に設けられ、前記サンプリング用容量素子によってサンプリングされた電荷によって充電される積分用容量素子(例えば図1に示した積分用容量素子603)と、複数の前記第1スイッチの各々と前記第1スイッチの各々に対応付けられた前記サンプリング用容量素子との間と、前記出力端子との間に設けられ、前記第1スイッチと前記出力端子とを電気的に接続可能な第4スイッチ(例えば図1に示したスイッチ141、142、…、14N)と、を含み、前記第3スイッチおよび前記第4スイッチはMOSトランジスタによって構成され、前記第3スイッチに含まれるMOSトランジスタのオン抵抗値は、前記第4スイッチに含まれるMOSトランジスタのオン抵抗値よりも大きいことを特徴とするデジタル−アナログ変換器である。
また、本発明の他の態様は、外部から入力されたデジタル信号をサンプリング用容量素子(例えば図1に示したサンプリング用容量素子111、112、…、11N)にサンプリングするサンプリング期間と、前記サンプリング用容量素子の一端と演算増幅器(例えば図1に示した演算増幅器501)の入力端子とを電気的に離接自在なサミングノードスイッチ部(例えば図1に示したスイッチ301)、および、前記演算増幅器の出力端子と前記サンプリング用容量素子の他端とを電気的に離接自在な帰還スイッチ部(例えば図1に示したスイッチユニットSWu40)、により、前記サンプリング用容量素子の一端と前記演算増幅器の入力端子とが電気的に接続される積分期間と、を備えるデジタル−アナログ変換器の制御方法であって、前記積分期間の初めの期間において、前記サミングノードスイッチ部に含まれるMOSトランジスタのオン抵抗値を前記帰還スイッチ部に含まれるMOSトランジスタのオン抵抗値よりも大きくすることを特徴とするデジタル−アナログ変換器の制御方法である。
前記初めの期間は、前記サンプリング用容量素子の一端と前記演算増幅器の入力端子とが電気的に接続された時点から予め設定されている時間が経過するまでの期間であってよい。
本発明の一態様によれば、スイッチのオン抵抗値が変化することによってアナログ出力信号に歪みが発生することを抑止し、しかも回路構成が簡単なデジタル−アナログ変換器を提供することができる。
すなわち、上記態様によれば、例えば第1スイッチおよび第2スイッチがオンされているとき、複数のサンプリング用容量素子がデジタル入力信号を構成する複数のビット信号の信号レベルに応じてそれぞれ充電される。その後、第1および第2スイッチが切断され、第3スイッチおよび第4スイッチが接続されると、サンプリング用容量素子と積分用容量素子と演算増幅器との間の電気経路が形成され、サンプリング容量素子の充電電圧に応じた電圧を演算増幅器がアナログ出力信号として出力する。
ここで、RSW301を、第3スイッチを構成するMOSトランジスタのオン抵抗値、RSW40を、第4スイッチを構成するMOSトランジスタのオン抵抗値、CCiをサンプリング用容量素子の容量値、CCsを積分用容量素子の容量値とする。このとき、出力信号は、RSW301、RSW40、CCi、CCsの直列接続による時定数(RSW301+RSW40)×CCi×CCs/(CCi+CCs)に依存した過渡特性を示す。ここで、RSW301をRSW40に対して大きくしているため、上式中でのRSW301の寄与度が高く、RSW40の寄与度が低くなる。したがって、上記態様によれば、オン抵抗値RSW40の変化によるアナログ出力信号の過渡特性の変化を抑制する効果を得ることができるため、歪の発生を抑制することができる。
また、第3スイッチのオン抵抗値RSW301は、第3スイッチおよび第4スイッチがオンされた直後、アナログ出力信号が大きく変化する初動時にのみ第4スイッチのオン抵抗値RSW40と等しい、またはオン抵抗値RSW40よりも大きくなるものであってもよい。これにより、デジタル−アナログ変換器において許容される応答速度を維持しつつ、アナログ出力信号の歪の発生を防止することができる。なお、第3スイッチのオン抵抗値RSW301の第4スイッチのオン抵抗値RSW40に対する比が大きいほどアナログ出力信号の過渡特性の変化抑止の効果が高くなる。
本発明の第1実施形態のデジタル−アナログ変換器を説明するための回路図である。 図1に示したクロックジェネレータの具体的な回路構成を説明するための図である。 図1に示した各スイッチに入力されるコントロール信号の波形を示す図である。 図1に示したデジタル−アナログ変換器の第2期間の状態を示した図である。 第1実施形態のアナログ出力信号VAoutと時間との関係を示した図である。 本発明の第2実施形態のクロックジェネレータの構成を説明するための図である。 本発明の第2実施形態において、図1に示したスイッチに入力されるコントロール信号の波形を示す図である。 本発明の第2実施形態のアナログ出力信号VAoutと時間との関係を示した図である。 本発明の第3実施形態のデジタル−アナログ変換器を説明するための図である。 本発明の第3実施形態のスイッチに入力されるコントロール信号の波形を示した図である。 本発明の第4実施形態のデジタル−アナログ変換器を説明するための図である。 本発明の第4実施形態のスイッチに入力されるコントロール信号の波形を示した図である。 本発明の第5実施形態のデジタル−アナログ変換器を示した図である。 本発明の第5実施形態のスイッチに入力されるコントロール信号の波形を示した図である。 特許文献1に記載のデジタル−アナログ変換器を示した図である。 図15に示したデジタル−アナログ変換器の状態を示した図である。 図15に示したスイッチユニットのオン抵抗値とアナログ出力信号との関係を示した図である。 図15に示したアナログ出力信号と時間との関係を示した図である。
・第1実施形態
(回路構成)
図1は、本発明の第1実施形態のデジタル−アナログ変換器を説明するための回路図である。本明細書では、図面において、先に説明した図面に示した構成と同様の構成については全て同様の符号を付し、その説明を一部略すものとする。
図1に示したように、第1実施形態のデジタル−アナログ変換器100は、スイッチトキャパシタ型のデジタル−アナログ変換器である。デジタル−アナログ変換器100にはデジタルデータに応じた入力信号VDin1、VDin2、…、VDinNが入力され、アナログ出力信号VAoutが出力される。図1中に符号150を付して示した構成は、第1実施形態のデジタル−アナログ変換器100のクロックジェネレータである。
デジタル−アナログ変換器100は、デジタルデータに応じた入力信号VDin1、VDin2、…、VDinNが入力される入力端子D1、D2、…、DNと、入力端子D1、D2、…、DNの各々と1対1に対応して設けられたサンプリング用容量素子111、112、…、11Nと、スイッチ101、102、…10Nと、を備えている。スイッチ101、102、…10Nは、入力端子D1、D2、…、DNと、入力端子D1、D2、…、DNに対応付けられたサンプリング用容量素子111、112…11Nとの間に設けられている。
サンプリング用容量素子111、112、…、11Nは、すべて同一の容量(CS1=CS2=…=CSN)を有するようにしてもよい。また、サンプリング用容量素子111、112、…、11Nの容量比がバイナリ比(2i−1)倍となるように、その容量をCSi=2i−1・CS(i-1)としてもよい。
サンプリング用容量素子111、112、…、11Nにはスイッチ301とスイッチ201とが接続されていて、スイッチ201はサンプリング用容量素子111、112、…、11Nと電源601とを離接していて、電源601はサンプリング用容量素子111、112、…、11Nに基準電圧Vr1を印加する。
また、デジタル−アナログ変換器100は、演算増幅器501を備えている。スイッチ301は演算増幅器501の反転入力端子とサンプリング用容量素子111、112、…、11Nとを電気的に離接する。反転入力端子に接続されているスイッチ301を、本明細書ではサミングノードスイッチとも記す。
演算増幅器501の非反転入力端子には電源602が接続されていて、電源602により非反転入力端子には基準電圧Vr2が印加される。演算増幅器501の出力端子はデジタル−アナログ変換器100の出力端子Aに接続されていて、アナログ出力信号VAoutを出力する。なお、基準電圧Vr1と基準電圧Vr2とは同じ値であってもよい。
演算増幅器501の出力端子と反転入力端子との間には積分用容量素子603が設けられている。演算増幅器501の出力端子は、さらに、スイッチ101、102、…、10Nとサンプリング用容量素子111、112、…、11Nとの間に接続されている。さらに、演算増幅器501の出力端子と、スイッチ101、102、…、10Nおよびサンプリング用容量素子111、112、…、11Nとの間にはスイッチ141、142、…、14Nが設けられている。演算増幅器501の出力端子からアナログ出力信号VAoutをスイッチ101、102、…、10Nとサンプリング用容量素子111、112、…、11Nとの間まで戻すスイッチ141、142、…、14Nを、本明細書では帰還スイッチとも記す。
以上の構成において、スイッチは、全てMOSトランジスタを使って構成されるものとする。スイッチ101、102、…、10NをスイッチユニットSWu10とする。また、スイッチ141、142、…、14NをスイッチユニットSWu40とする。さらに、サンプリング用容量素子111、112、…、11Nをサンプリング用容量素子ユニット70とする。
スイッチユニットSWu10およびSWu40、スイッチ201、スイッチ301は、クロックジェネレータ150によって生成されるコントロール信号a〜dによってオン、オフする。この際、スイッチユニットSWu10に含まれるスイッチ101、102、…、10Nは同時にオン、オフし、スイッチ101、102、…、10Nがオンしたときのオン抵抗値RSWu10は、スイッチ101、102、…、10Nの各オン抵抗値を合成したものである。スイッチユニットSWu40に含まれるスイッチ141、142、…、14Nは同時にオン、オフし、スイッチ141、142、…、14Nがオンしたときのオン抵抗値RSWu40は、スイッチ141、142、…、14Nの各オン抵抗値を合成したものである。また、スイッチ301を構成するMOSトランジスタのオン抵抗値をRSW301とし、スイッチ201のオン抵抗値をRSW201とする。また、スイッチユニットSWu40を構成するMOSトランジスタのオン抵抗値をRSW40とする。オン抵抗値RSW301は、オン抵抗値RSW40よりも大きい値に設定されている。
なお、図1に示したデジタル−アナログ変換器100では、入力端子D1、D2、…、DN、サンプリング用容量素子111、112、…、11N、スイッチユニットSWu10およびSWu40に含まれるスイッチの数(N:Nは自然数)を同じ数とする。
図2は、図1に示したクロックジェネレータ150の具体的な回路構成を説明するための図である。図2に示したように、クロックジェネレータ150は、3つのインバータ221、224および225と、4つのバッファと222、223、226および227と、AND回路228および229と、によって構成されている。クロックジェネレータ150の端子251は、スイッチユニットSWu10に入力されるコントロール信号aを出力する。端子252はスイッチ201に入力されるコントロール信号b、端子253はスイッチ301に入力されるコントロール信号c、端子254はスイッチユニットSWu40に入力されるコントロール信号dを、それぞれ出力する。なお、図2中に付した符号250は、クロックジェネレータ150のノードを示している。
クロックジェネレータ150に入力されるクロックCKが「L」から「H」に変化すると、端子251から出力されるコントロール信号aおよび端子252から出力されるコントロール信号bは直ちに「L」に変化する。また、その後、クロックCKが「H」から「L」に変化すると、端子253から出力されるコントロール信号cおよび端子254から出力されるコントロール信号dは直ちに「H」から「L」に変化し、後に「L」から「H」に変化する。
(動作)
サンプリング用容量素子111、112、…11Nは、対応する入力端子D1、D2、…、DNから入力されるデジタルデータに応じた入力信号VDin1、VDin2、…、VDinNをサンプリングし、デジタルデータに応じた入力信号VDin1、VDin2、…、VDinNによって充電される。デジタルデータに応じた入力信号VDin1、VDin2、…、VDinNはビット信号であり、サンプリング用容量素子111、112、…、11Nはビット信号の信号レベル(電圧VrefまたはVref)に応じて基準電圧Vr1まで充電される。
スイッチユニットSWu10とスイッチ201とがオンすることにより、入力端子D1、D2、…、DNから入力されるデジタル信号のレベルに応じてサンプリング用容量素子111、112、…、11Nが基準電圧Vr1まで充電される。スイッチユニットSWu10とスイッチ201とがオンしている期間を、第1期間とする。続いて、スイッチユニットSWu10およびスイッチ201がオフされ、かつ、スイッチ301およびスイッチユニットSWu40がオンされる。このとき、サンプリング用容量素子111、112、…、11Nの充電電圧に基づいて、出力端子Aから出力されるアナログ出力信号VAoutが変化する。スイッチ301およびスイッチユニットSWu40がオンしている期間を第2期間と記す。第1期間と第2期間とは、交互に周期的に入れ替わる。
図3(a)〜(d)は、図1に示した各スイッチに入力されるコントロール信号a〜dの波形を示す図である。図3(a)〜(d)の縦軸はコントロール信号のレベルの「H」または「L」を示し、横軸は時間を示している。図3(a)はスイッチユニットSWu10に入力されるコントロール信号aの波形である。図3(b)はスイッチ201に入力されるコントロール信号bの波形、図3(c)はスイッチ301に入力されるコントロール信号cの波形、図3(d)はスイッチユニットSWu40に入力されるコントロール信号dの波形を示している。スイッチユニットSWu10およびSWu40に含まれるスイッチ、スイッチ201、301はいずれもコントロール信号が「H」のときオンになり、コントロール信号が「L」のときオフになる。
前述のように、スイッチユニットSWu10およびスイッチ201がオンする期間が第1期間であり、スイッチ301およびスイッチユニットSWu40がオンする期間を第2期間とする。
以上説明した第1実施形態のデジタル−アナログ変換器100は、直接伝達型のデジタル−アナログ変換器を構成している。なお、デジタル−アナログ変換器100は、デジタル入力信号をデルタシグマ変調した後に、デジタル−アナログ変換を行うようにしてもよい。
図4は、図1に示したデジタル−アナログ変換器100の第2期間の状態、すなわち、スイッチ301とスイッチユニットSWu40とがオンされた状態を示した図である。このとき、スイッチ301、スイッチユニットSWu40、サンプリング用容量素子111、112、…11N、積分用容量素子603が直列に接続されて閉ループを形成する。閉ループの時定数は、以下の式(1)によって表される。アナログ出力信号VAoutは、閉ループの時定数に依存した過渡特性を示す。
ただし、式(1)において、RSW301はスイッチ301を構成するMOSトランジスタのオン抵抗値、RSW40はスイッチユニットSWu40を構成するMOSトランジスタのオン抵抗値、CCiはサンプリング用容量素子ユニット70の容量値、CCsは積分用容量素子603の容量値である。
(RSW301+RSW40)×CCi×CCs/(CCi+CCs)
…式(1)
ここで、スイッチユニットSWu40を構成するMOSトランジスタのオン抵抗値RSW40について説明する。
スイッチユニットSWu40を構成するMOSトランジスタは、制御端子であるゲート端子と、主端子であるソース端子またはドレイン端子との間の電圧変化に応じて抵抗値が変化する特性(オン抵抗値の電圧依存性)を有している。したがって、第1実施形態では、スイッチユニットSWu40がオンしている第2期間において、スイッチユニットSWu40を構成するMOSトランジスタのソース端子およびドレイン端子がアナログ出力信号VAoutの電位になる。このため、MOSトランジスタのオン抵抗値がアナログ出力信号VAoutの電位に依存して変化する。
一方、スイッチ301を構成するMOSトランジスタのソース端子およびドレイン端子の電位は、アナログ出力信号VAoutのレベルによって変化しない。このため、スイッチ301を構成するMOSトランジスタのオン抵抗値RSW301は、第2期間において一定の値となる。
前記したように、スイッチ301、スイッチユニットSWu40、サンプリング用容量素子111、112、…11N、および積分用容量素子603によって形成される閉ループの時定数は、式(1)で表される。ここで、オン抵抗値RSW40がアナログ出力信号VAoutに依存して変化するから、閉ループの時定数もアナログ出力信号VAoutに依存して変化する。この変化は、アナログ出力信号VAoutの歪みの一因になる。
しかし、第1実施形態では、アナログ出力信号VAoutによらず一定の値をとるオン抵抗値RSW301がオン抵抗値RSW40よりも大きく設定されている。このため、閉ループの時定数を示す式(1)においてオン抵抗値RSW301の寄与度が高く、オン抵抗値RSW40の寄与度が低くなる。
図5は、第1実施形態のアナログ出力信号VAoutと時間との関係を示した図である。縦軸はアナログ出力信号VAoutを示し、横軸は時間を示している。図5中に示した曲線La、Lbは、それぞれオン抵抗値RSW40が異なる場合のアナログ出力信号VAoutの過渡特性を表している。
図5に示した曲線La、曲線Lbから明らかなように、曲線La、曲線Lbとの間に生じるずれの長さd1は、図18に示した公知のデジタル−アナログ変換器100の曲線La、曲線Lbとの間に生じるずれの長さdよりも短くなっている。したがって、第1実施形態は、オン抵抗値RSW40の変化によるアナログ出力信号の過渡特性の変化を抑制し、歪の発生を抑制することができる。また、第1実施形態では、このような構成を実現するにあたり、新たな素子を追加する必要がない。
本実施形態において、演算増幅器501の出力端子と反転入力端子との間に積分用容量素子603を設けないこととしてもよい。その場合、サミングノードスイッチ301を抵抗に置き換え、置き換えた抵抗の値をオン抵抗値RSW40よりも大きな値にすることとしてもよい。
コントロール信号cおよびdの立ち上がりの順については、コントロール信号cが立ち上がった後にコントロール信号dが立ち上がることとしてもよいし、コントロール信号dが立ち上がった後にコントロール信号cが立ち上がることとしてもよい。
また、本実施形態において、オン抵抗値は様々な方法によって任意に設定することができる。例えば、MOSトランジスタにおけるキャリアの移動度を高くし、そのオン抵抗値を小さくするようにしてもよいし、キャリアの移動度を低くし、そのオン抵抗値を大きくするようにしてもよい。または、MOSトランジスタのサイズを大きくし、そのオン抵抗値を小さくするようにしてもよいし、サイズを小さくし、そのオン抵抗値を大きくするようにしてもよい。または、MOSトランジスタのウエル電圧を制御して、そのオン抵抗値を任意の値に設定するようにしてもよい。
・第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態を説明する。
(回路構成)
第2実施形態のデジタル−アナログ変換器は、その回路構成は第1実施形態と同様であるから図示およびその説明を略す。第2実施形態の第1実施形態との相違は、図1に示したスイッチ301に入力されるコントロール信号の立ち上がりが第1実施形態よりも緩やかである点である。このような第2実施形態のデジタル−アナログ変換器は、そのクロックジェネレータ650の構成だけが第1実施形態と相違する。このため、クロックジェネレータ650の構成だけを図6に図示し、デジタル−アナログ変換器全体の構成については図示およびその説明を省くものとする。
図6は、第2実施形態のクロックジェネレータ650の構成を説明するための図である。図示したように、クロックジェネレータ650は、基準電源VDDとVSSとの間に、直列に接続されたスイッチ611および612を含むとともに、スイッチ611と端子253との間に抵抗素子613を含んでいる。なお、図6中に示した符号250は、図2に示したクロックジェネレータ150のノード250であり、端子253は、図2に示した端子253と一致している。すなわち、図6に示したスイッチ611および612は、図2に示したノード250と端子253との間に接続されている。換言すれば、第2実施形態のクロックジェネレータ650は、第1実施形態のクロックジェネレータ150中のバッファ227を、図6に示すクロックジェネレータ650に置き換えたものとなる。
(動作)
図7(a)〜(d)は、図1に示したスイッチに入力されるコントロール信号の波形を示す図である。図7(a)〜(d)の縦軸はコントロール信号のレベルの「H」または「L」を示し、横軸は時間を示している。図7(a)はスイッチユニットSWu10に入力されるコントロール信号の波形である。図7(b)はスイッチ201、図7(c)はスイッチ301、図7(d)はスイッチユニットSWu40にそれぞれ入力されるコントロール信号の波形を示している。スイッチユニットSWu10およびSWu40のそれぞれに含まれるスイッチと、スイッチ201および301とはいずれもコントロール信号が「H」のときオンになり、コントロール信号が「L」のときオフになる。
図7(c)から明らかなように、第2実施形態では、スイッチ301に入力されるコントロール信号が第1実施形態よりも緩やかに立ち上がっている。このようにすることにより、第2実施形態では、アナログ出力信号VAoutが大きく変化するデジタル−アナログ変換器の初動時(スイッチ301のオン時から予め設定されている時間が経過するまでの期間)にのみオン抵抗値RSW301をオン抵抗値RSW40よりも大きくすることができる。
図8は、第2実施形態のアナログ出力信号VAoutと時間との関係を示した図である。図8の縦軸はアナログ出力信号VAoutを示し、横軸は時間を示している。図8中に示した曲線La、Lbは、それぞれオン抵抗値RSW40が異なる場合のアナログ出力信号VAoutの過渡特性を表している。
図8に示した曲線La、曲線Lbから明らかなように、曲線Laと曲線Lbとの間に生じるずれの長さd2は、図16に示した公知のデジタル−アナログ変換器の曲線Laと曲線Lbとの間に生じるずれの長さdよりも短くなっている。したがって、第2実施形態は、オン抵抗値RSW40の変化によるアナログ出力信号の過渡特性の変化を抑制し、歪の発生を抑制することができる。
また、第2実施形態では、デジタル−アナログ変換器の初動時にのみオン抵抗値RSW301が大きくなるため、スイッチのサイズが大きくなることがない。このため、第2実施形態は、デジタル−アナログ変換器において許容される応答速度を維持することが可能である。また、第2実施形態では、スイッチサイズ増大によるノイズ源の増加が生じることもない。このため、第2実施形態は、デジタル−アナログ変換器の回路規模を増大させることなく歪の発生を抑制することができる。
なお、図8(c)、(d)に示したコントロール信号は、図8(c)に示したコントロール信号が立ち上がった後に図8(d)に示したコントロール信号が立ち上がるものであってもよい。また、図8(d)に示したコントロール信号が立ち上がった後に図8(c)に示したコントロール信号が立ち上がるものであってもよい。
・第3実施形態
次に、本発明の第3実施形態を説明する。
(回路構成)
図9は、第3実施形態のデジタル−アナログ変換器を説明するための図である。図9において、符号700を付して示した構成が、第3実施形態のデジタル−アナログ変換器である。第3実施形態のデジタル−アナログ変換器700は、図1に示す第1実施形態のデジタル−アナログ変換器において、クロックジェネレータ150に代えてクロックジェネレータ750を備えている。
また、図9に示した第3実施形態のデジタル−アナログ変換器700は、第1実施形態のデジタル−アナログ変換器100のスイッチ301に代えて、2つのスイッチ302および303を有している。第1実施形態のスイッチ301に含まれるMOSトランジスタが占める領域は、第2実施形態のスイッチ302を構成するMOSトランジスタと、スイッチ303を構成するMOSトランジスタとが占める領域の合計と同じである。また、2つのスイッチ302および303を構成するMOSトランジスタのサイズ比は任意に決められることとする。
このように構成することにより。第3実施形態は、スイッチ302、303に含まれるMOSトランジスタ個々のサイズを小さくし、アナログ出力信号VAoutが大きく変化するスイッチ302、303のオン時点のオン抵抗値RSW301をオン抵抗値RSW40よりも容易に高めることができる。このため、第3実施形態では、オン抵抗値RSW40の変化によるアナログ出力信号VAoutの過渡特性の変化を抑制し、その歪の発生を抑制することができる。
図9に示したスイッチユニットSWu10およびSWu40、スイッチ201、302および303は、クロックジェネレータ750が出力するコントロール信号e、f、g、h、iによってオン、オフ動作をする。
図10(a)〜(e)は、第3実施形態のスイッチユニットSWu10およびSWu40、スイッチ201、302および303に入力されるコントロール信号e〜iの波形を示した図である。図10(a)〜(e)の縦軸はコントロール信号のレベルの「H」または「L」を示し、横軸は時間を示している。図10(a)はスイッチユニットSWu10に入力されるコントロール信号eの波形を示している。図10(b)はスイッチ201に入力されるコントロール信号f、図10(c)はスイッチ302に入力されるコントロール信号g、図10(d)はスイッチ303に入力されるコントロール信号h、図10(e)はスイッチユニットSWu40に入力されるコントロール信号iの波形をそれぞれ示している。スイッチユニットSWu10およびSWu40に含まれるスイッチ、スイッチ201、302および303は、いずれもコントロール信号が「H」のときオンになり、コントロール信号が「L」のときオフになる。
図10(d)に示したように、第3実施形態では、スイッチ303をオンするためのコントロール信号hが、スイッチ303のオン時点から他スイッチに入力されるコントロール信号よりもゆっくり立ち上がる。このようにすれば、スイッチ302、スイッチ303のオン抵抗を合成して得られるオン抵抗値RSW301を、スイッチ302および303がオンされた時点から、予め定められた時間が経過するまでの間の初動時にだけ大きくすることができる。このため、第3実施形態では、スイッチ302および303のサイズを小さくしながらも、デジタル−アナログ変換器700において許容される応答速度を維持することができる。そのため、スイッチサイズ増大によるノイズ源の増加が生じることもない。このような第3実施形態によれば、回路規模を増大させることなく歪の発生を抑制することができる。
なお、上記した「予め定められた時間」とは、スイッチ302および303のサイズとコントロール信号の大きさやその立ち上りにかかる時間等とによって決まる時間である。この時間は、デジタル−アナログ変換器700の設計時に適切な値になるように決定される事項である。
また、図10(c)、(d)、(e)に示したコントロール信号g、h、iの立ち上がりの順については、コントロール信号g、h、iの順に立ち上がるものでもよいし、コントロール信号i、g、hの順に立ち上がるものとしてもよい。
・第4実施形態
次に、本発明の第4実施形態を説明する。
(回路構成)
図11は、本発明の第4実施形態のデジタル−アナログ変換器を説明するための図である。図11において、符号900を付して示した構成が、デジタル-アナログ変換器である。第4実施形態のデジタル−アナログ変換器900は、図1に示す第1実施形態のデジタル−アナログ変換器において、クロックジェネレータ150に代えてクロックジェネレータ950を備えている。
また、第4実施形態のデジタル−アナログ変換器900は、図1に示したスイッチ301に代えて、複数のスイッチ3011、3012、…301Mを備えている。スイッチ3011、3012、…、301M(MはNと異なる自然数)は、サンプリング用容量素子111、112、…、11Nに1対1で対応するものではない。なお、第1実施形態に示したスイッチ301を構成するMOSトランジスタが占める領域と、スイッチ3011〜301Mを構成するMOSトランジスタが占める領域の合計とは同じである。また、スイッチ3011〜301Mを構成するMOSトランジスタのサイズ比は任意に決められることとする。
図11に示したスイッチユニットSWu10およびSWu40、スイッチ201、スイッチ3011〜301Mは、クロックジェネレータ950が出力するコントロール信号j、k、m1〜mM、qによってオン、オフ動作をする。
図12(a)〜(g)は、第4実施形態のスイッチユニットSWu10およびSWu40、スイッチ201、3011、3012、…、301Mに入力されるコントロール信号j〜qの波形を示した図である。図12(a)〜()の縦軸はコントロール信号のレベルの「H」または「L」を示し、横軸は時間を示している。図12(a)はスイッチユニットSWu10に入力されるコントロール信号jの波形を示している。図12(b)はスイッチ201に入力されるコントロール信号k、図12(c)はスイッチ3011に入力されるコントロール信号m1、図12(d)はスイッチ3012に入力されるコントロール信号m2、図12(e)はスイッチ3013に入力されるコントロール信号m3、図12(f)はスイッチ301Mに入力されるコントロール信号mM、図12(g)はスイッチユニットSWu40に入力されるコントロール信号qの波形を示している。スイッチユニットSWu10およびSWu40に含まれるスイッチ、スイッチ201、3011〜301Mは、いずれもコントロール信号が「H」のときオンになり、コントロール信号が「L」のときオフになる。
図12(c)〜(g)に示したように、スイッチ3011〜301Mには、「H」になるタイミングが順番にわずかにずれたコントロール信号が入力される。このような動作によれば、第4実施形態では、アナログ出力信号が大きく変化するデジタル−アナログ変換器900の初動時のオン抵抗値RSW301をオン抵抗値RSW40よりも大きくなるようにすることができる。
このような第4実施形態は、オン抵抗値RSW40の変化によるアナログ出力信号の過渡特性の変化を抑制することができ、歪の発生を抑制することができる。また、第4実施形態は、初動時にのみ一時的にオン抵抗値RSW301を大きくすることができるため、スイッチを構成するMOSトランジスタのサイズを大きくすることなく、デジタル−アナログ変換器900において許容される応答速度を維持することができる。そのため、スイッチサイズ増大によるノイズ源の増加が生じることもなく、回路規模を増大させることなく歪の発生を抑制することができる。
・第5実施形態
次に、本発明の第5実施形態を説明する。
(回路構成)
図13は、本発明の第5実施形態のデジタル−アナログ変換器1000を示した図である。第5実施形態のデジタル−アナログ変換器1000は、図1に示す第1実施形態におけるデジタル−アナログ変換器において、演算増幅器501に代えて差動演算増幅器1101を有する点で第1実施形態と相違している。差動演算増幅器1101の2つの入力端子のそれぞれには、第1実施形態と同様の充電電圧が入力されるように構成されている。
より具体的には、第5実施形態のデジタル−アナログ変換器1000は、差動演算増幅器1101に、図1に示した構成(図1に示したスイッチユニットSWu10およびSWu40、スイッチ201、スイッチ301、サンプリング用容量素子ユニット70、積分用容量素子603)を2つ接続して構成されている。第5実施形態では、図1に示したスイッチユニットSWu10およびSWu40、スイッチ201、スイッチ301、サンプリング用容量素子ユニット70、積分用容量素子603をデジタル−アナログ変換部200とする。また、2つのデジタル−アナログ変換部200をそれぞれデジタル−アナログ変換部200a、200bとする。図13において、デジタル−アナログ変換部200aに含まれる構成には各符号にaを付加して示す。また、デジタル−アナログ変換部200bに含まれる構成には各符号にbを付加して示す。さらに、第5実施形態のデジタル−アナログ変換器1000は、クロックジェネレータ150を備えている。このクロックジェネレータ150は、第1実施形態におけるデジタル−アナログ変換器のクロックジェネレータ150と同一機能構成を有する。
デジタル−アナログ変換部200a、デジタル−アナログ変換部200bでは、デジタルデータに応じた入力信号を構成するビット信号VDin1、VDin2、…、VDinNをスイッチユニットSWu10aまたはスイッチユニットSWu10bに含まれるサンプリング用容量素子がサンプリングする。差動演算増幅器1101の非反転出力端子からは、非反転アナログ出力信号VAoutが出力される。また、差動演算増幅器1101の非半転入力端子にも第1実施形態と同様の構成により、反転入力端子側と同一のビット信号に応じてサンプリング用容量素子に充電電圧が入力され、差動演算増幅器の反転出力端子から反転アナログ出力信号VAoutが出力される。
図14(a)〜(d)は、第5実施形態のスイッチユニットSWu10a、スイッチユニットSWu10b、スイッチユニットSWu40a、スイッチユニットSWu40b、スイッチ201a、201b、301aおよび301bに入力されるコントロール信号a〜dの波形を示した図である。図1(a)〜(d)の縦軸はコントロール信号のレベルの「H」または「L」を示し、横軸は時間を示している。図1(a)はスイッチユニットSWu10a、スイッチユニットSWu10bに入力されるコントロール信号aの波形を示している。図1(b)はスイッチ201a、201bに入力されるコントロール信号b、図1(c)はスイッチ301a、301bに入力されるコントロール信号c、図1(d)はスイッチユニットSWu40a、スイッチユニットSWu40bに入力されるコントロール信号dの波形を示している。スイッチユニットSWu10a、スイッチユニットSWu10b、スイッチユニットSWu40a、スイッチユニットSWu40bに含まれるスイッチ、スイッチ201a、201b、301aおよび301bは、いずれもコントロール信号が「H」のときオンになり、コントロール信号が「L」のときオフになる。
このように、第5実施形態は、完全差動型のデジタル−アナログ変換器1000を構成することにより、同相ノイズを除去することができ、より高精度なデジタル−アナログ変換を行うことができる。
また、第5実施形態では、スイッチ301aのオン抵抗値をRSW301a、スイッチ301bのオン抵抗値をRSW301bとし、スイッチユニットSWu40aのオン抵抗値をRSW40a、スイッチユニットSWu40bのオン抵抗値をRSW40bとする。このとき、オン抵抗値RSW301aをオン抵抗値RSW40aよりも大きく、オン抵抗値RSW301bをオン抵抗値RSW40bよりも大きく設定しているから、オン抵抗値RSW40a、RSW40bの変化によるアナログ出力信号の過渡特性の変化を抑制することができる。
また、第5実施形態は、デジタル−アナログ変換器に新たな素子を追加することなく歪の発生を抑制することができる。さらに、スイッチを構成するMOSトランジスタのサイズを大きくすることがないため、スイッチサイズ増大によるノイズ源の増加が生じることもない。
また、第5実施形態は、このような構成に限定されるものではない。すなわち、第5実施形態においても、第2実施形態に示した図7のように、コントロール信号を緩やかに立ち上げて、スイッチ301のオン抵抗値RSW301がオン直後にだけスイッチユニットSWu40のオン抵抗値RSW40よりも高くなるように設定してもよい。また、第5実施形態では、スイッチ301aに代えて2つのスイッチを並列に設け、スイッチ301bに代えて2つのスイッチを並列に設けるようにしてもよい。そして、第3実施形態に示した図10のように、2つのスイッチの一方のMOSトランジスタを他方のスイッチのMOSトランジスタよりも緩やかにオンさせることにより、スイッチがオンされた直後にのみスイッチのオン抵抗値を高めることができる。
さらに、第5実施形態は、第4実施形態のように、スイッチ301aに代えて複数のスイッチを備え、スイッチ301bに代えて複数のスイッチを備えるようにしてもよい。このような構成において、複数のスイッチがわずかにずれたタイミングで順番にオンすることにより、スイッチ301aに代えて設けられた複数のスイッチの合成オン抵抗値をスイッチユニットSWu40aよりも高くすることができる。また、スイッチ301bに代えて設けられた複数のスイッチの合成オン抵抗値をスイッチユニットSWu40bよりも高くすることができる。
第5実施形態において、差動演算増幅器1101の出力端子と反転入力端子との間に積分用容量素子603aおよび603bを設けないこととしてもよい。その場合、サミングノードスイッチ301aおよび301bを抵抗に置き換え、その値をオン抵抗値RSW40aおよびRSW40bよりも大きい値にすることとしてもよい。
本発明は、オーディオに関する分野のように、変換後のアナログ出力信号の歪みを高い精度で取り除くことが要求される分野に適用されるデジタル−アナログ変換器、サンプルホールド回路に好適である。
70 サンプリング用容量素子ユニット
100、700、900、1000 デジタル−アナログ変換器
101、102、…、10N、141、142、…、14N、201、301、301a、301b、302、303 スイッチ
501 演算増幅器
111、112、…11N サンプリング用容量素子
200a、200b デジタル−アナログ変換部
601、602 電源
603 積分用容量素子
1101 差動演算増幅器

Claims (9)

  1. 外部から入力されたデジタル信号をサンプリングするサンプリング用容量素子と、
    演算増幅器と、
    前記サンプリング用容量素子の一端と前記演算増幅器の反転入力端子とを電気的に離接自在なサミングノードスイッチ部と、
    前記演算増幅器の出力端子と、前記サンプリング用容量素子の前記一端と異なる他端との間に設けられ、前記演算増幅器の出力端子と前記サンプリング用容量素子の前記他端とを電気的に離接自在な帰還スイッチ部と、を備え、
    前記サミングノードスイッチ部および前記帰還スイッチ部はMOSトランジスタによって構成され、前記サミングノードスイッチ部に含まれるサミングノードスイッチ用MOSトランジスタのオン抵抗値は、前記サンプリング用容量素子の一端と前記演算増幅器の反転入力端子とが電気的に接続された時点から予め設定されている時間が経過するまで、前記帰還スイッチ部に含まれる帰還スイッチ用MOSトランジスタのオン抵抗値よりも大きくすることを特徴とするデジタル−アナログ変換器。
  2. 前記サミングノードスイッチ用MOSトランジスタをオンする信号は、前記帰還スイッチ用MOSトランジスタをオンする信号よりも緩やかに立ち上がることを特徴とする請求項1に記載のデジタル−アナログ変換器。
  3. 前記サミングノードスイッチ部は、複数の前記サミングノードスイッチ用MOSトランジスタを有し、複数の前記サミングノードスイッチ用MOSトランジスタの少なくとも一部をオンする信号は、他の前記サミングノードスイッチ用MOSトランジスタをオンする信号よりも緩やかに立ち上がることを特徴とする請求項1に記載のデジタル−アナログ変換器。
  4. 前記サミングノードスイッチ部は、複数の前記サミングノードスイッチ用MOSトランジスタを有し、前記サミングノードスイッチ用MOSトランジスタを制御する信号は、複数の前記サミングノードスイッチ用MOSトランジスタを、互いに異なるタイミングで順次オンさせることを特徴とする請求項1に記載のデジタル−アナログ変換器。
  5. 外部から入力されたデジタル信号をサンプリングするサンプリング用容量素子と、
    演算増幅器と、
    前記サンプリング用容量素子の一端と前記演算増幅器の反転入力端子とを電気的に離接自在なサミングノードスイッチ部と、
    前記演算増幅器の出力端子と、前記サンプリング用容量素子の前記一端と異なる他端との間に設けられ、前記演算増幅器の出力端子と前記サンプリング用容量素子の前記他端とを電気的に離接自在な帰還スイッチ部と、を備え、
    前記サミングノードスイッチ部および前記帰還スイッチ部はMOSトランジスタによって構成され、前記サミングノードスイッチ部に含まれるMOSトランジスタのオン抵抗値は、前記帰還スイッチ部に含まれるMOSトランジスタのオン抵抗値よりも大きいことを特徴とするデジタル−アナログ変換器。
  6. デジタル信号がそれぞれ入力される複数の入力端子と、
    複数の前記入力端子の各々に対応して設けられ、対応する前記入力端子から入力されたデジタル信号の電荷をサンプリングする複数のサンプリング用容量素子と、
    前記入力端子と前記サンプリング用容量素子との間に複数の前記入力端子の各々に対応して設けられ、前記入力端子と前記サンプリング用容量素子の一端とを電気的に接続可能な複数の第1スイッチと、
    前記複数のサンプリング用容量素子の前記一端と異なる他方の端子と第1基準電圧源とを電気的に接続可能な第2スイッチと、
    前記複数のサンプリング用容量素子の前記一端に電気的に接続される反転入力端子と第2基準電圧源に電気的に接続される非反転入力端子とアナログ信号を出力する出力端子とを有する演算増幅器と、
    前記複数のサンプリング用容量素子の前記一端と、前記反転入力端子とを電気的に接続可能な第3スイッチと、
    前記非反転入力端子と前記演算増幅器の前記出力端子との間に設けられ、前記サンプリング用容量素子によってサンプリングされた電荷により充電される積分用容量素子と、
    複数の前記第1スイッチの各々と前記第1スイッチの各々に対応付けられた前記サンプリング用容量素子との間と前記出力端子との間に設けられ、前記第1スイッチと前記出力端子とを電気的に接続可能な第4スイッチと、を含み、
    前記第3スイッチおよび前記第4スイッチはMOSトランジスタによって構成され、前記第3スイッチのオン抵抗値は、前記第3スイッチおよび第4スイッチがオンされた時点から予め設定された時間のみ、前記第4スイッチのオン抵抗値よりも大きいことを特徴とするデジタル−アナログ変換器。
  7. デジタル信号がそれぞれ入力される複数の入力端子と、
    複数の前記入力端子の各々に対応して設けられ、対応する前記入力端子から入力されたデジタル信号の電荷をサンプリングする複数のサンプリング用容量素子と、
    前記入力端子と前記サンプリング用容量素子との間に複数の前記入力端子の各々に対応して設けられ、前記入力端子と前記サンプリング用容量素子の一端とを電気的に接続可能な複数の第1スイッチと、
    前記複数のサンプリング用容量素子の前記一端と異なる他方の端子と第1基準電圧源とを電気的に接続可能な第2スイッチと、
    前記複数のサンプリング用容量素子の前記一端に電気的に接続される反転入力端子と第2基準電圧源に電気的に接続される非反転入力端子とアナログ信号を出力する出力端子とを有する演算増幅器と、
    前記複数のサンプリング用容量素子の前記一端と、前記反転入力端子とを電気的に接続可能な第3スイッチと、
    前記非反転入力端子と前記演算増幅器の前記出力端子との間に設けられ、前記サンプリング用容量素子によってサンプリングされた電荷によって充電される積分用容量素子と、
    複数の前記第1スイッチの各々と前記第1スイッチの各々に対応付けられた前記サンプリング用容量素子との間と、前記出力端子との間に設けられ、前記第1スイッチと前記出力端子とを電気的に接続可能な第4スイッチと、を含み、
    前記第3スイッチおよび前記第4スイッチはMOSトランジスタによって構成され、前記第3スイッチに含まれるMOSトランジスタのオン抵抗値は、前記第4スイッチに含まれるMOSトランジスタのオン抵抗値よりも大きいことを特徴とするデジタル−アナログ変換器。
  8. 外部から入力されたデジタル信号をサンプリング用容量素子にサンプリングするサンプリング期間と、
    前記サンプリング用容量素子の一端と演算増幅器の入力端子とを電気的に離接自在なサミングノードスイッチ部、および、前記演算増幅器の出力端子と前記サンプリング用容量素子の他端とを電気的に離接自在な帰還スイッチ部、により、前記サンプリング用容量素子の一端と前記演算増幅器の入力端子とが電気的に接続される積分期間と、
    を備えるデジタル−アナログ変換器の制御方法であって、
    前記積分期間の初めの期間において、前記サミングノードスイッチ部に含まれるMOSトランジスタのオン抵抗値を前記帰還スイッチ部に含まれるMOSトランジスタのオン抵抗値よりも大きくすることを特徴とするデジタル−アナログ変換器の制御方法。
  9. 前記初めの期間は、前記サンプリング用容量素子の一端と前記演算増幅器の入力端子とが電気的に接続された時点から予め設定されている時間が経過するまでの期間であることを特徴とする請求項8に記載のデジタル−アナログ変換器の制御方法。
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